「グリモア猟兵になりましたしぃ、他の猟兵さんたちとも仲良くなる機会とかあればいいですよねぇ」
それは愛車をハイウェイ途中にあるパーキングエリアにとめ一人ポツリ呟いていたカレン・ソウゲツ(サイボーグのハイウェイスター・f36589)の閃きがきっかけだった。
「そうですぅ♪ ここサイバーザナドゥのことならそこそこ知ってますしぃ、猟兵のひとたちを案内しながらご飯食べて、遊びに行って、二次会に行けばいいじゃないですかぁ!」
グリモア猟兵として猟兵たちに協力を仰ぐこともあるであろう身としては面識を作っておくことも大事、そういう意味ではいいアイデアだと思ったカレンはまだ気づかなかった。自身を姉御と担ぎ上げ偽りの自分を強いるいかつい男達もまたこの世界に生きる者であることを。
●ご飯にしましょぉ
「姉御、メシですかい?」
カレンがたまたま選んだ飲食店であるサイバー居酒屋、そこに居合わせたのは目つきの悪くガタイのいい男。言うまでもなくカレンを姉御と慕う男の一人だった。
「あ……あぁ、んなとこだな」
どうしてこうなるんですかぁとガード下に響き渡るくらい絶叫したいところだが、素の自分を見せる訳にもいかなくなったカレンにもう退くことなどできなかった。
「で、そいつらは?」
「新顔にちょっとこの辺りのことをな」
別段ここは間違ったことは言っていないのだが、色々ぼかしつつカレンは顔見知りのいかつい男が立ち去るのを心の中で願い。
「へぇ、ついてるなお前ら。姉御は怒ると怖ぇえが懐は広ぇんだ。俺らも前に奢ってもらったしよ」
「お、お前……」
それはあなたたちが怖いから機嫌損ねないようにお金出したんですぅ、などとはとても言えない。言えないどころかどう考えても懇親会を兼ねた今回の企画は全部カレンの奢りだと言わんがばかりの空気だ。
「この街を楽しんでゆけよ。じゃ、姉御、俺はこれで――」
立ち去ってくれと言うカレンの祈りは一応叶った、だがもう飲食代とか遊興費は割り勘にしましょうなどと言える流れでもない。まず間違いなくバイオおでんで有名なこのサイバー居酒屋の代金から費用は間違いなくカレンもちであろう。
「ふぇぇぇん、わたしのお金ぇぇぇっ」
そう声にも顔にも出せずカレンは心で号泣する。だが、ナイトシティの夜はまだ始まってもいなかったし、猟兵が何人参加してくれるかも未定なのだった。
聖山 葵
新しい世界、サイバーザナドゥ。
今回はそんな世界出身のグリモア猟兵のカレンさんが皆さんと仲良くなろうとしたところ、全額自腹の奢りをせざるを得なくなったというお話……じゃなかった、カレンさんとナイトシティの夜を楽しむお話となっております。
とはいうもののカレンさんは声をかけられなければ財布として皆さんについてゆき、飲食代や遊興費だけ出して登場しないという扱いとなります、カワイソウ。
また二章以降の遊技場や二次会については参加者の皆さんの要望を聞いて沿う場所に案内することになります。
遊技場の例:カジノやバーチャルゲームセンター、ビルの屋上でフットサルを楽しむなど
二次会の例:大人のバーやナイトプール、さっき食べたのにスイーツで有名なカフェでで美味しい甘味に舌鼓をうつなど
公共良俗に反するような場所へのお誘いだとか未成年の飲酒のような問題行動に関しては不採用となりますのでご注意ください。
では、ご参加お待ちしておりますね?
第1章 日常
『サイバー居酒屋の夕暮れ』
|
POW : 好きなメニューを好きなように飲み食いする
SPD : 店主や他の客のオススメを頼む
WIZ : 他の客との世間話を楽しむ
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堆沙坑・娘娘
(これまでの流れから彼女の人間関係やらをそれとなく察して)
カレン・ソウゲツ…ではなく、カレン大姐!お世話になります!(彼女の立場を考えればここは新顔の下っ端として動くべきだろう)
大姐、お酌させていただきます。(UCで完璧なタイミングで酌をする)
大姐、追加、何にしましょうか?(UCで以下同文)
彼女の知り合いが来たりした場合は「お初にお目にかかります!大哥!本日よりカレン大姐の下で働かせていただくことになりました!」と挨拶します。
一応、手足のパーツを戦闘用義体ということにして自己紹介し、過度に舐められるのは避けます。
カレン大姐!ご馳走になります!
(全部終わったら私の分の代金は渡しますから)ボソッ
グリン・モニタ
なるほど、この場はカレンの奢りか。
では遠慮なく……でいいのか? 本当に?
まあ、俺はテレビウムだし、飲み食いはそこまでしなくてもいいから、カレンとザナドゥについて駄弁ってみるか。これでもザナドゥの住民ではあるしな。
メガコーポの横暴は無論、ギャングや怪しげな宗教連中も蔓延るこの世界だ。カレンは何を当面の目的に猟兵活動をするのかな?
ちなみに俺は落っこちてきた衝撃からか、そういう悪い奴らを一人でも多くぶっ飛ばすのが当面の目的さ。
……などと話してる内に、カレンの「嘆き」に気付ければ「少しは出せるぞ?」とこっそり申し出てみる。財布やお金を気にしたらアタリかな?
レイ・アウレーゼ
(話を聞きつけ)
同じ世界のグリモア猟兵がなんか楽しそうな事やってるじゃないか。
新参者だしな、世話になるかも知れないし…同じハイウェイスターとしても興味がある。
やっぱり挨拶に行くしかないだろ!
やぁ、初めましてカレン。
オレはレイ。
良ければちょっと話さないか?
・飲み食いしながら
ここ初めてなんだ。
お前のオススメがあったら教えてくれないか?
・ハイウェイスター同士の会話
カレンはいつもどんな所を走ってるんだ?
・会話内容はおまかせ/アドリブ大歓迎
「なるほど、この場はカレンの奢りか」
催しというか目の前で繰り広げられたやり取りの取り方は人それぞれであったというべきだろうか。
「では遠慮なく……でいいのか? 本当に?」
ポツリと呟きつつも引っ掛かるモノがあったのか席についてメニューへテレビ画面を向けてから首を傾げたのはグリン・モニタ(笑うモニター・f36609)で。
「カレン・ソ……ではなく、カレン大姐! お世話になります!」
いかつい男が去るまでの流れから二人の人間関係をそれとなく察した堆沙坑・娘娘(堆沙坑娘娘・f32856)は先ほどの男が戻って来たりカレンと似通った人間関係を構築している別の人物が来店することも鑑み、新顔の下っ端と言った態で頭を下げた。
「えっ、あ……あぁ」
一瞬どうしてと言う疑問の表情が浮かびかけたようだが、娘娘の気遣いを察すことは出来たのだろう。鷹揚に頷きつつも視線でしきりに感謝してからカレンは視線をサイバー居酒屋の戸口に向けた。ケミカルライトめいた虹色に輝く暖簾をくぐってレイ・アウレーゼ(サイバーザナドゥの風来坊・f36588)が姿を見せたのがちょうどこの時だったのだ。
「同じ世界のグリモア猟兵がなんか楽しそうな事やってるじゃないか」
話を聞きつけた時、そう思ったレイが食事会場になっているサイバー居酒屋へ足を向けたのは、当然の流れであったかもしれない。
「新参者だしな、世話になるかも知れないし……同じハイウェイスターとしても興味がある」
指折り理由を挙げて出た結論は、やっぱり挨拶に行くしかないだろというもの。
「おう、ラッシャイ」
「やぁ、初めましてカレン。オレはレイ」
暖簾の方を見て店主が声をあげる中、一直線にカレンの元までやって来てレイは名乗り。
「良ければちょっと話さないか?」
「なるほどな」
流す所まで聞いていたグリンも店員に断りを入れて席を移動する。
「まあ、俺はテレビウムだし――」
身体の大きさからしても他者程飲み食いをしなくていいという理由もあるのだろうが、会話に加わるにはちょうど良い塩梅でもあった。
「ここ初めてなんだ。お前のオススメがあったら教えてくれないか?」
「あ」
切り出したレイの言葉に一音だけ発したのは、さっきのキャラのままでいくのか素の自分で応対するのかでカレンが迷ったからだろう。
「大姐、追加、何にしましょうか?」
そこへ娘娘が絶妙のタイミングで問いを投げ。
「オヤジ、いつものを」
直接レイに答えるのではなく、店主へ注文の形で問いに応じる。
「へい、バイオみそオデン四丁ッ」
グリンと質問した娘娘、それにカレン自身とレイの分だろう。
「カレン大姐! ご馳走になります!」
すぐに頭を下げつつ、全部終わったら私の分の代金は渡しますからとカレンの耳元で囁けば、吊り下げられたメニューの金属プレート下部に書かれた値段をちらり盗み見ていたカレンの目が一瞬だけ大きく見開かれ。うっすら潤んだその瞳に感謝の色が宿る。こうしてカレンの財布は少しだけ救われ。
「メガコーポの横暴は無論、ギャングや怪しげな宗教連中も蔓延るこの世界だ。カレンは何を当面の目的に猟兵活動をするのかな?」
「それは勿論――」
オデンが来るのを待ちながらグリンから話を振られると、自由を阻害するものと戦うこととカレンは答える。
「懸命に生きようとするひとたちが生きられる自由とかもありますけれどぉ、ハイウエイを走るわたしとしても何かには縛られたくないですからぁ」
素の口調でカレンが補足したのは、近くに居酒屋の従業員や他の客などが居ないタイミングだったからか。ならばカレンに偽りの姿を強いる連中はどうなのだとなるかもしれないが、あのいかつい男も自由を愛する走り屋ではあるらしく、カレンの目があるからか悪者といえるようなことをやらかしても居ないので排除対象には当たらないのだとか。こう、怖いからもめたくないとかではきっとなく。
「なるほどな。ちなみに俺は落っこちてきた衝撃からか、そういう悪い奴らを一人でも多くぶっ飛ばすのが当面の目的さ」
「悪者をやっつけるってところは同じで……同じだな」
「ほれ、おまっとさん。バイオみそオデンだ」
そっちのみそにつけて食べてくれよなと店主が近づいてきたことでカレンが口調を改め、でんと置かれた器からは湯気が立ち上る。
「お初にお目にかかります! 大哥! 本日よりカレン大姐の下で働かせていただくことになりました!」
念のためにその店主にも娘娘は新顔の下っ端で頭を下げ。
「あー、なんだ。そういう堅苦しいのはいいぜ。喧嘩して店ぶっ壊すような奴は『一昨日きやがれ』だが、そのカレン大姐が居ると少しはだが荒くれものの何人かはお行儀良くなるようだしな」
そういう客なら歓迎だと笑いながら店主はジュースの瓶を置く。いつもので注文が通る上にアルコールの類が出てこないということは、カレンの年齢も把握しているのだろう。
「大姐、お酌させていただきます」
「あ、あぁ」
ジュースの瓶を開けると娘娘はカレンの前に置かれたグラスに注ぎ、言葉の反応とは違って幾度か目礼による感謝を返され。
「カレンはいつもどんな所を走ってるんだ?」
「この辺りだと――」
今度はレイに尋ねられて、カレンはいくつかのハイウェイの名を挙げてゆく。半数以上はナイトシティ中心からは遠くどちらかというと街はずれを通るような場所だが、内気な小心者というのが素であるカレンとしては人気のないハイウェイを好んで走り始め今に至るとかそんな経緯があったのかもしれない。ともあれ、挙げられたハイウェイは遠巻きにナイトシティの夜景が拝めるとか景色のいい場所を有したものが多数で。
「へぇ、じゃあオレも今度走って見るか」
挙げられたハイウェイの名を脳裏で反芻しつつレイはバイオみそオデンに箸を伸ばし。
「ちょっといいか……少しは出せるぞ?」
レイの意識が道とオデンに逸れたことでグリンは財布を示してそっとカレンへ申し出る。娘娘に見せた反応を見ていたのかもしれない。食事はまだ終わらず、誰かが来るかもしれなくとも一人分の負担が減るのは事実で、またちょっと瞳を潤ませたカレンは、言葉ではなく瞳で礼をするのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ミハイル・グレヴィッチ
※アドリブ及び他者との絡み歓迎
居酒屋で、カレン相手に飲んだくれる。同時に、この世界の様子や状況等の情報収集に努める。
いよぅ、嬢ちゃん。シケたツラしてんな。折角酒場になんぞにいるんだ、景気よく一杯やろうぜ。お互い猟兵なんだしな。
え、支払い?気にすんな気にすんな、俺のオゴリだ。何、ウチのボス――特務情報調査局の局長なら、必要経費にしとけば、景気よく支払ってくれるだろうしな。
それに万が一ダメでもいいさ。こちとら明日を知れねぇ傭兵稼業、じゃなかった今は猟兵か?まぁどっちでもいいが、明日おっ死ぬかもしれねぇ因果な稼業なんだ。金は後生大事に取っておいても仕方がねぇ、ここは景気よくパーッと使っちまおうぜ。
灯璃・ファルシュピーゲル
【SIRD】一員で参加
※念の為、事前にこの地域の通貨を調達しておく
此方としても現地に伝手が作れるのは何かと助かりますし、
喜んでご招待を受けさせていただきますね
一応、職業柄の習慣として懇親会場の居酒屋内部及び周囲の安全確認(罠使い・破壊工作)と参会者以外(店員含む)の動きをそれとなくチェックしつつ参加
それなりに飲めますが、元々付き合いで嗜む程度なので、
あまり酔わない様にお茶も飲みつつセーブしながら、
ミハイルさんやカレンさんと雑談しようかなと。
カレンさん何となく苦労されてそうなのが滲んでますし
有力企業の動きや紛争状況、治安機構の動きなど
わかる範囲で教えて貰いながらも、主には言いたい事や愚痴もしっかり聞いてあげて少しでも気が楽になれる様お付き合いできればと思います
それと気にしてる様子だったら、耳打ちし、私達もそれなりに持ち合わせありますから。あまりお気になさらず割り勘にしませんか?と提案してみます。
※アドリブ歓迎
日向・修一郎
【特務情報捜査局】のメンバーがいれば絡む形で飲む。
久々の飲み会がこんな見知らぬ世界とはなぁ。いや、本来の目的は違うけどさ。
ウチから来たのはミハイルと津崎と灯璃だな。
つーことでカレンはよろしくな。
安心しろ。うちらの飲み代は特務情報調査局で経費として落としてくれんだろ。多分、きっと、恐らく。
つーことで(ビール片手に)、早速カンパーイ!
…そういやカレンよ、メガコーポの中で特にやべぇってとこ教えてくんね?
この世界で動くにも特に要注意な奴はいきなり当たりたくないからな。
(皆の話が終わる頃)
…なるほどね。色々情報サンキュー。
そんじゃこれ、情報料だ。キャバリアパーツ売って金はある。
この後のためにもらっとけ。
津崎・要明
アドリブ・連携○ カレンさんと話す
そのバイクカッコイイな、ちょっと見せてくれないかい?
動力は何を使ってるんだろ、まさかとは思うけどバイクまで小型核融合炉で動いてるってことはないだろ?
最近のニュースなど有れば教えてもらおう。
迷彩した「Wb」で周辺で話されている事から情報収集
社会常識やメガコーポ同士の力関係、有力者情勢などの知識を吸収しておこう。
ちょっとした喧嘩なんかが起これば一般的なサイバー兵装なんかも見られるんだけど・・・そう都合よく始まらないか。
バイオおでんってどんな感じかな。宇宙の寿司とどっちが美味しいだろう?
酒類も楽しみつつ試しておこう。
ああ、お代は自分で払うよお構いなく。
風間・敬人
一人称:虎、又は、自分
サイバーパンクは、凄く好きなんすよね。
退廃的ながらも、ある種の活気で満たされた空気感が良いっすよね。
TRPGで良く遊んだっす。
そんなサイザナで、飲みの誘いとあれば、喜んで参加させて頂くっすよ。
まぁ酒は得意じゃないっすけど、雰囲気だけで充分酔えるっす。
折角なんで、旅団の仲間やカレンさんと楽しむっすよー。
ちょっといいお酒を持ち込んで、みんなに注いで回ったり返杯を受けたりしたいっすねぇ。
ところでカレンさん、参加費はいくらっすか?
最近自分働いてなかった(=依頼を受けてない)んで、懐が寂しいっす。
なんで、出来るだけ安いと有難いっすよ。
「いよぅ、嬢ちゃん。シケたツラしてんな。折角酒場になんぞにいるんだ、景気よく一杯やろうぜ」
そう言って食事の席にミハイル・グレヴィッチ(スェールイ・ヴォルク・f04316)が足を運んできたのは、奢りの流れに心で泣く様を見ていたからか。
「お互い猟兵なんだしな」
「あ」
と続けた言葉で一瞬カレンの肩に入った力が抜けたのは、ミハイルも猟兵であることに気づいたが故で。
「え、支払い? 気にすんな気にすんな、俺のオゴリだ。何、ウチのボス――特務情報調査局の局長なら、必要経費にしとけば、景気よく支払ってくれるだろうしな」
一瞬の緊張を別の意味にとったらしいミハイルはカレンへ手を振って見せてから肩をすくめる。
「それに万が一ダメでもいいさ。こちとら明日を知れねぇ傭兵稼業、じゃなかった今は猟兵か?」
もう出来上がっているのか、よくよく見れば片手に酒らしい液体の入ったグラスを持ったまま軽く首を傾げ。
「まぁどっちでもいいが、明日おっ死ぬかもしれねぇ因果な稼業なんだ。金は後生大事に取っておいても仕方がねぇ、ここは景気よくパーッと使っちまおうぜ」
「ミハイルさん」
自身の疑問をさらりと流してポンとカレンの背中を軽くたたくと、ちょうどそこで第三者の声がして。
「おぉ、灯璃も来てたのか」
「はい。……その口ぶりですと他の方は来られないと?」
「ははは、そんなわけないだろ」
経費で落とすと言った手前同じ【特務情報捜査局】の面々で参加者は自分一人だと思っていたとは言いづらいのだろう。首肯した灯璃・ファルシュピーゲル(Jagd hund der bund・f02585)へ視線を向けられると、笑いながらもミハイルの目は泳ぎ。
「お招きありがとうございました」
そんなミハイルを放置しつつカレンに向き直ったファルシュピーゲルが軽く頭を下げる。
「え、あ……」
ミハイルとファルシュピーゲルを交互に見ているところからすると、話の展開にちょっとついていけていないのか。
「そうですね、少しご説明しておきましょうか」
微かに苦笑しつつファルシュピーゲルは自身とミハイルが同じ【特務情報捜査局】に所属することを説明すると顔を少し離れた席へ向け。
「久々の飲み会がこんな見知らぬ世界とはなぁ。いや、本来の目的は違うけどさ」
「こういう世界は、凄く好きなんすよね。退廃的ながらも、ある種の活気で満たされた空気感が。故郷じゃないんすけど、どこかで触れた様な懐かしさを感じるって言うか」
「懐かしさか……ん?」
風間・敬人(軽トラ・f04208)と会話しつつ窓の外を見つめていた日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)が視線に気づいたようで振り返れば、ファルシュピーゲルは修一郎も同じ【特務情報捜査局】のメンバーであることを明かす。
「何の話だ? あぁ、そういう……ウチから来たのはそこのミハイルの他は津崎と灯璃だな」
近くにいるミハイルの姿とファルシュピーゲルが自身の方を向いたことでおおよそのことは察したのだろう。修一郎は近くの席に座っていた津崎・要明(ブラックタールのUDCメカニック・f32793)と先ほど自身と会話していた敬人を示し。
「はじめまして。外のバイクカッコイイな、あとでちょっと見せてくれないかい?」
カレンの姿に外にとめてあったハイスピードバイクの主と見抜いたのか、要明が愛車を褒めつつ切り出す。
「んと……そんなに長い時間はかけられなくていいならですけどぉ」
食事の後は猟兵たちと遊びに行く予定が既に立っている。これを踏まえて少し考えてから条件付きで許可は出され。
「やった! けど、あれって動力は何を使ってるんだろ、まさかとは思うけどバイクまで小型核融合炉で動いてるってことはないだろ?」
「はじめましてっす。飲みの誘いということで参加させて頂てるっすよ」
許可を出されて喜びつつ考察を始めた要明をチラ見してから敬人も本日の集いの提案者へと挨拶し。
「ところでカレンさん、参加費はいくらっすか?」
チラチラ周囲を窺いながら尋ねてきたのは、最初のカレンが奢るという話の流れもミハイルの言った経費云々も聞こえていなかったからだと思われる。
「最近自分働いてなかったんで、懐が寂しいっす。なんで、出来るだけ安いと有難いっすよ」
「あぅ、そ、それは……」
続けて申し訳なさそうな表情をされれば、既に立ち去ったいかつい男の言でとは言え自身が奢る空気になっていたことを隠して参加費を要求するような面の皮の厚さをも鋼鉄ワイヤーの束のような神経もカレンは持ち合わせておらず。
「つーことでカレンはよろしくな。って、何の話だ?」
挨拶がてら会話に加わってきた修一郎が居なければカレンは暫く葛藤していたかもしれない。
「あ、実はっすね――」
「安心しろ。うちらの飲み代は特務情報調査局で経費として落としてくれんだろ。多分、きっと、恐らく」
表向きは事情を話す敬人に向けて、それでいて葛藤の様子で色々察したのかカレンにも聞こえる声量で修一郎は推測を述べ。
「つーことで、早速カンパーイ!」
「「カンパーイ!」」
いつの間にかビールを湛えたグラスを片手に音頭を取れば、あちこちでグラスが掲げられ。カレンの周囲も例外ではなかった。
「ぷはーっ、意外と合うなこいつ」
もうすでに何杯もジョッキを飲み干していて、オデンを口に運ぶ様を周辺警戒ついでの若干冷えた視線でファルシュピーゲルに眺められていた猟兵が一人居たが、それはそれ。
「大丈夫そうですね」
職業柄の習慣としてついつい安全確認してしまったファルシュピーゲルではあったが、猟兵と仲良くなることを目的に選んだだけあって、カレンもそう変なお店は選ばなかったのだろう。顔見知りと出くわした部分は誤算だったとしても。
「ちょっとした喧嘩なんかが起これば一般的なサイバー兵装なんかも見られるんだけど……そう都合よく始まらないか」
揉め事に少しだけ期待した様子だった要明は落胆していたようではあったが、荒くれものが乱入してくるようなことはなく。
「店長さん、一つ聞きたいんすけど、ここって持ち込みOKっすか?」
「好きにしな。だが、うちの料理と合わねぇだとか言う苦情は受け付けねぇ」
断りを入れた敬人は許可を貰うと取り出したちょっといいお酒を抱えてグラスが軽くなり始めている参加者の方へ向かい。
「……そういやカレンよ、メガコーポの中で特にやべぇってとこ教えてくんね?」
先程まで敬人が座っていた席の後ろを回り込んでカレンの近くの席に腰を下ろし修一郎は問う。
「この世界で動くにも特に要注意な奴はいきなり当たりたくないからな」
「そ、それはそうですよねぇ……ただ」
補足として付け加えられた理由にカレンは申し訳なさそうに答える。わたしは他のグリモア猟兵と同じくらいしかその手の情報は持ち合わせていないんですぅと。
「わたし、ついこの間グリモア猟兵になったばかりですしぃ」
グリモア猟兵の予知や情報収集能力が出身世界であるというカレンのアドバンテージをあっさり追い抜いてしまったらしい。加えて一人のグリモア猟兵が特定のメガコーポを追いかけ始めたなら、そのメガコーポについて一番詳しいのは追いかけてるグリモア猟兵になるのでは、とのこと。
「たいしてお力になれず申し訳ないですぅ」
「そんなことありませんよ。此方としても現地に伝手が作れるのは何かと助かりますし」
「メシも酒も美味い酒場をこうして教えてもらえもしたしな」
そんな恐縮するカレンを見て、頭を振ったのはファルシュピーゲルで、直前まで話し込んでいたようでファルシュピーゲルの言葉の後を敬人に注いでもらったグラスの酒を半分ほどにまで減らしたミハイルが継ぎ。
「ん? そういやコイツは持ち込みだったか」
もっと飲まないのかとミハイルが視線を向ければ、酒の提供者こと敬人は軽く左右に首を振った。
「さっき、返礼に注いでもらったっすし、雰囲気だけで充分酔えるっすから」
酒自体得意でないというのも遠慮した理由だったかもしれない。
「それはそれとして、先ほどのお話、もう少し聞かせていただいても?」
「俺は最近のニュースなど有れば教えてもらいたいな」
ともあれ、出身世界の住人ということもあってかファルシュピーゲルも話を振ればいつの間にか周りに聞き耳を立てていた要明もカレンの側にやって来ていて。
「おまっとさん、バイオおでんだ」
「これがここの名物か……どんな感じかな。宇宙の寿司とどっちが美味しいだろう?」
ごとりと近くのテーブルに料理が置かれれば要明の意識はそちらへ向き。
「私が知りたいのは主に有力企業の動きや紛争状況、治安機構の動きなどですが……」
「んと、メガコーポって言っても無数にあるですから、わたしが知ってるとことなると――」
主観が入ってしまったり、自身に関係や興味のある話に偏ってしまうと前置きしつつカレンはいくつかの話をし。
「それこそ大きな動きを掴んだら、みなさんにグリモア猟兵としてお願いをすることになると思いますぅ」
逆に言うなら、依頼を出さずこうしてのんびりご飯を食べているということは、一秒一刻を争うような動きは把握していないということでもあるのだろう。
「……なるほどね。色々情報サンキュー」
ファルシュピーゲルたちの分のやり取りも聞いていた修一郎は立ち上がるとカレンの前にお金を置く。
「え」
「そんじゃこれ、情報料だ。キャバリアパーツ売って金はある」
お金の上から手を退かせば、驚いた様子のカレンへこの後のためにもらっとけと続け。
「ああ、お代は自分で払うよお構いなく」
先ほど居た席に戻ってゆく修一郎を見て何やら察した要明も片手をあげる。
「気になるならバイク見せてもらう見物料ってことでもいいし」
「あ、ありがとうございますぅ」
二人の優しさに再びカレンが涙ぐめば、ファルシュピーゲルが顔を寄せ。
「私達もそれなりに持ち合わせありますから。あまりお気になさらず」
そっと耳打ちすると涙目で頷いたカレンは指で目じりをぬぐった。
「それから、言いたい事や愚痴があるのでしたら、私で良ければ聞きますよ」
警戒のために周囲を窺っているうちにカレンが何やら苦労していそうなのは見てとっていたのだろう。
「……ありがとうございますぅ」
歓談と食事の時間はまだ続く。口元を微かに綻ばせながら深く酔い過ぎないようお茶を入れたグラスを口元に運ぶと、ファルシュピーゲルはカレンの話に耳を傾けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
泉・火華流
カレンの印象
スピードを愛する屈強で格好いいお姉さん
カレンさんを見て満面の笑顔で…
カレンさん会いたかったぁぁーー!!!!
…と、特攻w
カレンさんって…思ったより小柄なんだぁ~…(差が数cm)
そして思い出したように
これ…懇親会の足しにして…
出すのは『お金』…なんとこの娘…
ハイウェイスターの人にカレンさんの事を聞いて、『レースで勝ったら教えてやる』って言ったくせに負けたら『実は知らない』…って言うから、シメ上げてやったわ
お金は『これで勘弁してくれ』…と渡された
その後…OPの男から情報を得て急行、黙って待ってても懇親会の情報は入ったというのにw
ハイウェイスターはカレンさんみたいに格好良い人じゃないとね♪
「っ」
居酒屋の戸口が鳴って我に返ったカレンが振り向く。その表情が愚痴を聞いて貰っていた間の素のものでなかったのは、またいかつい男が顔を見せた時に備えてのものだったのだと思う。
「ん?」
だがカレンの想定していた高さに新たな来客の頭はなく。
「カレンさん会いたかったぁぁーー
!!!!」
「な」
声に視線をずらせば、そこにいたのは満面の笑顔で突っ込んでくる泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)の姿。カレンのことをスピードを愛する屈強で格好いいお姉さんだと思っている火華流は、イメージ通りの人物と出会えた喜びを隠すことなく、突き進むスピードを落とすことなく抱き着いて。
「カレンさんって……思ったより小柄なんだぁ~」
顔を上げ見上げるつもりが想像以上に近いところに相手の顔を見つけ、意外そうに漏らすが、抱き着かれた方は抱き着かれた方で、困惑というか混乱していた。
「ん……」
人から慕われることには当人としては不本意だろうとも慣れてしまっているカレンだが、慕ってくるのはいかつい男ばかり。カレンの脳内には自分を慕ってくる十代前半の同性への接し方というテンプレートが存在しなかったのかもしれない。
「あっ」
一音発してただ無言のままのカレンを前に火華流は唐突に声をあげ。
「これ……懇親会の足しにして……」
カレンの身体を解放すると取り出したお金をその手に握らせる。
「……これは?」
「うん、ちょっとね」
驚きで極端に言葉少なくなっている目の前の人物の問いに火華流はこの店に入る前にモメた相手を締め上げた時に渡されたものだと話す。
「それ、まわりまわってわたしの誤解に一役買うことになるんじゃ」
と顔を引きつらせることが出来ない空気なのは幸か不幸かカレンにもそろそろ察せるようになっていて。
「ハイウェイスターはカレンさんみたいに格好良い人じゃないとね♪」
「あ、あぁ」
「ええと、注文いい? この――」
頷くカレンの僅かなぎこちなさに気づくことなく火華流は店主に料理を注文し始めた。
大成功
🔵🔵🔵
オルランド・ルーノ
(別口でおでん食べに来てたらカレンさんを見かける)
あれはこの辺りで有名な走り屋の姉御、
んー、今後の配信のネタになるかもだし話しかけてみるか。
失礼しまーす。もしかして走り屋のカレンさんですか。ここのおでん美味しいですよねー。
あ、私カフェチェーン経営と配信者やっています。オルランドと申します。以後お見知り置きを
周りの顔を見ると猟兵になったって噂は本当だったんですね。
私も先日猟兵に覚醒しまして。恐らく本日は懇親会でしょう途中参加良ければ混ぜて貰えないでしょうか。
あっ、参加費はだしますよ。
(十分なお金、あとついでに宣伝としてカフェのクーポン券を渡しとこう)
(もしも、猟兵として信頼して素を見せてもらったら)
まぁ、噂の姉御に信頼されたならこちらを素を見せないと失礼だよな。
(口調変わるだけでやる事は変わらない)
その後は、好きな物を周りに勧めたりカフェクーポン配ったり
いやぁ、ビールもいいですけど居酒屋のカクテルってなんか好きなんですよね
※アレンジ・他人との絡み歓迎
バルタン・ノーヴェ
SPD アドリブ連携歓迎!
HAHAHA! ゴチになりマース、カレン殿!
まずはサイバーザナドゥの味わいを堪能させてもらいマスネー!
(未成年なので飲酒は無しで、バイオおでんを中心にいただきます)
カンパーイ!
さてさて。
店主やカレン殿のオススメのメニューを食べて味の傾向を覚えまして。
店主に断りを入れてから物陰でカレン殿の嗜好に合う料理をクッキング!
食材は自前で用意しておきマース!
カレン殿。こちら、ワタシのお客様からであります(スッと差し入れ)。
奢りデース!
自作料理を代償にして、カレン殿の親睦会が無事に成功することを祈願しマース!
カンパーイ!
(遊技場や二次会の意見は出さず、ホイホイとついていく所存です)
櫻井・クロ
せっかくにゃしカレンお姉ちゃんと交流するのにゃ♪
この世界でキマイラはいないと思うけど別に平気にゃよね?(何時もの服装で参加)
「この世界はこんな感じなのにゃね、どんなご飯があるのかにゃ?」
美味しいご飯が分かればあとで恋人と一緒にこれるにゃしね
「これも美味しそうにゃね、カレンお姉ちゃんはお薦めとかあるかにゃ?」
よほどゲテモノじゃ無い限り美味しくいただくのにゃ♪(好みはお察しください)
「居酒屋でもクロが食べられるものがあって良かったのにゃ♪」
食べるのは軽めでカレンお姉ちゃんと世間話も楽しむのにゃ
あとクロは割り勘でいいにゃよ?
親睦会ならお互い様にゃしね
ネタやアドリブはお任せなのにゃ♪
「あれはこの辺りで有名な走り屋の姉御」
ジュースのグラスを片手に肩をすくめる人物がそうだとオルランド・ルーノ(カフェチェーン【ヒッポグリフ珈琲】をどうぞよろしく・f36556)は確信に至る。
(「んー、今後の配信のネタになるかもだし話しかけてみるか」)
直前のやり取りでカレンが虚像であるスピードを愛する屈強で格好いい人物を表に出したていたからというのが大きいのだが、有名人との会話に魅力を感じたオルランドはまだいくらか残ったバイオおでんの器を持つと席を立ち。
「失礼しまーす。もしかして走り屋のカレンさんですか。ここのおでん美味しいですよねー」
「っ」
移動した先の席で話しかければ、一瞬固まったカレンがまぁなと他所向きの応対を見せて。
「あ、私カフェチェーン経営と配信者やっています。オルランドと申します。以後お見知り置きを」
自身は名乗っていないことを思い出したオルランドは自己紹介しつつ一礼すると、周囲を見回し。
「HAHAHA! ゴチになりマース、カレン殿!」
「あ、あぁ」
声をかけてくるバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)へカレンが頷く様を見れば確信に至ったらしい。
「猟兵になったって噂は本当だったんですね」
「まー、何の因果かなァ」
「私も先日猟兵に覚醒しまして。恐らく本日は懇親会でしょう途中参加良ければ混ぜて貰えないでしょうか」
肯定するカレンにそう明かしたオルランドはそう申し出てからあっと声をあげ。
「参加費はだしますよ」
「オヤジ、いつものをここにもだ」
一人分には十分な量の代金にクーポンを添えて出すと、そちらは見ず、オルランドの前のテーブルを示しながら店主に注文する。
「ありがとうございます」
言外に許可したのだと察して礼を言えば、気にするなというようにカレンはヒラヒラ手を振り。
「こちらにも同じものをお願いしマース」
バルタンも片手にお品書きを持ったままもう一方の手を挙げて店主へ声をかけた。
「まずはサイバーザナドゥの味わいを堪能させてもらいマスネー!」
「あっ、はい」
料理の注文を待ちつつ楽し気に話しかけてくるバルタンへカレンは素で応じた。
「カレンさん?」
「んと、ここの店主さんもここの世界のひとですからぁ」
驚くオルランドにおおよその猟兵には素で対応していることをカレンは打ち明ける。今になって打ち明けたのは、格好いい人と認識している参加者が席を外しているタイミングであることと、既に素の自分を知っているバルタンが居るからであろう。
「……まぁ、噂の姉御に信頼されたならこちらを素を見せないと失礼だよな」
打ち明けられたオルランドもまた演技を放り投げて口調を素に戻し。
「ごめんくださいにゃ」
そしてこのタイミングで来客が更に一名。
「この世界でキマイラはいないと思うけど別に平気にゃよね?」
「らっしゃい、注文は?」
と、自身の恰好を見てから周囲を見回しつつ首を傾げた櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)へカウンターの奥から店主が声をかけ。
「この世界はこんな感じなのにゃね、どんなご飯があるのかにゃ?」
「メニューなら壁にもあるがテーブルにも置いてる」
「にゃ」
そっけない店主の言葉に従ってテーブルを見たクロは置いてあったメニュー表を手に取って広げれば。
「これも美味しそうにゃね、カレンお姉ちゃんはお薦めとかあるかにゃ?」
「オヤジ、バイオしずおかオデンを」
話を振られたカレンは店主の目もあることで、再び素ではない方の表情で注文する。
「へい、バイオしずおかオデン一丁ッ」
「……バイオしずおかオデンにゃ?」
「だし粉――煮干しとか魚の削り節をに青海苔を混ぜたがかかってますからぁ、クロさんの好みに近いかなぁって」
注文が入ったことで店主の意識が逸れれば、素に戻ったカレンが注文した理由を話す。
「ここの店主さんはぁ、何か所かのオデン屋さんで修業をしたひとらしいんですよぉ」
その為オデンのレパートリーが多く、そこからすでに顔見知りだったクロが好きそうなモノを選んだということらしい。
「おまっとさん」
「ありがとうにゃ」
「OH、そっちにも料理がきたようデスネ。では、カンパーイ!」
やがてオデンが到着すれば、それを見計らってバルタンがグラスを掲げ、これに何人かが乾杯と応じる。
「居酒屋でもクロが食べられるものがあって良かったのにゃ♪」
一口ジュースを飲んでから笑顔でクロがだし粉のかかったオデンに箸を伸ばし。
「中までしっかり味が染みてるにゃね」
一口食べてちらりと窓の外を見る。ここには居ない誰かと来ることでも思い浮かべているのか。
「さてさて」
バルタンはグラスを乾すと席を立ち、カウンターの方へ歩み寄る。
「一つ相談なのデスが」
声をかけたのはカウンターの奥の店主で、何やら交渉を始めると暫くしてカウンターの奥調理場の方へと入ってゆき。
「これもなかなかいけるぜ」
オルランドは出されたオデンとは別に注文していたものを示すと周りに勧めながらカフェチェーンのクーポン券を配る。
「いやぁ、ビールもいいですけど居酒屋のカクテルってなんか好きなんですよね」
宣伝を兼ねて談笑しつつ席から席へと泳いだことで喉も乾いたのか、背の高いグラスに入った紫の液体を傾けほうと息を漏らし。
「カレン殿。こちら、ワタシのお客様からであります」
見慣れない料理を伴って席へとバルタンが戻ってきたのは、暫くあとのことだった。
「奢りデース! 自作料理を代償にして、カレン殿の親睦会が無事に成功することを祈願しマース!」
「えっ、あ、ありがとうございますぅ」
面をくらいつつも礼を言うカレンにノープロブレムと答えたバルタンは再びグラスを掲げ。
「カンパーイ!」
音頭をとれば再びいくつかのグラスが空になりやがて楽しい食事の時間も終わりを迎え。
「クロは割り勘でいいにゃよ? 親睦会ならお互い様にゃし」
「ありがとうございますぅ」
やがてお勘定の時間が訪れた時、カレンはクロの申し出にも感謝の言葉を述べた。猟兵たちの優しさによってカレンの財布は救われたとい言い切るには時期尚早ではあったが、幾度か見せた感謝がカレンの心境を物語っていた。
大成功
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第2章 日常
『サイバー遊技場』
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POW : とにかく全力で遊びまくる
SPD : 自分の得意な分野で勝負する
WIZ : 策を巡らせ、一瞬の勝負を狙う
👑5
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ミハイル・グレヴィッチ
SIRDの面々と共に行動
アドリブ及び他者との絡み歓迎
SIRDで3×3のバスケをする。チーム分けは(カレンを含め6人)でシャッフルで決める。
バスケなんぞやるのは、久々だぜ。まぁ酔い覚ましを兼ねて、いっちょやるとするか。ただバスケするってのもつまらねぇし、ここは負けたチームが勝ったチームに一杯奢るってのはどうだ?
俺はフォワード担当で行こう。パワータイプと見せかけて、テクニカルに攻めていく。この面子の中じゃ、タッパは風間の次にあるからな。積極的にゴールを狙っていくぜ。
(ゲームが終わった後、カレンに)ああ、そうそう、ウチの局長がカレンに会いたいそうだぜ。ここの近所にある高級バーで待っているってよ。
灯璃・ファルシュピーゲル
【SIRD】の皆さんと参加
二次会は軽く酔い覚ましにストリートバスケを開催。
カレンさんに良さそうな場所が無いか聞きつつ、良ければ一緒にやりませんかとお誘いしてみます
仕事が仕事ですから、普段からトレーニングは欠かして無いですが…スポーツをこうして誰かとするのは久しぶりですね~(楽しそうに上着を脱ぎつつ準備運動し)
ルールは3on3でチームはローテーションでまわすので
普段の戦闘で培ったの仲間との呼吸も活かし(戦闘経験)、
連携して相手チームの動きを(見切り)でカットし防御の隙を狙ってパス(スナイパー)を繫げ味方の攻撃を支援する
あはは…何か、ちょっと賭けてみるのも面白いかも知れないですね~?
※アドリブ歓迎
ネリッサ・ハーディ
【SIRD】の面々と共に行動 ※別行動可
落ち着いた雰囲気のバーで、カレンさんと待ち合わせる。念の為、バーの周囲に夜鬼を放って警戒。
初めまして、SIRDで局長を務めているネリッサ・ハーディです。本日は御足労有難うございます。とりあえず、お好きなものを一杯、奢らせて頂きます。
今回は新たな世界という事で、SIRDも情報収集に当たらせています。…まぁ、そうは見えないかも知れませんが。
新世界の情報収集に当たり、あなたの様な方と関係を構築するのは悪い話ではありませんし、ヒューミントの基本ですね。
(名刺を取り出しつつ)それとSIRDに興味があったら、遊びに来てください。歓迎します。
アドリブ・他者との絡み歓迎
風間・敬人
【特務情報調査局】のメンバーと一緒に参加っす。
二次会は、局のメンバーとの相談で、ストリートバスケに決まったっす。
局から4人+1頭、それにカレンさんを加えれば、丁度3on3ができるっすからね。
チーム分けは、ローテーションで全員が1回は同じチームでプレーできるように……って感じっす。
こうすれば、カレンさんも全員と仲良くなれるんじゃないっすか?
プレーに関しては、ゴール下の守備とリバウンドの処理は任せろっす。
序に、出来るだけカレンさんに花を持たせるようにするっすよ。
溜まった鬱憤は、バスケで発散すると良いっす。
日向・修一郎
特務情報調査局で参加。
さー、ビールひっかけてたお次はバスケか。
これも久しぶりだな。多少酔っちゃいるが支障はないだろ。
あと津崎、同僚がボールとか勘弁だからな。間違っても自分がボールになるんじゃねーぞ(フラグ?)。
さて、バスケでどんな強敵なガードでも突破する方法、知ってるか?
答えは簡単だ。
超遠くからロングシュート撃てば良いんだよォ!!
(無茶苦茶言いながら入れてる奴)
まぁ、この手が使えるのも最初だけだし、そもそもボール回ってこなきゃできないんだけど。
つーことで、攻めてくる奴からボールを奪わないとな。
ミハイルの兄さん、いざ勝負だ!
津崎・要明
【特務】
バスケか、久しぶりだな。それもまさか、サイバーザナドゥでプレイする事になろうとはね。
スピードとバネ(?)を活かして身を交わしながらゴールを狙う。3ポイントも腕を伸ばせばひょいだとは思うけど、さすがに自重。スポーツマンシップに悖るかもしれないからな。
ゴールが決まれば派手目にアピールして観客を盛り上げよう。
こっちに賭ければ?悪いようにはしないって。
調子に乗っているとスタミナ切れたり、ぶつかればパワー負けしたりもあり。
時にはこういうのも楽しいな。ミハイルさんに誘ってもらえて良かった、とみんなを見ながら思ってみたり。
そういや、別行動中の局長はどうしてるかな?
何にせよ上手く行っていると良いけど。
「二次会は、局のメンバーとの相談で、ストリートバスケに決まったっす」
そう端的に風間・敬人(軽トラ・f04208)がカレンへ告げたのは前置きというか説明の短縮も兼ねていたのかもしれない。
「局から4人+1頭、それにカレンさんを加えれば、丁度3on3ができるっすからね」
「カレンさんはストリートバスケをするのに良さそうな場所をご存じではありませんか?」
「んと、コートに使えそうな場所ってだけなら心当たりはいくつもありますよぉ」
敬人の補足に続く形で灯璃・ファルシュピーゲル(Jagd hund der bund・f02585)が尋ねれば、カレンは少し考えた上でそう明かし。
「おススメはたぶんあそこですねぇ」
ちょっと前を失礼しますよぅとカレンがとめておいたハイスピードバイクへ歩み寄れば、悪いと言って約束通りバイクを見せて貰っていた津崎・要明(ブラックタールのUDCメカニック・f32793)が一歩退く。
「グリモアでご案内するにしてもこの子は置いてゆけませんからぁ」
自然な動作ですぐさま愛車に跨ったカレンは出発しますよぉと一声かけてから要望に応えられそうな場所へと誘い。
「なるほど、こう来たか」
照明の光を浴びるミハイル・グレヴィッチ(スェールイ・ヴォルク・f04316)の瞳に映るのはそれなりに規模の大きな公園に設けられたバスケットコートの一つだった。金網に囲まれていて、休憩用のベンチの傍らには公園の管理事務所で借りた予備のボールがいくつか転がっている。
「屋上コートとかスポーツバー辺りかと考えたのですが」
「あー」
ミハイルの反応に少し不思議そうなカレンへファルシュピーゲルが説明すれば、カレンは瞳に理解の色を灯しつつもちょっとだけきまり悪そうにしつつここの方が料金がお安いんですよぅと明かした。
「居酒屋のお金、みなさんのおかげであまり払わなくて済みましたけど――」
居酒屋の時の様に周りの空気で流されて散財されられてしまうこともあり、それが無意識に節約させたのかもしれない。
「まぁ、それはそれとして遊ぶには申し分ない環境だしな」
日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)はフォローを入れた上で酒精の残った身体をベンチから立ち上がらせる。
「さー、ビールひっかけてたお次はバスケか」
誰かが既にコートで弾ませているボールの音を聞きながら予備のボールを拾い上げると、二度三度と手でつき。
「チーム分けは、ローテーションで――」
敬人は組み合わせについてカレンに説明する、全員が1回は同じチームでプレーできるようにというローテーションを選択した意図も。
「こうすれば、カレンさんも全員と仲良くなれるんじゃないっすか?」
「そうですねぇ、ありがとうございますぅ」
気遣われたことを察してカレンが頭を下げる向こうではミハイルが両手でボールを挟み。
「バスケなんぞやるのは、久々だぜ」
ポツリと零しつつ、酔い覚ましを兼ねてという名目で自身に活を入れると、同じ特務情報調査局の他の仲間を振り返り。
「ただバスケするってのもつまらねぇし、ここは負けたチームが勝ったチームに一杯奢るってのはどうだ?」
「あはは……何か、ちょっと賭けてみるのも面白いかも知れないですね~?」
らしいと思ったのか、ファルシュピーゲルは笑いつつ賭けをするの部分には同意し。
「多少酔っちゃいるが支障はないだろ。あと津崎」
コートで弾むボールの音に懐かしさを覚えつつも充分動けることを確認した修一郎は、要明へ向き直る。
「同僚がボールとか勘弁だからな。間違っても自分がボールになるんじゃねーぞ」
相手が姿形を変えうる種族であるからかくぎを刺すもどことなく忠告自体がフラグっぽい気がするのは気のせいか。
「流石にやらないって、スポーツマンシップに悖るかもしれないし」
どちらかというとその発想もなかったのであろう。
「仕事が仕事ですから、普段からトレーニングは欠かして無いですが……スポーツをこうして誰かとするのは久しぶりですね~」
脱いだ上着をベンチに置いて楽し気に準備運動をしながらファルシュピーゲルは口元をほのかに綻ばせ。準備運動が終わってから最初の勝負が始まるまでにそう時間はかからなかった。
「バスケか、久しぶりだな。それもまさか、サイバーザナドゥでプレイする事になろうとはね」
一定のリズムでボールの弾む音を聞きながら、要明は独り言ちた。靴底を擦り付けられたコートがキュっと鳴き、ドリブルのリズムが変わって人と人の間の空間をすり抜けるようなパス回しで移動してゆくボールを目で追う。
「ミハイルの兄さん、いざ勝負だ!」
ちょうどボールの戻ったミハイルへ今はチームメンバーの修一郎が挑みかかってゆくところだった。
「そらよ」
「っ」
力で強引に突破するかと思いきや、不意にドリブルの速さを変えてミハイルは抜きにかかり。
「とっ、止めますよぉ」
カレンが修一郎の影から出てゆく手を遮る。
「二人がか」
「こっちっすよ」
突破口を探したミハイルが敬人の声でとっさにパスへ切り替え、ワンバウンドして他者へ向かうボールを要明は遮りに行って。
「さて、バスケでどんな強敵なガードでも突破する方法、知ってるか?」
敵味方の手を渡ったボールを手にした修一郎はコートの端で周囲に問う。だが、答えは求めていなかったのであろう。
「答えは簡単だ。超遠くからロングシュート撃てば良いんだよォ!!」
叫ぶや否や無謀とも思える距離から直接ゴールを狙った。
「まぁ、この手が使えるのも最初だけだけどな
加えてボールが回って来なければできないことを鑑みれば、ロングシュートを放てたのもうまく事が運んだ結果なのだろう。
「リバウンドの処理は任せろっす」
距離が距離だけに敬人は全速力でゴール下へ向かい。
「あ」
リングに触れて零れ落ちることもなくボールは通り抜けたネットを揺らした。
「外からのシュートは2点、先に21点取れば勝ちだったっすよね?」
ルールの一つを確認するのは、ゴールネットを見上げたままの敬人で。
「まだ2点だ、ここから取り返してゆくぜ」
ミハイルが拾い上げたボールは、ファルシュピーゲルに回る。
「こっちだ」
「はい」
ボールを渡してフリーになったミハイルがゴール下に突き進みつつ合図を送れば、長距離狙撃の如きロングパスが人と人との間を貫いてミハイルへと渡り。ゴールネットは幾度も揺れて、二つのチームは点を取っては取られ、そして取り返す。
「こっちに賭ければ? 悪いようにはしないって」
幾度かチームメンバーも入れ替わり、いつしかでき始めたギャラリーへ中距離からのシュートをリングに通した要明が派手にアピールするとコートから少し離れて見物していた人々から歓声が沸いて。
「さ、次はこっちのボールっすよ。溜まった鬱憤は、バスケで発散すると良いっす」
コートを転がったボールを敬人はカレンへと渡し。
(「時にはこういうのも楽しいな。ミハイルさんに誘ってもらえて良かった。おっと」)
再び始まる攻防の中で微笑しつつ仲間たちを眺めていた要明はカレンがシュート態勢をとったことで阻止するようにコートを蹴ってボールに手を伸ばす。不定形の身体を活かして無制限にではなく、同体型の人間が可能な程度に。
「あぁ」
結果として指先がかろうじてボールに届かず、シュートの軌道は逸れなかったものの、そこに後悔はなく。
「お疲れ様です」
「お疲れ様っす」
「はぁい、お疲れ様でしたぁ」
やがてコートでの勝負を終えれば、互いを労う言葉が交わされて。
「ああ、そうそう、ウチの局長がカレンに会いたいそうだぜ。ここの近所にある高級バーで待っているってよ」
「あ、そうなんですねぇ」
思い出したように言伝するミハイルの言を聞いたカレンは礼を言うとスピードバイクのナビを作動し、場所を確認してコートを後にし。
「いらっしゃいませ」
ドアにつるされたベルの音とバーのマスターの声で戸口の方を振り返ったネリッサ・ハーディ(クローク・アンド・ダガー・f03206)は待ち人の姿を確認すると、マスターに断りを入れて席を立つ。
「初めまして、SIRDで局長を務めているネリッサ・ハーディです。本日は御足労有難うございます」
「……はじめましてぇ、いいえ、そんなことないですよぉ」
「とりあえず、お好きなものを一杯、奢らせて頂きます」
自分を祭り上げる面々には無縁なタイプの店と見て素の表情でカレンが頭を振ると、続けてネリッサは申し出て。
「んと、それじゃあお言葉に甘えてぇ」
天然人工栽培された果物のフレッシュジュースを注文するカレンを自身の席の隣に誘うと、ネリッサは再び口を開く。
「今回は新たな世界という事で、SIRDも情報収集に当たらせています。……まぁ、そうは見えないかも知れませんが」
「んと、そんなことないですよぉ? 色々聞かれましたしぃ」
居酒屋でのことを思い出してであろう自身の言の最後に頭を振るカレンの言でネリッサは自身の居ない間の見知った顔との食事の様子を聞かされ。話題はストリートバスケとその勝敗に賭けの要素を取り入れたこと、メンバーをローテーションしたため、勝ったり負けたりで互いが互いに奢るような結果に行きついたことまで進んで。
「新世界の情報収集に当たり、あなたの様な方と関係を構築するのは悪い話ではありませんし、ヒューミントの基本ですね」
時折相づちを打ちながら話に耳を傾けていたネリッサがうまくやれていたようなら何よりですと言えば、こちらこそ色々お世話になりましたよぅとカレンも恐縮した態で首を左右に振り。
「それとSIRDに興味があったら、遊びに来てください。歓迎します」
微笑みつつ取り出した名刺を渡していた頃。
「そういや、別行動中の局長はどうしてるかな?」
コートに残っていた要明はボールを返却しに行った特務情報調査局の仲間を待ちつつ呟く。
「何にせよ上手く行っていると良いけど」
どこかで会って直接尋ねれば接触の結果は分かることは知りつつ照明を見上げて続け。
「ただいま戻りましたぁ」
「えっ、あ」
バイクの後ろにネリッサを乗せて戻ってきたカレンの姿に要明が思わず声を漏らす。どうであったかを知るのは思ったよりすぐになりそうであった。
大成功
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堆沙坑・娘娘
…ずっと舎弟のように振る舞われても迷惑ですかね。皆さん自然体で接していますし。
なので私も普段通りの自分で接します。
但し、先読みのUCは常に発動しておくのでトラブルが起きそうなら即座に対応を切り替えますね、カレン大姐。
「飲む」の次は「打つ」と行きますか。カジノで遊びましょう。私はこういう俗な遊びが結構好きなんです。
ルーレットやポーカーなどの先読みが有利に働くギャンブルで小金を稼ぎますよ。こういうのはお小遣い程度の金額で遊ぶから楽しいんです。
カレン大姐の方はどうですか?
アウトローの顔役であればやはりこういうのも得意なので?
もし苦手ならあまり無理しないでくださいね。付き合わせた私が言うのも変ですが。
泉・火華流
もちろんやる事は決まってるわよっ!!
『カレンさんとレース(トラック一周)で勝負』
(場所は…前章で彼女が締め上げた男達がいる場所w)
カレンさんでも手加減したら許さないからねっ♪
(一指し指をビッ…と突き付けながら)
この娘…『レガリアス・エアシューズ』で勝負する
(世界観や存在するアイテム的に普通かもしれませんが…彼女は人間ですw)
作戦
UCで【ダッシュ】を強化
【ダッシュ・悪路走破・継戦能力】は常時使用
【敵を盾にする・追跡】でスリップストリームで追走
【瞬間思考力・逃げ足】でタイミングを見てカレンさんを抜く
勝敗は…全力で挑んだ末の火華流の負け(またカレンさんの株が上がります)
楽しかったわ…また勝負してね♪
レイ・アウレーゼ
へー、次は遊技場か。オレは楽しめれば何処でもかまわねえよ?
色々と楽しめそうだな。
(場所に合わせて適度に楽しみ、途中で彼女に声をかけ)カレン、オレと勝負しないか?
まあ勝った負けたで何かあるわけじゃないし、嫌なら断ってくれて構わないぜ。
(他の猟兵と一緒にでも◎)
・承諾されたら
へえ、カレン凄いな。
持ってるんじゃないか?
(褒めたり一緒に楽しむ)
・遊戯中か休憩中に世間話を
あ、そうそう。
カレンはなんか噂とか知らないか?別にメガコーポ関係とか関係無くていいぜ。
ん?
‥ああ、ただオレは旅みたいに暮してるからさ。
よく他愛の無い話から変わった噂まで色々と耳にするんだよ。
例えば、ほらあの街の――。
・連携アドリブ大歓迎
「……ずっと舎弟のように振る舞われても迷惑ですかね。皆さん自然体で接していますし」
そんな堆沙坑・娘娘(堆沙坑娘娘・f32856)の懸念にもしカレンが答えられる場面であれば、どちらでも構いませんよぉとでも答えたかもしれない。
「遊び? もちろんやる事は決まってるわよっ!!」
「へェ」
だが、この時は席を外していた泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)が合流、場所を遺棄されたサーキット跡へと移したしたことでカレンは素の自分を封印中であった。
「お、おい……あれ」
「あいつはカレン・ソウゲツ?! なんでこんなところに」
騒めくギャラリーはそこを縄張りとする走り屋たちで、その視線は殆どがカレンへと集中していたのだから。
「レースで勝負」
「へー、次は遊技場って聞いてたが、楽しそうだな」
事情を知らぬ走り屋連中にもわかるように火華流は声に出せば、カレン以外で反応した人物が一人。
「色々と楽しめそうだ。カレン、オレも混ぜて貰っていいか? まあ勝った負けたで何かあるわけじゃないし、嫌なら断ってくれて構わないぜ」
「俺の方は問題ない」
ギャラリーを掻き分けたレイ・アウレーゼ(サイバーザナドゥの風来坊・f36588)を一瞥したカレンはその視線を火華流へ向けた。火華流が挑んできた勝負であるのだ、ならば火華流の許可も必要という訳で。
「こっちも構わないわ」
火華流の視界にあるコースは二人で走るには広すぎ、第三者の参戦よりも譲れない点もあったが故にあっさり許可を出すと火華流もまたカレンに向き直る。
「カレンさんでも手加減したら許さないからねっ♪」
「あん? 挑まれた以上、んなことはしねぇよ。それが走りの勝負ならなァ」
ビッと人差し指を突き付けられたカレンは、尚のことだと続けると視線をこれから走る方へと投げた。
「お、俺、スタートの合図出します」
「じゃあ、俺は――」
ギャラリーには勝負に関して気になる者も居た様で幾人かが協力を申し出て、あっという間に準備は整い。
「えっ」
「まじか」
サイズとしては中型のハイスピードバイクであるBlack dazzleへとレイは跨り、カレンもまた愛車のシートに腰を下ろした一方、足にレガリアス・エアシューズを履いただけの、何にも騎乗しない火華流の姿にギャラリーが騒めいた。
「HIKARU・GEAR発動!!」
『これより作戦行動を開始します……』
だが火華流当人は気にせず、ただユーベルコードを用いる様に、レイとカレンの表情が微かに動く。ユーベルコードを使え、そのなんでもありっぷりを理解しているからの反応だったかもしれない。
「スタート!」
ギャラリーの一人だった男があげていた腕を振り下ろせば、三者は一斉に飛び出す。
「あのカレンがっ」
「先を行かれた?!」
真っ先に飛び出したのは、火華流でこれをレイとカレンが横並びで追いかける。
「意外、ううん」
トップに躍り出ただが、慢心はなくすぐに後ろを窺えば、迫らんとする二台のバイクがそこにあり。
「やっぱり」
二台のバイクは火華流を追い抜くも悔しがるそぶりは見せず、むしろ想定通りとバイクの後ろにつくことで空気抵抗を軽減し、速度を上げる。もちろん先を行くバイクの方も火華流の風よけになり続けるつもりはない。振り払おうと軌道をずらし。
「へえ、カレン凄いな。持ってるんじゃないか?」
「追い抜いたなァほぼ同時だろ」
レイの賞賛にンなことよりもとカレンは視線をコースの先に向ける。
「勝負はまだ終わっちゃいねぇ」
気を緩めるつもりは一切なく。
「確かにそう、かっ」
応じたレイは知覚する並走者が一人増えたのを。
「並んだ?!」
「うそだろ、んなローラー付きの靴だけで」
ユーベルコードによる技能のかさましなどただのギャラリーにはわからない。だからこそ目の前の光景の異様さに見物する走り屋たちは騒ぐが。
「あ」
そもそもそれほど長いコースでの勝負でもない。気づけば三人はゴール手前まで来ていて。
「また抜いた!?」
スタートの時とは違う、僅かにレガリアス・エアシューズの先端がハイスピードバイクの前輪より拳一つ前に出た程度ではあるものの、絶妙のタイミングで火華流は一位に至り。
「まて、あれは」
その直後にカレンが抜き返して前輪がゴールを踏む。
「見たか?」
「あ、ああ。けどどっちだ?」
判別がつかなかったのであろう見物人が疑問を口にするも、競い合っていた方からすると結果は明白だったらしい。
「楽しかったわ……また勝負してね♪」
満足した態でカレンにそう告げて火華流は立ち去り。
「悪くない勝負だったな」
「まぁ、な」
残るバイク乗り二人は愛車をとめ、夜空を仰ぐ。
「あ、そうそう。カレンはなんか噂とか知らないか? 別にメガコーポ関係とか関係無くていいぜ」
「噂?」
ふいに質問を投げられてオウム返しにカレンが問えば。
「ん? ……ああ、ただオレは旅みたいに暮してるからさ。よく他愛の無い話から変わった噂まで色々と耳にするんだよ」
理由を捕捉し。
「例えば、ほらあの街の――」
「あー」
レイの例として挙げたものに心当たりがあったのか、カレンは声をあげ。休憩を兼ねた情報交換は暫し続いて。
「『飲む』の次は『打つ』と行きますか。カジノで遊びましょう」
次の目的地を求められると希望を口にしたのは、娘娘だった。
「私はこういう俗な遊びが結構好きなんです」
「へぇ、そうなんですかぁ」
サーキット跡を離れ、一時的に取り繕う必要もなくなったからか、娘娘の言にこれまでとは違って素でカレンは反応を返す。もっともカジノについてしまえばカレンはまた外面を取り繕うのであろうが。
「トラブルが起きそうなら即座に対応を切り替えますね、カレン大姐」
「お手数かけますぅ」
軽く頭を下げられた娘娘はいえと頭を振るとカレンに案内される形でカジノに向かい。
「ありがとうございます、こちらがチップになります」
「確かに」
キャッシャーで賭けに使うチップを購入すると、カップに入れられたそれを受け取り、向かう先はルーレットの台の並ぶ一角。
「あそこにしましょうか」
手にしたチップの量はそれほど多くなかったが、娘娘は構わない。
「他はございませんか?」
「では、黒にこれだけを」
比較的無難なベットでチップを投じ。
「黒の31」
その結果としていくらかの当たりを得れば。
「カレン大姐の方はどうですか? アウトローの顔役であればやはりこういうのも得意なので?」
「ん? あぁ、苦手と得意があってなァ」
賭けることなく見物していたカレンへ娘娘が話を向けると、カレンの視線は少し離れた場所へいくつも並ぶスロットマシーンへ向く。
「目はいい方だ」
「なるほど」
苦手ならあまり無理しないでくださいねと言うつもりだった娘娘はスロットマシーンを示した理由に納得し。
「そっちはそこそこ当たってンじゃねぇか」
「小当たりですけどね」
元手が少ないのもあるだろうが、そこについて聞かれれば、娘娘はこう言ったことだろう。
「こういうのはお小遣い程度の金額で遊ぶから楽しいんです」
と。ルーレット盤を玉の転がる乾いた音を聞きながら娘娘は暫く打つを楽しみ、ポーカーのテーブルを経由すると、スロットマシーンの方へカレンと共に足を運び。
「小役でも役は役ってな」
一列ではなく数個ではあるが、絵柄を揃えてチップを切らさず。カレンは娘娘が眺める中微増したチップを掴み取ってはその幾らかをまたマシーンに投入してゆく。そう言った小役狙いであるからまた小金を稼ぐ程度にとどまり。
「何故小役を?」
やがてカジノを後にしてから娘娘が問うと、カレンは人気がないことを確認した上で遠い目をしつつ言う。
「大当たり出すとひとが寄って来て、知り合いに会う確率も跳ね上がるんですぅ」
「ああ」
結果、チップの何割かを渡さざるを得なくなったりするのだろう。結局のところ居酒屋の時と同じようなモノで。娘娘は再び納得したのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!
ザ・遊興デース!
ナイトシティのエンターテインメントを楽しみマショー!
バーチャルゲームもフットサルも、カレン殿や皆様のチョイスに合わせマース!
それと、せっかくなのでご紹介しマース。
カモン、バルタンズ! 「バルバルバルバル♪」
自立型のサポートロボット、ミニ・バルタン!
何かとご依頼の際に活躍すると思いマスゆえ、顔見せついでに遊び相手メンバーとして招集デース!
人数が必要なゲームもおまかせあれ!
(※現在122体まで召喚可能です)
カレン殿と同じチームで絆を育んだり、対決して盛り上がったり、サイバーザナドゥの遊技を満喫しマース!
(※さすがにミニ・バルタンの遊興費は当方で負担します)
新田・にこたま
ホールド・アップ!動くな!警察です!
…なんちゃって。すみません、カレンさん。新田ですよ。
(カレンさんが上記勧告に格好良く対処してくれても嬉しいです)
お酒の席ではなさそうなこのタイミングだけ遊びに来ました。
お互いの立場については…メガコーポに反抗的な者同士ですし問題はないはずです。多分。
希望遊技場はバーチャルゲームセンター。ジャンルはガンシューティング。
銃を得物にしたサイボーグ同士、ちょっと本気で遊んでみませんか?(挑発的な視線)
勝ったらガッツポーズ。負けたら膝をついて悔しがります。(勝敗はお任せします。負けロールも好きです。)
結果がどうであれ、最後は健闘を称え合って握手で終われるといいですね。
櫻井・クロ
今度は遊技場にゃね、沢山種類があるのにゃ
カレンお姉ちゃんと遊ぶとなるとレースゲーム・・・勝負にすらならない気がするし身体を動かすゲームがいいにゃね
「ダンスゲームとかもあるにゃね、せっかくだしこれをやるかにゃ♪」
カレンお姉ちゃんを誘って二人プレイするか、やらなくても一緒に騒げるかにゃ?
「けっこう良い点が取れたにゃね、他にはなにがあるかにゃ?」
他の人がゲームやスポーツしてれば見に行ったり参加するのも良さそうにゃね♪
あとゲームセンターや飲み物ぐらいだから安くて済むのもいいにゃね(ちゃんと自分で出すのにゃ)
ネタやアドリブはお任せなのにゃ♪
「ザ・遊興デース!」
テンションも高く両腕を広げてバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は空を仰いだ。地上から伸びたサーチライトの光が夜空を切り裂きながら左右に揺れ、高層ビルに灯る明かりが作り出す景色を歓迎するかのようなポーズでくるりと振り返り。
「ナイトシティのエンターテインメントを楽しみマショー!」
「はぁい」
じゃあどこに行きますかぁとカレンが続けて問えば、バルタンは笑顔で答えた。
「カレン殿や皆様のチョイスに合わせマース!」
と。
「んと」
わかりましたぁと答えて自分の好みの場所を案内しても良さそうな回答ではあったが、皆様のともついてきたことでカレンは振り返りかけ。
「ホールド・アップ! 動くな! 警察です!」
投げられた声で動作を中断すると、ただ視線だけを声の方に向ける。そう言われても手を挙げない辺りまるで動じていないようにも、ただテンパって立ち尽くしているようにも見え。
「……なんちゃって。すみません、カレンさん。新田ですよ」
「いえいえ、こんばんはぁ」
お道化てから軽く頭を下げる新田・にこたま(普通の武装警官・f36679)に頭を振って見せてからカレンは挨拶を返す。
「にこたまさんも遊びに来たんですぅ?」
「ええ。お酒の席ではなさそうなタイミングのようですので」
答えるにこたまにカレンが納得した態であーとか声を出したのは、にこたまが未成年だからだろう。
「というか、今いるのはみんな未成年にゃね」
とは、先ほど振り返ろうとした先に居た櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)の弁。
「ええと、それでどこか行きたいとことかありますかぁ?」
「近い方がいいかにゃ? となると、この辺りの遊技場だとあれとかあれにゃね」
「でしたら、バーチャルゲームセンターでどうでしょう?」
問われて周囲を見回したクロがそれらしい施設の看板を複数見つければ、にこたまが内の一つを示して提案し。
「いいにゃね」
ゲームセンターに赴くところまで意見の一致したクロがこれに賛同する。
「ではご案内しますねぇ」
「……ええ」
勝手知ったる出身世界ということもあってカレンが先頭を歩き、にこたまは短い沈黙を挟んで頷いた。
(「……メガコーポに反抗的な者同士ですし問題はないはずです。多分」)
ハイウェイスターと一緒に歩く武装警官の図が誕生したわけだが、お互いの立場については少し考えて気にするほどでもないと見た様で。
「あそこですよぉ」
歩いて案内を始めただけあって到着まで時間はあまりかからなかった。示された先には硝子越しに幾つものゲーム筐体が見え中から人が出てくると様々な音が自動ドアの間から溢れ出してきて。
「ここまで来たならもう良さそうデース! せっかくなのでご紹介しマース。カモン、バルタンズ!」
「「バルバルバルバル♪」」
足を止めたバルタンが呼べば、バルタンを小さくしたかのような自立型のサポートロボットことミニ・バルタンたちがバルタンの周囲に現れる。
「何かとご依頼の際に活躍すると思いマスゆえ、顔見せついでに遊び相手メンバーとして招集デース!」
人数が必要なゲームもおまかせあれと両手を広げてアピールすれば、唐突な召喚に立ち尽くしていたカレンもハッと我に返り。
「んと、じゃあ多人数協力型のゲームがあったらご助勢お願いしますよぅ」
「「バル!」」
声をそろえたミニ・バルタンたちと共に猟兵達はゲームセンターの中へ足を踏み入れた。
「向こうがレースゲームで、こっちはコインゲームのエリア……沢山種類があるのにゃね」
戸口をくぐるとすぐ目についたのは、ゲームのジャンルごとに区分された店内の様子を描いたマップで、クロはこれを見上げ。
(「カレンお姉ちゃんと遊ぶとなるとレースゲーム……勝負にすらならない気がするし身体を動かすゲームがいいにゃね」)
何のゲームで遊ぶかを考えていた時だった。
「銃を得物にしたサイボーグ同士、ちょっと本気で遊んでみませんか?」
近くにあったガンシューティングの筺体を示してにこたまが視線の形の挑戦状を投げつければ。
「はッ、いい度胸だ。受けて立つぜ」
知り合いがいたという訳ではなく、ゲームとは言え銃を撃つ荒事だからだろう。素ではない方の表情と言葉で了承したカレンはにこたまが示した筺体の隣のものへと入ってゆき。
「隣り合って空いててよかったですね、では」
後を追って自身の示した筺体に入ればにこたまの意識は電脳空間へと飛ばされる。
「対戦モードで対戦相手は隣の筺体の……セッティング完了」
いくつかの設定を経て視界は切り替わり、目の前に広がったのは、土埃が流れる荒野。飛び出してくるのは武装した荒くれもの。
「ホールド・アップ……と言っても無駄でしょうね。ですので」
にこたまの持つ銃が火を噴き、倒れた荒くれものが得点に変わる。右上に表示されたトータルスコアの数字が増え、左上に表示されている対戦相手のスコアもほぼ同じタイミングで増加していた。
「最初はこんなものでしょう」
序盤だ、どちらかがミスすることはあり得ず、ゲームオーバーで表示が変わるようなことはなく、景色は代わり、得点は増えてゆく。荒くれものに占拠された町を突破し、どれだけ長いんだと突っ込みたくなるような汽車の客車を先頭車両目指して進み、下にマグマ流れる廃鉱山をトロッコに乗って駆け抜ける。
「流石にノーミスはもう無理そうですね」
被弾によってライフゲージが減り、にこたまにもそろそろゲームオーバーの影がちらつき始め。
「せめてもう一体っ」
頑強だが緩慢な動作で歩み寄ってくる岩でできた人型へ何発も銃弾を撃ち込めば、人型はぐらりと傾ぎ。
「倒せ……あっ」
視線を敵からスコアに向けてにこたまは気づく。カレンのものと思しきスコアの枠の色が変わっていたことに。それは、カレンが先にゲームオーバーしたことを示していて。
「やりました」
思わずガッツポーズを取ったところに歩み寄っていた岩の人型が襲い掛かってきた。
「お疲れ様でしたぁ。最後きつかったですねぇ」
手が回りませんでしたとカレンが言えば。
「バル!」
おまかせあれと言わんがばかりに寄ってくるミニ・バルタン。
「あとで協力モードでも遊んでみますか」
「そうですねぇ」
そうにこたまが提案すればカレンは頷き。あとでとした理由は、ここを訪れた猟兵は他にもいたから。
「ダンスゲームとかもあるにゃね、せっかくだし次はこれをやるかにゃ♪」
ゲームセンターの中を歩いていたクロはダンスゲームのエリアに差し掛かったところで視線を巡らせ。
「あの辺りの筐体は空いてるみたいにゃね。にゃ」
いくつかの筺体を撫でたクロの視線は自分の方に向かってくるカレンへととまる。
「シューティングは終わったにゃ?」
「はぁい。そちらは何か面白そうなゲームはありましたかぁ?」
「これをやろうと思ったところにゃよ。カレンお姉ちゃんもどうにゃ?」
肯定するカレンの問いにクロは筺体を示すと一緒に遊ばないかと誘えば、ご一緒しますぅという答えが返って来て。
「クロの踊る場所がここで、カレンお姉ちゃんは――」
設定を終えたクロの目に映るのは、軽快な音楽が鳴り響くダンスフロア。ここを踏むのだと言わんがばかりに光る床が点滅する中を丁寧に人工音声がルールと遊び方を紹介してゆく。
「初めだから簡単な曲にするにゃね」
「ありがとうございますぅ」
続ける設定の中、感謝の言葉が返ってきたのを見るにこういうゲームにはなじみがないのだろう。やがて設定が終われば、カウントダウンが始まり、ゼロになったところで前奏が流れ出した。
「にゃ、にゃっ、にゃにゃ♪」
「えっ、あ、んと、えっ、え」
軽快に光る床をミスなくクロが踏んでゆく一方で、しきりに床を見ながらカレンも何とか光る床を踏んでゆく。
「あ゛」
差は明白だからこそ、決着は割とすぐ訪れた。カレンが一つ床を踏み損ね、そこからステップがずれ始めたのだ。リカバリーはもう効きそうになく。
「お疲れ様にゃ」
ヘロヘロと筺体を出てくるカレンへ飲み物の容器を手にクロはねぎらいの言葉をかける。
「けど、ここでかかるのはゲームか飲み物代ぐらいだから安くて済むのはいいにゃね」
どうやら持っていた飲み物は近くで買ってきたモノらしい。休憩用のスペースに移動して一息つけば、次は何をするかという話に自然となり。
「次は協力できるゲームにするにゃね」
「そうしましょうかぁ」
連敗中だからという訳ではなく、そもそもそういう予定であったからだろう。
「カレン殿、お疲れ様デース」
ミニ・バルタンだけでなくバルタンも出迎えたのは多人数参加型のゲーム筐体だ。
「攻めるは邪悪な吸血鬼の王の城、仲間たちで絆を育み、戦いへ勝利するのデース!」
幾人かでチームを作り化け物に溢れた城を攻略してゆくアクションゲームだそうで。
「バルタンズの一部が先行して城に攻めこんでマース」
既に遊び始めているメンツが居るのだから選択の余地はなく。
「クロも協力するにゃ」
「では行きましょうか、カレンさん」
だが、他の面々も一緒に遊ぶことに不満はないようで、一同は電脳空間に設けられたおどろおどろしい城へと挑んで。
「次は、何をやりましょうか?」
「OH、これなんていいと思いマース! 『サイバー・ツマノタンポポ=ノセ=エクセレント』だそうデース!」
「このお刺身おいしそうにゃね」
時にはどこからツッコミを入れればいいかわからないゲームをプレイし。
「これはレースゲームみたいですね」
「では次はこれにしマース!」
時には今のところ連敗中の誰かに花を持たせるゲームをチョイスし。いくつかのゲームを経てやがて遊技場めぐりの時間も終わりを迎えるのだった。
大成功
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第3章 日常
『二次会パーリナイ!』
|
POW : 思いっきり夜更かししてあれこれ楽しむ
SPD : 面白そうな店やイベントに顔を出してみる
WIZ : 飲み物と会話を楽しみながらのんびり過ごす
👑5
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叢雲・雨幻(サポート)
【目立たない】事を利用して内部に紛れ溶け込んで、
お酒や煙草を嗜みながら何気なく情報を集めたり、
目当ての物を探したりするよ。
暗い場所なら【闇に紛れる】【忍び足】あたりで、こっそりと現状を把握したりするのも得意だね。
危険や警戒度が上がってきたと感じたらさっさと一時撤退。
物事起こす前に勘付かれちゃいかんからねぇ。
人々と接する時は優しく励ましたり、一緒に酒を飲んだりして楽しんだり。
子供と遊んであげたりもしちゃうよオジサン。
復興や救助をする時には、設定したUCを利用して積極的に手伝う。
スフィア・レディアード(サポート)
『皆さん、頑張りましょう!』
ミレナリィドールの妖剣士×鎧装騎兵、21歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(私、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は元気で、楽しい祭りとかが好きな少女。
武器は剣と銃をメインに使う。
霊感が強く、霊を操って戦う事も出来る(ユーベルコード)
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「いやぁ、いいねぇ、いいねぇ」
琥珀色の液体で満たされたグラスを片手に叢雲・雨幻(色褪せた根無し草・f29537)は口元を綻ばせる。そこはバイオらーめん屋の次に二次会会場に選ばれたお酒も飲める食事処。
「新しい世界を楽しもうなんて実にオジサン向きだ」
既に二次会とも雨幻は聞いていたが、重要なのはきっとそこではない。
「わぁ、知らない料理がいっぱいあるよ」
メニューを見て歓声をあげるのは、スフィア・レディアード(魔封騎士・f15947)。
「どれから注文しようかな? これがいいかも……」
店員さんと片手をあげてスフィアは従業員を呼び止め、これとこれをとメニューの画像を指で示して注文し。
「あ、ちょっといいかな? オジサン、こいつに合いそうな料理があったら持ってきて欲しいんだがね?」
「私のチョイスでよろしかったですか?」
「ああ、店の従業員さんならここの酒についても料理についても知ってるだろうからね」
注文をとる店員に声をかけた雨幻も返ってきた確認に頷くと、頼むよと言い添えてから酒瓶に向き直り、カランと氷が音を立てるグラスを口元に近づける。
「次は何を頼もうかな……あっ、チーズがある。この世界のチーズは美味しいのかな?」
再びメニューに緯線を戻したスフィアは他所の世界で食べたチーズのことを思い出しつつ呟き。
「お待たせいたしました」
「来た来た」
やがて注文した料理が届けば、目を輝かせて手を伸ばす。
「熱っ、けど美味しい」
「へぇ、どれどれ」
一口食べたスフィアの反応に雨幻も届いた料理に興味が向いたのか、チーズと薄い何かの身をのせた薄い生地を摘まんで口に入れ。
「うんうん、いいんじゃない」
確かめるように続いて酒を口に流し込む。
「店員さん、これもう一皿」
「畏まりました」
余程気に入ったのか顔をあげると同じモノを注文するスフィアに応じた店員はそのままキッチンの方へと引っ込んでゆく。店の酒と料理のおいしさはこの世界の住民にも知られているようで、割と混雑した店内での楽しい酒と料理の時間は二人が満足するまで続いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
灯璃・ファルシュピーゲル
【SIRD】で参加
楽しい時間を過ごせましたし
カレンさんには感謝ですね
最後はカレンさんもお誘いしてカジノへ。
任務で潜った事はあるものの、そういえば客として遊んだ事は無かったですね…カレンさんがゲームに詳しそうなら雑談兼ねてアドバイスとかを求め。あまり詳しくなさそうならポーカーとかでにもお誘いしてみようかと思います
楽しむのがまず第一ですが一応勝負は真剣に。
ディーラーや参加者の表情・呼吸遣いから手札、緊張具合を読み取り(情報収集・聞き耳)機を見て冷静に揺さぶりを掛け、自分の流れに引き込む様勝負します(だまし討ち・第六感)
…あ、一応勝負ですが。カレンさんの時の分は割り勘で(こそっと耳打ち)
アドリブ歓迎
ミハイル・グレヴィッチ
SIRDの面々と共に行動
アドリブ及び他者との絡み歓迎
さて、次は…カジノでラーメン賭けて勝負だって?
悪くねぇな、乗った。まぁ仲間内なんだし、賭けるのはラーメンで別に構わないだろうぜ。それならそんなに気負わなくて済むレベルだし、何よりカレンも参加し易いだろうしな。
で、制限時間は1時間、か…そんない余裕もないし、となると、ここはルーレットで一発稼ぐか。しばらく様子を見て、ここぞというところで、手持ちの全額一点賭けだ。何、どーせこんなモンは何しようが運次第、確率とかそんなモンは関係ねぇし、気にしても始まらねぇ。要は当たるか外れるかの確率は半々。ここは一発、大きく勝負に出てみようじゃないか。
ネリッサ・ハーディ
【SIRD】の面々と共に行動
カジノで勝負ですね。わかりました。ここは公平を期す為、開始時の元手はこちらから支給しましょう。無論、カレンさんの分も含めてです。これもレクリエーションのひとつでしょうから、交遊費として処理できますし、それにカジノは色々な情報が集まるので、情報収集するにはうってつけです。
とりあえず、ポーカーをプレイします。余り表情に出ない点を利用して、フェイク等を駆使しつつ、手堅く稼ぎます。とはいえ、元手を大きくするのが目的ですので、チャンスがあれば勝負に出ます。同時にポーカーに興じながら、他の参加プレイヤーと世間話の体を取りつつ情報収集を試みます。
アドリブ・他者との絡み歓迎
日向・修一郎
引き続きSIRDのメンバーで参加だ。
さて、サイバーザナドゥ満喫旅、最後のプログラム【カジノ勝負】だな。
え?目的は新世界の情報収集じゃなかったのかって?
細けぇこたーいいんだよ。
色々やってみたい遊びもあるんだが、今回は賭けがかかっているので…
狙いはこれだな。スロットマシーン。
一般人なら厳しいだろうが、猟兵の動体視力を侮っちゃいけねぇ。
目押しなんぞ朝飯前だぞ(STOPボタン押す)
…と、思ってたんだけどな。目押しでもたまにリールが滑るからダメだわ(白目)
微妙な勝ち方しかしてねぇんで、最後は一発逆転をかけてルーレットに今まで勝った分を一発勝負!
ま、結果がどうであれ、最後はおいしくラーメン頂きますかね。
風間・敬人
カレンさんwithSIRDの楽しい一時も、終わりの時が近づいてきたっす。
最後は、〆の食事を賭けて、カジノで勝負は如何っすか?
何を食べるかは、トップの好みっす。
ルールは、全員同じ元手でスタートし、一時間で誰が一番カジノで稼ぐか、っす。
一時間は短いかもしれないっすけど、あんまり長時間で熱くなるのも怖いっすし、〆を食べる時間も大事っす。
一時間の内なら、どのゲームをやっても自由っすよ。
カレンさんも、しっかり頼むっす。
半分遊びの勝負っすけど、それでも勝負なんで真剣にやってこそ楽しめるってもんす。
さて、自分はブラックジャックで一時間じっくり楽しむっす。
11を超えたら止めれば、大きくは敗けない筈っすからね。
津崎・要明
【特務】
じゃあ1位の人の好きなものを2位の人が奢るってコトで。
よっしゃー、勝ちに行くぞ!俺シャトーブリアン食ってみたいんだよね(←〆と言ってるのに)。あ、でもサイバーザナドゥだと合成かな、そこはちょっと心配・・・。
運の要素じゃコントロールがあれなんでポーカーで勝負だ。手札を見切り、コンパクトに早上がりか大きい手を待つか高速演算、ブラフを撒いて自爆を誘導、ダブルアップ!
はっはァ!結構良い調子じゃね?
ただ、俺良く運で一発大当てするタイプに刺されるんだよな〜そういえば、学生の頃・・・(2番フラグ)
結果はどうあれ、めっちゃ楽しかったな
あれ?情報収集・・・ま、いっか!!
Hello,new world!!
「カレンさんwithSIRDの楽しい一時も、終わりの時が近づいてきたっす」
ネオンサインの看板の下、風間・敬人(軽トラ・f04208)のモノローグがナイトシティの夜景にとける。
「楽しい時間を過ごせましたし。カレンさんには感謝ですね」
「いえいえ、こちらこそお世話になりましたぁ」
微妙に〆のような空気の中、灯璃・ファルシュピーゲル(Jagd hund der bund・f02585)の言葉に幾分か財布を救われているカレンが頭を振ってからぺこりと頭を下げ。
「最後は、〆の食事を賭けて、カジノで勝負は如何っすか? 何を食べるかは、トップの好みっす」
「じゃあ1位の人の好きなものを2位の人が奢るってコトで」
敬人の提案にすかさず津崎・要明(ブラックタールのUDCメカニック・f32793)がルールを一つ追加すれば。
「勝敗は、全員同じ元手でスタートし、一時間で誰が一番カジノで稼ぐか、で決める感じっす」
大本になるルールを敬人が挙げ。
「カジノで勝負ですね。わかりました」
頷いたネリッサ・ハーディ(クローク・アンド・ダガー・f03206)が公平を期す為に開始時の元手を支給する旨を通知する。どうやら遊技場めぐりの時間が終わりを迎えると言ったが、あれは嘘だとやらないといけないようだ。
「無論、カレンさんの分も含めてです」
「わたしの分も……いいんですかぁ?」
「ええ。これもレクリエーションのひとつでしょうから、交遊費として処理できますし、それにカジノは色々な情報が集まるので、情報収集するにはうってつけです」
補足にきょとんとするカレンへと理由と遊ぶ名目をネリッサが説明しつつ元手を配り始めて。
「さて、サイバーザナドゥ満喫旅、最後のプログラム『カジノ勝負』だな」
元手となる資金を受け取った日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)は派手な看板で客を誘うカジノの外観を眺める。
「目的は新世界の情報収集じゃなかったのかってツッコまれるのも局長のおかげで避けられそうだしな」
そうなったらそうなったで、細けぇこたーいいんだよとも言っていそうな修一郎ではあったが、それはそれ。
「さて、次は……カジノでラーメン賭けて勝負だって?」
「いえ、ラーメンと決まったわけでは――」
「悪くねぇな、乗った」
ファルシュピーゲルの否定を聞き流しつつミハイル・グレヴィッチ(スェールイ・ヴォルク・f04316)は参加する旨を口にし。
「まぁ仲間内なんだし、賭けるのはラーメンで別に構わないだろうぜ。それならそんなに気負わなくて済むレベルだし、何よりカレンも参加し易いだろうしな」
肩をすくめつつ元手を受けとって恐縮しているカレンに視線を投げた。
「そういうことですか」
納得した様子でファルシュピーゲルも同じ方を向き。
「よっしゃー、勝ちに行くぞ! 俺シャトーブリアン食ってみたいんだよね」
要明が拳をナイトシティの空へ突き上げて叫ぶ。なんと言うか絶妙のタイミングであった。
「あ、でもサイバーザナドゥだと合成かな、そこはちょっと心配……」
「どうします?」
「奢るモン指定できるのは1位って話なら、他の奴がそうなりゃいいだけだろ」
カレンを含めれば参加者は七人。1位になるのはそう簡単ではないとミハイルは踏んだのかもしれない。こうして【SIRD】の面々はカジノへと足を踏み入れ。
「で、制限時間は1時間、か」
「一時間は短いかもしれないっすけど、あんまり長時間で熱くなるのも怖いっすし、〆を食べる時間も大事っす」
ちらりと時計をミハイルへ敬人が苦笑する。
「一時間の内なら、どのゲームをやっても自由っすよ」
と更に付け加えれば。
「……そんない余裕もないし、となると、ここはルーレットで一発稼ぐか」
少し考えたミハイルの視線は盤上を乾いた音を立てて玉が転がる方へと向き。
「カレンさんも、しっかり頼むっす」
「ん? あ、あァ」
カジノと言う場所柄、顔見知りに会う可能性も考慮したのだろう。敬人が話を振ったカレンは作られた虚像の方で応じ。
「任務で潜った事はあるものの、そういえば客として遊んだ事は無かったですね……カレンさんはお詳しかったりしますか?」
若干の新鮮さを感じつつ様々な賭け事のテーブルの間、客と従業員の間を泳ぎ振り返ったファルシュピーゲルは問う。
「モノにもよるな。付き合いで足を運んだこともあるし、今日も二度目だからなァ」
遊ぶものと遊ばないもの、苦手と得意があると言外に明かし、示したのはスロットマシーン。
「アレなんざ、目が良ければそこそこ稼げる」
「あぁ」
賭け事に自身の得意とするものを用いようと考えていたファルシュピーゲルからすれば納得のいく答えであったのだろう。
「私はあちらのポーカーのテーブルに向かおうかと思っていますが」
「まァ、たまには付き合うのも悪くねェか」
ファルシュピーゲルはカレンを伴い五枚ずつのトランプが配られてゆくテーブルの方へ歩き始め。
「色々やってみたい遊びもあるんだが」
と前置きしたものの仲間内での奢りもかかっているからか、修一郎は視線をカジノの一角に固定していた。
「狙いはこれだな。スロットマシーン。一般人なら厳しいだろうが、猟兵の動体視力を侮っちゃいけねぇ」
奇しくもカレンが先ほど示したカジノの設備だが、思うところは似通ってくるのか、根拠もほぼ同じで。
「目押しなんぞ朝飯前だぞ」
台の一つに近寄ってチップを投入すれば、回り出したリールを見据えSTOPボタン押してゆき。
「……と、思ってたんだけどな。目押しでもたまにリールが滑るからダメだわ」
挑戦すること数回、半分ズレて役を外した様に修一郎は白目をむく。だが、たまにと言うことは滑らずに済むこともあるということでもあり。
「さて、自分はブラックジャックで一時間じっくり楽しむっすかね」
思い思いに賭け事へ興じてゆく仲間を見送った形の敬人も歓声やら悲鳴やらが上がる遊び場を目をとめたテーブルへと歩き出し。
「ようこそ。ここはブラックジャックのテーブルですが」
「あ、ルールならわかってるっすよ」
「そうですか」
自身の姿を認めて応対するディーラーに敬人がヒラヒラ手を振れば、真新しいトランプを開封したディーラーはシャッフルを始め。
「っと、ここまでっすね」
やがて配られたカードの二枚目まで確かめたところでカードの追加はせず、勝負に出る。
(「11を超えたら止めれば、大きくは敗けない筈っすからね。あとは親の役が気になるとこっすけど」)
チップを積みつつ敬人はディーラーの顔を見るもポーカーフェイスなのか作り物なのか、顔色一つ変わることはなく。
「おめでとうございます」
ディーラー側のカードの数字が22を超えたために賭けたチップは増えて戻って来て。
「おー、まぁまぁな役だな」
敬人がいくらかチップを増やしていた頃、要明は運の要素じゃコントロールがあれなんでとポーカーのテーブルにいた。強気の姿勢で嘯いて他のプレイヤーやディーラの自爆を誘い。
「はっはァ! 結構良い調子じゃね?」
目論見通り他者が自滅したことで自身の元に集まってくるチップを要明は上機嫌で掴むも。
「ただ、俺良く運で一発大当てするタイプに刺されるんだよな~そういえば、学生の頃……」
その手を止めた要明の目はどこか遠くを見て。
「なるほど、今日は仕事を終えてこちらに」
「まぁね。いや、残業がないってのは本当にいい。転職して正解だったよ」
隣のテーブルではネリッサが世間話の体を取りつつ他の客から情報を集めていた。ただ、情報収集だけしているわけではないのは、傍らに積まれたチップの山が物語っており、要明がこれに気づいていれば顔色を変えていたことだろう。
「では、そろそろ勝負と行きましょうか」
良いカードが揃ったのか、山になっていたチップを惜しげもなくネリッサはベットし。
「ディーラーがサイボーグなのは少し想定外でしたね」
「まァ、あいつらも顔でカードを読まれる訳にゃいかねェからな」
更に隣のテーブルではあての外れた様子のファルシュピーゲルにどこかきまり悪げな態でカレンが視線を逸らしていた。その態度の理由はまぐれ当たりでもしたのかネリッサのものほどではないが山になったチップか。
「おーし、ここだ」
そうして【SIRD】の面々の半分がポーカーのテーブルに集まっている中、ルーレット盤を観察していたミハイルが動いた。
「なっ、大胆な……」
「何、どーせこんなモンは何しようが運次第、確率とかそんなモンは関係ねぇし、気にしても始まらねぇ」
隣の客が驚きの声をあげるも、肩をすくめて手持ちのチップをすべて同じ場所へと賭ける。
「要は当たるか外れるかの確率は半々。ここは一発、大きく勝負に出てみようじゃないか」
「一発勝負か、奇遇だな」
思い切りのいい賭け方に周りの客を絶句させる一方で、ミハイルに負けず劣らず一か所にチップを投入する挑戦者が一人。
「微妙な勝ち方しかしてねぇんで、最後は一発逆転をってな」
スロットの勝ちをすべて注ぎ込み、修一郎も勝負に臨む。
「よろしいですね?」
ディーラの確認の後、盤に玉は投じられ。
「これ、喜ぶべきか、それとも嘆くべきかね」
ルーレット上の幸運の女神は修一郎へ微笑んだ。ただ、手持ちのチップが増えたことで参加者中二位、つまり奢る側になったことを鑑みると幸運と言っていいのかどうか。
「ま、結果がどうであれ、最後はおいしくラーメン頂きますかね」
「それで良いならいいんだけどよ……」
気を取り直してカジノの入り口へ向かって歩き出す修一郎の背を何とも言い難い表情で見送るのは、二位と僅差で三位だったカレン。
「……あ、一応勝負ですが。カレンさんの時の分は割り勘で」
とこっそりファルシュピーゲルに耳打ちされていた身としては本当に助け舟を出されることになっていたかもしれないのが複雑なのか。
「結果はどうあれ、めっちゃ楽しかったな」
危惧した二位を免れた要明は修一郎を追う形でカジノから出ようとして、ふいに立ち止まる。
「あれ? 情報収集……ま、いっか!!」
一度だけ振り返るも仲間達は半数がもうカジノの外へと向かっていたのだから。
「Hello,new world!!」
入り口をくぐって外に出ると夜空に呼びかけ。
「行きますよ。おすすめのラーメン屋はあちらだそうです」
そんな要明へネリッサが通りの先を示し。
「醤油に味噌、とんこつに塩。味はオーソドックスですね」
「ご注文はお決まりですかい?」
数分後、暖簾をくぐった【SIRD】の面々ともう一人がカウンターに並べば店主が尋ね。
「じゃあ、このシャトーブリアン=ラーメンを」
「あの、お客さん……そんなモンうちににゃおいてませんぜ?」
「やっぱ無理か」
約一名ツッコミを入れられたりしながらも注文を終えれば、やがて出されたラーメンに舌鼓を打つのだった。
大成功
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堆沙坑・娘娘
ここまで来たらUCはもうずっと発動してトラブルに備えておきます。
居酒屋やカジノも楽しかったのですが、折角夜の街にいるのですから雰囲気の良いバーにも行ってみたいですね。
まあ、私の見た目はこんなですしカレン大姐は未成年ですが…堂々としていればなんとかなります。勿論カレン大姐にはノンアルコールの飲み物を。
では、私はこのスクリュードライバーというカクテルを…おかしい、ドライバー(ねじ回し)が入っていない上にスクリューもしていません…(あまり飲んでいなかったように見えて、ここまでに結構飲んでてかなり酔っている)
おや?私の酒は何処に…?(もう飲んだ)
この烏龍茶、ウイスキーの味がします…(ウイスキーだから)
泉・火華流
いやぁ~…本当に楽しかったわ…
目的達成出来て、ご満悦の表情
動いた後にはエネルギー補給…と二次会にも参加…するが、カレンさんのお財布事情を知ってか知らずか…移動中に『面白そうな賞金ゲーム』を見つけて…「後で追いつくから」…と、参加
ハンマーで叩いて一定以上の数値を出せれば賞金を出すというゲーム
か弱い美少女(本人談)の見た目…と裏腹に、背負ったバックパックに収納された、巨大アームを使用してハンマーを使って見事にクリア
主催は『自分の腕じゃないから無効』とか言い出すが、機械化義体や人間離れした見た目の者がいるこの世界じゃとんだ言い訳
…その後、乱闘騒ぎになるが…しっかり締め上げて賞金ゲット
シャルロット・シフファート
ワールドハッカー、ね
我がオベロンズオデュッセイアにとって取り込みたい人員ね
高いオレンジジュースをシックな高級店舗で飲み、カレンに仲介を頼んだワールドハッカーを待つ
悪いわね、こういった仲介も頼んで貰っちゃって
そう会話を交わしながらワールドハッカーが到着したら会談を
この世界の真理と異なる世界の叡智に興味はない?
私の手を取ればその真理と叡智を堪能できるわ
そう言って署名を交わした後に躯の海の真実を伝える
私は各世界の魔術師を相互に補助しあう組織を立ち上げ、オブリビオンに立ち向かう力としているの
無論の事戦線は私が担うわ
安心して己の探究に取り組んでいいわよ
「居酒屋やカジノも楽しかったのですが、折角夜の街にいるのですから雰囲気の良いバーにも行ってみたいですね」
ラーメン屋を経て次の目的地が決まったのは、堆沙坑・娘娘(堆沙坑娘娘・f32856)のそんな言葉が理由だったと思われる。
「いやぁ~……本当に楽しかったわ……あれ?」
幾人かを引き連れ、次の会場へと移動し始める中、満足げな表情だった泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)は何か見つけた様でふいに足を止め。
「あン?」
「後で追いつくから」
どうかしたのかと言いたげなカレンのものと視線がぶつかれば、先に行っててと火華流は軽く手を振って集団から離れ、向かった先にあるのは、大きなハンマーと巨大な機械を囲う人だかり。何やらイベントをやっているようで、そこに寄っていくつもりらしかった。
「おう、嬢ちゃんも挑戦するか?」
ざわめきとそれに負けぬイベントの主催者の問い、バーに向かう面々に聞き取れたのは、せいぜいがそれくらいで、案内された先のエレベーターに入ったことで音は扉にシャットアウトされ。
「この先だ」
二階層分ほどで上がると周辺の景色がガラッと変わる。ラーメン屋のあった場所が労働者なども通う通りだったとすれば、こちらはもっと上流階層向けのエリアであるのか、道端にゴミが落ちているだとか壁が汚れていると言ったこともなく、カレンが示したのも自己主張を控え上品な佇まいをした一軒の建物だった。
「なるほど、確かにバーの看板が出ていますね。まあ、私の見た目はこんなですしカレン大姐は未成年ですが……堂々としていればなんとかなります」
「一応、ノンアルコールもそろえてる筈なんだがなァ」
軒先にぶら下がるおしゃれな看板を一瞥してから自身とカレンを見る娘娘にカレンは微苦笑し。
「……ワールドハッカー、ね」
ドアベルを鳴らして入店した猟兵たちが思い思いの席に着く中で、壁際の席に座ったシャルロット・シフファート(異界展開式現実改変猟兵『アリス・オリジン』・f23708)は照明のカバーガラスに自分を映す。
「我がオベロンズオデュッセイアにとって取り込みたい人員だけれど――」
傾けたグラスの中、高級オレンジジュースの中で上下さかさまになったシャルロットが目を伏せた。
「悪いわね、こういった仲介も頼んで貰っちゃって」
「構わねェ、と言いたいとこだが……俺の本質は走り屋だからな。ツテを頼って話は通しちゃ見たが」
期待に応えられる人材が来るかは責任を持ちかねるとカレンは言外に続け。
「それでもお礼は言っておくわ」
シャルロットがカレンと言葉を交わしていたのは、そこまでだった。端的に言うなら、待ち人がシャルロットが前の席に座ったのだ。
「この世界の真理と異なる世界の叡智に興味はない?」
自己紹介もそこそこにそう切り出し、私の手を取ればその真理と叡智を堪能できるわと告げて署名を求め。
「では、私はこのスクリュードライバーというカクテルを……おかしい、ドライバーが入っていない上にスクリューもしていません……」
カウンターの席で注文したカクテルのグラスを眺めた娘娘は首を傾げ、まじまじと見てからそれを飲み干して空になったグラスを置き。
「おや? 私の酒は何処に……?」
平然としているように見えてその実かなり酔っているのだろう。
「この烏龍茶、ウイスキーの味がします……」
別のグラスを傾けては、訝しむがその中身は烏龍茶ではなく元よりウィスキーで。
「さすがに拙いよなァ」
娘娘に付き合っていたカレンはノンアルコール飲料が二割ほど残ったグラスをカウンターに置くと、シェイカーを振っていたマスターに一声かけてから娘娘を外へと連れ出してゆく。
「私は各世界の魔術師を相互に補助しあう組織を――」
何やらまだ話しているシャルロットの横を通り抜け。
「「あ」」
声が重なったのは、入り口でばったり火華流が娘娘を連れ出そうとしたカレンと出くわしたからだろう。
「ひょっとして出るところだった?」
「いや、結構酔ってるみたいなんでなァ」
「なら良かったわ」
面白そうな賞金ゲームを見つけて賞金を手に入れてきたのよと火華流は話すと服の乱れを直し。
「お金も入ったし、これで何か注文しておくよっ」
懐具合を気にするカレンからすれば、火華流のそれはありがたい申し出であったかもしれない。
「体を動かすとお腹すくよね」
こうして入れ違いでバーへ入ってきた火華流は食べ物を注文し始めるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
岩倉・鈴音(サポート)
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「ンッフッフ♪サツバツなサイバー世界って聞いていたけれど、これはなかなかでございますな」
上機嫌な岩倉・鈴音(【機械天使12番】JKハングマン・f09514)の前にあるのは天然養殖魚介類がたっぷり入った海鮮鍋であった。
「二次会最高だね」
もう何件か梯子していることを鑑みれば二次会ではすでにない気もするが、行きたいところとか食べたいもの、好きなものはあるかと聞かれ、鈴音が素直に答えた結果がそれだ。
「いただきます」
おそらく生まれてこの方水槽しか知らない蟹の甲羅を外し、中の身を口に運べば至福は口の中に広がって、ほほを紅潮させつつ声にならない気持ちを二つある手で表すと、蟹の身を嚥下し次の具材に箸を伸ばす。
「どれもこれもおいしそうでございます」
くつくつと絶妙の火加減で下のコンロが鍋を温め続けるから魚の身も蟹の足も冷めることはなく、追加注文すればお代わりの具も持って来てもらえるというのだ。
「ンッフッフ♪次は何を注文するべきでございましょう」
取り皿に箸をおき、鈴音はメニューと見つめあう。楽しい鍋の時間はまだ続きそうだった。
成功
🔵🔵🔴
バルタン・ノーヴェ
SPD アドリブ連携歓迎!
二次会パーリナイ! まだ夜は続きマース!
たくさん食べて、いっぱい遊んだので、次はサイバーザナドゥの雰囲気を楽しみマショー!
ファッションブランドや洋服店などへ赴き、ホロドレスなどのご当地ファッションを仕入れての、仮装デース!
カレン殿も、いろんなコスチュームを試してみては如何デスカナ?
スカートやドレスもお似合いデスヨー! きっと皆メロメロであります!
試着をしたり、ファッションイベントに飛び入り参加したり、エンジョイしマショー!
着替えたまま勢いで、他の方のパーリーに合流するのも楽しそうであります!
HAHAHA! とてもグッドな思い出作り、ありがとうございマース!
「二次会パーリナイ! まだ夜は続きマース!」
ぐっと拳を天に突き上げ、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は相変わらずのテンションで宣言してから振り返る。
「たくさん食べて、いっぱい遊んだので、次はサイバーザナドゥの雰囲気を楽しみマショー!」
やりたいことはためらわないとばかりに勢いのまま歩き始めたバルタンが向かったのは、比較的大きな通りに面したブティックだった。ショーウィンドには衣服だけでなく、鞄をかけられ帽子を被せられたマネキンがゆっくりと回転し、壁にはめ込まれたスクリーンにはモデルの女性がホロドレスを翻してポーズをとる動画が流れている。
「ワンダフォー! ここなら色々買えそうデース」
カレンの手を引きつつ店内へ入ってゆくバルタンの目的は、ホロドレスなどご当地の衣装を物色し始めたことと場所がブティックと言うことを鑑みれば言うまでもない。
「カレン殿も、いろんなコスチュームを試してみては如何デスカナ?」
「ふぇ?!」
ただ、衣服を手に向き直ったバルタンの提案はカレンには予想外だったようで。
「スカートやドレスもお似合いデスヨー! きっと皆メロメロであります!」
「めっ、メロメロ?! けど、わたしはぁ……」
テンパっているからかいかつい男達とは縁遠い場所だからか、完全に素になっているカレンにバルタンはいくつか服を見繕い。
「仮装完了デース!」
「えっ、えっ、え?」
「ミッションクリアデース」
試着室を経由させたカレンを外に連れ出しつつ一仕事終えたメイドの表情をする。
「さぁ、ファッションイベントに飛び入り参加しマショー!」
「で、でも」
「ノープロブレム! 誰もカレン殿とは気づきマセーン!」
イメージの壊れることを恐れたカレンに太鼓判を押しつつバルタンは近くで開催されているファッションイベントを探し。
「……んと」
「言った通りだったデショウ?」
イベント参加後、本当に誰にも気づかれず、まだ信じられない様な表情をしたカレンへバルタンは笑いかける。
「HAHAHA! とてもグッドな思い出作り、ありがとうございマース!」
笑顔のまま向けられた感謝の言葉にこちらこそですよぅと返しつつも、まだ回るところが残っているカレンは流石に着替えることにしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
レイ・アウレーゼ
動き回って疲れてないか?
オレはそろそろ一息つきたい。
だから何か飲みながら落ち着ける(お前も素でリラックス出来る)場所とか連れて行ってくると助かる。
最後は一緒にのんびりするのも悪くないだろ?
(同じ走り屋として愚痴聞いたり励ましたり)
なんかお前は大変だな。
グリモアになってただでさえ忙しくなる時も増えそうなのに気を張る事が多くてさ。
(オレも変な奴に懐かれる時があるがあの様子だとカレンは特にって感じだしな。)
さて、カレン今日はありがとな。お陰で楽しかった。
あ、これは礼とこれから宜しくって事で。(その辺で買っといた、底に参加料+αを隠した品を渡す。知り合いに見られても平気なように賄賂式)
・アドリブ大歓迎
「動き回って疲れてないか?」
とレイ・アウレーゼ(サイバーザナドゥの風来坊・f36588)が声をかけたのは、カレンが元の恰好に着替え終えた後のこと。
「オレはそろそろ一息つきたい。だから何か飲みながら落ち着ける場所とか連れて行ってくると助かる。最後は一緒にのんびりするのも悪くないだろ?」
「そうだなァ……なら」
続けて口にした要望と付け加えられた問いへ口調を戻したまま少し考えて、案内する場所の目星をつけたカレンが歩き始める。
「ここだ」
やがてたどり着いたのは、街のはずれ。ハイウェイの途中に設けられたオアシスの址だった。いや、正確に言うならいくつかの建物は残っているようで、明かりがついて営業中らしいことも見て取れる。
「ここは?」
「わたしが走り屋さんを始めた頃から使ってる場所ですぅ」
他所にパーキングエリアが設けられ、一気に寂れたらしく、利用者もほとんどいないことが内気なカレンにはありがたかったらしい。
「なんかお前は大変だな。グリモアになってただでさえ忙しくなる時も増えそうなのに気を張る事が多くてさ」
そこから始まる昔話を人気のない飲食店の席で向かい合って一通り聞いたレイはカレンを労うと窓の方に目をやった。
(「オレも変な奴に懐かれる時があるがあの様子だとカレンは特にって感じだしな」)
外の景色が気になった訳でも鏡のように自分たちを映した窓自体を見たわけでもなく、大なり小なり似たような心当たりでもあったのだろう。レイの瞳はここではないどこかを見てから、軽食のバイオたこ焼きを前にとろけるようにテーブルへ突っ伏しかけているカレンへ向けられ。
「ありがとうございますぅ。んと、それでもグリモアを授かった以上、やることはやらないとですしぃ」
「そうか、まあ無理もない程度にしろよ」
手の中にグリモアを出して力なく微笑む新人グリモア猟兵へくぎを刺すようにエールを送ると、空になった軽食の箱と飲み物の容器を備え付けのゴミ箱に片づけ。
「さて、カレン今日はありがとな。お陰で楽しかった」
席に戻ってきながら感謝の言葉をかけると、今思い出したかのように「あ」とレイは声を漏らし。
「これは礼とこれから宜しくって事で」
同行した店で買った品の底にいくらかのお金を忍ばせて、カレンの前に置く。
「あ、ありがとうございますぅ」
おそらく、カレンはまだそこのお金には気づいていないだろう。受け取った品を抱えて頭を下げるカレンへ軽く片手をあげるとレイは店の外へと歩き出した。
大成功
🔵🔵🔵
ブレイス・ドミス
【七星】の皆さんと参加
二次会と言えば徹カラですよね
深夜帯ならフリータイム&飲み放題なのでお財布にも優しいです
ソウゲツさんもご一緒にいかがですか?
良心的な金額のお店を案内していただけましたし、
この位なら個別で会計をするのも手間なのでついでにお金を出しちゃいます
色々な世界の人の集まりなので何を歌おうか迷いますが……
あっ、旅団でよく聞こえてくるゲームの主題歌も入ってますね
これを歌ってみます!
深夜は変なテンションで無性に楽しくなりますよね!
他の方が歌っている時は歌や踊りに合いの手を入れつつ
適度に自分の次の曲を入れていきます
騒ぎ疲れて最後の方はうとうととしつつも朝まで二次会を楽しみます
アドリブ等お任せ
櫻井・クロ
【七星】で参加
「二次会は皆でカラオケなのにゃ♪」
合流した人達とカレンお姉ちゃんを誘ってお店にいくのにゃ
「これなら個室にゃしカレンお姉ちゃんも気が楽になるかにゃ?」
皆と簡単につまめる物や飲み物を頼んだらカラオケにゃね
クロはポップスを歌ったり他の人の合いの手を入れたり楽しんでいくのにゃ♪
「皆上手にゃね、カレンお姉ちゃんも一曲どうかにゃ?」
場合によってはデュエットとかしてみたいにゃしね
ネタやアドリブはお任せなのにゃ♪
楠葉・狐徹
【七星】
「俺は妖刀と共にある者…オブリビオンからまな板の上の魚まで、何でも一刀両断…歌はできねぇが、これなら大得意だぜ!」と木剣である「鉄塊」を掲げて語りを入れながら登場
カラオケではあるが歌いながら鉄塊を構えてポーズを取ったり、高速の抜刀の動きを披露したり等まるで刀を使ったミュージカルのようにアピール。内心は「歌も踊りも今ひとつだからアクションで誤魔化そう」という魂胆
「見てくれてサンキュー。旅団の皆は見慣れてるからすごくねぇかもだが…」と前置きして最後に前日から考えてた決め台詞を一言
「見惚れてたら斬られてるのに気付けないぜ?」(【誘惑】使用)
※アドリブ&ネタ絡みOK
「あれだ、普通に楽しむんならなァ」
カレンが古い馴染みの店を後にし、最後に案内することになったのは、いくつも聳えたビルのうちの一つ、その二階層分を占めるカラオケ店だった。
「二次会は皆でカラオケなのにゃ♪」
「ええ、二次会と言えば徹カラですよね」
ビルの入り口をくぐり、幅の狭い階段を上ってゆくのは、【七星】の櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)とブレイス・ドミス(装備や道具の事なら・f33137)。
「ソウゲツさんもご一緒にいかがですか?」
ロビーで部屋番号を教えてもらえば、マイクやリクエストの為の大型リモコンを受け取って案内板と部屋の番号プレートを頼りに通路を進みつつ部屋を探す一同の中にカレンの姿があるのは、ブレイスがそう誘ったからであり、クロも一声かけたからでもあった。
「ここじゃねぇの?」
「あ、そうみたいですね」
目をとめた部屋のドアを楠葉・狐徹(表裏一体の刃・f17109)が示すと、リモコンに張られたテープに書かれた番号と見比べてブレイスが声をあげ。リモコンが近づいてきたタイミングで手が触れたからか、ロックが外れた部屋の戸は自動で開いた。
「これなら個室にゃしカレンお姉ちゃんも気が楽になるかにゃ?」
「そうですねぇ」
それなりに広い部屋は、用途を考えれば防音であることは間違いなく、クロが話を振れば大丈夫だと思いますぅとカレンも頷いて。
「おいしそうな料理がいろいろあるにゃね」
「あぁ、先に料理を頼んでおくのか」
部屋の中にあったメニュー表をめくってから内線らしき設備に向かおうとするクロを見て目的をおおよそ察した狐徹はテーブルに置かれたメニュー表を拾い上げる。
「頼むものは決まったかにゃ?」
「これとかいいんじゃないか?」
「あっ、僕の分もお願いできますか?」
振り返ったクロにメニュー表の1ページを見せるようにして料理の写真を人差し指で狐徹がつつくとこれにブレイスも便乗し。
「カレンお姉ちゃんはどうするにゃ?」
「わたしは烏龍茶をお願いしますぅ」
「わかったにゃ。じゃあ、注文しちゃうにゃね」
最後にカレンにも尋ねてからクロは内線の通話を始め、四人分の注文を伝えてゆく。
「色々な世界の人の集まりなので何を歌おうか迷いますが……」
その間にもリクエスト用のリモコンを弄っていたブレイスは唸った。
「よくよく考えれば、世界が違うんですから登録されてる曲もそれは違いますよね」
所謂神隠しと言った事故に近い形で世界を渡ってしまう者も居るかもしれないが、基本的に世界間移動できる存在は少数派なのだ。カラオケに登録されてる曲に互換性はほぼなく。
「あっ、旅団でよく聞こえてくるゲームの主題歌に似た曲も入ってますね」
それでも気になった曲はあるようで。
「これを歌ってみます!」
「注文終わったのにゃ。にゃ」
嬉々として曲の登録コードを打ち込めば、注文を終えたクロも戻って来てリモコンに視線を落とし、そこから思い思いに【七星】の面々は曲を登録してゆく。
「あ、次だな」
何曲か歌った後のことだった。狐徹へ徐に立ち上がると機材の影に引っ込み。
「俺は妖刀と共にある者……オブリビオンからまな板の上の魚まで、何でも一刀両断……歌はできねぇが、これなら大得意だぜ!」
語りを入れながら機材の影から木剣である「鉄塊」を掲げて再登場すると、前奏の終わるタイミングを見計らって歌い出す。
「広い部屋で良かったですぅ」
とは歌いながら高速の抜刀の動きを披露する様を見たカレンの弁。歌に合わせて手拍子が入り。
「見てくれてサンキュー。旅団の皆は見慣れてるからすごくねぇかもだが……」
歌い終えたところで礼を口にした狐徹は木剣を翳してポーズを取り。
「見惚れてたら斬られてるのに気付けないぜ?」
決め台詞に拍手が巻き起こる。それで前日から決め台詞を考えてた狐徹の努力は報われて。
「皆上手にゃね、カレンお姉ちゃんも一曲どうかにゃ?」
「んと、わたしでよければ」
「にゃ、それじゃ次で入れるにゃね」
リモコンを手にしたクロはカレンの返事を聞くと二人で歌えそうな曲の番号を入力してゆく。
「お待たせいたしました」
頼んだ料理が届いたのは、この直後。
「深夜は変なテンションで無性に楽しくなりますよね! あっ、次は僕でしたっけ」
届いた料理を摘まんだブレイスは手をぬぐってから今度はマイクに手を伸ばし。
「ふぅ、知らない曲がいっぱいですよね」
「そうにゃね。カレンお姉ちゃん、次はクロたちにゃよ」
「あ、はい――」
楽しい時間はお開きに、ブレイスが船を漕ぎ始めるころまで続いたのだった。
大成功
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