アルカディア争奪戦㉗〜虚なる神であるが故に~
●〜ブルーアルカディア・アルカディアの玉座〜
『吾は、強者の生命を喰らわなければ進化できない』
『進化しなければ、いつまでも揺蕩う虚無のまま』
『吾は肉体が欲しい。生命になりたいのだ』
『強者達よ、玉座に集まれ。その生命を吾にくれ』
『そうだ。生命ある者の苦悩、欲望、憎悪を、吾にも見せてくれ』
『吾は虚神アルカディア。己が進化の為に諸君を苦しめる、諸悪の根源である』
●グリモアベース
「と言う訳で、『虚神アルカディア』を討滅して来て下さい」
羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)が君達を迎える。
聖域の果て。
大量の天使核に守られた『黄金の玉座』が鎮座する場。
そこに近付けば、周辺の大気が変化し、一振りの剣を携えた等身大の幽鬼が如き敵『虚神アルカディア』が姿を現す。
「敵はこちらがどんな戦法を選んでも対応してくる強敵……しかし、これはチャンスでもあります」
アルカディアは、多彩な【戦闘手段】を持ち、猟兵事にそれを適宜切り替えて攻撃してくる。
それはつまり"こちらの得意分野で勝負できる"と言う事でもある。
「戦うべき相手の戦法を選んでおき、それに予め対応できるような工夫を用意しておく。それがこの『虚神アルカディア』の攻略法です」
そしてくしなは背景をブルーアルカディアへと変化させる。
「こちらに合わせて、戦闘手段を変える……恐らく、アルカディアには未だ"個"がないのでしょう。故に、願いを叶える万能の神ともされてきた。ここでアルカディアを倒す事はきっと、猟兵にしか拓けない未来に繋がるのだと思います。頑張って下さい」
ナイン高橋
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、『アルカディア争奪戦 』の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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ナイン高橋です。
今回の依頼は早めの返却になる予定です。
敵は通常の戦闘を仕掛けると基本的に全ての能力で猟兵を凌駕しているボスです。
グリモア猟兵によって予測できている敵の行動や特殊な能力を利用し、それを突破する工夫をお願いします。
プレイングボーナスは、アルカディアの「戦闘手段」ひとつを選び、それに対抗する事です。
敵の「戦闘手段」については申し訳ないのですが、文字数の関係で戦争ページを参照ください。
https://tw6.jp/html/world/event/032war/032_setumei_5d4f7rt8.htm
特に読まなくても、選ばなかった場合はMS側でそれっぽいのを選びます。
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プレイングボーナス……「戦闘手段」をひとつ選び、それに対抗する。
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第1章 ボス戦
『虚神アルカディア』
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POW : アルカディア・エフェクト
レベルm半径内を【拒絶の雲海】で覆い、範囲内のあらゆる物質を【爆発気流】で加速、もしくは【猛毒気流】で減速できる。
SPD : アルカディア・インフェルノ
【石の剣】から、戦場全体に「敵味方を識別する【無限増殖植物群】」を放ち、ダメージと【呼吸不能】の状態異常を与える。
WIZ : アルカディア・ヴォイド
【万物を消滅させる虚無】を宿した【見えざる完全球体】を射出する。[見えざる完全球体]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
👑11
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御形・菘
はっはっは、妾が選ぶのは当然、鏡戟戦だ!
妾の持つ諸々のオーラを、防御に纏うのではなく可能な限り外向きに放出しよう
不可視の球体が、オーラに触れて削れた瞬間に軌道を察知し全力回避だ!
左腕の桜は、固めてきての殴打であろう? 尾を使い頭だけは確実にガードして凌ぐ!
はーっはっはっは! このシチュで妾が考えることなど実に明白!
クライマックスバトル! 自分のコピー! そして普段の倍の桜吹雪!
これほどまでにエモきバトルなら、真っ向ブン殴り合うのが妾の流儀よ!
…だが、だから! 此度は勝利に徹する!
桜吹雪を広く拡散、身を隠す目くらましに使おう
まさか遠距離射撃をブチ込むとは思うまい、アーダーライトの歓喜の閃光をな!
●
「はっはっは、妾が選ぶのは当然、鏡戟戦だ!」
御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は玉座へと辿り着くと高笑いを上げながらびしりと異形の指を伸ばしアルカディアへと挑戦状を叩きつける。
選ぶ戦闘手段は『鏡戟戦』!
『吾にくれ……強者よ。生命を……』
周囲の大気が変化していくと、その姿が虚ろなる神。アルカディアへと集束していく。
そしてアルカディアは菘の前に出ると、その虚ろなる顔に『菘の顔』を写し取ってきた。
『……はーはっはっはっ!吾、推参なり!』
「はーはっはっはっ!面白い!さあいくぞ!」
鏡戟戦。
それは個を持たぬアルカディアが、戦う猟兵の顔や性格を写し取り、そしてこちらのユーベルコードすらもコピーして使用してくるという脅威の戦闘手段。
『はーはっはっはっ!アルカディア・ヴォイド!』
だが単なるコピーではない。
アルカディア本人の驚異的なステータスはそのまま。先制攻撃でなおかつ、アルカディア本人のユーベルコードをも使用してくる。
言わば、二重先制ユーベルコード!
並みの対応ではこの攻撃を突破する事は出来ないだろう。
「はーはっはっはっ!しかし!しかしだ!鏡戟戦は妾の性格までもを写し取ってしまう!」
菘はアルカディアの攻撃を待ち受ける。
放たれた無数のアルカディア・ヴォイド……触れるもの全てを消滅させる虚無を宿した見えざる完全球体。
それらに対して菘は、己のオーラを、防御ではなく、薄く可能な限り広く外向きに放出!
「どのような防御も消滅させられてしまうのであれば、防御力など不要!」
必要なのは、不可視の敵の攻撃を察知するためのレーダーのような役割。
「見えたぞ!はーはっはっはっ!」
そして菘は消失させられたオーラから攻撃を予測し全力で回避。とにかく避ける!そして突撃しにきた自分と同じ顔をしたアルカディアにぶつかりにいく!
『吾に生命を!』
「妾だからな!読めておるぞ!左腕の桜は、固めてきての殴打であろう?」
派手な攻撃好きである菘をコピーしたのであれば、アルカディアはアルカディア・ヴォイドを放出したあとは接近戦に来ると自分自身だからこそわかる!
『はーはっはっはっ!』
アルカディアは菘のユーベルコード。世界満たす桜の散り始め(フォールン・チェリーブロッサム)を使い、桜となった左腕を固めて殴る!殴る!
「はーっはっはっは! このシチュで妾が考えることなど実に明白!」
菘は尾を使い頭だけは確実にガードして凌ぎながらも、なんとか己もユーベルコードを発動する。
「クライマックスバトル! 自分のコピー! そして普段の倍の桜吹雪!これほどまでにエモきバトルなら、真っ向ブン殴り合うのが妾の流儀よ!」
そして広がる桜吹雪!
目晦ましとなった桜が視界を妨げると、アルカディアは菘の顔を喜びの表情に変えて、大きく振りかぶって全力で殴りつける!
……虚空を。
『……!!!???』
「……だが、だから! 此度は勝利に徹する!」
菘の性格であれば、ここは全力で殴り合う。ぶつかり合う。それこそがエモさ。
だが。
だからこそ、裏をかく。
「桜吹雪は、身を隠し、距離を離すために使わせてもらった!」
殴り合いでは、既にダメージを受け、素のステータスでも負けているアルカディア相手に耐え抜く事は難しい。
故に菘は、殴り合いではなく、ここに来て一方的な射撃戦へと舵を切ったのだ!
「まさか遠距離射撃をブチ込むとは思うまい、アーダーライトの歓喜の閃光をな!」
そして左腕に装備した超巨大砲がアルカディアにぶちまけられるのであった!
大成功
🔵🔵🔵
荒谷・つかさ
私の得意分野、といったらコレしかないわね。
良いわ、真っ向勝負と行こうじゃないの。
●技能戦
鍛錬の末に獲得した『怪力』での勝負を挑む
ルールは肉体を持つ者達の原初の闘争こと、『殴り合い』
場所は戦いやすければ何でも構わないわ
戦う際にはきちんと構えを取り、基本に忠実に攻防バランスよく
そこに持ち前の『怪力』を乗せる事で、地道かつ確実に戦っていく
如何に強大な力であっても、雑に振るうだけであれば回避や捌きで凌ぐのは容易い
怪力の極意は身体の制御に有り
恒常的に肉体を持つことが出来なかった虚神に、その筋力は使いこなせるのかしらね?
肉体を極める道を歩むものとして、この戦い……負けるわけにはいかないのよ!
●
「私の得意分野、といったらコレしかないわね」
荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)が転移してくれば、アルカディアは無造作にスキャン。
即座に虚ろなる神はその権能を発揮しフィールドを書き換えていく。
『吾は、強者の生命を喰らわなければ進化できない』
そして出現したのは、《デスマッチリング》!
『吾は肉体が欲しい。強者よ。その生命を、吾にくれ』
「良いわ、真っ向勝負と行こうじゃないの。」
戦闘手段:技能戦。
それは、スキャンされた猟兵が「得意とする技能を遺憾なく発揮できる場所」が再現される。
そしてアルカディアも猟兵も全てのユーベルコードが封じられる代わりに、『技能』を持って戦う事でなんやかんやで勝敗を決するのだ!
「私の得意技能は……『怪力
』!!!」
ドゴォォォン!!!と凄まじい轟音を立てながら、虚神アルカディアとつかさが両手を組み合い、リングの中央でにらみ合う!
ルールは、肉体を持つ者達の原初の闘争こと、『殴り合い』!
『吾は、強者の生命を望む……!強き者よ!その苦悩を見せてくれ!』
バキバキと音を立てながらアルカディアは幽鬼の如き身体からは想像も付かないような『怪力』でつかさを押し込んでいく。
見た目も華奢で小柄なつかさに対し、純粋にアルカディアの方が身体も大きく、単純な力比べだけでは相手に分があるように見える。
「でも、私のはただの『怪力』じゃないわ。お望み通り、見せてあげるわ。苦悩を、厳しい鍛錬の末に獲得した『怪力』を!」
だがつかさはその細腕で……羅刹の細腕でアルカディアを振り払うと、渾身の力を込めた拳をぶちかます!
『ヌゥ!?』
巨躯のアルカディアが、つかさの拳に大きく仰け反る。
『吾は、進化したいのだぁ!』
だがアルカディアもまたこの一撃で倒される訳ではない。
踏み止まった足を前に出し、反撃の拳をつかさに叩き込みに来る。
「くっ」
ずしんと来る拳。
このフィールドに合った高度なレベルの怪力による攻撃だ。
「やっぱりね」
しかし、殴られ仰け反ったアルカディアと違い、つかさはダメージを受けはしても下がらない。
アルカディアの拳はつかさのガードに防がれていたのだ。
「『怪力』の極意は、身体と力の制御に有り」
つかさは拳を弾くと、構えを取る。
「如何に強大な力であっても、雑に振るうだけであれば回避や捌きで凌ぐのは容易い」
ただ力があるだけが怪力の本質ではない。
強靭な筋力を正しく使う。
それこそが、『怪力』の技能たる本質なのだと。
「恒常的に肉体を持つことが出来なかった虚神に、その筋力は使いこなせなかったようね!」
つかさは……『怪力』以外の技能の一切合切を会得する隙なく、ただただ鍛え続けた拳を振るう!
「肉体を極める道を歩むものとして、この戦い……負けるわけにはいかないのよ!」
そして全身全霊の拳が、アルカディアをこのリングから殴り飛ばすのであった!
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・技能戦/【POW】
・アド/絡◎
■行動
それでは、お相手願いますぅ。
飛空艇乗りが集まる料理屋を再現、[大食い]での対決を挑みますねぇ。
虚神は『舌が無い』とのこと、お食事を楽しむのは難しいでしょうし、『シェフ姿の虚神が出す大量の[料理]を食べきれるか』という対決が良さそうですぅ。
少量の炭酸水で血行を刺激、食べ易い状態を作りお食事開始ですぅ。
メニュー順はペースを上げ易い『野菜類』→『さっぱり系』→『こってり系』の流れとし、飽きが来ない様配分しましょう。
飲物は途中では少量ずつ、残りは最後に纏めて頂くと、食物が胃の中で膨らまず食べ易いですぅ。
『豊極の女神紋』で吸収速度も増強、美味しく頂きますねぇ。
●
「それでは、お相手願いますぅ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が虚神アルカディアの前に出ると、その身体を無造作にスキャンさせられる。
そう。戦闘手段:技能戦だ!
「私が得意とする技能と言えばぁもちろん『大食い』ですぅ」
そして開かれるのは飛空艇乗りが集まる料理屋を再現された、バトルフィールド!
ここではアルカディアはTPOに沿った格好でかなりの高いレベルの技能を発揮して来る。
『だけど吾には、まだ血も、舌も、皮膚も、無い』
「それでシェフ姿なのですねぇ」
そんな訳で大食い技能を持ったアルカディアは、大量の料理を作り出す大食いをもたらす技能のアルカディアとなっていた!
『そうだ。生命ある者の苦悩、欲望、憎悪を……食事を食べ過ぎて苦しいという感情を、吾にも見せてくれ』
「望むところですぅ」
そして始まったのは、『シェフ姿の虚神が出す大量の[料理]を食べきれるか』対決であった!
『吾の作る料理の速度についてこれるか』
アルカディアシェフの巧みな料理術が光る!
なお、技能戦のバトルフィールドでは猟兵もアルカディア本人もユーベルコードは封じられるため純粋たる大食い技能のなせる技である。
「宴会メニューフルコースを一気に作り上げる事で色々なものを食べさせて満腹感を上げさせてくる作戦ですねぇ……」
しかしるこるもまた『大食い』技能には自信がある!
まずは手にする炭酸水。少量だけをすっと飲み干すと炭酸成分が胃袋を刺激し膨れて広がる。
更には血行を刺激する事で"食べ易い"状態を作り出すと、ナイフとフォークを両手に持つ!
「いただきますぅ~」
そして始まった、食事フェイズ!
メニュー順はペースを上げ易い『野菜類』→『さっぱり系』→『こってり系』の流れ。
飽きがこない様に配分にも気を付ける。
「ん~、おいしいですぅ」
パクパクもぐもぐとるこるはどんどん出される料理を食べていく。
飲物は途中では少量ずつ、残りは最後に纏めて頂くと、食物が胃の中で膨らまず食べ易い。
「ぷはぁ。おいしいですねぇ」
そしてあっという間に数人分の料理を完食!
すっかりるこるのお腹もぽっこりしてしまっていた。
『強者よ。それでこそ玉座に集まりし者よ』
だが、それだけでアルカディアが終わる訳もない!
『吾は虚神アルカディア。己が進化の為に諸君を食べきれない量の料理で苦しめる、諸悪の根源である』
ここに来てシェフアルカディアの追加メニュー!
しかもこってり〆のラーメン丼。
ついでに出してくる〆の雑炊。
更にとどめの〆のうどんだー!
「むむむ。これは……!」
流石のるこるも〆軍団炭水化物に思わずお腹に手を当てて……そしてそこに光る『豊極の女神紋』を感じ取る!
『ヌゥ!?それは
……!?』
胎内より輝く神紋。それはるこるのカロリー吸収限界を極大化する刻印である。
そして消化吸収が始まる。
食事とは、それはカロリーを得る行為でありながら、同時にカロリーを消費する行動でもあるのだ!
女神紋の力もあり、るこるはなんかみるみる内にお腹のカロリーが胸とかお尻とかに変換されていく。
「おいしそうですぅ~♪」
箸とスプーンに持ち替えたるこるはそのまま〆を迎え入れる。
パクパクもぐもぐ。ずるずる。ごくん。
『グワーッ!!!』
流石のアルカディアもこの『大食い』パワーには圧倒されるのであった!
大成功
🔵🔵🔵
雪・兼光
アドリブとかお任せ
そんなに高く舞い上がって、
こっちのアウトレンジから攻撃しているつもりか?(狙撃戦)
○先制攻撃対処
第六感で可能な限り避ける
植物のツルとかの攻撃はブラスターを打ち込んで弾けるか試す
無理ならキャリーバッグを盾受けする
呼吸困難は継続戦闘で耐えタイムアタック開始
こんどはこっちの番だ
防ぎきったら、スナイパー、2回攻撃、乱れ打ち、空中戦でユーベルコードを撃ち込む
引き続き植物群はブラスターで除去したり、第六感で避ける
傷があるなら、傷口を抉るも忘れずに
どうした?神様?
ヒトからの供物だぜ?たっぷり味わってくれよ
アンタが落ちるか俺が落ちるか勝負と行こうじゃぁないか
●
アルカディアは「拒絶の雲海」を噴出しながら天空を高速飛翔すると、空中に巻き上げた遺跡の瓦礫に身を隠すと先制ユーベルコードを放って来た。
狙撃戦だ!
『全世界にばらまいた吾がしもべ、『植物』達。アルカディア・インフェルノ』
【無限増殖植物群】が猟兵たちを捕らえようとそのツルを伸ばしてくる。
「そんなに高く舞い上がって、こっちのアウトレンジから攻撃しているつもりか?」
雪・兼光(ブラスターガンナー・f14765)はその超遠距離からの先制攻撃を第六感で避け……切れなかったのでキャリーバックを犠牲にしてなんとか耐えた!
「っても、本命はこっちか」
『生命ある者の苦悩、欲望、憎悪を、吾にも見せてくれ』
ツルは防いだ。
だが降り注ぐ胞子までは払えない。
空中に漂いながら無限に増えていく植物の胞子は放っておけば呼吸困難を引き起こしてしまうだろう。
「そこは、タイムアタック開始だ」
兼光の回答は、それを無理矢理耐えて、そして倒れる前に一撃入れるという完全な漢スタイルだった!
『そうだ。抗え。強者よ。吾にその生命のもがきを見せるのだ』
「こんどはこっちの番だ。いくぜ、神様よ!」
兼光はブラスターを構えると、とにかく乱射!
こちらの防御は銃撃で撃ち落とすしかなく、敵の姿が見えないならば瓦礫も全て吹き飛ばすしかないと撃つ!
『吾は虚神アルカディア。己が進化の為に諸君を苦しめる、諸悪の根源である』
「オラオラオラ!どうした?神様?ヒトからの供物だぜ?たっぷり味わってくれよ」
遠距離から来るツルは撃ち落とせても無限増殖する植物のもたらす呼吸困難はかなり早そうだ。制限時間は少ない。
拒絶の雲海の奥にいるアルカディアを狙うのは難しいだろう。
だが兼光は愚直に諦めずにブラスターを撃つ。
「アンタが落ちるか俺が落ちるか勝負と行こうじゃぁないか」
そして直感が告げるタイミング。
兼光は残り少ない時間の中で最後の力を振り絞ってユーベルコードを込める。
「劣っているからって舐めんじゃねぇよォ!!UDC-XXXX-A事象1『上位存在殺しの閃光』(カケテイタチカラ)!」
格上にこそダメージが高い。神殺しの閃光が、アルカディアを穿つ!
大成功
🔵🔵🔵
ミュー・ティフィア
狩猟戦です!
ルミエル、力を貸して!敵の放つ植物郡を焼き払って無効化したいの!
『えぇ、もちろん。存分に焼き尽くしちゃいなさい!』
ついでに魔獣をこんがり美味しく食べたいです!
『……えぇー?』
ルミエルは困惑してるけど本気です!
戦場全体を焼き払う浄化の炎で魔獣の調理と植物群の殲滅と虚神への攻撃を同時に行います。
こっちに来る前に植物を焼き尽くせれば呼吸不能問題も解決!
もし駄目そうなら結界を張って呼吸はなんとかします!
うん、塩胡椒だけでも美味しい!本当はもっと凝った料理にしたいけど贅沢は言えませんよね。
食べれば浄化の炎も更に強くなる。
この調子で魔獣も植物群も虚神も全部こんがり焼いちゃいましょう!
●
『そうだ。生命ある者の苦悩、欲望、憎悪を、吾にも見せてくれ』
狩猟戦。
虚神アルカディアは石の剣から【無限増殖植物群】を、そして同時に多数の魔獣を召喚すると二重でミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)へと広範囲攻撃を仕掛けて来た!
「ルミエル、力を貸して!敵の放つ植物郡を焼き払って無効化したいの!」
ミューは迫る植物と魔獣を前に、精霊ルミエルに力を貸すように頼む。
『えぇ、もちろん。存分に焼き尽くしちゃいなさい!』
ミューの声に応え、ルミエルはその力を開放する。
「ついでに魔獣をこんがり美味しく食べたいです!」
『……えぇー?』
ミューのまさかの発言に、ルミエルは困惑しながらも魔力障壁から放たれた戦場全体に届く【邪悪を焼き尽くす浄化の炎】は無限増殖する植物群を焼き尽くさんとする。
呼吸困難に陥らせてくるような細かい胞子すらも障壁で塞ぎながら燃やし尽くしていく。
「こっちに来る前に植物を焼き尽くせれば呼吸不能問題も解決!あとは食べるだけです!」
『……いやそうだけどさぁ』
そして火力があれば魔獣もこんがり。
迷いがないからだろうか意外と素早い動きでそのままミューは魔獣(こんがり)の元まで行くとざっくり肉を裂いて、塩コショウ。
パクリと口にする。
「うん、塩胡椒だけでも美味しい!」
『え、調味料持って来てるとか最初からその気だったの……』
「本当はもっと凝った料理にしたいけど贅沢は言えませんよね」
呆れるルミエルの前でミューはパクパク。
そしてこの狩猟戦では魔獣を撃退し、その肉を喰らう事が出来れば、一時的にその力を奪ってパワーアップできるのだ。
『吾は肉体が欲しい。生命になりたいのだ』
「むむ。ルミエル、お肉を食べたので浄化の炎も更に強くできるはずです!」
『確かに、より強い魔力を感じるよ』
「この調子で魔獣も植物群も虚神も全部こんがり焼いちゃいましょう!」
ミューはアルカディアをガンガン追い詰めていくのだった。
大成功
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七那原・望
迷宮戦
みんなの力を貸してください。
アマービレでねこさん達を呼び出したらねこさん達と一緒に多重詠唱全力魔法で艦隊のあらゆる性能を限界突破させ、炎属性の結界も展開します。
第六感で敵の行動、迷宮の構造を見切ります。
迷宮の構造についての情報は勇士達の目視での情報と照らし合わせつつ迅速にルートを定めながら進行。
襲い来る植物群は近付く前にねこさんの炎属性全力魔法で焼き払います。
敵を正面に捉えたら砲撃担当による強化魔力砲を一斉発射。
威力は十分ですが、怯んだところで素早く世界を放ち追撃を。
この船のみんななら何回かチャンスがあれば、もしくはヒントがあれば答えられる問いです。
でもお前には決して理解できませんよ。
●
『吾は肉体が欲しい。生命になりたいのだ』
虚神アルカディアは、全身から噴出した拒絶の雲海によって巨大な「雲海の迷宮」を一瞬で形成してきた。
『強者達よ、玉座に集まれ。その生命を吾にくれ』
これぞ、迷宮を踏破する必要がある戦い。
迷宮戦だ!
「みんなの力を貸してください」
七那原・望(封印されし果実・f04836)はアルカディアの作った迷宮を、勇姿の飛空艇艦隊と共に攻略に挑む。
『アルカディア・インフェルノ』
だがこの迷宮はアルカディアの作ったもの。
アルカディアはこちらを避けるように移動しつつ、迷宮のあちこちに配置された「雲の鏡」越しに一方的に植物群を放って攻撃を仕掛けて来る!
「共達・アマービレ」
しかし望が鈴のついたタクトを振って、沢山の魔法猫を召喚。
そして猫たちと一緒に多重詠唱全力魔法で艦隊の性能を引き上げ、同時に炎属性の結界を展開。
迫る植物を焼き尽くす!
「あとは迷宮を攻略するだけです!」
望はそのまま艦隊と共に雲海の迷宮を進む!
アルカディアは一方的にこちらに攻撃を仕掛けてくるように見えるが、アルカディア自身もこの迷宮の地形に沿ってしか移動できないのだ。
「私の第六感で、敵の動きも行動も、見切ります!」
勇士達の目視での情報と照らし合わせつつルートを選ぶが、何の情報収集もしていない状態で勘で当てにいくのは普通はかなり難しい。
それに全力魔法で守っている艦隊と言う事は、艦隊を別けて迎撃するのではなく、単純にアルカディアに追いついていくという力技の踏破方法だ。
当然その間もアルカディアからの無限増殖植物の攻撃を受け続ける事になり、望はそれを防ぎ続ける。
はっきり言えばかなり分の悪い賭け。
だが、時間と体力をかなり掛けながらも、望は何よりも幸運に恵まれた。
「捉えました」
全力魔法を放ち続けてきた望は肩で息をしてもはや限界を超えている。
魔法猫も力尽きて既にいない。
だがそれでも、遂に正面にアルカディアを補足した。
『そうだ。生命ある者の苦悩、欲望、憎悪を、吾にも見せてくれ』
アルカディアは望の乗る飛空艇に向けて植物群を放って来る。
「今です、皆さん!一斉発射」
ここで勇姿の飛空艇艦隊がここぞとばかりに砲撃で抵抗。
望の強化もあり、植物群の攻撃を完全とまではいかずともひるませる事に成功する。
そして、それで十分。
「これがわたしの知る世界の在り方。お前に問います」
世界(レ・ミゼラブル)。
放たれたユーベルコードは、望の質問と共にアルカディアを撃つ。
『吾に、質問であると?』
「世界に希望はあるか。それは、どのような物か。答えられる物なら、答えてみなさい!」
『……希望』
それは、望自身が得た経験と価値観。それらが織り成す万感の問い。
「この船のみんななら何回かチャンスがあれば、もしくはヒントがあれば答えられる問いです」
望は、共にここまで駆けてきた勇姿たちと共にアルカディアに詰め寄っていく。
『……希望は、あるであろう』
そしてアルカディアの答えはこうだった。
『生命には、希望がある……。進化していく、希望がある……そうであろう』
「まさか……」
望はアルカディアの答えに、予想外の回答に戸惑いながらも回答を促す。
そして知る。
やはり、アルカディアには答えはないと。
『だが……吾には、まだ血も、舌も、皮膚も、無い』
何処か虚空を見つめるアルカディアは石の剣をゆっくりと向けて来る。
『吾にはない。故に、吾に生命をくれ』
「やはり、お前には決して理解できませんよ」
望みを叶える万能の神としての一面も持つ虚神アルカディア。
己を持てずに他者を写す神は、故に他者に希望を持つだろう。
だがそれは、回答としては不十分なものだろう。
「ここで朽ち果てなさい」
放たれようとした植物群すらも飲み込んで、悪意と絶望に満ちた疑似世界がアルカディアを揺蕩う大気へとその身を還すのだった。
虚神アルカディア。
撃破。
大成功
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