希那古・もち
【とある犬の一日】
4がつ×にち
おてんき ☀️
まちをおさんぽしてたらね、りょうへいの人たちがみんなオシャレしてたの!
そっか!『猟兵コレクション』のお
よーふくなんだね!
いいなー、みんなキレイだなぁ、カッコいいなぁ。きらきらしてる!
見てるだけでも、とってもとっても楽しかった!
ぼくもオシャレしたら、もっと楽しくなるかなー?
*****
以上が犬の日記です。
マスター様のグリモア猟兵さんと交流した、とある一日の様子をご自由に書いていただきたいです。
猟コレに参加したグリモア猟兵さんのこだわりポイントや服装自慢があれば聞きたいです。
犬は語彙力が全くないコメントしかできませんが「すごいなー!」と嬉しそうに尻尾を振ると思います。
それと、犬に何かお洒落をさせてくれると大変嬉しいです。
素敵なリボン付けるだけとか、綺麗なお花を背中に挿す(?)だけでも大喜びします。お任せします。
▼補足
・世界は適当に選んだのでお好きな場所で構いません。
・日記に書いてないイベントが起きても構いません。
・使用したい技能は【元気】です。
▼注意点
・犬なので難しいことは分かりませんし、悪いこともしません。怖いことも苦手です。
・犬は幼いので台詞も簡単な漢字しか使わないイメージです。
・犬なので何でも食べます。人が食べるものなら。
・賢くても所詮犬です。
以上、ほんわかした楽しいノベルにして頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。
――そうだ! おさんぽしよう!
春のぽかぽか陽気に誘われた希那古・もちが、早速元気いっぱい街へと繰り出せば、あちらこちらに見えるのは着飾った猟兵たち。
(みんなオシャレしてる……? ――あっ、そっか!)
これはきっと、去年からの春の風物詩になった『猟兵コレクション』の人たち!
(あっちのおねーさんは、お花でかざられたふわふわしたドレス。むこうのスーツのおにーさんは、帽子もセットなんだ……!)
誰もが綺麗で格好良くて、なにより嬉しそうで燦めいている。
そんな姿を眺めているだけで、もちもとってもとっても愉しいのだけれど。
(いいなー……ぼくもオシャレしてみたいなー……)
そうすればきっともっと、愉しくなりそう――そう思った矢先に、
「わ! 可愛いわんちゃ……あ、もしかして
猟兵さん?」
「ひゃあ!!」
後ろからかけられた声に、もちの毛が反射的に粟立った。
恐る恐る振り返ると、「あっ、驚かせてごめんね」と困り顔の少女――海藤・ミモザがゆっくりと、目線を合わせるようにしゃがみ込む。
「あんまり可愛いから、つい声かけちゃった。私は海藤ミモザ。あなたは?」
「ぼくは、もち! 希那古・もちっていうの」
言いながら見上げた少女は、薄い青緑のドレスを身に纏っていた。写真で見たことのある、澄んだ海の波打ち際のような綺麗な
彩が、春風にふわりと揺れる。
「ミモザさんの
およーふくも、猟兵コレクション?」
「うん。去年のだけど、気に入ってるから今年も着てみたの」
特に春の海の波間みたいな裾のドレープがいいでしょ? と笑うミモザもまた、とても嬉しそうで。「きれいだねー!」と、もちも釣られてふにゃりと笑う。
「そうだ。もちくんも折角だし、お洒落しちゃおう♪ ちょっと待ってて!」
「え?」
きょとんと瞬いているうちに、どこかへ向かったミモザがすぐに帰ってきた。――手に春色の花束を持って。
一旦包装を解き、慣れた様子で花を編んで。そうしてできあがった花冠に花束についていたリボンを結ぶと、もちの頭にそっと乗せる。
「うん、すっごく似合ってる♪」
「うわー! すごーい!」
ショーウィンドウの硝子に映った、まんまるふわもこ。
それはよく知った自分なのに、陽に包まれ春色に染まる姿は燦めいていて。
「ミモザさん、ありがとー!」
嬉しくて、愉しくて――何かが始まりそうな予感に、もちもとびきりの笑顔を浮かべた。
成功
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