●烙印
白い、只管に白い世界が、空間が、領域が広がっていた。光輝に塗れた、一種、神々しい其処は数多の生命体を死の絶頂へと導く、ひとつの破滅場と成り果てていた。その、あらゆる生命の煌めきの、絶える刹那の光景の中央で『ゆりかご』の君は微笑していた。
わたし……ゆりゆりには、ほんとうにほしいものがあります。
それは、「すべてのせかいのすべてのいのち」。
えっちなのうみそおいしいです――などと、呟いてみたところで、全部ぐちゃぐちゃに、ミキサーしてしまえば味もクソも判ったものではない。何処までも、何処までも、永遠に、永遠に、
進化んでいく
貌は無限を啜る聖杯に相応しい。最早『それ』は、超越的な『もの』は捧げた所為か、記憶が、恨みが曖昧になっていた。考えても仕方がないと『神』の所業を腕に抱く――。
ゆりゆりはしんぷるに「さいきょう」をめざします。
りょうへいたちもたいせつないのち。
ゆりゆりはおなかがすいて、こうふんしてきました……!
はじまりの女とでも描写すべきか、いんよくのかぜがおどる。
●グリモアベース
グリモア猟兵、ロバート・ブレイズはやってきた猟兵を一瞥し卓上の本を閉じた。誰しもが知っているだろう題名は『※※』、栞が位置しているのは失楽園か。
「貴様等、オブリビオン・フォーミュラ『聖杯剣揺籠の君』との直接対決だ。今までのフォーミュラも強敵ではあったが、私が思うに『これ』は別次元の強さだろう。正直、俺自身が向かっても倒される可能性の方が高いな」
珍しく『勝利が見えない』と屈強な
冒涜爺は嗤ってみせた。
聖杯剣揺籠の君は間違いなく『さいきょう』に匹敵する。
「奴は金沢大学周辺を『いんよくのかぜ』で満たしている。それを認識してしまうと『生きているもの』は『行為を繰り返しながら死ぬだけの獣』に成り果てて終う。これは我々猟兵も例外ではない。ならば如何するか? 認識しなければ好いのだ」
見ざる聞かざる言わざる、なんて諺がある。或いはみだらな気持ちを治めるのもひとつの手段かもしれない。所謂賢者の在り方こそが勝利の鍵だ。
「重ねて、奴自身も強い。先制ユーベルコードでの攻撃は勿論、どの技も即死級だ。覚悟は出来たな? 奴の腐れた果実を潰さねばならない」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
色欲。
プレイングボーナス:淫蕩な光景を一切認識しない/揺籠の君の先制ユーベルコードに対処する。
聖杯剣揺籠の君。
強敵です。
戦争中に撃破出来なかった場合、いんよくのかぜは石川県全域、日本全域、地球、と凄まじい勢いで広がっていきます。今、倒さなければそれこそ生命全滅の危機に陥ります。
尚、認識しなかった光景は描写されません。
宜しくお願い致します。
第1章 ボス戦
『聖杯剣揺籠の君』
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POW : うずまくいんよく
【神の左手】による近接攻撃の軌跡上に【いんよくのたつまき】を発生させ、レベルm半径内に存在する任意の全対象を引き寄せる。
SPD : せいはいうぇぽんず
【あらゆる物質を引き寄せる「神の左手」】【癒える事なき毒を注ぐ「リリスの槍」】【対象のユーベルコード全てを奪う「聖杯剣」】を組み合わせた、レベル回の連続攻撃を放つ。一撃は軽いが手数が多い。
WIZ : みだらなひとみ
【揺籠の君の淫靡な眼差し】が命中した部位に【淫欲に満ちた思念】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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白く濁った雨が降り注ぐような、名状し難い輝きと、筆舌に尽くし難い、濃厚な最中。行い、行い、ただ死んでいく獣に囲まれて『おんな』は微笑み続けている。まるで己が神だと、総てだと、謂うかの如くに蛇の目をぐるり、回していく。たいせつないのち、えっちなのうみそ、むくろのうみをこなごなに――あれ? なぜ、そんなに、わたしは……ゆりゆりは……。
考える事を放棄した神など、生命を貪るだけの存在など、それこそ、
盲目白痴でなく、何だと謂うのか。謳うように、踊るように、いんよくのかぜが悉くを撫でた。
――ゆりゆりをみてください。
――これをしってください。
認識してはならない、理解してはならない、ただ、猟兵として戦うだけだ。
ニーニアルーフ・メーベルナッハ
…尋常の敵ならば、周囲の淫獄から目が離せなくなるだろう私ですが。
揺籠の君、『敵が貴女である』ことに感謝すべきでしょうか。
双子の妹の仇であり、かつても今もこの世界の災厄たる貴女。
今の私には『貴女しか見えません』――!
先制UCによる引き寄せも逆に利し、一気に敵へと肉薄。
とはいえ竜巻に呑まれれば只では済みません、【蟲使い】で放った蟲達に我が身を引っ張らせ、ブレンネン・ナーゲルを地に突き刺しての姿勢制御も併せて踏ん張ります。
竜巻が消えたら反撃へ。
蟲達を目くらましにして追撃を牽制しつつ肉薄、生命侵蝕を発動。
生やした蜘蛛足を彼女へと突き刺します。
貴女の奪った命、少しでも返してもらいます…!
脳裡に裏切り者の地獄を貼り付けると好い。
冷えて、冷えて、冷えて、一切が真直ぐに定まる。
現、渦巻いているのは怒りや悲しみだけで好い。
獣の数字に目玉を奪われると謂うのならば、今は、いっそ抉ってしまった方が楽なのかもしれない。ありとあらゆる『現実』を、あまねく『色欲』を、オマエの脳髄から引っこ抜いて適当な場所に叩き付ける。揺籠の君、敵が貴方である以上、逸らそうとしても逸らせないのだ。嗚呼、釘を打たれた思考回路が、今、双子の妹の仇を映し続けている。かつての世界の敵、この世界の災厄――神様めいた化け物を野放しにしてはいけない。今の私には、私と謂う生命には――貴女の姿しか、貴女の存在しか、見えていません……!
いんよく――ではなく引力とでも表現すべきか。神の左手が艶やかにも輝き、オマエの
存在を引っ張っていく。ああ、これは好都合ではないか。こんなにも有難い事はない。そのまま肉薄してしまえば何れ此方の手番は廻ってくる――とはいえ、あの竜巻に呑まれて終えばひとたまりもない。蠢いた白は誰かさんの手足ではなく節々、蟲がオマエを抑え込む。さあ、突き立てろ、赫々とした鉤爪を――容易に倒せるとは思わないでください、揺籠の君――げんきないのちもきらいではありません。
竜巻の消失と同時に前へ、前へ、前へ、かなり熱っぽく思われたが、それは武者震いに倣った何かでしかない。さあ、捕まえました。貴女の奪った命、少しでも返してもらいます……! 神の目玉も人と同じだ、眩ませれば、暗ませれば、蜘蛛糸の如くに脆い。
突き刺す――たとえ紛いの象徴だろうともリリスを傷付けるには十分だ。吸われるべき脳味噌は『貴女』だと、ジュースの味わい方を心得て……。
成功
🔵🔵🔴
シーザー・ゴールドマン
ハハハ、「すべてのせかいのすべてのいのち」か。何とも強欲な事だ。
しかもそれを成しかねない力も持つか。
何処まで成すか見届けたい気持ちがないと言えば嘘になるが……まあ、まだ早い。君には消えて貰おう。
先制UCは『魔力障壁』(オーラ防御×結界術)にてその影響を遮断。
ダメージを防ぎつつも引き寄せに関してはそれを寧ろ利用して加速。
間合いを詰めましょう。
そこで『オーラセイバー』を振るい挨拶代わりに精緻な技巧と暴虐な力が融合した一撃を。(暴力×功夫×怪力)
その後は『アララトの流星』。光の煌めきで彼女に滅びを。
淫蕩な光景に関しては『ゆりゆり』討滅を優先事項として意識する事で観ながらも観ない。意識の外に置きます。
創造主は光だけを知っていた。休む暇など一切なく、蛇の狡猾さを忘れていたのだ。地獄の門を潜り抜け、面倒臭いと呟きながら最上へとのぼる。
――ハルピュイアがお似合いだ、そうだろう。
真紅――何もかもを仕留めるような、射止めるような、悉くを染めていく真紅。我等を神意と見做すかのような、すらりとした黄金の睥睨が己の在り方と敵だけを認識していく。ハハハ、何とも強欲な事だ。何とも欲張りな
君だ。こんなにも人間らしく、それでいて神なるものは『そうは』存在しない。何処まで成すか見届けたい気持ちがないと謂えば嘘になるが――まあ、まだ早い。若いうちに、柔らかなうちに、萌えた刹那に摘み取るのが賢明だろう。君には悪いけど消えてもらおう。左に神が宿ると謳うのならば、嗚呼、ノスフェラトゥ、シーザー・ゴールドマンの明朗闊達具合をリリスの『のうみそ』に叩き付けるとよろしい……では。楽しみたまえ……。
引き寄せられるが儘に、惹き寄せられない儘に、いんよく、障壁で塞ぎつつ接近を試みる。加速する真紅の線はまさしく星の如くで在り、ふらり、目と鼻の先に滅ぼすべき肢体。挨拶代わりと謂ってはなんだが、切り込みを入れてやろう。ありがたく思うが好い――ずぶりと発光が
臓物を削いだ。砕けたまえ……。
零距離から放たれた魔力の塊、光速で
聖杯に孔をつくる。ぽっかりと空いた其処から、ぼとぼとと
生命がこぼれ、したたり――大洪水に呑まれるのは君だけだったな。方舟はひどく脆く、沈む寸前の泥……。
成功
🔵🔵🔴
龍巳・咲花
揺籠の君も骸の海に思う所はあるようでござるが、人々の生活を、世界を脅かす存在を野放しにはしておけぬでござる!
直視されなければ良いのでござろう?
先制攻撃は龍陣忍者マフラーを広げ身を隠しつつ、拙者特製の煙玉を展開し回避を試みるでござるよ
煙の中で耳を塞いでさえいれば、周囲の光景も認識できないでござろうしな
故に、攻撃はムシュマフに任せるでござる!
召喚したムシュマフの首を一斉に煙の中から飛び出させ火炎放射による攻撃を仕掛けるでござるな!
全てをその視界には捕えられまいでござる!
拙者は煙の中からムシュマフの炎で明るくなる方角に向けて手裏剣とクナイの投擲をすれば、幾重の波状攻撃となるでござろう!
一人である事を、独りであった事を、頭の中に貼り付ける。静寂と称された薬を呑み込んで、人という文字を咀嚼する。龍陣忍者として、猟兵として、生命として――この戦いには絶対、勝利しなければならない。五里霧中などと、戯れに吐き出してみた。
――コキュートスに幽閉された演技だ。
神の門は開かれ、淫蕩な誘いが場を満たしていく。大いなるバビロン、穢れに塗れたカオスの馥郁が、ただ、鼻腔の奥を、脳髄の芯を、擽っているような気がした。いや、直視しなければ、認識さえしなければ良いのでござろう? 此処から先はノン・ストップでお送りする猟兵活劇だ。揺籠の君も骸の海に思う所があるようでござるが、人々の生活を、生活を脅かす存在を野放しにしてはおけぬでござる――いざ、尋常に、否、隠遁に、勝負。もくもくと色欲を嘲笑うかの如くに煙と巻け、ニンジャ・マフラーの迷彩は絶対だ。
今度は耳を塞ぎ、息をころし、何もかもに潜んでいく。最早、揺籠の君『も』オマエを認識する事が難しいだろう。お互い目隠し、方向すらも解せない状態だが――拙者だけではござらぬ。拙者達の力を見せつけるでござるよ――顎を開け、堂々と、轟々と顕現したのはムシュマフの七つの首、もたげ、飛び、囲む
貌は悪魔を喰らう獣か。燃やせ、焚き付けろ、
過去を火葬とするのだ……。
波状――ひとつが火炎を放ち、その他が紛れる事により|揺籠の君は文字通り、籠の鳥だ。後ろの正面が誰なのか問うてみたなら――手裏剣、或いは苦無との挨拶。ただれた血肉を抉るようにして刺さった鋭利、何度でも何度でも、その杯を亡くしていく。
成功
🔵🔵🔴
黒墨・凱
何ともまあ、大変な光景になってるようだな。
見ざる聞かざるが肝要、と。
それじゃ、まずは自分にイカスミで「目潰し」を施し、耳にもイカスミの耳栓を、と。
誘導は…ウェイヴ、お前の「念動力」で俺の腕を動かして教えてくれ。奴の攻撃も方向の指示を頼む。
「引き寄せ攻撃は敢えて受ければいいか?」
ああ。肉薄すれば何とかなりそうだしな。
その他は全部イカゲソードや硬質化させたイカスミ弾を使っての「カウンター」で弾いてやるぜ。
肉薄できたらUCでがっちりと締め上げる。神の左手も、槍も、剣も振るえなければ厳しいだろう?
ゆりゆり、お前が死ぬまで「抱き潰して」やるからな……覚悟しやがれ!
あの可愛くて美しい完璧な存在を『わからせ』ねばならない。悪役らしく怪人らしく、設定に忠実なオマエ、その復讐心が失せる事などない。ヒーローが遅れてやってくるならば此方は待ち伏せしてやると好い。殴り掛かってきたのは其方だ。
――手を出したな。俺を認識したな?
狩人が獲物に喰われる場面を想像してしまえば、人間のか弱さを真に理解出来るだろう。血塗れならぬ墨塗れで在れ、戦禍、投身する施しに変わりはないか。何ともまあ、大変な光景に『なっている』ようだな。見ざる聞かざる言わざるが肝要となれば、嗚呼、潰すべきはおそらく己自身と謂えよう。まったく便利な世の中になったものだ、改めて眼球を濡らし耳朶を塞ぎ込めば
盲目白痴、誘導は須らくお話大好きな得物に委ねる。引き寄せ攻撃は敢えて受ければいいか? ダンディな答えに二つ返事、あの異常なまでの神々しさも近づいてつつけば女体でしかない――いんよくのかぜ、渦潮と比べれば生温いのか。お砂糖、香辛料、素敵なものをいっぱい……。
神の左を甘受しつつその他を感受し
迎撃していく。剣と槍を撃ち、弾きながら、ようやく相手の懐に潜り込めた――捕まえたぜ、ゆりゆり。お前が死ぬまで、お前が息絶えるまで、抱き潰してやるからな――おあついおとこのひとはきらいじゃありません。覚悟しやがれ! ぎちぎちに締め上げたならば烏賊にも此方の手中、口腔をあけ、空を求める
貌はなんとも人間めいていた。
俺が骨抜きにしてやるぜ、お前……。
成功
🔵🔵🔴
紫・藍
あや~!
なにやら純情な藍ちゃんくんにとって刺激的過ぎる光景が広がっているようでっしてー!
ですがですが、ええ。
物事は捉え方次第なのでっす!
時に淫というのはアートと結びつくものでっしてー!
白く輝いてらっしゃるというのなら尚更題材として相応しいかと!
荘厳なる曲と詩を奏で、この光景を一つのアートに仕上げちゃうのでっす!
魅せ方を心得てる藍ドルでっすのでー!
見られ方も心得てるのでっすよー?
愛らしい萌え袖のパーカーで手元を覆い、何か武器でもあるのかと思わせる&パフォーマンスの振り上げる動作も兼ねて視線誘導!
操作・爆破される瞬間に早着替えでパーカーごとパージ!
後は幕引きの歌をお送りするのでっすよー!
意識させたり、認識させたり、釘付けにするのは何も、化け物だけの権能ではない。
神意を理解するよりも前に真意を曝け出す。
おどり食いだなんて、そんな、お魚だけで十分だ。
少年――裸体のエロースは堂々として造られ、その耽美を余す事なく後世に伝えている。グロテスクを支える為にも人間の審美眼は不可欠で、ああ、物事は捉え方次第と考えられた。あ、あ、あややややや~……! なにやら純情な藍ちゃんくんにとって刺激的過ぎる光景が広がってるようでっしてー!!! ぼふんと噴霧した頭の熱っぽさ、如何にもこうにも筆舌に尽くし難く
沸れた。と、時に淫というのはアートと結びつくものでっしてー! あわあわ両手を激しく振ったならば真っ白い輝き、猶更題材としては完璧ではないか。それでは始めてくれ荘厳なる曲と詩のハーモニー、舞台は既に整っている――えっちじゃないのうみそもかわいいです――魅せ方を心得てる藍ドル、見られ方もちゃあんと知っていた。それじゃあ青空に響けプリンセスのハート・マーク……。
愛おしい萌え袖パーカーが隠匿しているのは乙女の秘密か少年の武器か。揺籠の君のとろける視線を『合わせない』よう誘導していく。ワンツー・スリーと掌を太陽にかざしたならば、ああ、一切合切が玉虫色だ――藍昧模糊とした虚空、フィナーレの足音。
爆発の刹那に脱ぎ捨てられた
殻、たとえお気に入りの服だって卒業するべき日は訪れるのだ。後は幕引きの歌をお送りするのでっすよー! 啜り尽くした魂の群れが振盪し、君の心まで崩していく。
なんだかたのしくなってきました。ゆりゆり……ゆりゆりってなんでしたっけ?
まあいいや。今はこの雀躍に乗っかってさわぐと好い。
偶像崇拝此処に極まり、アッパーキメ歌えば皆楽園か。
成功
🔵🔵🔴
ルネ・シュヴァリエ
ふざけた事言わないで
同じリリスの名にかけて絶対止めてみせるから
先制攻撃に対抗するために催眠術
今の貴女の目に映るルネの姿を太陽みたいに直視できない程眩しく見えるようにね
これでもうルネの体のどこがどうとかわからないでしょ?
ルネは目を瞑って耳を塞いで周りを認識しないようにしておくよ
貴女に出来ることならルネにだってできるよ、こんな状態でも命は吸える
UC使用、さぁ、貴女が奪った命をルネに捧げて
捧げられた命がルネの向かってきた方向に向けてダメ押しの生命吸収も使って一気に吸い尽くしてあげる
本当は人間達を眠らせて助けてあげたいけど、対象にするってことは認識することになりかねないから……ごめんね
めまいがした。
ある程度の覚悟はしていたが、それでも、強大な力を前にすると心がやかましくなる。のうみその片隅でぐずぐずと熟れている、同族嫌悪と呼ばれる、イチジクの味気。
くさる寸前で留まる。頭をふった。
崩壊の為に生命を啜り尽くす、そのような所業は結局のところ強欲や暴食、傲慢の類に過ぎない。人の貌と心を有しているクセに、嗚呼、虚のような地獄、異常なまでの暴力は何なのか。ふざけた事謂わないで。堕落として、泥濘として、嘲笑う事は簡単だ。悉くを雑魚として散らかす事は容易だ。だけど、故にこそ。同じリリスの名にかけて、絶対、何が起きても、止めてみせるから――来訪するバビロンの微笑み、のうみそ擽られるような熱っぽい。
いや、熱っぽく魅せつけたのはオマエ、重ねに々ねたコスメの威力だろう。かぜ吹かしの化け物、ひとがた、ニンゲンサマには丁度いい目隠しだ。これでもう、ルネの身体のどこがどうとか、わからないでしょ? おあついですね、こうふんしてきました。太陽を直視したかの如くに揺籠、ふらふらと痛みにやられている。視えない。視える筈がない。それはオマエも同じだった――この世は盲目だらけ、それが安寧への近道だ。
過去、現在、おそらくは未来永劫、オマエはオマエに宿った力を好きにはなれないだろう。貴女に出来ることならルネにだって出来るよ。
果実の膝元まで歩めないとしても誘い、惹いてしまえば此方の掌。おどれ、おどれ、惑うように……。
命が、生命が、蓄えられたエネルギーが流れ込んでくる。
全部、ルネに捧げて。貴女が奪ってきた地獄、なにもかも。
本当は眠らせてあげたかった。本当は救ってあげたかった。でも、最早、手遅れでしかない
犠牲者の……ごめんね……。夢魔の女王としてのオマエ、君にだけは渡せない。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
なるほどなー
一切認識しないことが攻略の鍵ですか…
鋭い五感を持つ熟達の忍には逆に難しいっぽい!
それなら自ら五感を閉ざす?
いやいやこれほどの強敵が開いてなのにそれは無謀
ふむ…だったらぐるぐるしかないっぽい!
勝利の鍵は外法〈回転〉にあるっぽーい!
ぐるぐるすることで視界はぐるぐる
すべては認識の外!
先制UCへの対処です?
流れに身を任せるのです、なんてね
これも計算の内なのです
ぐるぐるでわかんないけど引き寄せられた先にはゆりゆりがいる!
引き寄せられながら竜巻目掛けて黄金長方形をシュートッ!
ぐるぐるにぐるぐるをぶつけることでより大きなぐるぐるとなる!
ぐるぐるでゆりゆりをのみこむっぽーい
あっ…きらきらが
聖杯剣揺籠の君はあらゆる生命を認識してきた。能力者を含めるとその数はおそらく※※人口にも匹敵するだろう。生命有するのうみそには数多の知識や個性が含まれ、それらは彼女を愉しませ、満たそうとしてくれたに違いない。そんな、文字通りに経験豊富なオブリビオン・フォーミュラでは在ったが、ぼうぜんと、目の前のオマエを見る事しか出来なかった――なにをやっているのですか。ゆりゆりには、わたしには、あなたがわかりません。記憶や思い出が曖昧故の反応ではない。おそらく、知性的な存在ならば一言二言、或いは何も言わず、ハテナ・マークを浮かべる事だろう。ぐるぐるしてるっぽい! それはそうだ。何せぐるぐる回っていたんだから。めがまわらないのですか? 回ってるよ。そうですか。
五感を閉ざした程度では無理矢理抉じ開けられる可能性があった。一切認識しない術など、最早、欠片も赦されていなかったのだ。ならば、オマエが辿り着いた黄金長方形の真実は限度のない回転に続いている。ああ、どうせ、最終的には世界は回転に支配されるのだ、いっそ最初っから流れに身を任せれば良いっぽい! いんよくのかぜのぐるぐるにぐるぐるを合わせ悦びを吐き気に変換する。なんだかゆりゆりもめがまわってきました。これも計算の内なのです。よくわかんないけど――引き寄せられた先でシュートを決めろ。
大きな大きな
渦巻きに巻き込まれてお互い、わけのわからない状態に陥っていく。呑み込まれた果てに、嗚呼、認識したのは虹だけだ。あっ……きらきらが。きもちがわるくなってきました。わたしはせいはいなのに、もらいそうです。
嘔吐した
生命の量は知れない。
止まらない、止められない、明日には治ってるのでセーフ。
成功
🔵🔵🔴
クリスティアーネ・アステローペ
随分とまあ強欲で、幼子のような愛らしい願いですこと
とはいえ実行しうるだけの力があるのはあんまり可愛くないわね
さて、この一時限りは私は貴女専任の処刑人
貴女にとっての死であれば、私個人の欲望は必要ないし、存在する余地はない
意志と能力の総てを以て、疾く貴女を捕えましょう
〈結界術〉と〈環境耐性〉も用いていんよくのかぜを遮断
古刀が斬るべき相手へ向かう〈念動力〉と引き寄せる力で距離が詰まれば左〈手を繋ぐ〉ことで彼女自身を竜巻との間に置いて影響を防いで
暫し踊るような形になった後、機を見て〈怪力〉で捕えた左手を引き寄せて動きを封じたら
首を落としてあげましょう
汝が魂に、永き救いと安寧を
ただの一刀で、ただの一振りで、絶命させる事は難しい。
何度も何度も繰り返し、反芻し、ようやく神業へと至れるのだ。
あまねくはサヨウナラの為、輪廻へと還す為。
解脱――其方側の水が甘くかんじた。
貌を合わせたところで覚えたのは、嗚呼、ヤケに幼いオブリビオン・フォーミュラの精神だった。強欲で、傲慢で、ひどく腹を空かせた、憐れな哀れな化け物としか思えなかった。とはいえ、実行しうるだけの力があるのはあんまり可愛くないわね、と。呟いてみた刹那に微笑みが返る。ゆりゆりはもうゆりゆりではありません、かわいいだけではだめなのです。断頭台への道則は凄まじいほどに長いのだと、遠いのだと、死刑囚は囁いていたが、さて、オマエには如何様に映っているのか。この一時限りは、私は、貴女専任の処刑人。処刑人にとって野次馬などただのジャガイモやニンジンに過ぎないと謂う事を、伝授しなければならない――私個人の欲望など塵芥にも並べない。意志と能力の総てを以て、疾く貴女を屠りましょう――巡らせた結界の最中で「いんよくのかぜ」を逸らす。
大紅蓮とでも表現すべきか、旧く々く、未だ揮われたいとのたくる、刀が命を求めている。神の御業に惹かれつつ引き寄せ、不即不離の所業を冒してみる。ダンス・ホールにでも誘われたのか、大舞台の中央に晒されたのか、ぐりん、ぐりん、お互いの肢体をおどらせた。では、落としてあげましょう。死を届けてあげましょう。汝が魂に、汝らが魂に――永き救いと安寧を――ノスフェラトゥが儘に、デウス・エクス・マキーナの慈悲に。
押さえ付けられた頭、串刺しのリリス。
するりと断たれる、絶たれる、夜……首……。
成功
🔵🔵🔴
サフィーナ・エスト
私、感覚の鋭さには少々自信が有りまして
それ故にこの光景を一切認識せずに戦うというのが困難だと思うのです
なので【催眠術】を自らに施し、淫欲を全て「戦意」として認識するように改変します
これで周囲の光景を目にするほど戦う力が湧いてくるはずです!
なんだか過去最高にハイな気分!!
貴方がゆりゆりさんですね!最強と誉れ高い貴方の力を私に見せてください!
今すぐ私と!戦いましょう!!!!
ゆりゆりさんの放つ竜巻に【オーラ防御】を纏いつつ正面から突っ込みます!
吹っ飛ばされて痛いですがなにやら身体が更に熱くハイになってきました!
この溢れんばかりに湧き上がるエネルギー、《バラク》で思いっきりゆりゆりさんにぶつけます!
青色を一点に集中させる事こそが勝利への鍵だ。
鍵を失くしてしまうとは、嗚々、不運なオマエ……。
楽な方へと、心地の良い方向へと、流されてしまうのは人の性質だ。それは上流から下流へと呑まれていく、泳ぐ力を失った魚の瀕死に等しい。欲深いものは何時か、何れ、地獄への門を叩く事になり、悪魔と蛇の違いを解せなくなってしまうだろうか。ええ、私、感覚の鋭さには少々自信がありまして。だからこその眩暈、故にこその最悪、この光景を一切認識せずに戦うのは困難だと思うのです。ならばオマエに残された選択肢は只のひとつ。自らに暗示を掛け、催眠を施し、その「戦意」だけで心を満たしていく。ああ、ああ、なんだか過去最高にハイな気分!! いんよくのかぜが齎したのは目先の殴り合いに眩んでいる己。貴女がゆりゆりさんですね! 最強と誉れ高い貴女の力を私に魅せてください! ぐぃぐぃと貌を、身体を、精神を前のめりにする。今すぐ! 私と! 戦いましょう!!!! あついおひとですね、こうふんしてきました。まったく別の意味での興奮だ。握り締めた闘争本能の塊、吶喊してやれよ、スリル、好奇心……。
神の戯れに引き寄せられたのか、竜巻の熱烈さに囚われたのか、勢い削がれずに身投げとしていた。オーラを纏っていたにも関わらず全身が傷むのは予想の範囲内、もみくちゃにされる感覚はもう、慣れているに等しいのだ。なにやら身体が更に熱く、ハイになってきましたが、きっと私の、死闘に対する歓びでしょう――溢れんばかりのエネルギー、湧き上がるサイキックエナジー。ゆりゆりさん、貴女に思いっ切りぶつけます……!
総ての埒外性を籠めた一撃が聖杯に罅を入れる。
こわれかけの器のなんという柔さか、脆さか。
――貴女は本当に、強敵でしたね。
成功
🔵🔵🔴
チェルシー・キャタモール
『ウィザードブルーム』で【空中浮遊】しつつ戦場へ
地上は見ないように
UCの詠唱として子守唄を歌っておくわ
聴覚は自分の歌と戦闘音だけに集中
物陰に隠れたいけど、すぐに出来るとは限らない
あらゆる手段を使い視線から逃れましょう
目眩ましとして揺籠の君に『グレネード』をぶん投げて【目潰し】狙い
【オーラ防御】で身を護りつつ爆炎も無視して移動
万が一思念を注がれても【呪詛耐性】で耐えましょう
歯を食い縛り、武器で身体を傷付けて意識を引き戻して
……私は猟兵よ
大丈夫、落ち着いて
上手く視線から逃れられたら時間いっぱい詠唱を
そしてUCを発動し全てを眠らせる
無理だとは思うけど金沢中を眠らせるくらいの気合でいくわ
それだけ広い範囲を意識すれば「この周囲」も認識しないで済む
準備が整えば揺籠の君の視線から逃れつつ攻撃していくわ
『ダイヤモンドリング』を【投擲】しつつ敵を削り
チャンスを見極め月の魔力を籠めた【属性攻撃】の魔法で攻撃
私がリリスだった過去からは逃げられない
根っこはきっとあなたと同じ
だから目を逸らさないわ
さよなら、女王様
オリーブ色の眼球を嵌め込んだお人形さんみたいだ、と、知り合った人は称えてくれた。かわりに置かれたミルク瓶のぬくもりは、嗚呼、夢への戸口と考えられる。勢いよく飲み干したら口まわりにたっぷり。ぬぐう、ちょっとだけ恥ずかしい。
空へ宙へ、沸騰する混沌の核にでも辿り着きたいのか、箒をコントロールする貌は
太陽に向いていた。オマエを照らす、眩い、燦々とした光こそがこの世で最も白い『もの』に違いない。ああ、歌え、謳え、何に対して言辞を吐いているのか知らないが、少なくとも、痴れ者は滅多に寝返りをうたない。真下を見ずに歌詞と旋律へ集中し――それは結局、オマエの脳髄が脳髄に執着している程度なのでは。故に十分だ、故に良心的だ。どうして、めをあわせようとしないのですか――絡み付くような蛇の目、イドを持っていかれる……。
隠れようと試みてはいたけれど、虚空、物陰と呼べるものは存在しない。ならばと思考を切り替えて別の手段を弄ってみる。投下したグレネードの閃光、何度目かの眼球の痛みにあの肢体が揺れていた。では――些か強引かしらね。爆炎に呑み込まれようともこの
壁は簡単には砕けない。そう、私は猟兵よ……食いしばった歯、隙間から這入ってくる。
大丈夫、落ち着いて。思念を、えっちなのうみそに汚染されないよう遮断する。脇腹をかるく傷つけて、あかいあかい、気付けとする。何度目かの呼吸――今。意識を茫々とした
金沢に向けて、あらゆる魂を眠らせる。
――私がリリスだった過去からは逃げられない。
――根っこはきっとあなたと同じ。
良い子だろうと悪い子だろうと枕とお友達になれば皆平等だ。睡魔に中てられた『きみ』だってふらりふらりと、開けているのがやっとと思える。これで準備は万端だ。視線から逃れつつダイヤモンド・リングを光らせる――月の兎が狂っていた。
目を逸らさないわ。貴女の最期の欠片まで、貴女の数多の所業まで。
さよなら、女王様――霧の中でつめたく。
成功
🔵🔵🔴
カイム・クローバー
アンタの口から『勝利が見えない』なんて言葉を聞いたのは初めてだ。最もそう言うアンタは少し嬉しそうにも見えるがね。
行く前に賭けないか?猟兵と揺籠、どっちが勝つのか──。
呼吸を最小限に。
認識の外に追い出す。眼前に現れるソイツは酷く厄介だ。強敵。
ハッ、爺さんが言うのも分からないでもねぇな。
掲げられた左手。【見切り】で躱して、竜巻の姿を拝む。
引き寄せ。ハハッ、積極的だな。
生憎と──大事な相手が居てね。身体だけの関係を続けれる程、俺もガキじゃあない。
竜巻に飛び込んで。竜巻の中でUCを解放する。
引き寄せられる以上、俺の視界に映るのは揺籠の君のみ。理性を排した俺は獣か?邪神か?化物か?
【怪力】で振るうは神殺しの魔剣。
俺の口から軽口は一切ない。
二対四翼の翼、眼前に映る全てを殺し、焼き尽くそうと。
全てが終われば人の姿に戻ろう。
いつもの金貨を一枚弾く。
結局、冒涜爺さんとの賭けは成立しなかった。俺も爺さんも恐らく、猟兵の勝利に賭けてる。
今回の賭けは勝てると思ったんだがな。
ま、良いさ。
(満足そうに)
少し嬉しそうにも見えるがね、アンタ。
ああ、勝利が見えない、なんぞと嗤うのはアンタらしいが。
行く前に賭けないか? 猟兵と揺籠、どっちが勝つのか――。
運命と偶然の話をオマエは聞いた事があった。投げられた賽の目を確認する事も赦されず、総ては終焉まで続いていく。牙を研いだ方がよろしいと時が嗤った。
刹那、総てを吸い込まれるかのような熱に心臓だけが反応し、警鐘を鳴らした。呼吸を最小限に抑え込み視野を敢えて狭くしていく。あらゆる事柄を、目の前の化け物以外を、認識の外へと追い出してやる。ああ、成程、ソイツはひどく厄介だ。爺さんが謂うのも分からないでもねぇな――まるでBlack Jackでの22以上、ギリギリを攻めて泥水を掛けられた気分か。ハハッ、積極的だな
女――竜巻を拝んだ刹那に身体が引き摺り込まれる。このまま直進してしまえばお陀仏である事に間違いはない。生憎と大事な相手が居てね。身体だけの関係を続けられるほど俺もガキじゃあない。呑まれるかの如く、否、投身するかの如く、オマエはいんよくに覚悟を晒した……なあ、教えてくれよ。今の俺は何だ?
目と目が合わさった瞬間の事、世界には天使と悪魔だけが残っていた。或いは獣、或いは邪神とでも謳われるべきか。黑翼魔性の顕現にオブリビオン・フォーミュラも驚きの色を隠せない。あなたは、じぶんが、こわくないのですか? 問答無用と咆哮した
化け物、Jokerはクライマックスに切るべきだ。
総てを殺す。たとえ相手が神で在ろうと魔で在ろうと。
総てを焼き尽くす。たとえ相手が人で在ろうと獣で在ろうと。
――オマエ自身がカタストロフの化身なのだ、ハッピー・バースディ。
金貨一枚が空をおどり、人の姿へと戻っていく。嗚呼、知っていたさ。爺さんとの賭けは成立しなかった。俺もあの人もおそらく猟兵の勝利に賭けている。ハッ! 今回の賭けは勝てると思ったんだがな。俺は本当に運が悪い……。
ま、良いさ。負けてもいねぇんだ。
満ち満ちた表情でまっくろな背景……。
成功
🔵🔵🔴
小鳥遊・トト
うええぇぇん!
リ、リリスの凄い人相手にへなちょこリリスだったボクなんかが勝てる訳ないですって。
さっきの強そうなグリモア猟兵さんも勝てる気がしないって言ってたしー!
UC【ソウアップ・バロック】使用
バロックレギオンがトトの視界を制限しながら揺籠の君への恐怖心を煽る言葉をかけてくるので周りの事は認識出来ません
また、溢れたバロックレギオン達で身を隠し、敵UCの視線を回避、バロックレギオンが爆発・仲間割れを起こす度に恐怖心を増大させます
バロックレギオン達が所持する武器全てに憑依し、そのまま恐怖心の元である揺籠の君へ攻撃しに行くので引っ張られる形で泣き叫びながら戦いに行きます
(咎人の枷に身体を操られ、七支刀はトトを乗せて飛び出し、投げ枕は勝手に飛んでは戻ってをくりかえし、ヘブンリィランスはトトの手元で戦ってくれます)
※アレンジ・連携歓迎
世界は獣であふれている。オマエはきっと最弱の獣で、常に襲われる事、警戒していた。警戒していたところで見つかる時は見つかるものだ。喰われる運命、もしくは。
運次第では助かるのだとトカゲの尻尾がはなれる。
ころがった。それはもう勢いよく、なにもない場所でころがってしまった。ひどく巨大な恐怖心が身体機能を麻痺させたのか、嫌な予感に睥睨された結果絶望したのか、何方にしても最悪の事態だ。どうしてボクはこんなところにいるのだろう。どうしてボクはこんな地獄にいるのだろう。なんだか悲しくて、おそろしくて、自分が自分で抑制出来ない。なので思わず――泣いてしまった。リリスの凄い人を相手にへなちょこなボクがどうやって勝つと謂うのか。さっきの強そうなおじいさんだって勝てる気がしないと謂っていた。もう、抗う術はないのではないか。認識してしまった方が楽になれるのではないか――てめぇみたいな泣き虫が直視したら、それこそ、干乾びて苦痛のうちに死んじまうぜ。覆い被さるように現れたバロックレギオン、それは嫌だ。楽に死ねないのは嫌だ、こわい、たすけて。
本当泣き虫な奴だなオマエ。おい、そこ邪魔だぞなにやってんだ。ああ? テメェこそ俺様が話してる最中になにやってんだ? 爆発寸前なんだぞ早く離れろ。いやだね。なにぃ? あ、あわわわわ。け、喧嘩しちゃだめだよ。おうあの女こっちに来てるぞどうにかしろ。えっ? ひとりしばいがだいすきなのですね、かわいいのうみそです。迫りくる破滅の柔らかなにおい。こないでこないでこないでぇ……! ひ、引っ張らないで!?
恐怖心の根源で在る
揺籠の君へとバロックレギオンが飛んでいく。半ば無理矢理得物に乗せられたオマエ、憑依物に磔られぐるぐると目を回す。枕投げの時間ならふかふかな毛布だけで良かったのに、世界は混沌、想像力だけが支配する――もうボクかえる! おうちに帰りたいぃ!!! ランスチャージだ、衝撃にそなえる。
絶叫のうちに切りつけた七支刀、油断していた君の首をとらえた。
成功
🔵🔵🔴
一条・花音
愛を深く謳い、この世界をずっと牛耳っていた揺籠の君……。
ああ、でも残念。
愛を無くしたあなたは死ぬ。
身体部位封じ。目を封じ耳を封じ口を封じる、見ざる言わざる聞かざるを正直になぞるのであれば、それくらいして当然です。
そしてそのまま、全てを第六感に頼って、先制攻撃を全力で避けましょう。
転んでも大丈夫。
奪われてしまうのなら聖杯剣には当たらなければいい、
近づけるまで揺籠の君に見られることを第六感で避ければいい。
そして神の左手は、利用するのに最も都合がいい。
そのまま引き寄せて、引き寄せてくださいね。
そうすれば全部終わりに出来ます。
最後だけ視界の封印を解いて、この目で揺籠の君だけを視界に映すなら、いんよくのかぜなど絶対に認識しません。したくもありません。
何故ならば人間の愛を護るのが私の僕の。
全てを喪ってもいいと思える程の覚悟なんです。
再――
――起動。
銀髪をなびかせた白いワンピースの洋服の少女の形で。
いつもより鮮やかに輝くピンクの瞳で。
人の身に余る異常な魅力で。
見つめて、傷ついて、
おしまいです。
吐き気がした。こらえてみる。
きつい香水を身に纏ったように思えて、嘔気を擽られたのだ。胃壁の引き攣る感覚と無意識の底で横たわる劣悪な環境。降り注いだ雨の色はやっぱり銀。
ぬれている。転んだのだ。
それは儚げな生命に対する、今に対しての、最後の一線とも呼べた。自らで自らを投げ棄てる、みんなが大好きな自殺行為も、破滅願望も、此処まで至って終えば、最早、救いようがない。内臓を抉るかのような気持ちの悪さ、皮膚を捲るかのような居心地の悪さ。愛を深く謳い、この世界をずっと牛耳っていた揺籠の君――とっても残念な話、悲劇には興味が無いのだ。愛を亡くしたあなたは死ぬ。思い出を記憶を捧げたあなたは、死ぬしかない。またずいぶんとろまんてぃっくなひとですね、こっちをみて――いいえ。いいえ。見ざる聞かざる言わざる、莫迦正直にならってみましょう。第六感だけを信じて、あなたの欲望に抗ってみせましょう。文字通りに視線が突き刺さる――ふくれる思いは爆弾だった。
ついてないですね、すいかはうりきれらしいです。
奪われてしまうならば、当たらなければ良い。毒々しい鋭利さだって聖杯と似たようなものだ。頭を抱えて屈みこんで、破裂を必死に抑え込む。ああ、そもそも、引き寄せられるのは都合がよろしい。寄せてくださいね、酔わせてくださいね。アイ・コンタクトするのは最後、そうして最期だ。いんよくのかぜなど認識しません。したくもありません。
えっちなのうみそに執着できないあなたは、ただのがらんどうです。
人間の愛を護るのが、私の、僕の……。
――喪失的な覚悟なんです。
――サヨナラ上等な夢現なんです。
再――起動。
貌を描写するならば、深淵、リリスののうみそを覗き込む、ただの少女。銀髪を靡かせた白いワンピースの、よくある女の子。あざやかに輝くピンクの瞳が魅力的なゴールを湛えている。おしまいです。ずっと見つめて、もっと傷ついて、おしまいなのです。
素敵なものの爆発音と共に、スパイス、100%ジュースがこわれる。
苦戦
🔵🔴🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘グロ×
POW
オーバーロードで背中に黒炎の翼
守護霊の憑依【ドーピング】で更に強化
以前の彼女とは桁違いね……
でも、骸の海は破壊させないわ
憎き人間の淫獄になど目もくれず
ゆりゆりだけを見つめ【第六感】で先制攻撃を【見切り】
悲愴の剣の【衝撃波・乱れ撃ち・早業】で竜巻の威力を弱め
【オーラ防御・激痛耐性・気合い】と
治癒魔法【医術・祈り】で耐える
引き寄せの勢いを利用し
【ダッシュ・ジャンプ・怪力・捕縛】で抱き着き
私ごと【結界術・全力魔法】に閉じ込め
【化術】で性愛剣を生やし
【串刺し・慰め・生命力吸収・大食い】
私がイかされても【継戦能力】で粘り
『永劫火生』で無限に強化復活
私を貪って彼女も強くなるけど
私の体液や魂に宿る媚毒の【呪詛】も強力になり
彼女の感度も無限上昇。いずれは私が有利に
雷の【属性攻撃】を纏った指での乳頭責めと
武器ピスティス・ブラスターの媚毒呪詛【レーザー射撃】を
菊門に放つ【召喚術・不意打ち】で絶頂・救済に導くわ
最強と不死身の勝敗を分けたのは使命感の差。
曖昧な記憶は忘れて、私と幸福になりましょ♥
進化、進化、進化。お互いが渦巻きを描いて、それに跨り、練乳たっぷりケーキを手作りする。アダムとイブを産み落としたのが間違いだったのだ。
――おなじだ。末路すらも匙を投げる。
黒く、只管に、黒く、真っ白なカオスを置き去りに、オマエは黒炎の翼を展開した。ああ、以前の彼女とは比べ物にならない、桁違いの生命エネルギー。限度の無い宴が招いただろう、半永久的な聖杯の底。ええ、でも――骸の海は破壊させないわ。猟兵ではなくオマエ個人として聖杯剣揺籠の君に意識を向ける。憎たらしい塵は燃やす価値もないと、吐き捨てた現代。ゆりゆり、今は貴女だけを見つめてあげる。みんなゆりゆりにむかってきます、えっちなのうみそなんでしょうか。引き寄せられるが儘に、竜巻へと呑まれる前に、悲愴の最中にこぼしていく。それじゃあ、お呪いをしましょうか。気をしっかりと保ちながら傷を塞いでいく。この状態が続けば何れ、死んでしまうだろうが、そんな些細な事は如何でも良い……。
抱き付いた。正気なのかと問われたところで、端から、このつもりだった故に覚悟は出来ている。無理矢理結界に閉じ込めて二人きりの空間を作ったならば、さあ、如何様な得物をふるうのか。おなかがすきました。それは私もおんなじよ。繰り返す、繰り返す、エネルギーの循環。果ての無い夢心地に憑き殺される寸前――灰と化した。
私は過去も未来も超越した、永遠の女神。
何が起きても、何をされても、私はアナタから離れない。
こうふんします。もうがまんできません。
もしも単純に、普段通りに、順調に進めてしまえば、オマエが有利になっていた。もしも永遠に、只管に強くなれたなら、オマエのはらも膨れていた。曖昧な記憶や無意味な思い出、あらゆる理をすっ飛ばして――私と幸福になりましょ。それはすてきですね、ですが、もう、あなたももどれませんよ。公園の真ん中にあった噴水に、沈む、とろける。中ったとしても此方が中てられている。
たべたりません。えっちなのうみそおいしいです。
ウロボロス二匹、世界が息絶えるまで。
失敗
🔴🔴🔴
アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。
禁呪をもちて淫蕩な光景への認識の一切を
封印術。
高速詠唱早業先制攻撃で
重量攻撃、凍結攻撃、封印術、マヒ攻撃、気絶攻撃。多重詠唱拠点構築結界術で夜の領域を生み出し闇に紛れることで眼差しから逃れる。
先制攻撃を凌げたら
混沌神の棘を展開。
廃棄された時間質量を改竄してゆりゆりを人間にしてしまえ。
『夜』に堕とす状態になったらゆりゆりの現代過去未来を改竄できるわ。どうやってかって?時間は質量をもった物質なのだもの、物質組成の改竄で現代過去未来を改竄できるわよ。
聖杯もあれ物質よねぇ、改竄しちゃえ。エーテル物質も魔力霊的物質も改竄しちゃえば混ざって蕩けてセカンドカラーに染まっていく。
はて
大食い、魔力吸収とは何だったかしら?まぁおなかがすいたのであのおいしそうな
ゆりゆりをいただきます。
世界が停止した。
いや、正確に描写するならば時間が凍結した。
おあつい誰かさんの戯れに待ったをかけ、新たなる禁呪を施す。
幸か不幸か誰かさんの救出にもなるだろう、改稿の一手。
ぶわりと、茫々と、総てを覆い尽くすかのような夜、闇そのものが聖杯の光を殺していく。其処に紛れたのはピンク・モンスターも真っ青なオマエで在った。それじゃ、そろそろ改めちゃおうか。死角から放たれた
棘は混沌と這入りこみ、根底からの冒涜の準備は完了した。
『夜』に堕とすにご案内。たとえば玉虫色に涌いてくる球体の量を数える事が出来たなら、きっと、マシだったのに。
旧支配者は臭い、音、ほんの僅かな『もの』でしか認識出来ない。時間は質量をもった物質なのだもの。犬真似程度でどうにでも出来ちゃうわ。物質組成の
改竄、正直に謂ってしまえばのうみそよりも楽なものだ……聖杯もあれ物質よねぇ、ついでに
混沌しちゃえ。エーテルも魔力も霊的物質もご覧のありさまだ、ぐちゅぐちゅ混ざって蕩けて永遠から分離して、セカンドカラーに染まっていく。
ええっと。ゆりゆりは……わたしは……なにを……?
はて。
欲求不満とは何だったかしら?
これでもう、
永遠だってサヨウナラ、よ。
くちゅくちゅと鳴いていた君も、くらくらと渇いていた君も、もう、人様の模倣などしなくていい。さいきょうはさいじゃくに堕とされて、自らのか弱さをようやく認識した。まってください。わたしはおいしくありません。残念だけど、わたしはおなかがすきました。
あのおいしそうな
ゆりゆりをいただきます。
やめてください、あの、おねがい……。
爪先から啜ったのは食べる順番に拘りたかった故だ。上へ上へとストローを動かし最終的には脳天へと辿り着く。
精神寄生体めいて蠕動し、最後のひとくちまで残さない。ごちそうさまでした。
消えていく。
すべてがすべて、きえてしまった。
成功
🔵🔵🔴