殲神封神大戦⑬〜事前準備は大事です
●対抗の宝貝を作ろう。
「おつかれさん。新しい場所が開けたが、ここらで相手に対抗するためのアイテムを作っておかないか?」
集まってくれた猟兵達に声をかけたのは霧水・砕牙(《黒の風》[プレート・ヴェント]・f28721)。
仙界へと突入したのは良いが、そういえば猟兵側には対抗策――特にあらゆる生物・無機物・自然現象をも虜にする凶悪な魅了能力を持つという封神仙女『妲己』の対抗策がないということに気づいたそうだ。
そこで、仙界入口の直ぐ側にある『枯れない桃花』に彩られている桃源郷の直ぐ側にある桃の花を使った破魔の宝貝を作ろうぜ! と砕牙は提案を示す。
猟兵が生命の埒外っつっても、妲己の能力にはどうしても勝てっこねぇ。ってことで、現地の材料を使って対抗策を作り、出来上がったら妲己に暴力言語で話し合いに行こうってこった!」
言い方。
しかし彼の言い分は最も。対抗策を講じなければ猟兵達は妲己に近づくことさえも出来ず、逆に負けてしまう可能性もある。
ここは休息も兼ねてのちょっとした冒険で心を休め、桃の花を摘んで宝貝を作ることで身体的に、精神的により強化を得るのが一番良いだろう。
「あ、そうそう。桃の花、予知で見えた時にもすっごい綺麗だったからさ。ちょっとぐらいお花見してきてもいいかもしれないぜ?」
「俺たちは今からその花の力を借りるんだし、少しぐらいは挨拶も兼ねてお花見してくるといいよ。……流石に宴はダメだけどな!!」
最終的に宝貝さえ出来ればいいから、後は好きなようにやってこい。
そう言って砕牙は了承を得た者から桃源郷へと送り届けた。
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
こちらは桃の花積み後に宝貝を作るシナリオ。お花がきれーい。
初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
●採用について
「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
採用についてですが、現時点では全員採用を目標にしています。
ただし、人数や内容によっては採用の確約が出来ません。
また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。
●場所:桃源郷近くの桃の花庭園
今回は特に敵などはいません。のどかな風景が広がっています。
戦争中ではありますが、ちょっとぐらいはお花見が出来そうです。
●プレイングボーナス:霊力に満ちた桃の花を集め、宝貝を創造する。
桃の花の霊力は摘み取った量に応じて強さが変動します。
少しだけなら少しだけ、たくさん集めたらならそれだけ強くなります。
宝貝はいわゆる仙術兵器なので、どんなものを作りたいかの記載をお願いします。
なお、ここで宝貝を作成してもマスター側からのプレゼントはなく、ご自身でのアイテム作成となります。ご了承ください。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 冒険
『破魔の宝貝』
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POW : 大量の花を集め、多くの霊力を得る。
SPD : 仙界の他の素材と組み合わせ、更なる力を引き出す。
WIZ : 魔術的な加工を施し、宝貝の性能を高める。
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空桐・清導
POWで挑む
「とんでもねえ魅了能力か。
うーん、[勇気]や[覚悟]でどうこうなるか分かんねえし、
備えあれば憂いなしって言うからな!」
到着すると咲き誇る桃の花の美しさに目を奪われる
「本当に綺麗だな。
摘んじまうのがもったいないくらいだ。
せっかくだし、散った奴や花びらも集めよう。
1つ1つ感謝を込めながらな!」
「・・・本当は破魔矢のつもりだったけど、
これじゃあ、まるっきりデカい槍だ。」
花を集め終え、UCの力を込めながら宝貝を作成
凄まじい破魔の力を宿した矢(巨大すぎて槍のようになっている)になった
「こりゃ、[気合い]入れすぎたか?
それとも、桃の花からの贈り物か?
どちらにせよ、ありがたくいただいていくぜ!」
●破魔矢を作ろう!
「とんでもねえ魅了能力か……」
妲己の話を聞いた空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は悩んだ。自分自身は常日頃、敵からの精神攻撃は勇気や覚悟を持って挑み、跳ね除けている。だが妲己の能力を聞いたときには、勇気や覚悟でどうこう出来るような気がしないと少々不安が過ぎったため、ここは素直に道具を作ろうと現場へと足を運んだ。
現地は柔らかな風が吹き、辺りに広がる桃の木から溢れる香りを届けてくれる。鮮やかな薄紅色の花は広い範囲で咲き乱れ、艶やかな園を作り上げていた。
その光景に数秒ほど清導は目を奪われていた。こんな美しい光景は果たしてこの場所以外にあるのだろうか? そう思うほどに。
「本当に綺麗だな。摘んじまうのがもったいないくらいに」
1本の桃の木に近づくと、そっと木の肌に触れる。ごつごつとした表面を優しく撫でると、これから少し力を借りるから花を摘ませてもらうことを伝える。
清導の言葉に反応するように風が吹き、いくつもの桃の木が揺れる。応援されているかのような動きはヒーローである清導も少し嬉しくなった。
「そうだ。せっかくだし、散ったやつや花びらも集めよう。木から直接摘むだけじゃ、ちょっと申し訳ないしな」
そう言って清導は袋を用意し、手に届く範囲でありったけの桃の花を集めた。集めれば集めるほど霊力が高くなるため、その分強力な宝貝を作ろうと。
花を集め終えた清導。宝貝の作り方を教わり、ユーベルコード『スーパー・ジャスティス』の意志の力を込めながら破魔矢を作っていたのだが……。
「……これじゃあ、まるっきりデカい槍だな」
作った破魔矢持ち上げてみれば、シャフト部分がとても長いし太い。先に矢尻を付けて制作していたからなのか、その風貌は槍そのもの。己の身長ほどの長さに出来上がってしまった破魔矢に清導は首を傾げていた。
「うーん、こりゃ気合い入れすぎたか? それとも、桃の花からの贈り物か??」
ちらりと制作現場から桃の木を見てみると、風に揺られてゆらゆら動いているだけ。関与はせずに見守るだけの存在になっているが、清導は感謝に感謝を返されたかな? と考えていた。
「でも、どちらにせよありがたくいただいていくぜ! これで俺の宝貝は完成だ!」
そうして出来上がったのは、槍レベルの大きさで出来た破魔矢。
これを扱うには大変な労力が必要だろうが、清導には関係がない。
――己が弓となれば解決なのだから!
大成功
🔵🔵🔵
飛・千雨
SPD アドリブ連携歓迎です。
此度の主旨、把握いたしました。
であれば、私の経験が活かせそうですね。
偽神細胞による兵器と、宝貝を合わせる偽神宝貝……。
妲己に対抗できる代物を、改造させていただきます。
標的はかの著名な仙女……であれば、死因も明らか。
縛妖索をモチーフとした拘束具を作ろうと思います。
枯れない桃花を寄り合わせてロープ状に加工して宝貝として……合わせる偽神兵器は、のちほどゆっくりと思案いたしましょう。
今は……手を動かしながら、久しぶりに桃の花を観賞しましょう。
……故郷のモノではないにしても、やはりこの世界の桃は、色あせないほど綺麗ですね……。
戦況が落ち着いたら、馴染みの方々と宴を……。
●経験を活かし、拘束具を作る
「此度の趣旨、把握しました。であれば私の経験が活かせそうですね」
桃の花びらが舞う中で、ゆるりと笑う飛・千雨(偽神宝貝の使い手・f32933)。己の身体に打ち込まれた偽神細胞と組み合わせた宝貝を扱う彼女にとって、この任務というのは非常に重要でもあり、新たな力を得るためのもの。手持ちの宝貝を眺め、使えそうな偽神宝貝を改造する方向で設計を立てた。
「標的はかの著名な仙女……であれば、死因も明らかです。作るものは決まりましたし、花を集めなくては」
風に揺れる桃の花を、1つ、手で摘み取る。力を借りるためとはいえ、枝から伸びたままの花を摘み取るには些か申し訳ない気持ちになってしまった。
しかしそれでも構わないと言うように、桃の木は揺れる。この身を以てこの世界を救えるのであれば、思う存分使ってほしいと千雨に告げるように。
「ふふ、ありがとうございます。必ずやかの仙女は、打ち倒しますので……今はお力をお借りしますね」
返された言葉に感謝しながら、千雨は花を丁寧に摘み取る。出来るだけ傷めないように優しく花弁をつまんでぷつりと花托から切り離し、集めるために用意した袋へと入れていった。
花弁を集め終えた千雨は近くの座り心地の良さそうな岩に座り、自分の立てた設計――縛妖索をモチーフとした拘束具を作る。
傷まないように集めた花弁を寄り合わせてロープ状に加工し、形を作る。更に千雨の持つ偽神兵器との組み合わせを考えてみるのだが……。
「……あとにしましょう。後ほどゆっくりと考えたほうが良さそうですし」
顔を上げ、空を見上げ、桃の木の並ぶ庭園をゆっくりと花見をする千雨。ここまで忙しかったのもあってなかなか休息が取れなかったため、こうしてゆっくりする暇が出来たのは幸いとも言える。
手を止めること無く、柔らかな香りと美しい花弁を運ぶ風に身を任せて、この安らぎのひとときを楽しむ千雨。ふと脳裏に思い起こされるのは、故郷の花だった。
「故郷のモノではないにしても、やはりこの世界の桃は色褪せないほど綺麗ですね……。戦況が落ち着き次第、馴染みの方々と宴でも出来たら……」
まだ先のことはわからないが、もし宴が出来るとしたらここで集まりたい――。
そんな思いが込められた拘束具は、やがて千雨の手のひらに収まった。
大成功
🔵🔵🔵
楊・宵雪
面白い試みね
WPがたくさん溜まっているし(
八卦衣をベースに新しい衣装を作ってみましょう
せっかくだから桃の季節に合わせて春らしいものがいいわ
透けるような薄い布を重ねて、裾や袖が桃の花のように見えると素敵かもしれないわね
技能は[仙術]は何にでも使えそうだし…
魅了の状態異常に対抗するのに[浄化]を使えないかしら
桃の花をたくさん集めて、香りを移すか染めものをしたら強化できるかしら
UCの使役獣たちに手伝ってもらってお花を集めるわ
●季節に合わせ、新たな衣装を
「面白い試みね。作成なら材料いっぱいあるし……」
ふふふ、とニヤリと笑う楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)。どうせなら派手に作ってやろうじゃないかと、手を、指を、わちゃわちゃ動かしている。作りたい欲が止まらない。
どうせ作るのなら、自分好みに、自分の好きなように作ってやろうと。
何を作ろうかと思い悩みながら、宵雪は花びらを集める。降り積もった桃の花びらは薄紅色の雪原のように広がり、彼女の心をくすぐる。
ユーベルコード『寂しさを慰める程度の術式』で呼び寄せた管狐達も、薄紅色の原を駆けては花びらをちまちまと集め、雪の中を走るキツネのように飛び回っていた。
ある程度集まったところで何を作ろうかともう一度思案を重ねる宵雪。武器や防具の中で自分に合っていて、尚且桃の花と相性が良さそうなものを選び出す。
「八卦衣がちょっと気になってたし、これをベースに新しい衣装を作ってみようかしら……?」
ふと思い出したのは、知恵と道術を極めた智者が身に纏うという八卦衣。八卦と太極図が描かれたその衣装は、まさに封神武侠界ならではの服と言えるだろう。
宝貝の作り方を教わり、ベースとなる八卦衣を見せてもらった宵雪はしばらく悩んだものの、最終的には桃の花びらを使うということで桃の季節でもある春らしさをモチーフにしよう! という形で設計を立てた。
「えーと、このぐらい重ねれば大丈夫かな
……??」
向こう側が透けるほどに薄い布を何枚にも重ね、縫い合わせては桃の花の力を込めていく宵雪。仙術の力を込め、更には妲己の能力である魅了を耐えるための浄化の力も一緒に縫い込んで更に耐性力を上げていく。
また衣装に関してもこだわりを忘れない。ただ布を合わせただけでなく、これが桃の花の力を込めたものであるという印として袖や裾に桃の花の意匠を縫い付け、更には桃の花を使用して薄紅色に染め上げた。
「うん、いい感じ。もう少し袖や裾に色を移せたら、ちょっとしたアクセントになりそう」
改良に改良を重ね、自分だけの桃色の八卦衣を作り上げた宵雪。
染め物の際に香りも移されたのか、良い芳香が鼻をくすぐり突き抜けてゆく。
「これならきっと、妲己にも負けない……!」
宝貝の力を手に入れた宵雪は迫る決戦の刻に備え、丁寧に折りたたんで補完しておいたという。
大成功
🔵🔵🔵
ヘルガ・リープフラウ
桃の花咲く薄紅色の風景と甘く瑞々しい香り
こうして眺めているだけでも命の息吹を感じます
普通の花であればあまり沢山摘み取るのも憚られますが
仙界の力巡らせ枯れることがないのであれば
謹んで力をお借りして
感謝の心を胸に、花を集めましょう
妲己は強力な魅了の術を使うとか
単に心を操るばかりでなく、こちらの「記憶」に干渉し
「認識を狂わせ敵を味方に、味方を敵に誤認させる」
「対象の愛しい人や理想の異性の姿に変身しなりすます」
といった手を使うことも考えられましょう
ならば、これらへの対抗策となる宝貝が必要かと
「敵の魅了や精神攻撃を防ぐベール」
或いは
「偽りの記憶や認識を打ち払い正体を暴きだす鏡」などいかがでしょう?
●相手の対処に、ベールと鏡を作る
「こうして眺めているだけでも、命の息吹を感じますね……」
柔らかな風にのって運ばれる桃の花の甘く瑞々しい香りを受け止め、ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)は広がる庭園を眺めている。その目に映る薄紅色の風景を壊されないためにも、力を借りると声をかけて桃の木に近づいた。
「普通の花であればあまり沢山摘み取るのも憚られますが、仙界の力で枯れないのであれば謹んで力をお借りします」
そっと木の肌に触れて感謝の言葉を胸に、優しく花弁をつまんで集めるヘルガ。今回の作業でどれだけの量を使うかはわからないため、集められるだけ集めようと袋の中へと花弁を入れてゆく。
その間にも、どのような宝貝を作ろうかと彼女は思い悩んでいた。妲己の能力は強力な魅了の術であり、その力の広さは人や動物と言ったものから自然現象にまで及んでしまい、害をなす。それほどに強力なのだ。
「認識を狂わせる手法……あるいは変身して成りすます……。うぅん、どちらも有り得そうですね……」
妲己の能力が心だけでなく記憶に干渉している可能性を考慮して、ヘルガは宝貝の形を決める。何れにせよ妲己の魅了の力を受けないようにするためには、視線を切るだけでなく遮断する必要があると考え、1つは桃のベールを作ることに決めた。
もう1つは鏡を作ろうと閃いた。もし、対象の愛しい人や理想の異性の姿に変身して現れた場合、それを見抜くためにはその姿をしっかりと映し出す必要がある。目では惑わされても、偽りの記憶や認識を振り払って真実を写す鏡ならば妲己の魅了にも耐えられるかもしれないと。
考えに考えた結果、ヘルガは2つの宝貝を作ることに決めた。
「……どちらも無いとは言い切れません。準備するに越したことはありませんし、それに……」
ちらりと自分が集めた桃の花びらに目を向けると、そこには摘むだけ摘んだ花びらが入った複数の大袋。どれだけ使うかわからなかったため、一応沢山集めようとした結果がこの袋の数となってしまっていた。
しかしこれだけ摘んだのだから使わないのは勿体ない、贅沢に使ってしまおうということで、ヘルガは宝貝作成へ手を付けはじめた。
花びらを贅沢に使ったベールと鏡には、素晴らしい力が宿っている。
見目にも美しいその2つの宝貝は、ヘルガの手に収められた。
あとは、妲己の討伐。その時を待つだけである……。
大成功
🔵🔵🔵