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闇の救済者戦争⑩〜狂気に墜ちた吸血提督

#ダークセイヴァー #闇の救済者戦争


●合わせ鏡の城にて。
 其処には不思議な城があった。
 見た目や城の内部が迷宮と化している事もそうだが何より奇矯なのは城の壁全てが鏡で出来ていた事。
 そして、其の鏡が映すのは鏡を見る物ではなく一面の真っ暗な海と灯台しか映さない。
 そんな不気味な城の『鏡の中』で一人狂う女が一人。
『ああ、ああ……ドレイク!
 何で死んでしまった……!あの子を託した時に言っただろう!死なないでくれと……!』
 女が思うのは死した恋人。
 偶々助け名を付け、赤子の間であったが育てた養い子を託した最愛の海賊。
『判ってる!判ってるとも……!
 私の様な存在が、幾多の命を殺めた者が愛する者の無事を願う等許される事等ないという事を……!』
 女は普段の凛々しい顔立ちを涙に濡らし悲嘆にくれている。
 だが、其の内に涙を拭い鏡の外を睨みつける。
『せめて、あの子だけは……あの子だけは殺させん、殺させんぞ!!』
 そう言って鏡の外を睨みつける其の姿は子を護ろうとする母であったという。

●グリモアベースにて。
「あー……んー……まあ、正直、義親の恋愛関係知りたくなかったかな?」
 そう言ってグリモア猟兵は苦笑いを浮かべて説明を開始する。
 因みにオブリビオン曰くのあの子其の人ではあるのだが今回の依頼には余り関係ないので説明はしない模様。
「まあ、今回の依頼は狂気に堕とされたオブリビオンが鏡の中から現れて襲い掛かってくるって依頼さ。
 で、厄介な事に鏡もオブリビオン自身も耐久性が段違い。
 鏡は壊すのは不可能と思って良いしオブリビオンも正直、倒すのは難しいかもしれねえ」
 其の上で鏡の迷宮の中に入って暫くしてから襲ってくるのでタイミングも計り難い。
 幸い、何時もの戦争みたいに完全不意打ちという訳ではない様なので対応は比較的容易ではあるのだが。
「ただ狂っちまってリミッターが解除されてるからか其の攻撃の威力が増大しちまってる。
 しかも、さっき言った通り頑丈さもけた違いだから自分の攻撃で体が壊れるなんてことも起こりやしない」
 なので倒す事よりも攻撃を凌ぐ事が優先される様になるだろう。
「幸い、しばらくしたら消えちまうみたいだからな。
 凌ぐ事自体は難しくはなさそうだぜ」
 其の上で敵の攻撃となるのだが……。
「先ずは敵と同じ様にリミッターが解除されちまって強化された海兵達。
 幸い、攻撃を喰らえば一撃で消えちまうが狂ってる状態なのに連携はしっかりしてるのが厄介だな」
 例えば何の工夫もなしに広範囲の攻撃で倒そうとしたならば半分が味方の盾になって半分が残るという状態になりかねない。
 しかも数はかなりの物なので其れも厄介と言えるだろう。
「で、もう一つは……もう一つは……あー……。
 家のとーちゃんの形見と思しきサーベルに口づけした後、其れで斬りかかってくるんだ」
 親の恋愛事情なんて語りたくないのだろう。
 もの凄く言いにくそうにグリモア猟兵は説明を始める。
 此のユーベルコードは単純明快。
 其の強化された身体能力を活かし剣で斬りかかってくるだけである。
 或る意味対策も何もないのが厄介と言えば厄介か。
「最後は彼女が鍛え上げた大船団を一時的に召喚。
 砲撃の嵐を叩き込んでくるんだ」
 何せ狭い迷宮内である。
 回避しようにもしにくいだろうから回避がメインの猟兵は対策が必要となるだろう。
「まあ、何れにせよ皆なら大丈夫と思うけどな。
 本来の彼女は武人らしいし現状を好ましく思う事はないだろう。
 如何かあの城に縛り付けられた彼女、サンクルス侯ファルネーゼを……かーちゃんを開放してやってくれ」
 そう集まった猟兵達に頼み、彼女は戦場へと猟兵達を送り出すのであった。


久渓洞
 初めまして、或いはお久しぶりです久渓洞です。
 今回の依頼は戦争依頼、狂気に陥ったオブリビオンが襲い掛かる鏡の迷宮と化した城で攻撃を凌ぐ、という依頼になります。
 プレイングボーナスは超強力な攻撃を耐え凌ぐ事。
 皆さんのプレイング楽しみにお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『サンクルス侯ファルネーゼ』

POW   :    弱き者を虐げる任でなく強者との戦だ!行くぞ諸君!
レベル×5体の、小型の戦闘用【の銃とサーベルで武装した忠実なる海兵達 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
SPD   :    ふふ、頼むぞ我が愛よ!
【最愛の恋人の形見のサーベルによる一撃 】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    我等日の昇らぬ国の防人。我等の一撃受けるか猟兵!
【自身の鍛え上げた大船団の砲撃の一斉発射 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
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ゾーヤ・ヴィルコラカ
 愛する人を失った悲しみを消し去ることはできないし、その人がいない世界全てが憎らしく思えてしまう。本当ならあなたの力になりたいけど、ゾーヤさんはこの先に進まなきゃいけないわ。だから、押し通らせてもらうわ咎人さん!

 【UC:氷棘の乱舞】(SPD)を発動よ。氷の荊を編んで作りだした〈結界術〉で立ち向かうわ。荊の壁を一枚じゃなく何枚も折り重ねて、〈高速詠唱〉〈多重詠唱〉で修復しながら戦うわね。海兵さんが迫って来るなら荊の棘を放つ〈属性攻撃〉で足止めするわ。

 あなたの悲しみを癒すことは、悔しいけど今の私にはできない。だからせめて、ここであなたの狂気を乗り越えてみせるわ!

(アドリブ等々大歓迎です)



〇何度刃を振るわれようと。
「愛する人を喪った悲しみを消し去ることは出来ないし、其の人がいない世界全てが憎らしく思えてしまう。
 本当ならあなたの力になりたいけどゾーヤさんはこの先に進まなきゃいけないわ」
 そう言って自分の眼前に現れた剣を振るう女にゾーヤ・ヴィルコラカ(氷華纏いし人狼聖者・f29247)は毅然とした態度で宣言した。
 だが、そんなゾーヤの言葉も眼前の女、ファルネーゼには届く事はない。
 本来ならば誇りと最愛の男への愛に満ちていた瞳を狂気に染めた女は、ただ眼前の存在を我が子へ害為す存在とみなし襲い掛かる。
『あの子は……あの子だけは奪わせはしない!!』
「……わたしはあなたの娘さんを害する事なんてないって言ってもあなたには届かないのよね。
 だから、今は押し通らせてもらうわ咎人さん!」
 そして、そんなファルネーゼに対してゾーヤは其れでも一切恐れる事無く、氷の荊を編み込んで氷壁を顕現。
 刃にぶつかる様に突如現れた氷壁はファルネーゼの剣撃の勢いを殺し、姿勢が崩れた彼女の刃は受け流され其の儘床に激突。
 床に大きな断層を生み出した後、突き刺さる。
『……っ!殺す殺す殺す!!』
「突き刺さった剣を抜かずに其の侭床を切り裂きながらこっちに斬りかかるとか洒落にならないわね!」
 更にファルネーゼは其の床に突き刺さった剣を抜く事すらせず、剣で大地を切り裂きながら此方へと襲い掛かる。
 其の有り様はまるでバターを熱したナイフで切り裂く様に滑らかで、喰らえば一溜りもないのは明らか。
 此れにゾーヤは先程ファルネーゼの勢いを殺すのに利用した荊の氷壁を幾重にも生み出す事で対処する。
『こんなもので私を止められると思うなっ!!』
 だが、ファルネーゼの猛攻は凄まじく荊の氷壁が生み出されても即座に切り裂き砕いていく。
 此れをゾーヤがどう対処していったかと言うと……。
『殺す!あの子へ害為す者は殺す!!!』
「っ!こんなにも簡単に切り裂くなんて厄介ね。
 修復も其の内追いつかなくなりそうよ」
 この猛攻に対しゾーヤは荊の氷壁を斬られ砕かれるのと同じペースで修復し続ける事で対応し凌いでいく。
 だが、ファルネーゼの猛攻は凄まじく荊の氷壁の修復が間に合わず、あわやゾーヤの喉元迄刃が迫る事すらあった。
 だが、ゾーヤはそんな苦境に陥ろうと決して諦めはしなかった。
「あなたの悲しみを癒すことは悔しいけど今の私には出来ない。
 だからせめて、ここであなたの狂気を乗り越えて見せるわ!」
 そう高らかに宣言し強い意志を秘めた瞳で彼女は最後まで凌ぎ続けたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミツバ・カナメ
これほど強い敵ってなると、確かに倒すのは厳しそうだね…!
凌ぐのもまた大変そうだけど、やるしかないか!

敵が配下を呼び出したところでホールド・アップを発動。
敵の動きを遅くして、攻撃を少しでも避けやすくしようかと。
配下に対しては、その上でディスチャージ・ロッドから【電撃】を放って少しでも数を減らしていこうかと。
敵の攻撃は、遅くなっているのを躱して凌ぐ。警察手帳を見せ続けるのは忘れないようにしつつ。
ボス本体にも、足止めのつもりで
撃ち込んでいければと。



〇皆を護る其の為に。
「これほど強い敵ってなると確かに倒すのは厳しそうだね……!
 凌ぐのもまた大変そうだけどやるしかないか!」
 そう言ってミツバ・カナメ(みんなを守るお巡りさん・f36522)は鏡に覆われた城へと立ち入っていく。
 聞いた限りでは狂ってはいるものの其の分力が強く、倒す事は難しい相手。
 中々に困難な戦場ではあるが……其れでも皆を護る為には退く訳にはいかないのだ。
『来たな!あの子は殺させない!殺させぬぞ!!』
 そして、そんな決意と共に城に立ち入った彼女に鏡から現れた女、ファルネーゼが襲い掛かる。
 彼女の目は狂気に染まり、ただ眼前の相手を我が子に害為す存在として排除しようとする意志だけが感じられた。
『お前達、あの子を傷つけようとする輩を排除するぞ!!』
『『『―――――!!』』』
 そして、そんな彼女の声に応える様に現れたのは銃とサーベルを携えた水兵達。
 其の数は500を悠に超え、千に迫ろうかという程。
 更に其の力も強化されてるのが感じ取れ、一転、ミツバは危機的状況に陥った訳だが……。
「ホールドアップ!警察だよ、動かないで!!」
『……っ!此れは……!』
『―――――!!!』
 此れに対しミツバは冷静に対処。
 己が保有する警察手帳を掲げ己に迫る水兵達に動くな!と宣言。
 当然、水兵達がそれに従う事はなく、結果、水兵達は『命令を破った』としてミツバのユーベルコードによって其の動きを鈍らせていく。
(此れで敵の動きは遅くなって、少しは避けやすくなるかな?)
 其れでも動きが鈍った状態で自分に襲い掛かってくる水兵達の攻撃を左腕で警察手帳を見せながら、右腕にマウントしたタスクシールドで防ぎ凌いでいく。
『『『――――――――!!!!』』』
「でも、此の数は厄介だし……少し減らさせて貰うよ」
 そして、其のまま流れる様にディスチャージロッド、出力調整する事で酔っ払い鎮圧からオブリビオン戦迄こなす事が可能な電磁警棒を抜き放ち、其処から電撃を放射状に放っていく。
『『――――!!』』
 此れによって数十の水兵達が消えていく。
 だが……。
『威力よりも広範囲に攻撃する事を重視したか!
 だが、我が兵は未だ未だ居るぞ!!』
「判ってるよ。
 でも少しでも減っているのは確かだよね?」
 そして、其方の攻撃は遅くなっているから躱して凌ぐ事が出来る。
 だから、少しずつでも減らし、凌ぎ……。
「貴方の攻撃を耐え凌いでみせるよ!」
 そう言って彼女は長い戦いへと挑み……見事耐え凌いでみせたのであった!

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
まあ、オブリビオン達にも何かしらの物語があったのだろうが……とはいえ、それを考慮してやれるような状況じゃないよな
どうにか凌いでいくとしようか

神刀の封印を解除。神気を纏う事で身体能力を強化
敵や召喚された海兵達が攻撃を仕掛けて来る前に先んじて、緋い大太刀を生成。廻・陸の秘剣【緋洸閃】を叩き込み、範囲攻撃である程度の海兵を削る
さらに着弾点には刀の檻が残る。海兵達の接近を防げるし、銃弾に対する遮蔽物にもなる。無理に近付けばダメージになるしな

後はファルネーゼと一騎打ち。とはいえ無理に倒す必要もないので防御優先
適切な距離を保ちながら相手の動きを見極めて刀で受け止め、受け流し。確実に時間を稼いでいこう



〇剣を以って敵を狩り。
「まあ、オブリビオン達にも何かしたの物語があったのだろうが……とはいえ、其れを考慮してやれるような状況じゃないよな」
 そう言って夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は神刀【無仭】を抜き放つ。
 例え敵には敵の理由があろうと此の地を護る為には斬らねばならぬ相手。
 鏡介が『真に斬ると決めたもの』。
 故に斬る、其れだけの話であった。
 まあ尤も敵が強化された現状では敵本体を斬る事は難しいというのが現状であるが。
「だが何ら問題はないさ。
 どうにか凌いでいくとしようか」
 神刀【無仭】の封印を解き放ち鏡介は己の身に神気を纏って其の身体能力を強化。
『―――っ!』
「遅いな。
 爆ぜて囲え、緋の鋭刃――廻・陸の秘剣【緋洸閃】」
『――――っ!?』
 己に銃を撃ち放たんとする水兵に対し神刀を一振り。
 其処から生み出された緋い大太刀が水兵の首を跳ね飛ばし……其処から更に無数の緋い刀による檻が生じて、首を跳ね飛ばされた水兵の周囲の者達も斬り飛ばされて消えていく。
「此れで接近を妨げる事が出来るし銃弾に対する遮蔽物にもなるからな。
 集団を相手にするのには便利な技だろう?」
 まして、眼前の敵はファルネーゼを除き一度でもダメージを喰らえば消えてしまう。
 負傷は承知で無理に近付こうなんて真似は不可能なのだ。
「とは言え一騎打ちに持ち込むには『未だ』些か数が多すぎるか?」
『―――っ!』
 今一度、緋い大太刀を放ちながら鏡介はファルネーゼを一瞥する。
 彼女は五百を悠に超える水兵を従えて此方を睨みつけている。
 そして、そんな水兵はファルネーゼの傍で彼女を護る者、鏡介へ攻撃を仕掛けんと動く者等其々。
 其れこそファルネーゼが負傷を承知で此方にやってきてくれれば一騎打ちに持ち込んで、其の侭敵が消えるまで時間を稼げるのだが……流石に敵も狂っていても戦の勘は消え失せてないと見える。
「まあ、其れなら其れで問題はないけどな」
 そう言うと同時に鏡介は緋い大太刀を飛ばし水兵達を狩っていく。
 そうして幾度となく神刀を振るい敵を狩り……遂には眼前にはファルネーゼのみという状況。
 普通なら其処でファルネーゼの敗北は確定しただろうが……。
「成程……母は強しってことか」
『殺させはせぬ!
 私一人になろうとあの子は殺させはせぬぞ!!』
 其れでも尚ファルネーゼは抵抗を諦めず、鏡介としても無理に倒す必要もない為に防御を優先。
 己の刃の間合いを保ち、斬りかかるファルネーゼの斬撃の軌跡を見極めて受け止め往なし……確実に時間を稼いでいく。
 そして遂にはファルネーゼが鏡の中へ戻る迄時間を稼ぎきったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月夜・玲
羞恥プレイかな…?
肉親の色恋沙汰を説明させられるのかわいそ…
もっとよく聞かせて貰わないと…

さて、ただ耐え忍ぶのも性に合わないし…
程々に反撃もさせて貰おうかな
逃げも隠れもしない、真っ向から凌がせて貰うよ
《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
【Ex.Code:A.P.D】起動
転身、プラズマドラグーン!
どれだけ強力な力があろうとも、サーベルである以上物理攻撃
物理攻撃を無効化し『カウンター』
雷鳴電撃を剣に宿らせた『斬撃波』を敵にぶつけて『吹き飛ばし』、時間を稼ごうか
物理攻撃を無効化しながら反撃で少しでも削っていこう
じっと耐えるだけってのも寂しいからね
時間切れまで、楽しくやろうじゃない



〇意外と乙女で一途。
「肉親の色恋沙汰を説明させられるのかわいそ……羞恥プレイかな?
 もっとよく聞かせて貰わないと……」
 そう言って苦虫を嚙み潰したような表情のグリモア猟兵から詳しく聞き出した月夜・玲(頂の探究者・f01605)はホクホク顔であった。
「まさか、あの見た目で赤面して恥じらいながら、相手の裾を摘まみ御姫様抱っこを要求する乙女だったとは!
 そして、お義父さんはお義父さんで其れに応え額に口づけし俺の宝物発言する様な人だったとは!」
 そりゃあ、そんな人の遺品だ。剣に口づけながら頼むぞ我が愛なんて台詞も自然に出て来るよね!
 何て乙女なんだ!!
 そう彼女は楽しそうに笑って囃し立てる。
 誰にかって?
 そりゃあ……。
『にゃああああああ!!?』
 実は乙女で一途という事実を眼前の相手に知られたサンクルス侯ファルネーゼ、其の人相手にである。
 彼女は狂っている。
 其れこそ眼前の相手を我が子の様に思う最愛の人に託した少女を襲う相手だと思う位に狂っているが……自分の割りと恥ずかしい話を眼前の敵に知られている。
 この予想外な自体に混乱し最早生かしておけぬとばかりに剣を振るって玲に襲い掛かるも其の太刀筋はかなりの大雑把な物となってしまっていた。
(うん、此れは容易に太刀筋の予想も可能かな?)
「さて、ただ耐え忍ぶのも性に合わないし……程々に反撃もさせて貰おうかな」
 そうファルネーゼの太刀を僅かな動きで紙一重で避けながら玲はそう宣言する。
「逃げも隠れもしない、真っ向から凌がせて貰うよ」
 其の言葉と共に玲は《RE》IncarnationとBlue Bird、二つの剣を抜刀。
「【Ex.Code:A.P.D】起動
 転身、プラズマドラグーン!」
 玲の其の言葉と共に雷鳴が彼女を包み込む。
 そんな玲の状況を無視しファルネーゼは斬りかかろうとするも……。
「どんな強力な一撃でもサーベルである以上は物理攻撃。
 其れなら其の一撃を無効化して……」
『な……っ?!』
 自身の肉体を稲妻の龍と融合させた彼女は物理的な刃なら委細効かず無効化。
 其れに混乱したファルネーゼに対し二つの刃に雷鳴を宿らせて……。
「此れはお返しだよ?」
『グッ……!!』
 間髪入れずに雷鳴宿らせた斬撃波でファルネーゼを吹き飛ばす。
「それじゃあ時間を稼いで……ついでに少しでも削っていこうか」
『貴様あああああああああああああああ!!!!』
「うわ、何でか怒って斬りかかってきた」
 余裕しゃくしゃくな状態で笑う玲と激昂しこんな危険な相手は我が子の為にも屠ろうと感情あらわに斬りかかるファルネーゼ。
 そんな状態でぶつかり合えば結果はどうなるか等と明らかな物。
「じっと耐えるだけってのも寂しいからね。
 時間切れまでたのしくやろうじゃないか」
『……っ!!』
 そう言って笑いながら玲は終始自分のペースを維持。
 ファルネーゼをが消えるまで彼女を削り続けたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
UC常時発動

……ちっ
今回の戦争はそこまでやる気出すつもりはなかったんだがな…
「ご主人サマ…?」(銀髪少女

【情報収集・視力・戦闘知識】
迷宮の構造とファルネーゼがどこから攻撃してくるかを分析

……限界超えてクソ強くなっていようとも…冷静さを失えば勝てる戦いもかてねーんですよ

【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己達に付与
光学迷彩で己の存在を隠し水の障壁で熱源や匂いと音を隠蔽
更に今回は別の己達の立体映像を展開

引っかかった瞬間UC発動
【念動力・弾幕・空中戦・スナイパー】
超高速で飛び回りながら念動光弾を乱射
主にサーベルを狙い此方への攻撃を妨害

【二回攻撃・切断・盗み・盗み攻撃】
鎌剣と短剣による連携連続斬撃で切り刻みながらサーベル強奪狙い

おめーさー…聞きてー事があるんだが

…なんでおめーは子供に拘る
別におめー自身の子供でも…ドレイクっつー奴の実の子供でもねーじゃねーか

…わからねーんだよ
子供は親にとって単なる道具じゃねーのか?
単なる糧…道具…実験材料…そういうもんじゃねーのか?
「…ご主人サマ…」(悲し気に



〇親と子の関係。
「……ちっ。
 今回の戦争は其処までやる気出すつもりはなかったんだがな……」
「ご主人サマ……?」
 舌打ちしながら戦場へと降り立ったカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)に対し彼の相棒?たるキャバリア『メルクリウス』、其れが変じた銀髪の少女メルシーは訝し気に己の主を見やっていた。
 だがカシムはメルシーの視線に気付いてはいたものの其れに応える事無く鏡の迷宮を見つめていた。
(今迄の猟兵の戦闘のデータ、其れに此の迷宮の構造を考えればファルネーゼが出てくる場所は……)
 そんな彼の脳内には先程迄此処で戦っていた猟兵達の戦闘データ、迷宮の構造等々が飛び交い、即座にファルネーゼが出てくる場所を算出する。
『又来たか襲撃者よ!
 あの子は傷付けさせん、傷付けさせんぞ!』
「予測通りだな。
 ……限界超えてクソ強くなっていようとも、冷静さを喪えば勝てる戦いもかてねーんですよ」
 あの子を護ろうと自身に襲い掛かるファルネーゼの姿に思う事が有ったのか顔を歪めつつ、襲い掛かるファルネーゼの斬撃にカシムは冷静に対処。
『……っ!何処に消えた!?』
 己とメルシー、双方を光学迷彩を施す事でファルネーゼの視界から消え去り、更に其処に水の障壁を密かに施す事で匂いや音、熱すら遮断。
 あらゆる方面から此方を探る方法を断った上で……。
『……っ!其処か!!』
 自分達がいるのとは別の方向に立体映像を展開。
 本来ならば引っかからなかったであろうが狂気に陥った状態ではファルネーゼの判断力も低下。
 その立体映像を本人と誤認し襲い掛かり……。
「引っかかったな!メルシー!魔力を回すからお前も手伝え!」
「了解だよご主人サマ、一緒に戦おう」
『何……っ?!』
 カシムが伴うメルシーは己と主の周囲に念動バリアを展開。
 超高速で飛び回りながら念動光弾を乱射。
 偽物のカシム達の方に斬りかかり不意をつかれたファルネーゼは其の光弾を思いっきり喰らっていく。
『……本物は其方か!?』
「サーベルを狙ったんだが腕で庇いやがったか」
「自分の身体より武器を庇うなんて余程大事なのかな?」
 なお武器を奪う為もあってか主に腕を重点的に狙ったのだがファルネーゼはもう片方の手でサーベルの持ち手を庇っている為、庇った手は無残その物ではあったがサーベルを持つ利き手は傷一つない状態。
「ちっ!
 ……まあ良い。
 武器をそうやって庇うのなら逆に利用させて貰うだけさ」
『……っ!』
 狙いが外れ一瞬残念そうな表情を浮かべはするもののカシムは即座に狙いを切り替え、武器を持つ利き手を庇うファルネーゼの動きを利用する方向に。
 彼女の懐迄一気に踏み込み、鎌剣と短剣による流れる様な斬撃を浴びせかける。
『未だだ!あの子だけは……あの子だけは死なせはせん!!』
 結果、ファルネーゼは数多の傷を負い、体を血で紅く染め上げるが其れでも彼女は尚諦めずカシムを睨みつける。
 其の姿にカシムは引っかかる物が在った様で僅かに表情を変え、声を掛ける。
「ああ、そうだ。
 其れが気になってたんだ。
 おめーに聞きてー事があるんだが何でおめーは子供に拘る。
 別におめー自身の子供でも……ドレイクっつー奴の実の子供でもねーじゃねーか」
 刃を振るいながらもそんな事を問うカシムにファルネーゼは怪訝な表情を浮かべる。
 其れはそうだろう。
 彼女からしてみれば我が子を護ろうと戦っていれば妙な事を敵が聞いて来たのだから。
 だが彼女からすれば聞き捨てならない言葉があったからこそファルネーゼはカシムの刃から身を護りながらも言葉を返す。
『下らん事を!
 血が繋がらぬ親子等幾らでも居よう。
 過ごした時間が僅かでも、あの子は覚えていなかろうと私にとってあの子は我が子も同然よ!』
「……は?
 何だよ、其れ……」
 そして、返したファルネーゼの言葉に対してもカシムは彼女に斬りかかりながらも訳が判らないというような困惑の表情を浮かべる。
 そんな関係等彼にとっては知識の範囲外であったからだ。
 何故なら彼にとって親子とは……。
「わからねー……子供は親にとって単なる道具じゃねーのか?
 単なる糧……道具……実験材料……そういうもんじゃねーのか?」
「ご主人サマ……」
 そんな風に困惑の表情を浮かべながらも戦うカシムに彼を傍で援護するメルシーも主を想って悲し気な表情を浮かべ視る。
 其れに対しファルネーゼはと言えば……。
『……は?
 何だ其の妙な認識は。
 そんな輩は親とは言わん。ただ血が繋がってるだけの相手だろうに』
 カシムの余りにも余りな肉親像にファルネーゼも困惑の表情を浮かべ言う。
「は?血が繋がってるなら親だろうが」
『血が繋がってるだけの存在は親とは言わん。
 其れを認めれば我が愛を殺した奴があの子の親という事になろうが?!
 ふざけるな!あんな外道が親等であるものか!』
 カシムの発言にファルネーゼは己の恋人を殺した相手を思い出したのか激昂。
 カシムの刃を必死に受け流していた状態から己の傷を一切厭わぬ一気呵成の攻勢に。
 其の気魄は凄まじく今迄カシムが負わせた傷で片腕が最早動かぬ状態ながらかなりの物。
 さしものカシムも受け止めるのに少しばかり苦労する勢いであったが……其れよりもカシムにとってはファルネーゼの発言、姿の方が衝撃であった。
『あの子の父と共にあの子を見つけ、暫く育てた……あの子は私の事等覚えて等ないだろう。
 ……だが『此の私』は覚えている。
 自分の指を握る小さな手を、あの子を抱く時の安らぎを、あの子が初めて言葉を言い私を母と呼んでくれた時の喜びを!』
 少なくとも眼前のオブリビオンは僅かな時しか共に居られなかった幼子を我が子の様に想い、怒り、大切に想っている。
 其れが判るからこその困惑だった。
 其れは余りにもカシムが認識する親子とは違い過ぎるのだから。
『糧?実験材料?道具?
 ふざけるな!あの子がそんな物であって溜まるか!!』
「ふざけるなは俺の言葉だ!
 オブリビオンの癖に……何で!!」
 オブリビオンのお前がそうなのに何で……!
 そんな怒りを込めてカシムはファルネーゼの振るう刃を鎌剣で打受け止め短剣で切り返す。
(ご主人サマ……)
 自分を心配そうに見守るメルシーの援護を受けながらカシムは其の後もファルネーゼが消え去る迄刃を振るい続けたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月14日


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#闇の救済者戦争


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アルビルダ・パイレートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト