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其、独白す。

#封神武侠界 #戦後 #梁山泊 #ご参加誠にありがとうございました!


 我、要塞也。名は無。
 ――不是、有(いや、ある)。
 山岳武侠要塞「梁山泊」……遥か古より、そう呼ばれていた名残が。
 しかして、之重要では無。

 我、今まさに目覚めたのは、悪しき暴君を滅する為。
 民を冒涜せし暴君、赦すまじ。
 来たれ。来たれ。宿星武侠、はたまた、其に準ずる者。
 我、既に準備を了とする。
 汝の為ならば、之の身全て譲り渡そう。
 汝の為ならば、あらゆる武具を取り出そう。
 望むは、彼の城で悪しく存在する暴君の排斥。
 我は呼ぶ。我は求める。汝の力を。

 站起来(さぁ立ち上がれ)――……。

●グリモアベースにて。
「およそ、あと数分で、僕は飛ばされます」
 サティ・フェーニエンス(知の海に溺れる迷走っコ・f30798)なるグリモア猟兵、説明もそこそこにきっぱり告げた。
 よし、良く分からんが急いで事態の詳細を述べよ。
 数多のトンデモ案件に慣れている猟兵からは、順応しきった冷静な意思が向けられたり。
 頼もしい反応を見つめて、頷いたグリモア猟兵少年曰く、
 『武侠戦争にて陣のおかれたこともある、かの要塞「梁山泊」が目覚めた』
 『人界に暴君の存在を感知したその要塞、山ごと転移して、某都のすぐ傍に出現済』
 『梁山泊の望みはただ一つ。城に居るらしい暴君を排除すること――それを可能とする宿星武侠に連なる力持つ者たちを、自らの要塞内に(一方的に)呼び寄せようとしている』
 『ゆえに、猟兵たちを引き連れて来ることが出来るグリモア猟兵がまず最初に呼び寄せられる、らしい』
 迅速メインにて、ほぼ箇条書き印象な予知の要点が述べられた。
「とはいえ、結局は常なる通り……僕は要塞内の転移地点からは動けないので、その後はやはり皆様に情報収集をお任せすることになるのですが……」
 面目なさそうに紡がれた後――宣言通り少年の姿がまず消え、程なくして招集された猟兵たちも転移されるのだった。

●出ればそこは。
 「梁山泊」内を一通り見渡せば、なるほど、さぁこれで暴君を屠れと言わんばかりに視線の先には武器、武器、武器。
 少年が語っていたような内容を、当梁山泊から言葉で説明されることは当然か無かった、が。
 代わりに、時々『圧』のような気配を察する猟兵もいたかもしれない。
 早く外へ、その先の都へ、城に君臨せし暴君の下へ、向かってほしい。
 そのような意図を直感なり肌なりで感じれば、ではいざ、と要塞の外へ様子を窺いに出発する。
 視界が一気に開け、封神武侠界の人界であると分かる程度の景色が飛び込んでくる。
 ついでにそこでは 金 魚 が 泳 い で い た ―― 宙 を 。
 赤、橙、白、斑、わぁ、出目金もいるー。
 目が点になる者チラホラ。
 そんな猟兵たちに負けず劣らず、景色の中に一緒に映り込んでいた現地の人々は、ポカンとした表情を浮かべていた。
 自分たちの暮らす都、その真横に唐突に山&要塞が現れたわけで。つまり、人々は正しい反応中なのであった。

 さて……この住人たちから、まずは有力者の情報を得るのが先だろうか。
 それより金魚気になるな金魚。金魚はどうすればいいのだろう。


真白ブランコ
 初めましてまたはご無沙汰しております、真白ブランコです。
 戦争参加出来なかった無念を、せめて少しでも晴らしてみようと戦後にて試みました、らば。
 シリアスがしたいのかコメディがしたいのか分からなくなりました。
 こうなれば皆様が頼りです。ご自由に転がして下さい。

●一章、日常。
 集めるべき情報は、「暴君がオブリビオンかどうか」。
 暴君はただの人で、家臣がオブリビオンの可能性も。
 要塞周辺で、呆気にとられ思考停止中の都住民たちに話しかければ、カラッポ状態な耳に届いた言葉に何も複雑な事考えず、端的に答えてくれるでしょう。
 むしろ景色満喫したり、金魚と戯れても、いつの間にかポツリポツリと会話し出した住民から情報が簡単に洩れ聞こえるかもしれません。
 ので、意外とお好きに行動しても大丈夫です。

 【金魚】。
 仙界と交流している中、ココの都に一匹二匹と向こうからついてきて、いつしかいっぱいに増え共生している空飛ぶ金魚(水中にも在り)。
 喋る事は出来ませんが、個体によっては人の言葉を理解し、ジェスチャーで反応してくれます(気合の口パクとかヒレとかで)
 金魚たちに話しかけて情報を聞き出しても可。
 空を飛べる分、視野が広い、かも? 意思疎通ファイト!

 【山岳武侠要塞「梁山泊」】。
 存在感十二分に、猟兵たちの行動を見守り中。
 やはり喋りはしませんし、会話も不可能ですが、圧とか雰囲気とかで時々何か訴えてくるのに気付く事は可能。
 このシナリオに限り、各猟兵様方の行動を(主観で)実況中継するかもしれません。
 『要塞の視線が気になる(=実況ノーサンキュー)』な方は、お手数ですがプレイング冒頭に【×】の記載だけお願い致します。
 (実況中継の有無で文字数に差は出ぬようにします)

 POW/SPD/WIZ、気にせずプレイングを伸び伸びおかけ下さい。

●二章、ボス戦『焔骸子』。
 住民(や金魚)たちから情報を得ると、暴君の協力者なる存在が明らかになるでしょう。
 その正体は、戦乱の中無念に散った一人の道士……がオブリビオン化。
 詳細は一章終了後の断章にて。

 一章はほのぼのやコメディ寄り予想。
 二章はシリアス寄りと予想中。
 あくまで当方の予想なので、キャラ様らしくご自由に挑んでいただければ幸いです。
 公開と同時に受付開始。場合によっては早めにサポート様呼び寄せるかもです。
 随時タグ等で締め日お知らせ致します。
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第1章 日常 『優雅に泳ぐ金魚たち』

POW   :    金魚すくいに挑戦!

SPD   :    金魚に餌やり体験!

WIZ   :    泳ぐ金魚を鑑賞!

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 啊、来たれり、来たれり、我の待ち望んだ者たちが。
 存分に奮い給え、存分に利用せよ。我はその為にこそ此処に在り。
 目指すは暴君の下、ただ一筋なり――。
山吹・慧
なんか梁山泊に呼ばれた気がしたので来たのですが、
想像の斜め上をいく話ですね……。
まあ、きっとこれも宿星の導きなのでしょう……。

前回の戦争で梁山泊に来た時は
見物も出来ませんでしたが、
今回は写真を撮っていきたいですね。
映えスポットとかありそうですし。
……なんか「早く行け」という圧を感じますね。

とりあえず金魚達を写真に収めましょう。
これは映えますね。
その他、映えスポットも写真に収めます。

都の状況を観察しながら飲食店に行きましょうか。
食事をしながら、件の暴君や家臣の情報を集めます。
税金とか治安とか聞いてみましょうか。
ちゃんと仕事してますよ?

アドリブ等歓迎です。




 黒真珠の双眸が、どこか懐かしそうに、改めて新鮮そうに、要塞内を見渡す。
 グリモア猟兵の招集に応じた、というよりも、己が魂を惹き寄せる感覚に身を委ねてみた結果、“再び”この梁山泊に降り立つ事になった山吹・慧(人間の宿星武侠・f35371)。
 いざ任務の話を聞いてみれば、想像の斜め上をいく内容であった事に数度まばたきするも、『まあ、きっとこれも宿星の導きなのでしょう……』と納得するところとなった。
 ――我、歓喜をみとめる。彼の者、宿星武侠なり、宿星武侠なり。
 二回述べるほど感動しているらしい要塞の空気を、感じたのか否か、慧ははたと天井や内壁をじっくり見渡す。
「前回の戦争で梁山泊に来た時は見物もする余裕はありませんでしたが、成程、堅牢であるがゆえの簡素さですが、そこかしこに古よりの職人技が見えますね」
 カシャリ、と手元の小さな機械が音を立てる。
 ――?
 要塞、空気で首を傾げる。
「ああ、この主柱もよく見れば細かな装飾が彫られています。中々に映えそうです」
 『運命の糸症候群』に侵され若返っていても、実質は20代も半ば過ぎ。かつて青春時代を学生寮で送っていた身なれば、世における文明の発達や流行も自然と纏う習慣が身に染みており。
 つまり慧は、梁山泊内の映え写真を撮っていた。
 ――原来如此,我明白了(なるほど、理解した)。我を着実に調べ上げた上にて、暴君に通じる策を練るという算段。流石の智慧携える宿星武侠。
 時代に置いていかれている要塞、持ち前の前向き自動解釈力にて納得。とはいえ。
 ――其方なればどのような策を労せずとも、暴君を看破できようぞ。とく、急。
「……なんか『早く行け』という圧を感じますね」
 目覚めるまでにあまりに時を経て来た要塞は、せっかちだった。

 ――文武長けた者の、恒常たる行動は流水に黒き羽根が浮かぶが如く、我看美丽(美しいものであるな)。
 行動に映った慧を注視していた要塞、その脇にて、漆黒の長き外套を時々翻しながら、慧は金魚たちと戯れていた。
 正確には、写真映えを意識して金魚を景観鮮やかな映えスポットへ誘導しては、シャッターチャンスをものにしていたわけで。
「良い物が撮れたんじゃないでしょうか。今のは特に、光源が絶妙な角度で金魚の尾を照らして」
 ぴちぴちっ。心なしか金魚も嬉しそうにヒレを動かしている。
 ――かの地の、全ての生きとし生けるものを味方につける、まさに海闊天空。そうであろう、其方なれば民の心も癒せるであろう。我、宿星武侠の信念のままに。
 ようやく城がそそり立つ都へと足を向けた慧へ、要塞、壮大なる解釈をまだまだ抱き続ける。
 ――適材適所、若き宿星武侠なれば、守破離を悟る道すがらであろう。我、意を得たり。傷つき迷えし民に心くばることもまた、暴君に反旗を示す合図のテイ。
 【訳】……慧氏の現在地、都の中の飲食店。オススメ品を聞きながらさりげなーく、『この都、治安はどうですか? 僕、今日こちらに辿り着いたばかりでして。良い都なら移住考えてみようかな、と。え? 税金が? それは……高くないですか?
 ……また上がる予定だと。君主の息のかかった保安兵が、お金も払わず飲み食いしていくと。文句を言ったら罰せられる……それはあんまりですね』なんぞと情報を集め中。
 要塞視点、千里眼の如き圧飛ばしであるが、大仰までに視野は狭いようである。しかしてそのポジティブ空気ゆえか、いつしか慧も気にしなくなっていたり。
 ふむ……暴君、では確かにあります。しかしてどうやら真に強大な力を奮っているのは……。
 慧、伊達に金魚と戯れていたわけでは無い。空に、陸に、水に、あらゆるところを泳ぐ金魚たちだが、ふとした瞬間に、何かを察知し怯え逃げる仕草を見つけていて。
 それは城の中枢ではなく、その何かが現れた方向なのだろう。つまり、常時城に居る暴君ではなく、動き回る者の中に悪しき力を持つものがいるのではないだろうか、と今暫し真面目に思案するのであった。
 そんな慧の姿を、全て大袈裟に捉える梁山泊と共に――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

森宮・陽太
【一応WIZ?】
他者絡みアドリブ大歓迎
カオスも実況中継もどんとこい

いや、突然山やら要塞やら現れて呆気にとられないほうが嘘だが
(ふわふわ宙を泳ぐ金魚を見て目を点)
…金魚まで泳いでいるってどんなカオスだ
とりあえずサティ、気にしたら負けだぞこれ…

梁山泊からの圧さえなければ
この金魚の群れをいつまでも見ていてぇがよ
それだと肝心のオブリビオンが見つからねぇ
とりあえず住民らと一緒に金魚を眺めながら
最近雰囲気が変わった暴君?や家臣がいないか聞いてみるか

…思うにこれ
暴君とやらに近づけば梁山泊からの圧も強まるんじゃねーか?
おい、そこの実況やってる要塞
暴君とやらの気配を察したら圧を強めやがれ
…無茶振りとか言うなよ?


クック・ルウ
アドリブ歓迎

さて、暴君を討てということだが
まずは情報を集めねばな
オブリビオンがこの件へどのように関わっているのか確かめよう
人々に困りごとや苦労はないか尋ねてみるか

ほうほう……そんな事が……
へえ、この都では……が美味いのか……ふうん
ハッ……! ついご飯の話をしていたら梁山泊から圧を感じた気がする!
待て待て。急かす気持ちも解るが、もう少し情報を集めたい

おや、ふわふわ近寄って来た金魚が挨拶している気がする
ふふふ。空中を泳ぐ金魚か、可愛らしいな
クックも尾びれを振ってみるぞ
気合で意思疎通……できるだろうか
クックは異方の地から来たのでなにもわからぬ
なにか知っているなら教えてもらえぬか、金魚殿




 動じはしない、が、反応すらしないのは人として、感情有する者としてどうか。
 自身のあるがままを認め表現する事をさながら信条とする森宮・陽太(人間のアリスナイト・f23693)も、今己が居る要塞を見て声も出ぬ程驚いている住民たちを窓から見下ろせば、その気持ちがとてもとてもよく分かって頷いていた。
「そりゃあ、突然山やら要塞やら現れて呆気にとられないほうが嘘だよな。非日常が視界に飛び込んでくるんだもんよ。
 つまりな、たとえ知っていたって、カオス目の前にしたら思考は停止するもんだ。だから気にしたら負けだぞ、サティ」
 転移先について予知したグリモア猟兵少年、まさか金魚が宙を泳いでいるとまでは想定しておらず、一瞬でも頭真っ白になったのを自己嫌悪していた表情に、陽太はいち早く気付いてはそっとフォロー1つ。
 してから、んじゃ行ってくらぁ、と片手ひらりした後要塞外へと足を踏み出す。
 おう、マジで金魚だな。これはこれで壮観じゃね?
 表情豊かな横顔から、あっという間に驚き消して微笑み浮かべる。
 ――力、これは力である。抱くは冷静而透彻(冷徹)にして、自我を陽にて覆う……かくは何という芯の強さ、何という豪胆さ。彼の者、暴君と対極に在ると認めよう。とく、とく。
 存在そのものを力とする要塞は、陽太の内に秘めるナニカを過敏に察知し歓喜する。
 ――存分に、惜しみなく与えよう。其方ならば使いこなせる、我の全てを持っていけ。自我すら手の内にある其方なれば、伙伴と連携可能であろう。急くあまり、武具を置いていった向こうの者へ届けたもう(要約:一目散に都へ行って今戻って来る仲間にも武器渡してくれ)。
「……のんびり金魚たちを眺めてぇ、が。後ろの巨体からの圧がすげえな。
 つーか、え? 何か俺におかしな頼み事してないか……?」
 あっちを指している? と持ち前の第六感にて、おもむろに都へ通じる道へと視線をやった陽太。その視界に、ひらりぽてぽて、とタール音な足音で駆け寄って来る猟兵仲間の姿が。
 どうやら一足先に都へと情報収集に繰り出していたらしいクック・ルウ(水音・f04137)、どこかアワアワと口を開く。
「待て待て、梁山泊よ。急かす気持ちも解るが、クックはもう少し情報を集めたいのだ。
 あとちょっとで親切な店主から、試作の味見をさせてもらえコッホンッ、踏み込んだ話が聞けそうであったのだぞ。決して、けっして、食欲に負けそうになったわけではないのだ」
「お、もう住民から何か聞けたのか?」
 要塞の急かす圧に観念して戻って来たらしいクック、陽太から素直に反応されれば、誇らしげにキリリと表情整えて。
「うむっ、どうやら都の住民たちは君主当人はろくに見た事がないようだ。
 君主直属だという衛兵たちが何かといちゃもんをつけ、更に税を上乗せして奪っていく。不平不満を告げたり、住人で抗議の集会でも開こうものなら、どこからともなく道士が現れ、一瞬にして周辺を焼かれてしまうそうな。
 クックはこの道士が怪しいと思ったぞ。
 だがまだ民たちの心は折れておらん、十分間に合うだろう。何せ横暴にもへこたれず、店主は次々と美味しそうなメニューを考案することに情熱を注いでおってな! この都では芋を使ったスープや麺類が美味いと教えてくれて」
「うん、いや、前半すげぇ有益情報だと思うが、後半要るか……?」
「ハッ! ちがうぞ、注文して食べようとしたのは、腹が減っては戦は出来ぬという古来からの策に則ったゆえで!」
「注文したんかい」
 ――そうであったか。この黒き武侠は智将であったか。知らず水差した我はなんと愚かであろう。この地に降り立った力在る者たちが、理由なく行動するはず無いというに。
「おい、うっかり納得しちまったらしい空気を感じるんだが。そこでしょげんな圧弱めんな」
「クックは気にしてないぞ。腹はすいているがな」
 会話は成立していないが、この場の者(要塞含む)たちで意図は共有されたようだ。
「改めて食べに行けばよいとして。
 問題は、その道士とやらをどう見つけるかであろうか。普段は城に待機しているのか」
 こてん、と小さな頭を倒したクック、その眼前にふよふよと金魚が寄って来る。ヒラヒラゆったりした動きに、自然と目を細め。
「おや、挨拶してくれてるのか。ふふふ。空中を泳ぐ金魚か、可愛らしいな」
 長く後ろに伸びるタールな尾ヒレを、お揃いだの♪と振って見せるクックに、次第に金魚たちが楽しそうに集まり出す。
「お、なんかイイ感じだな。そのまま意思疎通できねーか」
「出来そうな気配はするぞ。頑張ってみよう」
 なにか、なにか知っているか? この地で、危険なものはないか?
 ふりふりふり~。
 ぴちっ、ぴちぴちっ。
 尾ヒレ胸ビレ同士で会話(仮)がなされる様子を、傍で『見てるだけだと愛嬌あるダンスみてーだなぁ』なんてしみじみ眺める陽太である。
「分かりそうで分からんなー……おや? そちらの金魚殿、どうした?」
 それは羽のように大きく優美な尾ヒレを持つ、蝶尾という種類に似た真っ黒な金魚。
 クックと並ぶとどこかそっくりなその金魚は、盛んに尾ヒレをクックの頬すれすれでヒラヒラさせては、その視線を城へと向けているふうで。
「城に、居る? 近いけどちがうか? ……城から、近づいてくる?」
 黒金魚、びちっとヒレで返事一つ。
 その反応に、陽太が微か険しい表情となる。
「もしかして、俺らが嗅ぎまわってるのがバレ始めたか……?
 向こうから来てくれるってなら願ったり叶ったりだが。こっちに向かってるのかまではー……分からねえよな」
「いやなに、件のオブリビオンが城から出たのが分かっただけでも、僥倖であろう。
 ありがとう金魚殿。これが済んだら、共に食事でもどうかな」
 みんなで食べるご飯は美味しいぞー、なんて、クックと金魚、指とヒレでペチペチと戯れ始める。
 ――智将の舞踊、見事なり。互いの力確認重要なれば。汝、暴君の懐にも迅速華麗に飛び込めよう。
 すっかりクックの挙動を拡大解釈し感動している要塞もいた。
 微々たる圧の上下を、機敏に感じ取った陽太、ふと閃く。
「此処から城まで、距離は大分あるよな……。
 思うにこれ、暴君だかオブリビオンだか近づけば、梁山泊からの圧も強まるんじゃねーか?」
「なんと。貴殿、天才か」
 黒金魚とクックが同時に目をキラキラさせてくる。
 ――現世を生ける生物は変わらず小さく、かくも細やかに動き、愛くるしいことこの上なし。
 つまりかわいすぎか。
 要塞と陽太の感性が重なった瞬間であった。
 ゆえにか、今なら伝わるんじゃね? というやはり第六感のもと、陽太氏、モノローグに対し要望述べるという神業に出た。
「そこの視えねぇ空間で何か訴えてるらしい要塞よ。
 暴君とやらの気配を察したら、ちょいと圧を強めやがれ。……無茶振りとか言うなよ? 出来る、おまえなら出来る」
 ――我にか。我に申しておるというのか。なんという奇跡。現世の武侠は我を物としてでなく、一個体の戦力と認識し言を放つ。
「誰が武侠か」
 コンマ数秒、会話が成立してしまった。
 時にレイダー呼ばわりされたり、時に武侠に認定されたり、ある意味各世界色へとても上手く染められる(※本人の意思外で)のは、陽太の隠れ特殊能力かも、しれない。
 ――応えよう。応えよう。我の成しえる限りで、お役に立って進ぜよう。我の存在意義、此れすなわち暴君滅する武侠たちの為也。
 戦闘能力を有し、仁義(任侠)を重んずる者は、要塞にとって猟兵であり武侠なのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

征・瞬
西嘉(f32676)と
まずは敵の情報収集からか
金魚は関係あるのかわからないが…
ひとまず住人から聞き込みするのがいいだろう
それなりに冷静な話せそうな相手を探してみよう

西嘉、手分けして……(周りに集まってきた金魚に足を止め)
なんだ…妨害してくるということはこの金魚も敵の…
いや、まさか…この袖口のヒラヒラが似ているから寄ってきただけ…か
敵意がないならいいんだが、このままでは動けない…

西嘉……(なんとかしろと目線で訴え)
か…っ、そ、そういう主観は今は必要ないだろう
これでは依頼に支障が出る

はぁ…まさか金魚に囲まれる日が来るとはな


張・西嘉
瞬(f32673)と
梁山泊に呼ばれたような気がしたのは俺が宿星武侠故だろうか。
戦争も終わりはしたがまだまだ謎は多いからな気を引き締めねば。

『暴君』が誰を指すのかは分からないがとりあえず近くの都で話を聞いてみるとしよう。
俺達は慣れてしまっているが都の人はさぞ驚いているだろうな。

(真面目に聞き込みをしていたが瞬に集まる金魚に笑って)
ははっ、可愛らしいな瞬の袖を仲間だと思ったか?
何とかしてほしい?可愛らしくて良いと思うが…主の頼みだからな。
ほら、金魚達は向こうにいってくれ。
これでいいか?




 白金と鳶色、二つの色が羽の如く流麗に、軽やかに、道なりを征くのを要塞は捉え続ける。
 まだ当人たち気付かぬまま、後方からは幾匹も金魚を惹き連れて。
 都入り口の門をくぐりながら、張・西嘉(人間の宿星武侠・f32676)は顎に手をあてながら口を開いた。
「梁山泊に呼ばれたような気がしたのは俺が宿星武侠故だろうか。戦争も終わりはしたがまだまだ謎は多いからな、気を引き締めねば。
 しかして、瞬殿まで付き合うことは無かったのだぞ。情報収集ともなれば、自然と人の集まる場へ赴くことになるであろうから」
 ちらりと隣へ視線をやれば、征・瞬(氷麗の断罪者・f32673)の端麗でいて冷光な横顔が微かに動く。
「護衛が主人を置いていくなど聞いたことは無いが」
「そうではなくな、この任務自体の話だ」
 微か逡巡の間。
「……あの要塞は、ともすれば“彼女”を匿ってくれた場所だろう。礼を、尽くしてみたくなった延長だ」
 振り返れば、そびえ建つ巨大な山と共にある要塞がおのずと視界に入る。どこか、墓標に見えたそれへ瞬はゆっくりとまばたきするのを一礼とし、すぐに踵を返した。
 当人がよいというなら、と西嘉も主に倣って仙女の姿を脳裏に描き黙祷とする。
 ――忠に厚く礼節重んじる、まさしく宿星武侠なり。力強き二つの星よ、汝らの道が全ての民の道標となろう。暴君を滅せ、民に安らぎ与え給へ。
 件の要塞からの念に無自覚に背を押されたか否か、都内へ視線戻した西嘉は、さてと道行く住民たちを観察する。
「俺たちは慣れてしまっているが……流石に住民たちは皆あの突如現れた要塞に動揺しているようだな。平時を装っているのは、気丈さゆえかはたまた――」
「『暴君』による圧制のせい、ということか」
 視線で頷きあって後。十字路の左右へと自然と二手に分かれた。
 情報収集の効率を考えての手分けであるが、とはいえ己が視界から瞬が消えぬ位置取りはきっちりしている西嘉である。
 恐らく瞬は一人で歩いている住民へ聞き込むであろうと踏んで、西嘉は集団で未だ要塞見つめ固まっている住民たちへと寄っていった。
 ――連理の両翼たれば、常に互いの心は一つ……悪しき暴君を討つ策を実にする為距離置くも、誠に片翼を信ずる証なり。見事、見事な道標創りし者たちよ。
「……この、首筋や背中がむず痒いというか、居たたまれぬ気持ちになるのは、なんだ……」
 元の姿であったならば、耳や尾の毛がぶわりと反応していたかもしれない、などと過った瞬から、無意識な圧を感じ取った独り言がぼそりと零れたり。
 気を取り直して、周囲をゆっくり見渡せば、誰かとお喋りするでもなく、ただただ件の要塞を見上げ冷静に思案しているような住人の一人を捉えた。
 丁度いい、彼にまずは話を。
 そう思い一歩踏み出した瞬であった、が。
「…………」
 いつから居たのか、いつの間にこんな近距離に来たのか、数匹の金魚たちが瞬の行く手を阻むかのようにふよふよ、ぴちぴちと泳いでいた。
「なんだ……妨害してくるということはこの金魚も敵の……」
 蒼氷の扇を掲げかけて、……はたと止まる。
 私に害成すものを、君が見過ごすはずもない……か。
 恐らく振り向いた先に姿があるであろう、向こうで聞き込みを行っている護衛以上の存在を想えば、冷たき視線を緩める瞬。
 金魚、そんな瞬の様子を一向に介すことなく、ひらひらと更に寄って来る。
 特に集中して数を増やす先は、どうやら瞬の纏う衣のようで。
「いや、まさか……この袖口のヒラヒラが似ているから寄ってきただけ……か」
 表情崩さないものの、そっと安堵の吐息一つ。
 敵意がないならいいんだが、だが。
 風に流美に揺れ動く羽衣、袖口などへ、気付けばどんどん金魚たちが増えて戯れ出すではないか。
 チリリッ。
 鈴の音に似た音がしたかと見下ろしてみれば、瞬の帯から垂れる根付へ、その金具部分をツンツンと触れている金魚が一匹。
「あ、待て、それは大事な……――」
 止めようと伸ばした手が、ふと止まった。
 朱文金を思わせる長い胸ヒレを、羽のように振るわせるこの金魚、根付に描かれる桃の花に寄りそう赤橙の金魚にとてもよく似ていた。
 よもや、仲間がいると思っているわけでは、ないだろうな……。
 しかして邪険にする気もとても起きなくて。
 このままでは動けない……。
 緋と紫の瞳を途方に暮れたように動かした先で、ようやく西嘉と目が合った。
 いつから見ていたのか、見ていたなら何故何もしないのか。
「西嘉……」
 呼んだ名に、『なんとかしろ』の意を目一杯込めれば、それは無事当人に伝わった。
 伝わった、はいいが。
「ははっ、可愛らしいな、瞬殿の袖を仲間だと思ったか?」
「か……っ、そ、そういう主観は今は必要ないだろう」
「そうか? 金魚たちと仲良くなっておけば、暴君の在処なぞ教えてくれるかもしれんぞ?」
「……とても真実味がない言い回しに聞こえるが」
 ギロリ、と瞬がねめつければ、おっとバレたかなどと肩をすくめる西嘉。
 西嘉から見た光景としては、金魚たちをひらりひらりと避けようとする瞬の仕草が、金魚たちとまるで舞っているようで。
 ……可愛らしくそして、美しかったのだがな。
 もう少し見ていたいと思うのも正直な心情であった。
「これでは、依頼に支障が出る」
 しかして、瞬から真っ当な言の葉が発せられれば、恋人であると同時に己が主である声色を無下になどするはずもなく。
「仕方ない。……ほら、金魚たち、すまんが道をあけてくれ」
 瞬の方へ歩み寄って、大きな体と掌で金魚を傷つけぬよう、優しく避けてやる。
「これでいいか?」
「もう少し早く助けられただろうに……はぁ、まさか金魚に囲まれる日が来るとはな。ろくに情報を聞きに行けなかった。
 西嘉は、何か聞けたか?」
「ああ、暴君がいるのも確かのようだな。それと、やたら強大な力を持つ道士が一人居るらしい。それが現れたら住民たちでは手も足も出ないそうだ」
「……その道士、怪しいな」
 瞬を助けるまでは真面目に住民と話していた西嘉が、得た情報を伝えると瞬も思案気に宙を見つめる。
 それを見守りつつ、ついぞ西嘉は思う。
 金魚に困惑しながらも、しっかりその手は根付を大切そうに庇っていた姿が特に、可愛かったのだと。
 ……口にしたらば、そっぽを向かれてしまいそうなので、言えはしまい。
 瞬から見えぬ影で、息だけで笑んだ。
 ――武侠よ、星よ、鷹揚自若たる灯たちよ。共に進む事でその力、より強く、正しくなろう。暴君もはや眼前なり。とく、とく、急……。
 実はずっと圧を送っていた要塞。二人の固き絆確かめ、気付かれなくとも大変満足そうに、ただひたすら急かすのみであったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『焔骸子』

POW   :    比翼煉理
対象の攻撃を軽減する【宝貝『五火雉』との融合体(巨大な火の鳥)】に変身しつつ、【炎の翼】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    千矢万紅
【貫通力の高い無数の炎の矢】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    朱縄朱縛
【右手】から【渦巻く炎】を放ち、【対象を縛り上げること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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 “其”は怨恨の念のみで動く者。
 言葉介さず、情を切り捨て、自らがされたように、蹂躙せし者。
 “其”がやって来た時、此処の君主は“其”を利用しようと画策した。
 圧倒的強大な力にて暴虐無人さを見せつけることで、都を一瞬にして制圧し歯向かえぬようにした。
 ただ狡賢く、愚かである君主は、それゆえに“其”の性質をすぐさま見抜いたのだ。
 蟻ほどの敵意すらもみせなければ、“其”は自らを襲うことは無いのだと。
 結果、“其”は暴君に利用されるのを由とした。
 否――由とする意識すらもはやなかった。
 城の頂でひたすら感覚を研ぎ澄ませ、民の感情を、力の流れを機敏に察知し、反旗という名の敵意を感知した瞬間、飛び立ってはそれら全てを駆逐する……怨念の機械の如き存在で在ったゆえに。
 その道士 『焔骸子』。
 彼が生きた戦乱の世はすでに遥か過去。彼の家族が、一族が滅ぼされたことを語る者も記す物ももたない、泡沫の影。
 だからこそオブリビオンと化した。
 無念というどこまでも昏き魂は、憤りを怒りの炎とし、燃やせる地を求めて。

 今。
 焔骸子は察知した。とても、とても強力な力たちを。己が存在に害を成そうとする敵意の存在たちを。
 道士は急ぐ様をみせない。
 ただただゆっくり、風にあおられるように、それが自然の摂理だとでもみせつけるかのように。
 いつしか静かに粛々と、猟兵たちの眼前に姿を現すのだった。

【MSより・情報共有その他補足】
 上記、ボスの事情をいづこかで得たという前提で戦っても構いません。勿論知らずとも問題ありません。
 また、件の暴君、城の君主は狡賢く怠惰なだけの、何の力も持たぬ人間です。
 未だ城で悠々自適、怠慢に過ごしています。
 この道士オブリビオンを撃破することで最たる脅威が取り払われ、民や不信の募った家臣たちにより君主はおのずと制裁されるでしょう。なので放っておいてOK。
(一発はぶん殴らないと気がすまない、というのも可。ただし、その場合ボスとの戦闘描写が減り薄くなる事ご了承下さい)

 プレイング送信可能な間、受付中とします。何卒宜しくお願い致します。
クック・ルウ
共闘、アドリブ歓迎
負傷描写OK

(熱い、怒りに満ちた炎だ)
そうか。梁山泊が暴君を討てと憤るのも無理はないな
……貴殿は、自分が何をしているのかも解っていない様に見える
(彼の憎しみは私欲の為に利用されて良いものではない)
(クックも、憤っている)

おいで、私はお前の敵だ

(敵意へ向かってくるならば
より人のいない方向へ誘うように動こう)
もう人や土地を燃やしてはならない
懸命に生きる人の営みを壊してはいけない
だから、私はあなたを止める

炎による捕縛は身体を溶かして躱し【ジャンプ】
黒い飛沫を上げて、相手の生命力を啜る
ああ……苦い、な


山吹・慧
オブリビオンは人の手に余る存在。
それを利用するなど……。

僕はこの世界の人間ではありませんが……、
あなたが嘗て蹂躙された存在であるならば、
これ以上罪を重ねる前に、この場で引導を渡すのが
宿星を持つ者としての務めなのでしょう。

敵の攻撃は【オーラ防御】を展開した上で
【残像】を伴う動きで攪乱しながら回避。
回避困難な攻撃は【衝撃波】を放って勢いを削ぎ、
【集中力】により宿星剣で【受け流し】て凌ぎます。
敵の攻撃を凌いだら【宿星天剣戟】を使用して
死角に回り込み、【リミッター解除】した一撃を放ちます。
せめて怨嗟を忘れて眠ってください……。

※宿星剣はそのままブッ叩いて使う感じです。




 光映さぬ瞳が、己に注がれる視線たちを捉えた。
 焔骸子は微動だにしないままに宙を浮き、纏う炎のみにて猟兵たちへ怨念という意思を表示する。
 ……熱い、怒りに満ちた炎だ。
 光沢ある絹の如く、物事をしなやかに包み込むような白練色の瞳にて、クック・ルウ(水音・f04137)は彼の道士から迸る怨念を、そこに秘められた非業の念を理解した。
 そうか。梁山泊が暴君を討てと憤るのも無理はないな。
 暴君が我が物顔で誇示する力、その道士のことを、もしかしたらあの要塞は覚えがあるのかもしれない。覚えがなくとも、同じ時代を生きたことがあるのかもしれない。
 要塞の見守る時代を生きた者――それはつまり、梁山泊にとって大切な民と認識するであろう。
 道士との距離はまだあるものの、猛る炎は今にも襲い来る勢いでクックの肌すれすれをなびかせ通る。業火掠めるのも気にせずに、クックは一心に道士へ視線を注いだ。
「……貴殿は、自分が何をしているのかも解っていない様に見える」
 幾度もオブリビオンと相対していれば、少なからず、過去たる彼らの抱く業を、そこに妄執する感情を読み取れるようになって。
 今、目の前の道士からは意志というものを読み取れない事に、クックは哀の色を浮かべ、その背後にいるであろう暴君への憤りが沸く。
 彼の憎しみは私欲の為に利用されて良いものではない。なれば。
「おいで、私はお前の敵だ」
 迎え撃とう。
 友をまるで呼ぶかのように穏やかにかける声色に、けれど戦闘態勢の意を込めて。さすれば道士は炎を滾らせる。
 過去の怨念は、ただその過去の行動を繰り返すのみ。
 明らかに戦場慣れしている風貌から、成すがままに暴れられてはまずいと、クックは道士をひと気が無い方向へと誘導した。
 もう、人や土地を燃やしては、燃やさせてはならない。せめてもの願いを抱いて。
「懸命に生きる人の営みを壊してはいけないんだ。知っていたはずだろう。
 だから、私はあなたを止める」
 ルーンソードを掲げて攻撃の姿勢を示せば、道士は一気に宙を舞い加速した。
 武器を向けること、それこそ敵意の表れ。
 道士の殺意が昂ったと同時に、その炎たちが生き物のように蠢きクックを襲った。
 渦を巻く炎が赤々とした灼熱のロープのように、クックの体へ容赦なく巻き付き灰にしようと締め上げる。
「ッ……貴殿の、無念の痛みだろうかな。
 けれどすまんな、私の真骨頂は剣ではないんだ」
 無表情の道士を見上げ、業火にあぶられながらもクックはゆっくりと微笑んだ。そして、その手からあっさりと剣を放す。
 瞬間、黒きタールの全身は熱に溶けたように見えた。生命ごと地に落ちたように見えた。
 しかしてそれは灼熱のロープからその身を滑らせ抜け出れば、再び人型を形成し両足と長い尾とで力強く大地を蹴った。
 そのような戦法をとる者と戦った過去を持たぬ道士は、感情動かぬも微か攻めあぐねる。
 刹那の隙をついて、自らの体ごとクックのUCが発動し、宙にいた道士、その懐へと飛び込んだ。
 再度その身を液状化させ、黒い飛沫となって相手にまとわりつく。
 【飢えた黒水(ウエタクロミズ)】は、道士の生命力代わりである怨念ごと飲み込もうと、じわじわと覆う範囲を広げる。
 ああ……苦い、な。
 腹はすいているはずなのに、“これ”は決して自分を満たさないことをクックは理解している。それでも尚、啜り続ける。
 今度は道士がその黒き液体から逃れようと、全身を炎で包み、タールの身が耐え得る臨界点を超える直前。その懐から剥がれたクックが、移された炎の熱さで己が体を抱き締めるようにしながら着地した、のを、道士は注視する。
 ほんの僅か、纏う炎が疑問を浮かべたように惑い揺らめいた。その炎には、ダメージに耐えながらも自身が出来得る限りを果たした黒の智将の、微笑が浮かんでいた。

「ご無事ですか……っ」
「――っ、なぁに……少し大地に冷やしてもらえば、問題ないぞ。あとで美味いものでも食べれば、完全回復もできよう」
「分かりました、休んでいて下さい」
 クックを庇うように正面に立った山吹・慧(人間の宿星武侠・f35371)は、視線は道士から逸らさない。
 オブリビオンは人の手に余る存在。それを利用するなど……。
 利用される存在になった事が悪なのか――否、利用する側の心こそが……。
 扱いきれぬ力は、必ずいつか業として我が身に還るもの。それは嫌というほどにこれまで見てきた、経験として得てきた真理。
 炎纏っていても氷の如く揺るがない道士の表情を真っ直ぐ見据えて、慧の唇が紡ぐ。
「僕はこの世界の人間ではありませんが……あなたが嘗て蹂躙された存在であるならば、これ以上罪を重ねる前に、この場で引導を渡すのが宿星を持つ者としての務めなのでしょう」
 せめて、利用されぬように。魂だけでも解放されるように。
 道士は応えない。その昏き目が捉えるのは、慧が両手でしかと携える宿星剣。
 怨念という本能が、自らへ振るわれるであろう武器の存在を認識した途端、炎たちはそれを破壊すべく形を変えいく。
 純度の高い宝石のように、鮮やかさを増した赤は全てを貫く極高温の証。
 深紅と銀朱が織られた数多の炎の矢が、無造作に道士を中心として四方八方へと放たれた。
「――ッッ!」
 無作為に飛来する矢は、あくまで一直線にしか飛ばぬはずなのに、その数と纏う炎の揺らめきで回避を困難とする。
 残像にて攪乱しようとするも、すぐに慧はその矢の特性に気付けば、回避から受け弾く方へと転換した。
 闘気を自身のオーラ防御に乗せて。堅牢にして硬質となった拳は、襲い来る矢たちを掌底で弾き飛ばす。そこから放たれる衝撃波は、周囲の矢も巻き込んで火の粉として散らせた。
 直後、慧の肌が警鐘を告げるようにぞわりとした感覚を走らせる。
 宙に在る道士の周囲から、延々作られていた細かな矢がいつの間にか束ねられ、轟轟とうねりを上げる大きな一本の矢が、今まさに射られた。
 考えるより早く、慧の宿星剣がゆらりと弧を描いた。己が鍛錬を信じ、感覚研ぎ澄ませた自身の体に身を委ねて、柳の如く剣と体を巨大な炎の矢の軌道外へと流した。
 道士の周囲に矢は残っていなかった。
 好機を得たならば決して躊躇いなく。慧は跳躍した。
 UC【宿星天剣戟】。瞬きの間に加速飛翔したその身を翻し、宙に浮く道士の上をとる。
「せめて怨嗟を忘れて眠ってください……」
 輪廻に還れるよう、命在った頃の魂が一瞬でも戻るよう。
 限界を超えた渾身の一撃に、刹那祈りを込めれば、流星のように幾本もの軌跡を描いた宿星剣が、道士の背へと叩き落される音が響いた。
 炎の塊となって地面に激突する影が、土埃の中に見えた。
 ……ボゥ……バサァッ……。
 怨念の糸に操られたからくり人形の如く。其は痛みを伴わぬ動きで、ゆっくり、ゆっくりと立ち上がる。その肩には、まるで傀儡を鼓舞でもするかのように、炎の鳥が羽を広げて止まっていた。
「……ならば何度でも、叩き込みます。あなたの、炎という怨嗟が尽きる果てるまで」
 限界以上の力の反動で、たとえ拳が震えても。宿星携える瞳も、火の鳥以上に熱を秘め、剣を構える。民たちに笑顔を与える為に。
 数多の笑顔の中にひと際輝く微笑みを一瞬思い浮かべては、守るべき者を持つ宿星武侠はただ凛と敵を見据えるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

張・西嘉
瞬(f32673)と
やはり道士の方が問題のようだな。暴君とやらの方は道士いなくなれば民も立ち上がりやすくなるだろうから無理に俺達がやらんでもいいだろう。

憎む相手は既になくただ悲劇を産むのだと言っても理解はしないししようとしないのだろうな…この道士は…なら過去として討つのみ。

常に瞬を【かばう】えるよう意識しながら【第六感】で渦巻く炎の回避を試みる
上手くいったのならばそのまま青龍偃月刀で攻撃しUC【氷蒼の加護】を使用。

瞬のUCの効果もある。いつも以上の力が出せそうだ。感謝せねばな。

(遅れは取らんと言われ)
そうだな俺が案じる程主は弱くないな。

過去が害をなすなら消えよ。
主も民も傷付けさせはせん。


征・瞬
西嘉(f32676)と
やはり道士がオブリビオンだったか
暴君に関しては民に任せ私たちは道士を倒そう
頼むぞ、西嘉

目的もなくただ怒れるだけの炎か
私の術とは相性が悪いが、ただただ燃え盛るだけの炎に
私の氷が簡単に溶かせると思うなよ

UC仙術・氷陣を使用する
私の領域内では好きにはさせない
敵の邪魔をするように攻撃しつつ西嘉に支援を与える
サポートはする、好きに暴れてこい

相手のUCには【仙術】【結界術】で炎を氷で相殺する
西嘉、私は気にせず攻撃しろ
この程度の敵に遅れなどとらん




 やはり、言葉を理解するものではない……か。
 道士の攻防、その一挙手一投足をつぶさに観察しては、張・西嘉(人間の宿星武侠・f32676)は断定とする。
 武侠として礼と仁をもつ身なれば、憎むべき相手はすでにこの世には無い事、このままでは悲劇を産み続けるだけなのだと、交わそうと思ったのも一時のみ。
 宿星に導かれた猟兵として、過去の存在をただ討つのみと、迅速に切り替える。
 共鳴するように、征・瞬(氷麗の断罪者・f32673)も西嘉が武器を抜いたのと同時に、一瞬にして己がフィールドを構築した。
 一面が氷と吹雪に覆われる。それは二つの星が照らし合い支え合う為の陣。
 UC【仙術・氷陣】が敷かれたのを、微か瞳細めた鷹が雄々しく吼えた。
「自我を失っては、これ以上は人道に恥じる行いとなろう……討たせていただくぞ。せめて悔いなきよう、尋常に勝負……!」
 一声かけてやる義理もないはず。だが、それが君を君たらしめるのだろうな。
 たとえ会話通じずとも、正々堂々を貫く姿勢はまさに武侠であり、彼の彼らしい所以だろうと、ついぞ瞬の心が雄叫びに震えた。
 色違いの双眸にこの時だけ情を宿し、しかしそれもすぐに奥深くへと隠す。
「――頼むぞ、西嘉」
「心得た」
 互いに信をおく言の葉が一言交わされたのが、戦いの合図。
 すっかり道士の意識が自分たちへ集中したのを見計らって、西嘉は一気に駆けて間合いを詰めに掛かった。
 鷹が龍を操る。
 青龍偃月刀をひらめかせ、刃の矛先を一切の躊躇なく道士へ振るう。
 宿星武侠ゆえに、その宿した怪力ゆえに、自在に薙ぐことが出来る長く大きな刃が、先程の仲間の攻撃で空から地に落ちた怨念の炎を消そうとする。
 過去から継いだ反射的動きによって、道士は切っ先をすれすれでかわし、同時に反撃の炎が西嘉を捉えようと牙を向いた。
「目的もなくただ怒れる焔……ただただ燃え盛るだけの炎に私の氷が、私の西嘉が、簡単に溶かせると思うなよ」
 陣を維持する為、二人から距離を置いた位置で。西嘉を襲う炎が翼広げたのを目にするも、淡々とした呟きが瞬の口から零れる。
 その言が聴こえずとも、主の意思に呼応するように。西嘉は渦巻く炎の動きを識見の反応するままに、体捻って直撃を回避していく。
 完全に避けることはせず、肌を焦げ付かせる程度の近距離保っているのは、炎の隙をついて一撃を見舞う為。そして、主へは近づかせぬ為。
 鷹の意図に怨念の鳥が気付く。
 道士の視線が、眼前の西嘉を通り過ぎた向こう、瞬の方へと動いた。
 矢先、火の鳥が炎柱をほとぼらせ、更に大きな焔の竜巻状と成って瞬に放たれた。
「っ!」
 追加で連撃繰り出そうとする道士の腕を柄で即座に払い落としながらも、西嘉の瞳がまさに瞬と炎渦を映し見開かれる。
 確かに、私の術との相性は悪い――が。
 熱の渦が襲い来るのを、紅と紫水晶の瞳が動じることなく見つめ、舞うように鞭が振り上げられた。
 仙術纏った雷公鞭の雷が氷の陣から反射されて、渦巻く炎を四方から貫通し相殺した。
 道士の攻撃を捌きながら、安堵の色を浮かべてくる西嘉へ、瞬は一喝する。
「西嘉、私は気にせず攻撃しろ。この程度の敵に遅れなどとらん」
 よもや私の事を見くびってなどいないだろうな――暗にそう諭されれば、西嘉の瞳に強い光が浮かび上がる。
 そうだな。俺が案じる程、主は弱くなどないな。
 心預けた主を信じることも、臣下として、唯一隣に在る者として貫くべき矜持。
 西嘉の視界から、完全に瞬の姿が外へとはずされる。背に、この陣に、変わらぬ存在感を感じられるから。
 瞬間。西嘉の動きが加速し、道士の視野から消えた。
 攻撃を防御として数多発せられていた炎たちへ、西嘉は自ら飛び込んだのだ。
 いくつもの焔が喜々として鷹の羽を落とそうと、音を立てて熱を放出する。
 しかして、鷹の羽は燃えるどころか、その動きを止めることすら能わず。
 それは瞬の敷いた陣の効果。敵にはじわじわと氷と吹雪によるダメージを与えるも、味方には凍えすら起こさせず、その心身を守り攻撃と防御を強化する。
 そうだ、好きに暴れてこい。
 ようやく“らしい”戦い方に変貌した彼の姿に、物言わぬクチナシの花が綻び意思表示とするように、瞬の口元が微か弧を描いた。
 道士は理解しない。
 何故懐に飛び込みわざわざダメージを受けるのか。
 何故炎に焼かれているのに生きているのか。
 射る視線が至近距離に現れて、道士の動きが無自覚に硬直したのを、鷹の目は見逃さなかった。
 青龍偃月刀が下から上へと跳ね上げられる。
 道士の胸に一直線の刃の軌跡が走った。
 畳み掛ける様にして、西嘉のUCが発動される。
 【氷蒼の加護(アルジノカゴ)】。道士に深く刻まれた傷へ、周囲の白と青が密集する。
 それは溶けることのない、傷を蝕む浸食の氷。
 瞬の陣効果も含まれて、普段の何倍もの速さで侵食を見せる様子を西嘉見つめる。
 嗚呼、こうしていつも俺の力を最大限に引き出す――梔子の花、気高きことよ。
 敬い、感謝を胸に抱き、西嘉は振り上げた刃を更に落とし、幾度も道士へ叩き込む。
 道士の炎が消えぬ限り決して油断はせぬままに。
「過去が害をなすなら消えよ。主も民も傷付けさせはせん」
 民は国であり、この地そのもの。
 人外なる力さえ取り除かれれば、きっと、暴君などに負けはしない。
 そう、我々が成すべきは、オブリビオンの排除のみ。
 氷の花と鷹は、想い一つに、“今”を生きる民を信じ、“過去”の亡霊を迎え撃つのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

森宮・陽太
【WIZ】
アドリブ連携大歓迎

怨恨の念のみで動く故に
一族滅亡も知らず機械として酷使された道士か
…似ているな、誰かと

だが、オブリビオンとなって
その怨念の炎を無差別に無力な民衆に向けるなら
俺は躊躇なく焔骸子を止める

止めてほしいと望んでいるかはわからねえ
だが、俺らが止めてやらねえと浮かばれねえ気しかしねえんだ
…そうだろ、梁山泊

「高速詠唱、魔力溜め」から指定UCでアスモデウス召喚
右手から放たれる渦巻く炎を「見切り」ながら避け
アスモデウスに命じ「属性攻撃(炎)、蹂躙」の獄炎で焔骸子を焼き尽くす

焔骸子の境遇を知っちまった以上
暴君は1発殴らねえと気がすまねえ
アスモデウスの獄炎をちらつかせつつ「怪力」で殴るぜ




 要塞は、粛々と行く末を見守る。
 暴君の力の根源たる道士と、義侠の星々の戦いを。
 何故、この世界の力ある者でなく自分たちが呼ばれたのか、森宮・陽太(人間のアリスナイト・f23693)はほんの僅か解った気がした。
 猟兵は世界を跨ぎ、世界の在り方に寄りそい行動する。歪められる痛みを、憤りを、己が過去として知っている者が多いから。
 仲間たちの攻撃を受け、着実にダメージを蓄積しつつも尚、表情は深々と凪いだままひたすらその瞳に闇の炎を燻らせる。
 ……怨恨の念のみで動く故に、一族滅亡も知らず機械として酷使された道士、か。
 ――似ている。『誰か』と。
 脳裏での囁きに、鍵を掛けた心の一部が微かに応えたのか、自分のものではない鼓動が一度聞こえた。
 苦笑いと共に自嘲を一蹴するように、濃紺のランスを引き淡紅のグレイヴを前方へと構える。
 似ているからこそ、赦せない。
 過去の幻影に身を委ね、怨念の炎を無差別に無力な民衆に向ける様が。
 それを利用する暴君の醜さが。
「……止めてほしいと望んでいるかはわからねえ。だが、俺らが止めてやらねえと浮かばれねえ気しかしねえんだ」
 そうだろ、梁山泊。
 すっかり静まり返った要塞の纏う其へ、無意識に陽太は語りかける。
 この静けさこそが、かの要塞からの返答だと不思議と信じられた。
 道士が、陽太が、音もなく同時に動いた。
 一片の迷いも容赦も一掃し、ランスとグレイブで道士の放つ炎を捌き攪乱しながら、高速詠唱による魔力を身の内で高めていく。
「――アスモデウス!」
 陽太の在り方がさながら具現化したように、獄炎の悪魔が体の中心から解き放たれた。
 片や、過去に縛られた怨嗟の炎。
 片や、未来を切り開く力を源とした炎。
 渦巻く炎の波を前に、陽太は命じる。“蹂躙せよ”と。過去の蹂躙に踊らされた者を、解放するために蹂躙せよと。
 火の粉すらも切っ先の如く襲ってくるのを、過去からの本能ではなく今を進んでいく経験で、見切り避けながら。
 道士と悪魔の炎が激しくぶつかり拮抗した。
 けれど、陽太は確信していた。すぐに押し切れる事を。
 何故ならば、道士の纏う炎は現れた時よりもはやずっと弱体化されていたから。
 仲間たちの攻撃が、憎しみの魂を吸い、怨嗟の力を断ち斬り、暴走しようとする炎を凍らせ抑え込んでいたから。
 道士の全身に亀裂が入ったのを、深緑の瞳が映した。
 交わった炎たちに、一瞬、彼の道士の、生きた幻影が揺らめき見えた。
「……安心して焼き尽くされろ。浄火に抗わねえなら、もしかしたら来世があろうさ」
 手向けとして送った言の葉の後。
 一気に火力をあげた獄炎が、怨念の魂を飲み込むのだった。


 仲間たちから快く了承をもらって。
 陽太は城の中央へ至る。
 炎から告げられた『焔骸子』という名と、その生涯が走馬灯のように脳裏を駆け抜けた陽太にとって、件の元凶を放っておくという選択肢はどうしても取れなかったゆえに。
「何も聞かねえ言わせねえ。沈め」
 突如現れたただならぬ炎纏う男の姿に、暴君が恐れ喚こうとするのも待たずして。
陽太の拳がその顔面にめり込み、大きな広間の、遥か後方の壁まで吹き飛ばした。


「良かったのか瞬殿は」
「問題ない。誰かがやってくれるならば。……それに私は、『この光景』を今は見ていたい」
「ああ、そうだな」
 都の通りにて。脅威が去ったことが知れ渡れば、道行く民に一つまた一つとこぼれんばかりの笑顔が増えていくのを、そっと並んで見つめる星二つ。

「お。来たなっ。これはクックの奢りだ、いや正確には店主殿の好意だが細かいことは気にしない。食べよう飲もう、楽しもう!」
 約束が嬉しかった金魚たちが、嵐の去った都に幾匹も泳いできたのを、白練色の瞳が嬉しそうに見つけて招く。店主が臨時で備え付けてくれたテーブルに、沢山の名物メニューたちを並べて。

「導かれた使命は、果たせたようです。もう怒ることも憂うこともないでしょう。
 最後に、記念写真撮っても良いですか? いつか、“アナタ”が在った事を歴史として語り継げるように」
 宿星の名のもとに、全てを終えた事を梁山泊へ報告しながら、黒い衣を翻した武侠から軽やかな機械音が鳴らされた。

「……火の煙もすっかりなくなったな。良い天気だ」
 そんな要塞の強固な壁面に背中を預けながら、遠目に都を眺め、その上空の空を仰ぎ。
 無事還れただろうかと見つめる、深緑の双眸が在るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年03月09日


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🔒
#封神武侠界
🔒
#戦後
🔒
#梁山泊
#ご参加誠にありがとうございました!


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リンシャオ・ファです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト