電子の防壁が守る時間質量論
●隠された研究所
「マザー・コンピュータの秘密研究所が見つかったよ! そこに行って、『時間質量論』のデータを奪取してくるんだ!」
グリモア猟兵のスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)の話によれば、アポカリプス・ランページで戦ったかのマザー・コンピュータの研究所が、アメリカ大陸のとある場所に秘匿されていたことが判明したそうだ。そこに行って、時間質量論に関する大量のデータを持ち帰ることが、今回の任務の目的だ。
「でも、その研究所は強固な電子ロックの扉で守られているみたいだね。それを突破しないと、データが収められているところには行けないよ」
その研究所には、侵入者を阻むように、電子ロックで封鎖された二重の扉が存在しているとのことだ。
「まず入り口の扉なんだけど、5桁のパスワードを入力すれば開くみたいなんだけど、そのヒントが擦り切れて読めないんだよね。総当たりする手もあるけど、ハッキングとか出来るとスマートかな?」
入り口の扉は、野外に面しているせいかその表面が少々劣化しているようだ。肝心のヒントが不明なのは問題だが、幸いにも入力ミスしても何か起こるわけではない。最悪でも総当たりすれば開けることは出来るだろう。
「奥の扉は3桁の数字を開ければ開くみたいだね。でも、入力ミスすると毒ガスとかレーザーとか、厄介な機構が動いて侵入者を排除しようとするよ。こっちはハッキングとかも危険だからやめておいた方がいいかもね」
ハッキング等の正規の手段以外の方法は、入力ミスと同じように排除機構が作動する危険があるとのことだ。そして肝心のヒントは以下となる。
△72
1○□
834
□△○=?
「2つの扉を突破した先には、最後の守護者として、データの警備を命じられたオブリビオンがいるよ。そいつさえ倒せば、データは手に入れられるよ」
そのオブリビオンは、アリス適合者の脳髄を元に生み出された管理AIである『マザー・アリス』だ。戦闘となる場所はそれなりの広さはあるものの、研究所内なのでキャバリアなどは流石に動きにくいかも知れない。
「説明はこのくらいかな。それじゃあ、頑張ってね~」
スピカはそう言うと、猟兵達を現地へと転移させるのであった。
夢幻
マスターの夢幻です。
●戦後のシナリオなので、二章構成です。
●1章では入り口か奥、どちらか一方の扉への対処に絞ってプレイング下さい。
●どちらの扉も1~2人くらいの採用が目安になります。
1章:冒険『電子牢獄の謎』
2章:ボス戦『マザー・アリス』
第1章 冒険
『電子牢獄の謎』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で、電子牢獄の謎を解き明かします。
SPD : 様々な技術などを利用して、電子牢獄の謎を解き明かします。
WIZ : 異世界の知識を駆使して、電子牢獄の謎を解き明かします。
👑7
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四王天・燦
ちょいと奇縁ありなんでマザーの手掛りは欲しいな
別に時間質量論に限らず彼女の生前のこととかでもさ
その為にはセキュリティを突破すれば良いんだな
まー、ぶっちゃけ楽勝です
表の扉をちょいと削って端子を剥き出しにし、盗賊式電脳戦法でアタシの端末とコネクト…あとは捜査プログラムをrun(実行)すれば…
没だ没!
これでは普通すぎる
自分の中で何か許せないので、突如あり合わせの機器で電子工作を始めるぜ
そしてできましたのがこちら『パネル押しまくる君』です
おてての形をした機械でして只管00000から99999を押してくれます
アタシはそれを眺めながらきつねうどんのインスタント麺を食べておくぜ
開いたら機器にごくろーと労うよ
エリー・マイヤー
開かぬなら
壊してしまえ
ホトトギス
という冗談は置いといて、5桁のパスワードを総当たりするやつですね。
連打しての総当たりなら、私にお任せください。
【念動ハンド】でボタン1個に対して1つ手用意して超高速打鍵します。
ついでに念動力でボタンの戻りを加速させて再プッシュを高速化します。
秒間何十連打できるかはわかりませんが、
とりあえず超高速で打鍵して総当たりです。
まぁ、それでも全パターン試すのには時間がかかるでしょうが…
そのうち当たるので、気長にやりましょう。
時間質量論とやらに、この労力に見合うだけの価値があればいいのですが。
…頭脳労働は苦手なので、次のやつはお任せしますね。
魔法陣?
知らない単語ですね。
「秘密研究所か……ここにマザーの手掛りがあるといいんだけどな。別に時間質量論に限らず、彼女の生前のこととかでも構わないからさ」
最初に秘密研究所の前に現れたのは、四王天・燦(月夜の翼・f04448)だ。彼女は何やらマザー・コンピュータとは奇縁があるようで、その情報がある可能性を求めてここへとやってきたのだ。
「で、その為にここのセキュリティを突破すれば良いんだな」
目の前の扉はなかなか頑丈そうで、無理矢理破壊するのは難しそうだ。となれば、電子ロックを解除して進むことになる。
「まー、この程度、ぶっちゃけ楽勝だぜ」
燦は扉の入力部分の横をちょいと削ると、中の端子を剥き出しにする。あとは彼女の『盗賊式電脳戦法』をもってすれば、この程度のセキュリティはちょちょいのちょいと解除出来るはずだ。そうしてその端子と自身の端末をコネクトしようとした彼女は、そこで不意にその動きを止めた。
「いーや、没だ没! これでは普通すぎる!」
自分の中で何かが許せな無かったようで、彼女は突如として電子工作を始めた。
「よっし。『パネル押しまくる君』、やっちまえ!」
燦の作ったおてての形をした機械が、只管00000から順番に総当たりで入力を始めた。
そうしておよそ20000ほどまで入力が進んだところで、もう一人の猟兵が現れた。
「連打しての総当たりなら、私にお任せください」
「お? いいぜ。こういうのが得意なら任せようじゃん」
エリー・マイヤー(被造物・f29376)の言葉に、インスタントのきつねうどんを食べながら待っていた燦は、装置を回収してエリーへと扉の前を譲る。
「それでは、いきましょう」
9本の『念動ハンド』を浮かべたエリーは、ボタン1個ずつに対応した手による超高速打鍵を始めた。さらに彼女は念動力でボタンの戻りを加速させることで、再プッシュを高速化させる。そのおかげで、先ほどまでの数倍の速度で入力が進んでいく。
「開かぬなら 壊してしまえ ホトトギス。なんてことにはならなくて済みそうですね」
気長にやるつもりではあったが、さほどの時間を掛けずに30000,40000と総当たりは順調だ。このペースであれば、最悪のパターンでもそこまでは掛からずにパスワードはHITするだろう。
「おや……60221。これがあたりでしたね」
「うしっ、ごくろーさま。これで先に進めるぜ」
総当たりの結果、遂に正解を引いて扉が動き出した。開閉機構は問題なく動いているようだ。
「……頭脳労働は苦手なので、次のやつは誰かにお任せしたいですね」
最初の扉はこれで攻略された。しかし、グリモア猟兵の話では奥にもう一つ扉があるらしい。そちらの謎解きは、そういうことが得意な猟兵に任せておけば良いだろう。
大成功
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アイ・リスパー
「ふっふっふ。
謎解きでしたら知性派の私にお任せください」
私は奥の扉に向かいましょう。
「9つの異なる数字が並んでいる……
ここに何か法則性があるはずです!」
出てきていないのは『5』『6』『9』の3つの数字。
これを法則通りに配置すればいいのです。
672
159
834
これなら縦横斜めどっちに足しても15になる配置!
すなわち答えは……
□=9
△=6
○=5
ですっ!
「あとは□△○=?の答えを入力するだけの簡単な作業ですね!
えっと、9×6×5=270が答えですっ!
って、なんで罠がっ!?」
『アイ、掛け算せずに普通に965を入力すればよかったのでは……?』
レーザーで黒焦げになりながらオベイロンのツッコミを受けます。
スリジエ・シエルリュンヌ
これは…つまりは謎!桜色の文豪探偵、推して参ります!
奥の扉へ。(よく観察)このヒント、魔方陣ですよね?
1~9までの数字を使い、縦横斜めが15になればよい。
これですと…真ん中に5を入れれば安定しそうですし。
672
159
834
になりますから、答えは965ですね?
あっていたらそのままに。間違ってたら…急いでその場を退避!
ふふ、こうして謎を解きたがるのは、探偵の性ですね!
「これは……つまりは謎! 桜色の文豪探偵、推して参ります!」
「ふっふっふ。謎解きでしたら知性派の私にお任せください」
奥の扉に仕込まれた謎の存在に、スリジエ・シエルリュンヌとアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)はやる気十分と言った様子だ。
「先ずはよく観察して、ヒントを確認しましょう」
「6つの異なる数字が並んでいる……ここに何か法則性があるはずです!」
3×3のマス目に、6つの数字と記号が並んでいる。ここからその法則性を導き出せば、それが答えに繋がるはずだ。
「……このヒント、魔方陣ですよね?」
「埋まっている一列を全て足すと、8+3+4=15になります。魔方陣で間違い無いでしょう!」
魔方陣とは1~9の数字をそれぞれ一つずつ使い、縦、横、斜め、どこを足しても同じ数になるというものである。このヒントがそれであると、二人の意見は一致した。
「出てきていないのは『5』『6』『9』の3つの数字。これを法則通りに配置すればいいのです」
「これですと……真ん中に5を入れれば安定しそうです」
「じゃあ左上の△は6で、右の□は9になりますね!」
□=9
△=6
○=5
二人は相談して答えを導いた。あとはそれを入力するだけだ。
「あとは□△○=?の答えを入力するだけの簡単な作業ですね! えっと、9×6×5=270が答えですっ!」
「あっ! かけ算する必要は無いんじゃ……」
スリジエの指摘も間に合わず、アイは既に270を入力してしまっていた。そして、不正解に罠のレーザーが起動する。
「なんで罠がっ!?」
そしてアイはレーザーの直撃を受け、黒焦げになってしまうのであった。
『アイ、スリジエさんの言うように、普通に965を入力すればよかったのでは……?』
「ううっ……」
黒焦げのアイは、オベイロンのAIにも窘められて涙目だ。そうして消沈するアイを横目に、スリジエは気を取り直して答えを入力する。
「えっと……9、6、5ですね」
スリジエが正解を入力したことで、扉が開いていく。見事猟兵は謎を解いて、この扉を攻略したのだ。
「ふふ、こうして謎を解きたがるのは、探偵の性ですね!」
正解を確認したスリジエは、そう言って微笑んだのであった。
大成功
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第2章 ボス戦
『マザー・アリス』
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POW : アリスコード:アリスオブトライメロディー
【バグ】を籠めた【手から放つオブリビオンストーム】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【武装と精神】のみを攻撃する。
SPD : データ解析:斬竜剣ヴォーパルソード
【解析し、召喚した斬竜剣ヴォーパルソード】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : 私の愛しい娘達:ドーターズ・オリジン
自身の【量産エネルギー】を代償に、1〜12体の【戦闘用フラスコチャイルド「最初の12人」】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
👑11
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二重の扉を攻略した猟兵達は、秘密研究所を奥へと進む。そして少し大きめの部屋に出たところで、データを守るオブリビオンと邂逅した。
「侵入者を発見。排除します」
この研究所の管理AIである『マザー・アリス』は、問答無用で猟兵達に襲い掛かってきた!
猟兵達よ! 彼女を倒し、この先にある『時間質量論』のデータを奪取するのだ!
エリー・マイヤー
問答無用ですね。
一応パスワードを解いて正規の手段で入ってきたんですから、
歓迎してお茶の一杯でもごちそうしてくれてもいいでしょうに。
そんな知能が用意されてるのかわかりませんが。
さて、召喚して数で押してくる感じですか。
それじゃこちらも【念動ジャベリン】で数で押す方向で行きましょう。
念動力の壁を多重展開して敵の行動を阻みつつ、
角度やタイミングをずらした念動力の槍で順々に滅多刺しにしていきます。
無限に作れるってこともないでしょうし、
倒していればそのうち本体も攻撃できるようになるでしょう。
そうそう、一応倒す前に60221が何の数字か聞いときましょう。
ヒントが読めなかったので、地味に気になるんですよね…
「『ドーターズ・オリジン』起動、侵入者を排除します」
侵入者を確認した『マザー・アリス』は、データを狙う猟兵を撃退するため、3体の戦闘用フラスコチャイルドを召喚すると、彼女達にエリーへの攻撃を指示した。
「問答無用ですね。一応パスワードを解いて正規の手段で入ってきたんですから、歓迎してお茶の一杯でもごちそうしてくれてもいいでしょうに」
データを守るという観点では間違ってはいないのだが、それはそれで正規の利用者を判断している手段が謎である。別に何か認証があるのか……そもそも壊れてバグっている可能性もある。
「数で押してくる感じですか。それじゃこちらも数で押す方向で行きましょう」
エリーは念動力の壁を多重展開して敵の突進を防ぐと、角度やタイミングをずらした『念動ジャベリン』によって戦闘用フラスコチャイルドを一体ずつ滅多刺しにして撃退する。
「ドーターズ・オリジン、No.4よりNo.9を起動」
マザー・アリスは再度ユーベルコードを発動すると、今度は5体の戦闘用フラスコチャイルドを召喚した。しかし、多少数が増えたところで、個々の戦闘力は変わらない。500を超える数の念動ジャベリンを操ることの出来るエリーには通用せず、先ほどと同様に殲滅される。
「当たったら痛いですよ」
そして防衛戦力を失ったマザー・アリスを、エリーの放った念動ジャベリンが貫いた!
「あ、60221が何の数字か聞いとくべきでしたか?」
ヒントが読めなかったため、エリーは地味に最初の扉の回答の数字が気になっていたのだ。とはいえ、このオブリビオンがそこまで把握している可能性は低そうか。
(※60221―――6.0221とすれば?)
大成功
🔵🔵🔵
四王天・燦
おや可愛い
外の世界で自由に生きるとかどーよ…って研究施設で超巨大剣・ヴォーパルソードかよ
バグって壊れた過去の存在なのかねえ
ダッシュで接近しインファイトに持ち込むぜ
稲荷符を貼りつけ電撃属性攻撃を流し込んで機能停止を狙う
充分仕事は果たしたと思えたなら
剣士として、断理の剣の完成の為にもヴォーパルソードに挑戦したい
納刀した神鳴を構えて妖力込めまくって力溜め開始
間合い取り直してヴォーパルソードが本領発揮できるようにしてやる
来い!
軌道を見切って断理の剣でヴォーパルソードを受けて斬る!
成否に関わらず体力使うので後は任せるよ
情報と一緒にアリスも持ち出し、研究所の傍で弔う
修理してあげるには宿縁が足りないんだよな
「おや可愛い。こんなところで籠もってないで、外の世界で自由に生きるとかどーよ?」
「侵入者は排除します。『斬竜剣ヴォーパルソード』を巨大化……完了しました」
可愛らしい姿を見た燦が外の世界へと勧誘するも、『マザー・アリス』はそれを一顧だにせず、自らの役目を果そうとユーベルコードを発動する。その力によって、解析したデータより作り出されたヴォーパルソードが、身の丈を超えて巨大化していく。
「……って、研究施設で超巨大剣・ヴォーパルソードかよ! バグって壊れた過去の存在なのかねえ」
敵の武器はそこまで広くないこの空間で使うには大きすぎる。それを振るえば、この施設内の設備も破壊してしまうだろう。その辺りの判断が出来ていないあたり、マザー・アリスは思考回路にバグが生じている可能性は高いだろう。
「剣士として、ここはヴォーパルソードに挑戦したいところだな」
燦は自らの求める断理の剣の完成の為、この巨大剣の一撃を真っ向から受けて立つことにしたようだ。彼女は納刀した『神鳴』を握ると、取り回しに難がある巨大剣を敵が構えるのを待ちながら、闘気と妖力を刀に籠める。
「さあ、来い!」
「斬竜剣ヴォーパルソード、斬撃開始。侵入者を両断します」
「てりゃあああああ!!!」
気合い一閃、敵の斬撃の軌道を見切って繰り出した燦の居合抜きは、未完成ながらも見事にヴォーパルソードを断ち斬って、その斬撃破は背後にいたマザー・アリスにも大きなダメージを与えた。
「これがアタシの今の全力だ」
全ての力を込めた斬撃は、相応に消耗も激しい。燦は後を仲間の猟兵に託し、この場は下がったのであった。
大成功
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アイ・リスパー
「あれがここの管理AIですね!
ならば、その管理AIをハッキングして情報を入手してみせましょう!」
【演算加速】によって演算速度のリミッターを解除し、演算能力を限界まで向上させます。
これだけの情報処理能力があれば!
『アイ、敵の攻撃が来ます。注意してください』
「きゃっ、きゃあああっ!?」
……って、無傷?
ならばっ!
「くぁwせdrftgyふじこlp」
あ、あれ?
なんでハッキングができないのでしょうか?
というか、言葉が喋れていないような……?
『アイ、どうやら敵の攻撃で精神がバグってしまったようですね』
ちょっとー!?
私がバグるとか、どういうことですかー!?
『アイがおかしいのは、いつものことではないですか?』
「あれがここの管理AIですね!」
続いてアイが、データを防衛する『マザー・アリス』との戦闘に入った。
「ならば、その管理AIをハッキングして情報を入手してみせましょう!」
電脳魔術士としてこういったことを得手とする彼女は、張り切って目の前の敵へと向けてハッキングを仕掛けていく。
「電脳空間にアクセス。演算速度のリミッターを解除……これだけの情報処理能力があれば!」
確かに限界まで向上させたその演算能力であれば、ある程度の時間さえあればハッキングを成功させることが出来たであろう。しかし、当然ながら悠長にオブリビオンが待っていてくれるはずもない。
「不正アクセスを確認……対象を強制排除します。『アリスコード:アリスオブトライメロディー』」
『アイ、敵の攻撃が来ます。注意してください』
「きゃっ、きゃあああっ!?」
オベイロンのAIが警告するも、ハッキングに集中していたアイは回避が間に合わない。彼女は敵の放つオブリビオンストームをまともに食らってしまった。だが、攻撃を受けたはずなのに不思議とアイに外傷はなかった。
「くぁwせdrftgyふじこlp」
それならばと、再度ハッキングを試みるアイだが、どうも様子がおかしい。ハッキングが出来ないばかりか、まともに言葉も話せていない。
『アイ、どうやら敵の攻撃で精神がバグってしまったようですね』
「◎×#$%¥$ΩΣ!!!」
そう。敵の攻撃は精神のみを攻撃するものだったのだ。アイは冷静に分析するオベイロンのAIにムキになって何か言っているが、やはりバグっていてよく解らない。雰囲気からすれば「ちょっとー!? 私がバグるとか、どういうことですかー!?」と言っているような気がする。
『とはいえ……アイがおかしいのは、いつものことではないですか?』
「〒※△☆〆!!!」
オベイロンの暴言にアイは何やら怒っている様子だが、やはりよく解らない。たぶん「そんなことはありませんー!」とか、そのような事を言っているのであろう。
このままではどうにもならないと、あえなくアイは撤退することになった。もっとも、最初のハッキングはそれなりに効果を発揮していたらしく、管理AIの『マザー・アリス』にはそこそこのダメージになっていたようである。
成功
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四王天・燦
アイテム『清薬』を摂取して再び挑むぜ
資料も欲しいし、アリスも眠らせてあげたくなっちゃった
ちょりーっす、さっきぶりと御挨拶
バグっても護り続けてきた資料を奪うことは詫びておくよ
さあ行くぞ
ストームはダッシュで回り込んで避ける
避けられねえ分は仕方ない…アークウィンドの風属性攻撃による衝撃波で切り払うぜ
バグが絡みつけば使い物にならねーかもな…すまんね相棒
あとは気合で精神力を持たせて突っ切るのみだ
慈悲の聖剣を顕現させ、アリスを縛る呪いであるバグを斬る
バグこそがオブリビオンである彼女の存在理由かもしれねーけど、一瞬でも正常に戻れたら僥倖だ
骸は居場所であった施設敷地内の日の当たる場所に埋めて弔うぜ
「ちょりーっす、さっきぶり。やっぱり自分の手でお前を眠らせてあげたくてな」
軽い挨拶と共に、燦がマザー・アリスの元へと戻ってきた。その体力の消耗も、他の猟兵が戦っている間に『清薬』を摂取して回復済みだ。
「斬竜剣ヴォーパルソードを再構成……失敗しました。代替として、『アリスコード:アリスオブトライメロディー』を発動します」
先ほど燦の断理の剣に断ち斬られた影響か、マザー・アリスはヴォーパルソードを作り出すことが出来なくなっていた。そこで代わりに、マザー・アリスはその手から燦へと向けて、オブリビオンストームを放ってきた。
「さあ、行くぞ!」
『アークウィンド』を手にした燦は、旋風を巻き起こして敵のオブリビオンストームの軌道を変え、その下を掻い潜って敵へと接近する。
「慈悲と赦しの稲荷巫女の名において光集いて剣となれ――抜刀、『ナースウィッチ・セイバー』!」
そして彼女の顕現させた慈悲の聖剣が、マザーアリスを真正面から切り裂いた!
「侵入者、排除――――ああ、私は……愛しい娘達……」
その聖剣が斬るのはその身の呪いのみ、バグを断たれたマザー・アリスは一瞬正気を取り戻す。しかし、オブリビオンとしての核もまたそのバグであった。即座に彼女は機能を停止し、物言わぬ残骸となってしまった。
「悪ぃが宿縁が足りないんだよな。ま、これで勘弁してもらうぜ」
彼女の因縁に決着を付けることが出来るのは、因果の結ばれた猟兵のみ。燦はせめてもとマザー・アリスの残骸を施設敷地内の日の当たる場所に埋め、その身を弔ったのであった。
マザー・アリスを倒した猟兵達は、その先へと進んだ。そして、研究所の最深部にて『時間質量論』のデータを発見すると、それを手分けして持ち帰った。こうしてデータが蓄積されていけば、何れは時間質量論に関する新たな情報が判明するはずだ。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2022年01月12日
宿敵
『マザー・アリス』
を撃破!
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