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行け猟兵!迷子を救え!!

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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 アルダワ魔法学園の世界に存在する地下迷宮『アルダワ』。
 猟兵にしか退治できないオブリビオンが増え、地下迷宮はその都度姿を変えるようになってしまった。

 ある日の出来事。学園の迷宮探索実習の最中に迷子になってしまったふわふわな白黒毛皮をしたケットシーの少年が。
「にゃー…探索実習中に迷子になるとは不覚なのにゃぁ……」
 彼の名は『ガトー』と言った。ガトー少年はぽてぽてと肉球の愛らしい音を立てながら学園の皆と合流するべく出口を目指してフロアの探索をしていた。犬獣人型の災魔の1体、コボルトが静かに迫っていた。気配を察知し離れようとガトー少年は飛び退くが、がっしりと拾い上げる形で捕まってしまった。
「にゃ、にゃにするにゃあー!?」
 コボルトは少年をしっかり抱きかかえると、そのまま姿を消してしまう。
 彼らの世界では、オブリビオンの事を『災魔』と呼んでいた。


「依頼だぜー仕事なんだぜー」
 上機嫌にステップを踏みながら現れるのは、藍色の毛皮を纏った人狼の少年デュオゼルガ・フェンリル(月下の人狼・f00372)である。彼は父ガルムゼノンに遅れる形でグリモア猟兵となったのだ。
「はじめましての人もいるなー?俺はデュオゼルガ・フェンリルっ!この度、父さん…ガルムゼノンの後を追う形でグリモア猟兵の一員になったんだ、よろしくなー♪」
 嬉しそうに尻尾を振るうデュオゼルガは、肉球マークが刻まれた薄桃色のグリモアを腰のポーチから取り出し、グリモアでスクリーンを映し出して説明を始める。
「さて!今回皆に向かってほしいのはアルダワ魔法学園の世界だなっ 魔法学園に通う、ガトーって名前をした白黒毛皮のケットシーの男の子が探索実習中に迷子になったらしいんだ。俺の予知だと、その少年が災魔に攫われてしまう…って感じだったんだー。学園の方から探索依頼と一緒に災魔の討伐依頼もきてるみたいでさ。この少年を攫った個体も討伐対象の1体、コボルトって種族だって話だ」
 学園に通うケットシーの少年が迷宮探索中に迷子になり、オブリビオンに攫われてしまうというのだ。今回の依頼は迷子のケットシーであるガトー少年の救出と、ダンジョンに巣食う災魔の討伐である。
「さらに、迷宮の奥にはでっかいボスみたいのもいるかもしれないぜ。注意して探索したほうが良いかもしれないなー」
 迷宮の最深部には迷宮の形を変えてしまった原因の強大なオブリビオンが潜んでいるとか。コレは用心して挑んだほうが良さそうだ。
「探索についていきたかったんだけど、俺は予知を見ちゃった手前ついて行けないんだよなぁ…ま、皆なら問題なく依頼をこなしてくれるって信じてるぜ!じゃ、いってらっしゃーい!だぜ♪」
 デュオゼルガは手のひらを狼の手に変え、桃色の肉球がついた手をふりふりしながら猟兵たちを見送った。


不知火有希哉
 おはこんばんにちわーうるふ!
 なんだかんだで8作目の不知火有希哉です!
 今回はメインキャラのデュオゼルガくんのお披露目とアルダワ再挑戦なのだわ!(ぉぃ)

 そんでもって初NPC導入しました。
 学園に通うケットシーのガトーくんを救助し、迷宮に潜むオブリビオンたちを撃破しちゃってください!
 楽しいリプレイにできるように頑張っていきますよー!

 ……というわけで、今回もよろしくお願いしまっす!
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第1章 冒険 『迷子を救い出せ』

POW   :    直感で道を決めて進む

SPD   :    隠し扉や隠し扉を探しながら進む

WIZ   :    行きそうな場所を考え、先回りする

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セット・サンダークラップ
学生をさらって何にするんすかねー……人体改造とか、生贄とか、危なそうな感じもするっす。
ともあれ、大ごとにならないうちにレスキューっすよ!

【WIZ】行きそうな場所を考え、先回りする
迷子っすし……主要な場所っぽい大きい部屋や広い通路を選んで動くと思うんで、できるだけそういった場所を探して先回りっす。

あとはエレクトロレギオンを出して人海戦術で探し回るっす。
さらに部屋ごとにレギオンを1体置いて、オレが来た方向……つまり出口の方向に矢印を書いた看板を持たせておくっす。これならガトーくんと入れ違いになっても大丈夫っす!




「学生をさらって何にするんすかねー?……人体改造とか、生贄とか、なーんか危なそうな感じもするっす。ともあれ、大ごとにならないうちにレスキューしなきゃっすよ!」
 マッピングツールを片手に迷子の救助に燃えるのは、青空をそのまま落とし込んだような鮮やかな空色をした細い身体に、金髪が映えるドラゴニアンの少年…セット・サンダークラップ(青天に光を見る・f05234)である。


「まずは、迷宮探索の落とし穴を潰していくことっすね。予知は『迷宮探索実習に迷子になった』って話だし…『探索初心者あるあるネタ』の案外つまづきやすいポイントを見逃してるのかもしれないっすね?」
 セットはガトー少年が行きそうな場所を考え、先回りすることにした。フロアのマッピングを進めながら、慣れた足取りで探索していく。魔法学園の授業で叩き込まれたセオリー通りにいくのであれば主要な場所や大きい部屋、広い通路を選んで動くだろう。できるだけそういった場所を探していく。中には、ケットシーサイズの通り穴があるところまで。
「うーん、流石にすぐは見つからないっすねぇ…ダンジョンにはかなり小さな穴もあるし、先がわかるところまでしかオレの体じゃ行けないっす」
 1人で探索しているのであれば少し不安なところがあるものの、今回は他の猟兵たちが依頼としてやってきているという事もある。穴の先が気になるが……ピコン!と頭の中に豆電球が光るビジョンと共に一つの解答が思い浮かぶ。イメージ通りならコレで問題ないはず。
「そうと決まれば即実行!皆、来るっすよ!『エレクトロレギオン』!!」
 詠唱を済ませると95体もの小型の戦闘用機械兵器を召喚する。これだけいれば、と呟いたセットは通過してきた部屋毎にレギオンを1体ずつ配置していった。自分が来た方向……つまり出口の方向に矢印を書いた看板を持たせおけば、仮にガトー少年と入れ違いになっても大丈夫だろうと踏んだのだ。
「看板を配置しておけば、他の猟兵さんたちにも見つからなかったとしても出口まで戻ってこれるっすよ!」
 鼻を満足気にフンっと鳴らして次のフロアへ。敵意を感じるフロアの手前までは探索してしまおう。
「ガトーくん、無事だと良いんすがー……」
 迷子になった子猫の心配をしながら、セット少年は探索を続けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

阿紫花・スミコ
「迷子の迷子の子猫ちゃんー♪・・・っと。」
口ずさみながら、ワイヤーギヤからフック付きワイヤーを射出し、壁や床、天井にひっかけながら、ワイヤーの巻き取りと蒸気によって迷宮内を進んでいく。
時折、サーマルスキャナ(熱源を観察するゴーグル型ガジェット)で、熱源を観察しながら、何か反応があればしらみつぶしにあたっていく。(要救助者以外にも他の猟兵たちもいるだろう)

(学習力、ダッシュ、ジャンプ、空中戦、聞き耳、情報収集)


マルコ・ガブリエル
【心情】
迷子になってしまったガトーくん…学園の方々もご家族もさぞ心配されている事でしょう…
何よりガトーくんの安否がとても気になりますわ…!

戦闘はまだまだ未熟ですが、わたくしの出来る事を全力で実行しますわ!
ガトーくん、あなたを絶対に見つけますから!!

【行動】
意を決して迷宮へ入り、災魔に出くわした際はアイテム【わいわい焼肉セット】を使い肉を摂取
ユーベルコード【真の姿】で次々と対峙していく
その際はマルコに後光が差しているため、視界の悪い迷宮でも周りを明るく照らしていく
味方がいる場合はその光を使いみんなを先導していく

マルコの心情とは裏腹に戦闘力がある

※アドリブ大歓迎です




 これは、青龍の少年がフロアマッピングに精を出し探索しているのと同時刻に起きた出来事である。
「迷子の子猫ちゃんはどこいったー♪…っと」
 へんてこな歌を口ずさみながら、ボーイッシュな風貌の少女、阿紫花・スミコ(人間の人形遣い・f02237)は迷子の少年の探索をしていた。
「迷子になってしまったガトーくん…学園の方々もご家族もさぞ心配されている事でしょう…何よりガトーくんの安否がとても気になりますわ…!」
 いつも笑顔を絶やさず、周りに癒しを与える心優しい性格の持ち主の少女マルコ・ガブリエル(オラトリオの聖者・f09505)はケットシーの少年の身を案じながら、彼を探しに迷宮へ足を踏み込んだ。


「よっと」
 スミコはユーベルコード『スリーディメンジョンモビリティ』を発動させる。
 ワイヤーギヤからフック付きワイヤーを射出すると、壁や床、天井に引っ掛けながら、ワイヤーの巻き取りと蒸気によって迷宮内を進んでいく。
「何かありそうな気はするんだけどなぁ」
「戦闘はまだまだ未熟ですが、わたくしの出来る事を全力で実行しますわ!ガトーくん、あなたを絶対に見つけますから……!!」
 決意を胸に、空中をひょいひょいとフックに掛けて進んでいくスミコと一緒に歩いているのはマルコだ。
「ふむ、ケットシーサイズの抜け穴…?この後に何かありそうだけどボクじゃ通れそうにないかぁ」
時折、熱源を観察するゴーグル型ガジェットの『サーマルスキャナ』で、熱源を観察しながら何か反応があれば虱潰しにあたっていく。
(ん、反応が増えた?…これはユーベルコードの機械兵?他の猟兵もいるのか?)
 スミコは設置してあるのか身動きしない小型の戦闘機械兵を見やると、それは看板を携えていた。恐らく仲間である青龍の少年が用意したものだろう。
「仮にボクたちと鉢合わせにならなくても出口に戻れる印ってとこかな?なるほど、考えたねぇ」
「待ってください、何かこっちに来ますわ…!」
 現れるのはトラップ型の災魔だ。踏み込むと落とし穴に変形し下層へ落とすタイプ、うじゅるうじゅると嫌な音を立てながらこちらに近づいて来るものも。数は…3体ずつ。
「意外にいるなぁ…マルコちゃん、準備はいい?」
「えぇ、いつでも!『この身に宿す力となれ…いただきます!』」
 アイテム『わいわい焼肉セット』を使って肉を焼き、マルコはユーベルコード『真の姿(グレートマッスル』を発動させ豪快に齧り付く。戦闘中に食べた肉の量と質に応じて全身の細胞が活性化し、戦闘終了が終わるまで戦闘力が増加するモノだ。
 ユーベルコード『スリーディメンジョンモビリティ』の効果が活きてる今のうちに、災魔を翻弄し数を減らす。
「ボクを捕まえられるかな?」
「すみませんが、邪魔しないでくださいっ!」
 スミコはハンドガン型ガジェット『アヴェンジング・フレイム』で的確に災魔を撃ち抜き、マルコはユーベルコードによって力を増したメイスの一撃でトラップ型の災魔を破壊する。探索の邪魔をされるのは困るし、迷子の少年が攫われることは何があっても避けねばならない。
「さぁ、わたくしたちも参りましょう!ガトーくんを早く見つけてあげなければなりませんから!」
 今のマルコには後光が差しているため、視界の悪い迷宮でも周りを明るく照らしていく。同伴するスミコを導きながら、2人は探索を進めるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

雷田・龍子
迷子になったガトー少年は災魔に攫われたのだから、探すべくはガトー少年ではなく災魔の方だろう。
【POW】直感で道を決めて進む

とりあえずスマホアプリでオートマッピングしつつ直感で道を決めて探索する。
他の猟兵が置いたであろう出口への道標があるので、帰り道に迷うことは無いだろう。
災魔に遭遇したらUCで捕縛を試みる。
捕らえた災魔に少年の居場所あるいは災魔のアジトを尋問をするとしよう。


ロイド・テスタメント
【SPD】
ケットシーですか、そういえば猫の皮を楽器の材料に……いえ、不謹慎ですね。
さっさと、探しに向かいましょう

隠し扉ならば『第六感』と『罠使い』で探しましょう。
「追跡もあれば完璧でしたが、贅沢は言ってられませんね。隠し扉とは、大体壁の一部がスイッチだったりしますね」
あと、無意識に壁に手を当てながら歩いているのならば、新しいことを引っ掻き傷とかあればそれも探します。
「災魔……災いの、という風に捉えられますが、無謀にも一人で立ち向かってでもしていたら危険ですね。早く見付けた方が良さそうです」
これは勘、彼らが信じているならばオブリビオンの元へ着く前に保護しなければなりません!




「迷子になったガトー少年は災魔に攫われたのだから、探すべくはガトー少年ではなく災魔の方だろうか?」
 剣豪にして竜騎士であるドラゴニアンの女性は、迷子の少年の探索に向かっていた。極寒の某国にてとある王女を護衛する彼女は、雷田・龍子(ドラゴニアンの剣豪・f14251)だ。
「ケットシーですか、そういえば猫の皮を楽器の材料に……いえ、早く探しに向かいましょう」
 不謹慎な独り言を零すのは博愛主義な執事として様々な名家で働いているダンピールの青年ロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)である。
 2人は二手に分かれ探索を始めた。


「ふむ、道標か…コレがあるなら仮に私達と出会わなくても帰れるということか、なるほど…」
 他の猟兵が置いたであろう出口への道標があるので、帰り道に迷うことは無いだろう。龍子は自分のスマホアプリでフロアをオートマッピングしつつ直感で道を決め探索する。UDCアースの技術ってすごい。歩くだけで勝手にフロアの様子が書き込まれていくのだから。
「……誰か来る」
 壁に隠れて、足音が近ついてくるのを感じ取る。龍子は災魔がこちらの角を曲がってくる一瞬の隙にユーベルコード『ドラゴニアン・チェイン』を災魔に放つ。それはドラゴンオーラが命中した対象を爆破し、更に互いをオーラの鎖で繋ぐモノだ。
 爆破と共に鎖で縛られたコボルトの1人を捕らえる。この災魔に少年の居場所か災魔のアジトを尋問をするとしようか。…どちらの情報もあられれば良いのだが。
「ケットシーの少年を捕えているのだろう?どこにいるか吐いてもらおうか」
 威圧的に食って掛かる竜騎士の女性。災魔の1人から紡がれる少年の在り処。それは───

「さてさて、ガトー少年はどこにいるのでしょうか…」
 隠し扉がないか、ロイドは第六感と罠使いで探してまわる。
「災魔……災いの、という風に捉えられますが、無謀にも一人で立ち向かってでもしていたら危険ですね。早く見付けた方が良さそうです」
 壁に手を当てながら歩いていきながら、新しいことを引っ掻き傷とか探しながら歩いていく。もちろんフロアマッピングも怠らない。ロイドは探検家ではないがこうした地道な努力も必要なものであると理解しているからだ。
「追跡もあれば完璧でしたが、贅沢は言ってられませんね……。隠し扉とは、大体壁の一部がスイッチだったりしますね」
 壁に手を当てているとずぶりとはまっていく感覚の後に『カチリ』と何かが押される音が。ガラガラと崩れる壁は、空間が拡がっていてどうやら壁のいたるところにあった穴へ続いていたようだ。
「ふむ、コレならみなさんがいけなかったであろう場所にも向かえるでしょうか?」
 灯りを照らしながら歩いていくと、引っ掻き傷が壁に刻まれているのを見つけた。やはりこの先にいるんだろう。
「にゃー?見ない顔だにゃ。お兄さん、”転校生”ですかにゃ?」
 ぽてぽてと愛らしい足音を立てながらこちらに歩いてくる白黒毛皮のケットシーが1人(一匹?)。
「みつかってよかった。貴方がアルダワ魔法学園で迷子になったと報告があったガトーくんですか?」
「にゃ。ボクの名前はガトーですにゃー。探索実習で迷宮へ来たんですが迷っちゃったんですにゃー…」
 えへへと頭を掻く白黒毛皮の少年を抱え、先ずは出口へ戻るべく歩いていくと、龍子と鉢合わせになる。
「ロイドか!そちらでガトー少年は見つか……おや?」
 優しく抱えられたケットシーの少年は目をキョトンとさせながら竜人の女性を見上げる。
「にゃー?今日は”転校生”さんがいっぱいいますにゃー」
 ほわほわと花が舞うようなオーラを振り撒きながら、猫の少年は笑う。この子、果たして迷子になっていた自覚があるのだろうか?


 そんなこんなで、猟兵たちはガトー少年を無事に保護に成功し、彼が学園へ戻っていったのを確認してから探索を進めていく。
 一際敵意を強く感じる部屋が1つ。其処に待つの者は───

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『コボルト』

POW   :    爪牙強襲
【鋭い爪牙】による素早い一撃を放つ。また、【四足歩行】等で身軽になれば、更に加速する。
SPD   :    爪牙蹂躙
【駆け回ること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【鋭い爪牙】で攻撃する。
WIZ   :    猛牙咬撃
【噛みつき】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

阿紫花・スミコ
「友好的な相手ではなさそうだね。」

スーツケースに手をかけ、からくり人形ダグザを起動する。ダグザのリーチをいかし、巨大な棍棒を振り回しながら、敵をけん制していく。とりあえず、敵のかみつき攻撃には要警戒だ。30cmの間合いには絶対入らないようにする。
(怪力、なぎ払い)

他の猟兵たちと連携をしながら攻撃を重ね、敵の隙を伺う。

「ここだ!」

ガンハイダー(ガンベルト)の光学迷彩を解除して、黄金に輝く精霊銃「アヴェンジングフレイム」を引き抜く。(早業)
人形の棍棒に注意が向かっている敵に対し、違う角度から奇襲攻撃を加える。

ファニングショット
右手で構えた精霊銃を、左手で撃鉄をはじく。
6発の弾丸をお見舞いしてやる!


雷田・龍子
「どんなつもりで少年を攫ったのか知らないが、子供を攫うということは子供の未来を奪うこと。」
「子供の未来を奪うということは、世界の未来を奪うこと。」

「世界の敵よ覚悟しろ。」

【POW】
コボルトの爪牙強襲のスピードには手を焼きそうだ。
こちらは【残像】と【2回攻撃】で対抗を試みる。




「友好的な相手ではなさそうだね……。悪いけど、邪魔するならただじゃおかないからね!!」
 ボーイッシュな少女である阿紫花・スミコは、目の前に出てきた1体のコボルトに狙いをつけ、懐に飛び込んで行く。
「どんなつもりで少年を攫ったのか知らないが、子供を攫うということは子供の未来を奪うこと…子供の未来を奪うということは、世界の未来を奪うこと……」
 静かに呟くのはドラゴニアンの女性、雷田・龍子だ。
「世界の敵よ…覚悟しろ!」
 叫びの直後、龍子のサムライブレイド+2が弧を描いて一匹のコボルトの首を薙いだ。絶叫を上げるよりも先に命を狩りとって虚空へ送る。さぁ戦闘開始だ!!


「さてと、ちゃちゃっといきますか!」
 スーツケースに手をかけて、『からくり人形ダグザ』を起動する。呼び出したダグザのリーチを活かして巨大な棍棒を振り回しながら、敵を牽制する。
「ぐるるぅ…!」
「がぁあああっ!!」
 群れの一匹を龍子が屠ったのを視ていた群れのコボルトたちが、吼え声を上げ一斉に牙を剥いて猟兵たちに殺到してくる。
「おっと!」
 コボルトによる攻撃が飛んでくるが、『ワイヤーギア』を咄嗟に展開し天井へ舞うことで逃れる。敵のかみつき攻撃や爪の一撃には十分警戒しなければ。撹乱し奴らの攻撃範囲に入るわけにはいかない。
「くそ、思った以上に素早いな……!」
 一方、龍子はコボルトたちの爪牙強襲には手を焼いていた。鋭い爪による引っ掻き攻撃を、刀で受け止め弾き返す。
「邪魔をするな!!」
 彼女は残像による視覚操作と手数を活かした2回攻撃で数を減らしながら、ユーベルコード『剣刃一閃』で龍子はサムライブレイドによる一閃、コボルトを無残に袈裟斬りにしていく。
 龍子がコボルトたちをある程度減らしたことで拓けた床へ着地、スミコは呼吸を整える。
「はー、数が多くて厄介だなぁ…後ろは頼むよ!」
「数が多いが……後ろは任せて」
 背中あわせになった龍子との連携攻撃を重ねながら、敵の数を減らしながら隙を伺う。龍子による舞う剣戟、スミコのからくり人形。そして──
「……ここだ!」
 ほんの一瞬。それは仲間ですら認識ができなかったレベルの速度。『ガンハイダー』の光学迷彩を解除し、黄金に輝く精霊銃『アヴェンジングフレイム』を早業で引き抜いた。
「いくよ!」
 ユーベルコード『ファニングショット』。右手で構えた精霊銃を、左手で撃鉄を弾いて6発の弾丸を眉間にお見舞いしてやる。
 ダグザの持つ棍棒に注意が向かっている敵に対し、違う角度から奇襲攻撃を加えていく。
 見事弾丸が直撃し、息の根を止められ骸の海へ消えゆく災魔たち。
「私も負けてられないな!喰らえ…剣刃、一閃!!」
 龍子のサムライブレイドに力が集まり、再び彼女から放たれる剣筋は確実に災魔を倒していく。

──2人が勇んで数を減らしていくものの、数は減っているようには思えない。それでも臆することなく力を合わせ犬型災魔の討伐していく。
 猟兵たちの闘いは、まだ始まったばかりだ……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ロイド・テスタメント
・心情
「ガトーさんにこのコボルトに会えなくて良かったです」

・戦闘
「生ものならば、減った血を私の武器達の餌となっていただきます」
『目立たない』様にしてから『戦闘知識』『傷口をえぐる』を駆使して的確に『暗殺』します。
するといっても、鉄の処女に喰らわせるだけですがね。
「餓えたコイツは、一滴も残さずに飲み干すからな」
UCブラッド・ガイストで捕食形態にして喰わせる。
(念の為に、反撃された時の事を考えて……)
爪牙強襲に対し、『第六感』で感付かれない様に『罠使い』で罠を設置し、嵌めます。
「小さな脳みそは単純な事だ」
掛ったのは、捕食形態の鉄の処女に喰わせます。
「美味しいか?」

※戦闘中は口調が悪くなります。




「ガトーさんが、このコボルトたちと鉢合わせしなくて良かったです…ね」
 救助対象のケットシーの少年を攫う予知の主、元凶であるオブリビオンの群れを眺めながら、猟兵たちと一緒にいた執事の青年のロイド・テスタメントは対峙する襲いかかってくる犬頭の災魔たちを見据えた。
 サイキックエナジーでできた紅い双剣『咎人の双剣』を握りしめ、ロイドは害獣共を駆除するべく戦闘を開始する…!!


「生ものならば、減った血を私の武器達の餌となっていただきます」
 といっても、やるのは鉄の処女に喰らわせるだけですがね。と静かにロイドは1つ零すと、『Virgin of Nuremberg』…拷問器具で有名な”鋼鉄の処女”を形取った1つの武器を傍らに。
 周りの猟兵たちに溶け込む様、するりするりと縫いながらコボルトに接近し、戦闘知識と傷口をえぐる技能を駆使して確実に暗殺していく。彼の動きは、本業を思わせるしなやかさがあった。
「餓えたコイツは、一滴も残さずに飲み干すからな」
ユーベルコード『ブラッド・ガイスト』を発動させるため、『Virgin of Nuremberg』に態と傷つけた指から滴る血で濡らし”捕食形態”に変形させると、手始めに一匹を喰らって仕留める。
「さてと、まずは一匹目ですか」
「ガァァッ!!!」
 仲間をやられて頭に血が昇ったのか、四足形態で急接近してくるコボルトが一匹。猟兵たちが踏んでも発動しない、少々変わり種のトラップを撒くように設置していくロイド。
 繰り出される爪牙強襲に対し、第六感で感付かれない様に気をつけながらも迫ってくるコボルトを設置箇所へ誘導していく。
「ガルアァァァァッ!!!」
「小さな脳みそでもわかる単純な事だ」
 爪で切り裂こうと飛び掛かってきた刹那、反応した1つの罠がコボルトの脚を食らう。無様に罠に掛ったその一匹を、捕食形態の鉄の処女が無残にも仕留めた。
「美味しいか?」
 ばりばりと立てて咀嚼する音。その凄惨な光景に後退する個体もいれば、気でも狂ったのか迫ってくる個体も。
「やれやれ、何匹喰らえば満足するんだ?」
 小さく吐き捨て、『咎人の双剣』で果敢に挑みかかる犬頭を容赦なく断頭し斬り飛ばしていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リカルド・アヴリール
POW

迷子探しは不得手だが、荒事ならば大歓迎だ
……とっとと始末してしまおうか
精々死ぬ気で抗えばいいさ、ケダモノ共が

両腕に内蔵された重火器【ヴァリアブル・ウェポン】で攻撃回数重視に
コボルト達を近付けさせない様に距離を取りつつ、攻撃
【2回攻撃】を積極的に利用した上で、手数で押し切る

加速したコボルトが急接近してきた場合は
腹を蹴り飛ばす等をして、遠ざけるのを試みる
ダメージを受けたら、【生命力吸収】を使用して相殺を狙う

……別に俺個人は、お前達に恨みは無い
だが、依頼である事を除いても、子供の未来を奪おうとした罪は重いぞ


アルフェミナ・オルフェナウス
学生を攫うなんて、同じアルダワの学生として許すわけにはいきません!
英雄としても、攫われた人を助けるのは当然のことです!

まずは、【スチームエンジン】と【トリニティ・エンハンス】を重ねがけし、自らの魔剣の戦闘力を向上させます!
トリニティ・エンハンスは風の魔法を選び、命中率と機動力を優先します。
「いきますよ、ベント。『解放ッ!』」

強化した後、コボルドに『属性攻撃』で切り掛かります!
敵の攻撃は『武器受け』で受け止めながら、正面から斬り合います!
敵が群がってきたら【エレメンタルスラッシュ】で纏めて薙ぎ払います!

私も一生徒ですが、安心して授業を受けるためにここから災魔を駆逐します!!
覚悟してください!!




「迷子探しは不得手だが、荒事ならば大歓迎だ……とっとと始末してしまおうか精々死ぬ気で抗えばいいさ、ケダモノ共が…!」
 屈強な体躯を以って獣の群れと対峙するのは、元人間のサイボーグ、リカルド・アヴリール(遂行機構・f15138)だ。
「学生を攫うなんて、同じアルダワの学生として許すわけにはいきません!英雄としても、攫われた人を助けるのは当然のことです!」
 英雄になることを夢みて魔法学校に通う少女はアルフェミナ・オルフェナウス(heilige blatt・f09594)である。
 2人は群れる獣の退治するべく、アルフェミナはその手に携えた相棒『ベント』を構え、リカルドは拳を握り込むとコボルトの中へ飛び込んでいく…!


 ユーベルコード2種を用いて自身の強化に入るのはアルフェミナだ。
『スチームエンジン』と『トリニティ・エンハンス』を重ね掛け、彼女が持つ魔剣の戦闘力を向上させる。風の魔法を適用して命中率と機動力を底上げしていく。
「いきますよ、ベント。『解放ッ!』」
 強化した後、コボルドに風属性を纏った魔剣『ベント』で切り掛かっていく。1体、また1体と薙ぎ倒していく姿はまるで戦場を率いるジャンヌ・ダルクのようにも見えた。
「邪魔しないでください!!」
 がぃん!!と重めの音を部屋に響かせながら引っ掻き攻撃を武器受けで止め、コボルトの躰を弾き飛ばして正面から叩き斬り骸の海へと還していく。
 リカルドはユーベルコード『ヴァリアブル・ウェポン』で攻撃重視に切り替え、両腕に内蔵された重火器で砲撃する。
「くそ、数が多いな…!」
「ここは私に任せてください!…”行きます!!”」
 群れになっていたコボルトを端に追い詰め、短い詠唱を済ませてユーベルコード『エレメンタルスラッシュ』…風をまとった一撃で纏めて薙ぎ払った。
 リカルドは残ったコボルト達を近付けさせない様に距離を取りつつ、2回攻撃を積極的に利用しながら手数を活かし確実に撃破していく。
「ガァウ!!!」
 接近してきた一匹が繰り出すのは爪による鋭利な引っ掻き攻撃だ。リカルドはその一撃を避けて弾丸を頭に撃ち込み迫ってきた一匹を射殺する。
「…次だ」
「ガルァ!!!」
 飛び込んでくる一匹が噛みつき攻撃を仕掛けてくるも、リカルドの動きは奴らよりも速かった。
「…ここだ!」
 急加速したコボルトが肉薄してくるも攻撃を避け腹を蹴り飛ばしてやる。ギャウっと悲鳴を上げて飛んでいくのと同時に距離を取る。
「私も一生徒ですが、安心して授業を受けるためにここから災魔を駆逐します!!覚悟してくださいっ!!」
 華麗な剣戟で薙ぎ倒していくアルフェミナに、怖気づき戦意を喪失し逃げ出したコボルト。しかしリカルドは容赦なく追撃する。
「……別に俺個人はお前達に恨みは無い。だが…依頼である事を除いても、子供の未来を奪おうとした罪は重いぞ……!」
 最後の一匹に狙いを定め弾丸を撃ち込んでいく。コボルトは無残に風穴を体中に開けられ虚空の海へ消えていった。

 こうして、猟兵たちの活躍によってコボルトの大群を無事一掃することができた。
 残るは、迷宮の奥に潜む”大物”の討伐だ──

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『迷宮に住まう老竜』

POW   :    謎かけ
戦闘力のない【謎かけ】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【身体が若返ること】によって武器や防具がパワーアップする。
SPD   :    宣告
【謎かけ】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
WIZ   :    一喝
【謎かけ】を向けた対象に、【間違えると衝撃波】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 コボルトの大群を蹴散らした猟兵が視たのは、大きな老龍だった。
「…? 誰じゃ汝らは」
 静かな声。しかしそれにはかなりの威圧感を伴っていた。猟兵たちは波動のように飛んでくる風圧を受けて肌がビリビリと震える違和感を覚えた。
「お前が子供を誘拐させていたのか…!?」
 猟兵の1人が声を上げる。質問に答える老龍は、ただ静かに言い放った。
「わしはなにも指示しとらんよ。アレはコボルトの連中が勝手にやっただけじゃ。わしが出しているのは所謂なぞなぞじゃよ」
 くっくっくと楽しそうに喉を鳴らして笑う龍。
「あいにく昔のように動ける躰ではない老いぼれだがな。猟兵よ、わしを超える覚悟があるかや?ならば、力を示すが良い」
 龍が放つは威厳を孕んだ凄まじい風圧を受け猟兵たちは武器を構えるのだった…!!
 「第一問。雪国の一本道とかけまして感動する話と解きます…その心は?」
アンネリーゼ・ディンドルフ
お腹がぐーぐー鳴っています。老龍の肉っておいしいのでしょうか?

「通りすがりのエルフです。よろしくおねがいします。皆さんのお役に立てるよう頑張ります。」

【SPD】
UCを使い、「なぞなぞの答えを教えてください💛」と問います。


雷田・龍子
「雪国出身の私には簡単だ。」

【POW】

この回答が正解かどうかはどうでもいい。
龍子は適当に答え【言いくるめ】を試みる。

「雪道は日光の反射で目に眩しい。故に一本道を歩き続けると涙が出る。」
「感動する話を聞けば、感動の涙が出る。」
「つまり答えは「涙が出る」だ。」

そう言って老竜に飛び掛かる。




「雪国出身の私には簡単だ」
 意気込んで老龍へ肉薄するのはドラゴニアンの女性、雷田・龍子だ。
「通りすがりのエルフです。よろしくおねがいします。皆さんのお役に立てるよう頑張ります」
 お腹がぐーぐー鳴らし食欲に苛まれている女の子はアンネリーゼ・ディンドルフ(エルフの歌うグールドライバー・f15093)。


 戦闘力のない謎かけ。これは老龍の身体が若返ることによってパワーアップするものである。
 「なぞなぞの答えを教えてくださいな?」
 考えることを放棄したアンネリーゼは、質問と共に魔法で伸ばした影を放つと老龍へ命中させる。しかし、ユーベルコードはうまく決まらなかった。
「それじゃあわしが謎を出している意味がなくなるじゃろうが」
 この回答が正解かどうかはどうでもいい。龍子は適当に答え言いくるめを試みる。
「雪道は日光の反射で目に眩しい。故に一本道を歩き続けると涙が出る。感動する話を聞けば、感動の涙が出る。つまり答えは『涙が出る』だ」
「…残念ながら違うんじゃよなぁ」
 さらに迫った龍子の答えは違っていた。彼女の一閃は老龍の尻尾を捕らえ、両断する。けれど老いた龍は痛がる様子もなくのほほんとしていた。ほとんどの痛覚神経が老化の影響か朽ちているのか、尾の傷口から血が流れることもなかった。
「もう新鮮とは言えんがの。そこの腹ペコなお嬢さんはわしの尻尾でよければおあがり?もう先は長くないのでな、ならば喜んでもらえたほうが良いじゃろうて」
 目を輝かせながら切断された尾を食べやすい形に解体すると、もぐもぐと頬張り始めるアンネリーゼ。おいしいのか?そのお肉……。
「ほっほっほ。長い間ここにいるが、今日でこの迷宮ともお別れじゃなぁ」
 しんみりと語り始める龍は、どうして子供を連れ去ろうと考えたのか話してくれた。
「あれは迷宮に迷ったヒトをここへ連れてきて、わしのなぞなぞを解けたら帰してやるということをコボルトたちがやってただけだで わしはただなぞなぞで遊んでほしかっただけなんじゃよ……」
 寂しそうな表情を浮かべる龍は、なぜ自分がオブリビオンになったのかも忘れてしまったのだという。永い刻をただひたすら、迷宮に迷い込んだヒトに対してなぞなぞを出し答えてもらう行動をただ純粋に楽しんでいただけだったのだ。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

アルフェミナ・オルフェナウス
勝手にやっていただけって……それでどれだけ困った人が出たと思っているんですか!
貴方なら辞めさせることもできたはず……って、なぞなぞ!?
……良いです、わかりました。これが試練だというなら、超えてみせます!

雪国の一本道とは……?いえ、なぞなぞですからまともに考えてはいけませんね。
感動する話というのは奥が深いものです。しかし、そのまま奥が深い……だと違和感があります。
雪が深い……雪国というならば道の先の雪が深いのはわかりますが、「先行きが深い」なんて言い回しは聞いたことがありません。
なら、「道の奥の雪が深く」、「話の奥行きが深い」の二つにかかる「奥行きが深い」に違いありません!どうですか!!




「勝手にやっていただけって……それでどれだけ困った人が出たと思っているんですか!」
 龍の行動に悲憤していたのはアルフェミナ・オルフェナウスだ。
「貴方なら辞めさせることもできたはず……って、なぞなぞ!?……良いです、わかりました。これが試練だというなら、超えてみせます!」
 龍の出したなぞなぞの攻略に乗って出る。


 雪国の一本道……?いや、これはなぞなぞだ。まともに考えるな…これは言葉遊びの類。感動する話というのは奥が深いもの。しかし、そのまま奥が深い…だと違和感が残る。
 雪が深い……雪国というならば道の先の雪が深いのはわかりますが、「先行きが深い」なんて言い回しは聞いたことがない。
「『道の奥の雪が深く』、『話の奥行きが深い』の二つにかかる『奥行きが深い』に違いありません!どうですか!!」
「ふぅむ、お嬢さんの答えは正解にしようか。その心は『さきゆき』が深い…じゃな。先、雪と先行きじゃ」
 ほわっと嬉しそうな顔をしてはしゃぐ老龍。まるでその表情は幼い少年の様に無邪気に思えて、アルフェミナは戦闘する気力を削がてしてしまった。
「ねぇ、龍のおじいさん。なぞなぞはまだまだあるのでしょう?さぁ、もっと私に解かせてください!」
「ふぉっふぉ。喜んでもらえたらこれ幸い。それでは第二問……」
 目を輝かせながら、少女は戦闘を忘れ龍の出題するなぞなぞを解いていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アンネリーゼ・ディンドルフ
【WIZ】
「邪魔をしては悪いですね。」
アンネは、とても楽しそうに戯れる老竜と猟兵を見て呆れた。
「今日でこの迷宮ともお別れと言っていますし、放っておいても大丈夫でしょう。」
老竜の尻尾をぺろりと平らげたアンネは、
「ごちそうさまでした。しっぽ、とてもおいしかったです。」
そう言い残しその場を立ち去った。



 アンネリーゼは、とても楽しそうに戯れる老竜と猟兵を見て、正直な話をするなら呆れていた。
 オブリビオンが迷宮で起こした災いを止めるために出向いたというのに。血飛沫が舞い、互いに互いを奪い合う命のやり取りが繰り広げられると思っていた。
 しばらく待っていても戦闘が行われる様子はなく、目の前に拡がる光景は平凡そのもの。老衰で戦意が削がれており、死期を既に理解しているという点も不思議ではあった。のだが、敵であるはずの対象から興味が失せていくのを感じた。
「今日でこの迷宮ともお別れと言っていますし、放っておいても大丈夫でしょう」
 変わったオブリビオンもいるのですね……と、誰にも聞こえないように小さく呟いて。
「お嬢さんや、最後に1つ聞いていってくれないかね?『上は大水、下は大火事。さてなんでしょう?』」
 興味が失せる前に龍へぶつけようとしたその回答。これには2つの回答があるのだ。1つは皆ご存知お風呂。あまり知名度がないがもう1つの答えは『マグマによる水蒸気爆発の前触れ』である。
 予め…というより、龍と対峙していて思ったのは”謎掛け”に成功しないと効果が現れない。アンネリーゼは静かに手を老龍に手をかざし、静かに詠唱をはじめる。
「……アンチフェーズ」
 放たれた対象のユーベルコードに対し逆位相のユーベルコードを放ち、相殺する。
「敢えて難しい解答の『マグマによる水蒸気爆発の前触れ』として答えを返しておきます。邪魔をしては悪いですから私はこれでお暇しますね。ごちそうさまでした、しっぽ、とてもおいしかったです」
 アンネリーゼは小さくそう言い残して足早にその場を後にした。
「……むぅ」
 残された老竜は少々哀しげな表情を浮かべていたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

辰神・明
WIZ、です

リカルドさんが、なぞなぞは苦手だと、聞きました、です、ので
メイが、頑張って、なぞなぞを解きます!です!
あれ、一問目、終わっちゃいました、ですか……!?(あわあわ)

大切なともだち、を、使って……
くまさんとりすさんを、召喚しておきます、ね
メイが、なぞなぞを間違えて、衝撃波が来たら……【かばう】で、護ってもらいます、です

竜さん、これなら……いっぱいいっぱい、なぞなぞ、出来ます!です!(珍しく、どやっ)
怖いけれど、そっと近付いてから……【手をつなぐ】、です
メイは、むずかしいなぞなぞは、うーんって悩みます、けれど
それでも、大丈夫なら……一緒に、遊びたいと、メイは思います、ですよ



●タイミングって大事だよね
「リカルドさんが、なぞなぞは苦手だと、聞きました、です、のでメイが、頑張って、なぞなぞを解きます!です!」
 コボルト戦で活躍していたリカルドの顔見知りである多重人格の少女、辰神・明(双星・f00192)はぐっと手を握りしめて巨大な老いた龍と対峙する。
 今表立って居る人格は臆病な妹のメイの方だ。しかしタイミングが悪かったのか問題を答えることが出来なかった。
「あれ、一問目、もう終わっちゃいました、ですか……!?」
 あわあわしながら猟兵たちへ駆け寄る少女。ちいさいおんなのこはかわいいなぁ。


「くまさん、りすさん、お願い、なのです……!」
 何が起こるかわからない現状に、少し怖いと感じる。それでも、少女は龍と相対するべく距離を進める。
「おや、小さなお嬢さん、いらっしゃい」
 優しい声音で龍は少女を出迎える。癒やしを振りまく少女が出てきたことで、場の空気が朗らかに変わる。
「さて、ちいさなレディに問題を出そうか。”パンはパンでも食べられないパンは?”」
 しばらく悩んでいる。ちくたくちくたく。くまさんとりすさんも心配そうに明を見守る。
「パン、食べれない…硬い……あ!フライパンです!」
 ぱんぱん、ぱふぱふ。小さな子供が喜ぶ音の洗礼に、明は思わず嬉しくなる。
「わぁい、やりましたー!竜さん、これなら……いっぱいいっぱい、なぞなぞ、出来ます!です!」
 珍しく、自慢気にどやっとしてみる。大きな龍はすっごく怖いけれど、そっと近付いて手をつないだ。
「メイは、むずかしいなぞなぞは、うーんって悩みます、けれどそれでも、大丈夫なら……一緒に、遊びたいと、メイは思います、ですよ?」
「ふふふ、ありがとう」
 龍はちいさく呟いて、胸の内が熱くなるのを感じた。彼に残された時は…僅かだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルフェミナ・オルフェナウス
……はっ。つい和んでしまいました!
そうです、攫われた人を助けるため、オブリビオンを倒しにきたんでした……!
申し訳ありません、おじいさん。次が最期の一問です……!

謎かけには全力でお答えします。
それが、この老龍へのせめてもの手向けとなるでしょうから。
どんなに難しい問題でも、答えてみせます!

あまり悪しき相手とは思えませんでした。
しかし、オブリビオンである以上、倒さなくてはいけません……!

魔剣『ベンド』に風の魔法を灯し、大きく振りかぶります。
「……最後に、一つ聞かせてください。
謎かけ、楽しかったですか?」
そのまま大きく振り抜いて、トドメを刺しましょう。
「私は……楽しかったですよ、おじいさん」



●込み上げる熱は
「……はっ。つい和んでしまいました!そうです、攫われた人を助けるため、オブリビオンを倒しにきたんでした……!申し訳ありません、おじいさん。次が最期の一問です……!」
 ぎり、と音が出るほど握りしめた剣と、胸に込み上げる想い。せめてこの一撃で沈めてやらねばなるまいと意気込む少女は最後の問題に挑む。


 龍が放つ謎かけに、アルフェミアは全力で答える。それが、この老龍へのせめてもの手向けとなると思うから。
「さぁ!どんなに難しい問題でも、答えてみせます!」
「じゃあ、最後の問題にしようか。『双子と掛けまして強烈な台風が過ぎた後の家と解きます。その心は?』」
 ユーベルコードの波がアルフェミアの周辺を漂う。攻撃の意図はないのは先程まで解いていたものだから分かるが、やはり災魔が放つもの。威圧感が肌を貫く程強く感じる。
「答えは……どちらもほとんど「かわらない」ですね!なにも″変わ″らない、屋根の″瓦ない″でしょう?」
 ぴんぽーん!とどこからか正解の音が鳴る。珍しい事もあるものだ。彼…いや、この龍はあまり悪しき相手とは思えなかった。
 しかし、オブリビオンである以上、倒さなくてはいけない。それが、猟兵である自分たちの務めだから。
 魔剣『ベンド』に風の魔法を宿して、大きく振りかぶる。
「……最後に、一つ聞かせてください。謎かけ、楽しかったですか?」
「あぁ、もちろん。こんな老いぼれの戯言に付き合ってくれて、応えてくれて…本当に嬉しかった」
「……行きますっ!!」
 短い詠唱と共にユーベルコード『エレメンタルスラッシュ』を発動させる。アルフェミアは涙を堪えながら、構えたベントをそのまま大きく振り抜いた。その一閃は、ただ優しく。静かに龍の生命を狩りとった。
「あぁ、これでわしは……楽になれるのか…ありがとうよ、猟兵さん……」
 巨大の龍は巨大な身体を大きな音を立てながら地面に倒すと、黒い霧となって霧散していく。
 その様子を、アルフェミアを始め残った猟兵達が見上げるように眺めていた。
「私は……楽しかったですよ、おじいさん」
 小さく、小さくつぶやいて。
 過去の異物が密かに抱えていた優しい思いは遠く遥か彼方へ。

 こうして、コボルトと龍の騒動は幕を閉じたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月11日


挿絵イラスト