学園祭はヴェルゼミーネと『縮小かくれんぼ』で遊ぼう!
ヴェルゼミーネ・クランブルグ
銀誓館学園の、ある年の学園祭。
『縮小かくれんぼ』と書かれたビラを配るヴェルゼミーネ。
この催し物をダメ元で申請したら受理されてしまったという。
使われていない教室を舞台として、参加者は隠れる側『ハイダー』と探す側『シーカー』に分かれ、ハイダーはヴェルゼミーネの『サイズドレイン』でビー玉サイズになってスタートするそうだ。
基本的にハイダー10人に対してシーカー1人が相手をする。
ハイダーは、教室を4つに区切ったテープの中という限られたエリアから出なければ、設置物に隠れてもいいというルールである。
5分間、1人以上が隠れ残っていれば全員が勝利。
シーカーは勿論、安全管理上、足を使ってハイダーを踏んだりしてはいけない、あくまで発見したらヴェルゼミーネのもとに連れてくるのがルールである。
ハイダー全員を捕まえてヴェルゼミーネのもとに連れてこれれば勝利。
「というわけで、皆さん、ルール確認は宜しいでしょうか?
安全第一で、スポーツマンシップに則って、楽しい楽しい縮小かくれんぼ、よーい、スタートですよ!」
ヴェルゼミーネの声が高らかに縮小かくれんぼの開始を宣言した。
(ゲーム内は担当くださるマスター様の自由に書いていただいて構いません)
「本当なら、私もシーカーとして参加したいんですけどね」と、ヴェルゼミーネはシーカーの生徒に微笑む。
●開催宣伝
真冬も深まる聖夜を舞台に開催される銀誓館学園の或る年の学園祭季節が到来。
多様な催物の屋台が立ち並ぶ校庭で独りの美少女が宣伝の紙片を配布して居た。
「すみません、どなたか? 私と一緒に、『縮小かくれんぼ』、しませんか?」
告げるヴェルゼミーネ・クランブルグ(聖光のサキュバス・ドール・f36896)。
独創的な催物の『縮小かくれんぼ』。実は無理を承知の申請で受理された物だ。
ヴェルゼミーネは周囲に人集りが出来始めると催物の概要説明を頑張って話す。
「まず、空き教室で、隠れる『ハイダー』か、探す『シーカー』、に分かれます」
更にサイズフェティシズムと云う術を浴びて『ハイダー』が硝子玉に縮小する。
其の『ハイダー』十人の所在を一人の『シーカー』が探し出す遊戯と云う事だ。
●催の行方
『縮小かくれんぼ』の魅力に興味を抱く学生集団が開催場所の教室へ誘導される。
ヴェルゼミーネは身振り手振りでルールの解説に努めると高揚感と共に開始だ。
「……というわけで、皆さん、ルール確認は宜しいでしょうか?
安全第一で、スポーツマンシップに則り、楽しい楽しい縮小かくれんぼ、です。
よーい、スタートですよ!」
ヴェルゼミーネの澄み渡る声が『縮小かくれんぼ』の開始を高らかに宣言した。
(ルール1)
――『ハイダー』は、教室を四区分したテープ内の限定的エリアから脱出不可。
なお、設置物の内部には隠れても良い。
(ルール2)
――五分間、一人以上の『ハイダー』が隠れ残れば、『ハイダー』全員の勝利。
(ルール3)
――『シーカー』は、安全管理上、『ハイダー』を足踏みしては成らない。
『ハイダー』を発見したら、ヴェルゼミーネの元へ連行する。
捕獲した『ハイダー』全員をヴェルゼミーネの元へ連行すれば勝利と成る。
「あらまあ? 勝負が、着きましたか! 『ハイダー』側、作戦勝ちです!」
『ハイダー』十人は、開始と共に空き教室教壇下に全員で隠れた所を発見される。
人海戦術で激突する『ハイダー』達を五分掛けて捕獲した『シーカー』が嗤う。
だが、ヴェルゼミーネの元へ連行された者は『九人』で在り一人が逃げ延びた。
――本当なら、私も『シーカー』として参加したいんですけどね……。
ワンセットの終了後、ヴェルゼミーネは肩を竦める『シーカー』役に微笑んだ。
此の催物の行方を誰よりも楽しみにして居たのは他成らぬ主催者自身で在った。
了
成功
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