【その他】大六相撲・サマー場所【相撲】
●アスリート角界に激震走る
「ふん!! ふっ!! はっ!!」
「ふんっ!! はっ!!」
ここはアスリートアースのその他スポーツである「相撲」の稽古をしている
領平部屋。今日も柱に向かって張り手を打ち、稽古に励む相撲プレイヤー達が居た。
「兎角稽古……強くなる為稽古でごわす!!」
今一番、若手で優秀とされている相撲プレイヤー「
今生道」。しこ名は今生道 託志。相撲プレイヤーのチャンプの道も遠くないだろう。
「た、大変でごわす……!」
今生道の
付き人が手紙を持ってやってくる。その内容は、ダークリーガーである「
無黒海」が領平部屋に、しかも今生道達、若手に果たし状を突きつけに来たのだ。もっとも、ラストバトル『千秋楽』で、という形にはなっているが。
「これはいかん、手を貸すでごわす今生道」
そう言って今生道の肩に大きな手の平を置いたのは、
チャンプである「
現鵬」であった。
●グリモアベース
「アスリートアースで相撲やってるわよ!!」
グリモア猟兵、ジェルダ・ヒーメィ(銭の亡者・f27900)が妙な予知を持って来た。
「どうやらUDCアースの相撲とは若干用語が違うみたいなのよね、それに格闘技なら大体誰でも参加可能な緩めの相撲みたいなの。でもこの領平部屋の力士……相撲プレイヤー達はガチの力士よ!」
相撲プレイヤー達がチャンプを目指して開かれるというサマー場所。冷房の効いた広々とした空間内で行われる、厳粛な空気の中の立ち合い、押し合い、そして時に起こる審議の待ったの掛け声。まぁUCを使えば待ったにならずに緩々と試合結果はつくのだが。
「力士だけでなく格闘家の皆も手伝って欲しいわ、まずは稽古からね! 領平親方(元・今の富士)がちゃんこを振る舞ってくれるのよ。そうしたらいたいけな相撲プレイヤー女子達がまずは押し寄せてくるから、彼女達の可愛く優しい相撲で慣れてから無黒海と戦ってね!」
はっけよい、のこった。とジェルダは転移を開始するのであった。
椿油
解説の椿油です。相撲が好き過ぎて出してしまいました相撲のその他スポーツシナリオ。本当なら7月に出したかったのですが諸々の都合により8月場所になってしまいました。
第1章は領平部屋の皆さんとちゃんこを食べたり稽古し合ったりできます。仲を深めてもいいでしょう。
第2章ではスモジョなワナビーアスリートとの集団戦です。無黒海のファンになってしまっているようです。
第3章ではキング・デカスリート(現・無黒海)とのボス戦です。武器を使ってきますが何故か待ったはかかりません。なのでこちらもUCなら武器使用オッケーのアスリートアース仕様の相撲です。
力士→相撲プレイヤー、横綱→チャンプ、千秋楽→ラストバトルという名前になっていますがルールは武器使用以外は通常の相撲と同じです。綱から足が出た時点で負けになります。土俵内に生き残る努力をしましょう。
皆様のアツい
取り組み、お待ちしております!
第1章 冒険
『その他スポーツを練習しよう』
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POW : 体当たりで果敢にチャレンジする
SPD : 器用にコツを掴みながら練習する
WIZ : ルールや戦術の理解を深める
|
●
領平部屋、玄関
「ようこそでごわす」
恐らく今生道の付き人と思わしき、眼鏡をかけた相撲プレイヤーが出迎える。
「ちゃんこは大量に用意してあるでごわす、まあ……皆が食べるのが早いのであっという間になくなってしまうでごわすが」
食べるのは親方に次いで来客、そしてチャンプの現鵬、関取の今生道達、以下幕下相撲プレイヤー、という順番だ。これはUDCアースでもアスリートアースでも変わらない、角界の決まりである。
「ちゃんこ美味しいデスヨ」
外国から来た小結の
南雲山はちゃんこにチーズを載せて食べているらしい。慣れなければそういうアレンジもありのようだ。
領平親方が、どうぞと座布団を敷いて待っていた。さあ、彼らと交流を深めようではないか。
平坂・火乃華
アドリブ等歓迎
相撲か、自身が無いって訳じゃないんだが、真正面からの力比べ、ってのはちょいと気が進まないが、そこは戦術で何とかするか、
それにだ、俺も武辺者の端くれだ、これが単なる力比べじゃないってのは何となくだが理解できる。
まず、個人的にフィールドがこの広さなのは厄介だ、これだとあまり動き回れないだろうしな。
唯一、張り手という形で打撃が行えるのは救いだな、見たとこ、掌底と大差なさそうだしな、これで相手を押し出すことを目的に立ち回るとするか。
しかしだ、この、ちゃんこ、だったか?量が多すぎやしないか?皆で分けるとしてもだ、俺なら稽古前にこんなには絶対、食わないぜ。
ま、味の方は申し分ないけどな。
「相撲か、自信が無いって訳じゃないんだが、真正面からの力比べ、ってのはちょいと気が進まないが……そこは戦術で何とかするか」
火乃華は剣豪である。メインウェポンは剣や銃といった道具であり、手をぶつけ合って力で解決する事はしてこなかったのだろう。
「協力ごっつぁんです、領平部屋は初心者でも安心して稽古出来るでごわす」
と今生道は語る。
「(俺も武辺者の端くれだ、これが単なる力比べじゃないってのは何となくだが理解できる。個人的にフィールドがこの広さなのは厄介だ)」
押し出したり投げたりを
土俵の範囲内でしていくのが相撲だ。土俵の縄から少しでも己の足が出てしまえば
行司は軍配を相手に挙げるだろう。
火乃華は腰を付けずに座って両手をまず叩き、四股を踏んでみる。そして反対側の今生道と目を合わせ、土俵に手をつけてから勢いよくぶつかり合う。今生道の押しに対して張り手を繰り出す火乃華。
「良い張り手でごわす!」
ニッと笑った今生道。
稽古の後はちゃんこを食べた。
「しかしだ、この『ちゃんこ』だったか? 量が多すぎやしないか? 皆で分けるとしてもだ、俺なら稽古前にこんなには絶対、食わないぜ」
「肉を蓄えるのが相撲プレイヤーの本分でごわす」
脂肪と脂肪でぶつかり合うのが相撲プレイヤーの嗜みだ。
「合わなければチーズありマス」
南雲山がふるさとのチーズを差し出す。
「ま、味の方は申し分ないけどな……チーズ? 合うのか?」
チーズと一緒に掻っ込むと、意外と美味しかった。
大成功
🔵🔵🔵
迅雷・電子
【心情】おーおー!新しい世界に来てみたら相撲とはいいねぇ!というわけで参加させてもらうよ!
【行動】格好はイェカの力士姿で出迎えてくれた相撲プレイヤーの皆さん達と交流するよ!私も女横綱を目指して頑張って日々稽古してるからね!…領平部屋の力士プレイヤー達とも稽古だ!鉄砲や取り組みしてみんなでちゃんこを食べて仲良くなろうかねぇ!やっぱり本場の相撲部屋は違うねぇ…良い稽古だったよ。あたしもあれくらい太りたいねぇ…と思いつつちゃんこをほおばるよ!(他のキャラとの絡み・アドリブOK)
嘉納・武道
ふむ、
この世界の大相撲ですか。自分は角力取りではありませんが、
他世界の柔道家として微力ながら力添えをしましょう。
現役力士の胸を借ります。妙に様になっている仕切りからの鋭い踏み込み。頭から突っ込み打点をずらして[体勢を崩す]から「下手出し投げ」「腰投げ」等の「投げ手」を確認するように稽古を行う。前褌を取る時は小指から握り込む。
ちゃんこは美味しく頂きます。量より質を追い求めた身体は、見た目70㎏以下、実体重80㎏。此れを維持する為、食事量は多い。
食事後は
柔道整復師として力士たちを診て周ります。
上記を含め、他の行動・言動は委ねます。
「おーおー! 新しい世界に来てみたら相撲とはいいねぇ!」
父は元力士で、周囲からは女雷電と呼ばれる電子。さらしにレギンス、そしてまわしを絞めて今生道達と稽古を取る。
「私も女横綱を目指して頑張って日々稽古してるからね!」
勢いよく張り手を決める電子。受け止めた今生道はニッと笑った。
「良いでごわすな! 女横綱の道、応援してるでごわす!」
「ふむ、
この世界の大相撲ですか。自分は角力取りではありませんが、
他世界の柔道家として微力ながら力添えをしましょう」
武道は銀誓館学園の第一期生だ。柔道で五輪に行った事もあるらしい。
「……よし、来るでごわす」
チャンプ、現鵬が四股を踏む。武道は仕切りから鋭く踏み込んでいく。頭からぶつかっていき、現鵬の体勢を崩した所で小指を前褌にかけ、《下手出し投げ》を決めた。
「おお……。これが柔道家の相撲でごわすか」
体勢を立て直す、現鵬。
「あたしも現鵬関と取り組んでいいかい?」
女横綱を目指す身として、アスリートアースの
チャンプの動きを電子は見逃さなかった。先ほど土は付いたが、身のこなしは横綱に相応しい華麗な動きだったと言えよう。
「来るでごわす」
「ふんっ!!」
怒涛の勢いで攻める電子。
「若い、でごわす!!」
勢いを難なくいなし、上手投げを決める現鵬。
「だが……まだ伸びしろは充分あるでごわす。精進すれば横綱になる力は充分あるでごわす」
「あ……ありがとうございます!」
その後はちゃんこを美味しく頂く電子と武道。
「……良い稽古だったよ。あたしもあれくらい太りたいねぇ」
ちゃんこを頬張る電子。
「量より質を追い求めた身体は見た目70㎏以下、実体重80㎏。維持する為に食事量は多くなるという事です」
臨時トレーナーとしてUC《伝統医療法『柔道整復師』》で整復も行う武道。
「足首を酷使していますね……テーピングも多くなるのでは?」
「その通りデス」
武道は南雲山の足首を診つつ、酷使しない為の立ち回りを教えていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
葉月・環奈
相撲は神事であるのだそうだな
神前に捧げる祭事なれば、私も無関係ではない
この経験もまた、貴重なものと成ろう
それに、例え自分が推すスポーツでは無いのだとしても、その他スポーツが盛り上がるのは歓迎したい
では手合わせ願おう
郷に入っては郷に従え…とは言う物の、割かし何でもありな様だな
武器の持ち込みは出来ぬまでも、技術を持ち込むのは構うまい
剣術を無手に応用する流派もあると聞く
私もそれに肖ってみようと思う
手刀や足刀を主としつつ、それらを相撲らしく矯正して貰うとしよう
あとはそうだな
突進力は剣を持たずとも変わらないと思っているよ
腹が減っては戦は出来ぬものだ
折角用意してくれているのだ
ちゃんこも美味しく頂くとしよう
「相撲は神事であるのだそうだな。神前に捧げる祭事なれば、私も無関係ではない……この経験もまた、貴重なものと成ろう」
スポーツチャンバラ使い、環奈。その他スポーツ界隈を盛り上げたく領平部屋へと向かった次第だ。
「では手合わせ願おう」
「行くでごわす!」
今生道と同時に両手を付け、そしてぶつかり合う。突進力は剣で突撃する際と変わらず、ぶつかり稽古のような勢いに押される今生道。
「(武器の持ち込みは出来ぬまでも、技術を持ち込むのは構うまい)」
手刀を張り手へと変換する環奈。
「むうっ、鋭い張り手でごわす!」
さらに足をかけて、今生道の前に出した足を転ばせる。決まり手で言うと『裾払い』だ。
「技術力があるでごわすな……!」
「なに、チャンバラの技術を活かしているまでだ」
ちゃんこも美味しく頂く環奈。
「おお、にんにくが効いている……」
「領平部屋のちゃんこは身体に良いでごわす! 滋養強壮になるでごわす」
「成程、通りで」
味付けを感じとって、確かに身体に良さそうな味だと感じた環奈であった。
大成功
🔵🔵🔵
五ヶ谷・グレン
アドリブ連携歓迎
じいさん(帽子の悪魔薬事辞典。今回は密かな趣味デビキン相撲に近い競技にグレンを立派な力士にと謎の使命感に燃えてる)
グレン(ちからもちなので自重していたがアスアスだとスポーツ出来て楽しい、人間サイズになっても質量がヤバい
⬛心情
なんか、じいさんがやたらはりきってる?
まぁ、ここなら俺が思いっきり身体を動かしても平気だからな、楽しくもあるんだが
⬛角界
挨拶から作法まで、
じいさん、やたらと詳しくないか?
いや、助かるんだけど、こう、これが一般的なのか、本当に?(UCの効果もあり身も心も相撲に染められるグレン)
いやぁ、稽古の後の飯は堪らないよな、食ってすぐ寝るのはいまだに慣れないがこれが作法?
グレンの喋る帽子【薬事辞典】通称じいさんは張り切っていた。
「相撲じゃ! 立派な力士になれるチャンスじゃぞグレン!」
「……なんか、じいさんやたらはりきってる?」
「当たり前じゃ! デビキン相撲視聴歴何年じゃと思うとる!」
グレンが領平部屋に入ると、今回の相手は外国出身の南雲山だ。
「よろしくお願いしマス」
「塩を撒いて白線に手をつけてタイミング良く体をぶつけあうのがコツじゃぞ!」
UC《じいさん、かく語りき》である。
「じいさん、やたらと詳しくないか? いや、助かるんだけど」
「博識な帽子デスネ。では行きますヨ」
巨人の力持ちほど力士に相応しい体格の組み合わせはいないかもしれない。南雲山にぶつかっていき、そのまま勢いよく押し出される南雲山。
「オゥ、力が強いデス」
「まあな」
UCの力で強くなっているのもあったのだろう。
そして例に漏れずちゃんこを頂くグレン。
「いやぁ、稽古の後の飯は堪らないよな、食ってすぐ寝るのはいまだに慣れないが……これが作法?」
「肉をつける為デス」
実際、南雲山はヨーロッパ(にあたる地域)出身なのもあってか割と細身であった。
「そういった積み重ねが肉体を強くしていくんだろうなぁ」
グレンは南雲山と共に横になるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ワナビーアスリート』
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POW : ユニフォームチェンジ
防具を0.05秒で着替える事ができる。また、着用中の防具の初期技能を「100レベル」で使用できる。
SPD : I wanna be~
【憧れのアスリートの姿】に変身する。変身後の強さは自身の持つ【憧れの強さ】に比例し、[憧れの強さ]が損なわれると急速に弱体化する。
WIZ : ファングッズ召喚
【押しのネーム入り団扇(うちわ)】【押しのネーム入り法被(はっぴ)】【押しカラーのサイリウム】のいずれかを召喚して装着し、攻撃力・機動力・めくらまし力のいずれかを超強化できる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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『きゃーー! むっくろうみっ! むっくろっうみっ!』
タオルに『無黒海』と筆のような書体で書いて振っている彼女らはスモジョでもあるワナビーアスリート。サマー場所の前哨戦は彼女らが参戦してくるらしい。
『それじゃあ初日は私が行くよ!
骸桃いっきまーす!』
この後も
骸林檎、
骸檸檬、
骸葡萄と順に取り組みが待っている――。
なお、終盤手前では
増勝藤という中年のスモジョが待っていたりする。
「来たでごわすな……」
「目指すは領平部屋力士の優勝でごわす!」
「頑張りマス」
現鵬達は気合いを込めて、頬を叩くのであった。
葉月・環奈
腹も満たしたし、稽古で技も磨かせて貰った
戦わぬ理由はない
【集中力】を高め、いざ参る!
二刀流に酷似した構えと剣技の呼吸法…
それらを応用したものが私の披露する【オリジナル・スタイル】の相撲だ
さあ、貴殿はどう出る?
徒に機動力を高めては土俵から飛び出すし、単純に攻撃力を高めても【受け流し】てしまうぞ?
めくらまし力なら差し詰め猫騙しと言った所か?
来ると判っていればその効果も減ずるな
相手が何を高めるか次第だが、稽古の成果を生かすべく足技と突進力を活かすとしよう
もしも相手がめくらまし力を高めるならば、此方も意趣返しだ
足技を警戒させた所で「素首落とし」を決めさせて貰おう
剣士である故か、妙に惹かれる名前なのでな
●サマー場所・初日
「腹も満たしたし、稽古で技も磨かせて貰った。戦わぬ理由はない」
環奈のUC《オリジナル・スタイル》発動、二刀流に似た構えと剣技で使われるような呼吸法で相撲を取る。
「(さあ、貴殿はどう出る?)」
推しである無黒海のグッズを身に着けた骸桃。
『(無黒海様に貢献するのは私なんだから~!)』
見合って見合って、いざ二人が線に手を付け取組を始める。骸桃は初手で猫騙しを決めにかかるも、その手は既に読んでいた環奈。足をかけていく。
足技を決めるか? そう思われた所で後ろに少し回り後頭部に手刀めいたはたきを入れ、倒れる骸桃。行司は環奈の方に軍配を上げた。
「決まり手は素首落とし。素首落としで環奈関の勝ち」
アナウンスが流れる。審判陣も思わず顔を上げてその珍しい決まり手を眺めていたらしく、観客席からは歓声と驚きの声が上がっていた。
「剣士である故か、妙に惹かれる名前なのでな」
これが環奈のオリジナル・トリクミであろうか。初日は白星で発進したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
迅雷・電子
【心情】最初の相手は女の子達かい…良いね親近感が湧くよ。こっちの力士がどんなもんか見せてもらうよ!
【作戦】相手はどんな敵かはおまかせ。力士としての【礼儀作法】は忘れずに行くよ!
相手の動きを【見切り】つつ、張り手は【受けなが】すか【激痛耐性】で受け止めるよ!そして相手のまわしをつかみそのまま上手投げだ!ふー…良い相撲だったよ。【絡み・アドリブOK】
●サマー場所・三日目
『骸桃がやられたわね、奴は骸スモジョの中でも最弱……骸林檎、いっきまーす!』
「こっちの力士がどんなもんか、見せてもらうよ!」
電子は礼儀作法を忘れずに、力水で清め塩を撒き、仕切りの段階までまるで領平部屋の現役力士のように振る舞った。
はっけよいのこったの声と共に両者ぶつかり合う。重い。本当にただの
女子なのだろうか、骸林檎は。
『(こちとら無黒海様に追いつく為にちゃんこを自作して食べてるのよ!)』
電子に張り手が飛ぶも耐える。そして、UC《上手投げ》を発動し、まわしを掴んで地面へと投げた。土が付く骸林檎。
「決まり手は上手投げ。上手投げで電子関の勝ち」
アナウンスが流れた。
「ふー……良い相撲だったよ!」
『うぇぇ~無黒海様ぁ~』
一方、現鵬は入口付近に立ち、入場しながらその上手投げを眺めていた。
「基礎は充分出来ているでごわすな……侮れぬ期待の新星が現れたでごわす」
その現鵬はというと、初日から三連勝を挙げたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
嘉納・武道
サマー場所前哨戦です。領平部屋の相撲プレイヤーに伝統医療法による施術で十全以上の動きが出来るようサポート。
仮想「
無黒海」として、スモジョのお嬢さんたち(増勝藤含む)をUC【大雪山雪崩落】で迎え撃ちます。
先ず、スモジョが変身した無黒海との立ち合いは正面から当たり、「受け流し」「体勢を崩す」で相手が十分に力を出せないよう力の制御に心血を注ぐ。小柄な相手を捻じ伏せられない事で「憧れの強さ」を揺らがせるのが目的だ。とは言え此方も余裕は無いんだがな!
「突っ張り」掌底の連撃で上体を浮かせ、まわしを取ってからの「出し投げ」や「小手投げ」「上手投げ」等の「投げ手」を連続で繰り出す!
●サマー場所・五日目
武道は伝統医療法の施術で部屋の力士達の勝ち星を重ねる事をサポートしつつ。
『骸林檎がやられたようね……ならばどうする? 知らないの、私が無黒海様になる事よ!』
憧れの無黒海の姿と気迫を取る骸檸檬。
武道はUC《大雪山雪崩落》を発動し、立ち合い正面からぶつかっていく。
「フッハアァァアっ!!」
その後は受け流すように立ち回り、思ったよりすぐに捻じ伏せられない事に焦る骸檸檬。
『(な……何で小柄なこの男に勝てないの!?)』
「(とは言え此方も余裕は無いんだがな
……!)」
そろそろ決めていきたい所だ。突っ張りを出してからの投げの姿勢に入り、上手でまわしを掴み、有利な姿勢を取ってから前方へと投げた。決まり手は上手出し投げだ。
盛り上がるサマー場所の観客席。既に席は埋まり満員御礼である。
そして、武道の施術のお陰か、先場所は足首を痛めてあまり好成績とは言えなかった南雲山もここまで負け無しであった。
「ごっつぁんデス!」
さて、次の注目すべき取り組みは恐らく
中日である――。
大成功
🔵🔵🔵
五ヶ谷・グレン
アドリブ歓迎
■心情
あ゛?
じいさん、相撲ってのは御嬢さんがたが土俵に上がる事がないとか言…
じいさん?
んんー?
なんで親方衆に混じってるかな?(知識や見る目の確かさから親方衆に混じるじいさん)
あー、アスリートアースだとそう言うルール?
なら仕方ない、のか…
■説明!
女性の願いを叶える系の魔女であるグレンは基本的に女性に手を上げる事が苦手
■余談:巨人の質量は常人の27倍
とは言え、真剣に試合事を望むなら、
それを全力でもって叶えよう。
それが魔女と言うものだ。
そう、願いをくじく壁となるなら、最大限、俺は、寄り添う(UCで相手の願い、呼吸を読み、会わせ正面からいなし、身に付けた相撲を合わせ正面から魅せる様取り組む
●サマー場所・
中日(なかび)
『皆なってませんわね、今度はわたくしが相手ですわよ』
土俵上に塩を撒く、骸葡萄。
「……あ゛?」
骸葡萄が土俵に上がっているのを見て、グレンは違和感を感じた。以前じいさんに教えてもらった知識によると、女が土俵に立つ事は無い、と。
「じいさん、相撲ってのは御嬢さんがたが土俵に上がる事がないとか言……じいさん?」
じいさんは親方衆の隣に用意された座布団に鎮座していた。
「んんー? なんで親方衆に混じってるかな?」
「どうやら聞いた話じゃとアスリートアースは女子も相撲を取って良いそうじゃぞグレン!」
じいさんの声に隣のアスリートアースの親方がうむ、と頷いた。
「なら仕方ない、のか……」
グレンは女性の願いを叶える魔女だ。女性に手をあげる、など……。
――とは言え、真剣に試合事を望むなら、それを全力でもって叶えよう。それが魔女と言うものだ。
UC《魔女の秘密のレシピ集》発動、相手は憧れの無黒海になっている骸葡萄。推しに近づきたいという願いを読み取り、それらを躱す手管を読み取っていく。
「はっけよい……のこった!!」
正面からぶつかるグレンと骸葡萄。寄って、寄って、その後は魅せるように押して、骸葡萄は少しずつ土俵の真ん中から端へと押されていく。
『っ
……!!』
骸葡萄は押し出され、土俵下に手をつけた。
『やりますわね……!』
「良い取組だったよ」
その後、南雲山は無黒海と当たっていた。無黒海、全勝である。
「つ、強いデス……」
既にここまでに
土は付いていた南雲山が敢え無く土俵外に出され二敗を喫する。無黒海は着実に勝ち上がっている――今生道や現鵬と当たるのも、そう遅くはない。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『キング・デカスリート』
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POW : アイ・アム・キング
単純で重い【肉体から繰り出される空前絶後】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : キング・ハイジャンプ・アタック
【跳躍からの肉弾戦】による素早い一撃を放つ。また、【バーベルをちょっと横に置いておく】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : キング・アンリミテッド・スロー
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【陸上競技用の槍・円盤・ハンマー】で包囲攻撃する。
👑11
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●サマー相撲・終盤戦
現鵬に並び全戦全勝の無黒海――どう見ても武器を持っているが、型破りのダークリーガー故に仕方ない事なのだろう。なので領平親方は「ユーベルコードであれば多少の武器使用OK」にしてもらうよう事前にアスリートアース相撲委員会に相談していた。結果は許可が下り、「多少の武器使用」が許された。
尤も、多少というのは誰が決めるのか、という問題は残ったが――。
嘉納・武道
さて、無黒海との取り組みです。
千秋楽に相応しい内容を見せましょうか。土俵の上での武器は無粋と言うものですが、
貴方が使う事は咎めません。無いと不安なのでしょう?得物が無いから負けたと言われるのも本意では在りませんから。(煽っているわけではない
「……貴様は俺より強い。が、其れだけだ」
此処までの取り口は、スピードと手数で翻弄し、隙を見つけて投げを打つ形を徹底してきた。この一番では力勝負!
仕切りから真っ直ぐ踏み込み敵の攻撃を[受け流し]、(腹か胸への)かち上げで無黒海の身体浮かせ[体勢を崩す]、背負い落しを決めに行く!
上記を含め、他の行動・言動は委ねます。
●サマー場所・優勝決定戦
「さて……
千秋楽に相応しい内容を見せましょうか」
アスリートアースの優勝決定戦は一味違う。
戦績が同じ力士が揃うまでは同じだが、トーナメントに最大10人まで参加でき、一番勝った者が優勝のリーグ戦だという。優勝インタビュー後の6時のニュースが8時ぐらいまで延びるのは必至だ。
――つまり、『黒』に『無縁』である無黒海が一番黒星を重ねれば無黒海の敗退となるのだ。
『さぁ、やってやろうじゃないか!!』
無黒海、ダークリーガーだけに態度がでかい。
「土俵の上での武器は無粋と言うものですが、
貴方が使う事は咎めません。無いと不安なのでしょう? 得物が無いから負けたと言われるのも本意では在りませんから」
『分かっているようだな武道関……!』
「……貴様は俺より強い。が、其れだけだ」
UC《竜巻背負い落し》発動。仕切りから力強く踏み込み、武道はまるで格闘ゲームかのような
軽やかな無黒海の跳躍を受け流し、腹をかち上げてそのまま、まわしを掴んで背負い投げを決めた。
『な……背負い投げだとォ!?』
無黒海どころか観客もざわめくその決め方に、思わず座布団が飛ぶのが少し遅れたぐらいだ。
「座布団の投げ入れはお控えください」
このアナウンスの直後、座布団は回収され歓声が巻き起こった。
大成功
🔵🔵🔵
迅雷・電子
【心情】千秋楽はまさかの相撲に武器かい…邪道すぎるけどそっちのルールじゃ仕方ないね…でも私は武器なんて一切使わない!素手一つでこの取り組みも勝つよ!
【作戦】相手の攻撃は【見切り】や【残像】で回避するけど当たりそうなら張り手による【受け流し】でなんとか直撃を避けるよ!隙ができたら【ダッシュ】で舞黒海の懐に入ってそこから【2回攻撃】の雷電張り手だよ!そして怯んだ所を【怪力】でまわしを取って投げ飛ばしてやるよ!「これが私の相撲だよ!」(絡み・アドリブOK)
「千秋楽はまさかの相撲に武器かい……」
電子はUDCアースの相撲なら有り得ない優勝決定リーグ戦に少し頭を抱えた。
「邪道すぎるけどそっちのルールじゃ仕方ないね……でも私は武器なんて一切使わない! 素手一つでこの取り組みも勝つよ!」
ルールを受け入れつつも、素手一本で勝利を飾る事を決めた電子。
『来ォい!!』
無黒海のどす黒い仕切り。電子はまず無黒海の勢いの良い空前絶後の張り手に対し、同じく張り手による受け流しを込め、避けて懐に入る。
「どすこぉぉぉい!!!」
UC《雷電張り手》発動、電撃を纏った張り手が無黒海へと当たる。
『ぐおっ!?』
怯んだ隙にまわしを掴み、勢いよく投げ飛ばしにかかる電子。
「これが……私の相撲だよっ!!」
『ぬおおぉぉッ!!』
限界まで耐えた無黒海だったが、女雷電の力を侮るなかれ。場外に飛んで行く無黒海。
『くうっ!!』
座布団が舞う会場。無敗だった無黒海に二度土が付いたのだ。座布団が舞ってもおかしくはなかった。
一方その頃、現鵬と今生道は着実に勝ち上がっていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
五ヶ谷・グレン
アドリブ歓迎
◼️心情
なまじ、じいさんから知識を受けていただけにこっちの用語がいまいちわからん!
今は何日目だ?
いや、今気にするのはそこじゃないな。
ダークリーガーとは言え、こちらの世界で戻ってきたやつはオブリビオンになっても叶えたい舞台があったって事なら、俺としては一力士として全力で相手として迎えるだけだ。
言葉より、生き様で、身に付けたこの身体で全力で俺の相撲を魅せるだけだ
◼️取組
しっかり取り組むため身体のサイズは相手に会わせるとして。
まずはしっかり組み合って、駆け引きに応じつつ機を待って息を合わせていこう。
相手のUCに合わせて、此方もUCで、相手の一撃を闘気ごと掴んでこちらも決めにかからせて貰う
「(じいさんから知識を受けていただけにこっちの用語がいまいちわからん!)」
そりゃそうだろう、まさか優勝決定戦が勝ち数で決まるリーグ式になっているとは思わなかった。じいさんはそんな事言っていなかったのだ。
「……俺としては一力士として全力で相手として迎えるだけだ。言葉より、生き様で、身に付けたこの身体で全力で俺の相撲を魅せるだけだ」
グレン関、出陣。
『ふん、二敗もしてしまったか……来ォい!!』
二敗ならまだ巻き返せる。何てったって優勝決定リーグ戦は10人は参加している。どこかで現鵬辺り、二敗ぐらいしていたっておかしくはない。そう読んでいた無黒海。
はっけよいのこったの掛け声でぶつかり合う、
巨体と
巨体。
「思ったより一撃が大きいな……っ」
空前絶後の張り手と押し出しに対し、UC《イマージナリー・びったんびったん》を発動して対抗するグレン。後は、力と力がぶつかり合い――どちらが先に土が付くか、だ。
『うんぬぉぉぉッ!!』
「その願い……掴み取った!!」
ダークリーガーとして叶えたかったであろう願いを掴み取り、横に倒れるように投げる。同体か? いや、行司はよく見ていた。グレンに軍配が上がる。審判の親方も物言いの手は上げず、グレンの白星が確定だ。
もはや座布団は投げられない。無敗だった無黒海、もう三敗目。後がないのである。
『くっ……!』
一方の現鵬は金星を取られたりはしているものの、リーグ内1位。無黒海に残されたのは、勝つ事のみだった。
大成功
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葉月・環奈
相手にとって不足無し
【情熱】を胸に、いざ参る!
武器の使用が許されるならば私も二刀流を使わせて貰うぞ
これが私の【
オリジナル・スタイル】だ
とは言え、飽く迄この場は土俵
攻め手は相撲に基づくものであるべきだろう
だから二刀流は、四方八方から迫る無黒海の武器を【集中力】を高めて【武器受け】し【受け流す】為にのみ使用する
そのまま相手の武器を【切断】するのも悪くないな
二刀流とは攻防一体の型なのだから適任と言えるだろう
稽古でも確認した突進力を活かして、先ずは相手の【体勢を崩す】!
そのまま「裾払い・蹴返し・蹴手繰り」等の足技を中心に攻め立てるつもりだ
先の取り組みで、足は見せ技と誤認したか?
「相手にとって不足無し……いざ参る!」
環奈は武器使用可能なルールに則って、UC《オリジナル・スタイル》を発動する。スポーツチャンバラの戦士環奈、二刀流を構える。
「これが私の
オリジナル・スタイルだ」
『ほう……もう、容赦はしないッ!!!』
槍やハンマーを取り出した、後の無い無黒海。どうやら
この状態になると観客席には防護ガラスが張られるらしく、箒を持ち土俵の掃除をする手の動きをガラス張りに変える
呼出。
「(とは言え、飽く迄この場は土俵……攻め手は相撲に基づくものであるべきだろう)」
はっけよいのこったと共に槍を投げてくる無黒海。環奈は二刀流をもって槍をいなし、槍を切断して観客への被害を抑えていく。
「うおおぉぉっ!!」
そのまま近づき、足技を使い蹴返しを決めた環奈。
『む……無念……ッ!!』
転び土が付く無黒海。この時点で優勝は途絶えた。その後、現鵬の優勝が確定した事に場内が沸き、環奈はそれを聞いて胸をなでおろしたのだった。
大成功
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