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殲神封神大戦⑨〜要塞攻略・暗闇の間~

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑨



「という訳で、暗闇でも活動可能な自信のある方を、赤壁の要塞攻略に募集してます」
 羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)が君達を迎えた。
「晋の皇帝司馬炎が私達猟兵の援軍として自分の水軍を派遣してくれました」
 伝説の怪物。その正体はオブリビオンマシンである『哪吒(なた)』と戦う猟兵を助けるべく、晋の皇帝司馬炎は5万もの兵を軍船に乗せ、長江を進む『哪吒討伐大水軍』を派遣したという。
 これだけならば大変心強い話なのだが……。
「ところがその進路上にある長江の赤壁には……【オブリビオンの要塞】が出来ているのです」
 それこそが広大な長江を塞ぐダムの如き要塞……オブリビオンの造り上げた、真っ赤に塗られた『赤壁水上要塞』である!
 このまま哪吒討伐大水軍が進軍しても、この要塞が立ち塞がり、更にはオブリビオンからの妨害によって5万の兵士に多くの被害が出てしまうだろう。
「そこで。私たちグリモア猟兵のテレポートで敵の要塞の内部に転移。水軍が到着する前に要塞を攻略して【水門】を開けてきて欲しいのです」
 こうなれば、手段はひとつ。
 被害を最小限に留めるために敵の赤壁水上要塞に侵入。
 数々の罠をかいくぐって、【舵輪室】に潜り込んで、要塞下部の水門を開けるのだ。
 この依頼では1つの門しか開けられないが、水門を開ければ開ける程、水軍の進軍はスムーズになるだろう。
「ただし。要塞の中には当然、罠とオブリビオン兵が満載です。どうにか突破して下さい」
 今回転移できる場所にある罠は……【暗闇の間】である。
 要塞の内部の操舵室までの幾つかの部屋は仙術によって光が失われ、完全な闇となっている。
 この暗やみは新たに持ち込んだ光すらも食らう。その為、明かりを持ってきたり暗視ゴーグルの類いも意味はないだろう。
 解呪も可能そうだが時間が掛かる。水軍の進軍には間に合わない。
 更に戦闘能力は低いものの、非常に多くのオブリビオン兵のキョンシー部隊がやってくる。
 彼らも暗闇の影響を受けてはいるが、どうやら視力に頼らず聴覚や気配を読む力に長けており、こちらを察知すると向かってくる。
 勿論オブリビオン兵全ての相手をして全滅させるような時間はない。
 暗闇の間もオブリビオン兵もいい感じに突破して、水門を開いて欲しい。
「暗闇の間をスピーディーに突破出来るのは今、猟兵だけ。頑張って下さい!」
 そしてくしなは封神武侠界へと転移先を繋げるのだった。


ナイン高橋
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、『殲神封神大戦』の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 ナイン高橋です。
 今回の依頼は、突破せよ!イェーガー!です。

 なんと要塞の中に【暗闇の間】があります。
 よくある視力に頼らない戦いです。
 更にフラグメントの行動の他に【大量の雑魚のオブリビオン兵】が来ます。
 戦闘能力は低いですがとにかく数がいてこちらの妨害をしてきます。
 水軍が通るまでに水門を開けないといけないので、雑魚を全滅させているような時間はありません。
 どうにか【暗闇】と【大量の雑魚オブリビオン兵】を突破して、水門を開けてきてください。
 依頼1つで開けられる水門は1つですが、1つの水門に対して複数の操舵室がある場合もあります。
 操舵室に侵入さえすえば、操作方法はグリモア猟兵の予知で伝えてある事にします。
 またもし操舵室まで辿り着かなかったとしてもグリモア猟兵のテレポートの場所を更新できたと言う事で依頼に貢献した扱いになります。

 それでは皆様のプレイングをお待ちしております。

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プレイングボーナス……要塞内の危険(暗闇の間)とオブリビオン兵(キョンシー部隊)に対処する。
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第1章 冒険 『三岔口』

POW   :    わざと大きな音を立て、敵の出方を伺う

SPD   :    感覚を研ぎ澄まし、手探りで敵の位置を突き止める

WIZ   :    『気』の流れを頼りに、直感で敵に辿り着く

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高天原・光明
 ここが水上要塞か。随分と暗く、入り組んでいるな。これは前に進むのも一苦労だ。だが、故郷では新月の夜に〈狩猟〉したこともある、暗闇との付き合い方は心得ているさ。

 【UC:虚より飛翔せし魔弾】(SPD)を発動だ。〈忍び足〉で〈目立たない〉よう移動し、呼吸を最小限にして〈闇に紛れる〉。心音は消せないが、それが聞こえるほど敵を近づけることはないだろう。
 〈集中力〉を高め、耳を澄ます。室内にいる敵は何人か把握し、多すぎるなら無音の〈早業〉で矢を放ち、数体を一撃で無力化して隙を作るとしよう。

 全く、暗闇に加えてこの数が相手か。ここまで警戒しているなら、舵輪室もすぐそこだろう。

(アドリブ連携等々全て歓迎)




「ここが水上要塞か。随分と暗く、入り組んでいるな。これは前に進むのも一苦労だ」
 高天原・光明(彼方より禍を射貫くもの・f29734)はオブリビオンの建造した要塞『赤壁水上要塞』に転移すると状況を確認する。
 ここは【暗闇の間】。
 仙術によってあらゆる光を喰らい闇をもたらす事で侵入者を妨害するように設計された操舵室前の防御である。
 当然それは猟兵にも適用されており、光明は自分の手さえ見えない暗黒の中にいた。
「だが、故郷では新月の夜に狩猟したこともある、暗闇との付き合い方は心得ているさ」
 慌てるような事はない。
 感覚を研ぎ澄まし、忍び足で敵に察知されぬように移動し、呼吸を最小限にして闇に紛れる。
 集中力を高め、耳を澄ます。
(心音は消せないが、それが聞こえるほど敵を近づけることはないだろう)
 ドク、ドク、と緊張からか鼓動の音がやけにしっかりと耳に入る。
 何も見えない中で、音を立てないようにしながら、己の心臓の音だけが聞こえる。
 ややもすれば、叫び出してしまいそうなこの状況でも光明は決して冷静さを失わずに足を進める。
 そして。ぴたりと足を止める。
 突然の停止に何かあったのかと思ったその時。
 素早く弓を構えると矢をつがい、一瞬で射る。
 その数、3。
 ビン、ビン、ビン。
『ギャッ』
『ガッ』
『ガハッ』
 光明の放った矢がオブリビオンの急所を撃ち抜き、一撃の元に無力化した音が届いてくる。
(隙だらけだな)
 オブリビオン兵もまたこの暗闇の間においては視覚に頼る事は出来ない、
 弓と言う静音性能に優れた武器を使用し、しかも確実に急所を狙い撃ち無力化した事で、敵は味方がどのような攻撃を受けた事は分かってもそれがどのようなものなのか正確に把握できていない。
(全く、暗闇に加えてこの数が相手か。ここまで警戒しているなら、舵輪室もすぐそこだろう)
 混乱するオブリビオン兵相手に暗闇に紛れ、移動しながら弓で射って進む光明であった。
 無論、彼が操舵室に辿り着くのはすぐであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
仙術による絶対的な暗闇か。俺も気配探知の類に覚えはあるが、完全な暗闇の中で行動するのは少々厳しいものがあるのは事実
だが、躊躇っている時間はない。どうにか乗り越えていくとしよう

精神統一から合の型【澄心】を発動。今回の場合聴覚と嗅覚による感知を回避
このUCで気配を殺す事はできないが、そこは自身の技量で気配を抑えて補う形で
集中して敵の気配を読みつつ慎重に。曲がり角や出入り口での不意の遭遇には特に気を付ける必要があるが、基本は壁際を進む事で、注意を払うべき範囲を減らしていく
敵の気配を探知した場合、戦闘は出来るだけ回避。但し回避困難な場合や遠回りになる場合などは鉄刀を抜いて速やかに倒して先へ進もう




「仙術による絶対的な暗闇か」
 夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は『赤壁水上要塞』の内部の防衛用の空間。
 【暗闇の間】に転移すると、その罠の厄介さを改めて実感した。
 この部屋の中は全ての光を喰らう仙術がかかっており、まさに自分の手すら見えない。
 鏡介にも、気配探知の類に覚えはあるが、完全な暗闇の中で行動するのは少々厳しいものがあるのは事実。
「だが、躊躇っている時間はない。どうにか乗り越えていくとしよう」
 そして鏡介は精神統一を行うと、ユーベルコードを起動する。
「我が心は静にして無。合の型【澄心】(ゴウノカタ・チョウシン)」
 自身と武装を周辺の環境と合一した神気で覆うと、周辺にいるであろうオブリビオン兵に対して鏡介の事を聴覚や嗅覚での感知を不可能にしていく。
「澄心で気配を消す事は出来ないが、これでかなり見破れずらくなったはずだ。あとは己の技量だな」
 しかし鏡介自身の位置が敵に見つかりにくくなったといっても暗闇の間の中では、鏡介も敵を見つけるのは困難なままだ。
 集中して敵の気配を読みつつ慎重に進む。
 基本手には壁際を進む事で注意を払うべき範囲を減らし、進行方向を一定にする。
 曲がり角や出入り口での不意の遭遇には特に気を付けて進んでいく。
「……!いるな」
 元々この要塞内には防衛用のオブリビオン兵がかなりの数がいる。
 なので適当に歩いていても頻繁に出会う事になる鏡介だったが。
「……やり過ごしたか」
 やはり聴覚での察知を封じたのが大きかったようで、その殆どと交戦する必要はなく戦闘を回避できた。
 自分の音は消せても敵の音までは消せない。
 敵を倒す事は容易だが、それで他の敵が集まってしまっては本末転倒。
 鏡介は密やかに足を進めるのだった。
「……ん?ここは、操舵室だな」

大成功 🔵​🔵​🔵​

瀬河・辰巳
うーん、敵の位置は気配だけじゃなくて、血の匂いでもあれば距離感が掴めそうなんだけどなぁ。

操舵室へは蛇やネズミ、コウモリ達の野生の勘で探し、案内してもらう。部屋数も限られるし、「来た方向ではない、真っ暗じゃなくて怖い気配もない部屋」と伝えておこう。違ったら目印として扉にバツ印でも何個か刻めばいいかな。
敵は面倒だからUCで串刺し。必要なのは森にとって悪意を向ける対象の存在。これなら見えなくても勝手に妨害もしてくれるし、倒してもくれるからね。

壁とか障害物はオトモダチに教えてもらいつつ、野生の勘を研ぎ澄ませるために目を瞑り、軽く鎌を振って進もう。




「うーん、敵の位置は気配だけじゃなくて、血の匂いでもあれば距離感が掴めそうなんだけどなぁ」
 ビーストマスターの瀬河・辰巳(宵闇に還る者・f05619)は動物の形をした影を部屋の中に解き放った。
 ここは【暗闇の間】。
 全ての光が仙術によって喰らいつくされる要塞の防御である。
「いいかい。来た方向ではない、真っ暗じゃなくて怖い気配もない部屋を探してね」
 辰巳の言葉に蛇やネズミ、コウモリと言った姿を捕った影の動物たちは散っていく。
「細かいことは分からないけど、部屋数もそんなになさそうだし違ってたら目印として扉にバツ印でも何個か刻めばいいかな」
 自身の視覚のみではなく、動物たちの野生の勘で操舵室を探り当てようというのだ。
「……あ、これバツ印付けても見えないのか。まあ傷をつけておけばわかるかな」
 壁伝いに進んでいく辰巳は前が一切見えない状況でもマイペースに進んでいく。
 他の者に意図が伝わるかどうかは別にして、こうして印を刻んでおけば確かに辰巳自身はこの部屋を探ったかどうかが分かる目印にはなっていた。
『イーッ!』
「あ、敵か」
 だがそんな風に怪しい行動をしていた辰巳は、オブリビオン兵には見つかってしまう。
 音や気配を頼りにオブリビオン兵は辰巳に襲い掛かって来る。
「敵は面倒だから、森の荊で串刺しにする」
 だが攻撃を仕掛けようとしていたオブリビオン兵は近づいたところで地面から伸びた影の荊に貫かれる。
「姿を変える影の森……森にとって悪意を向ける対象の存在。これなら見えなくても勝手に妨害もしてくれるし、倒してもくれるからね」
 辰巳は断末魔すら上げる暇なく絶命したオブリビオン兵に目を向ける事すらなく、そもそも見えないのだが。足元に来たオトモダチに引っ張られる方に足を進める。
「ああでも、少しは暗い森の感覚を思い出せそうかな……」
 目を瞑り野生の勘を研ぎ澄ました辰巳はそのまま足を進めていく。
 操舵室はすぐそこであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
成程、厄介そうですねぇ。
何とか頑張って見ましょう。

まずは『FCS』で『FSS』の弾頭を炸裂弾に換装すると共に、発射音が聞こえないよう消音機をつけますねぇ。
そして【征境】を発動し『領域』を展開、『暗闇の間』に入りましょう。
この『領域』は『内部に存在する全ての位置や情報を把握する』ことが出来ますから、暗闇の中でも『建造物の構造』や『敵方の配置』が判りますので、問題無く進めますぅ。
更に、時折『FSS』の[爆撃]を遠位置に発射、『爆音』を囮にすると共に、相手の『聴覚』による感知を乱しますねぇ。
敵兵は可能な限りスルー、障害になる位置にいる相手のみ『FBS』の斬撃で排除しましょう。


菫宮・理緒
暗闇での戦い?
それなら【D.U.S.S】を使って、エコースキャンしていこう。
【Oracle Link】を網膜リンクモードで使って、地図を脳内で組み立てていけばいいよね。

【暗闇の間】の見取り図と相手の位置、こちらの位置、
全部把握したら、扉への最短距離を【Nimrud lens】で切りひらいて道を作ったら、
相手が気配を読めないように、これも【D.U.S.S】を使って聴覚ジャミングをかけて扉を目指すよ。

何部屋かあるみたいだけど、一部屋ずつこれを繰り返していけば、なんとかなるよね!

操舵室にたどり着ければこっちのものだけど、
一番心配なのはわたしの運動能力かな。途中で転んだりしないように気をつけていこう!




「成程、暗闇ですかぁ。厄介そうですねぇ。何とか頑張って見ましょう」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は全ての光が奪われ視界を封じられた場所。
 【暗闇の間】に転移すると、ユーベルコードを起動する。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『聖王の加護』をお与え下さいませ。豊乳女神の加護・征境(チチガミサマノカゴ・クンリンノミハタ)」
 るこるの身体から乳白色の光が……暗闇の間の仙術によって喰らわれる。
 だがその効果。『領域』は展開されていく。
 その範囲は半径100km以上。
 その効果は各感覚器官を増強し、更に領域内部に存在するものの位置や情報を把握する能力である。
「暗闇での戦い?それなら【D.U.S.S】を使って、エコースキャンしていこう」
 更に菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)も協力していく。
 指向性を持たせた超音波を発生させる装置を使い、音の反射を利用して空間を把握していく。
 ゴーグルタイプのウェアラブルコンピュータに解析結果を表示。
「しても見えないから、地図を脳内で組み立てていけばいいよね」
 るこるの領域の情報ともリンクさせる事で双方の情報からより正確な【暗闇の間】の内部構造を把握していく。
「操舵室はあちらですねぇ」
「聴覚ジャミングをかけておくから、扉を目指そう!」
 暗闇の間自体は何部屋か存在しているが、これを繰り返す事で最短ルートを速攻で踏破していく二人。
「一番心配なのはわたしの運動能力だけど……」
「それはそれとして敵さんもいますねぇ」
 ぽてぽて走る二人は実は結構足が遅いのもあってルート上には敵がいる。
 警備に当たっているのだから当然ではあるが、このまま進んで戦闘となれば無意味に時間が過ぎてしまう。
「こんな事もあろうかとぉ」
 るこるは浮遊シールドの砲門を虚空へ向ける。事前に消音機を取り付け発射音は最小限に、そして弾頭は派手な音のする炸裂弾に換装済みである。
「発射ですぅ」
 ボシュッ!と消音機でかなり抑えられた音がしたあと、遠くの方で爆発音。
『イー!』
 音と衝撃に反応して、オブリビオン兵は炸裂弾の着弾した方向へと向かっていく。
「やったね!このまま進んでいこう!」
「はいですぅ」
 こうして交戦する必要もなく、るこると理緒は最短距離で操舵室まで辿り着くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ハロ・シエラ
障害となるのが暗闇と言う事であれば、私も少しはお役に立てるかも知れませんね。
まぁ【第六感】とユーベルコードに頼る、と言うだけなのですが。
それでも視覚に頼らずに動く事は出来ます。
この耳が敵の音を、髪が空気の動きを、そして肌が電磁波だかなんだかそんな感じの物を知覚し、私に周囲の状況を教えてくれます。
これで敵と五分五分と言った所でしょうか。
第六感に従って進むべき方向を定めたら、後は身体能力の勝負です。
進行方向に向かって敵を【吹き飛ばし】て道を作るのも良し。
【軽業】で敵を踏み台にしながら飛び越えるも良し。
とにかく先に進んで操舵室を目指します。
運良く見付かれば、後は教えて貰った通りにするだけです。




「障害となるのが暗闇と言う事であれば、私も少しはお役に立てるかも知れませんね」
 ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は今回の依頼の内容を聞いて、力になれそうと転移してきた。
 この場は【暗闇の間】。
 仙術によって全ての光が奪われ、視界が全て闇に包まれた空間である。
 この暗黒の間を突破して操舵室まで辿り着くのがミッションだ。
「まぁ第六感とユーベルコードに頼る、と言うだけなのですが……それでも視覚に頼らずに動く事は出来ます」
 猟兵が多彩かつ非常に人数が多いからこそ複数人が攻略に名乗り出ているが、必ずしも暗闇を踏破する事が出来る技能やユーベルコードを持っている訳ではない。
 この状況に適した手段を持っているだけでも、十二分にその役割は果たせるだsろう。
「目に頼らず……肌を、第六感を研ぎ澄ませ……!ナイト・クローラー」
 そしてハロはユーベルコードを起動する。
 ウミヘビの一種が持つ【視覚に頼らない環境知覚】の能力を、戦闘用に強化して使用する。
(この耳が敵の音を、髪が空気の動きを、そして肌が電磁波だかなんだかそんな感じの物を知覚し、私に周囲の状況を教えてくれます)
 ぞわりと髪の毛が広がり、ハロの皮膚がピット器官のように赤外線を電磁波……つまりは赤外線を察知しようとして。
(あ、あれ?)
 暗闇の間は光を仙術的な要因によって簒奪する空間である。
 そしてそれは明かりを持ってきたり暗視ゴーグルの類いも意味はない。
 実は蛇の持つピット器官は電磁波……つまり赤外線を感知する器官であり、暗視ゴーグルは赤外線を照射し見るガジェットである。
 熱源の発する赤外線を見るのと反射した赤外線を見るのとで詳しい部分で言えば仕組みは別物なのではあるが、共に光を奪われる空間では見るべきものが存在しないのは同じである。
 つまり、ハロは"視よう"と思っていた電磁波が存在しない事に気付いたのである。
(……い、いえ!それでも聴覚も、触覚もあります!これで敵と五分五分です!)
 気を取り直したハロは敵の気配を探りながら第六感に従って足を進める。
 実際にユーベルコードの効果で耳や髪の毛から感じる感覚器官は通常時よりも敏感になっているので敵よりも早く相手を見つける事が出来た。
(後は身体能力の勝負です!)
 パァン!と見つけた敵を進行方向に吹っ飛ばして道を作り出しながら、そのまま転がった敵を軽業で踏み台にして飛び越える。
(そ、そうです!暗闇だから視られることはないし肌で感じる面積を増やそうって思って脱ぐ必要がなかったと、そう考えましょう!)
 そんな感じで爆走したハロはなんだかんだで運も味方してくれたらしく、操舵室に辿り着くのであった。
「後は教えて貰った通りにするだけですね」
 ガコン、とレバーを降ろせば、水門が開いていく振動が伝わって来る。

 水門、解放完了!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月09日


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト