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能力者懇親カレー大会〜ナンバードの襲撃を阻止せよ

#シルバーレイン #【Q】 #ナンバード化オブリビオン #ナンバード #ナミダ #シルバーレイン・アナザー


●グリモアベース
「突然ですが、銀誓館でカレー大会をやろうと思います」
 そう唐突に宣言したのは銀誓館学園高等部二年のムゲン・ワールド(愛に生きたナイトメア適合者・f36307)だ。
「いや、待ってください、ちゃんと理由があるんです。実は今朝、運命予報……じゃない、グリモア猟兵に目覚めたらしくて、ですね……」
 何を言ってるんだ、と呆れた雰囲気を感じ取り、慌てたムゲンはそう言って自身のグリモアを見せる。
 グリモア猟兵の言うことなら無碍にするわけにもいかない、と感じてもらえたらしいことを確認すると、安心してムゲンは話を再開する。
「ナンバードが銀誓館の能力者を襲おうとしているのを予知しました。日めくりカレンダーと時計が見えたので日付と時間は分かります。ですが、その……顔がよく見えなかった……んですよね……」
 申し訳ない。まさか自分が運命予報士みたいなことをすることになるとは夢にも思わなかったから、次からは気をつけますと謝罪するムゲン。

 ナンバードとは抗体ゴースト化したリビングデッドの事だ。その胸元に赤い数字が浮かび上がり、この数字がそのままそのゴーストの寿命となる。ところが、この数字は能力者を殺すことで回復する。故に彼らは常に能力者の命を狙っており、それどころかターゲットとなる能力者の居場所を感知する能力さえ持つ。
 命を人質に取られ、能力者を殺すように仕向けられた能力者殺しのゴースト、それがナンバードであった。
 そして、シルバーレイン世界では今、そのナンバードがオブリビオンとして現れ始めていた。猟兵に目覚めていない能力者はオブリビオンには対抗出来ない。
 故に、猟兵達がナンバードに狙われている能力者を見つけ出し、ナンバードの襲撃から守る必要があった。

 ところが、このムゲンはその肝心の能力者の顔が分からなかったと言う。
「ですが、直前のやりとりは聞こえました。友達とこんなやり取りをしていました」
 曰く、
「今日もカレーかよ、飽きねぇなぁ」
「カレーは毎日食べても飽きねぇよ。無限にカレーを食べてぇよ」
 と。
「つまり、彼はカレーが大好きなんです! 襲われる予定の日時にカレー大会を実施すれば、彼も来るはずです! なので! カレー大会を! しましょう!」
 つまり、そう言う事だった。

「襲ってくるオブリビオンについても説明しておきます。まずナンバードですが、ぶっちゃけ、ナミダちゃんでした」
 ナミダちゃん? と首を傾げるのも気にせず、ムゲンは話を続ける。ゴーストであっても可愛い女の子と認定するムゲンのご愛嬌である。
 ナミダは白いローブに身を包んだ、女性型のゴーストだ。かつてはゴーストタウンなどでもよく見ることがあった。
「本来は地縛霊のはずですが、オブリビオンになると区分が曖昧になるようですからね。ナンバードになっているだけあり、通常のものより強いです。特にナンバードは常に焦っていますからね、必死な分強いです」
 しかし、そこが狙い目でもあります。とムゲンは続ける。
 常に可視化された残りの寿命に追われているナンバードは常に焦っており、ちょっとした嘘やトリックにも簡単に引っかかる。攻略の糸口になるかもしれない。

「しかし、彼女、手先を連れているようです。まずは彼らの襲撃を退ける必要があるでしょうね」
 手先はチェーンソーを持ったゾンビのような存在であるらしい。当然、攻撃手段もチェーンソーになるようだ。

「私から提供出来る情報は以上です。どうかお気をつけて。自分で行けないのが歯痒いです。かつて私を送り出したグリモア猟兵や運命予報士もこんな気分だったんですね」
 ムゲンは少し悲しそうに視線を下げてから、再び向き直る。
「では、本当にお気をつけて!」
 そう言うと、ムゲンは銀誓館学園への転送ゲートを開いた。そこでは既にカレー大会の告知が行われ、準備が始まっている。


メリーさんのアモル
 初めまして、メリーさんのアモルと申します。
 銀の雨降る世界へようこそ。

●第一章:日常
 カレー大会です。思い思いの方法でカレー作りを楽しんでください。
 しかし、カレー大会に気を取られないでください。皆さんにはもう一つ目的があるのです。
 それは、そう「オブリビオンを迎撃する準備をすること」です。特に「カレー好きの能力者を発見」出来ればなお良いですね。
 適切な準備が出来ていると、二章以降に全員にプレイングボーナスが乗りますので頑張ってみてください。

●第二章:集団戦
 サイコチェーンソーと呼ばれる地縛霊化オブリビオンと戦闘になります。
 先の説明の通り一章で適切な準備が出来ているとボーナスが乗ります。

●第三章:ボス戦
 ボス「ナミダ」との戦闘です。オープニングにもある通り、彼女は「常に余裕がなく、焦って」います。それを利用すれば容易く罠にはめることができるでしょうし、ちょっとした嘘やトリックにも簡単に引っかかります。これを利用するとやはりプレイングボーナスを得ることが出来ますので、利用してみてください。

 私からは以上です。

 それでは、死と隣り合わせの青春を!
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第1章 日常 『カレーを作ろう』

POW   :    パンチの効いたカレーを作る

SPD   :    手早く美味しいカレーを作る

WIZ   :    アイデア満載の不思議なカレーを作る

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●シルバーレイン - 銀誓館学園 - 家庭科室

「猟兵の皆さんですね? ようこそお越しくださいました」
 転送されてきた先で、入口の受付をしている能力者が猟兵達を出迎える。
 どうやら家庭科室を貸し切ってカレー大会を行うらしい。
 受付をしている能力者が説明してくれる。
 材料は大会側で用意したものを自由に使える他、望むならどこからか調達して持ち込んでくる事もできるようだ。
 また、能力者の中にもカレーを作り始めている者がいるのが見える。望むなら、カレー作りはそこそこに、能力者の人達が作ったカレーを楽しみに行くのも良いだろう。

「実は私は猟兵に遭うのは初めてで、今日のカレー大会を楽しみにしてました」
 と、受付をしている能力者。似たような理由でこのカレー大会に参加した能力者も多いらしい。猟兵が声をかければ、能力者達は喜んで会話に応じてくれることだろう。

 何はともあれ、カレー大会の準備は整った。
 あとはカレーを作る、食べるの両方で楽しむだけだ。
 もちろん、オブリビオン対策はお忘れなく。
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』

年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?

下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒や薬の扱いに長けている
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も

アドリブ、連携歓迎


櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』

乗り物が活躍できる場と
レースが得意分野
基本は相棒バイクか小型宇宙貨物船だけど
貸してもらえるならどんな乗り物も乗りこなしてみせる

乗り物は人の役に立つために作られたんだぜ
移動、運搬、宿泊、バイクスタントショーなどなど
操縦技術が役に立つなら上機嫌で参加
配達バイトしてるからどんな場所にもひょっこり現れる
乗り物に限り整備・修理程度のメカニック作業ができる

銀パウチ宇宙食で育ったため食材の知識が壊滅的な食べ専
でも本物の大地と自然に興味はある
土から採れるの?木から?海から?

明るく話しやすい先輩タイプ
祭りには乗っかる派
軽い気持ちでカッコつけ台詞で登場するけど滑ってもご愛敬



「ここにナンバードのターゲットになる能力者がいるはずなのよね。と言うことは、この場所が戦場になる可能性が高いってことじゃないかしら?」
 早速この作戦の危険な欠陥に気付いたのはクールビューティーなバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)。
「ここが戦場になってもいいように、薬効の効くカレーを作りましょう」
 薬剤師の本領発揮、これから戦闘をする、あるいは戦闘から離脱する者たちによく効くような薬を体内で調合し、また、他の材料も可能な限り健康に良いものを選んでカレーを作り始める。幸い、このイベントの主催が用意した材料は実にバリエーション豊かであった。
「お、美味しそうだぜ。味見させてもらってもいいか?」
 薬の効果かあるいは単純なバジルの料理の上手さか、匂いに惹き寄せられて、バイク乗りの高校生能力者達と話に盛り上がっていた櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)がやってくる。
「いいわよ。あなたはカレーを作らないの?」
「俺は銀パウチ宇宙食で育ったんで、食材の事はからっきしだから、食べ専だ。そこに転がってる食材がなんなのかもよく分からない。けど興味はあるぜ。それは土から採れるのか? 木から? 海から?」
「これは高麗人参よ。土から採れるものね」
「へぇ、人参は聞いたことあるぜ。赤い奴だよな? こんな見た目の人参もあるんだな」
 感心する陽里。
 こっちは? それじゃこれは? と質問攻めにする陽里に丁寧に答えるバジル。
 そんなやりとりをしているうちに、バジルのカレーが完成する。
「出来たわ。どうぞ」
「うまいぜ!」
 少しオーバーリアクション気味に美味しさを表現する陽里。それを見た他の大会参加者も、これは味わってみなければ、と集まってくる。
「ところで、さっき随分と話し込んでたようだけど、何か分かった?」
「あぁ、バイク乗り仲間のダチができたぜ。今度レースするんだ」
「それはよかったわね。けど、ナンバードのターゲットの能力者についてはどう?」
 嬉しそうな陽里にバジルは優しく聞き返す。
「あぁ、カレー好きの知り合いはいないかと聞いたら、知り合いじゃないけど、同学年に一人とんでもないカレー好きで有名な奴がいるって言ってたな」
「ってことは少なくとも高校生ね。一つ情報が増えたわ」
 銀誓館学園は小中高一貫のマンモス学園だ。この場にも様々な年齢の能力者が集まっている。そのうち『高等部の生徒だけ気にすればいい』と言うのは立派な情報と言えるだろう。
 そして、バジルのカレーは陽里によって集まった生徒からも盛況を呼び、次々に能力者達が食べに訪ねてきた。彼らが逃げるにせよ応戦するにせよ、『多少は能力が強まった』はずだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

崎濱・悠里
アドリブ絡み大歓迎

カレーを口にする愛しいリリィを延々と眺め続けていたい所だが、厄介なのが襲ってくるみたいだからね。
僕は調査に力を入れよう。食べるのも作るのも専門外でね。
ちなみに僕の専門は愛しいリリィが料理を口にする場面を眺めている事だよ。

リリィはこういう調査に不向きだろうから、UCで召喚した「切断」が得意なミニサキュバスと一緒に他の人のカレー作りの手伝いをするようにお願いしておこう。

これまでの調査で高校生と判明しているのでそれを念頭に調査してみよう。
予知の内容からすると作るよりは食べる派な人のようだ。
なら戦場の視察を兼ねて会場を回り、色々なカレーを味見している高校の制服を着た人物を探してみよう



(カレーを口にする愛しいリリィを延々と眺め続けていたい所だが……)
 と、独白しながら使役ゴーストのサキュバス、リリィがカレーを食べているところを眺めているのは崎濱・悠里(人間の魔剣士・f36241)だ。
(厄介なのが襲ってくるみたいだからね。僕は調査に力を入れよう)
 気持ちを切り替えて、調査を始める。作るのも食べるのも専門外、愛しいリリィが料理を口にする場面を眺めている事が専門の悠里であった。
「愛しいリリィ、調査は苦手だろうから、料理を手伝っておあげ。彼女たちを呼んでくれるかな?」
 ユーベルコード・愛しい小さなお手伝いさん(ディアリトルアシスタント)、それはリリィが作り出した魔法陣からミニサキュバスを呼び出すものである。
 魔法陣から飛び出した9体のミニサキュバスと共に、リリィは周囲の人々の料理を手伝いに向かった。
 甲斐甲斐しく料理を頑張るリリィとミニサキュバス達の様子はそれはそれは愛おしく、悠里は大変後ろ髪を引かれたが、気を取り直して調査を始める。
(これまでの調査で高校生と判明しているのでそれを念頭に調査してみよう。それから、予知の内容からすると作るよりは食べる派な人のようだ。なら戦場の視察を兼ねて会場を回り、色々なカレーを味見している高校の制服を着た人物を探してみよう)
 これまでに得た情報を冷静に分析し今後の方針を決める。

 果たして、それは見つかった。
 すごい勢いで色んなカレーを食べて回っている高校生がいた。気配を隠すのが上手らしく、意識して見てまわることでようやく気付けたらしい。
 間違いない、『ターゲットの高校生を見つけた』。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『サイコチェーンソー』

POW   :    殺人チェーンソー
【チェーンソー】が命中した対象を切断する。
SPD   :    サイコスピン
【狂乱しながらの回転斬撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ノイズチェーンソー
自身の【チェーンソー】から【強烈な駆動音】を放出し、戦場内全ての【防御行為】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
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●シルバーレイン - 銀誓館学園 - 校門前
 校門からサイコチェーンソーと呼ばれる地縛霊達が学園内に入り込んでくる。
「起動(イグニッション)!」
 しかし、ここは単なる学校に非ず、能力者の集う学校。能力者達がイグニッションカードを構え自らの得物を取り出していく。
 家庭科室に集まっていた能力者達も校庭に飛び降りて、迎撃を試みている。猟兵の発見したターゲットと思しき能力者もそのうちの一人のようだ。
「こいつら、能力の効きが悪いぞ」
 誰ともなくその違和感に気付き、その言葉が飛び出す。
 それもそのはず、彼らは単なる地縛霊ではなく、オブリビオン。
「それでも攻撃を当て続ければ動きを止められるぞ! それで時間を稼げる! 一般人の逃げる時間を稼ぐんだ!」
 だがそこは歴戦の能力者もいる能力者養成組織。すぐに的確な指示が飛んで、地縛霊化オブリビオンを校門前で押しとどめる戦いが始まる。
 本来なら、逃すだけ逃してあとはどうする、という絶望的な状況。でも大丈夫、ここには猟兵がいます。
 能力者に続いて家庭科室から飛び降りて地縛霊化オブリビオンと戦いましょう。
 能力者達の巧みな連携と攻撃のおかげで、オブリビオンは校門前で押し止められています。
 能力者に指示を出して共闘するもよし、戦意を失った能力者の離脱を手伝うもよし、能力者と協力して戦うのもいいでしょう。
 ここで能力者を十分に支援しておけば、本命であるナンバード化オブリビオンとの戦闘でも協力を得られるかもしれません。
崎濱・悠里


さて、始まったようだね。
堂々と正面からの侵攻、良いじゃないか。シンプルだし一般学生の避難をそこまで考えなくていいというのはこちらにも好都合だね。

では、愛しいリリィ少し行ってくるよ。大丈夫、美しい君に恥じない戦いをしてみせるとも。

今は急を要する時だし校門でオブリビオンを押し留めている同学の人たちには手短に打って出るのでそのまま押し留めてほしい旨を伝えておこう。
今から使う技を考えれば敵には集まっていて欲しいしね。

伝えたらアクロバットな「軽業」で学生を飛び越えつつUCを発動。敵陣に着地したと同時にUCで発生した刃の影で辺りの敵を切り刻みながら長剣による物理的な斬撃による「切断」攻撃も行っていこう。



(さて、始まったようだね)
 家庭科室から階下の戦いの始まりを見つめるのは崎濱・悠里(愛に生きる剣士・f36241)だ。
(堂々と正面からの侵攻、良いじゃないか。シンプルだし一般学生の避難をそこまで考えなくていいというのはこちらにも好都合だね)
 敵を称え、また対応する能力者も称え、悠里は長剣を構える。
「では、愛しいリリィ少し行ってくるよ。大丈夫、美しい君に恥じない戦いをしてみせるとも」
 悠里の愛する存在、自身の使役ゴーストであるサキュバス、リリィに声をかけてから悠里は家庭科室を飛び降りる。
「僕が打って出る! そのまま押しとどめていてくれ!」
 悠里はアクロバットな軽業を披露して、戦う生徒の間を飛び越えつつ、一気に前線に躍り出る。
 地縛霊の姿を模しているとは言え、サイコチェーンソーらとてオブリビオン、その最大の標的は――猟兵。
 躍り出た猟兵を見て、サイコチェーンソーらは一斉にターゲットを変える。
 サイコチェーンソーらが再度スターターロープを引っ張り、駆動音を響かせる。それは、聞くものの防御手段を無力化する恐るべし攻撃。
 ――今から使う技を考えれば敵には集まっていて欲しいしね
 防御を無力化する駆動音を響かせながら一斉に迫ってくるサイコチェーンソー。ともすれば絶望的とも思えるその光景の前に、しかし悠里は動じない。
 直後、悠里のユーベルコード、カラミティブレイドが発動する。
「足元を疎かにしたね。では、切り裂かれる時間だよ」
 悠里の装備する長剣の影から刃の形をした赤い影が放たれ、90m半径もの範囲の敵を一斉に薙ぎ倒す。
 それだけでは倒れないサイコチェーンソーに対しても、悠里はやはり油断せず、魔剣士としての卓越した剣技もバッチリ披露して接近するサイコチェーンソーを両断していく。その間、敵は悠里に触れることさえ出来なかった。
 あまりに速やかで鮮やかな殲滅の模様に、能力者達から感嘆の声が上がる。

 だが、校門へは次々とサイコチェーンソーが入ってくる。
 戦いはまだ、始まったばかりだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

岩社・サラ


「すでに戦闘は始まっていますね。これより私も参戦しましょう。」

学生たちは今の所敵の攻勢をうまく防いでいるようですが。長く続けば疲労が溜まり学生側に人的な損害が出るという可能性もあります。
なので、速やかに火力支援を行い学生たちを援護する必要がありそうですね。

敵の大群に対抗するためこちらも数で勝負です。UCにより召喚したストーンゴーレムを率いて敵集団を攻撃しましょう。

ゴーレムたちの装備は大盾のみですが、頑丈な大盾は敵の攻撃を防ぐことができますし、石造りの巨体から繰り出すシールドバッシュの【重量攻撃】は大きなダメージを与えることができるでしょう。

私自身はショットガンの【制圧射撃】で敵を撃滅します。



「すでに戦闘は始まっていますね。これより私も参戦しましょう」
 学園に転移してくるや否や状況を把握し校門前に降り立ったのは岩社・サラ(岩石を操る傭兵・f31741)だ。
 ――学生たちは今の所敵の攻勢をうまく防いでいるようですが。長く続けば疲労が溜まり学生側に人的な損害が出るという可能性もあります。
 戦場に降り立ったサラは熟達した経験とそこからくる戦術眼により、速やかに周囲の状況を読み取り、今後の行動を決定する。
 ――なので、速やかに火力支援を行い学生たちを援護する必要がありそうですね。
 手に持つショットガン【17式半自動散弾銃】に弾丸を装填し、戦闘準備完了。
「召喚開始、防御を固めます」
 そして発動するはユーベルコード、召喚魔法「大盾の戦列」(サモンマジック・シールドライン)。
 1と刻印された大盾を装備した110体もの戦闘用のストーンゴーレムが姿を現わす。
 能力者達は一瞬、すわ敵の増援かと警戒するが、その大盾がサイコチェーンソーの方に向けられているのを見ると、猟兵の味方だと理解し、戦闘を再開する。
 大量の敵が現れたと見たサイコチェーンソー達はチェーンソーを稼働させたまま高速回転を開始し、そのまま周辺一帯を攻撃し始める。
 本来なら一帯にいる能力者をまとめて巻き込みかねない危険な攻撃。あわやここで防衛線決壊かと思われた。
 しかし、サラの召喚したストーンゴーレム達の大盾がそのサイコチェーンソーの暴れを阻む。しかも決して守るだけではない。ストーンゴーレム達の大盾はシールドバッシュに用いることでそのまま質量による重量攻撃に変化する。
 ゴーレムだけで捌ききれないサイコチェーンソーもサラがショットガン【17式半自動散弾銃】で制圧していく。
 110体のストーンゴーレムとサラの連携した防御行動。それにより敵は確実に数を減らしていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

八上・偲(サポート)
『わたしは偲っていうの。あなたはなんていうの?』
普段の口調は「わたし、~くん、~ちゃん、ね、よ、なの、なの?(天真爛漫な女の子な感じ)」です。

冒険や日常ではややおとなしめで明るい子ですが、
戦闘となると血気盛んです。

炎使い。自分の【火炎耐性】程度までなら自分ごとも厭わず相手を燃やします。(味方や状況には配慮します)
もしくは『黒騎士を伴う残火の王女』で黒騎士を召喚して共に戦う戦法を取ります

嫌いなもの:ダークセイヴァーの悪徳、女子供と見くびる相手

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
あとはお任せ。よろしくお願いします!


梁樹・叶(サポート)
覚醒者になったばかり、シルバーレインより
人間の精霊術士 × どろんバケラー、年齢 21歳の男。

慣れない場所で戸惑いながら、素は元気でお調子者。
慎重に行くあまり、突然のことに対応が遅れると声を張り上げながらも武器を振るう。
【攻撃】【受け流し】を剣と扇で使い分け、
【属性攻撃】が効く相手には精霊の力を借り受けて全力魔法を叩き込む。

ユーベルコードは指定した物どれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


天城・千歳(サポート)
本体で行動出来る場所なら本体で、本体の入れない場所の場合は戦闘用リモート義体で行動し本体は義体からの情報を元に【情報収取】【戦闘知識】【世界知識】【瞬間思考力】を使い状況分析及び支援行動を行う。
戦闘状態になったら【誘導弾】の【一斉発射】による【範囲攻撃】で【先制攻撃】を行い、その後は【スナイパー】【砲撃】【レーザー射撃】で攻撃する。
敵の攻撃は状況に応じて【盾受け】で防御するか【見切り】【ダッシュ】【推力移動】を使った回避で対応。
味方とのコミュニケーションはリモート義体が【コミュ力】【礼儀作法】場合により【言いくるめ】を使って対応する。
協力体制を構築した味方に対しては、通信による情報支援を行う。



「呼び戻されたと思ったら……こんな事になってるとか」
 家庭科室から階下を眺めそんなことを呟くのは銀誓館学園の第三期卒業生として一線を退いていたところを猟兵に覚醒した梁樹・叶(覚醒者・f35321)だ。
 まさか母校がチェーンソーを持ったゾンビ(地縛霊化オブリビオンだが)の襲撃を受けているとは、誰だって驚いて然るべきである。
「しかし、慣れた世界に慣れた場所。……共に行こう、ヴォルフボウス」
 家庭科室から飛び降りながら、380cm程度の大きさの白銀の狼王を召喚し、騎乗、着地。そのまま一気に駆け出す。
 その様子を見たサイコチェーンソーはスターターロープを引っ張り、狂乱のごとく回転を始める。
 しかし、息ぴったりの二人の前にその攻撃はただ空を切るのみ。
 【巨大鉄扇/幻影&術扇】で敵の攻撃を受け止めつつ、【魂響†紫蝶妖籃/レイピア(魔法剣)】で、その隙を突く。あまりに見事なコンビネーションが次々とサイコチェーンソーを撃破していく。
 とはいえ……。
「数が多い……」
 これまで何人かの猟兵が戦っているとはいえ、サイコチェーンソーの数はまだまだ多かった。たった一人が速度で翻弄するには限界があると言える。
「そこは偲にお任せて」
 そう言って無数の燃える花びらと共に現れたのは八上・偲(灰かぶり・f00203)。
「炎は灰から甦るもの」
 その燃える花びらは、ユーベルコード、讃えよ我は灰燼の女王(ペルペトゥム・サンドリヨン)によるもの。
 偲の持つ彼女が灰である証明、思いによってその形を変える、灼炎を宿した槍・埋火が燃える花びらへと変化し、能力者達と叶の周辺を除く一帯を炎で満たしていく。
 自身は火炎耐性により燃えることを厭わず放たれる炎の範囲攻撃はまさに攻防一体の必殺技であった。
 あまりの光景に能力者達が攻撃をやめてしまうほどだ。
 しかし、サイコチェーンソー達も決して諦めない、自分が無理ならせめて仲間を、炎の海の中、サイコチェーンソーが肉の橋を作るようにサイコチェーンソーを叶と偲の元に送り込んでいく。
 さらにサイコチェーンソーはスターターロープを何度も引き直し、強烈な駆動音を響かせて防御を無力化する。
 もちろん、その程度で手がなくなる二人ではない。
「ガイスト君、そこにいる?」
 偲の差し出した手を取るように、黒い鎧を纏った騎士が地面から現れる。
 偲ももう一つのユーベルコード、黒騎士を伴う残火の王女(サモニング・リッターガイスト)だ。
 黒騎士は主人を守るべく接近してくるサイコチェーンソーをその槍と炎で撃退していく。
 一方の叶も、改:デリンジャー【宝石台座】に精霊の涙を装填し、炎を放って敵を撃退していく。
 もはやサイコチェーンソーと移動をしながら攻撃を続ける二人の追いかけっこの様相を呈し始めた。
 あと一手、あと一手、何かあればこちらの勝ちなのだが。
「能力者さん達、ターゲットを肉の橋に絞りましょう、あれを破壊し続け、二人への接近を拒み続ければ、この戦いはこちらの勝ちです」
 そう全員に聞こえる声を発したのは、家庭科室ではなく屋上に転移するため、転移先変更のために少し時間を要した天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)だ。
 千歳は戦場に到着するや否や、その鋭く素早い情報分析と俯瞰した視点で状況を把握し、判断に迷っていた能力者達に指示を飛ばしたのだ。
 その声に能力者達も頷きあって攻撃を再開する。
「天城航空隊、指定座標に支援攻撃を要請します」
 千歳はその後、航宙巡洋戦艦「天城」から560機もの小型艦載機を発進させ、シルバーレイン世界に召喚する。
 さらに千歳は19式複合兵装ユニット改1型に含まれる二基の8連ミサイルから一斉に誘導弾を発射し、範囲攻撃を実行する。
 千歳の艦載機と誘導弾は二人の及ばない部分を綺麗に捕捉して敵を撃破し、一気に選局を有利に導く。
「ここからは射撃での支援に回るわ」
 自立浮遊砲台群と19式複合兵装ユニット改1型の連装レーザー、ブラスターライフル、さらにはA-1歩行戦車中隊による射撃と砲撃がそれぞれ個別に二人の死角を撃ち抜いていく。
 遠近両方が可能によるスピード型の叶、地上を制圧する勢いの火炎攻撃の偲、そして的確に死角を見抜き砲撃と射撃を実行する千歳。
 即席とは思えない鮮やかなコンビネーションにより、銀誓館学園からついにサイコチェーンソーは一掃されたのである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ナミダ』

POW   :    ペインフルティアーズ
全身を【滂沱と流れ落ちる涙】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【痛み】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD   :    涙の体
自身の肉体を【涙に似た成分の液体】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    涙の鎖
自身が【悲しみ】を感じると、レベル×1体の【地面から生える「霊体の鎖」】が召喚される。地面から生える「霊体の鎖」は悲しみを与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
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●シルバーレイン - 銀誓館学園 - 校門前

 ついにサイコチェーンソーは一掃された。
 しかし猟兵達は知っている。ここで気を抜いてはいけない。次はナミダなるナンバード化オブリビオンが現れる、と。
 
 そして、それはすぐに現れた。
「悲しい……。悲しい……」
 涙を流す女の霊。間違いない、ナミダだ。
「ナミダだ!」
 能力者からも見慣れた相手、しかし……。
「胸元に数字があるぞ? あいつ、ナンバードだ。誰か能力者を狙ってるぞ」
 そう叫んだのは、図らずも狙われている、彼。
「全員、身を守る準備をしろ、狙われてるかもしれないぞ!」
 それを受けて、たまたまその場で指揮を取っていた能力者が叫び返す。
 能力者は身を守る構えを見せて、ジリジリとナミダとの距離を維持する。
 この場を下手に離れれば、狙われている能力者を一人にしてしまう恐れがある。しかし、相手がオブリビオンである以上、能力者には身を守る以上の事が出来ない。それゆえに、姿勢だった。

 今度の戦いでは指示がない限り能力者は身を守るのに徹するようだ。
 誰が狙われる能力者かは『分かっている』。意識さえしておけば、守ることは難しくないだろう。
崎濱・悠里


標的になった彼も含めて皆オブリビオンへの対処にもなれているようだね。
守りながら戦う側としてはとてもやりやすいね。

さて、愛しいリリィ。先程は一人にしてしまって申し訳ないことをしたね。ここからは一緒だよ。

敵は常に焦り続けているのだろう?ならそれを利用しようじゃないか。

先程のアクロバットな動きは封印し標的となった人物を守るようにオブリビオンに挑むよ。
敵の攻撃は長剣の「武器受け」で対処しリリィが敵の背後に回るまでは防御重視で戦おう。

愛しいリリィの準備ができたらUCを発動。
あぁ!普段着ない服に身を包んだ君はとても素晴らしいね!
背中を向けた無防備な敵にリリィの拘束具が命中したら「切断」攻撃で攻め立てよう



(標的になった彼も含めて皆オブリビオンへの対処にもなれているようだね。守りながら戦う側としてはとてもやりやすいね)
 そう考えながら前に出るのは崎濱・悠里(愛に生きる剣士・f36241)だ。
(さて、愛しいリリィ。先程は一人にしてしまって申し訳ないことをしたね。ここからは一緒だよ)
 作戦を考えついた悠里は家庭科室から悠里を見下ろす自身の使役ゴースト・サキュバスであるリリィにアイコンタクトする。
 その一瞬の視線の交錯だけで全てを理解したリリィは頷いて窓際を離れ、何処かへと移動を始めた。
(敵は常に焦り続けているのだろう? ならそれを利用しようじゃないか)
 先ほどまでサイコチェーンソーと戦っていたアクロバットな動きは何処へやら、冷静に、標的である男子高校生の前で長剣を構える。
 丁度位置についた直後、ナミダが動き出した。
「悲しい……。悲しい……」
 涙を流すナミダ。そのまま、ナミダの体自体が次第に液体のように変化していく。
 直後、ナミダの腕がグーンと伸びて、標的である男子高校生に迫る。
 しかし、その程度の速度、悠里には通じない。素早く間に割り込み、その長剣で攻撃を受け止める。
「悲しい……。時間がない……のに……。悲しい……」
 ナミダは再び攻撃を連続するが、その全ては悠里に受け止められる。
「悲しい……。悲しい……」
 ナミダは完全にムキになっていた。
 ナミダは、敵が攻撃してこない理由を、自身が液体化しているがゆえに攻撃出来ないからだと考えていた。
 つまり、防御の面では圧倒的にナミダが有利。あとは攻撃さえ通れば勝てるのだ、と。
 その焦りが、無意味な単調な攻撃の連続という結果を出力していた。
 そして、悠里が攻撃しない理由、それは全くの勘違いだった。
「愛しいリリィ、仕事の時間だよ。敵の技を封じておくれ」
 その言葉が全てだった。
 ナミダの意識が完全に悠里に向いている間に、リリィはナミダの背後に回り込んでいた。
 ユーベルコード、コスチュームプレイ・ポリススタイル。能力者時代からサキュバスが使う能力、コスチュームプレイがユーベルコードとなったものだ。
 リリィは直ちにその姿をミニスカートな警官姿に変化し、複数の拘束具をナミダに向けて放った。
 完全に意識を悠里に向けているナミダ。その回避は不可能だった。
 全ての拘束具に拘束されたナミダはそのユーベルコードを封印され、液体の体から通常の状態に強制的に戻される。
「悲しい……。悲しい……」
 心なしかその声には動揺が見えた。
「あぁ! 普段着ない服に身を包んだ君はとても素晴らしいね!」
 ミニスタート警官姿のリリィに見惚れながら、悠里はナミダにその長剣を振るう。
 ユーベルコードを封じられ、動きを封じられたナミダにその攻撃から逃れる術はなかった。拘束が解けるまでの間、ナミダはたっぷりと悠里による斬撃を味わったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

岩社・サラ


最終目標が現れましたね。護衛対象を守りつつ敵を撃破しましょう。

標的とされた能力者への攻撃を防ぐためにUCでコンバットアックスを封印して両腕が斧と一体化したスティールゴーレムを召喚。
学生への接近を阻むように配置して対象を守りましょう。

ゴーレムには斧による鎧砕きの攻撃をさせつつ私は目立たないように死角から接近。
十分に近づいたらショットガンによる零距離射撃を敢行。そのままコンバットナイフを抜き敵に突き刺して追い打ちします。
「これで、終わりです」

目の前に自分の終わりを先延ばしに出来る相手がいるのに邪魔をされては冷静な判断能力を失うでしょう。そういった状況ならば単純な陽動でも効果的に作用しそうですね。



(最終目標が現れましたね。護衛対象を守りつつ敵を撃破しましょう)
 手元の武器を一通り確認して、そう独白するのは岩社・サラ(岩石を操る傭兵・f31741)だ。
「召喚開始、攻勢に出ます」
 サラは早速、手元のハンドアックスを封印して、両腕が斧となったスティールゴーレムを召喚する。サラのユーベルコード、召喚魔法「鋼の攻勢」(サモンマジック・スティールオフェンシブ)だ。
 スティールゴーレムはナミダと標的の学生の間に入り、標的の学生を守る姿勢を見せる。
「悲しい……。悲しい……」
 ナミダはとめどなく溢れる涙で全身を覆い、自身を強化しつつ、標的の学生に迫る。
 スティールゴーレムが間に割り込み、斧で応戦する。
 素手と斧、物理的にはあまりに勝負の見えている両者だが、事はユーベルコードのぶつかり合い、そうシンプルではない。
 威力に優れる斧に対し、散々仲間のサイコチェーンソーをやられている分の痛みを力に変えているナミダは攻撃回数という速度に優れていた。
 スティールゴーレムが一度殴る間にナミダは100殴る。そういう戦いが繰り広げられる。
「悲しい……!」
 状況は拮抗していた。
 そして、その間に……。
 ――目の前に自分の終わりを先延ばしに出来る相手がいるのに邪魔をされては冷静な判断能力を失うでしょう。そういった状況ならば単純な陽動でも効果的に作用しそうですね。
 そう、スティールゴーレムは陽動。
 その間にサラはナミダにとって致命的なまでに接近していた。
 ほぼ接射と言える距離でサラはショットガン【17式半自動散弾銃】を発射した。そこから流れるようにコンバットナイフを抜く。
「悲しい……! 悲しい……!」
 ナミダの方向転換はあまりに遅い。
「これで、終わりです」
 コンバットナイフが突き立てられる。
 見事な陽動とコンビネーションで、サラは全くの無傷でナミダに大ダメージを与えることに成功した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

石森・ユリ(サポート)
「たとえ私がどうなったとしても、必ず勝利を掴みます」
味方のために動き、敵を倒すことを目的に動きます。
敵を倒すためならば、また味方を守るためならば、犠牲は厭いません。
そのため肉を切らせて骨を断つ戦法を好みます。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせで、よろしくおねがいします。


夜鳥・藍(サポート)
生まれも育ちもサクラミラージュのクリスタリアン。誰かの願いで転生した元影朧。そのため影朧には同情しがち。
それなりの良家の出で言葉遣いは丁寧。だが両親とは違う種族で生まれたのを悩み高等部(高校短大相当)卒業を機に家を出ている。現在は帝都で占い師をしている。

もふもふ大好き。
実家ではいろいろ我慢してたのもあって、飼えなくとも一人暮らし&猟兵となったことで爆発しがち。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は絶対にしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「ずっと悲しんで涙を流してる。ちょっと可哀想ね……」
 そうナミダに同情するのは自身もオブリビオン、サクラミラージュ風に言うなら影朧の転生体である夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)だ。
「ですが、手加減は出来ません。彼らは人類の敵、能力者の敵です!」
 そう藍に告げるのはスーパーヒーロー、石森・ユリ(強化人間のスーパーヒーロー・f27532)だ。
 しかし、少なくともこの場においてはユリの言う通り。確かに寿命に追い立てられ能力者を殺さずにはいられないナンバードは哀れではあろう。だが、倒さねば能力者が死ぬことになる。あるいは、シルバーレイン世界にも幻朧桜があればまた話は違うのかもしれないが。
「そうね」
 そして、そんなことは猟兵として場数を踏んでいる藍も分かっている。先程の呟きはあくまで同情。それでこの戦いから手を引くつもりはなかった。だからこの話はここで終わりだった。
 二人はナミダを前に、連携を取るべくお互いの能力の把握に努める。
「私が体勢を崩しますから、追撃をお願いします」
 そう言うが早いか、ユリは藍の了承の返事を聞くより早く駆け出した。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 手に持つ偽神兵器が巨大化していく。ユリの持つユーベルコード、ストーム・ランページだ。
「悲しい……。悲しい……」
 ナミダはそれを前にただナミダを流し、自身の肉体を覆うと共に、自身の肉体自体もまた、涙に似た液体へと変えていく。
 直後、ナミダの腕が鋭い弾力性を持って伸びていく。
 その鋭い一撃が、ユリに突き刺さる。
「たとえ私がどうなったとしても、必ず勝利を掴みます」
 しかし、ユリは止まらない。空中を浮遊するように移動するナミダの体勢を崩すにはその距離では届かないからだ。
 一撃。二撃。三撃。
「まだまだ……」
 そして、腕がナミダの元に戻り、次の一撃が放たれると言うその時、ついに距離は詰まった。
「今だ!」
 ガツン、と偽神兵器がナミダに振るわれる。それは偽神兵器の根本にヒットし、ナミダが大きく打ち上げられる。
 まさに肉を切らせて骨を断つ。鋭い一撃を浴びながらも、ユリはナミダをより致命的な状態に追い込んだ。
「お願いします!」
「えぇ! 穿ち貫け!」
 藍の武器に星の力が纏う。藍の持つユーベルコード、蝕(エクリプス)だ。
 それは命中した箇所を破壊する恐るベしユーベルコード。
 体勢を崩している今、それは迷うことなく致命的な箇所に命中した。
 即席とは思えない二人の連携が、見事ナミダに大きなダメージを与えることに成功した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

崎濱・悠里


おやおや随分とボロボロになってしまったようだね。
それだけ傷だらけでは辛いだろう?愛しいリリィ、彼女を楽にしてあげよう。

まずはUCを発動しよう。僕は長剣による斬撃でリリィは詠唱拳銃による銃撃で攻撃回数を意識して踊るように軽やかに戦うよ。
敵は攻撃の回数を増やすのだろう?ならば最期ぐらいは相手と同じ土俵で戦おうじゃないか。

愛しいリリィ、僕は動き回りながら接近戦を挑む。
だから君はあのゴーストが標的の彼に近づけないように拳銃での牽制をお願いするよ。

時間が経つほどに命の残り少ない敵の動きは雑になっていくだろう。
そうした中で敵が大きな隙をみせたらリリィと協力して集中攻撃を叩き込み勝負を決めてしまおう。



「悲しい……。悲しい……」
「おやおや随分とボロボロになってしまったようだね」
 涙を流し続けるボロボロのナミダにそう声をかけるのは崎濱・悠里(愛に生きる剣士・f36241)だ。
「それだけ傷だらけでは辛いだろう? 愛しいリリィ、彼女を楽にしてあげよう」
 そう言って悠里はナミダから視線を外し、自身の使役ゴーストであるサキュバスのリリィに視線を向ける。
 一瞬の視線の交錯。恋人が如き二人には意思疎通などそれで充分だった。
 リリィが静かに頷き、二人は得物たる長剣と詠唱拳銃をそれぞれ構えて再びナミダに視線を戻す。
 二人の一瞬のやりとりの意味を周りの人間でも分かるように翻訳すると、こうなる。
「愛しいリリィ、僕は動き回りながら接近戦を挑む。だから君はあのゴーストが標的の彼に近づけないように拳銃での牽制をお願いするよ」
 そして、後はその言葉通りに。
 悠里は再び激しく動き回り始め、長剣でナミダに攻撃を仕掛ける。リリィは背後から援護射撃でその動きを牽制する。
「悲しい……悲しい……」
 ナミダから滂沱と流れ落ちる涙がナミダを強くする。
 —— 敵は攻撃の回数を増やすのだろう? ならば最期ぐらいは相手と同じ土俵で戦おうじゃないか。
 再び一瞬の視線の交錯。
 二人の戦術は手数重視に決まった。
 息のつかせない息ぴったりの連携がナミダの攻撃回数に匹敵し、時に上回る。
 ユーベルコード、比翼の連撃(ヒヨクノレンゲキ)。それは二人の愛の力そのものとさえ言えるかもしれない。
「悲しい……悲しい……」
 二人で補い合い、攻撃を続ける悠里とリリィに対し、ナミダは一人、そして、何より、余裕がない。
 永遠に続くかと思われた戦いは、ナミダの焦りによって、終わりを告げた。
 焦りによってナミダが速度を緩め、大技を繰り出そうと構える。
「今だ!」
 それは二人から見てあまりに致命的な隙だった。
 二人の連続攻撃が大技の隙をついて叩き込まれ、ついに。
「悲しい……悲……し……い……」
 悠里の長剣とリリィの放った弾丸が同時にナミダに突き刺さる。
 ナミダはついに自身の身体を維持できなくなり、流した涙に溶けるように消えていった。
 
 

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年03月09日


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#ナンバード化オブリビオン
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト