殲神封神大戦⑲〜張角討つべし
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「蒼天、すでに死す――黄天、まさに立つべし」。
中国は封神武侠界の大地。
黄巾の旗を掲げ、かつて黄巾の乱を興した張本人、大賢良師が号令を掲げる。
「今こそ再びの動乱の時。奮い、立つべし。立つべし」。
その地には夥しい程の、黄巾を頭に巻いたオブリビオンが集まっていた。
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「オブリビオン・フォーミュラがついに現れたの!」
ポーラリア・ベル(冬告精・f06947)が鐘を鳴らして、グリモアベースに集まった猟兵達にコールする。
封神武侠界の戦争にて、『大賢良師『張角』』の居場所がついに彼女の予知にも届いたのだ。
「場所は太平道っていう、でっかい草原なんだよ。本格的な戦争、なの!草原に大軍勢のオブリビオンが集まってるの!」
それらすべては張角に忠誠を誓っていて、一糸乱れぬ統制を取っている。
「もうここまで来たら倒すだけだから、正面向かってぶち当たって、倒していくと、いいのよー!」
大軍勢に駆け込んで、オブリビオン・フォーミュラの張角を討つ。
いたってシンプルな依頼であった。
「ここまでいっぱいあって大変だったけどあと少しだよ。みんな、頑張って来てね」
そうして妖精はグリモアの光を強く光らせ、猟兵達を大草原へと送り込む。
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『猟兵、討つべし!猟兵、討つべし!』
戦場に怒号が響き渡る。
辺り一面、黄色い布を巻いたオブリビオンが、今まさに猟兵を刈り取らんと武器を構えて突撃しかかってきた。
その大部隊の奥には、ふんぞり返って杖を掲げる、かの大敵『張角』が見える。
討ち取れ、討ち倒すのだ。
何も小細工は必要ない。ただ軍勢を滅すのだ。
張角討つべし。張角討つべし。
古塔
●概要
張角を討つ。
●状況
辺り一面にオブリビオンがひしめく大草原にあなたは転送されました。
封神武侠界の戦争の最終目的オブリビオン『張角』はこのオブリビオン大軍勢の奥に居ます。
様々な武器で兵士の如く攻撃してくる軍勢を無双の如く蹴散らして、見事張角を討ち取ってください。
プレイングボーナス……黄巾オブリビオンの大軍勢を蹴散らし、張角と戦う。
張角は先制攻撃をしてきません。
その代わりいきなり飛び掛かっても大軍勢に攻撃を阻まれる可能性があります。
もういいから、みんなまとめてぶっ飛ばすといいよ!
がんば!
第1章 ボス戦
『大賢良師『張角』』
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POW : 戦術宝貝「黄巾力士」
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【巨人兵士型宝貝「黄巾力士」】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : 黄巾三巨頭
戦闘用の、自身と同じ強さの【妖術を操る地公将軍『張宝』】と【武芸に長けた人公将軍『張梁』】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ : 黄巾之檄
【「蒼天已死 黄天當立」の檄文】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
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楊・宵雪
「いよいよ大詰め…張角との[仙術]比べよ
まずは敵軍勢を減らし、張角へ刃を届かせる
[空中浮遊]で敵陣上空に配置し[おびき寄せ]
[破魔]の符術の[弾幕]で倒していくわ
当然反撃してくるでしょうから[空中機動]で回避
当たったら[受け流し]と[オーラ防御]
[残像]で混乱させて同士討ち狙う
張角UCは[ジャミング]での通信妨害で檄文が聞こえる範囲を狭めるか
[気絶攻撃]の[弾幕]で軍勢の意識を刈るか、[誘惑]で気を逸らして耳に入らなくさせる
周囲に味方がいたら[援護射撃]していきましょう
張角をUCの範囲にとらえたら発動
その後一旦上空に退避して戦況確認するわ
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「いよいよ大詰め…張角との仙術比べよ。」
彼女は女仙の妖狐であった。名を楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)。
「まずは敵軍勢を減らし、張角へ刃を届かせる」
宵雪は空を浮遊すると敵陣の上空に飛んでいく。
『猟兵、確認!』
『風火輪で飛べーっ!』
しかし敵軍もまたその手は考慮済みか、空飛ぶ宝貝を使い飛び上がってくる。
足に炎の車輪を纏って武器を持ち飛び出す大軍。
「まあ、楽しいこと」
宵雪は上空に飛んできた敵軍に破魔の術を込めた札を用意し、恐るべき弾幕を浴びせていく。
「水よ、雷よ……うふふ」
『なっぐあああ!』
札を貼られたオブリビオンはまず濡れ、風火輪の炎が消えて飛翔能力が消える。
すかさず次の札を貼られると、雷を受けたかの様に全身が痺れだし、黒焦げになって落下していく。
『怯むな!矢をつがえ!突撃ー!』
敵の攻撃が来る。
弾幕には弾幕をと言わんばかりの矢の攻撃と、身の丈もある巨大な三鈷杵を振り回す突撃隊の波状攻撃だ。
「炎を纏っているわね。水よりはこうしてやろうかしら。」
宵雪は空を飛んでこれらを回避し、当たりそうなものは火符を取り出した。
札から巻き起こる炎の壁を展開して、相手の攻撃を受け止め、逸らし。
「ほら、こっちよ」
隙間を縫って水符と雷符を放って火を消し痺れさせていった。
「まだ誰も援軍が来ないわね。次の手よ」
宵雪は自身に水符を当てると、その身をブレさせ、残像を起こす。
『んんっ!?ど、どいつだ、どこにいる狐め!』
『このっ!』
『ぐああ!』
オブリビオンの攻撃は宵雪をすり抜け、向こう側にいた別のオブリビオンに当たって落ちる。
『くそーっ!』
残像に攪乱された敵は同士討ちをして次々と落下していく。
「穴が空いたわ。」
宵雪はそうして残像に気をとられている敵軍の隙をついて、逆に着陸。
地を蹴って猛ダッシュを駆け、真正面から張角に詰め寄っていく。
敵は殆ど空だ。すぐ気づいて戻ってくるとは言え戦場ががら空きだ。
『来るか、猟兵よ。』
張角が目の前にいた。
『案ずるでない!皆の者!「蒼天已死 黄天當立」』
書物を開いて檄文を叫ぶ張角。
宵雪が空けた戦場以外、左右遠方から別の部隊が現れ、一斉に宵雪に向けて突撃してくる。
「あらあら。」
宵雪を両側から押しつぶすつもりだ。……しかし。
「その言葉――ちゃんと聞こえているかしら?」
『何』
宵雪は飛ばした符の他に、こっそりと別の弾幕を撒いていたのだ。
夢幻蝶の翅を振り放ち撒いた、魅了とジャミングと誘惑の鱗粉弾幕を。
『こっちか!?』
『何っいない!?』
『猟兵は、猟兵はどこだ!』
魅了の効果によって別軍同士で誘惑され、幻を掴むように逸れていった場の軍勢。
周囲の軍隊をも放されて、張角は一時的に孤立していた。
『小癪な……!』
「さてと、あなたには弾幕よりも、間接的な方法でいたぶってあげるわね」
宵雪は薄紅色の佩玉から温かい光と花の香りを放った。
その光はがくりと張角をふらつかせ、攻寄る軍勢の勢いをおかしくさせる。
『な……』
ふらつく張角。
そして魅了の力で誘導された他の部隊が……全て、張角を宵雪と見間違えてしまう。
『いたぞ、あそこだー!』
『死ねーっ!』
正面、左右、三方から押し寄せる軍隊。
張角は眠気によって足がおぼつかず、動けない。
「うふふ、生きていたら……と思いますが、もう次の矢で終わりになりそうですわね。あなた、他の方から『小物』って言われていたのをご存じ?」
微笑みながら踵を返し、宵雪はどこかへ去っていった。
『や、やめろ、お前達!ぬわーっ!』
張角は大量の自身の軍勢によって押しつぶされていった。
態勢を戻そうと躍起になっている黄巾軍達。飛んで退却した宵雪は、その光景に微笑むのであった。
大成功
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数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
だだっ広い平原での大暴れか!
こう言う場所なら機動力が生かせるねぇ。
ライダーの面目躍如と行かせてもらおうじゃないのさ!
大軍勢が相手って事は、適当に撃っても当たるってこったろ?
カブに『騎乗』し、片手でマシンガンを『乱れ撃ち』して
『弾幕』を張りながら真っ正面からブッ込むよ!
リロード中は電撃の『属性攻撃』の『衝撃波』を
『範囲攻撃』でぶっ放して、近寄る隙を与えねぇ。
これだけ広いんだ、流れ弾も気にせずに済むだろ!
そのまま戦場を縦横無尽にカブを『操縦』して駆け回り、
張角へどんどんと進んでいくよ!
幹部を見つけたら『騎乗突撃』でぶちかましてもいいね。
敵将、討ち取ったりぃ!ってな!
四壱六・豆花
張角様はお仲間が多いことで。
でも、群れるだけでは蹴散らされるだけですよ?
怪獣さん、好きに暴れてくださいね。ぼくは気にしないでいいですから。
軍勢に対してUCを発動。
怪獣人形は歩くだけで[地形破壊]、さらに[範囲攻撃]と[無差別攻撃]で一網打尽です。
ぼくは怪獣が暴れ壊した[地形の利用]をして[悪路走破]。
軍勢を掻い潜って、神器の斬撃で戦力を削りつつ突入です。
張角様は動かず、2対1ですか?
[受け流し]と[見切り]で相手の攻撃をいなし、[カウンター]を合わせて攻撃。
護符を[式神使い]で張角への牽制攻撃に飛ばします。
忘れていませんか?味方すら気にしない「彼」の最後の一撃が残ってますよ。
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「だだっ広い平原での大暴れか!」
スターライダーの数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が、続いて宇宙カブに乗って飛んできた。
「こう言う場所なら機動力が生かせるねぇ。ライダーの面目躍如と行かせてもらおうじゃないのさ!」
多喜は宇宙カブJD-1725を吹かし、草原を疾走する。
する後ろから別の猟兵が現れた。
「張角様はお仲間が多いことで。でも、群れるだけでは蹴散らされるだけですよ?」
朽ちた人形の集合体で出来た、黒い人型妖怪、四壱六・豆花(朽ちた人形が集いし骸・f34750)が。
『さぁ怪獣さん、あなたの見せ場ですよ。好きに暴れてくださいね。ぼくは気にしないでいいですから。』
豆花は黒く巨大な、二足歩行をする蜥蜴の様な、巨大な怪獣人形を呼び出すと、それはみるみるうちに巨大化して、草原を見下ろすサイズにまでなった。
「うお!?なんだ!?あれは……張角じゃねえな。あいつは相撲取りロボって聞いてたから……別の奴か!?」
怪獣はものすごい伸びる腕をショベルカーの様に降り回し、大地をえぐり、草原を破壊しながら、オブリビオンの大軍勢を破壊してぶっ飛ばし回っている。
『う、うわああああ!?』
『物の怪よりもでけぇ!なんだあれは!?』
『逃げ……だっだめだ張角様がいる!怯むな!蒼!天!已!ぐあああああー!!』
地形ごと破壊、蹂躙されていく大軍勢。
「おわああ!!あっアイツ無茶苦茶やりやがる!」
「お先に」
「えっ!?」
その崩れ行く地形を物ともせずに走破していく豆花。
宇宙バイクに乗っている多喜を追い抜いていく。
「っち、負けちゃいられねえ!どっちが先に張角に辿り着くか勝負だ!」
負けじと多喜もカブのエンジンを大きく吹かせ、怪獣が暴れる中を走り抜いていく。
『通すかああああ!!』
「邪魔だああああ!!」
青龍刀を構えて飛び掛かってきた軍勢に片手でマシンガンをぶっ放し、吹き飛ばしていく。
『遮蔽物を増やしてくれてありがとうよ!死ねぇ!』
飛び上がる瓦礫の裏、死角から豆花に槍で突撃するオブリビオンは。
「ああ、気づいてますから。」
『え?……あっがあぁ!』
既に神剣で瓦礫ごと真っ二つに斬られ、地に落ちる。
『ふむ、多勢か。ならばこちらも三巨頭で迎え撃たん。『張宝』『張梁』。』
張角は駆けてくる二人に対して新たに二人の戦力を召喚する。
『私が最も信頼する仲間よ。いざ行け!』
妖術を扱う張宝の攻撃が、武術を極めた張梁の攻撃が、多喜と豆花を迎え撃つ。
「2対2ですか…」
「おっあれが張角か!3対2じゃねえか!」
「いえ、確かあの召喚ユーベルコードだと、張角は動かなくてですね…でも、ああ、「彼」を含めればちょうど3対3ですね。」
『互角とでも思っているかな?』
後ろに控える張角が嗤う。
「知らねえよ!その首貰ってやるから待ってろ!」
二人は突撃する。無論、張角を守る「張宝」と「張梁」が当たりにかかった。
「あたしはそっちの武力っぽい奴に当たるか!」
「勝手に決められても。まあいいです。妖術、『妖』、ですか。張宝を倒して参りましょう。」
多喜は張梁、豆花は張宝に戦闘を挑む。
張梁は片手にトゲ付きメイス、そしてもう片方に、何やら大がかりな黄色き旗を持っている。
「旗ぁ?」
『貴様の様な手合いにぴったりの獲物だ。……加えて言うならばこの名を聞くが良い。宝貝【黄巾旗】……この旗に名前を書かれた者は、死ぬのだ!』
「なんだそりゃ、知るかよ!」
宇宙カブを吹き鳴らし、凄まじい勢いで戦場をかき回しながら、様々な角度から多喜は突撃していく。
「無限走破(ホイーリング・ディーリング)!アタシを止められるなら止めてみなァ!」
『止めて見せよう!ぬうん!』
張梁は大きな黄巾旗を振りかざし、多喜は黄色の布で視界を覆わされてしまう。
「なっ」
そのまま黄巾の布で視界を覆い、タイヤを絡ませると、返してに持ったトゲメイスで多喜を殴りにかかる張梁。
「このっ、焼き飛ばせ!」
宇宙カブJD-1725のホイールを大きく唸らせ、布ごと擦り切って全速力で駆け抜ける多喜。
間一髪、攻撃はかするに留まったが。
「うっ、あの旗!?」
張梁の持つ黄旗は破れた所から再生し、その旗に汚れとかすった傷のシミが付いている。
その汚れとシミが『数宮 多喜』の文字になろうとしているではないか。
『これこそが黄巾旗の能力!名前を教えてくれんでも血と痕跡がお主の名を刻ませてくれる!』
(思ったよりも厄介だな…!)
『そして完全に名が刻まれた時、約40秒後には心臓麻痺でこの世を去る事だろう!』
「おまえそれ別の何とかノートパクってねぇか!?」
『知らんなあ!閻魔帳を現世に寄越した創作話など!』
「だったらこっちで勝負だよ!」
片手でマシンガンをぶっ放す多喜。
『その程度の弾幕など!』
宇宙カブで中距離を保ちながらサブマシンガンで攻撃していくが、他の戦場で使ったせいか、数秒後、弾切れが起こる。
『好機!』
メイスと黄巾旗ではじいていった張梁が飛び掛かる!
「まだだよ!」
多喜はリロード動作をフェイントに、サイキックナックルに電撃を込めて、地面に撃ち放った!
『ぬううっ!?』
電撃の強力な衝撃波にたじろぎ隙を生んだ張梁に。
「今だあああああ!!」
フルスロットルで吹かせた宇宙カブで、渾身の突撃を放った!
『ぬ、ぬあああああー!』
どてっぱらにモロに直撃した張梁は、吹き飛び、光になって消滅した。
「敵将、討ち取ったりぃ!ってな!」
豆花は呪詛を纏った大量の人形を体から湧きだたせ、張宝へと攻撃していく。
『成程、人形がそなたの獲物か。…笑止!』
張宝は手を地面に着けると、大規模な地震を起こし、地割れの中へと人形を落としていき。
『滅!』
更に地から湧きだすマグマの術によって豆花ごと吹き飛ばす。
燃え始める人形達はすぐさま呪詛を纏いなおして消火、更に新たな朽ち人形を展開していく。
『我は地公将軍が張宝。その様な呪いなど全て地に封じ込めましょう。』
「……」
豆花はひたすら敵の様子を伺い、機を待っているかの様だった。
『おや、攻撃が止みましたね。人形劇はもうお終いという事でしたら』
張宝は大地から生み出した溶けた鉄の様な赤熱剣を妖術で生んで手に取る。
更に地面が沼の如くぬかるみ、豆花の足を掬い取っていく。
『我ら黄巾に楯突いたその首、取らせて頂く!』
張宝が飛び掛かる!
「…人の形の首を取ると言いましたか。」
『その眼付、怒った様子…と!』
豆花は牽制に護符を飛ばした。
しかし張宝は軽くそれを避けて豆花の懐に飛び込んだ。
豆花はしかし大きく動かず、張宝の動きをよく見切る。
溶岩の剣の一振りを躱す。躱す。
躱した直後に自身の手から雨群雲剣を手にし、返し刃で切り裂きに行く。
『甘い!』
それは張宝の地面から吹き出した溶岩の槍によって阻まれる。
人形は沼に沈んで使いづらく、おぼつかない足で躱すのが精一杯。
『その焼けた残骸を張角の手土産にし『ぬうぅぅ!ま、待て!』――!?』
溶剣でとどめの斬撃を喰らわせようとした瞬間、気づいた。
後方で叫ぶ張角の声に。
張宝が先に避けた護符は式神の符。
後ろにいた張角の前で式神が発現し、今まさに張角を……担いだ?何をしようというのだ!?
「隙」
『しまっ――』
雨群雲剣は張宝の懐をえぐり、捻る様な斬撃が幾度も張宝に入る。
『あ……張角……』
張宝は光になって消えた。
『お、おのれ!?ぬうっ手足の自由が利く!二人を倒したのか!?』
張角はじたばたしながらも式神人形にわっせわっせと胴上げされている。
「そうですとも。残りはあなた一人」
『ええい、形勢を立て直……くそっ彼奴らは何を!』
豆花が指示をし、式神が力を込めると、勢いよく張角を明後日の方へと放り投げた。
「一応、言いました。3対3と。」
『ぬあああぁぁ!?』
飛んだ先には。
「忘れていませんか?味方すら気にしない「彼」の事を。」
未だ戦場で暴れ回る怪獣人形が飛んできた張角を睨みつけ。
『やめろ!やめ――』
巨大な怪獣の一撃を腹に叩きこみ、張角を吹き飛ばしたのだった。
大成功
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フィロメーラ・アステール
動乱ふたたび?
いやーもう終わるところだよ動乱は!
はい解散、かいさーん!
【おわりを印す天の客星】発動だ!
終焉の星を呼び出し、熱狂を沈静化させ、強化を解除して、団結できない烏合の衆にしてやる!
一部が乱れるだけでも後ろがつっかえたりして混乱するはず!
そこに光【属性攻撃】の光線を撃ちまくる【早業】で猛攻!
倒せなくても【目潰し】できる!
ちょっとこうテンション下がった所に追い打ちをかけられたら、うわーだめだー的な気分にもなるかも!
周囲から見てもこの大騒ぎやピカピカ光る【存在感】は、なんか近寄りたくないと思うんじゃないかな!
張角に攻撃できそうになったら【全力魔法】パワーを込めて【気合い】の一撃をドーンと!
ミリアリア・アーデルハイム
結局は封神の世界を自分が支配したいだけじゃないですか。
「欲しいからもらう」と言うよりも言い訳がましい分だけ感じ悪いと思いますよ?
箒で高速飛行しながら屏氷万里鏡を展開し防御
クロウラー式掃除機が吠え「騒音属性の衝撃波」を放ち演説妨害
UCで劫火のブリザードを齎し軍勢を巻き込みつつ張角への道を拓こうと試みる
近づけば生命の守護たる炉炎を纏わせたルーンソードを黄金の騎士から受け取り
鏡像を残してマントで透明化
死角からソードを放り【浄化呪殺誘導弾】とする
世界の為というならば、今生きる者に委ねるだけで良い。骸如きが手出しするのは身の程知らずというものです。
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「いやーもう終わるところだよ動乱は!」
とどめと言わんばかりに、宇宙妖精フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)がやってきた。
「はい解散、かいさーん!」
急に戦場が夜景色になり、星が瞬く世界になったかと思うと、両手を広げて輝く一番星の様なフィロメーラは、【終焉を告げる星の霊】を召喚した。
『何だ!?猟兵の妖術か!?』
『え……ええい、皆の者惑わされるな!ただ奮起し戦うのだ!『「蒼!天!已!死! 黄!天!當!立!」』』
吹き飛ばされた張角が檄文を飛ばそうとするが。
『ん……あれ?』
『俺達は何を……』
星の霊の光を浴びた軍勢はすんと静まり返り、まるで洗脳が解けたかの様に唖然とした。
『こ……こやつ、一番されては困るものを……!』
「はいどーん!」
更にフィロメーラは手から閃光を大量に放ち、軍勢の目を潰しにかかる。
『う、うわああああ!?』
「ちょっとこうテンション下がった所に追い打ちをかけられたら、うわーだめだー的な気分にもなるよね!ならないかな!なんか近寄りたくないと思えー!」
強力な星のレーザー的な光の弾幕は質量をもっていたらしく、痺れる様な衝撃を与えた後、隙だらけになった大軍勢を次々と気絶させ倒していく。
『おのれ!私はこの世を統治して、最善最良の安寧に至る王道を……』
「既に統治が成されている世界を統治し直そうとするなんて」
そこへ一人の女性が現れた。神の如き威光を放つ、女性が。
「結局は自分が支配したいだけじゃないですか。」
ミリアリア・アーデルハイム(永劫炉の使徒・f32606)だ。
「「欲しいからもらう」と言うよりも言い訳がましい分だけ感じ悪いと思いますよ?」
ミリアリアは魔力を展開する。張角を討ち取りに来た最後の手合いだ。
『ええい、まだだ!奮起せよ!奮起するのだ!』
「させません」
張角は声を張り演説をしようとするも、ミリアリアの召喚した掃除機から衝撃波が起こるほどの騒音が鳴らされる。
戦場は音の聞こえない結界を張られたようになり、声が聞こえなくなってしまう。
『……!』
ならばこの私自らがと、巨椀の宝貝を手に持ちミリアリアに挑みかかる。
巨椀から黄の竜巻が放たれ、ミリアリアを削らんとする。
ミリアリアは手を翻し、炎の吹雪を放って竜巻を相殺する。
火の粉が舞い散る中で更に張角は宝貝を分離させ、光の虫の如き大量の弾を生み出し、ミリアリアに撃ち放つ。
ミリアリアは箒を手に、跨って戦場を飛んだ。
追尾してくる光弾。
追いつきかけてくるそれに無数の氷片を撒くと、それが鏡となって巨大化し、光弾を跳ね返し、空で爆発させていく。
空に飛んで見えなくなったミリアリアを目で追っていた張角は、あっという間に見失ってしまう。
目を凝らし、探すと、その時には既に彼女は張角の真上、空中で炉炎を纏った黄金のルーンソードを振りかぶっていた。
張角はもう一つ巨椀を持ち上げてそれを迎撃しようとするが、そこでミリアリアは急上昇。
空中に一瞬だけ召喚した動く黄金騎士像によって放り投げられ、張角の頭上を越える。
ルーンソードに浄化と呪殺の力を込めて、投擲。
オブリビオンを殺す聖なる剣が、張角の背中に突き刺さった。
吐いた血は光になって消えた。地上に降りたミリアリアは張角から丁寧に剣を抜く。
掃除機を切り騒音を止める。張角は声をあげるのも精一杯の様に見えたからだ。
「世界の為というならば、今生きる者に委ねるだけで良い。骸如きが手出しするのは身の程知らずというものです。」
『そうとは……私の戦いも、最早ここまでか……』
張角は観念した。
後ろから飛んできた宇宙妖精が、力を貯めて必殺のスペース気合ビームを放とうとしていたからだ。
最早あの技を対処する術を、張角は持っていない。
張角は巨大な光に飲まれ、そのまま消滅した。
戦場が静まり返り、無数のオブリビオンがみるみるうちに光に飲まれ、消えていく。
かくして張角は打ち倒された。
張角は、討たれたのだった。
大成功
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