【サポート優先】夫人は冷たい土の中に
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
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「……まぁ、察するにかつては穏和な心優しい女性であったのでしょうけれど」
恋とは厄介なものですね、と虹目・カイ(虹に歪む自己・f36455)はどこか痛みを堪えるように微笑んだ。
「何でもね、恋人だか夫だかに不義理を働いて、けれどそれを後悔したまま世を儚んで――そうしてオブリビオンと化した女性がいるのだとか」
厄介なのはこのオブリビオン、一度倒されている。
それをルールーことトゥルダクが掘り起こし、強力な抗体兵器を与えられた状態で復活してしまったということ。
「彼女は後悔の果てに、妄執に狂ってしまいました。このまま捨て置けば仕込み杖状の抗体兵器を振るい、想い人の男性……に似た人々を次々襲い殺害してしまう様子。皆様には彼女を討伐し、これを未然に阻止していただきます」
但し、話はそう簡単ではないと言う。
それはオブリビオンが抗体兵器を手にしてしまったこともそうだが、他にも。
「理由は不明ですが、彼女はノーザンシティ米沢という、打ち捨てられた工事現場から蘇りました。……まぁこの場所もかなりの曰くつきで、かつてはゴーストタウンでもあったのですがそれは置いておいて。皆様にはこの工事現場を抜けて彼女の元へ向かっていただくのですが」
当然、その道中には放置された鉄骨や足場などが存在するわけで。
「皆様が通ると、降ってくるようなのですよね。その鉄骨やら何やらが」
こわすぎぃ……。
猟兵の存在を、敵も察知出来ると言うことか。しかしユーベルコードによる攻撃ではないとは言え、鉄なんて備えもなく直撃すれば猟兵とて大ダメージだ。
「実際、祟りを侮った工事責任者は鉄骨の下敷きになって絶命されたらしいですよ」
余計怖くなるようなこと言わないでよぉ!
「まぁ私も何度も踏破してますし。皆様であれば楽勝でしょう。私の時は流石に鉄骨落としなんてありませんでしたけどね。では皆様、説明はこれくらいにいたしましょう。グッドラック!」
畜生他人事だと思って!
絵琥れあ
お世話になっております、絵琥れあと申します。
ひっそりとサポート優先シナリオを運営させていただきます。
(勿論、通常参加も望外の喜びですので歓迎いたします)
流れと詳細は以下の通りになります。
第1章:冒険『鉄骨の降るばしょ』
第2章:ボス戦『血涙夫人』
第1章では、鉄骨が雨のように降り注いでくる危険地帯を突破していただきます。
あくまで侵入を察知して降ってくるのみで追尾能力はございませんので、皆様それぞれの得意な方法で突破してくださいませ。
第2章では、仕込み杖型の抗体兵器を手にした『血涙夫人』との決戦になります。
抗体兵器により、WISユーベルコードの能力値が上昇しています。
腕に覚えがなければ他の能力値で挑んだ方が無難かも知れません。
サポート優先シナリオのため、調子や現行シナリオの進捗と相談しながら自分のペースで執筆していくことになるかと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
※本件の元となったゴーストタウンはこちら(確認必須ではありません)
『http://t-walker.jp/sr/gate/top.cgi?did=d07』
第1章 冒険
『鉄骨の降るばしょ』
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POW : 力任せに鉄骨をはじき散らして先に
SPD : すんなり鉄骨を躱して先を急ぐ
WIZ : 鉄骨が落ちてこない場所を見極めて通り抜ける
👑7
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スピネル・クローバルド(サポート)
『お姉ちゃんに任せておいてね♪』
妖狐のクレリック×アーチャーの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、兄弟姉妹には「優しい(私、~君、ね、よ、なの、なの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は温厚で人に対して友好的な態度をとります。
滅多に怒る事はなく、穏やかです。
怖そうな敵にも、勇気を持って果敢に挑む一面もあります。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
「うーん」
スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は落下してくる鉄骨を前に、首を傾げていた。
猟兵の存在を察知して鉄骨が落ちてくると言うから、目立たないよう背景に同化し、忍び足で近寄ればどうかと思ったのだが。
あくまで鉄骨には目がないからとでも言うのだろうか、落下地点と目される場所で鉄骨は延々と落下していた。
どうやら落ちる場所は複数箇所で決まっていて、どのタイミングでどこに落ちてくるかがランダム、という仕組み(?)のようだ。
なおかつ、一度落下した鉄骨は消滅し、再び元の場所に戻って落下を続ける。最早リアルアクションゲームと言っても過言ではないかも知れない。
そこまで行くと半分特殊空間化しているような気もするが、まぁ。
スピネルにとって、少し当ては外れたものの、実は大した問題ではなかった。
(「完全に無効化出来ないのなら……こうです!」)
スピネルは背景同化はそのままに、駆けるよりも疾く飛翔。落下地点の隙間を縫って、奥の安全地帯を目指す。
そして、どうしても回避し切れない分は!
「仕留めてあげます!」
フォレストスナイパーへと矢を番え、引き絞り。
鉄骨へと一直線に、放つ!
(「……やりました!」)
たかが一矢で鉄骨などどうにか出来るわけもない――その常識をも覆すのがユーベルコードだ。
スピネルの纏うオーラは背景に身体を同化させるだけでなく、このフォレストスナイパーの威力を高める効果がある。その力で以て、鉄骨を弾き飛ばしたのだ。
そのままスピネルは飛翔と狙撃を繰り返し、無事に安全地帯まで辿り着いたのだった。
成功
🔵🔵🔴
赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可
合わせ等も自由にどうぞ
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「なるほどなるほど。確かに不思議なことは起こってますけど……流石にこれ『上に』『落ちてくる』なんてことは出来ないですよね?」
赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)の言う通り、『落ちる』とは下に向かうことも意味の内に含まれている。
今回の現象は、その常識までもを覆すことは出来ていないようだ。ならば!
「これでどうです!」
地を蹴って、宙へ飛び上がり、更に空中を蹴って悠々高く跳び上がる。
幾重にも空中で跳躍を重ね、時には鉄骨そのものを踏み越えて、また跳躍。そうやって、跳躍回数を増やしてゆき。
最後には余裕で全ての鉄骨や足場の『設置地点』そのものを軽々と飛び越え――否、跳び越えて、安全地帯へ着地!
「やりました! これは発想力の勝利でしたね!」
そう言って、緋色はひとつガッツポーズをキメて。
余裕の笑顔を崩さないまま、血涙夫人の待つであろう地点へと、意気揚々と駆け出して行ったのだった。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
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「鉄骨が降ってくる、ねぇ」
念の為にテレパスを活用し、この仕掛けが人力のものではないことを確認しつつ、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は目の前で次々落下してくる鉄骨を前に、暫し立ち尽くしていた。
いや、正確に言うならば、鉄骨が落下してくる『道』に視線を落とし、その『幅』を目視で測っていた。
(「『相棒』と走っても問題ないくらいの道幅はあるな。工事も完全に手つかずで放置されてるって言ってたし。なら……」)
そう。
多喜の相棒――宇宙カブで駆け抜けても、何ら問題はない!
「ってなワケで行くぞ相棒! 鉄骨だろうと足場だろうと、アタシたちは止められないよ!」
スカルメット、装着。
勇ましく宇宙カブへと跨り、アクセル全開!
脇目も振らず、全速力で安全地帯へ駆け抜けるのみ!
「遅い遅い!」
地面に衝突する鉄骨は既に多喜の遠く後ろ。
頭上ギリギリの瀬戸際も、絶妙なハンドル捌きで咄嗟に回避!
「ま、ざっとこんなモン、ってね!」
メットを脱いで振り返った、多喜の表情。
それは余裕の笑みに他ならなかった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
全員リクエストによる、各シナリオへの救援プレイングです。
長らく滞っていたり人手が足りてない時など、ご自由にご利用ください。
アレンジ、アドリブ、連携歓迎。自作PBWも採用歓迎です。
ユーベルコードも指定外の、公開中から適当なものを使用してもらって構いません。
HAHAHA!
グリモア猟兵殿の要請に応じて参上デース!
お困りのようデスネー? ドントウォーリー! ワタシが手伝いマスヨー!
アタック、ディフェンス、他の方への支援! おまかせくだサーイ!
白兵戦、射撃戦、集団戦もボス戦もオーライ!
冒険の踏破や日常への奉仕活動も得意であります!
臨機応変に対処可能デース!
よろしくお願いしマース!
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「Oh! まさに鉄骨の雨デース!」
現地に駆り出されたバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)がひとつ声を上げる。
とは言え彼女は驚愕したわけでも、ましてや恐れ慄いたわけでもない。
解決策のある障害に、憂慮することなど何もないのだから!
「この状況に適したユーベルコードがありマース。お任せアレ!」
言うが早いか。
バルタンは、自身に内蔵された火炎放射器を取り出していた。
そして、無限落下を続ける鉄骨や足場に向けて。
「障害物は消毒……イエ滅菌デース!!」
火焔放射!
溶ける鉄骨! 焼け落ちる足場!
ってこんな火の海になるほど大規模な燃焼させたら火事になっちゃうでしょ!
「心配御無用デース!」
全ての障害物が無力化されたと見るや、バルタンは火炎放射器を収納。同時にあれほど轟々と燃え盛っていた炎がまるで縮むように一所に集まり、そして嘘のように鎮火していった。
この炎は粘着性を持ち、延焼分ごとバルタンの意思で消し止められるものであったようだ。バルタンがこれを『武器』や『兵器』ではなく『ユーベルコード』と発言したのもそれが理由だったらしい。
「HAHAHA! 安全確保完了デース!」
そうして悠々と、バルタンは戦いの場へと赴くのだった。
大成功
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第2章 ボス戦
『血涙夫人』
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POW : あぁ、あぁ、何故あの時、私はあの人を裏切ったのか
自身が装備する【呪いの短刀】から【愛する者を裏切った後悔の呪詛】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【自殺願望】の状態異常を与える。
SPD : もう決して離しはしません、絶対に
【運命の赫い糸】が命中した敵の部位ひとつを捕縛し、引き寄せる。
WIZ : 私からあの人を奪うのですか、許さない赦さない
【血で染まった翼から放たれた羽】で触れた敵に、【恨みつらみの呪詛】による内部破壊ダメージを与える。
👑11
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ノーザンシティ米沢、北東区画。
そこに、女の姿があった。花の彫金が施された真鍮の手元を持つ杖は、アンティークな雰囲気を醸し出している。
だが、それこそが、抗体兵器。
隠し持った刃は、いつでも抜き放つことが出来るのだろう。
「……貴方がたは」
その女――血涙夫人が顔を上げる。
どこかぼんやりとして、緩慢に。目覚めたばかりの寝起きの状態に近いのかも知れない。
「そう……貴方がたが、私の邪魔をするのですね」
予感めいた感覚があったと、彼女は告げた。
先程の不可解な現象も、彼女の力によるものだろう。
「ならば、私は……貴方がたを殺さなければなりません。私とあの人の邪魔をするのなら……赦さない……」
たおやかな所作と凪いだ表情。
しかしその眼には、邪魔者への憎悪が渦巻いていて。
ああやはり、倒して止めるより他にないのだと。
この恋に狂った、哀れな女を。
ティエル・ティエリエル(サポート)
◆キャラ特徴
ボクっ娘で天真爛漫、お転婆なフェアリーのお姫様です。
王家に伝わる細身のレイピアを使った空中からのヒット&アウェイで戦うのが得意な女の子です。
・冒険大好きお姫様
・珍しいものにも興味津々
・ノブレス・オブリージュの精神で弱者を放っておけないよ
・ドヤ顔がよく似合う
・困ったら動物さんに協力を!
◆戦闘方法
・背中の翅で羽ばたいて「空中戦」や「空中浮遊」で空から攻撃するよ
・レイピアに風を纏わせて「属性攻撃」でチクチクするよ
・対空攻撃が激しそうなら【ライオンライド】
・レイピアでの攻撃が効かない敵には【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃
櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』
乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
どんな乗り物も乗りこなしてみせる
走りこそが俺の武器!
乗り物と操縦者の総合力で戦う
サイバーアイで路面、相手の動きなど幅広い情報収集
集中力・傭兵の経験・判断速度で攻め所を見極める
シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
走り回って撹乱・誘導
仲間を運ぶ足になるのも好き
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!
明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる
過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲
●
(「……うん。さっきの道よりもずっと広い。バイクを縦横無尽に走らせても問題ないだけの広さはある」)
向けられる狂気にも臆することはなく、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)は冷静に地形を観察していた。
己の走りが、相棒が遺憾なく力を発揮出来る場所であるなら、陽里に恐れるものは何もない!
「色々あったんだろうが、過去のことだ。悪いが、もういっぺん眠って貰うぜ!」
下手な同情はしない。相手だって、そんなことは求めていないだろう。
ならば、猟兵としての勤めを果たすのみ。
相棒に跨り駆動音と共に、錯乱するよう夫人の周囲を駆け回る!
「く……っ」
見た目通り、夫人のスピードは速くないようだ。時折威嚇射撃を放てば、強行突破を試みることも出来ないらしい。
「早く、あの人のところに行かなくては。そのためには、これで……!」
「おっと!」
痺れを切らした夫人は、己の小指に小さな切り傷をつけると、そこから伸びる赫い糸を伸ばし、陽里を絡め取らんとする。
だが、アクセル全開で翻弄するよう走り続ける陽里を捕らえることは容易ではない。蛇の如く伸びる糸は、暫く陽里を追い続けた。
そして。
「捕えた! もう逃しません……!」
遂に赫が、陽里の腕へと絡みついた。
夫人は気付かない。陽里はそれを予期していたかのように、ライのスピードを落としていたことに。
即ち、彼は捕らえられたのではなく、意図的に捕えられたのだということに!
「今だ頼むッ!!」
「おっけー☆ いっくぞー!」
「なっ」
夫人が面食らったのも、無理はなかった。
陽里の服のポケットに隠れていたティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)が、まるでびっくり箱のように婦人の眼前へと飛び出したからだ!
当然、これだけでは終わらない。
「これはさっきの道で苦しめられた皆の分!」
「……!!」
そして夫人は戦慄する。
妖精たるティエルのレイピアは、言うまでもなくその身体に合わせて造られている。本来、人間にとっては小さな針にも等しい。
だが、今。
そのレイピアが纏う白銀の風のオーラは、グレードソード級の刃となって夫人の視界に現れた。
間合いはまさに、陽里と夫人を繋ぐ距離!
「ハイパーお姫様斬りだー☆」
「きゃああぁぁ!!」
自分や仲間の困難の分だけ強さを増す白銀のオーラ。
輝ける風の刃は妄執ごと夫人を裂いて、弦楽にも似た清らかな音を奏で歌った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
パルピ・ペルポル(サポート)
名乗るときにはフルネーム。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用。
基本は隠密行動。
空中に雨紡ぎの風糸を張り巡らせて攻守両方に利用し、敵の行動を阻害したところに穢れを知らぬ薔薇の蕾を併用して行動を封じる、もしくはそのまま糸で切り裂くのが主な攻撃方法。
もしくは徳用折り紙で作成した折り鶴を筆頭に折り紙動物たちをけしかけてのかく乱兼攻撃を行う。
敵UCは古竜の骨のマン・ゴーシュで受け流す。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしない。
好奇心旺盛ではあるが、行動は慎重。
お宝は勿論素材になりそうな物も出来る限り確保しエプロンのポケットに格納する。
もふもふは抵抗できないよう拘束してもふる。
アドリブはご自由に。
藤堂・こずゑ(サポート)
あまり見た目妖狐っぽくないけど、妖狐なの
右目を何とか見せない、見ない様に生きてるわ
妖狐な部分は出したくないから…
依頼に拘りは無いわ
誰とでも連携し、どんなのでも遂行してみせるわよ
日常パートはアンニュイな感じでクールに過ごすわ
一応喜怒哀楽はあるつもり
戦闘パートは古流剣術で挑むけど…
流派は忘れちゃった
マイナーだから廃れちゃったみたい
振るう刀は宵桜(ヨイザクラ)ね
可愛いでしょ
大気の流れを読んで攻撃したり避けたり、後の先を得意とするわ
UCはどれでも使用し、攻撃するUCばかりだけど…
他の猟兵との連携などで避けて敵を引き付ける必要がある時は『流水の動き』を使ってね
後はマスター様にお任せするわ
宜しくね
●
(「……この目は……なるべく曝したくなかったけれど」)
戦いの最中、藤堂・こずゑ(一閃・f23510)が夫人を見据える眼は右の。
一族の特徴であり、その眼を見た者を害さんとする衝動を持つもの。平素は髪で隠したそれを。
ゆっくりと、閉じて。再び髪の奥へと隠した。
直後、赫が飛んでくる。
「!」
「貴方も……私の邪魔をするのなら……」
既に手傷を負った夫人は、最早その憎悪を隠そうともせず。
咄嗟に身を庇ったこずゑの左腕を締め上げ、引き寄せようとする。隠し持った刃の餌食にすべく。
こずゑは、抵抗しなかった。
何故なら。
「……私の方が速いわ」
「何ですって?」
答えの代わりに振り抜いたのは、黒鞘鉄拵えに可愛らしい桜色の下緒。
退魔刀・宵桜。
「喰らいなさい」
「!!」
超高速で繰り出される滅多斬りが、夫人を襲う。それら全てを回避するのは不可能に等しい。
何故なら、夫人が自ら繋いだからだ。逃げられぬよう、自身とこずゑを!
「……っ……!」
これには堪らず、糸を切る。
そうして咄嗟に距離を取った、その頭上。
(「お、上手い具合に来てくれたわね」)
パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)が、未だ残る足場の上で夫人の視界に入らぬよう、待機していた。
仕掛ける機を窺っていただけなのだが、丁度真下に来てくれたのであれば。
「触っていればわたしの『影響下』。そっちもやってたことだし、お返しってことで……えいっ!」
「!?」
パルピの『影響下』に入った足場を大量に複製し。
目には目を、歯に歯を、足場には足場を――と。
先程まで猟兵たちが通る羽目になった、鉄骨落下地帯を再現するかのように、大量の足場を夫人の上へと次々落とす!
「な、何が……!」
起きているのか。
パルピを視認出来ていない夫人には、知る由もない。
抗体兵器で受け止めつつ、その場を逃れようとした夫人だが、元々のフィジカルとスピードの低さが仇となったか。
逃げ切れず、そのまま押し潰された。その様子をパルピは足場から覗き込み。
「あらー。小刀は無事かしら?」
小刀――夫人が元々持っていた懐剣のことだろう。今回パルピはそれに目をつけていたようだ。
(「骨董品としての価値もありそうだし、確保したいけど。倒したら消えたりとかする? 後で確認しておこうっと」)
戦闘後に消滅しないことを祈りつつ、パルピは再び足場の上へとその身を隠したのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
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「……く……」
それでも。
女は這い上がった。愛する者の元へと向かうため。
向かって、何をすべきなのか、何がしたいのか。最早彼女自身にも、解らぬままに。
「……終わらせてあげるのが、せめてもの情けね」
ぽつり、星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)が零した言葉は夫人には届かなかったろう。
それは心の壁であり――そして、二人の距離ゆえに。
「私は剣士……だけどね、」
ライフル狙撃も得意なのよ、なんて。
狙いを定めて構えるのは、その銃身に流星の如く光走らせるライフル銃。
装填されるは氷の魔弾。心を研ぎ澄ませて、ただひとりの女を狙って、引き金を引く!
「逃れられるとは思わない事ね!」
「!」
気づいた時にはもう遅い。
心の臓を撃ち抜かれ、夫人は仰け反り、たたらを踏んで。
肺の空気を全て吐き出すような、濁った悲鳴を上げた。
「あ゛あぁぁあっ!!」
「情念の炎に呑まれた心……その魔氷で冷ますといいわ」
今となっては、もうそれしか出来ない。
だからこそ杏梨は、自分に出来ることをするのみだ。
成功
🔵🔵🔴
鳥羽・白夜
サポ優先ですが気になったのでおまかせで送信します。よければ使ってやってください。
貴種ヴァンパイアの魔剣士×ブロッケンのアラサー。
元銀誓館の能力者。一度は能力者を引退、超常の日々を忘れ平凡に暮らしていたが猟兵に覚醒。過去の戦いの記憶も取り戻す。
口調は男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)
一見面倒臭がりでアンニュイながら実のところお人好し。ただし敵は敵として割り切るタイプ。
トマトジュースが絡む時はテンションが上がる。
主に自身が暮らすシルバーレイン世界で平穏を取り戻すため戦っている。
戦闘時は
起動!しブラッディサイズを手に戦う。
UCは指定した物をどれでも使用、18禁NG。
●
(「……また懐かしい名前を聞いたもんだ」)
ノーザンシティ米沢の名前を耳にした時、鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は内心苦笑した。
その名前には、覚えがある。思い出した、と言った方が正しいか。
長らく忘れていた、能力者であった時分にゴーストタウンとして嫌というほどその名は聞いた。であれば再びゴーストタウン化したのかと思えば、どうにも少し違うらしく。
いざ来てみれば、抗体ゴーストよろしく抗体兵器を手にしたオブリビオンが現れている。
「気持ちは解らんでもないけど、やりすぎだ。それに……銀の雨が降る時代の二の舞には、させない」
本当は、白夜だってもう戦いたくはない。
出来ることなら『普通の日常』を生きていたい。
けれど再び、この世界の日常が脅かされていると言うのなら、戦わないわけにはいかないだろう。
「――
起動!」
イグニッションカードから、喚べば現れたるは紅い三日月。
その刃で以て、日常を脅かす非日常を、斬る。
「邪魔を……しないで!」
赫い血の糸が、白夜を捕らえて締め上げんと伸びるも。
「え……」
ブロッケンの霧が、阻む。
力なく地に落ちた糸を越えて、白夜は霧の中から弾丸のように飛び出した。
そして、その一閃もまた赤く。
「ぁ、」
「お前も、日常に還るといい」
崩折れる身体に告げる。
オブリビオンとしての己を手放して、土の中に。
誰かを愛した、ただのひとりの女として。
成功
🔵🔵🔴