燃える村で、呼ぶのはーー
●炎に包まれて
「放て」
月の無い夜の闇に紛れて、フクロウが鳴くのを止めないくらいに静かに指示を出す。
ぼう、と赤く炎が現れると、標的の村に向かって放った。
家の屋根に当たると、炎はみるみる燃える範囲を広げて行くと、それに気が付いた母親は悲鳴を上げた。
「火事よ! 火事! み、みんな……に、げ……ゲホッ」
家族に向かって叫ぶが、煙を吸い込んでしまい薄れていく意識の中で、母親は子供達に手を伸ばそうとするが、力なく空を掴んで床に落ちた。
本来ならフクロウが鳴いて、静かな森には村が燃える灯りでオレンジ色に照らされていた。
●急げ
「皆様、お集まりいただきありがとうございます。ダークセイヴァー世界にて、オブリビオンによって村が燃やされるのを予知しました」
ロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)が優しい笑みを浮かべながら言った。
「残念ながら、皆様が村に着く頃に村は既に火を放たれてしまっております。ですので、村人を救出していただきたいのです。もちろん、火を放ったオブリビオンも探して欲しいです」
スッと顔から笑みは消え、真剣な表情になるとロイドはやや低い声で説明をする。
「強引に逃がしたり、中には煙を吸い込んで気絶してしまった人もいるでしょう。避難誘導すれば、大人しく従う村人も居ます。ですが、安全な避難場所も必用になると思いますので、そこは皆様にお任せ致します。火が放たれて、あまり時間は経っておりませんので、オブリビオンの痕跡はよく探せばあると思います」
ロイドが一呼吸置く。
「再び同じ様な事が起こらぬように、どうか村人を救出して、元凶のオブリビオンを討伐してきて下さい。皆様、よろしくお願いいたします」
恭しく一礼をすると、ロイドはアナタを見送った。
龍真 神
新人MSの龍真 神です。
救出やら、探索に戦闘!
少しでも楽しんでいただけるよう、執筆しますのでよろしくお願いします。
皆さんのプレイングをお待ちしております。
お友達同士でのプレイング、どんと来い。
私のリプレイはアドリブでセリフを入れたりしますので、ダメな方はその旨を記載して下さい。
第1章 冒険
『炎からの救出』
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POW : 力づくで人を救助、避難させる
SPD : 走り回って避難を助けたり、安全な場所を探す
WIZ : 知恵や魔法を使い、火災の犯人の手がかりを捜す
👑11
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エメラ・アーヴェスピア
…私の前で火で殺そうとするなんて、良い度胸じゃない
…今は、置いておくわ。どうやら迅速な行動が必要そうね
コード発動『出撃の時だ我が精兵達よ』
全員レベル1で構わないわ、救助に向かう他の猟兵の助けとなりなさい
一人でやれる事は意外と少ない物よ
私自身はこの足(【情報収集】)と地形に関する知識(【地形利用】)で安全な場所を探しましょう
ドローンを使えれば助かるのだけど…火災となると煙で厳しそうね
残念ながら私では人に心配されるのがオチだから、気を付けないとね(※子供体型)
ついでにこの騒動の犯人の痕跡も見つかると嬉しいのだけど…そこまで高望みはしないわ、人命優先よ。
ジギスムント・ベムベン
【行動】
基本的には村人の救出を優先しつつ、オブリビオンを探す。
探し方は大声を上げながら、返事をできる村人を探してゆく。
動けない、村人は無理やり担いでても避難させる。
『動けぬものはおらぬかぁ!?わしが担いでやるぞぉ!』
オブリビオンが見つかったならば、囮になる意味と味方へ位置を知らせる
目的で含めて大声で、挑発しながら戦闘を行う。
戦闘になったならば、《捨て身の一撃》を使い大胆に戦う。
『ふはは、戦闘はいつ何時かなる時でも、心が躍るのぉ!』
「……私の前で火で殺そうとするなんて、良い度胸じゃない……今は、置いておくわ。どうやら迅速な行動が必要そうね」
エメラルドの様な瞳を細めるとエメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)は、幼さが残る少女の姿で
「さぁ出番よ、私の勝利の為に出撃なさい」
エメラ『出撃の時だ我が精兵達よ』を発動すると、左肩に1と数字が刻まれた15体の【魔導蒸気兵】が召喚された。
「私は安全な場所を探して来るね。村人の避難をお願いね」
そう言い残して、エメラは燃える村から離れていった。
この作り物の体は、子供の様な見た目であるので、きっと逆に心配されるであろうと思い、自身の知識を活かせる『安全な場所を探し』へと駆け出した。
「気を付けるんじゃぞ~」
エメラの背に向かって言うと、ジギスムント・ベムベン(ドワーフのバーバリアン・f05112)は燃える家に入ると、倒れている母親と子供を両腕に抱えると急いで村の外に運び出した。
「むぅ……医療が出来る者がいればのう」
ジギスムントは意識の無い母子を下ろすと、低く唸りながらもまだ逃げ遅れている村人を助ける為に短い足で駆け出した。
「おーい、誰かおらんかー? 動けぬものはおらぬかぁ!? わしが担いでやるぞぉ! おっと、大丈夫かのう? 怪我をしているようじゃ、おぶってやるから……」
避難し遅れた人を探していたジギスムントは、家の前で座り込んでいた少年の擦りむいた膝の傷を見て優しく声をかけるが、少年はただ首を横に振った。
「逃げないと死んでしまい、家族が泣いてしまうんじゃ……」
ジギスムントの言葉に少年は家を指した。
「分かった。家族が逃げ遅れているなら、わしが助けてやるから安全な場所に逃げるんじゃ」
少年の頭を優しく撫でると、ジギスムントは燃え盛る家に飛び込んだ。
「村のみんな、安全な場所を見付けたからそっちへ移動してね。あ、動けない人は魔導蒸気兵達が運ぶわね」
エメラが魔導蒸気兵に指示を出し、自身は先頭を歩いて村人を誘導する。
「薪は近くの木こり小屋にあるわ。周囲は魔導蒸気兵が見張っているから、何かあったら言ってね」
そうエメラが村人に言い残すと、村の外に避難してきた人々を安全な場所へ導く為に村へと戻った。
「あなた……煤だらけじゃないのよ」
少年に大切な家族である犬の渡していたジギスムントを見て、エメラは驚きつつも口元を緩めた。
「大切な家族を助けたからの!」
少年と顔を合わせると、ジギスムントは大きな声で言った。
成功
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黒鉄・すずな
「拳圧で消せるようなレベルの炎ではないな」
「しかし炎を消しきれなくとも、火災を砕く空手はある!」
一見技術者にも見える長身の女が何か脳筋な事を堂々と言い張りながら村を駆け回る。
「この世界において消防車などの消化機器は期待できまい、ならば時代に即した手段で迅速に対処するのみ」
探しているのは村の皆が避難するべき安全地帯
そしてそこに辿り着くための避難経路…を比較的作りやすそうな道である。
「炎が消せぬならば、燃える物を先に破壊すれば良い」
「命あっての物種だ…悪いが逃げ道まで炎が広がらぬよう村の一部を破壊させてもらおう!」
神話級瓦割りで家屋など燃え広がる要因を破壊し、逃げる為の経路を確保する
「拳圧で消せるようなレベルの炎ではないな! しかし炎を消しきれなくとも、火災を砕く空手はある!」
とう、とかけ声と共に黒鉄・すずな(人間のUDCメカニック・f04478)は、黒いポニーテールを靡かせながら村に足を踏み入れると、何故か全力疾走で村の駆け抜ける。
「この世界において消防車などの消化機器は期待できまい、ならば時代に即した手段で迅速に対処するのみ」
風上に立ち、すずなはゆっくりと深呼吸をした。
「炎が消せぬならば、燃える物を先に破壊すれば良い」
どっごーん! がらがら、と大きな音を立てながら、目の前で燃えていた家を瓦割りで破壊した。
「命あっての物種だ……悪いが逃げ道まで炎が広がらぬよう村の一部を破壊させてもらった!」
なんたる脳筋な思考と発言、そして原始的な火の消し方であろうか!
幸運にも、破壊した家の住人は避難済みであったが、もし住人が閉じ込められていたとしたら……恐ろしい事になっていたであろう。
次に破壊すべき家へ向かうためにすずなは、赤々と燃える村を駆け抜けた。
求む、抑止力!
成功
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ルセリア・ニベルーチェ
ユーベルコード血統覚醒を迷わず使い
身体能力を上げて火の手の上がる危険な場所から先に探す
逃げ遅れ等が居れば、例え火に飛び込んだとしても助け出す。
「ルセリアさんが来た!救助のお時間だ!!」
技能『怪力』で邪魔な倒壊物があれば被害が出ないようにどける。
救出後に自身に火がついているようであれば
技能『残像』というなの反復横跳びの力で自己消化でもしようかしら
「ルセリアさんが来た! 救助のお時間だ!!」
『血統覚醒』を発動させたルセリア・ニベルーチェ(ルセリアさんは自由民・f00532)は、緋色の瞳を輝かせながら意気揚々と声を上げると、力強く拳を振り上げた。
きた! 抑止力!
いや、まて!
攻撃力を上げるユーベルコードを使い、ヴァンパイアの姿になってまでする事なのだろうか?
「消火活動、開始!」
ルセリアは残像が残るほどに素早く、無駄の無い動きで反復横跳びで自身に付いた火の子を消し出した。
ダメだ! この人もすずなと同じであった。
「おっと、危ないわ!」
反復横跳びで降りかかる火の子を消しながら前進するルセリアは、自慢の『怪力』で倒壊した家の残骸をよいしょっと、被害が出ないように退けた。
よくよく見ると、焼けて倒壊したのではなく、人為的に倒壊された家が何件かあった。
「なるほど、破壊して火を消し! なおかつ、避難しやすくしているのね!」
何故、分かった。ルセリア!
「ならば、ルセリアさんは整地するまでね!」
破壊された家の残骸をルセリアは、避難する村人の為に怪力で道を広げた。
成功
🔵🔵🔴
ジギスムント・ベムベン
【行動】
無事に村人たちを助けれた事に、ホッと胸を撫でおろしつつも
慌てて、首を振りながら、意識を集中しなおす。
『いやいや、まだ終わっとらんぞ、気をぬくなワシよ』
自分では、火災の犯人や手掛かりを細かく探す事は出来そうにないので
避難させた村人達から、情報を収集する事にする。
『おぬしら、今回の火事について何か知ってるものはおらんかのぉ?』
何らかの情報が得られたならば、その情報を元にオブリビオンを探し
何も情報がないようならば、火災の発生個所に手掛かりを探しに行く。
【戦闘】
戦闘になったならば、《捨て身の一撃》などを使用し、大胆に攻めていく。
『我が身が灰になろうとも、おめぇをぶった切ってやるのじゃ!』
村人を無事に助けれた事にホッと胸を撫で下ろすジギスムント・ベムベンだったが、まだやる事があるのを思い出す。
「いやいや、まだ終わっとらんぞ、気をぬくなワシよ」
軽く首を振り、ジギスムントは村人を安全な場所へと誘導すると、焚き火を囲んでいる輪の中へと入った。
「おぬしら、今回の火事について何か知ってるものはおらんかのぉ?」
ぐるりと村人を見回すとジギスムントが問うが、その場にいた村人達は顔を見合わせた。
「知らないなぁ……この時期は、些細な事で火事が起きるのはよくある事だし、なぁ?」
男性が答えると、妻や他の住人に視線を向けた。
「そうね。そういう意味では、台所とか燭台の扱いは慎重にしていたわ」
女性は少し困った様子で答えると、周囲にいた女性達はうんうんと頷いた。
「そうか、避難で疲れているのに突然聞いて悪かったの」
ジギスムントは村人に礼を言うと、重たい腰を上げた。
「あ! 商人が最近火事が多いって愚痴ってたわ」
ハッとした表情になると、女性は突然声を上げた。
「なるほど、商人が……情報ありがとうじゃ」
大きな情報は得られなかったが、ジギスムントは商人が何か知っているだろうと思った。
苦戦
🔵🔴🔴
リーヴァルディ・カーライル
…ん、今回は随分と慌ただしい
敵の正体を探りたいけど…仕方がない。今は救助を優先
…【影絵の兵団】を発動。80体の影兵を出して人海戦術で救助作業
多少の煙や火の粉程度なら大丈夫…のはず
1人につき複数の影兵を使用して火災現場から担いで移送する
…流石に引きずったりはしないけど乗り心地は最悪だと思う
でも、苦情は受け付けない。命あっての物種と思って諦めて…?
…避難作業を続けながら、火元がどこか、は確認しておく
予知だと家の屋根に着弾…って言っていたけど、どの方角の屋根が焼けているか
探っておけば、敵のいる大まかな方向だけでも分かる…かも?
恐らくは森の中に潜んでいると思うけど…決めつけるのは、危険
フィロメーラ・アステール
「助けにきたぞー! 真打の登場だぜー!」
と思ってやってきたけど既にだいぶ救助がおわってるっぽい!?
いや待て、まだ家のカゲとかに倒れてる人がいるかもしれないぜ!
うなれあたしの【第六勘】!
ピンチの人にラッキーを届けるんだぜ!
さあ運命の風よ、あたしを導いてくれー!
「お、なんだこりゃ」
なんだこの怪しいのは!?
大変なアレを見つけてしまった!
って、そうじゃねえんだよ!
あたしも一人くらい助けないと……なんか大口叩いただけみたいじゃね!?
とりあえずコレはチェックしておくとして……!
はやく人を助けるんだよぉおおおお!!!
逃げ遅れたヤツはいねがー!?
(いませんでした)
「……ん、今回は随分と慌ただしい」
アメシストの様な瞳を細めたリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)が、『影絵の兵団(タイプ・レギオン)』を発動させるが、本来ならば80体の小型の【影絵の兵士】を召喚されるのだが不発に終わった。
だが、幸運にも避難は殆ど終わっておったのでリーヴァルディは、オブリビオンの痕跡を探しに向かったがーー1部の家は破壊されていた。
時刻は真夜中、しかも火は殆ど消えており、視界が悪い中で残っている家を見に向かおうとしたら!
「助けにきたぞー! 真打の登場だぜー!」
颯爽と登場したフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は、家の上で声高らかに言うと既に避難も消火も終えた村に着地した。
頭痛がしてきたリーヴァルディは、何も見なかった事にして一人で暗闇に覆われた村を歩き出した。
「……もう、避難は終わってる感じ? いや、逃げ遅れたり、瓦礫の下にまだいるかもしれない!」
フィロメーラは首を横に振ると、煤だらけの家におじゃましまーす、と言いながら入る。
「ピンチの人にラッキーを届けるんだぜ! さあ運命の風よ、あたしを導いてくれー!」
声を上げながらフィロメーラは、両手を頭上に上げた。
【第六感】で感じる、この家ではない、と。
ふらふらと村をさ迷っていると、ピキーンと【第六感】を感じ取るとフィロメーラは森の方角に視線を向けた。
「……はぁ、ダメね。どの家が火元だったのか、さっぱり」
リーヴァルディが小さくため息を吐くと、あとは調べても分かりそうにない家だった瓦礫の山しかなかった。
「お、なんだこりゃ」
森からフィロメーラの声が響くと、リーヴァルディは急いで声がした方へと駆けつけた。
「なんだこの怪しいのは!? 大変なアレを見つけてしまった!」
フィロメーラがおもむろに木の枝に付いてる黒い布切れを手にすると、リーヴァルディは動かない様に首根っこを掴んだ。
微かに残る甘い香り、そして地面に落ちている破片は何処かに続いていた。
「って、そうじゃねえんだよ!」
フィロメーラが声を上げながらパーン、と布切れをリーヴァルディに押し付けた。
「……見えないね」
リーヴァルディは、フィロメーラを離して押し付けられた布切れを手にした。
「はやく人を助けるんだよぉおおおお!!! 逃げ遅れたヤツはいねがー!?」
ヒュッン! と、風を切って飛んで村に着くや否や、フィロメーラは村の端から端まで届く位の大声で言った。
もう、誰もいない焼かれた村で、一人ぽつーんとフィロメーラは佇んでいた。
苦戦
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第2章 集団戦
『篝火を持つ亡者』
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POW : 篝火からの炎
【篝火から放たれる炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤々と燃える】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 篝火の影
【篝火が造る影に触れた】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : 新たなる亡者
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自分と同じ姿の篝火を持つ亡者】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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ジギスムント、リーヴァルディ、フィロメーラの調査により、オブリビオンの痕跡を見付けると猟兵達はソレを追った。
その先には、石造りの小さな古城があり、出入り口周辺には骨と皮しかない手に篝火が赤々と燃える杖を持った『篝火を持つ亡者』達が、体を覆っている黒いローブを揺らしながら歩いていた。
「……猟、兵……」
やっと絞り出した声で言うと、『篝火を持つ亡者』達はゆっくりと猟兵に視線を向けた。
「……死、を……猟、兵に……」
杖をダン! と、地面に突き刺すと篝火はゴウッと音を立てて大きくなると、問答無用で襲ってきた。
エメラ・アーヴェスピア
っ!炎を持ったオブリビオン、犯人はコイツって訳?
確か情報では、死者を自らの姿と同じにする能力があったわね
つまりあの村を焼いた理由はそういう事?
…確定するのは危ないわね、今はまずこれを倒す事を考えましょうか
どうやら私とは…相性が良いみたいだから
『この場は既に我が陣地』…!
一台くらい攻撃を予測しても、他の砲台があなた達を狙うわよ
そして倒されても…亡者になる事は無い
なぜならただの魔導蒸気砲台、倒されても「破壊」されるだけ…!
そして少し位破壊された所でこの数をどうするのかしら?
ああ、勿論私自身もこの砲台群の後ろから装備浮遊兵器達に戦闘指示
私自身は…突然何か起こった時の為に待機(【情報収集】)しましょう
「……っ! 炎を持ったオブリビオン、犯人はコイツって訳? 確か情報では、死者を自らの姿と同じにする能力があったわね。つまりあの村を焼いた理由はそういう事?」
大きな瞳を見開くとエメラ・アーヴェスピアは、『篝火を持つ亡者』を見て冷静に思い出すと、村で起きた火事の理由と能力を結びつけた。
「ここは既に、私の砲撃陣地よ」
エメラが『この場は既に我が陣地(シェリングテリトリー)』を発動させると、75台の小型の戦闘用【魔導蒸気砲台】を召喚した。
城門からゆらり、と出てきた篝火を持つ亡者に対し、75台の魔導蒸気砲台が一斉に砲弾を射出した。
「……守、れ……」
大人しく当たってくれるハズもなく、篝火を持つ亡者は『新たなる亡者』を発動させると、地面から【自分と同じ姿の篝火を持つ亡者】が出てくると、代わりに砲弾を全て受けた。
エメラは魔導蒸気砲台の後方で、何かが起こった時の為に『情報収集』をしながら指示を出す事にした。
成功
🔵🔵🔴
ルセリア・ニベルーチェ
「これから毎日村を燃やそうとしてる悪者のハウスは此処ね!」
「ルセリアさんの相棒(黒剣)達の、夕飯にしてあげよう」
・"篝火からの炎"に対しては『第六感』『見切り』『残像』で対応
・当たった場合『属性攻撃』『全体攻撃』水を利用し周囲諸共消化
・操られている人が居れば、『残像』で敵を惑わせて救出。
・ユーベルコード『黒風鎧装』使用、真の姿を更に強化し
『範囲攻撃』『生命力吸収』で敵の命を吸い上げていく。
「黒式・枯渇庭園、限定解除。鮮血鼓動のリンクを承認。」
「さぁ、蹂躙しなさい呪われし君。私の愛しき黒剣達。」
その時、あの勇敢なシルエットはルセリア・ニベルーチェだ!
「これから毎日村を燃やそうとしてる悪者のハウスは此処ね!」
城門は朽ち果ててノックなんて出はしないが、手頃な呼び鈴はそこにあるではないか!
そう、篝火を持つ亡者という名のオブリビオン型呼び鈴がね!
「ルセリアさんの相棒(黒剣)達の、夕飯にしてあげよう」
真の姿のルセリアは、『黒風鎧装』を発動させて更に強化すると、【漆黒の旋風】で体は覆われた。
「黒式・枯渇庭園、限定解除。鮮血鼓動のリンクを承認」
『黒式・枯渇庭園』を胸に掲げると、ルセリアが静かに言った。
他の11本の黒剣が集まり、1本の黒剣と成った。
「さぁ、蹂躙しなさい呪われし君。私の愛しき黒剣達」
主の生命を奪い、篝火の明かりを受けて鈍く黒い刀身は光ると、ルセリアは漆黒の旋風を纏ったまま黒式・枯渇庭園を振り下ろした。
「……知ら、せ……ろ……」
生命を吸われ、篝火を持つ亡者の1体は地面に倒れると、骨と皮だけの指をガリッと地面を引っ掻き、呻き声を漏らしながら絶命した。
大成功
🔵🔵🔵
黒鉄・すずな
「ふむ…身代わりを用意してるとなると射撃での撃破は困難か…」
身代わりをする隙がない距離と速度での攻撃が有効か?
プログラムド・ジェノサイドなら初撃さえ当てれば身代わりを出す隙もあるまい
「ならば…」
上着を引き裂き緩めに腕に巻く、そして距離を詰めつつ相手の攻撃…【篝火からの炎】へのカウンターを狙う。
近距離への攻撃直後ならば身代わりを出す隙はない
そして、炎を放てば光源が私に向かって放たれる為、篝火の影を私に向ける
事が出来ない…筈。
篝火の炎を回し受けで防御、燃えた布は即座にパージし連撃を発動、多少私が燃えても連撃はもう止める事は出来ない
「お前の篝火の炎が勝つか私の空手の連撃の業火が勝つか勝負だ!」
「ふむ……身代わりを用意してるとなると射撃での撃破は困難か……」
エメラからの情報を聞いた黒鉄・すずなは、この現状を打破する手を考えている。
(プログラムド・ジェノサイドなら初撃さえ当てれば身代わりを出す隙もあるまい)
すずなは顔を上げると、ハッとした表情になる。
「ならば……」
上着の裾を細く引き裂き、腕回りに巻き付けて肩の部分できゅっと絞めると、すずなは篝火を持つ亡者との距離を詰めた。
「……止ま、れ……」
それでもすずなは近付き、『プログラム・ジェノサイド』を発動させ、【予め脳にプログラムしていた連続攻撃】を篝火を持つ亡者に叩き込む。
しかし、超高速連続攻撃は何度か回避されてしまうが、すずなは攻撃を止める事が出来ない。
「……見、え……る……」
篝火を持つ亡者は先に、『篝火の影』を発動させていたのだ。
攻撃が終わると、すずな自身の計画は少し甘い部分があったのを悔やむが、まだそんな暇はない。
頬を流れる汗を拭うと、篝火を持つ亡者達に向かって駆け出した。
成功
🔵🔵🔴
フィロメーラ・アステール
「よーし、ここはひとつ汚名ヘンジョー……いやバンカイだっけ? とにかく、頑張らないといけないぜ!」
溜まった運命力で【祈り】を捧げ、星と交信して【星の遊び場】を発動、火属性の地割れを呼び出すぞ!
火属性! そう、炎とかマグマが噴き出す派手なやつだ!
「お星様が激おこだぜ! まー、怒ってるのは、叩き起こしたあたしに大してかもしれないけどな!」
コイツで亡者どもを飲み込み、ついでにハウスを焼かれる気分を味わわせてやるぜ!
地面から出てくるようなヤツらも、地面ごと火葬してやればたまったもんじゃないだろ!
ついでに辛気臭い空気を吹っ飛ばして、皆を【鼓舞】するぞ!
「見たかー! あたしたちの篝火のほうが立派だろ!」
「よーし、ここはひとつ汚名ヘンジョー……いやバンカイだっけ? とにかく、頑張らないといけないぜ!」
いやいや、避難では活躍しなかったが戦闘では見せ所があるかもしれないと、フィロメーラ・アステールは前向きに考えた。
【祈り】を捧げ、星と交信して『星の遊び場』を発動させた。
「あたしにまかせろー! バリバリ!」
声を上げると、フィロメーラの頭上に電球マークが浮かんだ。
「火属性! そう、炎とかマグマが噴き出す派手なやつだ!」
フィロメーラの言葉に答えて、星は大地を揺るがしながら地面に亀裂を作った。
すると、炎が亀裂から吹き出すと篝火を持つ亡者達を包み込んだ。
「お星様が激おこだぜ! まー、怒ってるのは、叩き起こしたあたしに大してかもしれないけどな!」
炎の中で燃える篝火を持つ亡者達に向かって指すと、フィロメーラは小さな胸を張りながら言った。
それで、終われば良かった、本当に。
篝火を持つ亡者達が、割れた地面から『新たなる亡者』を発動させると、数を増やしてフィロメーラの前に再び姿を見せた。
「あ、あれ……もしかして、ピンチ?」
冷や汗だらだらとかきながら、フィロメーラは他の猟兵に助けを求める視線を向けた。
苦戦
🔵🔴🔴
リーヴァルディ・カーライル
…ん、攻撃を予測できても、避ける事ができなければ意味がない
今の姿の私なら、多少無理しても大丈夫…
…蘇るより速く、薙ぎ払ってあげる
…まずは接敵。常に敵味方の配置、周囲の地形を頭に入れ前へ
篝火から放たれる炎は『第六感』に従い回避に専念
直撃弾は『武器で受け』つつ前進
戦場で『存在感』を放ち、なるべく敵をひきつけよう
十分に敵をひきつけ、近づくことができた…
あるいは、これ以上敵の攻撃をさばけないと判断した時点で攻撃
私自身の『生命力を吸収』した大鎌を振るい【限定解放・血の波濤】
…30数m周囲の敵を『なぎ払い』、可能なら追撃を
近場の敵は【篝火の影】に注意しながら『怪力』任せに叩き斬り敵の『生命力を吸収』する
「……ん、攻撃を予測できても、避ける事ができなければ意味がない。今の姿の私なら、多少無理しても大丈夫……蘇るより速く、薙ぎ払ってあげる」
リーヴァルディ・カーライルは、敵の配置や周辺の地形を頭に入れて、篝火を持つ亡者達に素早く距離を詰める。
杖の篝火からの炎が放たれると、リーヴァルデイは『第六感』で避けると、最も近い敵に向かって武器を振り下ろした。
だがーーそれは『新たなる亡者』であった。
「……その位、防げる」
リーヴァルディが武器で受けたが、予想以上の火力で炎は少女の体を包むと、ゴウゴウと音を立てながらその身を焦がす。
『存在感』により、他の猟兵からリーヴァルディに視線と意識が向かれていた。
「……っは……これだけ、集まれば」
大鎌を手にし、『限定解放・血の波濤』を発動させると、リーヴァルディは【一瞬だけヴァンパイア化して、血色の波動】を放ち、約30m 内に居る篝火を持つ亡者達をなぎ払う。
『生命力吸収』により、受けた炎のダメージを回復すると、リーヴァルディは肩で息をしながら敵を睨んだ。
新たなる亡者と篝火を持つ亡を1体倒せた、残るはあと1体のみ。
苦戦
🔵🔴🔴
ジギスムント・ベムベン
【行動】
鈍足ながらも必死に戦場に駆け付ける、戦場にたどり着いたならば。
『待たせたのぉ!村人の怒りと中々見つからなかった八つ当たりも
込めて、おめぇはとっととぶった切るぞぃ!』
手には抜刀したサムライブレードを持ち、笑顔を浮かべ怒声を上げる。
【戦闘】
戦闘に血を湧き立たせようとも、頭は冷静に、まずは相手にまっすぐ
切りかかると見せかけ、急な方向転換で《残像》を残すように動き
そこから保身など一切考えない、《捨て身の一撃》で〘剣刃一閃〙を使う。
『この一撃にて、おめぇを断つ!』
えっほ、えっほ、と短い足を動かし、遅れて駆けつけたジギスムント・ベムベン。
「待たせたのぉ! 村人の怒りと中々見つからなかった八つ当たりも込めて、おめぇはとっととぶった切るぞぃ!」
サムライブレードを抜刀すると、ジギスムントは笑顔で声を上げた。
戦闘に血沸き踊る状態のジギスムントだが、頭の中は冷静に戦況を判断していた。
サムライブレードを真っ直ぐに振り上げ、そのまま下ろすと見せ掛けて、【残像】を残しつつカウンターとか篝火を持つ亡者からの攻撃なんて気にせずに、【捨て身の一撃】で素早く近付き『剣刃一閃』を発動した。
「この一撃にて、おめぇを断つ!」
どんな獲物でも全力で狩る獅子のように、ジギスムントは力強く声を上げながらーー篝火を持つ亡者を切断した。
「……う、ぁ……あぁ……」
呻き声を上げ、半身を失った篝火を持つ亡者は力無く地面に倒れた。
そして、ジギスムントはゆっくりと進み、古城の錆びた鉄の扉は軋む音を周囲に響かせながら開けた。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『悦楽卿・パラダイスロスト』
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POW : プレゼント、プレゼントですよぉぉぉぉ?
【水飴の鞭 】【砂糖菓子の杭】【飴玉の弾丸】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD : あーあー、こーわしたこーわしたっ!
対象のユーベルコードに対し【相手にとって守るべき民衆の幻影 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ : 大人しく死ぬわけないでしょぉぉぉぉ!?
自身が戦闘で瀕死になると【無数の飴が集まってできた数十mの巨人 】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑17
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古城の錆びた鉄の扉が開ききると、城内にぽっ、ぽっ、と燭台に火が灯る。
「お見事です。ようこそ、我が城へ猟兵の皆さん」
玉座から立ち上がると『悦楽卿・パラダイスロスト』は、拍手しながら猟兵を出迎えた。
甘い、お菓子の匂いを城内に漂わせ、当の本人も頭は棒つきのキャンディ。
「ですが、私の楽しみを奪った事は褒められた事ではないです。本来ならば、キャンディをプレゼントするべきなのですがーー」
悦楽卿・パラダイスロストは、パッと棒つきキャンディを何本か手の中に出す。
「よろしくないので、こうする事にしました」
バキバキ、と棒つきキャンディを握り締めると、粉々になったソレは床に落ちた。
つまり、悦楽卿・パラダイスロストは猟兵に向かって、挨拶代わりの挑発をすると再び手の中に棒つきキャンディを出すと、アナタ達に向かって歩き出した。
ジギスムント・ベムベン
【行動】
相手の冷静さを失わせる為に、満面の笑みを浮かべながら
挑発の言葉を返してゆく。
『お?なんじゃなんじゃ、粉々になったキャンディは未来のお主の姿かの?
そんな、分かり切った事を今更教えて貰わんでも構わんぞぃ、みんな
とっくのとうに分かっておるからのぉ~、クハハハ!』
【戦闘】
相手が冷静さを失って、攻撃を当てやすくなればよいという考えのもと
挑発を続けながら、攻撃を行ってゆく。
攻撃を当てるタイミングを計り、お得意の《残像》から《捨て身の一撃》
と繋げ、バトルアックスで〘グラウンドクラッシャー〙を放つ。
『さて、言った通り、お主を粉々にしてやろうかのぅ!』
錆びた鉄の扉を開けたジギスムント・ベムベンは、『悦楽卿・パラダイスロスト』の挑発的な行動を見て笑みを浮かべた。
「お? なんじゃなんじゃ、粉々になったキャンディは未来のお主の姿かの? そんな、分かり切った事を今更教えて貰わんでも構わんぞぃ、みんなとっくのとうに分かっておるからのぉ~、クハハハ!」
口を大きく開けて他の猟兵にも聞こえる位に言うと、ジギスムントはぽんぽんと腹を叩きながら笑い声を上げた。
「はぁ~これだから、野蛮な者は困る……さっさと帰ってくれ」
悦楽卿・パラダイスロストは『プレゼント、プレゼントですよぉぉぉぉ?』を発動させると、【水飴の鞭 】【砂糖菓子の杭】【飴玉の弾丸】がジギスムントに向かって放たれた。
「おうおう、野蛮で結構! わしは子供じゃないから、そんなお菓子には目もくれぬわ!」
皮肉の言葉を言い返し、バトルアックスを手にしたジギスムントは、【残像】を残して【捨て身の一撃】で水飴の鞭 、砂糖菓子の杭、飴玉の弾丸を砕くが、砂糖菓子の杭が肩を掠めると少し力が抜けるのを感じた。
「さて、言った通り、お主を粉々にしてやろうかのぅ!」
バトルアックスを振り上げ、『グラウンドクラッシャー』で攻撃すると悦楽卿・パラダイスロストを中心に、古城の床に亀裂が入り粉塵が舞った。
成功
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リーヴァルディ・カーライル
…甘い匂いに甘い姿
一体、何があれば、こんな過去が存在したの?
…ヴァンパイアとも騎士とも違うみたいだけど
…まぁ、良い。私はただ、過去を刈り取るだけ
【黒風鎧装】を発動、真の姿をさらに強化
細腕に不釣り合いな『怪力』で大鎌を『なぎ払い』、『生命力を吸収』する
接近戦を行う他の猟兵と連携し、常に敵を挟み撃ちにする隊形を取りたい
…姿が奇怪過ぎて攻撃方法の予測がし辛い…
手に出した、あの棒付きキャンディーが武器…なの?
…敵の攻撃は、可能な限り『第六感』を頼りに避ける
直撃する攻撃は『武器で受け』少しでも被害を減らす
…何をしてくるか不明な以上、倒したと確信するまで決して気を抜かない
…飴玉はもう十分よ、消えなさい
「……甘い匂いに甘い姿……一体、何があれば、こんな過去が存在したの? ……ヴァンパイアとも騎士とも違うみたいだけど……まぁ、良い。私はただ、過去を刈り取るだけ」
ただ積もっていく疑問を振り払うように首を振ると、リーヴァルディ・カーライルは真の姿に変わる。
『黒風鎧装』を発動させ、【漆黒の旋風】が体を覆う。
粉塵が落ちるより先に、リーヴァルディは細い腕で大鎌を『怪力』で持つと、悦楽卿・パラダイスロストを斬るついでに粉塵も『なぎ払い』、大鎌で斬られた彼の『生命力を吸収』した。
「おやおや、お転婆ですねぇ」
悦楽卿・パラダイスロストは斬られた部分を手で押さえ、頭のキャンディがぐるりと回った。
(……姿が奇怪過ぎて攻撃方法の予測がし辛い……手に出した、あの棒付きキャンディーが武器……なの?)
訝しげにリーヴァルディは見つめる。
「そんな貴女にプレゼント、プレゼントですよぉぉぉぉ?」
ケラケラと笑い声を上げたながら、水飴の鞭 、砂糖菓子の杭、飴玉の弾丸をリーヴァルディに向かって放たれた。
「……っ! イヤな予感しか、しないの」
『第六感』でリーヴァルディが避けると、素早く顔を上げた。
「……飴玉はもう十分よ、消えなさい」
不服そうに呟くと、リーヴァルディは大鎌で甘い鞭、杭、弾丸を粉々になるほどに切り刻んだ。
成功
🔵🔵🔴
エメラ・アーヴェスピア
あら、勿体ないわね
それはつまり「あなた自身が粉々になる」という予言なのかしら?
ふふっ、なら私達猟兵がその通りにしてあげるわ、棒付きキャンディーさん?
まず手始めに『出撃の時だ我が精兵達よ』
…あら、幻影?…もしかして、コードを無効化しようとした?
ただ「兵士を呼び出すだけ」のコードにその方法では無理があるのではないかしら?
さて…陣形はLv4を4体に。銃と盾を持ち、盾で私への防御を軸に他の猟兵の援護射撃を開始せよ!
私自身は盾に防御、ガトリングに攻撃を命令しマスケットで同じ様に援護射撃の狙撃をさせてもらうわよ
申し訳ないけど前衛能力はあまり高くないの
その代わり支援射撃には期待していいわよ、同僚さん?
「あら、勿体ないわね。それはつまり「あなた自身が粉々になる」という予言なのかしら?」
にこやかにエメラ・アーヴェスピアが皮肉を口にした。
「ふふっ、なら私達猟兵がその通りにしてあげるわ、棒付きキャンディーさん? さぁ出番よ、私の勝利の為に出撃なさい」
『出撃の時だ我が精兵達よ(メイクアサリー)』を発動し、エメラは左肩に4と書かれた【魔導蒸気兵】を召喚した。
銃と盾を持たせ、自身を守る事と銃で援護射撃をするように命令を出す。
当のエメラは、『浮遊型魔導蒸気盾』と『魔導蒸気マスケット銃』を手にして、『浮遊型魔導蒸気ガトリングガン』は彼女の近くに浮遊し、自動的に援護射撃を開始した。
「あーあー、こーわしたこーわしたっ!」
陽気に悦楽卿・パラダイスロストが言うと、【相手にとって守るべき民衆の幻影 】を放つが、そもそもエメラには幻影に関して記憶は全く無かった。
「残念、サイボーグになる前の事なんて、記憶にないわね」
そう言って、エメラは魔導蒸気マスケット銃の銃口を向けると、トリガーを引いて撃った。
成功
🔵🔵🔴
ルセリア・ニベルーチェ
ようこそされました、ルセリアさん
またキャンディを出してくれたわ。
これが、ツンデレって奴なのかしら・・・?
なら遠慮無く食べてしまいましょ、そうしましょ
真の姿を開放し、ユーベルコード黒風鎧装で更に強化する
『念動力』による黒剣の遠隔攻撃を行いながら
『残像』と『見切り』で敵の行動を様子見(情報収集&戦闘知識)
隙を見せたら本体で美味しそうな頭にかじりついてみようかしら?
甘そうね、きっと甘いわ、甘くなかったら処す!
怪力で拘束しながら生命力吸収と吸血のコンボ
もし巨人が召喚されたら範囲攻撃、炎属性でも浴びせるわ
「ようこそされました、ルセリアさん。またキャンディを出してくれたわ。これが、ツンデレって奴なのかしら……?」
ルセリア・ニベルーチェは、悦楽卿・パラダイスロストが手品の様に取り出した棒つきキャンディを見て首を傾げた。
「なら遠慮無く食べてしまいましょ、そうしましょ」
甘い香りのせいなのか、ルセリアのお腹からぐぅ~と音が鳴ったので、比較的無事である棒つきキャンディを拾って、ぱくり!
どうやら、普通に美味しい棒つきキャンディだっらしく、あっという間にキャンディは無くなった。
ならば、あの頭のキャンディはもっと美味しいのだろう、と考えたルセリアは真の姿を解放し、『黒風鎧装』を発動すると更に強化され、【漆黒の旋風】に覆われた。
「隙を見せたら本体で美味しそうな頭にかじりついてみようかしら?」
なーんて言いながらルセリアは黒剣を『念動力』で動かすと、悦楽卿・パラダイスロスト向かって飛ばした。
直ぐに『残像』と『見切り』で行動を様子を見ていたら、『プレゼント、プレゼントですよぉぉぉぉ?』が発動し、水飴の鞭 、砂糖菓子の杭、飴玉の弾丸が飛んできた。
(美味しそう……)
ルセリアは黒剣で斬り、『生命力吸収』と『吸血』のコンボで吸収すると、口の中が甘く感じた気がした。
成功
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フィロメーラ・アステール
「うおー、慣れないことはするもんじゃなかったぜ! あたしの真の力を本格的に見せてやるからな!」
【生まれながらの光】を放ち、味方に活力を分け与えながら踊る【パフォーマンス】で、とにかく仲間を【鼓舞】するぜ!
この応援を打ち破れるかー!
ってあたし自身わりとウザったいと思うから、打ち破りにくるかもしれないけどな!
そうなったら【残像】【迷彩】ついでに【ダッシュ】【ジャンプ】【スライディング】で華麗な流れ星の【空中戦】を演出してやるぜ!
そうやってお星様に夢中になるようなら、元気になった仲間がスキをついてくれるはずだぜ!
「ふっ、これがあたしの真の力だ……『仲間』って名前のな!」
「うおー、慣れないことはするもんじゃなかったぜ! あたしの真の力を本格的に見せてやるからな!」
フィロメーラ・アステールが明るく言うと、躍りながら『生まれながらの光』を発動させると、【聖なる光】でその場にいる猟兵達に高速治療を施した。
疲労した様子を見せずに、【パフォーマンス】で活力を分けながら踊り、仲間を【鼓舞】した。
「この応援を打ち破れるかー!」
楽しそうに笑顔で踊るフィロメーラの姿は、他の猟兵は此所まで来るときに使った体力、気力などが全てが戻って来たようだ。
「ふっ、これがあたしの真の力だ……『仲間』って名前のな!」
まるでステージに立つアイドルの様に、フィロメーラは笑顔を絶やさずに声高らかに言うと、悦楽卿・パラダイスロストを攻撃するジギスムント、リーヴァルディ、エメラは体の芯から湧き出る力のおかげで、またまだ戦える様だ。
「まだまだ! 倒すまで、あたしは躍り続けるんだ!」
フィロメーラはまだまだ、小さな体でステップを踏み続ける。
大成功
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ジギスムント・ベムベン
【行動】
フィロメーラの行動によって、元気が湧いてきた事に気づき礼を言う。
「おぅ、なんだか分らんが、元気が湧いてきたわぃ!これで、更に全力で
相手をぼこす事ができそうじゃ!感謝するぞぃ!」
【戦闘】
全身に活力が湧いた事により《怪力》を使い、右手にサムライブレイド
そして左手にバトルアックスという、一刀一斧という構えをもって
悦楽卿・パラダイスロストに、《鎧砕き》の技も併せて
〘グラウンドクラッシャー〙を《捨て身の一撃》で放つ。
「なかなか楽しめた戦いじゃが、そろそろ終わりにしてやろうかのぉ!
アリが集らないようにのぉ、塵も残さんくらい叩き潰してやるわぃ!」
「おぅ、なんだか分らんが、元気が湧いてきたわぃ! これで、更に全力で相手をぼこす事ができそうじゃ! 感謝するぞぃ!」
楽しそうに踊るフィロメーラに礼を言うと、ジギスムントは右手にサムライブレイドを左手にバトルアックスを握り締めると、怪力で易々と2本の武器を悦楽卿・パラダイスロストに向かって振り上げる。
『プレゼント、プレゼントですよぉぉぉぉ?』を発動し水飴の鞭 、砂糖菓子の杭、飴玉の弾丸をジギスムントに向かって放つが、サムライブレイドとバトルアックスを降り下ろして砕きながら、悦楽卿・パラダイスロストに当たると鎧砕きで鎧が破壊された。
「なかなか楽しめた戦いじゃが、そろそろ終わりにしてやろうかのぉ! アリが集らないようにのぉ、塵も残さんくらい叩き潰してやるわぃ!」
サムライブレイドを肩に担ぎ、バトルアックスの先を向けるとジギスムントはニヤリと不敵に微笑んだ。
そして、『グラウンドクラッシャー』を発動させ、捨て身の一撃で重くて力強い一撃を放つと、悦楽卿・パラダイスロストはぐらりと体を左右に揺らしながら、玉座があった場所まで後退した。
成功
🔵🔵🔴
ルセリア・ニベルーチェ
んまい!これは村の皆の分まで用意しなきゃだめかしら?
その力があれば、沢山の人々を笑顔に出来るでしょうに。
救えるでしょうに。本当、本当に残念な奴ね。
貴方が此方側であれば…もう遅いか。ははっ。
道を違えた者には相応の罰を与えるとしましょう。
ルセリアさんの本気、見せてあげるわ。
(黒式・枯渇庭園の能力で黒刀を1つの大剣へと変化させ)
ユーベルコード血統覚醒を使用し吸血鬼としての力を覚醒
戦闘能力を爆発的に上昇させる。
怪力、生命吸収力を使用しながら得意な間合いである近接を強いる。
己の寿命を削り、敵の生命を奪い血で血を洗う吸血鬼の戦いを見せてあげる
「んまい! これは村の皆の分まで用意しなきゃだめかしら?」
ペロリと、唇を舐めるとルセリアは、瞳を輝かせながら提案をする。
しかし、自分達が猟兵である限り、オブリビオンである悦楽卿・パラダイスロストを倒さなければならいーーそう、更に犠牲が増えない様に。
「その力があれば、沢山の人々を笑顔に出来るでしょうに。救えるでしょうに。本当、本当に残念な奴ね。貴方が此方側であれば……もう遅いか。ははっ」
赤い瞳を伏せると、ルセリアは少し残念そうに呟いた後に、悲しげに笑みを浮かべた。
「道を違えた者には相応の罰を与えるとしましょう」
黒式・枯渇庭園を手にすると、能力を発動して他の黒剣が吸い込まれる様に1つになった。
『血統覚醒』を発動させると、ルセリアは命を削ってヴァンパイアに変身した。
「ルセリアさんの本気、見せてあげるわ」
床には亀裂が入っており、破片が転がっていのを気にも止めずにルセリアは駆け抜けると、跳躍して黒式・枯渇庭園を振り上げた。
真紅の瞳が悦楽卿・パラダイスロストを捕捉すると、一気に降り下ろして生命を吸収しながら更に怪力で力を入れた。
床に片方の膝を着きつつも、悦楽卿・パラダイスロストは指の間で持った棒付きキャンディで、ルセリアの黒式・枯渇庭園を受け止めた。
成功
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ルセリア・ニベルーチェ
現場の猟兵と協力しながら最後の仕上げ
受け止めた、膝を着いた、ならもう終わり。
使用出来る技能は全て使用
黒風鎧装で真の姿を更に強化
アステールの踊りで元気になった所で、敵のスキを逃さず
黒剣を手元に1本残し解除、他の11本で膝を着く悦楽卿を串刺しに
「串刺し、先祖にこういう戦い方をする吸血鬼も居ましたっけ」
「1本1本に生命を奪われる気分は如何。」
オブリビオン、過去より現れ未来を喰らうもの
もし貴方に別の道が示されたのであれば、その時はまた。
「さぁ、他の猟兵さん達も一緒に。最後の一仕事」
悪あがきをするなら止てみせる、仲間という力を得た私に敵う者はもういない。
エメラ・アーヴェスピア
あら、私にまで支援とは有り難いわね、助かるわ
それじゃあ…そろそろ決着をつけてあげる
だから…さっさと砕けなさい!
『この場は既に我が陣地』!配置は全方位、同僚さん達を避けて一斉砲撃!
今更何をしたって無駄よ、それごと打ち砕いてあげるわ…!
(プレゼント・幻影・巨人ごと砲撃するの意 【援護射撃】【一斉発射】)
これでもまだ倒れないようなら…障害は全て打ち砕いたのだから…後はよろしく、同僚さん。
「あら、私にまで支援とは有り難いわね、助かるわ。それじゃあ……そろそろ決着をつけてあげる。だから……さっさと砕けなさい!」
エメラが凛とした声で言う。
「ここは既に、私の砲撃陣地よ」
『この場は既に我が陣地(シェリングテリトリー)』を発動させ、90台の小型の戦闘用【魔導蒸気砲台】を召喚した。
その間に悦楽卿・パラダイスロストは、ルセリアの攻撃を押し返し『大人しく死ぬわけないでしょぉぉぉぉ!?』を発動。
【無数の飴が集まってできた数十mの巨人 】が召喚されると、砂煙を起こしながらズーンズーンと古城を揺るがしながら進む。
「今更何をしたって無駄よ、それごと打ち砕いてあげるわ……!」
エメラの90台の魔導蒸気砲台が、一斉に砲弾を放つと無数の飴で出来た数十mの巨人は、砲弾を受けて穴が空いたかと思えば飴が粉々に散る。
「串刺し、先祖にこういう戦い方をする吸血鬼も居ましたっけ」
その隙にルセリアが、手にした黒剣以外の11本の黒剣を周囲に浮かせると、一斉に悦楽卿・パラダイスロストへと剣先を向けた。
左右に弧を描く様に、その身を深く、深く、生命を、命を、奪う為に11本の黒剣が刺さる。
「1本1本に生命を奪われる気分は如何」
口元を吊り上げながらルセリアは、動けぬ悦楽卿・パラダイスロストに顔を近付けて囁いた。
もう、無駄口を叩く力も無いのだろう、返事は返ってこない。
「これでもまだ倒れないようなら……障害は全て打ち砕いたのだから……後はよろしく、同僚さん」
無数の飴で出来た数十mの巨人の飴を跡形も無く砕き、残った魔導蒸気砲台をエメラは少し後ろに退かせた。
「さぁ、他の猟兵さん達も一緒に。最後の一仕事」
悪あがきをするなら止てみせる、仲間という力を得た私に敵う者はもういない。
ルセリアは一緒にここまで戦ってくれた、他の猟兵との『絆』が作られているのを感じた。
『仲間』がいれば、負けぬという事を、胸元で握り締められた手の中には収まりきれない程の力をーー。
真紅の瞳が薄暗くなった城内に怪しく光り、一呼吸すると音を立てずに駆け出した。
ジギスムントがサムライブレイドとバトルアックスを振り上げる。
リーヴァルディは大鎌を大きく後ろに下げたまま、素早く距離を縮めた。
更に情熱的に踊るフィロメーラが、仲間の背中を押すように力を更に沸き上がらせる。
眩しい程の力と、仲間との絆を受けた悦楽卿・パラダイスロストは、ポロリと手から棒付きキャンディを落とすとーー砕けた。
「オブリビオン、過去より現れ未来を喰らうものーー……もし貴方に別の道が示されたのであれば、その時はまた……」
ルセリアが静かに呟くと、仲間と共にグモリアベースに帰還した。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2018年12月21日
宿敵
『悦楽卿・パラダイスロスト』
を撃破!
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