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カクリヨの美味しいグルメパーティー！！

作者：柚葵チハヤ

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「メリークリスマスなのにゃああああああ！！！」
　妙にハイテンションなのは、ミーヤ・ロロルド（にゃんにゃん元気っ娘・f13185）。
　しっかりサンタ服を着て、準備は万端な様子。
「というわけで、ミーヤサンタは、皆を美味しいグルメ屋台な立食パーティーにご招待なのにゃ！！」
　ミーヤの話によると、カクリヨでいつもは屋台街を運営している料理自慢の妖怪達が、「クリスマスの立食パーティ」を企画しているらしい。妖怪店主達が腕をふるった料理を沢山並べて、食べ放題を楽しみながら今年1年を振り返ってご歓談するっていうんで、猟兵達にも招待状が届いたと。
「なので！　妖怪さん達のご厚意に甘えて、おでんや焼鳥、ラーメンから高級フレンチに、高級お寿司まで揃ったなんでもありの食べ放題を満喫できるそうなのにゃ！！　……あっ、勿論、チキンとか七面鳥とかケーキとかの「クリスマスらしいお料理」もあるのにゃ！！」
　ミーヤは既に知っている。
　カクリヨの屋台は美味しい！！　そこにあるご馳走も美味しい！！
　しかも、高級フレンチやお寿司まで食べられるといわれては、行かないわけにはいかない！！　目をこれでもかとキラッキラに輝かせながら、ミーヤは右腕を振り上げている。
「タダでこんなに食べられるチャンスは、めったにないのにゃ♪　よかったら、ミーヤと一緒に、美味しい屋台村の立食パーティーに行かないかにゃ？」
　そういって、にっこにこ笑顔のミーヤは、猟兵達に白い袋に入った招待状を手渡していくのだった。

第1章 日常 『カクリヨ立食パーティ』

POW   :    カクリヨ自慢の屋台料理を食べる SPD   :    クリスマスらしい料理を食べる WIZ   :    めったに見られない高級料理を食べる 👑5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

　今日は一人。けれど、その足取りは軽そうだ。
「わたしは、普段作る側ですけど、今回はクリスマスらしく！　いろんな料理を食べて、わたしの知らない、いろんな料理の味を、もっと知りたいですね〜」
　マリトア・オルツ（堕天使のマリトッツォ職人・f36484）は、立ち並ぶ屋台の美味しそうな香りに、ふらふらと近寄って行って。
「これくださいなー！」
「あいよ！　ひとつでいいかい？」
「はい、一つで」
　屋台のおっちゃんからもらったのは、カクリヨ自慢の屋台料理だ。皿に乗っている素朴な屋台料理に、マリトアの顔は思わず綻ぶ。
「次はあっちですよ！」
　今度は、クリスマスにちなんだ料理をもらって、ぱくぱくぱく。
「これも美味しいですね。では、あちらは……？」
　緊張した面持ちで、滅多にみられないという高級料理コーナーへ。見るだけでもう、上品すぎる料理の数々に圧倒されながらも、マリトアはそれを受け取った。
「い、いただきます……」
　食べる側も緊張してしまうのは仕方ないだろう。だが、口に運んだ次の瞬間。
「！！！！！！！」
　マリトアの目はキラキラと輝き、美味しい美味しいと呟く人形のようになってしまった。やはり、高級料理はそれほど凄かったようだ。
「あ……あちらは、スイーツコーナーですね。さっそくマリトッツォを……って、ない！？」
　どうやら、マリトアの愛してやまないマリトッツォを出していないようだ。
「それはいけません！　あんなに美味しいものを出さないなんて……！！」
「だったら、嬢ちゃんが作るかい？　場所を用意してやるよ」
「本当ですか！？　ぜひっ！！」
　こうして、知らない料理の味をしっかり堪能したマリトアは、自身の磨き上げたマリトッツォを、このパーティー会場でも振るまうことになる。
「にゃああああ……このマリトッツォ、ヤバすぎるのにゃーー！！」
　そういえば、猫耳なサンタ服のミーヤが、マリトアのマリトッツォを両手で食べながら、叫んでいたとかいなかったとか。
　そんな誰もが笑顔になるマリトッツォを提供して、マリトアも幸せそうに笑顔を見せるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「にゃにゃーー！！　嬉しい団体さんなのにゃー！！」
　そういって、ミーヤが歓迎するのは、【豊饒の使徒】の面々。
「お招き有難う御座いますぅ。楽しんで参りましょう」
　にっこり微笑んで、彼らの代表である夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）がにこやかに挨拶を交わす。
「素晴らしい催しに御座いますね。楽しむことと致しましょう」
　辺りを見渡しながら、楽しそうに屋台を眺めるのは、豊雛院・叶葉（豊饒の使徒・叶・f05905）だ。
「お招き有難う御座います、だよ。思いっきり食べるんだよ！！」
　きらーんと目を輝かせて、鞠丘・麻陽（豊饒の使徒・陽・f13598）は、さっそく屋台を物色している様子。
「お招きお礼申し上げます。食べ放題、楽しみです」
　アオザイを着た鞠丘・月麻（豊饒の使徒・月・f13599）が、麻陽の隣で幸せそうに笑みを浮かべている。ちなみに、麻陽と月麻は、双子の姉妹だ。元気な麻陽がお姉さんらしい。
「楽しそうなイベントですわね。お邪魔させていただきますわ」
　そういって、颯爽とやってくるのは、艶守・娃羽（豊饒の使徒・娃・f22781）だ。
「有難い催しだねぇ。お邪魔させていただきます、だよぉ」
　そういって、ぴょこんと顔を出すのは、甘露島・てこの（豊饒の使徒・甘・f24503）。屋台のご馳走に興味津々の様子。
「故郷の催しですから聞いたことは有りますが、参加するのは初めてですの。お誘い、有難う御座いますの」
　絢潟・瑶暖（豊饒の使徒・瑶・f36018）は、初めてのクリスマスになんだか嬉しそうな様子。
「メリークリスマスでぇす。お招き有難う御座いまぁす」
　その手にフォークを掲げながら、リュニエ・グラトネリーア（豊饒の使徒・饗・f36929）もやる気満々だ。
「瑶暖さんの故郷っていうことで、聞いたことは有ったけど。実際に来てみると、驚く世界ね」
　華表・愛彩（豊饒の使徒・華・f39249）は、初めての世界に興味津々のようだ。店番をする妖怪達の姿に少し驚きを隠せないようだ。
　これだけの人数だと、まとめるのも大変そうだ。
　さっそく、るこるが声をかける。
「『其々が別々に回り、気に入った品を各十人前以上持って集合、一緒に頂く』流れで如何です？」
　なるほど。そうすれば、皆で美味しく食べられそうだ。
「あっと、それならミーヤ、みんなで座れる席を用意しておくのにゃ！　みんなはいってらっしゃいなのにゃー！！」
　ミーヤは席が用意出来次第、自分のものを持ってくるらしい。
「別行動で探し集まる案は良さそうに御座います。運ぶ量を考えますと、或る程度の時点で集合場所に運び、再度探すのが良さそうでしょうか」
　叶葉がるこるの案に賛同。
「私も賛成なんだよ！」
「私も、ですね。叶葉さんの『しろあんさん』や『しろみつさん』に見張って頂いても良いですね」
　双子の麻陽と月麻の二人は賛同。それと、月麻はちょっとした提案を叶葉へと投げかける。ちなみに、しろあんさんは鴉の使い魔で、しろみつさんはイルカの使い魔だ。その２体を所有するのは、叶葉である。
「それじゃあ、席が用意されましたら、しろあんさんとしろみつさんにもお手伝いしてもらいましょうか」
　どうやら、その提案は受け入れられたようだ。
「椅子やテーブルは、るこるさんの『FTS』に入っているかしら？」
「流石にそれは用意できませんでしたらから、やはりミーヤさんにお願いしましょう」
　るこるは残念そうに言いながら、娃羽の言葉をやんわりと否定。だが、その分、ミーヤと妖怪さん達が用意してくれるそうなので、そちらに甘えることになった。
「置いておくと味が落ちそうな品は、るこるさんの『FPS』の『概念結界』で状態を維持すれば何とかなりそうですの」
「そういうことでしたら、お任せですよぉ」
　瑶暖の提案は受け入れられた。
　他にもリュニエ、愛彩も、るこるの案で大丈夫そうだ。
　さっそく、【豊饒の使徒】の一行は思い思いの店に行き、人数分を調達していった。
　ゲットしたものを持って戻ってくると、そこには、【豊饒の使徒】一行様の席と書かれた専用席が用意されていたのに気づいた。
　どうやら、しっかり席が完成したようだ。しかも、大量のご飯が並べられるよう、テーブルも少し大きめな様子。
　目的のものを持ってきた一行は、満足げに席に着いた。

　まずは、るこる。
「こういう場所ですし、私は『クリスマス料理』をメインに探しましたぁ」
　他にも『ローストチキン』『七面鳥』以外に『ミートローフ』等もあるようだ。『シュトーレン』や『ブッシュドノエル』等の甘味と、クリスマス向けの飲物も確保して、それらを『FTS』で運んだ様子。クリスマスの雰囲気はこれで損なわずに済んだようだ。
　次に叶葉が持ってきたのは。
「私は最も食べ慣れている『和食』を中心に探してお持ちいたしました」
　高級な『お寿司』に『天麩羅』、『刺身』、そして『蕎麦』など、和食中心にずらっと並べていた。
「私は持ち運び易くて食べ易い『ジャンクフード系』だよっ！」
　そう元気よく持ってきたものを見せてくれるのは、麻陽。各種『ハンバーガー』や『ホットドッグ』はもちろん。
「『フライドチキン』は重なって多めになっても良さそうかなって思って」
　『ポテト』や『ナゲット』などのサイドメニューも忘れずに、しかしこれを一人で持っていくのは難しかったようで、特殊AIで動く二足歩行ロボのれんこさんにも手伝ってもらった様子。
「私は『ピッツァ』等の『イタリアン系』を中心に持ってきました」
　そういうのは、月麻だ。種類が豊富な『ピッツァ』や『パスタ』を持ってきている。他にも『ミラノ風カツレツ』や『ブルスケッタ』も見つけたようだ。どれも美味しそうである。
「私は折角ですし、『高級フレンチ』を中心に見て回りましたわ」
　娃羽が持ってきたのは、見るからに高そうなフレンチだ。中でも運びやすい『キッシュ』や『コンフィ』、『ムール貝』辺りを中心に持ってきている様子。他にも『フィナンシェ』や『クレームブリュレ』などのスイーツも持ってきている辺り、抜かりない。ちなみに、娃羽もメイド型人形『キュオレ』に運ぶのを手伝ってもらったようだ。
「私も『スイーツ系』を探してきたよ」
　そう告げるのは、てこの。
「クリスマスだし、ケーキ類は重なっても、幾つ有ってもいいよねぇ」
　定番の『ショートケーキ』や『ショコラ』、『モンブラン』、それに『シュークリーム』や『エクレア』も忘れずにしっかりと用意してきたようだ。
「それで、私は『屋台グルメ』を中心に探してきましたの」
　瑶暖が持ってきたのは、『お好み焼き』『タコ焼き』等の粉ものや、『焼き鳥』、『焼きそば』や『ベビーカステラ』などなど、屋台でお馴染みなものをずらっと並べていた。
「やはり、私は『肉料理』でぇす」
　そういって、高らかにステーキ肉を掲げるのは、リュニエ。『ステーキ』各種に『BBQ』のお肉もしっかりと。
「部位や味付けで色々と変わってきまぁすので、中々飽きませぇん」
　牛や豚、鶏はもちろん、羊肉等も見つけて持ってきているあたり、抜かりない。
「私は『中華料理』を探しに行きました」
　愛彩の目の前には、『拉麺』各種や『餃子』はもちろん、『肉まん』、『干焼蝦仁』や『麻婆豆腐』などの美味しい中華料理が並べられていた。
「あにゃっ！！　ミーヤ、自分の好きなのもってきちゃったのにゃ！！　人数分持ってきた方がよかったのにゃ？」
「いえいえ、こちらは十分ありますから、ミーヤさんはミーヤさんで楽しんでくれて大丈夫ですよ。もちろん、食べたいのでしたら、分けて食べましょう」
「ありがとにゃー！！　ミーヤのも、食べたいのあったらシェアするにゃー」
　それぞれ１０人分、しっかりある。ミーヤもなんだかお皿に山盛り乗っているようだ。
　と、それだけの料理が女性１０人の前にあるのだから、妖怪達も興味津々だ。
「さあ後は、思いっきり頂きましょう」
「実食が楽しみに御座います」
「色々集まってるし、食べるのが楽しみだよ」
「置きに戻る度に料理が増えていましたから、食べるのが楽しみです」
「これはまた、相当な量が集められてますわね。どれも美味しそうで、楽しみですわ」
「いよいよ実食だねぇ。楽しみなんだよぉ」
「皆さんのお持ちした量が凄くて、テーブルから溢れそうですの」
「野次馬の皆さんが驚いているみたいでぇす。まあ確かに、これだけの種類を各十人前以上でぇすから、この人数で食べる量には見えないかもしれないでぇす」
「やっぱり、やり過ぎだったんじゃ……？」
　愛彩の心配はよそに、みんながみんな、ある意味、『能力全開』で食べていくので、見ていた妖怪達もびっくり仰天だったようだが、彼女達の食べっぷりに感銘を受けているようだ。
「……あれだけ有った食べ物が凄い勢いで減っていくし、強化自体要らなかった気がするわよ？」
　思わず呟く愛彩もまた、しっかり食べていて。

　こうして、【豊饒の使徒】の面々とミーヤは、楽しく屋台の食べ放題パーティーをしっかり満喫したのであった。
「「ごちそうさまでした！！」」
　最後の挨拶も忘れずに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2022年12月28日