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殲神封神大戦⑬〜銀の皿で美味しい飲茶を

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑬ #プレイング受付中


●美味しい、美味しい
 美味しいそうだ。
 蒸籠を空ければふわり、と湯気が視界を白く染めると同時に甘い肉の香りがする。
 花の香りに似た茶が湯呑に注がれ、広い紫霄宫(しあいきゅう)内で食べるこの飲茶たちはきっと美味しいだろうと、確信する。
 ゴマ団子、桃まん、シュウマイや肉まん。
 寒空の紫霄宫(しあいきゅう)には枯れない桃花が静かに揺れていた。

 ああ、陽の気を高めるための宴に用意された飲茶を乗せた銀の皿が黒く変色していた。

●グリモアベース
「皆様、お集まりいただきありがとうございます。現在、殲神封神大戦が行われており、オブリビオンマシン『哪吒』まで出てきたという状況です」
 ロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)は猟兵達を見回すと、現状を画面に映し出しながら説明を続ける。
「士気をさらに上げるために宴が設けられました。是非、皆様も行っていただきたいのですが……」
 ロイドが言葉を詰まらせるが、美しい絹で出来た袋を取り出した。
「オブリビオンによって一部の飲茶に毒が盛られてしまいました。ですが、この仙薬で毒を中和しながら食べるか、それとも己の毒に対する力を信じて食べれば問題ないです。沢山ある飲茶のどれに入っているかはわかりませんが、ここの飲茶は非常に美味だと聞いております」
 ロイドは画面に宴の様子を映しながら言った。
「毒は気にしつつ、美味しく頂く事が一番でしょう。それでは皆様、美味しい飲茶を楽しんでくださいませ」


龍真 神
 オープニングに目を通して頂きありがとうございます。
 龍真 神(タツマ シン)と申します。
 よろしくお願いします。

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 プレイングボーナス……毒入りの料理を見つけ出し、何食わぬ顔で食べる。
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 あけましておめでとうございます。
 新年初の戦争シナリオが飲茶を食べる内容です!
 飲茶美味しいですよね。
 日常シナリオなので、うちのNPCを呼んでいただけたら一緒に食べてくれます。

 ★連携する場合は、相手の名前とIDやチーム名の記載を忘れずにほぼ同時にプレイング送信して下さい。
 ※連携人数は最大でも2人が限度となりますのでご留意ください。
 ★プレイング受付は最大10件までとなります。
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第1章 日常 『毒酒の宴』

POW   :    頑健さに任せ、多くの毒入り料理を食べる。

SPD   :    仙人達の前に並んだ毒入り料理を無害なものにすり替える。

WIZ   :    仙術や霊薬で毒の作用を中和しながら料理を食べる。

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栗花落・澪
折角だからロイドさんとご一緒したいな

中華圏の文化はまだまだ勉強中だけど
折角の美味しい食事が毒のせいで台無しにされてる事は理解したので
毒の耐性はないけど、仲間内で料理担当してる身としては頑張りたいところ

ロイドさんは好きな中華料理とかある?
僕特に桃まん気に入ってるんだ
どの料理も美味しいけどね

食べる前に指先から【破魔】を流し込み【浄化】を試みてみる
完全な中和は無理でも、緩和くらいは出来るかもしれないから
仙薬もあるなら安心して食べられるね

毒耐性は無くても苦痛には慣れてるから
多少苦しくなっても【演技】でポーカーフェイス
宴会芸に紛れさせた【指定UC】の【歌唱】で
毒摂取により消費した体力の回復を



●枯れぬ桜と飲茶
「折角なので、一緒に飲茶を楽しみませんか?」
 愛らしい少女の様な見た目をした少年、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は笑顔でロイドに言った。
「ええ、構いませんよ」
「中華圏の文化はまだまだ勉強中だけど、飲茶に毒を盛られているのは分かりました」
 白いテーブルクロスが風で揺れ、飲茶が入った蒸し器が目の前に置かれた。
 蓋が開き、ふわりと湯気が美味しい香りと共に立ち上がった。
「美味しそうだね……?」
 ツヤツヤとした小籠包、えび蒸し餃子、大根餅と何故か薄汚れた皿の上に乗っていた。
「ロイドさんは好きな中華料理とかある?」
「シンプルにエビチリですね。麻婆豆腐も捨てがたいですが、地方によって味付けが違うのも楽しいです」
 ほのかに甘い香りがするジャスミン茶が湯呑に注がれている最中、澪は飲茶に手を伸ばすフリをする。
 破魔の力を注ぎ、少しでも毒の威力を緩和させた。
「僕特に桃まん気に入ってるんだ。どの料理も美味しいけどね」
 ぱくり、と小籠包を頬張る。
 料理する身である澪からしても味は美味しい。
 それだげが救いなのかもしれない。
 もし、毒が非常に苦かったり、酸味が強いや舌が痺れるなんてモノであったら平然と完食するのは難しい。
「……ロイドさんは、平気なんですね」
 澪は体の異変に気が付き、事前に渡されていた仙薬をお茶で流し込んだ。
「ええ、主が食べる前に毒見をするという事もしております故に。ここの毒は初めてですが」
「執事って大変なお仕事なのですね。桃まんで口直しを」
 デザート類だけが入っている飲茶を澪は頼むと、直ぐに桃まんや杏仁豆腐にゴマ団子が盛られた銀の皿が運ばれてきた。
「何故、銀の皿なのでしょうか?」
「この時代では、毒で腐食するかだとかで使われているようです」
 出来立ての桃まんを頬張りながら澪は疑問を口にすると、ロイドは優しい笑みを浮かべながら答えた。
「少しでも」
 澪は桃まんを食べ終えると、ゆっくりと呼吸をした。
 桜の花びらの様な翼を広げ、ユーベルコード『sanctae orationis(サンクトゥ・オラティオニス)』の歌を口にする。
「皆の行く先に、幸多からん事を」
 澪の神秘的で清浄な天使の歌声が響く、毒入りの飲茶で苦しむ猟兵達も含めて疲弊した体を癒す。

 桜の花びらの様に柔らかく、温かいモノを人々の心を包んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!
夜野殿(f05352)と参加しマース!

お招きありがとうございマース、ロイド殿!
美味しそうな飲茶でありますな!
ワタシの部下共々、いただきに参りマシター!
よろしくお願いしマース!「バルルー♪」

バルタンズも戦争で大いに活躍してくれていマスゆえ、こういう機会に慰安をしマショー!
(ミニ・バルタンはロボットですが、何故かご飯を食べます)
……総勢(119体)は多すぎマシタカナ……?

ほうほう、この花の香りに似た茶……工芸茶というのデスネー?
勉強になりマース!
美味しいデース!

一部、銀が反応している飲茶は仙薬で中和しながらいただきマース。
お皿はこっそり無事なものとすり替えておきマース!


尾守・夜野
バルタン(f30809)と
「招待サンキューな!
色々楽しませて貰うぜ!
っと余興をば一つ
取り出したるは自動に音を奏でる笛さ!」
美味しい飲茶と美しい景色にいい感じの音楽
毒に対しても特効にござい
仙薬も合わせば最悪は防げるだろ
「あー…慰労か
確かに必要だよな」
バルタンの行動に確かにと俺もUCで犬達を
一度に呼ぶと数ヤバいから交代交代でだ
「…平気じゃね?俺のは500越えるからってだけだし
ほー
これが工芸茶か…見事だ
小籠包旨い…甜点心?確かに桃饅頭とか甘いよな」
点心なら一つの量少ないから色んな種類少しずつ食えるな
「ってスレイ?!えっ?これ馬食べて平気なのか?」
…レシピ聞いておこう
皿が黒いのはUCの触媒がで誤魔化す



●多すぎるのも問題であって……?
「お招きありがとうございマース、ロイド殿!」
『バルルー♪』
 と、元気よくバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が言うと、腕の中にいたミニ・バルタンも嬉しそうに両手を上げた。
「招待サンキューな! 色々楽しませて貰うぜ!」
「……いえ、それよりも」
 尾守・夜野(墓守・f05352)が“自动乐器【辉夜】”を取り出しながら嬉しそうに言う。
 しかし、ロイドの視線は水をぶっかければ増える生物の様に沢山いるミニ・バルタンと黒妖犬へ向けられていた。
「ほ、ほら……バルタンズも戦争で大いに活躍してくれていマスゆえ、こういう機会に慰安をしマショー! と、思いマシテ」
 バルタンは視線を泳がせつつ、お茶のメニュー表を開いて選んでいた。
「お茶、お茶??」
「飲茶なので、お茶を楽しむという事で選ぶのです」
 見た事もない文字が並ぶメニュー表に夜野は、目を丸くしながら何となく目にした事のある文字を探す。
「っと余興をば一つ」
 夜野が思い出したかの様に顔を上げ、自动乐器【辉夜】を起動すると竹笛の美しい音が奏で始めた。
「ではお茶はロイド殿にお任せしマース! 数はワタシの部下共々、よろしくお願いしマース!」
「承知しました」
 お茶のメニュー表を見て分からないのであれば、知っていそうな人に丸投げすれば良いだけだ。
「あー……慰労か、確かに必要だよな」
「バル?」
 運ばれてきた肉まんを頬張るミニ・バルタンへ夜野が視線を落とすと、バルタンは首を傾げた。
「……総勢(119体)は多すぎマシタカナ……?」
「……平気じゃね? 俺のは500越えるからってだけだし」
 一部とはいえ、毒が盛られた飲茶を食べなければならないのであれば、数で攻めるのは効率が良いだろう。
「どうぞ、ジャスミン茶でございます」
 二人の前に出されたのは花がカップの中で揺れるお茶だ。
「ほうほう、この花の香りに似た茶……工芸茶というのデスネー?」
「ほーこれが工芸茶か……見事だ」
 説明を受けつつお茶を飲む二人、お腹が膨れて転がるミニ・バルタン達を横目に湯気が立ち上がる籠へ手を伸ばす。
「小籠包旨い……」
「勉強になりマース! 美味しいデース!」
 冷めないうちに食べるのが礼儀だ、と言わんばかりに小籠包を頬張る。
 じゅわーと中から肉汁が溢れ、肉まんや焼売とは違う味わいに食べる手が止まらない。
「ってスレイ?!」
 残っている籠へ口を突っ込むスレイプニールを見た夜野は、急いで籠を覗き込んだ。
 湯気はなく、籠に手を添えると少し冷たかった。
「これ馬食べて平気なのか?」
「それは果物しか入っておりませんので」
 不安そうに呟く夜野にロイドが答えた。
「それなら安心だ……さて、交代する頃合いか」
 ミニ・バルタンが満足そうに転がる姿を見て、夜野は更に五倍は居るであろう黒妖犬の群れを呼び出す。
 腐食した銀を触媒にして呼び出して見た目だけ誤魔化し、仙薬を口にして毒入りであろう飲茶を食べる。
「一部の毒入りを探すのは大変デスネ……美味しいデスガ!」
 お茶で甘いゴマ団子を流し込みながらバルタンは、籠を山の様に積まれたカートへ視線を向けながら呟く。
「そうだな……スレイはこれなら食べても大丈夫だ」
 スレイプニールが食べたい、とダンダンと前足を鳴らした。
 夜野は素早くカットされた果物が入った籠を差し出した。
 季節的に寒いのに咲き乱れる桜へ視線を向け、早くこの戦いを終わらせて落ち着いたらもう一度毒のない飲茶が食べたい、と思った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月22日


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト