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ポタクリSTEPのゴミ拾いイベント

#UDCアース

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#UDCアース


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●evilryoichiroが■■■を▲▲の看板に配置
 勉強の息抜きに「ポタクリstep 裏技」でウェブを検索していたら、今日はとんでもない収穫があった。
 ポタクリ第一作にデータだけ存在し通常は出現しない「図鑑の156番目のクリーチャー」のパスコードだ。
 このクリーチャーはポタクリSTEPにも出現していない。「姿を見た人間の精神を乗っ取り破滅させる」という設定と強さを持つ、公式側としても無かったことにしつつあるヤバい奴だからだ。
 パスコードは使い切りで「サブ垢」の方でしか取得出来なかったが、家から届くベースに配置してメイン垢でバトルしてみてその強さは分かった。

 ――こいつがあれば、この町のボスどころか全世界の頂点に立てる。

 今年もまたゴミ拾いのブーストイベントをやるらしいし、そこでこの町の連中に思い知らせてやるか。

 ――この世界の法は俺だ、とな。

●MintCaramelがJaegersをグリモアベースに配置
「皆さぁん、お集まりいただきありがとうございますぅ☆ それではぁ、わたしが視た予知をお話ししますぅ☆」
 グリモア猟兵の少女、ミント・キャラメル(眠兎キャラメル・f25338)はグリモアベースに集った猟兵達に語り始めた。
「UDCアースでぇ、オンラインゲームでUDC怪物の情報が拡散されそうなのでぇ、止めてきて下さぁい」

 ミントは浮かべたグリモアに手を伸ばし、その中から何かを取り出した――スマートフォンだ。
「ゲームは『ポタクリSTEP』というスマートフォンのゲームですぅ。1990年代から続いている『ポータブルクリーチャー』シリーズの拡張現実位置情報ゲーム版でぇ、現実の世界を歩いてクリーチャーを集めたりバトルする社会現象にもなったゲームですぅ。皆さんの中にもやったことのある人がいるかもしれませんねぇ」
 こんな感じですぅ、とミントは画面を見せる。画面はキャプチャー画像で動かないが、シリーズ馴染みのクリーチャーがUDCアースの町並みを背景に現れていた。

「このゲームは環境保全活動に連動したゲーム内イベントがありましてぇ、日本だけでもあちこちでゴミ拾いイベントが行なわれるのですけどぉ、ある町のスポーツ公園でイベント中の『ベース』というゲーム内拠点にUDC怪物を配置しようとする人がいますぅ」
 説明に合わせていくつかのゲーム画像が提示されていたが、ミントの指のスライドに合わせて人間の男性の写真が現れた。男性はスマートフォンを両手に持っている。

「この人ですぅ。良一郎という名前でぇ、この町でただ一人、複数アカウントを使ってゲームしている人ですぅ。アカウントの複数取得はゲーム性を損なうためゲーム規約違反行為となっていてぇ、この人はゲーム上の同じ色チームのプレイヤーからも鼻つまみ者となっていますぅ。

 ですけどぉ、この人もゴミ拾いはしますぅ。ゴミ拾いの成績上位報酬の能力アップブーストを得てUDC怪物を配置するためですねぇ。最高報酬のブーストで強化されたUDC怪物は、この町の人々どころか世界を破滅させる力となってしまいますぅ。なのでぇ、最高報酬を皆さんで独占しちゃって下さぁい。最高報酬ブーストの皆さんのクリーチャーなら彼のUDC怪物をゲーム内で倒して現実世界に引きずり出せるはずですぅ。

 ゴミ拾いイベントの得点を伸ばすにはゴミの大きさも量も分別も大事ですけどぉ、ゲームの拡張現実機能を使ったスポーツ公園でのクリーチャーの面白いキャプチャー画像やSNSを使ったイベントの実況など環境保全への関心を拡散させるアクションも得点が高いですぅ。このゲームを愛好しているUDC職員も何人か現地にいますのでぇ、まずは協力してゴミ掃除をお願いしますぅ。あ、スマートフォンやアカウントはUDC組織で用意してますけどぉ、やってる人は自前のでもいいですよぉ☆」

 ミントのグリモアが広がり、大きなスマートフォンを象る。画面の中にはスポーツ公園の入口が映り、スマートフォンを片手に様々な人々が集まりつつあった。
「公園とUDC怪物のお掃除よろしくお願いしますぅ☆ グリモア・イリュージョン☆ ワぁン・ツぅー・スリぃー☆」
 画面が波打ち、テレポートのゲートと化したグリモアに猟兵達が進入していく。


鷹橋高希
 青い猫ロボットが四次元空間に無数に所持しているはずの道具を一話で一つしか使わない理由。

 私のリプレイ執筆に割ける時間は金~日曜日に多くなります。
 そのため、プレイングの有効期限のシステム上、お客様のご都合が良ければ木曜日(水曜日32時30分までを除く)~土曜日くらいのプレイングがリプレイになり易いと思われます。
 また、必要に応じてプレイングを採用せずリプレイ文章を提出する可能性(断章等)があります。
 リプレイの進捗(特に、完成させられずの不受理)はマスターページで随時更新します。

 第1章:日常 『let's スポーツGOMI拾い』
 ゴミ拾いです。
 最高報酬を目指してもらいますが一般参加者とも仲良くしましょう。
 この時点では良一郎ともトラブルを起こさないよう。

 第2章:冒険 『電脳怪異降臨儀式』
 シナリオフレームの専用フラグメントです。
 良一郎がベースに配置したボスクリーチャーとのレイdゲフンゲフン闘いです。
 一般参加者は全然歯が立ちません。
 倒せるのは最高報酬ブーストを得てユーベルコードを使えるようになったあなたのクリーチャーだけです。
 ボスクリーチャーに思うままユーベルコードを撃ち込むもよし、一般参加者を狂気汚染から守るもよし。

 第3章:ボス戦 Vs. (現実世界に引きずり出したUDC怪物)
 詳細は断章での説明を予定しております。

 皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 日常 『let's スポーツGOMI拾い』

POW   :    大物なら点数高いかも? 大きなゴミを狙って拾うぞ

SPD   :    早い者勝ちだ、ささっとゴミを拾いまくろう

WIZ   :    結局必要になるし分別の事を考えつつゴミ拾いしよう

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●First STEP
「えー、ポタクリSTEPのイベントでお集まりの皆さんおはようございます! コントロール代表のマスターネーム――」
 スポーツ公園の広場でゴミ袋や軍手を携えた男性が人の輪の中で声を上げている。彼らは拡散現実位置情報ゲーム「ポタクリSTEP」内の報酬が目当てではあるものの、ゲーム運営会社の環境保全理念に賛同した者達だ。このイベントを通じ現実世界の地球環境についての問題に一歩「踏み出す」きっかけとなればウィン‐ウィンの大成功となる、拡張現実技術ならではの試みである。

「――注意事項は以上となります。不明点は私やコントロールTシャツを着た者にお尋ね下さい。それでは、ゴミ拾いもクリーチャーゲットも楽しみましょう! よろしくお願いします!」
「「よろしくお願いしまーす!」」
 コントロール代表の挨拶と共に拍手が起こり、彼らは散り散りにゴミ拾いに繰り出した。
 猟兵達も同じく――彼らと世界を守るために――ゴミ拾いを始める。
ロートフラメ・クリーガー(サポート)
「少しお邪魔させてもらうのである。」

周りの景色を楽しんだり、少し離れて他の人達を見守ったりしています。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。どんな目に遭っても大丈夫です。よろしくおねがいします!




「自分の移動がゲームの操作になるのを活かして、現実の世界でゴミ拾いであるか」
「そうです。このように端末の向く方角を変えるとゲームのキャラクターも向きを変えますし、少し先の四阿まで歩けばキャラクターも四阿のベースアイコンに向かってマップを進みます」
 ロートフラメ・クリーガー(さすらいのストライカー・f36816)はUDC職員の持つスマートフォンの画面を覗き込んでいた。拡張現実位置情報ゲーム「ポタクリSTEP」の簡単なレクチャーを受けたロートフラメはスポーツ公園を歩き始める。スマートフォンのマップを歩く相棒ポタクリは赤色のロボットタイプ。赤い装甲のウォーマシンであるロートフラメと共にゲームの世界を冒険する自身の分身だ。

(意外にゴミは落ちているものであるな。看板があっても届かぬ者には届かぬのか)
 煙草の吸い殻やビニール袋といったゴミを舗装路の脇の芝生から拾い上げ、クリーチャーキューブ――ポタクリの世界でクリーチャーを収納し携帯するアイテム――を模したゴミ袋に入れていく。
 拾ったゴミの量や地球環境保全を広めるアクションがこのゴミ拾いイベントでポイントとして加算され後にゲーム内での有利な効果を得られるのもあるが、ロートフラメはゴミが投棄されるほどに活発な人々の営みを愛おしくも感じていた。テニスコートやトラックから聞こえる掛け声や談笑は、ロートフラメの故郷で守る前に失われていたものだからだ。

「大きな赤いお兄さん、その袋はポタクリかね?」
 四阿から声を掛けられロートフラメは腰を下ろしていた老爺に顔を向けた。
「そうである。今日はゴミ拾いのイベントである」
「そういうのもあるのじゃのう。今日は日射しが強いし無理せぬようにな。何なら少々休んでいきなされ」
 ウォーマシンであるロートフラメは自身が異常を来していないと認識できているが、老爺と言葉を交わすために四阿に腰を下ろす。
「少しお邪魔させてもらうのである。ここは賑やかで良いであるな」
「スポーツもあるが、ポタクリの効果もあるんじゃろう。孫もポタクリをやっておっての。儂には良く解らんが、凄いゲームじゃ」
「そうであるか。お孫さんも今日はここに?」
「この町には夏と冬の連休だけじゃな」

 そんなありふれた雑談を交わし、話に区切りが訪れてロートフラメは立ち上がった。
「さて、そろそろ行くのである」
「そうか。身体に気を付けてな」
「ヌハハハ! 我輩は大丈夫である! お爺さんも身体に気を付けるのである!」
 赤いウォーマシンは彼らを守るため、ゴミ拾いを再開する。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルマリジーア・ホープスター(サポート)
アンニュイなハードボイルド系27歳の女探偵で傭兵。

普段の口調は気だるげ(私、~君、だねぇ、だよ、だよねぇ、なのかい?)、偉い人には 淡々と(私、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、地の利や心理を生かした奇襲や不意打ち、トリック(言動も、行動も)を重点に置いて行動。目的達成のために他者と手を組むことは有用だと考えています。依頼成功の為なら基本的に手段は選びませんが、弱者を見殺しにする選択肢は取りません。探偵稼業故、いかに苦くとも真実を知りたがります。

キャバリア出撃時は愛機の『ジャンピング・シェイド』に搭乗。
それ以外は投擲戦闘。




「坪田・良一郎。2015年度T法科大学卒業、K法科大学院修了。
 大学院在籍時に拡張現実位置情報ゲーム『ポタクリSTEP』が運営を開始し、自身のSNSアカウントを用いてマスターネームevilryoichiroでプレイ開始。その後ひと月も経たず当時のユーザー規約第2~6条における禁止事項のひとつである二つ目のアカウントを取得。
 大学院修了後に内臓疾患で入院、退院後に司法試験浪人となるも2021年度現在2回目の司法試験不合格。

 尤も『ポタクリSTEP』のプレイログを遡る限り、司法試験合格のための勉強時間が足りているとは言い難い……こんなところだねぇ」

「お見事です。我々UDC有志で調査した情報と相違ありません」
 視線の先でゴミ拾いに勤しむ、予知により判明している事件を起こす人物――良一郎についてアルマリジーア・ホープスター(短剣ほど素敵な友達はいない・f36387)は素性を調べ上げており、イベントに紛れているUDC職員とスポーツ公園のゴミ拾いをしながら言葉を交わしていた。
「探偵稼業だからね……と言いたかったけど、本名も顔も割れてるSNSにあそこまで書かれているとは思わなかった。拍子抜けだったよ。ちょっと法をかじっているからって人様を舐め腐ってるとっつぁん坊やさ、あれは」
「同感です。UDC怪物が関わらなければ彼もゲーム内の厄介者までだったのですが……」
「握り込んだ化け物は坊やの手に余る、と」
 そういうことです、とUDC職員は応えた。その化け物を完全な形でゲーム内に配置させないために、アルマリジーアは気怠さに鞭打ってゴミ拾いをしている。

「この辺りも綺麗になったし一旦休憩にしないかい? ちょっと一服……」
「このスポーツ公園の喫煙所は既に撤去されていて敷地内は全面禁煙です」
「……だよねぇ」
 クリーチャーを収納したり捕獲したりするアイテムを模したゴミ袋模様越しに中身へ視線を落とすアルマリジーア。
「流石に酒とは言わないけど、飴やガムとかでも……ほら、私のユーベルコードは解るだろう?」
「それでしたら、のど飴ならあります。イベント後にコントロールを中心としたプレイヤー有志の打ち上げが駅前のお店であるそうですから、事態解決が迅速に済めば混ぜてもらって呑みましょうか」
「それならイベントの間は喉を労ろうかねぇ」
 口寂しさをのど飴で凌ぎながら、アルマリジーアはスポーツ公園に似付かわしくないゴミを拾っていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

城田・紗希
なるほど、ゴミを拾えばゲームが強くなる(頷いた)
……どういうこと?(頷いたけどわかってなかった)

まぁ、どういう意図であれ、ゴミを拾えば良いんだよね?
全部隊しゅつげーき!ポイ捨てされたゴミを拾ってきて!
あ、落ち葉とか枯れ枝は土に帰るからそのまま放置するように!
あと、燃えるゴミと燃えないゴミを混ぜないように!
さて、私も可能な限りはゴミ拾いしなきゃ。(スタート&集合地点を拠点に、体力任せのゴミ拾い&ゴミ運びしようと)

あ、職員さん、アプリの入ったスマホ貸してくださーい(自前のはメモリいっぱい)
アプリ無しでゴミ拾いしても、あんまり意味がない……んだっけ?




「なるほど、ゴミを拾えばゲームが強くなる」
「その通りです」
 城田・紗希(人間の探索者・f01927)は頷いてみせた。
「……どういうこと?」
「頷いたように見えましたが? このゲームをプレイされているのでは……?」
「やってないです。スマホのメモリいっぱいでインストール駄目でした」
 はあ、と紗希と話をしていた若い女性UDC職員が返す。紗希は今をときめく女子大生だというのに――もしくは「らしく」――スマートフォンを使いこなせていないようだった。
「アプリ無しでゴミ拾いしても、あんまり意味がない……んだっけ?」
「全くの無意味となるでしょう。ゲームアプリ内でUDCを倒して実世界に引きずり出す手筈ですので」
「じゃあアプリの入ったスマホ貸してくださーい」
 どうぞと渡されたスマートフォンのアプリを起動し、最先端のゲーム体験に感嘆する紗希はUDC職員から基本の手解きを受けてイベントの参加登録を済ませたのだった。

「ゴミ拾いなら……人海戦術! 全部隊しゅつげーき!」
 紗希がまるでポタクリ――ゲーム内の相棒に指示するように人差し指を立てた手を振るうと、指し示す先に向かってプラスチックの結合ブロック玩具が飛来し組み上がりながらアスファルトを駆けていく。四つのタイヤの上に圧縮機構と運転席。フロントガラス代わりの透明ブロック越しには人型のブロックがハンドルを握っていた。
 塵芥車と清掃員を模した結合ブロック玩具の「おもちゃ兵隊の行進」――紗希のユーベルコードは次々とゴミ収集に乗り出し、スポーツ公園のゴミを集めていく。
「さて、私も可能な限りはゴミ拾いしなきゃ」
 紗希とUDC職員もゴミ挟みとゴミ袋を使って集合地点から離れ過ぎない範囲でゴミを拾い始めた。

 程なくゴミ収集を終えたブロックが紗希の元へ戻ってくる。
「燃えるゴミはこっちの袋、燃えないゴミはこっちね。混ぜないように」
 分別も滞りなく終わり、紗希とUDC職員の足元には女子大生が二人で収集するには気合入り過ぎと言えるほどのゴミ袋が固まっていた。
「凄いですねー。お二人はこういうのが本業だったり?」
 公園を一周してきたと思われるルートから来た、ゴミ袋を携えたコントロールTシャツの男性が目を丸くして紗希達に尋ねる。
「それなりに……ですかね」
「この位置情報ゲームの界隈って思いも寄らぬ分野の『ガチ勢』がいますからねー。今日はゴミ収集車のラジコン作ってみた人も来てるみたいです」
「へ、へぇ~……」
 これ以上ツッコまれると……思った紗希だが、男性のスマートフォンが――そして紗希達のもほぼ同時に通知を受けて振動し、それぞれ画面を見る。
「終了の時間ですね。コントロールにゴミ袋を持って行って集計と登録を……お二人は結構な量なので、ここで私がやりましょうか」
 男性はタブレット端末を取り出し、表計算アプリを立ち上げて紗希達のマスターネームの照合と収集量を入力していく。集計のために設営されたテーブルに集まる参加者は紗希達の収集量に驚嘆していた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『電脳怪異降臨儀式』

POW   :    特殊な舞踊や寝ずの番を行う。

SPD   :    小道具の調達や奇怪なコードの打ち込みを行う。

WIZ   :    召喚術式の解読や魔術儀式の詠唱を行う。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●OverSTEP
「えー、皆さんお疲れ様でした!」
 お疲れ様でしたー、と返事が響く。
「ポタクリSTEPのゴミ拾いイベントはこれで終了となります。集計結果は運営に報告しましたので、間もなく報酬のブーストアイテムが配布されると思いますが、私達コントロールとしては大きな怪我もトラブルもなく終えられてホッとしてます。いやーしかし今回は遠くからお越しの方もいまして、最高報酬総浚いの働きをされていまして、地元勢としてはありがたいというか申し訳ないというか手加減してくれというか……」
 どっ、と笑いが巻き起こる。その笑いは最高報酬総浚いを為した猟兵達からも零れたものだ。
「とにかく、皆さん本日はお集まりいただきありがとうございました! イベントとしては以上となりますが、この後打ち上げ会もありますので、事前に申し込まれた方はよろしくお願いします。なお若干名キャンセルで席が空いておりますので、今から参加されたい方はコントロールにお集まり下さい。またイベント開催が決まりましたらよろしくお願い致します! 改めて本日はありがとうございました!」
 拍手が巻き起こり、それが止むと人々は散り散りに動き出す。設営の片付けを始めるコントロール。お疲れ様でしたと談笑しながら公園を去る、あるいは手に入れたばかりのブーストアイテムを使ってポタクリ収集やバトルに精を出すプレイヤー達。
 ちょっとした非日常の冒険が終わり、あるべき日常と未来に向けて時が進む。

 ――最高ブーストは余所者に浚われてただ疲れただけ。ワロエナ杉ワロタ。

「「は?」」
 プレイヤーの数人から声が上がると同時に数人のスマートフォンが通知を受け取る。

『evilryoichiro32が■■■でスポーツ公園案内板を攻撃』
『evilryoichiro32が■■■であなたの○○を撃退』
『evilryoichiro32が■■■をスポーツ公園案内板に配置』
『■■■の配置されたベースが近くにあります』

 文の一部が読めない文字となった通知をタップしたプレイヤー達は見てしまう。そこに居てはならないポタクリの姿を。
 姿を見た人間の精神を乗っ取り破滅させる、図鑑の156番目「だった」クリーチャー。

 その姿は「化け物」の名に相応しい球状の蠢く肉塊だった。

「はあ!?」
「マスターはevilryoichiro32……ってやっぱあいつかよ」
「これは駄目だ。完全に一線超えてる」
「今通報したからな。こんなだから試験受かんねーんだよ」

「この世界の法は俺だ。養分の分際で口を開くな」

 激昂したプレイヤーの一人がevilryoichiro――良一郎に殴り掛かろうとした。暴力沙汰は流石にまずいと感じた他のプレイヤーが止めに入るが、殴り掛かろうとしたプレイヤーは呻き声を上げて崩れ落ちた。そして他のプレイヤーも、近くを通り掛かったランニングの一般人までもがその場に倒れ伏していく。

「これがUDC……! 猟兵の皆さん、ブーストアイテムを使って下さい!」

 自身が狂気に耐えるので精一杯といった張り詰めた声でUDC職員が叫び、猟兵達はブーストアイテムをタップする。
 すると、肉塊と対峙する自身の相棒ポタクリのヒットポイントやスキルポイントのゲージの下に新たなゲージが現れた。

 ゲージの略称は「UC」。このゲージが溜まって行なえる行動に察しが付かない猟兵はいない。

「画面のタップやスワイプ、ロングタップを駆使してゲージが溜まるまで攻撃を凌いで下さい! そのポタクリ――いや、UDCにポタクリの攻撃やスキルが効くとは思えません! ですがゲームの『埒外の力』なら……!」

 だが、ゲージが溜まるのを待つ間にもUDC怪物の狂気は拡がっていく。相棒ポタクリに効果的な攻撃型ユーベルコードがなかった猟兵なら、ゲームではなく現実のUDC職員に力添えをしてUDC怪物の狂気汚染に対処するのも一つの手だろう。

「俺はお前ら養分とは違うんだよ! 俺に楯突いた不敬罪で死刑だ!」

 現実世界を危機に晒す拡張現実に立ち向かうため、猟兵達はスマートフォンのカメラをスポーツ公園案内板に向けて相棒ポタクリと共に歩き出す。
アリス・セカンドカラー(サポート)
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい♥

ヴィジランテの説明と初期UCを根拠に技能値100以上の技能はUC並に鍛え上げたと主張。
サポートとして狂言回し。あると便利な舞台装置、高い幸運の技能で御都合主義を押し通すデウス・エクス・マーキナー。

己の裡の世界観を瞬間的に切り替える魔術的パラダイムシフト(瞬間思考力)をコンセプトとする混沌魔術(多重詠唱結界術)の使い手。既存の技術を実在フィクション問わず借用(Sampling)し組み合わせ(MIX)自作(DIY)することで白兵戦、魔術戦、諜報戦とマルチに動けます。

依頼の成功を大前提に、あわよくば己の欲望を満たそうとするかも?
えっちなのうみそおいしいです♥



●幕間: AliCE IN THE HOLE
 拡張現実位置情報ゲーム「ポタクリSTEP」内に現れたUDC怪物と猟兵達の相棒ポタクリが交戦に入ろうとしており、その状況に横槍を入れようとする者がこの場にいる。UDC怪物を所持したアカウントの他にも複数のアカウントを所持する男――良一郎だ。
「お前らがそいつに構ってる間に俺は一方的に殴らせて貰うぜ! 稼がせろよ養分共!」
 当然のように両手にスマートフォンを持つ良一郎。猟兵達はUDC怪物の相手で手一杯で、そこを一方的に攻撃されては猟兵達のジリ貧は確実だ。この男を無力化するには猟兵達の手札が足りていなかった――わけではない。

 始めから手札は伏せられていたのだ。絶対的な結界の下にハートのエース――アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト艶魔少女・f05202)が。

『こんにちは。そしておやすみなさい、お兄さん』
 突然頭の中に響いた少女の声に狂気に呑まれつつもハッとした良一郎だが、その身体は既に麻痺して仰向けに倒れていた。鈍い音を二つ立ててスマートフォンも落下しレンズが天を向く。良一郎の頭の上には傘がハート型のキノコ――ユーベルコード「強制共生弾」が生えており、これがアリスの声を聞かせ、そして身体を麻痺させたのだ。

 スマートフォンの傍らにアリスの華奢な脚が降り立って赤い瞳が良一郎を見下ろす。
 良一郎の瞳にアリスがどのように映っていたかは分からないが、ゲームから良一郎が降ろされてプレイヤーが猟兵達のみとなったことだけは確かだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

高宮・朝燈(サポート)
『オブリ解析…バール先生、あいつを止めるよ!』
 妖狐のガジェッティア×電脳魔術士、9歳のませたガキです。
 普段の口調は「ちょっとだけメスガキ(私、あなた、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、機嫌が悪いと「朝燈スーパードライ(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは、レギオン>お料理の時間>その他と言った感じです。レギオンで出てくるガジェットはお任せします。補助的な役割を好みますが、多少の怪我は厭いません。オブリは小馬鹿にしますが、味方には人懐っこくなります。なお、エンパイアの上越辺りに母方の実家の神社があります。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●攻撃命中, 残りHP: 60%
 妖狐の少女、高宮・朝燈(蒸気塗れの子狐・f03207)は騎乗する足と顔の付いたグラス型ガジェットスーツ――バール先生とスマートフォンを一本のケーブルで接続した。UDCアースの最新技術の結晶とも呼べるスマートフォンはこの世界での20世紀初頭のヨーロッパを思わせる蒸気機関であるバール先生と難なく接続される。亡き父譲りの魔導蒸気機械技師――ガジェッティアである朝燈には朝飯前の事だ。
 バール先生には既に別のタッチパネルが接続されており、そこからアクセスするのはスマートフォンの拡張現実位置情報ゲーム「ポタクリSTEP」の世界。バール先生のアームに持たせたスマートフォンのレンズをスポーツ公園案内板に向けさせるとエラーデータの反応が検出される。朝燈の指はリズムゲームの様な軽快さでタッチパネル上を躍りエラーデータ――UDC怪物の解析を進めた。
「オブリ解析……完了! バール先生、こいつを止めるよ!」
 朝燈の声に応えるようにバール先生が蒸気を上げながらスマートフォンをタップしUDC怪物とのバトルに移行する。

 バール先生を思わせる蒸気機関式ゴーレムロボットが朝燈の相棒ポタクリだ。ゴーレムロボットはスポーツ公園案内板の前で蠢く肉塊状のUDC怪物に果敢に向かい、肉塊から撃ち出される触手攻撃とダメージレースを演じている。ゴーレムらしく防御力に優れた朝燈のポタクリだったが、肉塊がまるで成長しているかのようにダメージレースは劣勢へと傾いていった。
「まだまだ! ここでレギオンガジェット行くよ!」
 朝燈はスマートフォンを手に持っていないが、タッチパネル内の電脳空間上に完全に同期された仮想スマートフォンを構築して操作していた。声に出した通り「UC」のゲージをタップし、仮想スマートフォンを囲む丸を描くように指を滑らせると相棒ポタクリのカットイン演出が入り、ユーベルコード「レギオンガジェット」が発動した。朝燈の指の軌跡に次々と小さなガジェットロボが実体化し、ゲームの中に飛び込んでUDC怪物を攻撃し始める。
 急な全方向からの侵攻に驚いたように震えた肉塊だったが、次々とガジェットロボを迎撃していく。しかし565体にも及ぶ「レギオンガジェット」の総攻撃で本体に到達する個体が少ないはずもなく、ダメージレースの主導権はすぐに朝燈に渡った。

成功 🔵​🔵​🔴​

嘉納・武道(サポート)
シルバーレイン世界で接骨院を営む三十路男。
幾度の死闘を潜り抜けて来た元能力者にして現猟兵。

表向きは寡黙な性格。
根は情に脆い熱血正義漢。
己に厳しく他者に甘い。
道を窮めようとする者特有の知識の深さと探求心を持つが、
専門外の事には若干常識が怪しい時がある。

戦闘は[体勢を崩す][グラップル][足払い]を用いた近接格闘主体。
敵からの攻撃は[受け流し][武器受け]で対処。
UCは活性化した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず目標
完遂の為に積極的に行動します。

長年の修練の過程で鍛え上げた身体は、ナチュラルサイボーグと
言っても過言ではない発達をしている。

●上記を含む、他の言動・行動はマスターに委ねます。



●攻撃命中, 残りHP: 20%
(ゲームの進歩には目を見張るものがあるな。自身の運動やゴミ拾いがゲームに反映されるのは素晴らしい事だ)
 嘉納・武道(柔道整復師にして青龍拳士・f36325)は自身が生まれ育ち戦い抜いた世界によく似た地球――UDCアースの拡張現実位置情報ゲーム「ポタクリSTEP」に感嘆していた。
(「ディスティニーサーガ」もこうであってくれたら良かったのだが)
 武道には自身が学生時代を過ごした地球――シルバーレインでも世界を守るためにプレイせざるを得なかったゲームがあった。MMORPG「ディスティニーサーガ」である。第一期生として卒業した母校・銀誓館学園の同窓生や後輩達と共にパソコンのモニターに向かった日々。ファイナルクエストを攻略するため、四年掛かると言われた三次職への転職を目指し椅子に身体を預け指だけを動かし続けた地獄の一週間。それでも掛け替えのない青春の一ページであった。

 あの日に握っていたマウスより少し大きい程度のスマートフォン。そのレンズをスポーツ公園の案内板に向けると画面には肉塊のUDC怪物が映り、自身のゲーム内の相棒である格闘技使いのポタクリがバトルを挑もうとしていた。
 自身が柔道家である武道は的確な操作で相棒ポタクリにも肉塊の触手攻撃を受け流させ、近接格闘攻撃を入力して「UC」のゲージを溜めていく。しかし肉塊から放たれた触手はポタクリの腕を取り、武道自身にも神経に殺気を流し込まれたかのような感触が走る。ゲージが溜まり切るのと肉塊の本命を喰らうまでの入力受付の猶予は120分の1秒もないだろう。だが殺気を読み切った武道はゲージが溜まった瞬間にユーベルコード「竜巻背負い落し」の入力を成功させていた。

(理解出来ないって顔をしているな? 俺に触れるって事は――)
 武道の分身である相棒ポタクリは取られてない方の拳を上向きにUDC怪物に叩き込んだ。腕を伝い拳から螺旋を描いて飛翔する青龍の気が重量感のある肉の塊を宙に浮かせ、腕を取っていた触手が緩む。その瞬間に腕を抜いて肉を掴み――。

(――投げの間合いに踏み入ったって事だ)
 背負い投げで地面に叩き付けた。現実世界では何も起きていないが、スマートフォンの中では大量の土埃が舞い上がり、UDC怪物のヒットポイントのゲージが大幅に赤色に変色していた。
 武道はスマートフォンを介さずにゲーム内でUDC怪物が倒れ伏しているであろう地面に視線を落とす。最早完全に電脳空間内の殺気が見えており、現実世界に引きずり出すのも時間の問題だろう。進歩しているのはゲームだけではないのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

城田・紗希
これ強くなってるの!?(埒外の力を使える、が平常すぎて強化と思ってない)
でも悪い人を退治するためにも戦うしか無いんだよね!?
乱戦遊戯、戦場を指定!行け、えっと…えっと……(攻撃指示の操作をするも、相棒の名前考えてないので決めきれず)
……とにかく行っけー!(名付けを諦めて、適宜戦場や攻撃を指示する操作)



●攻撃命中, 残りHP: 0%
「え、これ強くなってるの!?」
 城田・紗希(人間の探索者・f01927)はスマートフォンの画面を見つめて首を傾げた。画面の中で化け物と対峙するのは、紗希の相棒である人面蕪のポタクリ。その全身は輝きを放つようなエフェクトを身に纏っている。
「これで戦うしか無いんだよね!? えっと……えっと……」
 肉塊の化け物が膨らみ、搾り出すように細長い触手状の肉塊を撃ち出した。触手は人面蕪を貫き、画面上部の「HP」を示すような青いゲージが三分の一程度赤色に変わりスマートフォンが振動する。その振動は視界を明滅させるほどの刺激となって紗希の神経を走り抜けた。
「うぅっ!? これはまずいっ! えっと、乱戦遊戯! 戦場を指定!」
 一杯となりボタン状に変化した「UC」のゲージをタップすると、続いて戦場として指定する物品の選択を求められる。紗希はスマートフォンのレンズを自動販売機に向けて画面をタップし、さらに肉塊の後ろにあるスポーツ公園案内板をタップした。

 相棒ポタクリのカットイン演出が入り、ユーベルコード「乱戦遊戯」が発動する。人面蕪は肉塊から繰り出される触手を躱しながら自動販売機に駆け寄ると、触手にボタンを押させるようにその身を翻す。すると、自動販売機から機関銃を思わせる勢いで飲料が撃ち出され肉塊に次々と命中し、肉塊のヒットポイントゲージが削り取られるように赤く染まる。よろめいたように震えて触手を差し戻す肉塊に対し、人面蕪は自動販売機自体を持ち上げて叩き付け追撃した。無論これらはスマートフォンの画面内――ゲームの中での乱戦。現実では自動販売機は直立不動の稼動中である。
 自動販売機を撥ね除けた肉塊は人面蕪に向けて再び触手を伸ばす。人面蕪はスポーツ公園案内板を引き抜き、迫り来る触手を斬り捨てながら肉塊の懐に潜り込み案内板を振り抜いた。その一閃で肉塊のヒットポイントは赤色に染まり切り、呻き声とも悲鳴ともつかないくぐもった音を発しながら黒く変色し、地面に染み込むように消えていった。

 プレイヤーの勝利を賞賛する演出が流れ、報酬入手のメッセージが表示される。だが、存在してはならないクリーチャーであるUDC怪物はヒットポイント――ゲーム内に存在する力を失ったに過ぎない。
 舞台を現実世界に移しての連戦に備え、スポーツ公園案内板を注視しながら猟兵達は戦闘態勢を整える。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『ムボウちゃん』

POW   :    千の貌は鏡のように
【伸縮する腕と鉤爪】が命中した敵から剥ぎ取った部位を喰らう事で、敵の弱点に対応した形状の【肉塊のような化物の姿】に変身する。
SPD   :    ムボウちゃん大変身!
【人間としての姿と皮】を脱ぎ、【悍ましい肉塊の化物】に変身する。武器「【伸縮する腕と鉤爪】」と戦闘力増加を得るが、解除するまで毎秒理性を喪失する。
WIZ   :    嘯く聲
自身が装備する【無貌の孔】から【悍ましい囁き】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【発狂】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠レン・デイドリームです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●STEP away
 猟兵達はゲーム内のUDC怪物のヒットポイントを削り切った。拡張現実世界から放たれる狂気は薄れつつあり、この場にいたUDC職員達はスポーツ公園の封鎖や事態隠蔽処理のため外部に連絡を取ろうと歩き去っていく。

「あっ、皆さんもしかして『ポタクリSTEP』のイベントですかぁ?」

 UDC職員達と入れ替わるように猟兵達に向けて声が掛けられた。十代後半の少女の声だ。その手にはスマートフォンを持っており、ゴミ拾いイベントに参加しに来たプレイヤーを思わせる。

 だが猟兵達は知っている。既にこのスポーツ公園内の一般人は昏倒するほどの狂気に中てられており、今ここに居られるのは猟兵達と――ゲームから引きずり出された――UDC怪物だけだ。

「あれっ、もしかして終わっちゃってますか? 残念~。次の大量発生デーのためにブースト欲しかったなぁ~」
 スマートフォンを鞄にしまった少女は掌を顔に当てる。次の瞬間その可愛らしい顔はスマートフォンのように掌の上に乗っており、「取り外された」顔の跡から覗く少女の中身には名状しがたい何かが蠢いていた。

「せっかくここまで来たので、ここのベース奪らせてもらいますね☆ 対戦よろしくお願いしまぁす☆」
 ゲームでの対戦を挑むように軽い挨拶が掌の上から猟兵達に向けられる。しかしこれはゲーム上の拡張現実ではなく現実世界の闘いだ。UDC怪物との闘いに敗北は勿論、敗北を嫌っての放棄も許されない。

 UDCアースというたった一つの「ベース」を巡るバトルが始まる。
ミルディア・ディスティン(サポート)
「サポート?請われれば頑張るのにゃ!」
 UDCでメカニックして生計を立ててるのにゃ。
 『俺が傭兵で出撃して少し足しにしてるがな?』
 ※自己催眠でお人好しで好戦的な男性人格に切り替わりますがデータは変わりません。

 ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
 痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
 公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。むしろ積極的に助ける方です。
 記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。




「男の人の人格で戦うアイデアは面白かったけど、残念だったね~」
「にゃ……ぁ……!」
 少女――ムボウちゃんの細腕はゴムのように伸び、ネイルを飾ったしなやかな指はそれ自体が鉤爪と化してミルディア・ディスティン(UDCの不可思議メカニック・f04581)の身体に食い込んだ。ミルディアの纏う特注のオーバーオールは無数の鉤裂き傷が刻まれ血が滲んでおり、新たな傷が血の華を咲かせミルディアは呻いて身体を震わせる。ムボウちゃんは口――があるはずの顔の孔の中に鉤爪で剥ぎ取ったミルディアの血肉を放り込んだ。
「むぐむぐ。この味は……痛いのが気持ちいい人なんだね~。じゃあ、死んじゃうくらい気持ちいいの行ってみよっか☆」
 ムボウちゃんの少女の姿は溶け落ちるように崩れていき、つい先程まで「ポタクリSTEP」内で戦っていた「図鑑の156番目のクリーチャー」の如き肉塊の化け物に変化する。肉塊からは無数の鉤爪状の触手が生え、瀕死のミルディアに殺到した。
「にゃぁぁぁ! 助けてご主人さまー!」
 ムボウちゃんの味覚の通り痛みに性的興奮を覚えるミルディアではあるが、その痛みが命に関わるとなれば生存本能が上回るのは生命体の埒外たる猟兵であっても必然だ。故にミルディアは助けを呼び、それに応えて喚び出されるのがミルディアを護衛する騎士――ユーベルコード「ご主人さまの加護」である。
 喚び出された騎士は好戦的な男性の人格。ミルディアも自己催眠で用いる人格だ。しかしこの騎士は鉤爪を受けても性的興奮に怯むことはなく、むしろ勇猛果敢に触手を薙ぎ払いながら肉塊に一撃を叩き込んだ。肉塊は黒く変色し地面に染み込むように消えたが、離れた位置に少女の姿で地面から生えてきている。
「これは分が悪いかな~。撤退しよ~☆」
 生えながらムボウちゃんは走り去り、騎士はミルディアの介抱を始めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

エステル・リンティネン(サポート)
別の世界から迷い込んだ、ミステリアスな雰囲気のする女性です。
猟兵として様々な世界を旅をして、元居た世界に帰還する為の方法を占い師をしながら探しています。
普段は異世界出身である事を隠していて、「記録喪失で小さい頃の記録は無くしている」と説明して誤魔化しています。
性格としては大人しく落ち着いていて、丁寧口調で話しかけます。
表向きの仕事として占い師をしているので、それにあった行動をして貰えると嬉しいです。
戦闘では魔法を使って戦いますが、状況によって剣でも戦うことが出来、状況に合わせて剣と魔法を切り替える戦法を取っています。




 拡張現実位置情報ゲーム「ポタクリSTEP」内でベースと呼ばれる拠点となっているスポーツ公園の四阿で、エステル・リンティネン(旅する占い師・f08918)は卓上にクロスを広げ、スマートフォンを片手に尋ねてきた少女――ムボウちゃんを占っていた。タロットのシャッフルを終え、手の中にまとめたタロットの上からクロスの上に展開を始めようとしたその時。

「お姉さんごめん、占う内容変えていいかな? 『お姉さんが死ぬかどうか』に」

 ムボウちゃんの手が鉤爪と化してエステルの手を抉り、痛みに取り落としたタロットが数枚スプレッドのように絵柄を見せる。「魔術師」を取り囲むように「死神」「悪魔」「塔」と強い負のメッセージを感じさせる絵が並び、しかも一枚ずつしかないはずのそれらは複数枚で「魔術師」を囲み、エステルの手から滴る血に染まっていく。
「うわぁ、おどろおどろしいカード。これは死んだね☆」
 ムボウちゃんの肉体は少女の姿を辞め、肉塊の死神とも悪魔ともつかない異形へと変わる。しかしエステルは顔色一つ変えずタロットの血を拭った。

「この結果ですと……『これに集いし精霊達よ、力を開放し敵を滅ぼせ』」

 エステルの拭ったタロットは、その全てが「剣」に変わっていた。その刹那、タロットの絵柄の剣――ユーベルコード「封印されし力の開放」は竜巻のように現実世界に吹き荒れ、ムボウちゃんを無数に切り刻んだ。

「占いの内容を変える、『負』の気の占いをする……どちらも禁忌です。占いとは未来を紡ぐものなのですから」
 依頼主のムボウちゃんが姿を消した後、エステルが最後にクロスに開いたタロットは「世界」だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

高柳・源三郎(サポート)
旅芸人一座の座長、それが高柳源三郎じゃ!!(まだ零細なんじゃがな......)。
性格は酔いどれおやじじゃが旅芸人一座の座長なので本番(戦闘)では酔いが殆ど覚めて戦うことが出来るんじゃ。
武器である【不思議なたぬき人形「はな」】【暗殺用たぬき人形「たろう」】を使いまるで踊りや人形劇をするかのう様にユーベルコードを使い戦うのじゃ。時々【竜珠】に封じ込めてある骸魂・八岐大蛇に乗っ取られて暴れて回ってしまうんじゃ。
情報収集は芸をして道行く人の足を止めて人達の噂話を聞けば集められると考えてとるんじゃ。
宴会技能が高いので戦場で宴会をするんじゃ。
口調は(わし、~殿、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)です。




「……おじさん、何してるの?」
「見りゃ判るじゃろう、宴じゃ」
「お花見の季節はもう終わったよ?」
「花見とは言うとらん。酒があればそこが宴会じゃからな」
 事件の影響とは言えど人のいないスポーツ公園で酒盛りを敢行する高柳・源三郎(幕府公認?の飲んだくれ野郎な旅芸人で座長・f15710)の姿には流石にムボウちゃんも足を止めざるを得なかったようだ。
「お嬢ちゃんもどうじゃ? 『高柳会』は老若男女来る者拒まずじゃ」
「アルハラかなー。そんなに呑んでたら『急性アルコール中毒』で死んじゃうよ?」
 ムボウちゃんは顔を取り外し、その跡から悍ましい囁き声で源三郎を「急性アルコール中毒」に誘う。
(お嬢ちゃんは呑んでくれんか。残念じゃが……これも何かの縁じゃ。お嬢ちゃんには別の『高柳』をやろう。顔を嵌め直すがよい)
 囁き声を掻き分けて――否、直接意識に呼びかけてくる源三郎の声にムボウちゃんは言われるがまま顔を戻した。その時、もそっとした毛の塊が指先に触れる。
「別嬪さんになったのう。そのスマートフォンで見てみるがよい」
 ムボウちゃんはスマートフォンの内側カメラを立ち上げる。

 画面に映ったのは、源三郎とお揃いの立派な太い繋がり眉毛だった。

「ええええちょっとこれはダメでしょおおおお!?」
「はっはっは! これでお前さんも、わしと同じ高柳じゃ!」
「無理無理無理! ちょっとトイレで落として……あ痛った!」
 駆け出そうとしたムボウちゃんだが、足に激痛が走り動けなくなる。
「『高柳会』は痛風持ちが多くてのう。お洒落も大切じゃろうが、歩き回るゲームなんじゃからせめて歩き易い靴を履いたらどうじゃ?」
「誰のせいっ……ああもう、一旦人間の姿やめる!」
 少女の姿を解いて、どろりとした肉塊状になりながらムボウちゃんは地面に溶けて逃げて行った。

 源三郎のユーベルコード――呑んだくれの集団「高柳会」、去る者追わず。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)

ヤドリガミの「本体が無事なら再生する」特性を忘れて、なるべく負傷を避けつつ戦います。
オブリビオンに止めを刺すためであれば、猟兵としての責任感が勝り、相討ち覚悟で突撃します。
でも負傷やフレンドファイヤ、代償は避けたいお年頃。




「なんか凄い眉毛の子が来たなぁ……」
 ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)は立派な太い繋がり眉毛のムボウちゃんと目が合った。
「見るなーっ!」
 ムボウちゃんは顔を取り外して悍ましい囁きを放ち、ティモシーを発狂させて見られた事実を――ティモシーの存在ごと――消し去ろうとする。
「ぐっ……! だが……この波長……見切った!」
 ティモシーは怪鳥音を上げ、何もない空間に正拳突きを放つ。その瞬間、囁き声は消えた。
「何!? 何が起きたの!?」
「『UDC神拳:逆位相キャンセリング』。ユーベルコードに対し逆位相の衝撃波や魔力を放ち相殺する組織秘伝の徒手武術によるユーベルコードです」
「なるほどー。で、秘伝をUDC怪物の私に教えていいの?」
「あ」
 ティモシーのポンコツ疑惑が深まる音がした。
「それよりユーベルコードを相殺できるなら、私のこの眉毛! あと痛風! これも相殺できない?」
「地毛じゃないの?」
「そんなわけないでしょ! これもユーベルコードでやられたの!」
「うーん……その瞬間を見たわけじゃないから難しいかも」
「……組織秘伝の割にはポンコツじゃないかなぁ、それ」
 その後、ティモシーはムボウちゃんが受けたユーベルコードの相殺を試みるものの成功せず、最後までポンコツ疑惑は拭えなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

花咲・翁(サポート)
一人称は我で、罪人だと判断したならば、善悪関係なく、なんの躊躇もなく、裁きを与えますが、望まず罪人になった相手なら、情状酌量の余地が有ると判断し、チャンスを与える一面もある




「……問おう。ゲーム内の不正なデータを装い、ゲームの秩序を乱し人間関係に不和を起こさせたその罪に弁明はあるか?」
 スマートフォンを手にするムボウちゃんの前に立ちはだかったのは花咲・翁(魔天牢の看守長・f33065)。
「ありませーん。自分が楽しいのが最優先なのは私も人類も同じでしょ。だから良一郎君も私の手を取ったんだよ」
「……そうか。ならば情状酌量の余地は無いな。貴様を断罪する」
 翁は閻魔帳を閉じ、背負った棺桶――魔天牢の門にネクロオーブを嵌め込んだ。
「……看守権限……地獄から浄化の炎を掲げ、進軍せよ……!!」
 翁の宣告――ユーベルコードに従い、重々しく開く魔天牢の門から現れるのは蒼き獄炎を噴く死霊蛇竜。そしてそれに跨る死霊竜騎士116騎の「獄炎の十字軍」。
「……っ!?」
 しかし、その十字軍の間を縫って伸びてきたムボウちゃんの鉤爪が翁を掠めた。
「この味は……あれ、もしかしてお兄さん、これ私が望まずにこういうことさせられてたなら赦してくれるんだ? じゃあ――」
「……我に刃向かい猶そのような……往け……!」
 獄炎の十字軍は罪人――ムボウちゃんを取り囲み、蒼き獄炎に包む。炎が消えたその跡には何も残っていなかった。
「……まだ逃げ延びているな。顔を変えようが、名を匿おうが、我は罪人を逃しはしない……看守権限……この地を獄炎の城塞で囲め……!」

成功 🔵​🔵​🔴​

マロン・ビネガー(サポート)
◎連携・アドリブ歓迎
知的好奇心旺盛で少し不思議+ひんやり系な性質の僕っ子。思考は理系寄り
戦場ルールと他者の意志は尊重する方
現地住民や先輩には「礼儀作法」で丁寧な対応を心掛ける

◆戦闘傾向
エキセントリック+トリックスター
属性魔法や精神攻撃/誘惑、地形の利用等で撹乱するタイプ

主な得物は蓬莱の玉枝orレイピア、弩

技能は主に「天候操作」、
特に雨・雪系を好む

攻撃系UCに合わせて「電撃」+「貫通攻撃」、
回復系UCに「浄化」を載せる等

勝利の為なら代償・取引系UCも躊躇いませんが
保護対象や共闘する方々を攻撃に巻き込む事は極力避けます
必要なら「結界術」等で防御、場所感知等
臨機応変に支援行動も可

後は基本お任せです




「なんか凄い燃えてるんだけど……さっきのお兄さんの炎だよね、これ」
 スポーツ公園を取り囲む蒼い獄炎の壁の前でムボウちゃんは佇んでいた。
「僕で良ければ消火するよ」
 少女の声に振り向いたムボウちゃんが見たのは、蓬莱の玉枝を掲げたマロン・ビネガー(夢幻の恋人・f37213)の姿。雨乞いにも似たマロンの天候操作能力は、獄炎の真上だけに――銀色にも似た――雨を降らせ、炎を縮めていった。
「ありがとー、これで逃げれるよ。お礼に……死ンデ?」
 ムボウちゃんの少女の姿が解け、肉塊の化物に変化する。しかしマロンは一切の反応を見せない。後は肉塊から伸びる腕と鉤爪が雪女を思わせるほど色白で小柄な少女を引き裂くだけ――。
「お礼は受け取れないよ」
 マロンの言葉と共に季節外れな寒風が吹き抜けた。その寒さは鉤爪付きの肉色の腕を一瞬で凍り付かせるほどだった。
「オ……ォ……!」
 肉塊から氷を振り払おうとする呻き声のような音が響くが、肉色の腕の凍結は本体への進行を止めない。先の寒風を始めとした冷気の流れがあるからだ。その流れを作り出したのはマロンのユーベルコード「永久なる氷気の楔」である。
「オオオォ……!」
「その氷楔からは逃げられないよ。でも氷だからね。春になれば解けるよ?」
 氷楔は凍り付いていく肉塊をクリーチャーキューブ――ポタクリの世界でクリーチャーを収納し携帯するアイテム――を想起させる立方体の形状で閉じ込めて。

「次の春になれば、多分ね」

 不正を働いた怪物は、凍結されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年07月17日


挿絵イラスト