アルカディア争奪戦⑯〜虹色積乱雲の獏羊王
●雲海の聖域
『オーデュポン』によって発見された、アルカディアの玉座を隠す『雲海の聖域』の一つ、アルカディア・スカイゲート。
そこに存在していたのは、
「
拒絶の雲海」を放出する能力をもつ「アルカディア・オブリビオン」……。
『虹色積乱雲の獏羊王』
であった。
●グリモアベースにて
「アルカディア争奪戦にて、アルカディア・スカイゲートへの道が開かれた」
千早・鴉綺(武装機械・f02816)は集まった猟兵たちへ、端末を持っている者には資料データを。そうでない者には紙ベースの資料を渡していく。
「こちらの皆には、オーディポンに従い、スカイゲートを守護しているアルカディア・オブリビオン『虹色積乱雲の獏羊王』、の撃破を頼みたい」
そう言いながら、表示している資料の画面を切り替える。
画面には巨大で虹色をした積乱雲型の羊毛から顔を覗かせる羊が映し出された。
「こいつは敵を眠らせようとする通常のユーベルコードに加え、厄介なことに「
拒絶の雲海」、を放出することで敵対する者を消滅に誘おうとしてくる」
厄介だろ?と集った猟兵たちを見渡して続ける。
「だからこそ
飛空艇艦隊の勇士達と連携し、協力することが鍵となる。
ああ、皆を送り出す先はスカイゲートに到達している
飛空艇艦隊だ。そっちとは既に話がついている」
伝えながら手元の資料を閉じる。
「今回はだいぶ厳しい戦場になる筈だ。大丈夫だとは思うが、皆、無事に帰還してきてくれ。よろしく頼む」
そう締めると、鴉綺は転送の準備へと入るのであった。
林言音
●もふもふ。
閲覧ありがとうございます、林言音です。
一章完結のボス戦シナリオとなります。
●補足事項
今回はアルカディア・オブリビオンの撃破です。
オープニングにもありますように、戦場は雲海の中、飛空艇艦隊にお送りする形になります。
飛空艇艦隊の勇士たちと協力して『
拒絶の雲海』をばら撒く羊さんを撃破してください。
●プレイングボーナス
『
飛空艇艦隊の勇士達と協力し、速攻を仕掛ける』
というプレイングボーナスがございます。是非ご活用くださいませ。
●文字数節約について
共闘、アドリブについてはNGの場合のみプレイングにご記載くださいませ。
また、お連れ様がいらっしゃる場合はお相手の愛称とIDの併記をしていただきますよう、お願いいたします。
第1章 ボス戦
『虹色積乱雲の獏羊王』
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POW : 獏羊王の威厳
【生物無生物を関係なく眠らせる威厳】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : 獏羊王の畏怖
【畏怖】を披露した指定の全対象に【ただひたすらに眠りたい】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ : 獏羊王の光環
【王冠から発せられる全てを眠らせる光】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
👑11
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●
猟兵と
飛空艇艦隊の勇士たちがたどり着いたそこでは、巨大な虹色の雲海が積乱雲の如く立ちはだかるように存在していた。
「これが……アルカディア・オブリビオン……」
「虹色積乱雲の獏羊王……!」
その巨大さ故に、畏れが辺りを包む。
「……ッ!行くぞ!!」
誰の声だったのか。
だが、その声が猟兵や勇士たちを奮い立たせ、戦闘へと立ち向かわせるきっかけとなるのだった。
国栖ヶ谷・鈴鹿
◎アドリブ連携OKです
ヨナ!ぼくたちで先行するよ!
よし……畏怖がくる!
ヨナ、金ピカ装甲(存在感)アクティブ!
ユーベルコヲド、苦集滅道リヰンカネイシヨンでみんなを包んで眠気を反射するよ!
これで雲海も出せないはず!今のうちに、ヨナ、勇士艦隊、全艦集中砲火!出し惜しみなしだ!いっけー!
目覚めたら、即座に反転!
雲海に巻き込まれないように、敵の攻撃範囲から離れて!
ダミーバルーン(残像)で、対象をばらけさせてヒットアンドアウェイで撤退。
あの獏羊王って結構見かけるけど、いっぱいいるの?
●獏羊王って結構見かけるけど、いっぱいいるの?
「ヨナ!ぼくたちで先行するよ!」
ソラクヂラ型航空巡航艇ヨナを駆り『
拒絶の雲海』、を吐き出す巨大な積乱雲……『虹色積乱雲の獏羊王』へと先行していくのは国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ
乙女・f23254)。
雲が身震いをする。
(よし……畏怖がくる!)
「ヨナ、
金ピカ装甲アクティブ!」
ーBaaaaa!!
瞬間、その戦場へ存在するものたちへと畏怖の念を抱かせるかのような鳴き声が響き渡った。
だが、鳴き声が響き渡る寸前で展開したユーベルコヲド『
苦集滅道リヰンカネイシヨン』が虹色積乱雲の獏羊王から放たれる畏怖を弾き返す。
「これで雲海も出せないはず!
今のうちに、ヨナ、勇士艦隊、全艦集中砲火!
出し惜しみなしだ!いっけー!」
鈴鹿の掛け声で雨霰と弾幕が降り注いでいく。
そんな中、雲が再び震えるのを確認すると、即座に反転させるように周囲へと指示を飛ばす。
「雲海に巻き込まれないように、敵の攻撃範囲から離れて!」
ダミーバルーンを虹色積乱雲の獏羊王と反転する
飛空艇艦隊の間へとばら撒き、ヒットアンドアウェイ方式で一度離離脱するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
巨大な敵は過去にも沢山居たしね
【オーラ防御】を身に纏い
★マイクで声を拡声させ【彩音】を発動
僕だけじゃ火力に心元無いから
勇士の皆さんも隙を見て援護お願いできますか!
方法はお任せしますので!
【高速詠唱】で雷魔法の【属性攻撃、範囲攻撃】
なるべく広範囲に当てダメージ量の底上げ
彩音の効果で彩音発動以降の全ての言葉と雷魔法の詠唱を文字として
かつマイクで増幅された声量に応じたサイズで実体化、量産
畏怖?
見えなければ、意味無いよね
敵の動きは【聞き耳】で察し
巨大文字は自分達にとっても視界を遮る壁として、盾として
(雲海自体も視覚には充分悪そうだけど)
羊さんの雲じゃない部分…顔部分等を狙って
ロケットのようにぶつけ攻撃
●巨大な敵は過去にも沢山
「僕だけじゃ火力に心元無いから
飛空艇艦隊勇士の皆さんも隙を見て援護お願いできますか!
方法はお任せしますので!」
雲の噴出が収まるのを見計らい【Angelus amet】、を手にして
飛空艇艦隊の先頭に立つのは栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。
すぅ、と息を整え、澪はメロディを奏で出す。
『教えてあげる。世界に溢れる鮮やかな音!』
マイクを通して溢れ出るメロディだけでなく、言葉が、そして雷魔法の詠唱が、巨大な文字として実体化していく。
澪がその文字を操り、自身や
飛空艇艦隊への獏羊王からの視線を遮る壁として、さらには攻撃を受け止める盾となるように配置する。
獏羊王の身動きで震え出す虹の雲の動きへと合わせるように、獏羊王の雲でない部分……顔へと弾幕や雷、そして巨大化した文字がロケット砲撃のように放たれていく。
広範囲でダメージが底上げされるようにと、調整をしたのがよかったのか悪かったのか。
澪たちの攻撃はしっかりと獏羊王へとダメージを与えつつ、獏羊王の吐き出す虹色の雲は散らされ、煙のように舞い上がり。
巨大な羊の姿を一時、隠していくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
国栖ヶ谷・鈴鹿
◎アドリブ連携OKです
セカンドアタックだ!
眠気で動きが鈍くなっているから、攻撃を通りやすく……!
ユーベルコヲド、神饌カミムスビ・アプラヰアンス!
覆っている虹色の雲?をわたあめにしちゃって!
虹色のわたあめが空をそよぐのは綺麗だけど、それはそれ!
きっちりここで道を開けるよ!
全艦隊砲撃はじめ!
(一斉射、レーザー、弾幕、射撃スキルオンパレード)
目覚めたら、きこやん!眠気対策の結界術を広めに!
一旦引くよ!雲海に注意して!
●虹色のふわふわ
広がっていた虹色の雲が風で散っていく。
(眠気で動きが鈍くなっているから、攻撃を通りやすく……!)
国栖ヶ谷・鈴鹿(命短し恋せよ
乙女・f23254)は再度のアタックへと翔けていく。
「覆っている虹色の雲よ!わたあめになぁれ!」
【
神饌カミムスビ・アプラヰアンス】
鈴鹿の集束させた後光が、獏羊王を覆っている雲へと放たれた。
それは、不思議な光景であった。
……ふわんと。辺りに甘い香りが充満する。
後光があたった虹色の雲は、ふわふわとあまい『わたあめ』へと変わっていくのだ。
風で空をふわふわとそよぐ虹色のわたあめ。
一瞬、鈴鹿はそれに見惚れかける、が。それはそれ!と彼女は気を引き締め攻撃の号令を出す。
「全艦隊!砲撃、はじめ!!」
戦場の
飛空艇艦隊からも同時に砲撃、レーザーなどの遠距離射撃が一斉に行われる。
激しい光と轟音。
噴き上がる煙と虹色の雲……わたあめ。
そして動き出す獏羊王。
「きこやん!眠気対策の結界術を広めに!
一旦引くよ!雲海に注意して!」
ヒットアンドアウェイ方式で離れていく猟兵と
飛空艇艦隊。
それを追いかけるは、獏羊王の虹色の雲であった。
大成功
🔵🔵🔵
ルドラ・ヴォルテクス
●アドリブOK
【WIZ】
速攻するか。
リミッター解除、限界突破!
ヴァーハナ・ヴィマナ、いくぞ!
無終の円環、奴のUCを封じる。
艦隊、一斉射撃を頼む!
俺も……タービュランス・プラス・インシネイト、暴風よ切り裂け!雲海の先のオブリビオンを!
余力があるなら、もう一度……!
ラプチャーズ・プラス・インシネイト!吹き飛べ!!
巨大な敵だったが倒せたか。
この先の帝国が真の敵というわけか。
ヴィクトル・サリヴァン
羊が雲を増やしていく…ただの羊毛だったらよかったのにねー。
あんな物騒な雲海増やすのに加えて眠らせてくるとか厄介極まりない。
ここは本格的に暴れられる前に上手く勇士と速攻仕掛けないとね。
UCで闇属性と嵐を合成。光を放ってくる羊を包み込むように闇の嵐を放つ。
眠らせる光も闇で遮ってしまえば問題なし…と見せかけて、多重詠唱で水属性の魔法使用し飛空艇の前面に水鏡を展開。
減衰した光を屈折させ直撃避けつつ、反響定位で敵や放たれる雲の位置見定め勇士達に位置を教え突撃をお願い。
十分近づいたら雷属性帯びた銛を羊の頭に全力で投擲、痺れさせつつ嵐を強めダメージ狙おうか。
眠気覚ましの電撃、中々よかったんじゃないかな?
●綿雲のように
「羊が雲を増やしていく……、ただの羊毛だったらよかったのにねー」
(あんな物騒な雲海増やすのに加えて眠らせてくるとか厄介極まりない)
ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)、はふわふわ流れゆく虹色の雲を眺めながらぼやく。
「ここは本格的に暴れられる前に、上手く勇士と速攻仕掛けないとね」
「ああ」
闇属性の嵐を組み立てながらのヴィクトルの言葉へと返事をするルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)、は全力攻撃を行うための
行程を開始していく。
【エレメンタル・ファンタジア】
そのユーベルコードは獏羊王の放つ光ごと獏羊王を激しい闇の嵐で包む。更には多重詠唱で組み立てていた水属性の魔法で水鏡を展開。
闇の嵐で減衰させた光が後方を直撃しないように屈折させながら、反響定位や流れる雲の位置から獏羊王の位置を見定め、ヴィクトルは
飛空艇艦隊の勇士たちへと攻撃位置を伝えていく。
「今だ!」
砲撃、突撃。
その轟く轟音と共に、ルドラのシークエンスが完了する。
ーリミッター解除、限界突破!
それは【
無終の円環】
蛇の戒めは万物を留める。
時間停止コード・アナンダが獏羊王を捕縛し、光と雲を止めた。
「ヴァーハナ・ヴィマナ、いくぞ!」
暴風を纏う剣、タービュランス・プラス・インシネイトを携えたルドラと共にヴィクトルが雷属性を纏わせた銛、勇魚狩りを手に獏羊王へと向かっていく。
その二人へと向かう雲や光を払うように
飛空艇艦隊からの支援砲撃が続いていく。
「暴風よ切り裂け!雲海の先のオブリビオンを!」
声と共に切り裂かれる雲海の先に見えるは、動きを縫い止められた獏羊王。
「ちょっと痺れるよ!」
「ラプチャーズ・プラス・インシネイト!吹き飛べ!!」
ヴィクトルの勇魚狩りの投擲と、ルドラの放ったラプチャーズは激しい閃光となり、獏羊王の体を大きく削っていった。
大成功
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パティ・チャン
■WIZ
大きな敵、ですって??
逆に私よりも小さな敵っていままで戦ったことは、ほとんど無いのですがそれは……
この体躯でも戦えることを証明しないと、勇士さん達に安心して戦っていただけないでは無いですか!
([コミュ力、誘惑(は適度に)]を使って、勇士さん達を鼓舞し、あるいは労り)
眠る光には[迷彩、オーラ防御]で防御固めて、[空中機動、受け流し]で避けつつ[なぎ払い、カウンター]でお返ししますね
【UC】の鱗粉の威力を[2回攻撃]で増しておきましょう
負傷者が出た場合、【UC】と[医術]で回復です
……しかし、気持ちよく眠るというか…これが敵じゃなかったら微笑ましいところなんですけどねー。
●小さいって便利だよ!
自分よりも小さな敵と戦ったことは、数えるほどしかないんですけど……と呟くのはパティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)。
妖精騎士である彼女は、自身のサイズでも戦えることを証明し、
飛空艇艦隊の勇士たちも安心して戦ってもらえるように、と
ふわりふわりと勇士たちと獏羊王の間を飛び回る。その後ろをろおいかけるように幻想的な蝶の群れの幻影が広がり、眩い妖精の鱗粉が獏羊王へと降りかかる。
【
Fantasy Sequins】
「さあ、皆さん、行きましょう!」
小さな体で大きな獏羊王からの光を受け流しながら、勇士たちを鼓舞し、回復し、更には労りの言葉をかけていく。
そのふわふわと飛び回る彼女の姿に心を打たれた勇士たちは、巨大な獏羊王への畏怖を振り払い、突撃していく。
「しかし、気持ちよく眠るというか……」
空中で絶えず動き回りながら、カウンターで雲を、光を押し返していく。
「これが敵じゃなかったら微笑ましいところなんですけどねー」
そう呟き、眩く煌めく鱗粉を獏羊王へと容赦なく叩き込むように放つのであった。
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW
HAHAHA!
ここを突破すれば、オーデュポンの喉元まであと一息!
飛空艇艦隊のエブリワン! 皆様のご協力が必要デース!
よろしくお願いしマース!
勇士たちの飛空艇に乗り込み、戦闘空域に参入!
虹色積乱雲の獏羊王は眠らせようとしてくるうえに、迂闊に近づくと拒絶の雲海に包まれると厄介デスネー。
なので、射程圏外から攻撃するとしマショー!
グレネードランチャーを構えて、ヴァリアブル・ウェポン展開!
相手は大きいので、攻撃回数を重視!
擲弾を次から次へと装填して、ガンガン撃ちまくりマショー!
相手はビッグサイズなので、多少狙いが曖昧でも当たりマース!
獏羊王が近づいてきたら距離を取り、引き撃ち戦法と参りマショー!
●虹色積乱雲の獏羊王
「HAHAHA!
この獏羊王もあと一息!
すなわち、オーデュポンの喉元まであと一息!」
飛空艇艦隊へ乗り込み、戦闘空域に乗り込んでいたバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は、勇士たちを更に鼓舞するように声を張り上げていく。
「飛空艇艦隊のエブリワン!
皆様のご協力が必要デース!
よろしくお願いしマース!」
「おおー!!」
意気軒昂な声が上がる。眠らせようとしてくる上に、迂闊に近づけば拒絶の雲海に包まれる。そんな厄介な戦場では、今現在目に見えて雲海が削られ、あと一息と見える獏羊王の姿が確認できる。
「射程圏外から攻撃するとしマショー!」
バルタンはその声と同時にグレネードランチャーを構え【ヴァリアブル・ウェポン】を展開する。
相手のサイズは削られていると言えど、やはり見上げるほどサイズは残っている。だからこそ攻撃回数を重視しデース!!とばかりに、擲弾を次から次へと装填し、撃ち尽くす勢いで放っていく。
「ビッグサイズなので、多少狙いが曖昧でも当たりマース!!」
その言葉と同時に、一際大きな閃光が獏羊王に向かい、煙が上がる。
雲が煙となり、轟音の後、散っていく。
煙が晴れた後には何も残されておらず、それは「獏羊王の撃破」。猟兵たちの勝利が確定したのだった。
大成功
🔵🔵🔵