殲神封神大戦⑩〜建業に群るる
「封神武侠界の世界で大きな戦いが継続中なのはもうご存じだと思いますが」
集まってくれた君たちに礼を言ってからフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)はそう前置きして説明を始める。
「実は、体高5mの自律型オブリビオンマシン『哪吒』と同じ姿の量産型オブリビオンマシンの軍団が建業の都を占拠してしまっているようなんですよね」
この哪吒だが、「殲禍炎剣の代行者」を名乗り、攻撃衛星「九竜神火罩」によってまるでオブリビオン・フォーミュラのように封神武侠界に炎の破滅カタストロフをもたらそうとしているのだとか。
「流石にコレを放っておくわけにはいかないので、皆さんには建業の街で量産型オブリビオンマシンの方の吒哪からなる軍勢を撃破して欲しいんです」
この量産型の吒哪は陸戦型で飛翔能力を持たず、搭乗者も居ないがオリジナル同様自律型のため搭乗者のいないことを苦にせず、一糸乱れぬ連携で搭載武装を操り建業を破壊しようとしているらしい。
「という訳で相手はキャバリア。可能ならこちらもキャバリアを持ち込んでの勝負と行きたいところなんですが」
生憎この世界は封神武侠界。キャバリアを貸し出してくれる勢力もないので、キャバリアで戦う場合持参する必要がある。
「キャバリアで戦うならとは言え、その用意まで皆さんにお願いするのもちょっと心苦しいのですが」
建業の為にもよろしくお願いしますねとフェリクスは君たちに頭を下げるのだった。
聖山 葵
量産型でも強い機体は強かったりしますよね。
という訳で、今回は殲神封神大戦の一戦場として建業でオブリビオンマシンの軍団と戦っていただくお話となっております。
また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。
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プレイングボーナス……キャバリアに乗り込むなど、陸戦量産型『哪吒』と戦う方法を考え、実行する。
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ではご参加お待ちしておりますね。
第1章 集団戦
『陸戦量産型『哪吒』』
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POW : EP金磚(きんせん)
自身の【増加装甲】から、戦場の仲間が受けた【ダメージ】に比例した威力と攻撃範囲の【装甲炸裂弾】を放つ。
SPD : RXS火尖鎗(かせんそう)
【槍から「破滅の炎」】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : BS-B混天綾(こんてんりょう)
自身の【胸部】から【高出力のエネルギー波動】を放出し、戦場内全ての【液体(生物の血流を含む)】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
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ロラン・ヒュッテンブレナー
○アドリブ絡みOK
魔力感知で【索敵】と【情報収集】なの
ん、来たね
この街は、壊させないよ
搭乗して魔力接続、電脳空間からコマンドを送って起動、操縦するの
ブースターをチャージ、UC発動して手足と頭部を収納
重力魔術で浮上、【オーラ防御】の【結界術】で防御と慣性や抵抗を軽減
アルターギア、行くの
鳥の様なフォルムになって突撃なの
空戦型の有利を活かすの【地形の利用】
【残像】を残す程の速度で【空中機動】して【空中戦】を仕掛けるの
3種の【属性攻撃】魔術を、空爆の要領で【乱れ撃ち】なの
氷の槍、爆発する火球、【ジャミング】効果のある電撃
アルターギアの魔術回路で増幅して【全力魔術】で打ち倒すの
ここから先には進ませないの
夜刀神・鏡介
猟兵やオブリビオンだと常識に当てはまらない事も多いが
とはいえ、基本的には、とても強力な奴が1体いるより、それなりに強い奴が複数いる方が厄介で……要するにこの戦いは非常に厄介だって話だ
キャバリアはないので生身で戦闘。まあ、撹乱するには悪くないだろう
神刀の封印を解除し、灰色の神気を纏って身体能力を強化
そこから高速のステップで踏み込みつつ、伍の秘剣【灰桜閃】。連撃で命脈を断ち切る事で火力不足は補おう
哪吒が倒れる前に、その身体をジャンプで駆け上り、そこから再度ステップで別の哪吒に飛び移り同様に連続攻撃で倒していく
敵が炎を放ってくるのが見えたなら、先に倒した哪吒の影に隠れるなどして防ごうか
双海・忍
銀色のキャバリアで出撃します。(コクピット内の本人の服装はメイド服)
「やれやれ、中華風世界でスーパーなロボットな大戦ですか。」「しかし、炎の破滅カタストロフだけは実行させる訳にはいきません。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付けた【銀の雨】を【範囲攻撃】にして、『陸戦量産型『哪吒』』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避できたら)残念、それは残像です。」「ダメージを与えて止めは他の方に譲りましょう。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
「やれやれ、中華風世界でスーパーなロボットな大戦ですか」
銀色のキャバリアのコクピット内でメイド服に身を包む双海・忍(人間のクロムキャバリア・f04566)が見るのは、建業の街を占拠した陸戦量産型『哪吒』の群れだった。一応分類としてあちらはスーパーロボットではなくオブリビオンマシンの分類だが、それはそれ。
「しかし、炎の破滅カタストロフだけは実行させる訳にはいきません」
敵の目論見を前にすれば些細なこととばかりに軽く身を屈めた忍のキャバリアは地を蹴って動き出す。
「ん、来たね」
そんな忍機の動きを察知したのか、陸戦量産型『哪吒』たちも動き始めれば、索敵と情報収集に努めていたロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)もこれを察し、他の猟兵に伝えてから自機のコクピットへ潜り込む。
「この街は、壊させないよ」
機動力と魔術に特化した空戦用外骨格へロランが魔力接続を行い、電脳空間からコマンドを送信すれば機体中に走るスリットのような部分がエメラルドグリーンを帯びた光が溢れ、起動した空戦用外骨格ことアルター・ギアは顔をあげ。
「頭部・腕部格納。各種抵抗相殺術式、および、魔術回路励起。オペレーション・スタート」
まるで機械音声のような感情の籠らぬ声に顔をあげたばかりの頭部、そして腕部を機体内に格納、鳥の様なフォルムをした高速飛行形態に姿を変えた。
「アルターギア、行くの」
「あれは、ロランの機体か。なら――」
ブースターから炎を吹かせて飛び立つ機体を視界におさめた夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は生身のままで建業の街へと走り出す。
(「猟兵やオブリビオンだと常識に当てはまらない事も多いが。とはいえ、基本的にはとても強力な奴が1体いるよりそれなりに強い奴が複数いる方が厄介で……要するにこの戦いは非常に厄介だって話だ」)
そんな戦場に、見知った相手が飛び込もうとしているのだ。足を止める理由はどこにもなく。
「銀色の雨の中で眠りなさい」
そんな鏡介の視界の中で、戦いは始まった。忍の機体ことシルバースターがキャバリア用の大型ガトリング砲を陸戦量産型『哪吒』たちに向けるとばら撒かれたモノは二度にわたって銀色に光る雨の様に降り注ぎ、蜂の巣になった何機かの量産型『哪吒』がぐらり傾いで倒れ込む。
「流石だな猟兵よ、だがこの程度で終わる吾らではない」
無論、無事な量産型『哪吒』がすぐさま忍機への反撃に出ようと武器を向けるも、量産型『哪吒』たちにとっての敵は忍機だけではないのだ。
「到着なの」
飛翔機能を持たぬ陸戦型は至れぬ空の高みから距離を詰めつつあったロラン機が、量産型『哪吒』たちの上空に至っていた。初めに降ったのは、氷の槍。
「しまっ」
シルバースターの方に意識を傾けていた量産型『哪吒』は回避も迎撃も間に合わず、何機がが凍てつき。
「ぐあああっ」
「が、ぎっ」
そこに間髪入れずに落ちてきた火球は量産型『哪吒』に触れたとたんに爆発し、アルター・ギアから放たれた電撃に打たれた量産型『哪吒』は動きがかくつき鈍り。空戦型の有利を活かしたアルター・ギアによる魔法の空爆は敵機の被害を拡大させる、加えて。
「まあ、あれだけ派手に人より大きなものが動いていればな」
建業の街に足を踏み入れ、建物の間を走る鏡介を気にする量産型『哪吒』は居なかった。
「神刀解放。舞い散るは徒桜――伍の秘剣『灰桜閃』」
完全にノーマークだった鏡介は神刀の封印を解くや高速の歩法で二機のキャバリアに気を取られている量産型『哪吒』へ肉薄すると、手にした神刀は四度閃き。
「ぐっ、馬鹿、な」
キャバリアの攻撃ならいざ知らず、生身の相手の斬撃で討たれるとは思っても居なかったのだろう。だが死連撃は明確な滅びを齎し、鏡介は傾ぐ量産型『哪吒』を足場に駆けあがって近くの別機体へ襲い掛かる。
「な」
敵キャバリアの相手をしていた量産型『哪吒』からしればはるかに小さな伏兵の襲撃は青天の霹靂で。
「撹乱するにも悪く――」
次の獲物を物色していた時だった。
「おのれっ」
一機の量産型『哪吒』が槍を構えたのだ。
「間に合えっ」
とっさに鏡介は先ほど屠ったばかりの機体の影に飛び込み。槍から放たれる迸る炎が何もかもを呑み込んだ。
「わかっていたとはいえ、無差別とはな」
「残念、それは残像です」
「そう、残像なの」
味方の無事を確認すべく量産型『哪吒』の残骸から顔を出せば、視界の中には残像を囮に無差別攻撃を切り抜けた二機の味方キャバリアの姿があり。戦いはなおも続くのだった。
大成功
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楊・宵雪
「キャバリア、ちょうど持ってるのよ。お役に立てるのなら嬉しいわ
機神『蚩尤』機乗
[空中機動]型機体
ビットの[レーザー射撃]と機関銃で[弾幕]を張って
[制圧射撃]や[援護射撃]を得手とする
相手は飛翔能力がないみたいだから空から射撃で叩いていくわ
とはいえ対空攻撃手段がないわけでもないみたいだから[オーラ防御]の備えは忘れないでおくわ
[部位破壊]で敵の【胸部】や【増加装甲】【槍】を狙いUCを封じるわ
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
アドリブ・連携歓迎
んー、まあキャバリアなんて乗ったこと無いし、
巨大な相手と戦うのは慣れっこだしね。
まあ、何とかしようか。
さて、血や体液を無力化する波動ねえ。
んー、血や肉が無い体はあんまり趣味じゃないけれど、
【化変妖血】で自分を変異させて、
全身が石の巨大な怪物、ガーゴイルにでも変身してしまおうか。
こっちだと石像鬼っていうんだっけ?
先制攻撃じゃないなら変身は間に合うよね。
変身したら後は石の翼で空を飛んで量産型哪吒を空中から襲撃しようか。
囲まれないよう一撃離脱を繰り返して数を減らしていこう。
他所から出張してまで世界を滅ぼそうとするなんて、
迷惑な連中だねえオブリビオンマシンってのは。
「キャバリア、ちょうど持ってるのよ。お役に立てるのなら嬉しいわ」
転送されてきた楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)はヒトガタを媒介に白い中国武将風のサイキックキャバリアを喚びだすと、すぐにその機神『蚩尤』の搭乗席へと収まった。戦いの様子は転送された直後の場所からも見えたが故に。
「おー」
飛び立ち空を行く機神を見上げていたペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)だったが、足を止めたのはホンの僅かな間のこと。
「んー、まあキャバリアなんて乗ったこと無いし」
巨大な相手と戦うのは慣れっこなペトニアロトゥシカにとって敵が大きいだけでは脅威たりえないのだろう。
「まあ、何とかしようか」
特に気負うこともなく、散歩にでも行くかのような気軽さで進む先では敵機の無差別攻撃の残り火があちこちでちらちら揺れ、大破した陸戦量産型『哪吒』が無残な姿をさらし骸の海に還りつつある。激しい戦いが今も続いているのだ、ペトニアロトゥシカ自身が残存する敵機と戦うことになるのも時間の問題で。
「それじゃ、始めましょうか」
先に戦闘へ突入したのはペトニアロトゥシカの上を通り過ぎて行った宵雪の機神だった。上空で白と黒の2機1対のビット兵器を放出した機神『蚩尤』は飛べぬ量産型『哪吒』の群れにレーザーを降らせつつヤマアラシの名を関するマシンガンから銃弾をまき散らす。
「また上空からか」
「がっ」
続く戦闘で数を減らしていた量産型『哪吒』たちの何機かが身体に穴を穿たれて崩れ落ち。
「ほんの少しだけ、目を閉じていれば終わるわ」
追い討つように放たれた薄紅色の狐火がかろうじて耐えた機体を何機か焼き払って。
「だが、吾とてただでは滅びん」
「さて、血や体液を無力化する波動ねえ。んー、血や肉が無い体はあんまり趣味じゃないけれど」
腕を犠牲にして狙われた胸部を庇った量産型『哪吒』を見たペトニアロトゥシカはそう前置きしつつ自身を傷つけ、血を浴びる。
「こっちだと石像鬼っていうんだっけ?」
血の通わぬ石の巨大な怪物に変じたペトニアロトゥシカは石の翼で羽ばたくと空に舞い上がり。
「そこまでだよ」
「な」
高出力のエネルギー波動を放出する敵機に肉薄すると、石の腕を叩きつけた。
「吾ばっ」
「次はあれかな」
エネルギーの集まっていた場所を砕かれた量産型『哪吒』は爆散し、爆炎の中から抜け出てきたペトニアロトゥシカは宵雪の掃討を免れた残敵の一機目掛け襲い掛かってゆく。
「吾らを止めたか、猟兵よ」
「んー、数が減ってなかったら苦戦したかもね。変身に使ったのも血な訳だし」
最後の一機を叩き伏せるとペトニアロトゥシカは空を見上げる。上がる煙のたなびく空から残敵の全滅を確認したのか機神『蚩尤』がゆっくりと降りて来ていた。
大成功
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