決戦・戦車と共に去りぬ
●メンフィス灼熱草原
赤く、炎に包まれたメンフィス灼熱草原。そこに黒く、影に包まれた城があった。そここそが、ドクター・オロチが根城にしていた「影の城」である。
『わんわん! 絶対猟兵に邪魔はさせないよ!』
『汝のその口調はどうにかならんのか』
『だってスーパー戦車と合体したんだから仕方ないよ! さぁ、行っちゃって行っちゃって! 倒されるとか論外だからね! わんわんっ!』
ドクター・オロチがスーパー戦車口調になっているのに頭を抱えつつ、
『風魔小太郎――いざ、止めて参ろう』
影の城から出撃した風魔小太郎だった。いくつにも分身して。
●グリモアベース
「とうとう尻尾掴みましたねドクター・オロチ! もう噛みついて離しませんよ!!」
グリモア猟兵の土谷・メイ(イヌの砲撃術【大】・f27738)は賢い動物ながらに興奮していた。
「奴はスーパー戦車と合体してその力を身に宿しているようです! つまり、スーパー戦車ともう一回戦うぐらい全力を出す必要があると思います! その前に、風魔小太郎が待ち受けています。風魔小太郎もスーパー戦車の能力《スーパー戦車砲》を所持しています……しかも分身して集団敵状態です! まず、集団の風魔小太郎を倒して、それからドクター・オロチ戦です!」
メイは口を少し開き、もぞもぞと口を動かす。
「本当なら、俺も乗り込んでドカーンと一発ぶっ放してやりたい所ですが……」
だが、キリッとした顔で見送るのだった。
「頑張って下さいね! 吉報待ってますからー!!」
椿油
椿油です、ついにアポヘルの決戦です。
第1章は集団戦です。集団敵『金狐団団員・ゴールドフォックス・ハンド』に風魔小太郎が化けて分身までしています。
『自身の装備するスーパー砲塔から、任意の敵に向けて超正確な超長距離砲撃を放ち続ける。』この能力に対抗して下さい。
第2章はボス戦です。『ドクター・オロチwithスーパー戦車』になったドクター・オロチ戦となっております。ほぼスーパー戦車状態ですが、強敵です。
また、最終決戦の完了日(20本達成日)で決戦結果が変わります。
5月1日午前中まで:ドクター・オロチを完全撃破し、影の城からオロチが何度でも蘇っていた原因とみられる「コンクリ塊」を回収、猟兵達で保存します。
5月15日午前中まで:ドクター・オロチを撃退し、何も持ち帰らせません。
それ以降:ドクター・オロチは、すんでのところで残る3体のフィールド・オブ・ナインを発見します。そのうち2体を連れ帰り、1体をアポカリプスヘルに残していきます。
4月中に決戦を終わらせましょう!皆様のアツいプレイング、お待ちしております。
第1章 集団戦
『金狐団団員・ゴールドフォックス・ハンド』
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POW : 金狐忍法・自海戦術
敵より【自身と同じ人格を持つ味方の方が周囲に多い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
SPD : 金狐忍法・自我転写
指定した対象を【ゴールドフォックスの自我を転写された存在】にする。対象が[ゴールドフォックスの自我を転写された存在]でないならば、死角から【不完全な人格コピーをされた者達】を召喚して対象に粘着させる。
WIZ : 金狐忍法・新術創造『澱自成』
【巻物】から、対象の【自我をゴールドフォックスのモノに変えたい】という願いを叶える【新たな忍術】を創造する。[新たな忍術]をうまく使わないと願いは叶わない。
👑11
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カツミ・イセ
僕の神様は言ったよ。『ドクター・オロチを許すな』と。
いつにも増して、神様の語気が強いや。まあ、神様からもらった知識がある僕も、逃がす気はないんだけど。
身体が壊れても気にしないんだけどな。それだと継戦できないからね。
砲撃は神様の加護(肉体改造+治癒+医術)に水の聖印を加えて、即座に治癒。
そして、UCを使う。今回は僕と同じ人格・装備も転写させるか(肉体改造)。これで狙われても大丈夫だよ。
皆で水流燕刃刀を振るおう。負けるもんか。ここで、倒しきらないとね!
だからね、全力だ。僕ができる全力なんだよ、今回。メイさんにも吉報持って帰りたいしね!
ルドラ・ヴォルテクス
連携OK
『多数の戦力を確認、迎撃を推奨』
久しぶりの戦いだ、肩慣らしにはちょうどいい。
この世界で好き勝手にやった報いだ、受けてもらうぞ!
【メーガナーダ】
リミッター解除!発雷!
死角か、全周メーガナーダ障壁展開!
索敵、指定箇所に落雷爆撃!
狙撃などさせるものか。
数で来るなら、万雷で応える。
メーガナーダの出力を高めれば、爆撃範囲も広がる。一人たりとも逃すと思うなよ!
近接格闘に持ち込んだら、そこは俺の領域だ。チャンドラー・エクリプス双剣形態、雷撃を纏った斬撃、射程も十分に伸ばせるんでな、下手な距離などとっても無駄と知れ。
久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎
え、この狐クノイチ、風魔の小太郎が化けてるの?
もうちょっと化ける相手選べよ。趣味か? 趣味なのか?
まぁなんにせよ蹴散らさないとどうしようもないよな。
まずはUCで戦場に領域を広げ、白と黒の焔で包む。味方への回復と敵への攻撃を持続させる結界だ。
相手の砲撃は正確だ。だからこそそのタイミングと位置をこれまでの[戦闘知識]と[第六感]を駆使して[見切り]、[残像]を撃ち抜かせる形で回避しながら[ダッシュ]で一気に接近し、焔の剣による[範囲攻撃]で直接敵を[焼却]して回るぜ。
死角からの攻撃も来ることが分かっているなら周囲を[結界術]と[オーラ防御]で二重に守り迎撃するぜ
ツキカ・アシュヴィン
あのごっつい大砲がこないぎょうさんあるとか、ひっどい光景やな!?
言うて愚痴っとっても始まらへん、何とかせんとな。
ここは飛んでくる砲弾を【スナイパー】で撃ち抜いてみよか。
【ダッシュ】で接近してって、砲撃が来たらすぐに迎撃開始。ちぃとでも遅れたらドカンやさかい、発射の瞬間を確実に【見切り】できるよう集中してかんとな。
この時、敵がウチの射程に入っとったら『弓星、千里を穿つ』で先制攻撃したろかと。
砲撃しようとしとる大砲の中に弾丸撃ち込んで、暴発を誘ってみるのが狙いやね。
砲撃阻止しつつ敵にダメージも与えて一石二鳥、ってな☆
高吉・政斗
連携・アドリブ超歓迎)
最初はこの狐共か…妙竹林な…忍者か?…妙な反応がする…
UC起動!小型モード…なら俺が同じ戦車兵装で相手してやるぜ。
(機銃・主砲・擲弾筒・ロケットポッなど)
お前ら…頼むぜ!PRG実行。
■転送前にて
CUBU・α9型・M230に各3機に命令PRG入力済み
・常に迷彩機能ON状態
・狐共の死角を取りながら能動的に移動
・政斗が攻撃をするタイミングとほぼ同時に攻撃
・CUBU→TYPE64ASと戦杖を搭載し遠近距離からの射狙撃。
・α9型→遊撃機能による剣戟行動を実行狐共の集団内に突撃。
・M230→空中遊撃攻撃を実施、中距離を維持し擲弾。射撃を実施
・エネルギー反応感知後、政斗に通信信号を送る
「僕の神様は言ったよ。『ドクター・オロチを許すな』と」
カツミの『神様』の言葉は、いつにも増して語気が強く感じた。
「まあ、神様からもらった知識がある僕も、逃がす気はないんだけど」
「多数の戦力を確認、迎撃を推奨」
戦闘用スーツからの助言が来て、それに頷くルドラ。
「久しぶりの戦いだ、肩慣らしにはちょうどいい。この世界で好き勝手にやった報いだ、受けてもらうぞ!」
「(え、この狐クノイチ、風魔の小太郎が化けてるの? もうちょっと化ける相手選べよ。趣味か? 趣味なのか?)」
遥翔は戸惑っていた。ばいんばいんのクノイチに化けている風魔小太郎、ちょっと考えたくなかった。
「まぁなんにせよ、蹴散らさないとどうしようもないよな」
「あのごっつい大砲がこないぎょうさんあるとか、ひっどい光景やな!? 言うて愚痴っとっても始まらへん、何とかせんとな」
ツキカは銃を構え、スナイプする体勢に入った。
「最初はこの狐共か……妙竹林な……忍者か?」
政斗は風魔小太郎の化けた対象を妙竹林と評価しつつ、UC《兵装融合形態機構》を発動した。
「……妙な反応がする……なら俺が同じ戦車兵装で相手してやるぜ」
戦車と融合して、迷彩しながら狙撃に入る政斗。
「奴さんまだ気づいてないな……よし」
次々と撃っていく。その間にも、遊撃機能を備えた大剣と自動狙撃銃が風魔小太郎達を狙う。
『どこから狙撃している……?』
砲弾を装填し、反撃を開始する風魔小太郎達。
「(今や!)」
ツキカは接敵しながらUC《弓星、千里を穿つ》で砲弾が撃たれる前に砲弾を銃撃で爆破し、ダメージを与える事を試みた。
『なっ……!』
結果は上々、砲弾は発射口付近で爆破する。
「行くぜ、イグニス!」
遥翔はUC《真焔なる世界》を発動し、およそ2時間にも及ぶ味方回復と敵へのダメージを付与する【白と黒の焔の結界】を展開する。そして、焔の剣を持って戦場へと突っ込んでいった。
『愚かな、わざわざこちらへ来るとは……』
砲撃を放つ風魔小太郎。遥翔は上手くそれを見切り、焼却しにかかる。
「もらったッ!!」
一人二人と、風魔小太郎が焼けていった。
「リミッター解除! 発雷! 全周メーガナーダ障壁展開! 索敵、指定箇所に落雷爆撃! ……狙撃などさせるものか!」
UC《咆哮する雷雲》を発動し、紫電を纏ったルドラは雷撃を戦場に放つ。
「数で来るなら、万雷で応える。メーガナーダの出力を高めれば、爆撃範囲も広がる。一人たりとも逃すと思うなよ!」
『くっ、中々のやり手と見た……近接なら!』
「悪いがそこは俺の領域だ、射程も十分に伸ばせるんでな。下手な距離などとっても無駄と知れ」
得物が双剣形態へと変わり、雷撃と共に風魔小太郎を切り刻む。
「身体が壊れても気にしないんだけどな。それだと継戦できないからね」
カツミはUC《水の権能、二『似姿』》発動で、水で出来た自身と同じ人格と装備のコピーを作り出す。本人含め119人になったカツミが、蛇腹刀【水流燕刃刀】を持って風魔小太郎軍勢に対抗する。多勢に無勢であろうか。
『おのれ、猟兵……っ』
「負けるもんか。ここで、倒しきらないとね!」
「砲弾は任しとき! うちが爆破させたるさかい!」
戦場で撃たれる砲弾を次々とショットして粉砕していくツキカ。
「……んじゃ、その隙に行くぜっ」
政斗は主砲からいくつもの擲弾を放ち、風魔小太郎達を爆破していく。
『ぐはっ
……!!』
「よし、オールクリアっと……」
『お前達……すぐに復活するな』
カツミは神様の加護で、砲撃を喰らってもすぐに治癒していく。
「全力だ。僕ができる全力なんだよ、今回」
『なら、その全力とやら……見せてもらおう!!』
「望む所だよ!」
119人のカツミは一斉に全力で刀を振るった。
「そろそろ効いてきたか?」
遥翔が呟いた。黒焔によるダメージはじわじわと風魔小太郎達の身体を蝕んでいく。
『させん……猟兵の好きになど!』
「数も減ってきたな」
『まだ諦めん!!』
遥翔に砲撃を連発する風魔小太郎達。見切って、焔の剣で焼却していった。
「悪いけどドクター・オロチの侵略は止めさせてもらうぜ! ってなわけでまずお前からだ、風魔小太郎!」
『ぐはっ……!』
「後はお前だ……メーガナーダ……吼えろッ!!」
ルドラの雷の爆撃が戦場に響き渡った。
『む……無念……』
恐らく分身の中の一つ、本体であった風魔小太郎が倒れたのだろう。周囲の風魔小太郎達は次々と消えていった。
「お疲れさんやね」
ツキカは銃を仕舞い、皆に声をかける。
「ああ、だがドクター・オロチ……奴を倒さなくては」
ルドラは寿命を削るUCの使用を停止させた。
「にしても何で、あんなクノイチだったんだ風魔小太郎……?」
遥翔の疑問は永遠の謎である。ばいんばいんがやはり好みだったのかもしれない。
「この調子で行けばドクター・オロチも倒せるよ。メイさんにも吉報持って帰りたいしね!」
カツミはコピー達に別れを告げ、意気込んでいた。
「んじゃ、そういう事で……オロチの所、行くか」
政斗が指差すは、影の城だ――。
大成功
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第2章 ボス戦
『ドクター・オロチwithスーパー戦車』
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POW : 殺戮形態換装
自身の【スーパー戦車の車体】を【殺戮形態】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD : スーパー戦車砲・インテリジェント
自身が発射した【スーパー戦車砲の砲弾】の軌道を、速度を落とさずレベル回まで曲げる事ができる。
WIZ : スーパー戦車砲・カタストロフ
【万色の稲妻】を降らせる事で、戦場全体が【最終戦争】と同じ環境に変化する。[最終戦争]に適応した者の行動成功率が上昇する。
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『わんわん! って早いよー!! もう来たの!?』
ドクター・オロチは猟兵の本気っぷりを見誤っていたのかもしれない。いくら早期撃破特典があるとはいえ。
『こうなったら、スーパー戦車の力見せてやるからー! ちくしょー!』
どこまでがドクター・オロチで、どこからがスーパー戦車なのか。ともかく、これが戦車と化したドクター・オロチの最期になるのかもしれない――。
ルドラ・ヴォルテクス
●アドリブ連携OKです
ドクターオロチ!貴様の野望もここで潰える!
この世界から奪えるものはありはしない!
【ジャガンナート】
最終戦争か、ならば環境耐性、限界突破!ジャガンナートと化す!
蹂躙する戦者の道は、あらゆる障害を破壊し進む!
弾丸の雨など、ジャガンナートの力、止め処なく溢れる力の結界、装甲には届かない!
一度肉薄すれば、ジャガンナートは踏み潰すのみ!蹂躙の一撃で砲を折り、破壊の二撃で装甲を砕き、爆轟の三撃で機関を潰し、潰滅の四撃で跡形もなく消し去る!
この世界は一度滅びている。
だが、そんな世界でも、未来を夢見るものがいる。
俺の使命は、そんな世界に救世と破滅の破壊を齎すこと、それが貴様を倒す意味だ!
カツミ・イセ
『ドクター・オロチ。いいえ、無血宰相トビアス。あなたを追い詰める者は、手を抜かない』
…僕の神様のお告げだ。ま、そういうことなんだけど。
さて、UCでの強化は自分と…仲間の猟兵がいたら、その人にも。
これで、ドクター・オロチに事故が起こりやすくなる。弾がつまったりね?
それにしても、限界はあるにせよ何度も曲がるか。
んー、こうなったら、水流燕刃刀を伸ばして、それで弾き返したりしよう。偽装皮膚も解除して、今回は水の壁みたいにしてみるのもいいかもね。
僕に当たったとして、水の聖印による治癒があるから、常に回復はしてるから。そんに柔じゃないよ。
ツキカ・アシュヴィン
思った以上にけったいなやっちゃな。
お前みたいなのにウチらの生きる世界は好きにさせへん、覚悟しぃや!
『捷星、地を馳せる』発動、ショットガン以外の装備を全てその場に捨てて【ダッシュ】。
砲弾が何回も曲がってくる言うてもあの速度や、ウチの真横で曲がってくるっちゅうコトは無い筈。
回避方向を読まれへんよう、右や左や時々ジャンプやスライディングも交えての回避を繰り返してオロチに接近するで。
近づいてまえば、砲撃を当てるコトはできん筈。
一応、自爆覚悟で背後から砲弾ブチ込みに来る可能性だけ【第六感】で感知できるよう警戒しつつ、オロチにショットガンの【零距離射撃】を叩き込んで攻撃や!
ジフテリア・クレステッド
折角戦争に勝利して半楽隠居状態を楽しんでたのに余計なことしてくれて…!
絶対ぶっ潰すよ!
殺人スピーカー!カモン!
スピーカーが繰り出す音波の衝撃波で弾を撃ち落とすよ!
砲弾がどれだけ曲がろうが結局最後は私を吹き飛ばそうと私のところに飛んで来るわけだし、砲撃を待ち構えて音波の衝撃波の範囲攻撃で撃ち落とすようにする。
そんでもって砲撃を防いだら10kmの稼働範囲を持つスピーカーをオロチの下に向かわせて音波放出!音波に含まれた毒素でオロチを攻撃!
致死毒による殺害も狙うけど、単純に毒でデバフをかけられれば他の人たちも助かるはず。
何度も出てきた幹部級オブリビオンらしいけど、この世界をお前の墓場にしてやる…!
久遠寺・遥翔
連携アドリブ歓迎
スーパー戦車の人格が混ざってるのか。やりにくいなぁ。
けどまぁ戦車が相手ならこちらもキャバリアを持ち出さざるを得ない。
イグニシオンに[騎乗]し、[空中戦]を仕掛ける
敵の攻撃は[戦闘知識]による予測と[第六感]による反射で[見切り]
[残像]で回避しながらUCによる超高速飛行。
回避しても砲弾の軌道を曲げて追いかけてくることはわかってる。
地面にワイヤーを突き立て[地形の利用]でこちらも軌道を変えながら相手に突撃、太刀で斬り刻みついでに敵の攻撃も相手にぶつけるように動くぜ。
最後に[2回攻撃]
掌からの焔で砲弾ごと[焼却]だ。
さよならだ、スーパー戦車。今度は真っ当なわんこに生まれ変われよ。
高吉・政斗
連携&アドリブ超絶大歓迎。
■影の城に入る前に…)
あぁのワンコロ戦車ならば…あれか!UC起動だ!FECT。
各兵装(FECTも含む)を自動操縦、「味方猟兵を護衛、奴の戦車砲弾をカバーリングの様に上手く立ちまわる」自分は戦杖とM230を左右両手に二丁で攻撃だ(M230の銃撃・擲弾やFECTとCUBU騎乗、搭乗によるスーパー戦車接近攻撃及び各兵装攻撃など)
気をつけないといけないのは…
「スーパー戦車砲弾以外の戦車兵装攻撃及びスーパー戦車そのものの原始的な攻撃」を奴がしてこないかを見極め、防衛に撤する事は忘れずにしよう…防衛指定の範囲外だしね。
さてその影っぽい城にあるんだろ?…お前の御・神・体!(ニヤァ)
「ドクターオロチ! 貴様の野望もここで潰える! この世界から奪えるものはありはしない!!」
ルドラはUC《不可抗の蹂躙戦者》発動で、止め処無きジャガンナートと化していく。
「弾丸の雨など、ジャガンナートの力、止め処なく溢れる力の結界、装甲には届かない!!」
『負けるか~! わおーんっ!!』
戦場に万色の稲妻を落とし、カタストロフを疑似的に起こすドクター・オロチ。
「『ドクター・オロチ。いいえ、無血宰相トビアス。あなたを追い詰める者は、手を抜かない』……僕の神様のお告げだ。ま、そういうことなんだけど」
カツミはUC《創造主の力:白燐奏甲》を発動させ、ルドラに白燐蟲で強化を、ドクター・オロチに不幸な事故を誘発する効果を付与させる。
『わんわん、砲弾発射ぁー!!』
「させないよ!!」
スーパー戦車砲弾を伸ばした水流燕刃刀で弾き返すカツミ。
「思った以上にけったいなやっちゃな。お前みたいなのにウチらの生きる世界は好きにさせへん、覚悟しぃや!」
ツキカはUC《捷星、地を馳せる》でショットガン以外をその場に落としながら接敵する。
『撃っちゃうぞー!!』
「躱したる!!」
曲がる砲弾を左右に回避し、ジャンプやスライディングも込みでドクター・オロチへと近づいていくツキカ。
「折角戦争に勝利して半楽隠居状態を楽しんでたのに余計なことしてくれて……! 絶対ぶっ潰すよ!!」
ジフテリアはUC《殺人スピーカー!カモン!》で致死毒の音波を放つスピーカーを召喚し、音波でドクター・オロチの放つ弾丸を落としていきつつオロチ本人に毒のダメージを与えて行く。
『うげっ、苦いよー! げほっげほっ!!』
それでも弾丸を撃つのを止めないドクター・オロチ。
「行くぜイグニシオン!!」
遥翔はUC《太陽を灼く黄昏の剣》発動で速度を上げ、弾丸が曲がるより速く躱していく。ワイヤーを射出してドリフトを利かせ、軌道を変えながら接敵するキャバリアのイグニシオン。
『はやいよ!! やっぱり猟兵はやいよー!! ぐるるぅ!!』
政斗はここに入る前にUC《乱逆の狼煙》を発動させつつ、鉄鋼製可変形戦闘車FECTを含めた全兵装を自動操縦にしていた。
「あるんだろ? ……お前の御・神・体!」
自分自身は二丁で射撃しながら、自動操縦の各兵装が砲弾を受け止め……そのテクニックをコピーして108回まで曲げてこっちから射出できるようになっている。
『えっ強いな!! その兵装強いなぁ!!』
「サンキュ! ……そのままだとやられるぜワンコ!」
止め処なく射撃は続く。勿論、砲撃はそっくりそのままお返しである。
「焼却!!」
「砲撃!!」
イグニシオンの焔が砲弾を燃やし、政斗の兵装達が砲弾を潰してサポートする。場をドクター・オロチの都合の悪いように上手く掻き乱していく。
「擲弾発射! そしてお前は『何するの!』と言う!」
政斗が擲弾を投げつつ、上手く銃撃してスーパー戦車の砲口内で爆発させた。
『あぁ大事な砲口ーー!! 何するのーー!!』
さて、ルドラとツキカは味方の援護で、砲弾を落としたり弾き返したりしてもらったお陰で接敵にこぎつけた。
「この世界は一度滅びている。だが、そんな世界でも、未来を夢見るものがいる。俺の使命は、そんな世界に救世と破滅の破壊を齎すこと、それが貴様を倒す意味だ!」
「ここまで来れば砲撃を当てるコトはできんやろ? ほな……!」
『わーっ待って待って! そんなに悪い事してないよ! だから許して、ねっ!!』
ルドラは蹂躙の一撃で砲を折る。
『ひっ』
その隙に、ジフテリアのスピーカーもドクター・オロチに接近する。
「何度も出てきた幹部級オブリビオンらしいけど、この世界をお前の墓場にしてやる……!」
ジフテリアはスピーカーから毒素音波を放出させる。
「今度は真っ当なわんこに生まれ変われよ」
遥翔が乗るイグニシオンがドクター・オロチの首元まで剣を持ってくる。
『や、やめぇっ!! げふぉっ!! がはっ!!』
「どこかに毒が詰まったみたいだね」
カツミは水流燕刃刀をドクター・オロチの首元に同じく当てる。
「そろそろしまいやな!」
ショットガンをドクター・オロチに当てるツキカ。
「FECT達の一斉攻撃準備よし! ……行くぜ? ほら」
政斗は全銃口をドクター・オロチに向けている。
『がはっ……ごほっ……い、嫌だぁぁぁぁ!!!』
ルドラは破壊の二撃で装甲を砕く。
「言い残す事はそれだけか?」
『ぐはっ……や、やめ……』
爆轟の三撃で機関を潰す。
――そして、全員の一斉攻撃が始まった。
「いくでぇぇぇぇ!!!」
ショットガンの零距離射撃をぶち込むツキカ。
「僕の神様のお告げだよ、オロチがやられるまでもうまもなくだってね!」
水流燕刃刀でドクター・オロチを切り刻むカツミ。
「致死毒でそのままポックリ行けぇぇッ!!」
毒素音波スピーカーをドクター・オロチの目の前で大音量発射するジフテリア。
「今はただ全霊を以てこの空を翔ける――ラグナレク・キャリバーッ!!」
遥翔はイグニシオンの焔の剣から連続斬りを放った。
「攻撃開始!!」
政斗のFECTと他全ての兵装がドクター・オロチを蹂躙していく。
「これで……終いだっ!!!」
ルドラの潰滅の四撃で、跡形もなく消し去られていくドクター・オロチ。
――最期、ドクター・オロチは毒の関係もあってか何事も喋る事なく『オーバーキル』なまでの攻撃でぶっ倒れ……全てが終わった。影の城は一瞬にして静寂へと戻った。
「……終わった? 終わったんやな?」
ツキカはドクター・オロチを確認する。ぴくりとも動かない。
「やった、やったよ……!! 私達の日常がこれで戻ってくる!!」
ジフテリアは涙を流して喜んでいた。
「で、御神体はどこなんだろうな……? 探す?」
政斗は幾度も現れる秘密の『御神体』を探そうとしたが、あまりにも暗いので後にする事にした。
「ようやくだね……これで安寧が訪れるはず」
カツミは安堵の息をつきながら幸せを噛みしめていた。
「それにしても最期までわんこだったな、アイツ」
遥翔はイグニシオンから降りながら呟いた。
「後は……待つだけだ」
ルドラは意味深に呟きながら、決戦の完了を待つのであった。
大成功
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