殲神封神大戦⑤〜正月パーティ #とは
「皆さん、戦争の時間です。そう、これは戦争です」
ソファに座り、神妙な顔つきでヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)は猟兵たちにそう言った。次は一体どこが標的になったのだろうか。集まった猟兵たちは、ぐっと拳を握る。
「……年が明けて間もなく、私たちはオブリビオンたちに振り回されています。正月、三ヶ日くらいはお酒を飲んで楽しみたかった……そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか」
おっと、これは何だか様子がおかしいぞ。猟兵たちが握った拳に、嫌な汗が伝う。
「それなのに、です。ある砦では、オブリビオンが新年を祝うパーティなんぞをやっていました! 『いつもの正月も良いけど、新暦の正月も祝うべきだ!』と、爆竹やらなんやらバチバチ言わせながら! 許せますか? 我々は休日返上でオブリビオンを掃除しているのに……! そう、これは戦争です!」
これで戦争と言った回数は三回目だ。余程悔しかったのだろう。ヒースは、予知を書き留めた手帳を床に叩きつける。
「――というわけで、皆さん。今から言う砦に侵入してください。そして、正月パーティをめちゃくちゃにしてやりましょう」
ヒースはにっこりと笑む。駄目だ、このグリモア猟兵。情緒不安定過ぎる。猟兵たちがそう思う中、ヒースは床に叩きつけた手帳を拾うと、こほん、と一つ咳払いをする。
「一応言っておきますが、これは真面目な依頼です。今は砦全体が浮かれていますが、このまま放っておくと封神武侠界であらん限りの殺戮や蹂躙が行われてしまいます。ですので、今の内に潰して欲しいのです。そのためにも、まずは侵入経路の確保が必要です」
ヒースはグリモアを召喚する。
「そういうわけで、皆さん。砦への侵入と、ついでにパーティをめちゃくちゃにする任務、よろしくお願いしますね」
そこまで言いきると、ヒースは猟兵たちの意思を聞かずに現場となる砦へと送った。
萩野 千鳥
はじめまして、こんにちは、こんばんは。明けましておめでとうございます、萩野千鳥です。
早速ですが簡単に説明致します。
『第一章:冒険』
様々な方法を駆使して、砦へ侵入してください。ついでに、正月を祝うパーティを阻止したりしなかったりしてください。してもしなくても構いません。
『プレイングボーナスについて』
「僅かな守備の穴を見つけ出し、砦に攻め入る」です。
『他』
アドリブ、共闘不可の場合は、その旨をお伝えください。(例:ア×、共×、等)
こちらは戦争シナリオです。できるだけスピード完結を目指しているので、プレイング〆切は早めです。必要であれば、サポートも多めに採用します。
どうぞ最後まで、よろしくお願い致します!
第1章 冒険
『砦攻め』
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POW : 力尽くで障害を排除する
SPD : 敵の死角を突いて侵入を試みる
WIZ : 幻術で砦内部の敵を混乱させる
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イサリビ・ホムラ
なんやオブリビオンのなかにも話がわかるのがおるやないですか
賑やかに飲み正月ええですなぁ。ぜひ御相伴に…やなかった。けしからん、お仕事にいきましょか
小細工せんと正門から訪ねましょか
身なりを武侠界に整えといて、人が入れるくらいの酒甕を大量に猫車で引いていきますわ
言いつけどおり極上の酒運んできましたよって、開けてください〜
甕んなかには誰か入ってもええし、そうやないなら大量の酒を城内に運んでパーッと盛大に自分もやらせてもらいましょ
相手を酔わせて更に油断させるためですよ?決して自分が飲みたいわけやないんです、よ(目逸らし)
さぁてこれもお仕事、呑み明かしましょか!
アドリブも連携も歓迎ですわぁ
今、この砦の中ではオブリビオンたちが飲んだり騒いだりしているらしい。イサリビ・ホムラ(燻る漁火・f34679)は、中で行われていることを想像しながら砦を見上げた。
(賑やかに呑み正月ええですなぁ。ぜひ御相伴に……やなかった。けしからん、お仕事にいきましょか)
そう、決してオブリビオンたちに便乗して酒を飲もうとしているわけではない。猫車に人が入れるほどの大きな酒甕を乗せているが、これは砦へと侵入するための作戦なのだ。酒甕の内の幾つかには、他の猟兵たちが隠れている。勿論、残った酒甕には本物の酒が入っている。これは偽装のためだ。別に飲みたいわけじゃない。そう、相手を酔わせて更に油断させるためだ。別に自分が飲みたいわけではない。勧められたら仕方なく飲むかもしれないが、それは敵を欺くためだ。
元々転送された時点で武侠界に馴染むような外見になるが、更に現地の人っぽくなるように身なりを整えると、猫車を引いて砦の正面に立つ。
「すんませ〜ん! 言いつけどおり、極上の酒運んできましたよ〜」
「おお、待っていたぞ! 早く中に入れ」
「どーも」
イサリビはニッと笑うと、あっさりと砦の中へと侵入を果たした。物陰で他の猟兵たちを出し、イサリビはオブリビオンが宴会をしている会場へと向かう。
「さぁて、これもお仕事。呑み明かしましょか!」
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん?
武器:漆黒風
なるほど?あちらは正月楽しんでると。
孫のように思ってる陰海月と霹靂との『はじめてのお正月』潰された身としては…呪うに値しますね?(悪霊的思考)
というわけで、【四悪霊・『拐』】で全身変化させまして。
堅牢な砦とはいえ、開閉のための隙間あるんですよね。そこから忍び込みまして。
ついでに一回、霧を満遍なく敵に纏わせて生命力吸収してから、真っ只中で変化解除。
あとは、陰海月と霹靂と合わせて、ごすっと暴れますね。
※
陰海月『ぷーきゅー!』
霹靂『クーエー!』
はじめてのお正月だったのに!と暴れる。おもち!こたつ!カルタ!
馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の内にいる『疾き者』は非常に怒っていた。今年の正月は、普段の正月とは違い、特別な正月になるはずだったのだ。
(孫のように思ってる陰海月と霹靂との『はじめてのお正月』を潰された身としては……呪うに値しますね?)
オブリビオンたちに正月を潰された。それだけで怒りが湧いてくるというのに、更に彼らはこの砦で正月祝いを楽しんでいるという。馬県・義透は曲がりなりにも悪霊である。これはもう呪うしかない。【四悪霊・『拐』】を発動させ、呪詛霧の姿へと変異させる。その姿のまま砦の周りをうろうろとしていると、換気用の窓らしきモノを見つける。その隙間に入り込み、砦への侵入を果たした。
「お、なんだ? 霧か? 霧にしちゃ……」
たまたまそこに居合わせたオブリビオンに纏わりつき、生命力を吸収してしまう。ばたり、と倒れたオブリビオンを前に元の姿に戻ると、陰海月と霹靂を呼ぶ。
「さぁ、思い切り暴れてやりましょうかー」
「ぷーきゅー!」
「クーエー!」
どんな生き物であっても、自分が楽しみにしていたことを邪魔されるのはただただ不快である。陰海月と霹靂は「はじめてのお正月だったのに!」と暴れ始める。突然現れた侵入者に、砦の中のオブリビオンたちも慌てふためく。だが、彼らは止まることはない。お餅を食べたり、炬燵でまったりしたり、カルタ遊びをしたりする予定を潰された罪は重いのだ。
「この調子で、全滅させましょうかー」
「きゅー!」
「クエー!」
大成功
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鍋島・小百合子
POW重視
砦落としの誉を頂けるは至極光栄仕る
相応の働きをお任せあれ
UC「幻想狐武隊」発動にて女狐のくのいち75名と妖術士40名を召喚し戦闘知識活用にて指揮
妖術士には数に任せた幻惑の術で幻影兵を作り出し、砦側を惑わすように引きつけを命じる
くのいちには妖術士が引きつけている間に隠密重視(忍び足、目立たない、闇に紛れる併用)で砦周辺の情報を収集
わらわは妖術士が討たれぬよう守りに徹し(薙刀で風車を作るように武器受け、拠点防衛と継戦能力併用)、くのいちからの情報を待つ
砦に関する情報を得られたらそれを基に好機とばかりに攻勢に転じる(集団戦術)
「これより砦落としを敢行いたす!わらわに続け!」
(正月ぱーてぃとやらで浮かれている今が、砦を攻め入る好機。砦落としの誉を頂けるは至極光栄仕る)
砦へと転送された鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)は、早速【幻想狐武隊】を発動する。
「我はこんこんと共鳴するは惑わす狐の群れ……参れ!」
その声かけと共に、女狐のくのいちを七十五人、妖術士を四十人召喚する。召喚した兵たちに向かって小百合子はてきぱきと指示を与えた。
「妖術士たちは、幻惑の術で幻影兵を作り出すのじゃ。それを使って、砦の者たちを惑わすよう引きつけい!」
『はっ!』
「くのいちたちは妖術士が引きつけている間に、砦周辺の情報を収集してくるのじゃ。特に、奴らの弱点や他の猟兵たちの様子を中心にな」
『承知』
一通り命令し終えると、くのいちは情報を集めに、妖術士たちは小百合子と共に出入口付近へと向かった。妖術士たちは先程の指示通り幻影兵を作り出し、砦の真正面から侵入しようと試みる。
「なんだ貴様らは!」
「…………」
「お、応援! 応援を呼べ!」
「はい!」
一人が砦の中へと仲間を呼び出し、幻影兵たちは引きつける。上手く隠れられたからか、こちらには気づいていない。しばらく待っていると、くのいちが小百合子の元へと戻ってくる。
『報告します』
「どうじゃった?」
『砦周辺に敵影なし。どうやら、噂によると、他の猟兵たちが工作したのか、中の者たちは酔い潰れている者も多いようです』
「ほう。確かに、奴らの応援の数も心許ないとと思っていたが……これは好機。
皆の者! これより砦落としを敢行いたす! わらわに続け!」
小百合子の声に、召喚した女狐たちが応じる。小百合子が先頭に立ち、彼女たちは砦へと攻め入った。
大成功
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