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十人一色

#UDCアース #ノベル

洞槻・徒摩利
【お任せコズミック】
ノベル実装されましたので早速。
コズミック的な大ピンチ展開をむちゃくちゃ面白がって深淵を覗きまくってはまた面白がって調べまくる狂人ですので、いい感じに遊んでやってください。いちゃいちゃ要員のクァーレ同伴です。



 最優先対処事項――レッド・アラートの傍らでオマエ、如何様な興味本位を湛えたのか。湛えられた臓腑からの汁気を余す事なく啜るように、ゆっくり、かつ大胆に採取していく。まるでワクチン接種めいた挙動で管の底へと落とす。ぽちゃん、ぽちゃん、病的な拷問官にでも成った心地で只管と作業を熟して――ええ、私としては不足していると思っているワケでして、その点、如何説明してくれるのでしょうか、信者さん。ぐるりと頸を回せば彼方側の肉片、もう人間部分しか残っていない、もう正気ではない脳味噌だけが死に転がっている。自業自得と囁けばその通りなのだが、塑のザマ、なんともいとしく、勿体ない……。クァーレ、そろそろ夕食の時間です。あまり妥協はしたくないのですが、仕方がありません――気が付けば宙の彼方は黯黑、摩天楼、光を失くしていた。
 ミスト――闇が白に染められた所以はおそらく、愛の巣を隠す為なのだと髭面の神が嗤った。ぎぃ、と戸口をかたく閉ざし、オマエは「妻」への想いを盛っていく。あの外なる邪神の肉片はひどく七色だったが、まあ、調整してしまえばハンバーグと同程度か。スパイスとして混ぜ込んだ自らの血液を舐る……ちょっとした欲求ですよ、求める事を、求められている事を、常に認識していなければなりません。僭越ながらと頭を垂れて、言葉を蓄えて、意識を浮かせる――クァーレ、触手に合えば良いのですが。絡め取られた『料理』の行き先、果たして琥珀か、発狂か……震えている、歓喜しているのだ、猟兵……。
 理解する前に開幕した。あらすじを知る前に這入って魅せた。瘦身で蒼白なオマエのサマがお人形に繰られているのではないか。鼻腔と耳孔を通過してハリガネの蟲が如くに、あらゆる年代のオマエが百面相と現れる。あれは厭の時の私、これは虚の時の私、つまり、クァーレ、あなたは何時の私とも「妻」で在りたいのですね。いっそ全部。総ての私を――胎児から墓場まで。ついでに、蟲であり獣であり怪物である私――創り出すのは如何だ。嗚呼、クァーレ、悦んでいるのですか。私も嬉しいです。実験をしましょう……。
 外なる邪神は過去、現在、未来、死しても尚、人類の隣で蠢動している。人類も神の隣で蠕動出来るのではないか。モドキと罵られようと、モホウと蔑まれようと、近付く為には手段を選んでは異られない……。

 ぽこぽこ、ぽこぽこぽこ、ぽこ……。
 オマエの身体が並んでいる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年02月16日


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