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第二次聖杯戦争㉑〜ドラゴンペンギン召喚

#シルバーレイン #第二次聖杯戦争 #キリング・フィールド #生と死を分かつもの #閻魔王



 その名は閻魔王『生と死を分かつもの』。
 あらゆる時に顯現しうる、世界の宿敵がひとりである。

 かつて金沢大学の工学部があったという小立野に、巨大な漆黒の闇の大穴キリング・フィールドが開いていた。
 その中に奴はいた。
 その穴の中は混沌としていた。
 昔から未来まで、あらゆる人類の建物が混ざり合ったカオスの街並みが広がっている。

 中央に奴はいた。
 世界の宿敵、閻魔王『生と死を分かつもの』が。
 奴は動かない。
 ただじっと、猟兵達を、この地への侵入者を、静かに待ち構えている。

 否、少し動いた。
 閻魔王は懐をまさぐると、中から1体のオブリビオン、そう、オブリビオンを出したのだ。
 世界の敵を軽率に、懐からだ。
「クエーーーーッ!!」
 そのオブリビオンはペンギンの体躯にドラゴンの翼、尻尾、爪が生えた、シルバーレインにかつていたゴースト「ドラゴンペンギン」に酷似していた。

 戯れもいいところである。


「集まってくれたか猟兵殿」
 グリモアベースに集まった君達猟兵を十八夜・露丁(人間の文豪・f30515)が迎え入れた。
 彼は猟兵を戦場に転送するグリモア猟兵である。
「今回はシルバーレインの『第二次聖杯戦争』に現れた『生と死を分かつもの』と戦ってもらう」
 映像に映し出されたるは巨大な閻魔大王のような存在。
 カクリヨファンタズムのジョブ『地獄の獄卒』と縁故がありそうな者であった。
「生と死を分かつというこの存在を倒せるかはわからぬが、放っていては小立野はいつまで経っても漆黒と渾沌の街並みのままとなる。どうにか撃退して欲しい。」

 シルバーレインの能力者達曰く、かつての『生と死を分かつもの』とはいささか力や戦法が変質しているらしい。
「かつての『生と死を分かつもの』は問答無用で能力者を死に足らしめた、数々の戦死者を出したという報告がある程の危険な存在であると言うが、その力がユーベルコードと化している分、対処できる余地は多いやもしれぬ。それともう一つ。」
 映像を切り替える。『生と死を分かつもの』の傍に、ドラゴンとペンギンを融合させたようなオブリビオンが1体。
 シルバーレインのゴースト「ドラゴンペンギン」だ!と指摘する能力者もいた。
「『グリードドラゴンペンギン』というらしい。グリードオーシャン産のドラゴンペンギンだ。」
 よく見ると昔のドラゴンペンギンと細部が違っているように見える。何というニアミスか。
 何故こんなものを閻魔王は出したのだろうか。
「このグリードドラゴンペンギンはかつての戦いで討伐された個体である。」
 露丁はそう言った。
 つまり死から引き出したオブリビオンのようだ。倒したオブリビオンとの再戦、その一角という事なのだろう。

「共に先制攻撃をし、共に戦ってくる。特に『生と死を分かつもの』の方はオブリビオン・フォーミュラにも負けぬ程の力を持つ。十分に注意して臨んで欲しい。」
 2体のボス級。その恐ろしさを噛みしめながらも露丁はグリモアを展開し、部屋を転送の光で満たした。
「死ぬなよ。死んでも死に切れぬと思うがな。」


古塔
 古塔と申します。よろしくお願いします。

●目的
 閻魔王『生と死を分かつもの』と戦う。

●今回のオブリビオンの出所
「https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=39254」
 このシナリオの『グリードラゴンペンギン』が閻魔王の味方として召喚されました。
 当該シナリオと違い、メガリスは持ってません。
 当該シナリオ2章のユーベルコードを使ってきます。

 POW : 魔氷哮。
 単純で重い【氷のブレス】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
 SPD : 突風撃。
 【爪や尻尾で攻撃しながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【巻き起こる突風】の協力があれば威力が倍増する。
 WIZ : 献身群。
 自身が【命の危機】を感じると、レベル×1体の【子グリードドラゴンペンギン】が召喚される。子グリードドラゴンペンギンは命の危機を与えた対象を追跡し、攻撃する。

●状況
 小立野に開いた巨大な漆黒の穴の中に転送されます。
 中は過去から未来までの様々な建物が混在した街並みで、ここが戦場となります。
 その中心の閻魔王と戦ってください。
 お供のオブリビオン『グリードドラゴンペンギン』も同時に襲い掛かってきます。

 閻魔王も『グリードドラゴンペンギン』も先制攻撃をしてきます。

 プレイングボーナス……閻魔王と召喚オブリビオンの「先制ユーベルコード」に、両方とも対処する。
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第1章 ボス戦 『生と死を分かつもの』

POW   :    テンタクル・ボーダー
戦場全体に【無数の触手】を発生させる。レベル分後まで、敵は【死の境界たる触手】の攻撃を、味方は【生の境界たる触手】の回復を受け続ける。
SPD   :    キリングホール
レベルm半径内に【『死』の渦】を放ち、命中した敵から【生命力】を奪う。範囲内が暗闇なら威力3倍。
WIZ   :    閻魔浄玻璃鏡
対象への質問と共に、【無数の触手の中】から【浄玻璃鏡】を召喚する。満足な答えを得るまで、浄玻璃鏡は対象を【裁きの光】で攻撃する。
👑11
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 混沌とした街中に、生と死の触手を携える閻魔王と、ドラゴンペンギン。
 今回閻魔王が数あるオブリビオンの中で、ドラゴンペンギンを選んだ理由。
 ……それは「適当に決めた」である。

 懐をまさぐってみたら偶然ドラゴンペンギンがいた。
 だからこの者と共に戦う事にしたのだ。

「召喚対象は誰でもよかった」のだ。
 例えピルグリムだろうが揺籠の君だろうがウォークだろうがプレシデントだろうが。
 とりあえず自身の他に戦わせられる者がいて、それで様子を見られれば良かったのだ。
 この地に今から侵入してくるであろう猟兵の様子を。

 何故、そんな事をするのかはわからない。
 閻魔王は今回の戦いを通して、何かを「学ぼうと」している。
 ――それが何なのか、何を指すのかは、わからない。
アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、可能なら末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならいいけど。
ちなみに機嫌悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。

正直状況とかよくわかってにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ殺すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。

基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれでぃー』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ殺おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」


リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌や鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメインだが、プロレスっぽい格闘技や忍者っぽい技もいける
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装による射撃攻撃やキャバリアによる【結界術】
その他状況によって魔術による【属性攻撃】や【破魔】等使用。

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。

基本的にチャラい上辺ですが、人々の笑顔のため、依頼自体には真面目に取り組みます


鈴鹿・小春
あー!凄い懐かしい!
2011年の南瓜行列でモチーフにして仮装してたなー…ともかく油断はできないね!
生と死を分かつものは本気でヤバいし、放置はできない。邪魔するならドラペンでも容赦はしない…!

生と死の触手に対して破魔の力を、氷ブレスに対し炎の属性混ぜたオーラ全身に纏い攻撃に抗いつつ、敵の回復には生命力吸収で癒す端から体力奪い対抗。
触手の動き見切りつつ建物利用しできるだけ密度の薄い方へ飛び込み鮫剣で斬り払って凌ぐよ!
ブレスは直撃受けないよう炎属性の斬撃波合わせて対抗、その間に体逃がし回避ね。
凌いだらUC起動!あのもっちもちに連撃喰らわせ石化させ、その勢いで閻魔王に畳みかける!

※アドリブ絡み等お任せ




「うにゃああああ!!真っ直ぐ行ってぶったおすにゃあああああああ!!」
 黒い瞳、そして黒髪に赤と金の装飾を付けた女ドワーフのアイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)、
 猫口調だが猫耳猫尻尾は生えていない。その姿はバーサーカーの様だ。
 今回はウォーハンマーを両手で握りしめて閻魔王に全力疾走している。
「パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ!」
 するとドラゴンペンギンが立ち塞がった。
『クエエエエエエ!』
「うるさいにゃああぁああああ!!可愛い面して邪魔するとかいい度胸にゃ!ぶっ殺おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
 すごい勢いで怒り出すアイクル。
 と同時にドラゴンペンギンの口から冷気のエネルギーが凝縮し、破壊光線にも似た破壊力抜群の冷凍ブレスが放たれる。
「●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
 何ということか。凄まじいハンマーの横振りによる一撃で、なんでも冷凍破壊してしまうドラゴンペンギンの冷凍ブレスをはじき返した!
『クエエエエエエ!!』
 間一髪避けるドラゴンペンギン。
 その時アイクルの足元から無数の触手が生えてきた。
「なんにゃああああああ!!気持ち悪いにゃああぁああああ!!ぶっ潰すにゃああぁああああ!!」
 ものすごい重量のウォーハンマーによる一撃を地面にぶち放つ!
 周辺の地形は破壊され、同時に触手も吹き飛んだ。
 しかし触手は次から次へと生成されアイクルを阻む。
 触手に近寄ってると近寄っている程生気が奪い取られていく。
 しかも閻魔王達は体力が回復し続ける。危険だ。
「うにゃああああ!!!きりがないにゃあああああ!!」
 もぐら叩きの様にウォーハンマーで逐一触手を潰し続けるアイクル。
 おかげで閻魔王達の間合いまで踏み込めない。


「自分の出番っすかね!正義のヒーローの登場っすよ~」
 その時である。触手の彼方から宇宙バイクが走ってきたのは。
 宇宙バイクには誰も乗っていない。が、運転ハンドルの所に引っかかっている白い狐のお面がなんか喋っている。
 そう、ヒーローマスクである。お面の名はリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)。
「とう!跳梁白狐チョウリョウビャッコ!」
 宇宙バイクから自然的に跳ね飛んだリカルドの狐面はひとりでに飛行しアイクルの顔にくっついた。
「うに゛ゃ!」
 そしてその姿が黒いヒーロースーツに変わっていく。
「自分の手数と機動力をプラスするっす!自分の力で触手を振り払っ」
「なんかごちゃごちゃうるさいにゃああぁああああ!!全部振り回してぶっ殺すにゃああぁああああ!!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
 アイクルは所かまわず武器を振り回した。
 リカルドによって付与された鎖鎌や鎖分銅、肉体のパワーアップで力任せに鎖の旋風を放つ。
 それは瞬く間に触手を振り払い、ドラゴンペンギン達を寄せ付けないが、暴走している。
「●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
 勢い余ってリカルドの面まで。
「ちょ、ちょっと待つっす!?うわああああぁ!?」
 ぶんと明後日の方へ振り投げた。


「うぉっと!ギリギリアウトかな!セーフかな!?現場についたんだしセーフでいいかな!」
 5分ほど遅れた頃だ。渾沌とした街並みにふくよかな体の元気な男が現れた。
 笑顔とえくぼが眩しい銀髪のクルースニク、鈴鹿・小春(万彩の剣・f36941)。
 するとずんずん歩み寄るドラゴンペンギンの姿が見えたではないか。
『クエエエエエエ!!』
「あー!凄い懐かしい!」小春は目をキラキラさせる。
「2011年の南瓜行列でモチーフにして仮装してたなー…ともかく油断はできないね!」
 お菓子とか詰め込んでたボーイッシュな青春をしみじみと思い出す小春。
「生と死を分かつものは本気でヤバいし、放置はできない。邪魔するならドラペンでも容赦はしない…!」
 そう言って小通連(中啓と呼ばれる扇)に破魔と炎の力を籠め、小春は構えた。戦闘の合図である。

 ブレスが来る前に触手の波が押し寄せた。
「おおっとと!できるだけ地形は利用させてもらわないとね!」
 小春はすぐに踵を返して逃げ込む。
 様々な時代や世界の建物が入り混じった渾沌の街中へ。
 その中でもとりわけ分厚く硬い建物の裏に逃げ込むと、追ってきた触手に対して小通連を振る。
 振った小通連から放たれる破邪のオーラ衝撃波が、次々と死の触手を消し飛ばしていく。
 すると背にしていた建物が急激に冷えて凍っていき、一気に破砕。
 きらきらと氷の欠片が舞う中を鋭く太く力強い冷凍ブレスが貫き飛んできた。
「小通連!」
 小春はすぐさま小通連を振りかざし、炎の斬撃波を放つ。
 冷気と高熱の衝撃がぶち当てられ、ブレスの勢いが一瞬止まる。
 その隙を突いて小春は横に飛んでブレスを躱した。
 すると地面から更に死の触手が無数に生えて小春を絡めようとする。
 小春は小通連を振って破邪の斬撃波で触手を消し飛ばし。
 すると追撃でドラゴンペンギンの氷ブレスが小春を狙う。
 小春は小通連を振って炎の斬撃波で氷ブレスを食い止め、隙を見て躱す。
 すると地面から死の触手が無数に生えて小春を絡めようと。
「だーっ!しつこいったら!」
 ブレスと触手が交互に波状攻撃を仕掛けてくる。
 小春は前に出づらくなっていた。


「自分の出番っすかね~!」
 その時、ひゅるひゅると空を飛んでくる謎の白い狐面が現れた。
「えっ、なに!?」
 そう、ヒーローマスクである。
「自分、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)って言います。正義のヒーローの登場っすよ~っと!」
 リカルドは即座に小春の顔にくっついた。
「【跳梁白狐】!」
 そして小春はリカルドの力により白銀の狐耳と尾を生やす、白いスーツ姿のヒーローに変身した。
「おおっ、なんだかカッコいい~!」
「今回の憑依技【跳梁白狐】には残念ながら無敵能力は無いっす。代わりにこう!」
 ユーベルコード【トリニティ・エンハンス】の力がリカルドの狐面を通して小春に注ぎ込まれていく。
 小春の小通連による炎の力が上昇した。
「これなら突っ切れるかも!さんきゅー狐面さん!いっくぞ~!」
 銀狐ヒーロー小春は攻撃が飛び交う閻魔王達に向けて突撃した。

『クエエエエエエ!!』
 ドラゴンペンギンの冷凍ブレスが来る。
「ここだーっ!」
 小春は全身に破邪と炎のオーラを蓄え、九尾扇『小通連』にユーベルコード分の凄まじい炎の力を籠め、隠し刃を通して斬り上げる。
 すると冷凍ブレスは迸る炎の斬撃によって真っ二つに斬れた!
『クエエエエエエ!?』
 驚くドラゴンペンギンの足元から触手の波が押し寄せる。
「こうだーっ!」
 小春は九尾扇『小通連』にユーベルコード分の凄まじい炎の力を籠め、隠し刃を通して薙ぎ払った。
 破邪の炎の力に、延焼の状態異常を乗せる。
 炎の波が瞬く間に触手を覆い焼き尽くす。
 と同時に、街の一面が妖狐の狐火が如き炎で包まれ、生え続ける触手を焼き続けこれ以上生やさないようにした。
 ドラゴンペンギンの懐に小春が、飛び込んだ!
『妖狐と白虎……あの頃の二つの力を混ぜ合わせ、そのもっちもちお腹を一気に畳みかける!』
 白銀の妖狐ヒーロースーツに白虎拳士のオーラが降り染みる!
 九尾扇『小通連』の隠し刃に七つの星の輝きが宿っていく!

「くらえ!【銀狐八点衝】ーっ!」

 薙ぎ払い、斬り上げ、兜割り、七つの星の輝きを小通連に纏わせた、神秘なる扇刃の四連突きが、ざくざくとドラゴンペンギンのお腹にクリーンヒットしていく!
『ク、クエエエエエ!エ!?…ェ……』
 そこにとどめの、白虎の一撃をぶち込まれた時、傷口から気が練り込まれ、ドラゴンペンギンの体はたちまち石化していく。
「ドラペンの石像、いっちょうあがり!」
 完全に石化したドラゴンペンギンの横で、次はお前だ!と小通連を構える小春。

 その時、後ろから叫び声が聞こえた。
「に゛ゃああああああ!!」
 先程まで武器を振り回し触手を潰し続けていたアイクルだ!
 アイクルは突如触手が焼け消え、良い感じの的となって無防備に動かないでいる石化したドラゴンペンギンを見つけ、一目散に駆け寄ってきたのだ。
「うわあっ、なんだぁ!?」
「そのムカつくでかっぱらに叩きこむチャンスにゃ!触手マシマシマンのあいつと共に、ぶっ潰れるにゃああああああ!!」
 アイクルはウォーハンマーを握りしめ、渾身の一撃で。
「●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
 石化ドラゴンペンギンのどてっぱらを叩いた!
「うおわあぁ!!」
 その衝撃波は周囲の建物を破壊し、小春を吹き飛ばし、リカルドの面をも引きはがした。
 そんな超衝撃が乗ったドラゴンペンギンは、凄い勢いと速さで閻魔王の方へと吹き飛んで行く……。

『!!!』
 石の塊が閻魔王にぶち込まれ、クリーンヒットを起こす!
 巨体ドラゴンペンギンの石像を思いっきりぶつけられた閻魔王は、その衝撃で大きく態勢を崩す事となったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

アメリ・ハーベスティア
閻魔さん、うねうね触手気持ち悪いですが、ランちゃん(ラングリフ)は大丈夫なのですか?初陣ですけど

『僕も生理的良い気分じゃないのは……確かかな?相手がゆりゆりじゃなくて良かったとも思ったけど、でも相手は閻魔だけじゃないよ?アメリ』

●POW
【ラン(ラングリフ)ちゃん】を『操縦』し『空中戦&空中浮遊&推力移動』で空を駆けながらペンギンさんと閻魔さんの先制UCに

『第六感&瞬間思考力』で『見切り』ながら『オーラ防御&属性攻撃(重力)&毒使い』を込めた【アイスマッシュブロウ(ペンギンさんへ)&カエンダケフレア(閻魔さんへ)】を『早業&高速詠唱&多重詠唱』で『範囲攻撃』で『弾幕』展開し続けて、何とか『盾受け&ジャストガード&受け流し』して食い止めつつ

『空中機動』で距離を取りつつ牽制
ペンギンさんのUCの余波は重力で軽減
閻魔さんの触手はカエンダケの毒で回復速度を遅らせられれば

隙を伺い『高速詠唱&全力魔法』でランちゃんから『貫通攻撃&弾幕&範囲攻撃&エネルギー弾』のカエンダケの特性のUCを御見舞いするのです


小雉子・吉備
閻魔王ちゃん、幽世から長らく行方を眩ましていたって聞くけど、まさかオブリビオン側に……え?元々銀雨ゆかりの?

詳しい事情は解らないけど
撃退しないと街が大変なまま
ならばキビはっ!

[POW:先制UC対策込み]
開幕オーバーロード〈九頭雉鶏精メタル〉使用したテクター姿の真の姿になり
【空中戦&推力移動】で駆けながら

閻魔王ちゃんとペンギンちゃんのUCを【第六感&瞬間思考力】で【見切り】
【空中機動】を生かし【残像】で回避と
【高速詠唱】し【オーラ防御】を込めた〈スロウフールハウル〉と【早業】で繰り出した〈雉鶏精の羽針〉を同時に

【範囲攻撃&弾幕】展開して食い止め

〈ひいろ&なまり〉ちゃんに【動物使い&集団戦術&団体行動】で連携しながら指示し各々のマジックカードで撹乱を

ペンギンちゃんの氷のブレスを閻魔王ちゃんの触手に攻撃するように誘導する様に撹乱してから

【早業&2回攻撃】で【怪力&貫通攻撃&属性攻撃(光)】込めたUC【斬撃波&範囲攻撃】で閻魔王ちゃん達纏めて…刻走る刃の雨で滅多斬りにするよっ!

[アドリブ大歓迎]




「閻魔王ちゃん、幽世から長らく行方を眩ましていたって聞くけど、まさかオブリビオン側に……え?元々銀雨ゆかりの?」
 世界の宿敵という情報と、シルバーレインで以前現れていたという情報に困惑を浮かべる者。
 茶褐色の雉の翼を持つ雉鶏の人型妖怪の女、小雉子・吉備(名も無き雉鶏精・f28322)が街に降り立った。

「詳しい事情は解らないけど、撃退しないと街が大変なまま。ならばキビはっ!止めますっ!『オーバーロード!』」
 吉備は『九頭雉鶏精メダル』を掲げると、無から雉鶏精型テクターが召喚。
 スーツの様に吉備の体を覆うと、赤色のサイバー武者の様な姿へと変じていく。
 その姿はまるで桃太郎である。
 同時に、普段は茶色い彼女の体が緑色へと変わっていく。
 緑色のツインテールを携え、雉の嘴をした口が輝く。
 その姿は人型の雉がサイバー桃太郎になったかのようである。
なまりひいろ猟機人・白皇雉白ちゃん!来て!」
 吉備が2枚のカードを掲げると、青い狛犬、赤い猿、意思搭載空陸両用白雉スーパーロボットの白雉機形態がどこからともなく飛来し。
 二匹と一人は白皇雉に乗って空へと飛翔した。


 闇が渦巻く様な殺戮領域の中から閻魔王とペンギンの顔が輝き、睨む。
 訪れた対象の命を奪わんとする様に、無数の触手がおぞましい動きをしながら波の様に迫ってきた。

「閻魔王ちゃん!何故かは分かりませんがペンギンちゃんもいますね。」
 白皇雉のスラスターを勢いよく吹かし、津波の様に襲い来る恐るべき死の触手の群れから飛び逃げ続ける吉備。
 地面から生えた閻魔王の触手は無限に伸び続け、飛ぶ鳥をも絡み落とそうとしている。
「……あっ、何!?誰かが追いついてくる。」
 そんな渾沌の街を飛翔する中、吉備と並んで飛ぶ者がいた。

「うねうね触手気持ち悪いです。閻魔さん、こんな攻撃をしてくるのですね。」
 彼女は岩の様な色をした三つ編みの髪に、岩で出来たような地竜の角と翼と尻尾を持つ少女。
「こんにちは。ご一緒させて頂きますね。」
 名はアメリ・ハーベスティア(キノコ好きの「よいこ」な地竜の末裔・f38550)。
 偶然にもこれから仕掛ける戦法が似通っていた同業者の猟兵であった。

『おい!キビすけ!あいつ……俺より微妙に愛嬌のあるトリ……に乗ってる方!この前キャンプで見かけた顔だぞ!』
 吉備が搭乗しているスーパーロボット、白皇雉が突如声を荒げた。
「「えっ!?」」
 びっくりする二人。お互い初対面の筈であるが、白皇雉はアスリートアースの六甲山キャンプで夜景を飛んでいた時の記録を思い出していた。
『愛嬌のある……って、えっ!?』
 この機械音声を返したのはアメリが乗っている有翼飛翔機体だ。
『えっと……僕はトリじゃなくてグリフォン!あと僕にはちゃんと『ラングリフ』って名前があるんだからね。』

 アメリは『ラングリフ』(愛称:ランちゃん)と呼ばれる有自我人格系グリフォン型スーパーロボットに騎乗し、吉備と同様に街を飛翔していた。

『へっ、そうかい!俺は白皇雉
「愛称は白ちゃんです」
 白ちゃんじゃねぇ!』
 吉備が言葉を挟みながらも機械音声を続ける白皇雉。
『アスリートアートのキャンプの時には見なかった顔だが、初陣か?あのクソヤベぇ閻魔王サマに楯突きに来たってのはいい度胸だがよ!足引っ張んじゃねえぞ?』
「白ちゃん!」
 吉備がたしなめる。
『うるせぇ白ちゃんって言うな!最初呼んだ時のは空気読んで我慢してたけどよ!』

「ランちゃん大丈夫ですか?」
 アメリもラングリフをそっと撫で。
『あ、あはは。おかげであちらへの警戒レベルが下がったよ。』
「白皇雉くんが言ってたみたいにランちゃんは初陣ですけど、ランちゃんは強くてかっこいい子だと信じてますからね。」
『ありがとう。僕も覚悟を決めてこの戦いに来たから、心配しないで。アメリ』

「それにしてもうねうね触手さん、捕まったら大変そうです。ランちゃんは大丈夫なのですか?」
 地上から伸び続ける触手を目視で回避し続けながら、アメリ。
『僕も生理的良い気分じゃないのは……確かかな?』
 ラングリフが返した。
『相手がゆりゆりじゃなくて良かったとも思ったけど、でも相手は閻魔だけじゃないよ?アメリ』
「そうですね。ペンギンさんも……ブレス主体の戦闘みたいな情報貰ってますけど、飛んでくるのですよね。」

 そうして会話している間に空気が変わった。
 アメリとラングリフ、そして白皇雉に乗った吉備ご一行を堕とさんとする触手の群れが、急激に勢いをつけて上空まで伸び始めたのだ。

 吉備は己の脳内に瞬間的思考能力を駆け巡らせ、白皇雉に黄緑のビーム残光を纏わせた残像で、到達しようとした触手から逃れていく。
 アメリはラングリフに搭載されたビーム爪で斬り払い、アメリ由来の魔力を注ぎ込んだジェット噴射で触手を振り切った。
 その直後。
「クエエエエ!!」
 ドラゴンペンギンから勢いよく、二人と二機を凍らせんとする巨大な氷のブレスがビームの様に放たれた。
 白皇雉とラングリフは二手に別れてそれを回避するが、ドラゴンペンギンはブレスを吐き続けながらぐっと回転し、薙ぐ様に一方へと向け続ける。
 狙いはアメリだ!
 氷結破壊の衝撃波がダイヤモンドダストの弾幕になって、回避しようとした場合にも飛礫つぶての様に被弾させようとしてくるぞ。

「止めさせて頂きます。アメリの重力の力と、このキノコの毒と…うっ!」
『この速度でいかないと追いつかれる。空力は抑えるから耐えて、アメリ!…っ!』
 アメリのラングリフはかすって爪先が凍りながらも何とか躱すが、衝撃で吹き飛んでいくラングリフ。その際にノイズが走った。
 ラングリフは飛ばされながらも加速を続け、空中に起こった乱気流の中で態勢を立て直す。
 アメリは必至でしがみついたまま茸図鑑型魔導書キノコミコンを開いて魔法の準備を行っている。
 そこにダイヤモンドダストの飛礫つぶて弾幕が迫り来る。

『時の愚鈍「スロウフールハウル」』

 オーラを纏ってダイヤモンドダスト弾幕に飛び込んだ吉備は魔法のカードを発動。
 それと同時に霊力を流した髪から『雉鶏精の羽針』を弾幕として放つ。
 ブレスのスレスレをかすりながら、やや透明で緑なフィールド結界系の大玉弾幕と、雉鶏精の羽針をアメリに向けて乱射。
 大玉弾幕が通った場所、雉鶏精の羽針が刺さった所のダイヤモンドダストが時を止めたように停止する。
 実際には限りなく遅く鈍重にしただけの様だが。
「ありがとうございます。」
「キビは正義の味方、よいこの味方なので!」
 びしっと敬礼ポーズを取りながら離脱する吉備……その下から閻魔王の触手が迫り来る!
「あっ!」
 迂闊にも対応が遅れた吉備は白皇雉の足を――。

『アメリ!』
「準備できました。下はお願いします」

『「冬の風物詩「アイスマッシュブロウ」」&『華炎茸「カエンダケフレア」』』

 掴もうとする触手の更に下から突如、噴火の様な赤い炎の弾幕が吹き上がった。
 ラングリフに咥えさせた魔法カードの力だ。
「前は任せてください。」
 アメリの手からかざしたカードからは吹き上がる様に放たれる氷のキノコ弾幕が壁を作るように放たれた。
 無数の氷のキノコ弾幕は迫り来ていたドラゴンペンギンのブレスと相殺され、阻み、放射が終わるまでの間押しとどめたのだ。
 それだけでは済まなかった。触手に纏わりついた赤い炎の弾幕と氷のキノコにはどちらも重力と毒の属性が追加で付与されており、触手も弾幕も当たった所から枯れるように墜落していく。
「アメリも正義の味方の味方ですので。」
 アメリはびしっと吉備に敬礼を返したのだった。


 白銀のメタルボディをした弐機の有翼機獣。
 鋼鉄のグリフォンと鋼の白雉が並び、空中から敵を見下ろした。
 世界の宿敵たる閻魔王と、弐機の獣に対抗せんとする有翼のドラゴンペンギンを。

『ちったあやるようだな!よいこの!』
『さっきはありがとう。おかげで助かったよ』
『!…礼なんざいらねえっつーの。こっからどうするよ』
「距離を取って重力と毒で牽制しながら、ユーベルコードを叩きこみます。ドラグマッシュの誘導弾です。」
「キビはひいろちゃんとなまりちゃんと一緒に制圧攻撃しながら、誘導して同士討ちを誘い込んで…ユーベルコードで斬ります。」
『ま、お互い単独ワンマンで来たからな。火力が強いのは俺達の方か?』
『閻魔は回復もするみたいだから、僕達の方で毒を撒いて弱った所を白皇雉達が斬るのはどうかな。』
「では、アメリは後ろについてキノコを撒きます。誘導は両方いないと難しいので、一度アメリが前に出たら回避の準備をお願いします。」
「前衛任されました。キビ、参ります。なまりちゃん、ひいろちゃん、白ちゃんお願いっ」
『だーかーらー白ちゃん言うのやめい!ったく!』
 それでも渋々と白皇雉は吉備に応える。
『僕達も行こう。アメリ』
「お願いねランちゃん」
 ラングリフはアメリを乗せ、吉備と反対方向に飛んだ。

 猟兵は空中で左右に展開した。
 お互いが翼持つ機獣に乗って魔法のカードを取り出している。
 そんな猟兵達に先んじて飛び出したのはドラゴンペンギンだ。
 ドラゴンペンギン翼を広げ、飛翔。
 二人より更に上空へと羽ばたいた!
「クエエエエエエエ!!」
 ドラゴンペンギンは翼を大きくはためかせ、冷たい突風を二人に浴びせながら乱射する様にブレスを放つ!
「ひいろちゃん
 『赤猿拳舞「猿竜転生舞」』」
 吉備の傍にいた赤い猿が突如炎を纏い、飛翔。
 白皇雉から飛び出してドラゴンペンギンのブレスを掻い潜り、腹に炎のタックルをぶつける。
「クエ、ケエエエエッ!」
 突き抜いて孤を描きながら何度も往復突進をするひいろ。
「カエンダケ沢山用意しました。ランちゃん!」
 そうしてドラゴンペンギンが困惑している間に、砲台に『カエンダケ』のマジックカードが差し込まれたラングリフと、大量に召喚したカエンダケを抱えたアメリが弾幕を放った。
 砲塔からカエンダケがバルカンの様に放たれて閻魔王に直撃し、周囲から伸びてくる触手にはアメリのカエンダケがばらまかれる。
 カエンダケは焼夷弾の様に爆発し、閻魔王を重力と毒に浸す。
「クエエエエエ!!」
 ドラゴンペンギンがやめさせようと実力行使で飛び込んでくる。
「なまりちゃん
 『虹色狛犬「虹色息吹きのファイアーフラワー」』」
 吉備の傍にいた青い狛犬が虹色の炸裂火球を放つ。
「クエエエエエエ!!?」
 横っ腹から着弾した火球が綺麗な虹色の花火爆発を起こし、ドラゴンペンギンを吹き飛ばす。
「クエエ!クエエエエ!!」
 ドラゴンペンギンは空飛ぶ赤い猿と弾を放つ青い狛犬、2匹の攻撃に翻弄されていた。

「吉備さん!」
 アメリと吉備が合流する。
 その時、閻魔王は毒に侵された触手を束ね、巨大な手の形をした触手の塊を生成し、猟兵達を掴みにかかる。
「させません!」
 アメリが触手の巨椀に向け、魔力を溜めて巨大な氷のキノコを乱射し、触手の巨椀に掴ませて押し留ませながら、猟兵達は閻魔王の方へ向かう。
 ドラゴンペンギンはギラリと目を輝かせた。
 先程ブレスを防いでいた技が今は別の方へ向けられている。
「クエエエエエエーー!!!」
 ドラゴンペンギンから渾身の氷ブレスが放たれる。
『僕は右に!』
『左に急カーブだ!くらえ閻魔王っ!』
 弐機の翼獣が打ち合わせたように散開、氷ブレスを回避すると、その先には閻魔王!
 閻魔王のどてっぱらに巨大な氷ブレスによる凍結粉砕攻撃が直撃し、その身に穴の様な真白の凹みが出来上がる。
「後はお任せします。アメリはペンギンさんを!」
「任されましたっ!偽御神刀・桃乃花吉備男――抜刀!」
 九頭雉鶏精テクターの鎧が桃の花の如く輝き、青く輝く偽御神刀・吉備男を構える。

『暗黒の竜とカエンタケの力を、キノコミコンの名の元に……』
 後ろではブレスを撃ち終えて隙が出来たドラゴンペンギンに飛びながら茸図鑑型魔導書キノコミコンを開き、暗黒の魔力を抽出していく。
『護る力と化して合わせ穿たん!ドラグマッシュッ!』
 ラングリフにアメリから致死毒の赤く燃えるキノコと暗黒茸の力が注がれ、機首の砲塔から巨大な暗黒カエンタケの翼竜が光弾となって放たれた!
「ク、クエエ、クエエエエエエーッ!!」
 暗黒カエンタケ竜は何発も放たれ、ホーミング能力を以てドラゴンペンギンに襲い掛かる。
 逃げても逃げても襲い来る赤く黒い重力致死毒の衝撃が幾度もドラゴンペンギンに直撃し、その身体を侵す。
 毒と衝撃に耐えきれず、ついにドラゴンペンギンは消滅を遂げた!

『光よりも速く、刻の刃は加速する……』
 刀を構える吉備の、周囲の光が帯の様に引き延ばされ、空間が加速。
『偽御神刀は雉鶏精の力を乗せて、吠えろ吉備男っ!刻動加速原子因数崩壊斬コクドウカソクゲンシインスウホウカイザン!!』
 閻魔王の凍った腹の穴に飛び込んだ吉備は、超高速で光を切り裂く原子崩壊の斬撃の雨を放った!
 閃光が起こり、切り裂き、切り裂き、切り裂いて、止まらぬ斬撃が閻魔王の存在を崩壊し消滅させていく。
 凄まじいダメージが閻魔王に入り、掘削機の様に閻魔王の体を削っていく。
 ――だが途中で凍っていた周囲の体内が溶け出し、そこから無数の死の触手が傷を塞ぎながら襲い掛かってくる!
 回復が早い!切り裂き削って対処していくが、触手の中に呑まれるかどうかの瀬戸際に吉備は居る!
「吉備さん!……ランちゃん!」
 アメリは踵を返す様にして閻魔王の体内へと突撃。
暗竜茸砲「ドラグマッシュ」アンリュウタケホウ・ドラグマッシュよ、今は正義を成さんとする者の加護となって――!」
 後ろから突撃してきたアメリは「ドラグマッシュ」を発動し、放つ!
 アメリをも呑み込まんとする触手を赤き暗黒の茸竜の魔力の塊が焼き尽くす様に溶かしながら突き進んでいく。
 暗黒茸竜の塊が、前方に居た吉備を呑み込んだ!
「これは……!」
 吉備は一瞬、更なる斬撃を構え直す。
 桃と赤と紫のオーラが自身の鎧と刀に染み渡る。
刻動加速原子因数崩壊斬コクドウカソクゲンシインスウホウカイザン――火炎竜返し!」
 赤き竜のオーラを身に纏った吉備から放たれる、原子崩壊に重力と猛毒の力が備わった必殺の斬撃の雨が閻魔王の体を更に斬り進む!
 全てを刻の刃が全ての脅威を即座に滅さんと毒の様にその力を拡大させ、生まれ進み来る猛烈な死の触手が、燃え広がる火炎の如く消滅していく!
「おおおおおおおおーーーーーっ!!!」

 閻魔王の背中から、弐機の白銀の翼機が飛び去った。
 貫通され巨大な風穴の空いた閻魔王は、全身に崩壊重力毒が回り、直後――焼け落ちる城の如く、崩れ落ちて消滅した。



 こうして閻魔王は倒され、オブリビオンも消滅した。
 今この場には何の脅威も無く、敵は全て倒されたのであった。

 しかし。
 しかし街は、平穏を取り戻す事は無かった。
 街は閻魔王が消滅しただけであり、大きく空いた漆黒の闇の大穴キリング・フィールドも、歪んだ街並みも、未だその場に健在しているのであった。
 驚異が消えたこの場において、猟兵達は一時撤退した。
 一体これはどういうことなのか、なぜ闇の大穴キリング・フィールドは消滅しないのか。
 閻魔王の脅威は未だ予断を許さないでいた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年01月29日


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#シルバーレイン
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#閻魔王


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト