【サポート優先】天井は高くあれ
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●グリモアベース:ゲネ
「シルバーレインで大規模な「ゴーストタウン現象」の予兆だ! 諸君に事態の収拾を頼みたい!」
ゲネ・ストレイ(フリーダムダイバー・f14843)は、ホロモニターにうらびれた廃墟群を映し出した。
昔、大型商業施設との抱き合わせで発展してきた地域だったが、近隣の新規開発地域に人を取られて徐々に衰退、中心部のショッピングモールが閉鎖されたことに伴って一気に過疎化したという。
「かつてシルバーレイン世界では「人が住まなくなり、常識が失われたことでゴーストの巣窟と化した場所」は「ゴーストタウン」と呼ばれ、能力者達の浄化対象だった。地縛霊化オブリビオンの住処で時折発生する時空の歪みと迷宮化──すなわち「ゴーストタウン現象」というのもこれに由来している」
今回、首都圏で過去にゴーストタウン化したことのある廃墟の一つをオブリビオンが支配し、大規模な「ゴーストタウン現象」を引き起こすことが予知されたのだ。
ゴーストタウン現象は大型ショッピングモールを中心に、過疎化した周辺地域を呑み込みつつある。まずはこの周辺地域の迷宮を突破して、オブリビオンの根城であるショッピングモールを目指すことになるだろう。
「時空が歪み、迷宮化したゴーストタウン内部は尋常な空間ではないだろうが、それだけに放置はできない。現場に向かい、この現象の元凶であるオブリビオンを撃破してくれ!」
反転したモニターに転送術式が燦然と輝き、シルバーレインへの道は拓かれた。
●縦長の自分と鬼ごっこ
転送を終えた猟兵達の目前には、ゆらめく時空の歪みを纏った廃墟群があった。
一見すると、少し寂れているだけの都市部に見える。が、よく目を凝らせば、住人が一人もいないマンションや住宅、閉店している店舗などが、件のモールに近づくほどに増えていき、ゴーストタウンの一部として飲み込まれているのだ。
迷宮に足を踏み入れた途端、猟兵達は奇妙な気配を感じた。
それは鏡であったり、包丁であったり、池の水面であったり。鏡面の性質を持つ様々な物体が、猟兵の姿を映し出している。
鏡像は奇妙に歪んでゆらめくと、陽炎の如く立ち昇り、たちどころに猟兵そっくりな──いや、猟兵を1.5~2倍ほどのスケール感で縦長にした非常にリアルな幻影を形作り、猟兵を追いかけ始めた!
屋外も屋内もでたらめに繋ぎ合わせた迷宮内部は、なぜだかどこもかしこも天井が異様に高い。幻影が天井につっかえて止まってるくれるということはなさそうだ。
幻影に攻撃は効かない。ここはとにかく逃げて振り切るか、気合いで振り払うか、魔術防護で対抗するか、あるいは幻影を生み出すや迷宮のどこかに消えてしまった鏡面物体を探し出し、壊すしかないだろう。
縦長な自分自身の幻影に追いかけられながら、迷宮化した空間を突破しよう!
そらばる
シルバーレイン、ゴーストタウンの冒険。
縦長の幻影が追いかけてくる縦長の迷宮と化したゴーストタウンを踏破し、ショッピングモールのオブリビオンを撃破しましょう!
●第一章:冒険『幻影を呼ぶもの』
縦長になった自分自身の幻影に追いかけられながら、目的地のショッピングモールを目指します。
幻影に攻撃は効きません。
ショッピングモールまで辿り着けば幻影は消えます。
また、幻影を作り出した鏡・水面・刃物などが迷宮のどこかに紛れており、これを探し出して壊すことでも幻影を消すことができます。
第二章は集団戦、第三章はボス戦です。
締め切りはシナリオ上部のタグで告知します。よろしくお願いします。
第1章 冒険
『幻影を呼ぶもの』
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POW : 気合で幻影を振り払う
SPD : 幻影の発生源を攻撃する
WIZ : 魔術防護で幻影に対抗する
👑7
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雛里・かすみ(サポート)
バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●噴水破壊作戦
「あら。あらあらあら」
雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)は、噴水の水に映り込んだ不明瞭な鏡像が、見る間に自分自身を上へ引き伸ばした幻影へと集束していくのを、ぱちぱちと目を瞬きながら見上げた。
「これはこれは……その比率は美しくなくってよ」
ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は噴水から出てくる幻影の姿をじっくり見分して、辛口の評価を下す。
ひょろりと立ち上がった縦長かすみはにこやかな笑みを、縦長ローズは気高い笑みを、突如「ニィ……」と不気味に歪めると、いきなり本物のかすみとローズに襲いかかってきた。
その背後で、幻影を生み出した噴水が大量の水を吐きながら地面に吸い込まれるように消えていったのを、かすみは見逃さなかった。
「逃さないよ! でも、私たちは逃げる!」
影の追跡者を放ち噴水の行方を追跡させると、かすみは即座に身を翻して縦長の幻影の攻撃を回避した。
追っかけっこの舞台となったゴーストタウンを、つかず離れず、互いの姿と行動を意識しながら同じ方向へと逃走するかすみとローズ。
屋外と屋内がごちゃまぜに連なった統一性のない迷宮は、奥に進むにつれて屋内マップの比率が高くなる。が、そのどれもが天井が高くなっていて、縦長の幻影達はつかえることなくすいすい追いかけてきてしまう。
「まるであの縦長達のために設計された迷宮みたいね」
「実際そういうことなのでしょうね。けれど、天井が高くて動きやすいということは……」
ローズは長い足で音もなく迫りくる縦長達を振り返り、ユーベルコードを発動させた。
「天井が低くなれば動きにくくなる、ということですわ!」
ユーベルコードの輝きを薔薇の彫刻が施された赤い金属銃に纏わせて、ローズは引き金を引いた。狙いは幻影──ではなく、その頭上。
連射されるプリンセス・ローズの弾丸に穿たれた梁とその周辺の壁面が崩れ落ち、縦長達の目前で通路を塞いだ。途中で半端に引っかかったために、文字通り天井が低くなったような状態だ。
あの長身でくぐり抜けるには難しく、迂回するにも時間がかかるはず。二人はこの隙にさらに迷宮の奥へと急いだ。影の追跡者が突き止めた噴水の在り処まで、目と鼻の先だ。
「この壁の向こう……」
「そう! ちょっと分厚いけど、全力でやれば!」
「迂回するのも手間ですし、追手もいますものね。よろしくてよ、それでいきましょう」
「決まりっ! じゃあ……いっくよー!」
再度発動したユーベルコードの光を、夕焼け色の刀身の剣に纏わせるローズ。一瞬にして真紅の瞳に覚醒し、全身に力を漲らせるかすみ。
巨大薙刀『旋風刃』とロングソード『夕の憩い』。二刀から同時に放たれる強化された斬撃は、目前に立ちはだかる分厚い壁を抉り穿ったのちも止まることなく先へと疾駆し、その正面に何食わぬ顔で佇んでいる噴水を真っ二つに破壊した。
空中に広がった派手な水飛沫が虹を描き、同時に、いつの間にかかすみとローズの背後にまで迫っていた縦長の幻影達の姿が、引きちぎられるように空中にかき消えたのだった。
成功
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ベアータ・ベルトット(サポート)
サイボーグのベアータ・ベルトットよ
ウェポンは腕に仕込んである機械爪とか、手足に備わった捕食機能、機関銃や吸血破壊光線もよく使うわ。それから、眼帯の下のとっておきの一撃…。機脚のブースト加速を活かした機動的な戦い方が性に合ってるわね
厄介なのは…エネルギーの核になってる「餓獣機関」の動力が、生物の新鮮な血肉って事ね。燃料切れしない為にも、捕食できる敵が相手だと助かるわ
食べられないなら仕方ないわね。腹いせも兼ねて、徹底的にぶっ潰してやるまでよ
…こほんっ。そうね、血の気が多いのは生れつきよ
大抵何かしらに苛々してると思うけど、仕事はなるべく冷静にこなすように努めるわ
人手が要る時はいつでも呼んでちょうだい
●暗闇の先に
「幻影が相手か……厄介ね。新鮮な血肉なんて手に入りそうもないし、燃料切れしないように立ち回らないと」
ベアータ・ベルトット(餓獣機関BB10・f05212)は少なからぬ苛立ちを籠めてぼやきつつ、こちらを見失っているらしい幻影の様子を物陰から伺った。
ベアータ自身を縦に引き伸ばしたような幻影は、ゴーストタウン到着早々、ビルのエントランスの全面ガラスに映り込んだベアータの鏡像から生み出されたものだ。その時、本体であるガラスは一瞬にしてかき消えてしまった。
「あれを探すか、縦長を振り切って迷宮のゴールを目指すか……うーん、とにかく直感勝負で行ってみるしかないわね」
幻影の隙を見ながら物陰から物陰へと移り、さらなる奥を目指すベアータ。
幻影は簡単にベアータを見失うが、気配だけはぼんやりとわかるのか、どうやら一定の距離以上引き離すのは難しいようだ。
が、それはそれで問題ないと、ベアータは野性的勘と瞬間的な思考力の高さを駆使して、幻影に決して発見されないまま順調に迷宮を踏破していく。
「……まったくもう! あの幻影、攻撃さえできればこんな面倒はないっていうのに。捕食もできない存在無価値の分際で生意気だってのよっ……あら?」
狭い通気ダクトの暗闇の中をグチグチ言いながら這い進んでいたベアータは、チカリと視界に閃いた光に目を瞬いた。
長々と迷宮状になった通気ダクトの内部は天井が高くなっておらず、幻影を振り切る絶好の地形になっていた。このままできる限りダクトを利用して進めばいいのだろうが……右に分かれた道の先から差し込む通気孔の光がどうしても気になって、ベアータは直感に従って右に折れて這い進んだ。
果たしてその先に垣間見えたのは、一般的なオフィスの一室の中心を、脈絡なくぶった切る、例の全面ガラスだった。
「大当たり、ね。──餌食と為れ」
通気孔を蹴破ってオフィスに躍り出るや、ベアータはユーベルコードを解放した。
右眼から生え出るが如く伸びた獣の舌が、素早い連続攻撃で全面ガラスを粉々に叩き割り、ガラスの向こう側から襲いかからんとしていた幻影はベアータの目前であっけなく消滅した。
成功
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星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
響納・リズ(サポート)
「皆様のお役に立てるよう、頑張りますわね」
移動時には、急ぐ要素があれば、ライオンライドを使って移動します。
洞窟など罠が予想される場所では、慎重に進み、万が一、けが人が出た場合は、回復UCにてすぐに癒します。
調査の際は、タロットを使っての失せもの探しや、礼儀作法を使っての交渉。聞き耳等を駆使して、情報を得ようとします。
交渉時は相手の機嫌を損ねないよう気遣いながら、気持ちよく話してくれるように進めます。
共同で進む際は、足手まといにならないよう、相手を補佐する形で参加したいと思います。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです。
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPD等クリアしやすい能力を使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使います。
主に銃撃UCやヴァリアブル~をメインに使います。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
相手が巨大な敵またはキャバリアの場合は、こちらもキャバリアに騎乗して戦います。
戦いにも慣れてきて、同じ猟兵には親しみを覚え始めました。
息を合わせて攻撃したり、庇うようなこともします。
特に女性は家族の事もあり、守ろうとする意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
●プロフェッショナル達の失せもの探し
廃墟マンションのフロアで、戦いはすでに始まっていた。
「──輝く鎧よ、私に纏い力を増強しなさい!」
襲い来る縦長の自分自身に、星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)は即座にユーベルコードを発動して対抗した。黄金に輝く鎧がその身を覆い、幻影から浴びせられるダメージを大幅に退ける。
が、試しに撃ち込んだ反撃の魔法弾はやはり幻影をすり抜けた。その際に起こった反応もまた蒼穹の叡智に情報として蓄積しつつ、杏梨は敵の攻撃を回避しながらじりじりと冷静に後退する。
次の瞬間、どこからともなく照射された熱線が、幻影と杏梨との間を分かつように一閃した。同時に降り注いだ瓦礫が、辺りをもうもうと曇らせる。
「──今だ、退け!」
その呼びかけに、杏梨は迷いなく従って幻影の前を脱し、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)の元に合流した。熱線での援護射撃は彼の仕業だ。
「幻影……幽霊とは違うのか。攻撃も効かないようだな……」
アスは眼球に装着したサイバーアイに先程の幻影の様子を解析させながら呟く。
「それでいて、幻影の攻撃はこちらには届くみたい。外傷ではないけど、精神攻撃に近い感じ」
杏梨もクールに頷いて、アスのデバイスと情報を共有する。
「出口までかなり距離があるようですし、追いかけられ続けるのは少し負担が大きいかと……」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は治癒の光を付与して杏梨の消耗を快癒させたのち、手元にタロットカードを広げて二人ににっこり笑いかけた。
「皆様、ここは一つ、私の失せもの探しの腕に賭けて頂けませんか?」
リズを中心として、鏡探しが始まった。
幻影が生み出された場所もタイミングも違うが、媒体自体は三人とも鏡だった。姿見、手鏡、はめ込み式と、形状も様々。
だが鏡同士引き合うのか、そもそも同質の存在だったのか。リズの占いによれば三枚とも同じ場所にあるという。
「次の道は……水辺ですわね」
「──この先二時の方向から水の反射光が見える。おそらく小規模な人工池だな」
「その次は、ええと……「暗闇を進め」、でしょうか」
「暗闇……ああ、きっとこれだわ。この階段から地下に行けるようになってる」
黄金のライオンに騎乗して足を任せ、自身は占いに集中しているリズの言葉を紐解くように、アスと杏梨が順調に迷宮を踏破していく。
しかし地下トンネルを半ばほどまで進んだところで、三体の幻影が追いついてきた。三人は急ぎトンネルを駆け抜け突破する。
到達したのは教会、住宅、オフィス、商店などの内装をあべこべに積み上げた塔の内部のような迷宮だった。
来た道はアスと杏梨が銃撃で崩落させて塞いだが、他にもいくつも入り口があり、幻影達がそちらに回った気配がする。
「ここは私たちが!」
「先に行ってくれ」
「わかりましたわ。気をつけて……!」
他の出入り口を封鎖する作業を杏梨とアスに託して、リズのライオンはでたらめに積み上がった塔内を、梁やわずかなでっぱりなどを頼りにしなやかに伝い登っていく。
そしてその天井を覆うステンドグラスの合間にちらつく、鏡の反射光。
「──見つけましたわ!」
リズの声が、塔内に凛と響く。
杏梨とアスは最後の出入り口に向けていた銃口を即座に頭上へと向け、躊躇うことなく発砲した。威力と数を伴う激しい弾幕が、天井のステンドグラスごと紛れ込んでいる鏡を粉々に砕き割っていく。
降り注ぐ大量の破片を、ガラスのフルートより紡ぎ出されたリズの白薔薇の花弁の嵐が包み込み、砂より細かい塵へと砕く。
きらめく塵が降りゆく塔内。鏡の消失と共に、いよいよ塔内に侵入しかけていた幻影達も嘘のようにかき消えた。
封鎖を免れた最後の出口の遥か先には、件のショッピングモールと思われる建造物が佇んでいる。
成功
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第2章 集団戦
『大陸妖狐・尖兵』
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POW : アヤカシの群れ
戦場全体に【舞い上げた小石や粉塵に『小妖怪の幻影』】を発生させる。レベル分後まで、敵は【実体を持つかのような幻影たち】の攻撃を、味方は【幻影が与えたダメージ分】の回復を受け続ける。
SPD : 約束の完成絵図〔パラノイア・ペーパー〕
自身が装備する【ページ無限の魔導書】から【切り離されたページの紙片】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【虚脱】と【アンチヒール】の状態異常を与える。
WIZ : トラウマ想起〔ナイトメア・ランページ〕
【紅い瞳による凝視】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【トラウマや黒歴史を再現する悪夢や幻影】で攻撃する。
👑11
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●妖狐の大群と怪しいガラス
幻影はびこる迷宮を乗り越え、いよいよ敵の本拠地となっているショッピングモールの入り口に到達した猟兵達。
だが全面ガラス張りのエントランスホールに足を踏み入れた瞬間、またしても時空の歪みが発生した。
幾何学模様に仕切られていたありとあらゆるガラスが割れ──否、枠から外れて猟兵の目前に降りてきた。
幾多ものガラスがランダムに浮遊する異様な光景。そのガラスのいくつかが唐突に割れ砕け、内部からオブリビオンが飛び出してきた。
狐の獣人の如き姿をした、『大陸妖狐・尖兵』だ。
「敵だ」
「まだこの地を支配しきれていないというのに」
「我らの新たな拠点、踏み荒らさせはせぬ」
どうやらゴーストタウンを横からかすめとって利用しようという小物連中らしい。敵の実力はさほど警戒に値しないだろう。
だが、その周囲に浮かぶ大量のガラスには、先程の迷宮で散々追いかけてきた幻影と似た気配がする。
敵も幻影を使う。ガラスが敵の幻影を映し出したなら……おそらく厄介なことになるに違いない。
宙に浮かぶ大量のガラスに対処しながら、敵の群れを蹴散らそう!
緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。
基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。
武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。
クロムキャバリアでも生身で戦います。
不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。
ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)
ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオン(最後の一体)に止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。
ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。
口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。
ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●先手必勝
「戦いで蹴りがつくなら大歓迎ですが……あのガラスは厄介そうですね」
ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は大陸妖狐・尖兵の周囲に浮かぶ大量のガラスに眉を顰めた。
「何をごちゃごちゃと!」
「早々に蹴りをつけるのはこちらだ!」
いきり立つ尖兵の一体が、少し腰を落としてくるりとその場で一回転した。ふさふさの大きな尻尾が、廃墟の床に溜まった砂埃を舞い上げ……
しかし回転を終えて前を向き直った瞬間、尖兵の目前には、深く懐に潜り込んだハロの顔があった。
「はっ? ──ふぐぅッ!」
反撃の間もなく拳を腹部に打ち込まれてふっ飛ばされる尖兵。軽く体勢を崩した状態だっただけに、打撃はみぞおちに強烈に入ったようだ。
「そのガラスからは迷宮に出たものと同質の幻影の気配がします。ガラスに幻影を映すのは避けるべき──ならば」
ハロは研ぎ澄まされた第六感に任せて戦場を縦横無尽に駆け抜け、特定の尖兵を順次殴り飛ばしていく。
「幻影を召喚しようとしている個体は、私が止めます」
敵の防御を貫くハロの痛烈な拳が、幻影が生み出される瞬間をことごとく潰す。
が、その背後に跳躍し、襲いかからんとする妖狐の影。
……の、背後にもう一人、巨大な戦斧を掲げてさらに高々と跳躍する、豊満な胸を弾ませる人影。
「なるほど! それはすっごくありがたい──ねっ!」
空中から叩き落とすような重い斬撃が振り下ろされ、一撃にして周囲のガラスごと砕け散る尖兵。
「なら、私はガラスも敵もぜーんぶ砕いちゃうよ!」
重戦斧【緋月】を軽々と回して捌き、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)は溌溂と見栄を切った。
女性陣が大立ち回りを演じる一方、柱の陰でこそこそと戦場を窺う猟兵が一人。
「いやぁ、二人ともすごい勇敢ですねぇ。なるべく怪我したくないとか思わないんでしょうか……」
などとぼやいているのは、「本体が無事なら再生する」というヤドリガミの特性をすっかり忘れているティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)である。負傷や代償は避けたいお年頃といったところ。
「それよりあの妙なガラスと相手の幻影術をどうにかしませんと……水晶玉じゃないのが残念ですが、これで割れてくれるかな?」
ティモシーは敵に気取られぬよう静かにユーベルコードを発動し、自分の本体を大量複製して戦場に解き放った。
とりどりの柄で色づけられた器物が宙を舞い、戦場に浮かぶガラスへと突撃していく。……理論上、この数倍の数を錬成できていいはずなのだが、そこはティモシーがティモシーたるゆえんである。
「うわ硬っ。なら、何度でも繰り返すだけです……!」
さすがに商業施設を支えるガラス、その上迷宮の怪しい力を帯びているために、見た目以上に頑丈だ。多少の突撃では罅が入る程度。
しかしヤドリガミの本体もまたそうそう砕けはしない。自在に舞う器物は二度三度と勢いよくガラスに突撃を繰り返して、ついには対象を突破する。あちこちであがる涼やかな破砕音と、舞い散る大量の透明な破片。
「くっ、まずい……術者はどこだ!?」
「あっちから飛んできたぞ! おそらく柱の陰だ──ぐぁっ!?」
新たな幻影を召喚しようとした個体の腹をハロの拳が抉り、さらに透乃の戦斧が襲いかかる。
「このへんのガラスはほとんど吹き飛んじゃったからね。あとはもう、ごり押しでいっちゃうよ!」
頭頂部にアホ毛を一本立て、誇らしげにぴよぴよ動かしながら、透乃は全身の力を込めて重戦斧を薙ぎ払う。
妖狐達の絶叫が、ガラスの割れ砕けるけたたましくもきらびやかな音に唱和した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
伊藤・毅(サポート)
『エネミータリホー、ドラゴン01、エンゲージ』
普段の口調は「真面目(自分、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、戦闘中は「無口(自分、呼び捨て、言い捨て)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、基本的に生身では戦闘を行いません。
空中戦をメインに戦い、航空爆撃や戦術偵察で地上の味方を助けます
依頼の達成を最優先とし、戦闘機パイロットとしての行動規範を根底に行動します
そのほか、キャラクターを壊しすぎない範囲でお願いします
シン・クレスケンス(サポート)
「大抵のことはこなせますので、何でもお申し付けください」
◆人物像
落ち着いた雰囲気を持つ穏やかな青年。窮地でも動じず冷静な状況判断で切り抜ける
◆戦闘
【破魔】の魔力を込めた銀の銃弾等の詠唱銃による攻撃や、魔術による攻撃を得意としている
◆猟兵になる以前の経歴から、情報収集・操作や追跡、索敵もお手の物
◆UDC『ツキ』
シンに取り憑いているUDC。闇色の狼の姿をしている
同じく追跡が得意(魔力を嗅ぎ分けている)で、戦闘は鋭い牙や爪を用いて行う
◆口調
・シン
僕/相手はさん付け(使役は呼び捨て)
~です、~ます、~ですか?等丁寧で穏やかな話し方
・ツキ
俺/お前、呼び捨て。
~だぜ、~だろ、~じゃないか?等男性的な話し方
リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能
接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による攻撃がメイン
遠距離戦では宇宙バイク内臓の武装で【薙ぎ払い】や【一斉発射】。キャバリアもあります
その他状況によって魔術的な【属性攻撃】や【破魔】等使用
猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる
また、無力なNPCが大人数いる場所での戦闘も彼らを【仮面憑きの舞闘会】で強化して戦わせつつ身を守らせることも可能。
●幻影をねじ伏せて
「くっ、なんと厄介な連中だ……」
「動ける者だけで構わん、多少強化の恩恵が得られずとも幻影で圧倒しろ!」
体勢を立て直した数体の尖兵が、足元のガラス混じりの砂埃を舞い上げる。戦場全体に霧の如く立ち込める粉塵。
その中に、ぼんやりとシルエットが浮かび上がる。実体すら感じさせる、大量の小妖怪の幻影だ。
さらに未だそこここに浮かんでいるガラスが幻影の姿を映し出すと、幻影がより現実的な質感と力を増したのが見て取れた。
「……増幅装置の類か」
パイロットスーツに身を包み、メットの下に顔を隠した伊藤・毅(Nemo・f06702)はガラスの機能を見取ると、ユーベルコードを発動しながら低く無線に呼びかけた。
「ドラゴン01より各機、編隊長指示の目標に集中攻撃」
即座に空を鋭く斬り裂く飛行音。編隊を組んだ機影がショッピングモールの上空を飛ぶ。ガラスの抜け落ちたエントランスに遮るものはない。
格好の的だ。
「──爆撃開始」
航空部隊の投下した数多のロケット弾が空中を飛翔し、妖狐陣営へと正確に着弾していく。連発する爆発に見る間に戦場全体が炎の海と化していく。
ガラスはほとんど全滅だ。幻影達もなまじ実体に近い存在を持ってしまったがゆえに、大半が爆発に巻き込まれふっ飛ばされた。
劣勢を悟った尖兵達は、せめて爆撃を凌げる屋根の下へと撤退を開始する。
──だが。
「混沌から産まれし槍よ、我が命に従い、立ち塞がるモノを封じ殲滅せよ!」
普段は穏やかな声音を、今は凛と響かせて、シン・クレスケンス(真理を探求する眼・f09866)はユーベルコードを展開した。
未知の材質をもってしていずこかより紡ぎ出されたのは、幾百もの黒槍。それら全てが幾何学的な軌道を描いて、逃げ出さんとする尖兵の行く手を阻む。
「どうやらあなたがたの背後の勢力はずいぶんと大きいようですね。この場所に居着くつもりなら捨て置けません」
「くっ……」
冷静に断じるシンを振り返った尖兵達が、悔しげに顔を歪めた。だが……シンを睨み据えるその紅い瞳の奥に、不吉なゆらめきが……
──ギャギャギャギャッ!! 突如脈絡なく響き渡った爆音は、バイクのスキール音。
「お、ドンパチやってるっすね。正義のヒーローの登場っすよ~!」
ほとんどスリップしているのではという角度と勢いのドリフトで突っ込んできたのは、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)だ。現地のバイク乗りの女性の身体を借り、長い髪を青々となびかせて、宇宙バイクごとシンと尖兵達の視線の間に割り込むや、ユーベルコードを発動した。
「来て早速で悪いっすけど、攻撃は無駄っす。全部お返しするっすよ~」
「何
……!?」
リカルドの視線が尖兵達の紅い瞳から放たれた力を阻み、鏡の如く跳ね返す。尖兵各々にとっての悪夢と幻影は、猟兵達の目には白い靄めいた塊になって尖兵達を取り巻き、阿鼻叫喚に陥れていく。
「幻影なんて厄介なもん使うからそうなるっすよー」
「関係のない事件に横槍を入れた、あなたがた自身の不徳を恨んでくださいね」
恐慌に支配された敵群を、リカルドの鎖鎌が薙ぎ払い、シンの黒槍が包囲し次々貫く。
毅の航空支援が再度上空をよぎり、エントランスは再び爆撃に沈んだ。
成功
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第3章 ボス戦
『八尺様』
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POW : 八尺様の長腕
【黒い腕】が命中した部位に【霊的エネルギー】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD : ぽぽぽぽぽぽぽぽ
【異様に素早い動き】で敵の間合いに踏み込み、【ぽぽぽぽという笑い声】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ : 八尺様に魅入られる
自身と対象1体を、最大でレベルmまで伸びる【見えざる呪いの糸】で繋ぐ。繋がれた両者は、同時に死なない限り死なない。
👑11
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●彼女のための迷宮
エントランスを占領していた大陸妖狐の群れを撃破し、さらに奥へと進む猟兵。
ゴーストタウンの中心部に至るほどに、不思議と迷宮は単純化していき、遮るものなき広大な空間へと到達する。
ショッピングモール中枢、左右に商店の立ち並ぶ吹き抜けのフロアだ。見上げれば、遥か頭上に青空を透かすガラス張りの天井。開放感を演出するための空間は、あたかも巨人のための城のようでもある。
……そう感じてしまうのは、おそらく、吹き抜けの中心に立つ異様な人影の存在感のせいだろう。
「ぽ……ぽ……」
晴れた青空の下には似つかわしくない、不気味な長身。
都市伝説そのままに、身の丈二メートルを優に越す女の姿──オブリビオン『八尺様』である。
「……ぽ…………ぽぽぽぽぽぽぽぽ」
不気味な笑い声を上げて巨体を揺らし、八尺様が迫りくる……!
今回の大規模ゴーストタウン現象を引き起こしたのは、この八尺様だ。
迷宮のどこもかしこも天井が高かったのも彼女が原因。彼女が中心になって形成されたゴーストタウンだからこそ、彼女に合わせたスケール感で迷宮が構成されたのだ。
八尺様を討ち果たし、ゴーストタウン現象を終息させよう!
七星・天華(サポート)
羅刹のガンナーで元気娘。
基本的にフレンドリーに接する。
『一般人に過度な期待はしないでよね。』
自分は才能など無い平凡な存在だと思っているが実は天才。
二丁拳銃「白雷」と「黒雷」を用いた近距離戦闘も可能で
ナイフや体術も扱える。
装備や戦場の地形を利用した遠近両方の戦闘も可能。
生まれつきの体質と装備の影響で常時帯電している。
世界を放浪して手に入れたアイテムで出来る事の幅が広い。
少々過酷程度の環境は即座に対応適応するサバイバル能力。
美人な元気娘だが暗殺もするデンジャラスな一面も。
家族のみんなが好きだが特に姉が大好きで昔から姉の一番のファン。
出身の隠れ里に自分にもファンが居るとは微塵にも思っていない。
神崎・伽耶(サポート)
『やってみなきゃわかんないしねぇ!』(明るくニヤリ)
アドリブ連携OK。
普段の口調は「庶民的(あたし、キミ、だ、だね、だろう、だよねぇ?)」です。
後先考えず、反射的に行動しますが、他の猟兵に迷惑をかける行為はあまりしません。
姉御肌で、一般人には優しく、時に厳しく接します。
行動原理は好奇心、攻撃よりは防御が得意で、遊撃的なポジションを好みます。
機動力、観察力を生かし、バフやデバフを多用し、トリッキーな攻めを得意とします。
思い付きで動く、常識のある奇人変人ムーヴで描いていただけると大変喜びます。
いっそNPCだと思っていただいてもヨシ!
よろしくお願いします。
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。
戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。
……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)
●異様な速さの攻略法
「おーでっかいでっかい。お姉さんキレイデスネ……うわっとぉ、おっとっとォぃっ!」
八尺様を見上げて感心していた城田・紗希(人間の探索者・f01927)は、ぽぽぽぽと笑い声を上げながら異様な素早さで肉薄され、ほとんど直感任せに四連撃を回避した。一撃かすめてひやりとするものの、あとに続く攻撃もなんとか躱していく。
「都市伝説か。一般人にとっては存在そのものが死亡フラグじゃない? 荷が重いなぁ」
あくまで自分を一般人だと思い込んでいる七星・天華(自覚無き天才・f36513)はぼやきつつ、二丁銃の「栄光の白雷」「審判の黒雷」を両手に交互に発砲して八尺様へとぶち込んだ。
八尺様は即座に紗希から天華へと標的を切り替えた。気持ち悪いほどの素早い動きで弾丸を躱しながら、ゆらりゆらり左右に揺れつつ、「ぽぽぽぽ、ぽぽぽぽ」と天華へと迫る。天華は連続攻撃を堅実に躱し、その隙に紗希が紅時雨で斬り込むが、八尺様も異様に素早い動きで猟兵の攻撃を寄せ付けない。
拮抗したまま大きな動きを見せない戦局。それを見下ろす視線が一つ。
「うっわー、面白い動きするねぇ! あれに攻撃当てるの大変そ~」
吹き抜け構造の上階、橋のように空中に渡されている通路から、戦場になっている下階のフロアを覗き込んで、神崎・伽耶(トラブルシーカー・ギリギリス・f12535)は目を輝かせた。好奇心いっぱいの観察眼が敵の動きをつぶさに読み解き、今もっとも必要な強化を感覚的に割り出していく。
「でも……その動き、見切ったよ!」
発動したユーベルコードで全身を淡く輝かせたと同時、伽耶はエレクトリック・ヨーヨーを下階へと投げかけた。丸いボディが一直線に宙を駆ける。素早くも異質な八尺様の動きをしかと捉え、無防備な背中に激突。
「当たりっ! マウントポジション、ってね!」
ヨーヨーの帯びた青白い電撃が八尺様の動きを阻み、その隙に巨体を長々と伸びたストリングで多重に縛り付ける。
「電撃が効く! それはいい情報!」
天華はライトニングダガーナイフを手に、身動き取れない八尺様の懐へと駆け出した。強化のユーベルコードが天華の全身を取り巻き、生来より全身に帯びている電流の勢いをさらに高める。
「せー、のっ!」
天華はナイフの間合いに入るより早く八尺様へと刃を振るった。全身の帯電と武装に蓄積された電流とが合流し、ナイフから雷の刃が生えだしているのだ。その射程、ナイフ本来の三倍。
雷の刃に激しく斬り刻まれた八尺様が、獣じみた甲高い悲鳴を上げる。さらに激しい抵抗によってヨーヨーの拘束が外れてしまった。
しかし迎え撃つ紗希は焦らない。
「変な動きをされても、要は命中させてしまえばいいんですよね。ならば点ではなく、面で攻撃!」
ユーベルコードの輝きと共に解き放たれたのは、大量の暗器。針、つぶて、苦無、忍び鎌に手甲鉤に握り鉄砲……もはや紗希自身も把握していない数の仕込み武器が次から次に飛び出して、八尺様へと容赦なく襲いかかった。電撃から復帰したばかりの八尺様の機動力では逃げる隙もない。
「武器はまだあるよー? 真っ先に狙われたから根に持ってるって? ……ナイナイ、気のせいデスヨー」
斜め上に目を逸らす紗希の手を離れ、暗器の嵐が八尺様を覆い尽くさんばかりに蹂躙した。
成功
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高柳・源三郎(サポート)
旅芸人一座の座長、それが高柳源三郎じゃ!!(まだ零細なんじゃがな
......)。
性格は酔いどれおやじじゃが旅芸人一座の座長なので本番(戦闘)では酔いが殆ど覚めて戦うことが出来るんじゃ。
武器である【不思議なたぬき人形「はな」】【暗殺用たぬき人形「たろう」】を使いまるで踊りや人形劇をするかのう様にユーベルコードを使い戦うのじゃ。時々【竜珠】に封じ込めてある骸魂・八岐大蛇に乗っ取られて暴れて回ってしまうんじゃ。
情報収集は芸をして道行く人の足を止めて人達の噂話を聞けば集められると考えてとるんじゃ。
宴会技能が高いので戦場で宴会をするんじゃ。
口調は(わし、~殿、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)です。
アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、可能なら末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならいいけど。
ちなみに機嫌悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。
正直状況とかよくわかってにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ殺すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。
基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれでぃー』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ殺おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」
シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦
称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。
複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を攻撃しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!
●搦め手と蹂躙
「ふいー、なんつぅ異様な立ち姿じゃ。酔いも醒めてきたわい」
額に庇を作り、八尺様を眺めながらカラカラと笑うのは、高柳・源三郎(幕府公認?の飲んだくれ野郎な
旅芸人座長・f15710)。
「しかしここはなかなかに面白い舞台よの。どれ、旅芸人一座の座長、高柳源三郎の人形劇の開演じゃ!!」
威勢よくユーベルコードを展開すれば、辺りの商店に取りれたマネキンやマスコットの残骸がひとりでに動き出し、粒子に砕かれゆく周辺の残骸を取り込んで、瞬く間に幼子の姿へと変貌していった。
「ぽぽぽぽぽぽ!!」
突如現れた子供の姿をした操り人形達を見て、八尺様が歓喜の笑い声を上げた。いたく興奮しているらしい。異様な速度と動きで人形達に襲いかかり始めた。
「ははは、そう簡単にはゆかぬぞ! はな! たろう! お相手して差し上げるのじゃ!」
不思議なたぬき人形「はな」と暗殺用たぬき人形「たろう」が子供達を率いて楽しそうに踊りながら、からかうように八尺様から逃げ惑う。
「なんだかでかくてきっしょいにゃ。あと子供追っかけて目ェギラギラさせてんのがますますアウトにゃ」
狂喜しながら子供人形達に振り回されている八尺様を胡乱な目で見据えているのは、アイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)である。
「よくわかんにゃいけどなんか気に入らないからぶっ飛ばすにゃ。パワーイズジャスティスにゃ!」
バトルアックスを構えて一気に突撃を仕掛けるアイクル。真正面から堂々と突っ込んで斬りつける大立ち回り。
八尺様はぽぽぽぽ言いながら痙攣じみた気味の悪い動きで大斧の軌道を回避する。爛々と見開かれた目はアイクルを完全に無視して、子供人形達にご執心だ。
「子供を攫う都市伝説か。弱者をいたぶる醜い女怪だな」
シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)は奇妙な動きを繰り返す八尺様を、嫌悪を隠さぬ眼差しで見据えながら、ユーベルコードを走らせた。すでに辺りは精霊の気配に満ちている。
「其は流れ落ちる祝福。夜を斬り払う月光。先へ向かうための道標」
シェーラが頭上に空砲を響かせるや、可視化された精霊の立体積層型魔法陣が八尺様を取り込んだ。
異常に気づいた八尺様が陣を抜け出そうと足掻くのを許さず、シェーラの手の中で幾挺もの精霊銃が翻る。
「早急に消させてもらう。──我が銃技に散れ」
ジャグリングの如きシェーラの銃撃が、いずこかより降り注ぐ月長石の流星群が、瀑布の如く八尺様へと押し寄せる。その不気味な長身が眩い光の中と着弾の砂煙の中にかき消えていく。
「ぽぽ……ぽぽぽぽぽぽぽぽッ!!」
最後の抵抗とばかりに絶叫じみた笑い声を上げながら、光を割って八尺様が飛び出してきた。狙うはもちろん子供人形達。──だが。
「ぐねぐねぐねぐね動き回って避けやがってきっしょいにゃ! ムカつくにゃ! ぶっ殺おおおおおおす!」
真正面から八尺様の進路に飛び込んだアイクルの大斧が、回避する暇も許さず振り下ろされる。
単純でひたすらに重い斬撃が、ショッピングモールの床をめくりあげるほどの衝撃で八尺様を蹂躙した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
雪代・桜花(サポート)
桜の精の仙人×パーラーメイド、17歳の女です。
普段の口調は女性的(私、~様、です、ます、でしょう、ですか?)
サクラミラージュの山奥で生じた桜の精で、普段は『帝都桜學府』に通いながら色んなアルバイトをしている猟兵です。
UCによる技能強化で他参加者の文字通りのサポート役(戦闘支援の他、一般人相手の情報収集や敵地の偵察、給仕など)が理想です。
UCの『オールワークス!』で状況や目的に応じた手持ちの防具に着替え、その初期技能を上昇させ【情報収集】や【破魔】などでサポートします。あるいは軽機関銃と素の【援護射撃】や【制圧射撃】で戦闘をサポート。
その他、桜の精として影朧の転生やUCによる回復も可能。
シャイニー・デュール(サポート)
『拙者は剣士でござります故!』
ウォーマシンの剣豪×クロムキャバリアです
真面目な性格ですが勘違いや空回りも多く、かつ自分がズレているという自覚もありません
正々堂々とした戦い方を好みますが、それに拘泥して戦況を悪化させたりはしません
ユーベルコードは所持する物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
公序良俗に反する行為は(そういう依頼でない限り)しません
サムライというものに憧れていますが、正しい知識はありません
銃を使うことを嫌っているわけではなく、必要に応じて刀と内蔵兵器を使い分けます
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
人間のサイキッカー×ダークヒーローの女の子です。
普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●花嵐と魔術、そして弾丸
ぽぽぽぽ、ぽぽぽぽ。
八尺様の身体が狂ったように揺れる。狂気か、あるいは狂喜か。これといった物語性のない都市伝説を写し取った存在の意図を読み解くのは難しい。
まるで瞬間移動を繰り返しているかのようにも見える、理屈に合わない異様な素早さが対峙する者を惑わせる。
が、レイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)は決して慌てることはない。いつ何時も冷静に、ミステリアスな瞳が敵を見定め、攻撃を回避していく。
「動きは速いけれど大振りですね。けれどその黒い腕は脅威……」
敵の強撃をすんでのところで躱して大きく距離を取ると同時、レインはユーベルコードを発動し召喚術式を紡ぎ上げた。
「お相手して差し上げて」
空中に描き出された召喚陣より現れいでるは、膨大な魔力宿す魔術師の霊。主であるレインを庇うように八尺様に対峙し、呪術や魔法によって攻撃を跳ね除け、あるいは腕を振り下ろされる寸前に姿を消してまた現れて、八尺様を翻弄していく。
白熱する戦いを陰から見守る者が一人。
(「八尺様は都市伝説の上では妖怪のような扱いでしたね。それにあの黒い腕……触られたら霊的エネルギーで汚染される……ということは」)
偵察用サイバーセットを身に着けた雪代・桜花(桜仙・f23148)は、敵の死角から偵察ドローンを飛ばして八尺様の様子を伺い、瞬間的に思考を練り上げた。結論が出た瞬間にはもうユーベルコードが発動し、次なる衣装へと換装している。
「浄化が効くはずです……!」
瞬時にして桜の巫女服を身に纏い、桜花は幻朧桜の花びらを大量に舞い上がらせた。破魔と浄化の力を乗せた薄紅色の花弁が戦場に舞い注ぎ、八尺様を取り巻いていく。
八尺様の身体に花弁が付着するたび、浄化の煙が白々と噴出していく。そのたびに八尺様が苦痛に身を捩り、あの理屈に合わない動きで小刻みに痙攣したりバタバタと暴れ回ったりする。
「ぬぅ……なんと面妖な動きでありましょう。だがしかし! ──はぁぁあッ!!」
正々堂々正面から乗り込んだシャイニー・デュール(シャイニングサムライ・f00386)は、八尺様のトリッキーな動きに苦心しつつも、反撃の糸口を探りながらなんとか一撃一撃斬り込んでいく。手応えはある。が、有効打まであと一歩といった感触がもどかしい。
「なんとかあの動きを止めないと……少し敵に塩を送ることになりますが……!」
桜花は敵へ流し込む桜の花弁をさらに激しく舞い上がらせ、桜吹雪を生み出した。
視界が霞むほどの淡紅色に取り巻かれた八尺様は、唐突に動きを鈍らせ始めた。花弁の催眠作用に蝕まれているのだ。
「なんと! 助かり申す! 完全に眠りに落ちる前に、この一撃叩き込むッ!」
まだ不気味なトリッキーさはあるが、劇的に緩慢な速度へと落ち込んだ八尺様へと、シャイニーの非搭載兵器:無銘刀が閃いた。突撃の勢いを乗せたシンプルで強力な突きが、無防備になった八尺様の腹を一気に貫く。
睡眠による回復も半端なまま、八尺様は催眠状態から覚醒し激痛に絶叫を上げて腕を振るった。黒い腕の直撃をギリギリで躱して後方に飛び退るシャイニー。
その瞬間、レインの魔術師が極大の魔法陣を八尺様の足元に完成させる。
「太古の精霊たちよ、その身に秘めた多大なる魔力を敵へ放ちなさい」
燦然と輝く魔法陣から膨大な魔力の光が溢れ出し、浄化の槍となって八尺様を足元から串刺しにした!
光の魔法に磔にされた八尺様の頭部を狙う銃口が一つ。
「対象視認。弾道予測完了。狙撃します」
ウォーマシンとしての本分を取り戻したかのように静かに呟いて、シャイニーはスナイパーライフルの引き金を引いた。
ショッピングモールを切り裂く銃声。螺旋を描く銃弾が宙を疾駆し、八尺様の頭部に吸い込まれるように着弾した。
●背高楽園の終焉
「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ!!」
狂気を孕んだ笑い声をショッピングモール中に響かせて、八尺様の全身は引きちぎれるように消滅した。
呼応して、ショッピングモールを中心とした廃墟群を包む空間全体がぐにゃりと歪む。色絵の具を混ぜ合わせたような波紋を幾度も描いて不安定に収縮し、徐々に空間が閉じていく。
波紋が引き伸ばされてやがて終息したそこには、正常な縮尺を取り戻したショッピングモールの廃墟が佇んでいた。周辺地域の迷宮化も解除されたようだ。
かくして八尺様──すなわち異常に背の高い存在にとっての楽園は永遠に鎖され、ゴーストタウンは静寂を取り戻したのだった。
成功
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