アルカディア争奪戦㉒〜戦艦王国
●『大戦艦』ジェイダイト
「続いて『ジェード王国』との決戦だな。ここで戦うのはその本拠地そのもの……世界最大のガレオノイド『ジェイダイト』だ」
グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、任務の説明を始めた。この度の戦争アタックの進展で、また新しくアルカディアの玉座を目指す『六大屍人帝国』のひとつとの決戦が始まったが、今度の敵も規格外である。
「浮遊大陸並みの巨体を持つジェイダイトは、このジェード王国の国王その人であり、配下の全オブリビオンを自らの躯体に搭載しているぞ」
そんな彼の望みは、『自身の無敵化による永遠王国の樹立』である。なるほど国土そのものである彼が無敵になれば、永遠王国の樹立も容易だろう。
「さて、相手は斯様に空中を自在に飛行する『大戦艦』だ。それ故、浮遊大陸の地上から戦いを挑むのは得策では無い」
と、くれば、対応は一つだ。
「そう、空中戦でジェイダイトへと挑むのだ!」
自前の翼で飛行しても、各種空飛ぶ乗り物を使っても、飛空艇艦隊の飛空艇に同乗させて貰っても構わない。空中戦で、この大戦艦との戦いに片をつけに行こう!
「とはいえ、空中戦は前提条件のようなものだ。ジェイダイトは超弩級魔導砲や無敵バリア発生装置を装備している上、配下のオブリビオン空賊部隊も大量に搭載している恐るべきオブリビオンだ」
かなりの激戦となる事は想像に難くない。勝利には全力を尽くして戦う必要があるだろう。
「敵は強大だ。しかし、だからこそアルカディアの玉座に到達させてはならぬ! ジェイダイトをここで打ち倒すのだ!」
猟兵達を激励した百々は、彼らを決戦の地へと転移させるのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。
●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『空中戦で敵に挑む』です。
第1章 ボス戦
『『大戦艦』ジェイダイト』
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POW : 超弩級魔導砲
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【ライトニング 】属性の【魔導砲】を、レベル×5mの直線上に放つ。
SPD : 飛空艇部隊出撃
レベル×1体の【飛空艇部隊 】を召喚する。[飛空艇部隊 ]は【空中戦】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
WIZ : 無敵バリア発生装置
【無敵バリア放出形態 】に変形し、自身の【バリア発生装置の露出】を代償に、自身の【あらゆる攻撃を無効化する『無敵バリア』】を強化する。
👑11
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ヴォルフスブルク・ヴェストファーレン
ひぃん…大きすぎです…
せめて私単艦じゃなくて姉妹がいればなぁ…
…無いものをねだってもしょうがないですね!私もガレオノイド、空中戦の一つや二つ!
大きければ懐に入れば攻撃しづらいはず…飛空艇に変身して接近を…に゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛!?思った以上に出てくる敵の飛空艇が多い!?
囲まれたらやられちゃいますので変身を解除して相手の飛空艇に乗り移り白兵戦で乗っ取りです!飛空艇よりは身軽ですし翔剣士なのでお手の物です!
乗っているのが落ちそうならまた飛んで別の飛空艇に飛び移り乗っ取ります!
何とかジェイダイトさんまでたどり着いたら乗ってる飛空艇を落としてぶつけましょう!爆弾とかも積んでるはずですので!
「ひぃん……大きすぎです……せめて私単艦じゃなくて姉妹がいればなぁ……」
戦場に転移してきたヴォルフスブルク・ヴェストファーレン(鉄の狼・f34026)は、『大戦艦』ジェイダイトの威容を見て弱気な声を上げた。同じガレオノイドでも、相手の巨大さは規格外に過ぎる。これでは同型艦の援護が欲しくなるのも無理からぬことか。
「……無いものをねだってもしょうがないですね! 私もガレオノイド、空中戦の一つや二つ! 大きければ懐に入れば攻撃しづらいはずです!」
とはいえ、ここにいるのはヴォルフスブルクただ一艦だ。今は彼女ができることを考えなければならない。ヴォルフスブルクは気合を入れると、飛空艇に変身してジェイダイトへの接近を試みる。
「正しき空の戦い方を、あなた達が見せつけてやりなさい」
「に゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛!? 思った以上に出てくる敵の飛空艇が多い!?」
しかし、ジェイダイトから大量のオブリビオン空賊団が、ヴォルフスブルクを迎撃するために出撃してきた。それに慌てて悲鳴を上げたヴォルフスブルクだが、目をぐるぐるとさせつつも、彼女はしっかり適切な対応をしていた。
「人の姿だって、脚には自信があるんです!」
翔剣士として、ヴォルフスブルクは身軽な動きを得意としている。そこで彼女は相手の飛空艇に乗り移り、白兵戦で襲撃した。飛空艇同士の空中戦では多勢に無勢だが、これならば数の不利は存在しない。
「くそっ! こいつ速すぎる……!」
「よし! この調子でどんどん落としていきます!」
襲撃した艦が墜落し始めれば、ヴォルフスブルクは次の艦に乗り移って次々に撃破していく。そうしていく中で装甲をパージし、『Wolfs Gambit』でさらに加速した彼女はもう止まらない。
「後はこの爆撃艇を、ジェイダイトさんにぶつけてやりましょう!」
飛び移って撃墜していく中で大量搭載した飛空艇を見つけたヴォルフスブルクは、それを乗っ取るとジェイダイト目掛けて突っ込ませる。そして、途中で飛空艇に戻って離脱した彼女の後ろで、大爆発が巻き起こったのであった。
大成功
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ブランク・コード
――いえ知ってますがなんで王が戦艦そのものなんですか!!
出先で戦艦と斬り合うとか想定してないんですよね……やりますけど。
戦艦ですから何かしらの無敵装甲は持ってるんじゃないかって
思ってましたがやっぱり持ってますか!!!
仕方ありません、『最初から発生装置一点狙い』で行きます!!
飛んでくる空賊の攻撃や戦艦からの砲撃は【見切り】つつ、
【迷彩】【ジャミング】でバリア発生装置の露出までは撹乱に徹します!
というかシグルドはそもそも砲撃するキャバリアじゃないんで!
バリア発生装置が見えたならば、
懐まで飛び込んで【指定UC】で叩き斬ります!
強化した以上なんらかの障害が勝手に向こうに出ると思いますが……
※アドリブ可
「私はジェード王国国王にして、世界最大のガレオノイド・ジェイダイト。そして、私に住まうあなた達は、最精鋭のオブリビオン空賊。そんな私達が急造の飛空艇艦隊や猟兵になど、負ける筈がありません」
浮遊大陸と見紛うばかりの『大戦艦』が、その空域に浮かんでいる。その撃破任務を受けたのが、ブランク・コード(無よりの変異・f30157)であった。
「いえ知ってますが、なんで王が戦艦そのものなんですか!! 出先で戦艦と斬り合うとか想定してないんですよね……やりますけど」
少々愚痴りつつも、『シグルド=キャルバリア』に搭乗した彼は、ジェイダイトへと空中戦で挑みかかる。
「来ましたね、猟兵よ。私は攻防共に隙が無いことを教えてあげましょう」
対するジェイダイトは『無敵バリア放出形態』に変形し、あらゆる攻撃を通さないバリアを展開すると、シグルドへと砲撃を開始した。
「戦艦ですから何かしらの無敵装甲は持ってるんじゃないかって思ってましたが、やっぱり持ってますか!!!」
この無敵バリアの前には、一切の攻撃が通らない。そこでブランクは、ジャミングや機体の迷彩を駆使して、ひたすらに攪乱に徹する。もっとも、そうやって耐えているだけでは勝つことはできない。そうしながら彼が探しているのは、敵の唯一の弱点だ。
「見つけました! アレさえ破壊すれば……!」
そしてついに、ブランクは『バリア発生装置』を発見すると、それを目掛けてシグルドを突っ込ませる。
「サイキックエナジー充填100%、叩き斬ります!」
ブランクの放った『白刃一閃:思念の光刃』によって、『BXベルヴェルク=グラム』はバリア発生装置を両断した。
「見抜かれていましたか。しかし、すぐに修復すれば問題ありませ……修復不可!?」
単に破壊されただけならば修復も可能だっただろう。しかし、攻撃に込められたサイキックエナジーは、発生装置を完全に破壊した上、エネルギー供給ラインにもダメージを与えていた。これでは、早期の修復は無理だ。ブランクの攻撃によって、今回の決戦での無敵バリアは封じられたのである。
大成功
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早乙女・翼
あの戦艦がガレオノイド…ってデカすぎだろ!
年齢=全長だっけ?
トンでもない老害さね…
自前の羽で飛行して向かう
手には魔剣
あのデカブツ、正直俺らサイズがチマチマ攻撃しても蚊に刺された様なもんだろうけど
地形変えるレベルの叩き付けるっきゃねぇな
魔導砲の砲口は視認出来る分把握しながら、その直線地点を避けるようジグザグに飛んで
詠唱時間を与える気は無い
魔剣振りかざしUC発動
砲台設置してる辺りから狙って神雷をぶっ放す
砲を撃たれたとしても小回り利かせて直撃だけは避けたい
撃った後は威力もリセットされるだろうし連打は出来ないだろ?
こっちは常に持てる全力さね
船底にも穴あけてやるからさっさと骸の海に沈没してしまえ!
ヴィクトリア・ノウェム
行くですエル・セプス、私達の力、見せてやるです
先手必勝、エル・セプスを人型外装形態へと変形、エンジェリックドライブを出力全開でUC【セラフィック・ブレイカー】を使うです
……約118×100㎞/h、だいたい1秒で3000m近い速度の高速突撃、予め詠唱してない限り、見てからじゃチャージなんて間に合わない、です。
それで思いっきり突っ込み、艦体のバランスを崩すような箇所を狙って思いっきりエル・セプスでその勢いのままぶん殴って傾けてやるです
その後は崩したバランスを戻すまでに周囲を飛びながらデビルアヴェンジャーからガム弾ばら撒いて甲板や発着場をべっとべとにしてやるです
※アドリブ他歓迎です
続いて早乙女・翼(彼岸の柘榴・f15830)とヴィクトリア・ノウェム(はらぺこ空戦天使・f33941)が、『大戦艦』ジェイダイトへと決戦を挑む。
「あの戦艦がガレオノイド……ってデカすぎだろ! 年齢=全長だっけ? トンでもない老害さね……」
敵の全長はゆうに1kmは超えている。ガレオノイドの法則に従えば、つまりは1000歳どころではないということになる。そして、つまりはそれだけ長きに渡ってジェード王国を支配してきたことになる。その事実に、自前の翼で飛翔する翼は呆れた顔だ。
「行くですエル・セプス、私達の力、見せてやるです」
そして人型外装形態にした『エル・セプス』は、やる気に満ち溢れていた。相手は巨大すぎるとはいえ飛空艇だ。飛空艇パイロットとしての対抗心があるのかもしれない。
「さって、あのデカブツ、正直俺らサイズがチマチマ攻撃しても蚊に刺された様なもんだろうけど……近づいてデカいのぶちかますにも、砲撃を避けないといけないのが厄介さね」
「そちらは、私に任せるです!」
『超弩級魔導砲』に詠唱時間を与えたくないが、翼が飛翔して近づくにはどうしてもそれなりの時間がかかる。そこで、先制攻撃は機動力の高いヴィクトリアが受け持った。
「先手必勝。エンジェリックドライブ、出力全開……! さあ、天翔ける天使の騎馬の一撃……受けるがいい、です!」
「このサイズで、これだけの衝撃とは……!」
ヴィクトリアはジェイダイトの体制を崩すため、エル・セプスを全力で突っ込ませる。その『セラフィック・ブレイカー』の一撃はサイズ差をもろともせず、むしろ相手の重量すら利用して、ジェイダイトの巨体を揺さぶった。これでは、魔導砲の狙いも付けられない。
「これで終わりじゃないです。こいつで、べっとべとにしてやるです」
さらにヴィクトリアは敵の周囲を飛び回り、『デビルアヴェンジャー』から粘着性のガム弾を甲板や発着場を狙ってばら撒いていく。バランスを崩した上にこの妨害で、敵船上は大混乱。まともに猟兵の迎撃ができない状態だ。
「よし、楽にここまで辿り着けたな。あの子のおかげさね」
ヴィクトリアが大暴れして妨害した結果、翼はろくな妨害も受けずにジェイダイトの超弩級魔導砲の元へと辿り着くことができた。あとは思いっきりやるだけだ。
「傲り高ぶる愚かな者に、主の怒りが降り注がんことを……『断罪の神雷』!!」
『導きの魔剣』を振りかざした翼は、全力のユーベルコードを魔導砲に叩きつけた。そして単純にして強力無比なその一撃は、周囲の地形ごと魔導砲を粉砕した!
「これで厄介な主砲も使用不能さね。船底にも穴あけてやるから、さっさと骸の海に沈没してしまえ!」
「くっ……オブリビオン空賊たち、早く出撃してあの猟兵を倒しなさい!」
敵の最大の攻撃手段を奪った翼は、敵の混乱が収まるまで、さらに攻撃を続けたのであった。
大成功
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ベルト・ラムバルド
アドリブ上等!
でかい!まさに空中大要塞か!
だが…だからこそ!
このベルト・ラムバルドが貴様を倒す為に相手するのだ!行くぞー!
キャバリア操縦して空中戦を仕掛ける!
カリスマオーラのオーラ防御纏って突撃!
二刀の剣を振るって飛空艇を鎧砕きと鎧無視攻撃で切り捨てる!
この天才的な瞬間思考力と勝負勘でい敵の攻撃を空中機動で回避だ!
なるほどまるで空飛ぶ超巨大鯨だ…!ならば鯨狩りだ!
飛空艇部隊を切り抜けたら
サークランサーを抜いてUCによる超巨大荷電粒子ビームを…発射!
索敵と情報収集であの巨大戦艦の土手っ腹に風穴を開けてやる~!
我が名は暗黒騎士ベルト・ラムバルド!
私の名をしかと覚え…骸の海に我が名を知らせるがいい!
「でかい! まさに空中大要塞か! だが……だからこそ! このベルト・ラムバルドが貴様を倒す為に相手するのだ! 行くぞー!!」
巨大な敵にも臆する事無く、むしろ相手にとって不足無しと、ベルト・ラムバルド(自称、光明纏う暗黒騎士・f36452)は暗黒騎士風のキャバリア『パロメデス』に乗って、『大戦艦』ジェイダイトと相対する。
「主砲もバリアも破壊されましたが、あなた達がいれば問題ありません。さあ、正しき空の戦い方を、見せつけてやりなさい」
ジェイダイトは猟兵達の手で超弩級魔導砲も無敵バリア発生装置も破壊されていた。だが、国土でもある大戦艦に搭載するオブリビオン空賊団の精鋭はまだ健在だ。彼らはジェイダイトの指示に従い、パロメデスに襲い掛かってくる。
「この私を止められるものなら、止めて見せよ!」
ベルトはその身に纏ったオーラを防御として、敵集団に突撃していった。上下左右より襲い来る銃撃も何のその、その天才的な瞬間思考力と勝負勘で回避する。そして鋭い空中機動で敵飛空挺に切り込むと、二刀を振るって敵船を切り捨てる。
そうして敵飛空挺部隊を切り抜けたベルトは、ジェイダイドの巨体を目前に『RBXSサークランサー』を構えた。
「なるほどまるで空飛ぶ超巨大鯨だ……! ならば、鯨狩りだ!」
そして、一瞬でジェイダイトの弱い部分を見極めた彼は、必殺のユーベルコードを解き放った。
「土手っ腹に風穴を開けてやる~! 私の名誉と名声の為に……消え去れよッ!!!」
そしてサークルランサーから迸る『邪龍殺しの聖槍』、超巨大荷電粒子ビームがジェイダイトを貫いた!
「そんな……ありえません! この世界最大の私が、撃墜されるなど……!」
これまでの猟兵達の攻撃によるダメージが、予想以上に大きかったようだ。ベルトの攻撃がトドメとなり、大戦艦は轟沈していく。
「ははははは! 我が名は暗黒騎士ベルト・ラムバルド! 私の名をしかと覚え……骸の海に我が名を知らせるがいい!」
それを背景に、ベルトは哄笑を上げて勝ち誇るのであった。
大成功
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