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7thKING WAR②〜水飴地獄のバスジャック?

#デビルキングワールド #7thKING_WAR


●どろり?水飴だらけの逆バスジャック
「バスだー!」
「「「わー!」」」
 元気の良すぎる声……ここは気性の荒い『野生バス』の群生地……。
 このワードの時点で突っ込みどころ満載だが、そういう場所なのだ……。
「でもせまーい!」
「「「わー!」」」
 そんな『野生バス』の一体の中に詰め込まれたのは水飴でできたスライム『シロップちゃん』だ。
 文字通りすし詰め状態で、粘液の身体がくっつき合っており色々と大変なことになっている。
 だが、アイスエイジクイーンが選び出した、本来の姿から幼稚園児へと変身している凄腕の悪魔幼稚園児だ。
「でもくいーんさまのためにがんばるぞー!」
「「「わー!」」」
 精神的にも幼稚園児同様のレベルとなった……元々は同レベルなのでそのあたりは問題はないだろう……あれ?よく考えたら凄腕なのか?人選(悪魔選?)ミスってません?
 ともあれ、魔界の幼稚園児達を無理やり体内に乗車させるはずが逆バスジャックされた『野生バス』は心なしか青い顔をしている……気がした。

●別方向の意味でヤバい
「みなさま戦争の方、おつかれさまです!引き続き戦争の依頼となります」
 ミネラル・トーリア(蝋成分100%のブラックタール・f25607)はぺこりとお辞儀をし、依頼内容を説明する。
「今回の依頼は『野生バス』が逆バスジャックされてしまいました」
 いきなり突っ込みどころしかないが、そういうことだ……考えたら負けである。
「少なくともこの依頼を成功すればアイスエイジクイーンのKING到達を妨害できます」
 そのためには甘ったるい水飴地獄と化した『野生バス』内部へ侵入し、凄腕の悪魔幼稚園児……『シロップちゃん』を全員倒す、または外へ放り出すのが目的になる。
 が、相手はオブリビオンではないごく普通(?)な悪魔であるため、殺してはならないが別世界の一般人と比べれば悪魔なので少々ぶちのめしてしまっても全然平気である。
「……どちらかと言えば放り出す方が推奨いたします」
 というのも相手は水飴の塊であるため、常にバス内部は甘ったるい匂いで充満している。
 あまりの甘ったるさに気分が悪くなったりする可能性もある上、相手の放つ水飴を浴びてしまえばすぐに固まってしまい無様なオブジェとして晒されることとなるだろう。
(少なくとも気分の悪さは解放されるが……)
 実際『野生バス』もかなりグロッキーになっている……らしい。
「色んな意味で大変なことになりかけている『野生バス』を助ける意味でもご協力お願いします」
 そう言うとトーリアは転送の準備に入った……甘ったるさが支配する狭い戦場へ……。


もちもち大福
 おはこんばんちは!今日ももちもち!もちもち大福です。
 戦争シナリオまだまだ続きます!

 戦争シナリオのため、特殊ルールが存在します。
 プレイングボーナス……狭いバスの中で戦う/幼稚園児をバスから放り出す。
 アイスエイジクイーンが選び出した子供化した凄腕の悪魔幼稚園児『蕩ける飴『シロップちゃん』』(テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)の宿敵)が『野生バス』をすし詰め状態のまま逆バスジャックをしております。
 何とかその場で倒すか、外に放り出すかをしてください。
 しかし相手は蕩ける水飴の塊であるため、戦い方を工夫しないと水飴漬けにされて固められてしまいます。

 いつもの通りやられ前提のプレイングも問題なく採用します!
(仮に水飴で固められても終了時にはなんやかんやで戻ります)
 それでは、みなさまのプレイングをお待ちしております!
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第1章 集団戦 『蕩ける飴『シロップちゃん』』

POW   :    もう離さない~♪
【抱き着き】が命中した対象に対し、高威力高命中の【高粘度の水飴】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    囮さん頼んだよ~♪
【水飴で作られた囮】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    水飴を召し上がれ~♪
【高粘度の水飴】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水飴の沼に変える】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:黒川 祐衣

👑11
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シャーロット・キャロル
流石にちびっ子相手に戦うのはヒーロー的にどうかと……
なので遊び相手になって満足してもらって下車してもらう作戦です!

というわけで近くの子達と遊んでみますか。遊びの内容は…「オブジェごっこ」?
水飴でコーティングしてのオブジェごっこらしいですが……ごっこじゃなくてガチオブジェですよね!?

とはいえ付き合わないと降りないと駄々をこねられるので付き合いましょうか
OKすると喜々として周りの子達が私の体を容赦なく水飴漬けにしていきます。あっという間に全身塗られてカチカチに固まってしまいますよ
オブジェというかヒーロー飴の完成に喜ぶシロップちゃん達。お友達に自慢すると私を抱えて下車していきます

(アドリブ大歓迎)



「流石にちびっ子相手に戦うのはヒーロー的にどうかと……」
 シャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)は正義のスーパーヒロイン!
 だが、相手が悪魔とはいえ子供の姿であるため、どうしても戦う事に躊躇っていた。
 というワケで彼女は遊び相手になってシロップちゃん達を満足させて下車してもらう作戦に出る。
「誰か来たよー?」
「「「わー!」」」
 侵入したバス内では騒がしい&甘ったるい匂いで満たされている。
 そんな状況下でシャーロットは近くのシロップちゃんに話しかけていく。
「こんにちは!私と一緒に遊びましょう?」
「わーい!遊ぶー!」
 受け入れてくれるかどうか心配であったが、最初の一歩は安全に踏み出せた……はずだった。
「それじゃあ『オブジェごっこ』がいいなー!」
「え?『オブジェごっこ』……?」
 今まで聞いたこともない謎の遊びが彼女の耳に飛び込んできた。
(オブジェのようにポーズを取るのでしょうか……?)
 どんな遊びなのか色々考えていたが、そのどれもが外れでさらに衝撃の内容だった!
「そう!水飴でコーティングしてオブジェにしちゃうのー!」
「「「わー!」」」
 シロップちゃんの説明でうんうんと頷いているシャーロット……いや、突っ込みどころがありすぎるぞ……。
「そうなんですねー……って、ごっこじゃなくてガチオブジェですよね!?」
 普通に流しそうになったシャーロットだが、結局のところは相手の水飴に包まれて固められるだけの最早遊びではなかった。
 しかし、ここで断ってしまえば降りようとせず駄々をこねられる事は容易に想像できるため、背に腹は代えられない。
「そ……そうね!その遊びにしましょう!代わりにこれが終わったらこのバスから降りましょうね?」
「「「「わー!やったー!!」」」」
 一部のシロップちゃん達はオブジェごっこができると分かるや否や、嬉々としてどろりとした水飴の身体の一部から塊にして容赦なく彼女へと投げつけていく。
「わぷっ……やられるとはいえ……これは……甘っ……」
 四方八方から飛んでくるドロドロの水飴は身体に付着するたびにどろりと垂れたまま固まっていき、拭う暇もなく足の先から頭までさらに重ね塗りをされていく。
「…………」
 数分とも経たずにシャーロットの全身が完全に水飴に包まれてしまいカチカチに固められてしまった。
 さらには何度も重ね塗りされてしまったことにより分厚い固体化した水飴の塊に閉じ込められてしまう形となった。
 それでも透明の水飴からは彼女の姿が歪んで見え、必死に抵抗したようなポーズを取った姿が一目瞭然だった。
「それじゃーお友達に自慢しよー!」
「「「わー!」」」
 降車ボタンを押したことにより野生バスが一度止まると出口が開く。
 そこから少数ではあるが一部のシロップちゃん達は力を合わせてヒーロー飴となったシャーロットを持って下車していった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

佐東・ころも
※アドリブ歓迎でございます

…私ってもしかしてこの世界出身だったりするのだわ?
ともかく!キャンディにはキャンディで対抗なのだわ!

(UCで周りと同じような水飴スライム娘に変身したころも、纏わりつく相手は身体に取り込み、どんどん巨大化していく!逃げる相手もつまんでパクリ!やがて視界内にキャンディちゃんがいなくなったのを確認するとUCを解除した、しかし…)

む、むぐっ…な、中で動いて…!んむっ!

(突然お腹が膨らんだり、分不相応な大きさの巨乳になったり…お腹の中の飴っ娘達が大暴れだ!
必死で口を抑えるが、もし抑えきれなければ中身を絞り出された絵具のようにぺちゃんこになってそのまま玩具にされてしまうだろう…)



 転送された佐東・ころも(ハロウィン大好きお砂糖魔女っ娘・f36006)は目の前の水飴スライム達を同類の目で見ていた。
「……私ってもしかしてこの世界出身だったりするのだわ?」
 普通に考えて違うわけだが、シロップちゃんの外見や色合いがハロウィンを意識した姿であるため、つい同類の目で見てしまうのも無理はない。
 しかしそんな相手は逆バスジャックという謎パワーワードなワルい事をしているため、彼女は水飴には水飴で対抗する形でユーベルコード【キャンディー・トリック】による水飴スライム娘に変身し、同じ水飴スライムのシロップちゃん達に迫っていく。
「わー?なかまー?」
「「「なかまー!」」」
 どうやら同類と勘違いされ、何匹が近付いていくが……。
「ひゃっ……!?」
「吸い込まれ―――」
 本来ならば抱き着ついた対象が水飴で塗り固められていくはずが、逆にころもの身体へと解け合うように吸い込まれていく。
「わー!?食べられちゃったー!?」
 大きくなった彼女に驚くも恐れずに水飴を浴びせるが、それらも吸収して大きくなるだけだ。
「こ……これまずいかも……?」
「にげろー!!」
 しかし巨大化するころもは留まる事を知らず、触れるだけでもその身体は吸収され、逃げようものならば摘まんでパクリと食べられてしまう。
 あっという間の時間……シロップちゃん達はころもの身体へ吸収してしまったのだ。
 全てが終わった彼女はユーベルコードを解除し、元の大きさと姿へ戻った直後―――。
「む、むぐっ……な、中で動いて……!んむっ!」
 突然、彼女のお腹が膨らんだり、胸が大きくなって巨乳になったりと、身体が暴走を始めたのだ。
(みんなで力を合わせてここからでるぞー!)
 体内にはシロップちゃん達が協力してころもの身体から脱出を試みて大暴れをしている。
「だ……だめ……!?」
 咄嗟に口を抑えるも、暴走する身体に耐えられず―――。

 ――しばらくおまちください――

 ちょっと画面が乱れたが、結果だけ言うとシロップちゃん達全員無事(?)に脱出することに。
 代わりにころもは肉体の一部である砂糖を吸収し返されたのか、中身を絞り出され切った絵具チューブのようにペラペラに潰れてしまい、身動きが取れなくなってしまった。
「わーい!ぺちゃんこー♪」
「「「わー!」」」
 そんな彼女を仕返しと言わんばかりに振り回したり巻いたりと代わる代わる玩具としてたくさん遊ばれてしまう。
(ううぅぅ……こんなはずじゃないのだわ……)
 ぐるぐると目を回すころもは抵抗することすらできずに、ただ彼女たちに遊ばれる形となった。
 逆に考えれば吸収した彼女たちをどう解放するのかも気になるところだが、現時点でシロップちゃん達が元気なのは変わらないので問題はないだろう。
 いや、今はそこが問題ではないが……ともあれ、健在であるシロップちゃん達には飽きられるまで平面化したその身体で遊ばれ続けることとなった。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
固められる前に固めてしまえ!
大理石の剣の真威解放でバス内に石化の花弁を撒き散らす
石化の浸食か、アタシが水飴を被弾するかの時間の勝負だ

バスの吊革を掴んで空中を移動するよ
石化した児童の強度が充分なら足場にだってする
運転席に辿り着いたらクーラーをガンガンに利かせて水飴を固くしてやるよ

走行中のバスから叩き出すのは良心が咎めるので降車ボタンを押しておこう
止まったら蹴り出してやる

って律儀にまた発進するんかーい!?
急発進で水飴沼に落ちるのでした…

足元を取られ水飴を受け、必死で引き剥がそうとするけど無駄足掻き
水飴の中に閉じ込められ瞬きひとつできないオブジェが出来上がるぜ

体が動かない…
甘い世界に意識が溺れてゆく



「固められる前に固めてしまえ!」
 バス内に侵入した四王天・燦(月夜の翼・f04448)はやられる前にやれ!の精神で早速ユーベルコード【真威解放・大理石の剣】によって彼女の武器である【大理石の剣】を無数の石の花弁に変えて目の前の水飴娘達へと舞っていく。
「石化の浸食か、アタシが水飴を被弾するかの時間の勝負だ!」
 バスの吊革を掴んでアクロバティックに空中を移動していく。
「わー!……あ……れ?」
「からだ……かたくなってる……?」
 花弁に触れたシロップちゃん達が次々と大理石と化していき、水飴の身体がマーブル模様の大理石として変化していき、歪な女の子の大理石像として動かなくなる。
 そんな充分な強度の石となった水飴スライム達を軽々と足場にして進んでいく燦。
「おっ……見えた……!」
 彼女が行く先は運転席、途中から広がる水飴の沼や飛んでくる水飴を超えて無事着くことができた。
 そして、着いて早々にクーラーの機械を作動させる。
 バス内が冷気で満たされていき、シロップちゃん達の動きがゆっくりとなっていく。
「さ……さむい~~……」
「かたくなっちゃう~~……」
 ドロドロの水飴はあっという間にカチカチに固まってしまい動かなくなった。
 流石に走行中のバスから叩き出すのは良心が咎めるため、降車ボタンを押してバスを止めていく。
「さぁさぁ、悪戯水飴娘はご退場願うぜ!」
 開いた扉から次々と硬くなった水飴娘達を燦は蹴り出していく。
 ある程度の数を追い出せたが、まだまだ内部を占拠している彼女達が目に見えた。
 油断ならない状況だが……バスの扉が閉じると野生バスの性なのか急発進をする。
「って律儀にまた発進するんかーい!?」
 正直突っ込みを入れている場合ではなかった。
 なぜならその急発進の衝撃で彼女がふらついた先……ドロドロの水飴の沼だった。
「しまっ―――」
「みんなやっちゃえー!」
 足元を取られてしまった矢先、仇と言わんばかりにシロップちゃん達が水飴を浴びせていく。
 もちろん燦は足が水飴に捕らわれているため必死に引き剥がそうとする。
「くっ……剥がれな……うむんぅぅぅーーー!!!」
「「「わー!」」」
 だが、それすらも無駄な足掻きで水飴娘達の猛攻によってそのまま大量の水飴を全身に浴びせられてしまう。
 生身すら露出することすら許されず、完全に水飴に覆われて固まってしまった。
「…………」
 こうして水飴の中に閉じ込められ瞬き一つもできない美しい狐が封じられたオブジェが出来上がった。
(体が……動かない……)
 甘い世界に意識が溺れていく―――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イディエット・ブラインドネス
【アドリブ・他猟兵との連携歓迎】
うわあほんとにべっとべと、バスいっぱいに水飴が広がっちゃってるからどうにかしてよけるとかは難しそうだね。
同士よっかなあ…

ええと、なんか水飴漬けにしてくるんだっけか。そんなに溶けたいなら限界まで溶かしてあげよう。UC発動。
そうら、形も維持できないほどにどろどろになってしまえ。
ああ、そうだ砂糖でできてるんだからこのまま焼き固めて、べっこう飴にでもしてしまえば持ち運びやすいかな?
まあドロドロになるか固まって飴にでもなるかしたやつを【念動力】で【運搬】して放り出そう。


マロン・ビネガー
○/△
【心情】
野生のバスをジャックするの?
尊厳クラッシャー達を乗せるバス?
それは流石に可哀想

【行動】
見た目が幼稚園児でも立派な悪魔なら
して良い悪さと駄目な悪さは分かるよね、と
敢えて昇降口辺りから堂々と指摘!
他人を困らせるのは駄目な方の悪さだよ

相手&囮の攻撃(水飴含)は結界術+見切りで軽減を図る

+水飴対策
水分を足してベタつかない程度に柔らかくしようか
これは銀色だけど雨だし、多分大丈夫
UC『ヘヴンリィ・シルバー・ストーム』を使用
稲妻に『マヒ攻撃』を乗せて動きを弱めて、機を見て近くの子を『捕縛』
で、平和的に昇降口から下車して貰おうかな

バス君は……甘い匂いが気になるなら、暫く窓を開けておくと良いかも?



「うわあほんとにべっとべと……」
 イディエット・ブラインドネス(盲目白痴にして全知全能に魅入られし魔王・f34591)は転送してから目の前の惨状にぽつりとつぶやいた。
「野生のバスをジャックするの?尊厳クラッシャー達を乗せるバス?それは流石に可哀想」
 もう一人、マロン・ビネガー(夢幻の恋人・f37213)もバス内部を見渡す。
 それもそうだ、未だに子供化した水飴娘達が自分達のテリトリーを主張するように水飴の沼を築いており、水飴に包まれた数人の犠牲者が彼女らに弄ばれているからだ。
「バスいっぱいに水飴が広がっちゃってるからどうにかしてよけるとかは難しそうだね、どうしよっかなあ……」
「それなら僕に任せて!」
 するとマロンは侵入した昇降口から大声で堂々とシロップちゃん達に指摘をする。
「見た目が幼稚園児でも立派な悪魔なら、して良い悪さと駄目な悪さは分かるよね?」
 が、相手は子供化……というよりは元々そういう性格である彼女達に伝わるわけがなく……。
「えー?そうなのー?水飴で包み込むのは気持ちいいよー?」
「「「わー!」」」
 それでも何とか分からせてあげようと説得をすようとする。
「他人を困らせるのは駄目な方の悪さだよ」
「知らないもーん!そんな真面目なおねーさんは水飴でおしおきだー!」
「「「わー!」」」
 しかし聞く耳を持たない悪戯水飴娘達は逆に向かって襲い掛かってきた!説得だけでは彼女達を止められないようだ……。
「ええと、なんか水飴漬けにしてくるんだっけか」
 シロップちゃんの最大の武器であり厄介な防御でもある水飴は触れるだけでも色んな意味で危険だ。
「そんなに溶けたいなら限界まで溶かしてあげよう」
 イディエットはユーベルコード【生ける炎よ我が敵を燃やせ】を発動していく。
 巨大な生ける炎が放った火球が放り投げられると、向かってきたシロップちゃん達に直撃をする。
「あつーい!」
「とけちゃうー!!」
 超高温によって形が維持できないほどドロドロに溶かされていく、一応常温に戻れば問題ないため見た目は水飴溜まりだが死んではいない。
 さらにその身が包む炎が続くも必死に溶けないように抵抗するが、水飴であるため砂糖でできている……つまり焼き続ければべっこう飴のように固まってしまう。
「か……かちかち……に……」
「もうだめー……どろぉ……」
 相手を固めることすらできず逆に溶けたり固まったりと一方的に手玉に取られてしまう。
「よしよし……うまくいったね」
 こうして無力化した彼女たちを念動力で運搬し、思い切り窓から放り出していく。
 一応……粘液の塊であるため、ある程度の温度になったら元に形を取り戻すだろう。
 飴なった者も多少なりとも破損しても粘液の身体であるため戻った頃にはすぐ再生するので問題はない。
「何匹か逃してしまったけどあちらは大丈夫かな……?」
 そんなイディエットの心配の一方で彼女の放った炎を突破したシロップちゃん達はマロンに狙いを定めていく。
「僕っ子おねーさんあそぼー!」
 数匹だった水飴娘が分裂し囮を作ってそれぞれ襲い掛かってきた。
「おっと……いっぱいやってきたね?だけど……!」
 マロンは結界術と見切りによって迫りくる水飴の付着を避けながらも、ユーベルコード【ヘヴンリィ・シルバー・ストーム】を発動させる。
「これは銀色だけど雨だし、多分大丈夫」
 屋内にも関わらず天井から銀色の雨が降りだした、これによって水分を足して水飴の地面をベタつかない程度に柔らかくしていく。
「わー!雨が降ってきたー?」
 対してバス内部で起きている不思議な現象に楽しんでいるが……。
「きゃわぁー!?」
「びりびりー!?」
 直後にマヒ攻撃を乗せた万色の稲妻が囮を含む水飴の身体に流れ込まれて囮消滅し、本体達の動きが弱まっていく。
 無力化した機を見て近くのシロップちゃんを捕縛していく。
「もうこんなことしちゃだめだよ?」
「ふえぇ……はぁーい……」
 律儀にバスを停車させて、しょぼんとしている彼女を下車していく。
「もうちょっと暴れたかったー……」
「むうぅ……びりびりいやー……!」
 地道に一匹一匹少しずつ捕縛して昇降口から平和的に下車させて数を減らしていった。
「そちらはもう終わった感じ……かな?」
 イディエットも相手した数の分を放り出して減らしていき、余裕ができたためマロンの元へと駆けつけてきた。
 当初は水飴に蹂躙されて劣勢だったが、次々とシロップちゃん達を下車させたことにより半数以上は数を減らせたため、この長く甘いバス内の戦いも終わりに向かっている。
「……それにしてもこの甘すぎる匂い、何とかならないかな?」
「甘い匂いが気になるなら、暫く窓を開けておくと良いかも?」
 と、水飴の匂いが気になった二人は安全な範囲内の限りの窓を開けていき、できるだけ充満していた甘い匂いを逃がしていった。
 多少なりとも内部の匂いはマシになり、再度出発を始めた野生バスの顔色は幾分か良くなった……気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マリア・ルート
いやなんかカオスなことになってない!?
そしてだいぶこっちがやられかけてない!?

くっそ…負けるかー!
私はこのネバネバに負けた(?)系の仲間入りしてたまるかっつーの!
【指定UC】を発動、後退しながら相手が武器を抱きしめるようにムーブするわ!こうすれば私自身は被害にあわないでしょ!

…っと、やることはこいつらを追い出すことよね。
程よくまとまったところで創造したハンマー系でこいつらを外へ叩き出しましょう。粘性残ってても遠隔操作だからきっと大丈夫でしょ…

追い詰められたら軸を変えつつ…どうにかやられないように心がけてみるわ…限界まで来たら覚悟するしかないけど。



「いやなんかカオスなことになってない!?」
 マリア・ルート(紅の姫・f15057)はバス内部の悲惨な状況に驚くばかりだった。
 確かに突っ込みを入れるのもそうだ……何せ水飴娘達が我が物顔でバスを占拠しているからだ。
「そしてだいぶこっちがやられかけてない!?」
 バスを占拠した悪魔達の大半を追い出せたものの、猟兵の何人かが実際やられているため多少劣勢なのは確かである。
 それでもマリアは負けてたまるかと意気込み……。
「私はこのネバネバに負けた系の仲間入りしてたまるかっつーの!」
 いや、別の意味で意気込んでいた……。
 彼女の言う通り無理もないだろう、水飴の沼には同様に包み込まれて固められてしまった犠牲者がちらほら見られるのだから……。
 そして、彼女の声に気づいたシロップちゃん達は興味津々だ。
「また新しい犠牲者かなー?」
「「「わー!」」」
 マリアを水飴漬けにしようと襲い掛かる!対して彼女もユーベルコード【血見猛猟・百器野行】を発動させる。
 想像による創造をした武器をバラバラに操作しながら自分は巻き込まれないように後退していく。
 そこに飛び掛かるシロップちゃんの一匹が武器に阻まれてそのまま絡まっていく。
「わー?なんだろこれー?」
 やはり子供なのか(そもそも子供みたいな性格だが……)、彼女から武器へと興味が逸れて物珍しそうに絡んでいく。
 それは見るからに箸や棒に絡まる水飴のような光景が何体も出来上がっていった。
 これが彼女の作戦で自分自身が被害に遭わないための対策であった。
「……っと、やることはこいつらを追い出すことよね」
 程よくシロップちゃんが絡まった武器を纏めていき……創造した大きなハンマーで思い切り外へ叩き出す!
「わー!」
「きゃー!」
 叩き出す際も楽しい悲鳴が聞こえてきたが気にしたいでおこう……。
 繰り返し武器にシロップちゃんを絡めていき、纏まったところに外へ叩き出していく。
 追い詰められたら軸を変えつつもどうにかやられないように心がけるマリア。
 限界まで来たら覚悟するつもりだったが……そこまでピンチに陥ることはなかった。
 最後の水飴娘達が絡まった武器を叩き出して任務は完了した……かに見えた。
「あ……残った水飴どうしよう……」
 あれだけシロップちゃん達が暴れ回っていたため、まき散らされた水飴は大量にバス内部を侵食していたのだ。
 流石にそのまま残して下車するのは野生バスがかわいそうな上、未だ固まっている猟兵も見受けられるので他の猟兵達と協力して救助兼後始末をしていった。
(回収した水飴はスタッフがおいしく頂きました)

 こうして機嫌良く走り去っていく野生バスから逆バスジャックをした悪戯水飴娘達との死闘(?)の末に全員追い出すことに成功した。
 しかしこの戦いは戦争の中の一つの戦い……デビルキングワールドの戦争はまだ続いていく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年05月12日


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#デビルキングワールド
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#7thKING_WAR


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト