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エバーグリーン・グランピング

#アスリートアース #キャンプ


「グランピングに行くぞ」
 山立・亨次(人間の猟理師・f37635)は言葉少なく、しかし力強く言い切った。


 ――グランピングとは。
 グラマラスとキャンピングを組み合わせた言葉で、直訳すると豪華な野営をすること。
 つまり最初から設備が用意されていて、しかも快適。初心者に優しいキャンプ体験をさせてくれるものなのだ。
「慣れた奴には物足りないかも知れないけどな」
 そう言う亨次自身、慣れた側なのだろう。
 だが、初心者にはありがたいシステムなのは確か。
 さて、肝心の行き先は、アスリートアースの神奈川県某所。
 故郷でこの地の学園に在籍していた亨次にとって、馴染みのある場所でもあるのだろう。故郷にあったグランピング施設と似た場所があるのだと言う。
 山に囲まれ緑豊かな立地で、フラワーガーデンスペースも存在している。
 宿泊するのは専用のデッキと広めのドーム型テントから成るプライベートスペース。テントの中は中央の床が高く取りつけられ、安心して靴を脱ぎ、寛ぐことができる。また、床のタイプもフローリングにラグ敷の洋室、畳張りの和室から選べるらしい。
 そのため、繰り返すがテントの設営は必要ない。その分、自由に過ごせるわけだ。
 施設内では幾つかのレジャーが用意されている。
「ここは結構有名な造園会社が運営しててな」
 植物園やフラワーガーデンなども手掛けているらしいこともあって、一番の目玉はフラワーアレンジメント体験なのだそうだ。今は夏の花をメインに行われている。花屋で売っているような園芸用の花も勿論だが、野に咲く名前も知られていないような花も並べられているとのこと。
 他にも、生豆から自分好みに珈琲の焙煎ができる体験や、農園まで足を伸ばせば今の時期ならぶどう狩りもできる。
 勿論、レジャーには参加せずとも緑溢れる山々やフラワーガーデンの絶景を満喫してもいい。
 その後は、お待ちかねの食事の時間。ここでは地元の新鮮な食材をふんだんに使った、シェフ考案の豪華な季節のコース料理が楽しめる、のだが。
「今回、それは辞退した」
 なんで!?
「自力で一から準備して作るキャンプ飯が、キャンプの醍醐味だと思ってるからな」
 そこは本職猟理師としては譲れないポイントだったらしい。
 ただ、食材自体は肉や野菜をメインに厳選されたものを用意してくれるとのことで、設営前のバーベキューセットも貸し出してくれる。それらは自由に使っていいそうだ。
 設営と調理は自分でやろうね、と言うことなのだろう。
「定番はバーベキューにホットドッグ、ラーメン……最近はアヒージョなんかも人気なんだったか? ああ、作ろうと思えばスペアリブやローストビーフ、デザートなんかも作れるな」
 意外と、色々な料理が作れそうだ。
 そして食事を終え、満足したら。
「自然の中だからな。星が綺麗に見える」
 外に出て、デッキスペースのカウンターやテーブルから空を見上げても、テント内のカーテンを開けたままにして中から楽しんでもいいだろう。夏の星座が、そこには広がっている。
 また、デッキからも降りればキャンプファイヤー代わりにスウェーデントーチが明々と燃えているから、火を囲んで歌ったり踊ったりも、きっと楽しい。
 テントの中でお喋りやゲームに興じるのも乙なものだ。キャンプの夜の過ごし方は、思い思いに。
「で、皆で朝日を迎えて、帰るぞ」
 少し贅沢なキャンプを、心のままに楽しもう。


絵琥れあ
 山奥暮らしのため、余りキャンプに行こうと言う発想がない絵琥れあです。
 でもグランピングはちょっと興味ある。そんな我欲から生まれたシナリオです。
 いつもお世話になっております。

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:日常『ちょっと寄り道』
 第2章:日常『キャンプめしを食べよう!』
 第3章:日常『キャンプの夜を楽しもう』

 全編通してお遊びシナリオ。敵なし、危険なし。
 ダークリーガー? どちら様でしょうか?

 オープニングでも軽く触れてはいますが、レジャーやご飯の材料など、詳細は断章にて。
 また山立・亨次を始めとした、拙宅のグリモア猟兵たちも全員おりますので、お声がけがあればレジャーや料理のお手伝いなどいたします。
 但しまともに料理出来る者は限られています(料理は失敗になっても判定自体が失敗になるわけではありません)。

 各章、断章公開後すぐに受付開始の予定です。
 ですが基本的には他シナリオ優先になるので『プレイングが来たら書く』のんびり執筆になるかと思われます。
 と言った全てにおいてのんびりシナリオですが、ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします!
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第1章 日常 『ちょっと寄り道』

POW   :    体力の続く限り遊ぶ

SPD   :    計画的にあちこち回る

WIZ   :    美しい景色や美味しい名産品を楽しむ

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 現地に到着!
 本日は晴天、絶好のキャンプ日和!
 と言っても、今日はグランピングだ。テント設営など一から楽しみたい者にとっては物足りないかも知れないが。
 手軽に、荷物少なく楽しめるのがグランピングの売り。時間が多めに取れる分、ここでしかできないような体験をしよう。
 さあ、何をしようか。
 緑と花に恵まれたこの場所では、やはりその豊かな自然を活かしたレジャーが多い。
 大自然を感じながらのフラワーアレンジメント体験では、花々の共演を楽しめる。
 作れるのはブーケにアレンジメント、更に今の時期限定で、ブーケよりも小さなミニブーケも。
 彩るのは芍薬、向日葵、紫陽花、クルクマ、デンファレ、トルコキキョウ、アルストロメリア。キソケイ、テマリソウ、アンスリウム、ルリタマアザミ、ドウダンツツジ。昼顔、山百合、待宵草、キリンソウなども並んでいる。
 花だけではなく、少し歩いて農園まで足を延ばせば、今はぶどうが実る時期だ。
 勿論、ぶどう狩りを体験して、収穫したものは自由に味わうことができる。
 生豆から好みで焙煎した、オリジナルのコーヒーを片手にデッキスペースで至福のひと時を味わうのも乙だろう。
 そうでなくとも、自由に散策するのもいい。緑一面、連なる山々の雄大な景色や、フラワーガーデンの色とりどりの花々が、癒しの時間を提供してくれるはずだ。
 楽しみ方は、人それぞれ。準備ができたら、大自然へと足を踏み出そう。
鳳凰院・ひりょ
【夕闇】
アドリブ歓迎

今日はリチャードさん、るこるさん、ミリアリアさんと4人でキャンプ!っと、キャンプじゃなくてグランピングか

キャンプは経験あるけどグランピングは初体験になるなぁ
色々手間のかかる準備の部分を省略出来るのはなんだか新鮮だな

っと、珈琲の焙煎をやるんだね
これも俺、実は初めてなんだよな…珈琲は飲むには飲むんだけど
面白そうだし俺も体験してみて帰ってから自分でもやってみるのも良さそうだ

おっかなびっくり焙煎を体験
煎り具合によって風味が変わるのか、奥が深いなぁ…

お、フライングディスクか!やるやる!
おぉるこるさんの所の子、確かに可愛いねぇ
うちの子達は…召喚すると数が凄い事になっちゃうから今回は断念


ミリアリア・アーデルハイム
【夕闇】
いい眺め、流れる雲を見ているだけでも楽しい!
でも、ぶどう狩りもしたいし、アルプホルンも吹きたいし、フライングディスクもしたいです!

コーヒーの出がらしで燻製が作れるんですか?燻製美味しいですよね、焙煎も面白そうですしやってみましょうか。生の豆って緑っぽい・・・あら煙が、って火が!!
あ~、るこるさんのはすごくいい香り。美味しいコーヒーぃ
(すかさず)ご馳走になります!(ありがたや)

空気も爽やかですし、みんなでフライングディスクしましょうよ!フラーファちゃん可愛いんですよ。ね、るこるさん!鳳凰院さんとライナスさんも、早く早く!

後でぶどういっぱい採ってきますから、私にも燻製くださいねっ。


夢ヶ枝・るこる
■方針
・【夕闇】
・アド/絡◎

■行動
グランピング、良いですねぇ。
楽しみですぅ。

レジャー前に【豊饒現界】を発動、強化した[料理]で時間のかかる仕込みを終えておきますねぇ。

知識は有りますが、アウトドアでの『珈琲焙煎』は初めてですし、楽しみですぅ。
確か『常に鍋をゆするかかき混ぜムラを防ぐ』『薄皮が剥がれたら取り除く』等に注意しつつ、爆ぜる音で焙煎度合いが判る筈ですから、少し多めにご用意し、一般的な『浅煎り』『中煎り』『深煎り』を一通り試してみたいですねぇ。
飲み比べても楽しそうですし、宜しければ皆さんも如何でしょう?

フラーファさん、ミリアリアさんがお呼びですよぉ?
折角ですし、軽く体を動かしましょうかぁ。


リチャード・ライナス
【夕闇】
美味しい物・楽しそうな事に釣られ参加(普段はお供え物で食い繋ぐ生活
「お誘いありがとう。焙煎した珈琲を頂くのは久しぶりだな(わくわく

焙煎はやったことないので見学「ふむふむ(メモ取りつつ、るこるの挙動を注視
飲み比べ「いただきます(手を合わせ)るこるは流石だな。俺が適当に作る『泥水』とはエライ違いだ(驚嘆

「フライ(食べられるやつ!)んぐ、でぃすく…(食べられないやつ
でも食い付きは良く、子達含め皆と楽しく遊ぶ
が「アカン(途中でリタイア←体力ない
可愛らしい皆の様子に和む「たまにはこういうのも必要だよな(微笑

俺もアウトドアっぽいことをやろうかな?
珈琲の出がらしを使って燻製を作ろう(第2章へ続く




(「今日はリチャードさん、るこるさん、ミリアリアさんと4人でキャンプ!」)
 鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)と、夕闇亭に集う仲間たちは早速、大自然の空気を満喫していた。
(「っと、キャンプじゃなくてグランピングか」)
 そう、今日はテントなどの設営準備なし。
「キャンプは経験あるけどグランピングは初体験になるなぁ」
「そうなんですかぁ?」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が尋ねれば、ひりょはこくりと頷いて。
「色々手間のかかる準備の部分を省略出来るのはなんだか新鮮だな」
「ですねぇ。キャンプと聞くとテントを張って、から思い浮かべてしまいますし……でもグランピング、良いですねぇ」
 皆でこうして出かけることが決まった時から、楽しみにしていたのだ。るこるの胸も期待に膨らむ。……いや、物理的な意味ではなく。少なくとも今回に関しては。
 ともあれ、一から始めるキャンプ体験は、機会があれば別の機会に楽しむとして――今日は皆で思い切り遊ぼう! と言うことで。
「いい眺め、流れる雲を見ているだけでも楽しい!」
 うーんと伸びをするミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)も、視界一杯に広がる光景を楽しむ。
 晴れ渡る青い空、爽やかに吹き抜けるそよ風、緑の山々より遥か高くを流れる白い雲。アウトドアには絶好の日和!
「でも、ぶどう狩りもしたいし、アルプホルンも吹きたいし、フライングディスクもしたいです!」
 時間はたっぷりあるのだから、沢山楽しみたい、心ゆくまで満喫しなければ、勿体ない!
 ミリアリアのその言葉が、贅沢なんてことがあるだろうか。だってこれは謂わば『豪華な野営』なのに、そんなことはあり得ない。
「珈琲の焙煎も面白そうですし、やってみましょうか」
 そんなレジャー体験の幕開けは、オリジナル珈琲の焙煎から。
「お誘いありがとう。焙煎した珈琲を頂くのは久しぶりだな」
 一見するとちょっと格好いいが、ごく普通の好青年と言った風体のリチャード・ライナス(merchant・f29694)の正体は、神の一柱。今は大幅に力を失っているものの、信仰は健在であり、お供え物で日々食い繋いでいる身――としては。
 自分好みの珈琲を焙煎できて、仲間たちと遊べて、美味しいものも食べられる、そんな体験へのお誘いにわくわくと心躍らせてしまうのも、無理のないこと。
「っと、珈琲の焙煎をやるんだね」
 ひりょもそろそろ時間かと、スタッフさんに準備をお願いに。
 他の三人も、荷物を置いてデッキスペースに集合――の前に。
「あれ、るこるさんは何を?」
「大いなる豊饒の女神、《楽園の地》の豊かなる恵みと力をお貸しくださいませ――っと、ああ、これですかぁ?」
 ミリアリアがるこるの手元を覗き込むと、何やら仕込み作業を行っている。実は先程の祈りは自身の会得した技能を高めるためのもの。
 折角のお誘いなのだ、この後の料理タイムで少しでも美味しいものを皆に提供したい。と言うことで、底上げされた自身の料理スキルで時間のかかる仕込みを済ませておく。これも時間節約術である。
 るこるの方の仕込みが済んだところで、改めてデッキへと集合。
「これも俺、実は初めてなんだよな……珈琲は飲むには飲むんだけど。面白そうだし俺も体験してみて帰ってから自分でもやってみるのも良さそうだ」
「私も知識は有りますが、アウトドアでの『珈琲焙煎』は初めてですし、楽しみですぅ」
 実は皆、初体験。
「確か『常に鍋をゆするかかき混ぜムラを防ぐ』『薄皮が剥がれたら取り除く』等に注意しつつ、爆ぜる音で焙煎度合いが判る筈ですから……」
 丁寧に慎重に焙煎するるこる。
 それに倣って、おっかなびっくりながらひりょもレッツチャレンジ!
「煎り具合によって風味が変わるのか、奥が深いなぁ……」
「少し多めにご用意し、一般的な『浅煎り』『中煎り』『深煎り』を一通り試してみたいですねぇ」
「ふむふむ……」
 一方、今回は見学のリチャード。
 二人の、特にるこるの挙動を注視しつつ、メモメモ――と、何やら近場から妙な香りが……?
「生の豆って緑っぽい……あら煙が、って火が!!」
「おっと。大丈夫か?」
 ミリアリアの豆が火を噴いてる!?
 しかしリチャードが冷静に鎮火!
 残された焦げた豆。かなしい。
「あら、チャフに引火しちゃいましたかぁ……」
「剥がれた生豆の表面の薄皮のことだっけ。火加減、難しいよね」
 るこるとひりょもフォローしつつも苦笑。いたたまれないミリアリア。
 次こそは……! とリベンジを誓う中、二人の焙煎した珈琲が完成。
「あ~、るこるさんのはすごくいい香り。美味しいコーヒーぃ……」
「飲み比べても楽しそうですし、宜しければ皆さんも如何でしょう?」
「ご馳走になります!」
 ミリアリア、すかさず挙手。ありがたやありがたや。
「じゃあ俺も。いただきます」
 リチャードも手を合わせて、ご相伴に預かります。
「はぁ、美味しい……浅煎りだと酸味が強く感じますね」
「逆に深煎りだと、苦味が強く出るのかな?」
 味わいつつ、その違いを堪能するミリアリアとひりょ。るこる自身も一口味わって。
「上手く行ってよかったですぅ。機会があったら、8段階ごとの煎り方にも挑戦してみたいですねぇ」
「そんなにあるんですか!?」
 驚愕するミリアリア。そうらしいです。
 そして静かに飲み終えた、リチャードもぽつりと。
「るこるは流石だな。俺が適当に作る『泥水』とはエライ違いだ」
「泥水……」
 驚嘆に目を丸くするリチャードが、自分のこととは言え、さらりと言い放ったあんまりな喩えに、本人曰くの『適当』とは如何ほどのものだったのだろうか……と、ひりょは再び苦笑するしかなかった。


 深い深い、珈琲の世界を堪能した後は。
「空気も爽やかですし、みんなでフライングディスクしましょうよ!」
 言うが早いか、ディスク片手に準備万端のミリアリア。
「フラーファちゃん可愛いんですよ。ね、るこるさん!」
 きらきらおめめをるこるの方へ。
「フラーファさん、ミリアリアさんがお呼びですよぉ? 折角ですし、軽く体を動かしましょうかぁ」
 そう言って立ち上がった、るこるの傍らから飛び出したのは。
「わう!」
「わふっ」
「ばうあう」
 可愛らしい三匹の柴犬――いやこれシバベロスだ!?
 るこるによると、とある河原で拾ってきたらしい。因みに賢くて人懐こい女の子だそうだ。わっふわっふと尻尾を振って駆け出してゆく。
「鳳凰院さんとライナスさんも、早く早く!」
 ウッキウキでフラーファちゃんに取ってこーいしつつ、ミリアリアはひりょとリチャードにも声掛け。
「お、フライングディスクか! やるやる!」
 ひりょも参戦決定!
 そしてリチャードはと言うと。
「フライ! ……んぐ、でぃすく……」
 一瞬食べられるやつかと思ったが、そんなことはなかった。かなしい。
 それでも食いつきはよく皆に混ざり、全員で楽しむことに。
「わっふー♪」
 しかし柴、もといシバベロスの俊敏性がとんでもない。名指しされない限り、大抵真っ先にキャッチするのはフラーファちゃんだ。
 今も、ひりょの脇をすり抜けてジャンピングキャッチ!
「おぉるこるさんの所の子、確かに可愛いねぇ」
 褒めて! と言いたげにひりょに寄るフラーファちゃんの姿は文句のつけようもなくきゅーと。
 全ての頭を撫でてやれば、上機嫌にディスクを投げたミリアリアの元へ戻ってゆく。
「うちの子達は……召喚すると数が凄い事になっちゃうから今回はやめておこう」
 ひりょが呼べば、猫や小鳥などの小さな動物たちも集ってくれるのだが、流石に100匹超は多すぎるため、やむなく断念。
 と、ひりょの近くでぺしゃりと潰れるような気配が。
「……リチャードさん?」
「アカン」
 完全にダウンしていた。
 先程までは確かにフラーファちゃん含め、皆と楽しく遊んでいたのだが、如何せん体力が保たなかった。敢えなくリタイア。
 そんなわけで見守る側に回るリチャードだが、それはそれで皆の楽しげな姿は心温まるもの。
 無邪気に遊ぶ様子は何だか可愛いなあ、なんて微笑みを浮かべて。
「たまにはこういうのも必要だよな」
 戦いばかりの日々では、心も荒んでしまうから。
 時には息抜きも、悪くないだろう。
「……さて、俺もアウトドアっぽいことをやろうかな?」
 体力勝負は残念ながら撃沈してしまったが、運動だけがアウトドアではないと。
 リチャードが集め始めたのは、先程の珈琲の出がらし。これをスモークチップ代わりに燻製を作る心算。
「珈琲の出がらしで燻製が作れるんですか? 燻製美味しいですよね」
 ひょこんと顔を出すミリアリア。フラーファちゃんも一緒にひょこん。
 そんな光景に、リチャードの笑みも思わず深まる。
「仕込みに時間がかかるのは変わらずだけど……夕飯の時間までには出来るようにしておくから」
「後でぶどういっぱい採ってきますから、私にも燻製くださいねっ」
 勿論、とリチャードが頷けば、ぱっとミリアリアの表情も明るく輝いた。
 さあ、夕食の時間まではまだまだだ。
 もっともっと、遊び尽くそう!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

巨海・蔵人
【ワンダレイ】
◼️心情
こういうのがロハスっていうのかな?
キマフュだと自然って無いし、他所だと荒々しいものだし。
アース系世界くらいかな、程好く楽しめる自然って、
そう言うわけで今回は皆とたのしくキャンプの様子を配信だね。
まずは、撮影許可からだね

【今日は楽しくグランピング】

山立さんの所で食材の確認と道具を予約して、コーヒー用にもミルクをもらってくるね。
ぶどう狩りは、食べるのは程々、持ち帰るのは夜のデザートにしよう。
後はコロンビアがあれば煎りながらテレビウムドローンで皆の様子を撮影して見たりキャロリンと戯れたりだね。
珈琲は牛乳に直接おとしてカフェオレに、夜の分と明日の朝用に水出しコーヒーをしてみるよ


尾守・夜野
■POW
■ワンダレイ
こんな時じゃねぇと羽伸ばしてやれないしスレイといくぜ

草原に行くまではスレイに保冷箱運んで貰う
中身は冷たい飲み物
欲しい人に渡す

「歓迎するってさ」
俺乗せるより喜んでるんじゃないか?これ
ご機嫌でアスカを乗せて散歩してる
「最初は…ゆっくりのがいいかね?」
最初は引いてゆっくり目に後はアスカとスレイに任せよう
…俺の足だと追いつけんし

離れて日陰で保冷箱と留守番しながら近くの花眺めたり散歩したり
ま、暑いの嫌いだから基本日陰から出ないし見守りながらだが

「どういたしましてだと…多分
お!あんがとな!ん。旨い…ってわかったスレイも」

土産用の葡萄を保冷箱にしまい
後は珈琲を入れる体験だ

今度はスレイが留守番で動物も飲めるジュース桶に入れて木陰に居て貰う

…カフェイン多い方が好きだが味は深煎りのが好きなんだよな…

帰り道BBQ機材もスレイに運んで貰うぜ


アスカ・ユークレース
【ワンダレイ】夜野のスレイちゃんに乗せて貰って乗馬で草原を散策
よろしくお願いしますね?

最初はゆっくり常歩で行くわ
初めての乗馬だしまずはバランスや感覚を覚えないとね
わ、と……!思ったより揺れるのね……!

慣れてきたら景色を眺めて楽しんだり
少し速歩にして貰って駆け抜けて風を切る心地好さを楽しんだり

最後には乗せて貰ったお礼も欠かさないように

戻って来たらフレスベルクの採ってきたブドウをおやつに珈琲ブレイク
甘くて瑞々しくて最高……!動いて渇いていた喉が潤っていくわ……
珈琲は練乳をたっぷり入れたベトナム風アレンジでいただこうかしら?

アドリブ絡み歓迎


李・玉明
【ワンダレイ】アドリブ絡み歓迎!
呼び方:リーゼ、フレス、アスカ、やの、くらんど。

わーい♪ みんなでグランピングなのじゃ!
楽しむのじゃー!

まずはリーゼのところのキャロりんと一緒に遊ぶのじゃ!
芝生や花畑を駆け回ったり、転がったりしてはしゃぐのじゃー!
フリスビーとかもできるかのう? いっぱい遊ぶのじゃ♪

たっぷり遊んだら戻ってきて一休みなのじゃ!
フレスの採ってきたブドウをみんなでいただくのじゃー!
コーヒーはブラックを味わってからミルクを足して、味わうのじゃ~♪
(※育ちはいいのでコーヒーも嗜めます)
ん~♪ 煎りたてで、香ばしくて美味しいのじゃ!

くらんどのドローンに手を振って、まったりするのじゃ♪


フレスベルク・メリアグレース
【ワンダレイ】
ふふ、楽しいですね、こういうの

そういって動きやすくシックな灰のブラウスと紫のフレアスカートの私服を着てワンダレイメンバーと共に

わたくしはブドウ狩りを
ここまで瑞々しいブドウなら実家の児童養護施設の子供達にも上げたいですからね

ブドウを一通り収穫し終えた後、夜野さん達フラワーガーデンの外で待機しているメンバーに皮をむいた状態で皿に盛り付けて差し出しますね
喉が渇く時期ですからね、これで潤してください

ユイミンさん達にもブドウを振る舞った後、コーヒーを淹れますね
珈琲は執務を行うようになってからよく嗜む様になりました
アース系世界のグアテマラを淹れ、ミルクと砂糖を入れながら口に運びます


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【ワンダレイ】
※アドリブ絡み他歓迎

グランピング、一度やりたくてねえ
旅団の皆にお誘いを掛けてみた次第さ♪

◆散策
ペットのシバベロス【キャロりん】と
ドッグランついでの散歩に出発
《わぅ♪》(うきうき)

玉明さんとも即行で仲良しだねぇ♪
競争・花畑ゴロゴロ・フリスビー…可愛い
《わふーんっ♪》(ぴょーんっ)

アタシはそんな風景に癒やされようか♪
《くぅん♪》(じゃれじゃれ)

◆コーヒー
キャロりんはスレイ共々日陰で荷物番
機材レンタルはイイのあった?
《わふぅ♪》(ぱたぱた)

コーヒーは職業柄ブラック派
フレスさんのもそのまま…ん、いい香り♪
へえ、練乳?そういうのもあるんだね

ブドウも少しもらうよ♪(撮影に気付き手を振りつつ)




「わーい♪ みんなでグランピングなのじゃ! 楽しむのじゃー!」
 李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)、ウッキウキで会場入り!
 だって見渡す限りの大自然、そして振り返れば旅団の友達がいる。これを楽しまずしてどうしろと言うのか。
「ふふ、楽しいですね、こういうの」
 そんな玉明の背中を微笑ましげに眺めつつ、青々と爽やかな空気を堪能するフレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)。
 今日の彼女の装いは、シックな灰のブラウスと紫のフレアスカート。動きやすくもありながら、上品さも損なわれてはいない。ふわり、スカートの裾が柔らかくそよぐ風にはためいた。
「グランピング、一度やりたくてねえ」
 皆で力を合わせて苦楽を分かち合うキャンプもいいけれど。
 大自然の中で寝食を共にする楽しみはそのままに、より沢山遊び倒せるグランピングも、きっとかけがえのない体験になると思ったから。
 飛空戦艦ワンダレイの仲間たちに、こうしてお誘いを持ち込んだのはリーゼロッテ・ローデンヴァルト(マッド&セクシーなリリー先生・f30386)だった。
 その、やや後方。
「こういうのがロハスっていうのかな?」
 ふむ、と広がる青空、山々を見渡す巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)。
(「キマフュだと自然って無いし、他所だと荒々しいものだし。アース系世界くらいかな、程好く楽しめる自然って」)
 キャンプ技能がユーベルコードに昇華する世界なだけはある。と、納得の表情。
 そして更に更に、その後方から。
 ぱからぱからと、緩やかに響く蹄の音。
「こんな時じゃねぇと羽伸ばしてやれないし、偶にはいいだろ、スレイ」
 尾守・夜野(墓守・f05352)の愛馬スレイ――もとい、スレイプニールの足音だ。
 リードロープを軽く引いて、誘導する。普段は戦闘時に騎乗させて貰ってばかりだから、今日はこの自然の中で羽を休めて欲しいと。
 ただ、あともう少しだけ荷物持ちはお願いしてしまうけれど。その背に乗せた保冷庫には冷たい飲み物が入っていて、欲しい人にはすぐに渡せる気配り満点仕様。
 勿論、スタッフさんに抜かりなく許可は取っております。
「よろしくお願いしますね?」
 働き者のスレイに優しく声をかける、アスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)。
 実はこの後、草原でスレイに乗せて貰う約束をしているのだ。爽やかな風を受けての乗馬、散策。当然ながらこの施設自体に馬はいないから、これは猟兵の特権と言えるだろう。
 応えるように、スレイも小さく嘶いた。
 今日は、倒すべきオブリビオンもいない。本当に、ただのんびりと遊ぶだけ。そんな一日だ。
「そう言うわけで、今回は皆とたのしくキャンプの様子を配信だね」
 それが蔵人の日常ゆえに。
 でもまずは、撮影許可から――それがお出かけ配信の基本なのです。


「はい、今日はこれから僕の生配信。皆の『イイね』が力になる愉快なバイオモンスター、蔵人君。イイねと応援、よろしくおねがいしまーす」
 お決まりの前口上と共に、撮影そして配信開始。
 伊ーOctopus【まう】を始めとした自律式テレビウム型のビデオドローンたちの視界、もといレンズ一杯に収められるのは、蔵人とそのバックに広がる広大な青と緑。
「今日は楽しくグランピング。食材の確認と道具を予約して、珈琲用にもミルクをもらってくるね」
 早速、このグランピングを企画した亨次の元へ。
 食材はやはり、契約農家で収穫された無農薬の夏野菜と、バーベキューには欠かせない肉がメインのようだ。だが、旬の果物や、種類はそう多くはないが魚も用意できるとのこと。
 また、乳製品や卵などもあり、デザートを作ることもできそうだ。一先ずは予定通り、珈琲用のミルクを確保する。
 そんな蔵人たちから、少し離れたところ。
「わぅ♪」
 うきうき、上機嫌でスキップするように芝地を散歩するキャロりん。
 キャロりんとは、リーゼロッテのペットの三匹の柴犬――じゃない。シバベロスだ。着実にアスリートアースにも進出しつつある。
 頭毎に性格は多少違うが、幼く甘えん坊なところは共通な女の子。今日もリーゼロッテと出かけられるのを楽しみにしていた模様。テンション、アガってます♪
 そして玉明も、それに同行。ぴょんぴょん歩くキャロりんを見ていたら、玉明もますます楽しくなってきて。
「キャロりん、一緒に遊ぶのじゃ!」
「わわんっ♪」
 青々と茂る芝生の上で追いかけっこ。
 無邪気に駆け回る様子を、微笑ましげに見守るリーゼロッテ。
「玉明さんとも即行で仲良しだねぇ♪」
 わふわふと玉明にじゃれるキャロりん。
 仲良く競争しつつ、花畑に辿り着けば花に埋もれてごろごろと。
「楽しいのう♪ のうキャロりん♪」
「きゅーん♪」
 花を纏った愛くるしい一人と一匹(?)の姿はまるで、花畑に住む妖精のようだ。
 だがふと、玉明ががばと起き上がる。
「フリスビーとかもできるかのう?」
「芝生の方でなら問題ないってさ」
 こんなこともあろうかと、リーゼロッテが確認済み、フリスビーも抜かりなく持参しております。
「いっぱい遊ぶのじゃ♪」
「わふーんっ♪」
 玉明、早速第一投!
 ぴょーんと軽やかに走って跳んでキャッチ!
 得意げにとことこ、玉明に差し出すキャロりん。
(「競争に、花畑ゴロゴロ、フリスビー……可愛い」)
 天使たちの戯れに、ほんわかするリーゼロッテ。ここは楽園か?
(「アタシはそんな風景に癒やされようか♪」)
 和みつつ、玉明とキャロりんの様子を見守る。
「くぅん♪」
 目一杯遊んで、構って貰えて、ご満悦のキャロりん。
 玉明にじゃれじゃれ、リーゼロッテにもじゃれじゃれ。花と緑と可愛いが沢山、ここは圧倒的癒し空間!


 一方その頃、芝生よりも背の高い草が生い茂る草原スペース。
 穏やかにそよぐ風を一身に受けるスレイに、改めてアスカがご挨拶。
 ヒン、とひとつ嘶けば、夜野にはスレイ自身も穏やかな心地でいるのだと察して。
「歓迎するってさ」
「それじゃあ、失礼しますね……っと」
 大人しく、微動だにせず待ちの姿勢のスレイの背へと、夜野の助けを借りて上るアスカ。
 視界が高い。広がる大自然の光景も、先程までとは違った顔を見せているようだ。
「最初は……ゆっくりのがいいかね?」
 夜野に尋ねられて、アスカは頷く。
(「初めての乗馬だしまずはバランスや感覚を覚えないとね」)
 何事も最初が肝心だ。無茶はせず、最初はゆっくり常歩で行こう。
 夜野の先導で、スレイが歩き出す。リードを引いて緩やかに――なのだが。
「わ、と……! 思ったより揺れるのね……!」
 落ちないように、しっかりと手綱を握って、重心を身体の中央の芯へ。少し崩れかけた姿勢を正して、スレイの動きに合わせて身体でバランスを取る。
 アスカが少しずつ慣れてくると、スレイも歩きやすくなったのか、足取りが軽やかに。
「俺乗せるより喜んでるんじゃないか? これ」
 心なしかご機嫌な様子で悠々と歩くスレイに、思わず微苦笑を浮かべる夜野。
 乗り手のアスカの方にも、景色を眺めて楽しむ余裕が出てきたようなので。
「そろそろ放してみるか?」
「はい、お願いします……!」
 夜野がリードロープを外す。スレイが自らの意思で、或いはアスカの求めで歩き出す。
 後はアスカとスレイに任せよう――と、見守りつつそっと夜野はその場を離れた。
(「……どの道、俺の足だと追いつけんし」)
 アスカたちの姿が常に見える程度の日陰まで移動。そこには先程の保冷庫があり、一緒に留守番タイム。
 近くの花を眺めたり、時折その場を立って軽く散策するだけでも気分転換になるものだ。
 とは言え、暑いのは嫌いなので常に日陰ポジションはキープですが。
 そして勿論、慣れてきたとは言え乗馬初体験のアスカの様子に常に気を配ることも忘れてはいない。
 改めて夜野がそちらを注視すれば、アスカはスレイへ少し速歩にして貰い、駆け抜けて風を切る心地好さを楽しんでいた。
 この分なら、引き続き任せても大丈夫そうだ。油断はできないので、見守りは続行だが。


 その頃、フレスベルクと蔵人は少し足を延ばして農園へと移動していた。
 この時期はぶどう、特に小粒のものが旬の盛りで、大粒のものも負けじと房を連ねている。
「ぶどう狩りは、食べるのは程々、持ち帰るのは夜のデザートにしよう」
「ええ、それにここまで瑞々しいブドウなら、実家の児童養護施設の子供達にも上げたいですからね。お土産の分も少々……」
 まずは蔵人がデザート用の、フレスベルクがお土産用のぶどうをそれぞれ収穫。
 それから、二人も穫れたてをいただきます――の、前に。
 ベンチのある簡易東屋に、スタッフさんが用意してくれた氷水があったから、それに少し浸して。
 改めて、二人揃っていただきます!
 口に含めば、豊かな甘みと程よい酸味、そして芳醇な香りで満たされる。
「これは、珈琲のお供にいいかも知れませんね」
「そうだね。もう少しだけ貰って行こうか」
 と言うわけで、ブレイクタイム分も追加で収穫させていただきます。
 ――そう、この後は皆で集合して、珈琲の焙煎体験の時間なのだ。


 農園から戻ったフレスベルクと蔵人は、まず丁度乗馬を終えた、アスカと夜野、そしてスレイと合流していた。
「今日は本当に、ありがとうございました」
 乗せて貰ったお礼もちゃんと忘れずに。アスカの手が頬を撫でればスレイが再びヒンと嘶く。
「どういたしましてだと……多分」
 スレイは、人の言葉を話すことはできないけれど。
 それでも、きっと感謝の気持ちは伝わっていると、夜野は思う。
「お疲れ様です。乗馬は楽しめましたか?」
 フレスベルクが声をかけると、二人と一頭は一様に振り返った。
「こちらも豊作でしたよ。お二人も一粒、如何ですか?」
「お! あんがとな!」
「是非! いただきます」
 夜野とアスカも、一粒ぱくり。
「少し冷やしてきたから、瑞々しさと甘さが引き立っていると思うよ」
 蔵人の言葉通り、じゅわりと染み出す果汁がふわり、豊かな味わいを。
「ん。旨い……ってわかった、スレイも」
 目を輝かせるアスカの傍ら、夜野も思わず少し表情を和らげた。と、それを見て取ったスレイが自分も欲しいと、夜野の袖くいくい。
 大粒をひとつ、分けて貰ってご満悦。
「あっ、くらんどにフレスはお帰りなのじゃ〜♪」
「わうわう♪」
 そこに玉明とリーゼロッテ、キャロりんも合流。
「じゃ、早速行くとしようか♪」
 お土産用のぶどうを、夜野の保冷箱にしっかり詰めてから。
 お待ちかねの珈琲焙煎と、ブレイクタイムです!


「機材レンタルはイイのあった?」
「ん。しっかり確保してきた」
 リーゼロッテに問われた夜野、何の話をしているのかと言うと。
 デッキスペースに戻る前、夜野はスレイを連れて先にバーベキュー用の機材を受け取りに行っていたのだ。こう言う時、スレイの存在はとても頼もしい。
 さて、テーブルに着くと既に生豆と焙煎の準備がされていた。
 用意してくれたスタッフさんから説明を聞き、早速焙煎開始!
 今回は先程とは逆で、夜野ではなくスレイが木陰でお留守番。動物でも飲めるジュースを入れた桶も用意したから、水分補給も万全です。
 因みにキャロりんも一緒に荷物番です。スレイにジュースを分けて貰って尻尾をぱたぱた。
「わふぅ♪」
「ヒン?」
 ちょっとした和み空間が形成されていた。
 そして、珈琲できあがり待機組のアスカと玉明には。
「氷水で冷やしておいたブドウがありますから、よろしければどうぞ。お茶請け代わりの分はまだありますから」
「いただきますなのじゃー!」
「さっきのもとっても美味しかったですから、これも期待できますね……!」
 きらきらする二人。
 水の中でしっかり冷やされたぶどうも、きらきら輝いている。早速、一粒づつもいでぱくりとやれば。
「絶品なのじゃ〜♪」
「甘くて瑞々しくて最高……! 動いて渇いていた喉が潤っていくわ……」
 思わずほっぺたも落ちてしまいそう!
 幸せそうな二人に、フレスベルクもにっこり。
「はい、じゃあ焙煎スタート! まずは豆を煎っていくよ。コロンビアがあったから、今回はそれを使うね」
 自らの様子や皆の姿を映しながら、解説と共に豆を火にかけてゆく蔵人。
 手網に生豆を入れて、カセットコンロで火にかける。水平に保ちつつ網を振り続けること暫し。水気が抜け、皆もよく知る色に近づいてくる。
 テーブルの方へ戻ってきたフレスベルクも、生豆を煎り始める。
「珈琲は執務を行うようになってからよく嗜む様になりました」
 若くして宗教国家の教皇に就任したフレスベルクは、そうやって執務室で書類仕事などを行うこともあるものだから。
 水分補給や眠気覚まし、そして嗜好として、珈琲を口にすることが増えたのである。
 今回、焙煎体験ができると聞いて、自分でも淹れられるようになればと挑戦を。
 やがて、豆がぱちぱちと音を立てて爆ぜ始める。
「お……これで中煎りくらいだっけか」
 夜野の言う通り、ここで加熱をやめて冷ますと中煎りの珈琲豆となる。
 深煎りを目指すなら、ここから更にもう少し加熱。剥けてきた薄皮に引火しないよう、慎重に。
 ちりちりと音がし始めたら、豆も充分に膨らんできて。
「うん、大分それっぽくなってきたね……っと」
 リーゼロッテが網を振ると、煙と共に立ち昇る珈琲の香りがふわりと広がる。
 後は好みで、加減を見極めて。
 それぞれ、引き上げて冷ます。
 これで、焙煎は完了!


「もう待ちきれないのじゃ〜」
 と、言いつつも、独特の芳しい香りと共に注がれる珈琲を見ているだけでも楽しそうな玉明。
 勿論、穫って来たぶどうも忘れずに。
 蔵人はしっかりしたコクと風味のコロンビア、フレスベルクは後味爽やかな酸味のグアテマラ、夜野とリーゼロッテは苦味と酸味のバランスがよいブラジルと、選んだ産地からして個性が出るもの。
「コーヒーは職業柄ブラック派なんだよね。フレスさんのもそのまま……」
「はい、私はこの後ミルクと砂糖を入れてしまいますから、お先にどうぞ」
「ありがと。ん、いい香り♪」
 リーゼロッテは自分と、フレスベルクの珈琲をそれぞれ飲み比べ。珈琲と一括りに言っても、産地が変わればその様相もがらりと変わる。
「……カフェイン多い方が好きだが、味は深煎りのが好きなんだよな……」
 夜野もリーゼロッテの分を分けて貰い、違いを堪能する。同じブラジル産でも煎り方ひとつで香りも風味も変わってくるのだから驚きだ。
「まずはブラックで味わうのじゃ〜♪」
 実は育ちのいいお嬢様な玉明、ブラックも美味しくいただきます。
 蔵人のコロンビアを貰って、まずは何も入れずにそのままを。
「ん~♪ 煎りたてで、香ばしくて美味しいのじゃ! 次はミルクを足してみるのじゃ♪」
 煎りたて淹れたてを味わえる幸せ。玉明の満面の笑顔がその証。
 蔵人自身も、ちゃんと待てたよ! 褒めて! と言わんばかりのキャロりんをナデナデ、戯れつつ、珈琲を牛乳に直接落としたカフェオレを一口。
「うん、美味しい。煎ってすぐの豆から淹れたからって言うのも勿論だけど、やっぱり自分で焙煎からやったって言う達成感もあるね」
 更に、アレンジはカフェオレだけでなく。
「練乳をたっぷり入れたベトナム風アレンジでいただこうかしら?」
「へえ、練乳? そういうのもあるんだね」
 リーゼロッテがアスカの手元を覗き込むと、カップの中には練乳が。その上に、夜野から分けて貰った珈琲を注げば、ベトナム風アレンジ珈琲の完成!
 ベトナム産の豆があれば完璧だったけれど、それはまたの機会に。
 ともあれ、そのお味は。
「う〜ん、甘くてスイーツみたい。これに卵黄とお砂糖を混ぜるとエッグコーヒーになるんですよね」
 卵、あると聞いたし試してみようかしら、なんて。
 そんな皆の様子を穏やかに見つめながら、フレスベルクもカップを口に運ぶ。程よく砂糖とミルクの混ざり合った珈琲は、苦味と酸味を残しつつもまろやかな味わいだ。
 と、そこにふよふよと空中を浮遊しながら近づいてくる影が。
「あら……」
 蔵人のドローンたちだった。にこ、と笑顔を浮かべてみせるフレスベルク。
「ブドウも少しもらうよ♪」
「わうー♪」
 撮影に気づき、ぶどう片手にドローンへと手を振るリーゼロッテ。キャロりんも愛嬌を振り撒く。
「くらんどのドローンもお疲れ様なのじゃ〜♪」
 玉明もまったりしつつ手を振って見せれば、夜野とアスカもそれぞれ目線をドローンへ向けて。
 そんな皆のカメラ目線に蔵人もにっこりしつつ、何やら作業を。
「夜の分と明日の朝用に水出し珈琲をしてみるよ」
 珈琲豆を紙パックに入れて、ピッチャーへ。そこに常温の軟水を注ぐ。
 作業工程も勿論、ばっちり配信に乗っています!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シホ・エーデルワイス
《狐御縁》

グランピングですか…
四王稲荷神社に同居するまでは基本野宿でしたが
楽しむ事がメインなキャンプは初めてです


夏らしい白のキャミソールワンピースを着て
燦が運転するミニバンには助手席でナビの手伝い

一杯詰め込みましたね


ありがとう
焔とルルとテフラさんも可愛いですよ
燦のカジュアルはアクティブな感じでカッコ良いです
爛も綺麗で良く似合っていますよ

記念撮影はルルと手を繋ぐ

新しい家族…そうね
こちらこそよろしくね爛


フラワーアレンジメント体験では
花冠やブーケを作り合う

私はシロツメクサと髪の花を一輪ずつ入れた花冠やブーケを作る

テフラさん
良ければ手伝いましょうか?


れ、練習ね
良いですよ

私もブーケを受取る側の感覚を知りたいです
私のブーケは誰が受け取って
私は誰のブーケを受け取れるかしら?

本番は…来年できると良いかな

焔の
お幸せに
へ頬を紅潮させつつも
ありがとうと嬉しそうに言います


珈琲は最初ブラックで
色々と試し
最後は牛乳をたっぷり入れたカフェオレを気に入る

私達には甘い方が良さそうね

セットで用意されていたクッキーを皆に渡す


四王天・焔
《狐御縁》

●心情
皆でグランピングかぁ、とっても楽しみだね。
この際だから思いっきり満喫しようね。

●行動
白のワンピースを着用してグランピングに向かうね。
「わぁ、シホ姉も白のワンピースだね、とても似合ってて可愛いよ」
「燦姉のカジュアルワンピースも凄く活発な感じがして素敵だよ」

ミニバンの中では、爛を膝の上に乗せてあげるね

紫陽花をバックに記念撮影
燦姉に頭を撫でられながら笑顔でブイピースをするね
「えへへ、爛もこれからは家族の一員だね」

ブーケトスの練習にも参加するよ
「ルルさん、幽霊さんがいて有利だから羨ましいな」
シホ姉も燦姉も、お幸せにー♪

テフラさんも、砂糖とミルクをどうぞー
シホ姉もクッキーありがとうね♪


ルルチェリア・グレイブキーパー
≪狐御縁≫

燦さんの車に乗せて貰いクランピングに出発!
皆で白ワンピ姿だと何だか姉妹みたいね

紫陽花をバックに記念撮影
私はシホと手を繋いでポーズ♪

フラワーアレンジメント体験で
夏の花でブーケ作り
向日葵と白薔薇のブーケなんてきっと素敵なのよ!

ブーケトス私もやるのよー
後ろを向いてえいっ!誰か受け取ってー!
私も頑張って皆のをキャッチするわ!
お供の幽霊達が私のブーケを狙ってる!?
有利な筈が邪魔されてるのよー!

コーヒー焙煎体験もしてみたい!
自分でローストした豆で一杯
ふふん、コーヒーは酸味と苦味を楽しむものよ♪
(こっそりミルクと砂糖をいれつつ)


四王天・燦
《狐御縁》

ミニバン運転して到着♪
動きやすい白のカジュアルワンピースでお洒落しました
玩具も沢山持参
花火に釣竿にドローンにビール、etc
張り切りすぎ?

紫陽花をバックに記念撮影しよーぜ
後ろから焔と爛の頭を撫でながら一枚ね
去年も撮ったけど、大きな違いはアタシが爛を焔と同じように妹として受け入れている点だぜ

花冠を被せ合う乙女達の姿に眼福眼福♪
色とりどりのダリアで派手なブーケを作るぜ
みんなでブーケトスの練習しようよ
上空30mまで投擲だ
誰がキャッチするかお任せ
ルルお憑きの幽霊トリオは横取りしちゃいけないぞ?
本番は来年六月だよ(頬赤)

珈琲はシホと肩を並べて大人のオーラで嗜みます
これが大人だよテフラ君、どやあ


テフラ・カルデラ
《狐御縁》

燦さんの車に揺られてゆっくりとわくわく気分~
し…白のワンピース…似合いますでしょうか…?(顔を赤くしながら
着いた先での記念撮影はいつも通りダブルピースではにかみ笑い♪

フラワーアレンジメント体験では花冠を作るのに四苦八苦…
シホさんのお手伝いもあって完成しましたっ!

ブーケトスですか!?あわわわっ…(目ぐるぐる
ルルチェリアは幽霊さんがいる分、有利ですね…!

こ…コーヒーですか!?お砂糖…ミルク…
いえ!ブラックに挑戦させていただきますっ…!
…にゃぁぁ…にがいのです!?やっぱりお砂糖とミルクくださぁーい…!
さ…さすが燦さん…大人なのです…!

こういうゆっくりした時間も良いですねぇ~♪


狐裘・爛
《狐御縁》
グランピングね。はじめて聞いたけど楽しそう。綺麗な思い出になりそうね

普段着ないワンピースも乙なものね。ミニバンだと手狭だから車の時は縮むわ(大規模な召喚をしておくと子供の姿になれるのよ) 焔の膝の上に乗せてちょうだい!

去年の紫陽花の時の経験を活かしてカメラを持ってきたわ。かわりばんこに撮りましょ
新しい家族の前で、満面の笑みを浮かべるわ。よろしくね、姉さんたち!

ブーケトスの練習ね。取りにいくわよ。本番はいつするのかしら、ふふっ♪

一日色々やって目が回ったわ……予定が一番詰め込んでたわね。コーヒー美味し(ずずず)




(「グランピングですか……」)
 恋人の運転するミニバンに揺られながら、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)はふと昔に思いを馳せた。
(「四王稲荷神社に同居するまでは基本野宿でしたが、楽しむ事がメインなキャンプは初めてです」)
 そう、今日は野営は野営でも、テントなどの寝床の設営は不要。どころか、ホテルの一部屋のような宿泊設備が用意されているとか。
 シホの考える通り、遊びに時間を使えるから、苦楽を共にすると言うよりは、沢山楽しんでアウトドアの思い出を作ろう、と言うところ。
「皆でグランピングかぁ、とっても楽しみだね」
 わくわくと耳と尾を跳ねさせて、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)の楽しげな声が、ミニバン内の空気をより和ませる。
「そうね、グランピングなんてはじめて聞いたけど楽しそう。綺麗な思い出になりそうね」
 車窓からは既に大自然が見える。狐裘・爛(榾火・f33271)は焔の膝の上からその光景を満喫していた。
 事前に大規模な召喚――劫火の術を操る狐火の悪魔『炎帝狐』を喚ぶものだ――を行っていれば、エネルギー消費により子供の姿になれるので。今、ミニバンには爛を含めて六名が乗っているから、少しでも手狭にならないようにとこうして膝の上に乗せて貰っているわけだ。
「この際だから思いっきり満喫しようね」
 そんな爛を抱えながら、焔は期待の滲んだ声音で言う。そう、折角、羽を思い切り伸ばせる機会なのだ。
 焔の言う通り、楽しまなければ損と言うもの!


「よし、到着!」
 ミニバンを駐車場に停めると共に、四王天・燦(月夜の翼・f04448)が声を上げる。
 ドアを開けて、皆が次々と降りてくる。燦自身は、恋人のシホをエスコート――してから。
 沢山持参した玩具や、花火に釣竿にドローンにビールを次々降ろす。
「一杯詰め込みましたね」
「流石に張り切りすぎ?」
 シホに言われて苦笑しつつも、後悔はありません!
 そして今日は皆、デザインこそ各自の個性が現れるものの、お揃いの白のワンピースと言う夏らしい、清楚で爽やかな装いです!
「し……白のワンピース……似合いますでしょうか……?」
 裾をひらり揺らして、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)は恥ずかしげに赤く染まった頬に手を当てている。
 その姿は可愛らしい顔立ちと繊細な身体つきも相俟って、初見で『彼』を『少年』と見抜くのは相当に困難を極めるだろう。
「皆で白ワンピ姿だと何だか姉妹みたいね」
 ありがとね、とここまで乗せて貰った燦にお礼を言いつつ、ルルチェリア・グレイブキーパー(墓守のルル・f09202)自身も、そよ風にワンピースの裾をはためかせて。
 その姿はルルチェリアの言う通り、仲の良い六姉妹のよう。
 特に夏らしいデザインのキャミソールワンピースのシホに、とことこと近寄り目を輝かせる焔。
「わぁ、シホ姉も白のワンピースだね、とても似合ってて可愛いよ」
「ありがとう。焔とルルとテフラさんも可愛いですよ」
 互いの可憐な姿を褒め合う焔とシホ。そんな二人を燦は微笑ましげに見つめていたが、ややあって二人共、自分に視線を向けてくる。
「燦のカジュアルはアクティブな感じでカッコ良いです」
「うんうん、燦姉のカジュアルワンピースも凄く活発な感じがして素敵だよ」
「お、ありがと。お洒落してきた甲斐があったってもんだよ。そう言う二人も、よく似合ってるぜ」
 わーい! とニコニコする焔と、ちょっと照れ照れするシホ。かわいい。
「普段着ないワンピースも乙なものね」
 専ら和装の爛が、くるりと回っているのを思わず逸した視線の先で見つけたシホは。
「爛も綺麗で良く似合っていますよ」
「ふふ、ありがと。シホも皆もとっても素敵よ」
 そうやって、皆で褒め合いきゃっきゃしながら向かったのは。
「紫陽花をバックに記念撮影しよーぜ」
 フラワーガーデンの、紫陽花が咲く一角。
 燦がカメラのセルフタイマーをセットする間、皆で思い思いに並ぶ。
「私はシホと手を繋いでポーズを取ろうかしら♪」
「ふふ、よろしくお願いしますね」
 シホとルルチェリアは手を繋ぎ、空いた片手でピースサイン。
「ええと、こんな感じでしょうか……」
 テフラもはにかみ笑いでダブルピース。ぴーすぴーす。
 焔と爛は隣に並んで、その頭をタイマーセットし終えた燦がぽんと撫でたところで、ぱしゃり!
「えへへ、爛もこれからは家族の一員だね」
 自分のことのように嬉しそうな焔の言葉に、爛も満面の笑みを浮かべる。今まさに、カメラの前で見せた笑顔を。
「よろしくね、姉さんたち!」
 新しい家族の前で、とびきりの笑顔を。
 カメラを回収しつつ、そんな二人の様子に燦もしみじみと。
(「去年も撮ったけど、大きな違いは……」)
 そう、あの時とは決定的に変わったことがひとつある。
(「アタシが爛を焔と同じように妹として受け入れている点だぜ」)
 変わっていく。確かに。
 いい方向へ、きっと。
「そうそう、私もカメラを持ってきたわ。去年の紫陽花の時の経験を活かせばいい写真が撮れると思うの」
 かわりばんこに撮りましょ、との爛の提案に、否を唱える者はなく。
 今度は爛のカメラでもう一枚、ぱしゃり!


 その後も花そのものや、その前に並んでの写真を何枚か撮影してみたりして。
「あっ、そろそろ時間じゃないかしら?」
「ほんとですね……行きましょう……!」
 ルルチェリアとテフラが声を上げ、皆で移動。
 目的の場所は――フラワーアレンジメント体験会場!
 スタッフさんの説明を聞いて、早速制作開始。皆でブーケと花冠を作り合います!
 ルルチェリアの手元には、可愛らしくも涼しげな、夏の花が束ねられて。
「向日葵と白薔薇のブーケなんてきっと素敵なのよ!」
 完成形を思い浮かべて、丁寧に。向日葵をメインに、その下から半分ほどを包むように白薔薇を重ねて。最後に主張しすぎない小さな野の花を幾つか、そして小振りめなアンスリウムの葉を添えれば。
 爽やか夏色、向日葵と白薔薇のブーケが完成!
 一方、シホはシロツメクサと、髪の花を一輪ずつ入れたブーケを作り上げようとしていた。
 髪の花は、奥ゆかしく美しいエーデルワイス。白一色の清純なブーケは、シホそのものを表しているかのよう。
 更に同じ花で、花冠も作ろうとした――ところ。
「あうぅ……なかなか上手くできないのです……」
 声の方へと視線を遣れば、同じく花冠を作ろうとしているのだけれど、四苦八苦しているテフラの姿が。
 上手く茎を結べなかったり、結べていても花が思い思いの方向を向いてしまっていたり。一生懸命頑張っているのは伝わるものの、困っている様子でもあり。
「テフラさん、良ければ手伝いましょうか?」
 私もこれから作るところですからと、シホがそう申し出れば。
 お願いしますと、申し訳なさそうにぺこり、頭を下げるテフラなのだった。
 そうして二人が一緒に花冠を作り始める傍ら、焔と爛も花を編みながら、お互いに進捗を見せ合ったり、試しに被せ合ってみたりと和気藹々。
(「いやあ、眼福眼福♪」)
 そんな皆の姿に、燦の表情も自然と笑みが深まる。
 かく言う燦自身も、色とりどりのダリアで明るく華やかに、夏の暑さにも負けないような、派手なブーケを作り上げたら。
「完成しましたっ! シホさん、ありがとうございます……!」
 テフラとシホの花冠も、無事に完成!


「な、みんなでブーケトスの練習しようよ」
 燦の提案に、やるやるー! と言わんばかりに皆が乗り気な中。
 遠くない内に当事者になるかも知れないシホの肩が、一瞬跳ねるも。
「れ、練習ね。良いですよ」
 これは練習。あくまで練習。
 自らにそう言い聞かせて、高鳴った胸を抑えるシホ。そしてそんなシホの姿に釣られて、ちょっと照れる燦。
「よ、よーし、上空30mまで投擲だ!」
「さ、30mですか!? あわわわっ……」
「面白いわね、取りにいくわよ」
 目をぐるぐるさせるテフラ、本気で狙っていきますと目をきらり光らせる爛。
「私も頑張ってキャッチするわ! ……って」
 張り切るルルチェリア。けれど何故か、彼女のお供のお子様幽霊たちまでもがブーケを狙っています!?
「ルルさん、幽霊さんがいて有利だから羨ましいな」
「そっか、ルルチェリアは幽霊さんがいる分、有利ですね……!」
「有利な筈が邪魔されてるのよー!」
 わたしもほしい!
 わたしも!
 ぼくもー……!
 と、言わんばかりにわちゃわちゃ。きょとんとする焔とテフラ。
「ははは、ルルお憑きの幽霊トリオは横取りしちゃいけないぞ?」
 思わず苦笑する燦。そして肝心の、彼女のブーケはと言えば。
(「私のブーケは誰が受け取って、私は誰のブーケを受け取れるかしら?」)
 自分もブーケを受け取る側の感覚を知りたいと、手を伸ばしてみるシホ。
 そして、ブーケはすとんとその腕の中へ――。
「あ……」
 まるで吸い込まれるかのように舞い降りた、彩り豊かなダリア。燦も意図して狙ったわけではないだろうし、シホも特別張り切ったわけではないけれど。
 それでも、シホのところに来てくれた。少し恥ずかしいけれど、胸が温かくなる。
「き、気を取り直してブーケトス私もやるのよー!」
 ルルチェリアも後ろを向いて、鮮やかな向日葵と清らかな白薔薇のブーケを、空高くえいっ!
「誰か受け取ってー!」
「わーい♪ 狐さん、頑張ってキャッチするよー!」
 そんなルルチェリアのやんちゃな幽霊たちにヒントを得た焔が、白狐のぬいぐるみと一緒にブーケを狙って――見事キャッチ!
「流石ね、焔。これは私も負けてられないわ……!」
 焔の奮戦に、爛の士気もぐんぐん上がってます!
「わたしも行きます〜! ……あわわっ!?」
 お次はテフラ。ちょっと転びそうになりながらも、ピンクとアルストロメリアとシロツメクサの可愛らしいブーケを空へ!
 ……ちょっと前のめり気味に飛んで行きましたけれども!
「そこね! ……よし、狙い通りよ!」
 有言実行、やる気に満ちた爛が上手く着地予測地点を見極め、華麗にキャッチです!
 そして今度はその爛が、暗めの赤と黄色のグラデーションが鮮やかな種の向日葵をメインとしたブーケを手に。
「さ、誰が受け取るかしら?」
 軽やかに舞うように、空へとふわり。
 ひらり、落ちてくるその真下で待ち構えていたのは。
「よし、これはアタシが貰い!」
 この中では一番背の高い燦が、スマートにキャッチしました!
 最後は、シホと焔が並んで投げることに。
「せーの、で行きましょうね」
「うん♪ それじゃあ、せーの!」
 純白のブーケと、トルコキキョウがメインの可憐なブーケが揃って宙へ。
「や、やっと取れました!」
「私も何とか……!」
「……大丈夫ですか……?」
 シホのブーケはテフラの元に、焔のブーケはルルチェリアの元に。
 ……幽霊たちを抑えながらの戦いを何とか制し、ブーケを手に肩で息をするルルチェリアに、思わずテフラがそう尋ねる一幕はあったけれど。
「さて、これで全員に行き渡ったかな?」
 燦が見渡せば、彼女自身を含めた全員に、ブーケは抱えられていて。
「練習はこんなところね。本番はいつするのかしら、ふふっ♪」
 と、不意に落とされた爛の言葉に、シホと燦の頬がほんのり赤く色づいて。
「本番は……来年できると良いかな」
「そうだな、本番は来年六月だよ」
「えへへ、シホ姉も燦姉も、お幸せにー♪」
 無邪気に嬉しそうに、焔が一足早めのお祝いの言葉をくれるものだから。
「……ありがとう」
 頬の熱はそのままに、シホも柔らかく微笑んだ。


 ――さて、まだまだ夕食には時間があるので。
「コーヒー焙煎体験もしてみたい!」
 と言うルルチェリアの一言で、焙煎にも挑戦!
 皆、思い思いに煎り具合を調整すれば、様々な豆、煎り具合のオリジナル珈琲の完成。
 早速、皆でシェアしましょう、と言うことで。
「一日色々やって目が回ったわ……」
 カップを片手に、デッキのカウンタースペースに備えつけられている椅子へと腰を下ろす爛。
 丁度いい具合に疲労感も蓄積してきたから、ブレイクタイムにはばっちりと。
「予定が一番詰め込んでたわね。コーヒー美味し……」
 ずすず……と控えめに啜れば、香りと風味がふわりと口一杯に広がる。
「こ……コーヒーですか!? お砂糖……ミルク……」
 ちょっとまだブラックに挑戦する勇気は……と、砂糖とミルクを探すテフラだけれども。
 自分でローストした豆から淹れた珈琲を、優雅に味わうルルチェリアに触発されて。
「ふふん、コーヒーは酸味と苦味を楽しむものよ♪」
「いえ! ブラックに挑戦させていただきますっ……!」
 一念発起、何事も経験が大事ですから!
 こくり、テフラも口に含んでみる――と。
「……にゃぁぁ……にがいのです!? やっぱりお砂糖とミルクくださぁーい……!」
 予想以上の苦さにあわあわ、どなたか砂糖とミルクをお持ちの方はいらっしゃいませんか!
 やや涙目のテフラの様子に、悪いとは思いつつもシホは苦笑して。
「私達には甘い方が良さそうね」
 かく言うシホも、最初はブラックを堪能していた。それも飲めないわけではないのだが、色々と試した結果、牛乳をたっぷり入れたカフェオレが気に入ったもので。
 同じく無理せず砂糖とミルクを入れていた焔から、テフラにはいっと。
「テフラさんも、砂糖とミルクをどうぞー」
「あ、ありがとうございます……わたしにはまだ早かったみたいです……」
 うう、としょんぼりしつつ、砂糖とミルク投入。
「まあ、慣れない内は無理しない方がいいかもね」
 なんて、余裕の表情のルルチェリアだけれど。
 彼女もこっそり砂糖とミルクを入れていたのは、秘密です。
 一方で、本当に本当のブラックでブレイクタイムを楽しむ燦。
 シホと肩を並べて、大人の雰囲気たっぷりで嗜んでおります。
「これが大人だよテフラ君……」
「さ……さすが燦さん……大人なのです……!」
 どやぁと誇らしげに胸を張る燦と、そんな燦の姿に目を輝かせるテフラの様子を目の当たりにして、顔を見合わせてくすりと笑うシホと焔。
「そう言えば、セットで用意されていたクッキーがありましたよ。如何ですか?」
 シホが皆に渡したクッキーは、素朴な味のプレーンクッキーと、バター多めで甘みも強めなバタークッキー。
 こちらもオリジナル珈琲に合わせて、お好みのお味で。
「シホ姉もクッキーありがとうね♪」
「私もいただくわね。うん、本当に美味しい」
 焔と爛がさくさくと美味しそうに食べるのを見て、ルルチェリアと燦も受け取ってさくり、口に運べば自然と表情も綻ぶ。
「こういうゆっくりした時間も良いですねぇ~♪」
 テフラもクッキーを味わいつつ、この満たされた時間を心ゆくまで堪能するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「サクラミラージュはネットサーフィン出来ませんから…うん、車中泊も該当しそうです」
材料積んだケータリングカーで現地へ

「作るのは楽しいですけれど食べきれないんですよね。山立さん、すみませんが食べる事が好きなお友達、沢山連れてきてくれませんか?」

ダッチオーブン2個準備
1個で牛肉のビール煮
1個で半片、ミニハンバーグ、刺身用サーモン、焼き肉のタレに浸けておいた茹卵をスモーク

アルミ箔敷いて上に茶葉撒き網嵌め
「ザラメ無しでも燻煙香つきますしサーモン以外は長時間放っておいても失敗しませんし。ビール煮も火入れして1時間で行けます」
ダッチオーブンに牛肉の塊数個ぶっこみミニ玉葱、割った馬鈴薯、コンソメキューブ投入
全てが隠れる迄黒ビール注ぎ
余った分は飲む
「昼から飲んで食べるのが大人のキャンプですよ、ふふ」
キャンピングカーから冷えた酒の詰まったクーラーボックス(白ワイン・ビール・缶チューハイ満載)下ろす
不足分は車から追加

夕方ケータリングカーで素麺茹で

刻んだ香味野菜
シーチキン
天麩羅と一緒に出す
「七夕ですから」




 ――さて、昼を少し過ぎた頃。
 桜色のケータリングカーが、駐車場に停まった。
「サクラミラージュはネットサーフィン出来ませんから……うん、車中泊も該当しそうです」
 快適空間とは言っても慣れないテントよりも、長く苦楽を共にした愛車の方がいいかな、なんて。
 今日は猟兵たちの貸し切りだから、車の出入りもほぼないしと、気楽に一角を確保。
 持ち運び可能な調理器具を運び出すべく、降りてきたのは御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)だ。
(「さて、準備は万全ですが……」)
 今、桜花はひとつだけ、問題を抱えていた。
 どうしたものかと思案していると、丁度よく通りかかった人間が。
「山立さん、少々お時間よろしいですか?」
「……ん」
 桜花の呼ぶ声に気づいて、駐車場まで降りてくる亨次を手招きし。
「作るのは楽しいですけれど食べきれないんですよね。山立さん、すみませんが食べる事が好きなお友達、沢山連れてきてくれませんか?」
「ん? ……ああ、」
 何のことかと亨次は一瞬思ったようだったが、桜花の手にダッチオーブンが提げられているのを見て、色々と察した様子。
 友達……グリモア猟兵としての仕事仲間の何人かと、胃袋に余裕がありそうな参加者で、乗り気そうな連中でいいかと問われれば。
「充分です。よろしくお願いいたしますね」
 そう告げて、人を集めに向かって貰う。
 大きな背中が去っていくのを見届けて――調理開始!
(「まずはダッチオーブンを設置ですね」)
 持ち込んだのは二個。片方はスモーク用。
 そちらにアルミ箔と茶葉を撒いて網を嵌め、加熱。程よく熱が通ったら、半片、ミニハンバーグ、刺身用サーモン、焼き肉のタレに浸けておいた茹卵を乗せて。
 燻されるのを待つ間に、もう片方のダッチオーブンには牛肉のビール煮を仕込む。
「ザラメ無しでも燻煙香つきますし、サーモン以外は長時間放っておいても失敗しませんし。ビール煮も火入れして1時間で行けます」
 牛肉の塊をダッチオーブンへと数個ぶっ込んで、ミニ玉葱と割った馬鈴薯、コンソメキューブも投入。
 後はそれらが全て隠れるまで黒ビールを注いだら、気を配りつつ待つだけ。
 その間、車から冷え冷えのクーラーボックスを下ろして、中身を取り出す。ぎっしり詰まっていたのは白ワインにビール、缶チューハイと多種多様の酒類。
 桜花自身も、冷やしたグラスに先程の残りの黒ビールを注げば、後はもう堪能するだけ。
「昼から飲んで食べるのが大人のキャンプですよ、ふふ」
 これぞ贅沢。


 亨次と彼が連れてきてくれた面々の協力もあり、桜花の用意した酒と料理は順調に数を減らしていった。
 折角作ったのだから、残すなんてことは絶対にすべきではないし、何より美味しいと食べてくれる人たちのお腹をこそ満たして欲しいから。
(「さて、いい時間になってきましたし」)
 空は茜に染まりつつも、夕飯には少し早いくらいの時間。
 一度ケータリングカーに戻り、桜花が茹でていたのは素麺。
 それを特性の汁と刻んだ香味野菜、シーチキンに天麩羅と一緒に出して、皆に振る舞う。
「七夕ですから」
 今日は一日、気持ちのいい晴れ空。
 夜になれば都会の光に遮られず、星もその姿を惜しげもなく見せるのだろう。
 それならきっと、夏の大三角形も、天の川だって。
 だが、今はもう少し、大人の時間を楽しもう。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『キャンプめしを食べよう!』

POW   :    出来立てを沢山美味しく食べる

SPD   :    現地で何らかの食材を調達してくる

WIZ   :    キャンプならではの調理法に挑戦する

👑5
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 いよいよお待ちかね、夕食の時間!
 材料と、バーベキューセットを始めとした機材を借りて、いざ調理開始――あ、余程周りに常識外れの異臭や騒音などで迷惑をかけるようなものでなければ、材料や調理器具の持ち込みもオッケーです。
 用意されている材料は、参加者の一人が聞いた通り。契約農家で収穫された無農薬の夏野菜と、バーベキューには欠かせない肉がメイン。他にも旬の果物や、乳製品や卵などもあり、また種類は少ないながらも魚も出せるようだ。
 バーベキューセット以外の機材には、クッカーにフライパン、ガスバーナーにナイフ、まな板などのほぼ必須レベルなものから。
 ケトルにダッチオーブン、ホットサンドメーカーや、飯ごうなんかも貸し出せるとか。
 後はこんな器具はないかなどの希望があれば、スタッフさんに尋ねてみれば余りにも無茶なものでなければ準備があるかも知れない。
 飲み物も、持ち込みも勿論可能だが、会場側にも酒類からソフトドリンクまで、幅広く取り揃えているとのことらしいので、足りなかったり用意がなければ出して貰える。
 グリモア猟兵やスタッフさん一同も、陰ながらのサポートに余念はないから、思う存分キャンプ飯を調理からいただきますまで堪能して欲しい。
 ――さて、今度こそいざ、調理開始!
御園・桜花
「午後からずっと飲んで食べていたので、そこそこお腹が…少しズルしちゃいましょう」
ダッチオーブンと中敷き網とクッカー、茶漉しを借り蒸しプリン作り
卵2個に砂糖100g日本酒200g牛乳400g混ぜ茶漉しで濾してクッカーに
ダッチオーブンに網セット
水とクッカー入れ弱火で加熱後余熱放置して日本酒プリン作成
出来たらUCで整腸と体力回復効果つけ参加者&スタッフ分増産
ついでに日本酒を紅茶に変えた紅茶プリンも作って同じく増産

「これで皆さんも幾らでも食べられますね、ふふ」

プリン食べて意気軒昂したら
BBQした鶏肉と野菜とマヨネーズでホットサンド

「あの…ちょっとそこそこ大きな音が出ますけど…ポップコーン作っても良いですか?」
モグモグしつつダッチオーブンに爆裂種玉蜀黍とオリーブオイルと塩入れ音の間隔が長くなる迄焼いたら火から下ろし完全に音がしなくなってから蓋開けカレー粉ざばぁ
「お酒にはカレー味一択です!これ美味しいんですよ」

「山立さーん。飲んでますかぁ。うふふふ」
バターコーン等適宜ツマミ追加作成しつつ最後まで飲む




 皆、そろそろお腹を空かせて料理を始める時分。
 ――の、はずなのだが。
「午後からずっと飲んで食べていたので、そこそこお腹が……」
 空腹と言うほど空腹を感じていない事実に、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は思わず苦笑した。
 他の参加者たちにも手伝っては貰ったが、それでも少し多かったかと思いつつも。
「少しズルしちゃいましょう」
 デザート、には早いが箸休めと言うべきか。
 ダッチオーブンと中敷き網、借りてきたクッカーと茶漉しも使って桜花が作り始めたのは、プリン。
 卵と砂糖、牛乳はちゃんと分量個数を測って茶漉しへ。そして追加で日本酒も投入。
(「これをクッカーに移して、それから……」)
 中敷き網をダッチオーブンにセット。更に水と先程のクッカーをその上に乗せ、弱火で加熱。
 頃合いを見て、火を止め余熱で放置。固まったら冷やして――完成したのは。
 日本酒ほんのりほろ酔い、大人のプリン。
 同じ容量で、日本酒の代わりに紅茶を混ぜた紅茶プリンも作ります。
 参加者とスタッフ、人数分が用意完了。実はこの間、10秒も経過していないとか。
 それもそのはず。
「皆様が、心も身体も解きほぐして楽しんでくださいますように」
 最後に祈るように唱えれば、整腸と体力回復が可能な、まさに癒やし系プリンに大変身。
 そう、これもユーベルコヲドの恩恵です!
 皆に声を掛けて回り、スタッフさんに預けておくから、好きなタイミングで食べて欲しいと伝えてから。
「これで皆さんも幾らでも食べられますね、ふふ」
 勿論、桜花自身もです!


「……ふぅ」
 プリンを食べて意気軒昂。
 さて、折角のキャンプ飯本番、これで終わりではありません。
 バーベキューした鶏肉と、野菜とマヨネーズ。それらをパンで挟んだら、特製ホットサンドのできあがり!
 早速、一口頬張――ろうとしてふと、思い立ってスタッフさんへと歩み寄る桜花。
「あの……ちょっとそこそこ大きな音が出ますけど……ポップコーン作っても良いですか?」
 ポップコーンの音くらいなら大丈夫ですよと快諾を得て、早速ホットサンドを頬張りもぐもぐしながら、ダッチオーブンにアンコールを告げて。
 爆裂種玉蜀黍とオリーブオイルと塩を投入し、音の間隔が長くなるまで焼いてから、火から下ろす。
 完全に音がしなくなってから蓋を開け――そこにカレー粉を思い切りざばぁ!
「お酒にはカレー味一択です! これ美味しいんですよ」
 カレーのこのスパイスで、お酒がとっても進むんです!
 ソーセージを貰ってカレーヴルストを作ってもいいかなんて思いつつ、ふと見覚えのある顔を見つけて。
「山立さーん。飲んでますかぁ。うふふふ」
「ん。イタドリ茶だけどな」
 近くを通りかかった亨次に上機嫌で手を振れば、彼はジョッキを掲げて見せた。そこには自作なのだろうか、黄味の強めな薄茶色の液体で満たされている。
 表情の変化はほぼ見られないが、彼なりに楽しんでいるのだろう。スタッフさんのところにプリンありますから食べてくださいねと伝えれば、こくりとひとつ頷いた。
「さあ、私もまだまだ楽しみますよ」
 作るのも、食べるのも、飲むのも、人と話すのも、空気を楽しむのも――折角だから全部満喫しなければと。
 桜花は今度はバターコーンを作るべく、調理を再開するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

八坂・詩織
私が作るのは本格インドのチキンカレーです!(10年ほど前のメガリス修学旅行でインドに行って以来インド好き)

カレー作りは手順が大事、材料は先に切っておきます。骨切り包丁あるんですか?じゃあ骨付きのまま調理しようかな…骨切り包丁使うのは初めてだから緊張しますね、山立さん教えてもらえませんか?

ホールスパイスを炒めて香りを出して、玉ねぎを色付くまで炒めて野菜、パウダースパイスを加えて…
先ほどの鶏肉も加えて煮込んでる間に寝かしておいたチャパティの生地焼いて、ラッシーも作ります。
カレーの仕上げにガラムマサラをひとふりすれば完成!
…ちょっと作りすぎましたね、グリモア猟兵の皆さんもよかったら召し上がりますか?




 大自然の中、そよ風に吹かれながらのご飯。
 八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)が今回作ろうとしているのは。
「本格インドのチキンカレーです!」
 並べた材料を前に、詩織はかつて銀誓館学園でインドまで修学旅行に行った時のことを思い出していた。あの時はメガリス確保も兼ねてだったが、それでもあれ以来、インドと言う国そのものが詩織は好きなのだ。
 さて、まずは下準備から。
「カレー作りは手順が大事ですからね」
 材料は先に切っておく。と、野菜を切り終えいよいよ肉、と言うところで通りがかったスタッフさんから『骨切り包丁もございますよ』と声を掛けられたので。
「骨切り包丁あるんですか? じゃあ骨付きのまま調理しようかな……」
 普段は骨付きで調理、なんてなかなかしないから、何だか新鮮。
 とは言え、機会がないと言うことは経験もないわけで。
「骨切り包丁使うのは初めてだから緊張しますね、山立さん教えてもらえませんか?」
「……ん」
 猟理師、つまり料理人でもある亨次に声を掛ければ、ぶっきらぼうながらも頷き、詩織の横に着いた。
「慣れない内はまず、骨に達するまで切り込みを入れる」
「成程……」
 などなど、幾つかのコツを聞きつつ手元を観察し、いざ詩織も挑戦!
(「切り込みを入れて、骨は刃元で叩くように……っと!」)
 少し骨が小さく砕けてしまったが、切断に成功!
 慣れれば綺麗に切れるようになるから、と亨次が言うので、ありがとうございます、とぺこり、お礼を。
 最後には破片も出ないようになりました!
(「次はホールスパイスを炒めて香りを出して……」)
 玉葱を色付くまで炒めて、野菜とパウダースパイスも加える。
 そこに先程の骨付き鶏肉も加えて、煮込む。その間、寝かせておいたチャパティの生地を焼き、ラッシーも作る。
 肉に火が通ったら、仕上げにガラムマサラを一振りして――完成!
 スパイスの香りが食欲をそそる。しかし、問題がひとつ。
「……ちょっと作りすぎましたね」
 女性が一人で食べるには、量が多かった。
「グリモア猟兵の皆さんも、よかったら召し上がりますか?」
「そうだな……南天庵や吉川は喜ぶだろうな。他の連中にも声かけてみる」
 亨次の言葉に、詩織はにっこりと微笑んだ。
 折角のキャンプ、折角のカレー。大勢で楽しく食べれば、きっと美味しさもぐっと増すから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
【夕闇】
アドリブ歓迎

おぉ、無事に燻製も出来上がってるみたいだね
珈琲の出がらし、優秀だな…
帰ってから焙煎に続いて燻製とかもやってみるのも良さそうだ

なにぶん俺は、料理は出来なくはないが…レパートリーが少ない
食べる方は好きなんだが、そこから自分でもその料理を作る…という所まではなかなか…
だけど、これをいい機会にするとしよう

ん~…希望の品かぁ…
鉄板で焼いているし、焼きそばとかもありかなぁ?
【料理】のお手伝いをしつつ、食べる時はしっかり食べる!
さっき遊んだ分、しっかり食べよう
そうしてまた、料理作りながら体を動かせば…また食べられるしね!

基本的に提供される物はなんでも美味しく食べられる方、ガンガン食べます


夢ヶ枝・るこる
■方針
・【夕闇】
・アド/絡◎

■行動
BBQ、楽しみですねぇ。

先程仕込んでおいたお肉も、十分に味が染みていますぅ。
【豊饒佳饌】を発動し[料理]と[グルメ知識]を強化、色々お作りしましょう。
御希望の品は有りますかぁ?

焼き玉蜀黍とじゃがバター、焼きそばですねぇ。
了解ですぅ。
玉蜀黍は焼き過ぎに気をつけつつ網焼き、じゃが芋は切れ目を入れホイル焼きに。
焼きそばは千切れない様、先にしっかり揉み解しますねぇ。

後はチーズバーガーを。
塩胡椒とハーブで味付けした牛肩の挽肉のパテを焼き、最後にチェダーチーズを卸してのせますぅ。
バンズに挟みBBQソースで味付け、トマトや玉葱はお好みで。

調理を担当しつつ、色々頂きましょう。


ミリアリア・アーデルハイム
【夕闇】

じゃがバターが食べたいです!燻製はウインナーがいいな。
と、レタスをちぎったりミニトマトを切ったりしながら、リクエスト。サラダなら何とか作れます。
出来たらオーロラアイズで食べごろフルーツを見抜き、貰ってきます。これは食後に。

じゅわっとお肉に、ほくほくじゃがバター、アスパラのホイル焼き
わぁ、チーズバーガーですか。 はむっ、このパテはっ!?香ばしい焼き加減、迸る肉汁!チーズとのコラボが最高っ
燻製も、いい香りで舌福です。お腹空いてますし沁みる〜
鳳凰院さんは食べるの好きなので、きっとお料理上手になりますよ。

満足~!でも、食べ過ぎたかな?黒ウーロンでも淹れましょうか。
お片づけは任せてくださいね!


リチャード・ライナス
WIZ

【夕闇】
引き続き仲間と楽しい時間を満喫
仕込みで準備しておいた味付け卵を、珈琲の出がらしや桜チップで燻製
「美味しそうな匂いが堪らないんだ(にこにこ

大鍋を2つ用意し、アルミホイル→鍋Aに出がらし・鍋Bにチップ→網→食材、の順に収める
両鍋を火にかけ、煙が出てきたら弱火にし、卵は60分、ウィンナーは30分加熱
「火を消して更に10分待つと、もっと美味しくなるよ(わくわく

るこるへ「焼きトウモロコシが食べたいな。ちょこっと醤油掛けると香ばしくて美味しいよね。チーズバーガー!(お供えされない物に目輝かせ
ミリアリアへ「サラダも彩りが素敵だね。はい、焼けたよ(ウィンナー渡し
ひりょへ「くんたま、どうぞ(笑




「バーベキュー、楽しみですねぇ。先程仕込んでおいたお肉も、十分に味が染みていますぅ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)がレジャー前から仕込んでいた食材の確認をしている。丁度いい塩梅で、調理する側としても楽しみだ。
 リチャード・ライナス(merchant・f29694)もまた、仕込んでおいた味付け卵の様子を確認し、燻製を始めるべく準備を始める。その手には先程の珈琲の出がらしを確保した袋が握られている。
「美味しそうな匂いが堪らないんだ」
 リチャード自身も、思わずニコニコ、笑みが漏れる。
「珈琲の出がらし、優秀だな……」
 鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)もその様子に感心して、溜息ひとつ。珈琲の出がらしで燻製もできるとは、お茶と言うものは奥が深い。
 帰ってから焙煎に続いて燻製とかもやってみるのも良さそうだ、なんて考えつつ。
(「なにぶん俺は、料理は出来なくはないが……レパートリーが少ないからなぁ」)
 もっと色々作れれば、結果的にそれが自分でも食べられるようになる、とは思うものの。
「食べる方は好きなんだが、そこから自分でもその料理を作る……という所まではなかなか……」
 ぽつり零しつつ、苦笑して。
「だけど、これをいい機会にするとしよう」
 折角の経験なのだ。覚えて帰ったことを試して、できることの幅を広げていこう。
 そんなひりょに、ミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)はにっこり、微笑んで見せて。
「鳳凰院さんは食べるの好きなので、きっとお料理上手になりますよ」
「そう、でしょうか? そうだと嬉しいですね」
 純粋に、そう言ってくれるのは嬉しい。特にミリアリアは、その表情を見ていれば、それが世辞や社交辞令の類ではなく、心から言ってくれているのが解るから。
 一同、ほっこりした気持ちになりつつ、いよいよ本格的に調理開始です!
「お祈りも済みましたし、始めて行きましょうかぁ。御希望の品は有りますかぁ?」
 るこるが問いかけると、三人共少し考えてから、思い思いに声を上げる。
「じゃがバターが食べたいです! あ、燻製はウインナーがいいな」
 ミリアリアはレタスをちぎったりミニトマトを切ったりしながら、リクエスト。サラダなら作れますのでね!
「焼き玉蜀黍が食べたいな。ちょこっと醤油掛けると香ばしくて美味しいよね」
 リクエストのウインナーも燻製しつつ、丁度夏の今時期が旬だしね、と笑うリチャード。旬のものを旬の時期に食べると栄養価も高いし、何より美味しい。
「ん~……希望の品かぁ……鉄板で焼いているし、焼きそばとかもありかなぁ?」
 最後まで悩んで、そう提案したのはひりょだ。バーベキューと言えば、肉や野菜などの食材をそのまま焼くのもいいが、鉄板料理も乙なものだ。
 そして比較的手軽にできて、なおかつ美味しい。それが焼きそば。
「焼き玉蜀黍とじゃがバター、焼きそばですねぇ。了解ですぅ」
 リクエストには全力でお応えします!
「玉蜀黍は焼き過ぎに気をつけつつ網焼き、じゃが芋は切れ目を入れホイル焼きにして……焼きそばは千切れない様、先にしっかり揉み解しますねぇ」
「あ、俺も手伝いますよ。何が出来そうなこと、ありませんか」
「じゃあ、こちらお願いしますねぇ」
 手際良くやりつつも、作業量の多いるこるに手伝いを申し出るひりょ。
 一方、リチャードは大鍋をふたつ用意し、片方に珈琲の出がらし、もう片方に桜のチップを投入。更に網を乗せ、卵とウインナーを乗せたらいよいよ加熱。
「煙が出てきたら弱火にして、そこから卵は60分、ウィンナーは30分加熱すれば出来上がりだよ」
「やっぱり時間がかかるんですね。でももういい匂いしてますね!」
 燻る煙が風に乗ってふわりと広がる。その匂いも何とも言えず食欲をそそるのだ。
 ミリアリアも薫りを堪能しつつ、完成したサラダを盛りつけし、ふと思い立ってスタッフさんの元へ。
「フルーツ、幾つか貰えますか?」
 快く出してくれた中から、そのオーロラ宿す瞳を通して真実を――つまり、食べ頃のフルーツを見抜いて選び取り、皆の元へ戻る。
「桃とメロンがあったので、いただいてきましたよ!」
「いいですね。どっちも旬だから美味しそうだ」
 じゃがバターの盛りつけを手伝っていたひりょが、嬉しい知らせににこりと微笑む。
 それから、ふと香ばしい香りが漂う方を見て。
「おぉ、無事に燻製も出来上がってるみたいだね」
「火を消して更に10分待つと、もっと美味しくなるよ」
 先にウインナーを火から下ろしつつ、リチャード自身もその味わいを思い浮かべてわくわくと。
 そしてるこるも、リクエストの料理が完成に近づいたところで、更に一品を。
 塩胡椒とハーブで味付けした牛肩の挽肉のパテを焼き、最後にチェダーチーズを卸して乗せる。
 それをバンズに挟み、バーベキューソースで味付けをしたら。
「チーズバーガーの完成ですぅ」
「わぁ、チーズバーガーですか」
「チーズバーガー!」
 るこるのその声に、ミリアリア、次いでリチャードが同じようにその名前を呼ぶので、何だか伝言ゲームみたいだと穏やかに笑うひりょ。
「トマトや玉葱はお好みで挟んでくださいねぇ」
 そう言って、るこるは輪切りにしたトマトとスライスした玉葱の皿も一緒に並べる。
 最後にリチャードが燻製にした卵を火から下ろして、予定の料理は全て完成!
「いただきます!」
 皆で揃って、しっかり食前の挨拶を。
「じゅわっとお肉に、ほくほくじゃがバター、アスパラのホイル焼き……どれから食べようか悩んでしまいますね」
「サラダも彩りが素敵だね。はい、焼けたよ」
 美味しそうな料理の数々を前に悩むミリアリアに、燻製ウインナーをトングで渡すリチャード。
「ありがとうございます。はむ……ん〜、いい香りで舌福です。お腹空いてますし沁みる〜」
 心底美味しいと伝わる笑顔のミリアリアに、喜んで貰えてよかったと、リチャードもにこにこ。それから、卵もトングに挟んで。
「はい、ひりょ。くんたま、どうぞ」
「ありがとうございます。スモークのいい薫りがしますね」
 燻製卵を口に運べば、まずその薫りが広がり、噛むと凝縮された卵の旨味もぶわっと広がる。
「うん、美味しい。さっき遊んだ分、しっかり食べよう」
 お腹が空いているから、より美味しく感じる。
「そうしてまた、料理作りながら体を動かせば……また食べられるしね!」
「いいですねぇ。追加のリクエストも受け付けてますよぉ」
 自身も他の料理と並行して作っていた串焼きを味わいつつ、まだまだ腕を振るえると、るこるは張り切る。
 その傍ら、リクエストの焼き玉蜀黍を食べ終えたリチャードが、次に手を伸ばしたのは。
「チーズバーガーもいただこうかな」
「あ、私も!」
 ファーストフード系はお供えされないから、と目を輝かせつつチーズバーガーを手にするリチャードに、ミリアリアもひとつ確保。
 人数分作ってくれているから、急がないとなくなるなんて思ってはいないけれど、やはり人が食べているのを見ると美味しそうに見えるもので。
「はむっ、……このパテはっ!?」
 一口食べて、衝撃。まさに青天の霹靂。
「香ばしい焼き加減、迸る肉汁! チーズとのコラボが最高っ」
「本当だ、口の中でじゅわっととろっと、肉とチーズが絡まるね……バンズにもよく合うし。野菜も挟んでみようかな」
「うふふ、お口に合ったなら何よりですぅ」
「チーズバーガー、大人気ですね。俺も焼きそば食べたら貰おうかな」
 そうして、皆で思い思いにキャンプ飯を楽しんで。
 ミリアリアが持ってきたフルーツに舌鼓を打ちつつ、るこるがデザートの焼きプリンを作る中。
「満足~! でも、食べ過ぎたかな? 黒ウーロンでも淹れましょうか」
「それは助かりますね、私の分もお願いできますかぁ?」
「勿論です! 端の方に置いておきますね」
 立ち上がって、オリジナルブレンドの黒烏龍茶を淹れるミリアリア。るこるの分は、肘など当ててひっくり返さないよう、邪魔にならないところへ。
 健康的な意味合いもあるけれど、皆への労いの意も込めて。
「はぁ、食べた食べた……皆でアウトドア料理を囲むのも、いいものですね」
「うん、大満足だ。今日は来てよかったな」
 ひりょとリチャードも、一息吐きつつ充足感を噛み締めて。
 けれど、まだまだ、これから、楽しい夜も待っている。
「あ、お片づけは任せてくださいね!」
 最後まで楽しく、清々しい気分でいられるように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルルチェリア・グレイブキーパー
≪狐御縁≫

皆でキャンプの定番、カレーを作るわ

白ワンピの上にエプロンで
汚れても平気
お供の幽霊達も手伝って

私は飯ごうでお米を炊こうかしら
白米は勿論
鶏肉等を入れチキンライスに

キャンプ飯も作るわ!
熱したホットサンドメーカーの両側に溶き卵を流し込み
チキンライスを挟めば簡単オムライスの完成♪

皆の料理も気になるわ、交換しましょ!

焔さんの卵焼き、ハンペンが入ってるのね!
チーズがトロっとして美味しそう!

シホの巾着はどんな味がするのかしら?一つ欲しいのよ!

燦さんは今度こそアクアパッツア!
魚介の香りが食欲をそそるのよ

テフラさんの夏野菜のサラダも美味しそうだわ

爛さんのケーキはとってもお洒落だわ
私も欲しいのよ、あーん!


四王天・焔
《狐御縁》

わーい、キャンプと言えばカレーだね!
テフラさんエプロン似合っているよ♪

焔は肉を切るね
「やっぱり肉はビーフが美味しいかな?」
サイコロ状に切り、カレーの味のアクセントになる様にするね。

カレーを作っている間に焔も一品卵料理作ろう。
チーズin卵焼きを作るね。
玉子に白だし入れて、ハンペンを2つに切って間にチーズを挟み、
後は卵焼きのように焼いていくだけ。
焼く時はアルミホイルの蓋を使うよ。
「はい、完成―!」美味しく出来たかな?

燦姉から『はいあーん』されて、パクッと食べてみるね。
ちょっと照れちゃうかも。
ルルさんのオムライスに、爛のデザートも美味しそうだね。
シホ姉の納豆巾着爆弾もどんな味だろう。


シホ・エーデルワイス
《狐御縁》


そう言えば
まだカレーは皆で作っていませんね


私はカレールーを【供宴】で調合

エプロンもつけます

市販のルーを複数種類組み合わせて
隠し味にチョコや醤油を混ぜる



カレーを煮込んでいる間に
納豆巾着爆弾を料理

油揚げを巾着に加工し
納豆、薬味のネギ、麺つゆを混ぜた物を入れ焼きます



より取り見取り豪華の夕食ね

今度こそ燦お手製のパッツァね
あの時のピザも美味しかったです

ルルのホットサンドメーカーの使い方はキャンプ飯らしいです

爛はロシアのケーキね
ボルシチに合いそうです♪

焔の卵焼きはハンペンがフワフワの良い食感です♪


テフラさん
良ければサラダを作ってもらえるかしら?



燦の妹達への新愛表現は
微笑んで見守りつつも
内心焼餅


四王天・燦
《狐御縁》

お腹空いたー
何を作る?
カレーに決定!

狐の描かれた渋い前掛けを装着

たまねぎを切るぜ
目から汗が出て爛のイカサマを見切れない
爛の調理マジすげー

カレーを煮る間にもう一品、鮎やテナガエビなど淡水素材に拘ったアクアパッツァを作るぜ
メスティンに暗黒純米吟醸とぶち込んで加熱していっちょ上がり
料理を知る前は、間違えてアクアピッツァ作ったんだよなーとシホと昔話するよ
油揚げ入れてくれるシホのこと愛してるぜ

ルルはホットサンドメーカーか、やるな
美味しく頂きつつグリーンピースは避けてすまん…

爛と焔に『はいあーん』とカレーを乗せたスプーンを差し出すぜ
妹への親愛表現です
ルルもやるかい?
テフラは彼女いるだろ?うりうり


テフラ・カルデラ
《狐御縁》

わぁい!やはりキャンプと言えばカレーなのですっ!
しかし白ワンピで調理や食事となると汚れてしまいますのでエプロン(自分はうさぎさんデザイン)を着用しましょう!
シホさんの提案でわたしはサラダを作ることに!これならわたしでもできますっ!
夏野菜のトマトやキュウリ、ナス辺りを切って盛り付けていきましょう♪
作業途中にチラっとそれぞれの料理を見て…ふあぁ…す…すごいのです…!

完成した料理たち…カレーだけのはずがこんな豪勢に…!?
そんな中で燦さんが爛さんと焔さんに…ふえぇ…
あ…あぅあぅ…か…彼女さんはいますけど…あうぅ…(照
(なんだかんだで羨ましいと思った兎さん)


狐裘・爛
《狐御縁》
腹ペコね。やだ。お腹なってないよね。ふふ、それだけ楽しんだってこと。でもお楽しみはこれからよ。

人参とジャガイモを剥くわ。最近刃物の扱いも良くなってね。
ルルはお手伝いが多くていいわね。私は……自分でやるわっ。

ここで《炎幻より捧ぐ》をこっそり使っておくわ。デザート必要でしょ? プラガにメドビク、ナポレオンはいかが?
前にいただいたボルシチから勉強してみたの。どうかな?

あーん。ふふ。これで照れる時期は過ぎてるわ。はい、あーーーん。みんなで食べさせ合いしましょ




「あー、お腹空いたー」
「ほんと、腹ペコね。やだ。お腹なってないよね」
 四王天・燦(月夜の翼・f04448)と狐裘・爛(榾火・f33271)の腹時計が、夕飯の時間を告げている。
 だが、空腹時には空腹時の楽しみがある。
「ふふ、それだけ楽しんだってこと。でもお楽しみはこれからよ」
 そう、これから皆で夕飯を作ります!
「夕飯何作る?」
 燦が問えば、ルルチェリア・グレイブキーパー(墓守のルル・f09202)がはいっと手を挙げて。
「キャンプの定番、と言えばカレー! だと思うわ」
「わーい、キャンプと言えばカレーだね!」
 四王天・焔(妖の薔薇・f04438)もその提案に大賛成!
 他の皆も異論はないようで、カレーに決定!
「わぁい! やはりキャンプと言えばカレーなのですっ!」
「そう言えば、まだカレーは皆で作っていませんね」
 るん♪ と上機嫌のテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)。シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)もいい機会だとばかりに頷く。
「しかし、白ワンピで調理や食事となると汚れてしまいますのでエプロンを着用しましょう!」
 うさぎさんデザインのエプロンをきゅっと締めるテフラに、皆もそれぞれエプロンを身に着けてゆく。
「テフラさんエプロン似合っているよ♪」
「ほんとですか? 嬉しいです……!」
 焔に褒められ、照れ照れするテフラ。そんな光景に一同、和みつつ。
「よし、始めるかー」
 皆がエプロンを纏う中、こだわりの狐の描かれた渋い前掛けを装着した燦の号令で、いよいよカレー作り開始!
「これなら汚れても平気ね、お供の幽霊達も手伝ってー」
 先程はブーケを狙っていたルルチェリアのお子様幽霊トリオもお手伝い。
 飯ごうを使ってお米を炊きます。
「カレーに使う白米は勿論、鶏肉なんかも入れてチキンライスも作るわね」
 このチキンライスをルルチェリアがどう使うのかは――また後でのお楽しみ。
 一方で、食材を切る焔、燦、そして爛。
「やっぱり肉はビーフが美味しいかな?」
 牛肉をごろっとサイコロ状に切ってゆく焔。これなら満足感もひとしおだし、カレーの味のアクセントにもなるだろうと。
 残る二人は野菜、燦が玉葱、爛が人参とじゃがいもを切っているのだが。
「目から汗が……」
 滂沱。
 あくまでも汗ですが。燦にとってはこんなもの涙ではないですが。
 視界が大変なことになっている燦をよそに、皮剥きをこなしていく爛。
「最近刃物の扱いも良くなってね」
 そんな爛の目の前を、すいーっと通っていくお片付け幽霊トリオ。
「ルルはお手伝いが多くていいわね。私は……自分でやるわっ」
 と、言いつつ、こっそりユーベルコード発動。
 ぱぱぱっと神業的速さで下処理を終え、ついでにデザートまで作ってみせる爛。想定より早く終わっちゃったから、なんて言いつつ。
「デザート必要でしょ? プラガにメドビク、ナポレオンはいかが?」
「爛の調理マジすげー」
 やっぱり滂沱。いや、再三言うけれどもあくまで汗であって、決して涙ではないですが。
 ともあれドヤッ……と胸を張る爛のちょっとしたイカサマは、視界を汗に歪められている燦には見抜けませんでした。残念!
「前にいただいたボルシチから勉強してみたの。どうかな?」
 そんな様子に口元に柔らかく笑みを零して、シホもルーの調合に取り掛かろうとするが。
 自分は何をすべきか……と、おろ……としているテフラを見つけて、アドバイスを。
「テフラさん、良ければサラダを作ってもらえるかしら?」
「サラダ! それならわたしでもできますっ!」
 任せてください! と張り切るテフラは、やれることを見つけたと嬉しそうだ。その姿を微笑ましげに見守りつつ、今度こそ調合を。
「私の慈愛をここに、私の献身をここに、私の祈りをここに、主に感謝し捧げます」
 お祈りも済ませて、まずは市販のルーを並べる。
 市販と侮るなかれ、複数の種類を組み合わせて、オリジナルの味を作り出すのです。これがなかなか奥が深い。
 調合が終わったら、切って貰った具材を炒める。玉葱、他の野菜、肉の順番で。その後に水を入れ、じゃがいもが柔らかくなるまで煮たら、ローリエや香辛料を入れ、それからルーを投入。最後に隠し味にチョコや醤油を混ぜて、あとは待つだけ。
 その間、皆でそれぞれ一品料理を作ります!
 テフラは先程のサラダを。実は皆がカレーの準備をしている間、夏野菜を貰いに行ってました。
 新鮮なトマト、胡瓜、茄子を切って、皿に綺麗に盛り付けてゆく――間に、ちらりと皆の手元を見てみたら。
「玉子に白だし入れて、ハンペンを2つに切って」
「その間にチーズ挟んだらいいのよね?」
「うん、後は卵焼きのように焼いていくだけだよ」
 焔と、早めに自分の作業が終わったのでその手伝いをしている爛。二人が作っているのはチーズ入りの卵焼きだ。
 アルミホイルの蓋を使って、器用にくるくると巻き、焼いていけば。
「はい、完成―!」
 美味しくできたかな? と覗き込む焔と爛。ふわふわほくほく、程よく焼き目のついた美味しそうな黄色が目の前に!
 ルルチェリアを見れば、ホットサンドメーカーを加熱中。そこに幽霊たちが溶き卵を注いでいる。
「ここにさっきのチキンライスを挟めば……っと!」
 まずは片面5分。ひっくり返してまた5分。
 そして、頃合いを見計らってぱかりと開ければ。
「簡単オムライスの完成♪」
 更に盛り付け、パセリも添えて、ケチャップをかければ彩りも豊か、味覚だけでなく視覚でも楽しめる、そして美味しい、完璧なオムライスに!
「よし、いい機会だしアクアパッツァにリベンジするぞ!」
 気合充分の燦は、宣言通りアクアパッツァを。
 使う魚介は鮎やテナガエビなど、淡水素材にこだわったものを。キャンプ飯だから、川魚系に寄せてみたのだ。
 自前のメスティン――箱型の飯ごうのことだ――に暗黒純米吟醸と一緒に食材を豪快にぶち込んで、加熱!
 出来上がりを待つ――その間。
「料理を知る前は、間違えてアクアピッツァ作ったんだよなー」
「ふふ、今度こそ燦お手製のパッツァね。あの時のピザも美味しかったですけど」
 なんて、笑ってシホと昔話に花を咲かせつつ。
 ふと、燦がシホの手元に目を遣れば、その手には例のアレが。
「お、油揚げ入れてくれるんだ。愛してるぜ、シホ」
「もう……でも、喜んで貰えてよかった」
 ストレートに愛を伝えてくる燦に照れ笑いを返しつつ、シホが作るのは納豆巾着爆弾。
 爆弾と言っても、本物の爆発物ではございません。油揚げを巾着に加工し、納豆、薬味のネギ、麺つゆを混ぜた物を入れて焼いたもの。
 先程の祈りが通じたのか、外はカリカリ中はトロトロの、百点満点の黄金色の巾着が。
「これは食べるの楽しみだな……!」
「燦のアクアパッツァも」
 にっこりと笑みを絡めるふたり。そんな一連の皆の料理を目にしたテフラは。
(「ふあぁ……す……すごいのです……!」)
 自分もいつか、こんな風に料理上手になれたらいいな、なんて。
 羨望と尊敬に、その目を輝かせるのだった。


「できたー!!」
 ずらっと並ぶカレー始め、キャンプ飯!
「カレーだけのはずがこんな豪勢に……!?」
「より取り見取り、豪華な夕食ね」
 改めてテフラが目を輝かせ、シホが感嘆の溜息を吐くのも無理はない。
 サラダにオムライス、チーズ入りの卵焼き、納豆巾着爆弾に淡水魚介のアクアパッツァ。プラガ、メドビク、ナポレオンなど各種ロシアンスイーツまで!
 豪勢な夕飯だ。けれど何ら問題はない。だってこれはグランピングなのだから、贅沢したって許されるのだ!
 皆の分のカレーを盛り付けて、各種料理を取り分ける皿も全員に配って、いよいよ。
「いただきます!」
 食べる前には勿論、皆で揃って挨拶を。
 皆で協力して作ったカレーは、やはり美味しさも倍増!
「うん、美味しいね♪」
「お腹空いてたし、より美味しく感じるわね」
「それに、皆でこうやってお話しながら食べるの、いいですよね……!」
 美味しい料理に話も弾み、カレーも順調に減ってゆく。
 そして自身のオムライスを切り分けるルルチェリアが、ふと声を上げる。
「皆の料理も気になるわ、交換しましょ!」
「お、いいねぇ! アタシが取り分けるよ、皆は何から食べたい?」
「私も手伝いますよ、燦」
 燦とシホが皆の希望を聞いて、料理を取り分けていく。と言っても、最後には全種類制覇するのですけれど!
「焔さんの卵焼き、ハンペンが入ってるのね! チーズがトロっとして美味しそう!」
「それにハンペンがフワフワの良い食感です♪」
 焔の卵焼きの断面からはとろりとチーズが溶け出している。卵とハンペンの相性もいい。飽きが来ず美味しく食べられる一品だ。
「ルルのホットサンドメーカーの使い方はキャンプ飯らしいです」
「そっかこれホットサンドメーカー製か、やるな」
 オムライスを美味しくいただく燦――なのだが、グリンピースは密かに避けていた。胸中ですまんと謝るものの、どうしてもどうしようもないことは世の中に沢山存在するわけで。許されたい。
「シホの巾着はどんな味がするのかしら? 一つ欲しいのよ!」
「ふふ、どうぞ。和風の味付けにしてみたんです」
 やはり油揚げがメインなので、王道の和風で決めてみた。
 さっぱりとした味付けは、納豆が苦手な人でも楽しめそうだ。
「燦さんは今度こそアクアパッツア! 魚介の香りが食欲をそそるのよ」
「本当、美味しいですよ燦」
「へへ……リベンジは大成功だなっ」
 味付けはシンプルだけれど、魚介の旨味で淡泊になりすぎないスープがまた絶妙。
 彩り野菜も添えられて、これまた視覚でも楽しめる一品です。
「テフラさんの夏野菜のサラダも美味しそうだわ」
「切って、盛り付けて、頑張りました! 皆さんの料理はもっとすごいですけど……」
「でも、このサラダがあるのとないのとじゃ全然違うわよ。そんな自信なくさなくてもいいのっ」
「あ、ありがとうございます」
 皆の料理を前に、ちょっと最後は声が小さくなってしまったテフラだが、爛の言う通り。
 カレーにも、皆の料理にも、野菜が入っているものはあれど、さっぱり食べられる野菜だけの品はこれだけ。なくてはならない存在なのだ。
 そう言って貰えれば、テフラもへにゃりと笑顔を見せた。
 と、褒め上手なルルチェリアとシホは勿論、皆も各自の料理を漏れなく美味しい美味しいと食べたので。
 夕飯は皆、大満足の結果に!
 そしてこの後、まだまだ終わりではなく、爛お手製のデザートも控えているわけですが――その前に。
「爛、焔。はい、あーん」
 可愛い妹たちに燦は、カレーを乗せたスプーンを差し出して。
「えへへ、燦姉ありがと。あーん」
 ちょっと照れつつ。まずは焔が一口ぱくり。
「あーん。ふふ。これで照れる時期は過ぎてるわ」
 爛は寧ろそのやり取りも楽しみつつ、ぱくり。
「あ、ルルさんのオムライスに、爛のデザートも美味しそうだね」
「そうね、そろそろデザート出しましょうか」
 照れ隠しにオムライスを確保する焔、デザートを取りにポータブル冷蔵庫の前へ向かう爛。
 そんな燦の妹たちに対する愛情表現を、シホは微笑んで見守りつつ――ちょっぴり、内心モヤモヤ。
(「親愛の情だと、解ってはいるけれど」)
 焼餅を焼いてしまうのは、恋する乙女として仕方ないことなのです。
 そんなシホの様子に気づいてかそうでないのか、燦はふと、シホの方を見て。
「シホも後でやるか?」
「い、いえ、私は……」
 気持ちは嬉しいけれど、やはりいざ聞かれると少し恥ずかしい。
「折角だから、皆で食べさせ合いしましょ。私のデザートも残ってるしね」
「爛はロシアのケーキね。ボルシチに合いそうです♪」
 努めて明るい声音でそちらに水を向けるシホ。そんな照れ隠しもあるけれど、美味しそうだと思ったのは本当。
「はい、あーーーん」
 そして言い出しっぺの爛を筆頭に、始まる食べさせ合いっこ。
「爛さんのケーキはとってもお洒落だわ。私も欲しいのよ、あーん!」
「お、ルルもやるかい? あーん」
 今度はルルチェリアも、燦から貰ってぱくり。
 先程までは少し葛藤していたシホも、皆でやるなら自分が混じっても恥ずかしさは少し紛れるだろうしと、順番待ちに回る。
 さて、そんな中、テフラはと言うと。
「燦さんが爛さんと焔さんに、ルルチェリアにも……それに皆さんまで……ふえぇ……」
 頬っぺた押さえてしまってました。なんだかんだで羨ましいと思った兎さん。
「テフラは彼女いるだろ? うりうり」
「あ……あぅあぅ……か……彼女さんはいますけど……あうぅ……」
 彼女にあーんをお願いする想像をしてみるテフラ。けれど、どうに転んでも恥ずかしいような。
 けれど、やっぱり羨ましい……なんて、思わずにはいられなくて、暫く悶々とするテフラなのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フレスベルク・メリアグレース
【ワンダレイ】

さて、早速作りましょうか……
わたくしの料理の腕は、専門の人には負けますがそれなり以上に卓越している物を持っているのですよ?

まずは手に入れた新鮮なバジルを使ったバジルソース
肉の旨味に負けない強いソースを以て調合していきます
次に手に入れた鳥のもも肉とヒレのステーキ肉をコンロの上に置き、火加減を見極めながら焼いていきます

肉類の調理が終わったら次は買い出しで手に入れた物も含めた新鮮な魚介類を使ったボンゴレのスパゲッティ
メリアグレースの料理系統はアース系世界のイタリアの食文化と似通っているので、パスタと魚介類を使った料理はわたくしも得意なのです

そう言って更に料理を盛りつけ、披露します


巨海・蔵人
【ワンダレイ】アドリブ絡み歓迎
⬛心情
今日はミネストローネの気分!
お肉や主菜はみんなのがあるからね、楽しみー

⬛料理
焚き火の準備と世話をしながら、
ドローンも駆使して皆の撮影もしつつミネストローネ作るよ、
新鮮なトマトやセロリの爽やかな香り、ベーコンの香ばしさ、持ち込んだピクルスも刻んで入れて、
煮込んでる間に、リリー先生の焼きそばにはじまり、ステーキ、パスタ、トウモロコシに燻製、どれも美味しそう!
尾守さんのパンを炙って器に入れてスープかけて、さらに炙ったチーズをドン、
グラタンスープ!
皆もいるならすぐ用意するよ、それとも良い感じに焼けたマシュマロかな?
キャロリンは炙ったチーズ食べるかな?スレイは玉蜀黍?


李・玉明
【ワンダレイ】アドリブ絡み歓迎!
呼び方:リーゼ、フレス、アスカ、やの、くらんど。

わーい♪ ごはんなのじゃー! みんな、料理が上手なのじゃ!
いっぱい(一般的には少な目な量)食べるのじゃ!
妾は知り合いの畑からトウモロコシをもらってきたのじゃ。
焼きトウモロコシにして振舞うのじゃ!

ノンアルコールのソフトドリンクを手にして乾杯なのじゃー♪
みんなの作ったパンやステーキ、スープに焼きそばやミネストローネも味わうのじゃ♪ はむはむ♪
ほほう、わさび? 美味しそうなのじゃ!

焚火で炙ったマシュマロもおいしいのじゃ♪
おなかいっぱい食べ終えたら、やのやキャロりんといっしょに一休みするのじゃー♪
むふー♪(もふもふ)


尾守・夜野
■ワンダレイ
メインは足りてそうだしパンを焼くか
パンは残れば朝食に出来るしな
…残るか?まぁいいや

計量とかはUC内の使う
混ぜる時は手袋着用
…下手すると黒くなるし…うん

生地休ませる間にBBQ用に具材カット&棒、マシュマロ用意
ヘルプが必要なら入るぞ
俺やれるの家庭料理レベルだが

っと生地の用意が出来たな
焼くのはフライパンあれば行けるし
何なら家(ほぼ廃墟)で作るより楽まである

そんなに食えないから摘む程度
「あー飲み物がうめぇ…肉貰うぜ…
あ、そっちのパンは無糖・無塩のだからスレイ達はそっちな」
スープにパン浸しながら食ってるぞ
燻製も焼きそばも少し貰う

暑さと痛みからダウン気味に食い過ぎ追加
でもマシュマロは食う


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【ワンダレイ】
※アドリブ絡み他歓迎

ごはんだよキャロりん
少し待っててねー♪《わう♪》
料理の腕は普通だけど頑張るっ

まず上等なステーキ肉を焼くよ
キャロりんのごはんもコレ♪
フレスさんがヒレだからアタシはサーロイン
ソースはニンニク醤油で

次はあっさり塩焼きそば
夏だし…テキトーでも形になるし?
具は野菜と神奈川シーフード
※内訳一任

後は火加減見つつ呑み食べモフる
キャロりんどーぞ♪《わふわふわふ♪》
スレイは新鮮な人参かな?

お、山葵醤油?ヒレで頂くよ♪
焼き立てパンは中々の香り
ミネストローネもイイ感じさ
大人だしアスカさんの酒と燻製も堪能

《くぅん♪》(ぺろり)
食後のキャロりんは玉明さんに甘え?
美酒美食共々癒されるねえ♪


アスカ・ユークレース
【ワンダレイ】アドリブ絡み歓迎

私はチーズやウインナー、卵を使って薫製のおつまみを作りましょうか。

しっかりじっくり何時間もかけて燻すから、早めに準備はしておかないと。
この後の成人組での飲み会が楽しみね……!持ち込んだ取って置きのワイン、開けるのが待ち遠しいわ……!

作業が一段落したら合流、シーフード焼きそばやステーキを頂くわね。
ところでみんな、牛肉にわさびが合うって知ってる?(チューブ取り出し)

撮影にも気づいてカメラ目線でピース
と、そろそろ薫製が出来上がる頃かしら?完成したらみんなで試食。

煙の香りと塩気が最高!ご飯とお酒が止まらないわ……!夜野の作ったパンに挟んでみるのも美味しいかも?




「ごはんだよキャロりん、少し待っててねー♪」
「わう♪」
「料理の腕は普通だけど頑張るっ」
 リーゼロッテ・ローデンヴァルト(マッド&セクシーなリリー先生・f30386)の言葉に、キャロりんも上機嫌にお返事。愛犬のキュートな姿にリーゼロッテのモチベーションも上場。
 こちらもいよいよお待ちかね、夕飯の時間です!
「さて、早速作りましょうか……」
 フレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)も準備万端。
 料理の腕前は、流石に専門の料理人には敵わないものの、それなり以上に卓越している物を持っていると自負しているものだから、今日もその腕を存分に振るう心積もり。
「まずは手に入れた新鮮なバジルを使って……」
 手始めに作るのは、肉料理に添えるバジルソース。肉の旨味に負けないよう、かと言ってお互いが主張しすぎないよう、調和を取りつつもしっかり強いソースを以て調合していく。
 次に手に入れた鳥のもも肉とヒレのステーキ肉をコンロの上に置いて、焼く。火加減を見極めながら、丁寧に。
「フレスさんがヒレだから、アタシはサーロインかな」
 リーゼロッテもまた、肉を焼いている。言葉の通り、上等なサーロインのステーキ肉だ。
 ソースはニンニク醤油で、じゅわりと食欲をそそる音と香ばしい匂いを立てながら、鉄板の上でじっくりと熱されていく。
 隅の方には、サイコロ状に切ったソースのかかっていないステーキもじゅうと音を立てている。実はこれが、キャロりんのご飯です。
 こうして食べ応えある肉料理が次々と調理されていく中。
「メインは足りてそうだしパンを焼くか」
 焼き立ての手作りパンに挑戦するのは尾守・夜野(墓守・f05352)だ。
「パンは残れば朝食に出来るしな」
 皆の顔を見渡す。今回、一緒に来れたのは一部のメンバーだが、ワンダレイの楽しい仲間たちだ。
 目一杯グランピングを楽しむ彼らを前に、夜野はふと思う。
(「……残るか?」)
 気づいてしまった。普通に夕食の時点で彼らは平らげてしまうかも知れないと。
(「まぁいいや」)
 夜野は深く考えるのをやめた。
 そして彼は生地を練るため、まずは計量を始めるべく――小さな魔法陣を描いた。
「解析開始……存在を置換、再構成を開始」
 唱える。そして、生地の材料は魔法陣の中へと消えた。
 ややあって、正確に計量された強力粉やらイーストやらの材料が魔法陣の中央から出てきた。……どうやら、魔法陣の中にいる夜野の別人格たちが計ってくれたらしい。
 夜野はそれらを受け取って、捏ね始める。その手には手袋が装着されていた。
(「……下手すると黒くなるし……うん」)
 練り上がった生地を休ませる間、バーベキュー用に具材をカット、そして串焼きマシュマロのための準備を始める夜野の傍ら。
「わーい♪ ごはんなのじゃー!」
 お腹も空いたし、周りでも皆が始めた料理の匂いが漂っているしで、期待に大はしゃぎの李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)は、その細腕一杯に黄金色の玉蜀黍を抱えていた。
「みんな、料理が上手なのじゃ! 妾も知り合いの畑からトウモロコシをもらってきたのじゃ」
「おぉ♪ いい色してるねぇ」
 その輝き、色艶にちらと目を遣ったリーゼロッテも声を上げるほど。
 玉明は得意げに、それらを網の上に並べてゆく。
「焼きトウモロコシにして振舞うのじゃ!」
「いいですね、楽しみです」
 何やら魚介類の準備をしているフレスベルクもその様子ににっこり。
(「私はチーズやウインナー、卵を使って薫製のおつまみを作りましょうか」)
 アスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)は加熱されたダッチオーブンへと燻製の材料を乗せている。
 アルミホイルやチップ、網の用意はもうしてある。卵の味付けもばっちりだ。しっかりじっくり何時間もかけて燻すものだから、アスカはこうして早めに準備を始めていたのだ。
「この後の成人組での飲み会が楽しみね……! 持ち込んだ取って置きのワイン、開けるのが待ち遠しいわ……!」
 スモーク特有の香りと味付けの匂いが、出来上がりの期待を高めてくれる。これはワインも進みそうだ。
 そんなアスカを始め、皆の周囲をドローンたちが邪魔にならないように飛び回っている。
「今日はミネストローネの気分! お肉や主菜はみんなのがあるからね、楽しみー」
 ドローンの主たる巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)はスープ作りに取り掛かる。
 焚き火の準備と世話も並行で、まずは材料の下拵え。小気味よく刻めば新鮮なトマトやセロリの爽やかな香り、ベーコンの香ばしさが鼻孔を心地よく擽った。
「持ち込んだピクルスも刻んで入れて、煮込んでー……っと」
 ふと、周囲からもそれぞれにいい香り。
 リリー先生ことリーゼロッテは焼きそばの準備に取り掛かっていた。フレスベルクも、こちらは洋風でパスタを茹でている。
 ステーキに、玉明の焼き玉蜀黍、夜野のパンに、アスカの燻製もある!
「どれも美味しそう!」
 一人では、これだけ多くの品を楽しむことはできなかっただろう。これぞ、仲間と作り囲むキャンプ飯の醍醐味!
 ぱっと喜色満面な表情を見せる蔵人の前を、すかさずドローンが横切る。ベストショットです!
「ヘルプが必要なら入るぞ。俺やれるの家庭料理レベルだが……」
「あ、じゃあこの食材切って貰ってもイイ?」
 夜野がリーゼロッテから手渡されたのは、キャベツにネギ、彩りに人参、そして――、
「……グソクムシ……!?」
「!?」
「あーそれ、ウチワエビだよ」
 夜野始め、メンバーに衝撃が走ったが、歴とした食用の魚介類。
 リーゼロッテがこだわったのは、地元の神奈川シーフード。何なら柔らかく釜茹でされたシラスも用意してある。
 味付けはあっさりさっぱり、塩焼きそば。
(「夏だし……テキトーでも形になるし?」)
 おおらかな料理。それが焼きそばなのです。
 一方、フレスベルクも食材に買い出しで手に入れた物も含めた新鮮な魚介類を用意していた。
 そう、ボンゴレ・ビアンコである。
(「メリアグレースの料理系統は、アース系世界のイタリアの食文化と似通っていますからね」)
 この手のパスタ料理や、魚介料理はフレスベルクも得意とするところ。
 つまり、そのふたつが合わさったこのボンゴレは、得意中の得意料理と言うわけだ。
 皆の喜ぶ顔を想像して、フレスベルクの表情にも柔らかな微笑みが浮かぶ。
「っと、生地の用意が出来たな」
 丁度、夜野が焼きそば用の食材を切り終えたところで、パン生地もいい具合。
 これを、フライパンで焼いていく。ホームベーカリーがなくともパンは焼けるのだ。
(「何なら家で作るより楽まであるしな、これ……」)
 焼き目のついていくパンに視線を落としながら、しみじみと思い返す夜野。彼の言う『家』とはほぼ廃墟も同然なのだ。無理もない。
 そして、ふっくらカリッとしたパンが焼けた頃。
「さあ、できましたよ」
 フレスベルクの肉料理とボンゴレも、美しく盛り付けられて披露され。
 皆の料理も、次々並んでゆく。グランピングに相応しい、豪華なキャンプ飯。
 ぱちぱちと弾ける焚き火の傍ら席に着いて、全員のグラスに飲み物が注がれたら、高らかに掲げて、カツンと合わせて。
「――乾杯!」


「いっぱい食べるのじゃ!」
 意気揚々と自身の皿にパンやステーキ、焼きそばを盛っていく玉明。ミネストローネも忘れない。実のところ、彼女の言う『いっぱい』は一般的に見て少なめなのだけれど。
「尾守さん、パン貰っていいかな?」
「ん……どうぞ、っと」
 同じく食が細めで軽く摘む程度に楽しんでいる夜野から、蔵人はパンを貰って。
「炙って器に入れてスープかけて、更に炙ったチーズをドン!」
「おお?」
「グラタンスープ!」
「おお! 妾もほしいのじゃ!」
 キラキラ目を輝かせる玉明の分も追加です!
「皆もいるならすぐ用意するよ、それとも良い感じに焼けたマシュマロかな?」
「後で食う……あー飲み物がうめぇ……肉貰うぜ……」
「はい、こちらをどうぞ」
 マシュマロ予約しつつ、フレスベルクから鶏もも肉のバジルソース添えを貰う夜野。暑さと痛みでややダウン気味?
「キャロりんどーぞ♪」
「わふわふわふ♪」
 対象的に、リーゼロッテからステーキ肉を貰ってテンション最高潮のキャロりん。尻尾も千切れんばかりにぶんぶん振ってます。
 順番待ちの間、リーゼロッテにモフモフを提供しているフリーの頭が、ふとぴくりと顔を上げた。視線の先には、小皿を持った蔵人がいる。
「キャロリンは炙ったチーズ食べるかな?」
「程々なら食べるんじゃないかな?」
 塩分過多にだけ気をつけて、適量を与えてやれば、わふわふと上機嫌で平らげた。
「あ、そっちのパンは無糖・無塩のだからスレイ達はそっちな」
 自身もスープにパンを浸しつつ、思い出したように夜野がぽつりと。
「スレイは玉蜀黍食べるかい?」
「新鮮な人参もかな?」
 今日一日荷物運びも頑張った、スレイにもご褒美を。
 野菜もパンも、ありがたいと言わんばかりにむしゃむしゃと。
 そんな中、ゆったりと海鮮塩焼きそばやステーキを堪能していたアスカが、ふと何かを取り出し。
「ところでみんな、牛肉にわさびが合うって知ってる?」
 緑色のチューブ。どうやら肉が出ることを見越してわさびを持ち込んでいたようだ。
「はむはむ♪ ……ほほう、わさび? 美味しそうなのじゃ!」
「お、山葵醤油? ヒレで頂くよ♪」
 玉明とリーゼロッテがここで味変を。
 汗をかいて、塩分が不足しがちな身体に醤油の塩気と、ぴりりと効いた辛みがこれまた何とも言えず美味なのだ。
「私もいただきまーす……っと、」
 アスカ自身も、山葵醤油ステーキを確保したところ、ドローンがふよふよと寄って来た。
 カメラに目線を向けて、片手でステーキの皿を軽く持ち上げ、もう片手でピースサイン。存分に、キャンプ飯を楽しんでいるのが伝わる画に。
「焼き立てパンは中々の香り、ミネストローネもイイ感じさ」
「焚火で炙ったマシュマロもおいしいのじゃ♪」
 堪能するリーゼロッテや玉明の笑顔も、ドローンはばっちり、見逃しません。もとい、撮り逃しません。
「うんうん、いい画が沢山撮れてるね」
 配信主として、蔵人も大満足。楽しげなグランピングの様子が、視聴者にも伝わっているはずだ。
「と、そろそろ薫製が出来上がる頃かしら?」
 アスカが蓋を開けた瞬間に広がる、燻された食欲をそそる香り!
 まずは、皆で試食。
「煙の香りと塩気が最高!」
 頬を押さえて、アスカの表情が綻ぶと同時。
「ん、イイね♪ これぞスモーク、って感じでお酒も進みそうさ」
「うんうん、香り自体がいい味付けになってるね」
「食材の味も凝縮されていて、旨味が増していますね」
 リーゼロッテと蔵人、フレスベルクも大絶賛!
「俺もウインナーだけ貰おうかな……」
「妾ももっと欲しいのじゃ!」
 玉明の皿にも追加の燻製が盛られ、夜野も食べ過ぎ苦しいにならない程度にウインナーを所望。
 辺りも少しずつ暗くなってきて、いよいよワインも開けて――未成年組にもソフトドリンク追加で――大人のおつまみタイム開始です!
「ご飯とお酒が止まらないわ……! 夜野の作ったパンに挟んでみるのも美味しいかも?」
「アタシもばっちり堪能させてもらってるよ♪ あ、ワインまだある?」
 談笑しながら飲んで、ぽつぽつ摘んで。
 涼しい山の風に吹かれつつ、寒くなったら焚き火で暖を取り。
 のんびりゆったりとした、癒しの時間が流れていく。
「あー……もう食えん。休む」
「妾もいっしょに一休みするのじゃー♪」
 木陰のスレイの元に寄って、休憩タイムな夜野と玉明。そこにキャロりんもトコトコ近付いて来て、玉明へと擦り寄り、ぺろりと頬を一舐め。
「くぅん♪」
「むふー♪」
 玉明も嬉しくて、存分にモフモフ。
「食後のキャロりんは玉明さんに甘え?」
 そんな微笑ましい光景に、和まされるリーゼロッテたち。
「美酒美食共々癒されるねえ♪」
 こくりとワインを呷り、ふと空を見上げれば――星たちが、空に静かに、瞬き始めている。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『キャンプの夜を楽しもう』

POW   :    ゲームやお喋りに興じる

SPD   :    歌やダンスで盛り上がる

WIZ   :    満天の星空を眺める

👑5
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 ――誰かが、空を仰いでほうと感嘆の溜息を零した。

 見上げれば、青藍の空に広がる満点の星空。
 そよぐ風は涼しく、緑と土の心地よい匂いが世界を満たす。
 この場で風に当たりながら、緩やかで穏やかな時間を過ごすのもいい。テント横のデッキスペースのカウンターやテーブルでこの夜を楽しむ選択肢もある。
 肌寒ければ、スウェーデントーチの火に当たるのもいいだろう。上着やブランケットに身を包んで温まるのもいい。
 ただ流れる星に心を洗うもよし、星明かりの下で談笑するもよしだ。
 そして何もそれは、外に限った話ではない。
 ホテルの一室と言っても差し支えない、テントの中で時を過ごすのも乙なもの。
 ダブルルーム程の広さのあるテント内は、寝具こそ二人分しかないものの、自身のテントに荷物を置いて、他のテントに三人以上で集合しても余裕があるだけの快適空間。勿論、エアコンや冷蔵庫も完備。
 和室、洋室共に小上がり式になっているから、汚れを気にせず靴を脱いで寛げる。布団は薄手だが肌触りよく通気性に優れた夏用の羽毛布団で、敷布団もふかふか、まるでベッドのように快適だ。
 そして何と言っても、大きなカーテンを開けばまるで巨大スクリーンかと見紛うほどに大きな、ドーム型に合わせたガラス窓が、キャンプ場の夜景を大きく切り取ってくれている。
 星空と、風に揺れる影を落とした緑は、テント内で過ごす夜をも極上の癒し空間へと変えてくれるだろう。
 そう、夜には夜の楽しみ方がある。すぐに眠ってしまうには勿体ない。
 夜明けにはまだ遠い。一日の締め括りに、何をして過ごそうか。
御園・桜花
「スウェーデントーチ…初めて見ました」
目がキラキラ

「スウェーデントーチって直置きですよね?だったら此の近くで線香花火をやっても良いのかな…?」
従業員さん探し確認
OKが出たらバケツに水汲みこっそり線香花火

駄目だったらトーチの傍に椅子を置いてトーチが消えるまで星空眺める

「あれだけ食べたのに…トーチを見ていたら、スモアが食べたくなって来ましたよ?」
車に戻って
金串
チョコ塗りクラッカー
マシュマロ大
を大皿に盛りウエットティッシュも抱えて戻る
金串でマシュマロ炙ったらクラッカーのチョコの面でマシュマロ挟み確りくっ付くよう押す

「此れ1人で食べたらカロリーオーバー過ぎますよね…山立さん、半分どうぞ」
無理矢理進呈




「スウェーデントーチ……初めて見ました」
 一本の丸太が中央から、徐々に全体に炎を広げ燃えていくその様子に、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)が目を輝かせる。
「これって直置きですよね? だったら此の近くで線香花火をやっても良いのかな……?」
 早速、近くのスタッフさんに確認。
 後片付けをきちんとやってくれれば大丈夫と言うことで、水を汲んだバケツを用意し、トーチから火を貰い。
 ぱちぱちと、線香花火が微かな音を立てて、小さくも温かな火色の花を咲かせる。
 やがてぽとりと花は落ちるとも、その散りゆく様さえ美しい。まだまだ炎はそこにあるから、桜花は二本目の花を咲かせた。
 やがて手持ちの花もなくなれば、炎の傍らに置いた椅子に座り、頭上に広がる満点の星空を眺めつつ――ふと。
「あれだけ食べたのに……トーチを見ていたら、スモアが食べたくなって来ましたよ?」
 旨いものは宵に食え、なんて言葉もある。一旦車に戻り、金串、チョコ塗りクラッカー、マシュマロ大を大皿に盛り、ウエットティッシュも抱えて戻る。
 金串でマシュマロを炙り、クラッカーのチョコの面でマシュマロを挟む。そしてしっかりとくっつくように押せば――キャンプの定番スイーツの出来上がり!
 はむ、と火傷に気をつけつつ頬張れば、外はサクサク、中はとろりと蕩けて、柔らかな甘みが広がる。甘いだけでなくほろ苦さもあるチョコの味も、またいいアクセントだ。
 味も食感も楽しいキャンプスイーツ。それがスモア。敢えて問題があるとすれば、それは。
「此れ、一人で食べたらカロリーオーバー過ぎますよね……」
 マシュマロが大きめサイズなものだから、必然的に量が多くなるのだ。流石にこれを全部食べたら……と考えるのは、少し怖い。
 かと言って、折角作ったものを捨ててしまうのも桜花としては避けたかった。と、なると、食べて貰えそうな人物に協力を仰ぐ他ない。
「山立さん、半分どうぞ」
 心当たりを見つけて、半ば無理矢理進呈。
 辞退するようなら遠慮なさらずにと押し切るつもりであったが。
「ん。いただきます」
 本職故か、素直に受け取ったので、亨次へのお裾分けミッションは難なく成功!
 その場ではむりと口に運ぶ様子を見届けて、桜花は満足げに微笑むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【夕闇】
・アド/絡◎

■行動
お食事も終わりましたし、後はゆっくりしましょう。

夜間の散策、楽しそうですぅ。
丁度良いですし、フラーファさんのお散歩も一緒に良いでしょうかぁ?

星空、綺麗ですねぇ。
SSW等では近くに行くことも出来ますが、地上から見上げると違った感じがしますぅ。
空中散歩の際は、フラーファさんを抱え『FAS』で。

帰還後はカードゲームですかぁ。
性格上、守り主体で慎重な組立が多く、ババ抜きのババは裏にしてシャッフルし自分でも場所が判らない状態で読みを外し、引く際は「常に右からX自札の右端の数値枚目」等と、あまり楽しい相手では無いかもしれませんが。

眠気が強くなるまで、楽しみましょう。


ミリアリア・アーデルハイム
【夕闇】
フラーファさんとローラちゃんとかけっこしながらお散歩。今日は沢山遊べて良かったですね。日が暮れて気温が下がってきたけれど、昼間の熱を冷ますみたいで気持ちいい。

いいな、私も飛びます!星があんなに近くに、手が届きそう。
あっ、流れ星。また!流れ切るまでに三度お願いできたら叶うって言いますよね。
「また皆で遊びに来れますように」×3

おお~、これが噂に聞く修学旅行の醍醐味。ふっふっふ、トランプなら結構弟と遊びましたし、負けませんよ!(ババ抜きはしれっと、七並べは性格悪い止め方をするタイプ。引きは良くない)
次は何しますか、大富豪?ポーカー?最後まで遊び倒すぞ〜!!

まだまだ遊ぶぉ~、あと一回・・・(眠


鳳凰院・ひりょ
【夕闇】
アドリブ歓迎

腹ごなしに、星空眺めながら散歩は良さそうだね
こうして皆でわいわい楽しく過ごせる時間だし、さっさと寝てしまうのは非常に勿体ない

おぉ、流星群だ!
地上から眺めるんじゃなくて、もう少し上空から見てみたいな…
UCを発動させて飛行状態に

こういう体験は猟兵だからこそ出来るような代物ではあるんだろうな

帰ったらお喋りしながらカードゲームを
天然&根が単純な為、皆に翻弄されてしまう
なんか凄いな皆、俺の手がまるでわかるかのように…(バレバレなの気が付いてない)
俺にとっては勝ち負けはあまり関係ない、こうして皆でわいわいやるのが楽しいんだ
皆が寝落ちし始めたらお開きかなぁ…皆、寝冷えしないようにね


リチャード・ライナス
【夕闇】

引き続き仲間と過ごす

「夜道の散歩も楽しいよね(と言いつつ歩くのを怠け
祭壇布に道案内させつつ空中浮遊
暗視で、より多くの星々を眺め「星が綺麗だなんて、以前は思いもしなかったなぁ(隠し持ってた玉蜀黍モグモグ
幾億の年を経て今が在る…その軌跡・奇跡に感謝する

以前の力があれば、カードゲームは全戦全勝だが…
「どれにしようかなぁ?(取る札を選ぶのに勿体ぶる
「さぁどれにする~?(1枚だけ抜きやすいよう上方に並べ、取るか取らないか?揺さぶる
心理戦や、皆でやるのが楽しいのだと気付く神

「ゴメン、俺もう寝る(一番最初に寝落ち
布団を体に巻き付けて眠る神はミイラのよう?
また皆と一緒に楽しく遊べる日が来ますように。




 大満足の夕食も終えて、辺りもすっかり夜の闇に包まれて。
 けれど、スウェーデントーチと星の明かりが仄かながらも世界を照らしてくれるから。
 折角だから散策でも、なんて最初に言い出したのは誰だったか。勿論、否やのあろう筈もなく。
「腹ごなしに、星空眺めながら散歩は良さそうだね」
「夜間の散策、楽しそうですぅ」
 鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)と夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)も言う通り。
 こうして皆でわいわい楽しく過ごせる時間だし、さっさと寝てしまうのは非常に勿体ない――そう考えているのは、ひりょだけではない。
「丁度良いですし、フラーファさんのお散歩も一緒に良いでしょうかぁ?」
「良いですね! ローラちゃんも一緒にいいですか?」
 るこるの提案に、ぱぁと明るく声を上げるミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)。因みにローラちゃんとは、彼女のクロウラー式掃除機の愛称である。ピンクのリボンがとってもキュート。
 わふわふ上機嫌なフラーファちゃんと、キュウと心なしか楽しそうに鳴くローラちゃんと、ミリアリアで食後の運動がてら、軽くかけっこ開始!
 そんな皆の様子を、微笑ましげに眺めるのはリチャード・ライナス(merchant・f29694)だ。
「夜道の散歩も楽しいよね」
 と、ニコニコしながら皆について行くものの――実は彼、歩いてません。
 祭壇布に道案内をさせつつ、その上に乗っての空中浮遊で移動しております。この神様リチャード、歩くのを怠けておられる。
「今日は沢山遊べて良かったですね」
「ばうあう」
 ねー、とミリアリアがフラーファちゃんの顔を覗き込めば、三つの頭全てから元気よくお返事が。
「日が暮れて気温が下がってきたけれど、昼間の熱を冷ますみたいで気持ちいい……」
 風を受けて、ミリアリアが目を瞑った傍ら。
「おぉ、流星群だ!」
 思わず、と言った様子で声を上げたひりょに倣って、皆で星空を仰げば。
 ちかちかと瞬いて、光の糸が藍空へ幾つもの線を描いてゆく。
「星空、綺麗ですねぇ」
 鮮麗たる空のキャンパスに、ほぅと溜息ひとつ吐くるこる。
 リチャードの双眸は暗夜の中をも見通して、遠く朧気な星をもその視界に捉え。
「星が綺麗だなんて、以前は思いもしなかったなぁ」
 幾億の年を経て、今が在るのだと、そう思えるようになった。その軌跡・奇跡に感謝しつつ――隠し持っていた玉蜀黍をもぐもぐ。
 いやほら、夜って小腹が空くじゃないですか。
「スペースシップワールドなどでは近くに行くことも出来ますが、地上から見上げると違った感じがしますぅ」
 るこるの言葉通り、ここではない世界でなら、宇宙――即ち、銀河の真っ只中から周囲を取り巻く光景として、星を間近に眺めることもできるけれど。
 こうして地に、星のひとつに足をつけて見上げる星空は、また違った趣があるものだ。
 けれど、だからこそこうも思う。
「地上から眺めるんじゃなくて、もう少し上空から見てみたいな……」
 敢えて見上げる形で、より近く。
 ひりょが纏う無彩色のオーラが、翼を象るのを見て取ったミリアリアも。
「いいな、私も飛びます!」
 取り出した職人謹製の棕櫚箒に腰掛け、夜空の散歩に同行する表明を。
 るこるも三対の翼を、リチャードも祭壇布を用意して――皆で一緒に、星を目指してぐんと上昇!
 地上がどんどん、離れていく。それに反比例するように、星との距離は近づいて。
「星があんなに近くに、手が届きそう」
「こういう体験は猟兵だからこそ出来るような代物ではあるんだろうな……」
 手を伸ばし、星の代わりにその淡い光を掴み取るミリアリアの姿に、ひりょがしみじみと呟く。
「ですねぇ。だからこそ、息抜きできる時にしておきませんと……ね?」
 抱えるフラーファちゃんへとるこるが同意を求めれば、彼女たちもわうわう楽しげに合唱して。
 そんな中、あっ、と上がるミリアリアの声。
「流れ星。また!」
 ほら! と彼女が指す方を見れば、再びきらりきらり、光の糸が夜空を走る。
 流れる星が消えてしまう前に、願いごとをしなければ。三度お願いできたら叶う――その言い伝え通りに。
「また皆で遊びに来れますように」
 三度。早口で、けれどしっかり唱えたから。
 きっと、その願いは叶う。


 さて、テントに戻っても、まだまだキャンプの夜は続くもので。
「まずはババ抜きにしようか」
 カードをシャッフルするひりょ。そう!
「おお~、これが噂に聞く修学旅行の醍醐味」
「カードゲームですかぁ」
 皆でトランプで遊びます!
「ふっふっふ、トランプなら結構弟と遊びましたし、負けませんよ!」
 その腕前に自信ありのミリアリア!
 カードが配られるのを待ちつつニコニコしているリチャードは。
(「以前の力があれば、カードゲームは全戦全勝だが……」)
 結構とんでもないこと考えてました。
 けれど今は残念ながら、一度失った力の全てを取り戻せているわけではなく。皆に倣って、心理戦を挑みます。
 各自、揃った手札を中央に捨てたら、いざ勝負!
 ババジョーカーは己の居場所をミリアリアの元と定めた模様。けれどずっと居座って貰うわけにはいかない。
 しれっと平然を装い、ここにババはいませんよ、なんて顔。
 そこから引き当ててしまったるこるはあらぁ、と内心声を上げるも、余り動揺はしておらず。
 彼女はその性格上、思い切った大胆な作戦は取らず、守り主体の慎重な組立を心掛けて動く。
 ババ抜きのババは裏にしてシャッフルし、自分でも場所が判らない状態で読みを外す。渡す時は、裏面を天井に向けて表情や仕草で読まれないように。
「どれにしようかなぁ?」
 そんなるこるから取る札を選ぶのに勿体ぶっているリチャード。まだカードも多く誰も上がっていないため、敢えてババがいそうなところを狙っていく心算。
 狙い通りババを引いたら、残念そうに背中に隠してシャッフルしてからひりょの前へ。
「さぁどれにする~?」
「うーん……」
 中央のカード一枚だけ抜きやすいよう上方に並べ、取るか取らないか、揺さぶりをかける。
 悩んだ末に、ひりょはすぐ隣のカードに手を伸ばし――、
「……あれ?」
 実はそっちがババでした。あからさまに怪しいカードの方がダミー。
「あんまり引きはよくないですが、負けませんよ! えいっ……ああ残念、揃わずですか」
 なんて言いながらひりょから引くミリアリアだが、ペアこそなかなかできないものの、上手いこと彼の元にいるババは避けている。
「なんか凄いな皆、俺の手がまるでわかるかのように……」
 寧ろ感心するかのように呟いたひりょ。
(「だって……」)
(「解りやすいんだよなぁ」)
 るこるは苦笑し、リチャードは笑みを深めている。
 と言うのも、天然かつ根が単純……正直すぎるのか、表情に出やすいのだ。
 一瞬、ほんの一瞬。けれど確かに困ったような顔をしたり、微かに安堵したような表情を見せたり。そういったことでバレてしまうのだ。
 けれどその表情の変化は、見ていて楽しいものでもある。
「逆に私は、余り楽しい相手では無いかも知れませんが……」
 今、るこるの手札の右端にあるカードの数値は『2』だ。
 彼女はずっと、ミリアリアの手札の右から二枚目を引いている。それこそ引く相手の表情や手札の並べ方に左右されないよう、常に相手の手札の右から自札の右端の数値枚目を引くように、るこるの中で決めているからだ。
 安定はするが、駆け引きを楽しむタイプではないため、退屈ではなかろうかと。けれどリチャードはゆるりと頭を振った。
「充分、楽しんでいるよ」
 心理戦の楽しさや、かつてのように難なく勝つのではなく、皆とのやり取りで読み勝って掴む勝利の達成感。
 万全でない状態で遊ぶトランプって楽しいじゃないかと、この神様リチャードは気付いてしまったから。
「それならよかったですぅ」
 るこるも少し、安堵した。


「あー、楽しかった!」
 肝心の勝敗は、心理戦の味を占めたリチャードが一抜け。二位三位は接戦だったが、ミリアリアが先に上がり、るこるはそれに続き。残念ながらひりょはあれから最後までババを抱えていた。
「いいんだ、俺にとっては勝ち負けはあまり関係ないから」
 ひりょのその言葉に嘘はない。
 こうして皆でわいわいやるのが楽しいんだと、苦笑しつつも確と言い切った。
「じゃ、早速次行きましょ! 次は何しますか、大富豪? ポーカー? 最後まで遊び倒すぞ〜!!」
 まだまだ遊ぶ気満々のミリアリア、今度は彼女がシャッフルを初めて。
 彼女の提案に加えて、七並べやダウト、神経衰弱――楽しい時間は、あっと言う間に過ぎてゆき。
「ゴメン、俺もう寝る」
 リチャードが遂にダウンした。布団を身体に巻き付けて、神様は一足先に夢の世界へ。ちょっと、ミイラのようでもあったけれど。
「まだまだ遊ぶぞぉ~、あと一回……むにゃ」
 七並べではちょっと意地の悪い止め方を見せていたミリアリアも、眠気には勝てなかった模様。
 そんな彼女に、るこるが肩を貸しつつ。
「眠気が強くなるまで、楽しんだことですし……」
「皆が寝落ちし始めたから、そろそろお開きかなぁ……」
 意識を失うほどではないが、ひりょも少し眠い。
「はい、お休みなさぁい」
「お休みなさい、るこるさん。ミリアリアさんも。寝冷えしないようにね」
 女性陣は、女性陣のテントへ。二人の背を見送るひりょ。その気配を感じて一瞬、リチャードが目を覚ます。
(「また皆と一緒に楽しく遊べる日が来ますように」)
 それは、皆の願うところでもあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

八坂・詩織
インドカレー作りも楽しかったですが、本番はここからです!
持参した望遠鏡をデッキに並べ、双眼鏡を手に天体観測。
ここはシルバーレインじゃないけど、同じ神奈川県ですしおそらく見える星もそう変わらないんじゃないかな?あの頃天文部の皆と見上げた星空と…

あれがデネブ、アルタイル、ベガ。夏の大三角を形作る3つの星を指差して確認、望遠鏡でまず狙うのははくちょう座のくちばしに当たる星、二重星のアルビレオ。
天上の宝石にも例えられるブルーとイエローの輝きにうっとり。やっぱりいいなぁ…
夏の大三角で一番明るい一等星のベガも外せない!一際明るく輝いてダイヤモンドのよう。
そしてこと座といえばダブルダブルスター!(こと座イプシロン星)
まずは双眼鏡でベガの周辺を探し、二重星を見つけたら今度はその星を望遠鏡で覗くとあら不思議、二重星が2つ並んで星が4つ!

せっかくだからグリモア猟兵の皆さんにも観てもらおうかな?
こうして天体観測していると天文部で過ごした日々を思い出すようで、また皆に会いたいな、とそっと星に願いを。




(「インドカレー作りも楽しかったですが、本番はここからです!」)
 寧ろ今回、八坂・詩織(銀誓館学園中学理科教師・f37720)はこれを一番楽しみにしてきたと言っても過言ではない。
 星空の下、デッキスペースにセットしていくのは持参した望遠鏡。カウンターで今か今かと出番を待ち望んでいるのは、愛用の双眼鏡。
 そう――自然の中でありのままの煌めきを見せる星々を見上げての、天体観測!
(「恐らくは見える星もそう変わらないんじゃないかな?」)
 詩織がここ――アスリートアースと比べるのは、故郷である銀の雨降る世界シルバーレインの空。
 世界は違えど、ここは同じ地球と呼ばれる星の、神奈川県であることだし。ならば、変わらないでいてくれればと願っても、きっと許されるだろう。
(「あの頃、天文部の皆と見上げた星空と……」)
 詩織にとって大切な、かけがえのない思い出である、あの星空と。


「あれがデネブ、アルタイル、ベガ。夏の大三角を形作る3つの星、やっぱりありましたね」
 見知った星を指差し確認、その瞳の中へと映したなら、詩織の心に去来する、懐かしさ。そして言いようもない歓喜。
 もっともっと、皆と見つけては喜んだ、あの思い出の星々を見つけたい。
 その一心で、望遠鏡のレンズ越しにまず狙うのはアルビレオ。はくちょう座のくちばしに当たる三等星、かの有名な童話に、天上の宝石にも例えられた二重星。
(「あの青宝玉ブルー黄玉イエローの、透き通った静かな輝き。やっぱりいいなぁ……」)
 うっとり、偶さかに零れる溜息。
 これだけでもいつまでも眺めていられそうな、至高の光だが。
(「……っと、夏の大三角で一番明るい一等星のベガも外せない!」)
 先程も肉眼で確認はしたけれど、あれは位置確認の意味合いが強かったから、今度は望遠鏡でじっくりと。
 一際明るいその輝きをより近く強く感じたら、月にも負けない仄青さすら帯びた白はダイヤモンドが如き光輝。
(「そしてこと座といえばダブルダブルスター!」)
 こと座イプシロン星の通称たるそれは、こと座の方角に見られる多重星だ。160光年先にあると言われるそれを、星たちの導きで辿っていく。
 一度望遠鏡の元を離れて、双眼鏡を手に取ったら、ベガの輝きを目印に、照らされた藍の中に二重星の姿を求めて。
(「見つけたら、今度はその星を望遠鏡で覗けば――」)
 あら不思議、二重だった筈の星が、すぐ隣にも並んで。
 四つの連星が、ダブルダブルの呼び名に相応しく、耀いを詩織の元へと届けるのだ。
 暫し、大自然の中で遮るもののない光の中、見惚れていた詩織だが。
 この皓々と降る小さくも見事な光を、自分だけが独り占めするのは何だか勿体ないような心地がして。
「折角だからグリモア猟兵の皆さんにも観てもらおうかな?」
 亨次たちを呼び集めて、即席天体観測を開始!
 皆で集まって望遠鏡を覗いたり、双眼鏡で星を探したり、ただ空を眺めたり。そんな光景に、詩織はふと、想起する。
 天文部で仲間たちと過ごした、あの懐かしく輝かしい、青春の日々を。
(「また皆に会いたいな」)
 願いに応えるように、流れ星一条、きらり。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
《狐御縁》

いい星空だ
火遊び大好きなアタシは姉妹のフォックスファイア一発ずつを合体させてキャンプファイアに着火することを提案するぜ、芸術はファイヤーだ!

一曲踊りますか
スマホで猟兵音頭を…ごめん、もっと雰囲気に合うのにします
シホ・爛と手を取り華麗なダンスを披露するぜ
焔・ルル・テフラとだと元気のいいダンスだね

人の恋バナって犬も食わないというけど聞く?
出会いは偶然
シホの献身と奇跡に惹かれたんだ…偶然ではなく必然だったのかもね
それからいっぱい冒険して、桜の木の下で告ったわけよ
こんな感じだね、とシホを木に押し付けて壁ドンならぬ桜ドンを再現するぜ

爛を膝の上に座らせて頭を撫でるぜ

次、テフラの番っ!
ほう…これからの展開が気になるぜ

恋バナしながら甘いものを…というわけでケーキにロウソク16本立てまして
ルルに吹き消してもらうぜ
サプライズで誕生日を祝うんだ
おめでとーっ
プレゼントも渡すぜ
ルルのUC・霊竜降臨呪の符(時価二百万円)の補充で御座います―

ひとしきり騒いだら最後に大人ぽく缶ビールを手に夜更かしするぜ


ルルチェリア・グレイブキーパー
≪狐御縁≫

キャンプファイアーよ!
スウェーデントーチ等を囲んで皆で踊るのよ!
明るい曲を流しながら元気に踊るわ

恋バナがしたいわね!
恋人が居る人からはしっかり話を聞くのよ♪

うふふ、桜の木で壁ドンなんて燦さんったら情熱的ね!
しっかり考えて告白の返事をする所はシホらしいわね

鈍感過ぎてもう直球で言うしかない
ってお相手さんは思ったのかしら
テフラさんも罪な方ね

私は恋愛経験ないし、理想の彼氏像を語るわ!
年収は700万以上で
私の職業を理解してくれて
身長は高くイケメンで(略)

え、誕生日?私に!?皆準備してくれてたの?
有難う!お陰で素敵な誕生日を送れたわ♪

シホと焔さんのケーキなのよ!
切り分けて皆で一緒に食べましょう
私は苺が大きいのが良いのよ

ふーっ!(ロウソクの火を吹き消し)
燦さんにはいつもお世話になるわね
高価な召喚符をバンバン使ってごめんね?

私のフィギュア!
デフォルメでもしっかり再現されてるわ
テフラさんってとっても器用ね

爛さんもお弁当箱有難う!
これなら汁物も大丈夫そう?
更に料理に磨きをかけるわ、れでぃとして!


四王天・焔
《狐御縁》

■心情
今日のキャンプももう夜だね
キャンプファイヤーとか恋バナとか楽しみだなぁ

■行動
キャンプファイヤーを囲みながら、皆でフォークダンスを踊るよ
「こうやって皆で踊ると、日々の戦いを忘れられて楽しいよね」
私も踊りが苦手で、ちょっと転びそうになったりするけど
相手のフォローにお任せするね
爛もダンス上手だね!

恋バナも楽しみだね
燦姉とシホ姉の馴初めとか訊いてみたいな
「二人は、どうやって告白したのかな?」

「テフラさんの恋も訊きたいな♪」

そして、もうすぐルルさんの誕生日だね
焔もシホ姉と苺のショートケーキを作ってお祝いしておこうかな
「お誕生日おめでとうね、シホ姉と一緒に頑張って作ってみたよ♪」


シホ・エーデルワイス
《狐御縁》

ええ
良い星空です…

密かに星を私の星座知識と見比べ
この世界に異世界同位体が居ないか確認

…居ないみたい
でも良かった


凄い!
燦達の火が動物を象り踊る様に動いています

私達も踊らない?

爛のダンスは
まるでフラメンコね


燦との馴れ初めね…

燦が私に告白したのは二年前の夏でした
色々と問題を抱えている私は断る気でいたけど
壁ドンまでされて
クリスマスイヴまで待ってもらいました

それから色々と考えたけど…
将来の心配よりも燦への恋慕が強くて
今に至ります


私もテフラさんの恋バナを聞いてみたいです

もどかしさとかを乗り越えて結ばれたのね


焔とこっそり料理しておいた誕生ケーキを【救園】から出して
ルルを誕生祝い

お誕生日おめでとう♪


狐裘・爛
《狐御縁》
いい星空ね。私たちの旅行を締めくくるにふさわしい絶景だわ。それを彩る炎を灯しましょ

踊りましょう。完璧に綺麗な踊りを披露するわ。家族とは情熱的な、友達とは心温まるダンスを。ボルテージ上げていくわよ、ついてきて? ふふっ♪

恋バナね。ほっこりした顔で聞くわ
燦の膝に座って目を閉じるわ。私はもう欲しいものは手に入れたもの。瞳は潤んじゃうけど

日付も変わったみたいだしそのまま誕生日パーティするわよ。ルルの誕生日プレゼント、渡しておくわね。縦にしても零れないお弁当箱よ。大人のレディたるもの料理もしっかりできなきゃね♪


テフラ・カルデラ
《狐御縁》

綺麗な星空なのです…そしてキャンプファイヤー!綺麗で素敵なのです
わー!踊りましょー!うさぎさんダンスぴょんぴょんなのです♪

ひゃわー…燦さんとシホさんの恋バナ甘酸っぱいのです…
…って次はわたし!?
え…えぇっと…お相手様がわたしの興味を引くことを言っていたらしくて…
全っ然気が付かずに…それで…思い切り告白されました…あうぅ…

ルルチェリアさんお誕生日おめでとうございますっ!
あっ…えっと…わたしからは…ルルチェリアさんのデフォルメフィギュアを…




 丁度、夕飯の片付けを終えた頃。
 空を見上げればきらきら、星瞬く青藍の空。
「いい星空だ」
 ぽつり、四王天・燦(月夜の翼ルナ・ウォーカー・f04448)が呟く。
「ええ、良い星空です……」
 釣られて、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)も囁くように零す。
「今日のキャンプももう夜だね」
「私たちの旅行を締めくくるにふさわしい絶景だわ」
 四王天・焔(妖の薔薇・f04438)と狐裘・爛(榾火・f33271)も、降る星の光を浴びるようにして、空に目を奪われたまま。
 だが、夜の闇を照らすのは星たちだけではない。
 これから、地面に直接立てられた一本の薪が、涼風の中を温めながらも地上の灯火となる。
「それを彩る炎を灯しましょ」
 爛がその内の一本に火を灯せば、徐々に赤々と燃え広がり、橙色の光が皆の顔をはっきりと見せた。
 更に、木を組み立てキャンプファイヤーの準備も万全。
「キャンプファイアーよ! 火を囲んで皆で踊るのよ!」
 ルルチェリア・グレイブキーパー(墓守のルル・f09202)も、これから始まる楽しいキャンプの夜を想像して、わくわくとその声音も明るく。
「綺麗な星空なのです……そしてキャンプファイヤー!」
「ね、キャンプファイヤーとか恋バナとか楽しみだなぁ」
 星空の下でキャンプファイヤーなんて、楽しくないわけがないと、テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)の期待も最高潮に。
 頷く焔も踊ったり、恋バナしたり……と今から待ち切れない様子。
「なあ焔、爛? フォックスファイア一発ずつを合体させて、キャンプファイアに着火してみようぜ」
 火遊び大好き、燦のその提案に、テフラも、わぁ! と期待に弾んだ声を上げて。
「きっと綺麗で素敵なのです!」
 そんなに瞳を輝かせられては、余計にやるっきゃない!
 焔と爛が、それを無碍にするわけもなく。
「行くぜ、芸術はファイヤーだ!」
 粋に、ド派手に!
 そして、ぱちぱちと弾ける火花の音は。
(「……居ないみたい。でも、良かった」)
 密かに星空から、自身の星座知識と見比べ、この世界に自分の異世界同位体がいないか確認していた、シホの耳にも届き、振り返れば。
「凄い!」
 思わず声を上げたのは、燦たちの火が動物を象り踊る様に動いていたから。
「さ、踊りましょう。完璧に綺麗な踊りを披露するわ」
「わー! 踊りましょー! うさぎさんダンスぴょんぴょんなのです♪」
「お、じゃあ早速スマホで猟兵音頭を……」
「燦?」
「ごめん、もっと雰囲気に合うのにします」
「もう……ふふ。私達も踊らない?」
「だな。一曲踊りますか」
 ルルチェリアの流す明るい曲調の音楽に乗せて、皆でフォークダンスを踊ります!
 爛とテフラが手を取って、ぴょんと時折軽快に跳ねながらも、心温まるような友愛のダンスを。
 燦とシホも慣れた所作で手を取り合って、華麗に優雅に、くるくると回り踊る。
「こうやって皆で踊ると、日々の戦いを忘れられて楽しいよね」
 踊りは苦手だけど、相手のフォローを信じて頑張る、と焔。転びそうになりつつも、そこはルルチェリアがリードします!
「爛もダンス上手だね!」
「ありがと。さ、次は私と踊りましょう」
 パートナーを変えて、爛は惜しみない称賛をくれた焔と。家族と認識する彼女とは、情熱的で気分の上がるようなダンスを!
「ボルテージ上げていくわよ、ついてきて? ふふっ♪」
「う、うんっ。頑張るね!」
 とは言え、勿論無理はさせません。
「爛のダンスはまるでフラメンコね」
 くすりと微笑むシホは、ルルチェリアと。
 小刻みにステップを踏んで、明るく楽しく!
「いいねいいね、ほらっ、行くぞテフラ♪」
「わわっ、わたしがリードされる側ですかっ!?」
 燦とテフラも、負けじとくるくる、リズムに乗って元気よく、回り出す。
 但し、燦のリードですが!


 さて、皆が皆と手を取り合って、手を取り合っていない者がなくなった頃。
 皆、火を囲むように椅子を並べて腰掛けつつ談笑タイム。気になるその内容とは。
「二人は、どうやって告白したのかな?」
 燦姉とシホ姉の馴初めとか訊いてみたいな、なんて心底楽しみな様子で尻尾をゆらゆらさせる焔。
 そう、ときめき☆恋バナタイム!
 しっかり聞かせて貰うのよ、と聞きの姿勢バッチリなルルチェリアに、始まる前からほっこりした表情の爛、そしてドキドキ、ほんのり頬赤らめているテフラ。
 これだけの期待が今、燦とシホに全振りされているのである。
「燦との馴れ初めね……」
「人の恋バナって犬も食わないというけど聞く?」
 二人、顔を見合わせて――仕方ないななんて顔をしてから、皆に向き直り。
「出会いは偶然。シホの献身と奇跡に惹かれたんだ……」
 改めて思い返しても、燦は鮮明に思い出せる。
 その時々の情景も、シホに惹きつけられてやまない燦自身の胸の高鳴りも。
 思えば、偶然ではなく必然だったのかもね――なんて、真っ直ぐな胸中を少しだけ、曝して。
「それからいっぱい冒険して、桜の木の下で告ったわけよ」
「燦が私に告白したのは、二年前の夏でした」
「夏に桜?」
桜の咲き誇り続ける世界サクラミラージュだったから……」
 首を傾げる焔の頭を撫でながら、慈しむように微笑みシホは答える。
「色々と問題を抱えている私は断る気でいたけど、壁ドンまでされて……」
 逃れられない熱烈な色を宿した瞳の中に囚われては、本心では惹かれつつあったシホも断り切れず。
 結局、返事はクリスマスイブまで待って貰うことになったけれど、こうして晴れて結ばれたのだ。
「うふふ、桜の木で壁ドンなんて燦さんったら情熱的ね!」
「ひゃわー……燦さんとシホさんの恋バナ甘酸っぱいのです……」
 当時の二人の様子を思い描いて盛り上がるルルチェリアと、まるで自分のことのように更に頬を染めるテフラ。
 すると燦、シホの手を取り近くの木の下に彼女を立たせると、手を伸ばし――木と自身の腕の中に、彼女を閉じ込めた。
「こんな感じだね」
「きゃー!」
 強引ながらもそれだけの強い想いを感じる燦の所作に、思わずテフラからは黄色い悲鳴が。
「……こほん」
 当人であるシホも仄かに頬を紅潮させつつも、咳払いして話の続きを。
「それから色々と考えたけど……将来の心配よりも燦への恋慕が強くて、今に至ります」
 不安が全て、解消されたわけではないけれど。
 あの時、燦の想いを受け入れてよかったと、確かに幸せだと、今のシホなら言える。
「しっかり考えて告白の返事をする所はシホらしいわね」
「そうね、それに燦ったら奔放なところもあるけど、本気になったら一途なんだもの。純で真面目で、献身的なシホとはお似合いだわ」
 ルルチェリアに頷きつつ、座り直した燦に招かれ、その膝の上に座り直した爛は、ゆっくりと目を閉じる。
(「私はもう、欲しいものは手に入れたもの」)
 確かに、満たされている。頭を撫でられながら、そのことを実感する。
 けれどちょっぴり、瞼の裏の瞳が潤んでしまうのは、秘密です。
「はいじゃあ次、テフラの番っ!」
「……はわぁ……って次はわたし!?」
 甘い余韻に浸っていたテフラ、まさかのご指名は寝耳に水です!
 ビックリの余りピャッと肩が飛び跳ねてしまうも。
「私もテフラさんの恋バナを聞いてみたいです」
「うんうん、テフラさんの恋も訊きたいな♪」
 シホと焔にも興味津々な目を向けられ、はわはわしつつもこれは逃れられないと悟る。
 覚悟を決めて、ぽつりぽつりと。
 ここには来ていない、彼女のことを思い浮かべながら。
「え……えぇっと……お相手様がわたしの興味を引くことを言っていたらしくて……」
 自分だけでなく、好きな人にも自分を意識して貰いたい、そんないじらしいアプローチ。
 ただ、テフラ自身は全くと言っていいほど彼女の愛情表現には気付いていなかったと言う。
 やがて彼女は痺れを切らしたのか、遂には。
「それで……思い切り告白されました……」
「あらまあ」
 思い出してもだもだするテフラの姿に、きょとりと目を丸くする爛。
「鈍感過ぎてもう直球で言うしかない、ってお相手さんは思ったのかしら。テフラさんも罪な方ね」
「もどかしさとか、そういったものを乗り越えて結ばれたのね」
「あうぅ……」
 ルルチェリアやシホにも、微笑ましげに見つめられたテフラの顔が茹で上がる。
「ほう……これからの展開が気になるぜ」
 燦もニヤリと笑えば、とうとうテフラは羞恥で目を回したのだった。


 さて、語り明かして夜も更けて。
 日付も変わる頃合いに、よいしょっと燦が席を立つ。
「恋バナしながら、ここらで甘いものを……」
 糖度の高い話に更に追加の糖分を。
 まあ、偶にはいいじゃないですか。なんたって今日は豪華な野営グランピングだもの。
 シホと焔も、何やら準備があるようで立ち上がる。
「じゃあその間に……私は恋愛経験ないし、理想の彼氏像を語るわ!」
 恋人がいる人しか恋バナはできない、なんて決まりはありませんし!
 さっと挙手したルルチェリア、気になる理想のタイプとは?
「年収は700万以上で、私の職業を理解してくれて、身長は高くイケメンで……」
 どうやらルルチェリアのお眼鏡に叶うには、かなり頑張らないといけない様子。
 とくとくと語り続けるルルチェリアの話を爛とテフラが聞く裏で、席を立っていた三人が何やらゴソゴソ。
「シホ姉、その中?」
「ええ、この救園ペンダントの中に……」
「便利だよなーそれ。というわけでロウソク16本立てまして……」
 着実に準備が進められているらしい、ルルチェリアの背後を見遣り、それまで聞き役に徹していた爛とテフラが、徐ろに口を開いた。
「ねえルル。話の腰を折って悪いけれど、日付変わったわね?」
「あの……ルルチェリアさんっ。今日は何の日か、覚えてますか?」
「え、今日?」
 唐突な話題変換に、一瞬何のことやら理解が遅れたルルチェリアに、サプライズ!
「ルル、お誕生日おめでとう♪」
「おめでとーっ! さ、ケーキにロウソクも準備してるんだ♪」
 わあっと、背後から三人娘がケーキを掲げて、お誕生日祝い!
「シホ、燦さん!? 焔さんも……え、誕生日? 私に!?」
 想定外の事態に驚きを隠せないルルチェリア。サプライズは言うまでもなく大成功!
「ふふっ。誕生日おめでとうね、ルル♪」
「ルルチェリアさんお誕生日おめでとうございますっ!」
「皆準備してくれてたの?」
「うん! お誕生日おめでとうね、シホ姉と一緒に頑張って作ってみたよ♪」
 ニコニコと炎がシホと共に掲げたケーキは、苺とクリームをふんだんに使った贅沢ホールのショートケーキ!
「わあ、シホと焔さんのケーキなのよ!」
 切り分けて皆で一緒に食べましょう、と喜色満面のルルチェリアに、その前にロウソク吹き消してくれよな♪ と、燦に軽く背を押され。
 皆で歌うお祝いの曲が終わると同時に灯る火をふーっと火を吹き消せば、再びおめでとうの合唱、拍手喝采。
 いよいよケーキの切り分けを。大きさは、しっかり均等に六等分ですが。
「私は苺が大きいのが良いのよ」
「仰せのままに、お姫様」
 今日の主役のリクエストには、きっちりお答えします!
 恭しく燦が差し出した皿に乗ったケーキには、一際大きく真っ赤な苺が私を食べてと言わんばかりにちょこんと座っていて。
 ご満悦のルルチェリアだけれど、まだ終わりではありません!
「誕生日プレゼント、渡しておくわね」
「わ、わたしも……!」
「勿論、アタシからもな」
「皆……」
 シホと焔からのケーキだけではなく、燦と爛とテフラから、プレゼントまで!
「有難う! お陰で素敵な誕生日を送れたわ♪」
「おいおい、まだまだこれからだろ? と言うわけで、ルルのユーベルコード・霊竜降臨呪の符の補充で御座います―」
 ははーっと平伏す真似をしつつ、献上。
 因みにこの符、時価で二百万円するのだとか。
「燦さんにはいつもお世話になるわね。高価な召喚符をバンバン使ってごめんね?」
 けれど折角のご厚意ですから、ありがたくいただきます!
「あっ……えっと……わたしからは……ルルチェリアさんのデフォルメフィギュアを……」
 テフラに手渡された小箱を開けると、ちまっと愛らしくも精巧なルルチェリアの姿が。
「私のフィギュア!」
 本人の言う通り、デフォルメ化されてはいるが、ルルチェリアにそっくりに造られていると誰が見ても解る見事な出来栄え。
「デフォルメでもしっかり再現されてるわ……テフラさんってとっても器用ね」
「えへへ……喜んでいただけたなら何よりです♪」
 照れ顔ダブルピース。ルルチェリアも一緒にピース!
 そして、トリを飾るのは。
「爛さんもお弁当箱有難う!」
 最後のプレゼントは、爛からの弁当箱。
「縦にしても零れないお弁当箱よ。大人のレディたるもの料理もしっかりできなきゃね♪」
 ふふ、と余裕と茶目っ気たっぷりにウインクして見せる爛に、ルルチェリアも触発されて。
「これなら汁物も大丈夫そう? 更に料理に磨きをかけるわ、れでぃとして!」
 ぐっ、と握り拳。目指せ、素敵な大人のレディ!

 ――かくして。
 甘いケーキをお供に、恋バナとお祝いに花を咲かせれば。
 時間が過ぎてゆくのもまるで刹那の内のこと。
 卑劣なる睡魔に襲われた十代の少年少女たちを、その魔手から守るべくテントへと運び込んでから。
 燦は缶ビール片手に、シホと一緒に夜更し。
 隣には愛する人がいて、天を仰げば至上の輝き。
 その時間すら、飛ぶように過ぎてしまうのだろうけれど。
(「ホント、豪華な野営だな……」)
 だからこそ、楽しむだけ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フレスベルク・メリアグレース
【ワンダレイ】
夏と言えど夜は涼しいですね
そう言って再び淹れたコーヒーを皆様に分けます
おや、蔵人さんは水出しコーヒーですか
喉を潤すにはそちらも良さそうですね

夜空……ですか
わたくしの故郷であるクロムキャバリアでは暴走衛星によって空が閉ざされ、人々は分断された結果闘争が世界を満たしています
皆様、分かりますでしょうか?そろそろクロムキャバリアも決戦の時が近づいている事に
この夏ではないでしょうが、恐らくは来年には……殲禍炎剣ホーリー・グレイルが齎した闘争に決着が着くとみていいでしょう
鋼鉄の騎士を駆り、運命に抗え……その運命オブリビオン・フォーミュラとの決着を付ける事が、わたくし達クロムキャバリア出身の猟兵が成せる未来なのではないでしょうか?

そう言って話を締めくくった後、ドクターが舞を披露するとの事でわたくしも踊り子の衣装を借りてメリアグレースの舞踏を
本来なら専用の儀礼服で行うべきですけどね
そう言いながら舞をドクターと共に披露します


アスカ・ユークレース
【ワンダレイ】アドリブ絡み歓迎
呼称
リーゼロッテ→リリー先生

星空を眺めて天体観測。夜冷えしないようにホットワインやホットココアを振る舞いつつ。私自身はホットワインで一杯

玉明の歌や蔵人の星見の解説をBGMに、情報収集して調べた星座にまつわる神話や逸話を寝入りのおとぎ話代わりに語る【パフォーマンス】UC名を天体にちなんだ物にすることが多いから調べてるうちに自然と覚えてたのよ。一般的なアース世界と同じなら今の季節だと見えるのは……小熊座の北斗七星や夏の大三角、織姫と彦星で有名なアルタイルとベガかしら?それから蠍の心臓、アンタレスね

アイスフロートは勿論頂くわよ

蔵人の動画撮影ドローンがこちらを映したならピースサインで応答するわ

リリー先生とフレスベルクのダンスに合わせて手拍子で合いの手。終わったら惜しみ無い拍手喝采を。二人の故郷の物なのよね?踊りのことは良くわからないけど二人とも凄く綺麗だったわ

……と、夜野はおねむ?スレイちゃんとシバベロスもぐっすりだし、ここからは静かに語りつつ夜更けを待つ時間ね


李・玉明
【ワンダレイ】アドリブ絡み歓迎!
呼び方:リーゼ、フレス、アスカ、やの、くらんど。
行動:天体観測をしながら静かな夜を過ごす。

うむ。綺麗な夜空じゃのぅ……。
アスリートアースの空は、澄んでおるのじゃな。
温かいホットココアをもらって、おねむのキャロりんを膝の上で休ませて、テントの横のデッキスペースに腰掛けているのじゃ。

星を見上げて夜風を感じて、静かに歌うのじゃ。
静かな夜を邪魔しないように。みんなが落ち着けるよう、ゆっくり休めるように。
優しい声色で穏やかな歌を紡ぐのじゃ。

~星の瞬きも、月の煌めきも、とてもとても綺麗なもの。優しく夜を包み込み、私たちを休めてくれるの。~

くらんどとアスカの語りはとても趣が深いのじゃ。いろんな星座があるのじゃな。面白いのじゃ!
撮影のドローンには、キャロりんを起こさないようにシーっと指のサインとウィンクを送るのじゃ。
リーゼとフレスが踊り出したら夜の明るさに合わせた、清らかなバックグランドミュージックを歌うのじゃよ。

起きてる人も、寝ている人も。みんなまったりと過ごすのじゃ。


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【ワンダレイ】
夏のオトナな服に着替えテント入口近くの外で休息
まずアスカさんのホットワインを堪能
ふぅ…芯の熱が冷えないし、コレはいいね♪

およ、キャロりんは遊び疲れておねむかね?
玉明さんの膝上と静かな子守唄で夢の中♪
《わふぅ…くぅん…きゅ~…♪》

そこから視線を上げれば満天の星空
うん、ホントにキレイ…心配なく見れる夜空はね…
(フレスさんの重い考え事を受けつつ)
他の世界でも不夜城の明るい夜空でない、
こういう楽しめるナマ天体観測は久方ぶりさ…

蔵人さんの配信にウインクしつつ、物語や解説に耳を傾けるよ
こういうのは茶々入れをせず、静かに傾聴するのがスジ♪
※膝上で丸まっているキャロりんの寝姿は配信歓迎

夜が更けてきたら蔵人さんの水出しコーヒーも頂こうか
ミッドナイトもオトナの特権ってヤツ?
暑いのキツいなら夜野さんもアイスコーヒー呑む?

そしてテント入口から離れ、星々を背負い無心で舞踊♪
コレ?実家近辺『クロム北方地域』の古典舞踏さ
出奔直後に町の祭で見た自由さが印象的でね♡

あ、我流だから諸々の楽曲へ自由に合わせるよ


巨海・蔵人
【ワンダレイ】アドリブ連携歓迎
⬛心情
アース系世界の夏の日は長いと言うけど、楽しい時間はあっという間に過ぎてきたね。
僕の住むキマイラフューチャーの作られたものとは違う自然に星空。

UCはこんな時間を過ごしたい、見ていたい。
皆がそう思ってくれたら、少しだけ今日という日が特別なるお手伝いになるんだ

⬛準備
【武器改造】で何体かのテレビウムドローンを望遠レンズ仕様にして星の動きを追わせて天体撮影しとこう。
キャロリンちゃん達の撮影許可も貰ったし、遊びつかれて寝ちゃうシバベロス見守り配信も準備完了。
後はアイスコーヒーも冷えてるしフロート用のアイスクリームも沢山!
冷えるかもだから皆の分もシーツ用意したよ

⬛星見夜話
撮影は星空を中心に邪魔にならない程度に皆の様子をハイライトしていくね。

さて、こぼれるような星空を見上げて、僕は星座板や各世界の星の情報を入れてきたから。
その違いとか今時期の星の話をするね。アスカさんが星の逸話や神話を話すというから。
僕は、そうだねここアスアスだと競技者や道具の星座が…え、キャンプ座?


尾守・夜野
■ワンダレイ
皆は外にいるが…俺は暑いの苦手だからな
「良けりゃ使ってくれや
サイズも大丈夫だと思う」
選択UCでキャンプ場に影響ない範囲の地面か何か変化させてハンモック作ってアイスコーヒー貰ってから引っ込む
寝巻に着替えて大人しくテント内で星を見させてもらおうか
明かりをつけていると外の皆の迷惑になるし星見えないからつけてないぜ

故郷の空にも勝るとも劣らない…な
まぁ便宜上の故郷だし
その記憶も殆ど欠けてきてるけどな

今の家からは…見えないしこんな綺麗な空早々…
…いや、こんなの考えてるのも無粋か
今はただこの空を見てたいな

スレイも中だぜ
流石に許可とってても夜間放牧は…な
かすかに聞こえる声にスレイと一緒に相槌打ったり驚いたりしつつ空を眺めぼーっとしてると意識が曖昧になりつついつの間にか空はしらんでた

あくびを噛み殺しながら寝てる奴がいれば起こさねぇように朝食の準備がてらこの時間を楽しむために、UC範囲からでねぇように散歩に行こうか




「はい、今日はこれから僕の生配信。皆の『イイね』が力になる愉快なバイオモンスター、蔵人君。イイねと応援、よろしくおねがいしまーす」
 改めての前口上は、そのユーベルコードは。
 こんな時間を過ごしたい、見ていたい。皆がそう思ってくれたら、少しだけ今日という日が特別になるお手伝いになるんだ――と。
 そんな願いで、巨海・蔵人(おおきなおおきなうたうたい・f25425)は紡ぐのだ。
「アース系世界の夏の日は長いと言うけど、楽しい時間はあっという間に過ぎてきたね。僕の住むキマイラフューチャーの作られたものとは違う自然に、星空」
 皆も見て、と天上に横たわる空を映す。
 配信にはきっと、星降る夜が一杯に広がっていることだろう。
 その間にも、蔵人は調整を。武器改造の要領で、何体かのテレビウムドローンを望遠レンズ仕様に。星の動きを追わせ、天体撮影モードに。
 また、リーゼロッテ・ローデンヴァルト(KKSかわいくかしこくセクシーなリリー先生・f30386)のキャロりんちゃんへの撮影許可も抜かりなく。
 遊び疲れて寝ちゃうシバベロス見守り配信も準備完了!
 さて、そのキャロりんちゃんの主であるリーゼロッテ本人はと言うと。
「ふぅ……芯の熱が冷えないし、コレはいいね♪」
 夏を楽しむオトナの女性と行った風情のスタイルで、テント前のデッキスペース階段付近で休憩中。
 片手にはホットワイン。グラスを傾け優雅に堪能中。
 そのホットワインやホットココアを振る舞うのは、アスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)だ。夜冷えしないようにと、細やかな気遣いを。
 アスカ自身も、ホットワインで身体を温めている。夏とは言え今は夜で、大自然の中、少し風も出始めているから。
「夏と言えど夜は涼しいですね」
 フレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)も、皆に再び淹れた珈琲を。
 先程の体験で、淹れ方は掴んだから。皆に美味しいと思って貰えればいいと願いつつ。
 一方、風はあっても体質的に暑さを苦手とする尾守・夜野(墓守うせものさがし・f05352)は、それでもまだ空気が生温く感じられて。
「悪い、ちょっと中引っ込んでる……」
 既に若干ぐでっと猫背気味になりつつ、蔵人の用意していた水出しのアイス珈琲を受け取る。
 それからテントの中へ撤収しようかと思ったが、ふと思い至って足を止める。それから目を瞑ると――木陰に程近い一角に、草木でできたハンモックが姿を現す。
 無から生まれたように見えたそれは、夜野の力のひとつ。地中の無機物――砂や粘土などを植物に変換して作り上げたのだ。勿論元に戻るとは言え、キャンプ場に悪影響が出ない範囲で。
「良けりゃ使ってくれや。サイズも大丈夫だと思う」
 自分は籠ってしまうが、せめて皆が楽しんだり、リラックスして貰うために、自分にも何かできればと。
「あ、尾守さん。アイスクリーム乗せる? フロート用に沢山作ってあるんだ」
「んー……今はいい。後で欲しくなったら貰いに来るよ」
「解った。いつでも言ってね」
 皆の分もあるからね、と言う蔵人。その言葉通りに、冷やしたてのアイスが容器一杯に詰め込まれ、白く煌めきすら放っている。
 珈琲を淹れていたフレスベルクも、そんな蔵人の手元に気づいて。
「おや、蔵人さんは水出し珈琲ですか。喉を潤すにはそちらも良さそうですね」
「シーツも、これも皆の分用意してあるんだよ。冷えるかもだからね」
 皆の互いへの思いやりの気持ちが、いつも以上に強くなっているような気がするのは――天上の絶景を、皆で共有しているせいだろうか。
「うむ。綺麗な夜空じゃのぅ……」
 デッキスペースに腰掛けながら空を仰ぎ、夢見心地で呟いたのは、李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)だった。
「アスリートアースの空は、澄んでおるのじゃな」
 感受性の強い玉明は、その事実も敏感に感じ取る。
 アスカから受け取ったホットココアをこくこくと味わいつつ、視界に広がり続ける星屑のヴェールを眺める彼女の膝の上には、おねむのキャロりんちゃんが。
「本当に。天体観測にもいい空ですね」
 アスカのその呟きすら、白光を湛える高く青い夜の帳へと吸い込まれ、溶けてしまうようだった。
 この夜の静寂に響くのは、皆の声だけ。けれどその談笑の響きすら、星の光は折を見て奪い去ってしまうのだ。
 既にスレイプニルと――流石に夜間放牧までさせて貰うのは気が引けて、本来二人用のテントを一人で取り、一緒に入らせて貰っている――共に、快適な空調の風に満たされたテントの中にいる夜野も、微かに聞こえる皆の言葉が途切れる度に、同じく見入っているようだ。外の皆の視界と降る星の光を阻まないよう、明かりを点けずにいた彼だが、気配で何となくその様子が伝わってくる。
 そっと、玉明が歌い始める。
「♪星の瞬きも、月の煌めきも、とてもとても綺麗なもの――」
 星を見上げて、夜風を感じて。
 静かな夜を妨げないよう、けれどそっと彩るように。
 優しく、穏やかな声音で、そよ風をもたらすような柔らかさで。
「♪優しく夜を包み込み、私たちを休めてくれるの――」
 皆が心落ち着けて、ゆっくりと休めるように。
 その歌声を子守唄に、キャロりんは完全に夢の中。
「およ、キャロりんは遊び疲れておねむかね?」
「わふぅ……くぅん……きゅ~……♪」
 何だか夢の世界で一緒に歌っているみたい。
 眠ってしまっても変わらず健在なキャロりんの愛らしさと、玉明の優しい歌に、リーゼロッテも和みつつワインをもう一口。
 そして改めて広がる息を呑む美しさに、ぽつり。
「うん、ホントにキレイ……心配なく見れる夜空はね……」
 だが、そうして皆が穏やかな心地で歌と風に身を任せる中――フレスベルクは独り、難しい顔をしていた。
 夜風は心地よい。仲間の歌だって、とても素敵だ。だが。
「夜空……ですか」
 星が綺麗だからこそ、考えずにはいられなかったのだ。
 ――故郷の空のことを。
 彼女の故郷であるクロムキャバリアでは暴走衛星によって空が閉ざされ、人々は分断された。結果、闘争が世界を満たしている。
 そう、星など、のぞむべくも。
「皆様、分かりますでしょうか? そろそろクロムキャバリアも、決戦の時が近づいている事に」
 すぐではないだろう。例えば、この夏が終わってすぐだとか。それは、フレスベルクも解っている。
 けれど、来年までには。
(「殲禍炎剣ホーリー・グレイルが齎した闘争に決着が着く……」)
 彼女は、そう見ている。
 だから今、皆に聞いて欲しかった。
「鋼鉄の騎士を駆り、運命に抗え……その運命オブリビオン・フォーミュラとの決着をつける事が、わたくし達クロムキャバリア出身の猟兵が成せる未来なのではないでしょうか?」
 ――そうだね、と。
 囁くように零して、頷いたのはリーゼロッテだった。彼女も、国は違えど同じ世界の民だから。
「他の世界でも不夜城の明るい夜空でない、こういう楽しめるナマ天体観測は久方ぶりさ……」
 いつか、遠くない未来に。
 故郷の空でも、再び星を拝めるように、戦おう。
 けれど今は――命のやり取りのない、異世界の星空の下で。
(「故郷の空にも勝るとも劣らない……な」)
 飲み物の追加を貰いに、少しだけ外に出てきていた夜野にも、そのやり取りは聞こえていた。
 夜野も、故郷の空と言うものを脳裏に思い浮かべてみる。けれど、それも便宜上の故郷だと思い出してしまった。本当の故郷なのかどうか、それすらももう曖昧なのだ。
(「その記憶も殆ど欠けてきてるけどな」)
 いつ、全て失ってしまうのだろう。ふと、考えることがある。
 けれど、考えられている内は、まだ保っているのだと思うことにした。
(「今の家からは…見えないしこんな綺麗な空、早々……」)
 そこまで考えて、頭を振る。
 思考を、振り払う。
(「こんなの考えてるのも無粋か。今はただこの空を見てたいな」)
 何を考えることもなく。何に煩わされることもなく。
「さて、僕は星座板や各世界の星の情報を仕入れてきたから、その違いとか今時期の星の話をするね。アスカさんが星の逸話や神話を話すというから」
 と、蔵人が柔く微笑めば、撮影ドローンたちはその表情をばっちり配信に乗せた後、星空へと顔を向けた。
 時折、皆の様子をハイライトするように周囲にレンズの視線を向ければ、微笑むフレスベルク、ピースサインを向けるアスカ、ぱちんとウインクひとつ投げるリーゼロッテ、そしてねむねむキャロりんを起こさないよう、しーっと目配せと人差し指のサインを送る玉明。
 夜野は今は顔が見えないけれど、彼が寛ぐテントの様子もチェックです。
 そんな中、アスカは穏やかに、寝入りの御伽話のように、神話の語り部となる。玉明の歌と、時折話の合間合間に挟まれる蔵人の解説を、BGM代わりにしながら。
 天体に由来するユーベルコードを多く扱うアスカだからこそ、モチーフを探し、調べる内に自然と覚えたのだと笑って。
「一般的なアース世界と同じなら今の季節だと見えるのは……小熊座の北斗七星や夏の大三角、織姫と彦星で有名なアルタイルとベガかしら? それから蠍の心臓、アンタレスね」
「そうだね、有名なものは他のアース世界と同じものも多いようだけど、ここアスアスだと競技者や道具の星座が……え、キャンプ座?」
 星座(概念)。
 独自の世界観過ぎるアスリートアースの星座に一同、目をぱちくりさせ――すぐに、くすくすと笑い合う。
 こんなやり取りすらも、仲間たちとならば楽しくて仕方がない。絆を深めた後だから、尚更に。
「くらんどとアスカの語りはとても趣が深いのじゃ。いろんな星座があるのじゃな。面白いのじゃ!」
「プラネタリウムの解説も顔負けだったね♪」
 キャロりんを起こさないよう、音を立てず拍手のモーションを送る玉明と、それまで茶々を入れずに静かに傾聴していたリーゼロッテも、惜しみない称賛を。
「ええ、本当に貴重なお話を聞かせていただいて。ますます、故郷クロムキャバリアの空を必ず取り戻さねばとの思いが強まりました」
 その時にはまた、皆でこうしてそれぞれの故郷の星空の話ができたらいい。
 フレスベルクは、心からそう願うのだった。


 夜が更けても彼らの一日はまだ終わりでなく。
(「ミッドナイトもオトナの特権ってヤツ?」)
 リーゼロッテの手には、蔵人特製の水出し珈琲。
 アスカもアイスフロートを片手に、のんびりまったりモード。語りの後の喉が癒される。
「そろそろ、お休みなさいの人も出てくる頃合いかな? この後も配信は続くけど、空をメインに映しておくから、星を見ながら寝落ち、なんてのも大歓迎だよ」
 ドローンの目の前で蔵人が言うと、その言葉通りにドローンは再び天の煌めきへと視線を移して、ふよりと浮かび上がる。
 少しでも天に近く。リスナーの皆とも、普段はなかなかできない体験を、共有したいから。
「暑いのキツいなら夜野さんもアイスコーヒー呑む?」
「ん……貰う」
 リーゼロッテから夜野へ、アイス珈琲のお届け。
 やや意識が曖昧になってきているようだが、皆の話もちゃんと聞いていて、スレイと一緒に相槌を打ったりしてもいたようだ。アイス珈琲のおかわりも、しっかりと受け取る。
 無事に配達任務を遂行したリーゼロッテは、踊り子の衣装に身を包んだフレスベルクとテント入口から離れ、火の近くへ。
 橙色に明るく照らされる中、夜の天幕と星々を背負って二人の舞姫が踊り出す。華麗に、優雅に。そこに玉明の歌声が重なる。夜を明るく照らす星のように、清らかに、澄み渡るように。
 アスカと蔵人の手拍子も、舞踊を盛り上げて。夜野もぼんやりと眺めつつ、床を指で叩いてリズムを刻んでみたりして。
 静かに、高揚する。踊る者も、歌う者も、合いの手を入れる者も。皆の心が夜を照らす光と、闇の中でも響く音に、集中して――ひとつになっていく。
 やがて、二人の動きが止まる。歌もゆるりとフェードアウトして、一瞬の静寂。
 そして、拍手喝采。割れんばかりとは行かないけれど、皆、惜しみなく。
「二人の故郷の物なのよね?」
「コレ?実家近辺『クロム北方地域』の古典舞踏さ。出奔直後に町の祭で見た自由さが印象的でね♡」
「わたくしの方はメリアグレースの舞踏を。本来なら専用の儀礼服で行うべきですけどね」
「確かに動きが違ったのじゃ……でも、お互いにお互いの邪魔にならずに引き立て合ってたのじゃ。凄かったのじゃ!」
 アスカの問いに二人が答えれば、玉明が称賛に目を輝かせた。その審美眼はやはり伊達ではない。
「伝統と言っても我流だからね。諸々の楽曲へ自由に合わせられるのさ♪」
「わたくしも披露していて違和感を覚えませんでした。とても、楽しかったです」
 再びウインクひとつ魅せるリーゼロッテに、ふふ、と柔らかく穏やかに笑むフレスベルク。そして、そんな二人を見てアスカもにこにこと。
「踊りのことは良くわからないけど二人とも凄く綺麗だったわ。……と、夜野はおねむ?」
 テントの中からも拍手が聞こえていた――のだが、それがまだ続いているのだ。夜野が終わったことに気づかず、半分寝ているのかも知れない。
「スレイちゃんとシバベロスもぐっすりだし、ここからは静かに語りつつ夜更けを待つ時間ね」
「そうなのじゃ。起きてる人も、寝ている人も。みんなまったりと過ごすのじゃ」
 起きているなら、きっとまだまだ楽しめる。
 眠っていても、きっと素敵な夢が見られる。
 皆、心からそう思える。これはもしかして、グランピングの魔法だろうか?
 似たようなことを考えていたのか、皆は顔を見合わせてまた、くすくすと笑った。


「……あふ……」
 夜野の意識が、緩やかに浮上する。
 気づけば、いつの間にか空は白んでいた。
(「もうすぐ、朝……か」)
 欠伸を噛み殺しながら、スレイを伴いそろりとテントを出れば、毛布を身体に巻いて眠る玉明と、ハンモックを借りて眠っている蔵人の姿が目についた。
 残る三人の女性たちは、もしかしたらうとうとしているタイミングはあったのかも知れないけれど、今は起きていて、時折空を見ながら小声で談笑していた。
 夜野に気づいたフレスベルクが、微笑みながらしぃ、と人差し指を唇に当てる。解っていると、夜野はそれに頷きだけで返した。
 蔵人と玉明、それにキャロりんちゃんを起こさないように、そして朝食の準備がてらこの時間を楽しむために、ユーベルコードの効果が途切れない範囲の散策に出る。
 帰るにはまだ、早いから。最後まで、やりたいことはやっておかなければ。
 空にはまだ、夜更かしの星がぽつぽつと残り、太陽は顔だけ出してあともうちょっと眠らせて、と言わんばかりに微かな光だけを山々の隙間から覗かせて、まだ地平線のベッドから這い上がるつもりはないらしい。
(「……うん、悪くないな」)
 少しだけ、夜野の口元に笑みの形が浮かぶ。
 清々しい風が吹き抜けて、その背を後押ししてくれる。
 夜野も、ここにいる皆も、自由だ。
 だから、もう少し歩こう。
 全ての星が眠るまで。
 太陽の口付けが、大地へと降り注ぐまで。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年08月08日


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#アスリートアース
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#キャンプ


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


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挿絵イラスト