山でも海でもキャンプするしかない!
●そんな場所が?
「皆様、集まっていただきありがとうございます。事件とか仕事の類ではございません。アスリートアースでキャンプをしませんか?」
ロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)が恭しく一礼すると、アナタを真っ直ぐに見つめながら言った。
「では、先ずはどんな場所に行くとかを説明しましょう。場所は
大分となっております。水族館、動物園、温泉、魚釣り、そしてツーリングと楽しめるそうです」
ロイドは画面にアスリートアースの地図を映し出し、観光地の写真を数枚表示させた。
「何処に行くかは皆様にお任せします。夕方までに指定したキャンプ場に集合してください。え? 海か山や決められるのでは? と、いいえ、この土地では山に居れば海も見えるのです」
キャンプ場からの写真を表示させると、確かに山のキャンプ場なのだが海の水平線まで見えており、太陽が昇る瞬間の美しい1枚であった。
「キャンプ道具は現地ありますが、持参して下さっても構いません。食材などの必要なモノもコチラで用意する事がかのうでございます」
つまり、魚釣りや市場で地元の美味しい食材を買ってきたり、元から完成しているの名物でも大丈夫だ。
料理は失敗してもロイドが食べれるレベルまで調整もしてくれるので安心だ。
「そういえば、花火も上がるらしいですよ。
大分の花火は海から打ち上げるそうです。それでは楽しんでいらっしゃいませ」
龍真 神
オープニングに目を通して頂きありがとうございます。
龍真 神(タツマ シン)と申します。
よろしくお願いします。
キャンプですよ!
観光ですよ!
ソロからお友達と一緒でも楽しめるシナリオです。
★二人以上で参加する場合は、【相手の(ID)】や【チーム名】の記載をお願いいたします。
※チームは最大でも3~4人が限度となりますのでご留意ください。
★NPCのキャラは、MSページに載ってい全員は同行可能です。
プレイングにNPCと同行の記載していない限り、リプレイで描写は一切しません。
同行希望でお任せしてくださっても可能です。
★ほぼ『おまかせ』プレイング可能なシナリオとのります。
第1章 日常
『ちょっと寄り道』
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POW : 体力の続く限り遊ぶ
SPD : 計画的にあちこち回る
WIZ : 美しい景色や美味しい名産品を楽しむ
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御園・桜花
「猟兵のお仕事の時位しか帝都を出ないので…大分県、楽しみです」
「…サファリ?野生動物保護区みたいな感じでしょうか?」
本の知識しかないので目がキラキラ
「時間ギリギリ迄居そうですから先に夕飯を買ってしまいましょう」
スーパーでやせうまと団子汁の団子購入してからサファリへ
「囲まれたら動けなくなっちゃいそうで怖いです…」
まずジャングルバス乗車
「凄い…熊とかライオンとか、こんな風に見られると思ってませんでした…思ってたよりライオン可愛いです。キリンも上野動物園より和んでいる感じがします」
マイカーで2周目に行こうとしてキャットサロンに気付く
「ぱらいそ…私、1ヶ月位此処に住みたい…」
後ろ髪引かれつつキャンプへ
●
魅惑の世界
「猟兵のお仕事の時位しか帝都を出ないので……大分県、楽しみです」
高鳴る胸を握りしめながら御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)はアスリートアースの地図を見つめた。
「……サファリ? 野生動物保護区みたいな感じでしょうか?」
グリモア猟兵の言葉に小さく首を傾げると、見ていた画面がサファリパークの写真が映し出された。
動物を模したバス、しかし壁は鉄の網目で眼前に迫る動物の姿は鼻息も掛かりそうで大迫力だ。
瞳を大きく見開き、今にも飛び上がりそうな気持ちを押えつつ、足取り軽やかに転移した。
紺碧の空に山は青葉が鮮やかで、水平線の先どころか別府湾の向こう側にある市まで見える。
「時間ギリギリ迄居そうですから先に夕飯を買ってしまいましょう」
サファリへ向かう道の途中にある
明礬へ寄る。
茹でた卵の様で強烈な硫黄のニオイと共に、眼前に並ぶ藁ぶきから湯気が立ち上る。
ふら、と立ち寄ったお店で手作りのやせうま、ひやき、石垣もち、そそてとり天を買って更に先へ進む。
「到着ですね!」
キャンピングカーの窓を開けると、出入口に大きな象の像が鼻を空に向かって掲げている。
そして、周囲を見渡す限り草原が広がっていた。
「囲まれたら動けなくなっちゃいそうで怖いですが、やはり!」
パーク内に入った桜花は素早くバスへ乗車する。
バスは動き出すと巨大な鉄製の門の前へ――
「わぁ……」
門の先へ進むと世界は一遍する、園内は樹々に囲まれた自然豊かな風景だったのにそこは野生動物が住む世界だ。
興奮気味になりつつガイドを聞きながら桜花は、バスへ乗車される時に渡されたエサをトングで与えながら夢のひと時はあっという間に終わる。
「あぁ、凄い……熊とかライオンとか、こんな風に見られると思ってませんでした……思ってたよりライオン可愛いです。キリンも上野動物園より和んでいる感じがします」
もう一周、と思いながらキャンピングカーへと向かっていると――
「あ、あれはー!!」
魅惑の文字が視界に入った。
もう抗えぬ、流れるような動きで踵を返すと桜花は素早くお猫様の元へ空へ飛び上がりそうな足取りで向かった。
そして――
「ぱらいそ……私、1ヶ月位此処に住みたい……」
こうである。
どう? だって?
だから、既にお猫様に囲まれてダメな桜の精になっているのだ。
「あ、後でライオンの赤ちゃんもいるみたいだし……何で両方じゃないのですか!!」
ぐぬぬ、と低く呻きながら桜花の手はしっかりと猫じゃらしが握られていた。
魅惑の世界からどうにか抜け出した桜花は、無事にライオンの赤ちゃんが欲しくて葛藤していたが飼育員に強制退出させられたので諦めた。
「うう……猫よりも大きいけど、しっかりと猫科です……っ!!」
貰った写真を握りしめながら後ろ髪を引かれつつキャンプ場へと向かう桜花であった。
大成功
🔵🔵🔵
雁帰・二三夫
「大分県にはトラックステーションがありますからね。移動時にそこそこお世話になっているのですよ。ただ貧乏すぎてあまり遊行には力を入れられなかったので、今日はとても楽しみです」
「八幡総本宮宇佐神社…湯布院からそんなに遠くはないんですよねえ…宇佐神社を参拝してから、湯布院でまったり、いいじゃありませんか」
「二拝四拍手一拝…きっとここしかないお作法でしょうねえ」
順路見ながら一之御殿二之御殿三之御殿と参拝
ご神木と願掛地蔵回りそしてこっそり恋御籤も(笑
「それでは湯布院で時間までまったりしますよ~」
青に変化する立ち寄り湯でまったりしたら由布まぶし堪能
腹ごなしに金鱗湖歩いたら時間まで別の立ち寄り湯堪能
●のんびりと
「大分県にはトラックステーションがありますからね。移動時にそこそこお世話になっているのですよ。ただ貧乏すぎてあまり遊行には力を入れられなかったので、今日はとても楽しみです」
と、少年の様に意気揚々と雁帰・二三夫(引きこもりたい住所不定季節労働者・f37982)は、アスリートアースにある大分県へと転移した。
「八幡総本宮宇佐神社……湯布院からそんなに遠くはないんですよねえ……宇佐神社を参拝してから、湯布院でまったり、いいじゃありませんか」
二三夫は、青空が広がる山々と大きく湾曲した別府湾を見据えながらキャンピングカーを走らせた。
良く言えば自然豊か、悪く言えば田舎。
速水郡日出町で綺麗な道路を走り、日出ICの前を走ると先程までは街並みと呼べる風景から一遍して山を走る。
「いやー川に山! 古い木造の家があるなんて、とても良い風景ですね」
窓を開け、車の通りが少ない大きなカーブがある道路を走りながら二三夫は声を上げた。
小さな橋が掛けられた川沿いを走り、山の間を走っていると宇佐神宮に着く頃には眼前に広がるのは田んぼだ。
その先にあるのが宇佐神宮。
大きな鳥居が田んぼの真ん中に立っている。
キャンピングカーを駐車場に止めると二三夫は、鳥居の正面に向かって歩き出す。
「何か、とても美しいですね。稲で青い田んぼが広がる中にあるこの鳥居……」
二三夫は感嘆の声を上げながら鳥居を見上げた。
中央は神様が通るので参拝客は端に寄って通る。
「二拝四拍手一拝……きっとここしかないお作法でしょうねえ」
神宮内にある看板を見つめながら二三夫は、参拝する順路を確認すると手水舎へと向かった。
「これも作法があるとは……!」
柄杓を右手で持ち、左手から右手の順で洗ってから左手に水を入れてソレで口をすすぐ。
そして、左手を洗った後に柄杓を立てて柄を洗うのだ。
順番に参拝後にご神木と願掛地蔵回り、そして見かけた恋御籤を引いた。
偶然にも
茅の輪まもりとアロマが売られていたので、神様と縁が繋がりそうな気がして買ってしまった。
「それでは湯布院で時間までまったりしますよ~」
キャンピングカーに
茅の輪まもりを飾ると二三夫は、湯布院へ向けて走り出す。
金鱗湖を眺めながら由布まぶしを食べ、腹ごなしに金鱗湖の周辺を散歩してから温泉を楽しんた。
「そろそろ時間ですね。いざキャンプ場へ!」
充実した観光を終えた二三夫は、キャンピングカーに乗り込むとキャンプ場へ向かって走り出した。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 日常
『キャンプめしを食べよう!』
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POW : 出来立てを沢山美味しく食べる
SPD : 現地で何らかの食材を調達してくる
WIZ : キャンプならではの調理法に挑戦する
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●海と山
「さて、皆さんにはキャンプ場を二カ所用意しました。行きたい方へ行くのも有りでしょう。私にお任せしてくださっても構いません」
と、集合場所とされていた場所でロイドはアナタ達に話す。
「一つめは、志高湖のキャンプ場。二つめは別府市にあるグランピングです。どちらも素晴らしい場所なので、よく悩んで決めてください」
そう言ってロイドは、アナタ達にパンフレットを渡す。
志高湖は山に囲まれて、湖の近くで見る夕日や夜空は自然の合唱団をBGMを聞きながら見れば非常に綺麗であろう。
グランピングは温泉にも入れ、なんと温泉の湯気で料理を作る事が可能で夜景で輝く海が見えるであろう。
そして、海から昇る日を見ながらの朝食や温泉は素晴らしい。
雁帰・二三夫
「少々悩みますが、志高湖に行きましょうか。料理スキルが高くないので、グラピングは気後れするんですよね」
途中のスーパーやコンビニで団子汁の素、カット野菜(根菜)、オキアミ佃煮購入
「アヒルボート?もう少し早く来るべきでした…」
ショック受けつつ乗場近くで湧水汲み
「メスティン炊飯は固形燃料に火をつけたら放置で失敗しませんから最高です」
ポケットストーブ3個準備
それぞれ中に固形燃料設置
2個はメスティンでそれぞれ1合炊き
1個はクッカーに購入したカット根菜と団子と味噌いれ団子汁モドキ
水は全て湧水使用
「アミ飯を作ってみたかったんですよ」
蒸らす前にオキアミ投入しタオル巻く
蒸らし終わったら混ぜてアミ飯と団子汁で夕飯
●山へ
「少々悩みますが、志高湖に行きましょうか。料理スキルが高くないので、グラピングは気後れするんですよね」
と、言って雁帰・二三夫(引きこもりたい住所不定季節労働者・f37982)は、キャンピングカーに乗り込んで志高湖へ。
志高湖に到着した二三夫は、赤く夕焼けに染まる大きな湖とキャンプする為に広いスペースを覆う様に樹々が生い茂っていた。
「アヒルボート? もう少し早く来るべきでした……」
桟橋のに並べられているボートは静かに揺れていた。
時間も時間だ、残念そうに息を吐きながら志高湖を覗き込むと、色とりどりの鯉が泳ぎ。
鳴き声がした方へ顔を上げると、カモや白鳥が眠そうに湖の上に浮いている。
ゆっくりと立ち上がり二三夫は、踵を返して水を汲みに向かった。
「メスティン炊飯は固形燃料に火をつけたら放置で失敗しませんから最高です」
三つのポケットストーブに固形燃料を置き、そのうちの二つは一合ずつの米を入れたメスティンを置くと火を点ける。
旅館の鍋物でよく使われている固形燃料、燃え続ける時間は決まっているのでガスや焚火で炊飯する方が少々面倒だ。
火が消える頃には炊けているか、火力を調整しながらタイマーで待つかの違い。
「便利な世の中ですねぇ」
湧き水が入った片手鍋にカット根菜を入れながら二三夫は呟いた。
空は鮮やかな橙色、そして夜闇が迫って来るのがよく見える。
「アミ飯を作ってみたかったんですよ」
メスティンの固形燃料が燃え尽きると二三夫は、手早くオキアミを入れてからゆっくりと回して蓋を下にしてタオルで包んで蒸らす。
手早く味噌と平たい麺を鍋に入れて完成だ。
「いただきます」
ご飯とオキアミを混ぜてから食べる。
「この麺、何処にでも売ってて驚きましたね」
根菜と共に平たい麺を頬張る。
甘い味噌と歯ごたえがある根菜、そして柔らかい麺が胃を満たしてゆく。
オキアミのやや磯の香りがするご飯を食べ終わる頃には、空は夜の帳が降りていた――
大成功
🔵🔵🔵
御園・桜花
「温泉の湯気で地獄蒸し…」
目がキラキラ
「此れが地獄釜…タイマーもセットもあるなんて、なんて親切設計…」
別府のグランピング選択
ワクワクしながら野菜セットと豚肉セット購入し地獄釜へIN
「此れ、餅米炊いても美味しいのでは…?」
自分の車から材料下ろして薩摩芋と豆の炊き込みご飯もチャレンジ
その間に車に戻って薩摩芋餡入りのひやきを出したり石垣もち出したりやせうまにきな粉や砂糖を塗したり冷たい緑茶を準備したり鳥天を思い出して慌てて追加で出したりする
「大分県って小麦粉や薩摩芋を使ったお料理が得意な地域なんですね」
「どう見ても3人前くらい有りそうです…ロイドさんも食べに来てくれないでしょうか…」
作り過ぎて呆然
●旨味
「温泉の湯気で地獄蒸し……」
想像するだけで御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)はお昼を食べて然程時間が経ってないのにお腹空いた気がした。
カマクラを思わせる建物が立ち並ぶグランピング。
明るいうちに地獄釜がある場所へと足を運んだ。
「此れが地獄釜……タイマーもセットもあるなんて、なんて親切設計……」
石造りの釜に木製の蓋がされており、熱い湯気が立ち上っていた。
買った色とりどりの夏野菜、豚肉を重ならぬ様にザルに並べてから気付く。
「此れ、餅米炊いても美味しいのでは……?」
と――
キャンピングカーへと小走りで向かい、薩摩芋と豆を手にして戻る。
紙で出来た器にもち米、さいの目に切った薩摩芋と豆を入れるとアフタヌーンティーのセットみたいに重ねられたザルを釜へ入れる。
タイマーをセットして待つまでの間に昼間買っておいた物を思い出して再びキャンピングカーへと戻る。
「手伝いましょうか?」
「では、食べるのを手伝って下さい」
慌ただしく動き回る桜花を見て、ロイドが声を掛けると少し考える素振りを見せた後に元気に答えた。
「そういえば、大分県って小麦粉や薩摩芋を使ったお料理が得意な地域なんですね」
桜花がひやき、やせうま、石垣もち、とり天などの名物を並べながら呟いた。
「古くからの話ですと、だんご汁は嫁修行の一つだったりとかありますね。それほどに米が無くて、小麦粉が主食だった様です」
「そうなんですね! 確かに椎茸やみかん……カボスとか柑橘のモノも多いですね」
ふと、桜花の視界に入った柚子胡椒やカボス入りのポン酢を手にした。
「あ、出来たみたいです!」
タイマーがけたたましく鳴り響くと桜花は、飛び上がるかの様に椅子から立ち上がると小走りで釜に駆け寄った。
「あれこれ入れてたら……こうなりまして……」
桜花がドンとテーブルに蒸しあがった料理を並べると、3人前以上はあるのではないか? と思うほどの量を見て笑った。
「そういえば、味付けはしなかったのですが……」
「そのままでも食べられるそうですよ。あとは、ポン酢がオススメです」
桜花はロイドに勧められるままに、何も付けずに豚肉を一切れ口に運んだ。
「わ……ほんのり塩気があって、甘くておいしいです!」
「ポン酢を付けると無限に食べられるとか……」
と、ロイドが言う前に桜花は既に試していた。
食材の本来の甘味が湯気に含まれる塩気によって更に感じ、柑橘特有の甘さや甘めの醤油で出来たポン酢で食欲が増す気がした。
「はー……あっ!」
冷たい緑茶で喉を潤した桜花がハッとした表情になる。
多いと思っていた量を約2人前を食べてしまった事に気付き、その様子を見ていたロイドは小さく笑う。
「そうそう、こちらの地ではきな粉には砂糖と塩一つまみ入れるそうです」
「そ、そんなの……」
桜花は甘じょっぱいやせうまをめちゃくちゃ食べた。
温泉の湯気が立ち上る街並みを眺めながら、ゆっくりと夜の帳が降りてゆく海を見つめた。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『キャンプの夜を楽しもう』
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POW : ゲームやお喋りに興じる
SPD : 歌やダンスで盛り上がる
WIZ : 満天の星空を眺める
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六島・風音(サポート)
ガレオノイドのスターライダーです。
スピードなら誰にも負けません。
基本的に人の話を聞かず、スピード勝負に持ち込みます。
そんなことより駆けっこです。
普通に駆けるか、天使核ロケットエンジン搭載の宇宙バイクで駆けるか、ガレオン船形態で駆けるかは状況によります。
ユーベルコードは使えそうなものはどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●夜の境目を駆ける
「海はグリードオーシャンで見慣れてしまいましたが……」
六島・風音(スピードなら誰にも負けません・f34152)は人混みを避け、静かな海を“【宇宙バイク】ムゼカマシン”で駆ける。
宇宙バイク、本来ならば宙も自由に走れるであろうが、マリンスポーツの様に何となく走らせたくなったのだ。
元々ほぼ海が広がるグリードオーシャン出身である風音にとっては見慣れた公園で遊ぶ子供の様に駆け回る。
「うー……ん。涼しいです」
海面から少し浮いて走っているので波は立たず、水飛沫で濡れないのが宇宙バイクの良いコトロであろう。
なによりも、水面に映る月が波で歪まずに美しく反射しており、空を飛んでいるのと変わらない感覚になる。
「そうえば花火があると聞いていますが……」
ふと、思い出した風音は周囲を見回した。
普通ならば陸で上げるであろうが、人々は浜辺に集まって海を見ていたのを思い出す。
「砲撃!?」
お腹の底が震える程の爆発音が響いた瞬間に風音は顔を上げた。
海賊船から放たれる砲弾を発射する音の様な爆発音だったが――
「万華鏡みたい」
夜空に咲く大きな花、海面にも同じモノが映し出されて夜の空も海も鮮やかだ。
「いけそうですね。水平線よりも遥か先へ」
止めていたムゼカマシンを走らせた。
金色の髪を潮風に靡かせながら、丸い瞳は花火を映して色とりどりに輝かせる。
水平線の遥か向こう側へ、と――
成功
🔵🔵🔴
岡崎・真幸(サポート)
普段の口調は「キッツイ(俺、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)」
基本的に賑やかなところが苦手な為、単独行動し休みながら楽しんでいる
・買物系
食物も物も可愛いものや綺麗なものや珍しいものを見繕って買う
物欲はあまり無く、自分のものより妻子への土産を優先
・製作系
暗黒物質を作るレベルの料理下手
育て親の影響で手芸や日曜大工が好き
テラリウムやアクセサリー作製を特に好み真剣に取り組む
・飲食系
食が細く味覚音痴で食べられれば良いという感覚の為、知的好奇心を満たしてくれそうな物を食べる
大量に食べている奴や美味そうに食べている奴を見る事が好き
・他
思いつかないんで任せる
公序良俗に反しない範囲で好きに使ってくれ
●苦手だけども
人が多い、と岡崎・真幸(花想鳥・f01486)は心の中で呟くと同時にグランピングにある椅子に深々と座った。
ドーム状の部屋、窓は無いが部屋の四分の一がプラネタリウムの一部を切り取ったかの様であった。
花火大会だの、ハロウィンだの、初詣だの、人が多いイベントは苦手だけども――……
「はぁ、こんな場所なら連れて来れればな……」
ある意味では猟兵としての特権という名の話ではあるが、物作りならば家族に作って渡せる。
しかし、こいう場はそうもいかない。
「名物やらとかお土産は良いが……いや、手はあるか?」
手芸や日曜大工が好きな真幸は、もう一度空へ視線を向けた。
光ると同時に花火の音が響く。
「そうか、山が近いからか」
海から部屋は距離があるのに音が何故響くのかを思い出す。
「キャンプ、花火、プラネタリウム……」
部屋にあったペンを取ってメモに走らせた。
見せれないならば作れば良い、と。
「丸いテントを使って……」
部屋をぐるりと見回しながらメモに設計図を描く、幼い娘が喜ぶ笑顔が目に浮かぶ。
いつか、共に同じ景色を見れる事を想いながら――
成功
🔵🔵🔴
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
必要なら解錠したり、召喚系UCで適切な指示も出せるし、脳筋じゃナイデス。
15歳ナノデ、エッチとグロは(R15的な理由で)だめです。
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
…未開封ならおやつあったかも?(うろ覚え)
UCによっては暗器サイズじゃない物が出る……ほんとに猫型ロボットじゃナイデスヨ??
UCは必須じゃないので、外しても問題ありません。
あまり汚れる場所には行きたくないお年頃。
料理は人並みに作れるよ?
絵描き?…えっと、持った筆が爆発しちゃうカナー
●楽しいね!
「いやーこういう時って猟兵は便利!」
城田・紗希(人間の探索者・f01927)はグランピングの大きなベッドに転がる。
ほかほかお風呂、美味しい料理にそして――
「まさか部屋が少し抉れているかと思いましたね」
景色を見せる為の大きな窓を見て紗希は、思わず受付に電話してしまった事を……脳みそから消し去った。
ほら、目の前に無料の茶菓子とかあったら食べてしまうじゃない?
「そ・れ・に♪」
あらかじめグリモア猟兵が用意してくれていたのであろう。
小さな冷蔵庫にはラムネや各種の牛乳などなど、食べ放題となれば遠慮なんてモノは何処かに捨てきた。
「うーん、暑くない部屋で人混みで煎餅みたいに押しつぶされない。たまにはこんな日も良いですね」
いかにラムネを華麗に開けるか悩んだ末に紗希は、力技でキャップらしき部分を引っこ抜いた。
残念ながらラムネと共にガラス玉が飛び出し、甘い香りと共に顔面へクリーンヒット!
「(早朝にお風呂入れば問題ないです、ね……多分)」
何もなかったかの様におしぼりで顔や手を拭き、ラムネをぐいっと飲み干すと外で打ち上がった花火へ視線を向けた。
「(山の方へ行かなくて良かった。この時期じゃぁ蚊が……)」
と、思いながら紗希はフルーツ牛乳を取り出して飲み干した。
大きな欠伸をしながら柔らかくてふっかふかのベッドへ沈む。
明日になれば、猟兵としてまた別の世界へ。
今はそんな事を考えずに、花火の低い爆発音を聞きながら夢へと沈んでいくのであった――
成功
🔵🔵🔴