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アルカディア争奪戦⑧〜楽園を守る堕ちた勇士

#ブルーアルカディア #アルカディア争奪戦


 『アルカディアの玉座』を隠していた『雲海の聖域』のひとつ、アルカディア・ガーデン。
 美しい花々が咲き誇る、その楽園は、本当の楽園かのように見えていた。
 しかしそれは、表向きの姿。
 花々は恐るべき殺傷能力を持ち、飛空艇でこの地を発見できる『偉大な勇士』を殺しては、花々に包まれた『アルカディア・オブリビオン』に改造することで、楽園を守らせていたのだ。
「なんだ、また来たのか。あいつらも懲りないな。ボクに挑むなんて馬鹿だよ」
 ここに迫る飛空艇艦隊ガレオンフリートを見上げながら、先ほど生まれたばかりの堕天使『クリムゾン・スカイ』は、にっと顔を歪めたのだった。

「次に皆様に向かっていただくのは、このアルカディア・ガーデンとなります」
 そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)だ。
「そこには、やって来た勇士をオブリビオンに……いえ、花々に包まれた『アルカディア・オブリビオン』にされてしまった者がいます。皆様には、そのオブリビオンを倒していただきたいのです」
 リズは悲しげな瞳で、そう告げた。
「オブリビオン化して更に強力な敵となっていますが、同行する飛空艇艦隊ガレオンフリートの勇士の中にはこの『偉大な勇士』を知る者がいます。彼らから話を聞き出して、戦いに臨んでくださいませ」
 リズは続ける。
「相手は強敵ではありますが、皆様なら、きっと倒せるはずです。皆様のご武運を祈っております」
 そう告げて、リズは猟兵達を現地へと向かう飛空艇艦隊ガレオンフリートの元へと運ぶのであった。

飛空艇艦隊ガレオンフリートの勇士達の声
「ああ、知ってるぜ。考えるよりも手が出るやつでさ。よく悪い事したら殴られてたぜ。けどよ、仲間想いの良い奴でさ。正々堂々っていう言葉に弱いわけ。特に一騎打ちってのが、好きだったな。ほら、1対1で戦うってやつ? 集団で戦うよりはそういう戦いを好んでたな。ああ、得意な戦法は、飛行能力による強襲を得意とした大剣使いで……頭に血が上ったら、さっきまで言ってた正々堂々とか、すっぽり忘れて、戦いにこうガッとのめりこんじまう。……戦闘狂ってやつさ。そういえば……」
 男は思い出したように付け加えた。
「そういえば、アイツ、小さい女の子に目がなかったな。使えるかどうかわからねえが、参考にしてくれや」


柚葵チハヤ
 どうも、こんにちは。柚葵チハヤです。
 今回も1章のみの戦争シナリオとなります。アルカディア・ガーデンにいる強敵なオブリビオンを退治してくださいね。

 今回のプレイングボーナスは、こちら!
 プレイングボーナス……飛空艇艦隊ガレオンフリートの勇士から得た敵の情報を利用して戦う。
 えっと、既にオープニングで情報は出しているので、そちらを利用してプレイングをかけたら、自動的にボーナスが入る仕様となっています。よかったら、ご利用ください。

 複数で参加する方は、相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。
 それでは、ガーデンでの熱い戦いなプレイング、お待ちしていますね。
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第1章 ボス戦 『堕天使『クリムゾン・スカイ』』

POW   :    武神流・武神一閃
【氷を纏った大剣及び大剣から発する衝撃波】が命中した対象を切断する。
SPD   :    武神流・疾空波
【大剣に緑色の闘気を纏わせる事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【大剣より放たれた鎌鼬】で攻撃する。
WIZ   :    武神流・武神閃光烈破
【白く輝く大剣より全方位に向けた衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
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エルヴィン・シュミット
アドリブ歓迎

堕落した勇士、か…
普通なら狡い真似も辞さない所だが、今回はその必要も無さそうだな。

【挑発】で奴を【決闘】に誘い出す…
愛剣「ALUETTE」を突きつけて叫び立てよう。

『貴様に勇士としての誇りが未だあるのなら、俺と勝負だ!』

奴を誘い出すことさえ出来れば、後は剣一本振るって真剣勝負。
互いの得物と技から見ても勝負は一撃限り。
下手に受けようとすれば深手は必須、奴の剣閃は【見切り】で避けてユーベルコードで叩き斬る!

『いざ、尋常に…勝負!』



「堕落した勇士、か……普通なら、狡い真似も辞さない所だが、今回はその必要も無さそうだな」
 そう呟きながら、アルカディア・ガーデンに降り立つのは、エルヴィン・シュミット(竜の聖騎士・f25530)だ。
 颯爽と、愛剣であるALUETTEを引き抜き、エルヴィンは声高らかに告げる。
「貴様に勇士としての誇りが、未だあるのなら、俺と勝負だ!」
 剣先を現れたクリムゾン・スカイへと向けて。
「良い瞳だな。……いいぜ、悪くない」
 対して、クリムゾン・スカイもまた、その挑発を受ける様に、大剣を構えた。
「いざ、尋常に……勝負!」
「うおおおおおっ!!!」
 向かってくるエルヴィンの言葉に、叫ぶようにクリムゾン・スカイは、衝撃波を放ってきた。
(「下手に受けようとすれば、深手は必須!!」)
 それを理解していたエルヴィンは、こちらに向かってくる衝撃波の位置を見極め、無駄のない動きで避けて見せる。
「ほう……」
 それを見て、クリムゾン・スカイは、思わず声を零した。
「コイツで……決めるぜ!」
 隙の無い斬撃がクリムゾン・スカイを切り裂いた。――エルヴィンのSHOW DOWN《ショウダウン》だ。
「くっ……いい太刀筋だな!」
 そのことに喜びを感じているのか、斬撃を食らったクリムゾン・スカイは、嬉しそうな笑みを見せたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雪・兼光
◎アドリブ、共同とかお任せ

小さい女の子が好き…?

なら、こいつな出番だな
アガレス来い!

アイツを誘惑していてくれ、代償はこの戦争が終わったら魔物料理を好きなだけ奢るよ
なにィ?デザートも奢れだぁ?
……やれやれ、解ったよ

さて、この厨二ネーミングロリコン野郎がアガレスに興味津々の間に暗殺、だまし討ちの要領で後ろから近づいて、零距離射撃と2回攻撃と乱れ打ちをその頭に撃ち込んでやる

浮いてたら空中戦とスナイパーの要領で撃ち抜く

大剣を振るってきたら、大剣を持っている手めがけて2回攻撃と部位破壊と体勢を崩すで崩せるか試す

体勢を崩したら正々堂々と頭に部位破壊と2回攻撃、乱れ打ちの攻撃を打ち込む



 エルヴィンとクリムゾン・スカイが戦っている間に、到着した雪・兼光(ブラスターガンナー・f14765)も動き出す。
「小さい女の子が好き……? なら、こいつの出番だな。アガレス来い!」
 さっそく発動させたのは、Call Agaresコールアガレスだ。
「あんまり頼りたくないが……」
 思わず、頭を抱えたくなる衝動を抑えつつ、兼光は、「よんだぁ……?」と現れた幼女っぽい悪魔、アガレスに声をかけた。
「アイツを誘惑していてくれ。代償は、この戦争が終わったら魔物料理を好きなだけ奢る。それでいいだろ?」
「おいしいデザートも!! ぷりんとか、ぜりーとか、くりーむのったぱふぇ!!」
「なにィ? デザートも奢れだぁ?」
 キラキラと輝く瞳で、アガレスが付け加えると、兼光の頭がキリキリと痛み出した……ように感じた。
「……やれやれ、解ったよ」
「うわーいうわーい、でざーとでざーとっ! ……そのまえにゆーわく!!」
 ふわりと飛んで行って、アガレスがクリムゾン・スカイの前に舞い降りると……。
「天使だ……」
 そいつは恐ろしい悪魔だぞと、兼光は心の中でクリムゾン・スカイに突っ込みを入れながら、愛用のブラスターで、攻撃を重ねる。
 頭を二度も撃ち抜かれたというのに、クリムゾン・スカイは、アガレスに夢中だ。
「あいつ、マジでクレイジーだぜ……」
 兼光も思わず、そう呟くほどに。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱雀・慧華
【天使組】

やっほー、女の子だよ!
空の戦いなら負けないもんね
1対1がいいなら順番にする?
私待ってるね!

頭に血が上ったら危ないって聞いたし
念のため【オーラ防御】しつつ自分の準備しておくよ

七色空描筆を使って空間に【アート】生成
青空を模した絵の具で沢山の空飛ぶ動物や魚を描写
その間ミッキュには攻撃が来ないか見張っててもらうね

ん、私の番?
じゃあやろっか!

翼の【空中戦】で動き回りつつ
アートを操りおにーさん(敵)の飛行進路妨害や
タックル等による攻撃で隙を作り【指定UC】
おっきいプリンで押しつぶしドーン

プリン美味しいよ
食べればそのうち出れる出れるー♪

まぁ、出さないけどね?
氷魔法の【属性攻撃】でプリンごと凍結狙い


栗花落・澪
【天使組】
というわけで女の子連れて来てみたけど…
待って、ちょっと待って
僕は違うからね…!?

そうだね、もし順番なら僕からお相手願おうかな
正々堂々勝負、ね

翼を用いた【空中戦】で
飛行能力による相手の利を相殺
【オーラ防御】を纏いつつ
【高速詠唱】による氷魔法の【属性攻撃】で
翼の凍結による落下
および手足の関節を狙う事で大剣を振るう動きの鈍化狙い

おっと、慧華ちゃんまで攻撃届かせるのはルール違反じゃない?
お仕置き、だぞ

空間から紅い花弁を舞い上げ目晦ましにしつつ
手元に鎌を生成
更に【指定UC】を発動し
自身が保有している鎌を盾に衝撃波を防ぎながら
UCで操る鎌の【なぎ払い】で攻撃します

僕からはこんなものかな
交代ー



 次にこの地に降り立ったのは、二人の可愛らしい猟兵。
「なっ!!」
 ボロボロになりながらも、クリムゾン・スカイの目は釘付けのようだ。
「やっほー、女の子だよ! 空の戦いなら負けないもんね」
 そう元気よく声をかけるのは、朱雀・慧華(純真天使・f17361)だ。
「そっちの君も……可愛いな」
 クリムゾン・スカイにそう声を掛けられて、慧華の隣にいた栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が慌てふためく。
「待って、ちょっと待って!! 僕は違うからね……!?」
 澪は、れっきとした男の娘だ。女の子ではないのだ。たとえ、そんな風に見えても。
「そうだ! 1対1がいいなら、順番にする?」
「そうだね、もし順番なら僕からお相手願おうかな? 正々堂々勝負、ね」
 そうきりっとした眼差しは、男の娘特有のカッコよさを秘めていた。……が、誤解しているクリムゾン・スカイの目にはどう映っているものやら。
「それじゃ、私、待ってるね!」
 慧華は、少し離れて、澪達を見守る……かとおもいきや、七色空描筆を使って空間にアート生成し、青空を模した絵の具で沢山の空飛ぶ動物や魚を描いている。もちろん、こちらに被害が来た時のために、羽の生えたフェネックのミッキュに見てもらっている。その辺は抜け目ない様子。

「可哀そうだけど、戦わなくてはならないのは正直辛いね」
 クリムゾン・スカイはそう言って、武神流・武神閃光烈破を、白く輝く大剣より全方位に向けた衝撃波を放ってきた。
「そんなの当たらないよ!」
 澪はその翼で飛び上がり、難なく衝撃波を避けて見せたが。
「きゃっ! 危ない!」
 危うくアートを描いていた慧華に当たるところだった。それを見た澪の顔色がすっと変わる。
「なんだなんだ?」
「おっと、慧華ちゃんまで攻撃届かせるのはルール違反じゃない? お仕置き、だぞ」
 空間から紅い花弁を舞い上げ、目晦ましにしつつ、澪は手元に鎌を、愛用の清鎌曼珠沙華を生成すると。
「これでも鎌使いなんだよね」
「なっ、近寄るな!!」
 敵の放つ衝撃波を、その透き通った美しい薄紅色の鎌で受け流しながら、澪はそのまま、その鎌を薙ぎ払う。
「ぐあああああ!!!」
 ――澪のその紅色鎌鼬ベニイロカマイタチが、クリムゾン・スカイの体を切り裂いた。

「僕からはこんなものかな。交代ー」
 後退して、慧華と手を合わせて、澪は交代する。
「ん、私の番? じゃあ、やろっか!」
 先ほどまで描いていたアートを伴って、今度は慧華が前に出る。
「くっ……だが、君をあまり傷つけたくない」
 と言いつつも、クリムゾン・スカイは、容赦なく衝撃波を放ってきた。たぶん、そろそろ血が登ってきてるのかもしれない。
「妨害お願いするね!」
 先ほど描いた空中アートが、クリムゾン・スカイの行く手を阻んでいく。
 その隙に慧華はさっそく。
「ほんとは私のおやつなんだけど……分けてあげるね!」
 プリンは至高のおやつスイートディスペアーを発動させ、クリムゾン・スカイの上から巨大なプリンを呼び出した。
「な、まさか!?」
 ずどーんとプリンに押しつぶされる。いや、その中に閉じ込められたというべきか。
「プリン美味しいよ! 食べれば、そのうち出れる出れるー♪」
 慧華のいう通り、食べて穴をあければ出られるだろう。……でっかいプリンでなければ。柔らかく質量が高いプリンに敵は苦戦している様子。
「まぁ、出さないけどね?」
 ちょっと悪戯な笑みを浮かべて、慧華は更に、自身の魔法を使って、そのプリンを凍結させた。これにより、敵は更に脱出が困難になっている。
「……あまり怒らせないようにしとこ……」
 それを見た澪は、慧華の聞いていないところで、そう小さく呟いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

陸・慧
仕事仲間の胡様(f36862)と
幼い胡様を、危険な目に遭わせるのは忍びないのですが
戦略的優位を取る為、どうぞよろしくお願い致します

貴方がこの庭の守護者ですか
私も能力者――戦士の端くれ
一戦お相手願いましょうか

――と、その前に
立会がいるのですが、構いませんね?
(麟星を進み出させて)

密かに胡様とユーベルコードで繋いで頂き
心身共に余裕を持った状態で敵に当たります
敵の攻撃は極力回避、難しければ槍で受け
機を逃さずユーベルコードの一撃を叩き込みましょう

(以下、胸中で)
……胡様に万一の事があれば、仕事仲間達に合わせる顔がありませんね
胡様から遠ざけるように吹き飛ばしましょう
連れ出した以上、責任持ってお護りします


胡・麟星
仕事仲間の陸さん(f36862)と
大丈夫、私も猟兵ですもの
自分のことは自分で護るわ

(立会、と言われたタイミングで姿を見せるように進み出て)
ええ、見に来ただけよ
私から攻撃はしないわ
……でもこれ、どうすればいいのかしら?(視線に不穏なものを感じ)

……『攻撃は』しないけれど
巻き込まれない位置に位置取りつつ
こっそり、星祭逢瀬で陸さんと繋がっておくわ
星の道が見えても多分、私を攻撃しないと陸さんは倒せないとは見ただけでは解らないでしょうし
解ったとしても多分、私に攻撃しようとは思わな……

……本当にこれ、大丈夫なのかしら
私、これでも13歳なのだけれど……

※実際に喋る時は「…」と「、」多用
参照:UC詠唱台詞



 また、この地に二人の猟兵達がやってくる。
「幼い胡様を、危険な目に遭わせるのは忍びないのですが……戦略的優位を取る為、どうぞよろしくお願い致します」
 騎士のように手を差し伸べ、エスコートするのは、陸・慧(今はまだ燃え上がらぬ陸家の炎・f37779)だ。
「大丈夫……私も、猟兵ですもの。……自分のことは、自分で……護るわ」
 にこりと笑顔で返す、胡・麟星(きりん座・f36862)。これも全て、ここにいる守護者……いや、作られたオブリビオンを倒すためなのだ。
「また……来たのか」
 血だらけになりながらも、クリムゾン・スカイは、なおも立ち上がる。けれど……その足取りはおぼつかない。そろそろ限界なのかもしれないと慧と麟星は、見て感じた。
「貴方が、この庭の守護者ですか。私も能力者――戦士の端くれ、一戦、お相手願いましょうか」
 前に進み出るのは、慧だ。柄には炎の意匠が施され、朱雀の羽根を模した装飾がなされた槍……紅炎小覇王を取り出し、身構える……かと思ったのだが。
「――と、その前に。立会がいるのですが、構いませんね?」
「立会……だと?」
 そこに姿を現したのは、麟星。少し幼さが残る少女を前に、クリムゾン・スカイはぐっと息をのんだ。
「ええ。……見に、来ただけ。……私から……攻撃は、しないわ」
 そうにこりと微笑んで見せる。その麟星の姿にクリムゾン・スカイは、ちょっと頬を染めている様子。しかも、じっと見つめてる。
(「……でもこれ、どうすればいいのかしら?」)
 敵の視線にちょっと、ぞくっとしながらも、麟星は二人の戦いを見届けるため、少し距離を開けていく。
 それだけではない。
「……離さない。でも……貴方に寄り添う、こともない。だって、今日は七夕じゃ……ないもの」
 小さくそう呟きながら、麟星が発動させたのは、星祭逢瀬セイサイオウセだ。自分と慧を足元で煌めく星雲の道で繋ぎ、互いに同時に死なない限り死なないという技だ。すなわち、それを知らない限りは、二人は死ぬことはない。逆にそれを知らないクリムゾン・スカイは、その時点で負けが見えていた。

(「解ったとしても多分、私に攻撃しようとは思わな……」)
 と、そこで麟星は思った。
「……本当にこれ、大丈夫……なのかしら? 私……これでも、13歳……なのだけれど」
 大丈夫だ。先ほど戦っていた慧華もまた、同じく13歳。けれど、クリムゾン・スカイの範囲内にちゃんと入っていたようだ。問題ないというやつだ。

 一方、慧はというと、敵の氷を纏った衝撃波を軽快に避けて見せていた。
 避けるのが難しければ、槍で受けるつもりでもあったのだが……先ほどまでの連戦が彼の体力を減らしてくれたお陰か、避けるだけで十分だった。
「……胡様に万一の事があれば、仕事仲間達に合わせる顔がありませんね。胡様から遠ざけるように吹き飛ばしましょう」
 クリムゾン・スカイの隙が見え始めた。
「連れ出した以上、責任持ってお護りします」
 そう前置きして、慧は。
「世界の有り様が変わっても、私のすべきことは変わりません。世界と、人類の守護を――これまでもそうして来たのですから!!」
 ――セイクリッドバッシュ・スタブ。慧の放った光り輝くオーラを纏った槍を構えての突撃が、クリムゾン・スカイをしっかりと貫き飛ばしたのだ。
「ぐ、ぐあああああああ……」
 どさりと落ちて、花園の美しい花びらが舞う。
「見事だ……りょう……へ……」
 最後まで言わずに、彼は消え去った。まるでその存在自体がなかったかのように。

 こうして、猟兵達の活躍により、アルカディア・ガーデンの守護者が一人、消え去った。
 しかし、まだ戦いは終わらない。
 勝利を得るためにも、猟兵達はまた、新たな地を目指すのであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年09月09日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鳳凰院・ひりょです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト