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恋想うカタチ～チョコで犬と戯れる～

作者：蒼雪

●街の裏路地
「さ、寒さで体が動かない……」
　寒くなって動きが鈍くなっていくチョコットキング。
「体を動かせばきっと解決するはずだ！！」
　そう思いついたチョコットキングは体を動かすことを決める。
「さて、どうやって体を動かそうかなぁ。やっぱ人と戯れるのがいいかな！楽しいしね！」
　そう言うとチョコットキングは街に繰り出し人を襲い始める。

●グリモアベース
「皆集まって！キマイラフューチャーで事件が起こることを予知したよ！」
　暁・碧（妖狐の女子高生・f00059）は良平たちに告げる。
「寒くて体の動きが鈍くなってきたチョコットキングが体を動かすために人を襲おうとしてるらしいんだ……！事件が発生するあたりはここかな」
　碧は事件が起こるであろう場所を指差す。
「皆にはチョコットキングが人を襲うのを阻止してもらいたいんだ！それで、チョコットキングはチョコが大好物見たいだからまずはじめに皆には各々チョコレートを作ってもらってそれを使ってチョコットキングをおびき寄せて撃退することになると思う」
　碧は少し申し訳なさそうな表情をする。
「一生懸命作ってもらったものを囮にするのはすごく申し訳ないんだけど……でも材料はたくさんあるから余分に作って持って帰ったり、チョコットキングの気を引くために使ったりするのもいいかもしれないね！」
　碧は猟兵達を見渡し続ける。
「チョコットキングを人のいるところで暴れさせるわけにはいかない…！皆ならきっと被害を出さずに解決できると思う！頑張ってね！」
　碧はそう言って猟兵達を送り出す。

第1章 冒険 『チョコでちょこっと作るもん！』

POW   :    定番だろうと心が大事！で攻める！ SPD   :    変わりものが面白い！チョコで作るよ面白い形！ WIZ   :    インパクトは大事！チョコで作る彫刻を見ろ！ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「ちょこれーとなるものを作れとな？」
　作り方を確認する上泉・信久（一振一生・f14443）。
「作り方は……なんとも手間のかかることで……せっかくなら面白い形を作ろうか」
　そう言うと信久はお茶碗とお箸を取り出し型を取る。
「まずは湯煎からだな」
　作り方の書いてある本を読みながらチョコレートを砕きボールに入れると鍋で熱した湯につけてチョコレートを溶かしていく。
「このくらいで良さそうだな。これをここに流し込んでっと……」
　お茶碗と箸で取った型にチョコを流し込み冷蔵庫に入れて固める。
「次はこいつだな」
　同じ要領でホワイトチョコレートを溶かしていくと氷水にぽたぽたと落とし小さいつぶ状に固めていく。
「そろそろ固まったか？」
　冷蔵庫から型に詰めたチョコを取り出すとしっかりと固まり完全に見た目はお茶碗と箸になっているのを確認すると小さい粒にしたホワイトチョコをお茶碗の中に入れていくと……完全にお茶碗に入ったご飯にしか見えないチョコが出来上がる。
「これに……」
　緑、黄色、黒と削っておいたチョコを取り出すと。
「削っておいたちょこれーとを振りかけてみると……良い感じに見えるだろうか……？」
　削ったチョコレートによりふりかけのかかったご飯にしか見えない出来栄えとなる。
「興味をひくかはわからぬが、ジジイが造ったにしては良かろう」
　信久は出来上がったチョコを満足そう見ると入れ物に入れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「ガウガウさんやお嫁さんやギャビンとか、動物たちみんなで食べれるチョコレートにしたいなぁ」
　柊・弥生（獣婚師・f01110）は用意されたチョコレートの中から皆で食べられそうな物がないか探し始める。
「ふっふっふ…僕はチョコで凄い形のを作って驚かせようと思う！」
　リンクス・タイプオーナイン（兵器開発部門のマスコットキャラクター兼主任。・f14397）は事前に用意してきた雛形を取り出す。
「わぁ！すごーい！おっきー！」
　弥生はリンクスの出した自分よりも大きい雛形を見て興味を示す。
「持ってくるのに苦労したけどね」
　得意気に胸を張る。そのタイミングで動物達が目的のチョコレートを持ってくる。
「あ、みんなありがとー！じゃぁ、チョコレート作り頑張ろうね！」
　弥生は動物達共にチョコレート作りに戻っていく。

●
「何すればいいんだろ？」
　弥生がどうするか迷っているとギャビンがレシピ本を持ってくるとチョコレートケーキのページを器用に開いて見せる。
「えっと、チョコレートケーキが作りたいの？」
　弥生が問いかけるとギャビンは頷く。
「頑張って作ってみよう！」
　弥生とギャビンが話している間に他の動物達が材料と必要な機材を持ってきてくれていた。
「みんなありがとー！」
　用意してくれた皆にお礼を言うとケーキ作りを始める。
「私はスポンジを作るから、ギャビンはチョコレートを溶かしてね」
　湯煎は難しそうと判断していた弥生は温めたミルクとチョコレートをギャビンに渡してチョコを溶かしてもらう。その様子を確認しながら弥生は手際よくスポンジを作っていく。出来たスポンジを半分に切り分けるとギャビンの作ったミルクチョコレートに砕いたナッツやドングリを混ぜてスポンジに塗って挟む。
「これで後は飾り付けだけだけど、ギャビンやってみる？」
　弥生がそう言うとギャビンは嬉しそうにしている。
「一番頑張ってたしね、最後はよろしくなのよ♪」
　ギャビンは一生懸命ミルクチョコをスポンジに塗っていきケーキが完成する。
「えへへ♪いい感じにできたのよ～♪」
　弥生は出来たケーキを満足そうに見たあとで切り分けて箱に詰めていく。

●
「僕も早く作らないとだよね」
　リンクスは用意されたチョコから一番量が多く用意されているものを選び運んでくる。
「まずはこのチョコを溶かす……」
　持ってきたチョコを湯煎で溶かした所に溶けにくくなる材料を混ぜていく
「ふぅ……量が多いから大変だね」
　リンクスの用意した雛形はかなり大きく必要なチョコの量も多い為チョコを溶かすのも一苦労だった。
「やっと準備完了……これを一気にぶち込む！」
　リンクスは溶かしたチョコを豪快に雛形に流し込む。
「後はこれを冷蔵庫に入れてっと……」
　大きい業務用と思われる冷蔵庫に雛形ごと入れる。
「冷えて固まるまでに次に必要なものを準備しようかな」
　固まった後に色付けをする為に使う色のついたチョコを用意する。
「そろそろ固まったかな？」
　リンクスは冷蔵庫の中からチョコを取り出すとしっかりと固まっているのを確認するとゆっくりと雛形を取り外していくと荒々しく羽ばたいている鷹の形のチョコが現れる。
「後はこれに色をつければ……」
　準備していた色塗り用のチョコで器用に色を塗っていく。
「かっこいい鷹のチョコの完成！！これならチョコットキングも飛びついてくるよね！」
　リンクスは出来上がった鷹のチョコに満足し運ぶために箱に詰めていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「バレンタインで大量に作ったばかりなんだけど…」
　フィオリナ・ソルレスティア（サイバープリンセス・f00964）はまた作らないといけないのねといった様子で材料を揃えていく。
「フィオ姉ちゃんは何を作るんだろう」
　フォルセティ・ソルレスティア（星海の王子様・f05803）は姉の様子を見ながら自らも材料を揃えていく。
「チョコットキングって犬なのかな、オオカミなのかな？どっちなんだろうね？」
　フォルセティは姉に気になっていることを聞いてみる。
「私に聞かれても知らないわよ」
　フィオリナは冷たく返事をする。
「そうだよね。そうだ、せっかくだからお互い別々に作って出来たら見せ合おう！」
　フォルセティはその方が面白そうだからと提案をする。
「いいわよ？」
　フィオリナは自信有り気に応える。
「それじゃ決まりだね！」
　フォルセティは姉から見えない位置の調理台へと向かっていった。

●チョコ作り（姉）
「さて、作っていきましょうか」
　生クリームを鍋に入れ火にかけ沸騰させるとボールに入れておいたチョコにゆっくりと洋酒と一緒に混ぜながら溶かしていく。溶けたら小分けにして冷やす。冷えたのを確認するとコーティング用のチョコで包みラップを使って丸く形を整える。
「うん、いい感じ。これをデコって……」
　デコペンを取り出すと可愛く目、口、髭を書くとちょんちょんとチョコの耳を付ける。
「にゃんこのトリュフチョコ完成ね」
　同じ容量でホワイトチョコでコーティングしたトリュフにも顔を書きチョコの耳を付けて白猫と黒猫のペアを作って１ペアずつ小箱に詰めていく。

●チョコ作り（弟）
「ボクは面白い形のチョコを作ろうかな」
　そう言うと予め用意しておいた愛用する聖箒ソル・アトゥースを模した上下に分かれた箒の型を数セット取り出す。
「まずはチョコを溶かさないとね」
　チョコを湯煎し溶かしテンパリングをしていく。
「これを型に流し込んで……」
　ゆっくりと溶けたチョコを型に流し込み冷蔵庫に入れて固めていく。フォルセティは冷やして固めている間にチョコをくっつけるためのチョコを用意する。
「固まったみたいだね。仕上げに溶けたチョコでくっつけて……」
　慎重に溶けたチョコで２つをくっつけていく。
「聖箒ソル・アトゥースの完成！」
　一つずつ小箱に入れて行き姉の元へと持っていく。

●チョコの出来上がり
「すっごく一杯チョコ使ったよー！」
　フォルセティがチョコの入った小箱をたくさん抱えて姉の元へと小走りで近づいてくる。
「本当にすごい量ね」
　弟の持ってきた小箱の量に少しびっくりする。
「じゃぁ、せーので見せおあおうね！」
「わかったわ」

「「せーの」」

　フィオリナはこれがお姉ちゃんの実力よとばかりに自慢げに箱を開ける。
　フォルセティはジャジャーン！と見せるように箱を開けた。

「フィオ姉ちゃんの猫の顔をしたチョコとはサイズが全然違うや」
　姉の作った可愛らしく一口サイズのチョコと自分の箒チョコを見比べながらフォルセティはつぶやく。

「あら、それってソル・アトゥース？良く出来てるわね、味はちゃんとチョコかしら？」
　箒型のチョコを見て即座にソル・アトゥースだと言い当てつまんで味見をしようとする。
「流石フィオ姉ちゃん！当たり！味はチョコの味に決まってるよ！」
　姉に褒められて嬉しそうにしている弟を微笑ましく思いながら箒型のチョコを食べるフィオリナ。
「うん、口溶けもいいしとっても美味しいわね」
　そう言うと自分が作った猫のチョコをつまんで弟に食べさせる。
「わ……すごく美味しい！」
　弟の言葉にホッとするフィオリナ。
「それじゃ、これを持ってチョコットキングの所へ行くわよ」
　フィオリナは弟にそう言うと残った白猫のチョコを自分で食べ残りを持って先へ行く。
「あ、待ってよフィオ姉ちゃん！」
　その後をフォルセティが箒のチョコの入った小箱を抱えて追いかけていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第2章 冒険 『天国か地獄か？チョコプールアスレチック』

POW   :    力が全て！ゴリ押しで進む！ SPD   :    テクニックが命！タイミングよく進む！ WIZ   :    無謀にも挑戦？または応援！ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

　チョコットキングをおびき寄せるためのチョコを作り終えチョコをおびき出しポイントへと運ぼうとしていた猟兵達の前に大きなチョコレートのプールが現れる。そのプールの上にはアスレチックが広がっていて猟兵達の行く手を阻む。

　アスレチックは某スポーツバラエティのような仕掛けが施されていて簡単には通り抜けられそうにないがここを抜けなければ目的地にはたどり着くことが出来ない……猟兵達は意を決してアスレチックへと挑んで行く。


「この世界は摩訶不思議なことばかりだな」
　目の前に広がるチョコのプールとその上のアスレチックを見て上泉・信久（一振一生・f14443）は驚きを露にする。
「この障害物を攻略すればよいのか……やれやれジジイにやらせるようなものではないだろうに……」

　信久はどのアスレチックを攻略するか迷ったがまずは飛び石のように建てられた丸太の上を行く手を阻むようにポールが回っている障害物のある場所を選んだ、その先にもう一つ要害物があるが１つ目の障害物でよく確認することができない。
「この程度できないでどうしようか」
　信久は紅燕の怨念を纏うが
「なかなかタイミングが難しいな……」
　ポールの動きがなかなか読みきれずなかなか踏み出せずにいたが。
「見切った……！」
　信久は残像を残しながら華麗にポールを避け丸太の上を進み渡り切るとその先には進む方向とは床に逆回転をしたベルトコンベアとなっている小さいトンネルが行く手を阻むように設置されていた。トンネルは身長の高めの信久が通るには四つん這いをしなければ通れそうになかった。
「不格好になるが仕方ないな」
　信久は高速でベルトコンベアの上を四つん這いで進み早々とトンネルを抜ける。
「なかなか楽しめたな」
　先程用意したチョコの無事を確認すると先へと進んでいく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「チョコプールと聞いて！！」
　テフラ・カルデラ（特殊系ドＭウサギキマイラ・f03212）は楽しそうにプールの前に立つ。
「…ってそうじゃなく！えっと…そのわんこのところに行けばいいのですね！」
　ゴソゴソと懐から箱を取り出す。
「実はこっそりチョコを作ってきたのです！よーし！がんばりますよ！！」
　誰も見てはいないが持ってきていることをアピールする。

　テフラは近かったアスレチックのコースを選ぶ。選んだコースは斜めに立てかけられた足場が４つ、その先にはローラーで出来た丘が並んでいた。
「こんなのわたしにかかればちょちょいのチョイですよ！」
　余裕をかましていたテフラだったが
「よっ…はっ…これは…割と難しい…」
　簡単そうに見えたが思っていたよりも足場を飛び移っていくのが難しく危うく落ちそうになりながらもクリアしローラーの丘に飛び乗る。
「野性の勘で何とかなりました！」
　普通なら飛び乗ったところでローラーが回ってしまいそのまま落ちてしまうと所をうまく野生の勘で回らない着地点を当てローラーの丘を登る。
「さて…ここを超えたら…あっ…しまっ…」
　テフラはもうゴールだと油断してしまい下りのローラーの回転に脚を取られチョコのプールに落ちてしまう。
「うぅ…落ちてチョコまみれです…でも、目的地は目前なのでいいでしょう…」
　テフラはそのままゴールに向かおうとするが体がうまく動かない。
「…あれ？身体が…ってえぇ！？チョコが固まっていく！？なんで！？」
　なぜかテフラの周囲のチョコだけが固まっていく
「あぁ…ここでチョコ像になって佇むなんて…恥ずかし…い…」
　テフラは完全にチョコの像になってしまうが無事その後助けらた。
　なお、チョコはスタッフ（仮）達がおいしく食べた。

成功 🔵​🔵​🔴​

「このアスレチック誰が準備したんだろう？もしかして碧さんに騙されているんじゃ……」
　フォルセティ・ソルレスティア（星海の王子様・f05803）は妖狐である碧に騙されているんじゃないかと疑いながらもアスレチックの前へ立つ。
「それじゃあ、フォルセティ。頑張ってね」
　フィオリナ・ソルレスティア（サイバープリンセス・f00964）は満面の笑みで弟に告げる。
「うわー、やっぱりボクが挑戦するの！？」
　さらにフィオリナはフォルセティに追い打ちをかける。
「失敗したら晩ご飯抜きだから」
　そう言って少し難しそうなアスレチックの前へとフォルセティを誘導する。
「なんで難しそうな所なの！？」
　だがフィオリナから返ってくるのは笑顔だけだった。

　二人が挑むコースは指が掛かるほどの突起しかない壁が数メートル、その先には床のない幅の狭い通路らしき物が伸びていた。
「私はあの辺りで応援してるわね」
　フィオリナは全体を見渡せそうな場所を指さした後で影の追跡者をフォルセティの肩に乗せて移動していく。
「わかった、絶対にこのアスレチックを制覇してみせるよ！」
　フォルセティはアスレチックへと挑んでいく。

「これはあの突起にぶら下がって進めってことだよね……？」
　フォルセティは突起に手を掛けぶら下がる。
「思ったより簡単そう！」
　軽快に進んでいく。
「フォルセティ、もう少し進むと突起が半分くらいに短くなっているから気をつけて」
　肩に乗っていた影の追跡者から姉が注意を促す。
「わかった、ありがとうフィオ姉ちゃん！」
　姉からの注意で短くなるのはわかっていたが突起の長さが指の第二関節程までしかなくなりぶら下がるのも辛くなってくる。
「あと少しだから頑張って」
　姉の応援もあり第一関門を突破することが出来た。
「フィオ姉ちゃんのおかげでクリアできたよ……」
　手の感覚を戻すために手を握ったり開いたりするフォルセティは次の障害物の前にたどり着く。
「えっと、これはどうやって進むの？」
　床がなく壁だけが続いている。
「多分、壁に手足を突っ張って進む感じね」
　フィオリナがフォルセティに進み方を教える。
「わかった、やってみる！」
　フォルセティは試しに手を突っ張った後で脚を突っ張ってみるとその場にとどまることが出来た。
「ちょっと辛いけどいけそう……」
　ゆっくりと慎重にフォルセティは進んでいく。途中で（あれ？ ボクなんでこんなことしているのだっけ？）と不意に気を抜いてしまい手が滑ってしまう。
「危ない！」
　フィオリナはこっそりと召喚していた機械兵器で落ちないように捕まえる。
「あ、あれ……？」
　プールに落ちていないことに驚くフォルセティにフィオリナが声をかける。
「今回は特別よ？あと少しだから頑張るのよ？」
「フィオ姉ちゃんありがとうっ」
　フォルセティは再び手足を突っ張りゴールを目指し残り数メートルをゆっくりと進んでいき無事にゴールすることに成功した。
「やったわね」
「うん！なんとか落ないでゴールできたよ！」
　二人はゴールできたことを喜ぶ。フィオリナはペアのフォルセティがゴールしたことでフォルセティの所へ不思議な力で転送された。そして二人はそろって次の目的地へと向かっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第3章 ボス戦 『チョコットキング』

POW   :    チョコレートテイルズ 【甘味への欲求 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【巨大な溶けかけのチョコレートの尻尾】から、高命中力の【滑らかトリフチョコ】を飛ばす。 SPD   :    蕩けるチョコボディー 【チョコットキング 】に覚醒して【熱々のチョコボディー】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。 WIZ   :    超硬化チョコボディー 【 超硬化したチョコボディー】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

　猟兵達はチョコプールアスレチックを見事突破することに成功しチョコットキングが通ると思われる場所に先回りすることができ通るのを待ち受ける。
「な、なんだ君たちは！人間と遊びに行くんだから邪魔しないで！」
　行く手を阻む猟兵達にどいてくれというチョコットキング。
「もし、どいてくれないなら無理矢理にでも通るからね！」
　そう言うとチョコットキングは猟兵達へと襲いかかる。


「愛くるしい姿だとしてもオブリビオンであることに変わりはない……まずは小手調べだ」
　上泉・信久（一振一生・f14443）は無窮に手を掛けるとチョコットキングに狙いを定めると目にも止まらぬ速さで無窮を抜きチョコットキングを斬るとキャゥン……！と悲鳴を上げる。
「よくもやったなぁ……！」
　そう言うと甘い物が食べたくなるようにチョコの香りで誘惑をする。
「生憎、俺は和菓子派でな。洋菓子は遠慮するぞ」
　信久はチョコでは甘いものを欲することはなかったがそれに構わずチョコレートの尻尾からトリュフを信久に飛ばしてくる。再び無窮に手を掛け居合剣術『無窮ノ型 阿修羅斬』をトリュフの数放ちすべてを切り落とす。
「このチョコレイトはどうだ？」
　自らが作ったご飯と茶碗のようなチョコをお互いの間に置くと
「食べたかったら食べてもいいぞ？」
　信久がそう言うとチョコットキングは嬉しそうにチョコに飛びついて食べ始めそれを見届けると。
「食べたからにはお代をもらわないとな……お代は体で払ってもらおうか」
　信久は威力を重視した無窮ノ型 阿修羅斬をチョコットキングに放つと再び悲鳴と共にチョコをまき散らしながら吹き飛んでいく。
「ボクとしたことが……チョコに気を取られるなんて……もう引っかからないぞ！」
　そういい距離を取り体勢を立て直す。

成功 🔵​🔵​🔴​

「チョコットキング、次はボク達が相手だ！」
「微妙に戦いにくい相手ね」
　勢いよく前に出るフォルセティ・ソルレスティア（星海の王子様・f05803）と可愛い見た目からか少しやりにくそうにしているフィオリナ・ソルレスティア（サイバープリンセス・f00964）。
「でも心を鬼にして戦わないとね」
　フィオリナは気持ちを切り替える。

「まずはボクからだね！」
　フォルセティは走りながら聖箒ソル・アトゥースを掲げると空中に氷塊が召喚される。
「これで頭を冷やしてね！」
　氷解をチョコットキングに叩きつける。チョコットキングは野生の勘でフォルセティの氷塊の直撃は免れたが叩きつけた際の衝撃で吹き飛ばされる。
「ちぇっ……直撃はさせられなかったかぁ」
　残念そうに後ろに飛び退こうとしたフォルセティの元にトリフチョコの玉が飛んでくる。
「させないわよ！」
　フィオリナが光り輝く魔法の盾を弟の前に展開しトリフチョコを防ぐ、縦に当たったチョコは粉砕し飛び散っていく。
「フィオ姉ちゃんありがと！」
　フォルセティは姉に感謝を告げ後ろへ下がる。
「次は私の番ね」
　フィオリナはオートフォーカスでチョコットキングをロックオン、解析をすると自身が出せる最大の高速回転する真空の刃を発生させる。
「バラバラにしてあげるわ！」
　真空の刃をチョコットキングに向けて放つ、チョコットキングも対抗しトリフチョコで弾幕を張るがチョコはほぼ全てが切り刻まれ飛散する。数が多く刻みきれなかったチョコがフィオリナに迫る。
「フィオ姉ちゃんはやらせないよ！」
　姉に迫るチョコを虹色に輝く魔法の盾を展開しすべてを防ぐ。
「さっきも見たからね、もうその技は通用しないよ！」
　フォルセティは得意気にチョコットキングに言う。
「フォルセティ助かったわ！」
　弟の援護のお陰で真空の刃はチョコットキングに命中し切り刻んでいく。
「ぐぅ……ここでやられるわけには行かないんだ……！」
　傷口からチョコを垂らしながら二人から距離を取る。
「フォルセティ、最後まで油断したらダメよ」
　戦闘態勢を維持しながら弟に声をかける。
「わかってるよ、フィオ姉ちゃん！」
　聖箒ソル・アトゥースを構え次の攻撃に備える。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「チョコットキング、そろそろ決着の時間だよ！」
　フォルセティ・ソルレスティア（星海の王子様・f05803）は聖箒ソル・アトゥースを掲げると同時に詠唱を始める。
「さて、そろそろ終わりにしないとね」
　フィオリナ・ソルレスティア（サイバープリンセス・f00964）はVF-1オートフォーカスをチョコットキングの方へと向ける。

「フォルセティ、いくわよ！」
「任せて！フィオ姉ちゃん！」
　姉の掛け声と共にフォルセティは掲げていたソル・アトゥースをチョコットキングへと向けると召喚していた灼熱の巨大隕石を落下させる。
「よ……避けられないっ」
　チョコットキングは超硬化したチョコで体を覆い防御力を上昇させるが動くものに本能的に攻撃を仕掛ける獣へとなり落下してくる巨大隕石を破壊する為に自ら突っ込んでいくが隕石の威力の方が強く吹き飛ばされる。
「これで終わりじゃないわよ！」
　フィオリナはVF-1オートフォーカスで照準をチョコットキングへと定めると上空がキラッと光ると人工衛星による高出力のレーザーでチョコットキングへ追い打ちをかける。太く速いレーザーはチョコットキングと周囲を貫く、超硬化したチョコボディで耐えていたがレーザーの威力には耐えられずチョコボディが溶けると同時にチョコットキングの姿も掻き消える。

「終わったわね」
　フィオリナはレーザーで出来たクレーターの中を覗き完全に倒したことを確認する。
「せっかくだから作ったチョコと一緒にお茶にしましょうか」
　何処からティーセットを取り出し準備を始める。
「ボクも準備手伝うよ！」
　フォルセティは近場にあったテーブルを持ってくる。その道中で近場にいた人にも声をかけて人を集めてきた。
「ありがとう……ってその人たちは？」
　準備を手伝ってくれた弟にお礼を言うとその後ろに居る人達のことを聞く。
「どういたしまして！チョコもいっぱいあるし人数が多い方がいいかなって思って！」
　本当は二人でと思っていたフィオリナだが楽しそうにしている弟を見て二人でのお茶会を諦め二人で準備を完了させる。
「はい、フォルセティ」
　フィオリナは自分が作ったトリュフチョコと紅茶を弟に渡す。
「ありがと、フィオ姉ちゃん」
　笑顔で受け取りチョコを食べる。
「フィオ姉ちゃんの作ったチョコとっても美味しい！」
「わ、私が作ったんだから当たり前よ」
　弟の褒め言葉に嬉しさを隠すように答えるフィオリナ。

　猟兵達により事件は防がれ、和やかなムードで終を迎えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2019年03月26日