長いお耳に、まんまるでふわふわのしっぽ。
そんな、大好きなウサギさんでいっぱいの、自慢のフェアリーランド。
ウサギの付け耳と付け尻尾をすちゃっと装着したマチルダという名のフェアリーは、ウサギがとても大好きだから。
普通のウサギさんは勿論、羽が生えた子、どどーんと大きな子、掌サイズの小さな子、珍しい七色の子、ほわりと光る子、ヤンチャだったり逆に大人しかったりする子等……色んなもふもふウサギさんが遊ぶ、ウサギだけの楽園を作ったのだ。
だから、猟兵のみんなに、そんな自分の創ったフェアリーランドに遊びに来て欲しいって……そう思っていたのだけれど。
「た、大変……!」
マチルダは起こった一大事に、あたふたとしてしまう。
花畑にいるはずの、数匹のウサギさんの姿が見当たらないことに気付いたから。
きっと花畑の傍にある森の中に、ぴょこりと迷い込んでしまったみたい。
●みんな、ウサギさんになる
「皆は、ウサギさんが好きだろうか。俺はとても好きだ」
もふもふ愛らしい動物さんは正義だ、と。そうにこにこ雅やかな笑みを湛えながらも、筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は今回の事のあらましを語る。
「マチルダという名のウサギさんが大好きなフェアリーが、ユーベルコードで自慢のフェアリーランドを作ったので、一緒に遊んでほしいと言ってきたのだが。どうやら、数匹のウサギさんが迷子になってしまったようだ」
マチルダが作ったフェアリーランドは、ウサギさんがいっぱいな、ウサギさんだけのフェアリーランド。
普通のウサギさんだけでなく様々なウサギさんがたくさんおり、ウサギさんと一緒にもふもふ遊んだりお昼寝したり、ピクニックしたり等々、楽しく過ごしたいと猟兵の皆を招待するつもりであったようだが。
清史郎の言うように、数匹のウサギさんがどうやら、森に入って迷子になったらしい。
「なので、ウサギさんと戯れられるフェアリーランドへの招待を受けたのだが、その前に、森に迷い込んだウサギさんの保護を手伝おうと」
鬼ごっこみたいにキャッキャ無邪気に逃げる子もいれば、かくれんぼが上手な子、見つけるのは簡単だけどもふもふ大きすぎて運ぶのがちょっと大変な子、おやつにつられる食いしん坊な子などなど、複数のウサギが森に入ってしまったというので。
まずは森に赴いて、もふもふ保護してあげて欲しい。
「そして無事にウサギさんたちを保護できれば、マチルダがウサギさん達と遊ぶために色々と用意してくれているというので。ウサギさんたちと好きに存分に遊べる、ということだ」
ウサギたちに埋もれてお昼寝したかったら、極上のお昼寝スペースを用意してくれるし。ピクニックのための、美味しいお菓子や飲み物などもプレゼントしてくれるという。他、必要なものがあれば、無理のないものであれば彼女が用意してくれるというので。お言葉に甘えて、ウサギさんに囲まれてもふもふ楽しく花畑で過ごせるというのだ。
それから清史郎は、もうひとつ……大事なことを皆に告げる。
「そしてこのフェアリーランドだが、ウサギさんしか入れない仕様になっているという。なので皆も、ウサギさんになって赴く必要がある」
そう……猟兵の皆も、もれなくウサギさんにならないといけないことを。
そういう清史郎もそういえば、めっちゃウサギさんな格好である。
とはいえ、ウサギさんになると言っても、長い付け耳をつければそれでオッケー。
兎ではない他の動物である猟兵の皆も、自前の耳尻尾にプラスうさ耳をつけたり、自前の耳や尻尾を、これはウサギさんの耳と尻尾だと言えば通じるだろう。
逆に気合十分なウサギさん姿も勿論歓迎である。
そして清史郎はにこやかな笑みで続ける。
「可愛いウサギさんになることに抵抗を覚える者もいるかもしれないが、ウサギさんが迷子になっているのを放ってはおけない。それに皆がウサギさんであるので、きっと恥ずかしいという気持ちも薄れるのでは」
それから、そう言いくるめ……いや、柔く諭しつつも。
……自前のものがない人はこれを使ってくれ、と。
そっと差し出すのは、ウサギさんの付け耳と付け尻尾。
そして清史郎は雅やかな笑顔で、掌に満開桜のグリモアを咲かせて。
もふもふウサギさん達がいっぱいいるフェアリーランドへと皆を導く。
志稲愛海
志稲愛海です。
よろしくお願い致します!
※ご連絡※ 2章構成の戦後シナリオです。
第1章の受付開始日等は、改めてシナリオタグやMSページで連絡します。
追加冒頭はありません。
今回の内容は以下です。
第1章:動物たちを連れ戻せ!(冒険)
第2章:幻想の楽園(日常)
プレイングボーナス(全章共通)……とにかく楽しむ!
各章何名様ででもお好きな章にどうぞ!
POW/SPD/WIZは全章通して気にせずOK、ご自由にお過ごしください。
ありそうなもの、できそうな事はだいたいOKなので、お好きなように!
第1章は、森に迷い込んだウサギを保護して頂く内容です。
場所は何の変哲もない普通の森で、明るい時間帯です。
森なので鬱蒼としているところはあるかもしれません。
迷いウサギはOPで記した子以外にもいるようなので。
お好みの子の詳細などご希望あれば。
おやつ等で誘き寄せる場合は、マチルダが用意してくれたものもあります。
追いかけっこでもかくれんぼでももふもふでも、楽しくご自由にどうぞ!
第2章は、沢山のもふもふウサギさんたちと花畑で自由に過ごせます。
もふもふに埋もれてお昼寝や、ウサだまりにぽふんとダイブしたりとか。
ピクニックや、鬼ごっこなどキャッキャ遊んだり等々。
どうぞお好きにお過ごしください!
必要なものや欲しいものは、大抵はマチルダが用意してくれます。
ウサギさんの種類や特徴や数もお好みでどうぞ!
そして全章を通じて必須で、皆様もウサギさんになって貰います。
ウサ耳つける程度でOKですし、気合十分なバニーさん等でも勿論歓迎です!
公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、未成年の飲酒喫煙は厳禁です。
締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。
●お願い
同行者がいる場合は【相手の名前(呼称推奨)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお忘れなくお願いします。
グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何名様ででも!
ですが、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。
第2章に限り、マチルダや当方のグリモア猟兵も皆おりますので。
お声掛けいただいた場合のみ、ご一緒させていただきます。
グリモア猟兵とはこれまで面識なくても全く構いませんのでお気軽に!
可能な限り皆様全員書かせて頂きたく思っています。
ご参加お待ちしています!
第1章 冒険
『動物たちを連れ戻せ!』
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POW : 騎乗して従わせたり、力ずくで動物たちを連れ戻す
SPD : 速さを活かして追い込んだり、罠を仕掛けて動物たちを捕える
WIZ : 動物たちと心を通わせたりして、穏やかに連れ戻す
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
張・西嘉
瞬(f32673)と
瞬兎耳を…何故?いや依頼に必要だからだ(キッパリ)
そう、仕事だ。仕事ならしかたなかろう?
うむ、俺にはさっぱり似合わんがやはり瞬にはよく似合う。可愛らしい兎だ。
ん?なんでもないぞ。では仕事と行こうか。
(瞬と二人で探していると草陰が動いたような気がして)
む、あそこに居るようだ、少し追いかけてくる。
(草むらでウサギを捕まえてホッとしつつ瞬のところに戻ると瞬が兎と戯れていて微笑ましげに)
瞬も兎を見つけたのだな。俺も捕まえた。
これで仕事もバッチリだ。
…うん、やはり『ウサギ』は可愛いな。
さて、なんのことやら。
征・瞬
西嘉(f32676)と
おい西嘉、何故この依頼を受けてきたんだ…?
くっ…、今更依頼を破棄にはできないだろう
(しぶしぶ仙術で兎の耳と尻尾を生やす)
これで文句あるまい
餌を受け取っておいて見つけ次第餌付けだろうか
ん?西嘉、見つけたのか?
(兎を追っていった西嘉を見て)
……仕方ない、ここで待っているか
ん…?背後になにか大きなものが…
(自分より大きな兎を見上げて)
これは大きすぎないか…
ん?餌がほしいのか?
(座って両手に乗せて餌をやりながら凭れ掛かりながら毛並に触れて)
……ふわふわ、だな…
に、西嘉、いつの間に戻って…
(照れ隠しに扇で口元を隠しながら睨み)
含みのある言い方をするな
いや、これは仕方ないのだ。
何せこれからいざ向かうのは、ウサギだけの国。
そして、何匹かのウサギさんが森で迷子になってしまったのだという。
これは放ってなどおけない……ということで。
「瞬兎耳を……何故? いや依頼に必要だからだ」
そう清々しいほどきっぱりと言い放つ張・西嘉(人間の宿星武侠・f32676)は、征・瞬(氷麗の断罪者・f32673)を早速促す。
長いお耳をぴこりと生やした、ウサギさんになることを。
けれどこれは、依頼を成すための必須事項なのだ。
だってウサギにならなければ、フェアリーランドの中に足を踏み入れることだって叶わないのだから。
なので、ウサギさんに……なる、その前に。
「おい西嘉、何故この依頼を受けてきたんだ……?」
そもそもの疑問を口にせずにはいられない瞬。
だがこれも、猟兵としての任務には違いないから。
「くっ……、今更依頼を破棄にはできないだろう」
「そう、仕事だ。仕事ならしかたなかろう?」
こくりと大きく頷く西嘉を後目に、瞬はぽふんっと生やす。
……これで文句あるまい、と。
ぴこりと揺らしたウサギさんのお耳とまんまるな尻尾を。
西嘉も、生やしたウサギのお耳をぴこぴこと揺らしながらも。
「うむ、俺にはさっぱり似合わんがやはり瞬にはよく似合う。可愛らしい兎だ」
じいと思わず、ウサギさんになった瞬を暫し見つめるけれど。
「ん? なんでもないぞ。では仕事と行こうか」
ウサギさんになれば、準備もばっちり。
いざ、迷いウサギを保護するべく森に出発です!
「受け取った餌で、見つけ次第餌付けだろうか」
何故かやたら可愛いピクニックバスケットに入っているのは、ウサギさん達が好きだというお菓子。
瞬はその手にバスケットを携えながらも、ウサギを見つけた際の保護方法を思案するけれど。
――がさりっ。
ふたり並んでぴょこりと歩いている最中、ふいに草陰が動いたような気がして。
「む、あそこに居るようだ、少し追いかけてくる」
「ん? 西嘉、見つけたのか?」
すたたっと、見つけたウサギを追いかけるべく駆ける西嘉へと視線を向ける瞬だけれど。
「……仕方ない、ここで待っているか」
自分達が逸れて迷子ウサギになってしまっては、元も子もないから。
ウサギとの追いかけっこは西嘉に任せ、その場で彼が戻ってくることを待つことに。
だが、次の瞬間であった。
――ぽふり。
「ん……? 背後になにか大きなものが……」
急に背中に感じたのは、ふわふわでもっふもふな感覚……?
それからくるりと背後を振り返ってみた瞬は、思わず見上げてしまう。
「これは大きすぎないか……」
自分よりも大きなウサギさんが、いつの間にかぽてっとそこにいたから。
いや、ただ偶然近寄ってきたのではない。
大きなウサギさんがお鼻をひくひく、何かをアピールしていることに瞬は気付いて。
「ん? 餌がほしいのか?」
すぐ傍に生えていた丁度良い大きさの、謎に大きな赤いキュートなキノコの上にちょこりと座った後。
バスケットからおやつを取り出し、両手に乗せて差し出してみれば。
はむはむと、嬉しそうに食べる大きなウサギさん。
手のひらに伝わる感触はちょっぴりくすぐったくて、何より、凭れ掛かりながら触れてみた毛並みは。
「……ふわふわ、だな……」
そう――ふっわふわの、もっふもふ。
そしてもしゃもしゃとおやつを食べるウサギさんに、ほわりと和んでいれば。
「瞬も兎を見つけたのだな。俺も捕まえた」
草むらでウサギを捕まえてホッとしつつも、保護した子をもふもふ抱っこして戻ってきた西嘉の姿が。
瞬が兎と戯れている様を見つめるその表情は、とっても微笑ましげ。
「に、西嘉、いつの間に戻って……」
「これで仕事もバッチリだ」
そんな彼の声に、ぱちりと瞳を瞬かせた後。
扇でそっと口元を隠しながらも、向けられる瞳を睨んで返す瞬。
和んでちょっぴり緩んだ表情を見られたかもしれない、照れ隠しに。
それから西嘉は引き続き微笑まし気に。
そして満足気に、大きくひとつ頷いてしみじみと紡ぐのだった。
「……うん、やはり『ウサギ』は可愛いな」
すっかり瞬に懐いている大きなウサギさんと、お耳を無意識にぴこりとさせている瞬を、交互に見つめながら。
そんな彼へとちらり、赤と紫の瞳を向けて。
……含みのある言い方をするな、なんて。瞬はそう口にするけれど。
西嘉は可愛い『ウサギ』さんたちを眺めつつも、こう返すのだった。
抱っこしている子をもふなでしながら――さて、なんのことやら、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
南天庵・琥珀
風月(f37224)と
耳と尻尾は黒兎を借り
雪兎が好きだが本物の兎も可愛いよな
……ん?
風月は兎は嫌いか?(ちょっぴりしょもん)
さて
兎は草食だから、しーぽんでは釣れないな
おお、用意がいいな風月
……娘がいるのか?
ん? んん?(首傾げ)
そうなのか
早く記憶が戻るといいな
(比較的穏和で人馴れしている所謂ジャパニーズホワイトなミニウサギをそっと確保し)
ん……小さくてもふもふだ
可愛いな
雪兎みたいだ
(おやつ与えつつなでなで)
そう言えば、清史郎の仕事仲間のグリモア猟兵も後で合流するって聞いたけど
先生もいるかな?
見かけたら話が出来たらいいな
……少し聞きたいこともあるし
(少し居心地悪そうにしつつ誤魔化すように兎撫で)
園守・風月
南天庵(f36445)と
耳と尻尾は白兎のもの
(琥珀の黒兎耳を眉間に皺寄せ凝視し)
嫌いではないさ
ただ……黒兎には妙な因縁を感じるんだ
(風月に面識はないしそも娘の記憶すらないが、娘の夫が黒兎の因子持ち種族※描写不要)
兎用のドライフルーツなら買ってきたが
自分で言うのもなんだがこういう用意はいいんだ
何せ娘が兎好きで、
………………娘?
……いや
薄々感じてはいたんだが、どうやら俺の記憶は一部抜け落ちているらしくてな……
恐らく、俺は家族を遺してきたのだろう
(微笑ましげに琥珀を見守り)
息子がいたならこんな感じか
………………う
(おやつに釣られて美形だけれど何処か気難しそうな黒兎が寄ってくる)
そうか
後で探してみるか
やって来たその国に入ることができるのは、ウサギさんだけ。
だから勿論、森を並んで歩いている彼らも、白と黒のウサギさん――。
「雪兎が好きだが本物の兎も可愛いよな」
……に扮している、南天庵・琥珀(ナイトタイムドリーマー・f36445)と。
眉間に皺寄せ、黒兎な琥珀を凝視している、白兎のお耳と尻尾をつけた園守・風月(地に足を・f37224)である。
そして琥珀は、何だか自分をじいと真顔で見つめている風月の様子に気付いて。
「……ん? 風月は兎は嫌いか?」
長いお耳をへちょり……とさせるかの如く、ちょっぴりしょもん。
けれどそんな琥珀の言葉に、風月はふるりと小さく首を横に振ってから、こう返す。
「嫌いではないさ。ただ……黒兎には妙な因縁を感じるんだ」
それが何なのかは、今の彼にはわからないけれど。
でも……黒兎の耳や尻尾を見ると、妙に何かを感じてならないのだ。
まっさらになったはずの記憶に、何かが引っかかるかのような感覚をおぼえて。
そして今回、そんな風月と一緒にウサギさんになって、琥珀がこの森に入った理由はというと。
「さて、兎は草食だから、しーぽんでは釣れないな」
くるりと見回して探してみるのは、迷子なウサギさん達。
ふにふにぽよりと揺れるしーぽんは、今は出番がなくてちょっぴり残念そうだけれど。
「兎用のドライフルーツなら買ってきたが」
すかさず風月がすちゃっと取り出したのは、ウサギさんもきっと大好きなドライフルーツ。
「おお、用意がいいな風月」
「自分で言うのもなんだがこういう用意はいいんだ」
……何せ娘が兎好きで、なんて。
少し得意気にそこまで自然と口にした刹那、風月は急にふと言葉を切って。
「……娘がいるのか?」
「………………娘?」
自分が問いかけたはずなのに、当の本人が何故か大きく首を傾けている姿を見た琥珀は。
……ん? んん? と瞳をぱちくり、同じ様に首を傾げてしまう。
そんな彼に、風月は告げる。
覚えてはないのだけれど、でも……先程から何かを自分が感じているその理由を。
「……いや。薄々感じてはいたんだが、どうやら俺の記憶は一部抜け落ちているらしくてな……」
――恐らく、俺は家族を遺してきたのだろう、と。
黒兎に、娘……それは風月の潜在意識の中にある何かに、関係があるものなのかもしれないけれど。
でもやはり、全て忘れてしまっているから。
琥珀はそんな彼に、これだけ言葉を返す。
「そうなのか。早く記憶が戻るといいな」
それからふいに、ぴょこんっと跳ねる姿を見つけて。
ゆっくりと近づき手を伸ばせば、逃げることなく大人しく抱っこされるのは、所謂ジャパニーズホワイトなミニウサギ。
比較的穏和で人馴れしているその子を、琥珀はそっともふりと、確保してから。
「ん……小さくてもふもふだ」
優しく、もふなでしてあげながらも。
おやつを差し出せば、嬉しそうにちびちびはむはむ。
「可愛いな。雪兎みたいだ」
キュートなちびウサギを引き続きなでなでしてあげながらも、思わず琥珀もほわほわ。
そしてそんな様子を微笑ましげに見守りながらも、風月は呟きを零す。
……息子がいたならこんな感じか、なんて。
そう、和んでいた風月だけれど。
瞳にふと映ったのは、ぴょこぴょこと自分の方へと寄ってくる1匹のウサギさん。
それから、てしてしっ、と。
「………………う」
もふもふな前足で催促するかのような仕草をするのは、美形だけれど何処か気難しそうな黒兎。
風月が手にしている、ドライフルーツのおやつに釣られて。
そんな黒兎にたじたじしつつもおやつをあげる風月の傍らで、ミニ白ウサギさんを抱っこしたまま。
「そう言えば、清史郎の仕事仲間のグリモア猟兵も後で合流するって聞いたけど。先生もいるかな? 見かけたら話が出来たらいいな」
琥珀はこう続ける……少し聞きたいこともあるし、って。
少し居心地悪そうにしつつ、誤魔化すようにウサギさんを撫でながら。
そして風月は聞こえたそんな声に、艶やかな毛並みの黒ウサギさんへとおやつをあげながらも返すのだった。
……そうか、後で探してみるか、と。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
落浜・語
【狐扇】
狐珀のうさ耳……狐耳は見慣れてるけど、やっぱり、そう言うの似合うよなぁ……
(見られてる)
(とっても見られてる)
うん、まぁとりあえず、ウサギ探しに行こうか。
仔龍やカラスにも手伝ってもらいながらいそうな場所を探していく。狭い所とか、結構いそうな気がするけれど、どうだろうな。
人参やウサギ用のおやつ片手に散歩感覚であっちこっちをふらふら。見つけた傍から保護していく
(見つけたウサギをモフモフモフモフモフモフ)
うん、モフモフだもんな。そうなるよな。
思う存分遊ぶためにも、早い所保護して回ろうか。
吉備・狐珀
【狐扇】
お兎さまと遊びたくて語さんをお誘いしたのですが…
…(じっ)
…(じぃぃっ)
(語さんのうさ耳!とてもお似合いです!お仕事着と相まって時計ウサギさんみたいです!)
(目をキラキラと輝かせ大変感動している様子)
え?あ、はい!
そうです、お兎さまを探さないと
森の中で隠れたり鬼ごっこが好きなお兎さまを探すならウカ、ウケ、そして月代が適任そうです
匂いをたどり、追いかけっこのふりをして森の外へ誘導し保護してもらいましょう
さあ、私達も。と人参(誘き寄せ用)片手に森の中へ
(保護したお兎さまを抱きかかえ、そのもふもふ具合に思わずぎゅっ)
早く心置きなく遊びたいですね!
(どんどん保護しましょう!と大張り切り)
今回招かれたフェアリーランドは、ウサギさんがいっぱいの国だというけれど。
でも、うっかり森に入ってしまって、迷子になっている子たちがいるという話を聞いて。
まずはそんな迷子ウサギさんの保護から……なのだけれど。
その前に、すちゃりと。
装着するのは、ウサギさんのお耳と尻尾。
だって赴く先は、ウサギさんだけしか入れない国だというから。
そして、ちらりと。隣の彼女を見遣りながらも、落浜・語(ヤドリガミの天狗連・f03558)は改めて思う。
(「狐珀のうさ耳……狐耳は見慣れてるけど、やっぱり、そう言うの似合うよなぁ……」)
ぴょこりと長いお耳は、吉備・狐珀(狐像のヤドリガミ・f17210)によく似合っていて。
何よりすごく、可愛い。
けれど、そんな自分が向ける視線よりも。
――じっ。
(「お兎さまと遊びたくて語さんをお誘いしたのですが……」)
――じぃぃっ。
(「語さんのうさ耳! とてもお似合いです! お仕事着と相まって時計ウサギさんみたいです!」)
……見られてる。
……とっても見られてる。
キラキラと輝かせた目で大変感動している様子の狐珀に、めっちゃガン見されています。
そんな熱い視線を感じながらも。
「うん、まぁとりあえず、ウサギ探しに行こうか」
そっとそう促す語だけれど。
狐珀はハッとしつつ、瞳をぱちり。
「え? あ、はい! そうです、お兎さまを探さないと」
彼のうさ耳姿につい色々と感激して、つい見入ってしまっていたから。
ということで、ぴょこりとふたりウサギさんになって、足を運ぶのは森の中。
けれど森に入る前に、狐珀はお願いする。
「森の中で隠れたり鬼ごっこが好きなお兎さまを探すならウカ、ウケ、そして月代が適任そうです」
黒狐のウカに白狐のウケ、月白色の仔竜の月代に。
匂いをたどり、追いかけっこのふりをして。森の外へ誘導し、保護してもらうようにと。
それから、ぴょこりと森から飛び出してきた子を、狐珀はもふりと抱っこして。
「さあ、私達も」
誘き寄せ用の人参をすちゃっと片手に携え、いざ森の中へ。
腕の中でちょこんと大人しくしているウサギさんのそのもふもふ具合に、思わずぎゅっと抱きしめながら。
そして森に入れば、語も手伝ってもらう。
「狭い所とか、結構いそうな気がするけれど、どうだろうな」
ばさりと空にはばたく首回りが白いカラスと、襟首の隙間から飛び出した鈍色の仔龍にも、迷子ウサギがいそうな場所を探してもらうべく。
人参やウサギ用のおやつ片手に、あっちにこっちにと、ふらふら散歩感覚で森を歩きながらも。
「あ、いた。そっちにも何匹かいるな」
「おいで、おいしい人参ですよ」
お鼻をひくひく、人参やおやつにつられてか、ひょこりと。
姿をみせて寄ってきたウサギさんたちを、見つけた傍からもふもふ保護していくふたり。
そんなたくさん保護した可愛いふわふわな子たちを、優しくぎゅぎゅぎゅっと抱きしめながらも。
「早く心置きなく遊びたいですね!」
……どんどん保護しましょう!
そうぐっと、手にした人参をふりふり、さらに気合を入れて森の中を進んでいく狐珀。
語も、見つけたウサギをモフモフモフモフモフモフ、めっちゃふるもっふしつつ。
「うん、モフモフだもんな。そうなるよな」
こくりと頷いて、そっと瞳を細める。
「思う存分遊ぶためにも、早い所保護して回ろうか」
いっぱいのふわもこウサギさん達も勿論、とても可愛いのだけれど。
ぴこぴこお耳を揺らして大張り切りする、ウサギさんな彼女の姿を改めて見つめながら。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティーシャ・アノーヴン
【銀妖花】
確かに自分と同じ種族?っぽい?相手でしたら、警戒も解けるでしょうか。
ということで、以前にUDCアースで聞いた、人用の兎衣装を借りてきました。
着替えてきますね、ちょっとお待ちくださいな。
どうでしょう、バニーガールと言うらしいですわね。
何故これが兎なのかは解りませんが、兎らしいですよ。
風花さんのものも借りてきましたので、どうぞ。一緒に着ましょうー。
・・・どうしました、変な顔をされて?
さて、では探しましょうか。
狭いところは風花さんにお任せして、私は木の上から探しましょう。
こう見えても木登りは得意なのですよ、故郷は森でしたからね。
ふふふ、兎には負けません、久々に駆けますよ、エルフらしく!
七霞・風花
【銀妖花】
……バニーガールはうさぎに分類していいものなのでしょうかね?
私はむしろ警戒してしまいそうな気がしますがそこはそれ、まず入れなくては意味がありません。
個人ではさすがに躊躇いますけども。
まあ、ティーシャさんとご一緒であればたまにはこういう格好も良いでしょう。
しかしティーシャさんは似合いますね。
スタイルが良いので身体のラインが出るものが映えると言いますか。
こちらは相変わらずベースが小さいので、こう。
ううん、同じ背丈なら悪くないと、思う…………のですけども?
はい、では私は私にしか探せない場所を探しましょう。
ああそんなにはしゃいで。
転んで怪我をしたりしないように。
その恰好では目立ちますよ?
何故、そうしなければいけないのか。
疑問に思う猟兵もちらほら……いえ、そこそこいるのだけれど。
ティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)はその中で、何となく納得していた。
「確かに自分と同じ種族? っぽい? 相手でしたら、警戒も解けるでしょうか」
森に迷い込んだウサギを探しにいくために、ウサギさんにならないといけないことに関して。
いや、そもそもウサギだけの国である故に、ウサギしかフェアリーランドに入れないからということもあるのだけれど。
とにかく、ウサギさんになること。まずはそれからだと聞いたから。
「ということで、以前にUDCアースで聞いた、人用の兎衣装を借りてきました」
……着替えてきますね、ちょっとお待ちくださいな、と。
借りてきたウサギさんな衣装とやらを纏うべく、一旦その場を離れたティーシャであるが。
再び戻ってきた彼女の姿は、そう!
「どうでしょう、バニーガールと言うらしいですわね」
何だかとても色気溢れるウサギさん、バニーガールであった。
けれど確かに、長いお耳にふわふわまんまるな尻尾。
「何故これが兎なのかは解りませんが、兎らしいですよ」
ウサギには、違いない……かも?
それからティーシャが取り出したのは、もう一着。
「風花さんのものも借りてきましたので、どうぞ。一緒に着ましょうー」
七霞・風花(小さきモノ・f13801)にも、フェアリーサイズの同じ衣装を勧めるけれど。
じいとバニーガールな自分や差し出した衣装を見遣る風花の様子に、きょとりと首を傾ける。
「……どうしました、変な顔をされて?」
「……バニーガールはうさぎに分類していいものなのでしょうかね?」
一応、バニーとはついているけれど。
バニーガールはウサギではなく、あくまでウサギのような恰好をした人なのでは、なんて思ったりもするけれど。
風花は渡された衣装を受け取りつつ、こう考え直す。
(「私はむしろ警戒してしまいそうな気がしますがそこはそれ、まず入れなくては意味がありません」)
迷子ウサギ達を保護するためには、ウサギの国に入らなければはじまらない。
そしてウサギだけの国に足を踏み入れるためには、ウサギにならなければいけないのだ。
聞いた話によれば、ウサ耳やウサ尻尾をつければウサギだと認められるという、結構なガバ設定だというし。
(「個人ではさすがに躊躇いますけども」)
「……風花さん?」
「まあ、ティーシャさんとご一緒であればたまにはこういう格好も良いでしょう」
折角の機会だし、ひとりだけでなくティーシャとお揃いだから。
風花もウサギになるべく、バニーガールの衣装を着て臨むことに。
それから着替えてみた後、改めてティーシャへと視線を向けて。
「しかしティーシャさんは似合いますね。スタイルが良いので身体のラインが出るものが映えると言いますか」
バニーガールの衣装を着こなしているその姿を、まじまじと見遣った後。
「こちらは相変わらずベースが小さいので、こう」
自分の姿を鏡で見ながらも、続ける風花。
ううん、同じ背丈なら悪くないと、思う…………のですけども? なんて。
そんな彼女の胸の内は知らずに。
「風花さんもお似合いですよ?」
ふたりお揃いのバニーガールの装いにほわり、ティーシャは微笑みながらも。
「さて、では探しましょうか」
ウサギさんにもなったことだし、いざ迷子になった子たちを保護するべく森へ。
「狭いところは風花さんにお任せして、私は木の上から探しましょう」
「はい、では私は私にしか探せない場所を探しましょう」
小さな風花は、ウサギさんがするりと入り込みそうな物陰や隙間を。
ティーシャは広い視野で探せる、木の上から、と。
ふたりでそれぞれ役割分担をして、迷子ウサギの探索に臨むけれど。
「こう見えても木登りは得意なのですよ、故郷は森でしたからね」
ティーシャはひょいっと、木を登っていく。
ちょっぴり得意げに、そしてとても楽し気に。
確かに森はそんな彼女にとって慣れた場所で、木登りだってお手の物だろうけれど。
「ふふふ、兎には負けません、久々に駆けますよ、エルフらしく!」
「ああそんなにはしゃいで。転んで怪我をしたりしないように」
童心に返ったかのようにはしゃぐその様子に、風花は念のため声をかけつつも。
つけたお耳をぴこりとさせながら、こうも続けるのだった。
……その恰好では目立ちますよ? って。
見る人が見ればサービスショットになりかねない、お転婆なバニーガールさんの姿に。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
斑鳩・椿
【天狐】ミコトくんと(f23042)
自分のバニースーツで
たまたま自分の衣装を持っていたから着てみたの
本当にたまたま…衝動買いを…
ミコトくんも月まで跳ねられそうね、尻尾もよく見せて?
離れた茂みにいる大人しそうなうさぎを見付けて
これ以上近付いたら逃げてしまいそうだし、私自身の尾に小さな鈴を付けて振って音で興味を引いてみましょう
そう、そのままこちらに……って、急に気が反れて違う方向に
ミコトくん、後ろのその子を捕まえて
彼と追いかけっこをしていた子がさくさくと歩いてきたので抱っこして捕獲
ふふ、楽しかった?
素早くて気紛れな子ね…そこが可愛らしいのだけど
…あなたもうさぎもね?
ミコト・イザナギ
【天狐】椿(f21417)と参加
いいね最高だよ素晴らしいね!
と指笛を高らかに鳴らして椿を褒め囃す
揶揄ってるように見えた?少しだけだよ!
オレはいつもの天狗衣裳に
カチューシャ兎耳
兎尻尾をピン付けして、完成!
…椿、じっと見られると、照れちゃうよ…
そっと、そぉっと、差し足抜き足忍び足
椿に近寄る🐰の背後を取って
捕ったぁ!ナイス椿、やるね
さて、オレも一匹捕まえよう
バッと飛び出して全速力で逃げる🐰
土煙をあげながら同じく全速力で追う👺
エクストリーム追いかけっこ開始
よ、ほ、はっ!待てぇ!
捉えた!そこぉ…!!
ちょ、目の前に木がっ、あばーっ!!(ドゴーン
…つ、椿、その子、捕まえて…(ゴロン)
…なんで元気なの?
招かれたフェアリーランドは、ウサギさんしかいない世界だから。
中に入るためには、やはりウサギさんでなくてはいけないのだけれど。
斑鳩・椿(徒花の鮮やかさ・f21417)にとってウサギになるための準備は、改めて不要であった。
「たまたま自分の衣装を持っていたから着てみたの」
何故なら、自分のバニースーツを持っているのだから。
椿を飾った白のもふもふウサ耳に、網タイツとピンヒールに紫のバニースーツが色っぽい。
そんなちょっぴりオトナな雰囲気のウサギさんに、ヒューッと。
「いいね最高だよ素晴らしいね!」
高らかに指笛鳴らして、椿をひたすら褒め囃すのは、ミコト・イザナギ(語かたり音ねの天狗てんぐ・f23042)。
椿は向けられる讃辞の声や指笛の音色に、思わず照れたように頬を染めるけれど。
「本当にたまたま……衝動買いを……」
そんな彼女の姿に、ミコトが宿すのは悪戯っ子のような笑み。
「揶揄ってるように見えた? 少しだけだよ!」
勿論全力で褒めていますし、でもちょっぴりだけ面白がって揶揄っているかも……なのです。
そんな今のミコトだって、当然ウサギさん。
いつもの天狗衣裳に、カチューシャのウサ耳をすちゃりとつけて。
仕上げにピン付けするのは、兎尻尾。
そして、完成! と満足気に頷けば、お耳もぴこぴこ。
「ミコトくんも月まで跳ねられそうね、尻尾もよく見せて?」
それに椿にそう言われれば、くるりと後ろ向きになって、まんまる尻尾をふりふり。
でも、ぴこりと尻尾を揺らしながらも、つい落ち着かぬ様子でそわり。
「……椿、じっと見られると、照れちゃうよ……」
自分の尻尾をじいっと見つめる、椿の視線に。
というわけで、ふたりともばっちりとウサギさんになったから。
まずは森へと赴いて、迷子になった子たちの保護から。
そして足を踏み入れた森の中、きょろりと視線を巡らせてみれば、ガサガサッと。
音を立てて微か揺れているのは、少し離れた茂み。
でも、あまりぴょこぴょこしない様子をみれば、どうやら大人しいウサギさんみたい。
とはいえ、これ以上近付いたら逃げてしまいそうだとも思ったから。
――リーン、チリーン。
音で興味を引いてみましょうと、もふもふ自前の狐尾に小さな鈴をつけて、ふりふり。
その音や揺れる尻尾に誘われてか、ひょこりと顔を見せるウサギ。
「そう、そのままこちらに……」
椿は引き続き、ゆうらゆらと鈴の音を響かせながらもウサギを誘導……しようと、したのだけれど。
急に気が反れたのか、くるりと。
「ミコトくん、後ろのその子を捕まえて」
方向転換したウサギを視線で追いながらも椿は咄嗟に、彼に保護をお願いすれば。
そっと、そぉっと……差し足抜き足忍び足。
「捕ったぁ!」
椿の背後にいるウサギの後ろを取って、見事捕まえました!
そんなふたりで連携し捕獲を成せて、ミコトは彼女に笑み向ける……ナイス椿、やるね、って。
けれど一緒に協力し合って捕まえるのもいいのだけれど。
「さて、オレも一匹捕まえよう」
ミコトが挑戦するのは、ウサギと1対1のガチな追いかけっこ!
刹那、バッと飛び出してきたかと思えば、ぴょんぴょこと全力で逃げるウサギ。
それをぶわわっと土煙をあげながら、同じく全速力で追うのはウサ耳な天狗。
始まるのは、そう――エクストリーム追いかけっこ!?
――ぴょこ、ぴょこんっ。
「よ、ほ、はっ!待てぇ!」
――ぴょん、ぴょーんっ。
「捉えた! そこぉ……!!」
――ずざざぁ!
まんまるもふもふなウサギの身体を、ようやく捕まえた……かと思った、その時。
ミコトはハッと気づくのだった。
「ちょ、目の前に木がっ、あばーっ!!」
しかし、時すでに遅し。
――ドゴーン!
豪快に木に突っ込んじゃいました……!?
ということで。
「……つ、椿、その子、捕まえて……」
ゴロンと地に転がりつつ、椿へと鬼さん役をバトンタッチ。
……した、はずなのだけれど。
ミコトと追いかけっこしていたウサギさんが、ぴょこり。
――とことこ、さくっ。
普通に歩いてきたので、そっと椿が抱っこして保護に成功しました!
そんな様子に、思わずミコトはこう言わずにはいられない。
……なんで元気なの? って。
そして椿は、もふもふと抱っこしているウサギさんをもふもふよしよしと撫でてあげてから。
「ふふ、楽しかった? 素早くて気紛れな子ね……そこが可愛らしいのだけど」
ころんと地に転がっている彼へと、楽し気にそっと瞳を細めて紡ぐ椿。
……あなたもうさぎもね? なんて。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
小鳥遊・紫瑠羅
僕、元々うさぎ全開な服装だからこれでおっけーかな?
うさ耳パーカーは(正面からは見えないけれど)後ろにもちゃんと尻尾があるタイプ。何ならピエール……うさぎのぬいぐるみも常備していてうさぎ度マシマシでは?なんて無表情で考えつつ。そう、シルラはうさぎ派である。
森に迷い込んだうさぎさんの探し方は、用意してもらえているらしい餌でおびき出す方向性で行こう。そんなに探し物得意ってわけじゃないし。
ほら、こっちだよー。お野菜、おいしいよー?
表情筋の動かない僕でも、食いしん坊さんなら近づいてきてくれるかな?あ、そうだ。ここって配信OKかな?この素敵な場所の光景をぜひとも僕のチャンネルの視聴者と共有したいな。
招かれたフェアリーランド、ウサギさんの国へと入るためには。
誰もが皆、ウサギにならなければいけない……らしいのだけれど。
「僕、元々うさぎ全開な服装だからこれでおっけーかな?」
そうこてりと首を傾ける小鳥遊・紫瑠羅(シルラのゲームチャンネル・f38186)の装いは、まさにウサギ。
彼女が元々着ているパーカーは、ウサギさんのお耳は勿論のこと。
背後にはきちんとちょこり、うさ尻尾だってあるのです。
そう、特に何かわざわざ用意しなくても、紫瑠羅はナチュラルに十分ウサギさんなのであった。
いや、それだけではない。
(「何ならピエール……うさぎのぬいぐるみも常備していてうさぎ度マシマシでは?」)
紫を基調としたカラーリングと、十字の星のような目。
そんなウサギのぬいぐるみことピエールも一緒ならば、さらにうさぎ度も上がるのでは、なんて。
無表情ながらも何気に考えている紫瑠羅は、そう――見紛うことなき、うさぎ派である。
それはまぁ、一目瞭然であるのだが。
案の定さくっと普段着で、ウサギだけの国へと難なく足を踏み入れることができたから。
向かうのは、ウサギ達が迷い込んでしまったのだという森。
けれど闇雲に探しても、なかなか捕まえられそうにないだろうから。
(「用意してもらえた餌でおびき出す方向性で行こう。そんなに探し物得意ってわけじゃないし」)
ピクニックバスケットに入れて貰っておいた、ウサギ用の食べ物で釣る作戦です!
ということで、早速。
「ほら、こっちだよー。お野菜、おいしいよー?」
手にした人参をふりふり。表情筋はやはりほとんど動いてはいないけれど。
でも無表情でも、なるべく魅力的な感じに野菜をぴこぴこしていれば。
(「食いしん坊さんなら近づいてきてくれるかな?」)
そう思った矢先、そろりと物欲しそうに野菜をちょっぴり遠くからガン見している、第一ウサギさんを発見!
早速そんなウサギさんを、もふっと捕まえる……その前に。
「あ、そうだ。ここって配信OKかな?」
今日もやはりダウナー気味であまり動かない表情筋に、ボーイッシュな口調のウサギ少女が。
もふっとふわもこウサギを保護してもふもふする動画なんて、リスナーにきっとまたぶっ刺さるだろうし。
当の紫瑠羅本人は、やはり相変わらず無表情には見えるけれども。
広がる森をくるりと見回して、可能ならば生配信したいと、そう思うから。
……この素敵な場所の光景をぜひとも僕のチャンネルの視聴者と共有したいな、って。
大成功
🔵🔵🔵
真宮・奏
お父さん(f38364)と参加
もふもふのうさぎさんのフェアリーランド!!素敵過ぎます。折角なのでダークセイヴァーの暗い世界しか知らないお父さんを引っ張って来ました!!お父さんをもふもふの楽園へご案内です!!
兎さんになると言うことで白いウサ耳を装着。お父さんにノリノリで黒いウサ耳を渡します。
ええ、森は慣れてますので!!出てこい、もふもふの兎さん!!(張り切って絢爛のスピリトーソを発動)
あ、そこに兎さんが!!(駆け出すが張り切り過ぎて転倒)えへへ、またお父さんに怒られちゃいました!!昔もこうして怒られたっけ。
あ、お父さんが兎さんを確保してくれたんですね。流石に外さないなあ。これも昔のままですね。
真宮・律
娘の奏(f03210)と参加
奏のもふもふ好きは小さい頃からそうだったが、何か更に凄くなってる気がするんだが。兎が一杯いる所?興味がある。と、いうか奏の引っ張る力が強い。
え?ここはうさぎの国だからこの黒いウサ耳をつけろと?俺がつけて何の得があるんだ?奏の頼みだ。しょうがない。
奏のダンスに白銀のトランペットで残照のサンクトゥスで伴奏をつける。これだけ賑やかならうさぎも出てくるはずだ。
あ、奏が高速でうさぎを追いかけていった。これはいつものパターンだな。うさぎを小脇に抱えつつ、転倒した奏にお説教。慌てて行動すると危ないって昔も言っただろう?
まあ、奏が変わらなくて安心した。元気なのが一番だ。
猟兵の皆に是非来て欲しい、と。
マチルダという名のフェアリーが招待した自慢のフェアリーランド、そこは――。
「もふもふのうさぎさんのフェアリーランド!! 素敵過ぎます」
真宮・奏(絢爛の星・f03210)のようにもふもふが大好きな人には特に心ときめいてしまうような、ふわもこウサギさんがいっぱいの国。
そして、今回奏が折角なのでと、一緒にウサギの国を楽しみたいと引っ張って来たのは。
「お父さんをもふもふの楽園へご案内です!!」
お父さんはダークセイヴァーの暗い世界しか知らないから、って。
先日戻ってきた父、真宮・律(黄昏の雷鳴・f38364)である。
そんな逸る様にわくわくうきうきしている奏を見つめながらも。
「奏のもふもふ好きは小さい頃からそうだったが、何か更に凄くなってる気がするんだが」
律もこれから娘と赴く場所が、兎が一杯いる所だと聞けば、緑色の瞳を細め呟きをひとつ……興味がある、と。
いや、ウサギに興味もあるのだけれど。
(「……と、いうか奏の引っ張る力が強い」)
それだけ心躍らせていると思えば、可愛くもあるのだが。
あんなに小さかった娘の、ぐいぐいっと引っ張るその力の強さについ密かに驚いてしまう父である。
いや、いざ娘と一緒にウサギの国に足を運ぶ……その前に。
思わず律は、眼前に差し出されたそれを見遣って瞳を瞬かせてしまう。
「兎さんになると言うことで白いウサ耳です! お父さんのも借りてきました!」
すちゃっと白いウサ耳をつけた奏には、ウサギなお耳がよく似合っているのだけれど。
「え? ここはうさぎの国だからこの黒いウサ耳をつけろと?」
ノリノリで奏から渡された黒いウサ耳を受け取りつつも、こう思わずにはいられない律。
……俺がつけて何の得があるんだ? と。
その見目は実年齢よりもとても若いとはいえ、自分がウサギになった姿の需要がわからない彼だが。
けれど、ウサギにならなければフェアリーランドの中には入れないということだし。
何よりも、キラキラした瞳で自分にウサ耳を渡してくれた娘を見れば。
(「奏の頼みだ。しょうがない」)
律も頭にウサ耳をつけて、黒ウサギさんになるのだった。
ということで、やって来たウサギさんだけの国であるけれど。
もふもふ遊ぶその前に、まずは森で迷子になってしまったという子達を探してあげることに。
そして森の中を奏は迷うことなく進んでいって。
少しひらけた場所へと出れば、ぴこりを白ウサギの耳を揺らしながら。
「ええ、森は慣れてますので!! 出てこい、もふもふの兎さん!!」
張り切って発動するのは、絢爛のスピリトーソ。
ウサギさんだってきっと出てきて見続けたいと思うような、元気で生き生きとしたダンスを披露すれば。
同時に森に響くのは、律の白銀のトランペットが奏でる、残照のサンクトゥスによる伴奏。
そして娘のダンスに合わせ、トランペットを吹きながらも、律は確信する。
……これだけ賑やかならうさぎも出てくるはずだ、って。
そう思った、矢先に。
――ひょこりっ。
「あ、そこに兎さんが!!」
賑やかなダンスや伴奏につられてやって来た、ウサギさんの姿が。
そんなウサギを発見すれば。
「あ、奏が高速でうさぎを追いかけていった」
すかさずしゅたっと猛ダッシュしてウサギを追いかける娘を見つつも、律は思うのだった。
……これはいつものパターンだな、なんて。
そしてふと視線を向けた足元にぴょこりとやって来たウサギをそっと保護し、抱っこしてあげた後。
ちょっぴり張り切りすぎて――こてんっ。
転倒してしまった奏の姿を見れば、父としてお説教も。
「慌てて行動すると危ないって昔も言っただろう?」
そんな父の言葉を、奏は素直に聞きつつも。
怒られちゃったけれど、でも……えへへ、と笑みを宿してしまう。
だって、懐かしいって思ったから。
「またお父さんに怒られちゃいました!! 昔もこうして怒られたっけ」
こういう風にお転婆な自分を叱ってくれていた、小さい頃の父との記憶を思い出して。
それに、怒ってくれた後は。
「まあ、奏が変わらなくて安心した。元気なのが一番だ」
優しくそう、自分に怪我がないことにホッとしたように笑んでくれるから。
それから奏は感心したように、父の腕の中にいるもふもふな子を見つめつつ紡ぐ。
「あ、お父さんが兎さんを確保してくれたんですね。流石に外さないなあ」
……これも昔のままですね、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
陽向・理玖
【月風】
くっ…屈辱だが…
保護しに行く為には仕方ねぇ…
恥ずかしそうに兎の付け耳引っ張り
そうかぁ?
瑠碧はめっちゃ可愛いけど
逆に居心地よくて出て来れないとか
どこに隠れてると思う?
やっぱり草むらとか?
…っていた
瑠碧ほらあそこ
めっちゃでかい尻尾が見えてる
あれで隠れてるつもりなんかな…
尻…見えてる…
背後からそっと近付き持ち上げようとし
重っ!
ちょ…何食ったらこんなでかくて重くなるんだ?
えっ違っ
遊ぶんじゃねぇ
じゃれるようにぴょっこり飛び付かれ
後で遊んでやるから
ほら仲間のところに行くぞ
耳は垂れてておっとりしてて目も可愛いけど
瑠碧は?
見つかった?
おー羽根生えてる
可愛いな
脅かさない様に小声で
かもなぁ…隠れてたのかも
泉宮・瑠碧
【月風】
兎耳…過去に仮装はしたけれど、少し照れつつ
理玖の兎耳は可愛いです
私には森は落ち着きますが
迷子の兎は不安でしょうか…
隠れるのなら草むらとか木の根?
あ、本当…理玖が近付く様子を見守り
…ん?
大きい子の影に普通サイズの…羽の有る子も居ますね
動物と話すで羽の子へ
こんにちはと挨拶
仲間の所へ帰りましょうとおいでおいで
羽の子は不安からか飛び付いてきたので、抱っこしてなでなで
ぱっちりな目は今は閉じてますが、垂れ耳も可愛いです
大きい子は…理玖に懐いたみたい?
微笑ましい…
はい、羽の有る子です
少し怖がりですが…だから大きな子の近くに居たのかも
もふもふですが、大きな子ももふもふ
どの子も可愛い…
頬を寄せて撫でます
風が吹くたびにぴこりと揺れるのはそう、ウサギさんのお耳。
頭にウサ耳を装着した陽向・理玖(夏疾風・f22773)は、そんな長い付け耳をくいっと引っ張りながらも。
「くっ……屈辱だが……保護しに行く為には仕方ねぇ……」
そう言う姿は、恥ずかしそう。
いや、これは決して趣味などでは勿論断じてなく、迷子になってしまったというウサギを保護するため。
これから赴くフェアリーランドはウサギだけの国、ウサギさんにならなければ入ることができないというから。
仕方なくなのです、ええ。
そして、彼の隣に並ぶ泉宮・瑠碧(月白・f04280)も。
「兎耳……過去に仮装はしましたけれど」
同じ様に頭の上でぴこぴこ揺れる長いお耳にちょっぴり照れつつ。
彼をそっと見上げてみれば、思わずほわり。
「理玖の兎耳は可愛いです」
「そうかぁ? 瑠碧はめっちゃ可愛いけど」
自分がウサギさんになることはちょっと恥ずかしいけれど。
相手がウサギさんになっている姿は、とても微笑ましくて可愛いと、お互いにそう思うふたり。
そしてばっちりウサギになったから、フェアリーランドへと向かうけれど。
森で迷子になっている子達のことを考えれば、瑠碧はちょっぴり心配に思ってしまう。
「私には森は落ち着きますが、迷子の兎は不安でしょうか……」
でも、そんな心配そうな彼女に、こう返す理玖。
「逆に居心地よくて出て来れないとか」
もしかしたら、楽しく冒険していたり、すやすやお昼寝したりしているかもしれない、なんて。
とはいえ、うっかり森に入って帰ってこられなくなっているウサギさんを放っておくわけにはいかないから。
早速ふたりで森に入り、周囲をきょろり。
「どこに隠れてると思う? やっぱり草むらとか?」
「隠れるのなら草むらとか木の根?」
森の奥へと進みながら、そう会話を交わしていれば。
理玖はふと一瞬立ち止まって。
「……っていた。瑠碧ほらあそこ」
指差しながらも続ける……めっちゃでかい尻尾が見えてる、って。
大きくてまんまるでふりふりしている、ウサギさんの尻尾を発見して。
というか、多分ウサギさん本人は、上手にかくれんぼしているつもりっぽいけれど。
「あれで隠れてるつもりなんかな……」
理玖はスタスタと、でも驚かせないように近づきながらも、思わずこう呟かずにはいられないのだった。
――尻……見えてる……、って。
そして瑠碧も、彼が指差し向かう方向へと視線を向ければ。
「あ、本当……」
ふわもこな尻尾を見つけ、理玖が近付く様子を見守ることに。
それから、背後からそっと近付いたウサギさんを保護するべく、持ち上げようとした理玖であるが。
「重っ! ちょ……何食ったらこんなでかくて重くなるんだ?」
もふんっと大きなウサギさんの身体は、めっちゃ重くて。
さらに次の瞬間、理玖は大きく目を見開いてしまう。
――ぴょこんっ。
「えっ違っ、遊ぶんじゃねぇ」
どうやら懐かれたようではあるが……大きなそのもふもふボディーで、じゃれるようにぴょっこり飛び付かれたから。
そんな大きなふわもこウサギさんに、すりすりぽふんと甘えられながら。
「後で遊んでやるから、ほら仲間のところに行くぞ」
理玖はそう促しつつも、改めてじいっと眼前のウサギさんを見て思う。
(「耳は垂れてておっとりしてて目も可愛いけど」)
とはいえやはり、めっちゃ重いけれど。
そして理玖が大きいウサギさんにじゃれつかれている間に。
「……ん?」
瑠碧は大きなウサギさんの傍で、ぴこんと何かが揺れたことに気が付いて。
「大きい子の影に普通サイズの……羽の有る子も居ますね」
動物と話すで、見つけた羽の子へとご挨拶――こんにちは、って。
それから、おいでおいでしながらも。
「仲間の所へ帰りましょう」
そう声を掛ければ――ぴょんっ。
ちょっぴり不安だったのか、ぴょこりと飛び付いてきたから。
抱っこしてなでなでしてあげつつも、瑠碧はそっと深い青の瞳を細める。
(「ぱっちりな目は今は閉じてますが、垂れ耳も可愛いです」)
安心した様にちょこりと自分に抱っこされている、もふもふな子を見つめながら。
そんな、瑠碧と彼女の腕の中にいる子を見て。
「瑠碧は? 見つかった? おー羽根生えてる。可愛いな」
言った理玖に、瑠碧はこくりと頷いてから。
「はい、羽の有る子です。少し怖がりですが……だから大きな子の近くに居たのかも」
「かもなぁ……隠れてたのかも」
そう続けた彼を見つめれば、瞳をぱちくり。
「大きい子は……理玖に懐いたみたい?」
そしてその様子を見守りながらも呟きを落とす。微笑ましい……って。
理玖の身体が埋もれてしまうのではないかと思うくらい、ぴたりとくっついている大きなウサギさんの様子に。
そんなもふもふ大きな子も、腕の中にいる小さな子も、よしよしもふりと。
頬を寄せて撫でてあげながらも、瑠碧はふわりと笑む。
「どの子も可愛い……」
ちょっぴり擽ったくて、とってももっふりしている、幸せな感触に。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天風・光華
いつき兄様(f37164)と参加なの!
うさぎさんとピクニックなのー!
可愛くて可愛くていっぱい楽しみなの!
光華ももちろんつけてるの!だから兄様も!
お誘いもとっても嬉しいし兄様のうさぎさんとっても可愛いの!
「兄様兄様!お揃いうさぎさんでぴょんぴょんなの!」
まずちゃんと迷子のうさぎさん達見つけてあげるの!
うさぎさんにはもちろんニンジンなの!
持てないくらい沢山買ってきたら兄様がリュックに入れてくれたの
「うさぎさーん!美味しいニンジンなのー!」
「みつかもうさぎさんだから安心して出てきてなのー」
兄様に教えて貰って茂みにうさぎさんみたいに飛び込むの!
「うさぎさんいたのー!ニンジン一緒に食ーべましょなの!」
深山・樹
妹のみつか(f37163)と。
危なくないただ楽しめるとこに連れて行きたくて
さそったけど…ぼ、僕もつけるの?この耳としっぽ。
は、恥ずかしい、よ…。
顔赤くなって暑いけど、みつか喜んでるし誘ったの僕だし…頑張る。
うさぎさんと言えばにんじん!ってみつかがいっぱい買ってきた。
リュックに僕がもってる。
すぐあげられるように一本みつかに渡してうさぎさんさがそう。
みつかに見つけさせてあげたい…あ、いた!
「みつかそっち、そのしげみのとこみて?」
さりげなくゆうどうして、見つけて大喜び。
その顔みて僕も笑顔なるよ。どっちも可愛い。
「にんじん沢山あげていいよ」
みつかが抱っこ出来そうならみつかが、重そうなら僕が
連れてくよ。
赴いてみたグリモアベースではやはり、沢山の世界で起こる様々な事件が案内されていたけれど。
深山・樹(処刑人・f37164)がこの依頼を選んで、天風・光華(木漏れ日の子・f37163)を誘ったのは。
(「危なくないただ楽しめるとこに連れて行きたくて」)
怪我するような危険なことがなくて、妹も楽しめるだろうって、そう思うようなものであったから。
そして、そんな樹の思いの通りに。
「うさぎさんとピクニックなのー! 可愛くて可愛くていっぱい楽しみなの!」
光華は、うきうきのるんるん。
そんな姿を見れば嬉しくなるし、だからこそ、誘ったのだけれど――。
「……ぼ、僕もつけるの? この耳としっぽ」
樹にも手渡されたのはそう、ウサギさんになるためのウサ耳と尻尾。
向かう先はウサギさんだけの国だから、訪れるためにはウサギさんにならないといけないらしい。
そんなウサ耳と尻尾をとりあえず受け取りながらも、呟きを落とす樹。
は、恥ずかしい、よ……、って。
お年頃の男子にとって、これをつけるにはちょっと勇気がいるけれど。
「光華ももちろんつけてるの! だから兄様も!」
そうキラキラな眼差しで妹に言われれば、ぐっと覚悟を決めて。
すちゃっと、樹もウサ耳と尻尾を装着する。
いや、やはり恥ずかしくて顔が赤くなって、熱くて暑いのだけれど。
……お誘いもとっても嬉しいし兄様のうさぎさんとっても可愛いの! って。
はしゃぐように喜んでいるその姿を見て樹は思う。
(「みつか喜んでるし誘ったの僕だし……頑張る」)
そして腹を括ってこくりとひとつ頷けば、つけたウサ耳もぴこり。
そんなウサギさんになった彼の傍で、まさにウサギの如く跳ねるかのように。
「兄様兄様! お揃いうさぎさんでぴょんぴょんなの!」
光華もお耳をぴょこぴょこ、ぴょんぴょんしちゃう。
ウサギさんと遊べることもたのしいだけれど、兄様とお揃いのウサギさんなのが嬉しくて。
ということで、ふたりともウサギさんになったから。
フェアリーランドのウサギの国へと、いざ!
でも、可愛いウサギ達と遊ぶ、その前に。
「まずちゃんと迷子のうさぎさん達見つけてあげるの!」
森で迷子になってしまったというウサギさんを探して、保護してあげることから。
とはいえ、ただ闇雲に探して追いかけても、逃げられちゃうかもしれないから。
光華はばっちり、いっぱい買ってきました!
「うさぎさんにはもちろんニンジンなの!」
えっへん、ウサギさんの大好物のニンジンをたくさん。
でも光華の両腕でもそれは全部抱えられそうにない量だから、樹がリュックにいれて持ってあげて。
すぐあげられるように一本、樹は光華にニンジンを手渡した後、一緒にウサギさん探索へ。
「うさぎさーん! 美味しいニンジンなのー!」
そして、手に持ったニンジンをふりふりしながらも。
「みつかもうさぎさんだから安心して出てきてなのー」
きょろりと視線を巡らせ、声を掛ける妹の姿を見て、樹は思う。
(「みつかに見つけさせてあげたい……」)
そして、ふと見回してみれば。
(「……あ、いた!」)
刹那瞳に映ったのは、ぴょこりと草むらの隙間から見えているふわふわの尻尾。
だから、さり気なく樹は光華を促してみる。
「みつかそっち、そのしげみのとこみて?」
ウサギさんがいる場所へと、そっと誘導するために。
それから言われた通り、茂みへと目を向けた光華も、ウサギさんを発見!
「うさぎさんいたのー! ニンジン一緒に食ーべましょなの!」
ぴょんっとウサギみたいに大喜びで草むらへと飛び込めば。
「兄様兄様! うさぎさん見つけて、抱っこしてあげたの!」
光華の腕にちょうどおさまるくらいの大きさの、ふわもふウサギさんを保護しました!
そして、ちょこりと大人しく抱っこされているウサギさんと、見つけて大喜びしている光華の顔を順に見れば。
「にんじん沢山あげていいよ」
すっかり仲良くなってもふもふなでなでしているウサギさんを連れて行くのは、光華に任せながらも。
ニンジンをもう1本取り出しつつ、ほわりと樹も自然と笑顔になる。
――どっちも可愛い、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ピスーニア・ブロゼ
【煌雪】
ピスにはウサギさんと同じくらい可愛くて大きな耳があるから心配ご無用だね!それに長いしっぽのウサギさんがいたっていいはず!
鶴さんはお耳似合ってるね!大丈夫!すごく可愛いよ!これならピス達の可愛さでウサギさん達を虜にできちゃうね☆
鼻歌を歌いながらちょっとワクワク気分でウサギさん探し♪
森の中を歩いて見つけたのは紫の花?
鶴さんの言う通りそーっと優しく、その子を抱き上げて…綺麗なウサギさんみーつけた!
こんなに綺麗なウサギさん居るんだね!もしかしたらお歌が好きなウサギさんも居るかな?
ふふ、鶴さんが言うならきっと居るかもって気がしてきた!
それなら特別!ウサギさんが好きそうなお歌たくさん歌っちゃうね!
己鶴・銀百
【煌雪】
色々な姿のウサギさんがいる様ですし、しっぽが長いウサギさんもとても素敵ですよ。
見られるのが恥ずかしくて視線をそっと外し…どうか私の姿には触れないでください…。虜にできる…かは分かりませんが、お役に立ってみせます。
楽しそうな彼女を見てニッコリ。
ふむ、花にも見えますが、ヒクヒクお鼻が動いてますね…?
ふふ、もしかして隠れてるつもりでしょうか?ピスさん、そーっと近づいて、優しく抱き上げて見てください。
おや、紫色の綺麗なウサギさんですね。森の中にいると一輪の花のようで。
ふふ、どうでしょうね?私は貴方の歌声はとても好きですよ。
きっと私と同じように歌声に惹かれるウサギさんも出てくるかもしれませんね?
これからわくわく赴くフェラリーランドの中は、ウサギだけの国。
だから、ウサギさんにならないと入れないみたいだけれど。
ピスーニア・ブロゼ(煌めく光獣・f34523)は、頭についた自前のお耳をぴこぴこ。
「ピスにはウサギさんと同じくらい可愛くて大きな耳があるから心配ご無用だね!」
そしてゆらゆら、ツインテールと一緒に尻尾も揺らしてみせながらも。
「それに長いしっぽのウサギさんがいたっていいはず!」
ええ、今日だけはウサギさんなのです!
そんなピスーニアの言葉に、己鶴・銀百(百福のカトラリー・f34690)もこくりと頷いて返して。
「色々な姿のウサギさんがいる様ですし、しっぽが長いウサギさんもとても素敵ですよ」
嬉々と耳と尻尾をぴこらせる彼女の姿を、微笑ましく見ているのだけれど。
「鶴さんはお耳似合ってるね!」
そう言われれば、銀百は思わずそっと視線を外してしまう。
「……どうか私の姿には触れないでください……」
耳と尻尾をつけてウサギさんになった姿を見られるのが、恥ずかしくて。
でもそれは仕方がないのだ。
何せ今から向かうのは、ウサギさんにならないと入れない国なのだから。
それに、何より。
「大丈夫! すごく可愛いよ!」
ピスーニア曰くすごく可愛いから、全然問題ありません……?
そしてふたりでウサギさんになれば、いざフェアリーランドの中へ。
ウサギ達といっぱいもふもふ遊ぶのも楽しみだけれど。
でもまずは、森で迷子になっちゃった子達を探すことから。
とはいえ、ピスーニアはえっへん自信満々。
「これならピス達の可愛さでウサギさん達を虜にできちゃうね☆」
「虜にできる……かは分かりませんが、お役に立ってみせます」
だってふたりとも、ウサギさんも虜にできちゃうくらい可愛いウサギさんなのだから!
ということで、フェアリーランドの中にある森へと早速向かって。
ピスーニアはご機嫌に鼻歌を歌いながら、ちょっとワクワク気分でウサギさん探し。
銀百も、そんな楽しそうな様子の彼女にニッコリしながらも。
森の中をるんるん歩いていたピスーニアの足がぴたりと止まったことに気付いて、その視線をふと追ってみれば。
「……紫の花?」
聞こえた声の言う通り、見つけたのは紫色の花……?
それはちょっと珍しいふわふわ綿毛みたいな花のように、一見すると見えるのだけれど。
「ふむ、花にも見えますが、ヒクヒクお鼻が動いてますね……?」
銀百は見つけた花ならぬ鼻の正体に和みつつも、ピスーニアへと告げる。
「ふふ、もしかして隠れてるつもりでしょうか? ピスさん、そーっと近づいて、優しく抱き上げて見てください」
当の本人はきっと上手にかくれんぼしているつもりっぽい、ウサギさんを見つめながら。
そしてピスーニアは、銀百の声にこくりと頷いてから。
そーっと腕を伸ばし、優しく抱き上げれば。
「綺麗なウサギさんみーつけた!」
もふもふ毛並みが紫色をした、珍しくも綺麗なウサギさんを保護しました!
「おや、紫色の綺麗なウサギさんですね。森の中にいると一輪の花のようで」
「こんなに綺麗なウサギさん居るんだね!」
銀百にそう返しつつ、改めて腕の中でお鼻をひくひくさせているウサギをもふなでしてあげながらも。
ピスーニアはふと首を傾けつつこう続ける。
「もしかしたらお歌が好きなウサギさんも居るかな?」
「ふふ、どうでしょうね?」
そして銀百も彼女に笑み向けて紡ぐ――私は貴方の歌声はとても好きですよ、と。
「ふふ、鶴さんが言うならきっと居るかもって気がしてきた!」
だって、そんな彼も今はウサギさんだし。
それなら特別! なんて、ピスーニアはお耳も尻尾も楽し気にぴこぴこ。
……ウサギさんが好きそうなお歌たくさん歌っちゃうね! って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
猫さんならともかく、ウサギさんなの?
仕方ないからウサ耳ウサ尻尾を付けておくわ。
…何かとてつもなく恥ずかしい。
早めにお仕事終わらせないと、誰かに見られたりしたらいろいろ問題だわ。
ということでなるべく早く戻ってくれるように[動物と話し]てみるわ。
美味しいご飯(人参)は用意しておくけど、ごはんに頼るのは最終手段よ…。
逃げちゃう子はユーベルコード【クォンタム・ハンド】の手でそっと回収。
これ以上迷子は許さないんだから、ね。
思わず小さく首を傾げれば、そっとつけた耳と尻尾もぴこり。
そんな、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)が装着した耳尻尾は。
「猫さんならともかく、ウサギさんなの?」
長いお耳にまんまる尻尾の、ウサギさんなのです。
猫大好きな彼女にとって、猫の耳尻尾ではないことはちょっぴり残念だし。
「早めにお仕事終わらせないと、誰かに見られたりしたらいろいろ問題だわ」
……何かとてつもなく恥ずかしい、って。
思わずそわりと周囲を見回しちゃうけれど。
大丈夫です、これから向かう世界にいるみんな、ウサギさんなのですから!
むしろウサギさんでないと、そもそも入れないフェアリーランドみたいだから。
ウサギさんのお耳と尻尾をつけて、ウサギさんになることは必須。
それに、これは猟兵としてのお仕事でもあるから仕方がないのです、ええ。
とはいえ、それでもやっぱり、恥ずかしいものは恥ずかしいから。
フェアリーランドのウサギの国へとぴょんっと赴けば、早速森の中へと足を踏み入れる。
まずやることは、迷子ウサギさん達の探索だから。
そのために一応、ウサギさん達にとっての美味しいご飯である人参も用意はしてあるけれど。
「おいで、みんなの元に一緒に帰りましょう?」
ごはんに頼るのは、あくまで最終手段。
でもなるべく早く戻ってくれるようにと、動物と話す技能を駆使して声を掛けるヴィオレッタ。
そして、とことこと素直にやって来た子をもふっと抱っこしてあげて、保護しながらも。
ぴょんっと跳ねて追いかけっこをしようとするヤンチャな子を見つければ、すかさずひょいっ。
「これ以上迷子は許さないんだから、ね」
ちょぴり得意げにウサ耳を揺らしつつ、ヴィオレッタは捕まえた子をもふもふ。
逃げちゃう子だって、見えない量子結合の手『クォンタム・ハンド』でしっかりばっちり、保護していきます!
大成功
🔵🔵🔵
木常野・都月
【🦊🐰🦊】
ウサギの保護…
食べたら駄目…
俺は賢い妖狐ぉ…じゃなくて!
ウサギだから問題ないはず。
栗花落先輩は、相変わらず変身が上手いなぁ!
俺も…化術で耳と尻尾をウサギに出来ればいいな。
失敗したら、任務説明の時に借りたつけ耳と尻尾をつけておけば…
ほら、どこから見てもウサギだ。多分。
ウサギに紛れてみよう。
狐の動きにならないように気をつけて。
動物に話せる強みを活かして近寄ってみよう。
「初めまして。俺はウサギだ。最近はどうだ?」
仲良くなれそうなら、そっとウサギを抱き抱えて保護しよう。
クロムさん、我慢です。
俺達は今ウサギ…
ん?腹の音?聞こえない…
(誤魔化し)
…先輩、勿論です。
もちもち…食べませんよ?
クロム・エルフェルト
【🦊🐰🦊】
兎に化けなければ近寄る事すら叶わぬと言うのなら
――極めて見せれば善いだけの事
(狐の「き」の字すら窺えない程、全身を覆うタイプの兎の着ぐるみ)
(何かを致命的に勘違いしたままの参戦)
澪くんちゃんの引き寄せを邪魔しないよう
少し離れた所で兎を探す
ばれないように、そう
|ぴょん、ぴょん《ボスン、ボスン》、と
……何で? どうして逃げられる、の?(宇宙狐顔)
何故か兎にドン引かれている、ので
澪くんちゃんの近くに集まるよう
離れた草むらから兎を追い出すように動く
もちもちふわふわの兎
ごくり
ん。兎肉も狐に善し
え、晩御飯じゃ、無いの……?(宇宙狐顔)
(狐耳がお腹の音を拾う)
……都月くんも我慢。偉い、ね。
栗花落・澪
【🦊🐰🦊】
念のためうさ耳も借りつつ
常に【指定UC】発動
耳をうさ耳に変えてセルフ兎さん
(本人も性格上嬉しい時等兎のように飛び跳ねがち)
結構広そうな森だねぇ
折角3人いるんだし
はぐれないように気を付けて
敢えて別々に探すのも手だよね
僕は貰ったおやつで誘い出そうかな
流石に飴は主成分が魔力で対象を選ばないとはいえ
喉に詰まらせたら怖いしね
おいでおいでー
ふふ、いい子だねー
一匹でも来てくれたら
安心させるように幾度か撫でてからそっと抱き上げ
もふ…じゃなくて、二人のところに連れて行くね
複数匹の場合は抱えてない子には着いてくるよう話しかけながら
クロムさん、木常野さん、そっちは順調?
食べちゃ…ダメだよ…??
今回、アックス&ウィザーズの世界に赴く目的は、マチルダというフェアリーが作ったフェアリーランドに遊びにいくため。
そして招かれたフェアリーランドは、ウサギさんがいっぱいな、ウサギだけの国なのだという。
だから足を踏み入れるためには、ウサギさんにならなければいけないのだ。
というわけで念のため、貸して貰えるというウサ耳も借りておくけれど。
刹那、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)はぴょこんと。
――僕の中の兎さん、力を貸して。
お耳を桜色の小さな垂れ耳ウサギさんのものに変化させて、セルフ兎さんに。
性格上、嬉しかったりした時などにぴょこりと飛び跳ねがちな澪は、元々ちょっぴりウサギさんっぽい。
そんな、普段からどこかウサギっぽい澪と共に、ウサギさんの国に赴かんとするのは。
「栗花落先輩は、相変わらず変身が上手いなぁ!」
澪のウサギさんっぷりに感心したように声を上げる、木常野・都月(妖狐ヒト見習いの精霊術士・f21384)。
今回、招かれたフェアリーランドで遊ぶことが目的ではあるものの。
その前に、森に入って迷子になってしまったというウサギさんの保護を、まずは手伝おうということなのだが。
それは戦闘も危険もない、平和な任務……のはずだけれど。
「ウサギの保護……食べたら駄目……」
聞こえる呟きは、何だかちょっぴり不穏……!?
だって、都月は狐さんなのだから。
己の狐としての本能を頑張って抑えている最中であるのだ。
とはいえ、狐は狐でも、都月はただの狐さんではないのだから。
「俺は賢い妖狐ぉ……」
そこまで口にした後、ハッとして。
ふるふると首を横に振りながらも、こう続ける。
「じゃなくて! ウサギだから問題ないはず」
そう、今日の都月は狐さんではなく、ウサギさんなのです!
でも今の姿だと、どう見ても狐さんだから。
(「俺も……化術で耳と尻尾をウサギに出来ればいいな」)
もしも失敗しても、付けウサ耳とウサ尻尾を借りているからそれをつければいいと。
耳を変化させるべく化術を試してみれば……ぽふんっと。
「ほら、どこから見てもウサギだ。多分」
ちょっぴり長くなった気がするお耳をぴこぴこさせてみながらも、こくりとひとつ頷く都月。
そして、もうひとりの狐さん――いや。
「兎に化けなければ近寄る事すら叶わぬと言うのなら」
――極めて見せれば善いだけの事、と。
満を持した感溢れるドヤ顔で臨むクロム・エルフェルト(縮地灼閃の剣狐・f09031)も、今日はウサギさんなのだ。
誰もクロムが本当は狐だなんて、知らなければ見るだけではきっとわからないだろう。
何せ彼女が纏うのは、狐の「き」の字すら窺えない程の、全身を覆うタイプの兎の着ぐるみなのですから!
そんな、ウサギを極めまくっていると満足気な表情で、何かを致命的に勘違いしたまま。
ウサギになった澪や都月と一緒に、クロムは勇んで参戦する。
森で迷子になってしまったウサギ達の保護に。
「結構広そうな森だねぇ」
桜色の長いたれ耳をふるり揺らしながら、澪は足を踏み入れた森を見回してみてから。
ふたりへと、こう持ち掛けてみる。
「折角3人いるんだし。はぐれないように気を付けて、敢えて別々に探すのも手だよね」
自分達が迷子にならないようにしながらも手分けして探せば、よりたくさんの子を見つけられるだろうから。
ということで各々の方法で、ウサギさん保護大作戦の開始です!
澪は、森へと赴く前に貰っておいたおやつで誘い出してみることに。
魔力が込められた可愛らしく美味しい飴玉をあげてもよかったのだけれど。
(「流石に飴は主成分が魔力で対象を選ばないとはいえ、喉に詰まらせたら怖いしね」)
念のため今回は、ピクニックバスケットに入ったウサギさん用のお菓子をあげることにして。
「おいでおいでー」
手にしたおやつをふりふり、声を掛けてみる。
そんな様子を、ウサギさん着ぐるみから覗く瞳で見つめつつも。
(「澪くんちゃんの引き寄せを邪魔しないように、少し離れた所で……」)
クロムは彼からちょっぴり距離を取りつつも、ばれないように、そうっと――。
――|ぴょん、ぴょん《 ボスン、ボスン 》。
ウサギさんの如く跳ねて近づいてみたのであるが。
『……!?』
ぴやっと何だか恐れおののき、しゅたたと素早く逃げていくウサギさん。
その姿を目だけで追いながらも、首を大きく傾けて。
「……何で? どうして逃げられる、の?」
思わずクロムはそう、宇宙狐顔に。
そして都月は――ウサギに紛れてみよう、と。
今はウサギさんなのだという意識を確りともって、狐の動きにならないように気をつけつつも。
「初めまして。俺はウサギだ。最近はどうだ?」
動物に話せる強みを活かして近寄ってみれば。
そうっと顔を覗かせたのは、草むらでかくれんぼしていた子。
……おかげさまで元気だよ、なんてお鼻をひくひくさせるそのウサギさんを都月はそっと抱きかかえる。
仲良くなれそうって、そう思ったから。
そして、|ぴょんぴょん《 ボスンボスン 》と跳ねていたクロムは気付く。
(「何故か兎にドン引かれている、ので」)
自分から逃げていくウサギさんたちの様子に。
だから……作戦変更です!
再びクロムは、自称ウサギさんジャンプで、|ぴょんっ《 ボスンッ 》。
でも今度は、何故かはわからないながらも、ドン引かれては逃げられることを逆手に取って。
離れた草むらから兎を追い出すように動き、ウサギさんたちを澪の近くに集まるよう仕向ければ。
「ふふ、いい子だねー」
わたわたと草むらから出てきた子たちを、すかさずおやつで誘う澪。
そんなちょっぴり怯え気味なウサギさん達を安心させるように、幾度か撫で撫でしてあげてからそっと抱き上げて。
もふ……いえ、しっかり集まった子たちを順に抱っこしてあげた後、澪はふたりの元へ。
「また迷子にならないように、僕についてきてね」
そう抱えていない子たちに声をかけながら。
そしてうさぎさんと行進するかのように、とことこ、てくてく。
再び皆と合流せんとやって来た澪は、ふたりにこう訊ねてみるけれど。
「クロムさん、木常野さん、そっちは順調?」
「ん。兎肉も狐に善し」
もちもちふわふわのウサギさんをじいっと見つめ、ごくり。
何だか違う意味で瞳が輝いている気がするクロムに、澪は瞳をぱちくりと瞬かせながらも。
一応、言っておくのだった。
「食べちゃ……ダメだよ……??」
そんな澪の声に、今度はクロムが瞳を見開いて。
「え、晩御飯じゃ、無いの……?」
またまた、宇宙狐……いえ、宇宙ウサぐるみ顔に。
いや、そんな彼女の気持ちが、都月にはよくわかるから。
「クロムさん、我慢です」
ふるふると首を小さく振りながらも続ける。
――俺達は今ウサギ……、って。
とはいえ、今はウサギさんでも、都月だって本当は狐さんだから。
刹那、ぴこりとクロムの着ぐるみの下の狐耳がその音を拾う。
くぅ、と鳴った都月のおなかの音に。
そして、つい鳴ってしまったそんな腹の虫であるが。
「ん? 腹の音? 聞こえない……」
咄嗟にそう誤魔化さんと首を傾けてみる都月。
けれど、何だか狐耳と尻尾……いえ、兎耳と尻尾が、そわそわゆうらり。
そんな彼に、わかる、みたいな表情で。
「……都月くんも我慢。偉い、ね」
こくこくと頷くクロム。
それから澪は、もう一度念のため、ふたりに言っておくのだった。
「我慢は偉いけど……でも、食べちゃダメだよ??」
兎肉は狐には、とても魅力的だけれど。
でも今はウサギとはいえ、都月は賢い妖狐ですから……!
「……先輩、勿論です」
そう大きく頷いて返してみつつも、抱っこしているウサギさんをちらり。
ぴょこりと跳ねているウサギさん達もやっぱり、もふもふふわふわしていて。
もちもちで、美味しそ――いいえ。
「……食べませんよ?」
ええ、食べませんよ……??
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ベイメリア・ミハイロフ
【KOR】
真っ白なふわふわのお耳と尻尾をつけて
深紅のバニースーツ姿で参ります
はわわ…サクラコさま、おかわいらしい!
(思わずぎゅむーとハグを)
ミートパイ?はて、一体なんのことでございましょう…?
あら、ふふ、幽兵さまもおかわいらしくていらっしゃいますよ
茂みをくまなくお探しして
お見つけいたしましたら、そっとすくいあげて保護を
ああ~…ふわふわさんでいらっしゃいます…!
と、眼前に
とても、とても大きなうさぎさんが?!
さ、サクラコさま幽兵さま、いかがいたしましょう?
こちら、手ですくいあげる事ができません!
ぼふっと抱きついて、顔をうずめて
しばらくそのもふもふを堪能したのち
食べ物で森の外へと誘導いたしましょう
鏡彌・サクラコ
【KOR】
うさぎ…お父さんがミートパイに…
いえなんでもないでいす!
不穏な連想を振り払い
所謂バニースタイルを和風にアレンジして参りましょう!
ドヤァ
ベイメリアさまも素敵でいす!ぎゅっとお返ししつつ
幽兵さまの醒めた目線にハーっとため息
このなだらかな曲線美を理解しないとは修行が足りないでいす
セクハラは蹴って阻止
釣り竿を持ってうさぎを探しに参りましょう
茂みを探して垂れ耳のおとなしそうな子をもふっと両手で捕まえ
でっデカいうさぎが!
でも大人しい子ぽい?
そっとふかふかしつつ
押しても動きませんねいコレは
背中に乗ってにんじんを釣り竿の先につけ
うさぎの目の前に垂らします
さあレッツゴー!
(うさぎの挙動はお任せ)
花屋敷・幽兵
【KOR】
黒いピンとそそり立った黒いぼわぼわのうさ耳としっぽをつけて
俺、ウサギ。ミートパイ?腹でも減ったのかサクラコ。
ふむ、ベイメリアよ。何というけしからん聖職者だ。
よく似合っているぞ、ハグしてやろう(セクハラ阻止希望)
サクラコもいいんじゃないか。これはこれでマニアックな層に需要がな。
ナイアガラな曲線美は知らん。(二人のハグを激写、そして並ぶ)
さあウサギを探そう。
俺は傍にいるウサギに目がどうしても行くので少し遠巻きにして逃がさない様構える。
ちちしりふともも。最早何も隠さない(捕獲は真面目に手伝う)
よしもふもふは俺も堪能するぞ。お前らの背後からハグしてやるぜぇ!
(ルパンダイブ)
颯爽と空へとそそりたつのは、ピンと張った黒いぼわぼわの長いお耳。
尻尾だってくるり、ぼわぼわでまんまる。
今日の花屋敷・幽兵(粗忽なダークヒーロー・f20301)は、そう!
「俺、ウサギ」
ウサギさんなのです!
いえ、ウサギさんになったのは、彼の趣向では多分なくて。
ウサギだけしか入れないというフェアリーランドの中に赴くためなのです。多分。
そして、ウサギだと主張する幽兵の声を聞いて。
「うさぎ……お父さんがミートパイに……」
ぼそりと思わず謎の言葉を呟くのは、鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)。
うさぎ……お父さん……ミートパイ……。
何のことだかさっぱりわかりませんが、そんな不穏な連想をついしてしまったサクラコだけれど。
ここには多分こわいおじさんもいないから、不穏を振り払うかのようにウサ耳をふりふり。
そう、今のサクラコも勿論、ウサギさん。
ウサギはウサギでも、和風にアレンジした所謂バニースタイルです!
そして、サクラコが紡いだ謎の呟きを聞いて。
「ミートパイ? 腹でも減ったのかサクラコ」
「ミートパイ? はて、一体なんのことでございましょう……?」
黒ウサギさんな幽兵とともに首を傾げてみせるのは、ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)。
そんなベイメリアウサギさんは、真っ白なふわふわのお耳と尻尾をつけた、深紅のバニースーツ姿です。
そしてベイメリアは瞳をキラキラ、バニーなお耳をぴこり。
「はわわ……サクラコさま、おかわいらしい!」
「ベイメリアさまも素敵でいす!」
思わずぎゅむーとハグをしてくる彼女に、サクラコはドヤァ。
それからベイメリアへと、ぎゅっとハグのお返しを。
そんな、むぎゅりとハグし合う仲睦まじい様子を幽兵は見遣って。
「ふむ、ベイメリアよ。何というけしからん聖職者だ。よく似合っているぞ」
「あら、ふふ、幽兵さまもおかわいらしくていらっしゃいますよ」
何て言ったって、今の自分もウサギさん。これはもしや……いける?
ということで!
「ハグしてやろう……ふごっ!?」
咄嗟に何かを察知したサクラコに、案の定、蹴り飛ばされました!
幽兵はそんなサクラコにも一応視線を向けてから、こくりと頷いてみせる。
「サクラコもいいんじゃないか。これはこれでマニアックな層に需要がな」
そして先程のベイメリアへの熱いものと温度差ありまくりな、その醒めた目線に。
ハーっと、大きくため息をつくサクラコ。
「このなだらかな曲線美を理解しないとは修行が足りないでいす」
「ナイアガラな曲線美は知らん」
幽兵はそう言いつつも、ぱしゃりとふたりのハグを激写してから。
ぎゅっとはさせてもらえないのならば、せめてものと、ふたりの隣へとちゃっかり並んでみる。
いえ、このウサギの国でキャッキャ遊ぶその前に、やらなければいけないことがあるのです。
ちゃんと覚えていますよ、ええ!
「さあウサギを探そう」
「うさぎを探しに参りましょう」
まずは、森で迷子になってしまったというウサギさん達を保護するお仕事です。
サクラコはすちゃっと釣り竿を持って、ひょこり。
ウサギさんがかくれんぼしていそうな茂みを探して見れば……早速発見!
へにゃっと垂れ耳な、おとなしそうな子を見つけて。
もふっと両手で捕まえて、もふもふ保護します!
ベイメリアも同じように茂みをくまなく探してみれば。
お鼻をひくひくさせて隠れていたウサギさんを発見して。
そっとすくいあげて保護した後、思わずほわり。
「ああ~……ふわふわさんでいらっしゃいます……!」
もふもふでふわふわな、ウサギさんの抱き心地に。
そして、少し遠巻きにして逃がさない様に構えるのは、幽兵。
……傍にいると、バニースーツなウサギさんに目がどうしても行くから、なんて。
一見、煩悩に抗っているのかと思いきや。
――ちちしりふともも。最早何も隠さない。
全然、煩悩フルオープンでした。
いえ、迷子ウサギの捕獲は一応真面目に手伝っているので、ミートパイになるのは辛うじて回避しましたけれど。
というわけで、そうこうウサギさんを見つけては保護していた3人だけれど。
刹那、ベイメリアとサクラコは思わず瞳をぱちくり。
「とても、とても大きなうさぎさんが!?」
「でっデカいうさぎが!」
どーんと眼前にいる、めっちゃ大きなウサギさんに。
「さ、サクラコさま幽兵さま、いかがいたしましょう? こちら、手ですくいあげる事ができません!」
ベイメリアはそんな大きなウサギさんにすかさず、ぼふっと抱きついて。
もふっと顔をうずめつつも、そう声を上げて。
「でも大人しい子ぽい?」
サクラコもそっとふかふかしつつ、首を大きく傾ける。
……押しても動きませんねいコレは、と。
持ち上げることができないウサギさんをどうやって保護するか――。
それをしばらく、もふもふふかふか、ぽふんっと、ふたりは考える。
その大きなふわもこボディーを目一杯堪能しつつ。
それから、存分にもふもふした頃。
「よしもふもふは俺も堪能するぞ。お前らの背後からハグしてやるぜぇ!」
「食べ物で森の外へと誘導いたしましょう」
「それは良いアイディアでございますね、サクラコさま!」
何だか黒い影がぴょんっと、例のダイブをしてきた気がしたけれど。
すかさずベイメリアとともに、もっふもふ大きな背中に乗ったサクラコは、にんじんを先につけた釣り竿をウサギさんの目の前に垂らして。
「さあレッツゴー!」
のっそり進み始めた特大ウサギさんと、森から脱出です!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月舘・夜彦
【華禱】
兎の姿ということで、兎の耳のカチューシャと尻尾の飾りを用意しました
倫太郎、似合いますか?ふふ、貴方も似合っていますよ
ましゅまろもしょこらも、そのままでいいですね
では、捜索に行きましょう
私は周囲を見回し、ましゅまろは兎目線で調べて貰いましょう
茂みの中にも居るかもしれませんからね
ましゅまろは下から、しょこらは上からお願いします
可愛いのが似合うのは……どうなのでしょう?
倫太郎や子供達の方がもっと似合うと思うのですが
おや、しょこらはお手柄ですね
ましゅまろも見つけましたか?
案内されるままに付いて行けば、茂みに黒い仔兎
迷い込んだ末に疲れて眠ってしまったようですね
さ、起こして連れて行きましょう
篝・倫太郎
【華禱】
うん、似合ってるから
夜彦はそれでいいんじゃないかな!
俺は垂れ耳付きの帽子で往こう!
ましゅとしょこさんはそのままでもいいもんな
さて、逃げたウサギさんを探し出す……のは
しょこが凄いヤル気出してるから任せよ
ぱたぱたして空から探すのか?
ん、いいよ。いっといで?
俺は夜彦と後からのんびり往くから
ましゅとしょこを送り出して
夜彦とのんびり森を散策
夜彦は可愛いのも似合うよな
いやいや、あんたが一番似合うよ
そんな風に他愛のない話をしながらのんびり往けば
感じ慣れたはしゃぐ気配
やんちゃそうな白いふわっふわな垂れ耳ウサギと遊んでるしょこと
木陰で爆睡する度胸のある仔を見つけたましゅと
しょこ、白もふさん
そろそろ戻るよ
招かれたフェアリーランドは、ウサギさんしか入れないウサギの国だと聞いたから。
「兎の耳のカチューシャと尻尾の飾りを用意しました」
真面目にきっちりと事前準備を怠らない月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は、すちゃりとウサギさんになって。
翡翠の瞳を向け、篝・倫太郎(災禍狩り厄を狩り還す者・f07291)へと小さく首を傾けながらも訊ねてみる。
「倫太郎、似合いますか?」
そして、返る倫太郎の声は勿論。
「うん、似合ってるから、夜彦はそれでいいんじゃないかな!」
ウサギになった夜彦を見つめつつも大きく頷いて、即答です。
そんな倫太郎も垂れ耳付きの帽子をかぶって、今日はウサギさん。
「ふふ、貴方も似合っていますよ」
夜彦はそうほわほわと笑んで言ってから。
次に目を向けたのは、自分達といつも一緒のウサギさん達。
「ましゅまろもしょこらも、そのままでいいですね」
「ましゅとしょこさんはそのままでもいいもんな」
倫太郎も、元々ウサギであるましゅまろとしょこらを見た後。
「では、捜索に行きましょう」
夜彦の声に頷いて、足を運ぶのは森の中。
このウサギいっぱいのフェアリーランドに赴いたのは、遊びに来てほしいと招待されたからだけれど。
聞けば、数匹のウサギさんが森に迷い込んでしまったようだから。
まずは、迷いウサギさんの探索と保護を手伝うことに。
それから一通りくるり、森の中を見回してみる倫太郎だけれど。
「さて、逃げたウサギさんを探し出す……のは、しょこが凄いヤル気出してるから任せよ」
しょこらがさっきからやる気満々、張り切っているようだから。
「ぱたぱたして空から探すのか? ん、いいよ。いっといで?」
倫太郎はしょこらにそう言った後、続ける。
……俺は夜彦と後からのんびり往くから、って。
そんな元気いっぱいに飛んでいったしょこらとはまた、別のアプローチで。
「ましゅまろは兎目線で調べて貰いましょう。茂みの中にも居るかもしれませんからね」
……ましゅまろは下から、しょこらは上からお願いします、と。
夜彦も周囲を注意深く窺いながらも、相変わらずマイペースなしょこらには地面から、迷子ウサギを探して貰うことに。
そしてしょこらに続き、ぽてぽてと茂みに入っていったましゅまろを送り出してから。
夜彦と倫太郎はふたりで、のんびりと森を散策し始める。
それからふと、倫太郎はすぐ傍にいる夜彦を改めてじっと見ながらも紡ぐ。
「夜彦は可愛いのも似合うよな」
そんな彼の言葉に、夜彦はウサギさんのお耳をぴこりと揺らしながら首を傾けて。
「可愛いのが似合うのは……どうなのでしょう?」
……倫太郎や子供達の方がもっと似合うと思うのですが、なんて言うけれど。
倫太郎は垂れ耳がぶんぶんするくらい、首を大きく横に降ってから。
「いやいや、あんたが一番似合うよ」
琥珀のいろをそっと細めて、映る愛らしいその姿を見つめる。
特に危険などもない森の中を、そんな風にいつも通り、他愛のない話をしながらのんびり往けば。
ふと倫太郎が感じるのは、楽しそうにはしゃぐ、慣れた気配。
夜彦も、倫太郎と同じように視線を向ければ。
「おや、しょこらはお手柄ですね」
やんちゃそうな白いふわっふわな垂れ耳ウサギさんと遊んでいる、しょこらの姿が。
けれど不意に、下から自分をじいと見つめる視線を察知して。
「ましゅまろも見つけましたか?」
そう声を掛けるやいなや、てくてく案内しはじめたましゅまろについていけば。
茂みにいたのは、黒いもふもふな仔兎。
「ん? 爆睡してる? 度胸あるなー」
「迷い込んだ末に疲れて眠ってしまったようですね」
倫太郎はそっと手を伸ばす夜彦に、お昼寝中の黒い仔ウサギさんは任せて。
楽しく仲良く遊んでいる2匹へと視線を移し、声を掛けてから。
「しょこ、白もふさん。そろそろ戻るよ」
「さ、起こして連れて行きましょう」
そうっと優しく小さな黒ウサギさんを抱っこする夜彦を見て、倫太郎は改めて思うのだった。
ウサギさんを嬉しそうにもふもふ抱っこする彼がやっぱり、一番可愛い、なんて。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
城野・いばら
【花鏡】
いつか、と類と話した
同じ種に成れたら良いね
方法は違うけど
叶ってリティはそわそわさん
UCで兎セットを創造するの
黒の耳付きミニシルクハット
長くてピンと立派なお耳と
まん丸尻尾
お揃いだと仲良しにみえるかな
今日は紺マントの代りに長耳揺らし
リティの黒兎さんもとても素敵よ
隠れん坊しにいったコ
探してあげよう?
袖引き、手繋いで歩くと
夜桜さんの下で遊んだ時を思い出す
木の上?茂みの中?
成程と耳も澄まして…ふと
私が消えたら、類は探してくれるかな?
好奇心とドキドキ抱えて
茂みに跳び込めば
草をむしゃむしゃ食べる兎さんと見合って
みーつけた
と、捕まった!
あなたの腕の中で咲い
食いしん坊さんも
食べたら
マチルダの所へ帰ろうね
冴島・類
【花鏡】
同じもふに転じれたら…と話してたのが
一部でも来た機会、楽しみに
いただいた耳付きの帽子の揃えをかぶり
尻尾もつけたら準備は万端?
気恥ずかしさもあるが…
揃いの耳が揺れる君を見たらそれも忘れ
ふふ、同じのつけても君だと愛らしいなぁ
つい撫でたくなるのを抑え
うん
早く見つけてあげよう
袖引く手に何時かが過り
自然繋いで
兎なんだもの
音を拾ってみるとかどうかな
森の奥まで来たら目を閉じ
両手耳にあて澄ませ
幾つもかさかさ音がする気が…
集中してたら隣からふいに消えた気配
リティ?
慌て探し追うのは君の香り
見失うものか
ぴょんと飛び込んだ先見つけ
悪戯兎さんを、捕まえた!
おや、迷子君も一緒だね
食いしん坊さん、僕らと共に戻ろうか
同じ種に成れたら良いね、同じもふに転じれたら……なんて。
いつか、って話していたことが叶うだなんて思ったら。
それが一部でも、方法は違っても。やはり楽しみで、わくわくのそわそわさん。
そんな楽しみな気持ちを咲かせる城野・いばら(白夜の魔女・f20406)は、今日はウサギさん。
属性魔法の糸で編んで創造した黒の耳付きミニシルクハットを、ぽふりとかぶって。
長くてピンと立派なお耳に、くるりとまん丸キュートな尻尾。
これから向かうのは、ウサギさんしか入れない国だから。
冴島・類(公孫樹・f13398)も勿論、ウサギさんに変身。
ウサギさんはウサギさんでも、いばらとお揃いのウサギさん。
同じ耳付きの帽子と尻尾もつけたら、準備は万端?
(「気恥ずかしさもあるが……」)
最初こそやはり、ちょっぴり恥ずかしさを感じていた類だけれど。
紺マントの代りにぴょこりと長いお耳を揺らす彼女の姿を見れば、それも忘れてしまう。
「ふふ、同じのつけても君だと愛らしいなぁ」
「お揃いだと仲良しにみえるかな」
恥ずかしさよりも、嬉しくて楽しくて。
つい、眼前のお耳が揺れる頭を撫でたくなるくらいに。
でもそれはそっと心の中だけに抑えておいた類だけれど。
「隠れん坊しにいったコ、探してあげよう?」
「うん、早く見つけてあげよう」
袖引かれ、並んで森を行けば、自然と繋がる手と手。
伝わる熱を感じれば、過るのは、夜に咲く春のいろを思い出す何時か。
あの時も、一緒にオニさんをしたけれど。
今日見つけるのは、この森で隠れん坊しているという迷子さん達。
でも今日はふたり、ぴょこりとお揃いの長いお耳がついているのだから。
「兎なんだもの。音を拾ってみるとかどうかな」
「木の上? 茂みの中?」
森の奥まで来れば目を閉じて、両手を耳にあててみる類。
そんな彼の言葉や姿に、成程と。
いばらも真似っこしてみて、同じ様に耳を澄ましてみながらも……ふと。
「幾つもかさかさ音がする気が……」
目を閉じて集中している隣の彼をそうっと、ちらり。
そして、心に咲いた好奇心とドキドキを抱えながら――ぴょんっ。
だって彼の言う様に、ウサギさんなのだから。
茂みに跳び込んでみるいばら。
――私が消えたら、類は探してくれるかな? なんて。
それからぱちりと目が合ったのは、草をむしゃむしゃ食べるウサギさん。
そんなもふもふな子と暫し、見つめ合ってから。
笑み咲かせると同時に、いばらは紡ぐ……みーつけた、って。
そして類は、隣からふいに消えた気配に気付いて。
「リティ?」
そう口にするけれど、どうやら自分がオニさんみたいだから。
見失うものか――そう慌て探し追うのは、君の香り。
それから、ぴょんと飛び込んだ先で。
「悪戯兎さんを、捕まえた!」
「と、捕まった!」
見つけた悪戯ウサギさんを、つーかまえた!
かくれんぼは見つかって捕まっちゃたいばらだけれど。
捕まえられた彼の腕の中で咲う……食いしん坊さんも、って。
「おや、迷子君も一緒だね」
類も、彼女と一緒にいる、もしゃりとごはん中の食いしん坊さんに気付いて。
「食べたら、マチルダの所へ帰ろうね」
「食いしん坊さん、僕らと共に戻ろうか」
ぴょこりと来た道を戻るべく、かくれんぼの次は、みんなで森のお散歩を。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
日下部・心
【愛と花】
うさぎさんの格好
お、お魚でもうさぎになれるでしょうか?
…リーベくんが一緒にしてくださるなら…!
ふたりとも髪色とお揃いのうさぎ耳
カチューシャをお借りしました!
汚れても良いように、エプロンドレスでいきましょう
…ふふ、ぜんぶお揃いですね…
髪も可愛らしくて……少しふわふわした気持ちです
リーベくん、とってもお似合いです。
うさぎさん、元気いっぱいですね…!
もこもこたちに囲まれて
あ、あらあら…!まあ…うふふ
いつの間にか動けなくなってしまいました。
私も仲間だと思われたのかもしれません…
リーベくんもつかまえられました…?
うさぎさんたちを道案内
花畑にかえしてあげましょう
リーベ・メル
【愛と花】
うさぎの格好、ね…
なるほど、燃えるじゃん
ボクに任せて!
ボクがキミを世界一可愛いうさぎにプロデュースしてあげる
エプロンドレスならこれが似合うかな
こっち来て、リボン結んであげる
尾鰭のところにも結ぼっか
ほら、かわいい!
……(うずうず)
ねえ、心の長い髪、結ってもいい?
一度結ってみたかったんだ
お揃いでツインテールとかどう?
(……完璧すぎる、怖いぐらい可愛い)
あ、ありがと
心こそ、似合ってるよ
よっし、心にいい所を見せなきゃ
あ、こら、待っ…取った!
やっとの思いで一匹捕まえて振り返れば
心!?
ええ、なにそれ、可愛っ…じゃなくて
大丈夫?
ほらお前ら、いつまでも心に乗ってるんじゃないよ
しっし、帰った帰った
招かれたフェアリーランドに広がるのは、ウサギさんだけの国だというから。
訪れる客人も勿論、ウサギさんでなくてはいけないみたいで。
「うさぎの格好、ね……」
ふと聞こえたリーベ・メル(Anti Liebe・f27075)の呟きに、日下部・心(うすべにの水鞠・f26266)はちょっぴり不安げ。
「うさぎさんの格好……お、お魚でもうさぎになれるでしょうか?」
お魚がウサギさんに、果たして変身できるのかと。
でも、そんな心へとふいに向けられるのは、やる気のいろに煌めく瞳。
「なるほど、燃えるじゃん」
――ボクに任せて! って。
リーベは胸をえっへん張って、続ける。
「ボクがキミを世界一可愛いうさぎにプロデュースしてあげる」
「……リーベくんが一緒にしてくださるなら……!」
さっきまでは心配だった心だけれど、でも彼と一緒だったらドキドキそわそわ。
だからウサギさんになるために、準備もしっかりと。
「カチューシャをお借りしました! 汚れても良いように、エプロンドレスでいきましょう」
「エプロンドレスならこれが似合うかな」
ふたりとも髪色とお揃いのウサギさんのお耳を手にして。
纏うエプロンドレスもこだわって選んだ後、リーベはおいでと心を手招き。
「こっち来て、リボン結んであげる。尾鰭のところにも結ぼっか」
そしてひらり、きゅきゅっと蝶々のようにリボンを結んであげれば。
大きく頷きながらも満足気に紡ぐ――ほら、かわいい! って。
でも、これでお終いではなくて。
「…………」
リーベはうずうずしながらも、ちらり。
見つめる彼女へと、こんなお強請りを。
「ねえ、心の長い髪、結ってもいい?」
……一度結ってみたかったんだ、と。
そして、艶やかな髪を梳いてあげながらも。
「お揃いでツインテールとかどう?」
「……ふふ、ぜんぶお揃いですね……」
するりと結んで作る髪型もやっぱりお揃い、ウサギさんのお耳のようなツインテール。
それから、ふたつに結ばれた髪をぴょこりと躍らせつつも。
「髪も可愛らしくて……少しふわふわした気持ちです」
心はふわり、嬉しさをいっぱい咲かせた笑みを彼へと向ける。
「リーベくん、とってもお似合いです」
そんな彼女に、思わずリーベは口元を手のひらで押さえつつも一瞬天を仰いでから。
「あ、ありがと。心こそ、似合ってるよ」
そう心へと頑張って言葉を返す。
だって、こう思わずにはいられないから。
(「……完璧すぎる、怖いぐらい可愛い」)
眼前でぴょこんと、お耳も髪も気持ちも躍らせている、完璧すぎる心の可愛いウサギさん姿を見れば。
そうなれば、やはり。
――よっし、心にいい所を見せなきゃ。
ぐっと、俄然張り切るリーベ。
ウサギさん達と遊ぶ前に、森で迷子になっているウサギさん達を連れ戻してあげないといけないから。
滾るこの気持ちのまま、片っ端から迷子たちをもふもふ捕まえて。
いい所を彼女に見せようと、そう思ったのだけど。
「あ、こら、待っ……!」
「うさぎさん、元気いっぱいですね……!」
あっちへぴょこり、こっちへぴょこんっ。
思った以上にヤンチャな、迷子ウサギさんたち。
そして、そんな元気なウサギさん達と追いかけっこするリーベを見ていた心だけれど。
何だかちょっぴり擽ったい感触がして、くるりと自分の周囲を見回してみれば。
「あ、あらあら……! まあ……うふふ。いつの間にか動けなくなってしまいました」
たくさんのもこもこたちに、気付けば囲まれていて。
ぴょんっと乗ってきて甘えるウサギさんたちを順に撫でてあげつつ、心はこてりと首を傾ける。
ウサ耳を揺らしながら――私も仲間だと思われたのかもしれません……なんて。
そんなもふ溜まりが彼女の周囲にできているとは知らずに。
「……取った!」
やっとの思いで一匹捕まえて振り返ったリーベは、飛び込んできた光景に、ぱちりと瞳を瞬かせてしまう。
「リーベくんもつかまえられました……?」
「心!? ええ、なにそれ、可愛っ……じゃなくて、大丈夫?」
可愛いもふもふにいっぱい囲まれた、可愛すぎる心の姿に。
けれど、ちょこりと甘えるように彼女に乗っているウサギ達を見れば。
ちょっぴりだけ、むぅっ。
「ほらお前ら、いつまでも心に乗ってるんじゃないよ」
……しっし、帰った帰った。
そう、手のひらをひらひらさせて。
心はとことこぽてぽて、リーベに促されつつ歩き出したウサギさん達を道案内。
森でかくれんぼはもうお終い――花畑にかえしてあげましょう、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ラビオ・ブラフマン
【🍯🐰】
赤茶の垂れ耳と尻尾を着用。
あざとさマシマシのふわふわ仕様だぞゥ。
最近充に空前の兎ブームが来てるっぽくて
絶対今回の件は刺さると想って誘ってみたワケ。
兎のアクセも持ってたし、動画とかもよく見てる。
…べ、別にィ。妬いてなんかないしィ?
それはそれとして充の兎のお耳最高過ぎるんだけど。
血迷って、それ元から生えてたっけとか聞いちゃいそう。
あっ、迷子のウサちゃんはっけーん。
充に倣って腰を落とし、人参を手に終始見守る姿勢。
懐いちゃってまァ…なんか詳しいけどカワイイ。
不意打ちの充の言葉に、つけ耳と一緒に肩が軽く跳ねる。
撫で方にもよるんじゃない?
ほら、って照れつつも頭を差し出してなでなで待ちしてみよ。
佐東・充
【🍯🐰】
黒い兎耳と尻尾
兎みたいだと思っていたラビオくんが
本当に兎になってしまうなんて
…可愛い
しまったな
これは予想以上の破壊力だ
引かれないよう平静を装いたいところだが
正直難しいかも
幸い彼は私を只の兎好きだと思っているらしい
それはそれで気恥しいが
…まさかきみと重ね合わせてるなんて
元から兎耳が生えていそうなのはきみの方だ
よく似合っているよ
にんじんでおびき寄せようか
警戒心の強い子を怖がらせないようにじっと息を潜め
手ずから食べてくれたらそっと撫でてみよう
うさぎは頭や背中を撫でられるのが好きらしいな
…
……
そこの青い目をした大きな兎もそうなのかな?
毛並みみたいにふわふわな髪の撫で心地を堪能させてもらおう
兎みたいだと、そう思っていたし。
星を見上げながら、その形を指でなぞってみたりもしたのだけれど。
今、佐東・充(オルタナティブ・f21611)はこう思わずにはいられないのだった。
……可愛い、と。
それ以外の語彙が紡げないくらいに。
ぴょこり、赤茶の垂れ耳と尻尾を揺らして。
(「兎みたいだと思っていたラビオくんが、本当に兎になってしまうなんて」)
あざとさマシマシのふわふわ仕様である、ウサギ・ラビオ・ブラフマン(Abyssal fish・f36870)の姿を目の前にして。
いや、誘ったのは、ラビオの方であった。
ウサギがいっぱいのフェアリーランドで遊べると聞いて。
(「絶対今回の件は刺さると想って誘ってみたワケ」)
だって、ラビオは知っているから。
充が兎のアクセを持っていることも、よくウサギさん動画とかを見ていることも。
なので、最近充に空前の兎ブームが来てるのだと思っていたのだ。
現に眼前の彼を見遣れば、何だかすごく喜んでいるようだし。
何なら心なしか、感激に震えてさえいる気がする。
そして自分が思った通りに彼が喜んでくれているっぽいのは、嬉しいのだけれど。
ラビオの心にこっそり生じているのは、充の心を掴んでいるらしいウサギさんへの対抗心。
……なのだけれど。
(「……べ、別にィ。妬いてなんかないしィ?」)
あくまで表向きには、涼しい顔をしてみせる。
だから、ラビオがそんなことを思っているなんて、充に気付く余裕などは当然なくて。
(「しまったな。これは予想以上の破壊力だ」)
……引かれないよう平静を装いたいところだが、正直難しいかも、と。
フェアリーランドに入る前からすでに、無理だとしか思えないのだけれど。
ただ、幸いなことに。
(「彼は私を只の兎好きだと思っているらしい」)
だから今回も、ラビオは気軽にこの案件に自分を誘ったのだろう。
いや、ウサギさん大好きと思われるのも、それはそれで気恥しいのであるが。
ただのウサギ好きだと思っているラビオもだけれど。
充自身も、驚いているのだ。
……まさかきみと重ね合わせてるなんて、と。
可愛いウサギに愛しい彼を重ねて。そしてこんなにも、平静を保てなくなりそうになっていることに。
そしてそんな、つい掌で口元を覆ってしまっている充へと、ちらりと視線を向けるラビオ。
いや確かに、充がウサギを可愛いと思う気持ちは、ラビオにもわかるのだ。
だって、眼前のウサギさんを見て、こう思ってしまっているから。
それはそれとして――充の兎のお耳最高過ぎるんだけど、って。
「それ元から生えてたっけ」
血迷って、そう聞いちゃうくらいには。
ラビオもウサギならば、充も今、黒い兎耳と尻尾をつけたウサギさんなのだから。
そしてそう聞かれた充は、今の気持ちを素直に口にする。
「元から兎耳が生えていそうなのはきみの方だ」
……よく似合っているよ、って。
ということで一緒にウサギさんになれば、いざ。
迷子ウサギの保護をするべく森へと足を運んで。
「あっ、迷子のウサちゃんはっけーん」
「にんじんでおびき寄せようか」
警戒心の強い子を怖がらせないようにじっと息を潜めつつも、すちゃっと。
充が取り出したのは、そう――にんじん!
ラビオも真似っこして、にんじんを手にして。
ぴこぴこと誘うように巧みににんじんを揺らしてみせる彼を、終始見守る姿勢。
そしてはむりと食いついてくれれば、充はウサギさんをなでなで。
「うさぎは頭や背中を撫でられるのが好きらしいな」
「懐いちゃってまァ……」
ラビオもぴこぴこにんじんをさせてみながらも、そう呟きを零すけれど。
でもウサギの趣向などを語る彼のイイ声過ぎる声を聞けば、こうも思うから。
……なんか詳しいけどカワイイ、って。
そして、迷子ウサギさんを撫でてあげていた充は。
「……」
ふと、視線を移して。
「…………」
じっとすぐ傍にいるウサギさんを見つめ、そしてこう訊ねるのだった。
「そこの青い目をした大きな兎もそうなのかな?」
刹那、思わずぴこりと、つけ耳と一緒に軽く跳ねるラビオの肩。
耳に届いた、彼の不意打ちの言葉に。
それから青い目の大きな兎さんは、黒ウサギさんへと笑んで返す。
「撫で方にもよるんじゃない?」
そして……ほら、って。
ラビオは照れつつも頭を差し出して、なでなで待ちをしてみれば。
……毛並みみたいにふわふわな髪の撫で心地を堪能させてもらおう、なんて。
可愛いウサギさんの頭をそっと、充は愛し気に撫でてあげる。
伸ばした大きな手で優しく、くしゃりと。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
安都姫・いちご
「ウサギさんの付け耳と付け尻尾、いちごに似合うかな⋯ユニコーンさんはどう思う?(恥ずかしそうにもじもじ)」
―
自分に自信がなく、付け耳のことで恥ずかしそうにしていたのもどこへやら。
もふもふのウサギさん達に夢中。
―
ユニコーンさんに促され
「そうだよね、迷子の子を見つけてあげないとね」
ユニコーンさん、どうしたの?あ、木の枝にウサギさんが引っかかってる!
羽が生えた子だから、飛んでいっちゃったのかな?
ユニコーンさんの背を借りて、思いっきり背伸びして手を伸ばして…
届いた!
ユニコーンさん、ウサギさんつかまえたよ。
抱っこしてもふもふ。
これから向かうのは、ウサギが大好きなフェアリーが作ったというウサギさんの国。
むしろこの国には、ウサギさんだけしか入れないのだというから。
招かれたフェアリーランドで遊ぶためには、ウサギさんにならないといけないのだ。
けれど、安都姫・いちご(幻獣の森の少女・f32835)は、もじもじしてしまう。
「ウサギさんの付け耳と付け尻尾、いちごに似合うかな……ユニコーンさんはどう思う?」
自分にウサギさんのお耳や尻尾が似合うかどうか、自信が無くて。
そんな恥ずかしそうにしていたいちごだけれど。
ウサギさんにならないことには、中にすら入れないというから。
そっとミルクティー色の髪に、ウサギのお耳をちょこりとつけてみて。
まんまる尻尾もちょこんとつけ終われば、これでばっちりウサギさん!
でもウサギさんの国についたばかりの最初は、やっぱりちょっぴり恥ずかしそうにしていたのだけれど。
くるりと周囲を見回したエメラルド色の瞳が瞬間、キラキラ。
恥ずかしそうだったのもどこへやら――ぴょこんっと跳び回るいっぱいのウサギさん達に、すっかり夢中に。
けれどユニコーンさんにつんつんと促されれば、ウサ耳を揺らしながら、こくり。
「そうだよね、迷子の子を見つけてあげないとね」
森に入って迷子になってしまったウサギさん達がいると聞いて。
そしててくてく、森の奥へと進んでいたら。
何かを見つけて、ぴたりと足を止めるユニコーンさん。
そんなユニコーンさんの様子に、いちごも気が付いて。
「ユニコーンさん、どうしたの?」
首をこてりと傾けつつ、ユニコーンさんの視線を追ってみれば。
「あ、木の枝にウサギさんが引っかかってる! 羽が生えた子だから、飛んでいっちゃったのかな?」
見上げる木の上にいるのは、翼が引っかかっているのか、身動きができなくなっているウサギさんを発見!
いちごはそんなウサギさんを助けてあげるべく、んしょっとユニコーンさんの背を借りて。
思いっきり、うんと背伸びして手を伸ばしてみれば――。
「届いた!」
ユニコーンさんとの連携もばっちり。
木に引っかかっていたウサギさんを、無事に保護して。
「ユニコーンさん、ウサギさんつかまえたよ」
ぎゅっと抱っこしてあげながらも、ほわりと笑む。
腕の中にいる子をもふもふ、嬉しそうに撫でてあげながら。
大成功
🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふええ、アヒルさんがヤル気満々です。
なんでも、ウサギさんは羽で数える白い動物だから仲間との事らしいです。
ですけど、アヒルさんのうさ耳が気になって仕方がありません。
バランスが合ってないんですよね。
でも注意したらきっと、バニーガールやセルフうさ耳でうさぎ跳びをしろって言われてしまいそうで注意できません。
ちなみにうさぎ跳びはイースターの時にやらさせられてしまいました。
今回はうさ耳だけで済んでいるのになんで、こんなに緊張しているんでしょうね。
ウサギさん、早く見つかりませんかね?
訪れたフェアリーランドをきょろり見回しつつ、おどおどと。
大きな帽子をそっと押さえつつも、フリル・インレアン(大きな|帽子《 👒 》の|物語《 🦆 》はまだ終わらない・f19557)は赤い瞳を思わず見開いてしまう。
だって、ふと隣を見遣れば。
「ふええ、アヒルさんがヤル気満々です」
ふんすといつになくやる気満々、何故だかとても張り切っているアヒルさんの姿があったから。
いや、このフェアリーランド内は、ウサギさんの国。
なんでも、ウサギさんは羽で数える白い動物だから、鳥である自分とは仲間との事らしい。
やる気溢れているのは、やる気がないよりはいいかもしれないし。
言われてみれば、アヒルもウサギも同じ羽で数えるから、親近感が湧く気持ちもわからないでもない。
けれど、でも――。
もう一度、フリルはちらりとアヒルさんへと視線を向けてみる。
アヒルさんの姿が気になって、仕方がなくて。
フェアリーランド内のウサギの国は、ウサギしか入れない仕様だとは聞いているけれども。
(「アヒルさんのうさ耳、バランスが合ってないんですよね」)
そう……アヒルさんの頭にももれなくついているウサ耳。
それがなんだかとっても、違和感しかなくて。
とはいえ、そう思うだけにして。
フリルはアヒルさんには、黙っておくことにする。
(「注意したらきっと、バニーガールやセルフうさ耳でうさぎ跳びをしろって言われてしまいそうで注意できません」)
それはちょっと……いや、何とかして回避したいことだから。
だって、フリルは身をもって、すでに体験済であるのだ。
(「ちなみにうさぎ跳びはイースターの時にやらさせられてしまいました」)
いつもとは違う格好でやらされた、うさぎ跳びを。
それから、アヒルさんにこんなことを思っているだなんて悟られぬよう、ドキドキと様子を窺いつつも。
フリルはふと思い、そして切実に願うのだった。
(「今回はうさ耳だけで済んでいるのになんで、こんなに緊張しているんでしょうね」)
……ウサギさん、早く見つかりませんかね? って。
ウサギさんの姿でぴょんぴょん、うさぎ跳びをさせられる前に――と。
大成功
🔵🔵🔵
ルーシー・ブルーベル
【月光】
水色のたれ耳兎のカチューシャ
尻尾つきのワンピース
ふふーウサギさんに成れてるかしら!
パパはカッコいいウサギさんね!
ウサギさんを探すのね
マチルダさんも心配しているし
迷子のウサギさんも心細いかも
早くみーつけた!ってしてあげましょう
パパと手を繋ぎ森へ
これは確かに迷ってしまいそう
でも!ルーシー、今日はヒミツヘイキを持ってるのよ
じゃーん!ニンジンです!
え、これ?実はキッチンからこっそり…
う、うん!そうする
持っていけばご飯のニンジンの量が減るかしら?って思ったのはナイショにしておきましょう
これでお腹が空いたウサギさんが来るかな
と思ったら手のニンジンがパッと消えて
あ!白黒のウサギさんが食べてる
それではと白黒さんを抱っこ
ふわふわ、あたたかい!
パパのオヤツ?ニンジンより効果ありそう…わあ
大きなウサギさん!抱っこしてるパパのお顔が隠れてる
白黒さんを抱えたまま片手を伸ばして、もふっと…手が埋まるわ!
ルーシーも食べられるの?
じゃあ、あーん!(口を開けて
おいし…ニンジン!?ホッと安心
皆は、ニンジンもたべる?
朧・ユェー
【月光】
尻尾が着いたタキシード
耳は帽子に付いて
可愛いうさぎのお姫様がいますね
とても似合ってますよ
カッコ良いですか?ありがとうねぇ
えぇ、うさきさんを沢山探しましょうね
家に帰りたい子も居るでしょうから
手を繋ぎ森の中へ
迷子な子は何処でしょうか?
おや?そのニンジンは
おやおや、キッチンから
ふふっ、今日は仕方ないですね
次はちゃんと言ってからですよ?
ニンジンは育ててるのでまだあるのですがと言ったら
彼女がショックを受けそうなので黙ってにこにこ
白黒うさぎさんお腹を空かせてたみたいですね
今ならそっと抱っこ出来ますよ?
あたたかいですか?
じゃ僕はオヤツを持って来たので
ドーンと大きなうさぎのお尻が見える
おや?ヨイショと抱き上げると
これは大きなうさぎさんですね
ルーシーちゃん触ってみますか?
もふもふですよ?
僕の作ったオヤツをあげましょう
ルーシーちゃんが食べても大丈夫です
あーんと彼女の口にオヤツを入れて
お味はどうですか?大丈夫、ニンジン入りじゃないですよ
ほら、君が食べたら他の子もやって来ましたね
招待を受けたフェアリーランドに入れば、仲良くぴょこりと。
まず最初に向かうのは、お花畑の傍に広がる森。
そして水色の長いたれ耳もばっちり、もふっとまんまる尻尾がついたワンピースの裾を躍らせて歩く、今日のルーシー・ブルーベル(ミオソティス・f11656)は。
「ふふーウサギさんに成れてるかしら!」
そう、ウサギさんです!
だってここは、ウサギだけの国だから。
招かれた客人だってみーんな、当然ウサギさん。
だから、ウサギが跳ねるみたいにぴょこっと森をゆく隣の彼女を微笑まし気に見つめながら。
「可愛いうさぎのお姫様がいますね。とても似合ってますよ」
ルーシーの隣を歩く朧・ユェー(零月ノ鬼・f06712)だって、勿論。
「パパはカッコいいウサギさんね!」
ええ、ウサギさんなのです!
そんな娘もえっへん自慢しちゃいたいくらいカッコいいパパウサギさんは、尻尾がついたタキシード姿。
長いお耳もちゃんと、かぶっている帽子からぴょこん。
そして自分のことを褒めてくれる可愛いウサギのお姫様に、向けた金のいろを細めるユェー。
「カッコ良いですか? ありがとうねぇ」
そんな仲良しな親子ウサギさんたちは、しっかりぎゅうとおててをつないで。
「迷子な子は何処でしょうか?」
「ウサギさんを探すのね。マチルダさんも心配しているし、迷子のウサギさんも心細いかも」
お花畑でウサギさんたちやフェアリーのマチルダと楽しく遊ぶその前に。
……早くみーつけた! ってしてあげましょう、って。
森で迷子になってしまったという子たちを迎えに、森の奥へ。
そしてルーシーの言葉に、ぴょこりとウサ耳を揺らしながら。
「えぇ、うさきさんを沢山探しましょうね。家に帰りたい子も居るでしょうから」
こくりとユェーも頷いて返した後、周囲をきょろり。
危険などはないとは聞いているし、実際に足を踏み入れた森の中は穏やかな空気が流れている気はするけれど。
「これは確かに迷ってしまいそう」
木々がこんもり緑溢れる森の中は、うっかりすると自分達も迷子になっちゃいそう。
けれど、迷子ウサギさんたちがぴょんっと跳ねて、もっと迷子にならないようにと。
がさごそとルーシーが荷物から取り出し、しゃきんっと掲げるのは、そう!
「でも! ルーシー、今日はヒミツヘイキを持ってるのよ」
――じゃーん! ニンジンです!
ウサギさんが大好きだというニンジン!
作戦だってばっちり、ヒミツヘイキの準備もしてきたのだけれど。
「おや? そのニンジンは」
首をこてりと傾けて言ったユェーのことを、ちらり。
数度ぱちりと瞳を瞬かせながらも、ルーシーはそろりと口にする。
「え、これ? 実はキッチンからこっそり……」
「おやおや、キッチンから」
そんな自分のことを見上げるウサギのお姫様に、ユェーは笑って返す。
……ふふっ、今日は仕方ないですね、って。
でも、こうも約束を。
「次はちゃんと言ってからですよ?」
「う、うん! そうする」
ルーシーは彼の言葉に、垂れウサ耳が跳ねるくらいこくこくと頷きながらも。
密かに立てたもうひとつのニンジン大作戦を、そうっと心に思う。
(「持っていけばご飯のニンジンの量が減るかしら? って」)
自分が苦手なニンジンをウサギさんが喜んでくれるならば、いわゆるウィンウィンというものだから。
そしてそんなことをそうっと思っているルーシーを見つめ、にこにこしながらも。
(「言ったらショックを受けそうなので、黙っておきましょうか」)
ユェーも、お姫様にはナイショ。
……ニンジンは育ててるのでまだあるのですが、なんてことは。
ということで、ヒミツヘイキであるニンジンをそっと手にして。
……これでお腹が空いたウサギさんが来るかな、なんて思っていたら。
――ぴょこんっ!
何かが跳ねてきて、ニンジンをはむり。
パッと一瞬にして消えてしまった手のニンジンに、ルーシーは目を見開くけれど。
「あ! 白黒のウサギさんが食べてる」
「白黒うさぎさんお腹を空かせてたみたいですね」
ニンジンをもしゃりと食べているのは、食いしん坊なもふもふ白黒ウサギさん。
そんなウサギさんたちははむはむ、ニンジンにすっかり夢中だから。
「今ならそっと抱っこ出来ますよ?」
ユェーの言葉にルーシーは、それでは、と。白黒さんをそうっと抱っこしてあげれば。
ほわりと笑みが零れてしまう。
「あたたかいですか?」
「ふわふわ、あたたかい!」
ふわふわでもふもふで、ほわほわあったかくて。
そして迷子ウサギさんは、白黒さんだけではなさそうだから。
「じゃ僕はオヤツを持って来たので」
「パパのオヤツ? ニンジンより効果ありそう……」
ユェー特製の美味しいおやつで、残りの子も誘い出します!
そしてふと――おや? と。
ユェーが見つけたのは、茂みの中。
もしかしたら当の本人は隠れているつもりなのかもしれないけれど。
ドーンと見えるのは、大きなウサギさんのお尻。
ルーシーもそんなビッグウサギさんに気付いて……わあ、と思わず声を上げてから。
「これは大きなうさぎさんですね」
そう言いながらも、ヨイショと大きなウサギさんを抱き上げるユェーを見てぱちくり。
「大きなウサギさん! 抱っこしてるパパのお顔が隠れてる」
もっふりとウサギさんの巨体にかくれんぼしてしまったその姿に。
それからもふもふと大きいウサギさんを抱っこしつつも、ユェーはルーシーにもお裾分け。
「ルーシーちゃん触ってみますか? もふもふですよ?」
大きなウサギさんのふわもこボディーの触り心地を。
ルーシーも、白黒さんを抱えたまま片手を伸ばしてみれば。
「もふっと……手が埋まるわ!」
思った以上に、もっふもふです!
それからユェーは、大きなウサギさんへと差し出す。
「僕の作ったオヤツをあげましょう」
とても美味しい、手製のおやつを。
そして、もぐもぐぱくりとおやつを食べる大きなウサギさんの様子を、じいと見つめている彼女にも。
「ルーシーちゃんが食べても大丈夫です」
「ルーシーも食べられるの? じゃあ、あーん!」
あーんと、ぱかり開いたお口にもお菓子を入れてあげた後。
「お味はどうですか?」
「おいし……」
もぐもぐとその美味しさを味わいながらも頷くルーシーであるが。
ハッと顔を上げて、思わずあわあわ。
だって、ウサギさんのおやつといえば。
「……ニンジン!?」
自分の苦手なニンジンなのだから……!
でも、口の中に入れて貰ったおやつは、いつも通りとっても美味しくて。
「大丈夫、ニンジン入りじゃないですよ」
くすりと笑みながらそう言ったユェーの声に、ホッと安心。
とはいえ、苦手なニンジンとピーマンは、ちょっと自分は遠慮したいのだけれど。
ウサギさんにとっては、大好物の御馳走だから。
「皆は、ニンジンもたべる?」
再び持ってきたニンジンを沢山取り出して、ぴこぴこ誘うように揺らしてみれば。
がさがさと草むらが揺れた瞬間、ひょっこり。
ユェーは顔をみせた子たちを見遣りつつ、ルーシーに微笑む。
「ほら、君が食べたら他の子もやって来ましたね」
それから一通り、くるりと見回してみて。
迷子ウサギさんもここにいる子たちでどうやら最後みたいであるし。
帰るまでが遠足、って言うから。
このおやつタイムが終わったら、また迷子にならないようにみんなで一緒に。
マチルダや他のお友達が待っている、お花畑へ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 日常
『幻想の楽園』
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POW : あちこち歩き回り散策してみる
SPD : 野生動物達と楽しく触れ合う
WIZ : お昼寝など静かに過ごす
イラスト:月弧
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●バニーたちの楽園
ぱたぱたお空を飛ぶはねウサさんも、もっちり巨大なもちウサさんも、手のひらサイズのぷちウサさんも。
その他色々なウサギさんたちも、しっかり全てその数えて――大丈夫! と。
ひょこりつけたウサ耳を揺らしながら、マチルダは皆に改めてお礼を告げる。
「ウサギさんたちを連れ戻してくれて、どうもありがとう!」
それから改めて、くるりと皆を見回して。
マチルダは、ふふ、と嬉しそうに笑む。
「素敵なバニーのお客さんが沢山……! ね、ウサギさん達と遊んでくれないかな?」
そのために必要なものは私が用意するから、って。
そして遊べるウサギさんも、とってもいっぱい。だってここは、ウサギの国だから。
はねウサさんはおにごっこが好きでヤンチャだけれど、でも実は甘えん坊さん。
ドーンと大きなもっちりもちウサさんたちは、穏やかで大人しくてマイペース。
もちウサさんよりは少し小さいけれど、背中にのせてくれてぴょんっとお散歩してくれるのは、もふもふな一角ウサギさん。翼だってあるから、お空の散歩だってできるし。
毛玉のようなモコウサさんたちは、集まってウサだまりを作っては、日向でぽかぽかお昼寝するのが好き。
垂れ耳のロップイヤーさんは好奇心旺盛で、抱っこ好きで人懐っこい。
手のひらサイズのぷちウサさんは、お花畑でころころかくれんぼが大好き。
虹色ウサギの7つ子たちは、元気だったりちょっぴり人見知りだったりツンデレだったり甘え上手だったり……7つ子なのに、みんな性格が違うみたい。
人の言葉を喋る賢いインテリウサギさんは、悩み相談にのってくれるらしい……?
その他の子たちも、カラフルだったり、お耳が長かったり短かったり、ちょっぴり不思議だったり、いろんな姿かたちや大きさや性格の子がいるから。
上記あげた子だけでなく、貴方好みの子がきっとみつかるはず。
そして、ウサギさんみんなに共通しているのは、そう――楽しいことが大好きな、食いしん坊さん。
そんな沢山のウサギさん達とキャッキャ戯れるのは勿論。
ただウサギがいっぱいの風景を、んびりと眺めたり、お散歩するだけでもいいし。
マチルダが開くお茶会で、ウサギモチーフ尽くしなアフタヌーンティーやパフェやパンケーキなどのスイーツや軽食を楽しみながら、会話に花を咲かせるのもいいし。
成人していれば、ウサギさんなイメージカクテルで一杯、なんてこともできるみたい。
お花畑はとっても広いから、マチルダが用意してくれた軽食やスイーツいっぱいのバスケットを持って、気の合ったウサギさんとピクニックや探検をしてみるのも楽しそう。
猟兵が持参したもので遊んだり、持ってきたものを食べたり飲んだりも大丈夫。
ウサギ的なカオス展開だって、もしかしたら何か起きるかも……?
誰にも迷惑がかからないことであれば、どんなことでも自由に過ごせるし。
ウサギさんを探してくれた御礼に、大抵のものはマチルダが用意してくれるという。
だって――何せここは、フェアリーランド。
例えば、現実世界では無理なことも……猟兵のみんなを羽ウサさんにしてくれたりとか、見上げる空を夕焼け空や夜空にしてくれたりなんかもできちゃうみたい。
もしもついてきたそうな子がいれば、連れて帰ることもできるようだ。
そしてマチルダは逸る様にぴょこり、わくわく心躍らせながらも。
バニーな猟兵のみんなを見回して告げる。
「猟兵ウサギのみなさん、どうぞお好きな様にいっぱい楽しんでいってね!」
この国ではみんな、仲良く全員バニーさん。
さぁ、ウサギさんの楽園を思いっきり楽しもう!
園守・風月
※前章の同行者とはぐれた
……はあ、何処に行ったんだ
ほぼ全域探したんじゃないのかこれ……
(流石に少し疲れたのでその場に腰を下ろすと花纏うパステルピンクの兎が寄ってきて)
――てまり?
……いや、何を言っているんだ俺は
そもそも誰だ、てまりって(頭抱え)
(何故か遠慮なく膝の上に乗ってくる花桃兎に対して)
……流石に兎と血縁のわけはないんだが
お前に似た身内が俺にはいたのかも知れないな
時々、知らない誰かの名前が頭に浮かぶことがあるんだ
……こんなことをお前に言っても仕方がないか(ドライフルーツやり)
さて、そろそろまた探しに行くか
……お前も行きたいのか?
(肩に乗せ落ちないよう支えつつ、同行者捜索再開)
数多のいろを咲かせる花たちが、ふわりひらり、花びらを舞い遊ばせる中。
定番の見目の子からちょっぴり物珍しい子まで、ぴょこんとお花畑に跳ねるのは、数え切れないほどのウサギたち。
そんなウサギだけの楽園をひたすらぐるぐると。
「……はあ、何処に行ったんだ」
ほぼ全域探したんじゃないのかこれ……、なんて。
白ウサギのお耳が思わずぺたんと垂れてしまいそうなほど、大きく溜息をひとつ。
逸れた連れの黒ウサギさんを散々探し回り歩いているのは、園守・風月(地に足を・f37224)。
迷子ウサギを無事に連れ戻した後、広いフェアリーランドを隅から隅まで歩き回れば、流石に疲れたから。
ふとその場に腰を下ろして、暫しひと休み。
そして一息つけば……ふいに、ぴょこり。
寄って来たのは、パステルピンクの彩り咲かせた花纏う子。
その姿を映した金の瞳をぱちりと瞬かせてから。
「――てまり?」
自然と零れ落ちたのは、そう――。
「……いや、何を言っているんだ俺は。そもそも誰だ、てまりって」
今の風月には覚えのない、誰かの名前。
そんな己の口から出た言葉に思わず頭を抱えるけれど。
よじよじと、何故か遠慮なく膝の上に乗ってくる花桃兎の子へと改めて視線を向けながらも。
「……流石に兎と血縁のわけはないんだが。お前に似た身内が俺にはいたのかも知れないな」
そっと記憶を辿ってみるものの……やはり、何も思い出すことはできない。
けれど、口から出たその名も、見つめるふわふわな花桃色の子も。
自分と何らかの縁があるのではないかと、風月はそう思えてならないのだ。
だって、こういったことは今回だけではなくて。
「時々、知らない誰かの名前が頭に浮かぶことがあるんだ」
そして今の風月にとって、知らないその誰かは。
自分にとって、大切な存在であったのだろうと、そうは思うのだけれど。
「……こんなことをお前に言っても仕方がないか」
でも、やはり思い出しはしないから……ぽつりと呟きを落としながらも。
花桃兎へと風月はおやつのドライフルーツをあげて。
……さて、そろそろまた探しに行くか、と。
逸れた連れの探索を再開しようとしたのだけれど。
ふいにお強請りするかのように、てしてししてくる子を見遣って。
「……お前も行きたいのか?」
広い花畑の中を、風月は再び歩き出す。
ちょこりと肩に乗せたその身体を落ちないようにと支えながら――花桃色のその子も、一緒に。
大成功
🔵🔵🔵
真宮・奏
父の律(f38364)と参加
ああ、もふもふのウサギさんが一杯!!堪りません!!(高速でダッシュしてモコウサのウサだまりへダイブ!!)
ああ、もふもふに囲まれて幸せ〜。あ、はねウサさんが遊びたそうにしています!!(子供の様に駆け回る)ああ一角ウサギさんとお散歩もしたい。
ああ、いくら遊んでも足りません〜。嬉しくてロップイヤーさんを抱っこして絢爛のクレドでくるくる踊っちゃいます〜。
はっと気づいたら呆れたように笑っているお父さんが。恥ずかしい所を見せてしまいました。でももちもちウサさんに寄りかかりながらプチうささんを手でコロコロしているの見ると意外と楽しんでませんか?
何よりお父さんが楽しそうでよかった。
真宮・律
娘の奏(f03210)と参加
無事にうさぎが全部見つかったようだな。よかった。眺めて見ると多種多様なうさぎに目を見張る。これだけの種類のうさぎがいる場所なんてちょっと見ないぞ。これがフェアリーランドってやつなんだな。
目をハートマークにして高速でウサだまりに飛び込んでいく奏にちょっと苦笑。まあ、もふもふ命の奏にとっては夢の様な場所だろうな。
大きいもちもちウサに寄りかからせて貰って花畑に隠れているプチうさを摘み出し、手の下でコロコロ撫でてやる。
まあ、相変わらずうさぎに囲まれて奏が子供のように大騒ぎだが・・こういう娘の姿を見るのも親の楽しみであり、幸せだ。
ああ、楽しいさ。奏の言う通りに。
……猟兵のみなさん、どうもありがとう! と。
礼を告げるのは、このフェアリーランドの主・ウサギが大好きだというフェアリー。
(「無事にうさぎが全部見つかったようだな。よかった」)
真宮・律(黄昏の雷鳴・f38364)は、そんなマチルダの心からホッとしたような声に、柔く瞳を細めてから。
改めて周囲を見回し眺めてみれば、思わず目をみはってしまう。
よく知る定番の子は勿論、羽や角が生えていたり。ちょこんと小さかったり、逆にどーんと大きかったり。
(「これだけの種類のうさぎがいる場所なんてちょっと見ないぞ」)
……これがフェアリーランドってやつなんだな、なんて。
ウサギだらけのお花畑を見つめ、そう思っていれば。
「ああ、もふもふのウサギさんが一杯!!堪りません!!」
――ぽふんっ!
高速でダッシュしたかと思った次の瞬間には、モコウサのウサだまりへダイブ!!
そんな様子を見守りながらも、真宮・律(黄昏の雷鳴・f38364)はちょっぴり苦笑してしまう。
目をハートマークにして高速でウサだまりに飛び込んでいく娘の姿に。
とはいえ、すぐにその行動にも納得がいくのだった。
(「まあ、もふもふ命の奏にとっては夢の様な場所だろうな」)
娘の真宮・奏(絢爛の星・f03210)が、もふもふに目がないほど大好きなことは知ってるから。
ということで!
「ああ、もふもふに囲まれて幸せ〜。あ、はねウサさんが遊びたそうにしています!!」
ウサだまりに全力で埋もれて、全身でもふもふを目一杯堪能した後、ぴょこりと。
まるで子供のように、ヤンチャなはねウサさんたちと駆け回る奏。
いや、パタパタ遊びたそうに翼をはばたかせているのは、はねウサさんだけではなくて。
(「ああ一角ウサギさんとお散歩もしたい」)
角と翼が生えた子も、わくわくそわそわ。
勿論、はねウサさんも一角ウサギさんも、みんなで一緒に仲良くキャッキャ遊んで。
「ああ、いくら遊んでも足りません〜」
嬉しくてぎゅうとロップイヤーさんを抱っこして、くるくる。
ぴょんぴょんウサギさんみたいに、絢爛のクレドで踊っちゃいます!
そんな楽しそうな奏の姿を見守りながらも。
(「まあ、相変わらずうさぎに囲まれて奏が子供のように大騒ぎだが……」)
――もっふり。
律が寄りかかるのは、めっちゃ大きい、もちもちウサさん。
そしてお花畑に隠れているプチうさをひょいっと摘み出し、手の下でコロコロ撫でてあげれば、ふわふわあったか。
じっと撫でられているプチうささんも、とっても気持ち良さそう。
そして全力で遊んでいた奏は、呆れたように笑っている父に、はっと気付いて。
……恥ずかしい所を見せてしまいました、なんて思うけれど。
「でも、お父さんも意外と楽しんでませんか?」
もちもちウサさんに寄りかかりながらもプチうささんを手でコロコロしている姿を見れば、何だか楽しそうで。
「ああ、楽しいさ。奏の言う通りに」
返って来た父の言葉に、ほわりと嬉しくなる。
……何よりお父さんが楽しそうでよかった、って。
そして律自身も、今のこのひとときを存分に満喫していると、そう思うから。
――こういう娘の姿を見るのも親の楽しみであり、幸せだ、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
小鳥遊・紫瑠羅
せっかくだし、うさぎさんたちとピクニックしながら雑談配信でもしようかな?
配信用ドローンを使ってもちウサさんやモコウサさん、ロップイヤーさんなど大人しめな子たちと一緒にもふもふ雑談配信をしたいな。もふもふを抱っこして、軽食をいただきながら、ポカポカ陽気の中でおしゃべりなんて、どんなに心地よく心癒されることか。
視聴者と一緒にもふもふうさぎさんに癒されていたら、いつの間にか寝てしまったけれど、横になった僕に寄り添ううさぎさんに癒されたり一緒になって寝ちゃった視聴者さんも多かったから、これはこれでよかったかも?
色とりどりの花たちが咲いている、楽園のようなお花畑。
そこにぴょこぴょこいるのは、たくさんのウサギさん。
その風景はとてもすごく映えるし、何より、ほわりと漂う癒される空気感。
それにやっぱり可愛いウサギさんは好きだから。
(「せっかくだし、うさぎさんたちとピクニックしながら雑談配信でもしようかな?」)
小鳥遊・紫瑠羅(シルラのゲームチャンネル・f38186)は、おやつや軽食が入ったピクニックバスケットを貰って。
配信用ドローンを使って、もちウサさんやモコウサさん、ロップイヤーさんなどなど。
大人しめな子たちと一緒に、もふもふ雑談配信をすることに。
人懐っこい子たちを順に抱っこしては、もふもふして。
サンドイッチをはむりと食べながらながら、ポカポカ陽気の中で日向ぼっこをしつつ、ほわほわおしゃべり。
どんなに心地よく心癒されることか……なんて、そう思うけれど。
ダウナー気味なテンションとあまり動かない表情筋、ボーイッシュな口調の彼女が、ふわふわウサギさんたちと仲良くしているその姿に。
――シルラがかわいすぎてつらい。
――ウサギとピクニックする姿が尊すぎる。
――ウサギさんに感謝しかない。
等々、配信のコメントを見れば視聴者も癒されまくっているみたいで、大好評のようである。
そして、さらにコメントがかつてない盛り上がりをみせたのは。
――すやぁ。
もふもふうさぎさんに癒されていた紫瑠羅が、いつの間にかすやすや寝てしまったから。
でもこの時はすっかり夢の中だったけれど、後で紫瑠羅は思うのだった。
……これはこれでよかったかも? って。
(「横になった僕に寄り添ううさぎさんに癒されたり一緒になって寝ちゃった視聴者さんも多かったみたいだから」)
いや、ウサギさんたちも可愛いし、確かに癒されるのだけれど。
何よりリスナーにぶっ刺さっているのは、自分のギャップであることには気付かずに。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
パンケーキやスイーツ一杯の加護をもってインテリウサギさんのところへ向かうわ。
ねえ、悩みを聞いてくれる?
「どうして猫さん成分が足りないのかしら」
「どうしてなかなかお酒が飲めないのかしら」
本当は年齢3桁いっているのに、いつまでたっても子ども扱いなのよ?
(パンケーキ差し出しつつ自分ももぐもぐしている愚痴ヤドリガミ)
インテリなウサギさんならきっと答えを教えてくれるわよね?
できれば私がダークサイドに墜ちる前に教えてほしいわ。
たくさんのウサギさんが無邪気に遊ぶ、お花畑の中を歩きながら。
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)が提げているのは、可愛いピクニックバスケット。
その中身は、パンケーキやスイーツでいっぱい。
綺麗なお花も沢山咲いているし、心地良いぽかぽか日和だから。
これから楽しくキャッキャとピクニック……ではなくて。
――ねえ、悩みを聞いてくれる?
ヴィオレッタが向かったのはそう、悩み相談をしてくれるというインテリウサギさんの元。
そんなヴィオレッタがウサギさんに告げる悩みとは。
「どうして猫さん成分が足りないのかしら」
大好きな猫さんのことです!
『そうだなぁ、しかしここはウサギだけの国だからな……だが、ウサギの国もあるくらいだ。猫さんの国もあるのでは?』
「猫さんの国、あるかしら」
『それに、外の世界には猫カフェというものもあるんだろう? 猫さんの国を探しながらも、定期的に猫を吸って猫成分を摂取することも大事かと』
結構、親身になってくれます。
それから、ウサギさんが言う猫さんの国に夢見ながらも。
ヴィオレッタはもうひとつ、こんな相談を。
「どうしてなかなかお酒が飲めないのかしら」
ずっと前から悶々としている、お酒に関する悩みを。
「本当は年齢3桁いっているのに、いつまでたっても子ども扱いなのよ?」
そうインテリウサギさんにパンケーキを差し出しつつ、自分ももぐもぐ。
自棄酒ならぬ、自棄スイーツです??
そして……できれば私がダークサイドに墜ちる前に教えてほしいわ、なんて。
そんな愚痴を零すヤドリガミに、優しく肉球でぽむり。
『それは、あと2年ほど我慢するしかないな。だがヤドリガミとして長く生きてきたんだ、2年なんてすぐだし、それにきっと待望のお酒は格別に美味いはず』
パンケーキをもしゃりと食べながらもそう慰めてくれる、インテリウサギさんであった。
大成功
🔵🔵🔵
フリル・インレアン
ふわぁ、無事ウサギさんが見つかってよかったですね、アヒルさん。
ふえ?あ、アヒルさんがいません。
今度はアヒルさんが迷子ですか?
・・・ふええ、アヒルさんに聞こえていなくてよかったです。
今さっきのが聞こえていたら、怒られてしまいます。
ふえ?この子はアヒルさんが見つけだしたウサギさんですね。
もしかして、アヒルさんを探すのを手伝ってくれるのですか?
ありがとうございます。
そうです、せっかくですからふええ劇場を使ってウサギさんに乗ってアヒルさんを探しましょう。
大冒険の始まりですね。
……連れて帰ってきてくれてありがとう! と。
迷子ウサギさんたちがみんないるのを確認し、そう礼を言うフェアリーのマチルダの声を聞いて。
「ふわぁ、無事ウサギさんが見つかってよかったですね、アヒルさん」
くるり、フリル・インレアン(|大きな帽子《 👒 》の|物語《 🦆 》はまだ終わらない・f19557)はアヒルさんへと目を……向けたはずなのだけれど。
大きな帽子をそっと押さえながらも、大きく首を傾けてしまうフリル。
「ふえ? あ、アヒルさんがいません」
隣にいたはずのその姿が見えなくて。
それから、はわわっと少し慌ててしまう。
「……今度はアヒルさんが迷子ですか?」
ウサギさんの次は、アヒルさんが迷子に……!?
けれど刹那、きょろりとフリルは周囲を見回して。
その姿が本当に見えないことを確認すれば、一瞬だけホッとする。
「……ふええ、アヒルさんに聞こえていなくてよかったです」
だって、迷子になった、だなんて。
(「今さっきのが聞こえていたら、怒られてしまいます」)
うっかりアヒルさんの耳に入ったら、つんつん突かれて怒られちゃったり、バニー姿でうさぎ跳びだってさせられちゃうかもしれないから。
とはいえ、アヒルさんと逸れたままのわけにはいかないので。
広いお花畑の中、アヒルさんのことを探そうと……した、瞬間。
ぽふぽふ、足元をてしてしとされた感触がして。
ふと視線を向けてみれば、そこには。
「ふえ? この子はアヒルさんが見つけだしたウサギさんですね」
張り切ってアヒルさんが見つけ出した、ふわもこウサギさん。
そしてお耳をぴこり、お鼻をひくひくさせるウサギさんへとフリルはこう告げる。
「もしかして、アヒルさんを探すのを手伝ってくれるのですか? ありがとうございます」
ということで、ウサギさんと一緒に、アヒルさん探索です!
でも、ただ探すだけではなくて。フリルに閃いたのは、こんな楽しい名案。
「そうです、せっかくですからふええ劇場を使ってウサギさんに乗ってアヒルさんを探しましょう」
ということで、ふええ劇場『親指フリルの冒険』を開幕させて。
身長が10分の1のミニマムサイズになれば――大冒険の始まりですね、って。
もふもふ大きなウサギさんに乗って、いざ出発です!
大成功
🔵🔵🔵
張・西嘉
瞬(f32673)と
どの兎と戯れる?ん、さっき助けた兎か。では一緒にぴくにっくに行くか。
(もふもふしながら可愛がる様子に)
…うむ、流石に可愛いものには勝てんな。
(一番は変わらないと照れる瞬に)
そうか俺の一番可愛いは瞬だからなぁ
(ふと思い立ったようにピクニックバスケットの中からお菓子を取り出し)
ほら、瞬菓子だぞ。
(餌付けではなく恋人としてと言われれば)
そうだな…瞬、口を開けてくれ
(そっとあーんして)
…まったく俺の恋人は可愛らしくて仕方がないな
…連れて帰りたいのか?わかった瞬が新しいものに興味を持ってくれたのは嬉しいからな連れて帰るか。とりあえず一回仙術で小さくだな…
征・瞬
西嘉(f32676)と
兎と遊ぶ…のも、仕事なのか…
(もっちりもちウサを見て)まぁ、たまにはいいだろう
この兎はあまり騒がしくないしな
(もふもふと撫で)
兎と一緒に座ったまま、餌を与える
大きいからな…たくさん食べるといい
「(西嘉の呟きに)…勝てるもなにも、私の1番は不変なのだが」
言ってから照れ隠しに兎を撫でる
(お菓子を差し出されると)
「私は兎ではないのだが…」
「餌付けではなく…、君の恋人としてなら食べてやってもいい」
口を開けてあーんしてもらう
ところで西嘉、この兎…連れ帰ってもいいだろうか
(表情は変わらないが心なしかソワソワしながら)
色とりどり咲き誇る花たちと、自由気ままに遊ぶ様々な種類のもふもふウサギ。
猟兵が各々手分けして迷子ウサギを無事に保護し、元のお花畑へと全て連れ帰れば。
「どの兎と戯れる?」
ウサギ好きなフェアリーの招待を改めて受けて、好きなウサギさんと目一杯戯れる時間。
「兎と遊ぶ……のも、仕事なのか……」
仙術で生やした兎耳をぴこりとさせながらも、張・西嘉(人間の宿星武侠・f32676)の言葉に、思わずそう呟きを落とす征・瞬(氷麗の断罪者・f32673)であるけれど。
……まぁ、たまにはいいだろう、と。
ふと、湛える赤と紫のいろで見上げるのは、どうやら懐かれたのか。
何気に自分達の後をぽてぽてとついてきている、大きくてもっちりしたもふもふ。
瞬の視線を追った西嘉も、すぐ傍に居る大きなふわもこを見上げて。
「ん、さっき助けた兎か」
「この兎はあまり騒がしくないしな」
もふもふと瞬が撫でてあげれば、まんまる尻尾をふりふり小さく揺らすもちウサさん。
ということで、お礼にと手渡されたキュートなバスケットを受け取ってから。
「では一緒にぴくにっくに行くか」
ぽかぽか陽気のお花畑で、もっちりもちウサさんと一緒にピクニックです!
様々な彩りの花弁が舞う中、木漏れ日が柔く降る大きな樹の下にふたり座れば。
もちウサさんも並んで、ぽふりと座って。
瞬がピクニックバスケットから取り出したのはウサギ用のおやつ。
「大きいからな……たくさん食べるといい」
もちウサさんへとそう言って差し出せば、お耳がぴこん。
飛び跳ねたりはしゃいだりなどはせず、相変わらずのんびりとはしているが。
はむはむ食べる姿は、とても嬉しそう。
そんな大きなウサギさんをもふもふ可愛がる瞬の様子を見つめながら。
「……うむ、流石に可愛いものには勝てんな」
ふとそう呟きを落とす西嘉。
そして聞こえた彼の声に瞬は返す。
「……勝てるもなにも、私の1番は不変なのだが」
けれど言ってから、すぐにまたもちウサさんを撫で撫で。そっと照れを隠すように。
西嘉は思わず照れるその姿や声に、柔く瞳を細めてから。
「そうか俺の一番可愛いは瞬だからなぁ」
和みながらも告げた後、ふと思い立ったようにピクニックバスケットから取り出して差し出す。
「ほら、瞬菓子だぞ」
甘くて美味しいおやつを。
勿論それはウサギ用ではなく、自分達用のお菓子ではあるのだけれど。
「私は兎ではないのだが……」
何だかまるで、ウサギの餌付けのよう……?
瞬はそれから、おやつを差し出す彼をちらりと見た後。
こう続けるのだった。
「餌付けではなく……、君の恋人としてなら食べてやってもいい」
そう言われれば、西嘉はこくりと頷き返して。
「そうだな……瞬、口を開けてくれ」
瞬の口へとそっと、あーん。
そして、あーんしたおやつをはむりと食べるその姿を見て、西嘉は改めて思うのだった。
……まったく俺の恋人は可愛らしくて仕方がないな、って。
それから、もちウサさんとお揃いでもぐもぐして。
おやつを食べ終えてから、瞬は西嘉にこう持ち掛ける。
「ところで西嘉、この兎……連れ帰ってもいいだろうか」
「……連れて帰りたいのか?」
西嘉はその言葉を聞いて、改めて彼へと視線を向けるけれど。
すぐに、わかった、と紡いで返す。
瞬が新しいものに興味を持ってくれたことは嬉しく思うし。
表情こそ変わらないが、目の前の可愛い恋人が、心なしかソワソワとしているのが分かったから。
そして……連れて帰るか、と頷いて返してから。
「とりあえず一回仙術で小さくだな……」
西嘉は改めて見上げてみるのだった。
すっかり懐いて、嬉しそうにぴょこぴょこ尻尾を振る、大きなもちウサさんを。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
城野・いばら
【花鏡】
引き続き
長耳付きの黒いミニシルクハットと尻尾で
お揃いの、あなたと私の黒兎さんに
カラフルに広がるお花さん達を見たら
リティもごろんとしたくなったわ
ピクニックしましょう
ええ
ご用意くださったマチルダに、確りお礼を伝えて出発
皆来てるかなって振り返れば
ぴょんぴょん行進に、きゅん…!
もう少しよって応援を
ゆったり出来る場所で敷物しいたら
ご褒美のおやつタイムね
お口もぐもぐさせる食いしん坊さん可愛い
いっぱい食べるコは素敵
類、お魚のおにぎりもあるよ
うん
紅茶注ぎ分けて
私もぽかぽか紅茶とお日様で満福に
ふぁ…眠くなっちゃった
手招きに咲い
あなたの腕に跳び込むの
私の帰る場所
類の寝顔を見たかったけど
いつの間にか、夢の中
冴島・類
【花鏡】
引き続き揃いの兎耳で
これだけ沢山の子がいると圧巻だねえ…
うん、ぴくにっくに行こうか
さっき見つけた食いしん坊君を誘い
他にもおやつ食べたい子もいたら、行くかい?
マチルダさんから籠を受け取り
お礼を言ってから、出発しよう
ぴょんぴょん
ふふ
付いて跳ねる子らと行進みたいだ
花畑で開いた籠に入ってた野菜
齧り出す兎君の口元見てたら和むなぁ
僕らもいただこうか
ありがとう
あ、水筒に紅茶も入ってたよ
風で揺れる花と兎耳…長閑だな
お腹が満ちたのか気付けば寝てる兎君見てたら…
ふわ…重なった欠伸に笑い
横になってリティにおいで、と手招く
少しお昼寝しちゃおうか
受け止め、撫でてる内眠りに落ち
夢の中でも仲良く跳ねていたら良いな
沢山の花が咲き乱れるお花畑を、ぴょんっと。
心躍るように軽快に並んで歩くのは、仲良くお揃いのお洒落な黒兎さんたち。
けれど、お花畑にいるウサギさんは自分達だけじゃなくて。
「これだけ沢山の子がいると圧巻だねえ……」
見慣れた普通のウサギさんだけでなく、小さい子から大きい子まで、羽や角が生えていたりカラフルだったり珍しい子などなど。
ウサギの国というに相応しい、沢山のウサギがいて。
それに、招待された猟兵だって、今日はみんなウサギさん。
そんなウサギさんいっぱいの景色を冴島・類(公孫樹・f13398)がくるりと見回す隣で。
「カラフルに広がるお花さん達を見たら、リティもごろんとしたくなったわ」
城野・いばら(白夜の魔女・f20406)は、こんな提案を――ピクニックしましょう、って。
だって沢山のお花さんに、降る陽光もぽかぽかさん。
「うん、ぴくにっくに行こうか」
類もすぐに賛成するくらい、まさに絶好のピクニック日和!
そして類はふいに、ひょこりと屈んで。
「食いしん坊君も一緒にどうかな。他にもおやつ食べたい子もいたら、行くかい?」
自分達にぴょこりとついてきている、さっき見つけた食いしん坊の子や周囲のウサギさんにも、ピクニックのお誘いを。
そして、そんなわくわく楽しい計画を聞いたマチルダは、ぱっと笑顔を宿して。
「ピクニック、素敵ね! じゃあこの美味しいものいっぱいのバスケットをどうぞ!」
ふたりに美味しい物がたくさん入ったバスケットを渡しながら、ふふ、と笑む。
……ウサギさんたちも出発が待ちきれないみたいね、って。
ふたりはそんなマチルダからバスケットを受け取りつつ、お礼を言った後。
いよいよピクニックに出発!
皆来てるかな、なんてふと振り返ってみれば。
――ぴょんぴょん、ぴょこぴょこっ。
「ふふ、付いて跳ねる子らと行進みたいだ」
いつの間にか、ぴょんぴょんウサギの大行進に……!?
そんな行進に、きゅん……! としながらも。
いばらは類と食いしん坊君と一緒に、行進の戦闘をぴょんぴょん。
……もう少しよ、ってみんなの応援も忘れない。
そして、ゆったり出来そうな見晴らしの良い広い場所を見つければ、ばさりと敷物をしいて。
頑張ってここまで行進してきたみんなと一緒に、ご褒美のおやつタイム!
ぱかりと貰ったピクニックバスケットを開けば、ウサギさんが大好きな野菜がいっぱい。
ぴょんぴょん行進のみんなの分も十分にありそうだから。
順に野菜を差し出せば、ぽりぽりもぐもぐ、嬉々と食べ始めて。
「齧り出す兎君の口元見てたら和むなぁ」
「お口もぐもぐさせる食いしん坊さん可愛い」
……いっぱい食べるコは素敵、って。
いばらはそうほわりと笑み宿した後、改めて類と一緒にバスケットの中へと視線を向けて。
「僕らもいただこうか」
「類、お魚のおにぎりもあるよ」
「あ、水筒に紅茶も入ってたよ」
自分達ももぐもぐするべく、おにぎりを取り出して、紅茶も注ぎ分けて――いただきます!
暫し、お花畑のランチ会やお茶会を美味しくみんなで楽しんで。
いばらもぽかぽか紅茶とお日様で、ほわほわ満福に。
類も、渡されたおにぎりを味わいながら。
「風で揺れる花と兎耳……長閑だな」
さわさわと吹き抜ける優しい風を感じれば、眼前の光景に瞳を細めてしまう。
ふるふる踊るように揺れる色とりどりの花たちと、長いウサギさんたちのお耳に。
そして、おなかいっぱいになったからか、こっくりこくりと。
気付けば寝ているウサギさんたちを見ていたら……。
――ふぁ……。
――ふわ……。
ふいに重なったのは、やっぱりお揃いの、黒兎さんたちの欠伸。
そんなふたり同時のねむねむさんに、思わず顔を見合わせて楽しく笑っちゃうけれど。
「少しお昼寝しちゃおうか」
ころんと横になって、類は手招く――リティにおいで、と。
そんなご招待に咲って、勿論いばらはぴょんと跳び込む。
包み込んで受け止めてくれるような、彼の腕の中に……私の帰る場所に、って。
そしてちらりと瞳を向けてみれば、自分を見つめている彼の視線と出会って。
こっそり見たいと思っていた、彼の寝顔こそ見られなかったけれど。
撫でてくれる大きな手が、あったかくて優しくて。
すやぁと……いつの間にか、夢の中。
でもそれは、いばらだけではなくて。類も一緒に、気が付けば眠りの世界へ。
そして、いばらやみんなとお昼寝しながらも、類はそっと思うのだった。
――夢の中でも仲良く跳ねていたら良いな、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ベイメリア・ミハイロフ
【KOR】
はわわ…ここが楽園、なのでございましょうか
いっぱい、いーっぱい、ふわふわなうさぎさんがいらっしゃいます!
思わずモコうさだまりに頭から突っ込んでしまい
はふー…これは…
ネコ吸いならぬ、うさ吸い…!
サクラコさま幽兵さま!どうか、どうかこの
ふわふわもふもふを共有なさってくださいませ…!
ほんのりお日さまの匂いを感じながら
ああ~…わたくし
天にも昇る心持ちでございます!
天に…はっ!
さようでございますね、一角うさぎさんに乗せていただきましょう!
ふわふわあったかな毛並みにうっふりしながら
ぴょんぴょんする乗り心地を堪能いたします
ふふ、サクラコさま、楽しゅうございますね!
…?
幽兵さま?いかがなさいました?
花屋敷・幽兵
【KOR】
そうだな…眺めていると癒されるな、まさに楽園だ
(二人はウサギを、俺はベイメリアの尻と胸、サクラコの足とか服の隙間を見ている違いはある)
うさ吸い…?なんだそりゃ。俺はそっと見守る事にしよう。
紳士だからな(傍から見れば)
一角ウサギに乗るのか。万が一落ちたら大変だからもしもの時は下から受け止めることにしよう。
任せろ(ガン見)
一見真面目な態度で不届きドキドキな事しか考えていないのでここらで天罰が来る筈。
ウサギたちもお待ちかねの筈だ…そうだろ?
よし、落ちろ!はよ!ドサクサに紛れて尻を!俺は!
はっ、全部声に(
俺はそこのバニーに埋もれるぞ!
清史郎も天国から見守ってくれるだろう
鏡彌・サクラコ
【KOR】
うさぎさんかーわい!
はーこうして眺めているだけでも癒されますねい
うさ吸い!それも良いですねい
ふかふかに顔をうずめて
すはー
もふもふで気持ちいいでいす!
それにしても気になるのは羽付き一角うさぎさん!
あの背中に乗って空のお散歩に参りませんか?とお二人に声をかけ
空中に飛んでいるのにぴょんぴょんしますよ!
ベイメリアさまと並んでふわふわ参りましょう
幽兵さまはなんだか保護者みたいですねい?
一体どうしたのでしょう?
って思ってたら何か叫び出した?!
なにやら企んでいましたか!
上からニンジンぶつけちゃいましょう!
見渡す限り沢山の花が咲き誇るお花畑に、ぴょこりと跳び交っては戯れるふわもこ。
眼前に広がる風景は、そう。
「はわわ……ここが楽園、なのでございましょうか」
ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)の言う様に、まさに楽園。
「いっぱい、いーっぱい、ふわふわなうさぎさんがいらっしゃいます!」
「うさぎさんかーわい!」
楽園は楽園でも、色々なうさぎさんいっぱいのふわもこ可愛い楽園です!
鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)もベイメリアと共に、ぴょこぴょこ遊ぶウサギさん達を見回して。
「はーこうして眺めているだけでも癒されますねい」
目の前のもふもふ癒し空間に、感嘆の言葉を零す。
そして、そんなふたりのはしゃぐ声を聞いた花屋敷・幽兵(粗忽なダークヒーロー・f20301)もこくりと頷く。
「そうだな……眺めていると癒されるな、まさに楽園だ」
そんな幽兵がガン見しているのも勿論、ウサギ……と言っても、一応間違いではないのだけれど。
見ているものの違いは何だかある気がしてならないというか、明らかにふたりとは視線の向きが違っているというか。
言えば、幽兵の瞳に映っているのは、お尻とか胸とか、足とか服の隙間……?
そう、ウサギを見ている、バニー姿のベイメリアとサクラコである。
そんな、このフェアリーランドを作ったフェアリーにワンチャン摘まみ出されるかもしれない煩悩黒兎さんを余所に。
――ぽふんっ!
思わずモコうさだまりに頭から突っ込んでしまうベイメリア。
けれど幸せいっぱいに、すーはー。
「はふー……これは……ネコ吸いならぬ、うさ吸い……!」
これぞ、最高に癒されるうさ吸いです……!?
そしてもふもふに埋もれて、存分にはすはすしながらも。
「サクラコさま幽兵さま!どうか、どうかこの、ふわふわもふもふを共有なさってくださいませ……!」
この幸せをふたりにも知らせて、お裾分けです!
ということで、早速。
「うさ吸い! それも良いですねい」
――ぽふりっ!
サクラコもベイメリアに続き、ふかふかに顔をうずめて、すはーとしてみれば。
「もふもふで気持ちいいでいす!」
ええ、うさ吸い最高!
そんなモコうさだまりに埋もれては、うさ吸いして幸せそうなふたりを見遣りながらも。
「うさ吸い……? なんだそりゃ。俺はそっと見守る事にしよう」
その様子を眺めるだけにしておく幽兵。何て言ったって紳士ですから。
何だか先程からの様子を思えば説得力が皆無な気もするけれど……傍目から見れば、多分。
そしてベイメリアは、ウサギさんのふわふわボディーと、ほわりほんのり感じるお日さまの匂いを余すことなく堪能しながらも。
「ああ~……わたくし、天にも昇る心持ちでございます!」
うっとり、夢見心地に。
サクラコも引き続きモコうささんたちを、もふもふすはーとしながらも。
ふと視線を向けるのは、また別の子。
(「それにしても気になるのは羽付き一角うさぎさん!」)
それは、ぱたぱたぴょこんと空を跳ぶ、立派な角の生えたウサギさん。
だからサクラコはふたりに、こんな提案を。
「あの一角うさぎさんの背中に乗って空のお散歩に参りませんか?」
「天に……はっ! さようでございますね、一角うさぎさんに乗せていただきましょう!」
そして人懐っこい一角うさぎさんの背中に乗せて貰えば、ふわふわあったかな毛並みにうっふり。
それから、幽兵のことも手招いてみるけれど。
「一角ウサギに乗るのか。万が一落ちたら大変だからもしもの時は下から受け止めることにしよう」
――任せろ、と。
もしもの時のために待機しておくらしい。
そういうわけで、しっかり瞳に焼き付けるように下からガン見しておきます!
何せ、紳士という名の、けんぜんなだんしですから、はい。
そして、一角ウサギさんの翼がばさりと広げられれば。
「空中に飛んでいるのにぴょんぴょんしますよ!」
「ふふ、サクラコさま、楽しゅうございますね!」
ぴょんぴょんっと空を跳ね始めたウサギさんに、もふっと掴まって。
ふたりは心だけでなく、身体もふわふわ天へとのぼります!
そしてサクラコはぴょんぴょん空のお散歩を楽しみながらも、ふと地上の幽兵を見遣って。
「幽兵さまはなんだか保護者みたいですねい? 一体どうしたのでしょう?」
自分達の様子を真面目に見守っているように見える彼に、大きく首を傾ける。
いや、一見真面目な態度の紳士に見えるかもしれないが。
その心の中は、実は――不届きドキドキな事しか考えていないのであった……!
いえ、知っていましたけれど。
そして、ドキをむねむねさせる紳士はきりりと。
「よし、落ちろ! はよ! ドサクサに紛れて尻を! 俺は!」
「って思ってたら何か叫び出した!?」
「……はっ、全部声に」
心の中だけでなく、つい思わず、普通に声に出して叫んじゃいました!
そんな、案の定不届きな黒兎へと、すちゃり。
「なにやら企んでいましたか!」
サクラコが狙いを定め投擲するのは、そう。
――上からニンジンぶつけちゃいましょう!
ウサギといえば、やはりニンジンです!
というわけで文字通り、ここらで天罰タイムです……!?
天高くから投下されたニンジンも、重力で刺殺力や撲殺力ましましだけれど。
「ウサギたちもお待ちかねの筈だ……そうだろ? って、ぎゃあっ!?」
刹那、大好物のニンジンにはしゃいだウサギさんたちが一斉に、ぴょんっと飛び乗ってきて。
――どーん、ぷちっ。
巨大ウサギさんの立派なお尻の下敷きになる幽兵。ある意味、御所望通り……?
「……? 幽兵さま? いかがなさいました?」
ベイメリアはふと、何だか聞こえた気がする悲鳴に首を傾けるけれど。
視線を向けてみる眼下に、何故か幽兵の姿は見当たらず。
(「清史郎も天国から見守ってくれるだろう」)
もっふり巨大ウサギさんのお尻の下で、黒兎は謎に雅やかな桜の幻影を視ながらも。
せめてもの思いで、最後の力を振り絞ってその手を伸ばした後。
ウサギさんのふわふわお尻をもふもふ、サムズアップしながら天へと召されるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クロム・エルフェルト
【🦊🐰🦊】
(着ぐるみのままで)宝探し
土中に埋もれた宝ならば
鼻先で、土の匂いを(ゴッ)
……
着ぐるみの頭に邪魔されて、鼻先が届かない
穴掘りも、モフモフ手袋じゃ捗らない
んん、困った
都月くん、澪くんちゃん。
スコップとバケツ、持ってないかな。
――
道具が揃えば、百人……いえ、五人力、くらい。
土を掘って、バケツにためて、捨てる。
(着ぐるみが鎌で黙々穴掘り)
(最早ホラーでしかない)
澪くんちゃんの、もふもふ天使うさぎ。
きゅんとする。愛らしい。
可愛いものには、弱い。
スコップも駆使して掘り当てたのは、(外れアイテムお任せ)。
む、ぅ。
(カタナを抜いていない時は、ぽんこつ)
二人は、どう?
いいもの、見つかった?
木常野・都月
【🦊🐰🦊】
ウサギと仲良く遊ぶ…
仲良くなったウサギは、友達だ。
ウサギの遊び……
森ではかけっこや、鼻先で木の実を転がしているのを見かけたけど、やっぱりウサギは穴掘りだよな!
そう、ウサギは土を掘って巣作りするんですよ。
土の匂いを嗅ぎながら、良い匂いの木の根っこや、綺麗な花、、木の実、葉っぱを探すのが楽しいよな。
皆で宝探ししようか!
クロムさん、スコップとバケツ、マチルダさんに借りてきます!
俺、綺麗な石を見つけました!
ツルッとマルっとしてて。
あと、大きい綺麗な葉っぱ!
クロムさんは…お宝無かった?
そっと綺麗な葉っぱをクロムさんの頭に乗せよう。
お宝山分けです!
あっ!先輩モフモフしてる!
俺もモフりたい!
栗花落・澪
【🦊🐰🦊】
へへ…もふもふがいっぱい…天国だぁ…
皆無事に脱迷子出来たみたいで良かったよ
と、手近なロップイヤーさんを抱えて優しく撫で
兎って穴掘りが好きなの?
宝探し楽しそう
スコップは無いけど鎌ならあるよ?
使う?
そうだ
じゃあ僕も同じ姿になって遊ぼうかな!
【指定UC】発動
桜色したロップイヤーの姿に変身
時折他の兎と戯れあいつつ
兎達の真似をするように両足で掘り掘り
あ、きのみ見つけた!
これ兎さん食べれるやつかな…
掘ったついでに摘んだ数本の花を口と前足を使って器用に編み
作った花冠を兎さんの頭に
僕の花とお揃い、なんて…へへ
あとは一回だけ…一回だけでいいから
モコウサさんの群れにそっと飛び込み
もふっと埋もれたい
迷子ウサギさんたちと一緒に、森を抜けて戻って来たそこは、広い広いお花畑。
様々な季節の花が咲き乱れ、青空にひらりと花弁たちが舞い遊ぶ、まさに幻想の楽園。
いや、楽園たる所以は、美しいその風景だけではなくて。
「へへ……もふもふがいっぱい……天国だぁ……」
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)がぐるりと見回す視線の先には、思い思いに遊ぶ沢山のふわもこウサギさんたち。
そんなぴょこりと遊ぶウサギさんたちを見て、澪はそっと瞳を細めてから。
「皆無事に脱迷子出来たみたいで良かったよ」
ふと甘えてきた足元のロップイヤーさんを抱っこして、優しくもふもふ撫で撫で。
うっかりウサギさんたちが森に入って迷子になってしまったけれど、猟兵の皆のおかげでみんな見つかったことだし。
そもそも、ウサギたちと遊んで欲しいと、このフェアリーランドを作ったマチルダに招待されたのだ。
いや、森の中をぴょこんと跳ねている姿を見たら、狐の本能的にちょっぴりそわりとしちゃったけれど。
でも、木常野・都月(|妖狐《 ヒト見習い 》の精霊術士・f21384)にはちゃんと分かっているから。
「ウサギと仲良く遊ぶ……」
……仲良くなったウサギは、友達だ、って。
それに今は、自分も引き続き、ウサギさんなのだから。
「ウサギの遊び……森ではかけっこや、鼻先で木の実を転がしているのを見かけたけど」
こくりと、長いお耳を揺らして大きくひとつ、頷く。
――やっぱりウサギは穴掘りだよな! って。
「兎って穴掘りが好きなの?」
「そう、ウサギは土を掘って巣作りするんですよ」
こてりと首を傾けて訊ねる澪に、都月はそう返してから。
いつもより短くてまんまるな尻尾をふりふり揺らしつつ、ほわりと続ける。
「土の匂いを嗅ぎながら、良い匂いの木の根っこや、綺麗な花、木の実、葉っぱを探すのが楽しいよな」
ということで、都月が提案してみるウサギの遊びは。
「皆で宝探ししようか!」
穴を堀り掘りして、何が出てくるか。ドキドキわくわくな、宝探し!
「宝探し楽しそう」
澪もそんな宝探しに大賛成。
そして宝探しと聞けば、もこもこウサギの着ぐるみもとい、クロム・エルフェルト(縮地灼閃の剣狐・f09031)は早速。
「土中に埋もれた宝ならば。鼻先で、土の匂いを」
よく利くお鼻で探せば、お宝だってすぐに見つかる……かと思ったのだけれど。
――ゴッ。
「…………」
着ぐるみの頭に邪魔されて、なんと鼻先が届きません。
なので、しゃしゃっと穴掘り……し始めたつもりだったものの。
「…………」
モフモフ手袋だと、全然捗りません。
そして……んん、困った、と。
暫し思案するもふもふな着ぐるみであったが。
「都月くん、澪くんちゃん。スコップとバケツ、持ってないかな」
素手で掘れないならば、道具を使えばいいのでは。
そう閃いて、ふたりに訊いてみれば。
「クロムさん、スコップとバケツ、マチルダさんに借りてきます!」
「スコップは無いけど鎌ならあるよ? 使う?」
手渡されたのは、都月が借りてきたキュートなウサ耳スコップとバケツ、澪から貸して貰った鎌。
そして、それらを満足気に手にしたクロムは。
――道具が揃えば、百人……いえ、五人力、くらい。
これで満を持して、五人力!
ということで、いざ。
――ざくっ、ざくざくっ。
土を掘っては、バケツにためて、捨てる作業を。
いや……着ぐるみが鎌を振るい、黙々と穴掘りする姿は、ちょっとしたホラー感があるが。
本人は至って真面目に、ざくさくっ。
そんな最早ホラーでしかない雰囲気をクロムがナチュラルに醸す中。
普通に宝探しをしても、きっと楽しいだろうけれど。
「そうだ。じゃあ僕も同じ姿になって遊ぼうかな!」
――いっぱい甘やかしてくれていいんだぞ!
澪はそうぴょこりと変身!
可愛いと、思わずときめいて撫でたくなるような、桜色の垂れ耳ウサギさんへ。
そしてウサギさんのおともだちとキャッキャじゃれ合いながらも、てしてしっ。
おともだちの真似をするように、澪も両足で掘り掘り。
そんな澪ウサギさんの姿を、じいっと見つめながらも。
「澪くんちゃんの、もふもふ天使うさぎ。きゅんとする。愛らしい」
……可愛いものには、弱い、と。
心ときめかせるクロム。鎌を振るうその手は止めずに。
それから、一心不乱に鎌を振り下ろしていたけれど、スコップも使って掘ってみれば。
――カツン。
何かに当たった手応えが……!?
そして慎重に掘り進めていけば、地面から出てきたのは。
「む、ぅ」
ウサ耳がついた、謎の土偶??
そしてじいとウサ土偶とお見合いすれば、何となく呪われそうな顔をしていて。
何だかさらにホラー感増した気しかしない。
そんな、カタナを抜いている時とはうってかわって。
ぽんこつ感溢れる着ぐるみさんは、ウサ土偶をそうっと元に戻しながらも。
「二人は、どう? いいもの、見つかった?」
それぞれ穴を掘り掘りしている都月と澪へと目を向け、訊ねてみれば。
――あ、きのみ見つけた! これ兎さん食べれるやつかな……。
――俺、綺麗な石を見つけました! あと、大きい綺麗な葉っぱ!」
ふたりとも、お宝ゲットです!
都月は、ツルッとマルっとしている石を、嬉しそうに手にしながらも。
「クロムさんは……お宝無かった?」
ウサ土偶は、なかったかのように土の中へと戻したから。
結局何もまだゲットできていないクロムへと、小さく首を傾けた後。
「お宝山分けです!」
そっともふもふ着ぐるみな彼女の頭に乗せてあげるのは、見つけた綺麗な葉っぱ。
そして澪も、おともだちになったウサギさんの頭に、ちょこん。
――僕の花とお揃い、なんて……へへ、と。
そう笑みながらも乗せてあげたのは、掘ったついでに摘んだ数本の花で作った花冠。
口と前足を使って器用に編んだそんな可愛い冠に、ウサギさんも嬉し気にお耳もぴこぴこ。
それから澪は、ちらりともふもふなおともだちたちを見遣ってから。
あとは一回だけ……一回だけでいいから、と。
――ぽふんっ。
モコウサさんの群れにそっと飛び込んで、もふっと埋もれました!
そして、もっふりもふもふに埋もれたその姿を見て。
「あっ! 先輩モフモフしてる! 俺もモフりたい!」
都月もぽふりっ、ウサだまりにダイブです!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティア・メル
【毒塩飴】
うさぎさん!
もふもふしてて、かぁいくて
ぼく、大好きなんだよ
ってことで!
なーちゃん、ソルくん
一緒にうさうさしに行こう!
2人の手を引いてるんたった
あ、これを忘れちゃだめだよね
白くて長い耳を2つ
なーちゃんとソルくんの頭にそれぞれ装着
ぼくの薄桜の髪にも付けちゃおう
これでうさうさ完了だねっ
2人とも似合ってるんだよ
かぁいいね
わわっと
うさぎさんがいっぱーい!
近くにいた子を捕まえてもふもふしちゃおう
ふわふわで甘い香りがして癒されるっ
極楽なんだよ
大丈夫、なーちゃん
なーちゃんとソルくんの足元にもうさぎさんが
にゃはは
みんなでうさぎまみれになっちゃってるね
こんなひとときもかけがえのない宝物
ソル・サン
【毒塩飴】
オレはうさぎって知らねーかも
可愛い生き物なのはわかった
ティーとリュナが手を繋ぐのを微笑ましく見守る
オレにも付けんのか?
(似合わねえだろうに…)
何でオレに振るんだよ
まあ
似合ってんじゃねーか?
ティーも、リュナも
2人の頭を撫でるとうさ耳が引っかかる
もふもふしてて確かに可愛いかもな
大丈夫だって
リュナの毒に怯えるような生き物じゃねーだろ
な、ティー
噫。オレたちが孤児院から脱出しなければ
一生触ることも見ることもなかっただろうな
そう思うと感慨深い
足元に群がってきたうさぎを抱き上げる
海でも陸でも
変わらずにオレはお前らを想ってるよ
(ティーには恋情を。リュナには親愛を。
これからも、ずっと)
リュナ・メル
【毒塩飴】
うさぎは本でしか見たことがないけど
僕も好きだよ。ふわふわして丸っこくて
楽しみだね…ティア、はしゃいで転ばないでね
キミの手を繋いでいこう。
付けてくれるの?ありがとう
(なんだかくすぐったい気持ち)
嬉しそうに跳ねて、はしゃいで
ティアがうさぎみたいでかわいいね
…そう思わないかい?ソル。
そうかい。キミもかわいらしいよ
!たくさんいるんだね
僕が触っても怖がらないかな…
ほんとうだ、柔らかくて太陽の匂い
僕ら海を出なければ、なかったご縁だね
海でも、陸でも、楽しそうな二人が見られて嬉しいよ。口にせずとも自然と表情はやわらか。
招かれたフェアリーランドに足を踏み入れれば、そこは、様々なお花がいっぱい咲き誇るお花畑で。
花弁がひらり舞う青空の下、ぴょこりと無邪気に遊んでいるのは。
「うさぎさん! もふもふしてて、かぁいくて。ぼく、大好きなんだよ」
そう、ウサギさんです!
ティア・メル(きゃんでぃぞるぶ・f26360)は、湛える濃桃に梅がかる湖面をキラキラ。
わくわく揺らめかせながらも心弾ませて。
「うさぎは本でしか見たことがないけど、僕も好きだよ。ふわふわして丸っこくて」
まだ、本で見た知識としてしか知らないけれど。
リュナ・メル(あまい劇薬・f27073)も愛らしいウサギさんの姿を思えば、その紅い瞳も自然と柔さを宿して。
「ってことで! なーちゃん、ソルくん。一緒にうさうさしに行こう!」
「楽しみだね……ティア、はしゃいで転ばないでね」
そっと伸ばした手で繋ぐのは、無邪気に笑うキミの手。
そんな、手と手を繋いで行くふたりの姿を微笑ましく見守りながらも。
「オレはうさぎって知らねーかも」
少しだけ首を傾けそう言ったのは、まだウサギとやらを知らないソル・サン(壊れた精霊・f38173)。
でもふたりの話を聞いていれば、その存在がどのような属性かは、すぐに把握する。
……可愛い生き物なのはわかった、と。
けれどそんな可愛いウサギさんに会いにティアが手を引くのは勿論、リュナだけではなくて。
ソルの手も引いて、るんたった。
それからふと、大事なことを思い出す。
「あ、これを忘れちゃだめだよね」
刹那、すちゃっと取り出したのは、そう……白くて長いお耳がふたつ。
だって此処は、ウサギだけの国。
招かれた客人だって、みんなウサギさんにならないといけないみたいだから。
「付けてくれるの? ありがとう」
リュナとソルの頭に、長いお耳をつけてあげるティア。
そんなティアに、リュナと一緒にウサ耳をちょこりと付けられながらも。
「オレにも付けんのか?」
似合わねえだろうに……なんて、呟きを落とすソルだけれど。
……ぼくの薄桜の髪にも付けちゃおう、って。
ティアも、ふたりとお揃いのお耳をぴょこんと装着すれば。
――これでうさうさ完了だねっ。
「2人とも似合ってるんだよ。かぁいいね」
みんな、ウサギさんに変身!
そして見た目だけではなく、ぴょこぴょこと。
嬉しそうに跳ねてはしゃぐその姿を微笑まし気に見ながらも。
「ティアがうさぎみたいでかわいいね。……そう思わないかい? ソル」
「何でオレに振るんだよ」
ふと自分へと向けられたリュナの視線と言葉に、ソルはそう紡ぐけれど。
改めてウサギさんなふたりを見遣り、返す。
「まあ、似合ってんじゃねーか? ティーも、リュナも」
そして、その手をふいに伸ばして。
ふたりの頭を撫でてあげれば、引っかかるふわふわで長いお耳に。
……もふもふしてて確かに可愛いかもな、なんて。
けれど、そんな愛らしいウサギさんなのは何も、ティアとリュナのふたりだけではなくて。
そうかい、と返した後、リュナはソルへと続ける。
「キミもかわいらしいよ」
自分達と同じように今、可愛いウサギさんになっている彼に。
それから手を引いて、引かれて……辿り着いたそこは。
「わわっと、うさぎさんがいっぱーい!」
まさにウサギさんだけの国、色々な種類や大きさのもふもふな子たちが沢山。
そして早速、近くにいた子をティアはそうっと捕まえてみて。
「ふわふわで甘い香りがして癒されるっ」
もふもふしてみれば――極楽なんだよ、って。
一瞬にしてほわほわ、幸せ気分に。
そして。
「! たくさんいるんだね。僕が触っても怖がらないかな……」
ふと耳に届いた、リュナのそんな声に。
「大丈夫だって。リュナの毒に怯えるような生き物じゃねーだろ。な、ティー」
「うん、大丈夫、なーちゃん」
ソルとふたりで、こくりと頷いてみせる。
それからリュナはふたりの言葉を聞いて意を決し、そっとウサギを抱っこしてみれば。
「ほんとうだ、柔らかくて太陽の匂い」
ふわふわでほわりとあったかくて、ぽかぽか陽だまりのよう。
「噫。オレたちが孤児院から脱出しなければ、一生触ることも見ることもなかっただろうな」
……そう思うと感慨深い、なんて。
聞いていた通り、もふもふふわふわした可愛いウサギたちをソルは見つめつつ、そう紡いで。
「僕ら海を出なければ、なかったご縁だね」
リュナも、腕の中のウサギさんをなでなでしてあげながらも頷いて返せば。
ティアはそんなふたりの足元を見て、思わず笑っちゃう。
「にゃはは、みんなでうさぎまみれになっちゃってるね」
いつの間にか、もふもふウサギさんでいっぱいの、うさぎまみれになっていたから。
でもこんなひとときも――かけがえのない宝物。
そして、そんなウサギたちにもっふり囲まれた、ウサギさんな連れたちを見つめて。
――海でも、陸でも、楽しそうな二人が見られて嬉しいよ。
そう口にせずとも……リュナの表情は、自然とやわらかで。
ソルも足元に群がってきたウサギをひょいっと抱き上げ、もふもふしてみながらも。
ウサギと戯れるふたりを目にしつつ、そっとその心に思うのだった。
(「海でも陸でも、変わらずにオレはお前らを想ってるよ」)
ティーには恋情を。リュナには親愛を――これからも、ずっと、と。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天風・光華
いつき兄様(f37164)と参加なの!
うさぎさんたち皆見つかってよかったの!
兄様が運んでくれたニンジンはうさぎさんたちに全部あげちゃうの!
「うさぎさーん!おなかいっぱいになりましょうなのー!」
みんな食べてもらってお腹いっぱいでうとうとしてくれたら嬉しいの!
光華、寝るのちょっとだけいつも怖いの
わかんないこといっぱいだから夜が怖いことあるの
でも兄様が居てくれるから毎日安心して目を閉じれるの
「だからうさぎさんたちも、ねむれるのうれしいのー」
安心してふかふかなでなでしてたら光華も眠くなってきたの
「兄様兄様、うさぎさんのべっどなのー。ふわふわなのー」
兄様もいてくれてうさぎさんたちはふわふわでとっても幸せ
深山・樹
妹のみつか(f37163)と
みつかがすごくよろこんでる
それ見られて僕もうれしいよ
だから妖精さんには、ありがとうって言う
僕は口下手でうまく言えないかもだけど
リュックいっぱいのにんじん渡していってたら
まわりがうさぎさんだらけになった
みつかが笑う、どんどんあげる…また笑顔ではしゃぐ
ああ、来て良かった
「僕もあげよっと」
可愛いなぁ…どっちも
…うん知ってる。いつもあかり消すのいやがるね
だからずっと明るくしたまま
みつかが眠るまで手をつないで
でも今日は
ここなら
…うん、みつかねむそう
「うさぎさんつぶさないようにだけ気を付けて?」
うさぎ…みつか、ん…僕もね、む…
ふわふわのもふもふにうもれて
きっと今は悪い夢は見ない
咲き誇るお花たちの中を、無邪気にぴょこんと跳ねるウサギさんたち。
うっかりと森に入っちゃって、迷子になった子たちも連れて帰って来られたし。
「うさぎさんたち皆見つかってよかったの!」
そうぱっと笑顔を咲かせる天風・光華(木漏れ日の子・f37163)を見つめながらも。
(「みつかがすごくよろこんでる。それ見られて僕もうれしいよ」)
深山・樹(処刑人・f37164)は改めて、そう思うから。
(「……僕は口下手でうまく言えないかもだけど」)
でも――ありがとう、って。気持ちを言葉にして告げる。
こういう機会を作ってくれた、ウサギ好きの妖精さんに。
そして、お礼を言うのは私のほうよ、と。
マチルダは返した後、続ける……沢山遊んでいってね、って。
それから樹はリュックいっぱいのニンジンを取り出し、渡してみれば。
思わず、微かに瞳を瞬かせてしまう。
(「まわりがうさぎさんだらけになった」)
あっという間に、ウサギさんたちにいっぱい囲まれて。
光華も、樹が運んでくれたニンジンを手にして。
「うさぎさーん! おなかいっぱいになりましょうなのー!」
……みんな食べてもらってお腹いっぱいでうとうとしてくれたら嬉しいの!
そう集まってきたウサギさんたちに全部あげちゃいながら、キャッキャとはしゃいじゃう。
そしてそんな光華の姿を見守りつつ、樹は思うのだった。
(「みつかが笑う、どんどんあげる……また笑顔ではしゃぐ」)
――ああ、来て良かった、って。
それから、運んできたニンジンを手に取ってから。
「僕もあげよっと」
そっと差し出せば、はむはむ食べ始めるウサギさん。
光華とウサギが楽しそうに仲良く戯れる、そんな様子を眺めれば。
――可愛いなぁ……どっちも、と。
ほわりと癒される、樹の心。
そして光華はふと、ウサギさん達にニンジンをあげながらも紡ぐ。
「光華、寝るのちょっとだけいつも怖いの。わかんないこといっぱいだから夜が怖いことあるの」
「……うん知ってる。いつもあかり消すのいやがるね」
だからずっと明るくしたまま、妹が眠るまで手をつないでいる樹なのだけれど。
……でも兄様が居てくれるから毎日安心して目を閉じれるの、って。
握ってくれるその手があるからこそ、光華は目を閉じることができるし。
「うさぎさんたちも、ねむれるのうれしいのー」
おなががいっぱいになってうとうとし始めたウサギさんの様子に、嬉しくなる。
でも、ねむねむになっているのは、ウサギさんたちだけではなくて。
安心してふかふかなでなでしている光華も眠たくなって、おめめがとろん。
だって今は、目を瞑るのだって怖くないから。
「兄様兄様、うさぎさんのべっどなのー。ふわふわなのー」
兄様もいてくれて、うさぎさんたちはふわふわで……とっても幸せ、って。
そして樹も――でも今日は、ここなら、って。そう思った通りに。
(「……うん、みつかねむそう」)
眠そうにしている妹の様子に、そっと瞳を細めて。
「うさぎさんつぶさないようにだけ気を付けて?」
そう、声を掛けるけれど。
(「うさぎ……みつか、ん……僕もね、む……」)
ぽかぽかぬくぬく、光華と一緒に、ふわふわのもふもふにうもれれば――うとうと、こてん。
いつの間にか誘われるのは、夢の中。
そしていつも通り、きゅっと妹の手を握ってあげながらも、樹は思うから。
……きっと今は悪い夢は見ない、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
篝・倫太郎
【華禱】
はー……色んなのが居るなぁ……
右も左もうさぎ、ウサギ、兎
見渡す限りもふもふ
はは、はいはい
お前が一番可愛いしカッコイイよ
ぼく!ぼくとましゅまろがいちばんだよね!
そう言いたげに前脚でぺちぺちしてくるしょこらをそう褒めてから
足元にはさっきの続きしよ!と待っている白モフさん
その隣に下ろしてやれば
鬼ごっこかかくれんぼか……とんとんとーんと駆け出すのを見送って
すっかり懐かれたなぁ
夜彦の手の中ですやすや眠る仔兎を見遣ってそう笑う
見守るましゅまろにも小さく笑って
ましゅは何?お父さん?お母さん?
聞いても判んないんだけどネ
あぁ、保護者気分なやつかぁ……
で、夜彦はその仔連れて帰んの?
連れ帰りOKみたいだけど
月舘・夜彦
【華禱】
どこもかしこも兎ばかりですね……!
毛色といった見た目だけでなく、個性的だなんて
癒されますし、いつまでも見ていたくなりますね
ふふ、しょこら達が一番ですね
ましゅまろは可愛さについてはあまり興味がなさそうな
うーん……可愛さへの拘りがないと言いますか……
元気に遊ぶ兎達を見ながら、ましゅまろは近くで寛ぎ
親目線なのか、兄弟目線なのか、この落ち着き様
私は……この通り、仔兎がまた寝てしまいまして
寝る子は育つと言いますし、この子はきっと大きくなります
ましゅまろが「自分の本来の姿くらいに?」と首を傾げているようで
いえ、そこまではありませんな、今の貴方よりも大きくなるといいですね
……一緒に行きましょうか?
招かれたこの世界は、ウサギさんだけの国で。
自分達も今は、ウサギさんなのだけれど。
「はー……色んなのが居るなぁ……」
「どこもかしこも兎ばかりですね……!」
改めて花畑のその光景を見れば――右も左もうさぎ、ウサギ、兎。
そう、見渡す限りのもふもふな楽園である。
それに、ここにいるウサギたちは、ただのもふもふではなくて。
「毛色といった見た目だけでなく、個性的だなんて。癒されますし、いつまでも見ていたくなりますね」
月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)の言う様に、定番からちょっと変わった不思議な子まで、より取り見取り。
けれど、篝・倫太郎(|災禍狩り《 厄を狩り還す者 》・f07291)の肩の上で、前脚をぺちぺち。
――ぼく! ぼくとましゅまろがいちばんだよね! なんて。
そう言いたげに一生懸命アピールするしょこら。
そんな姿に、倫太郎と夜彦はすぐに頷き返して。
「はは、はいはい。お前が一番可愛いしカッコイイよ」
「ふふ、しょこら達が一番ですね」
そう褒めてあげれば、えっへん!
一番だと言われて、とっても満足気な様子。
そして、さっきの続きしよ! って、そう足元で待っている白モフさんの隣へと下ろしてやれば。
鬼ごっこか、かくれんぼか……それとも、かけっこ?
とんとんとーん、と元気よく駆けていったしょこらを倫太郎は見送って。
夜彦も、元気に遊ぶそんなウサギ達を見ながらも。
ふと視線を移すのは、自分のすぐ傍ら。
そこにはいつも通り、じいっと寛いでいるましゅまろの姿が。
しょこらは自分の可愛さをばりばり意識しているみたいだけれど。
「ましゅまろは可愛さについてはあまり興味がなさそうな。うーん……可愛さへの拘りがないと言いますか……」
親目線なのか、それとも兄弟目線なのか。単にそういう性格なのか……この落ち着き様、と。
そう、やっぱりマイペースなましゅまろを見遣るけれど。
そういう夜彦も、この場に先程からじっと動かずとどまっている。
いや、じっとしているしかない、というか――。
「私は……この通り、仔兎がまた寝てしまいまして」
「すっかり懐かれたなぁ」
倫太郎がそう笑って見遣るのは、夜彦の手の中ですやすやと眠る仔兎。
そんな、今はちっちゃいウサギさんだけれど。
「寝る子は育つと言いますし、この子はきっと大きくなります」
夜彦がそう言えば、今までひたすらじっとしていたましゅまろのお耳が、ちょっぴりだけぴこり。
ちょっぴり首を傾げているように見えるその姿は。
――自分の本来の姿くらいに? なんて、そう聞いているっぽくて。
「いえ、そこまではありませんな、今の貴方よりも大きくなるといいですね」
そう夜彦が答えてあげれば。
何となく、眠っている仔兎をじっと見守っているっぽい……?
倫太郎は、そんなましゅまろの様子にも小さく笑って。
「ましゅは何? お父さん? お母さん?」
……聞いても判んないんだけどネ、なんて口にしながらも。
でも、何となく納得するようにこくりと頷きながらも呟く。
「あぁ、保護者気分なやつかぁ……」
それから、一向に起きる気配がないほど、すややかに寝ている仔兎へと視線を移してから。
「で、夜彦はその仔連れて帰んの? 連れ帰りOKみたいだけど」
一応、そう訊ねてみれば。
返ってきた夜彦の返事はやっぱり、思った通り。
……一緒に行きましょうか? って。
今はそんな夜彦の手の中で、すやぁと寝ているちびウサだけれど。
また、より一層もふもふ、賑やかになりそう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
吉備・狐珀
【狐扇】
(未だしっかりと兎を抱っこしたままもふもふを堪能中)
ふわぁ…大きい子から手のひら位の子に、空を飛ぶ子や虹色の子まで
こんなに沢山のお兎さまを見たのは初めてです
凄いですね、語さん!(大興奮)
お兎さまと遊ぶのが目的だけれど、用意されたお茶菓子や飲み物も美味しそうで
バスケットにたっぷり詰め込んで、お花畑でピックニックを楽しみましょう
もちろん、お兎さまのおやつも忘れずに
兎型のサンドイッチにクッキー、ジャムをたっぷりのせたスコーンも美味しくて
餌を食べたり、甘えるお兎さまもとても可愛らしく
さらにお兎さまな語さん!
(幸せいっぱいな空間に終始にこにこ)
あまりに心地よくて兎に囲まれ、いつのまにやらすやすや
落浜・語
【狐扇】
思っていた以上にいろんなのがいっぱいいる……。
とてもモフモフ空間……。(もふもふ)
これだけいっぱいると、本当壮観だな。
自分たちの分のお菓子やお茶とウサギ用のおやつをもって花畑へ。
せっかくだから色々堪能したいしね。
ウサギ形をしているとちょっと食べずらさもあるけど、でもおいしいから食べちゃうよなぁ。
始終ニッコニコな狐珀につられてにこにこ。モフモフだし、狐珀は可愛いし本当幸せな空間だよな。
カラスや仔龍には、ウサギたちを驚かさない様に行ったうえで好きにさせておく。
いつの間にかすやすやしてる狐珀の頬をつんつん。
かわいい
ひらりと色とりどりの花弁が舞い遊ぶ花畑の風景は、まさに壮観。
いや、様々な季節の花たちが幻想的に咲き誇る様も、そうなのだけれど。
「思っていた以上にいろんなのがいっぱいいる……」
落浜・語(ヤドリガミの天狗連・f03558)は瞳を瞬かせつつも、まじまじと眼前の花畑を見遣る。
「ふわぁ……大きい子から手のひら位の子に、空を飛ぶ子や虹色の子まで。こんなに沢山のお兎さまを見たのは初めてです」
花畑で思い思いにぴょこんと過ごす、沢山のウサギさんの数に。
そして、そんないっぱいのふわもこを前に、未だしっかりとウサギさんを抱っこしたまま。
何気に引き続き、もふもふを堪能中の吉備・狐珀(狐像のヤドリガミ・f17210)は、キラキラと輝かせた瞳で大興奮。
「凄いですね、語さん!」
わくわくそわそわ、語へと視線を向ければ。
「これだけいっぱいると、本当壮観だな」
狐珀の声にこくりと頷きながらも、とてもモフモフ空間……と。
やはり狐珀と同じように、先程見つけた子をもふもふもふしつつも思う語。
ということで、折角招待されたのだから。
いざ、ウサギさんと目一杯遊ぶ……その前に。
(「お兎さまと遊ぶのが目的だけれど」)
狐珀が気になるのは、用意された美味しそうなお茶菓子や飲み物。
だから、そんな美味しいものをバスケットにたっぷり詰め込んでもらってから。
「お花畑でピクニックを楽しみましょう」
「せっかくだから色々堪能したいしね」
改めて、ピクニックに出発です!
もちろん、ウサギさんのおやつも忘れずにばっちり入れて貰って、もふもふウサギさん達も一緒に。
そしてぽかぽか、日向ぼっこに最適の場所を見つければ。
みんなで青空の下、お待ちかねのおやつタイムです!
ピクニックバスケットをぱかりと開けてみれば、ウサギ型のサンドイッチにクッキー、ジャムをたっぷりのせたスコーン。
それをぱくりと口にしてみれば、ぱあっと笑顔も自然と咲いて。
「とても美味しいですね、語さん!」
「ウサギ形をしているとちょっと食べずらさもあるけど、でもおいしいから食べちゃうよなぁ」
ほわほわ幸せそうに笑む彼女に頷きつつ、語ももうひとつ、はむり。
そして始終ニッコニコな狐珀につられて、一緒ににこにこしてしまう。
だって、貰ったお菓子や飲み物も美味しいし。
おやつをはむはむ食べたり、すりすり甘えてくるウサギさんたちも、とてももふもふ可愛らしいし。
それに――何よりも。
(「さらにお兎さまな語さん!」)
(「モフモフだし、狐珀は可愛いし本当幸せな空間だよな」)
互いに視線が一番向いてしまうのはやっぱり、すぐ傍にいるウサギさん。
語はそんなひとときを堪能しながらも、ウサギたちを驚かさない様に言った上で好きにさせているカラスや仔龍の様子へと目を向けて。
それぞれ楽しそうに過ごしている姿を見た後、ふと視線を戻せば。
ぽかぽか陽気の中、もふもふぬくぬくなウサギさんたちに囲まれて。
あまりに心地よくて、いつのまにやらすやすやしている、狐珀の姿が。
そして語はやっぱり、こう思わずにはいられないのだった。
その頬をつんつんしながら――かわいい、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ピスーニア・ブロゼ
【煌雪】
さっき出会った紫ウサギさんと他のウサギさんも一緒にピクニックしよう!
もちろん、ウサギさん達のおやつもバスケットに詰め込んで!
素敵なお花畑だね!
わ、鶴さんティーセット持参してきたの?
ん〜いい香りの紅茶…すごく美味しい!
さっすが鶴さんだね☆
ウサギさん達ともっと仲良くなりたいからおやつをあげてみようかな…
あはは!お鼻ヒクヒクさせながら食べてる姿すっごく可愛いよね!
いっぱい食べたら眠くなってきちゃった…
あそこで寝てるモコウサさん達気持ちよさそうだからお邪魔しちゃおうかな!
あ、鶴さん珍しくすやすやしちゃってる〜♪
ふふ、ウサギさんも鶴さんもいい夢見れるように特別に歌ってあげるね、ピスの子守唄♪
己鶴・銀百
【煌雪】
おや、いつの間にか数が増えてますね?ふふ、賑やかでいいですね。
マルチダさんが用意して下さった物があるようなので折角ですし皆で楽しみましょうか。
花畑にピクにクックときたら紅茶も必要ですね?
ということで持って来ちゃいました。
ウサギさん達が飲める物では無いのが残念ですが…
ふふ、気に入って頂けて良かったです。
ウサギさんの食べる姿はすごく愛らしいですね…
ええ、なんだかとても癒されます…
ふふ、そうですね。少しお邪魔させて頂きましょうか。
ふむ…執事としてここで寝転がってしまうのは、はしたない気が……
でも…このモフモフに包まれてしまうと…あたたか…くて…もふもふ…で…目…が………
迷子ウサギさんも無事にみんな、保護できたようだから。
森からお花畑に移動して、さっき出会った紫ウサギさんも一緒に。
ピスーニア・ブロゼ(煌めく光獣・f34523)がこれから楽しむのは、そう!
「一緒にピクニックしよう! もちろん、ウサギさん達のおやつもバスケットに詰め込んで!」
沢山の花弁が舞う青空の下で、おやつを持って、ピクニックです!
いや、一緒に楽しむのは、紫ウサギさんとだけではなくて。
「おや、いつの間にか数が増えてますね? ふふ、賑やかでいいですね」
己鶴・銀百(百福のカトラリー・f34690)がそう見遣る、自分達にぴょこりとついてきている他のウサギさんも、みんな一緒に。
美味しいお菓子はマルチダが用意してくれたものがあるから。
自分達の分は勿論、ウサギさんのおやつも、ピクニックバスケットにぎゅぎゅっと詰めてから。
……折角ですし皆で楽しみましょうか、と。
準備ができれば、お楽しみのピクニックに出発です!
そしてたくさんのウサギさんがぴょこりと自由に遊ぶ光景を見回しながら。
「素敵なお花畑だね!」
ピスーニアがそう口にすれば、銀百も同意する様に頷いてから。
「花畑にピクニックときたら紅茶も必要ですね?」
……ということで持って来ちゃいました、と。
花々が咲き乱れる中、広げるのはやはり。
「わ、鶴さんティーセット持参してきたの?」
「ウサギさん達が飲める物では無いのが残念ですが……」
美味しい紅茶をピスーニアに振舞うための、ティーセット。
そして銀百が淹れた紅茶を早速わくわく、ひとくち飲んでみれば。
「ん〜いい香りの紅茶……すごく美味しい!」
……さっすが鶴さんだね☆ って。
その味も香りも、ピスーニアお墨付きの絶品です。
銀百はそんな彼女の反応や声に。
「ふふ、気に入って頂けて良かったです」
瞳を細め、笑み返した後。
「ウサギさん達ともっと仲良くなりたいからおやつをあげてみようかな……」
ピスーニアが差し出したおやつをはむはむ食べるウサギたちを、思わずじっと見つめてしまう。
「ウサギさんの食べる姿はすごく愛らしいですね……」
「あはは! お鼻ヒクヒクさせながら食べてる姿すっごく可愛いよね!」
「ええ、なんだかとても癒されます……」
つい、ほわりと表情もゆるんでしまうような、そのキュートな仕草や姿に。
そして青空の下、美味しいおやつや紅茶をお供に、花咲くお茶会を楽しんでいれば。
「いっぱい食べたら眠くなってきちゃった……」
ふわりとピスーニアの口から零れるのは、ちいさな欠伸ひとつ。
それから、くるりとお花畑を見回してみれば。
「あそこで寝てるモコウサさん達気持ちよさそうだからお邪魔しちゃおうかな!」
「ふふ、そうですね。少しお邪魔させて頂きましょうか」
ぽかぽかひなたぼっこをしながらお昼寝中の、モコウサさんのウサだまりを発見!
そして早速一緒にお昼寝するべく、ぽふんっと、もふもふに埋もれさせてもらうピスーニア。
銀百も続いて、ウサだまりにお邪魔……したものの。
「ふむ……執事としてここで寝転がってしまうのは、はしたない気が……」
そう一瞬だけ、思ってしまう。
けれど、ほわほわあったかくて、もふもふふわふわなウサギさんたちに囲まれれば。
「でも……このモフモフに包まれてしまうと……あたたか……くて……もふもふ……で……目……が…………」
――すやぁっ。
あまりの心地良さに抗えず、うとうと、すやり。
そんな、こてんと夢の世界に誘われ撃沈した、銀百の様子に。
「あ、鶴さん珍しくすやすやしちゃってる〜♪」
ピスーニアは、ふふ、と笑んでから。
「特別に歌ってあげるね、ピスの子守唄♪」
楽しくも優しい心地良い歌声を、ぽかぽか陽気の花畑にそっと響かせる。
――ウサギさんも鶴さんもいい夢見れるように、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
陽向・理玖
【月風】
おおお…すっげぇ
ほんっと兎だらけだな
って
瑠碧こいつら保護したのだよな?
見覚えのある大きい兎と羽兎に気付いて
遊ぶ?
待ってろ今おやつ詰めて貰うから
いいよな瑠碧
この辺でいいか
バスケット片手に
手繋ぎ兎らと花畑へ
腰を下ろすとでかい兎が寄り添って来て
うおっもっふもふ
瑠碧も寄り掛かっても大丈夫か?
一応兎にも確認しつつ
なーもふもふ
瑠碧も兎も可愛い
食う前に眠くなりそうだけど
お前も気になってるんだなおやつ
兎が食える奴あるかな?
この辺のクッキーとか大丈夫だと思う?
与えつつ自分も一口兎パンケーキぱくつく
旨
ん?食うか?
近くに来た一角兎にも分け
瑠碧が幸せそうだから俺も嬉しい
食ったら散歩でもするか
乗せて貰えるかな?
泉宮・瑠碧
【月風】
兎が沢山の様子に目がきらきら
どの子達も、可愛いです…
…あ
そうですね、先程の子達
おいでと呼びながら
森ではあまり遊べませんでしたから
一緒に遊びますか?
はい、兎達のおやつもお願いしましょう
皆で花畑へピクニック
理玖と手を繋ぎ
座れば大きい子が…理玖が、埋まりました
私も、良いですか?
訊いてから大きい子にもふもふ
羽の子もお膝に乗せて撫でます
は、そうでした、おやつ
マチルダが用意してくれましたし、大丈夫と思います
大きい子と、羽の子には軽く砕いてからあげますね
あれ?
近くに来た一角の子にもどうぞ
羽の子に頬を寄せて
触れる子みんな、もふもふ…幸せ
…つい、眠くなっちゃいますね
はい
一休みしたら、皆で散歩しましょうか
ウサギが大好きなフェアリーが創った、ウサギだけの国。
そんなフェアリーランドのことは聞いていたし、今は自分達もウサギさんなのだけれど。
「おおお……すっげぇ。ほんっと兎だらけだな」
「どの子達も、可愛いです……」
幻想的なお花畑にいるウサギさんは、予想していた以上にいっぱいいて。
見慣れたような定番の子もいれば、ちょっぴり変わった子や、大きい子小さい子……その種類も沢山。
そんな眼前のウサギさん尽くしな光景に、泉宮・瑠碧(月白・f04280)の瞳もきらきら。
陽向・理玖(夏疾風・f22773)もウサギだらけな花畑を、ぐるりと見回してみれば。
ふと、自分達に何気についてきているウサギたちに気が付いて。
よく見てみればそれは、見覚えのある子たち。
「って、瑠碧こいつら保護したのだよな?」
「……あ。そうですね、先程の子達」
もっふり大きなウサギさんとぱたぱた羽をはばたかせているそのウサギたちは確かに、森で出逢った子たちで。
おいで、と瑠碧が呼んでみれば、嬉々と近づいてきたから。
「森ではあまり遊べませんでしたから、一緒に遊びますか?」
「遊ぶ?」
そう聞いてみれば、お耳をぴこぴこ。
そんな遊びたそうなウサギたちを見遣ってから、理玖は一旦マチルダの元へ。
「待ってろ今おやつ詰めて貰うから。いいよな瑠碧」
「はい、兎達のおやつもお願いしましょう」
そしてピクニックバスケットに、自分達用のものとウサギさん用のもの、両方のおやつを入れて貰ってから。
バスケット片手に、反対の手を伸ばして理玖は確りと握る。
瑠碧と重ねた、手と手を繋いで。
そんなふたりの後を、ウサギさんたちもとことこぱたぱた、ちゃんとついてきて。
「この辺でいいか」
日当たりと風通しが良い、景色がより綺麗な場所を見つけて。
理玖が腰を下ろした……瞬間。
「うおっもっふもふ」
――ぼふんっ。
「……理玖が、埋まりました」
思わず瞳をぱちりと瞬かせた瑠碧の言うように。
寄り添って来た大きなウサギさんに、理玖の全身が埋もれちゃいました……!?
それから、なーもふもふ、と。
すっかりもふもふ埋もれてしまいながらも、理玖は大きなウサギさんにこう一応訊ねてみる。
「瑠碧も寄り掛かっても大丈夫か?」
「私も、良いですか?」
そんなふたりの言葉に、むしろ嬉しそうにお鼻をひくひくさせるウサギさん。
そして返って来た反応を見て、瑠碧も理玖の隣に、ぽすん。
大きな子をもふもふしながらも、甘えてくる羽の子もお膝に乗せて撫で撫で。
それから理玖は、瑠碧も兎も可愛い、なんて。
可愛いウサギと、そのウサギをほわりと撫でるさらに可愛い瑠碧に、思わず目を奪われるけれど。
何かをアピールする、大きなウサギさんに気付いて。
「食う前に眠くなりそうだけど、お前も気になってるんだなおやつ」
「は、そうでした、おやつ」
もっふりもふもふを堪能していた瑠碧も、はっとおやつのことを思い出して。
「兎が食える奴あるかな? この辺のクッキーとか大丈夫だと思う?」
「マチルダが用意してくれましたし、大丈夫と思います」
クッキーを大きい子に差し出してみつつ、自分もひとくち兎パンケーキをぱくつく理玖に続いて。
羽の子に軽く砕いたおやつを瑠碧もあげてみる。
そして、旨、と口にしたパンケーキに理玖は呟きを零しながらも。
「あれ?」
「ん? 食うか?」
瑠碧と同時に、近寄ってきた子に気付いて。
そのウサギ……角が生えた一角の子にも、瑠碧は理玖と一緒に、どうぞとお裾分け。
それからふわりと羽の子に頬を寄せれば。
「触れる子みんな、もふもふ……幸せ」
……つい、眠くなっちゃいますね。
なんて、そうちょっぴり瞳がとろんとしている瑠碧を見つめながらも、理玖は思う。
――瑠碧が幸せそうだから俺も嬉しい、って。
そんなほわほわふわふわ、つい眠たくなっちゃうけれど。
「食ったら散歩でもするか。乗せて貰えるかな?」
「はい。一休みしたら、皆で散歩しましょうか」
すっかり懐いている一角ウサギさんの背に乗って、このあとみんなでお散歩に。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
佐東・充
【🍯🐰】
先程の兎が後をついてくる
そっと抱き上げたらラビオくんと目が合った
よく人に慣れているみたいだよ、抱いてみる?
何気なく提案したけれど
…兎を愛でる兎
可愛すぎるな
兎を連れてカクテルを堪能
耳をイメージしたフルーツの飾り切りが添えてあったりして
成程、ここならではだな
堪能して帰ろうとしたら
いつの間にか兎がラビオくんの膝で眠ってしまっていた
彼も何だか別れを惜しんでいるようだし…
一緒に暮らす?
少し軽率だったかな
ペットを飼った経験もないし
でもラビオくんと一緒なら
…名前、か
兎…ラビオ…ああいやなんでもない
良かったらきみが決めてあげてよ
ルナか
いい名前を貰ったな、ルナ
撫でたら気持ち良さそうにぷうぷう言ってる
ラビオ・ブラフマン
【🍯🐰】
ホントだァ。俺達についてくるとか見る目あるじゃん。
充の真似をして抱き上げたウサギは、想像の何倍も温かい。
このままひと休みも悪くないかもねェ。
名物らしいウサギカクテルをオーダーして乾杯しよ。
メインのブルーの色合いも
俺達っぽくてエモいんじゃない?
満喫したコトだし、俺達もそろそろ帰…あれェ?
このコもおねむだったみたいだねェ。
膝上で寝息をたてるウサギを、名残惜しそうに一撫で。
予想外の提案に面喰いつつ快諾。
飼われたいって連中は大勢居たけど、実際飼うのは俺も初めてだしィ。
なら、一緒に勉強してこ。
名前…『ルナ』なんてどお?
お尻の毛の模様が三日月っぽいし
ニホンでは月と兎は縁があるって聞いたからさ。
自分は動物に好かれるような|性質《 タチ 》ではないと。
むしろ怖がられるタイプだと、そう思うのだけれど。
ウサギさん動画をこれでもかと夢中で見ていたから、自然とウサギの心を掴むコツが身に付いたのか。
はたまた、ちょっぴりこの子が変わっているのか……それは分からないけれど。
ふと、佐東・充(オルタナティブ・f21611)が振り返れば。
「先程の兎が後をついてくる」
森で保護した子が、自分達の後ろをとことこ。
「ホントだァ。俺達についてくるとか見る目あるじゃん」
充の視線を追ったラビオ・ブラフマン(Abyssal fish・f36870)も、そんなもふもふの存在に気付いて。
そっと充がウサギさんを抱き上げたら――ぱちり。
ラビオと、目が合ったから。
「よく人に慣れているみたいだよ、抱いてみる?」
何気なくそう提案した充だけれど。
そんな充の真似っこをしてひょいっとウサギを抱き上げてみたラビオは、そっと瞳を細める。
抱っこしてみたウサギはやっぱりふわっふわで、想像の何倍も温かくて。
そして、自分で提案したのだけれど。
(「……兎を愛でる兎」)
再び口元に手を当てて、思わず語彙を失ってしまう充。
――可愛すぎるな、と。
それから、そっと天を仰ぐ充に、今度はラビオがこう提案を。
「このままひと休みも悪くないかもねェ。名物らしいウサギカクテルをオーダーして乾杯しよ」
勿論、ウサギさんも一緒に。
そしてカクテルが運ばれてくれば、ウサギカクテルという名に相応しく。
「成程、ここならではだな」
「メインのブルーの色合いも、俺達っぽくてエモいんじゃない?」
耳をイメージしたフルーツの飾り切りと、添えられたサクランボの尻尾がウサギっぽくて。満ちる青も、自分達のいろ。
そんなウサギカクテルで乾杯してから、存分にウサギさんをもふもふなでなでして。
楽園のような幻想的な花畑で過ごすひとときを、ふたりで一緒に楽しめば。
「満喫したコトだし、俺達もそろそろ帰……あれェ?」
ラビオは思わず、瞳をぱちくり。
それから笑って、そっと瞳を細める。
「このコもおねむだったみたいだねェ」
いつの間にか膝ですやすやと寝息をたてている、ウサギさんを見遣りながら。
でもその響きは、何だかちょっぴり名残惜しそうで。
起こさないように優しくウサギさんをひと撫でするラビオを見ていれば。
(「彼も何だか別れを惜しんでいるようだし……」)
自然と充の口から出たのは、こんな提案。
「一緒に暮らす?」
ラビオはそんな予想外の言葉に一瞬、面喰らってしまうけれど。
彼の提案に快諾して。
「飼われたいって連中は大勢居たけど、実際飼うのは俺も初めてだしィ」
「少し軽率だったかな。ペットを飼った経験もないし」
……でもラビオくんと一緒なら、なんて。
そう紡ぐ充に笑んで返す――なら、一緒に勉強してこ、って。
それから充はじっと、ラビオの膝ですややかに寝ているウサギさんを見つめて。
「……名前、か」
ふと呟き、思案してみるけれど。
「兎……ラビオ……ああいやなんでもない。良かったらきみが決めてあげてよ」
名付けは、ラビオに任せることに。
いや、だって……ウサギと言えばラビオ、としか、到底思い付きそうにないから。
そんな、何気にまた語彙がなくなっている充に首を傾けながらも。
「名前……『ルナ』なんてどお?」
ラビオが付けた名前は――『ルナ』。
「お尻の毛の模様が三日月っぽいし、ニホンでは月と兎は縁があるって聞いたからさ」
「ルナか。いい名前を貰ったな、ルナ」
充もそう、ルナに手を伸ばして。
そっと撫でてみれば、ラビオとふたり顔を見合わせて柔く瞳を細める。
眠っているのを起こさないように、そうっと自分達の家に連れて帰りながら。
なでなでされて、気持ち良さそうにぷうぷう言っている、ルナの愛らしい姿に。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティーシャ・アノーヴン
【銀妖花】
後はウサギさんと遊ぶだけらしいですね?
と言いましても、どうしたものでしょう?
取り敢えずお腹が減りましたのでお食事にしましょうか?
あ、どうやら甘いものがあるそうです。
ウサギさんと一緒にテーブルについて食べましょうか。
世界によって食べ物の味ってちょっと違いますしね、ここはどうでしょう、楽しみです。
パフェとかパンケーキとか食べてみませんか?
ウサギさんの食べられるものは・・・お野菜かな?
私もお肉が食べられませんので、ある意味ではお揃いですね?
風花さんは・・・ウサギさんの上に乗って食べるとかどうです?
ふわふわでちょっと羨ましいですね。
・・・そういえば、この服はいつまで着ていればいいのでしょう?
七霞・風花
【銀妖花】
ふふ、どこへ行っても何か新しいものを食べている気がします。
それではご所望のスイーツをいただきましょう。
しかしウサギモチーフ……果たして人参だったりするのか、はたまた長い耳のようなデザインなのか。
どういったものが出てくるか、楽しみですね?
んー、ここのウサギは普通のウサギではないような気もするので、なんでも食べそうですけど。
一般的にはやはり野菜、ですよね……
あぁ、そこいくウサギさん、ちょっと背中を借りますよ?
それではスイーツと、この子にはお野菜と……いただきます。
バニーは、うーん。
少なくとも食後までは着てないといけないでしょう。
ティーシャさん似合いますし。
私もまあ……割と気に入りました。
迷子ウサギさんたちも皆、ちゃんと全て保護できたみたいだし。
そもそも当初の目的は、自分達猟兵にウサギだけの国に是非遊びに来て欲しいという、フェアリーのお誘いであったから。
「後はウサギさんと遊ぶだけらしいですね?」
ティーシャ・アノーヴン(シルバーティアラ・f02332)はそう口にしつつも、数え切れないほどいるウサギさんたちを見遣って。
……と言いましても、どうしたものでしょう? と首をこてりと傾けるけれど。
「取り敢えずお腹が減りましたのでお食事にしましょうか?」
「ふふ、どこへ行っても何か新しいものを食べている気がします」
そう瞳細めながらも、ティーシャの提案にこくりと。
七霞・風花(小さきモノ・f13801)が頷いて返せば。
「あ、どうやら甘いものがあるそうです。ウサギさんと一緒にテーブルについて食べましょうか」
森で追いかけっこして仲良くなったウサギさんを、もふもふティーシャは抱っこしながらも。
やはり目がいくのは、甘いもの。
「世界によって食べ物の味ってちょっと違いますしね、ここはどうでしょう、楽しみです。パフェとかパンケーキとか食べてみませんか?」
「それではご所望のスイーツをいただきましょう」
風花はティーシャの言葉に頷き、パフェやパンケーキをお願いして。
楽しみに待ちながらも、小さく首を傾げて紡ぐ。
「しかしウサギモチーフ……果たして人参だったりするのか、はたまた長い耳のようなデザインなのか。どういったものが出てくるか、楽しみですね?」
ウサギなスイーツとは、一体どんなものなのかと。
そしてティーシャは、抱っこしているウサギさんに視線を移してから。
「ウサギさんの食べられるものは……お野菜かな?」
「んー、ここのウサギは普通のウサギではないような気もするので、なんでも食べそうですけど。一般的にはやはり野菜、ですよね……」
「私もお肉が食べられませんので、ある意味ではお揃いですね?」
野菜が好きなウサギさんに、親近感……?
とりあえず、ウサギさんが好きそうな野菜系のおやつも頼んでみてから。
ウサ耳がついたパフェやウサギさんのカタチをしたパンケーキ、野菜スティックなどが運ばれてくれば。
いざ、いただきます……する、その前に。
「風花さんは……ウサギさんの上に乗って食べるとかどうです?」
身体が小さな彼女に、ティーシャがそう提案してみれば。
「あぁ、そこいくウサギさん、ちょっと背中を借りますよ?」
風花が声を掛ければ、ぴょこりとやって来たウサギさんが背中に乗せてくれたから。
そのもふもふな心地を堪能しつつも、風花はきょろり。
「それではスイーツと、この子にはお野菜と……いただきます」
「ふわふわでちょっと羨ましいですね」
ティーシャはウサギさんに乗っている風花にそう言った後。
ふと、大きく首を傾げて、こんな疑問を口にするのだった。
「……そういえば、この服はいつまで着ていればいいのでしょう?」
そういえば今の格好は、ふたりお揃いのバニースーツだということを思い出して。
でもここは、ウサギだけの国だから。
「バニーは、うーん。少なくとも食後までは着てないといけないでしょう。ティーシャさん似合いますし」
風花はティーシャの問いに、そう告げた後。
スタイル抜群で、バニースーツ姿がとても様になっている彼女を改めて見ながらも。
はむりとひとくちパンケーキを食べつつお耳をぴこり、こう続けるのだった。
――私もまあ……割と気に入りました、なんて。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ミコト・イザナギ
【天狐】
ふふ、大人しくて素直に可愛いね
口をもひもひさせて、お腹空いてるのかな?
オレはさっきの兎くんを…何で逃げるんだ、あの子
また追いかけ回しちゃ…ひょぇあーっ!!
ご兄弟の群れに襲われるーっ
はっ!目の前に巨神ウサギ、潰され、へぶぅ…!?
…終わったよ、服が汚れちゃった
カクテル持ってるバニーは絵になるね
見ていて惚れ惚れしちゃうね
オレにもカクテルちょうだい椿
こういうのはバニーさんから貰うのが礼儀ってものさ
それじゃオレたちと兎にかんぱーい!
囁きが擽ったくて肩を竦め
申合せたように耳打ちを返す
色は匂へど散りぬるをと言うけど
僅かでも長く咲き誇れるように楽園の花を護らないとね
ケーキを行儀悪く手で掴み食べ照れ隠し
斑鳩・椿
【天狐】
前回の兎を腕に抱いて
ねえ見て、この子は少し懐いてくれたのかしら
兎って耳や尻尾にも感情が出るのね、私と一緒
もう、また追いかけっこ中なのね
私は先にイメージカクテルというものをいただこうかしら
お酒は何でも好きよ
…あら、もう追いかけっこは終わった?
お疲れさま…ふふ、気の合う子達と会えたのは良いことね
さあ次は私と遊んで頂戴な、こちらの兎は乾杯がしたいの
兎のように狐の尻尾を振ってウインク
図らずもバニースーツにカクテルグラスの組合せ
不思議な世界で大人のお茶会ね
これは夢か現かどちらだと思う?
どちらにせよあなたがいれば楽園よ、と耳元に囁いて
その花は愛おしい視線を糧に一層咲き誇るに違いないわ
森から花畑へと、その風景は変わったのだけれど。
「ねえ見て、この子は少し懐いてくれたのかしら」
斑鳩・椿(徒花の鮮やかさ・f21417)の腕の中にちょこんと大人しく抱っこされているのは、森で彼女がつかまえたウサギさん。
「ふふ、大人しくて素直に可愛いね」
ミコト・イザナギ(|語《 かた 》り|音《 ね 》の|天狗《 てんぐ 》・f23042)は、お利口さんに椿に抱っこされているウサギさんに目を向けて。
じっと見つめていれば、ふと首を小さく傾ける。
「口をもひもひさせて、お腹空いてるのかな?」
ミコトのそんな言葉に、椿もウサギさんへと目を向けてみれば、確かに口をもひもひ。
いや、何気に動かしているのは、口だけではなくて。
「兎って耳や尻尾にも感情が出るのね、私と一緒」
カタチや長さは違うけれど、長いお耳をぴこぴこ、まんまる短い尻尾をふりふり。
ご機嫌な様子が尻尾や耳にあらわれているウサギさんに椿が抱くのは、親近感。
けれどそんなすっかり椿に懐いている様子のウサギさんを、ちょっぴり羨ましそうに見遣った後。
ミコトはハッと顔を上げる。
「オレはさっきの兎くんを……何で逃げるんだ、あの子」
ぱちりと、元気に自分から逃げ回りまくっていた子と目が合ったから。
そしてそうなれば、いざ、リベンジ……と、いきたいところなのだけれど。
「また追いかけ回しちゃ……ひょぇあーっ!!」
刹那、花畑に轟くミコトの叫び声。
「ご兄弟の群れに襲われるーっ」
追いかけるどころか、いつの間にか逆に、もふもふに追いかけられています!?
そして、ご兄弟の群れに謎に追いまわされ威嚇されつつも、お花畑をあたふたと逃げていれば。
「はっ! 目の前に巨神ウサギ、」
――どしーん、ぷちっ。
「潰され、へぶぅ……!?」
大きなもふもふウサギさんに、潰されてしまいました……??
そしてリベンジどころか、追いかけられたり潰されたりと、ひとり忙しい彼に視線を向けて。
「もう、また追いかけっこ中なのね。私は先にイメージカクテルというものをいただこうかしら」
……お酒は何でも好きよ、って。
ミコトがどうなったかはさておき、フルーツのお耳が飾られたウサギのイメージカクテルを先に堪能しはじめる椿。
そして添えられているウサギの尻尾のようなまんまるサクランボを食んでいれば。
「カクテル持ってるバニーは絵になるね。見ていて惚れ惚れしちゃうね」
「……あら、もう追いかけっこは終わった?」
「……終わったよ、服が汚れちゃった」
ウサギさんやご兄弟、さらには巨神ウサギとまで繰り広げた激戦にちょっぴりフラフラしながらも。
何とか無事に戻ってきたミコトに、椿は笑み向けて。
「お疲れさま……ふふ、気の合う子達と会えたのは良いことね」
「オレにもカクテルちょうだい椿」
……こういうのはバニーさんから貰うのが礼儀ってものさ、なんて。
紡ぐ彼に、兎のように狐の尻尾を振ってウインク。
「さあ次は私と遊んで頂戴な、こちらの兎は乾杯がしたいの」
そう楽しそうに微笑む今日の椿は、ウサギさん。
図らずもバニースーツにカクテルグラスという組合せで。
「それじゃオレたちと兎にかんぱーい!」
カチリと改めてグラスを合わせれば、こう彼に訊ねてみる。
「不思議な世界で大人のお茶会ね。これは夢か現かどちらだと思う?」
――どちらにせよあなたがいれば楽園よ、と。
そう、耳元に囁いて。
そんな吐息交じりの囁きが擽ったくて。
肩を竦めながらも、ミコトが申合せたように返すのは、こんな耳うち。
「色は匂へど散りぬるをと言うけど」
――僅かでも長く咲き誇れるように楽園の花を護らないとね、なんて。
そして、はむりと。
行儀悪く手で掴んだケーキを口に運んで、照れ隠しを。
そんなミコトの様子に、椿はもう一度くすりと笑み咲かせてから。
楽し気にお耳や尻尾をゆらゆら、彼の口元についているクリームを拭ってあげながらも椿は紡いで返す。
――その花は愛おしい視線を糧に一層咲き誇るに違いないわ、って。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
安都姫・いちご
はねウサギさん(木に引っかかっていたのを助けた子)とそのおともだちのはねウサギさん達とみんなでお空をお散歩。
ペガサスさんが華麗に空を飛んで。ユニコーンさんも空を駆けて。
いちごもはねウサギさんになれるの?
ミルクティー色のいちごはねウサはまだ慣れなくて上手に飛べないけど、フェアリーランドのお空は気持ちいいね。
飛び疲れたいちごウサギやはねウサギさん達がペガサスさんやユニコーンさんの背でひと休み。
(人間の姿に戻って)地上に降りて、おやつにしよう。
にんじんならウサギさん達もペガサスさんやユニコーンさんも食べられるね。
···ウサギさんともっと遊びたいなぁ。
マチルダさん、お願い。この子連れて帰りたいの。
色とりどりの花弁がひらひら舞う青空を、みんなでパタパタ。
安都姫・いちご(幻獣の森の少女・f32835)は、ウサギの国のお空をお散歩中。
そんな彼女と一緒に空を飛んでいるのは、先程森で助けた、木に引っかかっていたはねウサギさん。
そして、そんなはねウサギさんの沢山のお友達も一緒に、とっても賑やかで。
ペガサスさんが華麗に空を飛んで、ユニコーンさんも空を駆けて。
――いちごもはねウサギさんになれるの?
そう首を傾けた彼女にかけられたのは、空飛ぶ羽がばさりと生える魔法。
いちごだってそう……今日は、はねウサギさん。
けれど、ミルクティー色のいちごはねウサさんは、まだ慣れていなくて上手に飛べなくて。
あっちにふらり、こっちにゆらりと、ちょっぴりしちゃうけれど。
「フェアリーランドのお空は気持ちいいね」
ぽかぽか陽気の青く晴れたお空のお散歩は、とても心地良くて楽しくて。
でもやっぱり、一生懸命飛んでいたら疲れちゃったから。
はねウサギさん達と一緒に、ペガサスさんやユニコーンさんの背でひと休みするいちごウサギさん。
それから、お空もとっても楽しいけれど。
すとんと、人間の姿に戻って地上に降りれば――お待ちかねの、おやつタイム!
「にんじんならウサギさん達もペガサスさんやユニコーンさんも食べられるね」
マチルダから貰ったピクニックバスケットには、美味しそうなニンジンが沢山入っていて。
勿論バスケットの中には、ニンジンだけでなく、いちご用のスイーツも。
そして、苺とベリーのパンケーキを美味しくはむりと食べてから。
「……ウサギさんともっと遊びたいなぁ」
すっかり仲良しになったはねウサギさんをなでなでしてあげてからも。
フェアリーランドに招いてくれたマチルダに、こうお願いを。
「マチルダさん、お願い。この子連れて帰りたいの」
そんないちごの言葉を聞いた後、はねウサギさんへと目をやってから。
「この子も、あなたと一緒にいたいみたいね」
ぴとりといちごにくっついているはねウサさんの姿を見て、マチルダは笑んで頷く。
……是非、この子と一緒にいてあげてちょうだい、って。
大成功
🔵🔵🔵
南天庵・琥珀
※前章の同行者とはぐれた
先生を探していたらはぐれてしまったな
先生を見つけたら探しに行こうか
(当然ながらはぐれたのは琥珀の方であり、しーぽんが何か言いたげに震えている※琥珀は気づいていない)
あ、先生!
楽しんでるか?
兎、可愛いよな
……それで、楽しんでるところこんな話をするのも気が引けるんだけど
先生にちょっと相談があってな……
今すぐじゃなくていいんだが
『算数』を教えて欲しいんだ
実は中等部の勉強、ついていけなくて
いや、国語ならまだ何とかなるんだ
でも他が……特に数学、いや算数が出来なくて
掛け算の7の段以降すら危うくて……
(珍しくちょっと泣きそうなのを堪えて)
……えっ、うわ
どうしたんだ?
(大丈夫? と言わんばかりに寄って来るモコウサさんたちの群れ)
え、数えてみろって……?
7匹の列が2つあるな
7×2=14……ああ!
好きなもののイメージに置き換えてみればいいのか
成程、流石先生……!
今日は助かった、ありがとう
まだ割り算とかあるから、また面倒をかけるかも知れないけれど
また課外授業してくれると、嬉しい
森で迷子になったウサギたちを、無事に全て保護して。
いざ、招待されたフェアリーランドの花畑で、楽しいひとときを……と思ったのだけれど。
「先生を探していたらはぐれてしまったな。先生を見つけたら探しに行こうか」
そうきょろりと視線を巡らせるのは、南天庵・琥珀(ナイトタイムドリーマー・f36445)。
先程まで一緒だった連れとはぐれて、相手が迷子になってしまいました……??
そして何だか、ふにふにと震えているしーぽん。
いや……先生と連れの姿を探している琥珀は、色々と気づいていないのであった。
当然ながらはぐれたのは自分の方だとか、しーぽんが何か言いたげであることとか。
けれど、マイペースに花畑を探していれば。
「あ、先生! 楽しんでるか?」
「お、琥珀。ウサギさんの保護お疲れ様だな!」
発見したのは、そう労いの言葉を紡ぎながらも。
「まぁ、うちの娘ほどではないにしろ、ウサギさんすげーかわいいなー」
もふもふウサギをふるもっふしまくっている、ウサ耳をつけた親ばか教師であった。
「兎、可愛いよな」
そんな右京の全力でエンジョイしている様子に、琥珀はこくりと頷きながらも。
彼を探していた理由を、ちょっぴり遠慮気味に口にするのだった。
「……それで、楽しんでるところこんな話をするのも気が引けるんだけど。先生にちょっと相談があってな……」
「ん? 相談?」
右京は琥珀の口から出た意外な言葉に、一瞬きょとりとするも。
すぐに笑みとともに返す――俺で良かったら相談に乗るぞ! と。
それから琥珀は快諾してくれた右京へと、真剣な表情で。
「今すぐじゃなくていいんだが」
「うんうん」
つられてきりりと表情を引き締める彼に、その心の内に抱える悩みを打ち明ける。
「『算数』を教えて欲しいんだ」
「……『算数』?」
「実は中等部の勉強、ついていけなくて。いや、国語ならまだ何とかなるんだ。でも他が……特に数学、いや算数が出来なくて」
掛け算の7の段以降すら危うくて……と。
珍しくちょっぴり泣きそうになるのを堪えながらも。
そんな涙目な琥珀の悩みを聞いた右京は、成程なー、とこくりと頷いてから。
「7の段は九九の中でも一番難しくて、躓く生徒も多いからなー。大きな素数だし、偶数にも奇数にも答えがなるしな」
琥珀へと視線を向けて、こう笑み返す。
……でも俺は先生だから任せとけ、課外授業するぞー! と。
そしてそう右京が張り切って言ったと同時に。
――ぴょん、ぴょこりっ。
琥珀は思わず、瞳をぱちりと瞬かせてしまう。
「……えっ、うわ。どうしたんだ?」
大丈夫? と言わんばかりにぴょこんと寄って来た、モコウサさんたちの群れに。
そんな沢山のモコウサさんたちを見て右京は、そうだ、と何かを思い付いて。
そっとモコウサさんたちを、お花畑に並べて。
「ほら琥珀、ウサギさんの数を数えてみてくれ」
「え、数えてみろって……?」
そう言われて、よくよくじっと並べられたウサギさんたちを見てみれば。
「7匹の列が2つあるな。7×2=14……ああ!」
右京がウサギさんたちを並べたその法則に気付いて、声を上げる琥珀。
それから、うんうんと頷く先生に視線を向けるけれど。
「好きなもののイメージに置き換えてみればいいのか。成程、流石先生……!」
「だろ、流石は俺! 琥珀もよく気付いたな、きっとこの調子だったら7の段もすぐ覚えられる……って、あっ!?」
瞬間、右京は思わず声を上げる。
モコウサさんたちがもこもこ遊び始めて、ひとつのウサだまりになっちゃったから。
それを誤魔化す様に、ささっと取り出したウサギさんのおやつをまた7つずつ右京は並べるけれど。
「こうやって7つずつ……って、おい!?」
今度は、わーいと集まってきたウサギさんたちが、並べたおやつをもぐもぐ食べちゃいました。
そんな有様に、ふたりは顔を見合わせた後、思わず笑ってしまって。
「まぁコツコツ何度も声に出して地道に覚えることが大事かなー。今はアプリとかゲームとかでも覚えられるヤツあるみたいだから、楽しく自分に合ったやり方を見つけられたらいいんじゃないか」
そうアドバイスを告げる右京に、琥珀は瞳を細めてから。
「今日は助かった、ありがとう。まだ割り算とかあるから、また面倒をかけるかも知れないけれど」
掛け算だけでなく、割り算などまだ不安な内容は多いとはいえ。
食いしん坊なウサギ達におやつをあげてはもふもふ和んでいる先生に、こうお願いするのだった。
……また課外授業してくれると、嬉しい、って。
大成功
🔵🔵🔵
ルーシー・ブルーベル
【月光】
ウサギさん達みんな見つかったのね、良かった
ええ、ルーシー達が見つけたコ達、お友だちに囲まれて楽しそう
そうね、いっしょに遊びましょう!
手を繋いで
わあ……もふもふウサギさんがいっぱい!
う?どのコ?
わあ本当、羽がある
かわいいね
えっ、ルーシー達を乗せてとべるの?
乗ってみたい!
パパの前に乗って
ウサギさんとパパにしっかりつかまって
ルーシー、ウサギさんに乗るなんて初めてよ!
少しドキドキするけれど
パパが居るからきっとだいじょうぶ
お散歩に出発ね!
羽搏きに合わせてふわふわゆれるのが楽しくて
風もとってもいい気持ちね
あ!あんな所にウサだまり!みんなお昼寝している
なんて景色を楽しんでいると
?どうしたの?パパ
羽ウサギさんの首の所?……わ、モコモコ動いてる
と思ったら小さなウサギさんが2匹!
目がしょぼしょぼしているからお昼寝だったのかもね
おはよう~?
と指先で撫でてみて
あら、パパの手にもぴったりくっついてる
ふふーパパの事大好きみたい!
ルーシーにも?えへへ、いいコね
いいの?一緒に帰りたい!
ふたりともウチのコになる?
朧・ユェー
【月光】
沢山のうさぎさんが見つかったみたいで良かったですね
僕達が見つけた子も喜んでます
御別れするのは淋しいですが、その前にうさぎさん達と楽しみましょうか?ルーシーちゃん
手を繋いで色んなうさぎを見ていく
おや?アレは大きなうさぎさんに羽がついてる珍しい子ですね
目があって遊ぼうと言ってるみたいです
背中に乗せて下さるのですか?
ルーシーちゃんこの子が背中に乗せて下さる様ですよ
ヨイショと彼女を抱えて先に乗せ
その後ろに自分も乗る
乗ったのを確認した様に羽がぱたぱたと動き飛び立った
おや、飛べるうさぎさん
ルーシーちゃんが落ちない様に後ろからしっかり抱っこして
お空のお散歩です
ふふっ、本当ですね
羽付うさぎの首の辺りの毛がゴソゴソ動く
首を傾げていると
手のひらサイズのミニうさぎ2匹が顔を出して
隠れぼ?お昼寝でしょうか?
可愛いうさぎですね
小さなうさぎ達は近づいてずっとくっついている
これは懐かれたのでしょうか?
そっちの子はルーシーちゃんの手にスリスリしてますね
この子達も一緒に家に帰りますか?
では新しい家族が増えましたね
幻想的な楽園みたいなお花畑で、思い思いに過ごしている沢山のウサギさんたちも。
それに、マチルダのお誘いでこのフェアリーランドに招かれた猟兵たちも、今はみんなウサギさん。
だから勿論ふたりも、今日はウサギの親子。
「ウサギさん達みんな見つかったのね、良かった」
そうひょこりとウサギさんのお耳を揺らすルーシー・ブルーベル(ミオソティス・f11656)の言葉に、こくりと頷いてから。
「沢山のうさぎさんが見つかったみたいで良かったですね」
朧・ユェー(零月ノ鬼・f06712)がふと目を向けた先にいるのは、白黒のウサギさん。
「ええ、ルーシー達が見つけたコ達、お友だちに囲まれて楽しそう」
森で迷子になっていたのを見つけて、ふたりで保護してあげた子たちである。
いや、このふわふわあったか白黒ウサギさんたちだけではなくて。
抱っこしたユェーの顔がもっふり埋まって見えなくなったくらい大きな迷子ウサギさんも、お花畑でうとうとお昼寝中。
そんな、すっかり安心したようなウサギさんたちの様子をくるりと見回して。
「御別れするのは淋しいですが、その前にうさぎさん達と楽しみましょうか? ルーシーちゃん」
「そうね、いっしょに遊びましょう!」
無事に迷子ウサギさんたちもみんな、お花畑に帰ってこられたというから。
心置きなく、ウサギさんたちとお遊びタイムです!
きらきらひらひら、様々な彩り纏う万色の花弁が舞う中、いつものように仲良く手と手を繋いで。
「わあ……もふもふウサギさんがいっぱい!」
ふたりで並んで歩き眺めるのは、幻想的な花がいっぱいに咲き誇る花畑にいる沢山のウサギさんたち。
小さくてもこもこかくれんぼしている子や、ヤンチャに跳び回っている子、すややか夢の中にいる子、猟兵ウサギさんたちと戯れている子などなど。
色々な子が本当に沢山いるけれど。
ユェーの金色の瞳に飛び込んできたのは、1羽のウサギさん。
「おや? アレは大きなうさぎさんに羽がついてる珍しい子ですね」
「う? どのコ?」
ルーシーもその視線を追って目を向けてみれば。
「わあ本当、羽がある。かわいいね」
大きくてもふもふとした、キュートなビッグはねウサさんを発見!
そしてふたりでその子を見ていた刹那――ぱちりと。
はねウサさんと目と目が合えば、ぽてぽてとふいに近寄ってきて。
お耳をふりふり、お鼻をひくひく。
そんな様子を見て、ユェーは察する……遊ぼうと言ってるみたいです、と。
それから、ぺたっと屈んだ大きなはねウサさんに、ユェーは瞳を瞬かせて。
「背中に乗せて下さるのですか?」
そう訊ねていれば、まんまる尻尾がひょこひょこ。
ユェーはそのお返事に瞳を細めてから、ルーシーに視線を移して告げる。
「ルーシーちゃんこの子が背中に乗せて下さる様ですよ」
「えっ、ルーシー達を乗せてとべるの?」
ふと見上げてみたウサギさんは大きくて、もっふりとしていて。
さらに背中の羽でお空も飛べるとなれば、勿論。
「乗ってみたい!」
当然、即答です!
ということで……ヨイショ、と。
ユェーは彼女を抱えてちょこんと先に乗せてから、その後ろにもふっと自分も乗りこんで。
「ルーシー、ウサギさんに乗るなんて初めてよ!」
ぎゅうっとしっかり、ウサギさんとユェーにルーシーは掴まりつつも。
少しドキドキするけれど……でもきっとだいじょうぶ、そう分かっているから。
だって、自分のすぐ後ろで、落ちないようにパパが抱っこしてくれているんだもの。
だから、ドキドキとわくわくに胸を弾ませていれば。
……おや、飛べるうさぎさん、と。
ユェーの声が紡がれたと同時に、ふたりが乗ったことを確認した様に羽をぱたぱた。
ウサギさんが刹那、飛び立ったから。
「お散歩に出発ね!」
「ええ、お空のお散歩です」
お空のお散歩に、いざ出発です!
まるでぴょんっと空の上を翔け回るように、パタパタ天高くご機嫌にウサギさんが進んでいけば。
「風もとってもいい気持ちね」
「ふふっ、本当ですね」
吹き抜け頬を撫でる風が、涼やかで心地良くて。
もっふもふなウサギさんの毛並みが、羽搏きに合わせて、ふわふわそよそよ。
そんな様子もとても楽しくて。
「あ! あんな所にウサだまり! みんなお昼寝している」
眼下のお花畑に見つけたのは、もっふりすやすや、ウサだまり。
それも一か所だけじゃなくて、ぽかぽか日向にもこもこたくさん。
金の髪をふわり風に躍らせながら、そんな景色を楽しんでいたルーシーだけれど。
「? どうしたの? パパ」
何だかこてりと首を傾けている様子に気付いて、後ろのパパを見上げてみれば。
彼がじっと見つめているのは……はねウサさんの首の辺りの毛並み?
ルーシーもふと、同じところをよく見てみれば。
「……わ、モコモコ動いてる」
何だか、ゴソゴソと動いています??
そして――ひょこっ、ひょこりっ、と。
刹那、顔を出したのはゴソゴソの正体――手のひらサイズの2匹のミニうさぎさん。
「隠れんぼ? お昼寝でしょうか?」
「目がしょぼしょぼしているからお昼寝だったのかもね」
だから……おはよう~? って。
ルーシーはミニうさぎさんを優しく指先でなでなでしてみながらも。
「可愛いうさぎですね」
「あら、パパの手にもぴったりくっついてる」
甘えるようにぴとりと身体を寄せる姿を見て、思わず笑っちゃう。
……ふふーパパの事大好きみたい! って。
ユェーはそんなルーシーの言葉に……これは懐かれたのでしょうか? なんて、もう一度首を傾げてみせるけれど。
何も、ウサギさんにくっつかれているのはユェーだけではなくて。
「そっちの子はルーシーちゃんの手にスリスリしてますね」
「ルーシーにも? えへへ、いいコね」
小さな甘えん坊ウサギさんのふわふわ毛並みの心地に、ほわほわとルーシーが笑み咲かせれば。
ユェーは、この世界を創ったマチルダがそういえば言っていたことを思い返して、こう提案を。
「この子達も一緒に家に帰りますか?」
気が合った子がいたら連れて帰ってもいいって、そう聞いていたから。
そしてそんな耳に届いた声に、ぱあっとルーシーは瞳を輝かせつつも。
「いいの? 一緒に帰りたい! ふたりともウチのコになる?」
ウサギさんたちに訊いてみれば……差しだした手のひらに、もこもこすりすり。
やっぱり、自分達からぴったりくっついて離れないから。
ユェーはそっと、その手を伸ばしながらも紡ぐ。
――では新しい家族が増えましたね、って。
うさぎだけの国……このフェアリーランドでの楽しい時間が終わっても、一緒。
そんな新しくできた可愛い家族たちを、ルーシーと共に、優しくなでなでしてあげるのだった。
大成功
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