ナイトリー・ワンダーランド
●ナイトリー・ワンダーランド
ようこそようこそ! ワンダーランドへ!
クリスマスの今日のこの日、ようこそいらっしゃいました!
さぁさどうぞ楽しんで!
クリスマス仕様のアトラクションやショー、フードにドリンク。
ワンダーランドの住人たちも今日はクリスマスの色纏ってめかしこむ。
夜に行われるパレードは何時もより輝きましましの楽しいもの。きっとこのパレードに加わってと手を引かれるだろう。
ここは夜のワンダーランド。ロマンチックな花火だって夜空にこの後花開く――楽しい楽しい、遊園地。
●クリスマスの遊園地
「経費で遊園地いこ!」
いや、もちろんこれも仕事と終夜・嵐吾(灰青・f05366)は言う。
UDC組織から猟兵へとあった「UDCアースのデートスポットを訪れてほしい」という依頼。
ごく平和なデートスポット――つまり、遊園地。
そんな場所に偶然による邪神の出現やUDC-HUMANの出現といった緊急事態が発生する可能性が完全にゼロではある、とは言えないのだ。
もちろん、何事も無ければ普通に現地でアトラクションを楽しみ、フードやドリンクを楽しんで。そしてパレードで一緒に踊ったりなどは自由とのこと。
「まぁなんもおこらんじゃろ、多分」
というわけで、訪れる遊園地はこちらじゃよと嵐吾は説明する。
ワンダーランド――メインキャラクターはウサギという遊園地。
皆でウサミミをつけて園内を回ると良いと嵐吾は言う。
もちろん、他にもキツネや犬といったキャラクターもいるのでどのカチューシャを付けるかはお好み次第。
ジェットコースターにメリーゴーランド、コーヒーカップ。
なんだかカッコいい宇宙船に乗って、高くなったり低くなったりしつつぐるぐるまわるアトラクション。高い所からひゅんっと落ちる絶叫系などなど、様々なアトラクションもある。
それから観覧車や、他にもいろいろと楽しいものがあるようだ。
ちょっとゆっくりしたいなら、ショーはどうだろうか。
クリスマス仕様の楽しいミュージックショーは食事をしながら楽しむこともできる。
食事といえば、園内にある屋台のポップコーンやチキン、チュロスなども美味しいものだろう。
それから夜のパレードはきらきら輝く楽しいもの。きらきら輝く服纏う人々が踊りに誘って引き込んで。そしてキャラクターたちの乗る山車も華やかで賑やかだ。
「ま、よくある遊園地じゃよ!」
じゃから何事もないことを祈って、皆で楽しも! と嵐吾は皆を誘うのだった。
志羽
お目通しありがとうございます、志羽です。
詳細な受付期間については【マスターページ】【シナリオ上部のタグ】で案内しますのでお手数ですが確認お願いいたします。
オーバーロードでプレイングをいただける場合、いつ送っていただいてもOKです。
一章まるっと、お遊びシナリオとなります。
遊園地での楽しいひと時をどうぞお過ごしくださいませ!
詳細な内容は冒頭追加でお届します。
公序良俗に反しない。また他の方に迷惑のかからない内容でしたら問題ありません。
当然の事ながら、未成年の飲酒喫煙については絶対禁止です。(なお見た目年齢で判断致します)
グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。
お声がけあれば志羽のグリモア猟兵も遊びに参ります。
以上です。
ご参加お待ちしております。
第1章 日常
『遊園地へ行こう!』
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POW : 王道の絶叫マシーンに挑戦!
SPD : ついつい買っちゃうショップ巡り
WIZ : パレードやショーを見に行く
|
「メリークリスマァス!」
「メリークリスマス!」
ピンク色の陽気なウサギも今日はクリスマスコスチューム。
赤と白のサンタ服にプレゼント袋持って園内を歩き回る。
メインキャラクターのぴょん・うささーぬに手を振る子たちは彼と同じピンクのうさ耳を頭の上で揺らす。
他にも、片耳折れたリボン付きのうさ耳はぴょん・うささーぬの彼女、うささふぃーねのもの。
それから友人の青い子ブタ、ぷー・ぷぴっぷの耳や、ちょっと意地悪な狐のふぉっくす・ふぉくす。黒いぴんとした耳はおまぬけ犬のはすはす・はすきー君のものだ。
どれもこれも、今はクリスマス仕様の耳飾りがついている。
園内で売っているロングマフラーも、耳当ても――どれもこれもクリスマス。
クリスマス仕様なのはグッズだけではない。
フードやドリンクだってクリスマスだ。
しゅわしゅわ弾ける炭酸は、中で赤いベリーが踊る味。食べ歩きのポップコーンだって、クリスマス仕様の入れ物に、普段のキャラメルや塩などの味に加えてクリスマスだけの苺チョコレート味が仲間入り。
それぞれの店にも、沢山のクリスマスフードが並んでいるというのでどんなものがあるのか探してみるのもきっと楽しい。
もちろんアトラクションやショーだってクリスマス仕様だ。
ジェットコースターは叫ぶ間に隠れキャラクターがサンタ帽をかぶっていたる。暗闇駆け抜けるところではメリークリスマスの文字がぴかぴかと。
メリーゴーランドもベルやオーナメントをその身に飾られた馬たちに、馬車も今日は赤と白のクリスマス。
コーヒーカップだって、華やかに彩られる。くるくるまわってまわって、それに合わせてりんりんと楽しいベルの音。
観覧車も、窓ガラスに雪のステンシルなどが施され――夜であれば、見下ろす園内は宝石箱をひっくり返したように輝いているという。
そして輝きの正体はパレードかもしれない。
きらきら輝く様々なフロート。クリスマスツリーや雪だるま。もちろんトナカイにソリ。ほかにも賑やかな輝き纏うフロートがゆっくりと、楽しい音楽と共に園内を進む。
可愛くキレイな衣装纏うキャストが踊りながら列に誘うことも。
そして最後に花火が上がる。
夜空を彩る大輪の花。冴えた空気によく耀くそれは、訪れたものたちへのクリスマスプレゼント。
栗花落・澪
終夜さん、一緒に遊園地まわろ!(わくわく
うさ耳着用自体は抵抗無し
冬服は南瓜SD2021(ケセランパサランの仮装)の雰囲気参照
僕絶叫系好きなんだけど、終夜さんはどう?
ジェットコースターは軌道や動きが予測出来ないスリルが楽しくて好き
風も気持ちいいし
合間に休憩がてらミュージックショーを挟んで
観覧車は乗るなら最後がいいよね
はしゃぐだけはしゃいで、綺麗な景色見て締め
そんな流れでどうですか?
し、身長制限大丈夫かな…
身長差的に僕が先歩いて案内、は難しいかもだけど
声掛けたからには出来る限りリードしたいな、とは思いつつ
いざという時はやっぱり年の功かなぁとも
(あと乗り物乗るとどうしても子供みたいにはしゃいじゃう)
●賑やかな光の中へ
「終夜さん、一緒に遊園地まわろ!」
真っ白の、暖かそうなふわふわケープまとって。わくわくぴょんと跳ねるように栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は終夜・嵐吾(灰青・f05366)を誘う。
そんな男の頭の上には、狐の耳をそのままにうさぎの耳がすでに。それを見て澪は僕もとすちゃっと装着。
「僕絶叫系好きなんだけど、終夜さんはどう?」
「わしも好きじゃよ!」
「ジェットコースターは軌道や動きが予測出来ないスリルが楽しくて好き」
風も気持ちいいしと澪が言うと、嵐吾もわかる~と頷いて。
では最初に、ジェットコースターから! と早速。
合間に休憩がてらミュージックショーを挟んで――はしゃぐだけはしゃいで。
「観覧車は乗るなら最後がいいよね」
綺麗な景色見て締め――そんな流れでどうですか? と澪が問えばばっちり! と笑って。
「し、身長制限大丈夫かな……」
そうぽそと零すのは小さな心配。絶叫系につきものの身長制限に足りているような、ちょっと足りてないかもしれないような。
嵐吾は笑って、ちょっとくらいなら甘くみてくれるじゃろ! と笑って。
「んでも全部だめなんてことはないじゃろしな。片っ端からいこ!」
それにコーヒーカップだって回しまくれば絶叫マシンよとふふりと笑う嵐吾。
澪はそうだねと笑い返して、じゃあまず最初に! と近場のジェットコースターを目指す。
自分が先に歩いて案内、は身長差的に難しいかもだけど。でも出来る限りは、最初の一歩は僕がと光り輝く遊園地へ。
うきうきわくわく、大はしゃぎで回るアトラクション。
ジェットコースターの制限もクリアして、一番前をとったなら二人で万歳して一番いいトコロで叫ぶ。
「こっちの席じゃとめっちゃ右にふられてぶおっ! てなったんじゃよ」
「ほんと? 左もね、きゅーって曲がるとこがすごかった!」
なんて、感想言いあえば――そっち側も気になるとお互いにうずうずして、もう一回乗る? と声重なる。
でもふとしたときに、ちょっと休憩しよ~といいタイミングでいってくるのは年の功かなぁと思うところ。
きらきら輝く遊園地。
端から端まで楽しむ時間は始まったばかり。
大成功
🔵🔵🔵
浮世・綾華
【千陽】
そいや嵐吾さんがオススメしてた
ほらとうさ耳をセトに装着
似合う似合う
…まあいいか今日くらい
絶叫系
あんま得意じゃないケド
ちょっとならお供しますよ
どれがい?宇宙船のやつ?
あーおっけ
多分へーき
え、落ちない?
いや俺は一応掴まっとく
セトも危ないから
…あ、耳!(抑え
ふふ、ふは
あーすごかったな
あれ――ぴょん…うささーぬだっけ
なんかこっち来た
めりくり~
プレゼント貰えるんじゃねぇ?
子供限定かな
18歳以下は子供じゃないっけ?(くすり
うささーぬ?(手を引かれ
苺チョコのポップコーンだ
店員の笑顔に負け
可愛いケースを首から下げた
何ですか〜?セトのが似合うんじゃない
容器をセトへ
ほら、食べていいよ
ん、じゃあ飲み物も買お
セト・ボールドウィン
【千陽】
わあ、きらきらしてる!
圧倒されてると頭に慣れない感触
?
えー…俺、変じゃない?
そんじゃ綾華も着けて
色違いを綾華にパス
それもいいけど。俺はねえ
あっ、アレだ!ほら
大きなジェットコースター
綾華、手ぇ離せる?俺は行ける!
せーの、わーい!
…って頭の飛ばされちゃう!(慌てて抑え
デカいウサギにちょっとビビりつつ
めりくりー
そっかぁ、それじゃ俺はもうダメかな
もう子供じゃないし?
あっ、綾華が攫われた!
可愛い容器と綾華の顔を交互に見てたら
つい笑いがこみあげてきちゃう
ふふ、ごめん。何か珍しくて、つい
いいの?ありがと、いただきまーす
あっ、おいしい
でもすげー喉渇くやつじゃん!
飲み物も何か買お?あったかいやつが良いな
●輝きの中に飛び込んで
「わあ、きらきらしてる!」
その賑やかな、光の洪水に圧倒される――でもなんだか引かれる心地をセト・ボールドウィン(木洩れ陽の下で・f16751)が感じていると――
「?」
頭に何だか慣れない感覚。
それは浮世・綾華(千日紅・f01194)がその頭にこの遊園地のキャラクター、うささーぬの耳を装着したからだ。
「えー……俺、変じゃない?」
「似合う似合う」
「そんじゃ綾華も着けて」
「……まあいいか今日くらい」
近くの店から色違いのうさ耳を一つゲット。セトはそいっと綾華にうさ耳を投げて渡す。それをキャッチして見詰めた綾華は、そっと頭に装着。
これでもうセトも綾華もこの遊園地を満喫する一人――さっそく、最初に向かうアトラクションの相談。
「絶叫系、あんま得意じゃないケド、ちょっとならお供しますよ」
そう言って綾華はどれがい? 宇宙船のやつ? と尋ねる。
「それもいいけど。俺はねえ。あっ、アレだ! ほら」
セトが指差したのは、大きなジェットコースター。
この遊園地のメインともいえるものだろう。
「あーおっけ、多分へーき」
そのジェットコースターから降りてくる人々はきゃっきゃと楽しかったねと笑いあう。
並ぶ間も楽しくてわくわくしているのが、セトのうさ耳がふよふよと動くのでわかって綾華はくしゃりと笑む。
そしてとうとうやってきた順番――それは一番前の席だ。
「綾華、手ぇ離せる? 俺は行ける!」
「え、落ちない? いや俺は一応掴まっとく」
がたごとと登っていくジェットコースター。バーをひしっと掴む綾華とわーいといつでも離せる体勢のセト。
セトも危ないから、と綾華が言った瞬間、がたごとが止まって――あとは。
「せーの、わーい! ……って頭の飛ばされちゃう!」
「……あ、耳!」
落ちる瞬間はひゅっと息飲む瞬間になる。
ふわっとした瞬間に耳が外れそうな感じがして。
「ふふ、ふは」
ふたり笑い合ってうさ耳押さえながらジェットコースターの風の中を楽しむ。
そして、駆ける時間はアッと言う合間に終わり。
「あーすごかったな」
ふーと息吐いた綾華の視線の先、ゆらりと大きな耳が揺れていた。
「あれ――ぴょん……うささーぬだっけ」
そう言っているとぴょん・うささーぬが両手振りながらやってくる。
「なんかこっち来た、めりくり~」
「めりくりー」
デカいウサギ、とセトはちょっとビビりつつも手を振る。
と、うささーぬは子供達へと、袋に手を入れてプレゼントを配りつつやってくる。
「プレゼント貰えるんじゃねぇ? 子供限定かな」
「そっかぁ、それじゃ俺はもうダメかな。もう子供じゃないし?」
「18歳以下は子供じゃないっけ?」
くすりと笑う綾華に、子供じゃないからねと言うセト。
そしてうささーぬがやってきて袋をごそごそ――でももうない! と袋を逆さまにしてぱたぱた。
ううんと悩んだうささーぬはぽんと手をたたくと、綾華の腕掴みひっぱっていく。
「うささーぬ?」
「あっ、綾華が攫われた!」
セトがそれを追いかけていくと――苺チョコのポップコーン屋台の前。
うささーぬからのクリスマスプレゼントはポップコーン屋台への案内のようだ。
そして店員はいかがですか~ととてもいい笑顔。
その笑顔に負け、うさ耳ついたクリスマス仕様の可愛いポップコーンケースを綾華は首から下げた。
可愛い容器と綾華の顔をセトの視線がいったりきたり。
そして――つい、笑いがこみあげてぷっと噴き出した。
「ふふ、ごめん。何か珍しくて、つい」
「何ですか~? セトのが似合うんじゃない」
綾華はポップコーンケースをセトの首へ。
「ほら、食べていいよ」
「いいの? ありがと、いただきまーす」
口にぽんっとポップコーン投げ入れる。うん、これぞ苺チョコ味とセトは笑み浮かべる。
「あっ、おいしい。でもすげー喉渇くやつじゃん!」
飲み物も何か買お? とセトは言ってくるりと周囲見渡す。
「ん、じゃあ飲み物も買お」
「あったかいやつが良いな」
飲み物置いてある店はとくるり見渡せば――うささーぬがぴょんと跳ねていた。
店の前で。
「商売上手と言うか……こうなるとわかって案内された?」
笑って、行こう! とセトは先に走って、今度は綾華が追いかける番。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
神塚・深雪
シェル(f35465)と一緒に
ふふ、クリスマスデートっ!!
(もの凄く嬉しそうに。明らかにはしゃいでいる姿は大人の女性というよりも、少女のよう)
そんなカオしてるけど、デートっぽいデート殆どしてないんだから(と言いながら拗ねる様子はパフォーマンスみたいなもの)
目移りしちゃうなぁ
あ、つけ耳!
(視線を向けたあと、明らかに狼狽えてるなぁと思いながら、折角なら一緒につけたいなぁという想いを込めて)
――ダメ?
(応じてくれたことに、ご満悦で)勝った!
かわいいうさ耳を付けて、いざパレード鑑賞!
キャストさんに誘われたら、伴侶も巻き込んで一緒に踊って楽しんで
たまには二人でこういうお出かけも楽しいでしょ?
シェルリード・カミツカ
深雪(f35465/呼称:雪)と共に
年相応という言葉をかなぐり捨てている伴侶に呆れつつ。
(とはいえ、いつも見ている姿のため、見慣れているし、言動ほどに拒絶の色はない)
(付け耳に目を輝かせた伴侶に顔を引きつらせ)
……買えと? 付けろと?
伴侶が付けるのは良しとするとしても、真の姿は互いに兎ではないが獣耳なのだから何を今更!? そもそも年齢を考えろ!
(等と心の中で叫ぶが、ダメ? と言われて、根負け)
後で拗ねる方が面倒だから付き合うんだ、と言い聞かせながら伴侶と共に、パレード鑑賞へ
不本意なうさ耳で、やや仏頂面気味だが、伴侶が楽しいならそれでいいのだと自分を言い聞かせ
伴侶に巻き込まれて踊りに付き合って
●君が楽しいのなら、と
ここは人々の楽しそうな声、そして表情が溢れる場所。
きらきら輝く遊園地――神塚・深雪(光紡ぐ
麟姫・f35268)はくるりと回ってシェルリード・カミツカ(
黄金の
鳳皇・f35465)へと笑いかけた。
「ふふ、クリスマスデートっ!!」
深雪はとてもとても、嬉しそうに明らかにはしゃいでいて。それは大人の女性というよりは少女のようだった。
その様子に、年相応という言葉をかなぐり捨てている彼女の姿にシェルリードは呆れつつある。
「そんなカオしてるけど、デートっぽいデート殆どしてないんだから」
そう言いながら拗ねて見せるが、それはパフォーマンスのようなもの。
とはいえ、シェルリードもいつも見ている姿で見慣れているし、それもまた彼女らしいともいえるのだろう。
楽しい遊園地をくるりと見回してどこからいこうかと深雪は笑む。
「目移りしちゃうなぁ、あ、つけ耳!」
と、キャラクターの耳を模したカチューシャを売る屋台を見つけ――そこから、シェルリードに視線を向ければその表情は引きつらせている。
明らかに狼狽えているなぁと思いながら、深雪は折角なら一緒につけたいなぁという想いを込めてじぃと見詰める。
「……買えと? 付けろと?」
伴侶である深雪が耳を付けるのは良いだろう。
しかし――自分がつけるのは、話は別だ。
真の姿は互いに兎ではないが獣耳なのだから何を今更!? そもそも年齢を考えろ!
――と、心の中で叫ぶシェルリード。しかし深雪はさらにじぃと見詰めて。
「――ダメ?」
その視線にシェルリードが勝てる事はなく――仕方ないと頷いた。
その頷きに、満面の笑みを深雪は向けて。
「勝った!」
じゃあこれ、これ! とシェルリードに深雪が渡したのは、うさ耳だ。
かわいいうさ耳――しかし頷いたのだから、これはつけねばならない。
「この耳つけて、パレード鑑賞に行きましょ!」
ぐ、と唸りながらシェルリードはうさ耳を手にする。
後で拗ねる方が面倒だから付き合うんだ――そう自分に言い聞かせながら、かぽっと装着。
深雪もうさ耳付けて、シェルリードの手を引っ張る。
キラキラ輝くパレードの列を追いかけて、そして賑やかな音楽と踊りに誘うキャストたち。
「シェル!」
「いや、俺は……」
その言葉の続きを言わせずにパレードへと引っ張っていく。
不本意なうさ耳で、その表情は仏頂面気味だが深雪が楽しいならそれでいい――そう、自分を言い聞かせて。
一緒に踊ろうと手を引かれ、楽しい音に身を任せるの深雪が楽しければ、それでシェルリードもいいのだから。
「たまには二人でこういうお出かけも楽しいでしょ?」
その言葉にそうだなと微かに口端に笑み乗せて、シェルリードは答えた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
筧・清史郎
【箱入鱗】
らんらんと合流前に光る耳を買いに
アルゲディ、久しいな
狐さんのお耳が良く似合っている(微笑み
おお、其方のお嬢さんの光る恐竜さんソードは鳴くのか
では俺は、光る王冠付兎さんお耳を(すちゃ
これも何かの縁、皆で回らないか
ふふ、恐竜さんもよろしく頼む
友と合流
俺とペアの光るティアラ付兎耳笑顔で渡した後
俺は知っているぞ
じぇっとこーすたーさんは速い(きり
女子達も楽しそうだ
俺達も楽しもう(周囲真似て雅に万歳
ちゅろすの味も全制覇した事だし(勿論友と共に
パレードに参加だ
フレデリカの紙吹雪と共に桜舞わせ
ふふ、アルゲディはさんたさんの様だな
ではらんらん俺達も
兎王と兎妃で光る白馬に二人乗りし笑顔で手を振ろう(雅に
アルゲディ・シュタインボック
【箱入鱗】
遊園地って楽しそうな所ね
キラキラお耳は狐ちゃんのにしてみましょ
あら清史郎も来てたのね
ふふ、イケメンがウサ耳とか目の保養…(げふん
え、一緒して良いなら喜んで♪
嵐吾もお久~
狐耳とウサ耳のW耳状態を指差して笑い
ねぇ、あれ楽しいってUDC出身の友達に聞いたのよ
と示すはジェットコースター
スリル満点のスピードに思わず叫び
たーのしーぃ!!
暗くなって来たけど園内はとても綺麗で華やかで素敵!
え、パレード加われちゃうの?
ちょっと待って、チュロス食べながら行く訳には(うぐ
リカちゃんありがと…パワー強すぎっ
もう、清史郎ったらマイペースね
トナカイさんのいるフロートにお邪魔してサンタ気分
いい思い出になりそうね
フレデリカ・イェナ
【箱入鱗】
UDCあーすでお祭りの警備ですね!
まずはリュビと一緒に探検
面白そうなお店が一杯です
動物の耳を売ってるんです?
リカは恐竜さんの剣がほしいです!
はい、鳴きますよ!(がおー)
お兄さんの耳もお姉さんの耳も可愛いですね!
え、ご一緒していいんですか?
わーい、外世界のお友達ができました!
じぇっとこーすたー、楽しそうですねセーシローさん
え、リュビは乗れない?
じゃあこのお肉あげますからお留守番してて下さいね!
パレードの盛り上げ役ならリカにお任せです!
あれ、アルゲディさん大丈夫ですか
喉詰まっちゃいましたか?(背中ばしばし)
紫煙銃に紙吹雪を詰めて、バンバン盛り上げちゃいましょう!
狐のお兄さんも、ご一緒に!
●輝く遊園地の魅力に絆されて
ここがUDCあーす! とフレデリカ・イェナ(竜愛ずる鉄砲玉・f38924)は瞳輝かせる。己の故郷とはまったく違う世界は様々な知らぬ色に溢れていた。
この賑やかな人の多さ――お祭りの警備ですね! とぐっと拳握りつつ、まずはこの世界について知る事が必要。
リュビと一緒に探検と早速足向ければ、面白そうなお店がいっぱい。
最初に目についたのはグッズのお店だ。ぴかぴか光るものが沢山あるお店に心惹かれて。
「動物の耳を売ってるんです?」
そこをリュビと一緒にのぞき込むフレデリカ。
ふいに聞こえた声にその通りだと答えた男は、大変悩ましげでもあった。
「ふむ……こちらにするか、それともこれか……」
それはいや、ぴかぴかの具合はこちらのほうがと真剣に吟味している筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)。
そしてこれにしようとうさみみを決めた清史郎の手には二つ握られていた。その横でアルゲディ・シュタインボック(白金の癒杖・f03929)もまた悩んで、そして決めたところで互いに気付く。
アルゲディは手にあるキラキラな狐のお耳をすちゃっと装着。。
「あら清史郎も来てたのね」
「アルゲディ、久しいな」
狐さんのお耳が良く似合っているとあるげでぃの頭上を見て微笑み零す清史郎。
と、迷いに迷っていたフレデリカも。
「リカは恐竜さんの剣がほしいです!」
これにします! と決めた剣をしゅばっと掲げた。ぴかぴかしながらがおーとなく恐竜の剣にフレデリカはふふーとニコニコ嬉しそう。
「おお、其方のお嬢さんの光る恐竜さんソードは鳴くのか」
「はい、鳴きますよ!」
ぴかぴか光る恐竜ソードをがおーともう一度。そして清史郎も、手にしていたもののひとつを頭上へ。
「では俺は、光る王冠付兎さんお耳を」
すちゃっと装着したその光る王冠はレインボーに表情を変えていく。
その姿をアルゲディはゆーっくりと堪能していた。
「ふふ、イケメンがウサ耳とか目の保養……」
小声の言葉尻を消すようにげふんと咳払い一つ。
「お兄さんの耳もお姉さんの耳も可愛いですね!」
と、清史郎はアルゲディとフレデリカを見て、誘いをひとつ。
「これも何かの縁、皆で回らないか」
「え、ご一緒していいんですか?」
「え、一緒して良いなら喜んで♪」
そんな、言葉の重なりにアルゲディとフレデリカは視線合わせ、笑って。
「わーい、外世界のお友達ができました!」
「ふふ、恐竜さんもよろしく頼む」
フレデリカの手にある恐竜剣をじっと見つめていたリュビは、清史郎の声にふすっと鼻を鳴らして答えた。
そしてもう一人、友がいるのだと清史郎は合流する。
「嵐吾もお久~」
って、狐耳とうさ耳のW耳~とアルゲディは指さして笑う。
W耳もありじゃろと言う嵐吾にすっと清史郎はあるものを差し出した。
「らんらん、いいものをもってきた」
「いいものってうさ耳か」
今まではノーマルじゃったあらぴかぴかうさ耳つけよと、ティアラ付きうさみみを、
「……これうささーぬの恋人のでは? まぁええか」
そんなこんなで、さてどうするか――
「ねぇ、あれ楽しいってUDC出身の友達に聞いたのよ」
と、アルゲディが指差したのはジェットコースターだ。
きゃー!! と楽しそうな声が聞こえてくる。これから乗る人々はわくわくした顔。そして終わった人は笑っていたり唸っていたりと様々だ。
「俺は知っているぞ」
じぇっとこーすたーさんは速い、ときりっとした表情で言う清史郎。
「じぇっとこーすたー、楽しそうですねセーシローさん」
ではいきましょう! と駆けるフレデリカにはひとつ問題が。
「え、リュビは乗れない?」
そう、リュビはジェットコースターに乗れないのだ。
リュビ! とひしっと抱き着いて――そしてフレデリカは近くの屋台で売っていたお肉を持ってくる。
「じゃあこのお肉あげますからお留守番してて下さいね!」
すぐ帰ってきますからねー! と言いながらいざ、ジェットコースターへ!
がたごととゆっくり高い場所へあがって行く間に募るのはどきどき。
アルゲディとフレデリカは一番前。その後ろに清史郎と嵐吾は乗っていた。
がたごとがたごと――からの、びゅーっと落ちて右へ左へ。
「たーのしーぃ!!」
落ちる瞬間、きゃー! と叫びながら両手離すアルゲディ。
「ふふ、楽しそうだ。俺達も楽しもう」
「そろそろかの? そろそろおちっ
、!!!」
周囲を真似て万歳し、ひゅーっと落ちる心地!
ジェットコースターで駆け抜けるのはあっという間のことだ。
そして、アトラクションを楽しみつつチュロスを手に。
ノーマルにチョコ、ナッツに苺チョコ――ほかにも沢山の種類があったのだが。
「わしはちょっと胸やけする……」
「ちゅろすの味も全制覇した事だし」
その頃には暗くなってきて、園内は一層きらきら、輝いて。
瞬きを一回、二回、フレデリカは綺麗と瞬く。そしてアルゲディも綺麗で華やかで素敵! とその雰囲気を楽しんでいた。
すると、楽しそうな音楽が聞こえてきて――パレードの始まりだ。
「パレードの盛り上げ役ならリカにお任せです!」
「ちょっと待って、チュロス食べながら行く訳には」
うぐ、と食べていたチュロスで詰まりかけるアルゲディ。
喉詰まっちゃいましたか? とばしばしとフレデリカが背中を叩けばけふっと一息。
「リカちゃんありがと……パワー強すぎっ」
そんな一幕もありながら――パレードのキャストと賑やかさに誘われて。
手にした紫煙銃に紙吹雪を詰めて撃てばパレードの彩に。リュビの背にのってフレデリカはパレードの中を跳ねまわる。
パレードに参加だと清史郎は雅やかに、フレデリカの紙吹雪と共に桜の花弁舞わせて混ざる様にアルゲディは笑って。
「もう、清史郎ったらマイペースね」
「ふふ、アルゲディはさんたさんの様だな」
そうでしょ、というのはトナカイさんのいるフロートに一緒にのってアルゲディはサンタ気分。
いい思い出になりそうねと笑って、キャストたちとともに笑顔振りまく。
いつの間にか白馬の上にのって手を振っている清史郎。涼やかにみやびやかにという友の姿に嵐吾は笑う。
「せーちゃんいつの間に……」
「狐のお兄さんも、ご一緒に!」
そう言うと同時にリュビが服の端引っ張り放り投げる。
「おや、らんらん。大きなジャンプだな」
と、キャッチしたのは清史郎で気付けば白馬に二人乗りである。
あれなんでこんなと思いつつ、まぁええかと嵐吾も手を振る。
兎王と兎妃で光る白馬に二人乗りして笑顔で手を振る――雰囲気に流されまくっておかしいと気付くのはまだしばらく先の事。
楽しい音楽、人々の笑い声。ここは楽しみと喜びに満ちた夜のワンダーランド。パレードはどこまでだって、続いていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
柊・はとり
ミカf26529と
華麗にスルーされたなブラッドルビーランド
…アレはノーカンでいいか
俺も仕事以外では滅多に来ない
来たとしても女子に引きずられてだな…
まあそういう事なら楽しもうぜ
…何だこれ
狐ってあの…意地悪なふぉっくすとかいう奴?
嫌だ、拒否する
…そんな目で見るな
分かったよつけるから
全部回るなら効率を考えないとな
マップと待ち時間を見てルートを計算
いるよなめっちゃカップ回す奴…
よく直後にチュロス食えるよな
ジェットコースターは何故か
物凄く殺人事件が起きそうで怖い
観覧車が密室に見えるのも職業病だな…
何してても警戒は解けないが
ミカすげえ楽しそうだし
まあいいか
楽しくなさそうか?悪い
これでも楽しんでるつもりだよ
ミカ・プレジール
はとり先輩(f25213)と!
遊園地だよ先輩!
ミカ遊園地はじめてなんだ
あそこは遊んでないからノーカンだよ!
だからさ、先輩今日は一日ミカに付き合って!
というわけで耳つけよ!はい、先輩のぶん!
差し出したのは狐耳
…つけようよぉミカの耳とお揃いにしようよぅ…
やた!先輩狐耳似合うね!
とりま全部乗りたい
わは、先輩たのもしー!
コーヒーカップはぐるぐる回しちゃえ!
すぐチュロスを買って
よゆーよゆー!
次ジェットコースターいこ!
耳も尻尾も逆立ててぎゃー!とか言っちゃうけど
次あれ!観覧車!
あはは、先輩が言うと洒落ならんて
先輩、次どうしよっか!
ずっと楽しい、笑顔が止まんない
ね、先輩も楽しい?
ふふっ!楽しいならいいんだ!
●初めての、遊園地
人々の楽しそうな声、表情――それらを目にしながらミカ・プレジール(妖狐のゴッドペインター・f26529)は瞳瞬かせて柊・はとり(死に損ないのニケ・f25213)を振り返った。
「遊園地だよ先輩! ミカ遊園地はじめてなんだ」
「華麗にスルーされたなブラッドルビーランド」
アポカリプスヘルで訪れた廃遊園地。
そこに居たのは可愛らしいキャラクターではなく――と、はとりはそこにいた敵の姿を思い出して。
「……アレはノーカンでいいか」
「あそこは遊んでないからノーカンだよ!」
だからミカは、初めての遊園地をここに決めたのだ。
初めての遊園地。沢山遊んで楽しむのはひとりより、はとりと一緒のほうが絶対に楽しい。
「だからさ、先輩今日は一日ミカに付き合って!」
その視線を受けて、はとりはこういう場所には仕事以外では滅多に来ないと息を吐く。
「来たとしても女子に引きずられてだな……まあそういう事なら楽しもうぜ」
そうはとりが告げるとミカはぱっと笑み。
「というわけで耳つけよ! はい、先輩のぶん!」
ミカがずずいと差し出したるはキャラになりきれる耳つきカチューシャ。
「……何だこれ」
狐耳である。
ぴこぴこ、自前の耳を動かしながらミカはじーっと羽鳥を見詰める。
「狐ってあの……意地悪なふぉっくすとかいう奴?」
そう言ってはとりが視線で示した先、ほんもののふぉっくすが皆に囲まれて写真撮影中。そちらからミカへと視線を戻して、はとりははっきりと告げた。
「嫌だ、拒否する」
しかしミカは引き下がらない。ずずいと耳を差し出したままジーっと見詰めている。
「……つけようよぉミカの耳とお揃いにしようよぅ……」
「……そんな目で見るな」
眉をわずかばかり寄せて、いやだと首を振るがミカははとりの前に耳を差し出したまま。
はとりは眉間の間に皺を残したままにふーと長い溜息吐いて。
「分かったよつけるから」
諦めたかのように、その耳をはとりはかぽっとつけた。
「やた! 先輩狐耳似合うね!」
ミカはお揃いと耳をぴこぴこと動かして、行こうと園内の賑やかさの中へ。
「とりま全部乗りたい」
「全部回るなら効率を考えないとな」
マップを広げ、全部回るならこのルートかとはとりは考える。これに待ち時間を加えて。
「わは、先輩たのもしー!」
そんなふたりが早速乗り込んだのはコーヒーカップだ。
「ぐるぐる回しちゃえ!」
わーい! と楽しそうにぐるぐるぐるぐる。ミカは思い切りぐるぐるぐる!
はとりはされるがままにそのぐるぐる巻きこまれ――降りた時には足元はふらふらと。
「いるよなめっちゃカップ回す奴……」
と、まだ回る視界の中でミカはすぐチュロスを買っておいしー! と尻尾を揺らしていた。
「よく直後にチュロス食えるよな」
「よゆーよゆー! 次ジェットコースターいこ!」
ぐいぐいとジェットコースターまではとりを引っ張っていくミカ。
はとりはというと、ジェットコースターへむかう足取りは重い。というのも、ジェットコースターは何故か、物凄く殺人事件が起きそうで怖いものなのだ。
それでもミカが乗るというのだから、一緒に乗り込んで。
「先輩! がたごとあがってる!」
「そりゃジェットコースターだからな」
一番高いところまであがって――そして一気に落ちる。
「っ、ぎゃー!」
強い風の感覚に耳も尻尾も逆立ててミカは楽しそうに叫んでいた。
「次あれ! 観覧車!」
「観覧車が密室に見えるのも職業病だな……」
「あはは、先輩が言うと洒落ならんて」
でも、今日は密室でもきっと事件は起こらないはず。起こっても大丈夫、だってミカがいっしょだし! と笑って。
「先輩、次どうしよっか!」
ずっと楽しくて、ミカの笑顔咲きっぱなしだ。
その楽しそうな様子に、何をしていても警戒は解けないけれど――まあいいか、とはとりは思う。
そんなはとりをひょいと覗き込んでミカは問う。
「ね、先輩も楽しい?」
「楽しくなさそうか? 悪い」
これでも楽しんでるつもりだよとはとりはそっけなく答えて。
けれどそれで十分ミカには伝わっている。
「ふふっ! 楽しいならいいんだ!」
くるりと回って、楽しそうに尻尾も揺れる。気持ちが溢れて、自然と動いてしまう彼女の耳と尻尾を見ながら、はとりは次はあのアトラクションが良いと示した。全部回るんだろと、言って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
カーティス・コールリッジ
クラウ(f03642)とおそろいのスニーカーでおでかけ
文明ははるかに星の海の方が優れているのだろうけれど
おれはごちゃっと乱雑に『たのしい』をめいっぱい詰め込んだ、この空気がすきだった
なんでかって言われると……なんですきだったんだっけ?
ノイズが走った思考を振り払うようにかぶりを振って
アトラクション巡りに花を添えてくれる、そうそう、ミミがなくっちゃね!
おれはねえ、いぬにする!
サーカスのとき、帽子でミミは隠れちゃったもんね
あはは!にあうにあう
クラウ、このサングラスもつけよ!
虹がかかったような視界がおかしくって笑いながら
おれの背丈でも乗れるアトラクションを探した
ねえねえ、あれってお茶会で使うカップみたいだね
……あれが回るの?ヤ、のりたいのりたい!
スティングレイを操縦する要領でハンドルを思い切り切ったなら
あれれ、あれ、……あはは!すごい、すごいまわってる!
わー!とめてー!
ぐるんぐるんと回る頭
揺れる視界の先にわらうきみをみて
おれもうれしくってたのしくて、声を上げてわらった
――クラウ、次はあれに乗ろ!
クラウン・メリー
かーくん(f00455)と
サンタさん(かーくん)から
貰ったお揃いのスニーカーを履いて
何かを考え込む姿に首を傾げ
かーくんの手を取りにっこりと笑顔を向ける
ね、かーくん
いっしょにカチューシャ付けよう!
かーくんはわんこ?とっても可愛い!
俺はねー、うさぎにしようかな!
似合う似合う?
わわ、サングラスも付けちゃおう!
しゃきんと決めポーズしてから
くすくすと声を上げて笑って
ね、ね!かーくんは何に乗りたいっ?
いっしょに遊園地に来れるのが嬉しくて
ついついはしゃいじゃうんだ
あれはね、コーヒーカップって言って
お茶を淹れるんじゃなくて
自分達が入ってくるくる回るとっても楽しい乗り物なんだ!
よーし、乗ろう乗ろうっ!
しゅっぱーつ!
ごーごー!とかーくんの操縦を見守っていたら
物凄いスピードに目を瞬かせて
ひゃわー、ぐるぐる回る!
あの時乗ったすてぃんぐれいを思い出しちゃうね!
乗り物で崩れたクセ毛を更に跳ねさせて
うんうん、次はあれに乗ろう!
なんて、お互いに手を取って走り出すんだ
――笑顔の花をいっぱい咲かせようっ
●楽しい足音響かせて
煌めく遊園地の中を跳ねるふたりの足――おそろいもあいまって、楽しさも増していく心地。
クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)の足にはサンタさんから――カーティス・コールリッジ(CC・f00455)からもらったスニーカー。カーティスの足にも同じスニーカー。
足音重ねて、きらきら輝く遊園地を見上げて、ふとカーティスは足を止めて、改めて辺りを見回しながら考え巡らせる。
文明ははるかに星の海の方が優れているのだろうけれど――でも、とカーティスは思う。
(「おれはごちゃっと乱雑に『たのしい』をめいっぱい詰め込んだ、この空気がすきだった」)
それは何故だったか。なんでかって言われると……と僅かに首傾げて小さく零す。
「……なんですきだったんだっけ?」
ううんと考えこむ――思考にノイズが走って。けれどそれを振り払うように頭をふるのと、クラウンがカーティスの手を取るのは同じタイミング。
クラウンはにっこりと笑顔を向けて、カーティスはぱちりと瞬きつられて笑った。
「ね、かーくん。いっしょにカチューシャ付けよう!」
そう言いながらクラウンは視線でグッズを売っているワゴンを示す。
そこには耳つきカチューシャやマフラーなどなど、色々なものが並んでいた。
「アトラクション巡りに花を添えてくれる、そうそう、ミミがなくっちゃね!」
その、楽し気なワゴンへと二人の足並みはそろう。
さてどれにしようか――ウサギの耳も猫の耳も色々とある。その中からカーティスがこれ、と選んだのは。
「おれはねえ、いぬにする!」
「かーくんはわんこ? とっても可愛い!」
サーカスのとき、帽子でミミは隠れちゃったもんねとすちゃっとつけたカーティスにクラウンは笑って。そして自分もひとつ、手にとった。
「俺はねー、うさぎにしようかな! 似合う似合う?」
「あはは! にあうにあう」
耳はクラウンが動けばふわりとゆらり。それにこれも、とカーティスはとあるアイテムを両手に。
「クラウ、このサングラスもつけよ!」
「わわ、サングラスも付けちゃおう!」
イカしたきらきらのサングラス。それをかければ、虹色がかったような視界になって、それもおかしくてカーティスがクラウはと見れば。
しゃきんと決めポーズしてみせて。
お揃いのスニーカー、お互いの頭にある耳。そしてきらきら虹色サングラス。
これで、遊園地で遊ぶ準備はばっちり。
二人で笑いながら、アトラクションへ向かって出発。
「ね、ね! かーくんは何に乗りたいっ?」
こうして一緒に遊園地に来れたのが嬉しくてクラウンの声は弾む。
ついついはしゃいで、ステップ踏んで、何処に行こうかと踊るようにカーティスの一歩先を行く。
カーティスは賑やかさの中に、あれとクラウンに指差して見せた。
自分の背丈でも乗れるアトラクションをカーティスは探して、そして見つける。
それは色々な模様やデザインのカップが並ぶアトラクション。
「ねえねえ、あれってお茶会で使うカップみたいだね」
「あれはね、コーヒーカップって言って」
お茶を淹れるんじゃなくて、とクラウンはお茶を淹れるふりをして、でも違うんだと胸の前で腕交差してバツ作る。
口端あげてにひっと楽しそうな笑み浮かべたら。
「自分達が入ってくるくる回るとっても楽しい乗り物なんだ!」
「……あれが回るの? ヤ、のりたいのりたい!」
くるくるとその場で回って見せれば、カーティスは瞬き一つ。
あのカップがくるくると回るのは、とても楽しそうで声も弾む。
「よーし、乗ろう乗ろうっ!」
橋ってコーヒーカップへと向かう。丁度そこにいた遊園地のマスコットキャラのうさぎがはやくはやく、始まっちゃうよとばかりに大慌てで手招きする。
カーティスとクラウンはおとぎ話の森に誘いこむようなゲートくぐって、コーヒーカップの中へとご案内。
ふたりの乗り込んだコーヒーカップは黄色と青のぐるぐる模様がいっぱいだ。そしてジェリービーンズやキャンディといった模様がえがかれている楽しいカップ。
そのカップの真ん中にあるハンドル――それに手を置いたのはカーティスだ。
「しゅっぱーつ!」
楽しい音楽流れ始めて――コーヒーカップの土台が回り始める。アトラクションの外にいるひとびとが手を振るから、クラウンとカーティスも手を振って返す。
ごーごー! とカーティスに全てを任せるクラウン。
周囲から楽しそうな笑い声も聞こえてきて。そしてクラウンの声と同時に、カーティスはスティングレイを操縦する要領でハンドルを思い切り、切った。
それはスティングレイのハンドルよりも軽く――そしてよく回るハンドル。
ぎゅんっ!! とハンドルと共に勢いよく回転するコーヒーカップ。
「あれれ、あれ、……あはは! すごい、すごいまわってる!」
「ひゃわー、ぐるぐる回る!」
あの時乗ったすてぃんぐれいを思い出しちゃうね! とクラウンは笑顔いっぱい。
けれど――カップは思いのほかよく回る、くるくるぐるぐるぎゅるんぎゅるん。
カーティスの手からそのハンドルが離れてもカップはぐるぐる回り続ける。
「わー! とめてー!」
叫んでも止まらない。その声には楽しさが滲んでいて二人の笑い声が響き合う。
やがてそのコーヒーカップの速度がぎゅるんぎゅるんぐるんぐるんくるくると、緩やかになってやがて止まる。
けれどカップからおりても頭はまだまだくるくるまわる世界の中。
視界がくるくる揺れて――その視界の先でクラウンが咲かせる笑顔。
その楽しさと幸せいっぱいの笑みにカーティスも――うれしくって、たのしくて。
声を上げて笑っていた。
「――クラウ、次はあれに乗ろ!」
「うんうん、次はあれに乗ろう!」
笑えば、くるくるとコーヒーカップで乱れた髪がぴょんとさらに跳ねる。
どちらともなく、手を繋いで――そしてきらきら輝く次のアトラクションへ。
一緒に声だして笑って、笑顔の花を咲かせながら楽しい思い出を重ねていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティル・レーヴェ
【花結】
デートスポット、だなんて
そんな風に聞けば
あなたと燥ぎに来たくて
無邪気なあなたも好きなの、と
咲む手には兎のカチューシャ
来年の干支でお揃いに……
まぁ、ふふ
じゃあ妾は『彼女』のおみみ
ね、つけっこしましょ、屈んで下さる?
『彼氏彼女』な子らと同じ
揃いにぴょこんと揺れる耳が嬉しくて
何よりあなたがとうてもかわいい!
浮かれる様も、照れる様も
だからね、もっと見せていて?
どの乗り物も楽しそうだけど
最初はピューッと早いの!
と、絶叫系のを指差して
あなたときゃあきゃあしたいのだもの
キャーッ!
飛ぶとも飛び込むとも違う速さと浮遊感に
思わず飛び出る叫び声
瞑りそうな目はあなた見たさにぐっと耐え
目が合い揃う叫びが笑いに変わる
わぁ、かわいい!
隠れた子を報せで知れば嬉しくて
煌めく電飾に心も跳ねて
あゝびっくりしたけど楽しかったわ
あなたはどう?と問いながら
次はどこに?と重ねゆく
だってまだまだ遊びたいわ
あなたと!
まぁ、ふふ
ならふたり寄り添って
ひとつの馬に乗りたいわ
ね、妾の王子様
あとね寄り添うついで
長いマフラーで繋がってみる?
ライラック・エアルオウルズ
【花結】
デートスポットに浮かれ
年甲斐もなく燥ぐ心地は
初々しい恋人たちのよう
いとけなくある君も好きだから
揃いも素敵だけど、折角だもの
君の耳はリボン付きにしよう?
ほら『彼氏彼女』で――なんて
マスコットな兎たちを示してから
浮かれすぎかと、ぎこちなく屈み
ンン、かわいいのは君のほうさ
兎耳だって『彼氏』の証だって
我に返れば実に面映ゆくあって
けれど、歓ぶ君に揃いは嬉しい
今ばかりは隠さずに明かそうか
さあて、どれから乗る?
問うては指さす先に数拍の間
目を瞑りそうだけど、……良し
スリルも聖夜仕様も楽しむよ
うわあ――!
落ちるに至るまでの緊張感
バーに縋り付きたくもなれど
耐えるよな容で見つめあい
共に叫び声出せば楽しくて
ああほら、隠れた子がいる!
勢いに負けないように、報せ
トンネルの電飾も実に綺麗だ
とてもたのしかった……
未だに蹌踉めく有様でも
浮かぶ表情は心からの笑み
僕もね、君と遊んでいたい
だからこそ、次は小休憩を
回転木馬でゆるやかに
世界を廻りましょう、御姫様
ああ、添うて、繋がり
夜風に僅か冷えた身も
暫しと温めあえたらいい
●ふたり、寄り添って
煌めく遊園地は――デートスポット。その響きにティル・レーヴェ(福音の蕾・f07995)もライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)も心を弾ませて、視線を重ねる。
年甲斐もなく燥ぐ心地とライラックは眦を緩め、ティルは無邪気なあなたも好きなの、と咲む。
そしてティルのその手には、兎のカチューシャ。
来年の干支でお揃いに……と見詰める視線にライラックはいとけなくある君も好きだからと一層笑み深め。そして揃いも素敵だけど、ともうひとつを手に取る。
「折角だもの。君の耳はリボン付きにしよう?」
ほら『彼氏彼女』で――なんて、と近くで挨拶をしているこの遊園地のマスコットな兎たちを示すライラック。
ティルもそちらの兎たちを見て、そしてころりと擽るように声零す。
「まぁ、ふふ。じゃあ妾は『彼女』のおみみ」
そう言ってティルはもうひとつ、ライラックに悪戯するよに、カチューシャを自分の顔前に掲げて。
「ね、つけっこしましょ、屈んで下さる?」
そのお願いに、ライラックは瞬き一つ。頬を染め――浮かれ過ぎかと、ぎこちなく屈むライラック。
けれどそんな姿も、ティルはいとおしい。
彼の頭にぴょこんとお耳を乗せて、角度はこれでいいかしらと微調整。その指先くすぐる感覚に、幸せを感じるというもの。
そしてライラックも、リボンのついたお耳をティルの頭へ。
『彼氏彼女』な兎たちが楽しそうにスキップしていく姿を目にすれば、同じ『彼氏彼女』と二人の視線も揃う。
揃いにぴょこんと揺れる耳が嬉しくて、深まる笑み――何よりあなたがとうてもかわいい!
その事をちょんちょんと腕引いて、その耳元にそうっと紡ぐティル。
「だからね、もっと見せていて?」
囁くティルに、ライラックが頬染めながら笑みを零す。
「ンン、かわいいのは君のほうさ」
そうやって紡ぐ様も、浮かれる様も、照れる様も、ぜんぶぜんぶ――それはティルだけのもの。
そしてライラックは、兎耳だって、『彼氏』の証だって我に返れば実に面映ゆくある。
けれど、目の前で楽しそうに嬉しそうに、歓ぶティルがいて。そして揃いは嬉しくて。
それを今ばかりは隠さずに明かせば、彼女はまた一層綻ぶ。
そして遊園地の夜は、長いようで短く。さっそく遊びに行こうと二人で笑いあった。
「さあて、どれから乗る?」
どの乗り物も楽しそうだけどとティルはくるりと見回した。そして、目に留まったひとつへとその指先向ける。
「最初はピューッと早いの!」
それは絶叫系。人々の楽しそうな声が響いてくるジェットコースターだ。
ライラックはティルの指さす先を視て、数拍の間。
「あなたときゃあきゃあしたいのだもの」
けれどその声に引き戻されて、ふーっと一つ息を吐く。
「目を瞑りそうだけど、……良し」
スリルも聖夜仕様も楽しむよと紡いだ声は少しばかり硬くて、ティルはふふと笑み零しその手を引っ張った。
並ぶ間も楽しい時間。周囲の人たちのわくわくどきどきもティルとライラックに伝わってくる心地。並んで、そして回ってきた順番。
二人が乗り込むのは一番前だ。
ふわ、と風が頬撫でる。がたんごとんと上がっていくその緊張感。
それと、一番高い所に辿り着くのは同じタイミング。そこからふわりと体の浮く感覚。
「うわあ――!」
「キャーッ!」
重なる声に二人は笑いあう。
飛ぶとも飛び込むとも違う速さと浮遊感にティルは思わず叫ぶ。
バーに縋り付きたくもなれど耐えるような容のライラック。そんな、いつもは見られない、ここだからこその姿を見ていたくてティルは瞳瞑るのをぐっと耐えていた。
だからふたり視線合えば叫ぶのもなにもかも、もっと楽しさが増していく。
「ああほら、隠れた子がいる!」
「わぁ、かわいい!」
ぎゅんっと右に振られるコースの端に隠れキャラクター見つけて、勢いに負けずライラックはティルに知らせる。
きらきら輝く電飾の中を抜けて――駆けていく空間は綺麗だと視線とらわれる心地。
心跳ねる一時はあっという間に終わって。風にあおられちょんと前髪が逆立っているライラックの姿にティルはふふと小さな笑み零して、自分の髪をそそと整える。
「あゝびっくりしたけど楽しかったわ」
あなたはどう? と問えば、その速さに飲まれたままに蹌踉めくけれど。
「とてもたのしかった……」
浮かぶ表情は心からの笑みだ。ティルは同じねと言って次はどこに? と言葉重ねた。
だってまだまだ遊びたいわ、あなたと! と花咲く笑みを浮かべてきらきらと輝く瞳を向ける。
その瞳を真正面から受け止めて、ライラックも同じ気持ちなのだと知る。
「僕もね、君と遊んでいたい」
だからこそ、次は小休憩をとライラックが示したのは回転木馬だ。
「回転木馬でゆるやかに世界を廻りましょう、御姫様」
ティルへと手を差し出すライラック。
さぁこの先へご招待というように向けられた掌へと、ティルはその手を重ねて、一歩の距離と縮める。
「まぁ、ふふ。ならふたり寄り添ってひとつの馬に乗りたいわ」
ね、妾の王子様――そう紡げば、ライラックは柔らかな笑みを、ティルだけに向けるのだ。
彼女だけの、彼女だけに向けるその笑み。
ティルも、ライラックだけの、ライラックだけに見せる笑みを浮かべて。
「あとね寄り添うついで、長いマフラーで繋がってみる?」
と、ティルは首に巻いたマフラーをちょっとつまんで見せる。その頬はほんのり、染まって少しどきどきするお誘い。ほかの恋人たちが、しているように、妾たちもと。
ライラックはティルへ、ああと頷いて返す。
添うて、繋がり、夜風に僅かに冷えた身も、暫しと温めあえたらいいと。
つないだ手の指先は冷たいけれど温かく、きらきら輝く回転木馬へと二人より添って向かう。
どうぞ、回転木馬へとゲート開けば、探す馬はひとつ。
リラの花纏う馬、だってそれは王子様の馬なのだから。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵