ユーノ・ララナル
アルダワ魔法学園生としての日常をお願いします。
アルダワ魔法学園の授業形態の詳細を背後は知らないのですが、今回は日本の大学のような感じ(自分で講義を取って、講義が入ってないコマは実質自由時間)ということでお願いします。
その、講義と講義の合間の休み時間に。
この子は寝ることが好きな子なので、アルダワ魔法学園内の寝るのに最適スポットを探し出してスヤァする…そんなノベルをお願いします。
ユーノ・ララナルは欠伸を噛みしめて目を細める。
あと5分でこの講義も終わる。
普段から眠りがちなユーノだが、今日のこの授業は小テスト。
よもやうっかり寝てしまって補習行き……だけは絶対避けるべく、頑張って目を開けていたのだ。
「うぅん……やっと終わったね~」
小テストの手応えも上々。
どうにか補習行きは回避できそうだ。
途端。ほっと気が緩んだユーノに、猛烈な睡魔が襲い掛かった。
「ふにゅ……はやく、どこかで寝たいよ~」
幸い、次の授業コマは昼休みを挟んで1コマあとの午後からだ。
時間にして2時間ちょっと。
昼寝をするにはちょうどいい長さの時間だ。
……ということで。
ユーノは購買部で具材たっぷりサンドイッチと温かいミルクティーを購入すると、学園内のお昼寝スポットを探しに彷徨い始めた。
「えぇと……寒くなくて、暖かくて、静かな場所がいいな~」
ユーノは学園の人気のない場所を選んで奥へ進んでゆく。
すると、偶然、一匹のサビ猫がユーノの前を通り過ぎる。
「あ、猫さん……!」
ユーノはスタスタと歩いてゆくサビ猫の後を追いかけ始めた。
「猫さんなら……絶好のお昼寝スポットを知ってるかも……?」
確かに、年中寝ているだろう猫なら快適なお昼寝スポットを把握しているに違いない。
その予想は見事的中し、サビ猫とユーノが辿り着いたのは学園内の温室だった。
実験や授業で扱う魔法植物が栽培されているこの場所は、室内で風が入っておない上に室温も20~25度に保たれて快適だ。ガラス張りの天井のおかげで日差しも十分。教職員や生徒もくる気配もなし。
まさにお昼寝スポット最有力候補だ。
サビ猫も我が物顔で陽だまりの中で丸くなると、気持ちよさそうにすやすやと眠り始めた。
「こんな場所があったんだね~」
サビ猫の近くのベンチに腰掛けたユーノは、サンドイッチとミルクティーを堪能しながら休憩をしていると……。
「ふぁ……わたしも、おやすみなさ~い……」
1匹と1人の少女は、降り注ぐ暖かく優しい太陽の光に包まれて。
気が付けば、サビ猫と一緒にユーノは寝息を立ててぐっすりと夢の中へと入り込んでゆくのだった。
猫との出会いが、ポカポカと気持ちいい温室での睡眠を齎す。
そんな穏やかな学園での日常の1ページ……。
ユーノはこれからも、学園内のお昼寝スポット探訪はこれからも続くだろう……。
より快適な睡眠のために――。
成功
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