7thKING WAR⑳〜奴は100人の中でも最弱
●アイスエイジクイーンの本拠地
『ついに猟兵達が攻めて来たようだな』
クールな大剣を背負った剣士が淡々と喋る。
『ほんま、猟兵の力は敵わんわぁ……やろ?』
糸目の関西弁の青年が目を見開いて尋ねる。
『ええ、ですが我々の勝率は100%。データ通りなら焦る必要はありませんよ』
眼鏡をクイッと上げるコートの魔術師がニヒルに笑う。
『オデ……リョウヘイ……クウ……』
明らかにクリーチャーな大男が肉を噛み千切りながらぼそぼそと喋る。
『わーい、沢山やっつけちゃうねっ☆』
ピエロめいた子供がはしゃぐ。
『我等四天王の力、とくと見せつけてやろうではないか!』
仮面と兜で武装したモノノフが士気を上げる。
以下、残り94人。
『ええ、皆さん任せましたわよ! わたくしは後ろからじっくりと見させて頂きますわね! お~ほっほっほ……』
最後に、アイスエイジクイーンの高笑いが響き渡り……。
●グリモアベース
「……冒頭から癖が強ェ!!」
予知は以上で終わった。
「ま、こんな奴らと戦うワケだが、弱点はあるぜ」
グリモア猟兵のエーテル・エトワール(二十の流星・f33307)は机を叩いて自信ありげに口角を上げた。
「それは、奴ら四天王100人の統率が全く取れてねェって事だ!! つまり単騎で挑んで来るのとなんら変わりねェ。そいつらをさっさと倒し切って、自動鎧【絶晶】を使って戦ってくるアイスエイジクイーンと一騎打ちしようぜ? 四天王の中でも最弱の奴を見つけてデスハワイに行こうぜー!!」
注、デスハワイという地名はありません。エーテルの洒落めいたちょっとしたワルです。
というわけで、四天王100人の所へ転移を開始するエーテルであった。
椿油
椿油ッス。アイスエイジクイーンの部下が100人いる! これは大変ですね。統率が取れてないですが。
戦争シナリオ1章構成でお送りします。
プレイングボーナスは、「四天王しぐさを利用する」「絶晶に対処する」の二つです。四天王しぐさというのは要するに「奴は四天王の中でも云々」とかいうお決まりのアレです。
リプレイ執筆開始の目安はおよそ「支援戦場が全て制圧された頃」を予定しております。詳しくはタグにて。
皆のアツいプレイング、お待ちしてるッス!
第1章 ボス戦
『西のラスボス『アイスエイジクイーン』軍』
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POW : 絶晶融解体
自身の【氷の自動鎧「絶晶(ぜっしょう)」】を【融解変形モード】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD : 絶極双晶舞
【もう1つの自動鎧「極晶(きょくしょう)」】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 超絶凍結刃
【氷の自動鎧「絶晶」の凍結魔力】を込めた武器で対象を貫く。対象が何らかの強化を得ていた場合、追加で【超凍結】の状態異常を与える。
👑11
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ミスト・ペルメオス
・SPD
愛機たる機械鎧(人型機動兵器)を駆って参戦。
デバイス等を介して念動力を活用、機体をフルコントロール。
スラスターを駆使して飛翔、機動力を活かした立ち回りを心がける。
……相手は生身の悪魔だろうと構うものか!
参戦して早速、目についた四天王のひとりに仕掛ける。
かの魔王の四天王を名乗るなら1対1で戦ってみせろ、とスピーカー越しに挑発しつつ。
【“黒い鳥”】の戦いを見せてやるッ!
大気を切り裂いて縦横無尽に飛び回り、装備するエネルギー兵装を使い分けての射撃戦。弾幕射撃で動きを制し、集中砲火により氷の鎧を粉砕する。
四天王と氷の自動鎧、その双方に注意しつつ自動鎧を振り切り、本体を徹底して叩いてみせる……!
ミストは超重装甲の機械鎧【ブラックバード改】を装着し、フルコントロールでアイスエイジクイーンに立ち向かう。
「……相手は生身の悪魔だろうと構うものか!」
早速四天王の一人と出くわしたミスト。
『HuHuHu、アナタもワタシと出会うとは運が悪いですねェ』
仮面とシルクハットのジェントルマン四天王である。
「かの魔王の四天王を名乗るなら1対1で戦ってみせろ!」
と、スピーカーで叫ぶミストに対し、首と指をポキポキ鳴らすジェントルマン四天王。
『Hu-n? いいでショウ……ワタシの力とくとご覧なサーイ!!』
シルクハットを複数投げ始め、それらを鳩に変化させて攻撃するジェントルマン四天王。
ミストはUC《“黒い鳥”》を発動し、力を倍増させビームアサルトライフルやグレイ・アームズのエネルギー兵装で勝負をしかける。
『Nnn!? コレは痛イ!!』
弾幕射撃が集中的に当たり、鳩は撃沈。ジェントルマン四天王も蜂の巣だ。
『おや、中々に苦戦しているようですわね? いいでしょう、極晶!』
自動鎧をもう一つ呼び出したアイスエイジクイーン。だが、それも火砲・粒子砲で打ち砕かんと動くミスト。
「徹底して叩いてみせる!」
『ッ、弾幕とはやりますわね! 少々ヒビが入りましたがまだまだ戦えますわよ!』
四天王戦、及びアイスエイジクイーン戦は始まったばかりだ。
大成功
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ラスカル・ノース
おいおいおい、こいつら、烏合の衆じゃねぇかよ。
こういう事なら、簡単にどうにでもなりそうな方法を取るぜ。
ガジェット「ものまねヴォイス」起動。
敵の声を真似て、別の奴を罵倒すればいいんだぜ。
「はっはっは、おまえのかーさん、デーベソ!!」
「オデ、オマエ、クウ」
「わたくしが最強ですよ」
などなど、敵を内部崩壊させていく。
アドリブ歓迎
「おいおいおい、こいつら、烏合の衆じゃねぇかよ」
ラスカルは、簡単に済ませられる方法として、UC《ガジェットショータイム》発動でガジェットの一つ【ものまねヴォイス】を召喚する。相手の声を真似るガジェットだ。
「(敵の声を真似て、別の奴を罵倒すればいいんだぜ!)」
『え~、どうしよ~? 楽にやっつけちゃっていい~?』
ぶりっこ四天王に対し早速ものまねヴォイスを起動した。
「はっはっは、おまえのかーさん、デーベソ!!」
『何ですってェェ!? お前そんな口きけるのかよアァン!?』
いとも簡単にぶりっこを解除してイケメンな四天王に詰め寄るぶりっこ四天王。
『いや、今のは私ではないぞ……!』
「オデ、オマエ、クウ!」
『なんだと!? お前大きいだけの能無しだろう!』
今度はイケメン四天王がクリーチャー四天王に詰め寄る。
『オ、オデ、ナニモ……』
「わたくしが最強ですよ。貴方がたは最弱同然!」
『ヒネリツブス……!』
今度はクリーチャー四天王が解析系眼鏡四天王に詰め寄る。
『わ、わたくしは何も言っていませんが!?』
『今あたしも最弱って言ったなアァン!?』
『私への侮辱と取って良いのかな?』
更に元ぶりっこ四天王とイケメン四天王まで詰め寄ってきて大混戦だ。
『ああもう、お黙りなさい!!』
アイスエイジクイーンに氷でお仕置きされた四天王達であった。
『オデ、モウ、シナイ……』
『あたしも~……』
『申し訳ない、女王様。次こそは必ず決めるよ』
『わたくしが思うに……今のは誰が発端だったのでしょう?』
結局誰も、ラスカルがやっていた事に最後まで気付かないのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ゲニウス・サガレン
まずは四天王の皆さんの声に耳を傾け、観察しよう
四天王って自分の属性が明確な印象がある
「大地の××」といった名乗りや「大海の守護者」みたいな二つ名が聞けるだろう
アイテム「ギアスカラベ」
これは相手の魔力を解析吸収し、利用できる魔法機械
さあ、可能な限り多くの四天王の魔力を解析せよ
アイテム「C式ガジェット」&「海蛍閃光弾」&「陸生珊瑚の浮遊卵」
C式はちょこまかと閃光弾と浮遊卵をばらまいて場を攪乱
UC「スカラベの輝き」
スカラベよ
解析した魔力を攻撃に転化!
さあ、闇に光、岩に水にように解析吸収した四天王の力を、それを弱点とするものにぶつけるんだ!
氷の女王陛下には……やはり炎属性かな
少しも寒くないわ♪ってね
まず、四天王達の声に耳を傾けるゲニウス。目的は、相手の属性を込めた名乗り口上だ。
『大いなる地の王、参戦である』
『光の守護悪魔! 参上だよ~!』
『エレクトロエンペラーとはオレの事だぜ!』
これらを、【ギアスカラベ】を使い魔力解析する。そしてその間に、【C式ガジェット】でウミホタルの閃光とサンゴの浮遊卵を放ち場を攪乱していく。
『うっ眩し! 何だお前、ダークネスバトラーの俺様に歯向かうとは良い度胸だなァ!?』
『見よ……我が岩神としての権能を』
『あてくしアクアマリンプリンセスを舐めない方がよろしくってよ!』
『陽焔竜こと我のエネルギーを浴びて干からびてしまうがよい』
充分魔力が解析出来た所で。
「スカラベよ、解析した魔力を攻撃に転化だ!」
ゲニウスはUC《スカラベの輝き》を発動。弱点属性の四天王へと魔力をぶつけていく。
『これはアクアマリンプリンセスの……我が、滅びるとは!』
『うわ、ダークネスバトラーの力だ、やめて~!』
『光の守護悪魔め、俺様に光なんか浴びせやがって!』
『岩神の力だと? この大いなる地の王が膝を地に付ける事など』
『あてくしを苦しめるのはエレクトロエンペラーのエネルギーですのね!?』
そして、アイスエイジクイーンには陽焔竜の魔力を。
『皆何をして……うっ、溶ける! 溶けますわよ陽焔竜!』
「少しも寒くないわ、ってね」
解析すれば雪だるまを作る魔力も充分あるかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵
アルテミシア・アガメムノン
ふと思ったのですが、百人もいらっしゃるなら四天王という名称に拘らなくても良いのでは?
百鬼とか百魔とか……
まあ、いいですわ! そろそろアイスエイジクイーンさんも年貢の納め時でしょう。サクサクいきますわよ!
四天王の一人、魔法に秀でた方に魔法勝負です!
とその方との戦いを敢えて長引かせて、その間に『魔力の羽』を辺り一帯に仕込みます。その上でアイスエイジクイーンに「幹部と敵との戦いに乱入するラスボス。とってもワルだと思いますわよ!」と彼女の参戦を誘引して……
『天帝の審判』を発動!
絶晶ごとアイスエイジクイーンさんを神雷でビリビリにしてあげましょう!
「ふと思ったのですが、百人もいらっしゃるなら四天王という名称に拘らなくても良いのでは? 百鬼とか百魔とか……」
アルテミシアは思った。百人衆とかでも良いかもしれない。
「まあ、いいですわ! そろそろアイスエイジクイーンさんも年貢の納め時でしょう。サクサクいきますわよ! さぁ、魔法で勝負です!」
『そういう事なら、魔法代官たる儂が相手になろうぞ』
魔法に強そうな妙齢の四天王が現れた。一騎打ちだ。
約十分後。
「裁きの力を!」
『ライトニングフォルテシモ!』
「今度は光の魔法……多種多様の魔法と魔力、やりますわね!」
『ふ、貴殿程では無いがのう』
勝負は長引いていた。その間に、魔力の羽を幾つも戦場に仕込んでいたアルテミシア。ふと思い出したかのように、アイスエイジクイーンの方を向く。
「そういえば……幹部と敵との戦いに乱入するラスボス。とってもワルだと思いますわよ!」
アイスエイジクイーンはまさにその言葉に食い付いた。
『それもその通り、では参りますわ!』
そこでUC《天帝の審判》を発動するアルテミシア。
「貴方はもう終わっているのです」
その言葉と同時に、神雷が場に降り注ぎ、アイスエイジクイーンは大きくダメージを受ける。
『くっ……やりましたわね!』
痛がるアイスエイジクイーン。勿論、魔法使いの妙齢の四天王は黒焦げであった。
大成功
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ビリー・ライジング
いつもは妹と一緒だが、たまには一人で頑張ってみるか。
四天王が100人? そんなの俺には関係ない。
俺のUCで呼ぶ騎士は116体。お前の部下を上回っている。
「……全軍突撃! 各個撃破だ!」
部下一人に対して、騎士一体をぶつけて、大混戦状態にさせる。
騎士には【武器受け・盾受け】で防御、【敵を盾にする】事で同士討ち、
【シールドバッシュ・吹き飛ばし】で敵に敵を衝突させる。
俺の呼んだ騎士同士が衝突した時は、その場で合体させて強化。
ボスに対しては炎の【属性攻撃】を込めた【2回攻撃】。
2体纏めて【鎧無視攻撃】で【切断】する!
「炎の魔法は俺の十八番だ。お前如きに凍結できまい」(【氷結耐性】)
「たまには一人で頑張ってみるか」
いつも妹と共に行動していたビリー。単騎で挑む事を決意した。だが、果たして本当に『単騎』だろうか。
「四天王が100人? そんなの俺には関係ない」
UC《誇りの烈風》発動、116人の騎士が召喚される。この時点で100人の四天王を上回っていた。
「……全軍突撃! 各個撃破だ!」
一気に始まる大乱闘&大混戦。騎士116人と四天王100人がぶつかり合い、せめぎ合う。騎士は剣で攻撃を防ぎ、盾を持って突進して四天王同士を衝突させたりして戦力を有利にしていく。
『なっ、何という数……!』
アイスエイジクイーンも思わず目を見開いていた。
『しかしこれがあれば! おいでなさい極晶!』
自動鎧を召喚したアイスエイジクイーンに対抗するビリー。
「炎の魔法は俺の十八番だ。お前如きに凍結できまい」
ビリーは炎属性の二撃をアイスエイジクイーンに喰らわせ、二つの自動鎧を切断する。
『くっ……こうも強いとは思いませんでしたわ……!』
その間も騎士達によって四天王集団は殆ど数を減らし、ボロボロになっているのだった。
大成功
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久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎
まだまだたくさん四天王は余ってるな
四天王っていうのは大抵最初に戦う弱い奴ほど一番長く自己紹介に尺を取っている
逆に言うと一番台詞が長い四天王こそ最弱の四天王のはず
[第六感]でだいたいの位置に辺りを付けたうえで台詞を比較、一番弱い奴に[ダッシュ]で突撃して粉砕する
そうすると少し離れた位置からきっと「奴は四天王の中でも最弱……」っていうお決まりの台詞が聞こえてくるので、UC起動、高速飛行で一気に近づき[範囲攻撃]でまとめて撃破するぜ
ここまでお膳立てしたら女王も出て来ざるを得ないだろう。奴の絶晶ごと[焼却]しつくす焔の剣で対抗だ
敵の攻撃は[氷結耐性]で耐えつつ[見切り]、直撃を回避だ
「まだまだたくさん四天王は余ってるな」
遥翔は数を減らしつつも、40人程いる四天王に耳を澄ます。
「(四天王っていうのは大抵最初に戦う弱い奴ほど一番長く自己紹介に尺を取っている……逆に言うと一番台詞が長い四天王こそ最弱の四天王のはず)」
四天王的メタの領域で判断する事にした遥翔。
『私は中立を司る四天王! いざ!』
「(短いな)」
『俺っちは刃の四天王さぁ~! 俺っちの刃は強烈だぜぇ~?』
「(まだ短いな)」
『僕は四天王の一人、氷雪の堕天使……この雪は決して解けない雪で出来ている。そして僕自身に氷雪耐性があるのさ。さて、どう戦う?』
「(コイツだ!)」
ダッシュして一気に粉砕しにかかった遥翔。
『ぐっぐはぁ……っ、そんな、この僕が……何故!』
そして、聞こえて来るお決まりの台詞。
『ふ、奴は四天王の中でも最弱……』
『猟兵如きにやられるとは四天王の面汚しよ』
『せいぜい後に待つ我々の脅威に怯えるがいい』
遥翔はUC《天焔解放》を発動し、漆黒と黄金の焔に包まれ焔の力で一気に貫く。
「フレアライザー・ヘヴンッ!」
『やってくれましたわね! あのお決まりの台詞を聞くのが楽しかったのに!』
「お出ましだな、アイスエイジクイーン」
『絶晶の力を受けるがいいですわ!』
攻撃力倍プッシュしたアイスエイジクイーンの攻撃を遥翔は見切って躱し、焔の剣で斬り焼却した。
『あぁぁぁっ……!』
ついに自動鎧、そしてアイスエイジクイーンは敗れ去り、その場に氷の欠片と共に倒れ伏せるのだった。
大成功
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