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空飛ぶアンコウは災厄の前兆?

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●災厄の象徴
 アックス&ウィザーズのとある一地方。
 そこには、空飛ぶアンコウが現れることがある。
 七色鈴蘭を提灯のようにしたふくれアンコ。
 それは、とても綺麗ではあるが、基本的には害獣として扱われる。
 大きく口を開いて噛みついて来たり、鈴蘭灯から催眠光を発することで眠らせた者を吸い込んだりと、野生生物だけでなく人や家畜にも害を及ぼすからだ。
 また、地面に潜る際、地面を砂や泥と化してしまうものだから、道路の舗装が非常に面倒である。
 それらは住民達にとって比較的身近な生き物だが、同時にとあるものを連想させるきっかけともなる存在だ。
 ――空飛ぶアンコウは災厄の証。
 その地方には、そんな話が伝わっている。
 竜と共に現れる『災厄の浮島』。
 普段は雲に擬態して空に浮いているという、巨大なアンコウを思わせる生物。
 小さな島程もあるそいつの体の上には、多数のドラゴンが巣穴を作っているという。

 ある日、その地方の町の近くの街道に、大量のふくれアンコの存在が確認された。
 先も述べた通り、それらは可愛らしい見た目をしていても害獣だ。
 通りがかる馬車が砂泥となった街道に脚を取られ、その隙に馬や人が食われてしまうのだからたまらない。
 町の住民達はその討伐を冒険者へと依頼に動く。
 しかしながら、街の上空に巨大な影が近づいていたのである……。

●災厄をもたらすアンコウ退治
 各地のオブリビオン討伐の為、グリモアベースを忙しなく行き来する猟兵達。
 彼らを、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)が呼び止める。
「忙しいところごめんね。話だけでも聞いていただけないかしら」
 彼女の依頼は、アックス&ウィザーズで起こる事件。
 なんでも、とある街に災厄が迫っているのだという。
「元々の街の人達の依頼は、街道に現れたふくれアンコの討伐依頼なのだけれどね」
 そのアンコのフルネームは、『七色鈴蘭のふくれアンコくん』。
 チョウチンアンコウを思わせる姿だが、提灯の部分が七色に輝く鈴蘭となっている。
 見た目は綺麗な生き物だが、害獣である為討伐が推奨される。
 しかも、それらが大群となって押し寄せてきたなら余計だ。
「余談だけれど、そのふくれアンコ、唐揚げや鍋にするととても美味しいようよ」
 あんこうの肝……あん肝などは海のフォアグラとも呼ばれる。是非一度食べてみてほしい。
 ……もっとも、本当の災厄を倒すのが前提だが。
「まだ、町の人達は気づいてないけれど、雲に擬態した『災厄の浮島』が町へと接近しているわ」
 伝承では、小さな小島ほどもあるとも言われるアンコウ型の生き物。
 今回現れる個体は全長6~70m程度の大きさではあるが、それが徐々に降下して街を襲う。
 雲状の吐息で街を包み、先端の光を照らした町へとその浮島が突撃してくる。
「あと、ドラゴンの群れを背から呼び寄せることがあるのよ」
 炎、氷、雷。それらのドラゴンは一時的に大量に現れ、浮島の思い通りに襲撃を行う。
 これらが町に接近すれば、壊滅は必至だ。
 猟兵の力をもって全力で討伐へと当たりたい。
「気を付けて。単騎で相手は町を壊滅する力を持つ相手よ」
 セレインが見送る中、猟兵達は目的の場所へと向かう。

●綺麗な鈴蘭灯を揺らす丸い物体
 猟兵達は冒険者として、アックス&ウィザーズにある問題の街に向かうこととなる。
 一通り町長らと挨拶を行った彼らは、そのまま事件現場へと向かうと……。
 そこに浮かぶ無数のピンク色をした丸い物体が。
 頭の上から伸びる鈴蘭灯を七色に煌めかせ、ふくれアンコ達は獲物と見定めた猟兵達へと口を開いて接近してくる。
 それらを後ほど食する為にも。
 そして、頭上から徐々に降下している大きな影の討伐の為にも。
 猟兵達はまず、このふくれアンコ達の討伐へと当たり始めるのである。


なちゅい
 猟兵の皆様こんにちは。なちゅいです。

 空飛ぶ災厄のアンコウ。どうやら、2種類いるようです。
 どちらもオブリビオンとなった存在であり、近辺の住民に害をもたらす為、討伐を願います。
 終わりましたら、討伐したアンコくんを調理し、あんこう料理を住民達からごちそうになれます。
 あんこうの唐揚げやあんこう鍋、あん肝はソテーにしております。存分に召し上がり下さいませ。

 こちらのシナリオでは、
 第1章は、七色鈴蘭のふくれアンコくんとの集団戦。
 第2章は、災厄の浮島とのボス戦。
 第3章は、宴会にて大量のアンコウ料理を食べる日常を描写いたします。
 まずは、町の近くの街道に現れるふくれアンコくんの集団の討伐を願います。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 以上です。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 集団戦 『七色鈴蘭のふくれアンコくん』

POW   :    かみつきっ!
【潜行からの飛び出し噛みつき】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    もぐるっ!
【体から30cm以内の地形を対象に砂泥状化】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    まるのみっ!
小さな【鈴蘭灯から催眠光を放つ。強烈な眠気と光】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【胃袋で出口に返しの歯が並ぶ。暴れること】で、いつでも外に出られる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リィン・エンペリウス
おお!これが七色鈴蘭のふくれアンコくんかぁ。初めて見たけど、可愛い姿をしてるんだね。
これだけいっぱいいるなら色んな料理を美味しく頂けそうだね♪頑張っていくよ!

これだけの数がいるし、賢狼召喚でロウくんを呼び出して一網打尽にしよっか。
まずはアンコくんを集めないとだね。ボクが囮になって、街中を【逃げ足】で走り回って敵を引き付けていくよ。
アンコくんがいる場所は【野生の勘】と【情報収集】で判断して集めていこうか。
アンコくんも攻撃してくるだろうか攻撃の方向を【聞き耳】で判断して【見切り】で回避するよ
ある程度集まったら広い場所に出てロウくんを呼び出し、咆哮で一網打尽だ~!

上手くいったらロウくんとハイタッチ!


有栖川・夏介
※アドリブ歓迎

このアンコウ…本当に食べられるんでしょうか…?
唐揚げだとか鍋だとか…色が凄いことになりそうですね。
…と、そんな呑気に構えている場合ではありませんでした。
本当の災厄、とは異なるのでしょうけれど、人に害あるという点ではこれも立派な災厄の一つ。
「…処刑対象への刑を執行します」
ナイフを構えて戦闘態勢へ。

【戦闘知識】と【第六感】を頼りに、敵の攻撃を【見切り】で回避。
ナイフで捌きつつ、アンコウの数を減らしていきます。
大勢の敵に囲まれたら、スペードのエースのトランプを掲げ【執行者たるトランプ兵】で一斉に攻撃。
攻撃の手は緩めません。


ラムダ・ツァオ
距離を取りつつ数を減らしていくのが賢明かしら。
とはいえ囲まれても厄介だし、千刃でこちらの陣地を確保しつつ、
浅手でもいいから着実に傷を負わせていくわ。

ただ、砂地に潜られた場合は近づかず、出てくるのを待つばかりになるわね。
何か好きな餌があるならそれらをバラまいて顔を出すのを待つのも一つの方法かしら。
と言ってもこの辺で調達できるものなんて虫くらいしかないけど。
その場合も近づきすぎないように注意ね。
頭の提灯に逆に釣られる、なんて真似がないようにしたいから。
明かりが見えた場合、できるだけ視線を逸らしましょ。
刀身に移った姿を見るとか、直接見なければ大丈夫かしら。


花巻・里香
あら擬態して捕食するのは何もアンコくんだけのものじゃないわよ。
私自身は風景に擬態(変装)しフォース・ストリングを周囲に展開し糸による警戒、動きを見切り回避しつつ、【擬態の外装人形】で私に擬態したからくり人形を囮や催眠光の盾に、時には一度だけの転移で入れ替わり切り抜けましょ。

何処に隠れようとも関係ないわ【偽瞳孔の外装人形】狙撃手や捕食者の視線を広範囲に放つわね。
獲物を捉えた等と視線から狙撃や捕食の恐怖を与えて動揺を誘い、生への誘惑から地上へと誘き出しましょ。
コレはあくまでも「みつけた」と欺くモノ、出てきたところをだまし討ちする様に呪蜂の矢筒から作り出した誘導矢を変形させた大弓で放ち仕留めていくわ


霧城・ちさ
ちょっと可愛い敵さんですわね
でも人に危害を加えるなら倒しておとなしくなってもらいますわっ
まず他の場所を荒らされないように私達のほうへ誘導してみるのもいいかもしれませんわね
あんこうさんを2回攻撃や魔法でどのくらいダメージを与えられるか確認しつつ敵の強さに合わせて連携しておきたいですの
数は多そうですしユーベルコードでうさぎさんを呼び出して距離を取って戦ってみるのも有効かもしれませんわっ



●可愛らしい害獣達
 アックス&ウィザーズのとある地方。
 依頼主となっている町の人々に挨拶し、猟兵達は現場となる街道へと向かうと……。
 程なく、一行は地面から1~3mのところを浮いている多数のピンク色をした物体に気づく。
 それらは提灯のようにぶら下がる七色鈴蘭を煌めかせ、大きく体を膨らませていた。
「おお! これが七色鈴蘭のふくれアンコくんかぁ」
 初めて見るその姿に、マーブルフォックスの妖狐であるリィン・エンペリウス(もふもふ大好きグルメ妖狐・f01308)は可愛らしさを覚えていた様子。
「これだけいっぱいいるなら、色んな料理を美味しく頂けそうだね♪」
 ふくれアンコくんは唐揚げや鍋にすると美味しいということで、リィンは張り切って討伐に当たる。
「このアンコウ……本当に食べられるんでしょうか……?」
 そんなカラフルな相手に、薄緑の髪に真っ赤な瞳の有栖川・夏介(寡黙な青年アリス・f06470)が疑問を抱く。
 体表や鈴蘭を見ていると、唐揚げや鍋にした時の色がすごいことになりそうだと夏介は素直な感想を口にしていた。
 少し遅れ、ふんわりとしたピンクの髪をポニーテールにした霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)が駆け付けてきて。
「ちょっと可愛い敵さんですわね」
 ピンク色の丸いフォルム。そして、必死になって体を膨らませるその姿は確かに可愛らしい。
「でも、人に危害を加えるなら、倒しておとなしくなってもらいますわっ」
 ただ、ちさが言うように、いくら可愛らしい姿をしていても、人に迷惑をかける害獣である。
「そうですね。呑気に構えている場合ではありませんでした」
 目の前の相手は本当の災厄とは異なると夏介は認識しているが、人に害なすという点において立派な災厄の一つには違いない。
「……処刑対象への刑を執行します」
 ナイフを構える夏介は仲間と共に、ふわふわと浮かぶふくれアンコ達の討伐へと当たり始めるのである。

●もぐり、かみつき、まるのみ
 前方に群がる七色鈴蘭のふくれアンコくん達。
 先に動き出したメンバー達を追いながら、ちさが呼びかけた。
「まず、他の場所を荒らされないように、私達のほうへ誘導してみるのもいいかもしれませんわね」
 ここから他の場所へと行かせなければ、町を守ることにも繋がる。
 ちさはまず様子見しようと、魔法のピコピコハンマーを手にして手近な敵へと連続して殴りかかることにしていた。
 群がるアンコくんが大きく口を開いて噛みついてくるのを、夏介は積み重ねた戦闘経験と勘を使って『神殺のナイフ』で捌く。
 さらに彼は片っ端から、そのナイフで切り掛かっていった。
(「距離を取りつつ、数を減らしていくのが賢明かしら」)
 囲まれると厄介だと、漆黒の髪と瞳、色黒の肌を持つラムダ・ツァオ(影・f00001)は考える。
 何せ近づかれると、丸呑みにされる危険もあるのだ。
 その為、彼女はまずユーベルコードによって、手にする『神殺のナイフ』を20本ほど複製する。
 念力を使ったラムダは全ての刃を意のままに操って自らの陣地を確保しつつ、アンコくん達に傷をつけていった。
 中には刃を躱す敵もいる為、浅手であってもラムダは着実に敵を傷つけていく。
 とはいえ、刃に斬られながらも接近して潜ってくる敵もいて。
 浮上して食らいついてくる敵に一撃をもらいながらも、ラムダはそのアンコくんの体を切り裂いていた。
 だが、アンコくんの数は多すぎる。
「これだけの数がいるし……」
 リィンは戦場を駆け回り始める。逃げ足を活かし、走り回ることで自ら囮になろうというのだ。
 敵の動きは、いきなり地面へと潜っていくもの。降下して地面を砂泥化させていくものと様々。
 それらを、リィンは目と耳と勘に頼り、できる限り避けていく。
 ただ、敵個体によっては、七色鈴蘭を煌めかせて催眠光を発してくるのが非常に面倒だ。
 光を目にして眠ってしまえば、アンコくんによって丸呑みにされてしまう。
「あら、擬態して捕食するのは、何もアンコくんだけのものじゃないわよ」
 ピンクの髪、宝石の体を持つ花巻・里香(クリスタリアンの人形遣い・f05048)はくすりと笑い、周囲の風景へと溶け込んでいく。
 その上で、彼女は両手全ての指にサイキックエナジーでできた糸『フォース・ストリング』を使う。
 宙を揺らめく糸に気づいたアンコくん達も、迂闊には飛び込んでは来られないはず。
 アンコくんの食らいつきを避けていく里香は、周囲へと狙撃者、捕食者としての視線を向ける。
「偽瞳孔の外装人形――」
 そうして里香はアンコくんを戸惑い、動揺させ、衝撃を与えていくのである。

 戦っているうちに、メンバー達は徐々にアンコくんの大群に囲まれてしまう。
 ラムダはまたも地面に潜った敵を警戒するが、今度は距離がある為、敢えて近づかない。
「何か好きな餌があるなら、バラ撒いてつり出したいところだけれど……」
 生憎とこれといったものが思い浮かばぬラムダ。
 これだけの大群とあって、餌になりそうな虫すらも他個体に食べられる状況では、吊り出しも難しい。
 ともあれ、近づかないようにした上で、複製したナイフでアンコくんを近づかせぬよう距離を保ち、相手を傷つける戦法を続けるのみだ。
 大勢の敵に囲まれた夏介が取り出したのは、1枚のトランプのカード。
「判決はくだった」
 スペースのエースを彼が掲げることで執行者たるトランプ兵が現れ、敵陣を一斉に灼き払っていく。
「私のうさぎさん、一緒に戦ってほしいですの。みなさまをお守りしますわっ」
 それを見て、ちさもユーベルコードで【やさしくかわいい白うさぎさん】と【ワイルドでかっこいい黒うさぎさん】を呼び出した。
 距離を取って戦う戦法はすでに、ラムダが実践している。
 ちさも自らがダメージを受けぬようにしつつ白黒のうさぎ達に戦わせ、相手の数を減らしていくのだった。

●纏めてやっつけろ!
 その名前にもある、七色鈴蘭のふくれアンコくんの頭上にぶら下がる鈴蘭。
 それが一度七色に煌めけば、猟兵達を眠りへと誘ってしまう。
 ラムダは鈴蘭が光ったことに気づき、視線を逸らす。
 周囲に展開した刃を鏡代わりにして、直接目にしないよう気を払っていたようだ。
 こちらは、戦場を走り回るリィン。
 彼女は一度、鈴蘭の光に気を取られてしまい、アンコくんに飲まれてしまっていたようだ。
「っと、冗談じゃない!」
 そこは、相手のユーベルコード製の胃袋内。
 野生の勘で彼女はとっさに暴れ、返しの歯によって若干傷つきながらも外へと逃れる。
「食べられるんじゃなくって、ボクが食べるんだからね!」
 再び、リィンは相手を纏めて捉えるべく、走り出していく。
 里香もまた、一時催眠状態へと陥ってしまっていた。
「擬態の外装人形――」
 ただ、里香は一瞬にして自らに擬態したからくり人形を使い、入れ替わることで危機を切り抜ける。
 その上で、再度、相手をじっと見つめた里香は、狙撃と捕食のアンコくん達へと与えて。
「生の執着からは逃れられないわ」
 相手を地上へとおびき出した里香。
 彼女はだまし討ちをするようにして、蜂を象った武器飾り『呪蜂の矢筒』より作り出した誘導矢を作り出す。
 『からくり双鎌蘭弓』でその矢を射放ち、里香は1体ずつアンコくんを仕留めていくのである。

 その後、メンバー達は着実にアンコくんの数を減らす。
 夏介が猛然とナイフを振るってアンコくんを切りつけると、斬撃痕から空気が漏れ出した敵は萎んで地面に墜ちていく。
 ちさも仲間に続き、相手に呼びかけながら魔法を放つ。
「中身がないアンコって、なんですの?」
 あんこは一般的に詰め物を意味する。
 それなのに、中身がなく膨れ上がるアンコ。つまり目の前のアンコくんのことだ。
 その問いに答えぬアンコくんへちさは影を伸ばし、その体を切り裂いていった。
 周囲を走り回っていたリィンは頃合いを見て、集まったアンコくん達を見据えて。
「ロウくん! 出番だよ!」
 リィンがホイッスル『アララギ』から呼び出したのは、賢狼のロウ。
 そのロウが咆哮を上げれば、一網打尽にしたアンコくんを次々に墜としていく。
「やった~!」
 うまくいったとリィンは喜び、ロウと嬉しそうにハイタッチしていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『災厄の浮島』

POW   :    竜の巣穴
【「炎」「氷」「雷」属性のドラゴンの群れ】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    空を照らす光
【触覚から放たれる閃光】が命中した対象に対し、高威力高命中の【体当たり】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    雲隠れ
【口】から【雲状の吐息】を放ち、【視界を遮ること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●街を覆う巨大な影
 程なくして。
 猟兵達は街道に多数現れていた、七色鈴蘭のふくれアンコくんの群れの討伐を完了する。
 一行はそのまま馬車や人の往来のある街道の掃除の為、そして、後々の食材の為に回収など後処理を始めていた。
 街の人から、アンコくんの肉は美味しいと聞いていたこともあり、その料理の味を思い浮かべながら作業するメンバー達。
 しかし……。
 そんなメンバー達を、街道を、巨大な影が覆う。
 猟兵達が頭上を見上げると、そこには浮島が現れていた。
 それまで、空高く雲に擬態していたそいつは、ゆっくりと降下してくる。
 そいつは、提灯が星型となった巨大なアンコウを思わせる姿をしていた。
 正面を向けば愛嬌のある顔をしているものの、全長6~70mもあって大きな胴体の印象が強く、畏怖すら感じさせる。
 『災厄の浮島』。
 そう呼ばれるこのオブリビオンの体の上には、複数のドラゴンが住んでいる。
 こいつを町に近づけさせてしまえば、壊滅は必至。
 街道へと降り立ってくるこのタイミングが勝負をかけたい。
 地上1~2mほどまで降下してきた浮島を前に、猟兵達は災厄を防ぐべくこの巨大な相手へと挑んでいくのである。
花巻・里香
とても…おおきくて立派ね。
飛べなくもないけれど空中戦となると最初は蜂達に任せた方が良さそうかしら。
私は【呪りの蜂球】でユーベルコードの【呪蜂】を早撃ちし数多の矢を浮島の口の中へ放り込んでいくわ。
口の中では増えた呪蜂達で超高熱の蜂球形成、体の中から蒸し焼きしてしまいなさい。
そして閃光から体当たりを狙って【捕食の外装人形】、捨て身の一撃を。
……コレだけ大きな相手なんてそうそう居ないもの。リスクはあるけれど女は度胸よ。その破壊力をからくり人形の巨大化に利用させて貰うわ。
巨大化に成功したらコレだけ大きければ、もう操縦よね、からくり人形のフライングユニット展開し、抑え込みに動きましょ。


リィン・エンペリウス
災厄の浮島ってあんなに大きいんだ…あれもアンコウだよね?
…食べられるなら何人前なんだろう。
っと、そんなこと考えている場合じゃないね。

大きな敵には大きな一撃を与えないとだね…POWのツキくんにやってもらおうか。

まずはドラゴン達の攻撃をどうにかしないとだね。
【残像】で敵を惑わしながら攻撃の来る方向を【聞き耳】で判断して【見切り】で回避するよ。
街道という【地形の利用】もしてドラゴン達をボクの包丁による【2回攻撃】で倒しながら浮島に近づこうか。

ドラゴンを倒し、浮島を攻撃出来るタイミングが出来たら接近してアララギでツキくんを召喚!
見た目から判断できない物凄い威力の狐月パンチで浮島に大ダメージを与えるよ!


霧城・ちさ
見た目はまた先程の敵と同じくちょっと可愛らしいですわね
大きな体みたいですから動きにくいようにしっかり網を張ったりしてかかる時を狙って確実に有効な攻撃を当てていきますの
拠点防御を行い町への足止めをしつつ倒しにいきますわね
狙える時はどんどんユーベルコードで攻撃ですわっ



●大きな浮島型のアンコウ
 街道に現れた巨大な影。
 ゆっくりと降下してくるそれは、あまりにも巨大なアンコウだった。
「災厄の浮島って、あんなに大きいんだ……」
 その大きさは全長6~70m。マーブルフォックスの妖狐、リィン・エンペリウス(もふもふ大好きグルメ妖狐・f01308)は相手の姿を見上げ、感嘆してしまう。
「とても……おおきくて立派ね」
 ピンクの髪に肌を持つ花巻・里香(クリスタリアンの人形遣い・f05048)もまた、その威容にしばし見とれてすらいた。
「見た目はまた先程の敵と同じく、ちょっと可愛らしいですわね」
 こちらもピンク色のふんわりとした髪を持つ、グリモア猟兵の霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)は愛嬌のある姿にほっこりとしてしまう。
 しかしながら、いかに可愛らしい姿をしていようが、そのアンコウは『災厄の浮島』に違いない。
 食べられるとしたなら、一体何人前だろうと考えていたリィンは我に返って。
「……っと、そんなこと考えている場合じゃないね」
 降下してくる浮島は、この場の猟兵を駆逐すべく、早速攻撃を仕掛けてきたのである。

●巨体をどう攻める?
 降下してくるアンコウの姿をした『災厄の浮島』。
 そいつは猟兵の姿を認めると、口から雲状の吐息を放つ。
 周囲へと立ち込める霧を思わせるそれは、メンバー達の視界を遮ってくる。
 だが、それで攻撃を止める猟兵達ではない。
「飛べなくもないけれど……」
 里香は空中戦の構えではあるが、最初は蜂に任せようと武器飾りの『呪蜂の矢筒』を手にして。
「――呪りの蜂球」
 呪蜂に変化する矢を里香は連続発射し、開いていた浮島の口の中へと放り込む。
 数が増えた呪蜂達は超高熱の蜂球となり、相手の体内から蒸し焼きにしようとしていく。
「大きな体ですから、動きにくいよう網を張れればよいのですが……」
 とはいえ、その具体案が思い浮かばぬちさ。
 大格差が大きすぎることもあり、その身一つで抑えるには非常に厳しい相手だ。
 この為、相手の動きを見つつ、ちさは攻撃を繰り返すことになる。
「大きな敵には、大きな一撃を与えないとだね……」
 リィンは向かい来る敵目掛け、狐のツキくんを呼び出すことにするが、問題はタイミング。
 残像を残して敵を惑わす彼女は自身の狐の耳を働かせて、相手の攻撃を避けようとするが……。
 そこで、災厄の浮島の背から現れたのは、多数のドラゴン達の姿だった。

●臆せずに効果的な一撃を!
 炎、氷、そして雷。
 それらの属性を持つ無数のドラゴン達は、好き勝手に暴れていく。
 状況的に押される猟兵達だが、皆諦めることなく本体である災厄の浮島へと攻撃を繰り返す。
 ちさはそのドラゴン達からブレスを浴びながらも、指先を向けて天からの光を浴びせかける。
 光がドラゴンだけでなく浮島も抑えることとなる中、リィンは向かい来るドラゴンへと『火狐印の調理包丁』を連続して振るう。
 ドラゴンを蹴散らしつつ、リィンは浮島を捉えたタイミングで、ホイッスル『アララギ』を思いっきり鳴らし、狐のツキくんを呼び出す。
 その姿は、決して大きいわけではない上、かなり近くまで接近せねばならぬ制限もあって、攻撃のタイミングはかなり限られる。
 しかしながら、相手の腹目掛けて打ち込んだ一撃は、思った以上のダメージを与え、浮島を怯ませた。
「捕食の外装人形――」
 さらに、里香が浮島へと接近し、捨て身の一撃を仕掛ける。
「……コレだけ大きな相手なんてそうそう居ないもの」
 リスクは大きいが、女は度胸と里香は近づいていく。
 なかなか攻撃のタイミングがつかめず、ドラゴンのブレスを浴びてしまう里香。
 ただ、相手が触覚から光を発したのをうまく躱した彼女は、相手の背中の上へとからくり人形を出現させる。
 その大きさは浮島と同等にまで巨大化して。
「コレだけ大きければ、もう操縦よね」
 からくり人形のフライングユニットを展開し、里香は一気に相手の抑え込みへと動くのである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

真宮・響
【真宮家】で参加。

救援要請を受けてきてみれば、でかすぎる島がいた訳で。このような物をいつまでも放っておけば、多大な被害が出るね。一肌脱ごうか。

【目立たない】【忍び足】で敵の視線から逃れるよ。ただ、盾役の奏の負担が大きいので、素早く【ダッシュ】で後ろから回り込んで、【残像】も利用しつつ【先制攻撃】【二回攻撃】で竜牙で攻撃するよ。これだけでかいのに有効かどうか分からないけど、近接攻撃を受けたなら【フェイント】【カウンター】で対抗してみるか。


真宮・奏
【真宮家】で参加。

うわあ、凄く大きいお魚・・・島ですね!!一杯人が潰されちゃいそうです。即急に退去願わないとですね。

私は主に盾役を務めます。トリニティエンハンスで防御力を強化して、【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】で家族を【かばう】【火炎耐性】【氷結耐性】【電撃耐性】、いずれもありますので、多少のドラゴンの攻撃はへっちゃらです。動きを止められても、【拠点防御】で踏ん張りますよ。攻撃は【属性攻撃】【二回攻撃】で。遠距離が必要なら【衝撃波】を使います。ドラゴンの数によっては【範囲攻撃】も併用しますね。


神城・瞬
【真宮家】で参加。

これは、とても大きい島ですね。こんなのがいつまでも跋扈してると多大な被害がでるでしょう。早く倒すべきですね。

僕は後方支援を担当。光と吐息に当らないよう注意。いざという時は、【見切り】【オーラ防御】で対処します。【高速詠唱】【全力魔法】で氷晶の矢を【範囲攻撃】でうち、ドラゴンの群れごと攻撃していきます。【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】も乗せますね。


花巻・里香
ふふっ巨大化と来たら勿論、強化もしてあげないとね。
先の戦いで巨大化したまま捕食炉の封印を1段階解いて【捕食衝動】を発動し、からくり人形の真の姿を解放するわ
別にコレ(ドラゴンや浮島)はもう食べてしまっても構わないのでしょう?

からくり人形の鎌と十指の糸(フォース・ストリング)を組合せて鎌を糸鋸状に。
巨大化に伴う不足分の糸は宝石の体に内包されたエネルギーを引き出して糸変換と延長。
宝石の体の煌きで擬似餌として誘惑し誘き寄せたドラゴン達を糸鋸状の鎌や十指の糸で捉え抵抗する間も与えずに【蟲惑の小部屋】へ送るわ。
そこは捕食炉の粒子によって、獰猛化した蟲達の小部屋。
瞬く間に恐怖し脱出の思考も奪ってあげなさい



●救援、真宮家
 硬直する街道での戦い。
 この場を持たせる猟兵達もかなり辛そうだ。
「救援要請を受けて、来てみれば……」
 娘、息子と共に駆け付けた真宮・響(赫灼の炎・f00434)。
 豪快さを抱かせる【真宮家】の母親の視界には、巨大な浮島があった。
「うわあ、凄く大きいお魚……島ですね!!」
 響によく似たややおっとりした娘、真宮・奏(絢爛の星・f03210)はアンコウの姿をしたオブリビオンに圧倒されかけていた。
「これは、とても大きい島ですね。こんなのがいつまでも跋扈してると多大な被害が出るでしょう」
 そして、血の繋がらぬ息子、金髪にオッドアイの神城・瞬(清光の月・f06558)は、氷の結晶のように透き通った『六花の杖』を手にして一言。
「早く倒すべきですね」
「いっぱい、人が潰されちゃいそうです。即急に退去願わないとですね」
 瞬の呼びかけに応えた奏は家族を守るべく前に出て、『エレメンタル・シールド』を突き出して身構える。
 そんな子供達の主張に、響も頷いて。
「このような物をいつまでも放っておけば、多大な被害が出るね」
 一肌脱ぐべく、彼女は足音を立てずに戦場となる街道を立ち回り始めるのだった。

●押さえつけている間に……
 災厄の浮島は現状、猟兵達の攻撃によって動きを止めてはいる。
「ふふっ、巨大化と来たら勿論、強化もしてあげないとね」
 その中で、里香は浮島の真上から、巨大化させた花蟷螂のからくり人形を使って押さえつけていた。
「封印解除――」
 その捕食炉の封印を彼女が一段階解くと、周囲に煌めく粒子が飛び始めた。
 対する災厄の浮島は自ら動かずとも、その背に住まうドラゴンをけしかけて猟兵を攻め立てる。
 里香もドラゴンから攻撃を受けてはいたが、浮島を仕留めるべく着実に準備を整えていたようだ。
(「光と吐息には注意ですね」)
 次なる相手の攻撃を警戒する瞬。
 彼は相手の正面に立たぬよう立ち回りながら高速詠唱し、氷の矢を全力で発していく。
 広範囲に向けて瞬が放った無数の矢は、次々に浮島の体へと突き刺さっていった。
 その間、盾を構える奏が前線で浮島の注意を前線で引く。
 飛来してくる炎、氷、雷の属性を持つドラゴン達のブレス、噛みつき、爪の薙ぎ払いは攻撃力に重点を置いたもののようだ。
「多少のドラゴンの攻撃はへっちゃらです」
 いずれの属性も耐性を持つ奏が凌いでいる間に、相手の背面へと回る響。
 ところが、敵は響の動きを把握していたのか、触角を後ろへと向けて閃光を放つ。
 バックするように、体当たりを繰り出してくる災厄の浮島。
 ただ、響はすぐさまカウンターとして、赤く光る光剣『ブレイズフレイム』で相手の尾目掛けて切りかかっていくのである。

 序盤から戦っていたメンバー達も、かなり披露してきている。
 ちさは折を見て光を天から降り注がせ、リィンは包丁で切りかかる合間に再度狐のツキくんを呼び出し、渾身の一撃を打ち込む。
 多少怯んでも、なかなか浮島が動きを止めぬのはその巨体故か。
 そして、群がるように飛来してくるドラゴンの群れへ、瞬が氷晶の矢を射放っていく。
 ユーベルコードで現れたドラゴン達はその矢に射抜かれ、1体、また1体と姿を消していく。
 構える『エレメンタル・シールド』から、奏は衝撃波を放って応戦する。
 浮島を正面で抑え続ける彼女だが、徐々に限界が近づいていく。
 さらに、浮島は口から吐き出す雲のような吐息は奏の視界を遮り、動きを止めてしまった。
 それでも、拠点防御で踏ん張る娘の状態を、母親の響は気遣う。
 娘の負担が大きいこと察した彼女は残像を織り交ぜながら、紅く光る刃を振り上げる。
「この一撃は竜の牙の如く!! 喰らいな!!」
 相手より速く2連撃を浴びせかけ、響は浮島の尾を切り落とす。
 すると、高度が維持できなくなってきていたのか、浮島の巨体がついに地面へと激突する。
 その時、里香の操るからくり人形が真の姿を現す。
「別に、コレはもう食べてしまっても構わないのでしょう?」
 彼女はからくり人形の持つ鎌と十指の糸で、糸鋸状に組み合わせる。
 巨大化に伴って不足する分の糸は、自らの宝石の体に内包されたエネルギーも使って延長していった。
 また、自らの体を輝かせた里香は己自身を疑似餌として、群がるドラゴン達をおびき寄せようとする。
 光につられてふらふらとやってきたドラゴンを、里香は糸鋸状の鎌や十指の糸で捕えて。
「蟲惑の小部屋――」
 彼女はその小部屋にドラゴンだけでなく、浮島の巨体すらも吸い込んでいってしまう。
 内部は捕食炉から放たれた光の粒子の影響もあって、獰猛化した蟲達が住まう部屋だ。
「瞬く間に恐怖し、脱出の思考も奪ってあげなさい」
 里香の呼びかけに応じ、蟲達は自らの数十倍もの体躯を持つオブリビオン達を喰らい尽くしていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『宴会をしよう』

POW   :    気合で食べ物を食べる。

SPD   :    速く食べ物を食べる。

WIZ   :    ゆっくりと食べ物を食べる。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●災厄は去りて
 七色鈴蘭のふくれアンコくんの群れ、そして、災厄の浮島を討伐した猟兵達。
 一行がその討伐報告を町へと持ち帰ると、人々から歓喜の声が上がる。
 災厄の浮島の降下は町からも確認されており、猟兵達が交戦する状況を固唾を飲んで見守っていたのだ。
 そして、討伐したふくれアンコくんが大漁とあらば、人々もこれを振る舞おうと躍起になり、調理に当たり始める。

 人々はアンコウ鍋に唐揚げを中心に、あん肝のソテーにアンコウ汁とアンコウ料理を作ってくれる。
 見た目がカラフルな色をしていたふくれアンコくん。
 肉質はほんのりピンクがかってはいたが、その味は他世界のアンコウと大きく変わる感じはしない。
 その味は格別。コラーゲンがたっぷり含まれており、あん肝の入った鍋などは実に濃厚な味。
 戦いで疲れた猟兵はに、ぷりぷりしたその食感をしばし楽しむ。
 大量発生したアンコくん達は大量にあり、どんどん料理が運ばれてくる。
 町の人々はすっかり宴会モード。
 アンコウ料理を合間に食べながら、人々は会話に花を咲かせる。
 猟兵達も戦いで空いたお腹を満たしつつ、仲間内で、あるいはこの世界の人々と触れ合う。
 さて、メンバー達はこの一時をどう過ごしているだろうか。
真宮・響
【真宮家】で参加。

アタシ達家族が討伐したのはでかいアンコウだけど、普通の大きさのアンコウも討伐したようだね。関わってない身でなんだけど、折角住民の皆が腕を奮ってくれるんだ。喜んで頂こうかね。意外と海産物に縁が無い生活してたから、アンコウがどんな味がどんな物が興味がある。

まあ、横に食べ盛りの奏がいるし、家族3人で食べる珍味も乙な物だ。あんこう鍋を3人で囲むのもいいね。美味しそうに食べる子供達を見るだけでも、この戦いの苦労が無駄でなかったと思うよ。


真宮・奏
【真宮家】で参加。

実は私達、ふくれアンコくん達の討伐には直接関わっていないんですけどね。大きい敵相手に踏ん張ったら、凄くお腹すきました!!実は海産物にあんまり縁がないもんで、アンコウ料理、楽しみです!!

から揚げ、あん肝、未知の味が一杯味わえて満足です!!家族でアンコウ鍋を囲めば、楽しい時間が過ごせると嬉しいです!!幾らでも食べれます。ああ、幸せです。


神城・瞬
【真宮家】で参加。

実はふくれアンコの討伐には関わってないんですが、折角のご厚意です。極上のアンコウ料理、頂きますか。実は山暮らしが常でしたので、海産物は未知の物が多いので、どんな味か、興味あったりします。

凄い食べっぷりの奏に微笑みつつ、まずあん肝を頂いて、奥深い味に感心。それに、家族3人であんこう鍋を囲めば、楽しい時間を過ごせるに違いないです。この時間を過ごせるならば、僕は何でも出来ますね。


花巻・里香
私はアンコウ料理の様子を見学させて貰いながら、のんびりといただきましょうか。
(見学をするものの実は料理自体はできません)

…まだ何処かで出てくるでしょうけど、アンコくんとは同じく擬態と捕食をする者の宿縁でしかないものね。
元々生息地域の環境によって味が変わる種だったらしいわ。
こうして調理され味わってしまうと、変わったところ…溶岩や凍土の地形に適応したアンコくんの味や食感も気になって仕方ないわね。
見つかるとは限らないけれど、不思議とアツアツやシャリシャリの食感だったり、あぁ毒沼ならチョット痺れる感じもあるのかしら。
あら、まだ見ぬ味を想像し追い求めたくなるのも冒険者の夢の一つでしょう?。


リィン・エンペリウス
やっとお待ちかねのアンコウパーティーだ~♪
アンコくんもいっぱいゲット出来たし、【大食い】なボクだけど、いっぱい食べても大丈夫だよね?

見た目はカラフルで料理の彩がすごいことになってるけど、この見た目でボクの知っているアンコウと同じような味なんてなんだか不思議な感じだよ。
とにかく色々な種類の料理を食べたいね。

出来るなら今回戦闘でいっしょに頑張ってくれたロウくんとツキくんもアララギで召喚して一緒にアンコウ料理を食べられたらうれしいな。
同行者も含めてみんなでわいわい美味しくたべよ~♪

アドリブ、絡み、ネタ大歓迎だよ!


霧城・ちさ
変わった食べ物ですしどのような食べ物か見ながらゆっくり食べますの
大勢で集まって食べるのは楽しいですわね
できれば新しい料理とか考えてみたいですの。美味しいお料理が増えたらまた楽しみが増えますわっ



●街を救った救世主
 依頼主である町の人々は歓喜に沸いていた。
 元々は、七色鈴蘭のアンコくんの群れを討伐してもらうだけの依頼。
 しかしながら、タイミングが悪ければ、巨大なアンコウ型をした災厄の浮島がこの街を襲い、壊滅する可能性すらあった。
 それだけに、街の人達も討伐に当たった猟兵達の働きを皆総出で讃える。
「英雄の凱旋だ!」
「貴方たちこそ、街の救世主だ!!」
 町の人達は、猟兵達へとしばらく休むよう促す。
 真宮家の面々も、それに加わっていたようだ。
「アタシ達家族が討伐したのはでかいアンコウだけど、普通の大きさのアンコウも討伐したようだね」
 豪快さを感じさせる一家の母親、真宮・響(赫灼の炎・f00434)は途中参加だっただけに、改めて依頼概要を確認していたようだ。
「ふくれアンコの討伐には関わってないんですが……」
 折角のご厚意だからと、真宮家の息子として育った神城・瞬(清光の月・f06558)はアンコウ料理をいただくことにし、完成まで待機していた。
「大きい敵相手に踏ん張ったら、凄くお腹すきました!!」
 真宮家の娘、真宮・奏(絢爛の星・f03210)もまた、ふくれアンコくんの討伐には直接関わってはいないものの。災厄の浮島討伐で空いたお腹を満たすべく参加する。
 海産物にはあまり縁がないという奏は、アンコウ料理の完成を楽しみに待つ。
「折角、住民の皆が腕を奮ってくれるんだ。喜んで頂こうかね」
 これまでの生活の中、響もまた意外にも海産物に縁がなかったと思い返す。だからこそ、アンコウの味に興味を抱いていたようだ。
「山暮らしが常でしたから、海産物は未知の物が多いですからね」
 瞬もまた母親の響と同じことを考えるが、果たしてアンコくんが海産物でよいのかどうかはまた別の話である。

 街の人々は、メンバーが持ってこられなかった分のアンコくんの回収へと動いてくれていた。
 運ばれてくるアンコくんは早速、街の調理人や主婦達が調理を始める。
 外側の色に比べれば、中の肉は控えめなピンク色といった印象。
 それでも、出来上がっていく料理は、他の世界から来訪した猟兵達にとってはカラフルなものに映る。
 調理の様子を、花のドレスを纏う花巻・里香(クリスタリアンの人形遣い・f05048)は興味を抱き見学させてもらっていた。
 料理自体はできない里香だが、自分達が倒したアンコくんがさばかれる様は目新しさを感じていた様子。
「……まだ何処かで出てくるでしょうけど、アンコくんとは同じく擬態と捕食をする者の宿縁でしかないものね」
 出来上がっていく料理を見ながら、彼女はふと考える。
 里香によれば、元々この七色鈴蘭のアンコくんは生息地域の環境によって味が変わる種だったらしい。
 合間に味見させてもらった彼女は、大きく目を見張って。
「こうして調理されると、変わった場所……溶岩、凍土の地形に適応したアンコくんの味や食感も気になって仕方ないわね」
 この後も、里香はアンコくんの討伐を視野に入れつつも、今回倒した分を後ほどのんびり頂こうと考えていた。

●皆でアンコウ料理を食べよう
 程なくして。
 休息をとっていた猟兵達へと、住民達からお呼びがかかる。
「やっとお待ちかねのアンコウパーティーだ~♪」
 街の人の準備の間、妖狐の少女、リィン・エンペリウス(もふもふ大好きグルメ妖狐・f01308)はお腹を鳴らし、料理ができるのを今か今かと待ちわびていた。
「アンコくんもいっぱいゲット出来たし、いっぱい食べても大丈夫だよね?」
 大食いなリィンは、お腹いっぱい食べられると期待していたようである。
 猟兵一行が連れていかれた場所に並べられたテーブルには、アンコウ料理がずらりと並べられていた。
「変わった食べ物ですわね」
 ふんわりとしたピンクの髪をポニーテールにしたお嬢様、霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)が珍しそうに料理を眺める。
 アンコウ鍋に唐揚げが中心で、その合間にあん肝のソテー、アンコウ汁などが並ぶ。
 それらの料理は、他所では見られぬ一風変わった彩りがある。ほんのりピンクがかった身。汁にもまたその色が溶け出ていた。
 リィンは早速、鍋を一口。その味は彼女の知っているアンコウとさほど変わらぬ味。
 ただ、街の人が事前に絶賛していた通り、とても美味しい。
「この見た目でボクの知っているアンコウと同じような味なんて、なんだか不思議な感じだよ」
 とにかく色々な種類の料理を食べたいと、リィンはテーブルの周囲を動き回り、次々にアンコウ料理を口にしていたようだ。
「できれば、新しい料理とか考えてみたいですの」
 どのような料理かと確認しながら、ちさも口にしていく。
 ピンクの皮などはぷるぷるとした食感が特徴的で、コラーゲンたっぷりなことから女性からの人気が高いのだという。
 美味しいだけでなく、お肌や体にも良い為、ちさも喜んでそれらを口にする。
「美味しいお料理が増えたら、また楽しみが増えますわっ」
 そばには、真宮家の面々の姿も。
「から揚げ、あん肝、未知の味が一杯味わえて満足です!!」
 家族で鍋を囲む奏はとても嬉しそうに鍋の中身をつつき、口にしていく。
 そんな奏の姿に、瞬も頬を緩ませながらも、あん肝をいただく。
 この場の食材は陸地を飛ぶアンコくんではあるが、アンコウの肝は海のフォアグラとも呼ばれる珍味。
 滑らかな舌触りながらも、濃厚な味。その奥深さに瞬も感心してしまう。
 美味ではあるが、それ以上に、母と妹の2人と過ごすことのできる素敵な時間に瞬は価値を見出していたようだ。
(「この時間を過ごせるならば、僕は何でも出来ますね」)
 そして、響。食べ盛りの娘は何とも微笑ましいし、こうして家族3人で食べる珍味も乙なものだ。
 美味しそうに鍋をつつき、唐揚げを口にする子供達。
 それだけで、この戦いの苦労が無駄でなかったと、響は考える。
「幾らでも食べれます。ああ、幸せです」
 そんな2人の視線を受け、奏はこれでもかと料理を頬張っていたようだ。
 リィンも街の人達の許可を得て、戦いで一緒に頑張ってくれた狼のロウくん、狐のツキくんをアララギで呼び出し、料理を食べていた。
「みんなでわいわい美味しくたべよ~♪」
「大勢で集まって食べるのは楽しいですわね」
 リィンの連れた動物達を見ながら、ちさも料理を口にして微笑む。
 また、里香も仲間達へとアンコくんについて色々と語り、別の場所に現れる個体がいれば追い掛けたいとのこと。
 溶岩地帯に現れるなら熱々のものや、凍土地帯であればシャリシャリとした食感のものが味わえるかもしれない。
 毒沼に現れるものなら、少し痺れるような感覚が味わえるのだろうか。
「あら、まだ見ぬ味を想像し追い求めたくなるのも、冒険者の夢の一つでしょう?」
 自身の宿敵でもあるアンコくんを、これからも追いかけるつもりであることを、里香は鍋をつつきながらも楽しげに語っていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月07日


挿絵イラスト