3
【サポート優先】己は希望であり絶望だった

#アポカリプスヘル #戦後 #【Q】 #時間質量論 #シカゴ


 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。

●真名は不要
 魔人――己を此処へ向かわせたものは、己をそう呼んでいた気もする。今となっては色あせた記憶の断片でしかない。真実か否かはどうでもよかった。
 ただ、自身が人ならざる存在であろうことは悟っていた。研究所に流れ着いていた破壊の傷跡の数々。オブリビオンの成り損ないのような汚染物質の中に時折、誰かの思い出らしき写真が混じっていたが、そこにいる者達は皆、腕が二本しかない。四本の腕を持つ者はいないのだ。
 己は世界から疎まれた――しかし腐ることは無い。己が此処に居るという事実が、何者かの望みであるのだから。

●アポカリプスヘル・8th Extra Stage
 事件と呼ぶのは仰々しいのか、それとも何かの気まぐれか。
「時間質量論に関するデータ回収任務に行きましょう!」
 ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)はそんな切り出し方でグリモアベースに集う猟兵達に声を掛けていた。
「お察しの通り、舞台はアポカリプスヘルになります。マザー・コンピュータが残したとされる、時間質量論に関する大量のデータ……その一部が残されている『隠された研究所』がシカゴに存在することが分かりました。そこは表向き、化成品の研究施設だったようですが、ごく一部の、裏を知る研究者達の手によりデータが持ち込まれていたようです。そして、世界が荒廃してから――研究施設は放棄されてしまったのですが、ここがちょっと困ったポイントです」
 これまでも、ただのお使いのような任務というわけではなかった。例によって、例に漏れず。ロザリアは眉間にしわを寄せて話を進める。
「どうも不運な立地だったようで、近辺で発生したありとあらゆる破壊活動の成れの果て、膨大な量の残骸が流れ着くようになってしまったんです。それはとても人がどうこうできる事象ではなく……放棄も致し方なかったのでしょう。そうして人の手を離れた後も残骸は溜まり続け、腐敗し、建物全てが汚染に塗れることになりました。そんな状況ですから簡単には中を進めません。汚染の元凶となっている残骸を、どんな形でも良いので取り除いて道を切り拓く……それが皆さんにお願いしたい任務です」
 そして、ここで話が終わらないのも例の如く。
「それと、もう一つ。データの在処には、守護者たる『二刃四拳の魔人』と呼ばれるオブリビオンが居ることが分かっています。その者を倒さなければ、データを回収することは不可能でしょう。魔人の呼び名に相応しく、人であることを捨てた狂暴さ、残忍さを持ち合わせていますので、決して油断することなく立ち向かってください! 皆さんの勇敢なる参戦をお待ちしていますので、どうかよろしくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 今年も花粉症にならないことを祈ってます。そんな季節になってきましたよ……。

●フラグメント詳細
 第1章:『汚染溜まり』
 廃棄物の無法地帯みたいな研究所です。とにかくぐちゃあ……という感じで見た目からヤバそう。
 そんなわけですから、進入経路をしっかり確保して進んでいきましょう。

 第2章:『二刃四拳の魔人』
 データを守りつつ瞑想してます……と言っても皆さんが現れると気付いて戦闘を仕掛けてくるので、倒しましょう。
 汚染物質やら何やらの侵食はありつつも、それなりに立ち回れるスペースがあるようです。
112




第1章 冒険 『汚染溜まり』

POW   :    汚染の毒素に耐えながら汚染物質を除去する

SPD   :    汚染に触れないよう工夫して汚染物質を除去する

WIZ   :    汚染を浄化しながら汚染物質を除去する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
虚偽・うつろぎ(サポート)
どの世界でもOKです

アドリブ連携等ご自由にどぞー

冒険に必要なもの
 自 爆
ただこれを実行するのみ
自爆をすれば全て解決するよ

建物や邪魔な物を消し飛ばすもよし
目立つことでこちらに注目させるもよし
ただ無意味ににぎやかすもよし
自爆万能説を押し出すよ

台詞、作戦?そんなものは必要なし
自爆するだけだよ

場所も何も関係なし
自爆することに意味がある

何か絶対に即自爆するマン
とにもかくにも速攻で自爆する習性
真なる自爆を見せてやるさー

技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる広範囲自爆

自爆は1回のみ
捨て身の一撃だからこそこの1回に全てを込める
自爆後は消し炭になって戦闘不能さ



●自爆、その瞬間が心地良い
 誰かの役に立とうとしたわけではない。正義感に突き動かされたわけでもない。己が真に欲するもの――自爆という唯一の自己肯定を世界に表現すべく虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)は現れた。それがたまたま、猟兵の行く手を阻む汚染溜まりの前であり、汚染物質が放つ毒素がうつろぎの体に回る前に、彼自らが爆ぜてみせただけのこと。
 年季が入っている。自爆の為に己の能力を極限まで高めてもいる。火力、衝撃は百戦錬磨の猟兵ですら巻き込まれないか心配な程に広範囲に走り、突き抜けた先に存在していた汚染物質を一つ残らず圧殺していく。毒素の浄化も方法はいくつかあっただろうが、うつろぎの自爆により分子レベルで焼き尽くされて無害化された。
 うつろぎが世界に残していったものは、完全なる自爆が齎した無であった。道と言うにも広がり過ぎて掴みどころがなく、ただ後から応援に駆け付けるであろう猟兵達が進むべき場所は切り開いた。
 託すという大層なことは考えない。うつろぎはやりきった充足感に包まれながら世界から去っていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

諏佐・姫夜(サポート)
『貴様等が未来を奪うなら、私はその過去を奪ってやる!』
 羅刹の戦巫女×妖剣士、29歳の女です。
 普段の口調は「凛々しく(私、お前、だ、だな、だろう、なのか?)」、敵には「高圧的(私、貴様、言い捨て)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●汚染より禍々しき怨念を
 自らを顧みない猟兵の決死の特攻によって、汚染物質に塗れた研究施設は入口からしばらくの間、平坦な更地になっていた。流れ込んでくる空気はやっぱり淀んでいたが、未だ施設の奥に充満しているであろう毒素を思えば大したことは無い。
「……む」
 諏佐・姫夜(日に背を向けて歩む者・f02771)が気付き足を止めたのは、先の猟兵の破壊の切れ目、形を残した壁と通路が現れたところだ。通路と言っても認識できるのは姫夜に面した末端部だけで、その先は長年放置された排水溝のように腐敗した汚染物質が詰まり塞がっている。
「あれを……触れずに除け、というわけだな」
 知識が無くとも一目で汚染物質は猛毒と分かる、ヘドロの色を帯びていた。姫夜は神刀・怨斬をすらりと抜くと、刃の纏う怨念を自らの体にも取り込んで眠る力を解放する。それにより高速移動が可能になるが、今必要なのは付随する斬撃能力。
「はぁっ!!」
 姫夜は眼前に神速の乱れ斬りを放つ。刀捌きの精度よりも手数を優先し放たれた斬撃の衝撃波が宙を駆け抜けて汚染物質に襲い掛かり、爆撃の如き破砕音を轟かせて汚染物質を斬り散らしていく。細切れに飛散する汚染物質は追撃の衝撃波が壁となって押し留め、通路の隅にべちゃべちゃとへばりつき筋を作った。
「……行くとするか」
 道は開けた。しかし周囲に散った汚染物質も有毒は有毒。今度こそ、姫夜は高速移動能力を活かして通路を突っ切っていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

飯綱・杏子(サポート)
あの食材オブリビオンを狩ればいいっすね? 任せるっす。

とりあえずヒト型ヒューマノイドでなければ食うことを考えるっす。
宇宙船やリビングアーマーの類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるっす。
少なくともカレー味とか甘露煮にすれば食えない肉はないっす。
【毒耐性】があるので毒は利かないっすよ。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。

ヒト型なら性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ。白子も好きっす。

多少の怪我は厭わず積極的に飲み食いします。他の猟兵に迷惑をかける絡み酒はしないっす。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する絡み酒はたぶんしないっす。

よろしくおねがいするっす!


エダ・サルファー(サポート)
アックス&ウィザーズ出身の聖職者で冒険者です。
義侠心が強く直情的な傾向があります。
一方で、冒険者としての経験から割り切るのも切り替えるのも早いです。
自分の思想や信条、信仰を押し付けることはしません。
他人のそれも基本的に否定はしません。
聖職者っぽいことはたまにします。
難しいことを考えるのが苦手で、大抵のことは力と祈りで解決できると言って憚りません。
とはいえ、必要とあらば多少は頭を使う努力をします。
戦闘スタイルは格闘で、ユーベルコードは状況とノリで指定のものをどれでも使います。
ただ、ここぞでは必殺聖拳突きを使うことが多いです。

以上を基本の傾向として、状況に応じて適当に動かしていただければ幸いです。



●毒を食らわば皿までも
「見てくださいっす!! あれ!! あれ!!」
 広がる部屋、溢れかえる汚染物質を前に飯綱・杏子(飯テロリスト・f32261)は大興奮。それもそのはず。汚染物質の山も彼女にとっては宝の山、ご馳走でしかなく研究施設はさながらビュッフェかバイキング。そこら中に食べ物が広がっているに等しいのだ。
「全部食べていいんすか!?」
「食べる、って……本当に全部食べる気かい?」
 道すがら、杏子の体質については聞かされていたエダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)も、さすがの量を全て平らげようとする精神にはやや困惑の表情を見せる。食べ尽くして片付けられるなら言うことは無い。しかし決して大柄ではない杏子の何処に大量の汚染物質が消えていくのか、頭の理解が追いついていなかった。
「もちろんっす! わたしに二言はないっす! けど……」
「……けど?」
「酔いはするっす。なので、後のことは任せたっすー!」
 言い放って杏子は汚染物質の山に飛び込み、手当たり次第に掴んで口に放り込む。形のあるものないもの、尖ったものや丸いもの、機械のような原形を留めていて明らかに食べられそうになくとも、汚染物質、即ち食料と杏子が認識した限り全て口に流し込まれた。
「よく噛んで食べなよー?」
 一心不乱に汚染物質を掻き込んでいく杏子の姿に驚きを通り越したエダは却って平常心。気持ち程度の忠告を投げかけて杏子の様子を見守っている。辺りに漂う毒素も杏子がチェイサー代わりに吸い込んでおり空気は浄化されつつあった。
「まぁだまぁだ、いけーるぅっすぅ~~」
 汚染物質を食べ進めていく杏子。しかし足取りが少し覚束なくなってきた。進路を切り開きはしたが足元はふらふら。それでも半ば本能的に汚染物質を求めて歩き続ける。
(……まあ、仮にも猟兵だし? 倒れたら背負って運ぶくらいで丁度良いでしょ)
 エダは見守り役に徹していた。杏子が歩き続ける限り、出番らしい出番は見当たらなさそうだ。そうして奥へ、奥へと進み続け、扉が並ぶ通路に差し掛かってようやく。
「ぅ~い~あぁ~……」
 酔いが極限にまで達した杏子がついにダウン。大の字で寝転がって寝息を立て始めた。これより先には強敵が待ち構えてはいるが――杏子は大仕事を終えたと言えよう。
「さて……ん……しょ、っと」
 ドワーフの小柄な体躯で杏子を背負ったエダは、残る道のりをゆっくりと歩いていく。汚染物質はまだべちゃべちゃと残ってはいるが、大部分は杏子が食べ崩した際に床に流れ落ちてしまっており足の踏み場は無いこともない。呼吸にだけは注意して、毒素を吸わぬよう慎重に行く。
「……おや、これ見よがしな扉だね」
 エダが歩いていた通路の最奥は一面の扉になっていた。傍らに長方形のプレートが転がっており、掠れてはいたが中央管理室と読み取れた。
「ここが終着……ともかく、入ってみないとね」
 杏子は未だ夢の中。いつ起きるかも分からぬ彼女は部屋の片隅にでも寝かせておけばいいかなと割り切って、エダは重々しい扉をゆっくりと押し開いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『二刃四拳の魔人』

POW   :    剛刃・火車
自身の【記憶と人間性】を代償に、【理屈無き圧倒的な武芸から成る二刀で、剛力】を籠めた一撃を放つ。自分にとって記憶と人間性を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    二刃四拳の魔人
【刃避ければ四拳が襲い、四拳避ければ二刃】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    幻刃・朧車
自身の【記憶と人間性】を代償に、1〜12体の【実体ある分身】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●魔人、世界に放たれる
 己を施設の最奥へと封印し、外界との接触は断っていた。それで未来永劫、交わることがないと思われていた世界が――開かれた。
 為すべきことを思い出す。万が一にも踏み込んでくる者が在るようならば、滅せよ。それが魔人の、唯一無二の使命だった。
藤堂・こずゑ(サポート)
あまり見た目妖狐っぽくないけど、妖狐なの

右目を何とか見せない、見ない様に生きてるわ
妖狐な部分は出したくないから…

依頼に拘りは無いわ
誰とでも連携し、どんなのでも遂行してみせるわよ
日常パートはアンニュイな感じでクールに過ごすわ
一応喜怒哀楽はあるつもり

戦闘パートは古流剣術で挑むけど…
流派は忘れちゃった
マイナーだから廃れちゃったみたい

振るう刀は宵桜(ヨイザクラ)ね
可愛いでしょ

大気の流れを読んで攻撃したり避けたり、後の先を得意とするわ

UCはどれでも使用し、攻撃するUCばかりだけど…
他の猟兵との連携などで避けて敵を引き付ける必要がある時は『流水の動き』を使ってね

後はマスター様にお任せするわ
宜しくね


ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)

ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオンに止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。



●魔の者、それが魔人
 何だか怖そうな見た目。それがティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)の最初に抱いた魔人の印象だった。相見え、刃を交えたとてその印象は変わることは無いだろう。世界を救う使命ある者、世界を滅びに導く者。その立場は覆らない。
「拳と、刀……刀のほうは私が受け持つから、あなたは拳のほうを担当してもらえる?」
「拳かぁ……うーん、何とか……やってみよう、かな……」
 藤堂・こずゑ(一閃・f23510)は冷静に魔人の戦力を観察し、ティモシーとの連携を取ろうと図る。宵桜を抜き身構える。一方、ティモシーはちょっぴり自信無さげにカードを召喚。肉弾戦は得意な方ではない。どこまでのことが自分にできるのか――いや、やるしかないのだと心を奮い立たせていく。
 二人が戦闘態勢と見るや、魔人は一瞬重心を落とし、刀を抜きながら弾丸の如く突っ走ってきた。四つ腕の魔人、拳と刃はティモシーとこずゑ、二人同時に射程に入れる。対しこずゑが真正面、臆することなく踏み込んでこちらも刀、その後方からティモシーがカードを乱れ飛ばして攪乱にかかった。
 カードの飛翔速度はスピードに乗るこずゑより速く、魔人の振り上げた拳を目掛けた。しかし魔人も剛腕だ。大振りのフックを立て続けに放ってカードを撃ち落としにいく。それでカードがただの紙切れであれば一瞬で消し飛んだだろう。しかしカードに籠められた切断属性は消滅の前に一矢報いて魔人の拳をざくりと斬り裂く。カードと侮ることなかれ。魔人の行動は回避重視へと変質したが、刀を持つ二腕とのバランスが微妙にずれてくる。
「心を救う……これは傲慢かしら?」
 何を以って魔人と成ったのか、こずゑは知る由も無い。だが、魔人の心に救った邪心を取り除ければ救うことも可能なのではないか――そんな思いも、刃をぶつけ合った時には綺麗さっぱり消えていた。的確にこずゑの喉元へ向いた一太刀、殺すことしか頭にない者の所業。故に魔人、滅ぼすより他に無く、こずゑは魔人の力をいなして右側面に回り込む。
「力より――心を断つわ!」
 すり抜け様、こずゑは水平に刃を薙ぎ払っていった。魔人の屈強な胴体を輪切りにしたが切断された様子は無く、ただ魔人の根源となる精神、邪心のみ斬りつけた。呻きもせず、苦しみもせず、仮面の下の表情は不明。ただ、上体が若干崩れ落ちたことで、連携攻撃が効いているとティモシーとこずゑは悟るのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

氷咲・雪菜(サポート)
 人間のサイキッカー×文豪、16歳の女です。
 普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にブリザード・キャノンを使って戦う。
 あとはお任せ。宜しくお願いします!


ミルディア・ディスティン(サポート)
「サポート?請われれば頑張るのにゃ!」
 UDCでメカニックして生計を立ててるのにゃ。
 『俺が傭兵で出撃して少し足しにしてるがな?』
 ※自己催眠でお人好しで好戦的な男性人格に切り替わりますがデータは変わりません。

 ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
 痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
 公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。むしろ積極的に助ける方です。
 記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。



●遠い未来より明日のご飯
 戦いの中でも己を悟らせまいとする魔人の姿は見るからに不気味だった。一つ、見応えのある攻防があって魔人は押し返されはしたが、氷咲・雪菜(晴天の吹雪・f23461)とミルディア・ディスティン(UDCの不可思議メカニック・f04581)の前にいる魔人は何でもない風で刃を向け、拳を握る。
「動きが読めなくて厄介そうに見えますけど……やるしかないですよね」
「そうにゃ、明日のおいしーい朝御飯の為に! 頑張るにゃあ!」
 ミルディアは赤裸々に食卓事情をぶちまけながら気合を入れる。兎にも角にも食い繋ぐことが大事であり、相手が何であろうと弱音を吐いてはいられない。奮起するミルディアの姿に雪菜も身が引き締まる思いになり、穏やかな顔つきの中にも覚悟を秘めて魔人を見つめる。
「腕は四本……実質、二人いると思ってかかりましょう」
「魔人は指を咥えて待ってるといいにゃ。いくにゃああぁぁ!!」
 ミルディアが血気盛んに飛び出していくのと魔人が不可思議な構えから走り出すのはほぼ同時だった。水平に構えられた刃、残る二腕は後方に伸ばされバランサーの役目を果たす。迅速、鋭利、必殺の一閃。対しミルディアも脳にプログラムした連続攻撃の発動準備に入る。回避されれば大きな隙を見せることになるが、当たれば一気に主導権を握れるという大きな博打だ。元より逃げる選択肢など無いミルディア。それを支えるのが雪菜の役目だった。
「雪を使いたいところだけど……こっちのほうがきっと!」
 両掌を体の前で合わせて、挟み込んだ空間に高圧電流を生じさせる。雪の環境変化を起こせば雪菜は戦力向上に繋がるだろう。だが普通の作業着姿に見えるミルディアはどうか分からない。故に、自信の利より仲間の和を優先して此度は雪を封じ、刃という金属に反応しそうな電撃を選んだ。
 雪菜は両掌を魔人に突き出し、電撃を砲弾のように撃ち出した。幾重にも絡む電撃の束が空気中を走り、ミルディアの傍を抜けて魔人が構える刃に叩き込まれる。柄を伝って魔人の体まで、莫大な電流量が堰を破って流れ込み――それでも魔人は動き続ける。接近したミルディアへ高速の薙ぎ払い、一見すれば電流を纏った分だけ火力が上がっているようだがミルディアは魔人の動きの僅かなぶれを見逃さない。
 電撃で筋肉が痙攣して魔人の意思に抗っていた。それを正したが為に生じた速度差でミルディアは刃を躱し、魔人の懐に深く潜り込むと掌底を顎先に見舞って一撃。
「にゃああぁ!!」
 感情が昂る。魔人の上体が跳ね上げられて浮き上がったところへ猫パンチよろしく素早いボディブローを都合十発、マシンガンの如く叩き込んで魔人をよろめかせる。
「これで――どうにゃ!」
 突き飛ばして空いた空間、そこへフィニッシュとなる回し蹴りが放たれた。無駄の無い細身がミルディアの蹴りで折れ曲がり、魔人は左肩を擦りつけるように床へ倒されて跳ねる。一回、二回と転がる間に二腕が受け身の体勢となって堪えたが、重なったダメージは大きく。
 片膝をついていた魔人だったが、立ち上がろうとする足は小刻みに震えていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格のシルヴァーナで行動します
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で近接戦闘特化。性格は享楽的な戦闘狂
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す
ドラゴンランスを使うことがあれば、相手を【串刺し】にするか、竜に変えて【ブレス攻撃】
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー
電脳魔術が使えないので裕美の能力が必要な場合は【オルタナティブ・ダブル】で呼び出します

あと、虫が苦手


藍沢・瑠璃(サポート)
【性格】
自分に自信がなくて基本的にネガティブな思考ですが臆病というわけではなく意外と思い切りはいい性格をしています。
強い相手には相応にビビりますが弱そうな相手(集団敵)には基本的に強気です。
普段は敬語で一人称は「ボク」です。
【戦闘】
ボス的にはビビりつつもなるべく油断させて隙に怪力を生かした接近戦で圧倒しようとします。基本は接近戦しか能がありません。
集団的では一転して強気になって敵陣に突っ込んで格闘で蹂躙したり怪力で(文字通り)ちぎっては投げして戦います。
基本的に接近戦しか能がありません。



●魔人には荷が重すぎた
「あの方、腕が多すぎますわね。二本くらい斬り落としても何ともなさそうですし、何なら四本纏めて斬り落としてもいいかもしれませんわね。瑠璃さんもそう思いませんこと?」
 今は副人格のシルヴァーナたる中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)が話しかけた相手、藍沢・瑠璃(ヤドリガミのゴッドハンド・f37583)は無言でこくこく首肯する。魔人は如何にも手練れな相手。瑠璃のビビりがちな心はシルヴァーナと並び立つことでどうにか平静を保てていた。
 魔人は取り落としていた刀を拾い上げると、切っ先を床へ突き立て杖代わりにして二人の前に立ち上がってくる。体には相応の負傷が積み重なっており魔人と言えどタダでは済んでいない様子。猟兵達が繰り広げる数々の戦いが結実しようとしている。
「さ、踊りますわよ?」
 誘うシルヴァーナ、誘われた瑠璃。それは社交界のダンスのような優雅さ、華麗さを併せ持ちながらも酷く残虐。シルヴァーナが携えたドラゴンランス「覇空竜スカイフォール」は突き刺されば肉を挽き潰すように鋭利であり、瑠璃が徐に召喚した器物、瑠璃宝丸恒実るりほうまるつねざね――その複製刀は斬首するには余りあるほどに巨大だった。
 魔人は仮面の下で薄ら恐怖を覚えていた。死という概念、記憶が蘇ってくるのを感じ――少しばかりの人間性が己の中に燻ぶっていることを知る。しかし、魔人と呼ばれたからには、それは人間たり得ない。己を捨てよ、記憶を、知性を――!
 踊るような足捌き。タ、タンとリズムを踏みながら魔人の隙を伺っていたシルヴァーナへ、魔人は声ならぬ声を上げて戦車の如く驀進した。その姿はただの猛獣、しかしそれだけにシルヴァーナとは調和せず、ぶん、と振り回された刃はシルヴァーナの眼前ではらりと一房の髪を斬り落とす。
「やってくれましたわね……!」
 痛みのない損傷と言えど、一撃には変わりない。シルヴァーナが思う以上に魔人の底は深かったが、反逆のドラゴンランス、シルヴァーナの強い踏み込みから放たれた刺突は魔人の最も左の腕を貫き飛ばす。
 残り三本。それらを一本ずつ、丁寧に斬り飛ばす未来もあったのかもしれないが、生憎、瑠璃が複製した刀は細かい作業に向いていない。間合いを作ったシルヴァーナを追おうと反転した魔人の背後に影が差し、叩きつけで打ち込まれた斬撃が魔人の右側部を一気に削ぎ落していく。操るにしても豪快極まりない瑠璃の力押しは魔人の右腕を完全に消失させた。
「縦の次は、横……!」
 体勢を崩した魔人に容赦なく襲い掛かる瑠璃の刀。時空すら斬り裂いてしまいそうな巨大な一振りに合わせてシルヴァーナもまた魔人に肉薄する。低く重心を落として魔人の胴部へ渾身の一突き――穴から瑠璃の姿が覗けるほど綺麗に貫いた槍の上では、瑠璃が期待通りに魔人の首へ斬撃を見舞った。
 まるでバネ仕掛けかのように、ぽーんと軽やかに首が飛ぶ。残り一本となっていた魔人の左腕は垂れ下がり、残る体もシルヴァーナが槍を抜くと崩れ落ちて溶けて消える。
「もう少し歯ごたえがありませんと……魔人を名乗るには百年早いですわよ?」
 シルヴァーナが消えゆく魔人の残滓に冥府への土産を投げかけている間に、瑠璃がデータを発見して事件は解決されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年04月16日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アポカリプスヘル
🔒
#戦後
🔒
#【Q】
🔒
#時間質量論
#シカゴ


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はレオンハルト・アウストラリスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト