3
雪の中での祭典

#アックス&ウィザーズ #お祭り2022 #クリスマス


「クリスマスとはちょっと違いますけど、アックス&ウィザーズではこの時期、どの神を信仰する神殿でもその神に関連付けた『感謝の祭典』が開かれているんです」
 予備役でなければ僕もお手伝いしてたんですけどねとは聖騎士として聖職者の一面も持つフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)の言。
「とは言うものの僕も聖騎士ですし、手の回らない遠方の町の方でのお手伝いを引き受けまして」
 かの町で行われる感謝の祭典に参加してみませんか、というお誘いの様だ。
「もちろん、がっつり参加せずに異国情緒……人によっては異世界情緒かな? ともかく、そういうのを味わってもらってもいいですし」
 目的地とされるのは毎年かなりの降雪がある地方の町。
「年が明けてある程度しても雪が残ってることが多いのでその地方の言葉で『残雪の町』を意味する名がつけられてるみたいです」
 故に美しい銀世界を目で楽しむのも良いかもしれない。そりに乗って町を回ってみてもいいだろう。
「あ、それで祭典のほうなんですが、普通に神殿内の食堂で普通にごちそうを食べていただくものになる予定です」
 正式には神殿で祈りを捧げてから宴席を設ける流れらしいが、祈りの部分は敢えて省略したらしい。
「他の神様を崇めてる方も居られるかもしれませんし」
 異教の神に祈りを捧げて問題になる可能性を避けたのだろう。
「ただ、宴席には町の方も参加されて……その、妊婦さんも多いので、そこだけはご留意くださいね」
 神殿に祀られる神は神々の母と言う一面を持つので、子が健やかに育つよう、安全に生まれますようにと詣でる妊婦も少なくなく、この日の宴席もお腹の子供が安全に生まれますようにと言う意味合いの宴席であるらしい。
「あ、僕は聖職者の方でのお勤めが一応ありますけど、声をかけられれば出向ける程度に身軽にはしておきますので」
 何かあれば声をおかけくださいとフェリクスは補足したのだった。


聖山 葵
 やってきましたね、クリスマス。

 という訳で、今回はアックス&ウィザーズの世界で雪の積もる町の感謝の祭典に参加していただくお話となります。
 尚、神殿で崇められている女神は、歌や音楽と豊穣の女神の一面も持ちます。(もともとそちらの女神だったが主神と結ばれたことで神々の母となった経緯の為)

 フェリクスは当人が言っている通り、皆さんが声をかけなければ登場はせず、聖職者としてのお仕事や裏方に専念している模様。

 また、ごちそうの方は鳥肉や豚肉を焼きさっぱりとした味付けをしたものメインに主食はお芋とパン、そしておかゆ。具沢山のスープとサラダと言った感じになるかと。(消化が良く、果物などで酸味のある味付けのものが多い構成となっています)

 では、ご参加お待ちしておりますね。
112




第1章 日常 『雪残る街で』

POW   :    寒いからこそ、温かい食べ物や飲み物を楽しむ

SPD   :    そりに乗って街を回ってみる

WIZ   :    美しい銀世界を眺め目で楽しむ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
櫻井・クロ
【七星】
皆と参加するけど当然フェリクスちゃんと一緒に過ごすのにゃ♪
寒いからコート姿にゃ(ただし爆乳で凹凸はきっちり分かる模様)
「メリークリスマスにゃ♪手伝うことはあるかにゃ?」
手伝いがあれば一緒に手伝い、遊べるなら一緒に過ごすのにゃ
「こういうクリスマスもいいにゃね、フェリクスちゃんはこういうクリスマスのほうが慣れ親しんだ感じかにゃ?」
と談笑しつつ
「豊穣の女神様だから御利益もありそうにゃね♪そのうちまた来ることになりそうにゃ」
イチャイチャしつつ楽しく過ごすのにゃ
「こっちのクリスマスも過ごしたら今度はまた二人でケーキでも食べるのにゃ♪」
楽しい思い出を作るのにゃ♪

ネタやアドリブはお任せなのにゃ♪


奇亜求・清和
【七星】
雪上訓練など出来そうなぐらい見事な銀世界であります
「他世界で銀世界を見るのも乙なクリスマスでありますな」
ただ寒いと思うのでフェイラ達が風邪を引かないように先導して神殿へ
「フェリクス殿は声かけ感謝でありますな、もし手伝いが必要なら声をかけて欲しいであります」
そう言いつつ皆で宴席に参加するであります
「宴席も妊婦を意識してかさっぱり系でありますな、子供のことも考えるとこれがいいでありますな」
納得しつつ美味しくいただくであります
「神殿で崇められている女神は多々一面があるでありますし女性陣
には御利益がありそうでありますな」

アドリブなどはお任せするであります


グレア・レイスター
【七星】
「銀世界で寒さがしみるのう」
この時期はクリスマスでサンタの服装も多々するが寒い物は寒いのじゃ
なお服装はサンタカラーのコートじゃな
「フェリクス殿が言っていた神殿はここじゃな」
銀世界の神殿は趣もあるがこの世界らしいのじゃ
「あっさり系の食事は老人には嬉しいのう」
スープで温まりながら楽しむかのう
「神々の母ならたしかに豊穣で子宝も期待できそうじゃし恋人達や妊婦さんが来るのもよく分かるのじゃ」(クロ殿とかカップルを見つつ)
身体が温まったら妊婦さん達の手伝いとかをしてもいいかのう
人助けをするクリスマスもたまには良いと思うのじゃ

ネタやアドリブは任せるのじゃ


フェイラ・ノースウィンド
【七星】で参加

「銀世界のクリスマスはやはりロマンチックです」
セプテントリオンのメンバーで参加
「フェリクスさんは聖職者のお勤めがあるようですが何かあれば手伝いましょう」(もっともクロさんに連れ出される未来しか見えませんが・・・)
風景を頼んだら神殿へ
「祈りを省く分参加もしやすそうですね」
宴席の雰囲気を楽しみつつ皆で食事を楽しみます
また積極的に他の人の面倒を見ます
「果物で酸味をつけてあるのであっさりですが味はありますね、寒い地方なので濃い味が多いと思っていたのですがやはり身体をいたわるためでしょうか?」
最後に銀世界や皆を写真で納めます
「年末の良い記念になりますね」

アドリブなどはお任せします


アグリ・コルトーレ
【七星】
「こういうクリスマスは初めてですね♪」
収穫祭とかとは違いますがこういうのも素敵です
「豊穣の神様のようですし豊穣祈願もしていきましょう」
せっかくなので聖職者の方々に農場のお野菜をお渡しして(捧げて)からお祈りしましょう
「どうか来年も豊作になるように見守りください・・・」(目をつむりつつ祈る)
ブレイスさんも一緒に祈ってくれるようですし効果もありそうですね
「祈り終わったら食事にしましょうか、一緒に食べるものはさらに美味しく感じますよね♪」
あっさりのほうが野菜や果実の味もわかりますしいいですね
「ブレイスさん、こちらのスープも美味しいですよ♪」

アドリブは歓迎です♪


ブレイス・ドミス
【七星】
クリスマスは賑やかなパーティやロマンチックなデートのイメージが強いですが、こうして厳かに祈りを捧げるのも素敵ですね
コルトーレさんの農場で農作業が大変だと体感しましたからね……経験のおかげでお祈りにも気持ちが入ります
(お祈りだけでなく、農作業をする皆さんの助けになる道具を作ってみせます!……と心の中で目標も掲げつつ)

お祈りを終えたらごちそうをいただきに行きます!
どれも美味しそうですが……迷いますね。コルトーレさんと一緒のものを選べば間違いはなさそうかな?
コルトーレさんにおすすめされたスープを頂くと、野菜の味を生かした味わいが口の中に広がります
あっ!本当だ!凄く美味しいです!

アドリブ等OK


楠葉・狐徹
【七星】
「へえ、ここは安産を祈る神殿か…ならば俺もちょっとだけ協力するぜ!」

凍っている池か川から【怪力】で氷の塊をぶっこ抜き、そのまま氷の彫刻を彫る。得意分野の刃物の扱いを駆使し、なるべく早く仕上げる。完成した彫刻は嘴に袋を下げた『コウノトリ』の形をしている

「どっかで聞いたんだが、この鳥は子供のいない夫婦に赤ん坊を届けるって言い伝えがあるんだぜ。縁起が良いだろ。フェリクス、これ神殿の片隅にでも置いていいかい?」と一応、許可が下りるか確認

一通り終わったら宴席に皆と着く

「温まるねえ。おまけに消化が良いさっぱり系ときた。俺の故郷にも薬膳料理ってのがあるがそれと似たようなものか。」

※アドリブOK



「他世界で銀世界を見るのも乙なクリスマスでありますな」
 雪上訓練など出来そうなぐらい見事な銀世界であります、と周囲の景色を評したのは、【七星】の奇亜求・清和(七星軍曹・f01844)だった。
「銀世界のクリスマスはやはりロマンチックです」
 清和の隣で吐息を白く曇らせるフェイラ・ノースウィンド(白にして十字架・f02134)の目に映るのも雪の積もる町の景色で。
「銀世界で寒さがしみるのう」
 軽く身震いしたグレア・レイスター(オールドゲーマー・f12088)はサンタカラーのコートに身を包みつつ呟く。この時期サンタの服装も多々するグレアであったが、寒いものは寒い。辺り一面雪が積もっていればなおのことなのだろう。
「確かに寒いにゃね」
 頷く櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)もコートを着込んでおり、その割に身体の凹凸がきっちり分かるのはコートに包まれた大きな胸の膨らみが自己主張をしているからか。
「まあ、なら風邪をひかないように目的地に急いだほうがよさそうでありますな」
 そりで町を回ることを希望する者が【七星】に居なかったこともあり、清和は他の面々を先導するように歩き出して。
「フェリクス殿が言っていた神殿はあそこじゃな」
 元より転送された先もそれほど離れていなかったのだろう。神殿へ到着するのにさして時間は掛からず。
「銀世界の神殿は趣もあるがこの世界らしいのじゃ」
 ポツリとグレアが感想を漏らすうちに来訪が知らされたのだろう。
「ええと、ようこそ皆さん」
 神殿の入り口に姿を見せたのは、厳かな法衣に身を包んだグリモア猟兵、フェリクスだった。
「メリークリスマスにゃ♪手伝うことはあるかにゃ?」
「フェリクス殿は声かけ感謝でありますな、もし手伝いが必要なら声をかけて欲しいであります」
 服装が変わろうとフェリクスはフェリクスと言うことか。クロが元気に挨拶すれば、清和も礼の言葉を口にしてから申し出て。
「そうですね。フェリクスさんは聖職者のお勤めがあるようですが何かあれば手伝いましょう」
 フェイラもこれに同意するも、フェリクスの姿を見た瞬間、わかりやすく尻尾が反応するクロを見てしまっており。
(もっとも、このままですとクロさんに連れ出される未来しか見えませんが……)
 おおよそこの後の展開は察していたというか、何と言うか。
「ひとまず、中へどうぞ」
 外は寒いでしょうしと付け加えたフェリクスに促され、【七星】の面々は神殿の中へと足を踏み入れる。
「へえ、ここは安産を祈る神殿か……ならば俺もちょっとだけ協力するぜ!」
 が、内部を見回してくるり回れ右した人物が一人。楠葉・狐徹(表裏一体の刃・f17109)は止める間もなく神殿を飛び出し。
「ええと」
「何か考えがあるのだと思いますよ。それとは別なんですが――」
 ちらり外を見るフェリクスに狐徹のフォローをしてからアグリ・コルトーレ(麦わら帽子の恩返し・f27860)は自身の希望を口にして。
「……わかりました。町の人も普通に参加できるものですし、参加してはいけないってものでもないですから」
 どうぞと案内されるのは、アグリとブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)。
「にゃー♪」
 それとは別にクロがフェリクスの隣を歩いてはいるが、これはフェリクス当人に隣に居て貰えますかと言われたからで。
「こういうクリスマスは初めてですね♪」
 既に幾人かの人々が祈りを捧げる女神像を眺め、収穫祭とかとは違いますがこういうのも素敵ですとアグリは感想を口にし。
「クリスマスは賑やかなパーティやロマンチックなデートのイメージが強いですが、ああして厳かに祈りを捧げるのも素敵ですね」
 一つ頷いたブレイスも人々が祈る姿へ目をやって。
「豊穣の神様のようですし豊穣祈願もしていきましょう」
「はい!」
 誘われれば二つ返事で承諾し、ブレイスはアグリとともに祈りを捧げる人々の中へ。
「せっかくなので、こちらを供えさせていただきたいのですが」
「アグリさんの農場のお野菜ですね。わかりました、お供えはそちらへ」
 申し出を受けたフェリクスが笑顔で頷くと女神像の足元を示すと、これに従いアグリは像の足元に野菜を置いて。
「どうか来年も豊作になるように見守りください……」
 瞑目してアグリが祈りを捧げれば、ブレイスも真摯に祈る。
「コルトーレさんの農場で農作業が大変だと体感しましたからね……」
 そう声に出すわけではないが、農場で得た経験は気持ちとして祈りに乗せられているのだろう。
(農作業をする皆さんの助けになる道具を作ってみせます!)
 心の中で、これからの目標を誓い。
「あ」
 目を開ければ自身を覗き込むアグリの顔が近くにあって。
「ブレイスさんも一緒に祈ってくれましたし効果もありそうですね」
「……はい」
 二人が話す様子を眺める形となったのは神像の隣に居るフェリクスとクロ。
「祈り終わりましたし食事にしましょうか」
 首を縦に振るブレイスはアグリと二人、来た道を引き返し。
「では僕たちも皆さんと合流しましょうか」
「そうにゃね」
 見届けたフェリクスが提案すればクロも同意して。
「こういうクリスマスもいいにゃね、フェリクスちゃんはこういうクリスマスのほうが慣れ親しんだ感じかにゃ?」
「いえ、こういう祭典の過ごし方は聖騎士になってからですね。一般信者と聖職者側だとやることも違いますし」
 ブレイスたちを追う形で神殿の廊下を進む中、クロは一度だけ後方を振り返る。
「豊穣の女神様だから御利益もありそうにゃね♪そのうちまた来ることになりそうにゃ」
「かもですけど、その時はうちの領都の方の神殿になるかな?」
 人手不足だったからこそ今回はこの町の神殿だったことをフェリクスが補足して、進んだ先でアグリたちともども食堂で待ったり配膳を手伝っていた他の面々との合流を果たす。
「お祈りの方は終わったでありますか?」
「いえ、入れ替わりで祈りに来られる方もいらっしゃるんですが、そちらは他の方にお任せしてきました」
「にゃよ」
 清和の問いに応じるフェリクスの腕へクロは抱き着き。
「どうやら間に合ったみたいだな」
 そこに狐徹が現れる。
「ちょっと外に来てもらえるか?」
 との言葉に一同がついてゆけば、見せられたのは、見事なコウノトリを模る氷の彫像。
「どっかで聞いたんだが、この鳥は子供のいない夫婦に赤ん坊を届けるって言い伝えがあるんだぜ」
「あー」
 縁起が良いだろという言葉にフェリクスが理解の色を見せたのは義姉がそんな着ぐるみを着ていることもあるからか。
「フェリクス、これ神殿の片隅にでも置いていいかい?」
「ええ。場所によっては溶けてしまうかもなので、そうですね……」
 頷きつつもフェリクスは置く場所を考える表情になり。しばらくして神殿の中庭にコウノトリの彫像が鎮座することになるのだがそれはまた別の話。
「お待たせしました。ではいただきましょう」
 食堂に戻ってくると各々席に着き。テーブルの上に並ぶのは湯気の立つ温かな料理。
「祈りを省く分参加もしやすそうですね」
 一部希望者が祈る方にも参加してはいたがそれはそれ。
「あっさり系の食事は老人には嬉しいのう」
 匙でスープをすくって口に運ぶとグレアは好相を崩し。
「宴席も妊婦を意識してかさっぱり系でありますな、子供のことも考えるとこれがいいでありますな」
 料理を味わい、納得した様子の清和の視界にも数名のお腹の大きな女性、すなわち妊婦が居て。
「果物で酸味をつけてあるのであっさりですが味はありますね、寒い地方なので濃い味が多いと思っていたのですがやはり身体をいたわるためでしょうか?」
 フェイラもまた失礼にならない程度に同席する妊婦をちらりと見る。
「どれも美味しそうですが……迷いますね」
 一方でブレイスが視線を往復させるのはテーブルに並ぶ料理だ。
(コルトーレさんと一緒のものを選べば間違いはなさそうかな?)
 唸った上で隣に座るアグリの方を窺えば。
「ブレイスさん、こちらのスープも美味しいですよ♪」
 まさに望んでいた声はすぐ横からかけられて。
「あっ! 本当だ! 凄く美味しいです!」
「一緒に食べるものはさらに美味しく感じますよね♪」
「はい」
 顔を輝かせたブレイスはアグリの言葉に同意する。口の中にはまだ野菜の味を生かしたスープの味がいくらか残っていた。
「温まるねえ。おまけに消化が良いさっぱり系ときた。俺の故郷にも薬膳料理ってのがあるがそれと似たようなものか」
 そうして飲み干され空になったスープ用のカップやスープ皿にも人によっては新しく湯気の立つお代わりが注がれたりし。カップの中に目を落としていた狐徹は口元に持って行ったそれを傾ける。
「ふう」
 そしてスープを飲み下した後の息は熱く。
「神殿で崇められている女神は多々一面があるでありますし、女性陣には御利益がありそうでありますな」
「そうじゃな。神々の母ならたしかに豊穣で子宝も期待できそうじゃし、恋人達や妊婦さんが来るのもよく分かるのじゃ」
 食事の手を止めた清和が食堂にも飾られた女神像を見て呟けば、グレアは相槌を打ち、席を立つ。
「どうされたでありますか?」
「あちらの手伝いをしてこようと思ってのう」
 疑問に答えてグレアの示す先にはかなりお腹の大きくなった妊婦が居て。
「人助けをするクリスマスもたまには良いと思うのじゃ」
 とはそのグレアの弁。
「あなたたちは他所の人よね? ご夫婦?」
「「えっ」」
 中には元気な妊婦も居て、興味津々の様子でアグリたちに話しかける者もいて。
「この時期は雪が積もるから他所の人は珍しいのだけれど、若い夫婦も多いのよ。この神殿に訪れるの。聖騎士様が奥様を連れてくるのは珍しいけれど」
「え゛」
「にゃ?」
 仲睦まじげな様子のクロたちの方にも一人の妊婦の興味は向いたりもしていたが、ある意味無理もない。
「フェリクスちゃん、これ美味しいにゃよ」
 横のフェリクスに料理を勧めたりするところはバッチリ目撃されていたのだから。
「青春じゃのう」
 お茶をすするかのようにいつの間にか戻って来たグレアはスープをすすり。
「ごちそうさまであります」
「お粗末様でした。では、入り口までお送りしますね」
 楽しい宴席も終われば、料理で温まった身体で食堂を後にした面々は神殿の入り口に向かう。
「こっちのクリスマスも過ごしたら今度はまた二人でケーキでも食べるのにゃ♪」
「はい」
 その途中自身の腕をぎゅっと抱くクロの言葉にフェリクスは笑顔で頷いて。
「あの、せっかくですし」
 神殿の入り口について解散となりかけたところでフェイラが記念撮影を提案し。
「では、撮りますよ」
 フェイラの確認に幾人かが頷き、タイマーをセットしたフェイラ自身も戻ってきて。
「年末の良い記念になりますね」
 神殿の前、後方に銀世界の広がる景色の一部を切り取った一枚にフェイラは口の端を綻ばせて。雪の中での祭典を楽しんだ【七星】の面々は、今度こそ雪の積もる町を後にするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ティティス・ティファーナ
*アドリブ歓迎

「良い景色だ、記録し記憶しよう。生活も学び“人”を理解しよう」
と武装を解除してソリに乗る子供たちと並走して手を振ったりしながら街の中を回って、温かな食べ物を見て解析して効果や効能をデータとして記録して「材料と調理法を知りたい、猟兵以外にも飲食できる機会に使わせて貰いたい」とやや堅苦しい口調だけれども対話で打ち解ける努力はします。
『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』で映像と音楽を記録し記憶しながら空気の成分や香りも収集して解析します。

「パルスやリズムは生み出されるもの…“生きとし生ける存在”に『歓喜と娯楽』を学ぶ絶好の機会、活かして活用しなくては意味が無い」と頑張ります



「……なるほど」
 神殿に足を運んだのが町の人々のすべてではない。積もった雪をかく人が居て、パン屋の煙突からは煙がたなびき、雪と戯れる子供たちが居る。
「良い景色だ、記録し記憶しよう。生活も学び“人”を理解しよう」
 遠くにそれらを目にして武装を解除したティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)は口元をいくらか緩めるとそりを調達すべく歩き出す。
「いらっしゃいませ、お話は聖騎士様から伺っております」
 グリモア猟兵が手配してくれていたのだろう。あっさり借りることができたそりに乗って走り出せば、誰かのそりが通った後をなぞってティティスは進み。
「はやい、はやいよ」
「それがいいんだろ。あっ、こんにちは」
「こんにちは」
 そりで遊ぶ子供と出会えば、ティティスは軽く手を振って暫し並走し。
「お、そこの人。よかったら寄ってかないか? そろそろ飯時だぜ?」
「確かに」
 飯屋の男性に声をかけられればそりを止めて誘われるまま店の中へと。
「……うん」
 注文した料理が出されれば、まず目で見て、次に解析し、効果や効能をひそかに記録した上で、乞う。
「材料と調理法を知りたい、別の時に飲食できる機会に使わせて貰いたい」
「うーん、うちの料理を気に入ってくれたのは嬉しいんだが……え? 聖騎士様のお知り合い? なら、いっか」
 若干渋っていた男性だったが、話を聞いて折れ。映像、音、においに空気の成分。様々なものと一緒に煮込み料理のレシピを記録し終えたティティスは町の飯屋を後にして。
「パルスやリズムは生み出されるもの……“生きとし生ける存在”に『歓喜と娯楽』を学ぶ絶好の機会、活かして活用しなくては意味が無い」
 身体の内から温まる料理の熱をまだ感じながら、もう少し様々なモノを記録し理解するために再び乗り込んだそりを走らせ始めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年12月29日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ
🔒
#お祭り2022
🔒
#クリスマス


30




種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト