殲禍炎剣が一定高度に達した物体に対して、その現物と同時にそれが放たれた周辺を全て焦土にするほどの苛烈な反撃をすることは周知の事実だ。
そんな危険物が宙に浮かび続けているクロムキャバリアには、自らの侵略や防衛のためにその厄介な性質を利用する国があった。
それは「敵国に侵入させた自国の兵士を然るべきタイミングで空に飛び立たせ、殲禍炎剣に撃墜されることで敵国に大損害を与える」というもの。
だが作戦実行前に侵入者として捕縛されたり、命惜しさに敵国へ亡命したり、殲禍炎剣の射程に入る前に気づいた者によって撃墜されたりするというのが大抵の結末であった。
故に自国が関与していることが発覚することを危惧して歴戦かつ愛国心の強いパイロットを送り込む指導者もいた。
当然のことながらその標的役となる兵士は死ぬ。しかしその兵士が欠けることによる中長期の損害よりも、短期でもたらされる戦果に固執しなければならないほど国が追い詰められていることも暗に示していた。
そして、その作戦が成功した例も少なからず存在した。
「コラプス連邦。数年前にこの悍ましい作戦を成功させたことを足がかりに、近隣にあった他国を併合し、巨大化した国家です。この国で明日臨時の叙勲式と大規模なパレードが行われるそうです」
叙勲されるのは、その作戦の人柱となったはずの男であった。
キャバリアごと殲禍炎剣の光線に飲まれて死んだはずの彼はつい先日、全くの無傷でひょっこり前線基地に舞い戻ってきたのだという。
基地に詰めていた士官を始めとするコラプス連邦の人々は死亡したと思われていた英雄の帰還に当然ながら沸き、政府も二階級特進どころか三階級特進という形で彼を出迎えることを決めたのだ。
「……ですが、彼らが見届けた最期は確かに『最期』だったのです」
帰還した英雄はキャバリアと共にオブリビオンと化していた。かつて喜んで国のために散ったはずの彼は故郷へ滅びをもたらすべく、今回の「帰還」を果たしたのだ。
「この一件は自業自得で、振るわれるべき天罰だと思われる方もいらっしゃるでしょう。ですがオブリビオンマシンを野放しにするわけにもいきません」
オブリビオンマシンがコラプス連邦を崩壊だけで満足する保証はどこにも無い。むしろ第一の標的を潰したことで解き放たれ、より広範囲に災禍を撒き散らす可能性も考えられる。あらゆる可能性に対し、気を張らねばいけないのが猟兵の辛いところである。
「とはいえ、正面から突入するのは無理があります。叙勲式には多くの士官やキャバリアが一堂に集められていますからね。……そこで首都の近くにあるこの廃鉱山を侵入路に使いたいと思います」
鉱山は採掘出来る鉱石が尽きたことからすでに閉鎖されているが、網の目の様に張り巡らされた坑道が埋め直されずまだ残っている。
それらはどれもこれもキャバリアが1体余裕で通過できるほどの広さを持っており、叙勲式の舞台となる基地へ鉱石を運び込むための道もそのままであるという。
何か重い物体が上を通ったことによる崩落の危険性はあるが、人目を避けて通り抜けるにはもってこいの場所だろう。
「叙勲式の際、さすがに男はキャバリアに乗っていません。その最中に突っ込めれば最少の被害で済めるかもしれません……確証はありませんが」
オブリビオンマシンの中には自律機動する物もあり、パイロットの危機を察してひとりでに動き出す可能性がある。故に断定は出来ず、ルウは眉間に皺を寄せ続けていた。
「いずれにせよ、今回の主目標は『オブリビオンマシンの討伐』となります。それに至るまでの過程についてはこちらから何の追及もいたしません。……以上、皆様よろしくお願いいたします」
平岡祐樹
シリアスアクセル全開で参ります。お疲れ様です、平岡祐樹です。
猟兵の判断や対応により、コラプス連邦に与えられるダメージは推移します。全くのノーダメージで終えさせるか、今後の国家運営に関わるほどの重大なダメージを与えるかは皆様次第です。
このシナリオはフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
いかなる理由があろうと、侵略行為を正当化する気は当方にはございません。
第1章 冒険
『廃坑を抜けて』
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POW : 狭ければ掘り広げてでも強引に突破する
SPD : 崩落する前に全速力で一気に駆け抜ける
WIZ : メイン坑道を探し出し、正しい道を選んで進む
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
鳴上・冬季
「殺された死者が恨んで変心するのは普通のことです」
嗤う
「短期的に見れば死者の大量虐殺を防ぐのは正しいことですし、次にコラプス連邦が同じことをしようとする時に我々がそれを止めるなら帳尻も合うのでしょう。ただ…オブリビオンマシンに関わることしか介入しない我々は、次のコラプスの暴挙は止めないのでしょう?」
嗤う
「オブリビオンにしか関わらない猟兵という立場を尊重し、世界内で人間同士が争い滅ぶのは放置する…実に人間嫌いな神の視点で好感が持てます」
嗤う
「庇え、黄巾力士」
洞窟に入ってすぐの窪みに座り式神多数放つ
出口に到達する式神が出るまで同調
鉱山内の地図を脳裏に作成
完成したら風火輪・飛来椅で飛行し出口を目指す
「殺された死者が恨んで変心するのは普通のことです」
見回る者もいないほど荒れ果てた廃坑の入口にあった大岩に腰掛けた鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)は嘲るような笑みを浮かべながら脚を組み、ここまで案内してきたルウを見た。
「短期的に見れば死者の大量虐殺を防ぐのは正しいことですし、次にコラプス連邦が同じことをしようとする時に我々がそれを止めるなら帳尻も合うのでしょう。ただ……オブリビオンマシンに関わることしか介入しない我々は、次のコラプスの暴挙は止めないのでしょう?」
「止めようと思えば可能ですよ」
ルウはタブレットに表示されている情報を整理しつつ答える。
「コラプス連邦の国境全体を取り囲み、徹底的に取り締まれば。ですが、いつ、どこで、何が通るかの情報はありません」
グリモアが掬い上げるのは、過去の残滓たるオブリビオンによる破壊活動に関することだけ。欲に取り憑かれた人間という化け物が起こす事柄には無力である。
故に広大な国境沿い全てを24時間監視し続け、異常があった所にはすぐに駆けつけるしか連邦の暴挙を止める術は無い。
しかしそれをするには大量の人員が必要となる。もし猟兵達の壇上に上げても、同感はされど難色を示されて却下されるのがオチであろう。クロムキャバリアの一地方のために、他の世界を犠牲にするのは天秤が釣り合わないから。
だからこそルウは「やるなら止めはしない、だが協力はできない」という結論に至っていた。
「不服ですか?」
「いいえ?」
逆質問を受けた冬季は鼻で嗤った。そう考えるのが当然だろうと言わんばかりに。
「オブリビオンにしか関わらない猟兵という立場を尊重し、世界内で人間同士が争い滅ぶのは放置する……実に人間嫌いな神の視点で好感が持てます」
立ち上がった冬季はルウに背を向け、電気をとっくのとうに止められ真っ暗闇と化した廃坑に足を踏み入れる。
ただ無闇矢鱈と進むようなことはせず、入ってすぐの窪みに座り直して式神符を取り出した。
「庇え、黄巾力士。『式鬼神招来急急如律令』」
符から浮かび上がった式神達は窪みに蓋をした巨大な戦車をすり抜けると手当たり次第に掘られたことで複雑に入り組んだ道をひたすらに飛び回っていった。
その道筋は同調している冬季の脳内へ逐一大量に送り込まれるが当の本人は涼しい顔で目を閉じて整理していく。
そうして最短ルートを導き出した瞬間に開眼した冬季は黄巾力士に触れて一体となると、凄まじい衝撃波を残しながら目的地に向けて突貫していった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィリー・フランツ
[ML-TCタイフーンカスタムに搭乗]
心情・理由:成る程、理由はあれど実質俺達は英雄殺しの悪評は確定。
ヒヨッコには任せられん、俺のような傭兵にお似合いの汚れ仕事だ。
手段:EP-Sアウル複合索敵システムを起動し坑道の内部スキャンによる《偵察1、索敵1》を開始、マップはゴーグル型HMDに投影し《操縦》に支障が無いようにする。
紙巻タバコ+オイルライターで吸いながら【喫煙者】を発動させ最短ルートを考えよう、あまり時間に余裕も無いしな。
武装はメインのヤグアルⅤ、機体のハードポイントに近接用のRXバーンマチェーテとRSファイアクラッカー、RS電磁機関短銃《極光》を搭載。
これで遠・中・近は対応出来るな。
ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)が駆るML-TCタイフーンカスタムの本日の装備はジオメタル社製50mm狙撃銃をメインに添え、機体のハードポイントに近接用としてテンペスト社製山刀型ソードと時限式手榴弾、東陽重工製12.7mmキャバリア用軽量リニアSMG。
オブリビオンマシンと化した相手キャバリアがどのような挙動を見せるか分からない以上、遠・中・近どれでも対応出来る品揃えとなっていた。
「成る程、理由はあれど実質俺達は英雄殺しの悪評は確定。ヒヨッコには任せられん、俺のような傭兵にお似合いの汚れ仕事だ」
そう言ってコクピットで自嘲めいた笑みを浮かべたヴィリーは口に咥えた紙巻タバコにオイルライターで火をつけると、ジオメタル社製のレーダーを起動させる。
肩部から発せられる音波のはね返りから描き出された坑道の情報がゴーグル型HMDによって前面に、かつ操縦の邪魔にならない場所に投影される。
とにかく資源を求めて手当たり次第に掘っていたのだろう、進行方向に崩落して遮られた道があることも感知していた。
「ずいぶん回り道だな。ただここを吹き飛ばせば10分ほど時間が短縮できる、か」
式典は本日12時頃から開始されるという。
あまりに早く動き過ぎてオブリビオンに勘づかれて逃げられる可能性を嫌ったルウがわざと遅めたこともあり、現在の時刻は午前11時を指している。相手がどのタイミングで行動を起こすか定かではないがあまり時間に余裕が無いのは確かだ。
しかしこの道を開通させたことによる衝撃によって、更なる地盤の崩壊やコラプス連邦の警備隊の襲来を招く可能性もある。
煙草を指で挟み、紫煙の息を吐いたヴィリーは速度を緩めることなく問題の道が崩れたことによって新たに掘られたのであろう、比較的新しめな道へタイフーンカスタムの舵を切った。
「基地がこの辺にあんなら12時までにはつけるだろ。いらんことをして、藪蛇になった方が困る」
道を切り拓けば生み出せた10分の余裕を捨てたことが吉と出るか凶と出るか、それは神のみぞ知る。
成功
🔵🔵🔴
アダム・レイン
【WIZ】
「僕の国を滅ぼした軍事国家といい、コラプス連邦といい…本当に正気を疑いたくなる国ばかりで嫌になるね。良かったな、ゲドン・ザウラー。お前と同じろくでなしな国が見つかったよ。」と自身のキャバリアに悪態をつきながら【瞬間記憶】で大まかな地形を、【瞬間思考力】でルートを分析してザウラーで進む
「落石の危険性も加味して進まないとね。ザウラーと心中なんて最悪だからさ。」
【オーラ防御】や【暗視】も使用し、落石から身を守り、時には視界が悪い暗い場所もルートの選択肢に入れて進む等アドバンテージ・アンサーを最大限に活用しながら鉱山を移動
※アドリブ&連携OK
「僕の国を滅ぼした軍事国家といい、コラプス連邦といい……本当に正気を疑いたくなる国ばかりで嫌になるね」
そう呟いたアダム・レイン(ダイナソーライダー・f30865)は冷めた目で自分が乗っているキャバリアの操作盤を見つめる。
「良かったな、ゲドン・ザウラー。お前と同じろくでなしな国が見つかったよ」
あからさま過ぎる毒に、ザウラーは何の反応も示さずただ淡々とアダムの指示する方向へ歩を進めていた。
アダムは事前に持ち前の瞬間記憶術で大まかな地形を把握し、瞬間思考力で最も速く基地に辿り着けるルートを計算したものの地図が最後に作られた時からだいぶ時間が経っていることもあり、雨などが原因で崩れて通行できなくなっている箇所もあった。
「落石の危険性も加味して進まないとね」
|お前《ザウラー》と心中なんて最悪だからさ、と悪態をつきながら電気の供給が止まったことで視界が悪くなった暗い場所も暗視機構を使って踏破していると天井からパラパラと砂が落ち出し、何かが倒れる音が聞こえてきた。
咄嗟に脚を止めたザウラーが見上げた瞬間、天井だった土ごと大木が落ちてきた。
ザウラーは腰に下げていた刃まで漆黒になった斧を素早く構え、一撃で粉砕してみせた。
ポッカリと開いた大穴からザウラーとは別のキャバリアの駆動音が聞こえてきたところでアダムは急いで岩陰に隠れる。するとどこからともなく男2人組の声が聞こえてきた。
「っちゃー、こりゃ使えねぇな。バキバキだ」
「木倒れたくらいで崩れるなんて、ほんと面倒くさいっすねこの山」
声の主は右腕に伐採用のチェーンソーがついたキャバリアと、重い物を掴み運ぶためのアームをつけたキャバリアにそれぞれ乗っていた。
「しゃーないだろ、どこがどう掘られたのか分からねーんだから。次行くぞ次」
「うぃーっす」
いくら臨時の軍事パレードが行われるからといって、全ての職業を急にお休みに出来るわけがない。
恐らく彼らは林業従事者で、元鉱山に生えた木々を伐採していたところ偶然アダムがいたところに穴を開けてしまったのだろう。
男達は使い物にならない木を無理に引き上げようとはせず、別の当ての元へと移動していったようだ。
その姿がセンサーにかからなくなったところで、アダムは新たに日差しが入るようになった場所へと再び出てきた。
「なるほど、こういうこともあるのか……。ならいっそのこと急がないと」
この出来事以降、アダムは不意の横槍が入る前に基地に辿り着こうと、ザウラーの歩調を心なし早めていった。
成功
🔵🔵🔴
チェスカー・アーマライト
(ビッグタイガーの先代パイロットは
あたしとコイツを逃す為
敵機を奪って空に突っ込んでった
確かに分の悪い賭けだったさ
それでもあたしは殲禍炎剣の猛攻を逃げ回って生き延びたんだ)
反吐がでるぜ、クソッタレ
お祭り気分の浮かれ野郎も
殲禍炎剣を自分の力みてーに誇示する輩も
いっぺんテメェで実践してみやがれってんだ
だが今回のオブリビオンは……いただけねぇ
勇敢な兵士の〝最期〟が蔑ろにされてる
これじゃ本当の無駄死にになっちまう
そいつが我慢ならねー
理由はそれだけだ
ビッグタイガー、タンクモード
広さは十分にあるみてーだが
念のため車高を下げておく
坑道を突破したあとの戦闘に備えて
副砲には『カンナ』を据えるぜ
夏の暑い日差しが照りつける廃坑前で、一台の戦車が佇む。その副砲部の取り付けを行うチェスカー・アーマライト(〝錆鴉〟あるいは〝ブッ放し屋〟・f32456)は不意に舌打ちした。
「反吐がでるぜ、クソッタレ」
暑さや武装の重さにうんざりしたのではない。チェスカーは今自分の手で最終調整を行なっている「ビッグタイガー」が自分の愛機になった時のことを思い出していたのだ。
ビッグタイガーの先代パイロット……おっちゃんはチェスカーとビッグタイガーを逃す為に敵機を奪って自ら空に突っ込み、塵となって消えた。
あれは確かに分の悪い賭けだった。だが賭けなければあそこにいる者全員が死ぬ未来しかなかった。
遺されたチェスカーは今よりももっと小さかった体でビッグタイガーのアクセルを全力で踏んで、操縦桿を右に左に無我夢中で動かして、殲禍炎剣の猛攻を逃げ回って生き延びてみせた。
「お祭り気分の浮かれ野郎も、殲禍炎剣を自分の力みてーに誇示する輩も、いっぺんテメェで実践してみやがれってんだ……」
数値や報道でしか物事を見ず、当事者の顔をして高みの見物をしているコラプス連邦の者どもは10年以上経っても脳裏にこびり付いて消えないあの地獄を知らないだろう。
地表が捲れ上がって、何処が上か下かも分からず、あらゆる物が全く抵抗出来ないまま蒸発して何も残さず消えていく様なんて。
ただチェスカーが不愉快になった理由はそれだけではなかった。
「だが今回のオブリビオンは……いただけねぇ」
家族が人質に取られて嫌々飛び立ったのかもしれないし、国のために喜び勇んで行ったのかもしれない。兵士の本心は分からない。
ただ今日の行いによって、勇敢な兵士の〝最期〟が蔑ろにされることは間違いない。
「これじゃ本当の無駄死にになっちまう……そいつが我慢ならねー」
理由はそれだけだ。それだけでも動く価値は十二分にある。
廃坑はビッグタイガーが十分に動けるほど広いようだが、念のためタンクモードにして車高を下げておく。というか、スタンディングモードで動いていたら間違いなく式典の時間に間に合わない。
さらに坑道を突破した後の戦闘に備え、高いDPSで相手を一気に削り倒すガトリング砲を両手に添えた。
「よし……今日もよろしく頼んだぜ」
全ての整備を終えたチェスカーは額に浮かんだ汗を拭ってからビッグタイガーの所々錆びた装甲を拳で軽く叩く。
乗り込んだコクピットのディスプレイには「Don’t warry」という文字列が表示されていた。
成功
🔵🔵🔴
第2章 冒険
『戦車部隊を壊滅させよ!』
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POW : 性能差で物量に対抗する
SPD : 技量で物量に対抗する
WIZ : 作戦で物量に対抗する
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ファンファーレが鳴り響き、英雄の帰還を讃える式典の開始が宣言される。
「少佐、前へ」
初めて自身の名前の後に付けられた階級を聞いた本日の主役は敷物が敷かれた階段を上がり、段上で儀礼用の剣を持って待つ大統領の前で跪く。
そんな喜ばしい祝典が行われている裏でこの後行われるパレードのために控えていた戦車部隊はひとりでに動き出した。
突然の起動に慌てて止めに入ろうとした整備士を轢き倒した戦車の何台かは国の要人や軍人達が多く詰めている地点へ砲塔を向けると、本来なら装填されていないはずの榴弾を放った。
ヴィリー・フランツ
【熟練操縦士】で機体性能底上げ
心情:(舌打ち)一足先にパーティーを始めやがったな、だが予定に変更無しだ、速攻でケリをつける。
手段:坑道から出たらタイフーンに搭載してるアウル複合索敵システムの出力を上昇、目標の授与式会場を捜索。
後はヤグアルⅤからの長距離狙撃で壇上のパイロットを消し飛ばせば終わりだ。
その場で射線が通らないなら、司令部本棟や管制塔、高射砲塔のような高層建築物屋上へ移動、高所から狙撃を試みる。
EPキャバリアスラスターの推力移動なら楽だろう。
敵AFVは狙撃の邪魔になる奴だけ対応、全部相手にするだけ無断だしな。
弾種は確実に目標を仕留める為榴弾を選択、壇上の貴賓の被害は考慮しない事にする。
坑道から出て来たヴィリーは微かな爆発音がした後に、白亜の建物や壁の奥に一筋の煙を見つける。
祝砲や花火のものとは明らかに違う、次々と増えていく煙にヴィリーは思わず舌打ちした。
「一足先にパーティーを始めやがったな、だが予定に変更無しだ、速攻でケリをつける」
タイフーンに搭載してるアウル複合索敵システムの出力を上昇させると、煙が上がった地点を参考にしつつ目標の授与式会場を捜索し、すぐに突き止める。
しかし今の位置からではどんな手を使っても射線を通すことは出来ない。そこでヴィリーは続けて管制塔、高射砲塔のような高層建築物に狙いを絞り、最も近くにあった塔の最上階へスラスターを使って飛んだ。
しかしそんな堂々し過ぎた動きは周囲を警戒していた軍人達にすぐ捕捉される。
「戦車のハッキングはこいつの仕業か!」
「なんでもいい、侵入者は全員捕らえろ!」
「チッ……やっぱりバレちまうか!」
疑わしきは罰する思考の軍人達へヴィリーは電磁機関短銃を取り出すと狙撃の邪魔になる武器を持っているキャバリアだけを的確に無力化させていった。
もう既に事が始まってしまっている以上、全員相手にするだけ無駄だからだ。
そうして追手を振り切って塔の最上階に着地したヴィリーはヤグアルⅤを構える。
目標のためには壇上の貴賓の被害は考慮しないものとする前提で、弾種には確実に目標を仕留める為に榴弾を選択する。
そこからまずは相殺されることを嫌い、会場の周りで大暴れしている戦車を破壊しつつ、現状での弾の飛び方を把握する。
そして装填した分の最後の一発を、受勲式のために装飾された司令部へ満を持して放った。
しかし物陰に隠れていた戦車から放たれたであろう別の榴弾と接触し、着弾する前に爆散した。
飛び散った破片が大統領を守るべく割って入ってきたボディーガードの肉を抉る。大量の血が壇上に飛び散る中、パイロットと見られる男はこちらを一瞥した後、腰を抜かした大統領を庇いながら建物の中へ消えていった。
ヴィリーは新たな煙草を取り出すと口に挟み、やや乱暴に火をつける。
「どういうことだ?」
先程の榴弾はヴィリーの攻撃を相殺するためにしては撃った方向が危険すぎた。もし撃ち落とすだけならあんな壇上の近くでなくてもやれたはず。あの軌道では、ヴィリーが榴弾を撃ってなければ確実に壇上にしたパイロットも大統領も全員死んでいただろう。
「いや、まさかあの男……自分に向かって撃たせたのか?」
浮かんだ疑問に対する予想がまとまる前に、階段を隠していた建物の扉が勢いよく蹴り開かれる。
追手の到来を受けたヴィリーは再びスラスターを稼働させ、塔から飛び降りて会場と飛んでいった。
苦戦
🔵🔴🔴
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
なっ、実弾ってかクーデターかよッ!?
あの戦車、誰が動かしてるんだ!?
今更通信を掛けても遅いだろうね、先に事態を収拾しねぇと!
出張ってる警備兵や味方の猟兵へ半ば強引にテレパスを繋ぎ、
即席の【超感覚戦陣】を組み上げるよ。
動揺してる連中へは『コミュ力』で軽く事情を説明し、
部隊の鎮圧に助力する事を分かってもらうように努める。
アタシが指揮するなんて大層な事は考えちゃいないさ、
警備主任みたいな現場指揮官がいるもんだろ!
ソイツと味方の情報連絡網を切らさないように集中しながら、
指揮に従ってOveredをローラー『ダッシュ』させて『制圧射撃』を敢行する!
一応なるべく非殺傷を試みるよ。
鳴上・冬季
「庇え、真・黄巾力士」
UC使用し黄巾力士を634mまで巨大化
オーラ防御で榴弾庇わせつつどんどん戦車を踏み潰させ蹂躙
自分は風火輪で低速飛行しつつ竜脈使い黄巾力士強化
継戦能力上げ黄巾力士の鎧無視・無差別攻撃の効率上げる
「高速飛行せず人の巻き込みも最小限にして要人も庇う。全てを満たそうと思うならこれが最適に近いと思いますね」
嗤う
「既に引き潰された人間がいる以上、完全救助は叶わない。戦車にはそれが通れるだけの進路が必要です。一般人の巻き込みは最小限に蚰蜒退治するなら踏み潰すのが1番楽です」
嗤う
轢かれた人間含め戦車進路上の人間は仙術+功夫で手荒く戦車進路外に弾き飛ばす
自分への攻撃は仙術+功夫で縮地し回避
「へぇ、今日はパレードの日だったんだ」
「おや、知らずにこんな基地ぐらいしかない辺境まで来たのかい?」
「ツーリング、ってのはそういうもんだろ? 目的地も決めず気の向くまま走るっていうか」
偶然コラプス連邦を訪れていた数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はいつもより賑やかな街並みを見つつ、喫茶店のカウンター席でコーヒーを啜っていた。
そんなお祭り騒ぎの掻き消すように妙な風切り音が辺りに響き渡る。不審に思っていると、ちょうど視点の先にあった建物に榴弾が直撃した。
建物は着弾点から崩れ落ち、近くにいた民間人達は蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。
「なっ、実弾ってかクーデターかよッ!? マスター、お釣りはいらないから!」
むせ返ったことによる咳が治まった多喜はお札を一枚カウンターに叩きつけるとすぐに飛び出して榴弾が飛んできた方を見遣る。
すると基地から続々と出て来た戦車が手当たり次第に砲弾を放ち、周囲の街の尽くを破壊して回り出していた。
「あの戦車、誰が動かしてるんだ!?」
パレードを見に来ていた民間人達は自分の身可愛さに転んだ者を押し退け蹴り退け必死に戦車から離れようと躍起になり、軍人もその流れに飲まれてしまっている。疑問を呈しても答えられる者はいない。
「今更通信を掛けても遅いだろうね、先に事態を収拾しねぇと!」
(な、なんだこの声は!?)
多喜は出張ってる警備兵へ半ば強引にテレパスを繋ぎ、即席の【超感覚戦陣】を組み上げて話しかけた。
(悪いね、ちょっと脳内に直接話しかけさせてもらってるよ。いったい何が起きてるんだい? あ、口に出さなくても思ってくれるだけで私だけに伝わるから、一般人が聞いてさらに恐慌状態になることはないから安心して)
(……我々にも分からないのだ、誰も乗っていないはずの戦車が突然動き出し、装填されてないはずの榴弾を撃ち続けている)
(戦車を動かせるほどの侵入者の情報は報告されていないのに、なぜ……)
(パレード用に待機していた戦車は全部敵の手に落ちている、あなたが敵ではなく、止める手段を持っているなら協力してくれないか!)
溺れる者は藁をも掴むと言うが1人にしか聞かれてないという情報を聞いた途端、部外者相手にもかかわらず軍人達はペラペラと今起きている状況の説明をしてくれた。
ただ多喜自身がここから考えて指揮を出すなんて大層な事はしない。
殺されてさえなければ警備主任みたいな現場指揮官がいるはず、複数人が異なる指示を出して混乱を招くようなことは避けたかったからだ。
そんな中、逃げ出そうとする人々が詰めかけているる関所に向けて一発の榴弾が放たれる。
「庇え、真・黄巾力士」
しかし基地から巨大化しながら飛んできた、周囲のあらゆる建物よりも金色のロボットに遮られ、防がれた。
多喜は敵か味方か分からないロボットにもコンタクトを図る。
(そこのロボットのパイロットさん、聞こえる!?)
(おや、何者かと思えば数宮さんではありませんか。またサポートで?)
面白がるような、聞き覚えのある声音に多喜は虚を突かれた後に悪態をついた。
「単に観光だよ! 今めちゃくちゃになっちまったけどな!」
多喜からの返答に冬季は嗤う。
「そうでしたか。ではせっかくの縁ですので、手伝っていただけますか? 事情は知られてるようですし、人足は多ければ多いほどいいですから」
「言われなくともそのつもりだよ!」
意思の疎通が念動力から直接の会話に変わりつつ、冬季は風火輪でゆっくりと浮かび上がる。
そして仙術と功夫の組み合わせで道行く人々を手荒く戦車の進路や射線の外に弾き飛ばしていった。
「オイオイオイ! 殺してないだろうね!?」
「そんな愚かな真似はしませんよ。高速飛行せず人の巻き込みも最小限にして要人も庇う。全てを満たそうと思うならこれが最適に近いと思いますね」
確かに今の衝撃波に吹っ飛ばされて大怪我を負った人は見受けられない。
主張には釈然としなかったものの、緊急事態である故に多喜は議論に持ち込むことはせず、亜空間から飛び出してきた真紅のキャバリア「Overed」のコクピットに跨り、ハンドルを握りしめた。
「現場の兵士さんによると戦車には誰も乗ってないそうだよ!」
「ほう? となるとこれだけの量を一度に全てハッキングしたということですか。かのオブリビオンはかなりやり手のようだ」
黄巾力士は戦車との距離をあっという間に詰めるとその巨大な足で片っ端から踏み潰していく。
対する戦車も空中に広がる巨大な的に向かって榴弾を放っていくが、黄巾力士は必要最低限の移動だけで避けてしまい、当たる見込は感じられなかった。
「既に引き潰された人間がいる以上、完全救助は叶わない。戦車にはそれが通れるだけの進路が必要です。一般人の巻き込みは最小限に蚰蜒退治するなら踏み潰すのが1番楽です」
硬い装甲がひしゃげ、弾薬や漏れ出した燃料に摩擦などによる火が引火する。その傍をOveredはローラースケートで滑るようにすり抜けていく。
「人が乗ってるかも、じゃなくて全く乗ってないって分かってると気楽で助かるねぇ?」
多喜は黄巾力士の足が通らない細い路地に潜んでいた戦車に向け、強力な電磁波を撃ち込むとコンピュータによる制御で動いていた戦車は瞬く間にショートして活動を停止する。
街中に放たれた戦車を無力化しつつ、2人は基地に向かって前進していった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ジェイ・ランス
【POW】※アドリブ、連携歓迎
■心情
この際、この国の行く末は語るまい。因果は巡るものだ。
だが、オブリビオンは殲滅せねばなるまい。どんな結果になろうともな。
いくぞツェアライセン。全て断ち斬れ。
『―――Ubel:Code Zerreiβen 超過駆動開始。』
■行動(キャバリア"レーヴェンツァーンTypeⅡ"に乗って登場)
キャバリア"レーヴェンツァーンTypeⅡ"のセンサー類と”事象観測術式”によって【情報収集】し、敵位置を把握。
UCによって”ツェアライセン”から破断の概念(切断)を放射し、範囲内の敵機を破断します。
自身は重力障壁(オーラ防御)にて防護を固め、身を隠します(迷彩、地形の利用)。
この際、この国の行く末は語るまい。因果は巡るものだ。
だが、オブリビオンは殲滅せねばなるまい。どんな結果になろうとも。
「いくぞツェアライセン。全て断ち斬れ」
『―――Ubel:Code Zerreiβen 超過駆動開始。』
空気しかない空間が裂け、ジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)が駆ける黒い兎のような形をしたキャバリアが飛び出す。
しかしその姿は一瞬にして立ち消え、偶然見かけた軍人は気のせいだと思って戦車への対処に戻っていった。
しかしレーヴェンツァーンは身を隠しただけで、そこに存在し続けていた。
「おうおう、どんだけ大規模なパレードを予定してたんだよ……」
レーヴェンツァーンに搭載されているセンサー類と”事象観測術式”によって現在動いている戦車の位置を把握したが、かなりの量が基地内で稼働していた。
キャバリアに始めから乗っていた者は自前の武器で対抗出来たが、受勲式を祝うために生身でいた者は悲惨である。
小さな拳銃で戦車に対抗出来るわけがなく、履帯に轢かれるか榴弾を食らって血まみれになるか、爆風が届かないほど建物の奥に逃げ込むかしか選択肢が残されていない様子だった。
助ける義理はない。ここにいる者達は自国を守るためより他国を侵害するために戦って来た者達のはずだから。
だが目の前で無惨に殺されていくのを高みの見物で眺められるほどジェイは図太くはなかった。
『Ubel:Code Zerreiβen Dame.』
自分の体躯の何倍もある巨大なサーフブレイドから放たれた破断の事象が戦車を次々に両断していく。
空間から断絶した一撃により機能は停止すれど火の気は起きないまま戦車はずれていき、出来た隙間から同じく真っ二つにされた榴弾が転げ落ちてきた。
「な、何が起きているというのだ……?」
目の前で起きた事象を理解し切れず、困惑して突っ立ってしまっていたキャバリアの背部に榴弾が直撃する。
その強烈な一撃に緊急脱出装置が起動され、パイロットから丸い金属の物体が射出された直後にキャバリアは爆発四散した。
「……困るなぁ。対抗出来る力を無駄遣いして欲しくねぇんだが」
口を尖らせながらもジェイはキャバリアの影に隠れていた戦車を破砕させつつ、コクピットが基地の敷地の外に突き刺さったのを見届けた。
成功
🔵🔵🔴
チェスカー・アーマライト
チッ
まずは|取り巻き《前菜》からって訳だ
構うこたぁ無ぇ
ブッ飛ばせ、ビッグタイガー!
量産型でもなく
戦車が出てきた事で
自爆特攻に望みを賭ける理由が想像できる
ならあたしは
その〝望み〟を踏み砕く
殲禍炎剣の威を借りても
焼き尽くせねーモンを叩き付けてやる
坑道から飛び出して
『ストームダンプ』を全開で噴かして突っ込む
タンクモードなら多少は小回りも利く
|超信地旋回《スピンターン》も交えながら『カンナ』をブッ放し
接近した相手にゃ
機体前方の『ロックアンカー』をお見舞いしてやる
|見敵必殺《フルコース》だ
しっかり味わいやがれ
いっその事
他の軍備とかも巻き添えにしてやろーかと思ったが
ま、積極的には狙わねーよ
弾薬費の無駄だ
ストームダンプを全開で噴かして坑道を元に造られた隠し脱出路から勢いよく飛び出したビッグタイガーは、進路上にあったカモフラージュのために置かれていたであろう噴水や植木を薙ぎ倒していく。
その激しい音に周辺を巡回していたとみられる戦車達は一斉にチェスカーが出て来た方へ砲塔を向けてきた。
「チッ、まずは|取り巻き《前菜》からって訳だ」
相手の数は多いが、タンクモードなら多少は小回りも利く。チェスカーは|超信地旋回《スピンターン》も交えながら敵の砲撃を躱しつつ、副砲のガトリング砲をブッ放して次弾が装填・発射される前に戦車を爆散させていく。
止まって次弾を装填していたらやられると判断したのか、接近からの体当たりを試みてきた相手にはこちらも打って出て機体前方のロックアンカーをお見舞いする。
「|見敵必殺《フルコース》だ、しっかり味わいやがれ」
同じ旧式の戦車同士の衝突であったが、元々の質量差もあってかビッグタイガーは戦車の装甲に大穴を開けて沈黙させてみせた。
金属がぶつかり合う音がする度、休憩時間には軍人達の憩いの場となっていたであろう庭は無残な姿へと変わっていく。
いっその事、他の軍備とかも巻き添えにしてやろーかなどとここに出るまでチェスカーは思っていたが、この場には量産型キャバリアではなく、戦車ばかり出てきている。この程度しかいないなら格納庫や弾薬庫に貴重な自分のリソースを吐く方が無駄だ。
まあ、敵国を片っ端から焦土にするようなことばかりしていれば、いくら占領しても敵の装備を鹵獲することが出来るわけがない。この面積だけは立派な国が自爆特攻に望みを賭ける理由は容易に想像がつく。
「ならあたしは、その〝望み〟を踏み砕く。殲禍炎剣の威を借りても焼き尽くせねーモンを叩き付けてやる! 構うこたぁ無ぇ、ブッ飛ばせ、ビッグタイガー!」
行動に支障が出るような故障をしないまま周囲にいた戦車を粗方スクラップにしたビッグタイガーは主砲を放ち、道を塞ぐように壊れていた戦車を区画を隔てる壁ごと吹っ飛ばす。
「な、なんだ!?」
その爆音に、壁の後ろで戦車一台と互角にやり合っていたキャバリアのコクピットは仰天する。だがチェスカーもチェスカーで別の意味で驚き、自分の目を疑った。
「おいおい……この程度に苦戦してんのか? そりゃ正攻法で勝てるわけがないわな」
鼻で笑ったチェスカーは戦車を流れ作業で破壊すると、呆然としているコラプス連邦のキャバリアを置き去りにして本命たるオブリビオンマシンの捜索へ繰り出した。
大成功
🔵🔵🔵
アダム・レイン
【POW】
「戦車すら制御できない国がオブリビオンマシンを何とかできるわけないよね。でも、放っておくわけにはいかないから…」
最初はトカゲのようにゲドン・ザウラーを四足歩行で隠密に移動させ、【レーザー射撃】で遠距離から戦車を狙撃。こちらに気づいて戦車が向かってきたら二足歩行に戻り、【オーラ防御】で砲撃を防御しつつ前進。なるべく戦車群が一塊になる瞬間を狙う
「このまままとめて押し潰す…!」
戦車群に向かって跳躍し、真上からQuake strikeを食らわす
「しかし、パレードか。人を殺したり、他国を侵略した人間が讃えらるなんてよく考えたら異常じゃないかな…」と最後に呟く
※アドリブ&連携OK
「戦車すら制御できない国がオブリビオンマシンを何とかできるわけないよね」
自分が乗っているキャバリアよりも性能が劣るはずの戦車相手に悪戦苦闘しているコラプス連邦の軍人の情けない様をアダムは冷めた目で遠巻きに眺めていた。
「でも、放っておくわけにはいかないから……」
トカゲのように四足歩行をすることで隠密に移動していたゲドン・ザウラーの口が開き、内蔵されていた銃口から放たれたレーザー光線が戦車ごと周囲の基地を焼き払う。
熱線に貫かれた戦車のあちこちで爆発音が起こる中、その原因となった熱源を探知した戦車達は一斉にザウラー目がけて履帯を走らせてきた。
気づかれてしまったらこれ以上隠れている必要はない。起き上がったザウラーもオーラによる防壁を張りながら前進を始めた。
特殊な加工が施されていない榴弾はオーラを突き破ることが出来ないが、炸裂するたびにコクピットから見える視界を白と灰色に染めていく。しかしこちらに向かって一団となって迫ってきている戦車の存在をセンサーは感知し続けていた。
そして我先に通ろうと狭い門の前で仲間同士の押し合いが始まったところでアダムは操縦桿を手前に引き寄せた。
「このまままとめて押し潰す……!」
目一杯引かれた操縦桿が手放された瞬間、2本の脚で高々と跳躍したザウラーの体は射角よりも遥か上に跳んだ後、重力に従って落ちていく。
『叩き潰す…Quake strike!』
真上から振るわれた単純に重いボディプレスを食らった戦車は地面ごとひしゃげて爆発し、衝撃波を至近距離で受けた物は総じて内部から火を噴き出し、運良く余波を浴びるだけで済んだ戦車は宙を舞う。
ただその過程で空中でひっくり返り、砲塔から着地してしまった戦車はキャバリアのように変形出来ないため自力で立ち上がれず、履帯を回して間近で燃え盛る火がつかないことを祈るだけの物体と化した。
たった一撃で戦車群を壊滅させたキャバリアが外壁に燃え移って勢いを増す炎の海の中から平然と出てくる。
赤い光を反射する黒い装甲からの威圧感に軍人は武器こそ構えど、歯向かえば自分もああなるかもしれないという恐怖心が引き金を引こうとする手を強ばらせる。
「やれないくせに、虚勢を張るんじゃないよ」
侵略された側の立場しか知らないアダムは榴弾の雨霰によってすでにボロボロとなった受勲式の会場を一瞥し、独りごちた。
「しかし、パレードか。人を殺したり、他国を侵略した人間が讃えられるなんてよく考えたら異常じゃないかな……」
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『復元型バルムングMk11』
|
POW : 其ノ名ハ救世主
【理を超越した救世主形態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 黄昏狼ノ咆哮
【強烈な格闘攻撃と一定回数復活する自爆攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 勇敢ナル騎士達
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【人型無人戦闘機と強化した自身の武装】で包囲攻撃する。
イラスト:V-7
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ユーノ・ディエール」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
戦闘が起きた際、要人を守るために基地内に設置されたシェルター。
そのほぼ中心に1人立っていた少佐は手に握った心臓を握り潰した。
「……影武者カ」
赤黒い血と人だった肉の上に左胸に大穴を開けて倒れ伏した大統領の体にペースメーカーが埋まっていなかったことで、偽者だと判断した少佐は目を細める。
「所詮、使イ捨テノ兵士ニ割ク時間ナド無イトイウコトカ」
カタコトで喋りながら少佐は、何重にも硬くロックされたシェルターの扉を蹴破って外に出る。
「我ハ救世主、勇敢ナル騎士達ヲ護ル者」
下ろしたての軍服を他人の血で染めた少佐が両腕を広げた瞬間、何も無かったはずの空間に青色のボディを持つキャバリアが跪いた体勢で現れる。
少佐の体が音もなく消えると、キャバリアの横に細長い単眼が点灯した。
「ソノ命ヲ愚弄スル者へ、死ヲ与エン」
白匣・覚醒(サポート)
怪奇人間の猟奇探偵×四天王、32歳の男です。
普段の口調は「シロベヤ(私、君、呼び捨て、言い捨て)」、演技時は「KP(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
存在が密室です。白い部屋です。
KP時の口調でお願い致します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「復讐。忠誠。抗議。強迫。理由は様々あれど人は時に自らの身を犠牲にしてでも物事を為そうするきらいがある」
全面白く塗られた部屋の中心で白匣・覚醒(密室探偵・f22856)は煙管を吹かす。
「此度彼が身を捧げた理由は『友情』だった。最初にこの作戦の犠牲者となるはずだったのは彼ではなく彼の同期だったのだ」
だが同期の男には結婚したばかりの、身重の妻がいた。
一方彼には身寄りも、好いている異性もいなかった。
故に彼は自分にこの作戦を任せてほしい、と男や上官に訴えた。男よりも、自分の方が確実にやり遂げられると。
その熱意に圧されたのか、飽き飽きしたのか、男達は折れてその役目を彼に開け渡した。
「彼は宣言通り作戦を成功させた。そういう意味では彼は優秀だったのだろう。だがその成果が常に最良の結果になるとは限らない」
帰ってきた彼は対応した軍人に聞いた。男は今どうしているのか、と。
軍人は笑顔で答えた。男もあなたと同じように殲禍炎剣の的となって死んだ、と。
「彼の成功で味を占めた国は殲禍炎剣に突っ込むだけの隊を編成したのだ。そこには当然最初の候補だったかの男も招集されていた。そして敵国と共に光線に飲まれて死んだ」
もし彼が失敗していたら。
すかさず別の者を送り込んで再挑戦を試みたか、計画自体が無かったことにされたか、狙いを察した隣国が慌てて攻勢を強めて次の生贄が放たれる前に攻め落としていたか。
予想はいくらでも出来る。だが結果は、答えは、もうすでに出てしまった。
「その答えを聞かねば。軍人がはぐらかしていれば。彼は変心せずに大人しく勲章をもらっていたかもしれない。だが全てがもう遅い」
煙管に溜まった灰が落とされる。
「今のことは|視聴者《アナタ》しか知り得ぬ事柄であり私の戯言だ。猟兵達は何も知らぬ。だが知ってようと知らなかろうと今の彼はオブリビオン。刃を合わせぬ未来はあり得ない。残念だと思う者もいるかもしれないが」
扉が不意に開かれる。
「私の話はここまでだ。この話の結末は現場にいる|主役達《かれら》が語ってくれるだろう」
扉を開けた軍人の視界に覚醒の姿はなく、いつも通りの部屋が広がっていた。
成功
🔵🔵🔴
ヴィリー・フランツ
心情:このゾンビ野郎、手こずらせやがって。
だが姿を見せたのが運の尽きだ、このままスクラップにしてやる。
手段:予備弾薬を使用しヤグアルⅤと電磁機関短銃を再装填。
今度は徹甲弾だ、次は仕留めてやる。
相手の●勇敢ナル騎士達には【電子対抗手段】で対応、ECMドローンを飛ばして無人機を撹乱させてやる。
此方は索敵システムはECCM付きだ、抜かりねぇよ
俺自身は距離を取って狙撃だ、見たところ無人機以外に遠距離攻撃を持たない白兵特化機の様だしな、わざわざ相手の土俵に入る必要もねぇ。
だが、万が一距離を詰められた場合はヤグアルを投棄、右手にリニアSMGと左手に加熱させたバーンマチェーテに持ち変えて近接戦闘に移行する。
基地が内部から崩れ、そこから青いオブリビオンマシンが顔を出す。
そしてそれが作った穴からキャバリアよりも小さな人型のロボットが次々に飛び出してきた。
ロボット達は足に内蔵されたスラスターを使い、幾何学模様を描きながら主の物とは別の、周囲にいたキャバリア達に襲いかかっていく。
戦車程度に苦戦する練度しかない軍人達は縦横無尽に動き回るロボット達を捉えきれず、逆に装甲を削られて、早々に緊急脱出装置を使うことになっていた。
そんな混乱に乗じて追手を無事に振り切ったヴィリーは予備で持ち込んでいた弾薬をヤグアルⅤと電磁機関短銃に装填し直す。
「このゾンビ野郎、手こずらせやがって。だが姿を見せたのが運の尽きだ、このままスクラップにしてやる」
飄々と振る舞いながらも、偶然なのか狙っていたのかは知らないが一度防がれてしまったことにヴィリーの腑は煮えくり返っていた。
コラプス連邦のキャバリアをあらかた片付けたロボット達がヴィリーの乗るタイフーンカスタムへ狙いを変える。しかしほぼ同時にタイフーンカスタムから放たれたドローンが、その内部機関を狂わせた。
幾何学模様は描きながらも明後日の方向へ飛んでいくロボットを一瞥するヴィリーの視界はクリアなままである。
「此方は索敵システムはECCM付きだ、抜かりねぇよ」
ヴィリーはスコープを覗き込み、その場に突っ立ったままのオブリビオンマシンの頭部へ照準を定める。
見たところあのオブリビオンマシンは無人機以外に遠距離攻撃を持たない白兵特化型の様だ。漫画の格闘家のように銃弾や砲弾を拳で殴り返されない限りは、遠くから一方的に嬲ることが出来そうだ。
「俺が動くよりも早く詰められたら腹を括るがな」
一応懐にはリニアSMGとバーンマチェーテが備えられているが、わざわざ相手の土俵に入る必要はない。そして横槍を入れてくる戦車もロボットもこの場にはいない。
「今度は徹甲弾だ、次は仕留めてやる」
放たれた榴弾はオブリビオンマシンの顔面を抉り取り、肩口の接合部を壊された左腕が基地に落ち、腹部に巨大な穴が開く。
ものの数秒でボロボロになったオブリビオンマシンであったが、何事もなかったように残った脚で基地の外壁を跨ぎ越えた。
大成功
🔵🔵🔵
ジェイ・ランス
【SPD】※アドリブ、連携歓迎
■心情(一人称我々、敬語化)
シェルター内の生体反応消失。オブリビオンマシン出現確認。
問題ない。対象の破壊を敢行する。
彼国の行く末は彼国の決めること。我々は任務を遂行するのみ
■行動
"ツェアライセン”と融合し、真の姿となります
”事象観測術式”より、【世界知識】から、コラプス連邦 の英雄での【情報収集】を行います。
そこから彼の戦法や思考パターンをエミュレートし(瞬間思考力、戦闘知識)、対応します
その後、UCを起動。【フェイント】をいりまぜつつ【二回攻撃】します。
自身は重力障壁(オーラ防御)と破断の概念(切断)を纏い、変則機動(残像、空中機動、フェイント、ダッシュ、滑空)
熱源センサーによって式場から避難した要人達の行方は感知していた。
しかし複数個あった点はほんの一瞬で一つだけになり、その残った1人も今消失してしまった。
「シェルター内の生体反応消失」
敵意のあるオブリビオンと一緒に動いていれば、遅かれ早かれそうなってしまうのは自明の理だった。
続けて何もなかったはずの場所からオブリビオンマシンが立ち上がり、邪魔な天井を頭や肩をぶつけて壊していく。
「オブリビオンマシン出現確認」
だが問題ない。対象の破壊を敢行するのは予定の範疇だ。
「彼国の行く末は彼国の決めること。我々は任務を遂行するのみ」
『Operation:Penetration Lauf』
レーヴェンツァーンから飛び降りたジェイの体が電子化し、ツェアライセンと混じり合って巨大な黒獅子の騎士へ変貌する。
その間に飛んできた徹甲弾によってボロボロになったオブリビオンマシンだったが、ジェイの姿に気づくと何事もないかのように基地の建物を跨ぎ越して走り出す。
残った右腕で掴もうとしたオブリビオンマシンの頭部が失われた首元をジェイは刃で貫き、うっかり殲禍炎剣の攻撃範囲に入られないよう横に放り投げた。
「銃火器が使えない時は掴みかかってからの投げ技を多用する。生前に見せた行動通りです」
その一撃が致命傷になったのか、あちこちから火花を散らしていたオブリビオンマシンはようやく爆発する。
しかしその爆風の中から五体満足のオブリビオンマシンが飛び出し、再び掴みかかってきた。
「爆発からの自動回復機構。確かに厄介ですが無限に出来るわけではないでしょう。あと何度出来るでしょうか?」
初めから受けて爆発・再生する気だったのか、先程は愚鈍だったオブリビオンマシンの動きは俊敏になっている。
だが最終の攻撃パターンが組んでからの投げ技が多いと分かっていたら対処は簡単である。
持ち前の変則機動を用いてオブリビオンマシンを撹乱しつつ、重力障壁を展開して動きを制限して、最後に切り刻めば一丁上がりである。
だがやられる度に相手も学んでいるのか、無理に掴みかかろうとせずにジェイが剣を突き出してくるのを待ち始めた。
「なるほど、カウンター狙いか。それはそれで良い戦略だ。……だが」
その頭部を真横から飛んできた徹甲弾が撃ち抜く。
「それは一対一のタイマンの時しか通用しない」
弾を食らった衝撃で体勢を崩した隙を突いて、ジェイはオブリビオンマシンがずっと待ち侘びていた攻撃を放つ。
頭を失ってもオブリビオンマシンは真剣白刃取りのように両手を突き出したが、刃に纏われた破断の概念は押さえられる前にその体を八つ裂きにしてみせた。
成功
🔵🔵🔴
チェスカー・アーマライト
どーやらスカをつかまされたみてーだな、英雄さんよ
まったく、同情するぜ
挑発のつもりで軽口
あたしにヘイトを向けさせたい
別にこの国がどうなろーと知ったこっちゃ無ぇ
あたしは
あたしのやりたい事をやりたい様にやる
誰の為でもなく
それだけさ
ビッグタイガー、スタンディングモード
脚部アンカーを起動して機体固定
盾も展開して防御を固め
主砲の『コンプレッサー』と両手の『カンナ』を真っ直ぐ構える
お互い、得意分野は同じらしーな
なら後は根性の勝負だ
弾薬が底をつくまでトリガーを握り続けるぜ
アンタはもう
一足先に自由になったんだ
今さら振り返るんじゃねーよ
周囲にオブリビオンマシン以外の敵影がなくなった事をいいことに、チェスカーはビッグタイガーから降りて作業をしていた。
ドローンの妨害電波によってノイズ混じりになったラジオからニュースが流れている。
アナウンサーは、コラプス連邦の首都でつい数十分前に行われたというこの国の大統領の定例会見の原稿を読み上げていた。
もし影武者が無事だったら、コラプス連邦には首都とこの町の間を瞬時に移動出来る技術力があるのだと他国へ声高に主張していたことだろう。実際に見てみたい、使ってみたいと言われたら何やかんや理由をつけて断るだろうが。
「どーやらスカをつかまされたみてーだな、英雄さんよ。まったく、同情するぜ」
スパナ片手にケラケラと笑うチェスカーに、再びの爆発で両腕を回復させたオブリビオンマシンの中に乗る男はジェイと距離をとってチェスカーに語りかけた。
「今回ハ偽者デモ、殺シ続ケレバイツカ本物ニ辿リ着ク。ソシテ全テガ粛正サレタトキ、コノ国ハ正シイ国トナルノダ」
「ふーん。別にこの国がどうなろーと知ったこっちゃ無ぇなあたしは」
チェスカーが男の演説を鼻で笑う横で、立ち上がったビッグタイガーの脚からアンカーが展開され、地面に深々と突き刺さる。
「あたしのやりたい事をやりたい様にやる。誰の為でもなく、それだけさ」
さらに盾を下腹部に展開することで防御を固めたビッグタイガーはその上に両手のカンナの砲塔を置き、主砲のコンプレッサーをオブリビオンマシンに向けて真っ直ぐ構えた。
「お互い、得意分野は同じらしーな? なら後は根性の勝負だ。かかってこい」
チェスカーの軽口混じりの挑発に乗ったオブリビオンマシンは青い装甲と骨組みの間を黄色く発光させながら一気に距離を詰める。
チェスカーは急いでよじ登ってビッグタイガーのコクピットに転がり込むとトリガーを握り締めた。
「アンタはもう一足先に自由になったんだ、今さら振り返るんじゃねーよ!」
3つの砲門が忙しなく動き出し、次々に榴弾が放たれる。
先程まで蜂の巣にされていたオブリビオンマシンは足を止めて構えるとそれらを2本の腕で受け流していった。
「それが『救世主サマ』の本気か! いいぜ、弾が無くなるまで続けられるか、『真っ向からの削り合いならビッグタイガーに分がある。根比べと行こうじゃねーか!』」
オブリビオンマシンの後ろにあった白亜の基地が流れ弾によって見るも無惨な姿と化していく。そんな荒廃していく戦場とは対照的に、そこで戦う者達の気持ちはどんどんヒートアップしていった。
成功
🔵🔵🔴
鳴上・冬季
「影武者でしたか。確かに独裁国家の首魁なら目端が利かなければ務まらないでしょう」
嗤う
「今頃戻った英雄なら、瓜二つの偽者を疑って当然です。尤も今回は本人でしたが」
嗤う
「殺された死者が恨みを晴らす 正当な復讐譚ですが…残念ながらオブリビオンの願いを叶える訳にはいかないのですよ。疾く骸の海へお還りください」
自分は風火輪
黄巾力士は飛来椅で100mほど上空から戦場俯瞰
黄巾力士にオーラ防御で庇わせながらUC使用
「特に高速飛行していませんから、殲禍炎剣にも敵にも捕捉されないでしょう?あれがある程度壊れるまではこのままで良いと思うのです」
「喉元過ぎれば忘れるのが人というもの。すぐ同じことをするでしょう」
嗤う
「影武者でしたか」
激しい意地と意地のぶつかり合いを冬季は風火輪に乗って、上空100m地点から頬杖をつきながら観戦していた。
「確かに独裁国家の首魁なら目端が利かなければ務まらないでしょう。今頃戻った英雄なら、瓜二つの偽者を疑って当然です。尤も今回は本人でしたが」
その隣で小さくなった黄巾力士も飛来椅を使って浮遊している。クロムキャバリアで飛ぶのは自殺行為だと言われているが、当の本人は涼しい顔で嗤っていた。
「特に高速飛行していませんから、殲禍炎剣にも敵にも捕捉されないでしょう?」
現に、先程634mにまで巨大化した黄巾力士がのんびり滑空したところで殲禍炎剣は牙を剥いてはこなかった。なにより、黄巾力士の最長よりも大きな山が健在なのだから安全ラインの見当はある程度つく。
「あれがある程度壊れるまではこのままで良いと思うのです」
そうして高みの見物を決め込もうとしていたところに大量のロボットが飛んできた。どうやら基地の中に潜んでいた物だけで終わりではなかったらしい。
「殺された死者が恨みを晴らす。正当な復讐譚ですが……残念ながらオブリビオンの願いを叶える訳にはいかないのですよ。疾く骸の海へお還りください」
嗤いながら空に指で陣を描くと、五行属性を併せ持つ雷撃が生じてロボット達に落ちる。
感電したロボット達は五行相生の比和による大爆発で粉々となり、良く避けられた者もその直後に地面から生えてきた塔に貫かれて爆散した。
「万が一それに叶えたところで喉元過ぎれば忘れるのが人というもの。彼奴等はすぐ同じことをするでしょう。『木に貫かれ燃えて更にその灰から生まれた金属にも貫かれ、水責めにあいまた木に貫かれる。命尽きる迄五行相生の比和を楽しみなさい』」
塔はまるでドームを作るかのように曲線を描きながら先端を一ヶ所に集めようとしている。自分達を取り囲んで嬲り潰そうとしている冬季の企みに気づいたのか、そのうちの一体が勢いよく上昇をし始めた。
塔の包囲は間に合わず、躍り出たロボットはスラスターの出力をさらに上げる。どうやら再び殲禍炎剣の力を借りようとしているらしい。
確かにあのオブリビオンマシンは破壊されてもすぐに元通りになる回復機構を持っている。自爆特攻には適している機体だと言えよう。
「黄巾力士」
冬季の呼びかけに応えて黄巾力士も勢いよく浮上し、射程圏内に入れた瞬間に全ての砲門を解放する。雷撃よりも苛烈な集中砲火の中でロボットは殲禍炎剣に捕捉されるよりも早く、青空の中で花火へと変わった。
だが一方で黄巾力士がそばにいなくなったことで、オーラの防御範囲から外れてしまった冬季の頬をロボットの破片が掠める。
冬季は上げていた口角を真一文字にすると、傷に沿って垂れてきた血を乱雑に拭った。
苦戦
🔵🔴🔴
数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】
【連携希望】
怒り心頭、恨み骨髄か。
手前ェが捨て石にされたんだ、分からなくもねぇや。
それが今のアンタを動かしてるのか?
それとも……動かされてるのか?
ハッキリと受け答えできるかは分からないけどさ、
オープン通信で『コミュ力』頼りに問いかけても罰は当たらねぇだろ。
もちろん棒立ちでおしゃべりするつもりはないよ、
きっちりOveredを『操縦』して『弾幕』を張りながらさ。
そうでもしないと押し切られちまいそうだからね。
聞かせろよ、アンタのその心底を、魂の奥にまで染み渡った怨嗟を。
そしてアンタがそうして蘇ったのは「なんどきだった」!?
……この【時縛る糸】で作った隙、上手く使ってくれよ!
装填されていた最後の弾丸が地面に落ち、絶えず響いていた射撃音がようやく止む。
装甲が剥げ、骨組みだけになっていたオブリビオンは再び自ら爆発し、爆風の中から新たな装甲を纏った姿で現れた。
あとどれだけ爆発したら復活しなくなるのか、一部の猟兵達の間に疲弊の色が滲む中、赤いキャバリアが轟音を鳴らしながら突っ込んできた。
「怒り心頭、恨み骨髄か。手前ェが捨て石にされたんだ、分からなくもねぇや。それが今のアンタを動かしてるのか? それとも……動かされてるのか?」
ハッキリと受け答えできたのはチェスカーとのやり取りで分かっている。オープン通信でコミュ力頼りに大声で問いかけても別に罰は当たらないだろう。
だが多喜の問いかけにオブリビオンマシンは無言を貫き、地面を蹴った。
「黙示権を行使します、ってか? それとも自分でもなんで動いているのか分からねえのか!?」
多喜はきっちりOveredを操縦しながら弾幕を張り、オブリビオンマシンにこちらへ近寄る隙を与えない。
もちろん初めから棒立ちで喋り続けるつもりは多喜にはなかった。もし何もせずに眺めていたら、銃弾を全て弾いたあの手の動きで押し切られてしまうのは目に見えていたからだ。
「聞かせろよ、アンタのその心底を、魂の奥にまで染み渡った怨嗟を。そしてアンタがそうして蘇ったのは『なんどきだった』!?」
多喜は右腕のリボルバーを連射しながら、対象の主観時間を数分だけ止める思念波も送り続ける。手繰り寄せた糸が作った隙を、仲間達が突いてくれることを信じて。
するとオブリビオンマシンから歯軋りの音が漏れた直後に、地を這うような声が聞こえてきた。
「貴様等ニワカッテタマルモノカ……。命ヲ賭シテヤッタ事ガ、全テ無駄ダッタト知ッタ時ノ絶望ヲ! イツダロウト知ッタコトデハナイ! 今度ハ、絶対ニ死ナセハ……殺サセハシナイ!」
「……なんだ、言ってくれるじゃないか。概要だけじゃ何とも分からないけどさ!」
かけられた重力を振り切ってOveredの真後ろに回り込んだオブリビオンマシンはその腰を抱き抱えるように持つとその場でブリッジを組むように反り返り、頭部を地面に叩きつけようとする。
しかしかけ続けられていた糸に絡め取られたオブリビオンマシンはその直前で動きを止めてしまい、Overedに振り払われる。
脱出してすぐに距離を取り直した多喜は緊張で止めていた分、長く息を吐いた。
成功
🔵🔵🔴
アダム・レイン
まずはゲドン・ザウラーの【レーザー射撃】で牽制。敵の注意を引くために
「生贄になった人間が帰還したなんて奇跡だよね。それで国をあげてのご機嫌取りは楽しかったかい?」と挑発
敵が救世主形態になったらこちらもTyrannusを振り上げてダッシュ。敵も動く物に襲いかかるとみてそのまま敵に突撃…と見せかけて敵とすれ違ってそのまま走り抜けるという【フェイント】を行う
「攻撃性能は脅威だけど…理性がなきゃ狙いは定められないよ。」
理性を失い攻撃を中断できない隙に渾身のEx.roarを放つ
「僕とザウラーは戦車を破壊し、英雄も手にかけたからこの国の大罪人か。国民に石投げられない内に撤収したいよ…」
※アドリブ&連携OK
Overedに逃げられたことに気づき、追おうとしたオブリビオンマシンの足元をレーザー光線が過ぎる。
「生贄になった人間が帰還したなんて奇跡だよね。それで国をあげてのご機嫌取りは楽しかったかい?」
オブリビオンマシンは地面に刻まれた焦げた土の線を見つめた後、僅かに残っていた基地の壁に貼り付いていたザウラーに視線を移す。
そして重力波による足止めよりも直接的な被害が出るレーザー光線の方を脅威と判断したのか、自分の邪魔をする最も速く動く物と認識したのか、オブリビオンマシンは再び青い装甲と骨組みの間に黄色い線を浮かび上がらせるとザウラーのいる元へ一瞬で詰め寄ってきた。
そして渾身の右ストレートを振るい、壁を粉々に破壊した。
そのあまりの威力にアダムはか細い息を吐きつつ、壁が瓦礫と化す勢いに乗って高々と跳んだザウラーは着地するや否や、漆黒の斧を振り上げてオブリビオンマシンに向かって走り出した。
救世主たらんとするオブリビオンマシンはその場で待ち構えず、自らも打って出る。
そうして交差する直前に2体のオブリビオンマシンはそれぞれの得物を振り下ろし、激しくぶつかり合う……かに思えた。
しかしザウラーは斧を掲げただけで踏ん張って振り下ろすことはせず、オブリビオンマシンの横を走り抜けていってしまった。
そのあまりの速さにオブリビオンマシンは拳を空振り、前につんのめってしまう。
ザウラーはオブリビオンマシンから一定の距離を取ったところで急旋回すると閉じていた口を再び開き、中にある砲塔へエネルギーを充填し始めた。
「攻撃性能は脅威だけど……理性がなきゃ狙いは定められないよ」
オブリビオンマシンもすぐに体勢を立て直して再び殴りかかろうとしたが、多喜が仕掛けていた思考を遮る糸によってその動きを止めてしまう。
その間に出力100%に達した、牽制ではない全開の破壊光線は目にも止まらぬ速さで吐かれると男に死に際の言葉を吐く余裕すら与えず、射線上のオブリビオンマシンを始めとするあらゆる物体を飲み込み、地面に深々とその爪痕を残した。
オブリビオンマシンの復活を告げる爆発がいくら待てども起きないことを認識したアダムは背もたれに体を預けつつ、右手指を折り数え始めた。
「僕とザウラーは戦車を破壊し、半ば壊れてたとはいえ基地や町を壊し、英雄も手にかけたから……この国の大罪人か。国民に石投げられない内に撤収したいよ……」
そしてやったことの重大さに寒気がしてきたアダムは思わず天を仰いだ。
成功
🔵🔵🔴
数時間後、大統領府は緊急の会見を開き、軍事都市の1つが壊滅的な被害を受けたことを発表した。
その発端が昨日まで奇跡の生還を果たした英雄によるものだったということは噯にも出さず、正体不明の敵対勢力による物だとし、英雄も突然現れた刺客に対して奮戦しながらも力尽きた犠牲者の1人として紹介された。
そしてこの襲撃の関与が疑われるとして隣国に宣戦布告を行ったことも併せて公表した。
ただ勝利の美酒に酔いしれた彼らは知らなかった。一度成功した荒技が二度三度と通用するとは限らないことを。
隣国が自分達が使っている作戦や暗号をすでに解析し終わり、攻め込まれる前に攻めるべきか議論されていたことを。
宣戦布告されたという大義名分を得たことで、大量の敵軍が大挙して国境に近づいていることを。
彼らは、知らなかった。