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多過ぎんだろ……

#シルバーレイン #【Q】 #ゴーストタウン


 息が上がる。
 呼吸をするのも苦しいくらいだ。
 文明の利器に頼るのは、何だか負けた気がして、長い道のりを地道に、弱音も吐かず進んできたけれど。
 もう、ゴールしてもいいんじゃなかろうか。
 そんな希望が儚く潰えて、これで何回目だろうか。
 来た道を振り返る。
 引き返す道すら、長い。
 ああ、もう、問いかけずにはいられなかった。

 ――今何階まで上ったっけ?

●途中からもう数えるのも億劫で
「エレベーター使えばいいと思うんだけどな」
 そこにあるのにどうして使わないのか、と言わんばかりに首を傾げる南天庵・琥珀(ナイトタイムドリーマー・f36445)である。
 彼の場合、こう見えて実は結構な面倒臭がりで、ゆえに折角エレベーターがあるのに使わないのはなぜなのかという、純粋な疑問から首を傾げているだけなのだ。無邪気さは時に何より残酷な刃となるのである。
「今回、ゴーストタウン現象が発生したのは、東洋新世界ビルディングという……まあ、名前の通り高層ビルだな」
 そもそも、ゴーストタウン現象、とは。
 かつてシルバーレインの世界で、人が住まなくなり、常識が失われたことでゴーストの巣窟と化した場所を『ゴーストタウン』と呼称していた。
 そして在りし日の能力者たちは日々これらの浄化にあたり、最終的には完全にその機能を停止したのだが。今になって再び、オブリビオンによってゴーストタウンの再現が行われようとしている。
 これがゴーストタウン現象であり、猟兵たちにはゴーストタウンの新たな支配者となったオブリビオンを撃破し、その目論見を阻止してほしい、というものなのだが。
「俺は両親から聞いただけで、実際に入ったことはないんだけど。このゴーストタウンは少し事情が特殊で、当時のとある企みによって人為的に造られたゴーストタウンなんだ。だから設備も無人にしては最新鋭のものが揃っていたし、エレベーターも完備されていたというわけだな」
 しれっと軽く言ったけど、それとんでもない事実なのでは。
 そんな一部の猟兵たちの視線に気づいているのかいないのか、琥珀はペースを崩さず続けた。
「というわけで、今回討伐してもらいたいのはこのビルの最上階、32階で待ち受けるオブリビオンだ。あとはそのひとつ手前の31階でオブリビオンの集団が待ち受けているようだから、その辺りも十分に注意して進んでほしい」
 既にこの話を聞いただけで、頭がクラクラしてくる一部の猟兵たち。もしかしたら、逆にやる気を漲らせている者もいたかも知れないが。
 そんな猟兵たちの胸中を知ってか知らずか、琥珀は無邪気に笑って付け足した。
「エレベーターは動いているから、使ってもいいんだぞ?」


絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 ゴーストタウンを取り扱うのは二回目ですが、今回はコミカル寄り。
 けれど締めるところは締めていきたいな、と。

 流れと詳細は以下の通りになります。

 第1章:冒険『……今何階まで上ったっけ?』
 第2章:集団戦『キラーゾンビ』
 第3章:ボス戦『???』

 第1章では、最上階(32階)に到達するまで続く階段を登っていただきます。
 階段のみではなく、フロア間移動もちょっと発生します。
 もちろん、10階飛ばしずつのエレベーターを探して使っても、問題はありません。

 第2章では、殺戮衝動に突き動かされるまま生者を襲う『キラーゾンビ』の群れと戦っていただきます。
 戦場は最上階手前の31階。オフィスビルの一部屋分の広さがあり、しかしデスクなどは搬入されておらず、遮蔽物もありません。
 理不尽な段数への怒りをぶつけるなり、文明の利器による余裕を示すなり、皆様の心のまま戦っていただければと!

  第3章では、このゴーストタウンの核となる存在との決戦を行っていただきます。
 が、現時点でその正体は判明しておらず、詳細な情報は開示されておりません。
 室内の『あるもの』に潜み、ヒットアンドアウェイ型の戦いを得意とするようですが……?

 第1章開始前に、断章を執筆予定です。
 戦闘パートの地形などの追加情報も、断章での描写という形で公開させていただきます。
 断章公開後、プレイング受付開始日をタグにて告知させていただきますので、ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。

 ※本件の元となったゴーストタウンはこちら(確認必須ではありません)
 『http://t-walker.jp/sr/gate/top.cgi?did=d08』
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第1章 冒険 『……今何階まで上ったっけ?』

POW   :    正面突破! 敵にも階段にも正々堂々立ち向かう!

SPD   :    なるべく戦闘は避けて、階段もペース配分して上る。

WIZ   :    どこかにエレベーターとかあるんじゃないですかね。

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

●これ上り切った当時の能力者たちすげえな
 うわ、と誰かが漏らした。
 いや、無理もない。
 猟兵たちの眼前にそびえ立つのは、先の見えない上り階段だ。
 これ一本自体は次の階へと繋がっているだけだが、このビルの階層を考えると最早新手の拷問と言っても過言ではない。
 とは言え、グリモア猟兵がエレベーター使ってもいいと言うのだから、エレベーターも稼働しているのだろう。
 実際、誰かが壁に簡易的なフロア案内図が貼られているのも見つけた。確かにエレベーターは存在しているようだ。
 猟兵たちはこのまま階段を上ってもいいし、エレベーターに向かってもいい。
 ――東洋新世界ビルディング。
 その攻略法は、猟兵たちに委ねられた。
ルーン・エルウィンド(サポート)
 人狼の翔剣士 × マジックナイト、20歳の男です。
 普段の口調は「丁寧(私、相手の名前、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、敵には「無感情…のはず(私、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)」です。
本人は気付きませんが、尻尾に感情がもろに反映されます。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●筆者は算数が苦手である
「……これを、上れと」
 ルーン・エルウィンド(風の翔剣士・f10456)はふむ、と思案した。
 案内図に従い階段へと辿り着き、実際に上ってみて判明したことだが、どうやら次の階への階段が、今上ってきた階段と同じ区画にないと言う不親切設計のようだった。流石は人為的に常識を排除した建造物である。
 加えて、フロア内にはオブリビオンも複数徘徊しているようだ。尤も、31階にいると言う群れと違い、奴らはユーベルコードの一撃で無力化できてしまいそうではあるが。
 ふむ、と再び思案するルーン。実は彼、案外負けず嫌いである。そんな彼の中から、エレベーターを使う選択肢は排除された。
 しかしまともに敵の相手をしつつ上っていては流石に消耗してしまう。さて、どうするか。
 ――不意に、ルーンは閃いたように僅かに目を見開いた。もっと解りやすく言えば、耳と尾がピーンと立ったのがその証だ。そして。
「……種も仕掛けもないならば、無から有を生み出せる……」
 自分に言い聞かせるように唱えて、イメージする。強く、リアルに。
 次の瞬間、どこからともなく颯爽と現れたのは――一匹のパピヨンだった。

 ――突然だが、ここで算数の時間になる。
 オフィスビルの1フロアの高さは約4mが一般的とされている。
 そしてここ、東洋新世界ビルディングは地上32階建てだ。地下は今回割愛する。単純な掛け算でその高さは約128m。誤差はあっても200mは確実に超えないだろう。
 さて、ルーンが召喚した幻影の協力者、今回で言えばパピヨン。彼(?)は、今のルーンの力量から換算して、半径約12100mの距離を移動できる。
 ――うん、召喚地点を起点としたとしても余裕で踏破できますね?

 パピヨンは小型犬の中でも特に賢いとされる犬種だ。程なくして、彼はオブリビオンのいる方向へと駆け出してゆく。
 直後、ドタン! と大きな音が鳴った。どうやら身を隠しつつ敵を誘導してくれているらしい。
 この調子でルーンは敵の襲撃を受けることなく、悠々と階段を上り続けた。もちろんペース配分と、協力してくれるパピヨンの合流を待って、である。
 そして31階へと続く階段に到着した時、パピヨンは褒めて褒めて! と言いたげだったので、ルーンはその頭を一撫でしてやった。

成功 🔵​🔵​🔴​

神明・桐伍
うむ、最上階ヘ行けばよいのか。階段を使うと鍛錬になりそうではあるが、エレベーターを使ってもよいと言っておられたな。
我は琥珀殿の言葉を容れてエレベーターを使うとしよう。なんとなれば、階段を上る事に無用の力を使えばいざ戦いとなった時、充分の用を果たせぬといけぬであろうからな。

ふむ、思ったより早く着いてしまいそうであるが、無策で着くわけにもゆかぬか。
敵が直行を見過ごすとも思われぬ、31階の釦のラムプが点るであろう。扉が開けば此方は袋の鼠に相違ない。

であれば、幾つか釦を押しておき途中で降りたと見せかけて天井近くに身を隠し、敵の気が削がれたところで此方から打って出るとしよう。初仕事ゆえ力試しぞ。



●そのままのあなたでいてほしい
「うむ、最上階ヘ行けばよいのか」
 真面目に、至極真面目に神明・桐伍(神将の宿星武侠・f36912)は頷いた。
 地上32階建ての魔のオフィスビル(風の人工ゴーストタウン)。それが東洋新世界ビルディングだ。
 当然、全て階段で上ろうとすると気の遠くなるような段数を上らされるわけであるが。鍛錬には丁度いいかもしれない、と桐伍は考えるも、ふと思い出す。
 エレベーターを使ってもいい、というあの言葉を。
(「我は琥珀殿の言葉を容れてエレベーターを使うとしよう。なんとなれば、階段を上る事に無用の力を使えばいざ戦いとなった時、充分の用を果たせぬといけぬであろうからな」)
 あの面倒臭がりの、ハナから階段上るなんて考えたこともございませんとでも言うような、無邪気ではあるがなんとなく腹の立つあの一言を、しっかり助言として聞き入れてくれる桐伍である。いい人である(確信)。
 しかし、体力(と、人によっては気力)の消耗を避けるという意味でエレベーターを利用するのは、桐伍の言う通りで理に叶ってはいるのだ。
 というわけで今、桐伍はエレベーターで上階を目指していた。
(「ふむ、思ったより早く着いてしまいそうであるが、無策で着くわけにもゆかぬか」)
 桐伍は上を見上げた。ランプは通過階である3階を示している。どうやらこのエレベーター、11階までしか行かないようだ。
 しかし、桐伍のすべきことは変わらない。
(「敵が直行を見過ごすとも思われぬ、扉が開けば此方は袋の鼠に相違ない。であれば」)
 やがて桐伍を乗せたエレベーターが、11階へと到達する。
 すると予想通り、ゾンビらしき姿が音に釣られたか、エレベーターへと集まってきて――扉が、開かれる。

 ――そこに、桐伍の姿はなかった。

 途中で降りたか?
 いや、このエレベーターは途中階を素通りするはず。
 ゾンビの思考レベルではそこまでが限界だった。
「――初仕事ゆえ力試しぞ」
 ゆえに、天井から不意に姿を現し、月弧を幾重にも描く桐伍の蹴撃の嵐に耐えられなかった。
 どうやら、31階で集団で待ち受けると言われたゾンビよりも遥かに弱い個体の群れのようだった。この分なら、残りのエレベーターとそれに群がる敵も、同じ手法で攻略できそうだ。
 桐伍は次のエレベーターへと向かった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月詠・莉愛(サポート)
『あの……宜しくお願いしますね。』
 オラトリオのシンフォニア×聖者の女の子です。
 普段の口調は「丁寧口調(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」
 独り言は「普通かな(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

大人しくて口数が少ないですけど、心優しく
動物や植物などの自然が好きな少女。
争い事は苦手ですけど、依頼の成功の為なら戦う事も厭わないです。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●天井さえなければ飛んで行けたのに
(「……いいんでしょうか」)
 月詠・莉愛(銀の月を謳う・f16320)もまた、エレベーターに乗り込み上階を目指していた。
 見ての通り、彼女はオラトリオである。翼があるのである。敵を避けて上るだけなら本来飛んでいけばいいのだ。空中で狙われても対応できるだけの実力もある。
 が、如何せん天井が彼女の自由を奪ったのだ。つまり天井が邪魔で32階に直行できない。かと言って階段の上を飛んでいくとなると、それはそれで翼が酷使されることになる。歩くか飛ぶかで疲れる部位が変わるだけである。
 だからこうして、エレベーターを使っているのだ。グリモア猟兵も使っていいと言っていたことだし、事実動くのだし、何も問題はない。
 ない、が。何なのだろうか、この後ろめたさは。ただエレベーターを使っているだけだと言うのに。
 莉愛が言葉にできないモヤモヤを抱えていると、ちーん☆ と気の抜けた到着音が鳴り響く。
 同時にオブリビオンゾンビの群れがお出迎え!
「きゃっ」
 流石に絵面がホラー映画のそれで驚いたが、そこは莉愛もれっきとした猟兵のひとりである。恐怖までは植えつけられていない。
 その証拠に、莉愛は慌てず、聖銃より月光の魔弾を放ち、不浄なる存在を浄化した。
(「彼らゾンビは、己の死を認識できていないとか。その上また、オブリビオンとなって、安らかに眠ることも許されない……けれどどうか今は……」)
 彼らは何度でも蘇るだろう。だから今は、束の間でも安らかに眠っていてほしいと、莉愛は祈るのだ。
 優しい。これがいわゆるマジ天使。
 しかし今は真剣な面持ちの莉愛。彼女は味方の猟兵たちを、引いては世界を守るため、次のエレベーターを探して歩き出すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

大崎・玉恵(サポート)
妖狐の戦巫女×陰陽師女です。
普段の口調は「女性的(わし、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」、気にいったら「尊大(わらわ、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、公序良俗に反する行動はしません。
ユーベルコードを絡めた【誘惑】による認識操作や籠絡、【呪符】に【破魔】【焼却】等の【呪詛】を込め【呪殺弾】とする、薙刀による【薙ぎ払い】【2回攻撃】が得意です。
卑劣な手段をとる敵には【威厳】【存在感】を放ち神として振る舞います。



●命大事に作戦です
「お百度参りでもあるまいに、老狐の身にこの階段は堪えるわい」
 大崎・玉恵(白面金毛・艶美空狐・f18343)はそう零すと、躊躇いなくエレベーターのボタンを押した。
 だが、何ら問題はない。何せグリモア猟兵も使っていいとハッキリ言っていたことだし。
 乗り込めばエレベーターは問題なく動いた。階数を示すランプが上昇と共に動いてゆく。
「(さてさて)」
 ランプが10階を示したところで、玉恵の身が徐々に薄れ、しかしそれに反して神々しささえ伴った、存在感が増してゆく。
 そして、程なくして11階に到着したエレベーターが、その扉を開いた――瞬間!

「――ふっ」

 軽やかに、優雅に、玉恵は箱を舞台として舞った。
 否、破魔の力を宿した薙刀で、群がる敵を纏めて一刀両断にしたのだ。
 もっと正確に言うなら、エレベーターはそう広くないので、悠々と薙刀を振るうスペースはない。ゆえに、動きは最小限に留めつつ、開いた扉に向けて衝撃波を放っていたのだ。
 1階にいる時に、ゾンビが少数うろついているのは確認していた。ならばエレベーターの到着音に反応して、向かってくる可能性があると玉恵は踏んで、こうして迎撃の構えを取っていたわけで、その読みは当たっていたのだが。
「……む?」
 玉恵が顔を上げた時、既にゾンビの姿はなかった。
 衝撃波を食らったその瞬間に既に、灰と化していたのだ。明らかにオーバーキルである。
「神霊体になるまでもなかったかの」
 ぽつりと呟き、玉恵は再び実体化した。
 だって神霊化すればするだけ寿命縮むし。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『キラーゾンビ』

POW   :    サーティスリーデス
【殺戮への欲望を解放した姿】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    猟銃乱射事件
レベル分の1秒で【なぜか弾の尽きない猟銃】を発射できる。
WIZ   :    殺戮衝動
【殺戮への欲望】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
👑11
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●昔はエレベーター未使用ボーナスとかあったんですけどね
 ――31階。
 遂に、猟兵たちはここまで辿り着いた。
 階段の周りはやけに静かだ。しかし、猟兵たちは伝えられた予知により、ここに敵の群れが潜んでいることは知っている。
 その内の一人が、階段へと続くであろう、広めの部屋の様子を覗き見る。
 ――案の定。微かに呻き声を上げながら、日本刀やらサーベルやら銃器やらを携え犠牲者を求めるゾンビ、ゾンビ、ゾンビ、……ホラー映画やゲームもびっくりの大所帯。
 オフィスビルの一部屋ほどのその部屋には、行動を阻害する備品などの類は一切ないようだ。尤も、盾などの代わりになるものもないということでもあるが。
 だが幸い、ゾンビは未だ猟兵たちに気づいていない。奇襲をかけることもできるだろう。但し、現時点で猟兵たちが使える出入り口はひとつしかないため、奇襲を試みるなら工夫は必要になる。
 今までの階層のゾンビは非常に弱かったが、ここにいるゾンビはその比にもならないだろう。一筋縄では行かなそうだ。
 だが、あの階数を乗り越えここまで辿り着いた猟兵たちなら、この局面も突破できるはずだ!
 ……エレベーター組? ちゃんと乗り換え階のゾンビ蹴散らしてきてますから大丈夫ですよ、ええ!
アイクル・エフジェイコペン(サポート)
猫っぽい舌足らず口調にゃ。こんにゃ感じで、末尾だけじゃにゃくて途中にも入れてほしいにゃ。めんどいならなくてもいいけど。
ちなみに期限悪い時は「に゛ゃ」って濁点入る感じにゃ。

正直よくわかんにゃいけどなんとなく気に入らない顔してるからぶっ●すに゛ゃ。
パワーイズジャスティス。真正面から行っておもいっきり攻撃するのみにゃ。ユーベルコードは何使ってもいいにゃ。

基本はむちゃくちゃ猫かぶってかわいい子演じてるものだから、なるべくスマートに『せーとーはなれーりぃ(正統派なレディ?)』的な感じで戦おうとするけど、むちゃくちゃ怒ったら地が出てむちゃくちゃ口が悪くなる。
「ぶっ●おおおおおおす!●ぁぁぁぁぁぁっく!!」



●まっすぐいってぶっとばすのにゃ
 アイクル・エフジェイコペン(クロスオーバー三代目・f36327)は優雅でスマートな『せーとーはなれーりぃ(正統派なレディ?)』を自負している。
 だから、このように相手がボロボロで血みどろ、ついでに言ってしまえば死臭腐臭で生臭いゾンビであろうとも、華麗に解決し――、

「無理に゛ゃ!!!!!!」

 ――無理だったようです。
 なんかもう、キラーゾンビ、と言うかゾンビそのものの見た目からして気に入らないし、この人為的に作られたというゴーストタウンそのものも気に入らない(階段多過ぎ的な意味で)。
 これはもう、正面切って殴り込んでやらねば気が済まない。もちろん、全滅させる心づもりで。
 と、言うわけなので。
「まさくぅぅぅぅぅぅる!!!!!!」
 DEAD or DIE――☆
 アイクルはその勢いのままに、出入り口の近くにいたゾンビが反応するより速く、その脚をむんずと掴むと、引き摺りながら部屋の中央に躍り出る。
 それから、まるで武器でも扱うかのように、自分の二倍前後の身の丈はあろうという体躯のキラーゾンビを何の苦もなくブンブンと振り回していた。いとも容易く薙ぎ払われるゾンビたち。
 やべえ早く止めないとまた死ぬ。と、失われた知能ではなく本能で察したか。辛うじて難を逃れたキラーゾンビたちは殺戮への欲望を解き放ち、超火力による一斉攻撃でアイクルを排除しようと飛びかかるも。
「うっとーしいにゃあー!!」
 使い物にならなくなった武器もといキラーゾンビをそぉい。正面の一群が巻き込まれて吹き飛ぶ。
 更に迫りくる一体の脚を掴み、その場でぐるんと一回転分振り回すと、脚を払われたキラーゾンビたちがばたばたと倒れていった。小さいことにも利点はあるものである。
「さあ、次に床をにゃめたいヤツはどいつにゃ……!?」
 ギラリ、とご機嫌斜めきっかり45度のアイクルの目が狂気と殺戮に満ちた光を放つ。
 本来狩る側であるはずのキラーゾンビたちが、小柄な少女に易々と狩られている。色んな意味でそれは地獄絵図に他ならなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エドゥアルト・ルーデル(サポート)
『ヒャッハー!頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる!!』

口調:拙者、名字+氏、~でござる、~ですぞ
属性:混沌・悪

弱きを困惑させ強きを嫌がらせの果に弄り倒す正義なんてどこ吹く風なゴーイング・マイ・ヒャッハー系

シリアスな空気だと破壊するか自分が爆発する
可愛い女の子を見れば興奮する変態
エンジョイ&エキサイティングをモットーに好きなように生きて好きなように死ぬギャグキャラ
オタクらしく戦闘中でも状況に有ったセリフやパロ技を適当にぶっ込みながら戦う様はイカレポンチすぎて敵味方問わず困惑と驚愕させることに定評がある
公言しないが空軍のパイロット


城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。

戦闘は確実性やオーバーキルより迎撃数を優先するので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める。
もしくは単体攻撃にカウンターや鎧破壊攻撃を乗せつつ、連続して使って、一撃必殺を繰り返す。
「ここから先は行かせないよ、キリッ」
…ところで、なんでオブリビオン居るの?(前後の説明忘れた)

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)



●筆者の背後に広がる宇宙
「!」
 何か飛んできた。
 キラーゾンビ軍団の中に、音もなく何かが飛んできた。
 『!』だった。
 どこからどう見ても感嘆符以外の何物でもなかった。
 それは不運にも軌道上にいたゾンビを上の棒の部分で薙ぎ倒した後、下の『・』の部分だけが何故か消えずにその場に留まり続けていた。
 え、何これ? と思っ――てはいないだろうが、動く謎の物体に反応したのか、ゾンビたちはその点に近づく。なんだこれ。
 これだけでも十分意味不明な絵面ではあるが――次の瞬間、点の上に爪先だけでひらりと舞い降りる一人の少女。え、その上乗れるの?
「ここは――通してもらうよ!」
 キリッ、とキメ顔の城田・紗希(人間の探索者・f01927)、その場で杖を一振り。
 複数の炎の矢が、ゾンビたちを貫く。一度死んだ肉体が焼ける。臭いが凄い。
「んぇえ酷い臭い……おっと危なっ」
 危ないとか言いながら、まるで見てきたかのように危なげなく繰り出された敵の一撃を躱す紗希。何故か点の上に乗ったまま。なんだこれ!
 と言うか感嘆符が飛んできて、あまつさえ下の点が消えない事実に関してはツッコまないんですかね。
「ゾンビだらけのむさ苦しい戦場と聞いて正直若干萎えてござったが、蝶のように舞い蜂のように刺す、まさしく戦女神の降臨でござるなあ!!」
 密かに可愛くて強い(但しやってることがアレなせいで若干残念味は増している)紗希にハァハァしていたエクスクラメーションマークの主、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)、追加のそれを投入。
 張り倒されるゾンビ。残された点。律儀に飛び移る紗希。なんだこれ!!
 エドゥアルトにより増える感嘆符と点。棒に殴られ床とキスするキラーゾンビたち。その点の上でヒュンヒュンと回避行動を取りつつ黒焦げゾンビを量産してゆく紗希。こっちはこっちで地獄絵図。
 天は何故、筆者にツッコミ役を遣わしてくれなかったのか。結構な人数にサポート協力要請したのに。
 ツッコミ役不在の阿鼻叫喚、しかし何事にも終わりは訪れる。二人の周辺で行く手を阻んでいたゾンビたちが遂に沈黙した。もちろん物理的に。積み上がるゾンビの山。
 その段になって、ようやく点から降りた紗希に、エドゥアルトもキメ顔を向けて。
「城田殿なにか言ってやるでござるよ」
「……ところで何でこんなところにゾンビ湧いてるの?」
 もういいや。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カツミ・イセ(サポート)
「僕の神様は言ったよ。郷に入りては郷に従えと」
「僕に出来ることだからね」

神様に作られたミレナリィドール、勝ち気で大人びた僕娘。イメージは水。
口癖が「僕の神様は言ったよ」
『偽装皮膚』の影響で、球体関節が普通の関節に見えるよ。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用。加護で治るから、大怪我しようと厭わず積極的に行動するよ。
遠距離は『水流燕刃刀』を伸ばすよ。
近接戦では『偽装皮膚』を水のような刃にして、咄嗟の一撃を放つことがあるよ。このときは球体関節が見えるんだ。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしないんだ。
あとはおまかせするから、よろしくね!



●この章入って初めてのコミカル要素薄めの戦闘シーンかもしれない
 次々倒されていく仲間たちを見て、このままでは壊滅すると本能で察したか。残るキラーゾンビたちが、溢れんばかりの殺戮への欲望を噴出させ始める。
 このゾンビの一群の力の源はそれだ。犠牲者の地肉を求めれば求めるほど、その攻撃は苛烈さを増してゆく。
 そうして次なる獲物を求めて、華奢な少女へと凶刃を向け――、

「僕の神様は言ったよ。強大な力を打ち消すには、それと同じだけの力をぶつけてやればいい、とね」

 少女の――カツミ・イセ(神の子機たる人形・f31368)の腕から放たれた水刃が、敵の刀を押し返し、弾く。一瞬、人ならざる者の証たる継ぎ目が露出するが、それが何を意味するかも理解できぬ屍人相手には些末なこと。
 カツミ自身に無益な殺戮を好む性質はないが、抗うために、敢えて敵と同じ力を模倣しその身に宿した。禍々しい気を放ちながら、今、彼女の能力は格段に跳ね上がっている。
「僕の神様は言ったよ、加護は常に共にあると」
 水と治癒の力を宿す聖印が、護ってくれると神様は言った。だから、危険な相手にも果敢に立ち向かうのだ。
「それにここは、神様の故郷だからね。僕にできることなら、多少の無茶も押し通すよ」
 遠くで銃口を向ける一群に、水を鞭として蛇腹の刃に乗せ、斬り払う。返す刀で距離を詰める敵をも叩き伏せて、防ぎ切れぬ刃は肉を切らせて骨を断つ覚悟で、偽装皮膚から生じる刃で受け止めた。
 今回は間一髪、身体には届かず。勢いのまま吹き飛ばして、沈める。
 やがて最後の敵が、水に穿たれ倒れ伏した時、束の間訪れた静寂に、カツミは目を閉じる。
 神様は、かつての故郷を守りたいと願った。その子機たる自分は、その望みを叶えるために力を尽くす。
(「神様も言っていた。小さなことでも一歩ずつ、と――」)
 そこでカツミの意識が途切れる。本来、キラーゾンビたちがその身に受けるはずだった反動が、その力の模倣を行ったカツミに振りかかったのだ。
 だが、カツミに後悔はなかった。目が覚めたら、次の敵の待つその場所に向かえばいい。ただ、それだけのこと。

成功 🔵​🔵​🔴​

神明・桐伍
エレベーターの扉が開くと同時にユーベルコードを解放し、戦場の向こう端へと飛翔。
この際、銃撃されるようならば隠袖にて可能な限り受け流すであろう。
キラーゾンビなる者と対峙するは初めてなれど、封神武侠界の屍彊とはどう異なるのであろうか。
いずれにせよ、敵であれば滅するのみ!

さて、わざわざ部屋を横切ったのは我の姿を確と見せ、討つべき敵と認識させる為よ。
ゾンビ共が此方に攻撃するには向き直らねばならぬであろうゆえ、その隙に再度身を低くして飛翔、覇気をのせた斬撃波にて胴薙に範囲攻撃を仕掛けるぞ。

低く飛べば銃で撃たれ難くなるであろうとの目論見であるが、さて吉と出るか凶と出るか。



●最後はビシッと締めましょう
 エレベーターの扉が開くと、同時。
 神明・桐伍(神将の宿星武侠・f36912)は駆け出していた。
 既に仲間の猟兵たちが、戦いを始めようとしている。敵の居場所はすぐに解った。
 その出入り口に辿り着いた瞬間、桐伍は踏み込んだ己の足に全体重を掛けて――大きく跳び上がる!
 キラーゾンビの軍団の、その頭上を悠々と越えて、目指すは壁際、厚い窓のすぐ手前。
 銃口を向けてくる個体もいたが、それも桐伍の想定の内。
 寧ろ、大胆に敵を飛び越えて見せたのは、奇襲のためなどではなく。
(「わざわざ部屋を横切ったのは我の姿を確と見せ、討つべき敵と認識させる為よ」)
 敵意を向けてくるなら逆に目論見通り。彼の宝貝たる隠袖は、銃弾をもいなし受け流す。
 無傷のまま、ふわり、着地する。静かに、しかし隙も見せずに敵を顧み、その姿を星空色の双眸に映して。
(「キラーゾンビなる者と対峙するは初めてなれど、封神武侠界の屍彊とはどう異なるのであろうか。いずれにせよ――」)
 敵が再びこちらを見れば、自身に向けられるのであろう数多の銃の気配に臆することなく、宿星剣を構えて見せて。

「敵であれば滅するのみ!」

 宣告と同時、敵に姿を捉えられるよりも早く、桐伍は再び飛翔した。
 懐に飛び込むかのような低空飛行は、敵の狙いを定めにくくするために。振り向き銃を構え直すなら、すぐに反撃もできまいと、一か八かの賭けではあったが。
(「今回は吉と出たようであるな!」)
 宿星剣での連撃が覇気を乗せて生む、幾重もの斬撃の波。それらが敵の胴を薙ぎ払うと、ばたばたと倒れる身体が後列の敵も巻き込んでゆく。
 想像以上の成果を生んだことを、桐伍は確信した。だが――、
(「油断大敵。このような時こそより気を引き締め、ことに当たらねばな……!」)
 柄をしっかりと握り直して、彼は何度でも、星を秘めた刃を振るうのだ。
 世界に仇なす敵を、在るべき場所へと送り還すために。それが自然の摂理であるがゆえに。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『クリフトン・ハームズワース』

POW   :    ライトニングストーム
レベルm半径内に【閃光と爆音を伴う雷撃】を放ち、命中した敵から【視覚、聴覚、敏捷性】を奪う。範囲内が暗闇なら威力3倍。
SPD   :    プラズマサンダー
近接範囲内の全員を【捕縛状態】にする【電撃の槍】を放ち、命中した敵にダメージと麻痺、味方に隠密効果を与える。
WIZ   :    サンダーボルトアンカー
自身が装備する【ライトニングスピア】から【金属を身に着けていると必中する雷】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【感電】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

●ゴーストタウンは無秩序なのです
 残るは最上階。
 ここまで上ってきた猟兵たちは、いよいよ最後のエレベーターに乗り込み、今まさにこのビルの主として君臨するオブリビオンの元を目指す。
 程なくしてドアは開き、猟兵たちは目的地である32階に通される。
 目の前の壁に沿って左へ曲がれば、応接間のように、テーブルとソファーが置かれた空間が存在していた。尤も、その配置は無秩序で、ドアも壁もなく部屋の体は全く成していないが。
 ともあれ、そこにはオブリビオンの姿も気配もない。そちらは無視して、壁の切れ目の向こう、右側へと回る。
 そこは、オフィスビルで言うところの大会議室ほどの広さを有しておきながら、これまた壁が無秩序に仕切りや小部屋を造るように乱立された、どうにも混沌とした部屋だった。
 猟兵たちが、そう認識したまさにその瞬間。

 ――ぴしゃり、と。
 先頭にいた猟兵の爪先を、一筋の細い稲妻が掠める!

 上を見る。
 何もない。
 いや、ある。
 天井に等間隔で埋め込まれた、ダウンライト。
 誰かが、気づいた。
 敵は、あれらを移動している!
 恐らく今も、裏で配線から配線へ移動することで、ライト間を行き来しているのだ。
 そして、移動先のライトから、再び猟兵たちに向けて、雷の槍が落ちてくる!
 最早、決定的だ。
 敵は雷そのものとなり、猟兵たちに追跡されぬよう、移動と攻撃を繰り返しているのだ。
 あそこからどうにか引きずり出すか炙り出すか、或いはライトごと破壊してしまうか。
 そうでもしなければ――あの雷の化身は、捕らえられない!
雁野・リジ(サポート)
「オレが盗んでいいの?それとも盗まれたいの?何をくれる?」
貼り付けたような笑顔を浮かべている女性。
怪盗であると言うが怪盗が何かは分かっていない。

人間の姿をとる狸。人間には人間の、狸には狸の、オブリビオンにはオブリビオンの生活があるし考え方も違う。ということを知っている。
合わせられることは合わしていきたいけれど、
世界が滅ぼされると困っちゃうので、普通に戦う。



●形あるものだけが盗めるものとは限らない
「これってつまりさあ」
 落ちる雷を見て、ふむと雁野・リジ(たぬき・f34917)は少し考え込む素振りを見せた後。
「逃げ場を盗んじゃえばいいんだよね?」
 なんて、一言。
 どろんと変じたのは一反木綿。風にはためく反物のような軽やかさで、天井へとひらり飛んでゆく。
 そのまま、怪盗と言えばこれ! と言わんばかりに敵の向かう先のダウンライトに投げつけたのは、一枚の予告状。
 紙とは思えぬ強度でライトの表面を貫き、的確に内部の電線を切断した。
「まだまだ盗めるね?」
 進路退路を塞ぐように、予告状を何枚も天にばら巻けば、閃光の辿り着く先はどんどん狭まってゆく。
 襲い来る数多の天雷も、ひらりひらりといなすように、軽やかに躱して悠々と宙を舞って見せて。
『チ……!』
 遂に、痺れを切らしたクリフトン・ハームズワースがその実体を顕にすれば。
 待ってましたと言わんばかりにリジも人の姿へ転じ、懐に忍ばせた緑青の葉を短刀が如く構え、白を纏う男の胸元へと突き立てる――!
『ぐ……!』
「……ありゃ、心の臓から少しずれたかな。人間のソレって左胸だったよね。違ったかな?」
 そもそも、敵はオブリビオンであり雷の化身。人間と臓物の場所は同じかな。それ以前に臓物を持っているのかな。など呑気に考えを巡らせつつも。
 あらゆる意味で、敵に痛手を与えたことは確かだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

神明・桐伍
成る程、エレベーターが動いていた訳だ。雷が敵とは厄介な。

まずは「鳳凰翻」を飛ばし避雷針代わりとしてみよう。敵は神出鬼没のうえ大層疾いが、電気も気の一種であろう。龍脈を読む要領で相手の気を察知出来ぬか、試してみる価値はあろう。

そこか!
むう、大凡の位置を察知し攻撃を仕掛けても、敵が疾すぎて捕まらぬか。かくなるうえは持てる能力の総てを使う他あるまい。(真の姿になる)

気脈(配線)が判れば高速移動しながらの斬撃で寸断。
細かく斬撃を入れてゆけば、やがて移動範囲が限られるであろう。ある程度まで追い込み、覇気を込めたUCで範囲攻撃を仕掛ければ、幾許かは痛手を与えられるやもしれぬ。

いざ、参らん!



●今できることを、全力でやればいい
「成る程、エレベーターが動いていた訳だ」
 敵は雷――それを悟り、神明・桐伍(神将の宿星武侠・f36912)は納得したように頷いた。
 だが、同時に厄介な相手でもある。まず電流と一体化して移動するその動きを止めなければならないからだ。
 桐伍は鳳凰翻を取り出すと、床へと投擲。鋭利な先端部分が天井を向くように仕掛ける。これを避雷針として、敵の動きを制限する狙いだ。
(「敵は神出鬼没のうえ大層疾いが、電気も気の一種であろう。龍脈を読む要領で相手の気を察知出来ぬか、試してみる価値はあろう」)
 神経を研ぎ澄ませ、気配を探る。接近してきたら、鳳凰翻に吸い寄せられるかもしれない。そうでなくとも、敵は攻撃の機会を狙っているはずだ。
「――そこか!」
 賭けであったが、稲妻となった敵は槍の雨を降らせながら牽制しつつも、鳳凰翻へと吸い込まれるように落ちてくる。
 雷の槍の切っ先を飛び退いて躱しつつも、気配を辿って練気を放つ!
 ――が、その一撃が敵を捉えることはなかった。
「むう、大凡の位置を察知し攻撃を仕掛けても、敵が疾すぎて捕まらぬか」
 策は悪くなかった。だが、雷光の速さを得ている敵は、攻撃を受ける前に別のダウンライトへと退避してしまったのだ。
 また引き寄せられて来るだろうが、このままでは堂々巡り。

「かくなるうえは、持てる能力の総てを使う他あるまい――」

 静かに、零し。
 その姿が、湧き出る覇気を纏い、真の姿へと変貌を遂げてゆく。
 星宿す剣を携え、高く高く跳ぶ。敵の退路を断つが如く、目にも留まらぬ剣の舞で、気脈――即ち、電気の通り道たる配線を切断してゆく。
 鳳凰翻付近のダウンライトを機能停止させてしまえば、敵の移動可能範囲は狭まる。残る経路の予測が立てば、先回りする形で攻撃を繰り出すことも、可能だ!
「いざ、参らん!」
 剣に己の覇気を宿して、雷の軌跡を断ち切るように振るう。細い細い稲光の身体を、両断する――!
『が……っ』
 その光は、男の姿を取って床に膝をつく。腹を一閃されたその姿は、忌々しげに桐伍を睨むが、後退して再び光へ変じると、鳳凰翻より離れた、まだ配線の残るダウンライトのエリアへと身を投げた。
「逃さぬ!」
 自身のできることは、すべきことは、理解した。それを全うすべく、桐伍は討つべき敵を追う!

大成功 🔵​🔵​🔵​

スピネル・クローバルド(サポート)
『お姉ちゃんに任せておいてね♪』
 妖狐のクレリック×アーチャーの女の子です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、兄弟姉妹には「優しい(私、~君、ね、よ、なの、なの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は温厚で人に対して友好的な態度をとります。
滅多に怒る事はなく、穏やかです。
怖そうな敵にも、勇気を持って果敢に挑む一面もあります。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●優しさを強さに変えて!
 既に多くのダウンライトは壊されている。
 だがそれでも、敵の逃げ場は残されているし、身を隠しながら戦う敵も消耗が激しいとは言え、そう易々と倒れてくれそうにはない。
 けれど、この場所がこの世界に暮らす人々に悪影響を与えることは確かで。
(「このまま、倒し切らなくては……!」)
 無辜の人々を思えばこそ、スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は戦い抜く決意を固めて。
 敵の退路を断ち、他の猟兵たちに続き追撃を与えること。それが今、スピネルのすべきこと。
 彼女はまず、自身へと魔術を施す。これは敵から自身の認識を阻害させるためのもの。敵の拘束攻撃は厄介だ。こうして敵の意識から外れることにより、こちらに攻撃をさせず、また気づかれたとしても、正確な位置をぶれさせることで被弾を減らすことができるはずだ。
 敵が他の猟兵たちに気を取られている間に、ダウンライトを少しずつ破壊してゆく。華々しく敵と渡り合うわけではなく、寧ろ静かに行われる支援だが、スピネルはそれを苦とは思わない。
 仲間の助けになれるのなら、それでいい!
 そして――そんな彼女にも、とうとう好機が巡ってくる。
「!」
 スピネルがダウンライトを壊していた一帯に退避しようとした敵が、既にその一帯の配線が破壊されていることに気づき、一度人の姿へと戻らざるを得なくなる。
 元の場所に戻ろうとして、スピネルに向けたその背を狙って――!
(「そこです!」)
 聖なる力を宿した一条の矢が、流星のように煌めきを伴い、真っ直ぐに飛ぶ。
『……ッ!?』
 それは敵の――クリフトン・ハームズワースの肩口に深々と突き刺さった。
 端正な、しかし苦痛に歪んだ顔が振り返る。しかし既にスピネルはその場を離れていたために、見つかることはなく。
 深追いは、されなかった。
(「けれど、ここで終わりではない……」)
 仲間が戦い続ける限り、自分も支える。
 決意を新たに、スピネルは再びダウンライトの破壊に取り掛かった。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
 人間のサイキッカー×ダークヒーローの女の子です。
 普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


月影・左京(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK!

「はわっ!?……大丈夫。私も手伝うから♪」

一人称:私
口調:女性的でラフ(〜よね、なの?、あら〜等)
口癖:はわっ!?
性格:おっとりのんびり。「わぁ!頼りにな……る、の?(笑)」な感じ

基本戦法:【忍び足】で敵の死角に入りメイスによる【気絶攻撃/2回攻撃】。【鎧砕き】も狙うわ!

敵の攻撃は【聞き耳/第六感】をフル活用して【見切り】ます。
※不意打ちを受けた時など、「はわーっ!?」と叫ぶ傾向あり。

状況に合わせ、UCを何でも使用。

但し負傷した猟兵がいれば戦況次第で攻撃より【祈り】の力と【医術】及び【救助活動】で治療。

後はお任せ!
よろしくお願いします☆



●聖魔の共演でフィニッシュを
 ダウンライトは悉く破壊した。
 クリフトン・ハームズワース本体も、猟兵たちの猛攻を前に激しく消耗している。
「さぁ、追い詰めましたよ。貴方の本気を見せて下さい」
 凛として、敵が身を潜めているであろうダウンライトを見据えて。レイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)は静かに言い放つ。
 答える声はない。だが――、
「はわ……!? 危ないっ!!」
 ダウンライトが異常な帯電を始める。月影・左京(夫婦ゲーマーのはわっ担当・f06388)は思わず叫んだ。
 ――瞬間、金属を標に雷の矢が二人を穿たんと襲い来る!
 咄嗟に、レインは手袋から緑色に輝くエネルギーの障壁を展開。必中の一撃を敢えてそこで受けることにより、事なきを得る。
「あ、ありが、と……」
 直撃していたら危なかった。はわ……と思わず相殺された雷とエネルギー障壁の名残を見比べる左京。
「反撃しましょう」
「え、ええ!」
 体勢を整えたレインは、追撃の隙を与えぬよう即座に、召喚の準備を始める。
「太古の精霊たちよ、応えて今ここへ……」
 ひとり、またひとりと霊が浮かび上がるように現れ――その光景を見た左京は、はっとしたように手を組み、祈り、聖句を唱える。
「主よ、我等に更なる慈しみを与え給え。敵を倒し、主の平和を実現させる為の強い義侠の心を、我等に与え給え。主のみ名により……」
 そして祈りの結びまで唱え終われば、召喚により馳せ参じた魔術師の霊たちが奮い立つ。世界の敵を討たねばならぬ、その意思が彼らの力を高めてゆく。
「……ありがとう」
「ふふ、後はお任せするわね♪」
 にこ、と穏やかに柔らかく笑う左京に頷いたレインは、痺れを切らして姿を現した敵の姿を再びその双眸に捉えて。
「その身に秘めた多大なる魔力を敵へ――放ちなさい」
 レインの号令に、魔術師たちが放つのは、雷の大魔術。
 電気にもプラスとマイナスが存在する。ならば敵の身体を構成する電荷と、逆の電荷をぶつけてやれば、理論上は対消滅する!
『がっ……あ……!』
 そして狙い通り――雷の化身は、相反する電荷をその身に受けたことにより、蓄積していたダメージも相俟って、完全に消滅した。

「ふう……何とか終わったわね」
「ええ、これでゴーストタウン現象もひとまずは収束するでしょう」
 猟兵たちの他に動く者のなくなった、その広い最上階で、左京とレインは息を吐く。
「こうやって少しずつでも……世界の脅威がなくなっていけばいいと思うわ」
 窓の外から、広がる世界をその澄んだ瞳に焼きつけながら、左京は本心から、そう零した。
「行きましょう」
「そうね、無事成功したって、報告しないとね……♪」
 レインも左京も互いに頷き、共に戦った猟兵たちと共に、その戦場を後にする。
 帰りはどうしようか、流石にエレベーターを使おうか、それとも敢えて階段で頑張ろうか――なんて、思い思いに話しながら。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年04月22日


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🔒
#シルバーレイン
🔒
#【Q】
🔒
#ゴーストタウン


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はウォルター・ワーマキーネです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト