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【戦後】シルバーレインでリア充爆破阻止ッス!

#デビルキングワールド #シルバーレイン #戦後 #7thKING決定戦 #悪魔契約書


「……解せぬ」
 小さな声で呟いた少年は、高台にある公園の展望台から広がる街の景色を見ていた。楽し気に歩く同年代の男女が目に留まる。恋人同士であろうか。
「俺だって見てくれは悪くない筈、何故……モテない?」
 人間社会に紛れひっそり暮らすにあたって土蜘蛛でもある少年は蜘蛛の部位を引っ込めている。人間社会に溶け込むだけと言うだけではなく、同年代の少女たちが指の爪の大きさにも満たない小さな蜘蛛を見て悲鳴を上げて大騒ぎする様を見たことがあったからでもある。
「蜘蛛脚は見せていない。避けられる理由などないはずだというのに」
「爆破すりゃいいんだよ」
 どうしてだと続ける前に声がした。
「何?」
「困ったときは即爆破! カップル、アベック、そういう奴らの片方をやっちまえばいいのさ」
 そうすればフリーの女の子が出来ると声の主は囁き。
「ほら、リア充は爆発しろって言うじゃないのさ。アタイに任せればすべて解決さぁ」
 それはまさに悪魔のささやき。ただ、少年はまだ知らなかった、声の主がデビルキングワールドという異世界からやって来た悪魔であること。オブリビオンであることを。

「デビルキングワールドで7代目のデビルキングを決定する『7thKING WAR』において、魔王ガチデビルはいにしえの『悪魔契約書』を用いた『他世界への悪魔輸出』を目論んでいたのだけれど」
 戦争の勝利によって目論見は阻止されたものの、この悪魔契約書が何枚か残っていたらしく、オブリビオンの残党が、契約書を利用して他世界に侵略をしかけようとしているらしい。
「今回標的となったのは、私の出身世界でもあるシルバーレインよ」
 石蕗・つなぎ(土蜘蛛の白燐蟲使い・f35419)が君達に声をかけた理由の一つがソレなのだろう。
「契約相手……つまり侵略の橋頭保として狙われてるのは、人間を気に入った為に同種族の集まりから離れ、種族特徴を隠して人間社会に紛れてひっそりと暮らす来訪者」
 つなぎ曰く、とある土蜘蛛の少年がオブリビオンに目を付けられたらしい。
「どうも異性にもてないことを気にしているところへオブリビオンがつけ込んだようね」
 人間への憎しみや殺戮衝動を洗脳して植え付けようとするため、このまま放置すれば人間社会に血みどろの惨劇が齎されてしまうのだとか。
「とは言っても、来訪者の大半は銀誓館学園を知っているから猟兵が素性を明かして協力を依頼すれば、安全に任務を遂行できる筈だったのだけれど」
 契約書は詠唱銀化して少年の魂に溶け込み、オブリビオンが危険を察知すれば、即座に宿主を殺せる状態にあるようなのよとつなぎは言う。
「そういう訳だから、みんなには一般人を装って件の少年に接触し、日常生活の中で信頼を得ることで、心の平静を取り戻してもらう必要があるわ」
 この為の身分の方は銀誓館学園の方で用意してもらえるとのこと。
「件の少年は今、街を散策しているようね」
 故に接触するとなるとその散歩に付き合う形となるだろうか。また、少年の近くまではつなぎが転送を目撃されないタイミングで送ってくれるそうだ。
「首尾よく心の平静が取り戻されれば、少年の身体からオブリビオンがはじき出されるわ」
 あとはふたたび潜り込まれる前に速攻で撃破し、その体内から出てくる契約書も燃やしてしまえばいい。
「同族が事件を起こすのは放っておけないもの」
 どうか宜しくお願いするわねとつなぎは頭を下げたのだった。


聖山 葵
 なんだかまだ残ってたみたいッスね、悪魔契約書。

 という訳で、今回はシルバーレインにお邪魔します。
 契約者の心の平静を取り戻させ、洗脳しようとしているデビルキングワールドのオブリビオンを倒し、悪魔契約書を焼いて契約者による血みどろの惨劇を阻止するというお話えすね。

 尚、このシナリオは「7thKING決定戦」の対象依頼です。

 ではご参加お待ちしておりますね?
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第1章 日常 『たまにはぶらりと』

POW   :    考えるより歩く

SPD   :    人より前を進む

WIZ   :    ふいに足を止め、景色を眺めてみる

👑5
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高倉・優安
ふと足を止め景色を眺める少年

背後から届く声

「どうやら、迷っているようね。少年……

蜘蛛糸を垂らし高い所からぶら下がる
理由はなんかかっこいいから

「私はあらゆるカップリングを(紙の上で)成立させてきた女
「さあ恋に悩める少年よ、私の弟子にしてあげましょう!

登場で掴みはOK牧場

「まずは……これちょっと降りるの手伝ってくれない?

「ふぅ……全く分かってない甘ちゃん坊やね
今のトレンドは『人外萌』よ!隠してどうするのよ!
いきなり見せたり、急に動かしたりするからいけないの
人外部位で日常を過ごすのがギャップ萌えでしょ
それに蜘蛛部位に誇りを持つのは重要
お手入れとかオシャレとかするのって(略

※なお優安は恋愛経験0のオタ



「あ、いたわ」
 風にそよぐ木々の騒めきの向こうに問題の少年を見つけた高倉・優安(何でもくっつけたがる土蜘蛛のコミックマスター・f35406)は周囲を見回すと一本の電柱に目をとめた。
「あれが良さそう」
 少年との位置関係を確認すると歩み寄った優安は電柱へと登り始め。
「どうやら、迷っているようね。少年……」
 少年が足を止めたところで、声を降らせた。
「誰だ?!」
 弾かれた様に振り返った少年がの姿を捉えそこね周囲を見回したのは、優安が蜘蛛糸を利用し高所からぶら下がっていたからで。
「私はあらゆるカップリングを成立させてきた女」
「う、え……」
「さあ恋に悩める少年よ、私の弟子にしてあげましょう!」
 紙の上で問いう但し書きを端折って再び声を発せば、ようやくこちらに気づいた少年へと優安は両腕を広げて見せ。
「まずは……これちょっと降りるの手伝ってくれない?」
「まぁ、放置は流石にどうなんだって気はするから手伝いはするが……」
 直後の要請に半眼になった少年の手を借りて降ろしてもらうこととなるのだが、優安からすれば接触するにあたっての掴みとしてわざわざこの登場を選んだのだ。おそらくそれも想定内の筈で。
(っ、ちょっと、近いのだわ?!)
 全く動じる様子もなく、普通に降ろされた。恋愛経験0のオタとは言え、異性に密着されたくらいでドキマギしたり挙動不審になる筈もない。
(って、さっきから地の文と現状がかみ合って……って、そうじゃない! よくよく考えたらこれは貴重な経験の筈じゃない。この経験を創作に活かさずして――)
 何らかの自己完結を見た優安は、降ろされる間に三冊分程ストーリーをあれこれし。
「しかし、同族か……世間は意外と狭いのかもな」
 蜘蛛糸からぶら下がっていた優安に少年は思うところあるのか何やら考え込んでいたが、それで済ませるあたりは少年自身も土蜘蛛だからであろうか。
「ふぅ……全く分かってない甘ちゃん坊やね。今のトレンドは『人外萌』よ! 隠してどうするのよ!」
 降ろしてもらって距離が開いた安堵か、地に降りた安堵か息を漏らすと、胸を張り、人差し指を立ててまず優安はダメ出しから話に入る。
「なっ、人外? だが」
「いきなり見せたり、急に動かしたりするからいけないの。人外部位で日常を過ごすのがギャップ萌えでしょ」
 蜘蛛を怖がってた少女が居たと反論する間もない。
「それに蜘蛛部位に誇りを持つのは重要、お手入れとかオシャレとかするのって――」
 面を喰らう少年へと優安の指導はそのまましばらく続いたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シホ・イオア
どうやって接触しようかな~?
……うん、ちょっと変わったアプローチで。
少年の散歩先で路上ライブ(小)を敢行。
恋に対する不安や期待、恋愛の喜びなどをテーマに2・3曲。
カリスマ全開で歌唱スキルも使ってギター弾きつつアピール。
少年が足を止めようが止めまいが感想を聞いてみる。
確かめたいのは彼がもてるためにしてきた行動。
ただ待っているだけなら何も変わらない。
自分からアピールしていかないとね。
歌でよければシホが教えるよ?


プリ・ミョート
どうやら先に接触してる方がいるべな? 作戦を引き継ぐとすっかに。要はあれだべさ、人外に萌えればええんだべ?
よいしょ。普段の姿と一味違う、白いおねーさん姿だべ。ちなみにこれも布だから理性はあるべよ。
けっこーどころかかなりイけてね? マジ? これでもてねえの!? はー、こっちの世界は倍率が高いべな。
じゃあさくっとデートしてみんべ。だってそうしないと課題とかアドバイスとかできんべさ。おらワルワルにバエるデカ盛りとか、フォトスポットとかそういうの大歓迎だべよ。
お互いのいいところとか、萌え!な部分を指摘しあえばきっとモてんべ。にひひひ!


グレア・レイスター
【七星】
リア充爆破どこでもその発想はあるのじゃな、一先ず若者の闇墜ちを防ぐのじゃ

まずは声かけじゃな
「ちょっと聞きたいのじゃがどこかに茶店はあるかのう?休憩する場所を探してるのじゃ」
少年に訪ねつつ近づくのじゃ
低い身長で爆乳な体型では違和感あるかもしれんが見た目は若いし頼れば悪い気はせんじゃろう
「教えてくれた礼に一緒に休憩していかんか、わしがおごるのじゃ」
そして一緒に茶店でお茶しつつ談笑じゃな
「お主は優しいのう、しかし何かしら悩んでそうじゃな」
「モテない事に悩んでおるのじゃ、タイミングもあるし気にせんでもいいじゃろう」
「間が合えばきっと大丈夫じゃ、わしも応援するのじゃ」

アドリブなどは歓迎じゃ


ブレイス・ドミス
【七星】
気持ちは少し分かります……と内心思いつつ、悪魔の囁きに唆されそうな少年を助けに行きます
内面や機会のケアはレイスターさんがしてくれるので、僕は外見面をフォローしておきます

レイスターさんが道を尋ねに声をかけた少し後(茶店に入る前)のタイミングで街頭アンケートのバイトのふりをして少年に声をかけます
(レイスターさんには事前に作戦伝え済み)

「すみません、そこのカッコいいお兄さん。少しアンケートにご協力を……あっ!お連れの方がいらしたんですね!デート中に失礼しました!」

他人から見ても見た目に問題がない事と、今は自分が女性を連れている側という意識をさせてそそくさと立ち去ります

アドリブ等はお任せします


櫻井・クロ
【七星】で参加

とりあえず交流からにゃね。
高校生にゃから前回の銀誓舘制服で行けばいいにゃね
(胸以外は)高校生レベルにゃし見た目的には問題ないと思うのにゃ
「グレアちゃんは遅くなったのにゃ」
グレアちゃん(何時ものおばあちゃん呼びだと怪しまれそうにゃし)達が茶店に入る前に合流して【撮影】で一緒に自撮りしたり学生らしくスキンシップを計るのにゃ
「紅茶とお勧めのケーキをお願いするのにゃ♪」
「せっかくにゃし記念に一枚いいかにゃ?」
良い感じになってきたら【情報収集】も使って話を一緒に聞いていくのにゃ
「少し焦り過ぎだと思うのにゃ、出会いの季節はこれからにゃしきっと上手くいくにゃよ」

アドリブとかはお任せなのにゃ



「どうやら先に接触してる方がいるべな?」
 件の少年が指導を受けてる様の一部を目撃したプリ・ミョート(怪物着取り・f31555)は暫し耳を傾けてから一人頷いた。
「要はあれだべさ、人外に萌えればええんだべ?」
 どうやら先人の作戦を引き継ぐことにしたらしく、よいしょと知恵の布を着替えて白い女性の姿を取る。
「あとは出てゆくタイミングだなや」
 そう気を見計らうのだが、この時少年の様子を窺っていた猟兵はプリ一人に非ず。
(どうやって接触しようかな~? ……うん、ちょっと変わったアプローチにしてみよっ)
 しばらく公園の遊具の上から少年を眺めていたシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)は考えが纏まったようでどこかに去り。
「うん?」
 少年が再び足を止めることになったのは、公園を後にし散歩を再開して暫し後のこと。
「♪それでも、私は~」
 かき鳴らすギターの音色に乗せた歌声が届いたのだろう。先回りして路上ライブをしつつ待っていたシホは少年を視認すると二曲目をうたい上げたところで演奏を止め。
「こんにちは、お兄ちゃん。シホの歌、どうだったかな?」
 ごく自然に問いを投げ感想を求める。
「そ、そうだな……恋愛には、あまり縁がないのだが……」
 シホの歌った曲は二曲ともが恋に対する不安や期待、恋愛の喜びなどをテーマにしたもの。言葉を選ぶようにしつつも少年がすぐに答えられたのは、少し前に恋愛指導を受けていたからであろうか。
「ふぅん。じゃあ、あなたは歌い手の人物像みたいに恋の為に何かしたことはあるかな?」
 ただ、シホが聞きたかったのは少年がモテるために何かをしてきたかであり。
「そう、だな……例えば」
 少年の返す答えは嫌われそうなことはしないようにしたといった消極的な工夫くらい。つまり、待ちの姿勢であり。
「ただ待っているだけなら何も変わらない。自分からアピールしていかないとね。歌でよければシホが教えるよ?」
 故にシホはそう申し出る。
「そうか、お願いできるか?」
 先に指導されたこととシホとの交流は少年へ確かな変化をもたらしたらしい。
「こんな所かな? もっと時間があったら色々教えられたんだけど」
「いや、ありがたい。あとは自分でやってみる」
「そう」
 いい出会いがあると良いねと続けてシホは少年と別れ。
「っ」
「どうしたべ?」
 数歩も歩かないところでまた異性に出くわせば、少年が先のシホ言葉を思い出すには充分すぎた。
「けっこーどころかかなりイけてね? マジ? これでもてねえの!? はー、こっちの世界は倍率が高いべな」
 もっとも、プリからすると接触の機会を窺い続けてタイミングを見計らっただけなのだが、少年は知る由もない。自然な問いに先ほどまでの悩みの一部を零すと、プリは負う行に驚いた様子で信じられないモノを見たかのように少年の顔をマジマジ見て。
「じゃあさくっとデートしてみんべ」
「は?」
 続く言葉に少年は耳を疑う。モテないモテないと思っていた現状がある意味で一変したのだ。
「だってそうしないと課題とかアドバイスとかできんべさ」
 まだ現実を受け止めきれてない少年へプリが続けて理由を語り。
「おらワルワルにバエるデカ盛りとか、フォトスポットとかそういうの大歓迎だべよ」
「……あー、そう、だな。良い景色の場所なら心当たりが、いくつか」
 デカ盛りはさておき、散歩をしているくらいだ、それなりに見栄えのいい景観なら覚えがあったのだろう。
「お互いのいいところとか、萌え! な部分を指摘しあえばきっとモてんべ。にひひひ!」
「あ、あぁ」
 始終ペースはプリに握られっ放しになりそうではあったが、手を引かれて相づちを打ちつつ少年は歩き出し。
「いやー、食べた食べた。しっかし、あんたもこの辺、色々知ってんべな」
 唐突なデートが終わったのは一時間と少し後のこと。
「そう、か?」
 それだけでも充分に強みだべとプリが指摘すれば少年はまんざらでもなさそうに照れて見せる。
「ありがとう、少し自信がついたかもしれない」
 もっとも、礼の言葉をかけプリと別れてまた余りたたないうちにと言うのは予想外だったかもしれない。
「ちょっと聞きたいのじゃがどこかに茶店はあるかのう? 休憩する場所を探してるのじゃ」
 再び異性に声をかけられることになるというのは。
(まず声かけは成功じゃな)
 もちろん、このグレア・レイスター(オールドゲーマー・f12088)も若者の闇墜ちを防ぐべく動く猟兵のひとりであったのだが。
「リア充爆破どこでもその発想はあるのじゃな」
 と【七星】の他の面々と他の猟兵同様に接触タイミングを見計らっていたところまでは変わらない。
(気持ちは少し分かります……)
 秘かに少年へ同情したブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)はグレアが少年へ接触すべく近寄ってゆくのを物陰から見つめており。
「とりあえずはうまく行ってるみたいにゃね」
 以前この世界できたこともあってか、銀誓舘の制服に身を包んだ櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)もまた少年とグレアのやり取りを眺めていた。
(低い身長で爆乳な体型では違和感あるかもしれんが)
 見た目は若いし頼れば悪い気はせんじゃろうとちらり自分の身体を一瞥してからグレアは返事を待ち。
「茶店か。チェーン店系列のものならこの先の道をまっすぐ進んでぶつかる大きな通り沿いに。個人経営の店なら近いのは向こうにあったな」
「ならば近い方にするかのう。教えてくれた礼に一緒に休憩していかんか、わしがおごるのじゃ」
 連続で異性に声をかけられたことに驚いたのか、間を置きつつも少年が答えれば、少し考えたふりをしてからグレアは気持ち大きめの声で少年を誘う。
「今のはクロたちに向けてのものにゃね」
「ですね」
 顔を見合わせ意図を察したクロとブレイスは頷き合って二人のあとを追った。
(このあと順番に接触にゃけど、高校生レベルにゃし見た目的には問題ないにゃよね)
 歩く度に弾む大きな胸はさておき、年齢的におかしくないとちらりとクロは自身の身体に目を落とし。
「すみません、そこのカッコいいお兄さん。少しアンケートにご協力を……あっ! お連れの方がいらしたんですね! デート中に失礼しました!」
 いつの間にかグレアたちより先回りしていたブレイスは街頭アンケートのバイトを装って声をかけてから驚いたふりをして謝罪する。
「でっ、デート?!」
 隣にグレアが居ることを別の意味で意識したか少年の動きへ急にぎこちなさは増し、そそくさと立ち去るブレイスにアイコンタクトをしてからグレアは少年と共に喫茶店へと入ってゆく。ここまでは【七星】の予定通りで、席に通された二人は腰を下ろすとすぐにおしぼりとお冷が運ばれてくる。ただ、注文をしても流石にすぐ料理や飲み物が運ばれてくることもなく。
「お主は優しいのう、しかし何かしら悩んでそうじゃな」
 切り出したのは、暫く談笑した後のこと。そんなに顔に出る質だっただろうかと首を傾げつつも、グレアの推測が当たっていたことで嘆息一つを挟むと少年は口を開こうとし。
「グレアちゃんは遅くなったのにゃ」
 ドアベルを鳴らしてクロが店内にやって来たのはまさにこの時。
「知り合い、か?」
「うむ」
「紅茶とお勧めのケーキをお願いするのにゃ♪」
 二人が言葉を交わす間に店員を呼び止めたクロが注文し。
「お待たせしました」
「美味しそうなのにゃ」
 頼んだ品が運ばれてくると瞳を輝かせてスマホでケーキを撮影。
「せっかくにゃし記念に一枚いいかにゃ?」
「あ、あぁ」
 自然に距離を詰めつつお願いすれば少年も流されつつ許可を出して、少年が事情を打ち明けたのは、クロとの記念撮影やらを経た少し後だった。
「……なるほど。モテない事に悩んでおるのじゃな、タイミングもあるし気にせんでもいいじゃろう」
「そうにゃね。少し焦り過ぎだと思うのにゃ、出会いの季節はこれからにゃしきっと上手くいくにゃよ」
 聞き手に回って相づちを打つグレアに同意しながらクロも自分の意見を述べて。
「間が合えばきっと大丈夫じゃ、わしも応援するのじゃ」
「そういうものか……いや、そうかもしれないな」
 少年を納得させたのは、短期間で起きた複数の異性との接触だろうか。
「ありがとう。少し気が楽になったかもしれない」
 注文した品を片付け終えるまでクロたちと交流してから少年は喫茶店の入り口で二人と別れ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

秋津洲・瑞穂
「こんにちは、妙なものに憑りつかれているわよ」

この場合、銀雨世界の妖狐に見えるはずよね。
ま、どう見えても破綻はしないけれど。

「わたしは秋津洲瑞穂。さっさと祓った方がいいわよ、それ」

慌てるほどのことじゃない、心が落ち着けば自然に離れる、
というわけで嘘は一切なし。正直に誠実に話します。
余分な話をしても混乱するから「憑き物」で済ませるけども。

で、なに。欠点を見直すのはいいとして。
マイナスがないだけじゃゼロでしょ。良い男になりなさいな。
見た目だけの話ではなくね。

まずは会話の場数を踏むといい。そこが出発点。
今のこの会話だって、少しは修行になるのよ。
とはいえ積極性も要るので、自分から動かなきゃね。

頑張れ。


エドゥアルト・ルーデル
この世界が憎いよぉ…!
そこの少年!!拙者と一緒にリア充爆破しようぜ!!!!!

元気よく殺意を込めて話しかけたでござるがこれはちゃんと考え合ってのことでござるよ
よくあるだろ隣でめっちゃ怒ってる人とか錯乱してる人がいると自分は思いのほか冷静になっちゃうアレですぞ
まあ拙者はガチで爆破しに行きたいんだが…

爆破はしたくない?モテたい?しょうがねぇな…
いいか、貴様がなんでモテないかというと貴様だからだ
こっちから話しかけないでしょぼくれた顔していてモテる訳ないだろ!!そういう訳だオンナスキー…貴様の名だが?名前を聞いていなかったから適当に呼称したが?
いいから街に繰り出してナンパするか爆破しに行こうぜ!


カシム・ディーン
あー…ぶっちゃけ僕も同意なんだがな?
ハーレム野郎とか爆破してぇ…
「ご主人サマ淋しいの?それなら春のよ」
やめろ!

まぁ結論から言うと
誰だって簡単にモテるわけねーだろ
ルックスとかトークとか経歴とか
そもそもモテたいと言ってるが
おめーは気に入った奴とかいねーのか?
まぁ僕からすれば気に入った奴は掻っ攫って美味しく頂けばいいと思うがそういうのも嫌なんだろ?

ならそうだな…親切にすることだ
例えば困ってる人を助ける
悩みに真摯に応じる
こう人ってのは誠実な奴に心を開きやすいらしいぞ?
まぁ…僕がそれを実践できてねーから説得力ねーだろうがな
「メルシーがいるよ☆」
おめーは黙ってろ
あ、此奴は性癖えぐいから気をつけろ(迫真



「この世界が憎いよぉ……!」
 次に少年が出会ったのは、ここまでの偏りを正すかの如く男二人だった。いや、男二人だったで済ませていいものか。
「あー……ぶっちゃけ僕も同意なんだがな? ハーレム野郎とか爆破してぇ……」
 殺気を滲ませるエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)の隣で肩をすくめ不穏なことをぼそりと漏らしたのは、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)。
「ご主人サマ淋しいの? それなら春のよ」
「やめろ!」
 よく見ればカシムの隣には銀髪少女姿の界導神機『メルクリウス』ことメルシーもいたのだが、何か言いかけたところでカシムに制止され。
「そこの少年!! 拙者と一緒にリア充爆破しようぜ!!!!!」
 言葉を失い立ち尽くす少年へ殺気は引っ込めずエドゥアルトは元気に話しかけた。何このカオス、とツッコミたい光景ではあるが、こんな接触をしたのもエドゥアルトに考えあってのこと。
「よくあるだろ隣でめっちゃ怒ってる人とか錯乱してる人がいると自分は思いのほか冷静になっちゃうアレですぞ」
 などと当人を前にしてネタばらしをするわけにはいかないが、自分がしようとしていたことを客観的に見せようとしたのだ、他意はない。
(まあ拙者はガチで爆破しに行きたいんだが……)
 他意はなかったんだと思いたい、が。
「あ、いや、俺は……」
「爆破はしたくない? モテたい? しょうがねぇな……」
 とりあえず、冷静にさせるという目論見は成功したのだと思う。殺気を引っ込めつつさも不本意そうにエドゥアルトはため息をつき。
「いいか、貴様がなんでモテないかというと貴様だからだ」
 ビシッと効果音が付きそうな勢いで人差し指を突き付けた。
「こっちから話しかけないでしょぼくれた顔していてモテる訳ないだろ!!」
「まぁこういう意見もあるが……結論から言うと、誰だって簡単にモテるわけねーだろ」
 畳みかける様に理由も話すエドゥアルトをチラ見してからカシムも口を開き。
「お、おぅ」
 両者に揃ってダメ出しを喰らった形の少年は気圧されつつそう返す。なんと言うかさっき異性二人とデートしたばかりだとはとても言い出せない空気でもある。
「ルックスとかトークとか経歴とかそもそもモテたいと言ってるが、おめーは気に入った奴とかいねーのか?」
「そ、それは……」
 ただ、カシムが続けて投げた質問は少年にとって考えても見たことの無かったもののようで。
「まぁ僕からすれば気に入った奴は掻っ攫って美味しく頂けばいいと思うがそういうのも嫌なんだろ?」
 答えに窮した少年へ更に問いを重ねたカシムは、ならそうだなと呟き。
「……親切にすることだ。例えば困ってる人を助ける、悩みに真摯に応じる、こう人ってのは誠実な奴に心を開きやすいらしいぞ?」
 指折りアドバイスを送ってからついと視線をそらす。
「まぁ……僕がそれを実践できてねーから説得力ねーだろうがな」
「メルシーがいるよ☆」
「おめーは黙ってろ」
 そんな主人へフォローを入れるメルシーにツッコミを入れてから少年が見ていたことに気づいたのだろう。
「あ、此奴は性癖えぐいから気をつけろ」
 真顔で忠告するように言い添えて。
「そういう訳だオンナスキー」
「オンナスキー?」
「……貴様の名だが?」
 カシムの話が終わってから声をかけたエドゥアルトはオウム返しに自身の呼びかけた名を口にする少年をきょとんとした表情で見返し。
「名前を聞いていなかったから適当に呼称したが?」
「あー」
 そこまで言われれば、名乗っていなかったことに気づいた少年は、南雲・隼人と名乗り。
「いいから街に繰り出してナンパするか爆破しに行こうぜ!」
 爆破については謹んで辞退する隼人に歩み寄る人影が一つ。
「こんにちは、妙なものに憑りつかれているわよ」
 開口一番、そう秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)が忠告すると隼人はエドゥアルトの方を見て。
「いや、何故拙者を見る?」
 たぶん爆破のお誘いをしたからではなかろうか。
「わたしは秋津洲瑞穂。そっちの人じゃなくて、さっさと祓った方がいいわよ、それ」
 一応否定してから瑞穂は隼人を指し示し。
「もっとも、慌てるほどのことじゃない、心が落ち着けば自然に離れるもののようだけれど」
 嘘は一切なく、ただ余分な話をしても混乱するからと悪魔に関しては「憑き物」で済ませながらも良くないモノが存在するとは明言し。
「で、なに」
 そんなモノがついてるなら心当たりあるんでしょと水を向ければ、隼人は悩みがあったことを明かし。
「欠点を見直すのはいいとして。マイナスがないだけじゃゼロでしょ。良い男になりなさいな」
 見た目だけの話ではなくね、としつつも瑞穂もアドバイスを送る。
「見た目だけではなく、か」
「まずは会話の場数を踏むといい。そこが出発点。今のこの会話だって、少しは修行になるのよ。とはいえ積極性も要るので、自分から動かなきゃね」
 自分から動かなきゃと言われたところで隼人が再びエドゥアルトの方をを振り返るが、これは近いことを言われていたからで。
「頑張れ」
「ありが……っ」
 エールを送られて瑞穂へ礼の言葉を口にしようとした時だった。隼人の胸あたりからはじき出されたナニカが一枚の紙と女性の姿を取り始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ボンバーくノ一・メルヴィ』

POW   :    拉げつぶれろ!軟弱者ぉぉっ!
単純で重い【重力崩壊爆弾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ロシアンブルーフラッシュ
【全身から広範囲にわたる破壊光線】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    真・分身の術
【レベル×人数の分身】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11
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「アタイとしたことが油断したよ。とはいえ、まぁ、いいさ」
 すかさずはじき出された悪魔契約書を掴み取った女性、ボンバーくノ一・メルヴィは契約書をしまうと空いた手で連なるように下げた爆弾の一つを取って弄ぶ。
「邪魔者は消し飛ばしちまえばすべて解決さぁ、この爆弾でなぁ!」
 豪快で大雑把ゆえのガバガバが招いた窮地を力技でチャラにすると宣言したのだ。
カシム・ディーン
「ご主人サマ!けしからんボディのお姉さんだよ!」
此奴はイロイロしたい所だがな
「流石につなぎちゃんに怒られちゃうね☆」
何…ソウルブラザーのあの妹ちゃんを思い出すとしよう
【情報収集・視力・戦闘知識】
敵の動きと攻撃の癖
破壊光線の方向性や捕捉方法を把握

忍者がなんだってんだ!
こちとら最強無敵の盗賊様です!
「メルシーは盗賊の守護者だぞ☆」
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己達に付与
光学迷彩で存在を隠し水の障壁で匂いや音を隠蔽
更に周囲に立体映像展開

UC発動
【念動力・弾幕・スナイパー】
超高速で飛び回り破壊光線を避けながら念動光弾乱射による蹂躙
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
鎌剣と水槍による連携から身ぐるみ強奪!



「ご主人サマ! けしからんボディのお姉さんだよ!」
 現れたメルヴィを見るやメルシーがカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)の方を振り返る。
「此奴はイロイロしたい所だがな」
「流石につなぎちゃんに怒られちゃうね☆」
 真面目な顔でぽつり零すカシムの言に首を縦に振りつつ銀髪少女姿の界導神機『メルクリウス』が思い浮かべたのは、主ともどもこの地に転送させたグリモア猟兵が冷たい視線を投げる様。ブレない主従であったが。
「何……」
 他の誰かを思い出すとしようとか口にするあたり、一寸のブレもなく。
『カシムさまは茜ではご不満ですか?』
 カシムの脳裏に浮かんだのはちょっとすねた様な悲しそうな鈴の転がるような声とじっと自身を見てくる蜘蛛童爆の姿。その後ろには豊を超えて確かに爆だと納得できそうな胸の膨らみを持ち合わせた少女のシルエットが蜘蛛童と動きをリンクさせていた。
「だー! あれは悪いユーベルコードの仕業です! 僕みたいな悪いヤツに引っ掛かっちゃダメです! そもそも何故イメージ映像が差し変わってるんですか!」
 うがーっと今にも暴れ出しそうなカシムだが、参加してない猟兵を描写してしまうのは色々問題なのだからご理解いただきたいわ。
「と言うか前にも言ったけど、メルシー的にはハーレムは構わないぞ☆」
「おめーはなにいって……って、遊んでる場合じゃありませんねっ!」
 カシムが回避行動をとれば先ほどまでいた場所を破壊光線が薙ぎ払い。
「へぇ、一筋縄ではいかないってかい? うん?」
 光線に紛れる形で光学迷彩によって姿を隠したカシムたちは水の障壁で匂いや音を隠蔽、更に周囲へ立体映像を展開すると。
「アタイの目を誤魔化すつもりてんだね。けど、全部消し飛ばせば解決だよっ!」
 豪快で大雑把な悪魔なのだ、選んだのは力技によるごり押しで。
「いくぞメルシー! 魔力と思考をリンクさせろ!」
「ラジャったよご主人サマ♪メルシーとご主人サマのスペシャルアタック見せちゃうぞ☆」
 やり取りを交わし飛び立ったカシムたちは放たれた破壊光線をあっさり回避する。
「っ、やるじゃないのさ」
「忍者がなんだってんだ! こちとら最強無敵の盗賊様です!」
「メルシーは盗賊の守護者だぞ☆」
 驚きを敵への賞賛で塗りつぶすあたりも含めて確かに豪胆であるのだろう。だが、賞賛への返礼はばら撒かれる念動光弾であり。
「く、あああぁっ」
 破壊光線で相殺しきれずいくつかの念動光弾が直撃するメルヴィへとカシムたちは肉薄する。
「これで」
「どうかな☆」
 すれ違いざま、翻る鎌剣と鋭く突き抜ける水槍。両者は確かに敵の身体に傷を刻み。
「盗った」
 連携攻撃によって剥ぎ取ったメルヴィの帯らしきものは、端をカシムの手に握られたまま風にたなびくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シホ・イオア
純真な少年の恋に対する思いを歪ませようだなんて絶対許せない!

そういえば恋人を爆破してフリーの女の子を作ろうとしてたんだっけ。
取り残された子がどんな思いで残されるのか考えたこともないんでしょ。
シホが味合わせてあげる。

UC発動「恋愛破断剣」
範囲攻撃で分身ごと縁を断つよ。
一人になって反省しなさい。

敵の攻撃は残像と空中戦で対応。
連携アドリブ歓迎



「純真な少年の恋に対する思いを歪ませようだなんて絶対許せない!」
 そう憤りつつシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)は鞘から未知の宝石で作られた剣を抜き。
「人聞きが悪いね、アタイはただちょっと手伝ってやろうとしただけさぁ!」
 悪びれもしないメルヴィの反応にそういえばと思い出したのは、契約者の少年をそそのかし他者の恋人を爆破してフリーの女の子を作ろうとしていた事実。
「取り残された子がどんな思いで残されるのか考えたこともないんでしょ」
「見解の相違だねぇ、住んでる奴の心境なんて慮って侵略なんてやってられるかい! ましてアタイは消し飛ばすのが本職なんだよ!」
 鼻でわらってメルヴィが手で印を組めば、大量に出現するメルヴィの分身へ一切怯まずシホは言い放つ。
「シホが味合わせてあげる」
 と。
「「やって見たらいいさぁ、できるモンならねぇ!」」
 分身たちと本体が口を揃えて同じ言葉を発しながら地を蹴り。
「「そらよっ!」」
 内の何体かが爆弾をシホめがけて投擲すれば、剣を構えたままのシホの姿は生じた爆発に呑まれて消え。
「はん、あっけな」
「どこ見てるんだい、上だよ!」
 爆弾を投じた分身を投擲の構えを取った分身が叱り飛ばした時、爆発に巻き込まれたはずのシホは自前の羽根で空を飛んでいた。
「まさかさっきのは残ぞ」
「恋に浮かれ、愛に溺れる者を断つ! 名付けて恋愛破断剣!」
 爆弾が破裂した跡を確かめようとしたのも失敗であったのだろう。弾かれた様に顔を声の方に向けたメルヴィの分身の一体が知覚したのは、三つ連なる斬撃が自分たちの中を開け抜ける様子と。
「一人になって反省しなさい」
 と続けたシホの声。
「うぐっ」
 斬り捨てられた分身たちが消え去ると同時に押さえた傷口から血を流しつつメルヴィは呻いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
爆弾の悪魔だからって安易なリア充爆破恥ずかしくないの?

ボンバーと言いつつ火薬を使ってないじゃないか!なんでや!貴様爆弾係じゃないのかよ!!
拙者が本当の爆破を教えてやる
どこからか取り出したるは【超大型爆弾】!爆発すればYouはShock!

相手も爆弾を持つ、拙者も爆弾を持つ、そして相手が投げたらこちらも投げるので相手の隙を伺うにらみ合いが起こる、つまりここに強烈な爆弾による抑止力が生れる訳だ…この勝負先に動いた方が…負ける!
などと思ったか!事前に放っておいた【流体金属】君が貴様の動きを止めるでござるヨ!
その隙にそぉいだ!!!

拙者が本当の爆発オチを教えてやる
ついでに罪はないが学校は粉みじんだ!


櫻井・クロ
【七星】
出てきたにゃね、後は倒すだけのにゃ!
「クロ達が前に出るにゃね、グレアちゃんは援護をよろしくなのにゃ」
(学生服姿のまま爆乳を弾ませつつ立ち向かう)

「そんな悪徳契約なんて流行らせないのにゃ!リア充爆破も許さないにゃよ!」
【ダッシュ】から味方と連携して【早業】【2回攻撃】でさらに攻撃し隙あらば【気絶攻撃】や【耐性を崩す】でさらに追撃を狙うのにゃ
そしてUCで攻撃を加えてとにかく相手の攻撃を少なくさせて味方を守るのにゃ

攻撃は【オーラ防御】【第六感】【野生の勘】を総動員して対処しつつ【カウンター】
「爆破オチになんてさせないにゃよ!クロ達で倒すのにゃ」

※アドリブや他の人の連携などはお任せなのにゃ♪


楠葉・狐徹
●七星
「皆、手伝いに来たぜ!てか契約が上手くいかなかったからって暴力持ち出すのかよ。世界一頭が悪い解決策だな…」

まずは仲間を爆弾から守るためにアクアフォースジャベリンの長さを活かして【ジャストガード】で防ぐ

「前衛としてきっちり仕事するぜ!モテたいならまずは身近な人にからいいとこ見せないとな!」

また隙が爆弾の投擲を【見切り】と【カウンター】で打ち返して敵を怯ませたら接近し、軽く【誘惑】も使いながらこう言う

「お前なかなか可愛い顔してんな。キスするか?…地面にな!」と鬼神力と【怪力】と【グラップル】で地面に思い切り敵を叩きつける

※アドリブ&連携OK


ブレイス・ドミス
【七星】
宿主が殺される状況からは脱しましたが……折角自信がついてきた少年に小芝居だったという種明かしをする必要もないですよね
彼も僕も、お互いに本当の自分の姿にも自信が持てるようになる事を願って、今回は裏方に徹します!

物陰に隠れて『ビビッドバレット』による援護射撃で敵の行動を阻害し、味方の援護をします
隠れている分だけ通常より狙い難さや距離があるので、今回は命中率を重視した射撃にします

あの爆弾は重力ですか……それなら!
具象拳銃による物理弾で爆弾を早めに撃ち落としたり着弾地点を逸らしたりします
それでも捌ききれないものは抽象拳銃による重力制御弾で重力崩壊効果の中和を試みます

アドリブ等はお任せします


グレア・レイスター
【七星】
「出てきおったのう、これで倒せるのじゃ」
南雲殿をまた利用されないように南雲殿を守るように立ち塞がるのじゃ 「まずは包囲するのじゃ」
バトルキャラクターズ(光線対策に丸みを帯びたフォルム)を3体ぐらいにして包囲する(歯が立たない場合は1体で質を上げる)
「爆弾でニンジャとか力尽くじゃのう、じゃがここで落とさせて貰うのじゃ」
敵の攻撃の【情報収集】や【時間稼ぎ】をして南雲殿を守りつつ攻撃、あわよくば他の味方の攻撃の援護じゃな
「よし怪我はなさそうじゃな、このまま皆で押し切るのじゃ」

倒し終わったらまた声をかけて元気づけたい所じゃな

ネタやアドリブは歓迎じゃ


秋津洲・瑞穂
なるほど爆弾魔だから爆破なわけね。
筋は通っているわ。

神獣刀を正眼に構えて、長い呼気を一つ。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」

印地打ち――投石はもとより、武であると同時に豊穣の神事。
伊勢では水田に石をまく儀式ともなっているわ。
石合戦の方は家光様が禁止しちゃったけど(

田植神事はうちの神様の、石合戦は父神様の配するところ。
即ちわたしは、投げるも防ぐも神様譲りの腕前よ。
爆弾だろうが何だろうが、神獣刀の切っ先の平で
優しく受けて弾けば、明後日に飛んで行ってさようなら。

届かないほど遠くの物は、短距離ダッシュで直撃回避。
地形破壊といっても更地か荒れ地になるだけでしょう。
狐には関係ないわね。

「しからば成敗」


高倉・優安
なるへそね……

(突如別人のような機敏な動きで敵の周囲に張り付き、怒涛の妄想を垂れ流す)

恋愛下手君の前に立ちはだかる壁を具現化した結果ここでリア充爆破してくる敵が現れる訳ね。分かるわ分かる。やっぱり爆弾爆破破壊ビームはド迫力だもんね!爆風とかビームとかは描き方さえ知っていれば共通して使えるテクニックで漫画にしやすいしいい感じよ!そして敵がセクシーボンバーお姉さんとか最高じゃない!!!ヒロインとは全く別方向の魅力を持ってして迫る敵よ。正史ルートではまあちょっと厳しいだろうけど、だからこそここから始まるifルートがいけると思うのよね。セクシーサービスカットも多めに来るんでしょう!?私知ってるわ(略


プリ・ミョート
お、思いの外アレだべさね。脳筋が出てきたべさ。情緒とかないんけ? まあいいべ。爆弾投げるやつなんかなあ、これで解決だべさ。はいどーん! 布の中から出しますはデビルガトリング、数多の悪魔をひぃひぃ言わせてきたモンスターギアだべ。
というわけでナムナム、あの悪魔の悪事を終わらせてください……っと。これでよし、ふへへへへ! 導火線にまとわりつく毒液を撒き散らすバレットストームを戦場に巻き起こしてやんべ!
ところでさっきの契約書だけど、アンタを打ち倒した暁にはスカウトを……もうない?! かーっ、追い弾丸を頂いてもらうべ。くけけけ!



「お、思いの外アレだべさね。脳筋が出てきたべさ。情緒とかないんけ?」
 思わず疑問を口に出してしまう程にプリ・ミョート(怪物着取り・f31555)が面を食らったのは、余計なことはすべて手捨ててきたといわんがばかりに偏った敵の在り方にか。
「出てきおったのう、これで倒せるのじゃ」
 戦い始まり、敵味方の攻防を見つめるグレア・レイスター(オールドゲーマー・f12088)へ同じ【七星】の櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)がそうにゃねと同意し。
「皆、手伝いに来たぜ! てか契約が上手くいかなかったからって暴力持ち出すのかよ。世界一頭が悪い解決策だな……」
 オブリビオンが先に口にした邪魔ものは消し飛ばせば云々のくだりから聞いていたのであろう。他の【七星】の面々へ声をかけつつ楠葉・狐徹(表裏一体の刃・f17109)は呆れ交じりの視線をメルヴィに向け。
「戦力は十分の様じゃな」
 加えてこの場にいる猟兵は【七星】の数名だけではない。グレアがちらりと未だこの場に残る土蜘蛛の少年へ目をやり。
「南雲殿をまた利用されることは避けねばのう」
「ええ。宿主が殺される状況からは脱しましたし」
 自身も少年の心に平穏を取り戻させるのに一役買ったからこそブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)はグレアの言を首肯し。
「……ただ、折角自信がついてきた少年に小芝居だったという種明かしをする必要もないですよね」
 直接少年を守りに行こうとするグレアとは逆に少年から離れるようなるべく視界に入らないよう物陰へと移動を開始し始めれば。
「クロ達が前に出るにゃね、グレアちゃんは援護をよろしくなのにゃ」
 少年の方へ向かうグレアを認め、クロは傷を押さえたままの敵目掛け滑るようにレガリアスシューズを駆って走り出した。学生服に包まれた豊かな胸は加速すべく地を蹴るたびにたわみ弾むもクロの視線が貫くのは自身の接近に気づいた様子のメルヴィのみであり。
「そんな悪徳契約なんて流行らせないのにゃ! リア充爆破も許さないにゃよ!」
「許してもらうつもりはないさぁ! アタイはただやるだけなんだよ!」
 迫るクロに敢えて嗤って迎え撃たんとし。
「いいのか、そっちばかり見ていても?」
 横合いから破壊光線を放たんとするメルヴィへ声をかけたのは、銛のような形状のフォースジャベリンを片手にぶら下げた狐徹。
「もちろんさぁ! 全部ふきとばしちまうんだからねぇ!」
「なるほどな、だがそういう訳にもいかなくてな。それに――」
 狐徹は知っていた。目の前のオブリビオンと対峙するのがクロと自身だけではないことを。
「まずは包囲するのじゃ」
 額に数字の刻印された丸みを帯びたフォルムのバトルキャラクターズを複数呼び出してグレアは指示を出し。
「この特化なら!」
「くはっ」
 光線を放つ直前、ただの一射ながら絶妙のタイミングで撃ち込まれた援護射撃に身体を穿たれたメルヴィの動きが止まれば。
「にゃーっ!」
「がっ、ぐえっ」
 ブレイスの援護で懐に飛び込んだクロはすかさず蹴りを見舞い、そのままオブリビオンの脇を抜けながら体勢を崩さんと足を刈った。
「うっぐ、だがこの体勢からでも反撃は出来るんだよぉ!」
 だが、ひっくり返って背中から地面に身体を打ちつけ、呻きながらもメルヴィは爆弾を一つ掴んで振りかぶり。
「次は俺様か」
 爆弾を手にした敵を前にしても狐徹は逃げるそぶりも避けるそぶりもなく。
「前衛としてきっちり仕事するぜ! モテたいならまずは身近な人にからいいとこ見せないとな!」
 嘯きつつも振るったフォースジャベリンが爆弾を弾き散らした。見当はずれの場所に飛んだ重力崩壊爆弾はアスファルトを拉げさせてたまたまそこにあった道路を破壊し。
「仕損じたねぇ」
「思ったより重いな」
 一人は攻撃を無効化され、一人は打ち返すまでには至らず、両者ともに不本意な形になった訳ではあるが。
「まあいいべ。爆弾投げるやつなんかなあ、これで解決だべさ」
 他の猟兵たちも戦い始めたことでいろいろ割り切ったのか、知恵の布の中をごそごそやったプリは複数の筒を束ねたようなシルエットの何かを引きずり出し。
「はいどーん! 布の中から出しますはデビルガトリング、数多の悪魔をひぃひぃ言わせてきたモンスターギアだべ」
 わざわざ火器を出した理由など説明するまでもない。
「というわけでナムナム、あの悪魔の悪事を終わらせてください……っと。これでよし、ふへへへへ!」
 わざわざ祈りを挟むのは魔界のモンスターであるが故か、いや。
「獅子は兎っこを狩るのも全力だべ」
 プリの祈りに応える形で機関銃の銃口から作り出されたのは、毒液を撒き散らす弾丸の嵐。
「仕方ないねぇ」
 メルヴィとて黙ってやられるつもりはなかった。地面を転がりつつ大量の分身を召喚することで標的を増やしつつ応戦を始め。
「なるへそね……」
 突然口を開いたのは、ここまでの戦いを含む一部始終を見ていた高倉・優安(何でもくっつけたがる土蜘蛛のコミックマスター・f35406)。
「恋愛下手君の前に立ちはだかる壁を具現化した結果ここでリア充爆破してくる敵が現れる訳ね。分かるわ分かる」
 分身か本体か、訳知り顔で頷きながら蜘蛛足でいきなり一体のメルヴィの背後に回り込むが、それでおしまいではない。
「やっぱり爆弾爆破破壊ビームはド迫力だもんね! 爆風とかビームとかは描き方さえ知っていれば共通して使えるテクニックで漫画にしやすいしいい感じよ! そして敵がセクシーボンバーお姉さんとか最高じゃない!!! ヒロインとは全く別方向の魅力を持ってして迫る敵よ」
 先の攻防を思い出しているのか攻撃方法に言及、次にメルヴィの肢体を舐めるように見てからやはり頷き。
「正史ルートではまあちょっと厳しいだろうけど、だからこそここから始まるifルートがいけると思うのよね。セクシーサービスカットも多めに来るんでしょう!? 私知ってるわ」
 蜘蛛足でしがみ付き、立て板に水と言うか怒涛の如く、息継ぎどこでしてるのと問いかけたくなる程一気にまくしたてる。
「何なんだいこいつは?! というか離れなっ!」
 ここまで一気にかつ遠慮なく妄想を叩きつけられることは想像の埒外であったのか、流石に豪快で大雑把な悪魔も困惑した。
「爆弾の悪魔だからって安易なリア充爆破恥ずかしくないの?」
 こう、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)が投げつけた非難の言葉がまだマシかなと思ってしまうくらいには。
「なるほど爆弾魔だから爆破なわけね。筋は通っているわ」
 それでも、投じた言葉は何やら納得している態の秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)とは真逆であった。
「ボンバーと言いつつ火薬を使ってないじゃないか! なんでや! 貴様爆弾係じゃないのかよ!!」
「そんなことはどうでもいいだろぉ。爆発し、すべて消し飛ばしちまえば大差ないってもんさぁ」
 裏切られたという思いの滲む言葉に豪快で大雑把ゆえにメルヴィは取り合わない。いや、性格に関係などなかった。反応してしまったことが、それ即ちこの個体が本体である証左で。
「おしゃべりは終わったか?」
「さて、ねぇっ!」
 向けられた狐徹の言葉にとぼけながら地面を蹴ってその場を飛びのくことで距離を取ろうとしたのだ。自身に放たれる攻撃を躱す為だったのか、投じる爆弾に自分を巻き込まぬため間合いを取ろうとしたのか。
「逃さんのじゃ」
「っ」
 ただ、かわるがわる複数の猟兵を相手していたのがメルヴィに災いした。場に居たすべての猟兵の行動を把握しきれていないオブリビオンへとグレアの召喚したバトルキャラクターズが行く手を阻み。
「逃がさない、つまり敵と味方の禁断の恋ね。アリじゃないかしら」
 と挟み込む形で妄想を垂れ流し続ける優安。ちなみにこの優安は召喚されたユーベルコードの産物であり、本体ではないのだが、メルヴィには知る由もなく。
「素早く、的確に蹴り抜くのにゃ!」
「ぐがふっ」
 間合いを開けることに失敗したオブリビオンへクロが極超音速の蹴りを見舞い。
「お前なかなか可愛い顔してんな。キスするか? ……地面にな!」
「べっ」
「うぎゅっ」
 三日月の軌跡を残して吹っ飛んだメルヴィを捕まえた狐徹が引きよせ顔を近づけてから唐突に地面へと叩きつけた。対象に張り付くという特性上、召喚された方の優安も巻き込まれているが、それはそれ。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」
 正眼に構えた神獣刀の切っ先の向こうに倒れ伏したオブリビオンを見据え、長い呼気の後に瑞穂は動き出す。
「こいつぁピンチだねぇ」
 まさに多勢に無勢、猟兵たちの攻撃は途切れないのだ。
(印地打ち――投石はもとより、武であると同時に豊穣の神事。伊勢では水田に石をまく儀式ともなっているわ。石合戦の方は家光様が禁止しちゃったけど)
 メルヴィがぽつりと漏らす言葉を聞きつつ、瑞穂が胸中で語っていたのは全く別のこと。なれど視線が爆弾を投じてきた悪魔の利き手に固定されていることで爆弾の投的を警戒していたのは明らかで。
「なら、ピンチごとアタイの爆弾が――」
 吊り下げられていた爆弾の一つを毟るように手に取ってオブリビオンが振りかぶり。
「田植神事はうちの神様の、石合戦は父神様の配するところ。即ちわたしは、投げるも防ぐも神様譲りの腕前よ」
 メルヴィの手を離れた重力崩壊爆弾は、起動する前に瑞穂が振るった神獣刀の切っ先の平へ触れ、軌道を変える。
「あの爆弾は重力でしたよね……それなら!
 更にブレイスが銃撃で爆弾の軌道を変えたことで重力崩壊爆弾は誰もいない場所へ落ち、無意味に地面だけを破壊して。
「やるじゃないさぁ」
「そう?」
「あっ」
 ただ、悪魔からしても弾かれて攻撃を阻害されるのは二度目。仕損じたことを察した時点で回避行動に移っており。駆けて間合いを詰めた瑞穂の斬撃はメルヴィを浅く斬ると同時に張り付くために召喚された方の優安が絡ませていた蜘蛛糸も両断され。
「この時を待っていたでござるヨ! 拙者が本当の爆破を教えてやる」
 くっついていた優安が離れたのを見て、エドゥアルトは宣言する。
「どこからか取り出したるは【超大型爆弾】!」
 爆発の直撃を受けたならShockどころではすまされない程えらいことになりそうなソレを手にし、視線はメルヴィへ。
(相手も爆弾を持つ、拙者も爆弾を持つ、そして相手が投げたらこちらも投げるので相手の隙を伺うにらみ合いが起こる、つまりここに強烈な爆弾による抑止力が生れる訳だ……)
 きっとこの場に弾いて何とかした猟兵が二人いるというのは言っちゃダメなことなのだろう。
「この勝負先に動いた方が……負ける!」
 確信を籠めた言葉がエドゥアルトの口から洩れ。
「などと思ったか!」
 舌の根も乾かぬうちに自らの意思を持った流体金属生命体がメルヴィを別方向から強襲。
「ぐっ、これは」
「拙者が本当の爆発オチを教えてやる、そぉい!!!」
 絡みつくことで動きを妨げられたメルヴィへエドゥアルトは爆弾を投げつける。
「面白いね。まさかアタイが――」
 最後まで言葉を吐く前にオブリビオンは爆発に呑まれ。
「ついでに罪はないが学校は粉みじんだ!」
「いや、何でだ?!」
 続けた言葉にツッコミを入れたのは、居合わせていることが忘れ去られそうな土蜘蛛の少年で。
「くくく、あははは、いい爆発だったよ。じゃあ、次はアタイの番さね」
 ボロボロになりつつ爆炎の中から姿を見せたメルヴィは爆弾を掲げるも。
「見せてやろうじゃないかぁ、アタイの爆発オチも」
「爆破オチになんてさせないにゃよ! クロ達で倒すのにゃ」
 言葉を遮る形で、クロが襲い掛かり。
「そうはい、これはっ?!」
 クロに気を取られた隙にオブリビオンの爆弾を持つ手へグレアの召喚していたバトルキャラクターズがしがみ付き。
「よし怪我はなさそうじゃな、このまま皆で押し切るのじゃ」
「ありがとうにゃ」
 グレアの援護にクロが礼を言う向こうで戦いは続く。
「解き放つ無尽蔵の力……もう一度体感してもらう!」
 ブレイスの援護射撃を受けつつ肉薄した狐徹が殴りかかり。
「がはっ」
「ところでさっきの契約書だけど、アンタを打ち倒した暁にはスカウトを……」
 メルヴィが地面を近くまで転がってきたところで、プリは話を持ち掛けるも。
「お断りさぁ」
 オブリビオンが話に乗ってくることはなかった。まだ戦いの勝利を諦めていないのか、他に理由があったのかはわからない。
「かーっ、追い弾丸を頂いてもらうべ。くけけけ!」
 だが、差し伸べた手を拒まれたプリは代わりにデビルガトリングの銃口を向け。
「こんなとこまで追い込まれるとはねぇ。けど、アタイにはまだこれがあるんだよぉ!」
「爆弾でニンジャとか力尽くじゃと思っておったがのう、一切ブレぬか。じゃがここで落とさせて貰うのじゃ」
 満身創痍の身で武器を向けられても動じない敵へグレアは言う、ただ。
「やれるものなら」
「しからば成敗」
「え」
 それすら自身に注意を向けるための援護だったのであろう。驚きの顔を浮かべたオブリビオンは瑞穂の振るう神獣刀に斬り捨てられるとその場に崩れ落ち。
「あとは、これね」
 骸から取り出した契約書へ火をつければそれはあっという間に燃え上がり。
「これで一件落着じゃな。あとは南雲殿かのう」
 オブリビオンにそそのかされていた土蜘蛛の少年へ視線をやってからグレアは【七星】の面々をちらりと見やり。声をかけ元気づけたいと言う意図はしっかり伝わったのだろう。
(彼も本当の自分の姿にも自信が持てるようになるといいですよね)
 頷きを返したブレイスは少年のケアをグレアに託して立ち去り。
「そういえばナンパするか爆破するかって誘ってたんでござったな」
 思い出したようにはたとエドゥアルトは膝を打つ。グレアと言葉を交わした後、少年がエドゥアルトとナンパに繰り出すこととなったのか、どうかは定かでない。ただ、誰かが爆破されたということはなかったようで。
「少年……忘れないで。私の弟子であるということを」
 幾人かが帰路につく中、立ち止まった優安は一度だけ少年の方を振り返り呟いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年06月13日


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🔒
#デビルキングワールド
🔒
#シルバーレイン
🔒
#戦後
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#7thKING決定戦
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#悪魔契約書


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠朱雀門・瑠香です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト