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闇の救済者戦争⑭〜デッドブラスター

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #闇の救済者戦争 #不死の紋章


●ダイヤモンド・ダスト
 嗤う、嘲笑う、いや、そもそも、彼等――タロットに『知性』など存在しないのだが、それでも、現状は『わらっている』ようにしか思えなかった。かつて禁獣『デスギガス』が闇の種族の『ひとつ』にタロットを渡した結果が、このザマだと謂うのならば、成程――友達造りに知性など要らなかったと謂うワケか。王の中の王キング・オブ・キングス王の中の王アガメムノーン――その貌の中の脳は使い物にならない、と。
 王は――概念侵略ちからに中てられた王は――最早、己の存在すらも証明出来なくなっていた。アザトホースにも至れなかった出来損ないがひどくテキトウに罪深き刃ユーベルコードを揮う。此処から先は通さない、なんて、意識も皆無だと謂うのに。
 欠落を守る為の迎撃装置ツングースカだ。
 ――憐れな哀れなケイオスは魂そのものに『罪』を刻み付ける。

●グリモアベース
「貴様等――禁獣『デスギガス』の欠落の在り処が判明した。欠落を叩けば奴の無敵性も消え、我々は晴れて『殺せるように』なるワケだ。されど、決して容易な事ではない。奴も莫迦ではないのだ。欠落を守る為の『迎撃装置』はしっかりと用意されている――しかし皮と肉を継ぎ接ぎするのが上手なブヨブヨだ。概念侵略タロットを与えた結果が闇の種族の白痴化とは……!」
 グリモア猟兵、ロバート・ブレイズの歓びは、喜びは、誰かさんの冒涜的な行いによる『もの』だろう。仮面を被らねば何方が正気かもわからない。
「貴様等には白痴と化した闇の種族を倒してもらう。相手は知性のないオブリビオンだが、故に、凄まじい埒外性を発揮してくるだろう。具体的に? ああ、無差別に、重ねて、先制攻撃を仕掛けてくるお決まりのパターンだ。気を付け給えよ?」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 キング・オブ・キングス。

 プレイングボーナス:敵の無差別先制攻撃に対処する。
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第1章 ボス戦 『聖王プラグマ・ケイオス』

POW   :    聖王武装
無敵の【『聖王の武具』】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    聖王の御使い
レベル×1体の、【胸元】に1と刻印された戦闘用【天使】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    破魔の闇撃
【聖王の法力】を込めた武器で対象を貫く。対象が何らかの強化を得ていた場合、追加で【猛毒】の状態異常を与える。
👑11
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 王の中の王――キング・オブ・キングス――その貌はブラック・ホールの化身が如くに暗黒と染まっていた。おそらく、本来は荘厳な、神のような存在オブリビオン、闇の種族だったのだろう。されど、最早彼は王ではなく、故に『皇』と呼べた――与えられたタロットは常に逆位置なのだろう、概念侵略、アガメムノーンは狂っている。白痴の権化と見做された『それ』は無差別に、伽藍洞に、その毒気を吐き散らかす。
 猟兵よ――王を解放するのだ。
 無間に続くブラックフォームからの解放、胎児を堕とすかの如く。
シーザー・ゴールドマン
さてさて、無敵を誇ったデスギガス君を滅ぼす道筋が見えた訳だ。
喜ばしいことだ。

『魔力』を活性化。(オーラ防御×結界術で強化)
敵UCによる攻撃を卓抜した戦闘技術(功夫×暴力×第六感×戦闘知識)で
『オーラセイバー』を振るい、払い、受け流し、また躱しつつ逆撃を入れましょう。
しかる後に『真紅の煌天』を発動。
『無敵』の魔法障壁により攻撃を弾きます。
同タイプのUCですがあちらのUCをこちらは把握しておりあちらは把握できないのは致命的でしょう。
弾きまくることで白痴なりに疑念が生じた瞬間、『究極』の破壊魔法を喰らわしましょう。

強いは強いが――会話も出来ない存在というのは戦っていても面白くないね。



 坐した魔王の振る舞いに『差』が生じるとすれば、成程、その思考能力只のひとつか。ダイヤモンドの輝きに、盲目的に、莫迦みたいに酷使されるザマは最早『王』故に『王』に在らず、神の類に振り回される人類サマに近しい。さて、さて、無敵を誇ったデスギガス君を、神様みたいなお子様を、滅ぼす道筋が見えた訳だ。嗚呼、これを悦ばずして何が『君主』か。歓喜極まった――この言の葉を使う事がある意味での皮肉だが――状態で無限の魔力エネルギーを血肉に流す。今宵、喰われるのは果たして過去か現在か。それにしても原罪、何処までも膨張するものだと思わないか。ブヨブヨと柔らかい腹の中心の、臍の如くに黒ゴマを拭う……。卓越している、埒外性にまで高まったオマエの技術。
 相手は何もかもを失っているが故に、存外程度には強かった。嘔吐された武具の数々は、確かに、並の猟兵で在ればいとも容易く両断した事だろう。しかし、真実は如何だ。煌々とした得物に流され、躱され、赤子の手をひねるかのザマだ。それで、おままごとは『これ』で終わりなのか。真紅の煌天――敵は皆無だと笑うかのように、障壁、聳える。
 此方は彼方の罪深さを把握出来ている。彼方は此方の罪深さを把握する術を持たない。勝敗は『決まった』も同然だ――はじく、狂ったように、はじかれる。強いは強いが、会話も出来ない存在とは戦っていても面白くないね。白痴には疑念もクソも『ない』と謂うワケか。しかし――抱けないと謂う事は自らのユーベルコードすらも理解出来ていないと。
 未完成だ、未完全だ。降り注ぐ究極が王の『からだ』を捉え、塑の『にく』を破壊する。毒々しい舌を揮えなくなった、木偶人形に、何をやらせても無駄だと……。

成功 🔵​🔵​🔴​

シキ・ジルモント
先制攻撃なら召喚は止められないか
多数の敵に接近される事を前提とし、接近戦に強い狼獣人の姿に変じて爪や牙を武器として応戦

ユーベルコードを発動し、包囲を覚悟の上で敵の群れへ切り込む
天使の間を駆け抜けざま攻撃
天使は道を塞ぐ最低限を倒し聖王を目指す

聖王と天使の攻撃は立ち止まらず駆け続ける事で回避を試みる
敵の数が多い分、敵中に紛れてしまえば敵を盾として同士討ちも狙えるかもしれない
理性が無ければ敵味方の区別も誤り易いだろう

聖王の攻撃を天使を盾として防ぎ、その隙に立ち止まらず懐へ飛び込む
少しでも恐れて足を止めれば攻撃は叶わない
本能が訴える警戒心を捻じ伏せ怯まず前進、再度攻撃体勢に入る前に爪を叩き込み反撃する



 爪は『この日』の為に在った。
 禁断の果実――知恵の果実――形状は様々だと言い伝えられているが、可哀想に、彼等は『約束』を破らなかったのだ。破れなかったのだ。人間にすらも成れなかった『もの』は、成程、御使いとして『天使』を召喚しても可笑しくはない。王を敬っているのではない。きっと嘲り笑っているのだ。まるでナイアーラトテップ……千の数ほどには存在する、蛇蝎。崩壊するバベルキング・オブ・キングスを囲むように出現した天使それを止める事は出来なかった、が、相手は罪深き刃を揮った事にはなる。ああ、接近戦だ。肉薄し、互いの魂を貪るかのようなケイオスの所業だ。最早……毛嫌いしている場合ではないだろう。変じたオマエこそが人狼、獣――ウェアウルフの咆哮が如くに吶喊せねば成らない。
 いくぞ――! 光輝、好機を無理矢理はらむ為ならば決死の所業も厭ってはならない。包囲されるのは覚悟の上だ。あの、天使の群れのダンジョンを『最短』で突っ切れ。頭蓋を潰す為に揮われたのはメイスだったのか拳だったのか。残念だが、あんた、それは『あんた』のお仲間だな――紛れ込んでしまえば後は白痴に任せるのがよろしい。幸いにも『肉の盾』は千ほどに存在しているのだから。猿も木から落ちる、王も座り方を忘れて終えばこのザマ。
 王は癇癪を起こした餓鬼のように近くの『にく』を破壊した。オマエの全身に天使のジュースがこぼれる。此処で恐れてはならない、畏れてはならない。立ち止まって見上げれば、それこそ、刹那の内に滅ぼされる。本能が訴える警戒心を捻じ伏せ、怯まず、前へ、前へ、前へ……! ここがあんたの『終点』だ。もう、十分喰らっただろう。
 その腸を抉り取る……。

成功 🔵​🔵​🔴​

紫・藍
あやー。
天使さん同士が共食いし始めた時は無差別故の同士討ちかと期待したのでっすがー。
これ、取り込み合って合体しちゃってるのでっしてー!
合体前に数を減らさせない先制合体!
合体シーンへの攻撃はご法度とは言いまっすが無法なのでっす!
幸い合体中に全力で逃げたので距離は稼げてると言いたいとこでっすが!
合体パワーですぐ詰められちゃいそうでっすよねー!
追いつかれる前に稼いだ時間で歌っちゃいましょう!
どれだけ心無い天使さんが強くても、どれだけ王様が狂っていようとも!
或いは、だからこそ!
この歌はあらゆる防御を貫通して歌を愛さず敵対する精神へと届くのでっす!
その伽藍洞に藍ちゃんくんの歌を響かせちゃうのでっすよー!



 プライベート、お忍びで絶望マーケットを散策する。あれも欲しい、これも欲しい、と、駆け廻った挙句にパパラッチの蠅集りだ。輪郭知らずの堕天具合に若干の辟易を覚える。はらみ疲れたマグナ・マーテル、そろそろ王様ごっこに飽きてくれないか。
 ――はじめての御使いだ、たかが痴れている。
 黒い山羊も白い山羊も、混沌とした肉の塊と認識してしまえば、まったく、歌の通りだ。読まずに喰らう塑のザマは誰が如何考えても白痴の所業でしかない。先程の手紙の内容を繰り返したって結局は焼け石に水、アザトホースに説法と謂うものだ。あやややややや? バリバリ、ムシャムシャ、共食いかと思えば余計に厄介な合体だ、無差別は無差別でも『ユーベルコード』自体はしっかり機能しているらしい。ところで、合体シーン、変身シーンの最中に攻撃するなとは妙なお約束だと思わないか? ご法度とは言いまっすが無法なのでっす!!! 全力で距離を取らなければ秒の間にやられると咀嚼したのが僥倖だったか、だが、詰められるのも時間の問題だろう。で、時間稼ぎの最中に捲るべき楽譜は手元に在ったか……? よろしい、悦ばしい、月が綺麗だと戯るのも知性故か……。
 心無い天使に啄まれ、早贄の種と見做されようとも。どれだけ王様が狂っていて、震えていようとも。或いは……だからこそ……と。その歌が足跡になり、足跡が路になる。未曾有に対しての絶唱と謂うワケだ。この音は、詩は、あらゆる壁をブチ破り、歌を愛せぬ『もの』へと響く――嗚呼、伽藍洞、ウィッカーマンに囚われた暗黒への贈り物として如何か。
 そのすっからかんに藍ちゃんくんから光のプレゼントでっすよー!
 全き光の無尽蔵だ、徹り、透し、ダイモーン=スルタンを眠らせる。

成功 🔵​🔵​🔴​

アウル・トールフォレスト
まるで癇癪を起こす子供みたい。困った王様だね

先制攻撃、耐える他に無いね
光輝のオーラに両腕の魔力も使って、攻撃を弾いて出来るだけ致命傷を避けていく

耐えに耐えて、そして【深緑、底知れぬ恐怖を育め】を発動
傷だらけでヘトヘトだろうけれども、ここが正念場
子供にもわかりやすい恐怖を与えなきゃ
『怪物』はまだ生きている。無敵の武具でも死なないよ
それでもまだ、そのおもちゃで戦うの?

怯んでも、逆上しようとも、反撃は素早く
あなたの武具と同じように、いやそれ以上に、わたしの爪は鋭いよ
傷ついた分はあなたの生命力から取り返させてもらうね



 めまいがした。所以を考えるよりも先に、山がよろめいたのだ。腹が減っているのはお互い様で、暴食の罪をヴェールと見做しておく。ところで、貌が無いと謂うのに晩餐を飲み下せると、本気で思っているのか。この盲目め……。
 よだれかけの使い方すらも曖昧な、玉虫色の脳味噌が、沸騰したかの如くに明滅していた。蟻の巣を見つけたオコサマの、何気ない、無垢な邪悪が洪水となって濁りを生ずる。まるで癇癪を起こす子供みたい。まるで好物を前にした子供みたい。困った王様だね。そこで言葉にすべきはおそらく「オマエが謂うのか」だ。天より地より、血管より、抜き取られた得物の数々は何処までも敵無しで、永劫すらも抉り取るのだろう。それでも――深い々い緑色の、高き森そのもの、腕にだけは届かないか。光輝まみれの現状が鋭利を、鈍器を、逸らしていく。そっか、これじゃ、物足りないかぁ。餓鬼が掴んだ血肉は悉く煙と失せる、その苦痛、その悶絶は、疵を通ってオマエの頭の中まで掻き撫ぜてしまう。いや、もう、疲れてはいるんだよ。でも、ここが正念場だって、わたしはわかってしまうから――子供にもわかりやすく物語ってやれ伽藍々々貪――怪物は。怪物の中の怪物アウル・トールフォレストはまだ生きている。無敵の武具でも息絶えやしない。それでも、まだ、おもちゃで……。
 白痴の君は怯まないし、逆上する事もない。只、赤子のように、否、胎児のように、世界を殴ったり蹴ったりするだけだ。あなたの武具がガラガラなら、わたしの爪はおしゃぶりなのかな? 尤も――最後に舐り尽くすのは怪物わたしの方なんだけど。
 黄金色の眼が生命力エネルギーを認める。
 ぶくぶくと育まれた嵐はまさしく、月よりも、
 あの目玉よりも、高く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

榊・霊爾
ああ、自称最強の闇の種族かい?
最強になる方法が弱点隠しという、勝ちにしか興味のないチーター共が取る行動と同じ
挙句、その弱点をご丁寧に物質化していたとは、筆舌に尽くし難い馬鹿だ
チーターなら弱点の存在そのものを概念ごと消すものさ
だが馬鹿故に何も考えていない、今は殺しに特化した獣
獣狩りでも始めようか

聖王の武具の初撃を鶚の【早業】の【受け流し】で弾いたら即、【ダッシュ】で踏み込み、【見切り・気配探知】で追撃を回避・弾き距離を詰める
聖王が反撃困難な位置から小夜啼鳥の『忘却』の【不意打ち・抜刀】で斬り捨てる
馬鹿は馬鹿なりに己を見失って消えて逝くがいいさ



 小さな小さな子供用の椅子を玉座と勘違いしたのがいけなかった。死の弾丸を喰らうよりも先に力を欲して終った末路だ。ケイオスは愚かしくも自ら王の中の王アガメムノーンを自称し、自傷する事だけを受け入れていた。
 ――タロットはキング、逆位置。
 断頭台だけが聖王の安寧だと何故、わからない。
 鳥類を憐れむ事は容易いのだと何処かの誰かが断言していた。で、在れば、化け物を哀れむ事は可能なのか、そう、問われれば頭を傾げる他にない。ああ、自称最強の闇の種族かい? これなら自称ロボットななんとか鳥類の方が幾等かマシだ。いやはや、最強になる方法が弱点隠しとかいう、勝ちにしか興味のないチーター共が取る行動と同じではないか。挙句? その弱点をご丁寧に物質化していたとは、筆舌に尽くし難い莫迦だ。それは白痴に対しての失礼に値するのではないか? これは申し訳ない、どうして、概念ごと消さないのかと思ってね――それで? 最終的には無茶苦茶にする事しか知らない、ただの獣、獣の数字の在り方すらも失くして終った地獄の沙汰。それじゃあ、獣狩りでも始めようか……。
 イカれたウィップ・アーウィルの鳴き声のように、無敵大好きなオコサマの得物を流す。大きな大きな鉄の如き塊をはじき、返してやったならば、とっとと懐へと踏み込むのが宜しい。嗚呼、その肥大化した気配で「私を殺す事は出来ないね」――液体じみた猫の如くにするりと、足元を掬う――貴様に必要なのは忘却だ、忘却に忘却を重ねての処方だ。
 莫迦は莫迦なりに己を見失って消えて逝くがいいさ。さらりと撫で斬られた『貌無し』、地下連中は地下連中らしく、海の底で眠ってくれ。
 ――首吊り死体は見飽きてるんだ、この物件は満室なのさ。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年05月12日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト