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闇の救済者戦争⑱〜満ちる想いを刃に変えて

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #闇の救済者戦争 #禁獣『ケルベロス・フェノメノン』


●満ちる想いを刃に変えて
「みんな、お疲れさま! ケルベロス・フェノメノンへの道が開かれたみたいよ」
 その場に集った猟兵たちを、キトリ・フローエ(星導・f02354)は笑顔で出迎える。
 ――ケルベロス・フェノメノン。
 オブリビオン・フォーミュラ『祈りの双子』によって封印を解かれた『究極禁獣』の一体で、強靭な肉体に無尽蔵の魔力と呪詛、そしてオーバーテクノロジーの機械兵器など、ありとあらゆる軍事兵器を保有する、数百メートルの巨体を誇る『三つ首の獣』だ。
「禁獣は無敵。だから制圧しても滅ぼせない存在だったのだけど、月光城砦群に隠されていた『欠落』が破壊されたことにより、滅ぼすことができるようになったわ」
 ゆえに戦場へと赴き、ケルベロス・フェノメノンを倒して欲しいとキトリは告げる。
「ケルベロス・フェノメノンは殺戮の呪詛を放って、一瞬にして戦場を呪いの場へと変えてしまうでしょう。そこは、ただ呼吸するだけで死の呪いが心身を蝕む魔境よ。そのままでは立っていることすらままならないけれど、呪いを跳ね除ける手段があるの」
 それは、『魂の叫び』だとキトリは続けた。
「みんなのとっても強い意思や願い、想い……そういったものを籠めた『魂の叫び』。決め台詞とか、戦いにかける想い、誰かにあてた想いでも良いし、想いさえ籠められていれば、必ずしも言葉である必要はないわ。空気を全部声に変えるつもりで、思いっきり叫んでちょうだい」
 そうして死の呪いを退けることが出来たなら、あとは全力の一撃を叩き込むだけだ。
「敵はとっても強大なもの。けれど、みんなの想いと力があれば、絶対に倒せるって信じてるわ。……思いっきり、やっちゃってきて!」
 信頼を籠めた眼差しで猟兵たちを見つめ、キトリはケルベロス・フェノメノンが待つ戦場へと続く扉を開いた。


小鳥遊彩羽
 ご覧くださいましてありがとうございます、小鳥遊彩羽です。
 今回は『ダークセイヴァー』より、『闇の救済者戦争』のシナリオをお届け致します。

●プレイングボーナス
『魂の叫び』を放ち、死の呪いを跳ね除ける。

 皆さん自身の強い意思や願い、想いが籠められたものであれば、どのような叫びでも構いません。
 極端な話、「わー!」とか「やー!」とかでも大丈夫ですが、ここに籠める想いそのものは必須となります。
 魂の叫びにまつわる心情を目一杯詰め込んで頂けたら嬉しいです。

●その他の補足など
 ご一緒される方がいらっしゃる場合は【お相手の名前(ニックネーム可)とID】もしくは【グループ名】をご記載下さい。
 プレイング受付はOP公開時より。物理的に送信できなくなるまでの受付となります。
 なるべく頑張りますが、ご参加いただいた人数やタイミングによっては、問題のないプレイングもお返しになってしまう可能性がありますので、ご了承の上でのご参加をお願い致します。

 以上となります。どうぞ宜しくお願い致します。
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第1章 ボス戦 『禁獣『ケルベロス・フェノメノン』』

POW   :    グラビティブレイク・フェノメノン
【自身の肉体または武装】に触れた対象の【肉体を地表にとどめている重力】を奪ったり、逆に与えたりできる。
SPD   :    インフェルノファクター・フェノメノン
命中した【機械兵器】の【弾丸や爆風】が【炎の如く燃え盛る『地獄』】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ   :    サイコフォース・フェノメノン
着弾点からレベルm半径内を爆破する【呪詛と魔力の塊】を放つ。着弾後、範囲内に【消えざる『地獄』の炎】が現れ継続ダメージを与える。
👑11
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八上・偲
わたしの気持ち。
……。
わたしはダークセイヴァーが嫌い。
ヴァンパイアの支配、理不尽な日常、腐っていく人。
こんな世界滅んでいいと思ってた。ううん、今も思ってる。
でも、だからこそ、こんな世界を変えられるなら、
ちょっと頑張ってみようかって思ったの。
だから今、わたしはこの世界で戦ってる。
オブリビオンとこの暗い世界を滅ぼして、変えるために。
そうすれば、過去とも向き合える気がするから。

呪いも災いも、わたしのこの炎で断ち切る!

『炎帝の審判来たりて』、未来へわたしを導いて。
炎の【属性攻撃】で地獄の炎を掻き消そう。


※絡み・アドリブ歓迎です



 悍ましき気配が、辺りに満ちていた。
 呪詛と魔力の塊が、辺りに消えざる“地獄”の炎を広げてゆく。
 禁獣――ケルベロス・フェノメノン。
(「……わたしの、気持ち」)
 猟兵たちを殲滅せんと凄まじい力を振るう獣を見つめながら、八上・偲(灰かぶり・f00203)は己の心と対峙していた。
「――わたしは、ダークセイヴァーが嫌い」
 偲はぽつりと、ずっと胸の裡にあった想いを口にする。
 永遠に続いてきた、ヴァンパイアの支配。
 光の差さぬ世界で理不尽に虐げられるだけの日常に呑まれ、腐っていく人々。
 こんな世界など滅んでしまえばいいと、偲は心の底から思っていた。
 ――否、今この瞬間だって、そう思っている。

「でも、だからこそ。こんな世界を変えられるなら、ちょっと頑張ってみようかって思ったの」

 蔓延るオブリビオンと、この真っ暗な世界を滅ぼして――変えるために。
 そのために、偲は今、この世界・・・・で戦っているのだ。
 ――世界を、変えることが出来たなら。
 闇を祓い、光を取り戻すことが――出来たなら。
 きっと、過去とも向き合える。
 前へ、未来へと、歩み出せる。
 そんな気が、するから――。

「呪いも、災いも、わたしのこの炎で断ち切る!」
 想いを、決意を、魂の叫びに変えて。
 身を蝕む呪いを振り払った偲は、静かに息を吸い込んだ。
「――燃えて、燃やして、灰になるの。なにもかも。……炎帝の審判来たりてブレイズローズ、未来へわたしを導いて」
 歌うように紡がれた言の葉が力を帯びて、無数の薔薇が、炎となって舞い踊る。
「……あなたのことも、灰にしてあげる」
 何者にも消すことの出来ない光の花弁が、消えないはずの“地獄”の炎をも攫ってゆく。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎
イグニシオンに[騎乗]しての[空中戦]
鍵となるのは魂の叫びって話だ
[オーラ防御]と[結界術]による多重障壁で身を守りつつ、全霊を込めて叫ぶぜ

「輝けイグニシオン、俺達の未来を守り抜くために!」
大事な人がいる。シンプルでありがちな理由だがこの意思は何よりも強い
かつて小剣に願いを込めて叫んだ他の世界の誰かのように願いを込めて打ち砕く
「お前は邪魔だ」
奴に直接触れないよう[心眼]でしっかり動きを[見切り]ながらUCを繰り出す
覚醒形態に変化し損傷を回復しながらお前が倒れるまで焔による[焼却]をやめない



 ――禁獣『ケルベロス・フェノメノン』
 その身に蓄積された殺戮の呪詛が、瞬く間に戦場を満たしていく。
 呼吸するだけでも死の呪いが心身を蝕む魔境と化した戦場を、相棒のキャバリア――イグニシオンに騎乗し、久遠寺・遥翔(焔の機神イグニシオン/『黒鋼』の騎士・f01190)は翔けていく。
 オーラを纏い、結界で世界を隔てる。
 持ち得る守りの力を重ねてもなお、完全には防ぎきれない、死の呪い。
 それに抗う力となるのは、魂の叫びだという。
 ゆえに、遥翔は全霊を籠めて、満ちる想いを叫びに変えた。
「――輝けイグニシオン、俺達の未来を守り抜くために!」
 遥翔には、守りたいと、共に歩みたいと願う大切なひとがいる。
 それは戦うための理由としてはごくシンプルでありがちなものかもしれないが、だからこそ、時に何よりも強く、限りない力を与えてくれるものだ。
 かつて小剣グラディウスに願いを籠めて叫んだどこかの世界の誰かのように、遥翔は願いを籠めて殺戮の呪いを打ち砕いた。
 ケルベロス・フェノメノンが咆哮を上げる。
 重力グラビティを奪おうとする力が、遥翔を囚えんと迫り来る。
 だがそれも、触れられなければ意味はない。
「お前は邪魔だ。――CODE-REVELATION、発動!」
 詠唱と共に覚醒形態となったキャバリアと共に、遥翔は心眼を駆使してケルベロス・フェノメノンの動きを見切りながら、かの禁獣を焼き尽くすための焔を繰り出していった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
POW
アドリブや連携も大歓迎だ

「これ以上、お前に死をまき散らせはしない!
ヒーローとして、お前を倒す!」
死の呪い何するものぞ
熱き叫びを轟かし、戦場へと転送される

「さあ!全力で行くぞブレイザイン!決着!変ッ身!!」
UCを発動させて胸部に[力を溜める]
「ぶち抜けェええ!!!」
数百mにも及ぶケルベロスの肉体を飲み込むほどの
光の奔流が周囲の地形ごと消し飛ばす!

「まだまだ!コイツも持っていけえ!」
ディゾンネイターを転送すると変形させ、
エネルギーを注ぎ込む
超極大強化された鎧を駆動させて跳躍
動きが止められたケルベロスに
焔によって超巨大化したハンマーを叩き付ける
「超必殺!ソルフレイム・ブレイカー!焔になれー!」



「これ以上、お前に死をまき散らせはしない! ヒーローとして、お前を倒す!」
 戦場へ降り立つや否や熱き叫びを轟かし、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は死の呪い何するものぞとばかりに禁獣『ケルベロス・フェノメノン』が放つ殺戮の呪詛を正義の心を籠めた魂の叫びで跳ね除ける。
「さあ! 全力で行くぞブレイザイン! 決着! 変ッ身!!」
 そうして、すぐさま自身の潜在能力を覚醒させ、超鋼真紅ブレイザインへと変身した清導は、胸部にエネルギーを収束させながら力の限り叫んだ。
「ファイナル・ブレイジングドライブ!! コレこそが!!ファイナル・ブレイザインだ!! ――ぶち抜けェええ!!!」
 胸部が輝き、眩い光が戦場を駆け抜ける。
 放たれた極大威力の特大二連火焔砲と超極大威力の超特大光焔砲――光の奔流が、周囲の地形ごと吹き飛ばさんばかりの勢いで数百メートルにも及ぶケルベロス・フェノメノンの肉体を呑み込んだ。
 凄まじい威力を誇る一撃に、ケルベロス・フェノメノンは動けない。
「まだまだ! コイツも持っていけえ!」
 清導はどこからともなく現れた巨大なハンマー――ディゾンネイターを変形させてエネルギーを注ぎ込み、更に攻撃を続けていく。
 この世界を、オブリビオンに苦しめられている人々を、救い、守るために。
「超必殺! ソルフレイム・ブレイカー! 焔になれー!」
 超極大強化された鎧を駆動させて高く跳躍した清導は、熱く燃え上がる正義の焔によって超巨大化したハンマーを、渾身の力を籠めて叩き付けた。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
何かのためにとか、因縁とか、そういうのじゃあないんでござる
単純な話でこの場に拙者がいて、敵がいて、殺り合ったら面白そうだなって
…なので必要なのは殺意のみでござる

死の呪いでお楽しみを邪魔されてたまるか!拙者の言葉はただ一つ、ブッ殺してやる!!
【機械兵器】から撃たれた弾丸やらが地獄になる…よくわからんがなら命中しなけりゃいいんでござるよ!全部撃ち落としてやりますぞ!
いやさ…発射される寸前で砲口に弾丸を叩き込む事だってできる!

一瞬たりとも気の抜けねぇ戦闘中のリロードがたまらねぇでござる!
装填を早く!射撃を速く!拙者のリロードはレボリューションだ!敵の発射速度を上回って本体自体も撃ち抜きますぞ!



「何かのためにとか、因縁とか、そういうのじゃあないんでござる」
 それは至極単純な話。
 この場に己がいて、敵がいて、殺り合ったら面白そうだと思った。
 ニヒルな笑みを浮かべるエドゥアルト・ルーデル(黒髭・f10354)にとっては、ただそれだけのことだ。
 そして――。
「……なので、必要なのは殺意のみでござる」
 そう呟いた時には、エドゥアルトの表情からは笑みが消えていた。
「死の呪いでお楽しみを邪魔されてたまるか! 拙者の言葉はただ一つ、――ブッ殺してやる!!」
 肺に満ちる空気を全て声に変えたかのような叫び声を叩きつけながら、エドゥアルトはライフルで的確に狙いを定め、ケルベロス・フェノメノンが放つ機械兵器の弾丸を撃ち落としていく。
「機械兵器から撃たれた弾丸やらが地獄になる……? よくわからんがなら命中しなけりゃいいんでござるよ! 全部撃ち落としてやりますぞ!」
 それどころか、発射の兆候を見出すや否や、エドゥアルトはその砲口に弾丸を叩き込んだ。
 それが可能なほどに凄まじい速さで放たれる銃弾が戦場を飛び交い、ケルベロス・フェノメノンに襲いかかる。
 だが、ケルベロス・フェノメノンとて、やられるばかりではない。
 気を抜けばかの獣が放つ“地獄”が、エドゥアルトに突き刺さることだろう。
 ――炎の如く燃え盛る“地獄”。
「そんなモンは味わいたくねぇでござる!」
 一瞬たりとも気の抜けない、戦闘中のリロード。
 装填を早く、射撃を速く――昂ぶる心をそのままに弾丸に籠めて、狙うはケルベロス・フェノメノンの本体そのものだ。
「拙者のリロードはレボリューションだ! くらいやがれでござる!」
 一瞬の攻防。
 銃口が、火花を散らす。
 無尽蔵な機械兵器が火を吹くより先に、エドゥアルトの繰り出した弾丸の雨が、ケルベロス・フェノメノンの巨躯に幾つもの穴を開けてゆく。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

夕闇霧・空音
この戦いの先にある新しい世界…
正直すごく気になるわ。
なんというか…私はそれを知っているようなきがするから…

【戦闘】
お前が何者であろうと私は…今ここにいる自分はたしかに世界を守る思い出生きているはずよ…
天音を守るためにも、私はここで負ける訳にはいかない!(魂の叫び)
何者であれここでお前は止める!
後ついでに!天音愛してるうううう!!!

グラディウスを落としたら、
変形した腕にそれを設置し、ユーベルコードを使って射出を行う。
グラディウスが手に入る限りそれを繰り返していくわ。
こっちの限界が来るまでそれを繰り返させてもらう。



「お前が何者であろうと、私は……今ここにいる自分は、確かに世界を守る思いで生きているはずよ」
 猟兵たちと対峙するケルベロス・フェノメノンを見つめながら、夕闇霧・空音(凶風・f00424)は静かに告げる。
 ――胸の奥に在る、確かな想い。
 それは決して揺らぐことのない、己という存在の根幹をなすものだ。
「天音を守るためにも、私はここで負けるわけにはいかない! 何者であれ、お前はここで止める! 後ついでに! 天音愛してるうううう!!!」
 悍ましき殺戮の呪詛を跳ね除ける、魂の叫びが響き渡る。
 身体を蝕みつつあった澱みが消えていくのを感じながら、空音は改めてケルベロス・フェノメノンへと向き直った。
「六番目の猟兵たちよ、ここで殲滅してくれよう……!」
 ケルベロス・フェノメノンが、咆哮を上げる。
 刹那。
 消えざる“地獄”の炎を孕む呪詛と魔力の塊が放たれると同時、ケルベロス・フェノメノンの体から一振りの小剣が零れ落ちた。
「あれは……!」
 ――小剣グラディウスと呼ばれるそれを咄嗟に拾い上げた空音は、この戦いの先に在るかもしれない、新しい世界へと想いを馳せる。

 ――ケルベロス・フェノメノン。
 そして、かの獣が口にした言葉、重力の鎖グラビティ・チェイン
 不思議と、心が惹かれ、騒いでやまないのは――。
(「……私は、それを知っているような気がする」)
 だが、今は。
 新たな世界へと続く道を開くためにも、目の前に立ちはだかるケルベロス・フェノメノンへ、思いの丈を、全ての力をぶつけるのみ。
「八寒地獄を今この両腕に……封印開放! フリーズゼロ、発射!」
 ――封印兵装、フリーズゼロ。
 空音は変形させた両手に小剣グラディウスを装着し、絶対零度の光線を解き放った。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘルガ・リープフラウ
生まれた時から、わたくしの人生は「歌」と共にあった
救い求める人々を慈しむ癒しの歌
故郷を滅ぼされ流浪の身となって後は、萎れかけた心に勇気を奮い立たせて
そして愛する人と共にある喜びを歌う、愛の賛歌

歌いましょう、声の限りに
幸いを願う魂の歌を

胸に満ちる祈りを込め歌う【不屈の歌】
静謐でありながら、その聲は凛として力強く
呪詛の齎す地獄をも浄化せんと響き渡る

眼前に迫る地獄は、嘗て見た故郷の記憶
凄惨な光景の齎す苦痛を呪詛耐性とオーラ防御で凌ぎ
声の限りに未来への希望を謳う

たとえどんな困難が待ちうけていても決して挫けない
これまでも、そしてこれからも
胸の裡に輝くこの灯を絶やしはしない
そして必ずや、この世界に救済を!



 天使の歌声を持つ歌姫――。
 かつてそう呼ばれていたヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)にとって、“歌”は生まれた時からずっと共に在るものだった。
 救いを求める人々を慈しむ、癒しの歌。
 故郷を滅ぼされて流浪の身となった時には、萎れかけた心に勇気を奮い立たせてくれた。
 ――そして。
 愛する人と共に在る喜びを歌う、愛の賛歌を知った。

「……歌いましょう、声の限りに。幸いを願う魂の歌を」

 明けぬ夜はない。止まぬ雨はない。
 いかな試練が我らを阻むとも、大地に根差し光を望む大樹の意志はけして折れること無し――。

 胸に満ちる万感の祈りを籠めて、そして、共に寄り添う愛するひとを想いながら、ヘルガは不屈の歌ヒュムネ・クラージュを響かせる。
 澄んだ歌聲は静謐でありながら凛として力強く、呪詛の齎す消えざる“地獄”の炎をも浄化せんと彼方まで響き渡る。
 三つ首の獣――ケルベロス・フェノメノンが、呪詛と魔力の塊を放つ。
 大地を揺るがし、瞬く間に燃え上がる“地獄”の炎。
 その向こうに鮮明に浮かび上がる凄惨な――かつての故郷の光景に心が軋むのを感じながらも、ヘルガは守りを重ねて呪詛を祓い、声の限りに未来への希望を謳い続ける。

「……たとえ、どんな困難が待ち受けていても。わたくしは、――わたくしたちは、決して挫けたりしないわ」
 どのような“地獄”が行く手を阻もうとも、ヘルガの歌は、決して止むことはない。
 空映す双眸でケルベロス・フェノメノンを真っ直ぐに見据えながら、ヘルガは想いを新たにする。
 ――今までも、そして、これからも。
 愛が、希望がある限り、胸の裡に輝くこの灯を絶やしたりはしない。
「そして必ずや、この世界に救済を――!」

 ――明けぬ夜はない。止まぬ雨はない。
 この世界を覆う絶望という名の闇も、いつか、きっと。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

マシュマローネ・アラモード


【魂の叫び】
全てを排斥する力!
今こそ理解しましたわ!
あなたを越えることで私は高みに至れる!王の血族、惑星ラモードの第十二皇女として、立ち向かいましょう!

UC、巨躯屠る栄誉ジャイアントキリング・アーナー

死の呪い、あらゆるものを排除する怒り!私の権能、斥力の本質に迫る力……!
拒絶する力、モワ……!これが私の権能の進化の先!

重力を操る力!斥力の対の力!
私も権能斥力(吹き飛ばし)で応戦して、推力移動と合わせて制御しましょう!
射程内にケルベロスを捉えたなら、UCで巨大化した渾身の斥力を込めた一撃で吹き飛ばしましょう!

一体この力は……!
このグラディウスに込められた力、知る必要がありますわね。



「全てを排斥する力! 今こそ理解しましたわ! 強き者に挑むことも、栄誉なれば!」
 ――ケルベロス・フェノメノン。
 山の如く聳え立つ巨獣を前にしても怯むことなく天真爛漫な笑みを咲かせながら、マシュマローネ・アラモード(第十二皇女『兎の皇女』・f38748)は空高く飛翔する月に跳び乗った。
「あなたを越えることで私は高みに至れる! 王の血族、惑星ラモードの第十二皇女として、立ち向かいましょう!」
 ――ユーベルコード、巨躯屠る栄誉ジャイアントキリング・アーナー
 対巨獣の奥義であり、星を護る為の力――宇宙の騎士によって磨かれ、受け継がれてきた戦技をもって、マシュマローネは世界を超越する三つ首の獣ケルベロス・フェノメノンに真っ向から立ち向かう。
「死の呪い、あらゆるものを排除する怒り! 私の権能、斥力の本質に迫る力……!」
 放つ『権能』は斥力。自身より重量か体長が大きい敵への射程とダメージを増大させる力。
 それによりケルベロス・フェノメノンへの決定的な打撃力を得たマシュマローネは、かの獣から放たれる重力グラビティを奪う力を吹き飛ばす。
「拒絶する力、モワ……! ――これが、私の権能の進化の先!」
 推力移動と合わせてあふれる力を制御しながら、マシュマローネは遙かなる高みへと至った。
 三つ首の獣の姿は、既に射程内。
 最大の好機を捉えたマシュマローネは、ユーベルコードで巨大化した渾身の斥力を込めた一撃でケルベロス・フェノメノンの巨躯を吹き飛ばす。
 マシュマローネは同時に、視界の端に煌めく光を捉えていた。
 それはケルベロス・フェノメノンの体内から零れ落ちた小剣グラディウス
 咄嗟に拾い上げたマシュマローネは、忽ちの内に更なる力が漲ってくるのを感じて。
「一体、この力は……! ――モワ! これなら!」
 マシュマローネは再び月を駆り、起き上がったケルベロス・フェノメノンへ攻撃を重ねていく。
(「……このグラディウスに込められた力、知る必要がありますわね」)
 ケルベロス・フェノメノンが守ろうとしているもの。
 その先へと続く、新たな世界。
 それを、この小さな剣は――きっと知っているはずだから。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
ケルベロス、なんだか心が引っかかるけど…。
でも、今は気にしてられないよねっ!

呪詛はオーラ防御を展開して少しでも進行を遅らせつつ…。
いまは、これだけを伝える

約束したんだ。
お母さんから笑顔を忘れないでって、言われたことを。
だから、どんなことがあっても、笑顔は忘れないよ。
例え、どんな困難があったとしても…
それが、大切な人たちを悲しませない一つの事だから!

…ケルベロス・フェノメノン。
これが、わたしの生の叫びっ!
そして、これがあなたを撃ち抜く全力の想いだっ!!

多重詠唱で魔力溜めと同時に詠唱開始。
限界突破した魔力溜めからの全力魔法のヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト!
…これが、わたしの全力だーーっ!!



「……ケルベロス」
 眼前に聳える禁断の巨獣、ケルベロス・フェノメノン。
 かの獣が冠する名を、シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)はぽつりと、半ば無意識になぞる。
 三つ首の獣ケルベロスというだけであるはずなのに、心が騒ぐのはどうしてだろう。
「でも、今は気にしてられないよねっ!」
「――誰であろうと、我らが惑星に到達する可能性のある者はすべて打ち砕く!」
 咆哮じみた声と共に放たれる呪詛と魔力の塊が、“地獄”の炎を広げてゆく。
 それと同時に、シルの身を、心を、殺戮の呪詛が蝕もうとしていた。
 強固なオーラの守りを重ねて呪詛の侵攻に抗いながら、シルは、青き双眸に確かな光を湛えて告げた。
「……約束したんだ。お母さんから笑顔を忘れないでって、言われたことを。だから、どんなことがあっても、笑顔は忘れないよ」
 たとえ、どんな困難があったとしても、それが、大切な人たちを悲しませないためのひとつのことだから――。
 だからこのような窮地にあっても、シルは、笑みを浮かべたまま。
「……ケルベロス・フェノメノン。これが、わたしの生の叫びっ! ――そして、これがあなたを撃ち抜く全力の想いだっ!!」
 母との絆を、約束を。そして帰りを待つ大切な人々を思いながら、シルは精霊電磁砲エレメンタル・レールキャノンを構え、内に眠る魔力を練り上げてゆく。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……!」
 六芒増幅術と共に重ねられる詠唱によって、火・水・風・土・光・闇――六つの属性の力が、更なる力を宿しながら、一つに束ねられていく。
「六芒に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ!」
 限界を超えて、その先へ。
 放たれるは全力を籠めた巨大な魔力砲撃――ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト。
「……これが、わたしの全力だーーっ!!」
 消えざる“地獄”の炎ごと地を薙ぎ払いながら、凄まじい威力を誇る魔力砲がケルベロス・フェノメノンの巨躯を貫いた。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

鉄・弥生
ケルベロス・フェノメノンは、何処かの惑星を守っているの?
わからない、知りたい
知らなきゃいけない気がするの
だから私、あなたを倒すね

・叫び
大好きな家族の顔を思い浮かべ
戦う決意を――誓いを新たに

お父さん、お母さん
お兄ちゃん、お姉ちゃん、チビちゃん(末妹)
リム(使い魔)、百(猫)
そして、悠生
産まれた時から一緒の双子の片割れ

皆でずっと、笑っていられるように
世界がもっと、優しいものになるように
受け継いだもの全てで、私は戦うよ!

・攻撃
呪いを払い【白月の世界】発動
全能力を倍増かつ
白光を剣の形に変え携える

背中の小さな翼を広げ
加速して一気に敵と距離を詰め
敵に光剣での攻撃を叩き込み、一撃離脱
地獄の炎に囚われる前にね



 ――戦場を満たす、殺戮の呪い。
 この場に降り立っただけで、鉄・弥生(鉄家次女・f35576)は心の奥底に牙を突き立てられたような――そんな心地がした。
 三つ首の獣ケルベロス・フェノメノンの眼差しが、弥生を捉える。
「貴様は……否、貴様も、六番目の猟兵・・・・・・か? ならば変わらぬ。ここで殲滅してくれよう!」
 弥生を見たケルベロス・フェノメノンは、何かを感じとったのかもしれない。
 だが、猟兵としてこの場に立つ弥生は紛れもなく、かの獣にとっての敵であった。
 ゆえに殺戮の呪詛は容赦なく弥生の身体を、魂までも蝕んでゆくだろう。
「……お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、チビちゃん、リム、百、」
 弥生が思い浮かべるのは、大好きな家族の顔。
「……それから、」
 悠生――と、弥生は、生まれた時から一緒にいる魂の片割れの名をなぞる。
 誰一人として、欠けさせはしない。
 ずっと変わらぬその想いは、弥生の心に確かな強さを燈してくれるもの。
「皆でずっと、笑っていられるように。世界がもっと、優しいものになるように」
 胸に抱く確かな想いを、弥生は、言葉に変える。
「――受け継いだもの全てで、私は戦うよ!」
 魂の叫びが響き渡ると同時に、弥生の全身から呪詛を祓う白き光が溢れ出す。
 ――白月の世界フィーアト・ルクス
 それは、弥生が生まれ持つ膨大な魔力であり、母から受け継いだ力だ。
(「……お母さん、皆、私を守って」)
 白き光の剣を手に、小さな翼を広げた弥生は、速度を上げて一気にケルベロス・フェノメノンの元へ至る。
「……ケルベロス・フェノメノン。あなたは、何処かの惑星を守っているの?」
 ぽつりと零れ落ちた言葉に、ケルベロス・フェノメノンの答えは――。
「我らが惑星ほしには、何人たりとも近付かせぬ。たとえ、重力の鎖グラビティ・チェインが貴様らを――六番目の猟兵たちを導こうとも!」
 弥生の光剣が、三つ首の獣を斬り裂く。
 咆哮と共に、ケルベロス・フェノメノンがその身に抱く機械兵器を解き放つ。
 弾丸や爆風が、炎の如く燃え盛る“地獄”へと変じ、弥生に喰らいつかんと迫る。
 弥生は素早く距離を取って“地獄”の炎を振り払い、そうして、再びケルベロス・フェノメノンに立ち向かっていく。
 ――かの獣が何を守っているのか、弥生にはわからない。
 けれど、知りたいと思った。
(「ううん、知らなきゃいけない気がするの」)
 かの獣を超えた、その先へ。かの獣が守る惑星ほしへと、至るために。
「だから私、――あなたを倒すね」
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
”獰猛なるケルベロス”
どうしてでしょう。私の野生の勘が告げます
その姿は、貴方の
いえ、”あなた達”のなるべき姿ではない

…いえ。今は勝負っ
各種耐性を持つ体にオーラ防御全開!
ケルベロスからの攻撃を見切り、その上で前に進む

口から迸るは想い
私は戦士として生きてきました
幸せになろうとは思っていない!
友の屍さえ踏み越えた戦士なら
世界の為に死ぬと、その覚悟は常に

でも!私は虚ろではありませんっ
未来を語り合いたい無二の友がいる
愛すべき世界の数々がある
人々の笑顔がある
それがあるから戦士でいられるのです!
貴方みたいな存在さえ、超えられるのです!

叫びを上げながら全力全開っ、
《トランスバスター》の一撃で粉砕を狙いますよっ



「……“獰猛なるケルベロス”」
 山の如く聳える三つ首の獣ケルベロス・フェノメノンの姿を目にした時、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)は無意識にそう呟いていた。
 初めて相見えた存在であるはずなのに、己の野生の勘がひどく騒いでいるのを感じる。
「その姿は、貴方の――……いえ、“あなたたち”のなるべき姿ではない」
「お前たちに何がわかるというのだ、六番目の猟兵よ!」
 異形の獣の敵意に満ちた眼差しが、ユーフィを捉える。
 忽ちの内に獣から溢れ出した殺戮の呪詛が、戦場を覆っていく。
 肉体を地表に留める重力グラビティを奪おうと迫る――圧倒的な力。
 守りのオーラを重ねながら踏み込んだユーフィは、力強く地を踏み締めながら、胸に満ちる想いを言葉に変える。
「――私は、戦士として生きてきました」
 矜持を、信念を胸に、生まれた時からずっと、戦い続けてきた。
 そうしなければ、生きられなかったから。
 だが、それは同時に――。
「いつ死ぬともわからぬ身――ゆえに、幸せになろうとは思っていない!」
 友の屍さえ踏み越えた戦士ならば、否、だからこそ、世界の為に死ぬという、その覚悟は常に在った。
「でも! 私は虚ろではありませんっ」
 心なく、ただひたすらに戦い続けるだけの存在ではないと、ユーフィは声を張り上げる。
「私には未来を語り合いたい無二の友がいる。愛すべき世界の数々が、人々の笑顔がある。それがあるからこそ、私は戦士でいられるのです!」
 ユーフィに戦士としての在り方を教えてくれた、かけがえのない存在。
「そして、――貴方みたいな存在さえ、超えられるのです!」
 彼ら彼女らの姿を強く思い浮かべながら、ユーフィはケルベロス・フェノメノンへと一息に肉薄し、全力を籠めた一撃を繰り出した。
「行きますよぉっ! これが森の勇者の、一撃ですっ!」
 鍛え上げられた豊満な肉体から放たれた渾身の拳が、ケルベロス・フェノメノンの巨大な体に突き刺さり、鋼鉄の脚を粉砕した。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

城野・いばら
死は、別れは、誰にも訪れるもの
生まれる事で、出逢う事で
影となって傍にいるのでしょう

でもね、
廻る事で紡がれ継がれるものもあるから
尊さを、教えてくれるから
私は恐れないわ
許せないのは、理不尽に奪い刈り取るコト
そんな不安の無い未来を咲かせたいから

呪いを祝福にと
声高らかに願いを放つわ
――大地に、輝きあれ!

炎だって怖くないもの
何度でも芽吹くわ
学び、順応する
お花の強かさをご覧あれ

立ち向かう皆へ力と護りに成れるよう
火炎耐性と呪詛耐性を籠めて咲かせた薔薇達で
蝕む技からかばうの
大きなアナタを完全に捕縛は出来なくても、
時間稼ぎ、次の一手になら紡げると
巻き付いて、浄化の属性攻撃でダメージを与えつつ
オーラ防御で呪詛を吹き飛ばして継戦能力を維持

この世界で出会った縁を、笑顔のお花を護りたいから
いとしい人を、笑顔でおかえりって迎えたいから
大きさでは負けていてもね
キモチではぜーったい、負けないわ!



 ――ケルベロス・フェノメノンの咆哮が、響き渡る。
 放たれる呪詛が大地を穢し、すべてを呑み込み、焼き尽くさんとする“地獄”の炎を踊らせる。
「……なんて、おそろしい力なの」
 あかく燃え上がる世界を前に、城野・いばら(白夜の魔女・f20406)は、小さく息を呑む。
 眼前に聳えるのは、あまねく命を屠るためだけに存在している三つ首の獣。
 どれほど傷ついても猟兵たちを睨めつける幾つもの瞳に宿るのは、純粋な敵意と殺意。
 否、そう呼べるものですら、ないのかもしれない。

 自分たちを“六番目の猟兵”と、かの獣はそう呼んでいる。
 そして、自分たちが――“六番目の猟兵”が、いずれ、かの獣の惑星ほしに、至る未来を視ている。
 己にとって当たり前のように在った世界が壊されることの恐ろしさを、悲しみを、いばらは知っている。
 けれど、――だからこそ、かの獣を止めなければならない理由があった。
 ――死も、別れも、誰にでも訪れるもの。
 生まれることで、出逢うことで、いつだって影のように――傍にいるものだ。
 たとえば今、この瞬間だって、いばらは死と隣り合わせだ。
「……でもね、私は恐れないわ」
 廻ることで紡がれ、継がれるものもある。
 数多の想いが交わり、重なって、過去から未来へと、繋がっていく。
 それは、とても美しくて、――そして、とても尊いものだ。
 いばらにとって許せないのは、あるがままのいのちや想いを、理不尽に奪い、刈り取ること。
 そんな不安のない未来を咲かせたいと、そう想うから。
 咲いて、咲かせて。
「――大地に、輝きあれ!」
 呪いを、祝福ギフトに。
 声高らかに願いを放ち、いばらは“地獄”の炎に侵された大地へ、色鮮やかな無限の薔薇を咲かせてゆく。
「炎だって怖くないもの。何度だって、芽吹くから」
 いばらの言葉の通り、薔薇たちは何度燃やされても尚美しく咲いて、咲き誇る。
「学び、順応する、お花の強かさをご覧あれ」
 ――いつしか、炎そのものが薔薇となって咲いていた。
 炎と呪詛への耐性を得た魔法の薔薇たちは、共に戦う仲間たちにも守りを齎していた。
 身を、心を蝕む呪いを清め、跳ね除けて、更なる攻撃を繋ぎ重ねる確かな力となって――咲いては散り、何度だって再び咲いてゆく。
 そして、同時に。
 するりと伸びた茨の蔓が、三つ首の獣へそうと絡みついていた。
「私たちは、ひとりじゃないのよ。だからこそ、とっても強いんだから!」
 山のように聳える巨躯は、無限に咲く薔薇の力を以てしても完全に縫い留めることこそ叶わない――けれど。
 それでも、僅かでも動きを阻むことができれば、それが信を置く同胞の仲間アリスたちの、攻撃の機へと繋がっていくから。

 この世界で出会った縁を、笑顔のお花を護りたい。
 いとしい人を、笑顔でおかえりって迎えたい。
 だから、いばらは戦うことが出来るのだ。
「大きさでは負けていてもね。キモチではぜーったい、負けないわ!」

 いばらの想いを乗せた数多の色彩が、世界を満たしていく。
 凛と気高く、美しく咲き誇る色とりどりの薔薇たちが、山のように大きな獣を彩っていく。
「――ねえ、きっと。私たちが、アナタの想いも届けるから」
 それは、かの獣が望むことではないかもしれない。
 けれど、そうすることで繋がっていくものは――あるはずだから。
 力を失くし、崩れ落ちていく獣を前に、祈るように、いばらは紡ぐ。
 だから、今は――おやすみなさい、と。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月20日


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#ダークセイヴァー
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#禁獣『ケルベロス・フェノメノン』


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト