インターネット・サーモン
「よぉ、集まってもらって悪いな」
君たちへ片手をあげて応じたファリシア・グレイスフェーン(降風のファルファリシア・f18261)はUDCアースの世界で事件が起ころうとしていることを明かした。
「『呪いのメール』や『閲覧してはいけないサイト』みたいなインターネット上を舞台とするオカルト話ってのは前々からあるみたいなんだが、そういうのの中に本物のUDC怪物による怪奇現象が紛れ込んでいることがわかっちまってな」
このままではその怪奇現象によって閲覧した人間の認識や感覚が著しく狂わされ、いずれ重い狂気の果てに残虐な猟奇事件を引き起こす危険可能性があるらしい。
「加えて『怪奇現象の犠牲者達は狂気によってこのメールやサイト、動画等を周りの人に広めずにはいられなくなってしまう』って厄介なおまけまでついてんだ」
とてもではないが、こんなモノを放置するわけにはいかない。
「幸いにも事件の裏に潜むUDC怪物を引きずり出す手段は判明してるんで、まずは怪奇現象が拡散されようとしている町の近くに転送するんで、現地のUDC職員と協力して現象の拡散を阻止して欲しい」
君たちが転送されるのは、何があったのか廃墟と化した街の向こうに広がる海。
「どうもUDC怪物は廃墟の方に潜んで海を挟んで反対側にある町で怪奇現象を広めるつもりらしいな」
これを阻止すべく現地のUDC職員が早めの海開きを計画しているらしい。
「春って言うにゃちょっと暑い日も混じったりするんで、ちょっと早めの海水浴って名目のイベントだが――」
町の若者へこのイベントに興味を持ってもらうことで怪奇現象へ手を出すのを阻止させようという狙いがあるらしい。
「予知じゃ怪奇現象に手を伸ばす奴は、暇してて興味本位でって形だったようだからこの手のイベントが盛況になればそっちに興味は移る」
首尾よく拡散を防げば、件の廃墟に赴き、儀式を行うことでネットワークの内部に潜むUDC怪物を具現化させることができる。
「廃墟に流れる川の下流の方を見て用意した七輪に火をつけるって謎の儀式なんだけどな」
そうするとまるで川を遡上するように現れるのだそうだ、鮭型UDCが。
「あとはコイツを仕留めちまえば事件は未然に防げるって寸法だ」
儀式にせよ現れるUDCにせよツッコミどころだらけではあるが、深く気にしてはいけないのだろう、一般人を狂わせるような怪奇現象なのだから。
「事件なんざ起きないのが一番だからな。未然に防げるなら越したことはないよな」
そう言ってファリシアは肩をすくめ。
「それじゃ、よろしく頼むぜ」
手のひらにグリモアを浮かべると転送の準備に入るのだった。
聖山 葵
そういえば最近鮭を食べた記憶がないなぁ。
というわけかどうかはわかりませんが、今回は早めの海水浴を楽しんだ後、儀式で鮭を喚び出して倒してくるお話となります。
なお、現地のUDC職員は海の家をやったり、砂浜に設けたステージでライヴやヒーローショーのような催し物をやったりして海水浴を盛り上げようとしている模様です。
またファリシアはのちに儀式や戦闘が控えていてサポートしないといけない関係で声をおかけいただいても海水浴には登場しません。
では、ご参加お待ちしておりますね。
第1章 日常
『廃墟の向こうの、海』
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POW : 全力で泳ぎ、はしゃぐ
SPD : スキンシップだ、交流だ
WIZ : 海を眺めてのんびり
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津崎・要明
UDCの仕事を受けるの久しぶりだ。
偶には顔出しとかないと同僚に忘れられるかもな。
現地のスタッフに今回はよろしくお願いします、と挨拶して握手。
要するに、暇な若者が当該のサイトを見なければいいって意味だよね?
海開きイベントするなら丁度いいや。
イベントチラシのデータを見栄え良く加工して、インドア層にもアピールする情報を加え、『閲覧してはいけないサイト』に飛ぼうとするとチラシが先にポップするようにしよう。閉じるマークも見えにくいよう背景と同系色にして、位置を通常と変える。
目に止まれば、少しは読んでしまうだろうって位で
上手く刺されば良いけどな。
後は時々閲覧件数を確認しながら遊んどくとするか。
「偶には顔出しとかないと同僚に忘れられるかもな」
UDCアースの世界での仕事を受けるのが日差しぶりと言うこともあるのだろう。ポツリ呟いた津崎・要明(ブラックタールのUDCメカニック・f32793)はかかった木製の階段を上ってコンクリートの堤防を越えると、そのまま降り立った砂浜を進み、やがて砂浜に設けられたステージ近くにあったテントへとたどり着く。
「今回はよろしくお願いします」
「ああ、あなたが。話は聞いてますよ」
手を差し出せばこちらこそよろしくお願いしますとテントに詰めていたイベントスタッフもといUDC職員が要明の手を握り返し。
「要するに、暇な若者が当該のサイトを見なければいいって意味だよね?」
「ええ。どうもこの辺り、あまり大きなイベントが開かれることはなかったようでして――」
結果としてこのような妨害方法になったのだろう。物珍しさもあってか、要明がちらりとステージの観客席の方を見れば海の家で購入したと思しきものを手にした若者の姿が見受けられ。
「海開きイベントするなら丁度いいや」
要明はUDC職員から一台のノートパソコンを借りると自身の仕事を開始する。
「なるほど、これがこのイベントの広告ね」
中に入っていたイベント告知のソレを引っ張り出してくると見栄えが良くなるように加工し、更にこの手のイベントには目もくれそうにないような層の興味もひけそうな情報を付け加えつつひな形を作り上げると、これを用いて『閲覧してはいけないサイト』に飛ぼうとするとチラシが先にポップするように件のサイトをハッキング。更にチラシ自体も閉じにくいように閉じるためのアイコンも見えにくい背景と同系色にし、位置までも変更する。
「上手く刺されば良いけどな」
作業を終えてテント内、ノートパソコンの置かれた席を立てばイベントの進行に追われるUDC職員の姿がすぐそこにあって。
「この分ならあっちもうまくいきそうだ」
成功を確信しつつ歩き出し、向かう先は波が寄せては返す浜辺。
「閲覧件数は時々確認しとけばいいだろうし」
一度だけテントの方を振り返った要明は一般人らしき先客が歓声をあげる海へと向かう。一足早い海水浴を楽しむために。
大成功
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ラスカル・ノース
鮭??
それ、クマの好物じゃん。
でも、オレっちはアライグマ。お呼びじゃねぇ。
さて、オレっちも、ロボットの整備してこようかなっと。
カラメルマシーン1号(頭が狐で、胴体に覗き穴のあるキャバリア)、これで完成…ん??
さて、二足歩行ウォーカーマシン(ガジェット)に乗って食いもんでも買い出しに行くっかな。
ここは、やっぱり、イカと焼きモロコシ買っておくかなっと。
(もぐもぐ)この世界の人間ってのは、こんなうめぇモン喰っているんだな。
アポカリプスヘルとは大違いだぜ。
アライグマがこんな機械に乗るとは誰も思わねぇよな。
狸呼ばわりされたり、保健所呼ばれたりしないように慎重に行動するぜ。
「鮭??」
首を傾げたのは説明を受けた時のこと。
「それ、クマの好物じゃん」
だが、ラスカル・ノース(アライグマの機械技師・f37198)はアライグマ。お呼びじゃねぇとしつつも依頼は受けて転送されたのがつい先ほどで。
「なるほど、説明通りの光景だな、こりゃ」
水着で泳ぐ若者、波打ち際ではしゃぐカップル、波音に負けぬ音量で響くサウンドはステージで演奏されているモノをどこかにあるスピーカーが近くまで届けているのだろう。
「さて、オレっちも、ロボットの整備してこようかなっと」
軽く周囲を見回し、行動指針を決めたラスカルは人気のない方へ歩き出し。
「これで完成……ん??」
作業を終えたのは、暫し後。カラメルマシーン1号と名付けた量産型のキャバリアが狐の頭部を青い海へと向けていて。
「さて、食いもんでも買い出しに行くっかな」
空腹でも覚えたのだろう、二足歩行のガジェットにひらりと飛び乗ると臨時の作業場所を後にする。
「おー、あそこだな」
蒸気を出しつつ進むガジェットがその足で向かうのは、一軒の海の家。
「ここは、やっぱり、イカと焼きモロコシ買っておくかなっと。注文いいか?」
「はーい、お待たせしました」
ガジェットにせよ賢い動物にせよモノを買おうとしたなら従業員も驚いたであろうが、ラスカルが声をかけたのは、従業員として働いているUDC職員だ。驚くことも取り乱すこともなく注文に応えて焼きたてを提供し。
「この世界の人間ってのは、こんなうめぇモン喰っているんだな。アポカリプスヘルとは大違いだぜ」
ガジェットの上で購入した焼きモロコシをかじりつつラスカルは海を眺めると、そろそろ行くかとガジェットを駆る。
(アライグマがこんな機械に乗るとは誰も思わねぇよな……あ)
極力自身の姿が露出しないようにしつつ砂浜を進んだガジェットは唐突に動きを止める。
「そう言や、怪奇現象から目をそらさせるようにイベントを盛り上げるなりなんなりもするんだったか」
忘れてたぜと続けて何をするかで頭を悩ませるラスカルは気づかない。ガジェットで海の家に食べ物を買いに行く姿が人目について小さな話題になっていたこと、結果的にこれが若者たちへ怪奇現象から目をそらさせていたことを。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『電脳怪異降臨儀式』
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POW : 特殊な舞踊や寝ずの番を行う。
SPD : 小道具の調達や奇怪なコードの打ち込みを行う。
WIZ : 召喚術式の解読や魔術儀式の詠唱を行う。
👑7
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「では、後は宜しくお願いしますね」
そう言って頭を下げたUDC職員と別れた猟兵は廃墟の中を流れる川へと向かう。若者たちの目を無事怪奇現象から逸らしたことで作戦は第二段階に進んでいた。即ち、七輪の炭に火をつけてUDC怪物を具現化させる段階へ。基本的に火をつけるだけでよいはずだが、具現化を促すために詠唱したり踊ったりとアレンジを加えてもおそらくは構わない。
ラスカル・ノース
七輪ってなんだよ、これ。
こんなんで、どう鮭を呼ぶっていうんだよ!
やるんなら、やれよ。出なかった時の責任は取れんけどよ。
上には何も置かないのか??
とりあえず、おもち置いておくか?
いい感じに焼けたら食べようかと思うんだよ。
出るかどうかを眺めている。
「七輪ってなんだよ、これ。こんなんで、どう鮭を呼ぶっていうんだよ!」
必要と言われて用意はしたものの、ラスカル・ノース(アライグマの機械技師・f37198)はツッコミを入れざるを得なかった。
「……はぁ」
だが、人の住まなくなった廃墟の街にツッコミはただ響き渡るのみで。
「……やるか。出なかった時の責任は取れんけどよ」
グリモア猟兵がこれで出現すると説明し、別れたUDC職員も特に何も言わなかった以上、問題はないはずではあったがどことなく胡散臭そうにラスカルは七輪に入れた炭に火をつけ。
「それで、上には何も置かないのか??」
本来ものを焼くものであるから七輪の上に何もないことに違和感を覚えたのであろう。
「とりあえず、おもち置いておくか」
いい感じに焼ければ食べようと七輪の上に網を置いてさらに切り餅を設置し、ラスカルは視線を川の下流へ向けて七輪の横に座り込む。
「さてと……」
当たらないかを気にしたのか、ちらりと自身の尻尾を一瞥してから視線は川の下流へ戻し。
「そう言や、焼けたら何つけて食おうな」
UDC怪物の出現を待ちつつ呟くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
筒石・トオル(サポート)
「邪魔をしないでくれるかな」
「油断大敵ってね」
「ここは任せて」
正面切って戦うよりも、敵の動きを封じたり、属性防御を固めて盾や囮となったり、味方が倒し切れなかった敵にトドメを刺して確実に倒すなど、味方の安全性を高めるように動く。
ユーベルコード使用はお任せ。
使用しない場合は、熱線銃での援護射撃を主に行う。
人見知りではあるが人嫌いではないし、味方が傷付くのは凄く嫌。
戦うのも本当は好きではないが、誰かを守る為には戦う。
もふもふに弱い。敵がもふもふだと気が緩みがちになるが、仕事はきちんと行う……ホントだよ?
「とりあえず、警戒だけはしておこう」
七輪を一瞥だけすると、筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)は目を川へとやった。UDC怪物を具現化させる最低限の準備は整っていて、もう待つだけでも標的は現れそうではある。だからこその警戒であり。
「詠唱をしたら出現を早められたりするのかな?」
流れる川の水音を耳にしつつトオルがそんなことを口にしたのは、出現までに思ったより時間があったからか。七輪の上に置かれていたお餅は用意した別の猟兵が食べてしまって七輪の上には何もなく。
(こういうのも悪くはない……よね)
廃墟となった街は吹き抜ける風の音や先ほどから聞こえる水音を除けばただ静かで。それでも警戒を緩めることなく、トオルは敵を待つ。
(討伐対象は鮭型UDC……もふもふした相手じゃないのは、よかったんだろう)
気が緩まずに済むとしたトオルに落胆の色はたぶんなく。
「あと少しってとこかな」
しばらく番を続けたのちにぽつりと漏らした。
成功
🔵🔵🔴
雛里・かすみ(サポート)
バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
隣・人(サポート)
『アンタの隣人よ』
バーチャルキャラクターの殺人鬼 × サイコブレイカー
年齢 23歳 女
外見 158.4cm 赤い瞳 茶色の髪 色白の肌
特徴 囚われていた 奴隷だった 改造制服 アンニュイ 不健康な顔立ち
口調 ビハインド(私、アンタ、ね、よ、なの、かしら?)
嘘をつく時は 幽閉中(自分の名前+ちゃん、てめぇ、ね、よ、なの、かしら?)
人型のオブリビオンを相手にする事を好みます
好きな殺し方は撲殺、得意な殺し方は斬殺
相手の平衡感覚を奪って一方的に殺したい
ギャグっぽいユーベルコードの際は口調・幽閉中
🌈シャワーも好いぞ
あとはおまかせ、宜しくお願い致します
「儀式にアレンジを加えたりしてもいいんですか」
別に見守るだけでも構わないのだが、それを良しとしないものが隣・人(22章39節・f13161)こと隣人ちゃんにはあったのだろう。
「んー。こう、隣人ちゃんとしては現れるUDC怪物って言うのが人型でないのは残念ですが」
じっとしていては応援とは言え足を運んだ意味がないと思ったのか、それとも単にやりたかっただけか。徐に取り出した回転椅子に腰を下ろすと、隣人ちゃんはなんかぐるんぐるん回り出した。
「それは、何をしてるの?」
その光景を見て、とりあえず質問を投げたのは、同じく応援として転送されてきた雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)。男女分け隔てなくフレンドリーに話しかける人柄が発揮された、と言うことだろうか。
「回ってるのです。本当は相手の平衡感覚を奪って一方的に殺したいんですけど、オブリビオンはまだ出てきてくれないみたいですし」
「そうなの? 早く出てきてくれるといいわね」
オブリビオンの起こす事件を解決するために来ている身なのだ、隣人ちゃんからかすみは視線を川の下流に戻し。
「来た、来ま」
「えっ」
隣人ちゃんの声に下流をよく見るもかすみの目には話にあったUDC怪物の姿は見えず、別の意味というか逆流的な意味で何かの来た隣人ちゃんは別の意味で戻していた。🌈である。川に何かが降り注ぐが、UDC怪物を探すかすみは気が付かず。
「どの辺り? さっぱり確認、大丈夫?!」
横を見てぐったりした隣人ちゃんを発見し、思わず気遣う声をかけると。
「え、ええ。何とか。ですが、隣人ちゃんが身体を張った意味はあったようですよ」
あちらをと隣人ちゃんが力なく震える腕をあげる先にあったのは、川面にチャパチャパ跳ねながらまるで鮭が遡上するように具現化しやってくるUDC怪物。隣人ちゃんが何か注ぎ込んだ川を遡上してきているような気もするが、きっとそこは考えない方が良いのだろう、きっと。
成功
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第3章 ボス戦
『クィーンレッドサーモン』
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POW : 対捕食者用パワー(ノーブルレッド)
全身を【体内のタンパク質を分解して放つ真紅の輝き】で覆い、自身の【ここで喰われてなるものか、と言う意志】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : 鮭泳法(ワイルドスイム)
【滝も登れそうな激しい突進】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 女王は食物連鎖も利用する(ヒグマレンタル)
自身の【体内の筋子の幾つか】を代償に、【ヒグマ型眷属】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【鋭い爪や牙、巨躯】で戦う。
👑11
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徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写していただけるとありがたいです。ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的な特徴として「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
よく使う武器は「大天狗正宗」「千子村正権現」「鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!
水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか
太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ
正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな
それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ
「水心子真峰、推参」
河原に降り立つや名乗った水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は、川面を跳ねつつ近づいてくるUDC怪物を視界に認めながらも近くで砂利を踏みしめる足音を聞いた。
「やぁ。今日の相棒は君かな。よろしく」
おそらく相手をよく確認すらせず先の足音と気配のみで味方と判断し声をかけたのであろう。敵を視認した状態なれば間違った判断ではなく。
「ええ、こんにちは。どうぞよろしくお願いします!」
挨拶に応じたのもまた、一人の猟兵であった。二人が共に刀の使い手であったことはおそらく偶然であろうが、だからこそ徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)が抜刀すれば、音で真峰はある程度家光が仕掛けようとするのを察すことが出来た。
「火産霊丸よ、焔の底より出ませい!」
それに加えて家光が燃える白馬「火産霊丸」を喚び出しひらりと飛び乗り鞍上の人となり、自身を追い抜いたことで自身の立ち位置も定まる。
「正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな」
まして騎乗した味方が切り込むとなれば、徒歩のままタイミングを合わせるよりも向いた戦い方が真峰にはあり。
「っ」
人馬一体となって突っ込んでゆく家光へむしろ自分からぶち当たりに行く勢いでUDC怪物ことクィーンレッドサーモンは突き進み。
「何という激しい突進だ」
巧みに火産霊丸を操り辛うじて激突を避け、振り返った家光の目にしたのは、躱されたことなど気にすることなく真峰へ向かってゆくクィーンレッドサーモンと、自分の本体である太刀を複製し百二十本以上宙に浮かべた真峰。
「さて、真剣勝負といこうか」
ある意味ではまさに文字の如く。てんでバラバラに動く太刀の数々が術者目掛けて突き進んでくるクィーンレッドサーモンへと襲い掛かった。宙に浮かぶ太刀が数本、乱舞しつつ複数方向から襲い掛かれば、一本が紅色の身体を浅く斬り、勢いが若干でも衰えたところで死角からその身を貫かんと別の太刀が飛来し。
「怯まず諸共と」
狙いなどつけず無差別に相手を襲う突撃に中途半端なところで止まるつもりなどはなからなかったのか。真峰自身をもはね飛ばすまでは止まるつもりのなさそうなクィーンレッドサーモンではあったが、真峰のほうも避けるつもりはなかった。複製した太刀の残りがまだあるということもあったが、何より火産霊丸に跨った家光がクィーンレッドサーモンのあとを追いかけてきていたからだ。
「一か八か……嫌いな言葉じゃありません!」
真峰が太刀を操り束にするところまで馬上で認めた家光は、真峰へ一つ頷き。
「参る」
束になった太刀はこの直後、見事にクィーンレッドサーモンを殴りつけ、強引に進路を変更したのだった。クィーンレッドサーモンは勢いあまって堤防へ激突し。
「この家光、悪は決して許せぬ!」
悪と言うか鮭、いや閲覧した人間に残虐な猟奇事件を引き起こさせるのだからやはり悪であろう。びったんびったん河原で跳ねているところへ家光が大天狗正宗振り下ろし、鮮やかな紅色の身に一文字の傷を作り出したのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。
戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。
……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)
ジン・マキハラ(サポート)
サイボーグのゴッドハンド×ブレイズキャリバー
胸に永久機関を持つ
口調は「俺、呼び捨て、だ、だな」
標的に事情があるなら同情する事もあるが手加減はしない(できる限り殺さない様にする)ただの悪人とオブリビオンには一切容赦しない
戦闘スタイルは前衛型
一撃重視か広範囲の殲滅に長けている
武器は両手剣クロックヘイズとアサルトライフルのレイジングストームと蒼炎覇気を纏った格闘術
探索時には自身の視覚同調型演算機器による解析やハッキングツールによる情報収集を行う他使える物は全て使う
ユーベルコードは指定した物を使用する
公序良俗に反する行動はせず猟兵達との連携を重視する
アドリブOK
複数リプレイOK
「七輪でこの鮭を焼けばいいとか?」
具現化のために用意されてまだ残っていた七輪と斬られて傷つきつつも活きの良さを見せるクィーンレッドサーモンを見た城田・紗希(人間の探索者・f01927)は首を傾げた。グリモア猟兵がこの場に居れば説明を聞いていたのかとツッコんだかもしれない。
「容赦する理由は欠片もないが、魚型か」
敵がでっかい鮭というシュールな絵面ではあるが、ジン・マキハラ(ブレイズ・オブ・マキナ・f36251)が気に留めたのは、形状とそこからどのような攻撃を行ってくるかのみ。
「出てこい、私の必殺武器!」
思考に傾けた時間は短いが、先に動いたのは、紗希の方。召喚されたのは、クィーンレッドサーモンに合わせたかのように巨大な魚の調理に向いた種の包丁が二本。柳葉包丁と出刃包丁、召喚された包丁を左右の手で握ると紗希は河原を走り出す。
「あれだけおっきければ、何日かのごはん代になるはず!」
UDC怪物の切り身でご飯を食べさせてくれるところがあればそうなのだろうか。
「まぁ、いい。合わせよう」
ジンも戦闘のスタイルは前衛型。味方が挑みかかる理由はさておき、身体を起こしたクィーンレッドサーモンが接近してくる紗希を意識して顔を向けるところまでは見ていたのだ。
「覚悟!!」
突き、そして斬撃。二本の包丁で紗希はクィーンレッドサーモンへ襲い掛かり。
「くらえ」
直線的に突っ込んでいった紗希とは違い、回り込んだジンは蒼黒い両手剣を怯んだUDC怪物めがけて一閃させる。ただ、それで終わりでもない。
「降り注げ、終焉の流星群。罪深き咎人に裁きの鉄槌を」
一撃で跳ねとんだクィーンレッドサーモンを見据え胸部の永久機関から結晶の流星群を放ったのだ。追撃と言う形であるからチャージ時間は短く一撃必殺とはいかないものの。
「まてー! 私の切り身!!」
再び弾かれるように吹っ飛ばされたクィーンレッドサーモンを包丁を握り締めた紗希が追いかけた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ラスカル・ノース
鮭が出てきたか。
にしちゃあ、市場に出てきている鮭と、何か色が違うよなー。
…産卵期の雌か。
さて、こんなのにやられる訳にはいかないよな。
てなわけで、カラメルマシーン1号、突進!!
奴に向かって射撃を行いまくって叩くだけ叩いてやるぜ!!
え?奴が突っ込んできやがった!!
なら、カウンターで鮭を殴る。
壊れてもいいぐらいに殴る。
壊れたら、自ら鮭に飛んでガブリと噛んでいく。
よっし、【ガジェットショータイム】ロケットパンチ起動!
落ちろてめぇ!!
「鮭が出てきたか」
そして切り身を狙われて追いかけまわされるに至っているような気もするが、ラスカル・ノース(アライグマの機械技師・f37198)は吹っ飛んで行く姿に違和感を禁じえずにいた。
「にしちゃあ、市場に出てきている鮭と、何か色が違うよなー。……産卵期の雌か」
少し考えて独力で結論にたどり着いたなら、ただ座して見ているわけにもいかない。
「さて、こんなのにやられる訳にはいかないよな」
加えて事件を解決するためにもその鮭をもといクィーンレッドサーモンを倒す必要がある。
「てなわけで、カラメルマシーン1号、突進!!」
傷ついたUDC怪物にトドメを刺すべくロボット工学を駆使して作ったロボット兵器を突っ込ませれば、切られたり刺されたりしたクィーンレッドサーモンも空中で身体の向きを変える。
「え?」
このまま一気に畳みかけられる、と思っていたのかもしれないがクィーンレッドサーモンもただで滅ぶつもりはなかったらしい。
「奴が突っ込んできやがった!!」
満身創痍の身でありながら当たるものは無差別に撥ね飛ばす勢いは、ロボット兵器からの射撃が直撃して鱗が何枚も吹き飛んでも止まらない。
「なら――」
両者の距離は縮まり、ラスカルがロボット兵器ごと撥ね飛ばされるかに見えた時だった。自重ものせ、体当たりでもするかのようにロボット兵器が殴りつけたのは。
「まだだっ!」
相打ちに近い形で激突したロボット兵器が大きく後退しながら倒れ込むが、この時ラスカルはそれを足場に跳んでいた。
「はぐっ」
この状況も想定内であったらしいラスカルがクィーンレッドサーモンへ噛みつき。
(よっし)
食らいついたまま召喚するのは、変な形のガジェット。
「今日は『鮭の叩き込みご飯』」
と謎の文字が書かれたガジェットが握りこぶしを作れば、ラスカルは口を開き、噛みついていたUDC怪物を放し、これを足場に飛びずさる。
「落ちろてめぇ!!」
蒸気を噴射して飛んだガジェットの手首から先がUDC怪物へ直撃、吹っ飛んだクィーンレッドサーモンは河原を三度ほどバウンドするとその動きを完全にとめ。
「何とかなったな。しかし、『鮭の叩き込みご飯』ってなんだ?」
脅威の完全に沈黙した河原で自身のガジェットを眺めてラスカルは首を傾げたのだった。
大成功
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