梅桃・鈴猫
アドリブ◎
模擬戦後に、桃の花を見ながらお茶会となりましたので、その様子をお願いします。
参考までに、こちらのスレの後日談になります。
【 https://tw6.jp/club/thread?thread_id=111356&mode=last50 】
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リケ様(f35566)と共に、お茶会を致しましょう。
模擬戦の、あの後。もっと綺麗な桃の花を楽しめる場所で、お茶会のお誘いをさせて頂きましたの。
侍女として準備は怠りませんわ。
リケ様をおもてなし致しましょう。
桃の花が一番よく見える場所に座るための畳、お茶を楽しむための膳やあれこれ準備を……
侍女たるもの、準備は完璧に出来てこそですわ♪
此度は玉露の緑茶、桃饅頭というシンプルなものですが。桃の花がきっと、華やかさを添えると思いましたの。
お茶が冷めてしまいましたら、新しいお茶を。給仕はお任せ下さいませね。
舞の誘いは喜んで受けますわ♪
仙術にて、風を操り、幾つもの桃の花を滞空させて……舞台を整えて。
美しき太陽の神と共に、舞い踊りましょう♪
リケ・ヴァッハ
アドリブ◎
模擬戦後に、桃の花を見ながらお茶会となりましたので、その様子をお願いします。
参考までに、こちらのスレの後の様子になります。
【 https://tw6.jp/club/thread?thread_id=111356&mode=last50 】
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今日は桃ちゃん(f33163)お茶会をする約束をしてるわ。
綺麗な桃の花の元でお茶会なんて…美女だからこそ映えるものがあるわねん♪
桃ちゃんおもてなししてくれるみたいだけど、どんなの用意してるのかしら?。
確か桃の花が一番よく見えるところに…お!いたいた♪
あら〜♪玉露の緑茶、桃饅頭なんて風情ねえ
!とても華やかだわ!
ねぇねぇ、お饅頭食べたら一緒に舞いましょうよ♪
――あの時は、淡雪のように桜がひらり降る庭園だった。
太陽の女神リケ・ヴァッハと桃花の羽衣人梅桃・鈴猫は、互いを高め合うように技をぶつけ合った。
模擬といえど勝負である以上勝敗はある。だがリケも鈴猫も、終わった後には後腐れなくゆっくりと花見を楽しんだものだ。
全てを出し切って晴れやかな気持ちで飲むお茶の、なんと美味しかったことか!
だから二人は約束したのだ。季節が巡る頃、また花見をしよう、と。
今度は――桃の花を。
満開の桃の隣で、鈴猫はリケを出迎える準備に余念がない。
あの時は、桃という花を知らなかった。ただ桜の花が自分の名にもある桃に似ているのだと聞いて、嬉しさと親近感を覚えたものだ。
冬が融けて春が芽吹くころに咲く桃の花は、なるほど確かによく似ている。桜よりも幾分尖ってシャープな印象の花が咲き誇る姿はやっぱり綺麗で、あの時と同じように頬がほころんだ。
「……と、いけませんわ」
リケ様が来る前に準備を済ませておかなければ、と止めていた手を動かす。桃の花が一番よく見える場所に座るための畳、お茶を楽しむための膳やあれこれ。
尽くすのは彼女の性分のようなものだ。“最推し”の主君は勿論のこと、誰かが喜んでくれるのはとても嬉しいものだから。
「綺麗な桃の花の元でお茶会なんて…美女だからこそ映えるものがあるわねん♪」
小さな足取りはスキップのように跳ね、ふかふかの尻尾も嬉しそうに揺れている。金色の体毛に桃の花びらがくっつくのだって今日はなんだか誇らしい。
リケの姿や立ち居振る舞いは、あの時鈴猫と鎬を削った
金色の装束と炎纏う威厳に満ちた神のそれではなく、いつもの愛嬌たっぷりでちょっぴりお金にがめつい彼女のものだ。
あの時も美味しいお茶を入れてくれた桃ちゃん、今日もおもてなししてくれるそうだけど一体どんな感じかしらと朝から楽しみにしてきたのだ。
「確か桃の花が一番よく見えるところに……お! いたいた♪」
愛らしいふかふか手を大きく上げて振れば、先程までせわしなく準備していたのを感じさせないゆったりした様子で鈴猫がお出迎えしてくれる。
「待たせちゃったかしら?」
「いいえ、丁度準備が終わったところですわ。お時間もぴったりですし」
「時は金なりっていうものね~」
商売の女神としては当然よ、と胸を張ったリケが、じゃれるように鈴猫に訊ねる。
「ねえねえ、それで今日のお品書きは?」
「此度は玉露の緑茶、桃饅頭というシンプルなものですが。桃の花がきっと、華やかさを添えると思いましたの」
「あら〜♪玉露の緑茶、桃饅頭なんて風情ねえ! とても華やかだわ!」
差し出された湯呑とお茶請けに満面の笑みがこぼれた。見た目は童女のように小さくとも、リケはいっぱしの神様である。深みのある苦味の味わい深さも、それと甘味を組み合わせた時のたまらない好さも、桃の花見に桃饅頭をあわせる計らいがとても域であることも、そしてなによりそれを当然のようにこなす鈴猫のすごさもよーくわかるのだ。
淹れたてのお茶を一口、おいしい! と零れる笑顔に鈴猫も笑みを返した。
「お茶が冷めてしまったら言ってくださいませね、いつでもお淹れいたしますから」
「ありがと~! でも桃ちゃんこそ冷めないうちに飲んだ方がいいわよ、とっても美味しいもの」
ではお言葉に甘えて、と鈴猫も湯呑を手にする。
一生懸命に準備している時は気づかなかったものだが、春を迎えたばかりの空気はまだ冷たさが残っていて。かじかみそうな手を温めてからこくりと一口飲めば、身体の芯からぽかぽかになるようだった。
「お花、ほんと綺麗ねぇ~、桃ちゃんみたい」
「あら、リケ様ったら♪」
微睡むような春の青空に、鮮やかな花の色。こうして桃を見上げていると、俗界から遠く離れた理想郷に先人たちが桃の字をあてがったのも頷ける。鮮やかなピンクが風に揺れる様に見惚れていると、ふわり漂ってきた花びらが鈴猫の茶にぽちゃりと浮かんだ。二人の少女は目を瞬かせ、それからくすりと微笑み合った。
季節が廻った分、二人の話は弾むけれど、リケがお茶やお茶菓子の次に楽しみにしているのはもうひとつ別のこと。
「ねぇねぇ、お饅頭食べたら一緒に舞いましょうよ♪」
「ええ、是非喜んで♪」
そしてそれは勿論、鈴猫も同じ事だ。
天楓の髪飾りがりんと揺れる。仙術にて風を操り、幾つもの桃の花を滞空させて……そうして整えられた舞台へと、花と太陽が軽やかに舞い上がる。
熾烈にぶつかり合ったあの時の“舞”も楽しかったけれど。
今日は木漏れ日のような太陽と共に踊る、春を思わせる穏やかな舞。
天鈞の衣が花びらのように躍り、太陽色の毛皮が光を受けてきらめく。
――楽しかったあの日をなぞるような、そして新たな日。
今日という日も、きっと二人の思い出に大切に刻まれるだろう。
成功
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