鬼は外、福は内、城は……!?
●節分に迫る脅威
「さて、皆は節分という行事を知っているだろうか?」
グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、集まった猟兵達に向けて、そんな話を切り出した。
「これはサムライエンパイアの厄除けの行事となるぞ。内容は、「鬼は外、福は内」の掛け声で福豆を撒き、年齢の数だけ豆を食べるというものだな」
だいたい2月3日頃、つまり、ちょうど今の時期に行われる行事だそうだ。
「サムライエンパイアのとある村でこの行事が行われるのだが……予知ではそこにオブリビオンが乱入してくると出た。皆にはそのオブリビオン―――『最強無敵究極天魔城』の撃退を頼みたい」
この最強無敵究極天魔城だが、名前の通りに動く城である。巨大なこのオブリビオンに襲われては、小さな村などひとたまりも無いだろう。
「どうやら節分仕様で、肩の最強無敵究極天魔砲からは巨大豆を発射してくるようだな。……それが当たれば、家くらい吹き飛ぶことだろう」
オブリビオンも節分に参加したいのだろうか? しかし、破壊を撒き散らすのは迷惑という他ない。
「このオブリビオンと戦うに当たってだが、村の節分の盛り上がりで『ハレの霊力』が溜まれば、それによって敵を弱体することが出来るぞ。先ずは村の者に混じって、節分を楽しむと良いだろう」
行事を楽しんで、精一杯それを盛り上げるのだ。豆を撒いたり、鬼の役を引き受けたり、あるいは恵方巻きを食べるのも良いだろう。
「説明はこのくらいだな。それでは節分を楽しんで、オブリビオンを撃退してきてくれ」
百々はそう言うと、猟兵達を現地へと転移させるのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。
●戦後シナリオのため、二章構成となります。
●次の満月までに完結予定です。
1章:日常『節分』
2章:ボス戦『最強無敵究極天魔城』
第1章 日常
『節分』
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POW : 豆を撒く
SPD : 鬼の役を引き受ける
WIZ : 恵方巻きを食べる
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鹿村・トーゴ
節分かー
さても正しい鬼退治…イワシの頭も信心から
ん?なんか違う
なんてーか
折角とゆーか
オレ羅刹だし鬼の役を引き受けよーかね
初めは村に飴行商人として来て
はちみつ飴を売ったり物々交換なんてやって世間話
オブリビオン目撃したとか【情報収集】してみよ
噂が集まらなくても良い
まだ被害出てないって事だし
豆撒きの雰囲気になったら
「ねー、鬼役やろーか?ヨソ者のオレの方が気兼ねなく豆投げられるでしょ」
UC使い退散する鬼役を
撒かれる豆に、ちと修行って事で
【視力/聞き耳】使って手持ちのクナイの先で豆を狙って弾いてみたり【武器受け】
痛たー、と【演技】しながら豆の七割には当たるよ
豆撒きは鬼退治
そーゆー行事だもんなー
アドリブ可
「美味しい飴だよー」
村に訪れた飴の行商人は、ハレの日と言うこともあって大人気だ。たくさんの子供達が集まって来ていた。
「ところで、最近何かおかしなものとか見なかったか?」
はちみつ飴を売りながら、鹿村・トーゴ(鄙村の外忍・f14519)は世間話をしつつ情報収集する。しかし、子供達の答えは「見ていない」であった。今回予知されているのは動く城のオブリビオンだ。もし見つかっていれば大騒ぎになっていたことだろう。つまり、事件はこれから起こること、であるようだ。
「お、節分かー。さても正しい鬼退治……イワシの頭も信心から。ん? なんか違う?」
そうして飴の販売が一段落した頃、村では豆撒きが始まろうとしていた。そこでトーゴは村人達に一つ提案する。
「ねー、鬼役やろーか? ヨソ者のオレの方が気兼ねなく豆投げられるでしょ」
その提案は快く受け入れられて、トーゴは村の節分に混じることになった。ユーベルコード『牙寄せ』で呼んだ白い巨猪に乗った羅刹の彼は、鬼役にはピッタリだ。
「鬼はー外ー!」「えーい!」
「わっ!? 痛たー!」
トーゴの身体能力をもってすれば、子供達の投げる豆を避けることなど造作も無い。しかし、これは鬼退治の行事だ。ちょっと修行としてクナイで豆を弾いたりはするものの、トーゴは7割程度の豆をあえて喰らって、退散する演技をするのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ベロニカ・サインボード
鬼の役をやるというのは考えた事がないわね。でもいいかも。私が相手なら人々も思い切り豆を投げられて、もっと盛り上がると思うわ
鬼を追い払う役は…後でやる事になるんだし
私と『ワーニン・フォレスト』が面をかぶり、二人一組の鬼という体で行くわ
ワーニン・フォレストは狼だから鬼役向きかも
豆を投げられても最初は平然として、「そんなんで鬼を追い出せると思ってるの?」とか挑発するわ
そして激しい豆の猛攻を浴びて、たまらず退散する流れで行く
飛んでくる豆は服や革鎧、ふかふかの体毛で受け止めるわ
(てゆーかこれくらい平気でなきゃ、オウガと戦ってなんていられないわ)
革に豆が当たればいい音がしそう
ま、細かい事はアドリブでいくわ
荒珠・檬果
ほほう、節分。よいですね。
楽しんでこその行事…なれば、鬼の役を引き受けましょう。
いえねぇ、一度やってみたかったんですよ、鬼の役を。
もっぱら投げる方だったので。
鬼の面かぶり……えーと、顔の作りが違うので、斜めかぶりで許してください。
あ、そうだ。雰囲気作りの一貫として、七色竜珠を白日珠にして、[紙棍棒形態]にしまして。
さあ、投げるが良いですよ!(堂々としている。必要とあれば襲う振り)
投げられたら、適度な速度で逃げる感じでいきましょうか。
鬼は外、福は内。無病息災であれ。
やー、ほんとうに楽しいですね!
「ほほう、節分。よいですね。楽しんでこその行事……なれば、鬼の役を引き受けましょう」
「鬼の役をやるというのは考えた事がないわね。でもいいかも」
村を訪れた荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)とベロニカ・サインボード(時計ウサギの道しるべ・f35983)は、共に節分の鬼役を請け負うことに決めたようだ。
「いえねぇ、一度やってみたかったんですよ、鬼の役を。もっぱら投げる方だったので」
「私達みたいな村の外の人が相手なら、思い切り豆を投げられてもっと盛り上がると思うわ。鬼を追い払う役は……後でやる事になるんだし」
UDCアースにも、節分の行事は存在する。檬果はその時に経験が無かったの待望の鬼役をやれることに喜んでいる。ベロニカは村人達が楽しめるようにとの配慮で、鬼役を引き受けたようだ。
檬果は鬼の面を斜めに被り、雰囲気作りの一環として『白日珠』を紙棍棒にして振りかぶる。ベロニカも操る『ワーニン・フォレスト』と共に鬼の面を被り、二人一組の鬼という体で子供達の前に姿を見せた。
「村を襲う鬼が来たわよ」
「さあ、豆を投げるが良いですよ!」
鬼役の二人に対して、子供達が元気よく豆を投げつけてくる。
「それーっ!」「わー!」
所詮子供達の力なので、当たったところでたいして痛くは無い。特にふわふわの体毛や皮鎧に身を包んだベロニカにとっては尚更である。
「そんなんで鬼を追い出せると思ってるの?」
「ふふふ……頑張って投げないと食べちゃいますよー」
あっさり退散したのでは子供達も面白くないだろうと、二人は行事を盛り上げるために子供達を煽る。
「「鬼はー外ー!!」」
「ひゃー! これは堪らないですね!」
「くっ……、凄い攻撃。これは逃げるしか無さそうね」
それを受けて激しくなった豆の投擲に、二人は演技を交えて退散する。子供達はとても楽しそうにしていて、豆撒きは大成功だ。
「鬼は外、福は内。無病息災であれ。やー、ほんとうに楽しいですね!」
「そうね。後は私たちで、あの子達の笑顔を守らないとね」
豆撒きの行事が終われば、オブリビオンの撃退が待っている。二人はこの村を守ると、決意を固めるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ミニョン・エルシェ
【散歩部】
思えばあれは2月3日、武州杉山城の帰りに立ち寄った鬼鎮神社。鬼による高台からの豆や餅まきによる十字砲火に撃たれ横矢懸の威力を身を以て知った冬の日…
と、思い出話はさておき!
立って歩く城とはけしからんのです。落城の為に全力で楽しむのです!散歩部ファイトー!!
さて、秋沙さんも、華蘭さんも年女。全力で豆を投げちゃうのです!
…いっそ、私が味わった豆による十字砲火を体感して頂くというのも…
ふ、ふふ…亡霊武士団、かかれー!
いやはや、鬼だらけの戦争の様な豆まきなのです。
華蘭さんは増殖してますし!
秋沙さんたちは何だか鬼気迫ってますし!
村の皆さんも鬼の撃退にご協力をお願いしますっ!
あははっ、楽しい!
瀬堀・秋沙
【散歩部】
にゃっははー!なんだかミニョンちゃんテンションおかしいにゃ?
でもお城が絡むと毎度こんな感じな気もするにゃ。
虎に翼ならぬ猫に角を授けるとは華蘭ちゃん。
これはアレにゃ、全力でリアル鬼ごっこすればいいにゃ?
華蘭ちゃんもそうだけど、私も軍隊呼べちゃうにゃ。てゆーか、呼ぶにゃ。負けないにゃ。部長に下克上にゃ。
この場に有効な装備とくれば鬼のお面と金棒にゃ!総員、突撃にゃー!年女に続けにゃー!?空からも撃たれてるにゃー!?為す術無いにも程があるにゃ!
メデ、メーデー、華蘭ちゃん、至急増援を…ってどこ行ったにゃ本物の華蘭ちゃーん!?
完膚無きまでにやーらーれーたーにゃー… でも、鬼としては役目完遂にゃ?
隠神・華蘭
【散歩部】
ミニョン様、何か酷い目に遭われたようですねぇ。
まぁわたくしも昔は伊予のお城に出入りしていた身です、力をお貸ししましょう。
さてさてわたくし年女なので鬼役ですね、たぬ耳を化術でちょいと角に変えまして。あ、秋沙様も猫耳変えちゃいます?
ほうほうそうきますか……数を出せるのが貴女だけと思ったら大きな間違いなのですよぉ!
狸召喚!皆わたくしに変化済みでですぅ!
まぁ的が増えただけです、るーる通り「わたくし達は」反撃しませんよ。
代わりに空が攻めますけどねぇ!今日の天気は豆の雨ですぅ!
大騒ぎにした所でこっそり抜け出して恵方巻食べに行っちゃうのです……折角あるのに食べないのは勿体無いですからねぇ、くふふ。
続いてこの村を訪れたのは、『史跡散歩部』の面々であった。
「思えばあれは2月3日、武州杉山城の帰りに立ち寄った鬼鎮神社。鬼による高台からの豆や餅まきによる十字砲火に撃たれ、横矢懸の威力を身を以て知った冬の日……」
ミニョン・エルシェ(木菟の城普請・f03471)は節分の日に起こった合戦で苦汁を舐めた経験があるようで、何やら様子がおかしい。
「と、思い出話はさておき! 立って歩く城とはけしからんのです。落城の為に全力で楽しむのです! 散歩部ファイトー!!」
とはいえそれも束の間、これからの任務を頑張ろうと、仲間に向けて掛け声を発する。もっとも普請術師として歩く城は許せないという所からなので、ちょっとマシになった程度か。
「にゃっははー! なんだかミニョンちゃんテンションおかしいにゃ? でもお城が絡むと毎度こんな感じな気もするにゃ」
「ミニョン様、何か酷い目に遭われたようですねぇ。まぁわたくしも昔は伊予のお城に出入りしていた身です、力をお貸ししましょう」
もっとも、ミニョンをよく知る仲間達にとっては、彼女の様子も慣れたもののようだ。瀬堀・秋沙(都の果ての化け猫船長・f29290)はけらけらと笑って、隠神・華蘭(八百八の末席・f30198)も昔を自慢するようなすまし顔で、協力を約束する。
さて、城退治を楽にするためにも、先ずは節分の行事を盛り上げる必要がある。彼女達は役割を分担して、豆撒きに興じることにする。
「さてさてわたくし年女なので鬼役ですね。それではたぬ耳を化術でちょいと角に変えまして……。あ、秋沙様も猫耳変えちゃいます?」
「おお! 虎に翼ならぬ猫に角を授けるとはなかなかやるにゃあ、華蘭ちゃん。これはアレにゃ、全力でリアル鬼ごっこすればいいにゃ?」
華蘭の化術で二人の獣耳を角に変えれば、見事な鬼のできあがり。そんな二人の鬼に対するは、ミニョンとこの村の村人達だ。
「さて、秋沙さんも、華蘭さんも年女。全力で豆を投げちゃうのです! あ……、いっそ、私が味わった豆による十字砲火を体感して頂くというのも……」
張り切って豆を投げようとしていたミニョンだが、面白いことを思いついたと、それを実行に移してしまった。
「ふ、ふふ……亡霊武士団、かかれー!」
ミニョンはユーベルコード『我勢招来・天下布武』で、死霊の武将達を呼び出した。武将達は豆を手に、華蘭と秋沙へと攻め込んでいく。流石にこれは、少々やり過ぎな気がする。
「ほうほうそうきますか……数を出せるのが貴女だけと思ったら大きな間違いなのですよぉ! 狸召喚!皆わたくしに変化済みでですぅ!」
「華蘭ちゃんもそうだけど、私も軍隊呼べちゃうにゃ。てゆーか、呼ぶにゃ。負けないにゃ。部長に下克上にゃ。」
そっちがそう来るならばと、華蘭と秋沙もユーベルコードを発動する。華蘭が呼び出したのは、彼女に変化した化け狸達だ。そして秋沙が呼んだ幽霊戦からは、たくさんの幽霊達が出現した。これなら戦力は負けていない。
「総員、突撃にゃー! 年女に続けにゃー!?」
そして、亡霊武士団に対抗するように、秋沙を先頭に鬼のお面と金棒を装備した幽霊達が突撃を仕掛けて来た。
「いやはや、鬼だらけの戦争の様な豆まきなのです。華蘭さんは増殖してますし!
秋沙さんたちは何だか鬼気迫ってますし! 村の皆さんも鬼の撃退にご協力をお願いしますっ!」
この事態に、ミニョンは村人達と協力して鬼役の秋沙達の迎撃を行う。一方、華蘭はと言えば……
「まぁ的が増えただけです、るーる通り「わたくし達は」反撃しませんよ。代わりに空が攻めますけどねぇ! 今日の天気は豆の雨ですぅ!」
直接反撃に出た秋沙ほどでは無くとも、華蘭のやっていることも十分無法だ。空から降る豆はミニョンや村人どころか、秋沙にまでも降り注ぐ。
「にゃにゃ!? 空からも撃たれてるにゃー!? 為す術無いにも程があるにゃ!
メデ、メーデー、華蘭ちゃん、至急増援を……ってどこ行ったにゃ本物の華蘭ちゃーん!?」
上と正面から攻められて、秋沙は堪らずに救援を求める。しかし、周りに居るのは変化した化け狸ばかり、本体である華蘭は、いつの間にか戦場からその姿を忽然と消していた。
「完膚無きまでにやーらーれーたーにゃー……。でも、鬼としては役目完遂にゃ?」
「あははっ、とっても楽しかったのです!」
遂に秋沙がリタイアし、豆撒きは大盛況の内に終わった。ミニョンも村人達も、とても満足そうだ。これだけ盛り上がれば、『ハレの霊力』は十分に溜まっただろう。
ところで、途中でいなくなった華蘭はと言えば……
「いやあ、恵方巻きは美味しいですねぇ……折角あるのに食べないのは勿体無いですからねぇ、くふふ」
こっそり抜け出した華蘭は、一人だけ恵方巻きを味わっていた。なんともずる賢い化け狸である。
大成功
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第2章 ボス戦
『最強無敵究極天魔城』
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POW : 最強無敵究極天魔拳
単純で重い【拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 最強無敵究極天魔忍者隊
【城内から忍者軍団】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 最強無敵究極天魔砲
【両肩の砲身】を向けた対象に、【最強無敵究極天魔砲】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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猟兵達の参加で、豆撒きは大変盛り上がった。だが、そんな雰囲気に水を差すように、山の向こうから巨大な城が姿を見せる。
ズシン、ズシンと足音を響かせて村へと迫るのは、『最強無敵究極天魔城』である。節分仕様で巨大豆を発射してくるようだが、そんなものを受けては村は壊滅してしまう。
幸いにも猟兵達が集めた『ハレの霊力』のおかげで、その動きは幾分か鈍くなっているようだ。如何に巨大とは言え、これならいろいろとやりようは有りそうだ。
猟兵達よ! 最強無敵究極天魔城を撃退し、村を守るのだ!
荒珠・檬果
うわ本当に城だ(初めて見る)
えーと、私のオレンジライト・スピードキャバリア(略してO.L.S.C.)を式神使いの要領で呼び出しまして搭乗。これで、村よりこちらに視線移せるはず。
そして、UC(BS幻)発動!
村とは真反対の方にO.L.S.C.や鬼が見えるようにしまして。
私は七色竜珠での攻撃継続してるのですがね!節分仕様で『豆型の光球(元はビーム)』になってますが。
万一、こちらに撃ってくるのならば。村に被害が出ぬようにちょっと霊力を借りつつ結界術にて防御壁生成。
鬼は外、福は内。あなたは今回鬼ですので、外に行っちゃってください…!
「……うわ、本当に城だ」
遠目に見える『最強無敵究極天魔城』の姿を、檬果は唖然とした様子で眺めていた。オブリビオンは多種多様とは言え、これだけ巨大なものは珍しい。特に、このサムライエンパイアに出現するものに限定すれば、尚更である。
「こんなものが村に向かったら大変ですね。えーと、こちらに敵の注意を向けるには……」
檬果は『オレンジライト・スピードキャバリア』を呼び出すと、それに搭乗して敵に近づいていく。このオレンジ色の目立つ機体であれば、敵の注意を引くには十分だ。
「それからそれから……七色よ、その力を発揮せん!」
ある程度近づいたところで、檬果はユーベルコード『七色の夢』によって最強無敵究極天魔城を攻撃する。七色の光はダメージを与えると共に、敵を幻を見せていた。
「うん。上手くいったようですね」
反撃で放たれた『最強無敵究極天魔砲』は、村とは真反対の誰も居ない山の方へと撃ち込まれている。どうやら天魔城には、其方にO.L.S.C.の幻が見えているようだ。
「それでは、後は地道に削っていきましょう。鬼は外、福は内。あなたは今回鬼ですので、外に行っちゃってください…!」
『七色竜珠』が輝き、『豆型の光球』が天魔城を襲う。どうやら檬果の攻撃も節分仕様にしている様子だ。そして飛び交う豆が、鬼を外へ外へと追いやっていく。
大成功
🔵🔵🔵
鹿村・トーゴ
うわ…
城が歩いてくるとか冗談みたいな敵だなー
距離を詰める間にUCで強化しよ
なるべく敵の目を引いて村に一撃行かないようにしたい
分割した七葉隠を二振は両手で
残り五振を【念動力】で回転させる
敵の豆弾が来れば回転中の武器で弾き返す
攻撃>UCで強化したら七葉隠を一振りに連結し敵UCと相殺狙い【武器受け】【追跡/情報収集/カウンター】も使い
14尺の七葉隠を【念動力】で操り敵の拳と撃ち合う
刃が透明でも正面から邪魔立てすれば敵の気を引けるはず…
村の方角から外れたら刺突させ【串刺し/暗殺】
防御>【視力/聞き耳】で敵城の動きから推測し直撃避け被弾時も【激痛耐性】で耐える
こんなデカすぎる敵なんてお初だねェ
アドリブ可
「うっわ……城が歩いてくるとか冗談みたいな敵だなー」
城ほどの大きさのものが動くなど、悪い冗談と思いたいくらいだ。だが、これは紛れもない現実だ。トーゴは村を守るため、『最強無敵究極天魔城』の迎撃に出る。
「こんなデカすぎる敵なんてお初だねェ。しかし、動きが鈍ってるのは助かるな」
トーゴは七振りに分けた『七葉隠』の内、二振はその両手で、残りは念動力で回転させながら敵に近づいていく。そうして『羅刹旋風』が最大限に乗ったところで、彼は天魔城と接敵した。天魔城は行く手を邪魔しようとするトーゴに向けて、その拳を振り下ろして来る。
「さあ、勝負と行くか!」
『最強無敵究極天魔拳』、ただのパンチであろうとも、この巨大質量が振り回されればそれは凄まじい破壊力を持つ。それに対して、トーゴは真正面から一振りに連結した七葉隠で迎え撃つ。そして、拳と刃が激突した。
「どうやらオレの勝ちみたいだな」
それに打ち勝ったのはトーゴであった。勝負を決めたのは、羅刹旋風による準備だ。最大限に強化されたトーゴの一撃は、天魔城の拳すらも割り砕いたのであった。
「これでも十分そうだけど、もうちょっと引き受けとこうか」
その後もトーゴは交戦を続け、村へと向かわないようにと敵を足止めしたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ベロニカ・サインボード
『巨体による破壊!』それしか考えてないと思ってたけど、戦力として忍者を搭載しているとはね
だけど忍者が控える『城内』が存在するなら、私も『入城』できるわ
方針:最(略)城に肉薄し案内板をつけ、侵入口や通路の情報を収集。侵入後は内部に案内板をつけコクピットなど主要機関を探し、攻め込む
ワーニン・フォレストの怪力で大量の豆を投げつけ蜂の巣にする
節分…しに来たんでしょ?豆はあるわ
『鬼の役』やってよ。もともと鬼みたいなもんでしょ?小さな村にこんな城持ってきて…
あんた達がどれだけ泣き喚こうが…
鬼が出ていくまでやるわ
鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外
福は内ィィィ!!!
「天魔城の調子が悪いでござる!」
「然らば、ここは拙者達の出番でござるな!」
今ひとつ動きに精彩を欠く天魔城、ゆっくりと村に歩み寄るその城内から、わらわらと『最強無敵究極天魔忍者隊』が出現した。どうやら彼らは城の中に配備されていたようだ。
「『巨体による破壊!』それしか考えてないと思ってたけど、戦力として忍者を搭載しているとはね……」
あれだけ巨大ならば他にはいらない気もするが、忍者まで居るとなると小回りも効いて厄介だ。しかし……出てきたということは、入ることも出来るということになる。
「だけど忍者が控える『城内』が存在するなら、私も『入城』できるわ」
忍者が出てきた時に開いた隙間から、ベロニカは最強無敵究極天魔城の内部へと侵入する。初見の内部構造も、『ワーニン・フォレスト』が『案内板を付け』れば、重要機関の場所はユーベルコードで丸わかりだ。勿論、其方へ進めば忍者達の抵抗も激しくなる。
「あんた達、節分……しに来たんでしょ? 豆はあるわ、『鬼の役』やってよ。もともと鬼みたいなもんでしょ?」
「ぬ……?」
行く手を塞ぐ忍者隊へ向けて、豆を手にしたワーニン・フォレストがその手を振りかぶった。
「小さな村にこんな城持ってきて……あんた達がどれだけ泣き喚こうが……鬼が出ていくまでやってやるわ!」
ワーニン・フォレストの怪力で投げつけられる豆は、まるで散弾銃の如しだ。オブリビオンの中では低級な忍者にそれを耐えられるはずも無く、彼らは蜂の巣にされていく。
「鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外鬼は外! 福は内ィィィ!!!」
「うぎゃああああ
!!!」「これは堪らぬでござる!」
鬼気迫るようなベロニカの攻勢に、忍者隊は潰走の憂き目にあうことになった。そして忍者隊を突破し機関部に辿り着いたベロニカは、そこに大打撃を与えたのである。
大成功
🔵🔵🔵
ミニョン・エルシェ
【散歩部】
二足歩行、砲の射角、ついでに顔…。
ええ、ええ。五稜郭の太鼓櫓どころでは済まない弱点の数々。存分に突いて落として見せましょう。って、誰がUFOですかっ!
では、此方も【指定UC】を発動。
死霊航空隊と連携し、空から撹乱しつつ、城対龍高速誘導弾等々ばら撒いてやるのです。
人型の上に広い被弾面積。足なんかも弱点でしょう?
華蘭さんっ、足止め感謝です!派手に撃ちますよっ!
拳は飛んで避けつつ、今回の私は囮。
…華蘭さんや秋沙さんの巨大怪獣も暴れてますが…一寸法師だっているのです!
やっちゃってください、リルアさん!
華蘭さんの化かしの術に、リルアさんと秋沙さんの歌!
皆さんの持味を活かせば、勝つは容易い事!
瀬堀・秋沙
【散歩部】
ミニョンちゃんとは別方向に城に浪漫詰め込め過ぎにゃ。てゆーか、ぶっちゃけ敵はロボで、ミニョンちゃんはUFOにゃ?
にゃにゃっ、なんだかこの戦いサイズ感がおかしいにゃ!華蘭ちゃん強いにゃ、大きいにゃ!頑張れにゃー!
それはそれとして歌えばいいにゃ?リルアちゃんも歌うにゃ?
じゃ、合唱にゃー!
私は鯨に変身して、巨体で村を守りながら、白鯨のうたを思いっきり歌うにゃ!
堅いだけのものは脆いにゃ、内から外から音の波動で心も体も揺れて崩れちゃえばいいにゃ!
まー、私が狙われたらあれにゃ。おっきな節分豆、鬼は外って尾鰭で打ち返すにゃ!
あ、城が壊れる前にリルアちゃん助けに行かなきゃにゃ、箒で乗り付けるにゃ!
隠神・華蘭
【散歩部】
えぇ……あれ本当にお城なんですかねぇ……。
皆さんが攻撃ぶちかます為にもわたくしがあやつの動きを止めましょう。
UC使用、城と同じ大きさの巨大狸と化します!
がおーですぅ!
ミニョン様の攻撃に巻き込まれないよう逃げ足すてっぷで適切に距離を取りながら隙を見て呪詛込めた鉈で切断攻撃、更にこのびっくぼでぃで挑発し注意をわたくしに向けさせます。
忍び達は狸火放って焼却です、人間大の攻撃なんてへのかっぱさんですよぉ!
巨大戦だけでなく化かしもやっておきましょう。
お城に顔なんか付けたのが間違いです、奴の耳の部品を化術で機能する本物に変えてさしあげます。
どうです、リルア様や秋沙様の音の攻撃がよく響くでしょう?
リルア・ルリア
【散歩部】アドリブ歓迎
みょみょみょ、支援要請を受けたのよ
ミニョンさん、秋沙さん、華蘭さん、お待たせなのよ
今回の相手はあの大きなお城?作戦は……、え、私が乗り込む?!
うんうん、大音量音波攻撃なのね?それじゃあ隙をついて飛んでいくのよ
【指定UC】発動して、3人揃ってドレスアップ
「9M、1F、ちゅちゅげきよ!」思いっきり噛んだ
忍者が出てきそうにない所に滑り込んで、サウンドデバイス音量最大出力!
頭の近くの機関部、ここら辺かしら
「ふろいで!しゅぇーねる!!げってるふんけん!!とふたる!!!あおす!!!えりゅいじうむ
!!!!」×3(可愛い声)
デスメタルならぬ、デス(ゴス)ペルをデス(アカ)ペラ第九なのよ!
「みょみょみょ。ミニョンさん、秋沙さん、華蘭さん、お待たせなのよ」
『最強無敵究極天魔城』との決戦にあたり、ここで新たなる猟兵が参戦した。リルア・ルリア(天使の歌う小夜曲・f05670)、彼女もまた『史跡散歩部』のメンバーで、仲間の支援要請を受けてやってきたのだ。村に到着したリルアは、足音を響かせてこちらへと向かってくる巨大なオブリビオンを眺めて、首をかしげる。
「今回の相手はあの大きなお城?」
「えぇ……あれ本当にお城なんですかねぇ……」
「ミニョンちゃんとは別方向に城に浪漫詰め込め過ぎにゃ」
普通の感性を持つ秋沙や華蘭の目にも、今回の相手は奇異に映っている。やる気満々なのはミニョンくらいか。
「二足歩行、砲の射角、ついでに顔……。ええ、ええ。五稜郭の太鼓櫓どころでは済まない弱点の数々。存分に突いて落として見せましょう」
城郭マニアなミニョンにとっては、攻めるべき弱点が丸見えのようだ。彼女はここで合流したリルアへと作戦を伝える。
「リルアさんにお願いしたいのはですね……」
「ふむふむ。作戦は……、ええっ?!」
リルアは伝えられた作戦にびっくりしつつも、それをこなすためにユーベルコードを発動する。
「隙をついて飛んでいくのよ。9M、1F、ちゅちゅげきよ!」
何やら思いっきり噛んでいるが、それもまた愛嬌だ。彼女に似たミレナリィドールの『9M』と『1F』を引き連れ、『三者三耀の聖歌はかく響き渡り』でお揃いの聖歌隊の衣装を着た3人は空へと舞い上がり、敵の隙を伺う。
「過去、歴史を超えた、新たな城のカタチ。天に、私の夢想を普請します! 『我城普請・木菟城』!」
続いてミニョンもユーベルコードを発動し、空中要塞を築き上げた。
「敵がロボットなら、ミニョンちゃんはUFOにゃ?」
「って、誰がUFOですかっ!」
空まで飛ぶとなるとそれはもう城と言って良いのか疑問にもなるが、作った本人はあくまで城だと主張しているようだ。秋沙の言葉をミニョンはすぐさま否定している。
「皆さんが攻撃ぶちかます為にもわたくしがあやつの動きを止めましょう。がおーですぅ!」
「私も伝説の白鯨に変身するにゃあ!」
華蘭と秋沙もユーベルコードを使用する。華蘭は『巨獣変化の術』で天魔城にも負けぬ大きさの巨大狸に、秋沙も『白鯨のうた』で巨大な白鯨の姿へと変身した。これで散歩部全員の準備は整った。
「攻撃開始です! 人型の上に広い被弾面積。足なんかも弱点でしょう?」
ミニョンの木菟城が、戦いの火蓋を切る。彼女は城から出撃した死霊航空隊と連携を取って空から撹乱しつつ、城対龍高速誘導弾を天魔城へ向けてばら撒いていく。その攻撃を煩わしいと、天魔城は木菟城を叩き落とすべく、その腕を振りかぶった。
「あなたの相手はわたくしですよぉ!」
そこで天魔城に華蘭が襲い掛かった。彼女はミニョン様の攻撃に気を取られた敵に向けて、呪詛を込めた『竹伐ノ鉈』で斬り掛かっていく。自分と同サイズの相手の攻撃に、天魔城は華蘭へと攻撃対象を切り替えたようだ。城の中からわらわらと現れた忍者部隊が、彼女へと飛びかかる。
「人間大の攻撃なんてへのかっぱさんですよぉ!」
しかし、このサイズ差では忍者など相手にならない。華蘭の狸火によって、忍者部隊はまとめて焼却されてしまった。
「華蘭さんっ、足止め感謝です! 派手に撃ちますよっ!」
そして敵の攻撃が華蘭に向けば、ミニョンからは攻撃し放題だ。木菟城からの苛烈な砲撃が、天魔城へと放たれる。
「にゃにゃっ、なんだかこの戦いサイズ感がおかしいにゃ! 華蘭ちゃん強いにゃ、大きいにゃ! 頑張れにゃー!」
その後ろで、白鯨となった秋沙は二人を応援していた。もっとも、彼女も何もしていないというわけでは無い。
「鬼は外にゃ! それにしても……でっかい節分豆だにゃあ」
秋沙はその巨体で村への防壁となっていた。時折撃ち込まれる『最強無敵究極天魔砲』を、尾鰭でベチンと打ち返して村を守っている。彼女がいるからこそ、前の二人も安心して戦えるというものだ。
これだけでも十分な布陣ではあるが、散歩部にはこの戦いを決めるための更なる策があった。
「……華蘭さんや秋沙さんの巨大怪獣も暴れてますが……一寸法師だっているのです! やっちゃってください、リルアさん!」
「サウンドデバイス音量最大出力でいくのよ!」
そう、それはリルアの存在だ。彼女は華蘭が忍者部隊を一掃した後、天魔城に潜り込んでいたのだ。天魔城の頭部の近くの機関部へと辿り着いたリルアは、音量全開で聖歌を歌う。
「ふろいで! しゅぇーねる!! げってるふんけん!! とふたる!!! あおす!!! えりゅいじうむ
!!!!」
可愛らしい声ながらも、その音量は凄まじい。更にそれに合わせて、秋沙と華蘭が行動を起こす。
「リルアちゃんに合わせて歌えばいいにゃ?? じゃ、合唱にゃー! Laaaaaa♪♪」
「お城に顔なんか付けたのが間違いです。得意の化術で……どうです、リルア様や秋沙様の音の攻撃がよく響くでしょう?」
リルアのデスメタルならぬ、デスペルのデスペラ第九に、白鯨のうたが重なった。しかも、華蘭が耳の部品を化術で機能する本物へと変えたから大変だ。天魔城は強烈な音波攻撃に晒されることとなった。
「華蘭さんの化かしの術に、リルアさんと秋沙さんの歌! 皆さんの持味を活かせば、勝つは容易い事!」
ミニョンの言う通り、散歩部のメンバーの連係攻撃によって、天魔城が崩れ去っていく。猟兵達はオブリビオンを撃破し、村を救ったのだ。
「大変なのよ! 巻き込まれそうなのよ!」
「あ、城が壊れる前にリルアちゃん助けに行かなきゃにゃ!」
城の崩落に巻き込まれたリルアは少々危なかったが、変身を解いた秋沙によって救助された。これで無事に完全勝利だ!
大成功
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