忘れられない甘い時間。
モフ・モフモフッーモーフ(世間知らずな長毛ねこ・f36979)は婚約者……いや、婚約猫とアルダワ魔法学園・猫の国で行われているバレンタイン祭・会場にて待ち合わせをしていた。モフは会場の噴水広場にあるベンチに座ってスチームパンク仕掛けの時計を見た。
「待ち合わせまでまだ30分はありますね。早く来すぎましたか?」
暇を潰そうと持ってきていた知恵の輪のような仕掛けのガジェットを取り出そうとした時だった。可愛い声色の女性の声が聞こえた。
「あ、モフ……。」
「あ……えっと。早いですね?」
「モフも早く来てたのね♪」
早めの待ち合わせをしてくれて嬉しそうに笑いながら尻尾をくねらせてるその賢い動物のペルシャ猫こそモフの婚約者マリーナ・エステルンド(約束された運命を愛する猫・f38875)だった。
「さぁ、お祭りを見て回りましょ?」
「はい。さぁ、わたくしの手を取って。」
モフは大衆の目などをお構い無しに跪いて手を差し出した。これにはマリーナも目をまん丸にさせて口を開けて顔を真っ赤にした。そのアワアワとした様子を見てモフの頭の上にハテナが浮かんだ。
「疑問の顔をされても困るわよ!それは……2人きりの時にして欲しいわ……///。」
「?……なぜ?」
「なぜって……その姿を誰にも見せたくないというか……///。」
「……んっ?」
「……いきましょう。」
マリーナは手を取らずにフンスっと大衆の中へ歩いていった。
「ま、マリーナさん!転んだら危ないので!せめて四足で歩いてください!」
「私はモフの花嫁になる者よ。二足が出来ないなんてモフモフッーモッフー家の恥
……!?」
マリーナは足がふらついて倒れようとしていた。だがマリーナの身体はモフの胸の中にいて、モフは安心したような顔をしている。
「よかった、転ばずにすんで。」
「……〜!!///」
つまり、今まさに2人は抱き合っている状態にある。モフには一瞬の出来事に感じたがマリーナの中ではかなりの時間を感じた。
「さぁ、四足で歩いて……。」
マリーナを立たせようとしたモフの身体は彼女のハグによって止められた。さすがのモフもこれには照れたようすで少し顔を赤くさせてそっと抱きしめた。
2人の時間はこの後もゆっくり、そして愛はより深くなっていった。
成功
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