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なまえのない怪物~ぼくのためのともだち

#UDCアース

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#UDCアース


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●ひきさかないで もういちど あわせて
 雨中のゴミ捨て場。二つの熊のぬいぐるみ。その片方を手に取り、にやりと微笑んだ男は足早にその場から離れていく。

 いやだ、どうしてぼくたちはすてられてしまったの?
 ねぇ、あのこといっしょにいさせてよ やめてよ

 ――男はにやりと、嗤う。
「そうか、それなら君はたくさん友達を作ると良い」
 そうすれば、また『彼女』に逢わせてやるさ。

●純粋な悪意が広がりゆく前に
「……悪意が介入すると面倒なことになるな。純朴な意志でもな」
 佐久間・嶺滋(想葬の黒影・f00774)は集まった猟兵達を前にそう語り出す。
「とある地方都市で父親からの暴力の過程で、『1組のぬいぐるみ』が捨てられたんだ。無論その持ち主だった子供も望まない形で。……だけど、そのぬいぐるみは『別々の邪神を奉ずる組織』の手に渡ってしまい、今子供達を怪異に晒しているらしいんだ」

「俺が今回頼みたいことはこのぬいぐるみのうちの片方、『男の子の熊のぬいぐるみ』を探して『元の持ち主の下へ』返して欲しいんだ。……無論単純な物探しだけじゃ終わらないと思う」
 少し頭を撚るかのような仕草の後に嶺滋が再び話を切り出す。
「その街では今、子供を中心にした行方不明事件が発生してるんだ」
 仲の良い数人の子供達が、ある日一斉に居なくなる。
 とあるきっかけで繋がった子供達が同じタイミングで居なくなる。
 ――そんな事件が、勃発しているのだと。

「俺に見えたのはこの行方不明事件にその『男の子の熊のぬいぐるみ』が関与している、という一点だけだ。なにせ対象が対象だ。『子供達』に聞き込みをするのが確実に手っ取り早い」
 子供達もまさか知らず知らずのうちに邪神に関与してしまっているとは思わないだろう。彼らにも手遅れにならない内に手を打つべきだろう、と嶺滋は語る。
「邪神の力を宿してしまったらしいそのぬいぐるみは子供達を誘拐し、何らかの行動を起こそうとしている、とかそんな予想しか出来ないが……」
 その蒼い眼差しは真っ直ぐに見据えられる。
「悪意を打ち払って全部、元の鞘に戻してやってくれないか?」


逢坂灰斗
 ぬいぐるみ達にも意志があるのならば。彼らは何を叫ぶのだろう。

 逢坂灰斗です。
 今回はUDCアースで捨てられたぬいぐるみに注ぎ込まれた悪意に打ち克って頂きます。

●ご参加に際してMSより
 ピンク☆フラッシュMSのシナリオ「なまえのない怪物~きえたたからもの」とは対となっております。当然どちらとも参加していただいても構いません。1組のぬいぐるみが至る末路……見届けてあげて下さい。
 なお元の持ち主は既に判明しているので、特に対応はしなくて大丈夫です。

 ※絶対に助けられるのは『ぬいぐるみ』のみです。
 ※予知で出てきた邪神組織の男とは接触不可能です。
 ※子供達は猟兵達のプレイング次第では危機に晒されます。ご注意下さい。

 なお、チームや団体で参加される方は迷子防止の為【一緒に参加される相手】か【一緒に参加するグループ名】を必ずご記述ください。
 では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
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第1章 冒険 『子どもたちの秘密』

POW   :    力強い言葉で子供たちを説得

SPD   :    子どもたちの尾行や周辺の調査

WIZ   :    子どもたちと仲良くなって情報収集

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐々・真子
子供が犠牲になるのは嫌ですよー
他なら良いってわけじゃないですけど
このお仕事、何としても成功させますよ!

所属組織(UDC)に情報収集を要請しつつ
自分は子供たちの輪の中に飛び込みまっす!

女子高生の姿とは世を忍ぶ仮の姿
私は世界の謎を解き明かすオカルトエージェントなのです!!

と、言うのは冗談で、私、文芸部で記事を書いてましてお話のネタを探しに来たのですよ
何か面白いお話はありませんか
(今日日珍しくなってしまった)駄菓子もいっぱいありますよ!
ただしこれは報酬です――さぁ、ネタプリーズ!!
締切が近いのに原稿真っ白なんですよぅ、お坊ちゃん、お嬢ちゃん達
ご慈悲をぉ!
(情報収集・言いくるめ・優しさ・勇気・第六感)



●『ひみつきち』
 佐々・真子(無個性派女子(主張)・f12501)は、UDC組織より情報の受信を待っていた。が、分かったことはあくまで
 『この周辺の小学生で数人同時に行方不明になることが多い』
 『邪神がらみの何らかのオブジェクトを誰かが拾得してしまった可能性がある』
 という2点だけであった。それはとても不確かで、確証には足り無い。
 此処まで来るとただ一つ。実地で聞きこまねばならぬ。そう決めた真子は――

「おねーさんの女子高生の姿とは世を忍ぶ仮の姿……私は世界の謎を解き明かすオカルトエージェントなのです!!」
 ……子供たちの眼の前でホラのようなホラじゃない事実を暴露していた。
「――とまぁ、冗談で、私、文芸部で記事を書いてましてお話のネタを探しに来たのですよ」
「お話のネタ……です?特に面白いことは無いと思いますけど……」
 子供たちの面倒を見ているような年長の少女は困惑気味に答えるも。
「駄菓子もいっぱいありますよ! ただしこれは報酬です――さぁ、ネタプリーズ!!締切が近いのに原稿真っ白なんですよぅ!!!!」
 あまりにも泣きそうな顔で年上の人が駄菓子を差し出しながら懇願するものだから慰めようとしてくれる。
 一方で、原稿とはよく分からないがなんとなく宿題のことなんじゃないかと勘違いした子供たちが矢継ぎ早に声を掛けてくる。
「おねーちゃん、しゅくだいまっしろなの?」
「しゅくだいはやくやらないとだめだぞー!!」
「え、え、え、そうなんですよぅ!!!どうかご慈悲を――!!」

 それなら、とばかりにうまひ棒なるお菓子を齧る少年が答える。
「そーだなぁ。ねーちゃんさ、『ひみつきち』っていうとわかるか?」
「……『秘密基地』……です?」
 少年から出た言葉に真子は首をかしげる。
「そーだよ、『ひみつきち』。さいきん、『ひみつきち』であそんでたこがよくいなくなるんだ。わたしたちはどこにあるかしらないけど……」
 『秘密基地』で遊んでいた子供が、良く居なくなる?
 これは手がかりになるかも知れない、と真子はネタ帳にメモを書き示していく。
「その……『秘密基地』、最近遊びに行こうとしてる子とか知らない、……かな?」
 それには比較的年長らしき少女が答える。
「ここには今いない……かなぁ。どうも、その『秘密基地』、友達の輪に入りにくかった子達が作ってるみたいなの。だから、賑やかに遊んでる子よりは……」
「――1人で遊んでいるような子に聞いたほうがいいと」
「……そう、ですね」
 言葉を濁すように少女は答えた。もしかしたら彼女もある種の責任を覚えているのかもしれない。
「……よし、分かりました。気分悪くしちゃってごめんなさい。これはぜーんぶ報酬としてあげますから!!」

 真子の至った手がかりは、
 『秘密基地で遊んでいた子供がよくいなくなる』
 『秘密基地は友達の輪に入れなかった子が作り始めた物』
 『一人で遊んでいるような子に聞いたほうが良い』。
 この3つが猟兵達に提示された。……後はもっと絞り込んで聞いていくのみ、だ。
 『秘密基地』と『男の子の熊のぬいぐるみ』。この2つが示すものは――

成功 🔵​🔵​🔴​

九重・咲幸
子どもたちが恐ろしい目に合うのは看過できないです
何か私にできることはないかな……
行方不明事件なんて起きてるから、知らないひとと話しちゃダメ、なんてことになってそうだけど
こう、学校の課題で小中高校の流行りとかを調べて新聞にするから教えて~みたいな……ダメかな……
ささやかながらコミュ力を駆使して、子どもたちから話を聞けないかな
大丈夫、いける、弟いるんだし、小さい子ともきっと話せる!

にしても、とあるきっかけか……
なんだろ、流行ってる遊びとかゲームがあるのかな
そのへんからなにかわかると良いんだけど
あとは、そうですね、ぬいぐるみにまつわる怪談とか出てたりしないかな
子供の噂話って核心ついたりしますから



●『ともだちになってくれる、ぬいぐるみ』
(子どもたちが恐ろしい目に合うのは看過できないです。何か私にできることはないかな……)
 そんな不安を抱えつつ、九重・咲幸(幽世の眼・f03873)は街を征く。
「――行方不明事件なんて起きてるから、知らないひとと話しちゃダメ、なんてことになってそうだけど」
 それでも、声を掛けねば話は進まぬ。覚悟を決めた咲幸が声を掛けたのは眼鏡をかけた少女。
「ええと、どんなご用事……でしょう?」
「えーと、今ね、学校の課題で小中高で流行りとかを調べてるんだ――」

 初め、流行りの遊びとかゲームなどを聞いてみるものの、返答はごくありふれた今どきのものばかり。
 しかし、質問を「ぬいぐるみにまつわる怪談」に切り替えると、驚きの答えが帰ってきた。
「ぬいぐるみにまつわる……怪談です?それだったら、低学年の子を中心に流行ってるのがありますよ」
 ――『ともだちになってくれる、ぬいぐるみ』という噂が、ですけど。

「……! それ、詳しく聞かせて貰えませんか!!」
「あ、はい。え、えーと……」
 そうして、そのおとなしそうな少女は語りだした。

 一人寂しく遊んでいると、突然『友達になろうよ』という声が聞こえてくる。
 その声のする方へついていくと、ぬいぐるみがあり、一緒に遊んでくれるが、
 時間を忘れるほどに、ずっと、遊び続けてしまう。ずっと、友達と。

「……というもの、なんです。今、色々行方不明になってる子もいるから……」
「『一人遊び』はするな、という警鐘に感じる、と?」
 咲幸の剣幕に少々驚きつつ、眼鏡の少女は答える。
「私は、ですけど……。もし、低学年の子達が、こういうの本気で信じてるとしたら……」
 彼女は、躊躇いがちに、咲幸へ視線を向ける。
「――止めて、あげてください。私も、嫌な予感がするんです」

 この街に突如低学年を中心に流行り始めた怪談。それは偶然なのか。
 少女の懸念が真実へと結実してしまう前に……猟兵は急ぎ、見つけ出さねばならない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アンシェ・ローム
手っ取り早くは「子供たちに聞く」……かあ。
良い子たちだったらいいんですけど、悪ガキにイジメられるのだけは避けたいですわね……(三つ編みを抱える)

うーん、公園によく来てて一人で遊んでる子っていないかしら?消えていった子たちを見てたり、何か共通してることを知ってるかも。いたら話を聞いてみたいですわね

それにわたくしも小さい頃はよく一人で冒険ごっこをして遊んでましたし、そういう子って親近感湧きますしね(あとしっぽとか引っ張ってこなさそうだし〜)
まずは観察してみて、好きそうな話題を振ってみるとか、カルガモ出してみるとかやってみましょ

■アドリブ連携歓迎


河南・光
ほんと、子供って邪神組織とかに狙われやすいわよね。
そして、大切な人と引き裂かれるのは辛いわよね。まぁ今回はぬいぐるみだけど。
オーケー、どーせあいつらの目論見は潰さなきゃだし、何とかしてみましょ。

で、まずは情報収集よね。
幸い私はそんなに年も離れてないはずだし、【コミュ力】もあるし、
まずは仲良くなりつつ色々聞いてみますか。
必要な情報は
・最近外で熊のぬいぐるみを見なかったか
・最近来なくなったお友達はいないか
・もっと突っ込んで行方不明になった集団を知ってるか、知ってるならその子たちのよく遊んでいた場所を知らないか
かしら。
まぁ上手く聞き出してみましょ。



●『いっしょに、あそぼうよ』
「手っ取り早くは「子供たちに聞く」……かあ」
 グリモア猟兵の言葉を反芻するかのように、アンシェ・ローム(うららか❁レディ・f06211)は三つ編みを抱えた。
「……良い子たちだったらいいんですけど、悪ガキにイジメられるのだけは避けたいですわね……」
 見てくれはともすれば小さな猫の少女と言わんばかりの風体だが、中身は立派にお嬢様の為、嫌な想定は少し回る。それを嗜めるように河南・光(神殺し・f12216)は声を掛ける。
「だーいじょうぶですって。もし何かあれば私が間に入って聞いてみますから」
「ええ、お願いしますわね……ちょっとレディの身だしなみを崩されるのも……」
(……どーせあいつらの目論見は潰さなきゃだし、何とかしてみましょ)
 猫かぶったフォロー口調の裏で、光は確かに邪神組織への怒りを滾らせていた。

 二人が辿り着いた公園で、早速情報収集へ向かう光。ひとまずは大きな集団と言うことで、眼についた快活な子達の方へと向かっていった。
 その時、ふとアンシェが見遣ると、若干輪に馴染みきれていない子が居る。もしやと思い、猫のお嬢様がふぅわりとした優しい口調で声を掛ける。
「ねぇ、あなたは……最近居なくなった子とか、見ていないかしら?」
「えっ、えっと……良くは覚えてないけど。うまく遊びに入れなかった子が、よく別の所に行くようになってから、見なくなった、かな……」
 此処までは、他の猟兵達が得た情報と一緒だ。居なくなった子の集団も共通して『秘密基地』で遊んでいたという話が出てきている。
(ふーむ、ここまで『秘密基地』が執拗に出てくると、疑いは非常に強まりますわね……)
 少し思案するようなアンシェの方へ、年長よりの集団と一緒に光もやって来た。有力な情報を彼なら知っている、と聞かされたらしい。
「えっと、私も聞きたいことがあるんだ。最近外で『熊のぬいぐるみ』、見なかった?」
 光の問いに、帰ってきた言葉は、核心に近いものだった。
「――見たよ。一人で遊んでた時に、『ともだちになろう』って声を掛けてきたんだ」
「「――!?」」
 二人に衝撃が走る。『熊のぬいぐるみ』自体が、怪談を実際に引き起こしている?
「でもさ、その話。俺達がお前に声かけたら居なくなってた、っていう奴だろ?」
「うん、でも……確かに、見たんだ。でも同時に、お兄ちゃん達に助けてもらえたって気持ちもあったんだ」

 ――彼は、偶然にも魔の手から逃れ得ることが出来る条件を『満たした』のかもしれない。彼らに礼を言いつつ、そそくさと離れていく二人の猟兵が意見を纏め合う。
「ひょっとしたら、攫ってるのではなくて……『自ら足を運ぶように仕向けている』のではありませんの?」
「その可能性は高いですね……『秘密基地』というのはもしかして、ゆっくりと『友達』になる為に用意した場所なのかも」
「こうなったら、私達が突き止めなければいけないのは……」

 ――『秘密基地』のある場所。そこに恐らく、『男の子の熊のぬいぐるみ』は、いる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

六代目・松座衛門
「さあ、寄っといで! 兄さんが面白いものを見せてやろう!」
公園など子供が沢山いるところで、UC【即席人形劇】を発動。
今時の子供たちは人形劇には興味ないかもしれないけれど、指の本数以上の人形が動いている様子を見れば、手品として面白がってくれるかも。

「最近、この町で人がいなくなることがあるみたいだけど、何か知ってる?」
子供たちとの交流の中で、行方不明になる子供たちの共通点を探ろう。

「気を付けて帰るんだよ!」
解散後、子供たちを「ガラクタ人形」で尾行し、事件に巻き込まれないか確認。単純な人攫いなら阻止するように対応。超常的な現象に居合わせたら、他の猟兵に相談しよう。

【WIZ】選択。アドリブ、連携歓迎


レイ・アイオライト
【ワンダレイ】の皆と参加。

……子供たちが行方不明になってる以上、放置なんてできないわね。

女子高生に『変装』してヒカルと缶蹴りよ。【変幻ナル闇ノ曙光】で闇に潜んでガチ缶蹴りね。
子供たちが集まってきたら、缶蹴りと夜野のお弁当で親睦を深めて(『誘惑』)、行方不明事件とぬいぐるみについて『情報収集』、皆と情報を共有するわ。

缶蹴りが終わったら【変幻ナル闇ノ曙光】で闇に潜みながら『目立たない・追跡』で子供たちを尾行する。ヒカルから予備の通信機器はあらかじめ預かっておくわね。

影のオーラで子供たちを『オーラ防御』できるように常に『第六感』で警戒、子供たちの守りは莉亜と共同で行うわよ。


星群・ヒカル
行動:SPD

【ワンダレイ】で参加

公園で、缶蹴りをレイと全力で楽しむ
おれは鬼役だ
レイ、「第六感」が冴え渡るおれから逃げられるかな?
そして公園に来た子供達を「コミュ力・優しさ」で巻き込んで遊ぼう
「ふふふ、これは超宇宙缶蹴りという高校生に流行りの遊びだ。
先に知っておけばクラスで一目置かれるぞ?おれが保証するッ!」

缶蹴り終わったら夜野先輩の待望のお弁当!
皆で食べる中で子供達の関係性も見出せれば良いなッ

子供達と別れたら超宇宙望遠鏡・衛星形態発動
帰り道の位置と周囲の状況を、通信機器で逐一皆に伝えるぞ
尾行の助けになるかな

子供達が危険な状態になっても代償があるから動けねぇ……
せめて「第六感」で先手で察知を!


アノニム・ヴァリアント
言葉は上手くない。調査できるような身軽さはない。
なので、体力(POW)任せに子供たちの遊びに付き合って、仲良くなって色々話を聞かせてもらおう。
鬼ごっこでも、かくれんぼでも、サッカー野球に何でも来い。
全部さして上手くはないが、大人気のある程度で全力で取り組んで子供たちと「一緒に楽しんで」仲良くなることを狙う。

ある程度仲良くなれたなら、
「……最近、いなくなった子は。なに、してた?」
「……どこにいくとか、聞いてないか?」
と問いかけて情報収集。
居なくなった子たちを心配したり、気にかけている子がいるのなら。
「……だいじょうぶ、だ。おれ、遊ぶのはうまくなかった、けど」
「……おれが、なんとかする」


尾守・夜野
【ワンダレイ】の皆と参加

人が集まる前に黒妖犬召喚で一匹だけ呼んで須藤に通訳頼み、呼んだ理由と来るガキの匂いを覚えて欲しい事、ガキに何か仕掛けがされてる場合は教えて欲しい事を伝えて、首輪に繋がれて伏て貰おうか

…普通にしてると威圧感やべぇんだよ

迷子の相手とかしてるの考えるに【コミュ力】はあるだろうしガキに対する【優しさ】も伝わるんじゃね?

犬が構われてる間に俺は弁当広げて準備しとくぜ

子供受けを狙ったおかずとおやつを多目に作っといたからな

何人来ようと大丈夫だ
ガキが帰って暫くしたら犬の散歩に見せかけてゆっくり追う

別に追い付く必要もねぇからな


後方に不審者がいねぇかの確認を兼ねる

通信機は持つぜ


須藤・莉亜
【ワンダレイ】の皆と参加。
番長とレイが缶蹴りしている間は夜野の料理を食べながら待機しとく。
暇つぶしに夜野の犬とおしゃべりするのも良いかも。

番長とレイが情報収集している間に、こっそり眷属の狼くんを子供の影に潜ませておく。
缶蹴りの後は狼くんにはレイと一緒に子供たちを尾行してもらい、もし子供たちが危険なら影から出て来て他の皆が追いつくまで、子供たちを守ってもらおう。
夜野の犬から何か情報があれば話を聞いて、皆に共有する。


死之宮・謡
ふーん…悪意で歪んだ純心かぁ…興味深いねぇ?子供が対象対象ってなると…ぬいぐるみが動き出しでもしたのかねぇ?聞き込み…無理だな…説得…喋りたくないねぇ?しょうがない追跡、尾行だな、無論行くのは私じゃ無いけど…【暗闇よりの使者】召喚…行け…
此の事件の先にはどんな敵が待っているだろうか…愉しみだねぇその愉しみの為に頑張れるよ…。

はぁ、適当にボコボコにして【叡知の裏潜む影】使いたいなぁ…楽なんだけどなぁ【叡知】…許可取ってみよう、取れたら楽できる…無理だと思うけど…絶対無理だよねぇ…やられるのは自分じゃ無いんだからほっときゃ良いのにさぁ…


はぁ、使いたいなぁ【叡知】



●超宇宙ってつければなんかゴージャス感がある
「ははは、皆注目しているなッ!!番長が直々に流行りの遊びを伝授しようッ!!!」
 缶を片足で踏みつつ、公園の中心でビシィッと決めているのは星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)。どうやら缶蹴……
「――ふふふ、これは超宇宙缶蹴りという高校生に流行りの遊びだッ!!」
 超宇宙とかつけてるけどどう考えてもただの缶蹴りですよ番長!?
 だが最近の子供達は缶蹴り経験が薄いのか割とわらわら集まってくる。
「先に知っておけばクラスで一目置かれるぞ?おれが保証するッ!」
 それに挑発的な笑みを浮かべる女子高生……?が一人。
「ふふふ、番長……あたしに本気で『超宇宙缶蹴り』を挑むというのね」
 レイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)さん、ちゃんとJKスタイルなのは良いですけど、これ調査の為ですからね!?そこまで遊びに全力尽くさなくて良いですからね!?
「何、番長アイは全てを見通すッ!番長の強さの前に皆平伏すのさーッ!!」
 あ、こっちもノリノリだ。どうしようもねーやコレ。子供を若干そっちのけで盛り上がる二人を横目にアノニム・ヴァリアント(名無しの怪物・f03241)はその大きい図体ながらも、穏和じみた言葉で
「……だいじょうぶ、だ。おれも、遊ぶのはうまくないかも、だけど。なんとか、なる」
 と、フォローに入っていた。……年頃の子が混ざると大変なんですかね。

「あっちはあっちで盛り上がってんな……そっちの首尾はどーだ?」
「ん……割と動き回ってるから潜ませるの苦労した……けど、なんとか」
 お弁当の支度をしつつ、黒妖犬を構っているのは尾守・夜野(墓守・f05352)と須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)。彼らは『作戦』の為に布石を打っていた。それは後にわかることだが、今直ぐには効力を持たない。
 ひとまず暇なので莉亜が黒妖犬と話していると、犬の首が時々缶蹴り以外の方向を指し示す。
「ん、何々……あー、確かにあの子、こっちにも来ないね……あの子も」
 缶蹴りにも犬にもお弁当にも興味を示さない子供。いや、単に混ざろうとしないのだろう。事前にあった情報を鑑みるに……
「あの子達も、追い掛けた方がいいね。……たぶん当たっちゃうんだろうけど」

 それぞれへの仕込みを完了した頃、缶蹴り組が腹をすかせて舞い戻ってきた。どうやら番長とレイの対決は番長が勝ったらしいのだが、その余波でアニノムが数回鬼になっていたようである。
 彼らも、当たり障りの無い範囲で情報を聞き出していくが、やはり出てくるのは既に解っている情報が多く、彼らなりにも心配している事が伺えた。
 夜野の子供受け狙いのオヤツが高速で壊滅していく最中に、一人の少年がこう、こぼした。
「お兄ちゃん達と遊ぶの楽しかったんだ。だからね、居なくなった子達とも、こうやって遊びたいんだ」
 そんな夢のような、すがるような気持ちを吐き出した少年に猟兵達は様々な表情を浮かべるが、たどたどしい言葉ながら、アニノムが少年に誓うように告げた。
「……おれが、なんとかする。だから、大丈夫だ。待っていて、欲しい」

●真意に至る為の追跡
「さあ、寄っといで! 兄さんが面白いものを見せてやろう!」
 六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)がもう一つの公園にて繰り広げ始めたのは自らの技術。
 指の数以上の人形を闊達に動かすその技法はまるで手品のようにも見え、子供達の興味を惹いていく。
「にーちゃんすげーな、どーやって動かしてんだ?」
「あれ、おかしいなー、おかしいなー……」
 やはりユーベルコードを理解できない一般人達には超常現象でしか無いのだろうか。ひとまずは手品のような何かという理解には収まりつつも、それに笑顔で応対していく。
「ははは、自分も頑張って身に付けたからね。興味を持って貰えるだけでも嬉しいよ」

 子供達との交流も上手く進み、人形師は質問を投げかけていくが、どうやらこの子供達も既に判明している以上の事は知らないようだ。喜ぶべきなのか悲しむべきなのか。
 気づけば夕刻であり、空も真っ赤に染まりつつある中、子供達がそれぞれの門限を守る為に、公園から離れてゆく。
「気をつけて帰るんだよ!!……さてと」

 子供達の姿が完全に消えた後に、入れ替わるように声が響く。死之宮・謡(狂い果てし王・情緒不安定の狂戦士・f13193)の声だ。
「私ハ左ノ集団……アナタが右ノ集団、ヨネ?」
「うん、手筈通りに頼むよ」
 それぞれの集団に影法師と、ガラクタ人形が飛んでいく。そして、彼らがそれぞれ手元に抱えていた通信機から声が響く。
「そっちも子供達が帰りはじめたみたいだな、こっちにも『視えて』るぜ!」
 それは子供達と「缶蹴り」をして遊んでいた側の猟兵、ヒカルの声。
「うん、問題なく。それじゃあ『作戦』を始めようか」
「……予メ、私達ニモ通信機ヲ渡シテ居タノハコウイウコトネ?」
「おう、俺は動けねぇし……皆、宜しく頼むぜッ!」
 猟兵達の『秘密基地』へと至る為の大規模な追跡作戦が、此処に開始された。

●『ともだちに、あいにいかなくちゃ』
(ハァ、面倒ヨネェ……サッサト『知識』ヲ抜イタ方ガ面倒ジャナイノニ……)
 ぶつくさ言いながら影法師に後を『追わせて』いた謡は、偶然奇妙な光景を目撃する。
「――ともだちに、あいにいかなくちゃ」
 友達らしき人物と分かれたその少年が、追跡されてるとも露知らず、なのか。突如向きを変えたのである。
 ……その瞳と言動に、生気は感じられず。
(イクラナンデモ、突然帰ル方向ヲ変エル……ナンテ可笑シイワネ……コレハ『使ッタ』方ガイイカシラ?)
 その判断が功を奏した。影法師を用い、急に驚かせることで『恐怖』を得たその子供から、『知識』を抜き取る。
 まさか、自分でも使いたがっていた【叡智の裏潜む影】が、このような形で役に立つとは思うまい。
 夢遊病の如き歩みを見せていた子供が昏倒し、その場で倒れ伏し、代わりに謡は知見を得る。見えたのは『秘密基地』に至るまでの道筋。空き地に広がる異空の如き『歪み』。そして……
「――間違イナイワ、コノ先ニ『秘密基地』ガアルワネ……?……ダトシタラ」

 舌舐めずりするかのような後、視野を強化し、子供らの動向を見ていたヒカルへ通信機越しに問いを投げかける。
「……ネェ、『ハーメルンの笛吹き』ッテ、知ッテル?」
 ヒカルに聞こえた謡からの質問はそういうものだった。そして、番長は全てを察した。彼には、視える。
 ――『子供達の一部』が、何かに導かれるように『同じ方向』へ歩いて行ってるのが見えたのだ。
「……ま、まずい!!『様子が可笑しい』子供は何人いる!?」
「え、僕が追い掛けてるだけでも3人……」
「此方が追ってる子供の中も2人ぐらい居る!!」
「やべェぞ!!思ったより子供から『自発的に』越させようとしてるぞ!!」
 猟兵達の共有する通信機の会話に焦りが回り始める。その中でも高揚を隠すように平静を装う謡の警告が響く。
「……急グト良イワ。一人カラ、無理矢理『秘密基地』ノ知識を貰ッタケド……ダイブ『集まってる』ノガ見エタワ?」
「分かった、後で『秘密基地』の場所だけ教えてくれ!!他の皆はなるべく子供達を向かわないように取り押さえてくれ!!」

 ……一手遅れ、既に見失っていた子供も居たものの、謡からの警告により大半の子供を保護することが出来た猟兵達。
 UDC組織に記憶処理を任せ終えた後、彼らが『秘密基地』の前で見たものは……
 「――ねぇ、いっしょに、あそぼうよ」
 ――異空の歪みから響く、遊びに誘う『声』であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『無垢なる捨て犬とヒヨコ』

POW   :    かまってかまって
【じゃれつき】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。
SPD   :    ひろってひろって
【期待に満ちたつぶらな瞳】を向けた対象に、【庇護欲と拾いたくなる衝動を抱かせること】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    あそんであそんで
小さな【拾ってくださいと書かれた張り紙付段ボール】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【子犬とヒヨコ達が大量にいる空間】で、いつでも外に出られる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●それは無垢なる『悪意』
 『秘密基地』の中は気が狂ったかのように、景色が歪んでいた。
 ふと油断すれば自分たちも居なくなった子供達のように、この空間に囚われてしまうのではないか、というそんな悪寒すら漂わせる牧歌的な、歪み。

 かまってかまって
 いっしょに あそぼう
 ねぇ こっちにきてよ

 そんな純朴な、しかし悪意のある『誘い』が猟兵達を覆っていく。
 一人の猟兵が気付いた。……どこかから子供達の声がする。
 ……一体、どこから?


【※MSより注意】
 この集団戦では特定のユーベルコードの対策を全くしない場合、後の展開が非常に不利になる可能性があります。念頭に置いてプレイングをお願いします。
アンシェ・ローム
うわ~…っ、思ったより気味が悪いところですわ。
ぬいぐるみと、子供たちを探して早く離れないと……

(じゃれてきた犬たちを見て)えっ!?わわわっ、わたくしに懐く動物がいるなんて珍しいですわね。う、……かわいいですわ。どうやらこの子たちも、あのぬいぐるみと同じように捨てられちゃった子たちなんですのね。
いや、ううん、ここにいるってことは子供たちを攫う怪異の一部に間違いないのですわ。
まったく、ひとりの小さな子を狙うなんて。

あまり気は進みませんけど…
【ネンネコネロリコ】狙いを定めて……、弾けていなくなれ!



●邪心と純心の入り交じる場所
「……思ったより気味が悪いところですわ」
 『秘密基地』の内部の歪んだ情景につい、うわぁと声を漏らしつつも、周囲を見回していくアンシェ・ローム(うららかレディ・f06211)。
「……急いでぬいぐるみと、子供たちを探して早く離れないと……」
 牧歌的な光景に確かな悪意が混ざり、油断すれば自分達もこの場の虜囚にされてしまうのではないか。そんな悪寒を思いつつも彼女は可愛らしい子犬達と対峙する。

(えっ!?わわわっ、わたくしに懐く動物がいるなんて珍しいですわね……?)
 敵であることもお構いなしにじゃれてくるその様子は通常であれば可愛らしい物だと思えるのだろう。アンシェも最初はこの子達もぬいぐるみと同じように『捨てられた』のだと思い込んだ。だが、気づく。彼らはそういった概念を意図的に『集約』した悪意ある存在なのだと。存在が被害者を捕える『罠』なのだと。
「……まったく、ひとりの小さな子を狙うなんて」
 愛らしさという悪意を振り払い、猫のお嬢様は倒すべき存在達を見据える。

 くるりくるりと舞い踊るように紡がれるのは、シャボン玉。皮肉にもこの『秘密基地』の狂った幻想と良く似合う情景だが……。
「……おねんねの時間ですわ」
 その言葉と共に、連鎖爆発を起こし、痺れと惑いを誘発させるのがこのユーベルコード。狂った幻想の中にある無垢なる悪意が勝手に壊れて、自滅する。
 爆ぜたシャボン玉が次々に犬達を打ち払っていく。弾けて、夢のようにオブリビオンは消えていく。
 ……けれども。彼女は顔をしかめる。まだ、聞こえるのだ。
「――まだ、子供達の声が聞こえますわ……?」
 ……子供達は、一体何処に……?

成功 🔵​🔵​🔴​

尾守・夜野
【ワンダレイ】の皆と参加

可愛いがいずれでかくなるのかと思うと
…すまんな
動物は間に合ってる

呼び出したわんこの方がメロメロになるんじゃね?

おーい
実家(墓地)に連れてくのは全部終わってからにしろよ?

呼び掛け、須藤に中の探索を託し俺らは外を捜索しようか

箱に触れないようにしながら音を辿ってく【聞き耳】

人海戦術ならぬ犬海戦術だ

近くまでいっても見えないなら空間が歪んでるんだろう

黒剣経由で刻印に喰わせて暴く

可能なら戦闘が始まる前に動きたい

ガキに当たったら事だし

探した結果中にいるのがわかったら須藤に合流する

捜索中箱に触れたら抵抗する

ガキ見つけたら犬を護衛につけて避難させる
もしくは誘導させる


レイ・アイオライト
【SPD】 【ワンダレイ】の皆と参加。
これ一体何なの?犬、とヒヨコ…?
この空間にあるもの、これってあたしたちはちゃんと「認知」してるのかしら。

ヒカルと一緒に周囲の情報が正しいものか『第六感・情報収集』で観察、確認する。
周囲の空間について、聞こえてくる声、犬とヒヨコについて確認するわよ。
異空間に飛び込んでいった莉亜のために、【選択したUC】で敵を暗黒の結界に閉じ込めて時間稼ぎ、こっちを視認できないようにすればUC対策にもなるしね。

異空間内の確認が終わったら鋼糸で敵を『暗視・範囲攻撃・マヒ攻撃』、【虚空ヲ喰ム者】で空間を喰らってこの異変に負荷をかけてみるわ。

『秘密基地』、ね……ものは言いようだわ。


須藤・莉亜
【ワンダレイ】の皆と参加。
「見つかると良いけど…。」
夜野に外の捜索を任せ、僕は眷属の狼くんと段ボールの中へ入ってみよう。
狼くんには匂いで子犬とヒヨコたちが子供達かどうか判別してもらい、僕は【動物会話】で彼らに呼びかけてみる。

「えーっと、君たちはどっから来たのかな?」
彼らから聞いた話と狼くんの情報から、子供かどうか判別。

姿を変えられた子供だったら、外へと誘導できるか試してみよう。
「こんなとこで遊んでないで外で僕らと遊ぼうよ。ほら、缶蹴り番長の声が聞こえない?」
番長の声が届いてたらありがたいんだけど…。
それと同時に僕は夜野製のおやつで子供を【おびき寄せ】、外へ誘導。狼くんには殿を任せよう。


六代目・松座衛門
「子供の声? どこにいる!? そこか!」
『秘密基地』内の見渡せる範囲に子供の姿が見当たらない場合、【張り紙付段ボール】に触れ、内部に入り込む!

「おーい、誰かいるか~。」
子犬やヒヨコは人形「暁闇」で遠くへ飛ばしつつ、UC「即席人形劇」を発動。四方へガラクタ人形を放ち、子供達を探す。
1人でも子供を見つけたら、子供と共に外へ出て、【段ボールの中】の様子を他の猟兵へ知らせつつ、段ボール内の探索を再開する。
「段ボールの中に子供たちがいるぞ!」

他の猟兵と連携し、一人でも多くの子供を救い出そう。

【WIZ】選択。アドリブ、連携歓迎。


河南・光
……何この空間。やばい感じがひしひしするわ。嫌な予感もする。
子供の声ってのも、罠の可能性も捨てきれないけど、そうじゃなかった場合シャレにならない可能性が高いのよね。
後々盾にされるとか、操られて攻撃してくるとか。あるいは……。

とりあえず【殺意の共鳴】で味方の戦闘力をアップして気をしっかり持ってもらった上で、私は子供を探しましょう。

周りの雑魚を蹴散らしつつ、周囲をざっと探索。見つからなければ、怪しいのは……こいつのユーベルコードの段ボールの中、か。
ちょっと抵抗はあるけど探さないわけにはいかないものね。

※アドリブ、連携歓迎


星群・ヒカル
【ワンダレイ】
夜野先輩は周囲の
莉亜の兄貴は敵が入ってる段ボール内の探索を頼んだ
おれは2人を守る!

ここに来る過程で、超宇宙牽引ワイヤーを入り口からの道標に床に置いておく
レイの暗黒領域展開と同時に、おれも超宇宙望遠鏡・天文台形態を発動
「暗視・第六感」も駆使し
周囲の索敵警戒、敵の様子
救出された子供達が本当に子供達か?
結果を随時観測して皆に伝えるぞ

声が聞こえるならこっちからも声が届くはずだ
子供達に届くように声を張り上げよう
心の「手をつないで」くれ!
「みんな、また超宇宙缶蹴りしようぜ!」
子供達は「鼓舞」しつつワイヤーを辿って外に逃げてもらおう

救出完了したら銀翼号に「騎乗」
暗闇の中敵に「先制攻撃」だ!


アノニム・ヴァリアント
……異空間、なら。まずは、外に出れるかの確認、を。
気付かぬうちに、UCに取り込まれてはいないか。
取り込まれていないなら、声を頼りに段ボールを探そう。

子らは、自主的に来るよう仕向けられた、なら
無抵抗に、取り込まれた、はず。
邪魔をするなら、容赦なく。
「……刻印、開放」
UCの力で機械化した右腕を大きな顎に変形させ、敵を喰らう。
元は哀れな犠牲者であろうと、未来を喰らう過去の先兵に容赦は不要。

段ボール内で、あるいは外で子らを見つけたら声をかける。
「……待っている、子がいる。君らと、遊びたい、と」
「だから。君達は、こんなかいぶつになってはいけない」
「かえりなさい。きみは」
帰る場所が、あるんだよ。


九重・咲幸
戦闘そのものには対象にされたときの回避のみに努めて
得意な方におまかせして、積極的には参加しません
子どもたちを探す方に専念します

子供たちの声がここで聞こえるということは
ここに隠されている……?

違和感を探そう、なにが変?
なにがおかしい?
どこにいる?
【第六感】に訴えかけるものはないか周囲を探ります

子犬はこちらに訴えかけてくるけど、ひよこはなにかしてくるわけでもない……というのが少し気にかかります
まさか子供がひよこに変えられているなんていう話じゃないですよね

あるいは、そのダンボールの中に……? なんて


死之宮・謡
サァ!殲滅ダ!

んー私、小動物とか別に可愛いと思わないんだよねぇ…というか普通私みたいな奴に懐かないから近づいてきても気持ち悪いだけだし…まぁ、獲物の方から近づいてきてくれるのは有り難いがね!此奴ら壊しやすそう…さっさと全滅しなよ、生きててもいいことねえしさぁ…

子供たちねぇ…正義感に溢れた猟兵達なら最優先事項かもしれないけど私からすりゃどうでもいいんだよねぇ…今迄に結構な数殺ってきてるしさぁ?…おっと、怒られちゃうかな?まぁ私は殺し合いになっても一向に構わんがね?…少し自重しようか…

征クゾ…【殺戮感染】モウ、私ハ止マラナイ…



●歪んだ異空の隠すもの
「……何この空間。やばい感じがひしひしするわ。嫌な予感もする」
 河南・光(神殺し・f12216)はこの牧歌的な『歪み』に危機感を抱いていた。この声が『罠』ならば危険だが、『罠』で無かった場合が、より危険なのだと。数々の修羅場を渡り歩いた彼女の直感が囁いているのだ。
「子供の声? どこにいる!? そこか?」
「声は聞こえるが……空間が歪んでて……何処から聞こえてるのかが分からねぇな……!」
 六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)の懸命の捜索も、尾守・夜野(墓守・f05352)が統べる犬達の探知も、空を切るように手がかりは無い。だが、『声』は聞こえる。
「……この空間にあるもの、これってあたしたちはちゃんと「認知」してるのかしら」
「そうだな……脱出用のワイヤーフックは設置してきたけれど」
 星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)がレイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)の懸念に答えるように、ワイヤーの方へ眼差しを向ける。その先は虚空に溶けるように『無くなっている』。
「――切れてる訳じゃなさそうなんだが、確かに『おかしく』なってそうだな……ッ」
「確かに、間違いなくここから子供の声は聞こえるんですけど……」
 九重・咲幸(幽世の眼・f03873)はくるくると異空を見渡す。疑える箇所は疑った。この外に居ないなら可能性は2つ。
「ひよこに変えられてる可能性は、ありませんか?」
「それは……」「……ねぇぜッ」
 空間そのものの索敵に当たっていたレイとヒカルが同じ答えを返した。子供達の見た目は『変えられている』訳では無いと。けれども、声は確かに聞こえるのだ。
 では、2つ目の可能性。咲幸の眼差しは敵の収まるソレに向く。子供がひよこに変えられている訳でないのなら。
「或いは――」
 その、ダンボール箱の、中に?

「……確かめるしか、無さそうだな……?」
 箱に、手を触れようとすると、彼を取り込まんとするかの様に、ひよこが呑み込もうとしてくる。それを振り払い、後退った夜野には、確信があった。
「……近くに行った時、子供の声が、強くなった」
「夜野、『中に居るんだね』?」
 須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)の言葉に頷くように夜野が肯定を示す。子供達は『中』に囚われている可能性が高い、と。
「じゃあ、僕らが見てくるね」
 傍らに眷属たる狼を伴わせ、一人箱の中へ飛び込もうとするダンピールを制止するかのように、更なる声が掛かる。
「ちょっと抵抗はあるけど探さないわけにはいかないものね。あたしも行きます」
「人手は多い方が良いだろう?自分も手伝おう」
「おれ、も。……だいじょうぶだ。皆、助けよう」
 次々に声が掛かり、箱の中へ向かう意志を見せたのはアニノム・ヴァリアント(名無しの怪物・f03241)、松座衛門、咲幸、光の4人。
 5人もいれば……、そんな淡い期待を抱きつつも、5人の猟兵達が箱に触れる。
「見つかると良いけど……」
 莉亜のその言葉を最後に、箱に触れた猟兵達は全て『呑み込まれた』。後は……信じるのみだと。
「莉亜の兄貴達……頼んだぜッ……!」
「……時間は、こっちで稼ぐわ。だから、急いで……!」
 ガントバスと神経結合し、ヒカルが索敵の態勢を取ったのと同時。
 呑み込まれた猟兵達を信じるかのように、『悪意』の群れをレイの闇が、覆った。

●箱の中の遊戯
 ダンボール箱の中に飛び込んだ猟兵達が見たものは、一面に敷き詰められたかのような、犬とひよこの世界。
 そして――気が可笑しくなったかのように、虚ろな眼差しで、楽しげに笑う、子供達の姿。
「……当たり、か!!」
 松座衛門が人形を使い、犬とひよこの海を掻き分けながら子供の元へ駆け寄る。そうして連れて来た一人の子は、猟兵達が近くにいるというのに、
「ダメだよぅ、お友達と遊んでたのにぃ……」
 はっきりと、知覚しているのか。判断が付かない程に惑っている。
「この様子、やっぱり嫌な予感がする。私達がこの子達に気づかなかったら……」
 最悪の懸念を振り払おうと、光は脳内からそのイメージを追いやる。けれども、けれどもその想定はこびり着いて離れない。
 もし、この子達に気づかなければ。この子達は、盾にされるか、操られて攻撃してくるか。
 その想定を阻止するかのように、咲幸の言葉が響く。
「……ひとまず、連れていきましょうか。まだ外の方が攻撃を制止してくれています。最悪、アフターフォローはUDC組織の方に任せましょう」
 咲幸の言葉に頷くように、先遣として子供を伴って人形師はこの空間から脱出しようと、する……が。

「――どうして、ともだちをつれていくの」
「――かえして かえして」
「……ッ!?」
 刺さるような、呪うような、哀願の言の葉が、彼の脳髄を駆け回る。
「いけない!!言葉を振り払って!!!」
「……後は、僕達に、任せて。お願い」
 光と莉亜の言葉に背中を押されるように、人形師は一人の子供を連れて、この異空から脱出する。覚悟は、決まった。
「……おれ達が、意識を……保ててる、間に。ここにいる全員、助け出す」
「それしか……無い、みたいだね」
 子供達を『秘密基地』へ取り込む為の場所を探索するリミットが実質的に科せられた中、アニノムの言葉に莉亜は頷く。
 ――最善を掴む、為に。

●歪みを断ち切る為に
 その頃。まるで箱から吐き出されたかのように松座衛門が子供を伴って外へ『排出』された。その様子を注視していたヒカルとレイは同じ結論に至った。
「……間違いねぇ!!『本物』の子供だッ!!」
「ええ、あたしにも分かる。その子は『嘘』じゃないわ」
「――最悪ハ、回避出来タミタイネ?」
「……ああ、その通りだ、『箱の中』に、子供達が居るぞ!!」
 脂汗を垂れ流しながら荒い息を吐く人形師に死之宮・謡(狂い果てし王・情緒不安定の狂戦士・f13193)は半ばお預けの時間が伸びたかのような少し残念そうな声を出した。
「ケレド、ソノ様子ダト……アマリ長居スルト、引キ摺リ込マレルワネ。ソノ時ハ……」
 ――お前達の制止を振り切ってでも、この『悪意』共を殲滅する、と。白肌の狂戦士は、言外に語った。
「無論、そうはならないさ……だから、もう少し、猶予をくれないか」
「ソレ位ナラ待ツワ。ケレド、アマリ焦ラサレルノハ嫌ヨ?」
 これでも最大限彼女なりに譲歩して『待って』くれているのだ。彼女が提示したリミットも松座衛門の様子を鑑みるに現実的ではある。
「……まだ中で犬は無事みてぇだな。じゃあ、急いでくれよ」

 その数刻後、箱の中から団体を引き連れるように、中に再び戻った松座衛門を含めた全員が吐き出された。
「ぜぇ……、ぜぇ……これが、……全員……!」
 報告されている行方不明の人数を比べると全員とは言い難いが、それでも箱の中に囚われていた子供達は全員助け出された。
「夜野、有難う……流石に犬とひよこで埋め尽くされた空間は骨が折れた……」
「大丈夫そうなら何よりだ、子供達の意識はどうだ?」
 それが……と、言わんばかりの眼差しを莉亜は向ける。まだ、彼らの意識は虚ろなまま。何故無理矢理連れ出されたのかも分からずに泣く子供すら居る。
「判別はしてみようとしたんだけど、こんな感じでちゃんとした応答も怪しいんだ……」
 苦い顔をしたままの莉亜を、夜野は真っ直ぐに見据えつつも、その表情は伝染する。手遅れだったのか?
「――なぁ、俺の声が、聞こえるか?また遊ぶ約束しただろ?」
「……待っている、子がいる。君らと、遊びたい、と」
 ヒカルと、アニノムがそれぞれ声を掛ける。少しづつ、僅かではあるが、子供達の目に光が戻り始めていく。
「……ねぇ、こんなとこで遊んでないで外で僕らと遊ぼうよ。ほら、缶蹴り番長の声が聞こえない?」
 その言葉が最後の切掛となった。子供達が周囲をふるふると見回す。
「お兄ちゃん、ここ、どこ……?」

 無事に正気を取り戻した子供達に気付いたのか、呪詛はこびり付くように強さを増していく。
 それに、立ち塞がるような形で、子供を護るように。名無しの怪物は立った。
「……刻印、開放」
 ばきり、ばきりと右腕が鋼の顎へと変じていく。怯える子供も居たが、一人だけ真っ直ぐにそれを見つめる子が居た。
「お兄ちゃん、それ……」
「これ、か……おれも、良く、覚えて、いない。けれど、」
 何かに抗っていた気がするから、何かに耐えていた気がするから、『おれ』はこうなってしまったんだと。
「だから。君達は、こんなかいぶつになってはいけない」
 その言葉は、悲哀と慈愛が混ざった、擦り切れた記憶の奥から紡がれたもの。
「……かえりなさい。きみは」
 正気に戻った少年が異形と化したアニノムを、それでも、と。寄り添うように腕をぎゅっと、抱き締めた後に離れていく。
「……うん、だから、お兄ちゃん達も、無事に帰って来て。皆でまた、遊ぼうよ」
「ああ、そうだな!みんな、また超宇宙缶蹴りしようぜッ!」
「……ソンナ良ク分カラナイ『遊ビ』、シテタノネ……」
 番長の見送るような約束の声と同時。子供達の声が遠ざかっていく。そして、その姿が完全に見えなくなったのが頃合いだった。
「――サァテ、散々待タサレタノヨ?」
 狩猟者の如き眼差しが、『悪意』に降り注ぐ。彼女にはそのような悪意は届かない。ただ、等しく並べて鏖殺するのみ。
「ええ、行って……こんな可愛い振りした『罠』なんか全力で踏み潰して!!」
 光の執念地味た激励が空間に木霊する。それに同意しない存在は最早この場には敵を除いて居なかった。
「モウ、私ハ止マラナイ…!!!」
 涙など、見えない。貴様らにくれてやる同情など私には存在しない。その様な舞踏が犬とひよこ達を次々に泡沫へ帰していく。
「おれ達も続く!!レイはこの空間を!!」
「……ええ、暴いてやるわ。この『秘密基地』の真実を!!」
 番長の銀翼号に跨った突撃と同時。鋼糸が空間を『引き裂く』。牧歌的な歪みが、叫ぶように亀裂を走らせ、消えていく。
 そして、見えたものは――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『邪悪が宿ったモノ』

POW   :    人質
【一般人】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
SPD   :    幻影か実体か
質問と共に【回答者の見知った幻影】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
WIZ   :    六つ目の影
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【邪神の影】が出現してそれを180秒封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ここはぼくらの『ひみつきち』
 ――ひどいよ!!ひどいよ!!せっかくみんなともだちになってくれたのに!!!

 叫ぶような慟哭が、響き渡る。目の前にあったのは、グリモア猟兵が示した『男の子のくまのぬいぐるみ』。ただ、それだけではなかった。
「ともだちを、なかせた」
「ゆる、さな、い」
 虚ろな目をした子供達が、突如湧き出るように間へ割って入っていく。……彼らは全て、行方不明になっていた子だ。

 猟兵達の中に動揺が伝播する中、ぬいぐるみの後ろの影から、彼らの誰でもない、耳障りな嘲笑が、響く。
『――さぁ、止めてみせろ。彼らの純粋な意志を踏みにじって』
 我が、野望を。

 ……ぬいぐるみに宿り、力を与えた邪神は、一人せせら笑った。


【※MSより注意】
 集団戦の活躍により、このボス戦における強化は「行われておりません」。
 ただし、プレイング次第では「子供達」がこのぬいぐるみの盾となり、猟兵達の攻撃に依る犠牲者となり得る可能性があります。
 何も考えずに真っ直ぐに殴り飛ばすと後味が非常に悪くなります。お気をつけ下さい。
死之宮・謡
あれ?邪神…此奴、神か?なら…滅ぼさないと…傲慢だよぉ?純粋な意思?私の邪魔をするなら老若男女一切合切斬り捨てる…寧ろ斬りたいまであるね!だから私はお前を殺すこと、それのみに集中しよう…私にはそれしか出来ないし、それしかしたくないよ!私は殺し壊す物…子供達を助けたいんなら其方で勝手にやってくれよ?

方針
薄々気付いてると思うけど無心で正面からぶっ放す…まぁ、幾ら殺したいからって命張って此処に立ってる他の猟兵達の救出活動は邪魔しないけど…残念

神は殺す、【暗黒之魔王】発動…【神滅術式:暗黒雷霆】発動


六代目・松座衛門
「自分たちは、君をもとの持ち主に返すために来た! あの子にも会えるはずだ。ただ、背後の『それ』はここで始末させてもらう!」
『男の子のくまのぬいぐるみ』へ、自分たちが来た目的を告げ、背後の邪神の排除に臨む。
質問には真実を答え、ダメージは最小に留めよう。

「本体が影なら…、こんな攻撃はどうだ!?ニノ型「手繰り討ち」!」
周囲の子供たちとぬいぐるみへ、操作糸「領」を飛ばし、動かないように【念動力】をかけよう。
そして、ぬいぐるみだけ糸で巻き上げ、近くの光源に晒し、はっきりと浮き出た影に対し、影絵の要領で人形「暁闇」の【破魔】の力を纏った爪を『突き刺す』!

アドリブ、連携歓迎



●どうして、みんなもっていくの
「自分たちは、君をもとの持ち主に返すために来た! あの子にも会えるはずだ。ただ、背後の『それ』はここで始末させてもらう!」
「うそだ そうやってまた ぼくから『ともだち』をもっていくんだ」
 六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)の言葉には絶叫のような、子供のような言葉で耳を閉ざす『ぬいぐるみ』。彼は、眼の前でかつての『ともだち』が傷付けられ、挙げ句2度も大事な存在と引き裂かれたのだ。閉じた心の中、唯一信じたもの以外の、『都合のいい真実』など、直ぐには受け入れられないだろう。
 それを満足げににやりと影が笑むと、人形師の目の前で幻像が形作られる。
「――ほんとうに、あの子の元に返すためなのか」
 幻が紡ぐそれは、まるでぬいぐるみの内心を示すかのような『ゆらぎ』を感じる言葉。
「……本当だ」
 真っ直ぐに見つめ返すような返答とともに幻が霧散していくのを、尚も直視しようとしないのか。『ぬいぐるみ』はただただ、泣きじゃくるような声をあげるばかりで。

 その最中にあっても、死之宮・謡(狂い果てし王・情緒不安定の狂戦士・f13193)は平静を崩さず、むしろ楽しんでいるかのような表情でぬいぐるみ……いや、背後のソレと向き合う。
「邪神。……『神』カァ、……傲慢ナ神ハ討チ滅ボスワ」
「『ははは、出来るものならね。君なら純粋な意志など風の前の塵と同義だろう?』」
 まるで、解っているかのように謡を挑発する言動を行う『影』に、狂戦士はそれでも尚、激昂ではなく平静と隠した高揚のまま歩みを進める。
「エエ、私ハ邪魔ヲスルナラ老若男女一切合切斬リ捨テル。ムシロ、ソレヲ貴方ハ望ンデイルノハ解ッテイル。ソウ、『子供達ヲ壊シテ』欲インデショウ?」
「『さぁ、どうかな?確かに手間は省けるがねぇ……?』」
 せせら笑う影と相対するように、謡は距離を詰める。
 さぁ、殺してやってくれ、と言わんばかりに、その影は鳴動した……が。
「傲慢ナ神ニ、ハイドウゾ。ッテ素直ニ『殺サセル』程……」
 ――他の連中は、甘くはないわ。私にすれば甘いけれど。

 虚ろな目をした子供達は一様に動けない。肉体にはなにか『糸』のようなものが食い込んでいる。それは『ぬいぐるみ』とて同じ。
「本体が影なら…、こんな攻撃はどうだ!?ニノ型「手繰り討ち」!」
「いやだ、はなして!!はなしてよ!!!」
「済まないがそれは聞けない話だ!!」
 人形師の言葉と同時に『くまのぬいぐるみ』が中空に高く『引き上げられる』ように舞い上がる。それは全て、操り糸が紡いだ蜘蛛糸のごとき縛りの業。その瞬間こそ、神殺の魔王が望んでいた瞬間。『影』である邪神の傲慢を穿ち『神』を冠するものに絶大な威力を示す雷霆を降す時。其処に更に人形の爪撃が迫る。邪悪を討ち滅ぼす『破魔』の一撃が。
「――お前は、ここで始末させてもらう!!」
「後ロデニヤニヤシテルダケデ、一人勝チナンテ……赦サナイワ?」

 神殺しの紫電と、破魔の爪撃が交差した瞬間、悲鳴が上がった。

 ――どうして、ぼくからだいじなものをぜんぶとりあげようとするの?どうして、どうして

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

九重・咲幸
あっったまきた!
なにが止めてみせろですかえらそーーに!
踏みにじってんのはどっちですか、ふざけるのもいい加減にしてくれますか!
寂しい気持ちにつけ込んで、この人でなし! ばーか!

戦えば子供達を巻き込んでしまうかもしれないし
「ぬいぐるみを持ち主に帰す」依頼を受けたんであって
くまさんを倒す依頼じゃありません
呪詛の類に抗するなど自衛はしますが攻撃はしません
説得というか、お話を試みさせてください
うなれコミュ力
そしたら邪神を倒すお手伝いをしてくれる、かも…

びっくりさせてごめんね
寂しかったね、悲しかったね
ここを出ておうちに帰ろう
だから、君と君の大事な友達の名前を教えてくれる?
そしたら一緒に探してあげられるから


須藤・莉亜
【ワンダレイ】の皆と参加。
「敵さんならぶっ殺すだけなんだけどねぇ。」
いやらしい手だよ、まったく。
眷属の蝙蝠たちを召喚、子供たちと邪神を蝙蝠たちで分断してみよう。
その間に僕は邪神に接近、悪魔の見えざる手に持たせた奇剣【極無】で攻撃。
蝙蝠たちが封じられた後は、地獄招来【第九圏・悪魔大王】で邪神の動きを封じつつ、Ladyでの【生命力吸収】を込めた弾丸で狙撃。

「敵さんへのトドメは他のみんなに任せるよ。」
皆殺しならともかく、こういうのはやり辛くてしょいがないや。


レイ・アイオライト
【ワンダレイ】で参加。
「友達ってのはね、手を取り合って、笑顔で話せる存在のことを言うのよ!」

『情報収集・第六感』で邪神の影への有効打を探る。

邪神、子供たちからの攻撃は影で『オーラ防御・見切り・第六感』、ぬいぐるみに「アンタのご主人様は、こんなことをしてアンタと友達になった訳じゃないでしょ?」って呼びかけてみる。

囮になった夜野に群がる子供たちの影に『影縫ノ暗剣』を突き立てて、子供たちを行動不能にするわ。

「戻ってきなさい!誰かと友達になるためには、勇気を振り絞らなきゃいけない時があるんだから!」

【虚空ヲ喰ム者】(攻撃力重視)で邪神の影がある空間そのものを喰い千切ってやるわよ!


尾守・夜野
【WIS】【ワンダレイ】で参加

一瞬の隙をつきぬいぐるみを抱え上げる【早業】

ガキ共は俺に群がり攻撃的になる奴や奪還に動く奴もいるだろうが関係ねぇ【誘き寄せ、誘惑、激痛耐性】

レイが動きを止めるか俺の限界までは耐えるぞ

「なぁ。本当は唯一から離されて寂しかったんだろ?
でもよ手段を間違えてる

今のお前を相方が見たら認めてくれるのか?
男だろ!邪神に負けず気合見せろ!
仲間が別所でてめぇの相方救出に向かってんだよ!」

ぬいぐるみに激を飛ばす
器物には意思が宿る
それが抗えば力が削がれるかもしれねぇ

レイが刺し終えたらぬいぐるみを遠くに狙いをつけて投げる!

後はこっちに来る攻撃は銃で撃ち落したりガキ共を【庇い】待つぜ


星群・ヒカル
【ワンダレイ】

コミュ力で子供達を『挑発』

さあ皆、喧嘩ごっこで超宇宙番長と遊ぼう!
おれが勝ったら君達はおれの友達になる!負けたらおれは君達の友達にごめんなさいする!どうだ?

此方から攻撃はせず受け身
銀翼号も盾にする
いつまで持つかわかんねぇけどな

邪神を助けに行くなら
喧嘩中に背を向けるもんじゃないぜ?と
ワイヤーでロープワークで子供を転ばす
よおぬいぐるみ!大事な友達がピンチだぜ?
挑発しおれに攻撃を向けさせよう

が……ッ、かかったなッ
今だ、先輩ッ!

戦闘不能になったら『超宇宙・朋守羅刹召』で夜野先輩を憑依強化
共にぬいぐるみを放り投げるぞ!
レイが子供達の動きを止めたら
邪神を全力で殴るのみ!

ダチは大切に、だな?


アノニム・ヴァリアント
・光(f12216)と参加。
ぬいぐるみへ。
「……ともだちが、欲しいのでは、ないだろう?」
「きみを、かたわれと共に、帰る場所へ」
「……約束する。破ったなら、このかいぶつを。探すあしを、めを、からだを、くれてやる」
「だから。みんなを、かえしてやれ」

説得の成否にかかわらず、UC発動。
「怪物が来たぞぉ!! 怖れ震えろ邪悪風情が!」
回避を考えない、けれど子供を傷つけない為の愚直な前進を【怪力】でもって。
影を【捨て身の一撃】【グラップル】で捕まえたなら、子供の邪魔が入らず的に出来る様に高く持ち上げ。
「支払え、貴様の対価を」
【生命力吸収】でもって喰らい付く。

戦後。
「……む。……む」
悄然と素直に従うかいぶつが


河南・光
アノニム(f03241)と参加。

予想通り過ぎて反吐が出るわ
打開するには先にぬいぐるみを何とかしないと、か
「そこのぬいぐるみ!何、あんた一緒にいてくれれば誰でもいいわけ?!」
「友達をたくさん作れば彼女に逢える?本当に?あっちはあっちで何か大変な目に遭ってるみたいだけど?」
「そうね、私達はこんな他人を操るような事しなくても、必ず逢わせると約束するけど」

子供達を解放できればそのまま戦闘
解放できなければチャンスを作って【零距離射撃】しかないかしら
いずれにせよこいつは絶対にぶち殺す
「爆ぜ散れ、邪神(クズ)」

無事終わったらいつも無茶するアノニムに
「帰ったらメンテするからね!後鮮血も、私のあげるから……」



●それは、ほんとうに『ともだち』?
 九重・咲幸(幽世の眼・f03873)は、怒りに震えていた。『踏みにじってでも、止めてみせろ』、だって?
「なにが止めてみせろですかえらそーーに!」
 踏みにじっているのは、どちらなのだ。彼らの思いを、『彼』の思いに巣食って甘い蜜を啜っている存在が、『踏みにじって』、居ないとでも?
「寂しい気持ちにつけ込んで、この人でなし! ばーか!」
 叫びは、この空間に木霊した。私は『倒し』に来たんじゃない。『帰し』に来たんだ。
 痛みなどを乗り越え、彼女は飛び込もうとする。『彼』の下へ。

「敵さんならぶっ殺すだけなんだけどねぇ……本当に、やりにくいよ」
 須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)は敵でありながら『救助対象』が複数いるというこの状況にやりにくさを覚えながらも、子供達を引き剥がすことに終始していた。
 邪神にとって彼らは都合のいい使い捨ての『駒』なのだから、死のうが関係ないのだ。だからこそ、『踏みにじれ』と。そんな事は、蝙蝠の向こう側で彼らを全て引き受ける男も許さないだろうと。顔を何遍も突き合わせた仲だから知っている。
(……『彼』が、邪神を拒絶出来れば、いいんだけど……)

 ぬいぐるみを奪取し、『影』から引き剥がそうと尾守・夜野(墓守・f05352)が駆け抜けたが、その数瞬、蝙蝠の群れを突破するかのように一部の子供が雪崩込まんとする。
「――やっぱりそんなに『保たない』ことはバレてるみたい……、だね」
「ならあたしの出番よ!」
 レイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)がそれに追随し、取り付かせまいと子供達の影を『縫う』。その最中も二人へは『影』からの猛攻が飛来する。それでも、耐え切らなければ、『彼』に言葉は届かないと、気付いていた。
「友達ってのはね、手を取り合って、笑顔で話せる存在のことを言うのよ!」
 こんな、心を奪ってまで、陰鬱に語らうだけの存在が友達であって良い筈は、無い。
「アンタのご主人様は、こんなことをしてアンタと友達になった訳じゃないでしょ?」
 その言葉に、数瞬躊躇するかのように、『影』の攻撃が止まるものの、それでも『影』自体が続行していく。
「なぁ。本当は唯一から離されて寂しかったんだろ?……でもよ、そいつは手段を間違えてる」
 猛攻に晒されながらも、『影』からぬいぐるみを遠ざけようと、夜野は、自らの限界までその身を立たせる。
「今のお前を相方が見たら認めてくれるのか?男だろ!邪神に負けず気合見せろ!仲間が別所でてめぇの相方救出に向かってんだよ!」
「そうよ!戻ってきなさい!誰かと友達になるためには、勇気を振り絞らなきゃいけない時があるんだから!」
 まだ、『彼』の言葉は、帰ってこない。

「そこのぬいぐるみ!何、あんた一緒にいてくれれば誰でもいいわけ?!」
 河南・光(神殺し・f12216)はぶっきらぼうながらも事実を、差し向ける。
「友達をたくさん作れば彼女に逢える?本当に?あっちはあっちで何か大変な目に遭ってるみたいだけど?」
 言葉に詰まったような風体の『ぬいぐるみ』に、穏やかな言葉が掛かる。
「……ともだちが、欲しいのでは、ないだろう?」
 寂しげに、アノニム・ヴァリアント(名無しの怪物・f03241)は語りかける。寄り添うように。不器用ながらも。
「きみを、かたわれと共に、帰る場所へ」
「そうね、私達はこんな他人を操るような事しなくても、必ず逢わせると約束するけど」
 こくりと、記憶の擦り切れた男は頷くように『彼』に告げる。
「……約束する。破ったなら、このかいぶつを。探すあしを、めを、からだを、くれてやる」
「だから。みんなを、かえしてやれ」

 矢継ぎ早に浴びせられた言葉は、真実だった。けれどもそれを届かないと笑う『影』。
「びっくりさせてごめんね?寂しかったよね、悲しかったよね?……ここを出ておうちに帰ろう」
 傷つきながらも、攻める事はせず。それでも、咲幸は信じて、手を差し出した。それを眼前にして。
「――ぼく、は」
 ほんとうは、どうしたかったんだろう。

●ともだちを、しんじているから
 一方で、蝙蝠の向こう側では、『喧嘩ごっこ』と称して子供達を全て引き受けていた星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)がズタボロになりながらも、確かに其処に立っていた。
(――遊びとは言ったが、こりゃあ子供達は『影』の手先として良いように使われてるのと同じ……だなッ、此方に容赦が無い)
 体格差は歴然としているとは言えども一対多である。自ら集団リンチを被っているような状況だ。既に立つのがやっととばかりの状況で持ち堪えているが、それでも尚、番長は「背中を見せる」ことを咎め、挑発する。背を見せようとすればワイヤーフックを引っ掛け、行かせぬようにと。
「喧嘩中に背を向けるもんじゃないぜ?」
 その不敵な笑いに蔑むような眼差しを向ける影は、『命じる』。
「『そうか、なら……お前が、先だ』」
 邪神により力を増幅させられた子供達が、ヒカルに殺到する。蝙蝠程度、幾らでも封ずることが出来ると踏んだ慢心からだった。『人質』そのものから加えられる刃には、太刀打ちのしようがない。
「『はははは、まずはひと――!?』」
 『影』の嘲笑が驚きに取って代わられる。満身創痍の肉体から、新たな輝きが生れ出でようとしていたからだ。それは『星の戦士』の力。
 始めから、ヒカルの狙いはそれであった。自分が倒れても、仲間が、そこには居る。一人では、無いから。
「……最後に、ひとつ言ってお、く……この超宇宙番長は、決して一人で戦っているわけではないんだッ!」
 番長が崩れ落ちると同時に輝いたのは、半死人の青年。彼も、一人ではないことを感じ取っている。
「そりゃあ、ごもっともってトコだな……全力で投げ飛ばすぞ番長!!」

 星の戦士の加護が、夜野を確かに導く。『ぬいぐるみ』を咲幸の下へ全力で投げ込んだ瞬間。全ての戦局が動き出した。
「……敵さんへのトドメは他のみんなに任せるよ。だから」
 莉亜の蝙蝠の壁が、子供達を殺到させんとばかりに更に強固に分断させた瞬間、『怪物が現れた』。
「言われなくとも、これが。仕留める」
 名無しのかいぶつが疾走する。壁が決壊しようとも、止まらぬという鋼の意志にて、傲慢を捉え。
 巨躯の機械巨人が、『影』を掲げた。此処まで来れば格好の的だ。逃げ場は無い。
「――支払え、貴様の対価を」
「そうね、……爆ぜ散れ、邪神(クズ)」
「散々思いを、『心』を弄んでくれたわね!!コレでアンタも御仕舞い、よ!!!」
 銃撃が、鋼の顎が、空間をも『喰らう』影が、交差する。傲慢な邪神を放逐するように。
「『お前が、お前が望むなら――』」
 けれども、醜くも足掻くように『影』の手が、咲幸が受け止め、抱き締めた『ぬいぐるみ』の下へ伸ばされる……が。
 ――その手は、振り払われた。
「……かえるんだ かえるんだ!! あのこのところに、ぼくの」
 ともだちの、ところに!!!

●みんなの、かえるところへ
 明確な拒絶とともに、断ち切られた繋がりは。そのまま影の滅びを意味した。
 影が霧散すると共に、景色は崩れ、悪夢が終わるかのように。全ては消えて。気づけば秘密基地の入り口のあった空き地に猟兵達は投げ出されていた。
「全くもう無茶ばっかりするんだから!!帰ったらメンテするからね!後鮮血も、私のあげるから……」
「……む。……む」
 かいぶつであったアニノムを気遣うかのような言葉が光から捲し立てられる。その勢いに彼は素直に頷くしかない。
 ワンダレイの各々も途中身体を張った番長を囲うように気遣う最中、咲幸は抱え込んだままの、『くまのぬいぐるみ』に語りかける。
「……寂しかったよね?もう大丈夫だから。だからさ、君と君の大事な友達の名前を教えてくれる?そしたら一緒に探してあげられるから」
 もう、言葉はあまり聞こえなかった。けれど咲幸には聞こえた。彼の言葉が、涙が、意志が。
「……そっか、それじゃあ、『帰ろう』か。あの子もきっと君の帰りを喜んでくれるよ」

 ――数日後、元の持ち主の下へ二匹のぬいぐるみは返された。けれど、彼女は知らない。
 『彼』がどんなに哀しみを叫んだのか。『彼女』がどれほど憎悪を滾らせ迎えに行く為の力を欲していたのかを。
 けれど、そんな『日常の裏側』を彼女は知らなくて良い。今は、ただ彼らが『帰ってきた』ことを喜べるなら――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年03月06日


挿絵イラスト