殲神封神大戦⑪〜王翦大将軍とヒャッハー!?
●楽浪郡の虐殺
「あちゃ〜、へーかがやられちゃった! でも、ま、いっか。過ぎたことだし」
自身が仕える始皇帝が猟兵に倒されたというのに、『王翦大将軍』はけろっとした様子だ。そもそもこの原因は無能な張角が彼女を始皇帝から離れた場所に配置したせいだ。そして、始皇帝自体も、既に『増殖する水銀』と化している。故に、新しい肉体と脳味噌を与えれば良いだけである。
「それより、新しいへーかの「兵馬俑」を探そっと。幸いにもここ楽浪郡は『流れ者の宝庫』! 候補ならいくらでもいるもんね」
そのため、王翦は優れた異世界人を殺してオブリビオン化し、それを始皇帝の新たな肉体としようと考えていた。
「とりあえず、あいつらを殺して配下にしちゃおっと」
しかし、今この地には猟兵達が迫っている。そこで王翦は目に付いた異世界人を虐殺し、その配下に加えたのであった。
●モヒカン軍団をやっつけろ!
「はーい、次は『楽浪郡』で『王翦大将軍』と決戦だよー!」
グリモア猟兵のスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)は、新たに開かれた戦場の説明を行う。そこは、始皇帝の配下(瑞獣)であった王翦大将軍に支配されているという。
「封神武侠界の果てにある楽浪郡は、神隠しによって多くの人が異世界から飛ばされてくるという不思議な土地だよ」
それ故に、これまでもそうした異世界人との交易や勧誘の場として知られていた。
「でも、王翦大将軍は街の人々を殺してオブリビオン化して、配下の軍勢にしちゃったんだ」
そのため王翦大将軍のみならず、配下の異世界人とも戦わなければならない。既に死してオブリビオンとなっているため、彼らを助けることは不可能だ。
「それでね。その配下って言うのが……バイクに乗ったモヒカンの群れだよ」
スピカはジト目でその事実を語った。確かに好戦的で機動力はあるのだが、その人選はどうかと思うところだ。ちなみに戦場もアポカリプスヘルのような荒野となるらしい。
「こいつらは王翦大将軍から力を供給されてるから、王翦大将軍を倒すと消滅するよ」
つまり、雑魚は無視して王翦のみを倒しても問題ない。
「あと、モヒカンの武装は火炎放射器や銃になるね。こいつらの強さ自体はそれほどでも無いけど、一緒に戦う王翦大将軍は強敵だし、先制攻撃してくるから注意してね」
モヒカンの相手をしつつ、王翦大将軍の先制攻撃に対処しなければならない。そう考えると、なかなかに困難だ。
「えっと、説明はこれくらいだね。それじゃあ、頑張ってねー!」
説明を終えたスピカは、猟兵達を決戦の地へと送り出したのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。
●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●王翦大将軍は必ず先制攻撃してきます。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『王翦を取り巻く集団敵を倒しつつ、敵の先制攻撃に対処する』です。
第1章 ボス戦
『『王翦大将軍』』
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POW : 王翦異界混成軍
レベル×1体の【異世界オブリビオン兵団】を召喚する。[異世界オブリビオン兵団]は【出身世界】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : 王翦奇兵用兵術
いま戦っている対象に有効な【ユーベルコードを使う新たなオブリビオン】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ : 王翦龍神変異軍
召喚したレベル×1体の【オブリビオン軍団】に【龍の角と尾、翼】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11
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ラム・クリッパー
<POW>アドリブ・連携歓迎
数は多いと言っても、王翦さえブッ飛ばせればいいんすよね。
なら、難しいこと考えるのは止めっす。
巻き込まれたモヒカンさんはかわいそうっすけどね。
パワーフードで[気合い]入れて臨戦態勢。
モヒカン達の攻撃は[見切り]、フーリガンツールで[受け流し]つつ、バイクへ接近して[解体]。
集団に車体やパーツを投げつけて牽制しつつ、群れの中へ飛び込む。
バイクや銃を[部位破壊]、[解体]してモヒカンの戦力を削り、王翦までの道を[こじ開け]る。
王翦の攻撃はその辺のバイクを盾にして防御、 [怪力]に任せて押し返す。
隙ができれば後は、助走をつけてUC発動で突撃。
全力の[重量攻撃]でブッ飛ばす。
「ヒャッハー! なんかよく解んねえけど、皆殺しにしてやるぜー!」
楽浪郡の一画で、モヒカンの集団がバイクに乗って爆走していた。それは、王翦大将軍に殺されてオブリビオンと化した異世界人の兵隊だ。
「なんかいっぱいいるっすね。でも、数は多いと言っても、王翦さえブッ飛ばせればいいんすよね? なら、難しいこと考えるのは止めっす!」
グリモア猟兵の話では、モヒカン達は王翦大将軍さえ倒せば消え去るらしい。そういうことならと、ラム・クリッパー(力自慢の少女解体屋・f34847)はパワーフードを食べて気合いを入れると、王翦を目指して敵集団へと突っ込んでいった。
「邪魔するなら解体してやるっすよ!」
「俺のバイクがっ!」「うぎゃあー!?」
オブリビオン化したモヒカン達は、王翦の『王翦異界混成軍』で強化されているようだ。しかし、ラムは適確に彼らの攻撃を受け流すと、バイクへ接近してそれを解体してしまった。機動力を奪ってしまえば、モヒカン達の脅威は一段落ちる。彼女は次々とバイクを解体しつつ、敵集団の奥へと進んでいく。
「王翦はどこにいるっすか?」
「あっしはここだよ! 猟兵なんて、やっつけてやるもんね!」
不意に、王翦の振るう青龍刀がラムを襲った。彼女はモヒカンを遮蔽に、大跳躍して飛びかかって来たようだ。しかし、警戒していたラムはバイクを盾にして敵の初撃を防ぎきった。
「お? なかなかやるね!」
「ぬおりゃああーーっす!」
見事に攻撃を受け止めたラムを、王翦は感心するように眺める。ラムはそんな彼女にバイクを投げつけるも、それはあっさりと回避されてしまった。しかし、これで多少の距離は空いた。そこでラムは破壊工法『RAM-ATTACK』を発動し、王翦目掛けて突撃した!
「これでブッ飛ばしてやるっすよ!」
「へ? あっちゃー、これは失敗したな~」
王翦は武器できっちりガードしたものの、激突の衝撃は殺せない。ものすごい勢いで彼方へと吹っ飛んでいく王翦は、空中で対応のまずさを反省したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
楠葉・狐徹
●WIZ
「来いよ将軍!俺がここにお前の首塚作ってやる。」と抜刀して一言
まず、敵の配下が火炎放射器を使用してきたらこちらも【カウンター】でフォックスファイアを使用。炎と炎をぶつけ合い、大きな塊を作る
「はは、炎の壁に阻まれて近づけないだろ?」
敵が先制攻撃の王翦龍神変異軍を使用し、配下を強化し攻撃を命じてきたら、こちらも【怪力】と【吹き飛ばし】を駆使した刀の風圧で周りの炎を拡散させて敵を迎撃
ある程度、配下を倒せたら将軍目掛けて突撃し、【鎧無視攻撃】+【2回攻撃】の浄玻璃刀の斬撃を見舞う
「首を狙ったが飛んだのが腕でも足でもお前が倒れれば何でもいいがな。」と殺意を増幅させて言う
※アドリブ&連携OK
「来いよ将軍!俺がここにお前の首塚作ってやる!」
『浄玻璃刀』を抜き放った楠葉・狐徹(表裏一体の刃・f17109)は、そう言って威勢よく敵集団へと斬り込んでいく。
「ヒャッハー!」「空も飛べるようになった俺たちは最強!」「焼き殺してやるぜー!」
単騎で突っ込んだ狐徹は、モヒカン達に包囲された。よくよく見れば、モヒカン達は龍の角や尾を生やしており、その内のいくらかはバイクから生えた翼で空を飛んでいた。どうやら彼らは王翦大将軍のユーベルコードで強化されているようだ。そうして調子に乗るモヒカン達から、狐徹へ向けて火炎放射器の一斉射撃が放たれた。
「そうしてくると思ってたぜ……『フォックスファイア』! はは、炎の壁に阻まれて近づけないだろ?」
だがその程度は狐徹の予想の内だ。彼は狐火をぶつける事で、敵の侵攻を防ぐ巨大な壁を作り出したのだ。
「なるほどね! でも、あっしならこれくらい飛び越えられるもんね!」
「よっしゃ、一騎討ちと行こうぜ!」
だが、王翦はそれすらも飛び越えて狐徹に襲い掛かって来た。とはいえ、これで配下の邪魔は入らない。狐徹は敵の斬撃を交わすと、嬉々として王翦に斬り掛かっていく
「うりゃあっ!」
「おっと! なかなか鋭い剣筋だね!」
狐徹の剣技はかなりのものだが、王翦だって負けてはいない。彼の技を見極めるように、回避に徹して有効打を与えない。
「あっしの首級は、そう簡単にはあげないもんね!」
「首を狙ったが……腕でも足でも、お前が倒れれば何でもいいさ」
更に殺意を増幅させ、狐徹は王翦との剣戟を繰り広げるのであった。
成功
🔵🔵🔴
数宮・多喜
ヒャッハー共だとォ?
面白れぇ、そう言う根性ある奴等に遭うのも楽しみだったんだ。
どんな気合の入ったマシンなのか見せてもらおうじゃねぇのさ!
おう、どうしたい?
そんなしけたツラしてよォ。
なーにヒトの下に着くなんてガラでもない事やってるのさ。
どうせなら狙っちまえ、テッペンをよ!
さあ反乱だ、下剋上だァ!
ま、そんな感じでヒャッハー共に同類の『コミュ力』で接して、
反乱を煽る様に『鼓舞』しようじゃないのさ。
それに乗るも乗らないも自由だけど、混乱くらいは起こせるだろ。
アタシはそんな反乱軍の頭目としてカブに『騎乗』し突っ走り、
『乱れ撃ち』しながら王翦目掛けて一直線さ!
アタシに続きな、あの首(タマ)獲ったらぁー!
「ヒャッハー共だとォ? 面白れぇ、そう言う根性ある奴等に遭うのも楽しみだったんだ。どんな気合の入ったマシンなのか見せてもらおうじゃねぇのさ!」
スターライダーである数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、『宇宙カブJD-1725』に乗ってこの戦場を駆け抜ける。今回の戦争は封神武侠界とあって、こういった手合いはいないのかと思えば……ライダーなレイダーのモヒカンを見つけて、多喜は獰猛な笑みを浮かべていた。
「おう、どうしたい? そんなしけたツラしてよォ!」
「なんだと!」「俺たちのどこがしてたツラだっつーんだよ!」
多喜の暴言に、モヒカン達はマシンガンの乱射で応える。しかし、彼女の言葉は彼らの図星を付いていた。
「なーにヒトの下に着くなんてガラでもない事やってるのさ。どうせなら狙っちまえ、テッペンをよ! さあ反乱だ、下剋上だァ!」
「うっ
……!」「確かに、バイクにも乗ってねえ王翦のヤツは、俺らのヘッドにはふさわしくねえな!」
煽る多喜に、モヒカン達は反逆の気持ちを固めたようだ。だか、ここで王翦の邪魔が入った。
「ふーん。じゃあ、あっしも乗り物に乗っていれば良いのかい?」
「うおっ!」「何だあれ!」「スゲェ、カッケー!」
王翦は、何やら無駄にトゲトゲの付いた巨大な戦車の上にいた。この戦車が、『王翦奇兵用兵術』で呼び出したオブリビオンのようだ。その威容を見て、半数ほどのモヒカンは反逆を止めて王翦の元へと留まってしまった。
「はっ、なかなかやるじゃないかい! でも、だからこそ潰しがいがあるってもんだぜ!」
多喜は負けずにモヒカン達を鼓舞すると、反乱する彼らと共に突撃をかける。
「アタシに続きな、あの首(タマ)獲ったらぁー!」
「うおおおおお
!!!」「ヒャッハー!」
戦車からの砲撃も何のその、多喜はカブを操って攻撃を避けると、王翦目掛けて一直線に突っ込んでいった。
「アタシを止められるなら止めてみなァ!」
「負けないもんね! って、うひゃああああ!!」
戦車のボディを駆け上がった多喜は、そのまま王翦へとぶつかった。それを正面から受け止めた王翦だが、いくらなんでも『無限走破』を発動しているそれを受け止めるのは無理というものだ。防御を無視した突撃に轢かれ、王翦は吹っ飛ばされてしまったのである。
大成功
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源波・善老斎
始皇帝の正体、行善天拳を以って見抜けぬとは不覚。
しかし、カラクリが知れたならば見過ごす道理はあるまい。
うぬの企て、この我輩が無に帰してくれよう!
忍びないが異界よりの民も、オブリビオンとなった以上は骸の海に還すが務めじゃ。
とはいえ、取り巻きに加えて召喚されるとなると、相手をするには骨が折れるのう。
仕方あるまい……宝貝を使う!
いざ、【老斎地霊蹴】!
此度の世界の者どもに空を飛ぶ姿はほぼ見受けられぬ故、躱せる輩は多くはなかろう。
霊気に満ちた大地でその身を打てば、並の者は一溜まりもあるまい。
この隙に【軽業】を活かし、時に倒れた敵を【足場】に跳び王翦に迫るぞい。
我が積み上げし【功夫】の一撃、受けるがよい!
「始皇帝の正体、行善天拳を以って見抜けぬとは不覚じゃったわい……」
独自の武術を極めし仙猫も、始皇帝が既にただの『増殖する水銀』と化していたことは想像の埒外であった。
「しかし、カラクリが知れたならば見過ごす道理はあるまい。うぬの企て、この我輩が無に帰してくれよう!」
もっとも、ここで王翦大将軍に肉体を与えられなければ、それは水銀のままである。そこで源波・善老斎(皓老匠・f32800)は、彼女の計画を阻止すべく楽浪郡の一画へと踏み込んだ。
「ヒャッハー!」「オラオラ、どけどけーっ!」「ブチ殺してやるぜ!」
そこは、多数のモヒカンがバイクで爆走する無法地帯となっていた。
「忍びないが異界よりの民も、オブリビオンとなった以上は骸の海に還すが務めじゃ」
救出する手段が無い以上、彼らを解放するには骸の海へと還す他は無い。まあ、放置しても迷惑なので、気にせず倒しても構わないだろう。
「猫が何の用だ!」「ヒャッハー! こいつで蜂の巣にしてやろう!」
「とはいえ、この数を相手をするには骨が折れるのう。仕方あるまい……宝貝を使うとするか……」
善老斎を発見したモヒカン達は、マシンガンを乱射しながら襲い掛かってきた。そんな彼らに対し、善老斎はユーベルコードで迎撃する。
「いざ、『老斎地霊蹴』!」
「うおっ!?」「痛ってえ!」
善老斎の踏んだ震脚は、『行善蹴子』によって大地の霊気を活性化させる。それで打たれれば、モヒカン達はひとたまりも無かった。バイクごと転倒し、もはや彼らは動けそうに無い。
「あちゃ〜。やっぱ適当なヤツを配下にしてもダメみたいだなあ。ま、いっか。あっしが猟兵をやっつけちゃえばいいんだもんね!」
「む、おぬしが王翦じゃな」
配下を倒され、遂に王翦が現れた。善老斎は彼女の振り回す青龍刀を軽快な動きで回避しつつ、攻撃の機を見極める。
「今じゃ! 我が積み上げし功夫の一撃、受けるがよい!」
「うわわっ! これで終わり? こんな事なら『韓信大将軍』みたいに旅に出ればよかった~」
王翦が大振りの一撃を外したところで、軽業を活かした善老斎は倒れたバイクを足場に跳躍、王翦に向けて渾身の跳び蹴りを食らわせた! その一撃で、ダメージの積み重なっていた王翦は、遂にその体力が尽きたようだ。倒れた彼女は、骸の海へと還っていった。
猟兵達は王翦大将軍を討伐した。それは単に彼女に勝利したと言うだけで無く、始皇帝復活の企みをも潰した事になる。この戦争もそろそろ終盤戦だ。この調子で、戦争の勝利まで続けたいところである。
大成功
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